JP5046019B2 - 感光性樹脂組成物、並びにこれを用いた感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法 - Google Patents
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Description
プリント配線板は、上記感光性エレメントを用いて、例えば、以下の手順で製造されている。即ち、まず、感光性エレメントの感光性樹脂組成物層を銅張り積層板等の回路形成用基板上にラミネートする。このとき、感光性樹脂組成物層の支持フィルムに接触している面(以下、感光性樹脂組成物層の「下面」という)と反対側の面(以下、感光性樹脂組成物層の「上面」という)が回路形成用基板の回路を形成すべき面に密着するようにラミネートする。その際に、保護フィルムを感光性樹脂組成物層の上面に配置している場合、このラミネートの作業は保護フィルムを剥がしながら行い、感光性樹脂組成物層を下地の回路形成用基板に加熱圧着する(常圧ラミネート法)。
次に、マスクフィルムなどを通してパターン露光する。このとき、露光前又は露光後の何れかのタイミングで支持フィルムを剥離する。その後、未露光部を現像液で溶解又は分散除去する。次に、エッチング処理又はめっき処理を施してパターンを形成させ、最終的に硬化部分を剥離除去する。
ここでエッチング処理とは、現像後に形成した硬化レジストによって被覆されていない金属面をエッチング除去する方法である。一方、めっき処理とは現像後に形成した硬化レジストによって被覆されていない金属面に銅及び半田等のめっき処理を行った後、レジストを除去しレジストによって被覆されていた金属面をエッチングする方法である。
従来、上述のパターン露光をするときの光源として主に水銀灯が用いられてきた。しかしながら水銀灯の光には人体に有害な紫外線が含まれており、作業の安全性に問題があった。光源として可視光レーザを用いる露光法もあるが、この方法には可視光に感度を有するレジストが必要とされ、このレジストは暗室又は赤色灯下で取り扱う必要があった。
上記の問題点を考慮して、水銀灯光源から発せられる光のうち、波長が365nm以下の光をフィルタを使用して99.5%カットした活性光線が提案されている。また近年、波長が405nmの光を発振する、長寿命で高出力な窒化ガリウム系青色レーザ光源が提案されている。
一方、新露光技術として、近年、パターンのデジタルデータを直接レジストに描画するDLP(Digital Light Processing)という直接描画露光法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この直接描画露光法は、フォトマスクを介した露光よりも位置合わせ精度が良好であり、かつ、ファインパターンが得られることから高密度パッケージ基板作製のために導入されつつある。また、光源としては、青色レーザ光源や、水銀灯光源から発せられる光のうち、波長365nm以下の光はフィルタを使用して99.5%カットした活性光源を用いることができる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、波長400〜440nmの露光光によりレジストパターンの形成を行う場合に、十分な感度、解像度及び良好なレジスト形状を得ることが可能な感光性樹脂組成物、並びにこれを用いた感光性エレメント、レジストパターンの形成方法、及びプリント配線板の製造方法を提供することを課題とする。
そして、本発明者らは、特定の光増感剤を特定量含有させた感光性樹脂組成物を構成することにより、上記課題が解決可能であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、[1](A)バインダーポリマーと、(B)重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、(C)光ラジカル重合開始剤と、(D)下記一般式(1)で表される化合物とを含有する感光性樹脂組成物に関する。
[一般式(1)中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、炭素数2〜12のアルカノイル基又はベンゾイル基を示す。R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、フェニル基、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基又はベンゾイル基を示す。前記炭素数1〜20のアルキル基は、アルキル基の炭素数が2〜12の場合、主鎖炭素原子間に酸素原子を有してもよく、水酸基で置換されてもよい。前記炭素数5〜12のシクロアルキル基は、環の中に酸素原子を有してもよく、水酸基で置換されてもよい。前記R1及びR2中の前記フェニル基は、炭素数1〜6のアルキル基、水酸基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、フェニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェノキシ基、及び炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる1種以上の基及び/又は原子で置換されてもよい。前記ベンジル基は、炭素数1〜6のアルキル基、水酸基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、フェニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェノキシ基、及び炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる1種以上の基及び/又は原子で置換されてもよい。前記ベンゾイル基は、炭素数1〜6のアルキル基、水酸基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、フェニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェノキシ基、及び炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる1種以上の基及び/又は原子で置換されてもよい。]
