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JP5024265B2 - 熱拡散装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発熱体の熱を拡散するための熱拡散装置に関するものである。
インバータのパワー素子等の発熱体の発熱量は年々増大しており、単位面積当たりの発熱量すなわち熱流束も増大している。発熱量や熱流束が増大すると素子の温度が上昇し作動不良に至るおそれがある。したがって素子性能の向上のために高性能な素子冷却器が強く要求されている。冷却器は従来ヒートシンクを用いた空冷方式が主流であったが、近年ではより高性能な冷却器として、液冷方式の冷却器が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、発熱体(例えば電子部品)はさまざまな姿勢で取り付けられる可能性があり、また、加減速や遠心力などの慣性力を受ける環境下に置かれる可能性もある。したがって、どのような姿勢で取り付けられても、また、どのような方向の慣性力を受けても、発熱体を確実に冷却できるようにすることが求められる。
液冷方式では、熱拡散装置内に液体を循環させることで、この液体を媒介として、発熱体の熱を拡散させる。したがって、液体を循環させるためのポンプが不可欠であるが、できるだけ簡素で耐久性の高いポンプが求められている。この要求に対し、電界共役流体(Electro−Conjugate Fluid)を用いたマイクロポンプが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この電界共役流体(以下、ECFという)を用いた方式においては、電界共役流体に電圧を印加するポンプを用いることで、電界共役流体を流動させるようになっている。したがって、ECFを用いた方式では、液体を循環させるために可動部品を必要としないので、非常に簡素で高耐久なポンプが実現可能である。
特開平7−142886号公報 特開2005−3352号公報 特開平11−125173号公報 特開2005−26498号公報 特開2004−47922号公報
しかし、ECFを用いた方式では、高電圧の印加が必要となるため、ECFの絶縁性が重要である。例えば、ECFの通路に異物や空気が混入し、その異物や空気がポンプの位置に到達すると、放電が発生してしまい、ポンプ性能の低下、液体の変質、ひいては過電流による発火などの危険性が生じる。したがって、空気や異物の混入を防ぐことが望ましいが、混入を完全に遮断することは不可能に近く、不可避的に空気や異物が混入してしまう。
そこで本発明者は、ECFの通路に混入してもポンプの動作に影響が出ないよう、空気や異物をトラップ(すなわち捕捉)する方法について検討した。
ECFでない液体の流路から空気のみをトラップする構造としては、特許文献4、5に記載のような方法が知られている。しかし、いずれも空気のみをトラップできるに過ぎず、空気と異物の両方をトラップすることはできない。また、特許文献4、5に記載のような方法を採用しても、冷却器の姿勢や冷却器にかかる慣性力の方向によっては、空気をうまくトラップできない場合がある。
本発明は上記点に鑑み、ECFを用いて発熱体の熱を拡散する熱拡散装置において、この熱拡散装置の姿勢や熱拡散装置にかかる慣性力にかかわらず、ECFの通路中の空気と異物とを共に、ポンプの部分以外にトラップできるようにすることを目的とする。なお、本明細書においては、異物としては、ECFよりも比重が高く、ECF内において沈殿する傾向にある異物(例えば、金属粉)のみを説明の対象とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、発熱体(3)が発する熱を拡散させるための熱拡散装置が、電界共役流体を循環させるための通路(12、21)を形成する通路形成部材(1)と、当該通路(12、21)中に取り付けられると共に電界共役流体に電圧を印加する電極(13〜20)と、を備え、当該通路(12、21)は、当該通路形成部材が特定の姿勢をとれば鉛直方向最上部となり得るトラップ可能部分(122〜128、21a〜21j)と、当該通路形成部材がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない非トラップ部分と、を有し、電極は、非トラップ部分に取り付けられていることを特徴とする。
このように、電極が取り付けられる部分は、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない部分である。したがって、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても、電極が取り付けられる部分よりも高い所に位置する部分が、通路中に存在することになる。したがって、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても、また、熱拡散装置にどのような外力が及ぼされても、電極が取り付けられる部分以外の部分に空気がトラップされることになる。
また、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない部分は、当然に、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても鉛直方向最下部となり得ない部分である。したがって、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても、電極が取り付けられる部分よりも低い所に位置する部分が、通路中に存在することになる。したがって、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても、また、熱拡散装置にどのような外力が及ぼされても、電極が取り付けられる部分以外の部分に異物が沈殿してトラップされることになる。
