[go: up one dir, main page]

JP5091055B2 - ガス濃度検出装置、ガス濃度検出システム - Google Patents

ガス濃度検出装置、ガス濃度検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP5091055B2
JP5091055B2 JP2008218738A JP2008218738A JP5091055B2 JP 5091055 B2 JP5091055 B2 JP 5091055B2 JP 2008218738 A JP2008218738 A JP 2008218738A JP 2008218738 A JP2008218738 A JP 2008218738A JP 5091055 B2 JP5091055 B2 JP 5091055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
potential
input terminal
gas
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008218738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010054307A (ja
Inventor
典和 家田
義規 井上
浩幸 塚田
雅泰 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2008218738A priority Critical patent/JP5091055B2/ja
Priority to US12/549,108 priority patent/US8166800B2/en
Publication of JP2010054307A publication Critical patent/JP2010054307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5091055B2 publication Critical patent/JP5091055B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、被検出ガス中の特定ガス成分の濃度に応じて自身を流れる電流の大きさが変化するガスセンサからその電流を取得して特定ガス成分の濃度を検出するガス濃度検出装置と、それらを統合したガス濃度検出システムに関するものである。
従来、自動車エンジンなどの内燃機関の排気通路に取り付けられ、排気ガス中の特定ガス成分(例えば酸素)の濃度を検出するガスセンサが知られている。このガスセンサは、センサ素子を流れる電流の大きさが排気ガス中の酸素濃度に応じて変化することを利用して、酸素濃度の検出、ひいては排気ガスの空燃比を検出するものである。ガスセンサに接続されるガス濃度検出装置(例えばECU(電子制御ユニット))では、ガスセンサに電流検出用の抵抗器を接続し、ガスセンサの出力する電流をその検出用抵抗器に流し、検出用抵抗器の両端に生ずる電位を測定した結果に基づいて、排気ガスの酸素濃度やそれに基づく空燃比を求めている。そして得られた排気ガスの酸素濃度や空燃比は、エンジンにおける燃料噴射量の調整等の空燃比フィードバック制御に利用される。
近年、自動車の排気ガス規制が厳しくなり、これに対処するため、空燃比を理論空燃比付近(ストイキ領域)でフィードバック制御したり、所定のリーン領域でフィードバック制御したりする際の制御性の向上が求められている。一般的なガス濃度検出装置では、検出用抵抗器の出力する電圧をデジタル変換してCPUに取り込み、ソフトウェア制御によって空燃比フィードバック制御を行っている。通常、空燃比の全領域を、デジタル変換の際に取り込み可能な電圧範囲全体に割り振って取り込んでおり、例えばストイキ領域に割り振られる電圧範囲は、取り込み可能な電圧範囲全体からすれば狭い。そこで、検出用抵抗器の出力電圧が、このようなストイキ領域にさしかかった場合に検出用抵抗器の出力電圧を増幅し、ストイキ領域に割り振られる電圧範囲を取り込み可能な電圧範囲全体に拡げることで、ストイキ領域における空燃比の検出精度を高めたものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
特開2006−275628号公報
しかしながら、検出用抵抗器の電位を取得したり出力電圧を増幅したりする回路において、回路を構成する電子部品の特性にばらつきがあったり、電子部品の持つ温度特性による影響が生じたりすると、空燃比の検出結果に誤差を生ずる虞がある。特に、ストイキ領域などにおいて検出用抵抗器の出力電圧を増幅すれば、誤差も拡大されてしまうため、空燃比の検出精度の向上が望まれていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、ガスセンサによる特定ガス成分の濃度検出の精度を向上することができるガス濃度検出装置、ガス濃度検出システムを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係るガス検出装置は、特定ガス成分の濃度に応じて自身を流れる電流の大きさが変化するガスセンサから前記電流を取得して、前記特定ガス成分の濃度を検出するガス濃度検出装置であって、前記ガスセンサから出力される前記電流が流れる検出抵抗器と、自身の有する第1入力端子および第2入力端子が前記検出抵抗器の両端それぞれに電気的に接続され、前記検出抵抗器の両端に生ずる電位を差動増幅した検出電位を出力する差動増幅手段と、前記差動増幅手段が前記検出電位を出力する際に差動増幅する前記電位の増幅度を、少なくとも2つ以上に設定可能な増幅度設定手段と、前記第1入力端子と前記第2入力端子とを同電位に設定可能な同電位設定手段と、予め、前記増幅度設定手段の設定する前記各増幅度それぞれにおいて、前記同電位設定手段が前記第1入力端子と前記第2入力端子とを同電位に設定し、その際に前記差動増幅手段が出力する前記検出電位を補正電位として取得する取得手段と、前記差動増幅手段の出力する前記検出電位を、その検出電位について設定されている前記増幅度に応じた前記補正電位を用いて補正するとともに、補正後の前記検出電位に基づいて、前記特定ガス成分の濃度に応じた濃度対応値を算出する濃度算出手段とを備えている。
