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JP5148182B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。
従来、吸収性物品の身体側表面を形成する透液性トップシートとしては、粘性の高い体液や固形分を含む体液をも吸収できるよう、小さな開孔を多数設けたシートを用いることがあった。例えば乳児用の使い捨ておむつにおいては、水様便及び軟便(以下、水様便等ともいう)の透過孔を設けたトップシートが広く使用されている(例えば特許文献1〜4参照)。
しかし、従来の透過孔を有するトップシートは、熱ローラーにより溶融しながら穿孔するために風合いが悪かったり(特許文献1)、硬くならないように立体的なテーパーを形成して穿孔すると厚み方向の押圧が加わった際に開口が潰れやすかったり(特許文献2)という問題点があった。
そこで、この問題点を解消するべく、トップシートに複数の小スリットを形成し、これを拡幅(幅方向に引き伸ば)して開口することにより、透過孔を有するトップシートを製造する技術(特許文献3参照)が提案されている。
しかしながら、この先行技術においては、物品使用時のトップシートの撓みや収縮により開口に必要な張力が維持できなくなると、開口が閉じてしまうという問題点があった。
そこで、この拡幅状態を維持したままで裏面側の部材に固定する技術(特許文献4参照)が提案されているが、確実な接着と拡幅(開口)を維持する上で十分なものではなかった。
特表2002−512909号公報 特許2812340号公報 特開平11−253490号公報 特開2005−246811号公報
そこで、本発明の主たる課題は、風合いを損ねずに、開口の潰れを効果的に防止することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
身体側表面を形成する透液性トップシートと、このトップシートの裏面側に設けられた吸収要素と、前記トップシートと前記吸収要素との間に設けられた中間シートとを有する吸収性物品において、
前記トップシートは、スリットと、このスリットに対して非平行に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材とを有し、
この弾性伸縮部材は、前記トップシートと前記中間シートとの間に挟まれるとともに、前記トップシート及び中間シートに固定されており、
この弾性伸縮部材は前記スリットの縁から離間しており、
この弾性伸縮部材を有する部分が弾性伸縮部材の収縮に伴い収縮することにより前記スリットが拡幅され開口されているとともに、前記中間シートの裏面側は収縮せずに、前記中間シートの裏面に開口が形成されていない
ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
本発明では、スリットに対して非平行な方向に弾性伸縮部材の収縮が作用し、スリットが弾性伸縮部材の収縮力により引き伸ばされて開口しているため、トップシートに撓みや収縮が生じても常に開いた状態を維持することができ、また熱処理による風合いの低下がないどころか、弾性伸縮部材の収縮で維持された皺による柔らかな凹凸感(クッション性)がもたらされる。
さらに、弾性伸縮部材の収縮に伴いトップシートが収縮し、収縮方向と直交する方向に皺が形成されるため、トップシート上を液分が拡散するのを防止できるという副次的利点ももたらされる。
<請求項2記載の発明>
前記スリットは、物品幅方向及び物品前後方向のいずれか一方の方向に沿う形状を有するものであり、且つ前記トップシートの一部又は全部の範囲に、物品幅方向及び物品前後方向にそれぞれ所定の間隔を空けて複数形成されており、
前記弾性伸縮部材は、各前記スリットを境としてその両側に、スリットと直交する方向に沿って伸張した状態でそれぞれ固定されている、
請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
本項記載の発明は、トップシートの一部又は全部の範囲にスリットを配列形成する場合を想定したものであり、各スリットに対してその両側に弾性伸縮部材を設けることで、各スリットを拡幅し、開口させることができる。
<請求項3記載の発明>
前記トップシートは、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布又はSMS不織布からなり、
前記中間シートは、毛羽立ち面及び平滑面を有するエアスルー不織布からなり、
前記弾性伸縮部材は、前記トップシートと前記中間シートの毛羽立ち面との間に挟まれるとともに、180〜300%伸張した状態で前記トップシート及び中間シートに固定されている、
請求項1又は2記載の吸収性物品。
(作用効果)