このように、熱拡散装置の姿勢や熱拡散装置にかかる慣性力にかかわらず、ECFの通路中の空気と異物とを共に、ポンプ(すなわち電極)の部分以外にトラップすることができる。
また、請求項2に記載のように、トラップ可能部分は、1つ以上の拡幅部(122、123、127、128)を有し、当該1つ以上の拡幅部のそれぞれは、電界共役流体の流速が当該拡幅部の上流部分および下流部分に比べて低下するよう、当該上流部分および当該下流部分に比べて太くなっていることを特徴とする。
このように、拡幅部がその前後の部分より太くなっていると、拡幅部におけるECFの流速が、他の部分よりも低下する。したがって、熱拡散装置の姿勢および熱拡散装置にかかる慣性力が特定の状態にあることで、拡幅部に空気または異物がトラップされるようになっている場合は、ECFに押し流されて空気または異物が拡幅部から流出してしまう可能性が低下する。すなわち、拡幅部における空気または異物のトラップが、より確実になる。
また、請求項3に記載のように、1つ以上の拡幅部のうち少なくとも1つは、互いに反対方向に膨らんだ2つの膨らみ部(122b、122c、127b、127c)を有するようになっていてもよい。このようになっていることで、熱拡散装置の姿勢が上下逆になって、一方の膨らみ部にトラップされていた空気または異物が流出しても、ただちに反対側に膨らんだ他方の膨らみ部に再トラップされる可能性が高い。したがって、空気および異物が電極に到達してしまう可能性をより低減することができる。
また、請求項4に記載のように、当該通路形成部材の外形は矩形の板形状となっており、上述の1つ以上の拡幅部は、4つあり、当該4つの拡幅部のそれぞれは、通路形成部材の矩形の四隅に配置されていてもよい。そして更に、当該4つの拡幅部のそれぞれは、当該通路形成部材の板面(すなわち、板の最も広い面(主面)に平行な面)に垂直な方向の両側に膨らんでいると共に、対応する通路形成部材の隅の方向に膨らんでいることで、当該4つの拡幅部をトラップ可能部分とし、当該通路(12、21)のうち当該4つの拡幅部以外の部分を非トラップ部分とするようになっていてもよい。
熱拡散装置がこのような構造となっていることで、4つの拡幅部以外のどの位置に電極を取り付けても、熱拡散装置の姿勢や熱拡散装置にかかる慣性力にかかわらず、ECFの通路中の空気と異物とを共に、電極の部分以外にトラップできる。すなわち、電極の設置位置の自由度が非常に高まる。
また、請求項5に記載のように、通路形成部材の外形は板形状となっており、当該通路は、電界共役流体を通路形成部材の板面に沿って移動させるための通路であり、当該通路は、2つ以上の交差部(122b、122c、127b、127c)を有し、当該2つ以上の交差部のうち1つを、通路形成部材の板面に交差する第1の向きに延ばし、当該2つ以上の交差部のうち他の1つを、当該板面に交差すると共に前記第1の向きと反対側を向いた第2の向きに延ばすことで、トラップ可能部分と非トラップ部分とを設けるようになっていてもよい。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1〜図4に、本実施形態に係る熱拡散装置1の構成を示す。図1は、熱拡散装置1の斜視図である。図2は、図1の矢印方向から見た熱拡散装置1の側面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2のB−B断面図である。
この熱拡散装置1は、発熱する電子部品3(発熱体の一例に相当する)を冷却するための冷却器の一部である。具体的には、冷却器は、熱拡散装置1と、熱拡散装置1の一方の面(以下、第1の面という)に取り付けられた放熱器2とを備えている。
熱拡散装置1は、放熱器2とは反対側の面(以下、第2の面という)において、電子部品3に接触するように備え付けられ、電子部品3によって発生した熱を熱拡散装置1の板面に沿って拡散させるための部材である。
放熱器2は、空冷方式または水冷方式で、熱拡散装置1によって拡散された熱を外部に放出するための周知の部材であり、例えば、ヒートシンク、放熱フィンを用いて実現可能である。
この冷却器は、例えば車両に取り付けられ、車両内の電子部品3を冷却するために用いられる。
以下、熱拡散装置1の詳細について説明する。熱拡散装置1は、図1〜図4に示すように、通路形成部材10、針状電極13、円筒状電極14、および図示しないECFを有している。
通路形成部材10は、熱拡散装置1の外形を為す部材であり、例えば、樹脂によって形成されている。通路形成部材10は、図1および図2に示すように、矩形形状の板と、その板の2つの隅(1つの短辺の両端に相当する隅)から板面に垂直な両方向(すなわち、図2中の上方向および下方向)に突出する4つの円柱形状の突起部11a〜11dと、から成っている。これら4つの突起部11a〜11dのうち、突起部11aと突起部11cとが板面内の同じ位置を挟んで対向しており、突起部11bと突起部11dとが板面内の同じ位置を挟んで対向している。
なお、放熱器2においては、突起部11a、11bに合致した形状の切り欠きを設けることで、放熱器2を通路形成部材10に取り付ける際に、突起部11a、11bが取り付けの邪魔にならないようにする。
また、図3、図4に示すように、通路形成部材10の内部には、ECF通路12が形成されている。ECF通路12は、ECF流体を、通路形成部材10の板面に沿って移動させ、かつ、循環させるための管路であり、単一の層内を通路形成部材10の板面に平行に蛇行している。このECF通路12の断面形状は、後述するトラップ部122、123以外の部分においては、同じ太さの円形形状となっている。以下、このトラップ部122、123以外の部分の太さおよび形状を、ECF通路12の通常の大きさおよび形状という。