また、本発明は、[2]上記感光性樹脂組成物の(D)一般式(1)で表される化合物は、R1又はR2がそれぞれ水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、R3〜R10は水素原子である上記[1]に記載の感光性樹脂組成物に関する。
(D)一般式(1)で表される化合物は、波長400〜440nmの光に対して大きな光吸収特性を有し、本発明に係る感光性樹脂組成物は、(D)一般式(1)で示される化合物を特定量含有しており、本発明は、[3]上記感光性樹脂組成物は、波長が400〜440nmの光に露光してレジストパターンを形成するために用いられる上記[1]又は上記[2]に記載の感光性樹脂組成物に関する。
従って、本発明の感光性樹脂組成物によれば、(D)一般式(1)で表される化合物を増感剤として用いていることにより、露光光として波長400〜440nmの光を用いた場合に、良好な光吸収特性を示すことができ、十分な感度、解像度、及び良好なレジスト形状を得ることができる。
また、本発明は、[4]支持フィルムと、該支持フィルム上に形成された上記[1]ないし上記[3]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光層と、を備えることを特徴とする感光性エレメントに関する。
本発明に係る感光性エレメントによれば、上記感光性樹脂組成物からなる感光層を備えることにより、波長400〜440nmの光に対して良好な光吸収特性を示すことができ、十分な感度、解像度、及び良好なレジスト形状を得ることができる。
更に、本発明の感光性エレメントに含まれている(D)一般式(1)で表される化合物は、波長350〜400nmの光に対しても大きな光吸収特性を有しているため、直接描画露光法のひとつである波長355nmのYAG固体レーザーを光源としたUV−LDI(Laser Direct Imaging)の露光光や、波長365nmの光を中心とした水銀灯光源の全波長の光を用いた場合でも、十分な感度、解像度、及び良好なレジスト形状を得ることができる。
本発明中に係るレジストパターンの形成方法は、基板上に感光性樹脂組成物からなる感光層を形成する感光層形成工程と、感光層の所定部分を波長400nm以上、440nm未満の光に露光する露光工程と、露光した感光層を現像してレジストパターンを形成する現像工程とを備えている。
また、本発明は、[6]基板上に、上記[1]ないし上記[3]のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光層を形成する感光層形成工程と、前記感光層の所定部分を波長400〜440nmの光に露光する露光工程と、露光した前記感光層を現像してレジストパターンを形成する現像工程と、前記レジストパターンに基づいて前記基板上に導体パターンを形成する導体パターン形成工程と、を含むプリント配線板の製造方法に関する。
本発明中に係るプリント配線板の製造方法は、基板上に感光性樹脂組成物からなる感光層を形成する感光層形成工程と、感光層の所定部分を波長400nm以上、440nm未満の光に露光する露光工程と、露光した上記感光層を現像してレジストパターンを形成する現像工程と、レジストパターンに基づいて基板上に導体パターンを形成する導体パターン形成工程とを備えている。
本発明の感光性樹脂組成物は、(A)バインダーポリマー(以下「(A)成分」という。)と、(B)重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物(以下「(B)成分」という。)と、(C)光ラジカル重合開始剤(以下「(C)成分」という。)と、(D)上記一般式(1)で示される化合物(以下「(D)成分」という)とを含有している。以下、(A)〜(D)成分につき、詳細に説明する。
このようなエチレン性不飽和二重結合を有した単量体としては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−エトキシスチレン、p−クロロスチレン、p−ブロモスチレン等の重合可能なスチレン誘導体、ジアセトンアクリルアミド等のアクリルアミド、アクリロニトリル、ビニル−n−ブチルエーテル等のビニルアルコールのエステル類、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ベンジル誘導体、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルエステル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジルエステル、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、α−ブロモ(メタ)アクリル酸、α−クロル(メタ)アクリル酸、β−フリル(メタ)アクリル酸、β−スチリル(メタ)アクリル酸等の(メタ)アクリル酸系単量体、マレイン酸、マレイン酸無水物、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノイソプロピル等のマレイン酸系単量体、フマル酸、ケイ皮酸、α−シアノケイ皮酸、イタコン酸、クロトン酸、プロピオール酸等が挙げられ、中でも(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレン又はスチレン誘導体、(メタ)アクリル酸ベンジル又は(メタ)アクリル酸ベンジル誘導体が好ましい。これらは1種を単独で又は2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、下記一般式(2)で示される化合物及びこれらの化合物のアルキル基に水酸基、エポキシ基、ハロゲン原子等が置換した化合物等が挙げられる。