吸収性物品においては、トップシートと吸収要素との間に中間シートを有する構造が広く採用されている。この場合、スリットの拡幅のための弾性伸縮部材をトップシートと中間シートとの間に挟持固定し、同時にトップシートと中間シートとを弾性伸縮部材を介して接合するのは一つの好ましい形態である。そして、このような形態において、トップシートが本項記載のように平滑で圧密された不織布であると、弾性伸縮部材31の収縮力がトップシート30に良好に作用するため好ましく、また吸収後の表面のさらっと感に優れるため好ましい。また、中間シートが本項記載のように毛羽立ちやすく嵩高(疎ら)な不織布であると、弾性伸縮部材の収縮力が中間シートの表面で吸収され、裏面側は収縮による皺が生じないため、中間シートをその裏面側の部材に密着させることができ、中間シートから裏面側の部材への液の移行が阻害され難い。例えばおむつにおける水様便等のように固形分と液分との混合物を吸収する場合、固形分は嵩高で粗い中間シートに保持され、液分のみが裏面側の部材に移行されるため、体液の吸収効率が向上する。また、トップシートと中間シートとを接着した状態で一体的にスリットを形成しても、中間シートの裏面側は収縮せず裏面に開口が形成されないため、中間シートを裏面側の部材に接着剤を用いて接着する際、その接着剤がトップシート側に貫通し難く、開口を避けて接着するといった特殊な接着パターンを採用する必要がないため製造が容易である。
<請求項4記載の発明>
前記弾性伸縮部材が、シートに弾性材を固定した弾性伸縮シートであり、この弾性伸縮シートが前記トップシートの一部に張り付けられ一体化されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
トップシートの一部に弾性伸縮部材を設ける場合、本項記載のようにゴム等の弾性材をシートに予め固定した弾性伸縮シートをトップシートに貼り付ける構造とすると、製造ラインによる製造が容易になるため好ましい。
<請求項5記載の発明>
前記トップシートが撥水性又は疎水性である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
トップシートを撥水性または疎水性とすると、さらっと感が大幅に向上させることができるが、従来の有孔又は無孔のトップシートの場合、液分がトップシート裏面側に浸透し難くなるとともに、液分のトップシート上の移動が抑制されないため、物品の横或いは前後からの漏れが生じ易くなる。本発明の吸収性物品では、前述したように、トップシートに形成される皺によりトップシート表面方向の液分の拡散が抑制されるとともに、スリット開口によりトップシート裏面側への液分及び固形分の移動に優れるため、トップシートを撥水性または疎水性とし、さらっと感を大幅に向上させても、漏れは発生し難い。
以上のとおり、本発明によれば、風合いを損ねずに、開口の潰れを効果的に防止できるようになる、等の利点がもたらされる。
トップシートに透過孔を設けるのに適した吸収性物品として、水様便や軟便の頃の乳児を対象としたテープ式使い捨ておむつが知られているため、以下ではテープ式使い捨ておむつの例を引いて説明するが、本発明はトップシートに特徴を有するものであり、パンツ型使い捨ておむつの他、生理用ナプキン等、他の形態の吸収性物品にも適用できることはいうまでもない。また、本発明は大人用使い捨ておむつにも当然適用できるものである。
図1及び図2はテープ式使い捨ておむつの一例を示している。図2は図1における2−2線矢視図である。このテープ式使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って腹側Fの上縁F1から股間部Cを通り背側Bの上縁B1まで延在する、排泄物を吸収保持する吸収性本体部10と、腹側Fの上縁F1側部分の両側において、それぞれ股間部Cよりも幅方向外側まで延在する一対の腹側サイドフラップ部FF,FFと、背側Bの上縁B1側部分の両側において、それぞれ股間部Cよりも幅方向外側まで延在する一対の背側サイドフラップ部BF,BFとを備えている。また、背側サイドフラップ部BF,BFには、係止部材としてのファスニング片130がそれぞれ設けられている。
より詳細には、吸収性本体部10ならびに背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、吸収性本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に吸収要素50、中間シート40、およびトップシート30がこの順に積層されている。トップシート30および液不透過性シート11は、図示例では腹側上縁F1から背側上縁B1まで延在する長方形であり、吸収要素50よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、液不透過性シート11がトップシート30よりも若干幅広に形成されている。トップシート30における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されるとともに、トップシート30は、中間シート40あるいは吸収要素50に固着されている。
さらに、この吸収性本体部10の両側には、装着者の肌側に突出(起立)するバリヤーカフス60,60が設けられており、このバリヤーカフス60,60を形成するバリヤーシート64,64が、背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの内面を含め、吸収性本体部10の幅方向外側の全体にわたり延在されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する。