本発明の第1態様のガス濃度検出装置では、ガスセンサから出力される電流が流れる検出抵抗器の両端に生ずる電位を差動増幅した検出電位に基づいて、特定ガス成分の濃度を求めるが、その検出電位を得る上で、検出抵抗器の両端に生ずる電位の増幅度を少なくとも2つ以上に設定できるので、必要な検出精度に応じて増幅度の設定を行うことができ、ガス濃度を精度よく検出することができる。もっとも、出力される検出電位には、回路に使用される電子部品の精度誤差等が含まれる場合があるが、取得手段では、検出抵抗器の両端それぞれに接続される差動増幅手段の第1入力端子と第2入力端子との間を同電位に設定し、検出抵抗器の両端の電位差を強制的に0とした上で、検出電位を取得し、これを補正電位としている。つまり、この状態で得られる検出電位(補正電位)は、電子部品の精度誤差等を含みながらも検出抵抗器の両端の電位が含まれないものである。ガス濃度の検出を行う際に、この補正電位を用いて検出電位に補正を行うことで、精度の高いガス濃度の検出を行うことができる。そして、上記の補正電位の取得を、増幅度の設定ごとに行うことができるので、ガス濃度の検出の精度をさらに高くすることができる。
また、本発明の第1態様においては、補正電位を取得する際には、第1入力端子と第2入力端子との間を同電位に設定し、その上で検出電位を補正電位として取得している。つまり、検出抵抗器にガスセンサから出力される電流が流れたままの状態で、補正電位の取得が可能であり、第1入力端子および第2入力端子と検出抵抗器との接続を切断する必要がなく、補正電位の取得を速やかに行うことができる。
また、上記構成において、前記第1入力端子と前記第2入力端子との間に電気的に接続され、前記第1入力端子および前記第2入力端子の短絡または絶縁を切り換える切換手段を備えてもよく、その場合、前記同電位設定手段は、前記切換手段に前記第1入力端子と前記第2入力端子との間を短絡させて、前記第1入力端子と前記第2入力端子とを同電位に設定するとよい。このようにすれば、第1入力端子と第2入力端子とを同電位に設定する際に、その設定を、簡易かつ確実に行うことができる。
なお、上記構成において、ガスセンサが活性化したか否かを判定する判定手段を備えてもよい。この場合、取得手段は、ガスセンサの駆動が開始されてから、判定手段によってガスセンサが活性化したと判定されるまでの間、各増幅倍率それぞれにおける補正電位の取得を繰り返し行うとよい。このように、ガスセンサの活性化待ちの時間を利用して補正電位の取得を行えば、ガスセンサが活性化したときには補正電位が取得されている状態となっているので、直ちに、特定ガス成分の濃度の検出を開始することができる。また、上記のように補正電位の取得をガスセンサの活性化前に繰り返し行えば、ガスセンサが活性化したときの補正電位は活性化直前の最新のものとなるので、補正の精度が高い。
また、本発明の第2態様に係るガス濃度検出システムは、特定ガス成分の濃度に応じて自身を流れる電流の大きさが変化するガスセンサと、前記ガスセンサから出力される前記電流に基づいて、前記特定ガス成分の濃度を検出する請求項1または2に記載のガス濃度検出装置とを備えている。本発明の第2態様のガス濃度検出システムであれば、必要な検出精度に応じて増幅度の設定を行うことができ、ガス濃度を精度よく検出することができるとともに、増幅度の設定ごとに取得した補正電位を用いて検出電位の補正を行うことで、精度の高いガス濃度の検出を行うことができる。
以下、本発明を具体化したガス濃度検出装置、ガス濃度検出システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。ここでは、本発明に係るガス濃度検出装置の一例として自動車のECU(電子制御ユニット)50を挙げる。そして、そのECU50に接続される全領域空燃比センサ10を、ECU50のCPU60において実行されるガス濃度検出プログラムに従い制御するセンサ制御システム100を、本発明に係るガス濃度検出システムの一例として説明する。
まず、センサ制御システム100の構成について、図1を参照して説明する。図1は、センサ制御システム100の電気的な構成を概略的に示す図である。
図1に示す、センサ制御システム100は、全領域空燃比センサ10と、全領域空燃比センサ10が接続されるECU50とから構成される。まず、全領域空燃比センサ10の概略的な構成について説明する。全領域空燃比センサ10は、公知のように、ジルコニアを主体とし酸素イオン伝導性を有する固体電解質体の両面にPtを主体とする電極を形成した2種類のセル(Vsセル11、Ipセル12)を有するセンサ素子を内蔵する。センサ素子は、上記のVsセル11およびIpセル12を積層しつつ排気ガスを導入可能な小部屋を形成し、その小部屋内に両セルの一方の電極をそれぞれ露出した構造をなす。この両セルの一方の電極は互いに導通し、全領域空燃比センサ10のCOMポートに接続されている。また、Vsセル11の他方の電極は、上記小部屋内に導入される排気ガス中の酸素濃度を検出する際に基準となる酸素基準電極として機能するものであり、全領域空燃比センサ10のVs+ポートに接続されている。そしてIpセル12の他方の電極は、小部屋内と外気との間での酸素交換を行うためセンサ素子の外気に曝されており、電気的には全領域空燃比センサ10のIp+ポートに接続されている。なお、全領域空燃比センサ10のセンサ素子の具体的な構造については公知であり、図1では全領域空燃比センサ10を電気的な回路構成として示している。
次に、ECU50は、公知のCPU60、ROM70、RAM80、A/D変換器51、および後述するASIC(特定用途向け集積回路)30を有する。A/D変換器51は、ASIC30のVoutポートに接続され、Voutポートを介してASIC30から出力されるアナログの出力電圧をデジタル変換し、CPU60に入力する。ROM70は、後述するガス濃度検出プログラムやそのプログラムに用いられる変数、カウンタ、フラグ等の初期値などを記憶する。また、RAM80は一時的なデータの記憶を行い、ガス濃度検出プログラムの実行などに利用される。そしてCPU60は、ガス濃度検出プログラムを実行してASIC30を制御し、全領域空燃比センサ10によって検出される排気ガス中の酸素濃度の検出、ひいては空燃比の算出を行う。また、ガス濃度検出プログラムの実行にともない、ASIC30に設けられるスイッチSW1,2,3の切換制御も行う。なお、ECU50は、本実施の形態に係るガス濃度の検出だけでなく、自動車の駆動に係るその他各種の制御も行い、図示しないが、そのための各種制御回路を有し、ROM70には、そのための各種制御プログラム等も記憶されている。
次に、ASIC30について説明する。ASIC30は、全領域空燃比センサ10の駆動制御を行うための回路を集積して1チップ化し、ECU50に容易に組み込めるようにしたものである。ASIC30は、入出力用の複数のポートP1〜P6や、検出した酸素濃度に対応する出力電圧を出力するためのVoutポート、また、図示しない、電源用のポート等を有する。
