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JP5044381B2 - インナーライナー用ゴム組成物およびそれを用いたインナーライナーを有するタイヤ - Google Patents

インナーライナー用ゴム組成物およびそれを用いたインナーライナーを有するタイヤ Download PDF

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Description

本発明は、インナーライナー用ゴム組成物およびそれを用いたインナーライナーを有するタイヤに関する。
近年、車の低燃費化に対する強い社会的要請から、タイヤの低発熱化や軽量化が図られており、タイヤ部材のなかでも、タイヤの内部に配され、空気入りタイヤ内部から外部への空気の漏れの量(空気透過量)を低減して空気保持性を向上させるはたらきをもつインナーライナーにおいても、軽量化などが行なわれるようになってきた。
現在、インナーライナー用ゴム組成物としては、ブチル系ゴムとジエン系ゴムとを配合し、ブチル系ゴムを高配合することで、タイヤの空気保持性を向上させることがおこなわれている。しかし、ブチル系ゴムは、空気透過量の低減効果は優れるが、得られたゴム組成物のヒステリシスロスが大きく、ブチル系ゴムを高配合とするほど、タイヤの発熱が増大し、車の燃費特性が低下するという問題があった。
これらの問題を解決する手法として、板状の雲母を含有する手法(特許文献1参照)が知られているが、充分にタイヤの空気保持性を向上させ、転がり抵抗を低減したものではなく、さらに、インナーライナーに亀裂が生じるという問題があった。
特開平11−140234号公報
本発明は、耐空気透過性、発熱性および加工性を向上させることができるインナーライナー用ゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、ブチル系ゴム20〜60重量%ならびに天然ゴム、イソプレンゴム、エポキシ化天然ゴムおよびブタジエンゴムよりなる群から選択された少なくとも1種のジエン系ゴム30〜80重量%を含むゴム成分100重量部に対して、平均粒子径が25〜100μmかつアスペクト比が25〜100であるマイカを10〜50重量部、カーボンブラック2〜30重量部、ならびにシリカ5〜45重量部を含有し、該カーボンブラックおよびシリカの合計含有量が20〜47重量部であり、さらに、該マイカ、カーボンブラックおよびシリカの合計含有量が30〜80重量部であるインナーライナー用ゴム組成物に関する。
また、本発明は、前記インナーライナー用ゴム組成物を用いたインナーライナーを有するタイヤに関する。
本発明によれば、所定のゴム成分、所定のマイカ、カーボンブラック、およびシリカを所定量含有することで、耐空気透過性、発熱性および加工性を向上させることができるインナーライナー用ゴム組成物を提供することができる。
本発明のインナーライナー用ゴム組成物は、所定のゴム成分、マイカ、カーボンブラックおよびシリカを含有する。
前記ゴム成分は、ブチル系ゴムと天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)およびブタジエンゴム(BR)よりなる群から選ばれる少なくとも1種のジエン系ゴムを含有する。
ブチル系ゴムとしては、たとえば、ブチルゴム(IIR)、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl−IIR)などがあげられる。なかでも、加硫速度が適度に早く、硬度(Hs)を高くすることができるという点から、臭素化ブチルゴムまたは塩素化ブチルゴムが好ましい。
ゴム成分中のブチル系ゴムの含有率は、耐空気透過性および耐亀裂成長性に優れるという点から、20重量%以上、好ましくは25重量%以上である。また、ブチル系ゴムの含有率は、tanδを低くし、インナーライナーの発熱を抑制できるという点から、60重量%以下、好ましくは55重量%以下である。
NRとしては、とくに制限はなく、タイヤ工業において一般的に使用されるRSS♯3、TSR20などがあげられる。なかでも、異物の混入が少なく、破断強度に優れるという点から、RSS#3が好ましい。また、IRとしても同様に、タイヤ工業において一般的に使用されるものがあげられる。
ゴム成分中のNRおよび/またはIRの含有率は、ロール加工性および破断強度に優れるという点から、30重量%以上、好ましくは35重量%以上である。また、NRおよび/またはIRの含有率は優れた耐空気透過性が得られるという点から、80重量%以下、好ましくは75重量%以下である。
ENRとしては、市販のENRを用いてもよいし、NRをエポキシ化して用いてもよい。NRをエポキシ化する方法としては、とくに限定されるものではなく、クロルヒドリン法、直接酸化法、過酸化水素法、アルキルヒドロペルオキシド法、過酸法などが用いられる。過酸法としては、たとえば、天然ゴムに過酢酸や過ギ酸などの有機過酸を反応させる方法などがあげられる。
ENRのエポキシ化率は、耐空気透過性に優れるという点から、15モル%以上が好ましく、20モル%以上であることがより好ましい。また、ENRのエポキシ化率は、低発熱性に優れるという点から、55モル%以下が好ましく、50モル%以下であることがより好ましい。