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でSMS不織布やSMMS不織布等の積層不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであれば足りるが、肌触り等の観点から不織布が好適に用いられる。トップシート30に用いる不織布としては、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。
さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。特に、原料繊維の繊度が1.0〜3.0dtexであり且つ繊維目付け10〜30g/m2であるエアスルー不織布や、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、SMS不織布が好適であるが、圧密されたものが吸収後の表面のさらっと感に優れるため、特に好ましい。エアスルー不織布の場合は毛羽立ち面(エアー面)及び平滑面を有するが、後述するようにトップシート30と弾性伸縮部材31とを接着する場合、平滑面を接着面にすることで確実な接着が可能となる。また、プレスロール等で圧密して毛羽立ち面に平滑処理を施しても同様に確実な接着が可能である。スパンボンド不織布やポイントボンド不織布、SMS不織布のような熱エンボスロールにて圧密して製造する不織布(エンボス不織布)は、表裏とも平滑性が高く接着性に優れるため、好ましい。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
なお、本発明の主たる特徴であるスリットS及び弾性伸縮部材31については後述する。
(中間シート)
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特に嵩高で液の透過性に優れるエアスルー不織布が好ましい。エアスルー不織布を用いる場合は、後述するようにトップシート30と中間シート40との間に弾性伸縮部材31を挟んで接着する場合、毛羽立ち面を接着面にすることで弾性伸縮部材31の固定を緩くすることができる。逆に、平滑面を接着面にすれば、弾性伸縮部材31を強固に固定することが可能となる。
中間シート40は、トップシートと同様の繊維目付け及び繊度のものを用いることもできるが、より嵩高で繊度が太いものが好ましい。中間シート40における好ましい繊維目付けは20〜80g/m2である。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならば繊度は5.0〜10.0dtexであるのが好ましいが、トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、繊度が1.0〜2.5dtexであると、トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、中間シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.5〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収要素50の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(バリヤーカフス)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)するバリヤーカフス60、60を設けるのは好ましい。
このバリヤーカフス60は、実質的に幅方向に連続するバリヤーシート64と、このバリヤーシート64に前後方向に沿って伸張状態で固定された細長状弾性伸縮部材62とにより構成されている。このバリヤーシート64としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材62としては糸ゴム等を用いることができる。弾性伸縮部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
バリヤーシート64の内面は、トップシート30の側部上に幅方向の固着始端を有し、この固着始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤などにより固着されている。この固着部分のうち固着始端近傍において、バリヤーシート64と外装シート12とが対向する部分のシート間に、前後方向に沿って糸ゴム等の弾性伸縮部材66がそれぞれ設けられている。
脚周りにおいては、バリヤーカフス60の固着始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が糸ゴム62の収縮力により起立するようになる。おむつの、装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして糸ゴム62の収縮力が作用するので、糸ゴム62の収縮力によりバリヤーカフス60が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
