JP5009431B1 - 免震構造用水平復元ばね装置の構築方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】小型のゴム単体で構成されるゴムブロックの上下両端に端部鋼板を備えたゴムブロックユニットを製作する。このゴムブロックユニットを同一レベルに4個以上配置し、それを連結板で一体化したゴム柱階層を構成する。このゴム柱階層を上下方向に複数階積み重ねて多層階ゴム柱骨組みを構成する。
【選択図】 図4
Description
(1)対象物の総重量が20トン以下、場合によっては1トン以下のような場合にも免震周期数秒(5〜6秒)程度になる極めて小さなばね定数の水平方向復元ばねを提供できること。
(2)免震装置に必要な変形量は構造物の規模・重量の大小には依存しないので、片振幅で数十(50〜60)cm以上の大きな水平変形を許容できること。
(3)単純なシステムで、装置形状が過大にならないこと。
(4)低コストで提供できること。
〈構成1〉
高さ/幅の立面形状(以下、「アスペクト比」という)が1以上2以下となるゴム状弾性体ブロック(以下、「ゴムブロック」という)を作成し、前記ゴムブロックの上下両端面に平面寸法が当該ゴムブロックとほぼ同じ大きさの端部鋼板を接着剤接着もしくは加硫接着により一体化したゴムブロックユニットを作成し、前記ゴムブロックユニットを少なくとも4個、互いに離間距離をもって平面配置し、前記ゴムブロックユニットの上下に、分離配置された各ゴムブロックユニットを同一平面上(同一高さ)で連結する連結板を配置し、前記連結板の上下両面には、前記ゴムブロックユニットと嵌合する凹型窪みを設け、前記ゴムブロックユニットの上下端部を前記連結板の凹型窪みに挿入し、且つ両者の接触面を接着して一体化し、4個以上の前記ゴムブロックユニットと連結板で一体化されたゴム柱階層を上下方向に2段以上積み重ねた多層階ゴム柱骨組みを構築し、その多層階ゴム柱骨組みの上下両端に、前記ゴムブロックユニットと嵌合する凹型窪みを有する固定用ベースプレートを配置して接着により一体化することを特徴とする免震構造物用水平復元ばね装置の構築方法。
立面形状のアスペクト比が1以上2以下となるゴムブロックを作成し、前記ゴムブロックの上下両端面に平面寸法が当該ゴムブロックとほぼ同じ大きさの端部鋼板を接着剤接着もしくは加硫接着により一体化したゴムブロックユニットを作成し、前記ゴムブロックユニットを少なくとも4個、互いに離間距離をもって平面配置し、前記ゴムブロックユニットの上下に、分離配置された各ゴムブロックユニットを同一平面上(同一高さ)で連結する連結板を配置し、前記連結板の上下両面は平坦面とし、前記ゴムブロックユニットおよびその上下の連結板の接触面を接着して一体化し、4個以上の前記ゴムブロックユニットと連結板で一体化されたゴム柱階層を上下方向に2段以上積み重ねた多層階ゴム柱骨組みを構築し、その多層階ゴム柱骨組みの上下両端に、固定用ベースプレートを配置して前記ゴムブロックユニットと接着により一体化することを特徴とする免震構造物用水平復元ばね装置の構築方法。
立面形状のアスペクト比が1以上2以下となるゴムブロックを作成し、前記ゴムブロックの上下両端面に平面寸法が当該ゴムブロックより若干大きく、且つ円形平面の端部鋼板を接着剤接着もしくは加硫接着により一体化したゴムブロックユニットを作成し、前記ゴムブロックユニットを少なくとも4個、互いに離間距離をもって平面配置し、前記ゴムブロックユニットの上下に、分離配置された各ゴムブロックユニットを同一平面上(同一高さ)で連結する連結板を配置し、前記ゴムブロック上下端の端部鋼板の側面に上下それぞれ逆回転方向の雄ネジを切り、前記連結板には前記ゴムブロックの雄ネジに適合する雌ネジを切り、前記ゴムブロックを鉛直軸周りに回転させ、前記連結板にネジ接合することにより一体化し、4個以上の前記ゴムブロックユニットと連結板で一体化されたゴム柱階層を上下方向に2段以上積み重ねた多層階ゴム柱骨組みを構築し、その多層階ゴム柱骨組みの上下両端に、雌ネジを有する固定用ベースプレートを配置し、前記ゴムブロックユニットとネジ接合により一体化することを特徴とする免震構造物用水平復元ばね装置の構築方法。
