JP5067295B2 - センサ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
図1に示すように加速度センサ1は略直方体であり、半導体基板からなるセンサ本体2と、ガラスなどからなる支持基板3により構成されている。図では加速度センサの面内に直交する2軸(X軸とY軸)を設定し、この2軸に垂直な方向をZ軸と定めている。センサ本体2はSOI(Silicon On Insulator)基板110からなり、シリコン膜120、シリコン酸化膜130、シリコン基板140が順に積層して構成されている。略中央に重錘体(錘部142)が配置され、重錘体の周囲に開口を有するフレーム(フレーム部121およびフレーム部141)が位置し、重錘体とフレームとを連結する可撓性を有する梁(可撓部123)を有する構成である。支持基板3はセンサ本体2を支持する台座としての機能と、重錘体の下方(Z軸負方向)への過剰な変位を規制するストッパ基板としての機能を併せもっている。センサ本体2をパッケージ基板(図示しない)へ直接実装する場合には、支持基板3を必ずしも必要としない。
図3(B)は加速度センサをA−Aに沿った断面図であり、錘部142の下面はフレーム部141の下端よりも高くされており、ガラス基板3との間にギャップによりZ負方向に一定量の変位可能なように設定されている。図3(C)は加速度センサをB−Bに沿った断面図であり、可撓部123は可撓性をもった自立薄膜である。
また、隣接する歪検出部間の間隔は5μm以上であることが好ましい。5μm未満であると、隣接する歪検出部間で不純物拡散領域の重なりが生じ、電流リークが起こるためである。
図6は配線レイアウトを示す図面である。実装基板(図示せず)側のICなどの素子と接続するための外部接続パッドPに加えて、外部接続パッドとは別のダミーパッドP´が配線152に接続された状態でフレーム部121上に配置されている。外部接続パッドをICなどの素子と接続する場合には、通常ダミーパッドP´は外部接続に用いない。外部接続パッドP及びダミーパッドP´は導電性材料からなり、例えば金属材料である。外部接続パッドPはワイヤボンディングなどの手段により外部素子との接続のために用いるため、保護層153が開孔されて表面が露出しており、大気と接している。また、ダミーパッドP´は外部素子との接続を行なわないが、表面が露出させて大気と接するようにしてもよい。外部接続パッドP及びダミーパッドP´の表面は導電性を有するバリア導電層(図示せず)により保護することで表面劣化を防ぐ構成としてもよい。
Vxout/Vxin=
[Rx4/(Rx1+Rx4)−Rx3/(Rx2+Rx3)] ……式(1)
Vyout/Vyin=
[Ry4/(Ry1+Ry4)−Ry3/(Ry2+Ry3)] ……式(2)
Vzout/Vzin=
[Rz3/(Rz1+Rz3)−Rz4/(Rz2+Rz4)] ……式(3)
§加速度センサの製造方法
(1)SOI基板の準備(図10(A)参照)
シリコン膜120、酸化シリコン膜130、シリコン基板140を積層してなるSOI基板110を用意する。上述したように、シリコン膜120はフレーム部121、錘接合部122、可撓部123を構成する層である。酸化シリコン膜130は、シリコン膜120とシリコン基板140とを接合する層であり、かつエッチングストッパ層として機能する層である。シリコン基板140はフレーム部141、錘部142を構成する層である。SOI基板110は、SIMOXないし、貼り合せ法等により作成される。SOI基板110は、シリコン膜120、シリコン酸化膜130、シリコン基板140の厚みがそれぞれ、5μm、2μm、600μmである。なお、外周が1〜2mm程度の加速度センサ1が直径150mm〜200mmのウエハに多面付けで複数個配置されている。
SOI基板110のシリコン膜120側に不純物拡散用のマスクを形成する(図示せず)。このマスク材としては、例えばシリコン窒化膜(Si3N4)やシリコン酸化膜(SiO2)、レジストなどを用いることができる。ここではシリコン酸化膜をシリコン膜120全面に熱酸化あるいはプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法により成膜した後、シリコン窒化膜を成膜し、シリコン窒化膜上にレジストパターン(図示せず)を形成し、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜に検出部Rに対応する開口をRIE(Reactive Ion Etching)及びフッ酸などのウエットエッチングにより形成する。拡散用マスクはシリコン膜120側からシリコン酸化膜、シリコン窒化膜の2層構造とした。シリコン窒化膜は後述する拡散剤の拡散防止用のために用いている。