このようなエポキシ化天然ゴムとして、具体的には、エポキシ化率が25%のクンプーランガスリー社(Kumplan Guthrie Berhad社)製の「ENR25」、エポキシ化率が50%のクンプーランガスリー社(Kumplan Guthrie Berhad社)製の「ENR50」などがあげられる。
ゴム成分中のENRの含有率は、破断強度に優れるという点から、30重量%以上、好ましくは35重量%以上である。また、ゴム成分中のENRの含有率は、耐空気透過性に優れるブチル系ゴムを多く配合するという点から、80重量%以下、好ましくは70重量%以下である。
BRとしては、たとえば、タイヤ工業などにおいて一般的に使用される1,4−ハイシスポリブタジエンゴムである宇部興産(株)製のBR150B、BR130Bなどがあげられる。また、他にも、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むブタジエンゴム(SPB含有BR)や、スズ変性ブタジエンゴム(変性BR)を用いてもよい。
SPB含有BRを使用する場合、宇部興産(株)製のVCR412のように、高シス含有量のBRに高結晶性の1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶が分散したものが好ましい。
SPB含有BRを使用すると、ゴム配合の未加硫時に、粘度が高くなり、練り時の生産性に優れる。
SPB含有BR中の1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶(SPB)の含有量は3重量%以上が好ましく、5重量%以上がより好ましい。SPBの含有量が3重量%未満では、SPBの割合が小さいため、粘度が低く、練り時の生産性の充分な改善効果が得られない傾向がある。また、SPBの含有量は25重量%以下が好ましく、20重量%以下がより好ましい。SPBの含有量が25重量%をこえると、ポリブタジエン結晶の分散性が低下し、耐亀裂成長性が低下する傾向がある。
変性BRを使用する場合、リチウム開始剤により1,3−ブタジエンの重合をおこなったのち、スズ化合物を添加することにより得られ、さらに、変性BR分子の末端がスズ−炭素結合で結合されていることが好ましい。
リチウム開始剤としては、アルキルリチウム、アリールリチウム、アリルリチウム、ビニルリチウム、有機スズリチウムおよび有機窒素リチウム化合物などのリチウム系化合物があげられる。リチウム系化合物を変性BRの開始剤とすることで、高ビニル結合量、低シス結合量の変性BRを作製できる。
スズ化合物としては、四塩化スズ、ブチルスズトリクロライド、ジブチルスズジクロライド、ジオクチルスズジクロライド、トリブチルスズクロライド、トリフェニルスズクロライド、ジフェニルジブチルスズ、トリフェニルスズエトキシド、ジフェニルジメチルスズ、ジトリルスズクロライド、ジフェニルスズジオクタノエート、ジビニルジエチルスズ、テトラベンジルスズ、ジブチルスズジステアレート、テトラアリルスズ、p−トリブチルスズスチレンなどがあげられ、特に制限はなく、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
変性BR中においてスズ原子の含有量は50ppm以上が好ましく、60ppm以上がより好ましい。スズ原子の含有量が50ppm未満では、変性BR中のカーボンブラックの分散を促進する効果が小さく、tanδが悪化する傾向がある。また、スズ原子の含有量は3000ppm以下が好ましく、2500ppm以下がより好ましく、250ppm以下がさらに好ましい。スズ原子の含有量が3000ppmをこえると、混練り物のまとまりが悪く、エッジが整わないため、混練り物の押出し性が悪化する傾向がある。
変性BRの分子量分布(Mw/Mn)は2以下が好ましく、1.5以下がより好ましい。変性BRのMw/Mnが2をこえると、カーボンブラックの分散性、およびtanδが悪化する傾向がある。なお、Mw/Mnの好ましい下限値は1である。
変性BRのビニル結合量は5重量%以上が好ましく、7重量%以上がより好ましい。変性BRのビニル結合量が5重量%未満では、変性BRを重合(製造)することが困難である傾向がある。また、変性BRのビニル結合量は50重量%以下が好ましく、20重量%以下がより好ましい。変性BRのビニル結合量が50重量%をこえると、耐亀裂成長性が悪化する傾向がある。
ゴム成分中のBRの含有率は、耐亀裂成長性に優れるという点から、30重量%以上、好ましくは35重量%以上である。また、ゴム成分中のBRの含有率は、耐空気透過性に優れるという点から、80重量%以下、好ましくは75重量%以下である。
ゴム成分としては、ほかにも、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)などもあげられるが、tanδが高く、破断強度が低いという理由から、含まないことが好ましい。
マイカ(雲母)としては、マスコバイト(白雲母)、フロゴバイト(金雲母)、バイオタイト(黒雲母)などがあげられ、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、他のマイカより扁平率が大きく、空気遮断効果に優れることから、フロゴバイトが好ましい。