なお、上記一般式(2)中のR12で示される炭素数1〜12のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基及びこれらの構造異性体等が挙げられる。
上記一般式(2)で示される化合物としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸プロピルエステル、(メタ)アクリル酸ブチルエステル、(メタ)アクリル酸ペンチルエステル、(メタ)アクリル酸ヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸ヘプチルエステル、(メタ)アクリル酸オクチルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステル等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を任意に組み合わせて用いることができる。
また、上記(A)成分であるバインダーポリマーは、アルカリ現像性及び解像性の観点から、上記一般式(2)に示すような(メタ)アクリル酸に基づく構造単位を有していることが好ましい。
(メタ)アクリル酸に基づく構造単位の含有量は、バインダーポリマーの重量を基準として15〜40重量%であることが好ましく、17〜37重量%であることがさらに好ましく、20〜35重量%であることが特に好ましい。(メタ)アクリル酸に基づく構造単位の含有量が15重量%未満ではアルカリ溶解性が劣り、剥離片が大きくなり、剥離時間が長くなる傾向があり、この含有量が40重量%を超えると解像性が低下する傾向がある。
また、密着性及び剥離特性を共に良好にする観点から、上記(A)バインダーポリマーは、スチレン又はスチレン誘導体を重合性単量体として含有していることが好ましい。なお、本発明における、「スチレン誘導体」とは、スチレンにおける水素原子が置換基(アルキル基の有機基ややハロゲン原子等)で置換されたものをいう。
上記スチレン又はスチレン誘導体を共重合成分として含有している場合、(A)成分中のスチレン又はスチレン誘導体の含有量がバインダーポリマーの重量を基準として10〜65重量%であることが好ましく、20〜50重量%であることがより好ましく、25〜45重量%であることが特に好ましい。この含有量が10重量%未満では密着性が劣る傾向があり、65重量%を超えると剥離片が大きくなり、剥離時間が長くなる傾向がある。
また、解像性及び剥離性の観点から、上記(A)バインダーポリマーは、(メタ)アクリル酸ベンジル又は(メタ)アクリル酸ベンジル誘導体に基づく構造単位を有していることが更に好ましい。
(メタ)アクリル酸ベンジル又は(メタ)アクリル酸ベンジル誘導体に基づく構造単位の含有量は、バインダーポリマーの重量を基準として5〜60重量%であることが好ましく、7〜50重量%であることがより好ましい。(メタ)アクリル酸ベンジル又は(メタ)アクリル酸ベンジル誘導体に基づく構造単位の含有量が5重量%未満では解像性が劣る傾向があり、これらの含有量が60重量%を超えると剥離片が大きくなり、剥離時間が長くなる傾向がある。
上記(A)成分であるバインダーポリマーは、1種を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。2種類以上を組み合わせて使用する場合のバインダーポリマーとしては、例えば、異なる共重合成分からなる2種類以上のバインダーポリマー、異なる重量平均分子量の2種類以上のバインダーポリマー、異なる分散度の2種類以上のバインダーポリマー等が挙げられる。また、特開平11―327137号公報記載のマルチモード分子量分布を有するポリマーを使用することもできる。
上記(A)成分であるバインダーポリマーの重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定することができる(標準ポリスチレンを用いた検量線による換算)。この測定法によれば、バインダーポリマーのMwは、5000〜300000であることが好ましく、20000〜150000であることがより好ましく、30000〜80000であることが特に好ましい。Mwが5000未満では耐現像液性が低下する傾向があり、300000を超えると現像時間が長くなる傾向がある。
上記(A)成分であるバインダーポリマーは、分散度(Mw/Mn)が1.0〜3.0であることが好ましく、1.0〜2.0であることがより好ましい。分散度が3.0を超えると密着性及び解像度が低下する傾向がある。
すなわち、本発明の(B)成分としては、多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物、ビスフェノールA系(メタ)アクリレート化合物、グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物、分子内にウレタン結合を有する(メタ)アクリレート化合物等のウレタンモノマー、ノニルフェノキシポリエチレンオキシアクリレート、フタル酸系化合物、(メタ)アクリル酸アルキルエステル等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