なお、本実施形態および以降の実施形態では、ECF通路12の「部分」とは、ECF通路12内のECF流体の流れに垂直な2つの断面によって区切られる部分をいう。
このECF通路12中には、ECFが満たされている。ECFとしては、例えば、引用文献3に記載のように、横軸が導電率σであり縦軸が粘度ηであって作動温度における流体の導電率σと粘度ηとの関係を示すグラフにおいて、導電率σ=4×10−10S/m、粘度η=1×10Pa・sで表される点P、導電率σ=4×10−10S/m、粘度η=1×10−4Pa・sで表される点Q、導電率σ=5×10−6S/m、粘度η=1×10−4Pa・sで表される点Rを頂点とする直角三角形の内部に位置する導電率σおよび粘度ηを有する化合物、または、当該三角形の内部に位置する導電率σおよび粘度ηを有するように調製された二種類以上の化合物の混合物を用いることができる。例えば、デカン2酸ジブチル(dibutyl decane−dioate)を、ECFとして用いることができる。
ECFはこのECF通路12内においてほぼ密封されているが、熱拡散装置1の製造段階、および熱拡散装置1の使用段階において、ECF通路12内に空気や異物が混入してしまうことを完全に防ぐことは不可能に近い。
ECF通路12中には、ポンプ部121がある。図3中では、このポンプ部121の範囲を、仮想線(点線)で示している。このポンプ部121には、針状電極13および円筒状電極14が取り付けられている。針状電極13は、ECF通路12の中心に固定された針形状の電極であり、その長手方向は、ポンプ部121におけるECFの流れ方向に平行となっている。針状電極13の固定は、通路形成部材10から伸びる図示しない固定部材によって実現されている。円筒状電極14は、針状電極13からECF通路12に沿って少し離れた位置に、ECF通路12を取り囲むように取り付けられた、円筒形状の電極である。
これら針状電極13および円環状電極14は、通路形成部材10に埋め込まれた導電線(図示せず)を介して熱拡散装置1の外部の電源4に接続されている。この電源4を電源として、針状電極13が正極、円環状電極14が負極となるように電圧を印加すると、ポンプ部121におけるECFが、針状電極13から円環状電極14の方向に移動する。したがって、針状電極13および円環状電極14は、ECFに電圧を印加することによってECFを駆動するポンプとして機能する。このポンプの作用により、ECFは、矢印に示すような方向にECF通路12内を循環する。
すると、通路形成部材10の第2の面の中央部に接触している電子部品3の熱が、このECFを媒体として通路形成部材10に沿って拡散する。そして、拡散した熱が放熱器2に伝わり、放熱器2から放出される。これによって、電子部品3の冷却が実現する。このように、ECFに電圧を印加するポンプを用いることで、ECFを循環させるために可動部品を必要としないので、非常に簡素で高耐久なポンプが実現可能である。
また、通路形成部材10の板面における一辺(図3中の右端の辺に相当する)の両端に位置する2つの隅には、ECF通路12の一部として、トラップ部122、123(拡幅部の一例に相当する)が形成されている。この2つの隅は、板面に垂直に突起部11a〜11dが配置されている隅である。
このトラップ部122、123のそれぞれは、ECF通路12中のECFの流れにおける当該トラップ部の直前の上流部分および直後の下流部分に対して、幅が太くなっている。
より具体的には、トラップ部122、123のそれぞれは、図3に示すように、直前の上流部分および直後の下流部分と比較して、通路形成部材10の対応する隅(すなわち、図中の右上隅または右下隅)の方向に膨らんでいる。
さらにトラップ部122は、図4に示すように、直前の上流部分および直後の下流部分に対して、通路形成部材10の板面に垂直な方向の両側(すなわち、図4中の上方向および下方向)に膨らみ、突起部11aおよび11cの内部に入り込んでいる。
したがって、図4に示すように、トラップ部122は、中央層122a、ポケット層122b、ポケット層122cという、板面に平行な3つの層から成る。なお、ポケット層122b、122cおよび、後述する他のポケット層は、本願発明の交差部の一例に相当する。
中央層122aは、ポケット層122bおよびポケット層122cに挟まれた部分である。ポケット層122bは、直前の上流部分および直後の下流部分に対して板面に垂直な第1の向き(図4中の上向き)に膨らんで突起部11a内に入りこんでいる部分である。ポケット層122cは、直前の上流部分および直後の下流部分に対して板面に垂直かつ第1の向きとは反対の第2の向き(図4中の下向き)に膨らんで突起部11c内に入りこんでいる部分である。これらポケット層122bおよびポケット層122cが、互いに反対方向に膨らんで対向する2つの膨らみ部の一例に相当する。
さらにトラップ部123も、板面に垂直な方向に関して、トラップ部122と同様の構造となっている。すなわち、トラップ部123は、直前の上流部分および直後の下流部分に対して、通路形成部材10の板面に垂直な方向の両側に膨らみ、突起部11bおよび11dの内部に入り込むことで、中央層、および中央層を挟む2つのポケット層という、板面に平行な3つの層から成る。
ポケット層の一方は、直前の上流部分および直後の下流部分に対して上記第1の向き(図4中の上向き)に膨らんで突起部11b内に入りこんでいる部分である。ポケット層の他方は、直前の上流部分および直後の下流部分に対して上記第2の向き(図4中の下方向)に膨らんで突起部11d内に入りこんでいる部分である。これら2つのポケット層も、互いに反対方向に膨らんで対向する2つの膨らみ部の一例に相当する。