(吸収要素)
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有している。包被シート58は省略することもできる。さらに、図示形態では、吸収体56と包被シート58の裏面側部位(下側の部分)との間に保持シート80が設けられているが、この保持シート80は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維52,52の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は、図2に示すように高吸収性ポリマー粒子54,54…を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維52,52…の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維52,52…の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維52,52…の集合体を通り抜けて包被シート58上にある形態や、保持シート80上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子54とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子54の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子54としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子54の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子54としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子54の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子54の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包被シート)
包被シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包被シート58は、図2のように、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包被するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包被シートの構成要素となる)。必要ならば、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(保持シート)
繊維52にフィラメント集合体を用いる場合は、保持シート80を設けるのが好ましい。保持シート80を設ける場合、保持シート80と吸収体56上との間には、高吸収性ポリマー粒子54をその散布などにより介在させることができる。高吸収性ポリマー粒子54は、フィラメント集合体への供給時又はその後の工程、あるいは消費者が使用するまでの流通過程で、フィラメント集合体を通り抜けることがある。フィラメント集合体を通り抜けた高吸収性ポリマー粒子群の凹凸は、消費者が使用する際に手で触ったときジャリジャリした違和感を与える。
この保持シート80は、ティッシュペーパ(クレープ紙)などの包被シート58のみでは足りないコシを補強すると共に、消費者が使用する際に手で触ったときのジャリジャリした違和感を軽減又は防止する役割を果たす。
保持シート80の素材は、特に限定されず、高吸収性ポリマー54の保持性能を有するものであれば足りる。具体的には、例えば、不織布、捲縮パルプ、低吸収性のコットン繊維(例えば、未脱脂のコットン繊維、脱脂されたコットン繊維、レーヨン繊維を撥水剤や疎水化剤で処理したものなど。)、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、絹、綿、麻、ナイロン、ポリウレタン、アセテート繊維等を例示することができる。
保持シート80としては、厚みが高吸収性ポリマー粒子の粒径よりも大きいものが好ましい。また、保持シート80の目付けは10〜60g/m2、特に20〜40g/m2であるのが好ましい。
特に、保持シート80は、KES試験に基づく圧縮エネルギーが0.01〜10.00gfcm/cm2、好ましくは、0.01〜1.00gfcm/cm2で、かつ圧縮レジリエンスが10〜100%、好ましくは、70〜100%の不織布であるとよい。