また、本発明の効果をより確実に得る観点から、分子内に一つの重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、分子内に二つ以上の重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、を組み合わせて用いることが好ましい。
なお、上記(B)成分である光重合性化合物は、耐メッキ性、密着性及び解像性の観点から、ビスフェノールA系(メタ)アクリレート化合物又は分子内にウレタン結合を有する(メタ)アクリレート化合物を必須成分として含有することが好ましい。
上記多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物としては、例えば、エチレン基の数が2〜14であるポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレン基の数が2〜14であるポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレン基の数が2〜14でありプロピレン基の数が2〜14であるポリエチレン・ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO,PO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは1種を単独で、または2種類以上を組み合わせて使用される。
ここで、「EO」とはエチレンオキサイドを示し、EO変性された化合物はエチレンオキサイド基のブロック構造を有するものを示す。また、「PO」とはプロピレンオキサイドを示し、PO変性された化合物はプロピレンオキサイド基のブロック構造を有するものを示す。
そのうち、2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタエトキシ)フェニル)プロパンは、FA−321M(日立化成工業株式会社製、製品名)又はBPE−500(新中村化学工業株式会社製、製品名)として商業的に入手可能であり、2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタデカエトキシ)フェニル)プロパンは、BPE−1300(新中村化学工業株式会社製、製品名)として商業的に入手可能である。上記2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパンの1分子内のエチレンオキサイド基(EO基)の数は4〜20であることが好ましく、8〜15であることがより好ましい。これらは1種を単独で又は2種類以上を任意に組み合わせて使用される。
EO変性ウレタンジ(メタ)アクリレートとしては、たとえば、UA−11(新中村化学工業株式会社製、製品名)が挙げられる。また、EO,PO変性ウレタンジ(メタ)アクリレートとしては、例えば、UA−13(新中村化学工業株式会社製、製品名)が挙げられる。
これらは1種を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
さらに、(B)成分としては、硬化膜の可とう性を向上できる観点から、分子内にエチレングリコール鎖及びプロピレングリコール鎖の双方を有するポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートを含むことが好ましい。この(メタ)アクリレートは、分子内のアルキレングリコール鎖として、エチレングリコール鎖及びプロピレングリコール鎖(n−プロピレングリコール鎖又はイソプロピレングリコール鎖)の双方を有していれば特に制限はない。また、この(メタ)アクリレートは、さらにn−ブチレングリコール鎖、イソブチレングリコール鎖、n−ペンチレングリコール鎖、ヘキシレングリコール鎖、これらの構造異性体等である炭素数4〜6程度のアルキレングリコール鎖を有していてもよい。
上記エチレングリコール鎖及びプロピレングリコール鎖が複数である場合、複数のエチレングリコール鎖及びプロピレングリコール鎖は各々連続してブロック的に存在する必要はなく、ランダムに存在してもよい。また、上記イソプロピレングリコール鎖において、プロピレン基の2級炭素が酸素原子に結合していてもよく、1級炭素が酸素原子に結合していてもよい。
上記一般式(3)〜(5)のR13〜R18において、炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が挙げられる。
また、上記一般式(3)〜(5)におけるエチレングリコール鎖の繰り返し数の総数(m1+m2、m3及びm4)は1〜30の整数であり、1〜10の整数であることが好ましく、4〜9の整数であることがより好ましく、5〜8の整数であることが特に好ましい。この繰り返し数が30を超えるとテント信頼性及びレジスト形状が悪化する傾向がある。
また、上記一般式(3)〜(5)におけるプロピレングリコール鎖の繰り返し数の総数(n1、n2+n3及びn4)は1〜30の整数であり、5〜20の整数であることが好ましく、8〜16の整数であることがより好ましく、10〜14の整数であることが特に好ましい。この繰り返し数が30を超えると解像度が悪化し、スラッジが発生する傾向がある。