このように、トラップ部122、123のそれぞれは、通路形成部材10の板面内の隅への方向、および、板面に垂直な方向の両側に、膨らんでいることで、直前の上流部分および直後の下流部分に対して、幅が太くなっている。
このような構成のECF通路12は、通路形成部材10が特定の姿勢をとれば鉛直方向最上部となり得るトラップ可能部分と、通路形成部材がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない非トラップ部分と、に分かれる。
具体的には、ECF通路12のうち、トラップ部122、123、および部分通路124〜126が、トラップ可能部分に該当する。図3中では、この部分通路124〜126のそれぞれの範囲を、仮想線(点線)で示している。
部分通路124〜126のそれぞれは、ECF通路12の一部であり、通路形成部材10のトラップ部122、123側の短辺とは反対側の短辺に最も近い位置において、U字状にカーブすることで、通路形成部材10の蛇行を実現している部分通路である。
以下、これらの部分が、特定の姿勢をとれば鉛直方向最上部となり得る部分であることを説明する。
例えば、通路形成部材10の板面に垂直な突起部11aから突起部11cへの向き(図3の紙面奥への向き)が鉛直下方向であった場合について説明する。以下、この場合の通路形成部材10の姿勢を、基本姿勢という。この場合、トラップ部122のポケット層122bおよびトラップ部123の突起部11b内のポケット層が、鉛直方向最上部となる。
また例えば、通路形成部材10が基本姿勢と上下逆の姿勢となっている場合、トラップ部122のポケット層122cおよびトラップ部123の突起部11d内のポケット層が、鉛直方向最上部となる。したがって、トラップ部122およびトラップ部123は、特定の姿勢をとれば鉛直方向最上部となり得る部分である。
また例えば、基本姿勢に対して、連絡通路を軸として、連絡通路と反対側の通路形成部材10の短辺を持ち上げるように、通路形成部材10を角度θ回転させたとする。連絡通路とは、ECF通路12のうち、トラップ部122とトラップ部123とを直線で繋ぐ通路である。ここで、角度θが0°よりも僅かに大きい場合は、部分通路124〜126は、ポケット層122bよりも低い位置にある。しかし、角度θがある程度以上大きくなると、部分通路124〜126が、ポケット層122bおよびトラップ部123の突起部11b内のポケット層よりも高い所に位置する。したがって、部分通路124〜126は、特定の姿勢をとれば鉛直方向最上部となり得る部分である。
そして、ECF通路12の他の部分(すなわち、非トラップ部分)は、通路形成部材10がどのような姿勢を取っても、トラップ部122、123、部分通路124〜126のうち少なくとも1つよりは低い所に位置してしまう。
非トラップ部分は、通路形成部材10がどのような姿勢を取っても、鉛直最上部に位置することができないので、当然に、通路形成部材10がどのような姿勢を取っても、鉛直最下部に位置することもできない。したがって、非トラップ部分は、通路形成部材10がどのような姿勢を取っても、常に、自身よりも高い位置に通路形成部材10の他の部分が存在すると同時に、自身よりも低い位置に通路形成部材10の他の部分が存在することになる。
ここで、ECF通路12中におけるポンプ部121の配置について説明する。ECF通路12のうち、トラップ部122とトラップ部123とを繋ぐ連絡通路は、通路形成部材10の板面の一辺に平行に、直線的に伸びている。ポンプ部121は、この連絡通路に設けられている。
そして、この連絡通路は、ECF通路12の通常の太さおよび形状となっており、トラップ部122、123、部分通路124〜126のいずれでもないので、非トラップ部分である。したがって、したがって、通路形成部材10がどのような姿勢で設置されても、トラップ可能部分122〜126のいずれかの部分がポンプ部121よりも高い位置に配置されると共に、トラップ可能部分122〜126のいずれかの部分がポンプ部121よりも低い位置に配置されることになる。
なお、通路形成部材10に通路形成部材10の移動の加減速による慣性力が及ぼされている状況は、慣性力と重力の合力の向きが鉛直下方向になっている状況と実質的に同じであるので、以下では、慣性力がゼロである場合についてのみ説明する。
ここで、ECF通路12内に空気および異物が混入した場合について説明する。空気は、ECFよりも比重が低いので、ECF通路12中のうち、鉛直方向に最も高い位置に溜まる傾向にある。また、ECFよりも比重が高い異物は、鉛直方向に最も低い位置に沈殿する傾向にある。
したがって、ECF通路12において、トラップ可能部分と非トラップ部分とがある場合は、設置時の通路形成部材10の姿勢に応じて、トラップ可能部分のいずれかに空気が溜まり、トラップ可能部分のいずれかに異物が沈殿するようになる。そしてその結果、非トラップ部分を空気および異物が通る可能性が低下する。したがって、ポンプ部121に空気および異物が侵入する可能性が低下するので、電極の劣化によるポンプ性能の低下、ECFの変質、過電流による発火などの危険性等の発生する可能性が低減し、ポンプ部121の性能が安定する。
なお、ECF通路がトラップ可能部分と非トラップ部分とに分かれない場合もある。仮に、本実施形態のトラップ部122およびトラップ部123が、通常の太さおよび形状であった場合、ECF通路12は、1つの層内において一様な太さで形成された通路となってしまう。このような場合は、基本姿勢において、ECF通路12のすべての部分が最上部となり、かつ、ECF通路12のすべての部分が最下部となる。