ASIC30は、全領域空燃比センサ10のVsセル11に微少電流Icpを供給するIcp供給回路31を有しており、このIcp供給回路31は、P1ポートを介して全領域空燃比センサ10のVs+ポートに接続されている。Icp供給回路31は、微少電流Icpが、Vsセル11、Ipセル12の順に流れ、さらにASIC30のP4ポートに流れるように、微少電流Icpを供給する。この微少電流Icpは、Vsセル11の他方の電極(上記した酸素基準電極)側において酸素濃度を一定に保つために流される。
また、ASIC30は、全領域空燃比センサ10のIpセル12にポンプ電流Ipを供給するアンプ34を有する。このアンプ34の反転入力(−)端子はP3ポートに接続されて、さらに抵抗器R13を介して全領域空燃比センサ10のCOMポートに接続されている。アンプ34の非反転入力(+)端子には3.6Vの基準電圧が印加されており、出力端子はP4ポートを介し、全領域空燃比センサ10のIp+ポートに接続されている。
アンプ34によってIpセル12に供給されるポンプ電流Ipの大きさは、PID制御回路32によって決定される。PID制御回路32の入力側は、バッファ35を介し、P1ポート(つまりは全領域空燃比センサ10のVs+ポート)に接続されている。さらに、PID制御回路32の入力側には、ポンプ電流Ipの制御目標となる基準電圧(450mV)を生成する基準電圧生成回路33が接続されている。一方、PID制御回路32の出力側はP2ポートに接続され、さらに、後述する検出抵抗器Rdを介し、P3ポート、つまりはアンプ34の反転入力(−)端子に接続されている。このPID制御回路32は、Vsセル11に微少電流Icpを流すことによって生ずる起電力Vsが450mVとなるように、アンプ34からIpセル12に供給するポンプ電流Ipの向きや大きさを調整するフィードバック制御を行う。
なお、上記の検出抵抗器Rdは、ポンプ電流Ipの大きさを検出するために設けられており、本実施の形態ではECU50内に設けられる抵抗値300Ωの抵抗器であって、その両端が、ASIC30のP2ポートとP3ポートとに接続されている。この検出抵抗器Rdの両端は、ポンプ電流Ipが流れることによって自身の両端に生ずる電位差Vdを、所定の増幅度で増幅して、検出電位Voutとして出力する、オペアンプOP1の入力端子にそれぞれ接続されている。具体的に、検出抵抗器Rdの一端が接続されたP2ポートは、抵抗器R9,R10およびオペアンプOP4により構成されるバッファ37の入力側、すなわち抵抗器R9を介してオペアンプOP4の非反転入力(+)端子に接続されている。バッファ37の出力側となるオペアンプOP4の出力端子は、抵抗器R10を介して反転入力(−)端子に接続されて負帰還がかけられるとともに、直列に接続された抵抗器R14およびR8を介し、オペアンプOP1の反転入力(−)端子に接続されている。また、検出抵抗器Rdの他端が接続されたP3ポートも同様に、抵抗器R11,R12およびオペアンプOP3により構成されるバッファ36の入力側、すなわち抵抗器R11を介してオペアンプOP3の非反転入力(+)端子に接続されている。バッファ36の出力側となるオペアンプOP3出力端子も同様に、抵抗器R12を介して反転入力(−)端子に接続されて負帰還がかけられるとともに、直列に接続された抵抗器R15およびR7を介し、オペアンプOP1の非反転入力(+)端子に接続されている。なお、オペアンプOP1が、本発明における「差動増幅手段」に相当する。また、オペアンプOP1の反転入力(−)端子および非反転入力(+)端子が、それぞれ、本発明における「第1入力端子」および「第2入力端子」に相当する。
また、オペアンプOP3の出力端子とオペアンプOP4の出力端子とは、それぞれ抵抗器R15と抵抗器R14とを介し、スイッチSW2で接続されている。換言すると、抵抗器R15およびR7の間の接続点と、抵抗器R14およびR8の間の接続点とが、それぞれスイッチSW2の両端に接続されている。スイッチSW2はP6ポートを介してCPU60に接続されており、後述するガス濃度検出プログラムの実行にともない、そのON/OFF(換言すると、短絡または絶縁)が制御される。なお、スイッチSW2が、本発明における「切換手段」に相当する。
次に、オペアンプOP1は反転増幅回路を構成しており、上記の非反転入力(+)端子には、抵抗器R15およびR7を介して接続されるバッファ36の出力端子の他に、バッファ38(例えばオペアンプOP2により構成される。)の出力端子が、並列に設けられた抵抗器R3および抵抗器R4のそれぞれを介して接続されている。また、オペアンプOP1の非反転入力(+)端子と抵抗器R3との間にはスイッチSW1が設けられており、このスイッチSW1はP5ポートを介してCPU60に接続され、後述するガス濃度検出プログラムの実行にともないON/OFFが制御される。これにより、バッファ38とオペアンプOP1との間の抵抗値を、抵抗器R4の抵抗値、もしくは抵抗器R4および抵抗器R3の合成抵抗値のいずれかに切り換えることができる。そして上記のバッファ38は、出力端子が非反転入力(+)端子に接続され、負帰還がかけられている。一方、バッファ38の非反転入力(+)端子には、直列に接続した抵抗器R5と抵抗器R6とで図示しない電源電圧を分圧し、安定した電圧Vofsが得られるように調整したオフセット電圧が入力されている。
また、オペアンプOP1の反転入力(−)端子には、上記した抵抗器R14およびR8を介して接続されるバッファ37の出力端子の他に、オペアンプOP1自身の出力端子が、並列に設けられた抵抗器R1および抵抗器R2のそれぞれを介して接続されて、負帰還がかけられている。抵抗器R14,R8の抵抗値は、それぞれ抵抗器R15,R7の抵抗値と等しくなるように設定されており、オペアンプOP1の入力インピーダンスの整合が図られている。さらに、オペアンプOP1の反転入力(−)端子と抵抗器R2との間にも、スイッチSW3が設けられている。このスイッチSW3も、スイッチSW1と同様に、P5ポートを介してCPU60に接続されており、後述するガス濃度検出プログラムの実行にともない、スイッチSW1と同期してON/OFFが制御される。これにより、オペアンプOP1において負帰還がかけられる際の抵抗値を、抵抗器R1の抵抗値、もしくは抵抗器R1,R2の合成抵抗値のいずれかに切り換えることができる。さらに、スイッチSW1とスイッチSW3とが同期して切り換えられることにより、オペアンプOP1による差動増幅される検出抵抗器Rd両端の電位Vrdの増幅度を2通りに変化させることができるのである。なお、抵抗器R1、抵抗器R2の抵抗値は、それぞれ、抵抗器R4、抵抗器R3の抵抗値と等しくなるように設定されており、オペアンプOP1の入力インピーダンスの整合が図られている。そして、オペアンプOP1の出力端子は、さらに、Voutポートに接続されており、オペアンプOP1からの出力電圧は、上記したA/D変換器51を介してA/D変換されて、CPU60に入力される。