上記一般式(3)で表される化合物の具体例としては、例えば、R13=R14=メチル基、m1+m2=4(平均値)、n1=12(平均値)であるビニル化合物(日立化成工業株式会社製、製品名「FA−023M」)などが挙げられる。また、上記一般式(4)で表される化合物の具体例としては、例えば、R15=R16=メチル基、m3=6(平均値)、n2+n3=12(平均値)であるビニル化合物(日立化成工業株式会社製、製品名「FA−024M」)などが挙げられる。さらに、上記一般式(5)で表される化合物の具体例としては、例えば、R17=R18=水素原子、m4=1(平均値)、n4=9(平均値)であるビニル化合物(新中村化学工業株式会社製、サンプル名「NKエステルHEMA−9P」)などが挙げられる。これらの化合物は1種を単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。
感光性樹脂組成物における(B)成分の含有量は、(A)成分及び(B)成分の固形分全量を基準として、30〜70重量%であることが好ましく、40〜60重量%であることがより好ましい。この含有量が30重量%未満であると良好な感度及び解像度が得られにくい傾向があり、70重量%を超えると良好なレジスト形状が得られにくい傾向がある。
本発明の(C)成分としては、例えば、4,4'−ビス(ジエチルアミン)ベンゾフェノン、ベンゾフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1,2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパノン−1等の芳香族ケトン、アルキルアントラキノン等のキノン類、ベンゾイン、アルキルベンゾイン等のベンゾイン化合物、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾインエーテル化合物、ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9,9'−アクリジニル)ヘプタン等のアクリジン誘導体、N−フェニルグリシン、N−フェニルグリシン誘導体、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン等のクマリン系化合物等が挙げられる。
上記2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体の二つのアリール置換基は同一で対称な化合物を与えてもよいし、相違して非対称な化合物を与えてもよい。また、密着性及び感度の見地からは、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体が好ましく、下記一般式(6)で表される2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体がより好ましい。これらは1種を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
上記一般式(6)で表される2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体を含有することにより、感光性樹脂組成物は、波長400〜440nmの露光光で十分に且つ均一に硬化され、より十分な感度、解像度を得ることができ、且つ、より良好なレジスト形状を得ることができる。
感光性樹脂組成物における(C)成分の含有量は、(A)成分及び(B)成分の固形分全量100重量部に対して、0.1〜10重量部であることが好ましく、3〜6重量部であることがより好ましく、3.5〜5重量部であることが特に好ましい。この含有量が0.1重量部未満であると良好な感度及び解像度が得られにくい傾向があり、10重量部を超えると良好なレジスト形状が得られにくい傾向がある。
(D)成分におけるR1及びR2としては、例えば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
R3〜R10としては、例えば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、へキセニル基、ヘプテニル基、エトキシカルボニル基、ヒドロキシエトキシカルボニル基、又はフェノキシ基等が挙げられる。R3〜R10の組合せとしては、それら全てが水素原子、それらのいずれか1つがメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、へキセニル基、ヘプテニル基、エトキシカルボニル基、ヒドロキシエトキシカルボニル基、又はフェノキシ基であって、それ以外の全てが水素原子、それらのいずれか2つがメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、へキセニル基、ヘプテニル基、エトキシカルボニル基、ヒドロキシエトキシカルボニル基、又はフェノキシ基であり、或いはそれらの組合せであって、それ以外の全てが水素原子、等が挙げられる。
(D)成分である上記一般式(1)で示される化合物としては、具体的には9−アミノアクリジン、9−モノメチルアミノアクリジン、9−ジメチルアミノアクリジン、9−モノエチルアミノアクリジン、9−ジエチルアミノアクリジン、9−モノプロピルアミノアクリジン、9−ジプロピルアミノアクリジン、9−モノブチルアミノアクリジン、9−ジブチルアミノアクリジン、9−モノペンチルアミノアクリジン、9−ジペンチルアミノアクリジン、9−モノヘキシルアミノアクリジン、9−ジヘキシルアミノアクリジン、9−メチルエチルアミノアクリジン、9−メチルプロピルアミノアクリジン、9−メチルブチルアミノアクリジン、9−エチルプロピルアミノアクリジン、9−エチルブチルアミノアクリジン、9−エチルペンチルアミノアクリジン、9−エチルヘキシルアミノアクリジン、等が挙げられる。
さらに、(D)成分としては、感度、解像性及び密着性の観点から、上記一般式(1)で示されるR1及びR2のどちらか一方が水素原子である、9−モノアルキルアミノアクリジンを含むことが好ましく、9−モノペンチルアミノアクリジンを含むことがより好ましい。9−モノペンチルアミノアクリジンはACR−2(日本蒸留工業株式会社、サンプル名)として商業的に入手可能である。