なお、熱拡散法以外にイオン注入法によってピエゾ抵抗素子を形成してもよい。イオン注入法の場合には、レジストをマスクとして用いることができる。
シリコン膜120上に絶縁層150を形成する。例えば、シリコン膜120の表面を熱酸化することで、絶縁層をSiO2の層により形成できる。絶縁層はプラズマCVD法で形成してもよい。絶縁層150上にレジストをマスクとしたRIEによってコンタクトホール151を形成する。なお、コンタクトホール151の形成はシリコン基板140の加工後であってもよい。
フレーム部141の内枠に沿った開口を有するマスクを用いて、シリコン基板140をエッチングしてギャップ160を形成する。ギャップ160は、錘部142が下方(ガラス基板3側)へ変位するために必要な間隔であり、例えば、5〜10μmである。ギャップ160の値は、センサのダイナミックレンジに応じて適宜設定することができる。
次に、フレーム部141、錘部142に画定するためのマスクをシリコン基板140の下面に形成する。このマスクを用いてシリコン基板140をシリコン酸化膜130の下面が露出するまでエッチングを行なう。エッチングにはDRIE(Deep Reactive Ion Etching)を用いるのが好適である。
配線152、外部接続パッドP及びダミーパッドP´を形成する。これらはAl,Al−Si合金,Al−Nd合金などの金属材料を蒸着法、スパッタ法などによって、例えば、0.1μm〜1.0μmの厚さに成膜し、それをパターニングすることで得られる。外部接続パッド、ダミーパッドの個々の面積はセンサのサイズによって適宜設定しうる値をとるものとする。Cu,Auなどの金属材料を用いることもできるが、Cuを用いた場合には金属拡散の可能性があり、Auを用いた場合には製造コストが嵩んでしまう。製品の信頼性および製造コストの点でAl系の材料が好ましい。なお、配線152と歪検出部Rとの間でオーミックコンタクトを形成するために、熱処理(380℃〜400℃)を施す。なお、ダミーパッドP´は配線152及び152´により所定の歪検出部Rと接続されている。
シリコン膜120をシリコン酸化膜130の上面が露出するまでRIEによりエッチングして開口124を形成して、フレーム部121、錘接合部122、可撓部123を画定する。
エッチングストッパとして用いた部分の不要なシリコン酸化膜をRIEあるいはウェットエッチングにより除去する。これにより、シリコン酸化膜130は、フレーム部121とフレーム部141、錘接合部122と錘部142の間に存在している。
センサ本体2とガラス基板3とを接合する。ガラス基板3は、Naイオンなどの可動イオンを含む、いわゆるパイレックス(登録商標)ガラスであって、SOI基板110との接合には陽極接合を用いる。なお、陽極接合時の静電引力により錘部142がガラス基板3の上面にスティッキングするのを防ぐために、ガラス基板3の上面にスパッタ法によりCrなどのスティッキング防止膜(図示せず)を形成しておいてもよい。これによりセンサ本体2とガラス基板3が接合され、加速度センサ1が構成される。
加速度センサ1をダイシングソー等でダイシングし、個々の加速度センサ1に個片化する。本明細書ではウエハに多面付け配置された「加速度センサ」と、個片化された「加速度センサ」とを特に区別せず加速度センサ1と呼んでいる。以上は本発明に係る加速度センサの製造方法の一例であって、適宜順序は変更可能であり、上記に限られない。
SOI基板(5μm/2μm/625μm)に1.5mm正方の加速度センサを多面付けで作製した。Alからなる11個の外部接続パッド(各面積:100μm×100μm)に加えて、外部接続パッドと略同面積のダミーパッドを27個配置した。当該加速度センサのブリッジ回路に3Vの電圧を印加した際の出力変動を10分間(600秒)にわたり観測した。本実施例に係る加速度センサでは、初期動作(通電開始30秒内)以降の出力変動は±0.03mVの範囲内であり、出力変動が非常に小さかった。