このような構造をなす本実施の形態のガス濃度検出装置(ECU50)において、全領域空燃比センサ10による酸素濃度の検出は、以下のように行われる。全領域空燃比センサ10では、ASIC30内に設けられたIcp供給回路31によってVsセル11に微小な電流Icpが流されており、Vsセル11の一方の電極側(小部屋内)から他方の電極側へ酸素イオンが移動する。この酸素イオンの移動にともないVsセル11の両端には電圧Vsが発生するが、小部屋内に導入された排気ガス中の酸素濃度に応じて酸素イオンの移動量が変化するため、電圧Vsは変動する。そこで、この電圧Vsが基準電圧(小部屋内の排気ガスの空燃比を理論空燃比に近づけるため電圧Vsの制御目標として設定される450mV)となるように、Ipセルに流されるポンプ電流Ipの向きと大きさがPID制御回路32によって制御されている。
具体的に、PID制御回路32において、基準電圧生成回路33にて生成される基準電圧(450mV)とVsセル11の両端に生ずる電圧Vsとの差分がPID演算され、アンプ34の出力にフィードバックされる。排気ガスの空燃比がリッチ領域にあって小部屋内の酸素濃度が低ければ、電圧Vsが基準電圧より上がるので、電圧Vsを基準電圧に近づけようと、Ipセル12において小部屋内に酸素イオンを取り込む向きに、電位差に応じた大きさの電流IpがPID制御回路32から流される。一方、排気ガスの空燃比がリーン領域にあって小部屋内の酸素濃度が高ければ、電圧Vsが基準電圧より下がるので、電圧Vsを基準電圧に近づけようと、Ipセル12において小部屋内から酸素イオンを排出する向きに、電位差に応じた大きさの電流Ipがアンプ34から流される。したがって、ポンプ電流Ipの向きと大きさを検出することにより、小部屋内に導入された排気ガス中の酸素濃度ひいては空燃比を検知することができる。そして、このポンプ電流Ipは検出抵抗器Rdを流れる構成となっているので、検出抵抗器Rdの両端に生ずる電位Vrdを測定することによって、ポンプ電流Ipの向きと大きさの検出が行われるのである。
前述したように、検出抵抗器Rdの両端は、それぞれ、バッファ36,抵抗器R15およびR7と、バッファ37,抵抗器R14およびR8とを介してオペアンプOP1に入力されている。このオペアンプOP1は、ポンプ電流Ipに応じて検出抵抗器Rdの両端に生ずる電位Vrdを差動増幅する反転増幅回路を構成する。したがってオペアンプOP1の増幅度は、スイッチSW3がONの場合には、抵抗器R14および抵抗器R8の合成抵抗値に対する抵抗器R1および抵抗器R2の合成抵抗値の比率によって決まり、スイッチSW3がOFFの場合には、抵抗器R14および抵抗器R8の抵抗値に対する抵抗器R1の抵抗値の比率によって決まる。本実施の形態では、増幅度として1倍と4.5倍とが採用されており、この条件を満たすように、抵抗器R1,R2,R8およびR14の抵抗値が設定されている。また、上記したように、抵抗器R3,R4,R7およびR15は、オペアンプOP1の入力インピーダンスの整合を図るためのものである。したがって、抵抗器R3,R4,R7およびR15の抵抗値が抵抗器R1,R2,R8およびR14それぞれの抵抗値と同一に設定されるとともに、スイッチSW1が、スイッチSW3と同期して切り換えられるのである。
また、オペアンプOP1の出力は、バッファ38を介して入力されるオフセット電圧が重畳されることにより、電圧Vofs分、正側にオフセットして出力される。本実施の形態では、電圧Vofsを、2.3Vに設定している。前述したように、ポンプ電流Ipが正負の値をとるので、オペアンプOP1の出力電圧(検出電位)Voutには、以下の(1)式に示すように、電圧Vofsを重畳している。つまり、検出電位Voutの取り得る範囲がCPU60に取り込み可能な範囲(一般的にはA/D変換器51により0〜5Vの範囲でデジタル値に変換される)となるように、電圧Vofsによりオフセットされている。
(検出電位Vout)=(ポンプ電流Ipの電流値)×(検出抵抗器Rdの抵抗値)×(増幅度)+(オフセット電圧Vofs) ・・・(1)
なお、本実施の形態では、上記したように、増幅度は1倍もしくは4.5倍に切り換え可能であり、検出抵抗器Rdには抵抗値300Ωのものが用いられ、オフセット電圧Vofsは2.3Vに設定されている。
増幅度を1倍に設定したとき、(1)式に表される検出電位Voutとポンプ電流Ipの電流値との関係は、少なくともポンプ電流Ipの電流値が−2.9mA〜4.0mAの範囲では、図2のグラフにおける直線Aに示されるように、直線的な変化を示す。具体的に、検出電位Voutが1.43Vのとき、ポンプ電流Ipの電流値は−2.9mAであり、このとき、図示しないテーブルに基づくと、排気ガスの空燃比は10であるとして導出される。また、検出電位Voutが3.5Vのとき、ポンプ電流Ipの電流値は4.0mAであり、このとき、図示しないテーブルに基づくと、排気ガスの空燃比は∞(Air)として導出される。なお、ポンプ電流Ipの電流値が0mAのときには、検出電位Voutはオフセット電圧(電圧Vofs)が出力されることとなるが、このときの空燃比は14.6であり、排気ガスは、いわゆる理論空燃比(ストイキ)状態にある。
このストイキ付近におけるポンプ電流Ipの電流値の変動を、より精度よく検出するため、本実施の形態では、ポンプ電流Ipの電流値が0mAに近い値をとる範囲(具体的には−0.8mA〜1.0mA)をストイキ領域として設定している。そして、検出電位Voutの値がそのストイキ領域に含まれる場合、オペアンプOP1の増幅度を変更して出力電圧を4.5倍に差動増幅している。これにより、このストイキ領域においては検出電位Voutのわずかな変化も検出しやすくなるので、ストイキ領域における全領域空燃比センサ10の酸素濃度の検出精度を高めることができる。
より具体的に、ストイキ領域において増幅度を4.5倍に設定したとき、(1)式に表される検出電位Voutとポンプ電流Ipの電流値との関係は、図2のグラフにおいて、直線Bによって示される。ポンプ電流Ipの電流値が−0.8mAのとき、増幅度が1倍の場合には、検出電位Voutは2.06Vとなるが、増幅度を4.5倍に設定すると、検出電位Voutは1.22Vとなる。また、ポンプ電流Ipの電流値が1.0mAのとき、増幅度が1倍の場合には、検出電位Voutは2.6Vとなるが、増幅度を4.5倍に設定すると、検出電位Voutは3.65Vとなる。つまり、ストイキ領域において、増幅度1倍の場合は、検出電位Voutが2.06V〜2.6Vの範囲において変動するところを、増幅度4.5倍にしたことで、1.22V〜3.65Vの範囲における変動に拡大することができるのである。