また、本発明の(D)成分の配合量は、(A)成分及び(B)成分の総量100重量部に対して0.01〜10重量部とすることが好ましく、0.05〜5重量部とすることがより好ましく、0.1〜2重量部とすることが特に好ましい。この配合量が0.01重量部未満では、良好な感度や解像度が得られない傾向があり、10重量部を超えると、良好なパターン形状を得られない傾向がある。
また、上記の塗布液は、後述の支持フィルム上に塗布・乾燥させて感光性エレメントの感光層を形成させるために使用してもよいが、例えば、金属板の表面、例えば、銅、銅系合金、ニッケル、クロム、鉄、ステンレス等の鉄系合金、好ましくは銅、銅系合金、鉄系合金の表面上に、液状レジストとして塗布して乾燥後、保護フィルムを被覆して用いてもよい。
上記支持フィルム10としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の耐熱性及び耐溶剤性を有する重合体フィルムを用いることができる。上記支持フィルム10(重合体フィルム)の厚みは、1〜100μmとすることが好ましい。この厚みが、5μm未満では、現像前の支持フィルム10の剥離の際に支持フィルム10が破れやすくなる傾向があり、25μmを超えると解像度が低下する傾向がある。なお、支持フィルム10は、一つを感光層14の支持体として、他の一つを感光性樹脂組成物の保護フィルムとして感光層14の両面に積層して使用してもよい。
上記保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の耐熱性及び耐溶剤性を有する重合体フィルムを用いることができる。
市販のものとしては、例えば、王子製紙株式会社製の製品名「アルファンMA−410」、「E−200C」、信越フィルム株式会社製等のポリプロピレンフィルム、帝人株式会社製の製品名「PS−25」等のPSシリーズなどのポリエチレンテレフタレートフィルム等が挙げられるが、これらに限られたものではない。上記保護フィルムの厚みは、1〜100μmであることが好ましく、5〜50μmであることがより好ましく、5〜30μmであることが更に好ましく、15〜30μmであることが特に好ましい。この厚みが1μm未満では、ラミネートの際に保護フィルムが破れる傾向があり、100μmを超えると廉価性に劣る傾向がある。なお、保護フィルムは、感光層14及び支持フィルム10の接着力よりも、感光層14及び保護フィルムの接着力の方が小さいものが好ましく、また、低フィッシュアイのフィルムが好ましい。フィッシュアイとは、材料を熱溶融し、混練、押し出し、2軸延伸、キャスティング法等によりフィルムを製造する際に、材料の異物、未溶解物、酸化劣化物等がフィルム中に取り込まれたものである。
上記感光層14は、本発明の感光性樹脂組成物を先に述べたような溶剤に溶解して固形分30〜60重量%程度の溶液(塗布液)とした後に、かかる溶液(塗布液)を支持フィルム10上に塗布して乾燥することにより形成することが好ましい。上記塗布は、例えば、ロールコータ、コンマコータ、グラビアコータ、エアーナイフコータ、ダイコータ、バーコータ等を用いた公知の方法で行うことができる。また、上記乾燥は70〜150℃、5〜30分間程度で行うことができる。感光性樹脂組成物中の残存有機溶剤量は、後の工程での有機溶剤の拡散を防止する点から、感光性樹脂組成物の総量に対して2重量%以下とすることが好ましい。上記感光層14の厚みは、用途により異なるが、乾燥後の厚みで1〜100μmであることが好ましく、1〜50μmであることがより好ましい。この厚みが1μm未満では、工業的に塗工困難な傾向があり、100μmを超えると本発明の効果が小さくなり、接着力、解像度が低下する傾向がある。
なお、上記感光層14は、波長405nmの紫外線に対する吸光度が0.1〜3であることが好ましく、0.15〜2であることがより好ましく、0.2〜1.5であることが特に好ましい。この吸光度は、0.1未満では感度が劣る傾向があり、3を超えると密着性が劣る傾向がある。上記吸光度は、UV分光計により測定することができ、上記UV分光計としては、228A型(株式会社日立製作所製、製品名)Wビーム分光光度計等が挙げられる。
上記感光層形成工程では、上述した感光性エレメント1の保護フィルムを感光層14から徐々に剥離させ、これと同時に徐々に露出してくる感光層14の面の部分を、回路形成用基板の回路を形成すべき面に密着させる。上記レジストパターンを形成する際には、保護フィルムを除去した後、例えば、感光層14を70〜130℃程度に加熱しながら回路形成用基板に0.1〜1MPa程度(1〜10Kgf/cm2程度)の圧力で圧着することにより積層する方法等が好適に採用され、密着性、追従性向上の観点から減圧下で積層する方法も好ましい(積層工程)。また、感光層14を上記のように70〜130℃に加熱すれば、回路形成用基板を予熱処理することは必要ではないが、積層性を更に向上させるために、回路形成用基板の予熱処理を行うこともできる。
上記活性光線の光源としては、公知の光源、例えば、カーボンアーク灯、水銀蒸気アーク灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、Arイオンレーザ、半導体レーザ等の紫外線又は可視光等を有効に放射するものが用いられる。本発明においては、半導体レーザの波長405nmの光、或いは水銀灯光源の波長365nm以下の光をフィルタを使用して99.5%以上カットした活性光線を用いることが望ましい。波長365nm以下の光をカットするフィルタとしては、例えば、シャープカットフィルタSCF−100S−39L(シグマ光機株式会社製、製品名)などを用いることができる。
