JP5091525B2 - ポリビニルアセタール樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
上記課題は、ポリビニルアセタール樹脂(A)とフュームドシリカ(B)を含有する樹脂組成物であって;ポリビニルアセタール樹脂(A)100重量部に対してフュームドシリカ(B)4〜60重量部を含有し、JIS K7113記載の2号形試験片(厚さ1mm)に成形した場合に、歪み1%時の引張応力から算出される引張弾性率が2000MPa以上であり、かつ試験片が破断するまでの伸びが10%以上であることを特徴とする樹脂組成物を提供することによっても解決される。
また上記課題は、ポリビニルアセタール樹脂(A)とフュームドシリカ(B)を含有する樹脂組成物であって;ポリビニルアセタール樹脂(A)100重量部に対してフュームドシリカ(B)4〜60重量部を含有し、フュームドシリカ(B)を添加しない以外は同じ組成の樹脂組成物と比較して、ガラス転移温度の変化量が3℃以内であることを特徴とする樹脂組成物を提供することによっても解決される。
これらの樹脂組成物において、ポリビニルアセタール樹脂(A)が、平均重合度200〜4000のポリビニルアルコールをアセタール化して得られたものであることが好ましい。また、ポリビニルアセタール樹脂(A)のアセタール化度が55〜83モル%であることが好ましい。さらに、ポリビニルアセタール樹脂(A)がポリビニルブチラール樹脂であることも好ましい。
また上記課題は、ポリビニルアセタール樹脂(A)とフュームドシリカ(B)を含有する樹脂組成物からなる成形品であって;ポリビニルアセタール樹脂(A)100重量部に対してフュームドシリカ(B)4〜60重量部を含有し、鉛筆硬度がF以上であることを特徴とする成形品を提供することによっても解決される。
アセタール化度(モル%)=[(アセタール化された水酸基のモル数)/(原料ポリビニルアルコール中の水酸基及びアセチル基の合計モル数)]×100
株式会社日立製作所製の分光光度計UV−4100を用い、厚さ1mmの試験片について、波長領域280〜2500nmの透過率を測定し、JIS R 3106に準じ、380〜780nmまでの可視光線透過率を求めた。
JIS K7105に準じて、厚さ1mmの試験片のヘイズを求めた。
曲げ試験における剛性(弾性率)、靭性(破断歪み)評価は、JIS K7171に従い、株式会社島津製作所製オートグラフAG−5000Bを用いて、長さ80mm×幅10mm×厚さ4mmの試験片を用いて、歪み速度1mm/minで測定した。剛性は、試験開始から歪み1%時の曲げ応力によって算出される曲げ弾性率(MPa)で評価した。また、靭性は、試験片が破断するまでの歪み(%)で評価した。
引張試験における剛性(弾性率)、靭性(破断伸び)評価は、JIS K7162に従い、株式会社島津製作所製オートグラフAG−5000Bを用いて行い、試験片の形状は、JIS K7113記載の2号形ダンベル(厚さ1mm)を用いて、引張速度5mm/minで測定した。剛性は、引張歪み1%時の引張応力から算出される引張弾性率(MPa)で評価した。靭性は、試験片が破断するまでの伸び(%)で評価した。
表面硬度はJIS K5400に従い、厚さ1mmの試験片の鉛筆硬度を測定した。
ガラス転移温度の評価は、長さ20mm×幅3mm×厚さ1mmの試験片を用いて、レオロジー製FTレオスペクトラーDVE−V4にて、正弦振動数10Hz、昇温速度3℃/minの測定条件で、主分散の損失正接(tanδ)のピーク温度(Tg)を求めた。フュームドシリカを添加した後のガラス転移温度(Tgb)と、添加する前のポリビニルアセタール樹脂のガラス転移温度(Tga)の両方の値を求めた。
シリカの粒子径は、H−800NA透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて求めた。フィルム断面の写真から任意に500個のシリカ粒子を選び、その大きさをそれぞれ実測し、平均一次粒子径とした。
DIN 66131に準じて、使用したシリカのBET法による比表面積を測定した。
株式会社東洋精機製作所製のCAPIROGRAPH1Dを用いて、溶融粘度を測定した。装置仕様は、バレル径9.55mmφ、キャピラリー長さ(L)10mm、キャピラリー直径(D)1mm、L/D=10、バレル材質SACM(チッ化鋼)である。
重合度800、けん化度99モル%のPVA(275g)を純水(2890g)に加温しながら溶解させ、12℃に温度調節して、35重量%の塩酸(201g)とn−ブチルアルデヒド(148g)を加え、この温度を2時間保持して反応生成物を析出させた。その後、反応系を45℃で3時間保持して反応を完了させ、過剰の水で洗浄し、未反応のアルデヒドを洗い流し、残存する塩酸を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、脱水した後で、再び大過剰の水でpH=7になるまで洗浄し、揮発分が1.0%になるまで乾燥することにより、ポリビニルアセタール樹脂(A−1)を得た。用いるPVA、アルデヒド化合物を表1に記載したように変えることで、ポリビニルアセタール樹脂(A−2〜4)を得た。
表2に示すとおり、乾式法で製造されたフュームドシリカのAEROSIL(デグッサ社製)2種とREOLOSIL(株式会社トクヤマ製)、湿式法で製造されたNIPGEL(東ソー・シリカ株式会社製)の合計4種のシリカを用いた。