このような、検出電位Voutの取得の際の増幅度の変更は、後述するガス濃度検出プログラムにおいて、増幅度を1倍とする広域測定モードと、増幅度を4.5倍とするストイキ測定モードとの間でのモード移行によって管理される。ところで、ガス濃度検出装置を構成する電子部品の特性のばらつきや温度特性などの影響により、検出抵抗器Rdの両端に生ずる電位Vrdを検出する過程で精度誤差が含まれ得る。精度誤差は、増幅度を高めると顕著になりやすいため、本実施の形態のガス濃度検出装置では、増幅度に応じて異なる補正を適用させており、検出精度のさらなる向上を図っている。
この補正に係る処理はガス濃度検出プログラムの実行にしたがって行われる。概略的に、全領域空燃比センサ10の駆動開始後、全領域空燃比センサ10が活性化されるまでの間に、各増幅度において検出電位Voutを取得する上で、精度誤差の影響を打ち消すための補正値(後述する補正電位)の取得を行っておく。そして、全領域空燃比センサ10の活性化後には、検出電位Voutを取得した際に、各増幅度に応じた補正を適用し、精度の高いガス濃度の検出結果を得るのである。以下、図3,図4を参照し、ガス濃度検出プログラムの各処理について説明する。図3は、ガス濃度検出プログラムのメインルーチンのフローチャートである。図4は、ガス濃度検出プログラムのメインルーチンからコールされるIp算出処理のフローチャートである。なお、フローチャートの各ステップについては「S」と略記する。
まず、ガス濃度検出プログラムで使用される各種変数やフラグ、カウンタ等について説明する。「初回」フラグは、全領域空燃比センサ10が活性化してから初めてポンプ電流Ipの算出を行う際に諸設定を適用するため、初回か否かを確認するフラグである。フラグの値が1であれば、ポンプ電流Ipの算出がまだ行われていない状態を示す。「ゲイン」フラグは、現在の測定モードが、ガス濃度を検出する際の増幅度を1倍とする「広域測定モード」であるか、または増幅度を4.5倍とする「ストイキ測定モード」であるかを判別するのに用いられるフラグである。フラグの値が0であれば広域測定モード、1であればストイキ測定モードを示す。定数「G1」は、広域測定モードにおける増幅度であり、1が設定されている。定数「G2」は、ストイキ測定モードにおける増幅度であり、4.5が設定されている。定数「TH1」,「TH2」,「TH3」,「TH4」は、広域測定モードかストイキ測定モードかを設定するため検出電位Voutと比較するしきい値である。本実施の形態においては、それぞれ順に、2.06,2.6,1.22,3.65(V)が設定されている。
変数「Vout」は、オペアンプOP1の出力をA/D変換したデジタル値としてCPUが取得する値である。ガス濃度検出プログラムの処理においては、例えば、0〜5Vの電圧を256段階に分解した値で扱われるが、ここでは便宜上、A/D変換前のアナログ電圧値に基づいて、ガス濃度検出プログラムの処理を説明する。上記したTH1,TH2,TH3,TH4や後述するVref1,Vref2についても同様である。変数「Vref1」,「Vref2」は、それぞれ増幅度を1倍、4.5倍に設定した状態で測定したオフセット電圧VofsをA/D変換したデジタル値としてCPUが取得する値である。後述するが、オフセット電圧Vofsに、電子部品の含み得る精度誤差を付加した補正電位として取得されるものであり、Ip算出の際の補正に用いることで、精度誤差の影響を打ち消すことができる。定数「Rd」は、検出抵抗器Rdの抵抗値であり、Ip算出に用いられる。変数「Ip」は、検出抵抗器Rdを流れるポンプ電流Ipの値を、検出抵抗器Rdの両端の電圧差Vdの検出結果(つまりオペアンプOP1の出力として得られるVout)をもとに、演算して求めた結果を記憶する変数である。上記した(1)式をもとに、ポンプ電流Ipの電流値が演算され、その結果が変数Ipとして記憶される。「サンプリング時間」カウンタは、ガス濃度検出プログラムのメインルーチンの一連の処理を一定時間(例えば10msec.)ごとに繰り返し実行するための待ち時間の計時に用いられるカウンタである。
上記の各定数は、ガス濃度検出プログラムとともにROM70に予め記憶されている。なお、図示しないが、ROM70には、算出したIpに対応する空燃比を求めるためのテーブル(または演算式)も記憶されている。また、上記の各フラグ、カウンタ、変数は、ガス濃度検出プログラムの実行の際にRAM80にそれぞれの記憶エリアが確保される。
次に、ガス濃度検出プログラムの動作について説明する。自動車のエンジンの駆動に伴い、図3に示す、ガス濃度検出プログラムのメインルーチンが実行されると、まず、初期設定が行われ、各変数やフラグ、カウンタ等が初期値に設定あるいはリセットされる(S1)。ゲインフラグは0(広域測定モード)に設定され、初回フラグには1が記憶される。また、Vref1,Vref2には、初期値として2.3V(精度誤差を含まない場合のオフセット電圧Vofs)が記憶される。さらに、サンプリング時間の計時が開始される。
次に、全領域空燃比センサ10が活性化したか否か、確認が行われる(S3)。活性化の判断は、図示しない活性化判断回路から得られる信号に基づいて行われるが、活性化する前は(S3:NO)、サンプリング時間(10msec.)ごとにS19〜S51の処理が繰り返し行われることになる。なお、S3において全領域空燃比センサ10が活性化したか否かを判定するCPU60が、本発明における「判定手段」に相当する。
まず、S19では、現在の測定モードが広域測定モードであるか、ゲインフラグによって確認される(S19)。初回実行時には、ゲインフラグが初期設定(S1)で0にリセットされているので(S19:YES)、広域測定モードにあるとしてゲイン1(つまり増幅度1倍)に設定される(S21)。具体的には図2のスイッチSW1,SW3をともにONにする信号が出力される。これにより、オペアンプOP1による増幅度が、(抵抗器R1,R2の合成抵抗値)/(抵抗器R8,R14の合成抵抗値)=1に設定される。
次に、スイッチSW2をONにする信号が出力される(S23)。前述したように、スイッチSW2の両端はそれぞれオペアンプOP1の反転入力(−)端子と非反転入力(+)端子とに接続されており、この処理により両端子間が短絡されて、同電位となる。オペアンプOP1は差動増幅回路を構成するので、その出力の検出電位Voutは、バッファ38を介して入力されるオフセット電圧(つまり電圧Vofs)となる。この出力は、抵抗器R1〜R4や、バッファ38、オペアンプOP1の内部部品などの精度誤差を含み得る状態のものとなる。CPU60では、ゲイン1が設定された状態における検出電位Voutが、A/D変換器51を介して取得され(S25)、Vref1として記憶される(S27)。なお、S23や後述するS43においてスイッチSW2をONとし、オペアンプOP1の反転入力(−)端子と非反転入力(+)端子とを短絡して同電位に設定するCPU60が、本発明における「同電位設定手段」に相当する。また、S25や後述するS45において検出電位Voutを取得し、各増幅度に対する補正電位Vref1,Vref2を得るCPU60が、本発明における「取得手段」に相当する。