更に、上記現像工程では、感光性樹脂組成物層上に支持体(支持フィルム)が存在している場合にはその支持体を除去した後、ウエット現像又はドライ現像で光硬化されていない部分(未露光部)を除去して現像することにより、レジストパターンを形成することができる。
上記ウエット現像の場合、現像液としては、アルカリ性水溶液、水系現像液、有機溶剤等の安全かつ安定であり操作性が良好なものが、感光性樹脂組成物の種類に対応して用いられる。また、現像方法としては、スプレー、揺動浸漬、ブラッシング、スクラッピング等の公知の方法が適宜採用される。
また、このようなアルカリ性水溶液としては、例えば、0.1〜5重量%炭酸ナトリウムの希薄溶液、0.1〜5重量%炭酸カリウムの希薄溶液、0.1〜5重量%水酸化ナトリウムの希薄溶液、0.1〜5重量%四ホウ酸ナトリウムの希薄溶液が好ましく、そのpHは9〜11の範囲とすることが好ましい。また、このようなアルカリ性水溶液の温度は感光層14の現像性に合わせて調節される。更に、上記アルカリ性水溶液中には、現像を促進させるために界面活性剤、消泡剤等の少量の有機溶剤を混入させてもよい。
すなわち、本発明のプリント配線板の製造方法においては、本発明のレジストパターンの形成方法によって得られたレジストパターンをマスクとして、回路形成用基板の表面にエッチング又はめっき処理が施される。
また上記めっき処理としては、例えば、硫酸銅めっき処理、ピロリン酸銅めっき処理等の銅めっき処理、ハイスローめっき処理等のはんだめっき処理、ワット浴(硫酸ニッケル−塩化ニッケル)めっき処理、スルファミン酸ニッケル処理等のニッケルめっき処理、ハード金メッキ処理、ソフト金メッキ処理等の金めっき処理を施す公知の方法が適宜採用され得る。
なお、上記本発明のプリント配線板の製造方法は、単層のプリント配線板の製造のみならず多層プリント配線板の製造にも適用可能であり、小径スルーホールを有するプリント配線板等の製造にも適用可能である。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
(実施例1〜3及び比較例1〜2)
(感光性樹脂組成物の調製)
まず、下記表1に示す諸成分を同表に示す量(g)で混合し、溶液を得た。
*1:2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタエトキシ)フェニル)プロパン(日立化成工業株式会社製、製品名「FA−321M」)
*2:上記一般式(3)で表される化合物で、R13=R14=メチル基、m1+m2=4(平均値)、n1=12(平均値)であるビニル化合物(日立化成工業株式会社製、製品名「FA−023M」)
*3:γ−クロロ−β−ヒドロキシプロピル−β'−(メタ)アクリロイルオキシエチル−o−フタレート(大阪有機化学工業株式会社製、製品名「FA−MECH」)
*4:9−モノペンチルアミノアクリジン(日本蒸留工業株式会社、サンプル名「ACR−2」;λmax=401nm)
*5:4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(保土ヶ谷化学工業株式会社製、製品名「EAB」;λmax=365nm)
得られた感光性樹脂組成物の溶液を、支持体(支持フィルム)である16μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人株式会社製、製品名「GS−16」)上に均一に塗布し、70℃及び100℃の熱風対流式乾燥機(送り速度:3m/min、乾燥炉の長さ:各3m)で乾燥して感光性樹脂組成物層(感光層)を形成し、保護フィルムとしてポリエチレンフィルムを用い、感光性エレメントを得た。感光層の乾燥後の膜厚は25μmであった。
感光層14の露光波長に対する吸光度を、UV分光光度計(株式会社日立製作所製、製品名「U−3310分光光度計」)を用いて測定した。測定は、支持体として用いたものと同じ種類のポリエチレンテレフタレートフィルムをリファレンスとして、吸光度モードにより波長300〜550nmの光で連続測定を行ってUV吸収スペクトルを得、その中で、405nmにおける吸光度の値を読み取った。その測定結果を表3に示す。
得られた感光性エレメントそれぞれについて、以下の方法により銅張積層板に感光層をラミネートし、積層体を得た。すなわち、銅箔(厚み35mm)を両面に積層したガラスエポキシ剤である銅張積層板(日立化成工業株式会社製、製品名「MCL−E−67」)の銅表面を、#600相当のブラシを持つ研磨機(三啓株式会社製)を用いて研磨し水洗後、空気流で乾燥した。そして、得られた銅張積層板を80℃に加温し、上記銅張積層板に感光性エレメントの保護フィルムを剥がしながら、感光性樹脂組成物を120℃で、0.4MPaの圧力下でラミネートすることにより、積層体を得た。
続いて、上記積層体を23℃になるまで冷却して、上記積層体の最外層に位置するポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、濃度領域0.00〜2.00、濃度ステップ0.05、タブレット(矩形)の大きさが20mm×187mmで、各ステップ(矩形)の大きさが3mm×12mmである41段ステップタブレットを有するフォトツールを密着させた。
この状態で、405nmの青紫色レーザダイオードを光源とする直描露光機(日立ビアメカニクス株式会社製、製品名「DE−1AH」)を使用して所定の露光量で描画し、41段ステップタブレットの現像後の残存ステップ段数を求めた。41段ステップタブレットの現像後の残存ステップ段数が14段となる露光量で露光を行い、この露光量を感度とした。感度の評価は数値が小さいほど良好な価である。その結果を表3に示す。