また、抜け出た高吸収性ポリマー54は、保持シート60によって保持され、包被シート58上を移動することがないため、吸収能力の偏在が生じ難くなる。特に、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子54が移動を防止するために、予め粘着性を有するホットメルト接着剤などを保持シート80上に塗布することができる。また、保持シート80の上面(使用面側に向かう面)を粗面とすることで、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子54が移動を防止するようにしてもよい。このための粗面化又は毛羽立ち手段としては、不織布の製造時におけるネット面でない非ネット面とする、マーブル加工を行う、ニードルパンチにより加工する、ブラシッング加工するなどを挙げることができる。
保持シート80は、図2に示すように吸収体56の下方にのみ設けても、また図示しないが、吸収体56の側面を通り吸収体56の上面にまで巻き上げて延在させてもよい。また、保持シート80を複数枚重ねて使用することも可能である。
上記例は、吸収体56と包被シート58の裏面側部位との間に保持シート58を設ける例であるが、保持シートは、包被シート58より裏面側であってもよく(その形態は図示していない)、要は、吸収体56に対して裏面側に保持シートを設ければ、製品の裏面から触る場合におけるジャリジャリした違和感を軽減させるあるいは生じさせないものとなる。
(ファスニング片)
ファスニング片130は、プラスチック、ポリラミ不織布、紙製などのファスニング基材130Cの基部がおむつに接合されており、その先端側部分に腹側に対する係止部として、メカニカルファスナーのフック要素130Aが設けられている。フック要素130Aはファスニング基材130Cに接着剤により剥離不能に接合されている。フック要素130Aは、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フック要素130Aに代えて、ファスニング片130の係止部として粘着材層を設けることもできる。
おむつの装着に際しては、背側サイドフラップ部BFを腹側サイドフラップ部FFの外側に重ねた状態で、ファスニング片を腹側F外面の適所に係止する。ファスニング片130の係止箇所の位置及び寸法は任意に定めることができる。通常の場合、係止箇所は、高さ20〜80mm、幅150〜300mmの矩形範囲とし、その上端縁と腹側上縁F1との高さ方向離間距離を0〜60mm、特に20〜50mmとし、かつ製品の幅方向中央とするのが好ましい。
腹側Fにおけるファスニング片130の係止箇所には、係止を容易にするためにターゲットテープ74を設けるのが好ましい。ターゲットテープ74は、係止部がフック要素130Aの場合、フック要素の係合突起が絡まるようなループ糸が表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なフィルム状のものを用いることができる。
また、腹側Fにおけるファスニング片130の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニング片130の係止部がフック要素130Aの場合には、ターゲットテープ74を省略し、フック要素130Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。
(トップシートのスリットについて)
トップシート30には、図3(a)にも示されるように、スリットSが形成されるとともに、このスリットSに対して非平行に伸張した状態で弾性伸縮部材31が固定されている。この弾性伸縮部材31を有する部分が、図3(b)に示すように、弾性伸縮部材31の収縮に伴い収縮することによりスリットSが拡幅され笹葉状に開口される。
弾性伸縮部材31としては、糸状、紐状、帯状、網状のゴム(弾性体)を用いることができる。弾性伸縮部材31の伸張率は適宜定めることができるが、後述するスリットSの長さの場合180〜300%程度とするのが好ましい。伸張率が低過ぎるとスリットSが十分に開口せず、反対に伸張率が高過ぎるとスリットSの開口縁が立ち上がり、肌触りが悪化するおそれがある。
図示形態では、弾性伸縮部材31はトップシート30と中間シート40との間に挟まれるとともに、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いてトップシート30及び中間シート40に固定されている。さらに、トップシート30の一部に弾性伸縮部材31を設ける場合等、必要に応じて、一枚のシートの一方側面又は二枚のシート間に弾性材を挟んで弾性伸縮する中間シート40(弾性伸縮シートに相当)を形成し、これをトップシート30の裏面に伸張状態で固定しても良い。
スリットSの向き及び寸法は適宜定めることができるが、製造容易性の観点からは、スリットSは物品幅方向及び物品前後方向のいずれか一方の方向に沿う形状を有するのが好ましく、またスリットSの長さSLは便透過性能及び開口維持性能の観点から、2〜15mmであるのが好ましく、4〜12mmであるのがより好ましい。