その後、スイッチSW2をOFFにする信号が出力され(S29)、オペアンプOP1の反転入力(−)端子と非反転入力(+)端子とが絶縁される。そしてゲインフラグに1が記憶されて(S31)、S55に進む。S55では、サンプリング時間の経過が確認され、計時開始から10msec.が経過するまで待機後(S55:NO)、S3に戻る(S55:YES)。このとき、サンプリング時間の計時はリセットされる。
S3に戻って、再度、全領域空燃比センサ10の活性化の有無が確認され、活性化前であれば、上記同様、S19に進む。前回、S31でゲインフラグが1に設定されてストイキ測定モードになっているので(S19:NO)、ゲイン2(つまり増幅度4.5倍)に設定される(S41)。具体的には図2のスイッチSW1,SW3をともにOFFにする信号が出力される。これにより、オペアンプOP1による増幅度が、(抵抗器R1の抵抗値)/(抵抗器R8,R14の合成抵抗値)=4.5に設定される。なお、S21においてスイッチSW1,SW3をONにして増幅度を1倍に設定したり、S41においてスイッチSW1,SW3をOFFにして増幅度を4.5倍に設定したりするCPU60が、本発明における「増幅度設定手段」に相当する。
次いで、上記同様に、スイッチSW2をONにする信号が出力される(S43)。ストイキ測定モードでのオペアンプOP1の出力(検出電位Vout)は、抵抗器R1,R3や、バッファ38、オペアンプOP1の内部部品などの精度誤差を含み得る状態のものとなる。CPU60では、ゲイン2が設定された状態における検出電位VoutがA/D変換器51を介して取得され(S45)、Vref2として記憶される(S47)。その後、スイッチSW2をOFFにする信号が出力され(S49)、ゲインフラグに今度は0が記憶されて(S51)、S55に進む。そしてサンプリング時間の経過後にS3に戻る(S55:YES)。
このように、全領域空燃比センサ10が活性化するまでの間、サンプリング時間ごとにS19〜S51が繰り返し実行される。Vref1とVref2とは、それぞれS27とS47とが実行される度に新たに取得されたゲイン1におけるVoutとゲイン2におけるVoutとによって上書きされ、その時点での最新の補正電位に更新される。
そして、全領域空燃比センサ10の活性化後は(S3:YES)、サンプリング時間(10msec.)ごとにS5〜S15の処理が繰り返し行われることになる。まず、S5では、今回のS5の処理が、全領域空燃比センサ10の活性化後、初めての実行であるか否かが確認され、初めての場合には、次のS7〜S11の処理が実行されて、諸設定が行われる(S5:YES)。S7ではゲインフラグに0が記憶され、センサの活性化前の測定モードの如何にかかわらず、広域測定モードに設定される。次いで、ゲイン1に設定され、スイッチSW1,SW3をONにする信号が出力されて、オペアンプOP1の増幅度が1倍になる(S9)。そして、次回以降のS5の処理ではS5:NOとなってS7〜S11の処理が実行されないように、初回フラグに0が記憶され(S11)、S13に進む。
S13では、図4のIp算出処理のサブルーチンがコールされる。図4に示すように、Ip算出処理では、まず、オペアンプOP1の出力(検出電位Vout)が取得される(S61)。図2に示す、スイッチSW2はOFFとなっているので、オペアンプOP1の出力は、検出抵抗器Rdの両端の電位差Vdを差動増幅し、さらにオフセット電圧(電圧Vofs)を重畳したものとなる。なお、Ip算出処理の初回実行時にはゲイン1に設定されているので、増幅度は1倍である。検出電位VoutはA/D変換され、変数Voutとして記憶される。
次に、現在の測定モードが広域測定モードであるか、ゲインフラグによって確認される(S63)。初回実行時にはS7でゲインフラグが0にリセットされているので(S63:YES)、現在は広域測定モードにある。次のS71では、広域測定モードにおける現在のVoutの値が、ストイキ領域の範囲に含まれるか否かの確認が行われる。つまり、VoutがTH1以上TH2以下の値を取るのなら(S71:YES)、次回はストイキ測定モードで検出電位Voutの取得が行われるように、ゲインの設定をゲイン2にしてスイッチSW1,SW3をOFFにし(S73)、ゲインフラグを1に設定する処理を行ってから(S75)、S77に進む。このように、次回の検出用に予めスイッチSW1,SW3を切り換えておくことで、次回の検出時には、オペアンプOP1の出力が安定するのにかかる時間待ちを行わなくとも済む。しかし、VoutがTH1より小さいか、TH2より大きい値を取るのなら(S71:NO)、次回も広域測定モードで検出電位Voutの取得を行えばよいので、そのままS77に進む。
具体的に、図3の直線Aに示される、広域測定モードにおけるVoutの取り得る値が、TH1(2.06V)より小さい場合やTH2(2.6V)より大きい場合には、ストイキ領域(ポンプ電流Ipの電流値が0mAに近い、−0.8mA〜1.0mAの範囲)から外れるので、広域測定モードを継続する。しかし、Voutの取り得る値が、TH1(2.06V)〜TH2(2.6V)の値に収まれば、ストイキ測定モードに移行して、次回の検出電位Voutの取得を増幅度4.5倍の高精度な状態において行えるようにするのである。
図4に戻り、次のS77では、ポンプ電流Ipの算出が行われる。(1)式より、(ポンプ電流Ipの電流値)={(検出電位Vout)−(オフセット電圧Vofs)}/{(検出抵抗器Rdの抵抗値)×(増幅度)}が得られる。検出電位Voutには上記した測定誤差が含まれるが、オフセット電圧Vofsに測定誤差を含んだ状態で取得した補正電位を用いて精度誤差の影響を打ち消せば、「Ip=(Vout−Vref1)/Rd・G1」としてゲイン1(増幅度1倍)に対応したポンプ電流Ipを精確に求める式が得られる。S77では、この式にしたがって求めたポンプ電流Ipの値をIpに記憶し、メインルーチンに戻る。
図3に示す、ガス濃度検出プログラムのメインルーチンでは、次のS15において、空燃比A/Fが求められる。図示しないテーブルが参照され、Ipに対応する空燃比が求められる。求めた空燃比は、CPU60において実行される他のプログラムにて、例えば燃料の噴射量を決定するフィードバック制御などに用いられる(あるいはIpがそのまま使用される場合もある。)。その後、S55を経てS3に戻り、サンプリング時間ごとにS5〜S15の処理が繰り返し実行され、その都度、ポンプ電流Ipや空燃比A/Fが求められる。なお、S77やS87で算出したポンプ電流Ipに基づいて、S15で空燃比A/Fを、排気ガス中の酸素濃度に応じた濃度対応値として求めるCPU60が、本発明における「濃度算出手段」に相当する。