歪検出部を1回の折返し構造を有するピエゾ抵抗素子(幅2μm)により構成した点を除き、実施例1と略同様の構成で加速度センサを作製した。本実施例に係る加速度センサでは、通電時の出力変動が±0.03mVの範囲内であるとともに、初期動作(通電開始30秒以内)のドリフト電圧値が0.03mVであり、通電直後から安定した動作が可能であった。
歪検出部であるピエゾ抵抗素子の幅を3μmに設定した点を除き、実施例2と略同様の構成で加速度センサを作製した。本実施例に係る加速度センサでは、通電時の出力変動が±0.03mVの範囲内であるとともに、初期動作(通電開始30秒以内)のドリフト電圧値が0.02mV未満であり、通電直後から安定した動作が可能であった。
Alからなる11個の外部接続パッド(面積:100μm×100μm)のみを備えた従来の加速度センサにつき、上記と同様に出力変動を測定したところ、初期動作以降の出力変動は±2.0mVの範囲内でバラツキが現れ、出力変動が大きかった。また、初期動作におけるドリフト電圧値が2mVを超え、不安定な動作であった。
2:センサ本体
3:支持基板
110:SOI基板
120:シリコン膜
121:フレーム部
122:錘接合部
123:可撓部
124:開口
130:シリコン酸化膜
140:シリコン基板
141:フレーム部
142:錘部
150:絶縁層
151:コンタクトホール
152:配線
152´:配線
153:保護層
160:ギャップ
170:折り返し部
R:歪検出部
Rx:X軸方向検出用歪検出部
Rx:Y軸方向検出用歪検出部
Rz:Z軸方向検出用歪検出部
P:外部接続パッド
P´:ダミーパッド
Vd:入力用端子
X+,X-,Y+,Y-,Z+,Z-:出力用端子
XG,YG,ZG:グラウンド端子
dm:ダミーパッド
Claims (7)
- 錘部と、
前記錘部の周囲に位置するフレーム部と、
前記フレーム部と前記錘部とを連結するダイアフラム状あるいは梁状の可撓部と、
前記可撓部及び/又は前記フレーム部に配設され、少なくとも1軸方向の物理量を検出するための歪検出部と、
前記可撓部及び前記フレーム部上に、ブリッジ回路を構成するように前記歪検出部を接続する配線部と、を備え、
前記配線部を介して前記歪検出部と接続された複数の外部接続パッドと、
前記配線部を介して前記歪検出部と接続されるとともに前記外部接続パッドとは別のダミーパッドと、を前記フレーム部上に配置したことを特徴とするセンサ。 - 前記外部接続パッドはブリッジ回路に電圧を入力するための入力用パッドと、ブリッジ回路の出力電圧を取り出すための出力用パッドとを有し、
前記ダミーパッドのいずれかは、前記入力用パッドと前記歪検出部を接続する前記配線部から分岐した配線部により前記歪検出部と接続していることを特徴とする請求項1記載
のセンサ。 - 前記ダミーパッドのいずれかは、前記出力用パッドと前記歪検出部を接続する前記配線部から分岐した配線部により前記歪検出部と接続していることを特徴とする請求項2記載のセンサ。
- 前記ダミーパッドの面積の和が、前記外部接続パッドの面積の和の1.5倍以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のセンサ。
- 前記ダミーパッドは、前記外部接続用パッドの代用パッドとして利用可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のセンサ。
- 半導体基板を用いて少なくとも1軸方向の物理量を検出するセンサを製造する方法であって、
前記半導体基板の一方の面に不純物を拡散して歪検出部を形成する工程と、
前記半導体基板から、錘部と、前記錘部の周囲に位置するフレーム部と、前記フレーム部と前記錘部とを連結するダイアフラム状あるいは梁状の可撓部と、を形成する工程と、
前記可撓部及び前記フレーム部上に、ブリッジ回路を構成するように前記歪検出部を接続する配線部を形成する工程と、
前記配線部を介して前記歪検出部と接続された複数の外部接続パッドと、前記配線部を介して前記歪検出部と接続されるとともに前記外部接続パッドとは別のダミーパッドとを
前記フレーム部上に形成する工程と、を含むことを特徴とするセンサの製造方法。 - 前記配線部と前記外部接続パッド及び前記ダミーパッドを同時に形成することを特徴とする請求項6記載の製造方法。
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