スリットSの数及び配置も適宜定めることができるが、物品幅方向及び物品前後方向にそれぞれ所定の間隔を空けて複数形成するのが好ましい。図示形態では、スリットSは千鳥状に配列されているが、格子状(行列状)又は他の配列を採用することも可能である。ただし、図示形態の千鳥状のように、各スリットSがその延長方向以外の方向に位置する他のスリットに対して長手方向範囲が重なるように配置されていると、後述する好適な製造方法において確実に弾性伸縮部材31を切断することができるため好ましい。スリットSの間隔としては、前後方向間隔DS1が5〜20mm、特に7〜15mm、幅方向間隔DS2が2〜15mm、特に2〜10mmであると好ましい。
スリットSを形成する範囲は適宜定めることができる。トップシート30と中間シート40との間に弾性伸縮部材31を挟んで固定する場合、トップシート30における中間シート40と重なる部分の一部または全体にわたり設けることも、また中間シート40と重ならない部分の一部または全体にわたり設けることもできる。
弾性伸縮部材31の伸張方向は、スリットSと非並行な方向であれば特に限定されないが、直交する方向が望ましい、つまりスリットSが物品幅方向及び物品前後方向のいずれか一方の方向に沿う形状を有する場合、物品幅方向及び物品前後方向の他方の方向に沿って伸張した状態で設けるのが好ましい。
弾性伸縮部材31は、その収縮によりスリットSが開口する限り、スリットSの近傍のみならず、スリットSからある程度離間した位置に設けることもできる。特に、多数のスリットSを形成する場合には、弾性伸縮部材31は、各スリットSを境としてその両側に、スリットSと直交する方向に沿って伸張した状態でそれぞれ固定されているのが望ましい。これにより、図3に示すように、各スリットSが均一に開口するとともに、スリットS間に形成される皺も規則的で肌触りの良いものとなる。また、図示形態の弾性伸縮部材31はスリットSの縁まで達しているが、本発明ではスリットSの縁から離間させる。
弾性伸縮部材31の配置は適宜定めることができるが、スリットを閉じた状態で複数の弾性伸縮部材31が直線状に連なる部分がスリットSに沿う方向に間隔を空けて複数列配置された縞状(方向は弾性伸縮部材の伸張方向に応じて前後方向又は幅方向となる)に形成されていると、後述する製造方法からも判るように製造が容易なため好ましい。
スリットSが開口する限り、弾性伸縮部材31の数及び配置は適宜定めることができるが、糸状、紐状若しくは帯状等の細長状の弾性伸縮部材31を用いる場合、スリットSに沿う方向に間隔を空けて複数本並行に設けるのが好ましく、その間隔D31はスリットSの幅方向間隔DS2以上であるのが好ましく、さらにスリットSの長さSL以下であるのがより好ましい。具体的にはD31は2〜15mm、特に4〜10mmであるのが好ましい。弾性伸縮部材31のスリットSに沿う方向の間隔D31がスリットSの幅方向間隔DS2より狭いと、スリットSにかからない弾性伸縮部材31が多くなるため、トップシート30全体が収縮して開口が十分に開かないことがある。また、弾性伸縮部材31のスリットSに沿う方向の間隔D31がスリットSの長さSLよりも広いと、弾性伸縮部材31がかからないスリットSが多くなることになり、弾性伸縮部材31の収縮がスリットSに対して間接的に作用するようになるため、開口及び皺が不規則になり易い。
以上に述べた各種の構成を適宜組み合わせることにより、種々の形態のトップシート30を構成することができる。例えば、図1に示す形態は、中間シート40の前後方向長さがトップシート30と同じであり、物品前後端にまで延在しているが、幅が吸収要素50と略同じ程度であり、トップシート30よりも狭くなっている。そして、トップシート30における中間シート40と重なる部分の全体にわたり幅方向に沿うスリットが多数配列されており、前後方向沿う縞状に弾性伸縮部材31が配列されている。したがって、トップシート30における中間シート40と重なる部分の全体にわたりスリットSによる開口及び幅方向に沿う皺が形成される。
また、図4に示す形態は、中間シート40の寸法は図1に示す形態と同様であるが、トップシート30における中間シート40及び吸収要素50と重なる部分のうち、前後方向中央部(股間部)A2及び前後方向両端部A1,A3にスリットSがそれぞれ多数配列されており、前後方向中央部A2と前後方向両端部A1,A3との間の部分にはスリットSが形成されていないが、弾性伸縮部材31は前後方向中央部A2及び前後方向両端部A1,A3と同様に縞状に配列されているものである。したがって、トップシート30における中間シート40と重なる部分の前後方向中央部A2及び前後方向両端部A1,A3にはスリットSによる開口及び幅方向に沿う皺が形成されるが、それらの間の部分には弾性伸縮部材31の収縮により幅方向に沿う皺のみが形成され、開口は形成されない。
さらに、図5に示す形態は、中間シート40の幅は図1に示す形態と同様であるが、中間シート40の前後方向長さが吸収要素50と略同じであり、中間シート40の前後端は物品前後端から前後方向中央側に離間している。特徴的には、トップシート30における中間シート40及び吸収要素50と重なる部分のうち、前後方向両端部A4,A5にスリットSがそれぞれ多数配列されており、それらの間の前後方向中央部にはスリットSが形成されていないが、弾性伸縮部材31は前後方向両端部A4,A5と同様に縞状に配列されている。したがって、トップシート30のうち吸収要素50と重なる部分における前後方向両端部A4,A5にはスリットSによる開口及び幅方向に沿う皺が形成されるが、その間には弾性伸縮部材31の収縮により幅方向に沿う皺のみが形成され、開口は形成されない。