立面形状のアスペクト比が1以上2以下となるゴムブロックを作成し、前記ゴムブロックの上下両端面に平面寸法が当該ゴムブロックより大きく、平面上に突出した端部鋼板を接着剤接着もしくは加硫接着により一体化したゴムブロックユニットを作成し、前記ゴムブロックユニットを少なくとも4個、互いに離間距離をもって平面配置し、前記ゴムブロックユニットの上下に、分離配置された各ゴムブロックユニットを同一平面上(同一高さ)で連結する連結板を配置し、前記連結板と前記端部鋼板をボルト接合もしくは溶接接合により一体化し、4個以上の前記ゴムブロックユニットと連結板で一体化されたゴム柱階層を上下方向に2段以上積み重ねた多層階ゴム柱骨組みを構築し、その多層階ゴム柱骨組みの上下両端に、固定用ベースプレートを配置し、ボルト接合もしくは溶接接合により一体化することを特徴とする免震構造物用水平復元ばね装置の構築方法。
構成4に記載の免震構造物用水平復元ばね装置の構築方法において、前記ゴムブロックの上下両端に接着する端部鋼板の形状を、ゴムブロックに接触する部分の板厚を厚く、外周部に突出している部分の板厚を薄くし、且つ連結板と接触する面を平坦にしていることを特徴とする免震構造物用水平復元ばね装置の構築方法。
構成1乃至構成5に記載したいずれかの免震構造物用水平復元ばね装置に用いる全ての鋼板・鋼材の材料に、SUS304、SUS305等のオーステナイト系ステンレス鋼、二相ステンレス鋼、その他のステンレス鋼、スーパーステンレス鋼、アルミニウム合金、その他の非磁性金属を使用したことを特徴とする免震構造物用水平復元ばね装置の構築方法。
先ず復元力を発現する基本要素として、積層ゴムでなく、ゴム単体の塊であるゴムブロックを採用することにより、装置構成要素の大幅な単純化とコストダウンが可能になる。
更に、ゴムブロックは、例えば直径3cmφといった極めて小径・小型のゴムブロックを容易に、且つ低コストで製造できるだけでなく、極めて小さな水平ばね定数を実現できるので、総重量1トン以下のような超軽量の対象物にも適用できる復元材を製造可能になる。
即ち、ゴム柱高さとして目標水平変位の40%を確保すればゴム柱のせん断変形角250%で目標水平変位をクリアでき、ゴム柱高さ33%でせん断変形角300%程度で目標水平変位に到達する。ゴム柱が破断する限界せん断変形角は一般的には概ね400%前後と考えられているが、ゴム材料の劣化や復元力のハードニング特性(γ≧300%で顕著)等を考慮すると、水平復元ばね装置にせん断歪度で300%以上の変形を作用させることは避けるべきである。
ゴムブロックの高さを幅以上とすることで、積層ゴムに較べてゴム層の高さ確保が格段に効率化され、コストダウン効果が飛躍的に向上するが、大きな水平変形下における座掘現象を回避するためにアスペクト比2以下という制限を設けている。
尚、ゴムブロックの平面形状は円形でも正方形でもよく、また特殊な場合には長方形等の他の形状でもよいが、その場合のアスペクト比は短辺の長さで評価する。
尚、本発明がこのような形状のゴムブロックを採用できるのは、本装置の目的を水平復元バネの提供のみに限定し、従来の積層ゴムや多段積層ゴムがめざしている鉛直荷重の支持という機能を放棄した見返りとして得られる効果であると捉えることができる。
近年の接着技術の発達により、金属同志の接着接合が可能になり、その信頼性も向上しているので、接合面および接合材料・接合技術の適切な品質管理を行えば、連結板に設ける嵌合用の凹型窪み部を省略することができ、これによって水平ばね装置の組み立て・構築が一層効率化される。
ゴムブロックの上下両端に取り付ける端部鋼板を少し厚めにし、その側面に雄ネジを切り、連結板側に雌ネジを切ることにより、ゴムブロックユニットと連結板をネジ接合により一体化することができる。
ゴムブロックの上下両端に取り付ける端部鋼板の平面寸法をゴムブロックの平面寸法より大きく構成することにより、ゴムブロックユニットと連結板をボルト接合、もしくは溶接接合することが可能となる。