このような場合と異なり、本実施形態の通路形成部材10において、トラップ部122中の2つのポケット層122b、122c(2つの交差部に相当する)のうち、ポケット層122bは、(上流部分および下流部分と比較して)通路形成部材10の板面に交差する第1の向きに延び(具体的には膨らみ)、ポケット層122cは、(上流部分および下流部分と比較して)、通路形成部材10の板面に交差する第2の向きに延びて(具体的には膨らんで)いる。
このようになっていることで、ECF通路12において、そのポケット層122b、122c等の部分がトラップ可能部分となり、その他の部分が非トラップ部分になる。トラップ部123に設けられている一対のポケット層についても、同じことが言える。
なお、第1の向きおよび第2の向きは、必ずしも板面に対して垂直である必要はなく、板面に対して0°以外の角度で交差していれば足りる。また、第1の向きおよび第2の向きは、互いに完全に反対の向きである必要はなく、板面に対して互いに反対側への向きであればよい。
このように、本実施形態では、電子部品3が発する熱を拡散させるための熱拡散装置1において、通路形成部材10に形成されたECF通路12は、通路形成部材10が特定の姿勢をとれば鉛直方向最上部となり得るトラップ可能部分122〜126と、通路形成部材10がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない非トラップ部分と、を有し、ポンプ部121の電極13、14は、非トラップ部分に取り付けられている。
このように、電極13、14が取り付けられる部分は、熱拡散装置1がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない部分である。したがって、熱拡散装置1がどのような姿勢をとっても、電極13、14が取り付けられる部分よりも高い所に位置する部分が、通路中に存在することになる。したがって、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても、また、熱拡散装置にどのような外力が及ぼされても、電極13、14が取り付けられる部分以外の部分に空気がトラップされることになる。
また、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない部分は、当然に、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても鉛直方向最下部となり得ない部分である。したがって、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても、電極13、14が取り付けられる部分よりも低い所に位置する部分が、通路中に存在することになる。したがって、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても、また、熱拡散装置にどのような外力が及ぼされても、電極13、14が取り付けられる部分以外の部分に異物が沈殿してトラップされることになる。
このように、熱拡散装置の姿勢や熱拡散装置にかかる慣性力にかかわらず、ECFの通路中の空気と異物とを共に、ポンプ部121の部分以外にトラップすることができる。
また、通路形成部材10のトラップ可能部分は、2つのトラップ部122および123を有している。そして、トラップ部122、123のそれぞれは、ECFの流速が当該トラップ部122および123の直前の上流部分および直後の下流部分に比べて太くなっている。
このように、トラップ部122、123がその前後の部分より太くなっていると、トラップ部122、123におけるECFの流速が、他の部分よりも低下する。したがって、熱拡散装置1の姿勢および熱拡散装置1にかかる慣性力が特定の状態にあることで、トラップ部122、123に空気または異物がトラップされるようになっている場合は、ECFに押し流されて空気または異物が拡幅部から流出してしまう可能性が低下する。すなわち、拡幅部における空気または異物のトラップが、より確実になる。
なお、本実施形態においては、トラップ部122、123は、ECF通路12の他の部分に比べて、板面に垂直な方向の両側に膨らんでいるので、通路形成部材10がどのような姿勢にあっても、トラップ部122、123のいずれかには、少なくとも空気および異物のいずれか一方がトラップされるようになっている。
また、トラップ部122においては、互いに反対方向に対向して膨らんで対向する2つのポケット層122b、122cが設けられている。また、トラップ部123においても、互いに反対方向に膨らんで対向する2つのポケット層が設けられている。
このようになっていることで、熱拡散装置1の姿勢が上下逆になって、一方のポケット層にトラップされていた空気または異物が流出しても、ただちに反対側に膨らんだ他方のポケット層に再トラップされる可能性が高い。したがって、空気および異物が電極に到達してしまう可能性をより低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。図5〜図8に、本実施形態に係る熱拡散装置1の構成を示す。図5は、熱拡散装置1の斜視図である。図6は、図5の矢印方向から見た熱拡散装置1の側面図である。図7は、図6のC−C断面図である。図7は、図2のD−D断面図である。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、ECF通路12におけるトラップ部の数および配置と、ポンプ部12の数および配置である。なお、図5〜8においては、放熱器2および電子部品3の記載は省略している。