さらに、図6に示す形態は、中間シート40の前後方向長さが図5に示す形態よりも更に短く、中間シート40の前後両側に吸収要素50の前後端部が食み出しているものである。特徴的には、トップシート30における中間シート40と重なる部分の前後方向中央部(股間部)A7と、トップシート30における中間シート40の前後両側の部分のうち吸収要素50と重なる部分A6,A8とにスリットSがそれぞれ多数配列されており、これらの間の部分にはスリットSが形成されておらず、且つトップシート30における中間シート40と重なる部分にのみ弾性伸縮部材31が縞状に配列されているものである。したがって、トップシート30のうち吸収要素50及び中間シート40と重なる部分における前後方向中央部A7にスリットSによる開口及び幅方向に沿う皺が形成されるとともに、中間シート40と重なる部分における前後方向両端部には弾性伸縮部材31の収縮により幅方向に沿う皺のみが形成され、開口は形成されない。また、中間シート40の前後両側における吸収要素50と重なる部分A6,A8には弾性伸縮部材31は設けられていないが、その前後方向中央側に設けられた弾性伸縮部材31の収縮により、中間シート40の前後両側の部分A6,A8も前後方向に引き伸ばされるため、この部分に形成されたスリットSも開口される。
かくして構成された吸収性物品においては、スリットSが弾性伸縮部材31の収縮力により引き伸ばされて開口しているため、トップシート30に撓みや収縮が生じても常に開いた状態を維持することができ、また、弾性伸縮部材31の収縮で維持された皺による柔らかな凹凸感(クッション性)がもたらされる。さらに、弾性伸縮部材31の収縮に伴いトップシート30が収縮し、収縮方向と直交する方向に皺が形成されるため、トップシート30上を液分が拡散するのを防止できる。弾性伸縮部材31が配置されているだけでスリットSが形成されない領域では、トップシート30の収縮による皺がさらに大きくなるため、より優れた拡散防止特性が得られると共に、必要に応じて部分的なフィット性を向上させた領域とすることもできる。
さらにこの拡散防止特性を利用し、トップシート30を撥水性または疎水性とし、さらっと感を大幅に向上させるのも好ましい形態である。このような形態を採用しても、トップシート30に形成される皺によりトップシート30の表面方向の液分の拡散が抑制されるとともに、スリットSの開口によりトップシート30の裏面側への液分及び固形分の移動に優れるため、漏れは発生し難い。トップシート30を撥水性または疎水性とするために、トップシート30にシリコーン等による撥水処理を施す、あるいは疎水性の繊維素材を用いることができる。
また、上述のように、スリットSの拡幅のための弾性伸縮部材31をトップシート30と中間シート40との間に挟持固定し、同時にトップシート30と中間シート40とを弾性伸縮部材31を介して接合する形態において、トップシート30を、原料繊維の繊度1.0〜2.5dtex、目付け10〜30g/m2、厚み0.1〜0.4mmの不織布とし、中間シート40を、原料繊維の繊度2.5〜10.0dtex、特に3.0〜7.0dtex、目付け30〜80g/m2、特に40〜60g/m2、厚み0.2〜0.8mm、特に0.4〜0.8mmの不織布とし、且つ弾性伸縮部材の伸張率を180〜250%とすると、弾性伸縮部材31の収縮力が中間シート40の表面で吸収され、裏面側は収縮による皺が生じず、また、後述するようにトップシート30と中間シート40とを接着した状態で一体的にスリットSを形成しても、中間シート40の裏面側は収縮せず裏面に開口が形成されない。この場合、トップシート30には平滑で圧密され接着性に優れた不織布、具体的にはスパンボンド不織布やポイントボンド不織布、SMS不織布のようなエンボス不織布を用いると、弾性伸縮部材31の収縮力がトップシート30に良好に作用するため好ましく、また、中間シート40には毛羽立ちやすく嵩高な不織布、具体的にはエアスルー不織布を毛羽立ち面が接着面となるように用いれば、弾性伸縮部材31の収縮力は中間シート40の接着表面にて吸収されやすいため特に好ましく、これらを組み合わせるのが最も好ましい。また、この場合のトップシート30としては、エンボス不織布以外のものでもプレスロール等で圧密したものであれば使用することが可能であり、中間シート40としては、毛羽立ちやすいニードルパンチ不織布やスパンレース不織布も使用することが可能であり、本来平滑なエンボス不織布に、マーブル加工やブラッシング加工等の毛羽立ち処理を施したものを用いても良い。
(製造方法)