ポリビニルアセタールA−1(100重量部)を、株式会社東洋精機製のローラーミキサーR60型ラボプラストミルを用いて、樹脂温度200℃、回転数100rpmで溶融させた状態でシリカB−1(5重量部)を添加し、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物に140℃、5分の熱プレスを行い、長さ200mm×幅200mm×厚さ1mmと長さ80mm×幅10mm×厚さ4mmの試験片をそれぞれ作製した。得られた樹脂組成物の200℃における溶融粘度は200Pa・sであった。また、溶融混練時の最大せん断速度は250sec−1であった。これら試験片を用いて、可視光線透過率、ヘイズ、曲げ弾性率、歪み、引張弾性率、伸び、鉛筆硬度、ガラス転移温度(Tgb)を測定した。結果を表3に示す。
使用するポリビニルアセタールの種類と重量、シリカの種類と重量を表3に示すとおりに変更した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物から試験片を作製して、物性評価を行った。結果を表3に示す。
使用するポリビニルアセタールの種類と重量を表4に示すとおりに変更し、シリカは使用しないか、あるいは種類と重量を表4に示すとおりに変更した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物から試験片を作製して、物性評価を行った。結果を表4に示す。
透明材料として一般的に用いられているPMMA(株式会社クラレ製PARAPET G)100gを、ラボプラストミルを用いて、樹脂温度220℃、回転数100rpmで溶融させ、得られた樹脂組成物に220℃、5分の熱プレスを行い、実施例1と同様に試験片を作製して、物性評価を行った。結果を表4に示す。
透明材料として一般的に用いられているPC(帝人株式会社製パンライト L−1225)100gを用いて、ラボプラストミルを用いて、樹脂温度260℃、回転数100rpmで溶融させ、得られた樹脂組成物に250℃、5分の熱プレスを行い、実施例1と同様に試験片を作製して、物性評価を行った。結果を表4に示す。
Claims (13)
- ポリビニルアセタール樹脂(A)とフュームドシリカ(B)を含有する樹脂組成物であって;
ポリビニルアセタール樹脂(A)100重量部に対してフュームドシリカ(B)4〜60重量部を含有し、
長さ80mm、幅10mm、厚さ4mmの試験片に成形した場合に、歪み1%時の曲げ応力から算出される曲げ弾性率が2000MPa以上であり、かつ試験片が破断するまでの歪みが10%以上であることを特徴とする樹脂組成物。 - ポリビニルアセタール樹脂(A)とフュームドシリカ(B)を含有する樹脂組成物であって;
ポリビニルアセタール樹脂(A)100重量部に対してフュームドシリカ(B)4〜60重量部を含有し、
JIS K7113記載の2号形試験片(厚さ1mm)に成形した場合に、歪み1%時の引張応力から算出される引張弾性率が2000MPa以上であり、かつ試験片が破断するまでの伸びが10%以上であることを特徴とする樹脂組成物。 - ポリビニルアセタール樹脂(A)とフュームドシリカ(B)を含有する樹脂組成物であって;
ポリビニルアセタール樹脂(A)100重量部に対してフュームドシリカ(B)4〜60重量部を含有し、
フュームドシリカ(B)を添加しない以外は同じ組成の樹脂組成物と比較して、ガラス転移温度の変化量が3℃以内であることを特徴とする樹脂組成物。 - ポリビニルアセタール樹脂(A)が、平均重合度200〜4000のポリビニルアルコールをアセタール化して得られたものである請求項1〜3のいずれか記載の樹脂組成物。
- ポリビニルアセタール樹脂(A)のアセタール化度が55〜83モル%である請求項1〜4のいずれか記載の樹脂組成物。
- ポリビニルアセタール樹脂(A)がポリビニルブチラール樹脂である請求項1〜5のいずれか記載の樹脂組成物。
- 厚さ1mmに成形した場合に、可視光線透過率が80%以上であり、かつヘイズ値が10%以下である請求項1〜6のいずれか記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれか記載の樹脂組成物からなる成形品。
- 請求項1〜7のいずれか記載の樹脂組成物からなるフィルム。
- ポリビニルアセタール樹脂(A)とフュームドシリカ(B)を溶融混練する請求項1〜7のいずれか記載の樹脂組成物の製造方法。
- 溶融状態のポリビニルアセタール樹脂(A)に対して、フュームドシリカ(B)を添加して溶融混練する請求項10記載の樹脂組成物の製造方法。
- 溶融樹脂温度が140℃以上であり、溶融粘度が10000Pa・s以下であり、かつ最大せん断速度が100sec−1以上である条件で溶融混練する請求項10又は11記載の樹脂組成物の製造方法。
- ポリビニルアセタール樹脂(A)とフュームドシリカ(B)を含有する樹脂組成物からなる成形品であって;
ポリビニルアセタール樹脂(A)100重量部に対してフュームドシリカ(B)4〜60重量部を含有し、
鉛筆硬度がF以上であることを特徴とする成形品。
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