ここで、図2は、解像度評価用の直描データを模式的に示す上面図である。残しパターンは、図2に示す直描データ20において、ライン部22が露光される。一方、抜きパターンは、図2に示す直描データ20において、ライン部24が露光される。
次に、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、30℃で1重量%炭酸ナトリウム水溶液を27秒間スプレーし、未露光部分を除去した。解像度(残し)は、現像処理によって未露光部分をきれいに除去することができ、なおかつラインが蛇形、カケを生じることなく生成されたライン幅の最も小さい値により評価した。また、解像度(抜き)は、現像処理によって未露光部分をきれいに除去することができたスペース幅の最も小さい値により評価した。解像度の評価は数値が小さいほど良好な値である。その結果を表3に示す。表3の>30(単位:μm)の値は、ライン幅/スペース幅が一番大きいパターンでも密着性が得られず、現像処理によって露光部分のレジストが全て除去されたことを表している。
現像後のレジスト形状は、日立走査型電子顕微鏡S−500Aを用いて観察した。その結果を表3に示す。
10 支持フィルム
14 感光層
20 直描データ
22 ライン部
24 スペース部
Claims (6)
- (A)バインダーポリマーと、(B)重合可能なエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、(C)光ラジカル重合開始剤と、(D)下記一般式(1)で表される化合物とを含有する感光性樹脂組成物。
[一般式(1)中、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、フェニル基、ベンジル基、炭素数2〜12のアルカノイル基又はベンゾイル基を示す。R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、フェニル基、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基又はベンゾイル基を示す。前記炭素数1〜20のアルキル基は、アルキル基の炭素数が2〜12の場合、主鎖炭素原子間に酸素原子を有してもよく、水酸基で置換されてもよい。前記炭素数5〜12のシクロアルキル基は、環の中に酸素原子を有してもよく、水酸基で置換されてもよい。前記R1及びR2中の前記フェニル基は、炭素数1〜6のアルキル基、水酸基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、フェニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェノキシ基、及び炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる1種以上の基及び/又は原子で置換されてもよい。前記ベンジル基は、炭素数1〜6のアルキル基、水酸基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、フェニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェノキシ基、及び炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる1種以上の基及び/又は原子で置換されてもよい。前記ベンゾイル基は、炭素数1〜6のアルキル基、水酸基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、フェニル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、フェノキシ基、及び炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基からなる群より選ばれる1種以上の基及び/又は原子で置換されてもよい。] - 上記感光性樹脂組成物の(D)一般式(1)で表される化合物の前記R1又はR2は、それぞれ水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は水素原子である請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
- 上記感光性樹脂組成物は、波長が400〜440nmの光に露光してレジストパターンを形成するために用いられる、請求項1又は請求項2に記載の感光性樹脂組成物。
- 支持フィルムと、該支持フィルム上に形成された請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光層と、を備えることを特徴とする感光性エレメント。
- 基板上に、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光層を形成する感光層形成工程と、前記感光層の所定部分を波長400〜440nmの光に露光する露光工程と、露光した前記感光層を現像してレジストパターンを形成する現像工程と、を含むレジストパターンの形成方法。
- 基板上に、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の感光性樹脂組成物からなる感光層を形成する感光層形成工程と、前記感光層の所定部分を波長400〜440nmの光に露光する露光工程と、露光した前記感光層を現像してレジストパターンを形成する現像工程と、前記レジストパターンに基づいて前記基板上に導体パターンを形成する導体パターン形成工程と、を含むプリント配線板の製造方法。
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