上述のトップシート30は、例えば図7に示す方法により製造することができる。すなわち、帯状のトップシート30、帯状の中間シート40、及び複数本の糸状の弾性伸縮部材31を繰り出し、複数本の糸状の弾性伸縮部材31の周面にコームガンやシュアラップノズルのような接着剤塗布装置101により連続的に接着剤を塗布した後、これを所定の伸張率に伸張した状態で帯状のトップシート30と帯状の中間シート40との間に挟むように供給し、圧着ロール102で圧着することにより、トップシート30と中間シート40との間に弾性伸縮部材31が挟まれた弾性伸縮シート110を形成する。図5や図6に示す形態を製造する場合、中間シート40や弾性伸縮部材31をトップシート30に対し間欠的に供給してもよく、両方を間欠的に供給する場合は、中間シート40に弾性伸縮部材31を固定した後に、トップシート30に対して供給すると製造が容易である。この例では、一枚の中間シート40を用いているが、複数枚の不織布間に弾性伸縮部材31を挟んで中間シート40を形成する場合も同様である。
形成した弾性伸縮シート110は、その弾性伸縮部材31の伸張状態を維持したまま、ロール軸方向および周方向に所定の間隔を空けて設けられた多数の切断刃群を有するスリッターロール103間に通し、弾性伸縮シート110の流れ方向と直交するスリットSを多数形成するのと同時に、弾性伸縮部材31も同様のパターンで切断する。この切断により弾性伸縮部材31がシートごと収縮し、別途の拡幅工程を経ずして自然にスリットSが引き伸ばされて開口する(図3(b)参照)。また、細かく切断された弾性伸縮部材31の周面全体に接着剤が塗布されているため、弾性伸縮部材31が接着部材としてトップシート30と中間シート40とが強固に接着される。
本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に利用されるものである。
テープ式使い捨ておむつの展開状態(但しスリット閉状態)平面図である。 図1の2−2線断面図である。 スリットの(a)閉状態と(b)開状態とを示すトップシート30の要部拡大平面図である。 他のテープ式使い捨ておむつの展開状態(但しスリット閉状態)平面図である。 別のテープ式使い捨ておむつの展開状態(但しスリット閉状態)平面図である。 また別のテープ式使い捨ておむつの展開状態(但しスリット閉状態)平面図である。 製造設備例の概略図である。
10…吸収性本体部、11…液不透過性シート、12…外装シート、30…トップシート、31…弾性伸縮部材、40…中間シート、50…吸収要素、52…繊維、54…高吸収性ポリマー粒子、56…吸収体、58…包被シート、60…バリヤーカフス、64…バリヤーシート、80…保持シート、S…スリット。

Claims (5)

  1. 身体側表面を形成する透液性トップシートと、このトップシートの裏面側に設けられた吸収要素と、前記トップシートと前記吸収要素との間に設けられた中間シートとを有する吸収性物品において、
    前記トップシートは、スリットと、このスリットに対して非平行に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材とを有し、
    この弾性伸縮部材は、前記トップシートと前記中間シートとの間に挟まれるとともに、前記トップシート及び中間シートに固定されており、
    この弾性伸縮部材は前記スリットの縁から離間しており、
    この弾性伸縮部材を有する部分が弾性伸縮部材の収縮に伴い収縮することにより前記スリットが拡幅され開口されているとともに、前記中間シートの裏面側は収縮せずに、前記中間シートの裏面に開口が形成されていない
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記スリットは、物品幅方向及び物品前後方向のいずれか一方の方向に沿う形状を有するものであり、且つ前記トップシートの一部又は全部の範囲に、物品幅方向及び物品前後方向にそれぞれ所定の間隔を空けて複数形成されており、
    前記弾性伸縮部材は、各前記スリットを境としてその両側に、スリットと直交する方向に沿って伸張した状態でそれぞれ固定されている、
    請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記トップシートは、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布又はSMS不織布からなり、
    前記中間シートは、毛羽立ち面及び平滑面を有するエアスルー不織布からなり、
    前記弾性伸縮部材は、前記トップシートと前記中間シートの毛羽立ち面との間に挟まれるとともに、180〜300%伸張した状態で前記トップシート及び中間シートに固定されている、
    請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記弾性伸縮部材が、シートに弾性材を固定した弾性伸縮シートであり、この弾性伸縮シートが前記トップシートの一部に張り付けられ一体化されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記トップシートが撥水性又は疎水性である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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