また、水平復元ばね装置の上下端部にある固定用ベースプレートには雌ねじを切るか、もしくはベースプレートを貫通させてナットで固定することができる。
端部鋼板の周辺部の板厚をゴム接触部の板厚より薄くすることにより、ゴム体の水平変形時にボルトやナットの先端部とゴム体との接触を起こり難くする効果がある。これはゴムブロックユニットと連結板をボルト接合により一体化する場合の改善策である。即ち、ボルト接合する場合には、ボルトの頭および裏面のナットが連結板および端部鋼板より突出することになり、ゴムブロックの水平変形が大きくなるとボルトおよびナットの突出部にゴムブロックのゴム体が接触するようになり、場合によってはそのためにゴム体に切傷が生じたり損傷する恐れがある。構成5により、この恐れを避けることができる。
SUS304、SUS305等のオーステナイト系ステンレス鋼やアルミニウム合金などの非磁性金属を用いることにより、強力な磁界の中でも磁力の発生と本装置への作用を避けることができ、正常な復元力特性を発揮することができる。
すなわち、構成2は、ゴムブロックユニット1の上下端部を、上記の凹型窪み21を設けることを省略し、平坦面とされた連結板2および固定用ベースプレート3上に直接配置して、両者の接触面を接着して一体化するものである。
実施例3の免震構造物用水平復元ばね装置の構築方法は次に示す方法である。すなわち、先ず、立面形状のアスペクト比が1以上2以下となるゴムブロック11を作成する。ゴムブロック11の上下両端面に平面寸法が当該ゴムブロックより若干大きく、且つ円形平面の端部鋼板13を接着剤接着もしくは加硫接着により一体化したゴムブロックユニット1を作成する。このゴムブロックユニット1を少なくとも4個、互いに離間距離をもって平面配置する。ゴムブロックユニット1の上下に、分離配置された各ゴムブロックユニットを同一平面上(同一高さ)で連結する連結板2を配置する。ゴムブロック上下端の端部鋼板13の側面に上下それぞれ逆回転方向の雄ネジを切り、連結板2にはゴムブロック端部鋼板13の雄ネジに適合する雌ネジを切る。ゴムブロックユニット1を鉛直軸周りに回転させ、連結板2にネジ接合することにより一体化する。4個以上のゴムブロックユニット1と連結板2で一体化されたゴム柱階層4を上下方向に2段以上積み重ねた多層階ゴム柱骨組み5を構築する。その多層階ゴム柱骨組み5の上下両端に、雌ネジを有する固定用ベースプレート3を配置し、ゴムブロックユニットとネジ接合により一体化することにより、免震構造物用水平復元ばね装置全体が構築される。
11:ゴムブロック
12:端部鋼板
13:側面にネジ切りをした端部鋼板
14:ボルト接合用孔
15:接合用ボルト
16:溶接部
2 :連結板
21:連結板の嵌合用凹型窪み部
22:連結板のボルト接合用孔
23:連結板内に設けたネジ接合用ネジ孔
3 :固定用ベースプレート
31:アンカ−ボルト用孔
4 :ゴム柱階層
5 :多層階ゴム柱骨組み
Claims (1)
- 立面形状のアスペクト比が1以上2以下となるゴムブロックを作成し、
前記ゴムブロックの上下両端面に平面寸法が当該ゴムブロックより若干大きく、且つ円形平面の端部鋼板を接着剤接着もしくは加硫接着により一体化したゴムブロックユニットを作成し、
前記ゴムブロックユニットを少なくとも4個、互いに離間距離をもって平面配置し、
前記ゴムブロックユニットの上下に、分離配置された各ゴムブロックユニットを同一平面上(同一高さ)で連結する連結板を配置し、
前記ゴムブロック上下端の端部鋼板の側面に上下それぞれ逆回転方向の雄ネジを切り、
前記連結板には前記ゴムブロックの雄ネジに適合する雌ネジを切り、
前記ゴムブロックを鉛直軸周りに回転させ、前記連結板にネジ接合することにより一体化し、
4個以上の前記ゴムブロックユニットと連結板で一体化されたゴム柱階層を上下方向に2段以上積み重ねた多層階ゴム柱骨組みを構築し、
その多層階ゴム柱骨組みの上下両端に、雌ネジを有する固定用ベースプレートを配置し、前記ゴムブロックユニットとネジ接合により一体化することを特徴とする免震構造物用水平復元ばね装置の構築方法。
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