具体的には、本実施形態においては、図5および図6に示すように、通路形成部材10の板の4隅から板面に垂直な両方向(すなわち、図2中の上方向および下方向)に突出する8つの円柱形状の突起部11a〜11hが設けられている。
そして、図7に示すように、通路形成部材10の板面における四隅には、ECF通路12の一部として、トラップ部122、123、127、128(拡幅部の一例に相当する)が形成されている。この4隅の位置は、突起部11a〜11hが配置されている位置に対応する。
トラップ部122、123の構造は、第1実施形態と同じである。また、トラップ部127、128のそれぞれも、ECF通路12中のECFの流れにおける当該トラップ部の直前の上流部分および直後の下流部分に対して、幅が太くなっている。
より具体的には、トラップ部127、128のそれぞれは、図7に示すように、直前の上流部分および直後の下流部分と比較して、通路形成部材10の対応する隅(すなわち、図中の左上隅または左下隅)の方向に膨らんでいる。
さらにトラップ部127は、図8に示すように、直前の上流部分および直後の下流部分に対して、通路形成部材10の板面に垂直な方向の両側(すなわち、図8中の上方向および下方向)に膨らみ、突起部11eおよび11gの内部に入り込んでいる。
したがって、図8に示すように、トラップ部127は、中央層127a、ポケット層127b(延長部の一例に相当する)、ポケット層127c(延長部の一例に相当する)という、板面に平行な3つの層から成る。
中央層127aは、ポケット層127bおよびポケット層127bに挟まれた部分である。ポケット層127bは、直前の上流部分および直後の下流部分に対して板面に垂直な第1の向き(図8中の上方向)に膨らんで突起部11e内に入りこんでいる部分である。ポケット層127cは、直前の上流部分および直後の下流部分に対して板面に垂直かつ第1の向きとは反対の第2の向き(図8中の下方向)に膨らんで突起部11g内に入りこんでいる部分である。これらポケット層127bおよびポケット層127cも、互いに反対方向に膨らんで対向する2つの膨らみ部の一例に相当する。
さらにトラップ部128も、板面に垂直な方向に関して、トラップ部127と同様の構造となっている。すなわち、トラップ部128は、直前の上流部分および直後の下流部分に対して、通路形成部材10の板面に垂直な方向の両側に膨らみ、突起部11fおよび11hの内部に入り込むことで、中央層、および中央層を挟む2つのポケット層という、板面に平行な3つの層から成る。
ポケット層の一方は、直前の上流部分および直後の下流部分に対して上記第1の向きに膨らんで突起部11f内に入りこんでいる部分である。ポケット層の他方は、直前の上流部分および直後の下流部分に対して上記第2の向きに膨らんで突起部11h内に入りこんでいる部分である。これら2つのポケット層も、互いに反対方向に膨らんで対向する2つの膨らみ部の一例に相当する。
このように、トラップ部127、128のそれぞれは、通路形成部材10の板面内の隅への向き、および、板面に垂直な方向の両側に膨らんでいることで、直前の上流部分および直後の下流部分に対して、幅が太くなっている。
本実施形態においては、トラップ部122、123に加えて、トラップ部127、128が設けられていることにより、トラップ可能部分の範囲および非トラップ部分の範囲が、第1実施形態と異なっている。具体的には、部分通路126が、第1実施形態においてはトラップ可能部分であったのに対し、本実施形態においては非トラップ部分となっている。
このように、通路形成部材10の板の四隅にトラップ部122、123、127、128を設けることで、4つのトラップ部122、123、127、128以外のどの位置にポンプ部を取り付けても、熱拡散装置1の姿勢や熱拡散装置1にかかる慣性力にかかわらず、ECFの通路中の空気と異物とを共に、ポンプ部以外にトラップできる。その結果、非トラップ部分の範囲が広がり、その分だけ、ECFを移動させるための電極の取り付け位置の自由度が向上する。
空気および異物を4つのトラップ部122、123、127、128のいずれかにトラップできたとしても、空気および異物は、電圧が印加された流体が循環する環境下に晒されているので、帯電してしまう可能性がある。帯電してしまった空気や異物は、電極に近い位置においては、電極に引き寄せられてしまう。したがって、ポンプ部は、トラップ部122、123、127、128からできるだけ離れた位置に配置するようになっていてもよい。このように、ポンプ部とトラップ部とを離すことを考慮に入れても、電極の取り付け位置の自由度が向上することは好ましい。
なお、本実施形態においては、通路形成部材10の板面の中央付近にポンプ部131、132を配置することで、ポンプ部131、132を4つのトラップ部122、123、127、128から離している。
また、本実施形態においては、ECF通路12中に、複数のポンプ部131、132が設けられている図7中では、このポンプ部131、132の範囲を、仮想線(点線)で示している。ポンプ部131には、第1実施形態のポンプ部121と同様の方法で、針状電極15および円筒状電極16が取り付けられている。また、ポンプ部132にも、第1実施形態のポンプ部121と同様の方法で、針状電極17および円筒状電極18が取り付けられている。
これら電極15〜18は、通路形成部材10に埋め込まれた導電線(図示せず)を介して熱拡散装置1の外部の電源4に接続されている。この電源4を電源として、針状電極15、17が正極、円環状電極16、18が負極となる。したがって、ポンプ部131、132は、ECF通路12に沿って同じ方向にECFを移動させる。このポンプの作用により、ECFは、矢印に示すような方向にECF通路12内を循環する。