ところで、図4に示す、Ip算出処理において、広域測定モードからストイキ測定モードへの移行が設定された回の次の回に、再度Ip算出処理が実行されたときには、ゲインフラグが1となっているので(S63:NO)、S81に進む。S81では、ストイキ測定モードにおける現在のVoutの値が、ストイキ領域の範囲から外れていないか、確認が行われる。つまり、VoutがTH3以上TH4以下の値を取るのなら(S81:YES)、次回もストイキ測定モードを継続して検出電位Voutの取得を行えばよいので、そのままS87に進む。しかし、VoutがTH3より小さいか、TH4より大きい値を取るのなら(S81:NO)、次回は広域測定モードに戻って検出電位Voutの取得が行われるように、上記同様、予め、ゲインの設定をゲイン1にしてスイッチSW1,SW3をONにし(S83)、ゲインフラグを0に設定する処理を行っておいてから(S85)、S87に進む。
具体的に、図3の直線Bに示される、ストイキ測定モードにおけるVoutの取り得る値が、TH3(1.22V)より小さい場合やTH4(3.65V)より大きい場合には、ストイキ領域から外れるので、広域測定モードに移行する。しかし、Voutの取り得る値が、TH3(1.22V)〜TH4(3.65V)の値に収まれば、ストイキ測定モードを継続し、次回の検出電位Voutの取得も、増幅度4.5倍の高精度な状態において行うのである。
図4に戻り、次のS87では、ポンプ電流Ipの算出が行われる。上記同様、検出電位Voutには測定誤差が含まれるが、オフセット電圧Vofsに測定誤差を含んだ状態で取得した補正電位を用いて精度誤差の影響を打ち消せば、「Ip=(Vout−Vref2)/Rd・G2」としてゲイン2(増幅度4.5倍)に対応したポンプ電流Ipを精確に求める式が得られる。S87では、この式にしたがって求めたポンプ電流Ipの値をIpに記憶し、図3のメインルーチンに戻り、空燃比A/Fを求める(S15)。以後も同様に、サンプリング時間ごとにS5〜S15の処理が繰り返し実行され、その都度、ポンプ電流Ipや空燃比A/Fが求められる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。検出抵抗器Rdの抵抗値や広域測定モードやストイキ測定モードの切り換えを行うためのしきい値TH1〜TH4の値などは一例に過ぎず、全領域空燃比センサ10のセンサ素子の特性にあわせて設定すればよい。サンプリング時間についても、10msec.に限らず、任意の時間を設定すればよい。また、オペアンプOP1の増幅度の設定も任意であり、さらに切り換え可能な増幅度の種類を、本実施の形態では2種類としたが、3種類以上としてもよい。
また、本実施の形態では、S77,S87においてポンプ電流Ipを算出し、このポンプ電流IpをもとにS15で空燃比を求め、その空燃比を、他のプログラムにおける空燃比フィードバック制御に利用したが、ポンプ電流Ipをもとに酸素濃度を求め、得られた酸素濃度を他のプログラムにおける空燃比フィードバック制御に利用してもよい。あるいは、ポンプ電流Ipを、酸素濃度に対応した濃度対応値として、そのまま、他のプログラムにおける空燃比フィードバック制御に利用してもよい。
また、オペアンプOP1の反転入力(−)端子と非反転入力(+)端子との間の短絡/絶縁を、スイッチSW2のON/OFFを制御することによって行ったが、バッファ36,37の出力をハイインピーダンス状態にする制御を行って、両端子間が同電位となるように設定してもよい。
センサ制御システム100の電気的な構成を概略的に示す図である。 検出電位Voutとポンプ電流Ipの電流値との関係を示すグラフである。 ガス濃度検出プログラムのメインルーチンのフローチャートである。 ガス濃度検出プログラムのメインルーチンからコールされるIp算出処理のフローチャートである。
符号の説明
10 全領域空燃比センサ
50 ECU
60 CPU
100 センサ制御システム
SW1〜SW3 スイッチ
OP1 オペアンプ
Rd 検出抵抗器

Claims (3)

  1. 特定ガス成分の濃度に応じて自身を流れる電流の大きさが変化するガスセンサから前記電流を取得して、前記特定ガス成分の濃度を検出するガス濃度検出装置であって、
    前記ガスセンサから出力される前記電流が流れる検出抵抗器と、
    自身の有する第1入力端子および第2入力端子が前記検出抵抗器の両端それぞれに電気的に接続され、前記検出抵抗器の両端に生ずる電位を差動増幅した検出電位を出力する差動増幅手段と、
    前記差動増幅手段が前記検出電位を出力する際に差動増幅する前記電位の増幅度を、少なくとも2つ以上に設定可能な増幅度設定手段と、
    前記第1入力端子と前記第2入力端子とを同電位に設定可能な同電位設定手段と、
    予め、前記増幅度設定手段の設定する前記各増幅度それぞれにおいて、前記同電位設定手段が前記第1入力端子と前記第2入力端子とを同電位に設定し、その際に前記差動増幅手段が出力する前記検出電位を補正電位として取得する取得手段と、
    前記差動増幅手段の出力する前記検出電位を、その検出電位について設定されている前記増幅度に応じた前記補正電位を用いて補正するとともに、補正後の前記検出電位に基づいて、前記特定ガス成分の濃度に応じた濃度対応値を算出する濃度算出手段と
    を備えたことを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 前記第1入力端子と前記第2入力端子との間に電気的に接続され、前記第1入力端子および前記第2入力端子の短絡または絶縁を切り換える切換手段を備え、
    前記同電位設定手段は、前記切換手段に前記第1入力端子と前記第2入力端子との間を短絡させて、前記第1入力端子と前記第2入力端子とを同電位に設定することを特徴とする請求項1に記載のガス濃度検出装置。
  3. 特定ガス成分の濃度に応じて自身を流れる電流の大きさが変化するガスセンサと、
    前記ガスセンサから出力される前記電流に基づいて、前記特定ガス成分の濃度を検出する請求項1または2に記載のガス濃度検出装置と
    を備えたことを特徴とするガス濃度検出システム。
JP2008218738A 2008-08-27 2008-08-27 ガス濃度検出装置、ガス濃度検出システム Active JP5091055B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008218738A JP5091055B2 (ja) 2008-08-27 2008-08-27 ガス濃度検出装置、ガス濃度検出システム