このように、複数のポンプ部131、132を設けることで、万一、空気や異物をトラップしきれず、その結果、空気や異物がポンプ部131、132の一方に到達してしまい、当該ポンプ部がポンプ作用を失ったとしても、他方のポンプ部は正常に作動可能であるため、全体としてECFの作動が停止することはなくなる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。図9〜図15に、本実施形態に係る熱拡散装置1の構成を示す。図9は、熱拡散装置1の斜視図である。図10は、図9の矢印方向から見た熱拡散装置1の側面図である。図11は、図10のE−E断面図である。図12は、図10のF−F断面図である。図13は、図10のG−G断面図である。図14は、図10のH−H断面図である。図15は、図11のI−I断面で熱拡散装置1を切った場合の断面図である。なお、図9〜15においては、放熱器2および電子部品3の記載は省略しているが、その取り付け位置は、第1実施形態と同じである。
本実施形態においては、熱拡散装置1の通路形成部材10は、突起部のない板形状となっている。そして、その板厚は、第1実施形態のものよりも増している。これは、通路形成部材10の内部に形成されてECFが充填されるECF通路21が、3層構造となっているからである。図11が、ECF通路21の第1層の断面に相当し、図12および図13が第2層の断面に相当し、図14が、第3層の断面に相当する。
このECF通路21の構造について以下説明する。このECF通路21は、図11〜図15に示すように、通路21a〜21kから成っている。まず、3層のうち、放熱器2に最も近い層(図10中の最も上の層に相当する)である第1層においては、ECF通路21は、図11に示すように、10個の通路21a〜21jが、板の中央部に位置する通路21kから板の周縁方向に、放射状かつ板面に平行に延びている。
更に、図12、13に示すように、通路21a〜21jは、板の周縁部で板面に垂直な方向に向きを変え、第1層の次に放熱器2に近い第2層において、板面に垂直に延び、電子部品3に最も近い層(図10中の最も下の層に相当する)である第3層にまで続いている。そして通路21a〜21jは、図14に示すように、第3層において、板面に平行かつ板面の中央部に向かう方向へと向きを変え、その後、通路21kに合流している。
また、通路21kは、通路形成部材10の板の中央部において、第3層から第2層を通って第1層まで、板面に垂直に延びている。
ECF通路21がこのような構造となっているので、ECF通路21のうち、通路21a〜21jまでの部分は、通路形成部材10が特定の姿勢をとれば鉛直方向最上部となり得るトラップ可能部分となる。そして、通路21kが、通路形成部材10がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない非トラップ部分となる。
そして、本実施形態においては、通路21kが、ポンプ部となっている。図15中では、このポンプ部の範囲を、仮想線(点線)で示している。このポンプ部には、針状電極19および円筒状電極20が取り付けられている。針状電極19は、通路21kの中心に固定された針形状の電極であり、その長手方向は、板面に垂直な方向、すなわち、通路21kにおけるECFの流れ方向に平行となっている。円筒状電極20は、針状電極19からECF通路21に沿って少し離れた位置に、通路21kを取り囲むように取り付けられた、円筒形状の電極である。
これら針状電極19および円環状電極20は、通路形成部材10に埋め込まれた導電線(図示せず)を介して熱拡散装置1の外部の電源4に接続されている。この電源4を電源として、針状電極19が正極、円環状電極20が負極となるように電圧を印加すると、ポンプ部におけるECFが、針状電極19から円環状電極20の方向に移動する。したがって、針状電極19および円環状電極20は、ECFに電圧を印加することによってECFを駆動するポンプとして機能する。
このポンプの作用により、ECFは、図15の矢印に例示するような方向にECF通路21内を循環する。すなわち、ECFは、通路21kを第3の層→第2の層→第1の層の順に通り、第1の層において通路21kから通路21a〜21jのそれぞれに分岐し、通路21a〜21jを第1の層→第2の層→第3の層の順に通り、第3の層において通路21kに合流する。
このように、電極19、20が取り付けられる部分は、熱拡散装置1がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない部分である。したがって、熱拡散装置1がどのような姿勢をとっても、電極19、20が取り付けられる部分よりも高い所に位置する部分が、通路中に存在することになる。したがって、熱拡散装置がどのような姿勢をとっても、また、熱拡散装置1にどのような外力が及ぼされても、電極19、20が取り付けられる部分以外の部分に空気がトラップされることになる。
また、熱拡散装置1がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない部分は、当然に、熱拡散装置1がどのような姿勢をとっても鉛直方向最下部となり得ない部分である。したがって、熱拡散装置1がどのような姿勢をとっても、電極が取り付けられる部分よりも低い所に位置する部分が、通路中に存在することになる。したがって、熱拡散装置1がどのような姿勢をとっても、また、熱拡散装置1にどのような外力が及ぼされても、電極19、20が取り付けられる部分以外の部分に異物が沈殿してトラップされることになる。
このように、熱拡散装置の姿勢や熱拡散装置にかかる慣性力にかかわらず、ECFの通路中の空気と異物とを共に、ポンプ(すなわち電極)の部分以外にトラップすることができる。
なお、本実施形態においては、通路21a〜21jのうち板面に垂直な部分、および、通路21kが、交差部の一例に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
例えば、第1実施形態においては、図16に示すように、トラップ部122のポケット層122b、122cにおいては、戻り防止板130、131が設けられていてもよい。戻り防止板130、131は、円形の端部においてそれぞれ突起部11a、11bの内側面と一体的に密着しており、端部から中央部に向かうにつれ中央層122aから遠ざかり、かつ、中央部に穴が開けられている。戻り防止板130、131がこのような戻り防止構造になっていることで、ポケット層122b、122cに一端トラップされた空気や異物が、通路形成部材10の姿勢が変化しても、流出し難くなる。
また例えば、ECFに電圧を印可してECFを移動させるための電極は、針状の電極と円筒状の電極である必要はなく、一方の電極が尖った先端部を有し、他方の電極が湾曲した周縁部を有していれば足りる。
また例えば、トラップ部123は、ECF通路12の通常の太さおよび形状となっていてもよい。その場合でも、トラップ部122の存在により、通路形成部材10がどのような姿勢で設置されても、トラップ部122のいずれかの部分がポンプ部121よりも高い位置に配置され、トラップ部122のいずれかの部分がポンプ部121よりも低い位置に配置されることになる。
また、発熱体は、電子部品でなくともよく、何らかの原因で発熱するものであれば、どのようなものであってもよい。
また、通路形成部材10のうち、電極のあるポンプ部およびその周囲だけを絶縁部材(樹脂)とし、他の部分を金属として形成するようになっていてもよい。このように、通路形成部材10の多くの部分で金属を用いることで熱伝導性を高める一方、ポンプ部においては絶縁性を確保することで、電極の機能を正常に維持することができる。
本発明の第1実施形態に係る熱拡散装置1の斜視図である。 熱拡散装置1の側面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係る熱拡散装置1の斜視図である。 熱拡散装置1の側面図である。 図6のA−A断面図である。 図6のB−B断面図である。 本発明の第3実施形態に係る熱拡散装置1の斜視図である。 熱拡散装置1の側面図である。 図9のE−E断面図である。 図9のF−F断面図である。 図9のG−G断面図である。 図9のH−H断面図である。 図11のI−I断面図である。 第1実施形態の変形例における図2のB−B断面図である。
符号の説明
1 熱拡散装置
2 放熱器
3 電子部品
4 電源
10 通路形成部材
11a〜11h 突起部
12、21 ECF通路
13、15、17、19 針状電極
14、16、18、20 円環状電極
121、131、132 ポンプ部
122、123、127、128 トラップ部
122a、127a 中央層
122b、127b ポケット層
122c、127c ポケット層
124〜126 部分通路
130、131 戻り防止板

Claims (5)

  1. 発熱体(3)が発する熱を拡散させるための熱拡散装置であって、
    電界共役流体を循環させるための通路(12、21)を形成する通路形成部材(10)と、
    前記通路(12、21)中に取り付けられると共に前記電界共役流体に電圧を印加する電極(13〜20)と、を備え、
    前記通路(12、21)は、前記通路形成部材が特定の姿勢をとれば鉛直方向最上部となり得るトラップ可能部分(122〜128、21a〜21j)と、前記通路形成部材がどのような姿勢をとっても鉛直方向最上部となり得ない非トラップ部分と、を有し、
    前記電極は、前記非トラップ部分に取り付けられていることを特徴とする熱拡散装置。
  2. 前記トラップ可能部分は、1つ以上の拡幅部(122、123、127、128)を有し、
    前記1つ以上の拡幅部のそれぞれは、前記電界共役流体の流速が当該拡幅部の上流部分および下流部分に比べて低下するよう、前記上流部分および前記下流部分に比べて太くなっていることを特徴とする請求項1に記載の熱拡散装置。
  3. 前記1つ以上の拡幅部のうち少なくとも1つは、互いに反対方向に膨らんだ2つの膨らみ部(122b、122c、127b、127c)を有することを特徴とする請求項2に記載の熱拡散装置。
  4. 前記通路形成部材の外形は矩形の板形状となっており、
    前記1つ以上の拡幅部は、4つあり、
    前記4つの拡幅部のそれぞれは、前記通路形成部材の矩形の四隅に配置されており、
    前記4つの拡幅部のそれぞれは、前記通路形成部材の板面に垂直な方向の両側に膨らんでいると共に、対応する前記通路形成部材の隅の方向に膨らんでいることで、前記4つの拡幅部をトラップ可能部分とし、前記通路(12、21)のうち前記4つの拡幅部以外の部分を非トラップ部分とすることを特徴とする請求項2または3に記載の熱拡散装置。
  5. 前記通路形成部材の外形は板形状となっており、
    前記通路は、前記電界共役流体を前記通路形成部材の板面に沿って移動させるための通路であり、
    前記通路は、2つ以上の交差部(122b、122c、127b、127c)を有し、前記2つ以上の交差部のうち1つを、前記通路形成部材の板面に交差する第1の向きに延ばし、前記2つ以上の交差部のうち他の1つを、前記板面に交差すると共に前記第1の向きと反対側を向いた第2の向きに延ばすことで、前記トラップ可能部分と前記非トラップ部分とを設けることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱拡散装置。
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