US12/549,108 US8166800B2 (en) 2008-08-27 2009-08-27 Gas concentration detection apparatus and gas concentration detection system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008218738A JP5091055B2 (ja) 2008-08-27 2008-08-27 ガス濃度検出装置、ガス濃度検出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010054307A JP2010054307A (ja) 2010-03-11
JP5091055B2 true JP5091055B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=41723370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008218738A Active JP5091055B2 (ja) 2008-08-27 2008-08-27 ガス濃度検出装置、ガス濃度検出システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8166800B2 (ja)
JP (1) JP5091055B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4894867B2 (ja) * 2008-02-19 2012-03-14 株式会社デンソー ガスセンサ制御装置
JP6125989B2 (ja) * 2013-12-24 2017-05-10 日本特殊陶業株式会社 センサ制御装置およびガス検知システム
JP6265094B2 (ja) 2014-09-23 2018-01-24 株式会社デンソー 制御装置、および、その製造方法
US12209982B2 (en) * 2019-03-20 2025-01-28 Kyocera Corporation Gas detection system for detecting a type and concentration of a gas in a sample gas

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3801972A (en) * 1971-06-23 1974-04-02 Ambac Ind Gas analyzer circuitry
JP3308784B2 (ja) * 1995-11-17 2002-07-29 矢崎総業株式会社 酸素濃度計のセンサ特性調整回路
JP4177345B2 (ja) * 2005-03-28 2008-11-05 日本特殊陶業株式会社 センサ制御装置及び空燃比検出装置
JP4510781B2 (ja) * 2005-05-24 2010-07-28 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサのインターフェース装置、ガスセンサシステム
JP4659632B2 (ja) * 2006-02-07 2011-03-30 日本特殊陶業株式会社 センサ制御装置、ガスセンサシステム、センサ制御装置の制御方法、及び特定ガス成分に関する濃度情報の検知方法
JP4697052B2 (ja) * 2006-05-26 2011-06-08 株式会社デンソー ガス濃度検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8166800B2 (en) 2012-05-01
JP2010054307A (ja) 2010-03-11
US20100050743A1 (en) 2010-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6112062B2 (ja) 空燃比センサ制御装置
JP5091055B2 (ja) ガス濃度検出装置、ガス濃度検出システム
US20120266657A1 (en) Device and method for controlling an exhaust gas sensor
JP4485718B2 (ja) 空燃比システムの異常検出システム
JP6989282B2 (ja) 異常判定装置および制御システム
US9933389B2 (en) Sensor control apparatus and gas detection system
JP4177345B2 (ja) センサ制御装置及び空燃比検出装置
US10161338B2 (en) Air-fuel ratio sensor control unit
US10557841B2 (en) Sensor control apparatus and sensor control system
JP4898544B2 (ja) センサ制御装置
US10139359B2 (en) Sensor control apparatus and gas detection system
JP4326582B1 (ja) ガスセンサ装置
US10261060B2 (en) Sensor control apparatus and gas detection system
US9557291B2 (en) Sensor control device
US10830729B2 (en) Sensor control device and gas detection system
JP6594741B2 (ja) 空燃比センサの異常検出装置、空燃比センサの制御装置および異常検出方法
KR20190066609A (ko) 람다 센서의 작동을 위한 제어 유닛
JP5979165B2 (ja) 酸素濃度センサの素子インピーダンス検出装置
US10928357B2 (en) Sensor control apparatus
US9086393B2 (en) Sensor control device and sensor control method
JP4616754B2 (ja) センサ制御装置
JP4353999B1 (ja) ガスセンサ装置
JP2018116031A (ja) 信号補正装置
JP4570094B2 (ja) ガス検出装置及びこのガス検出装置に用いるガスセンサ制御回路
JP5809095B2 (ja) ガスセンサ回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5091055

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250