マイカの平均粒子径は、優れた耐空気透過性の改善効果が得られるという点から、25μm以上、好ましくは30μm以上である。また、マイカの平均粒子径は、マイカが起点となる亀裂の発生や、屈曲疲労によるマイカの割れを抑えるという点から、100μm以下、好ましくは70μm以下である。ここで、マイカの平均粒子径とは、マイカの長径の平均値のことをいう。
マイカのアスペクト比は、優れた耐空気透過性が得られるという点から、25以上、好ましくは30以上である。また、マイカのアスペクト比は、マイカの強度を維持してマイカの割れを抑え、ゴム中への分散性に優れるという点から、100以下、好ましくは70以下である。ここでアスペクト比とは、マイカにおける最大長径と厚さの比(最大長径/厚さ)のことをいう。
本発明で使用するマイカは、湿式粉砕、乾式粉砕などの粉砕方法によって得ることができる。湿式粉砕はきれいな表面ができ、耐空気透過性の改善効果がやや高い。また、乾式粉砕は製造工程が簡単でコストが安いというそれぞれの特徴がある。それぞれのケースにより、使い分けることが好ましい。
マイカの含有量は、インナーライナーとして、充分な耐空気透過性、発熱性および耐亀裂成長性が得られるという点から、ゴム成分100重量部に対して10重量部以上、好ましくは20重量部以上である。また、マイカの含有量は、充分な引き裂き強度が得られ、クラックの発生を抑制するという点から、50重量部以下、好ましくは45重量部以下、より好ましくは40重量部以下である。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は、充分な補強性が得られるという点から、20m2/g以上が好ましく、25m2/g以上がより好ましい。また、カーボンブラックのN2SAは、適度なゴム硬度とし、発熱性を抑制するという点から、100m2/g以下が好ましく、90m2/g以下がより好ましい。
カーボンブラックの含有量は、紫外線による劣化を抑え、加工時やナフサオイルを使用した際の耐油性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して2重量部以上、好ましくは10重量部以上である。また、カーボンブラックの含有量は、低発熱性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して30重量部以下、好ましくは25重量部以下である。
シリカとしては、湿式法で調製されたものや、乾式法で調製されたものがあげられるが、とくに制限はない。
シリカのチッ素吸着比表面積(N2SA)は、充分な補強性が得られるという点から、20m2/g以上が好ましく、30m2/g以上がより好ましい。また、シリカのN2SAは、発熱性を抑えるという点から、200m2/g以下が好ましく、190m2/g以下がより好ましい。
シリカの含有量は、破断強度および加工時のゴム生地の補強性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して5重量部以上、好ましくは7重量部以上である。また、シリカの含有量は、低発熱性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して45重量部以下、好ましくは30重量部以下である。
シリカの含有量が5〜10重量部の場合は、分散性に問題がないため、シランカップリング剤を配合しなくてもよい。シリカの含有量が10重量部を超える場合には、シリカの再凝集を抑えるため、シランカップリング剤を配合することが好ましい。
シランカップリング剤としては、とくに制限はなく、従来からシリカと併用されるものを使用することができ、たとえば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキシシランなどのクロロ系などがあげられる。
シランカップリング剤の含有量は、シリカの分散性の向上、および再凝集の抑制効果に優れるという点から、シリカ100重量部に対して、6重量部以上であることが好ましく、8重量部以上がより好ましい。また、シランカップリング剤の含有量は、破断強度に優れるという点から、シリカ100重量部に対して、10重量部以下は好ましく、9重量部以下がより好ましい。
カーボンブラックおよびシリカの合計含有量は、破断強度および加工性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して20重量部以上、好ましくは22重量部以上である。また、カーボンブラックおよびシリカの合計含有量は、低発熱性に優れるという点から、47重量部以下、好ましくは45重量部以下である。
マイカ、カーボンブラックおよびシリカの合計含有量は、破断強度、加工性および耐空気透過性に優れるという点から、ゴム成分100重量部に対して30重量部以上、好ましくは35重量部以上である。また、マイカ、カーボンブラックおよびシリカの合計含有量は、低発熱性に優れるという点から、80重量部以下、好ましくは75重量部以下である。
本発明のインナーライナー用ゴム組成物は、さらに、硫黄を含有することが好ましい。
硫黄の含有量は、充分な加硫速度が得られるという点から、ゴム成分100重量部に対して0.2重量部以上が好ましく、0.45重量部以上がより好ましい。また、硫黄の含有量は、走行中の熱硬化を抑え、耐亀裂成長性に優れるという点から、1.2重量部以下が好ましく、1.0重量部以下がより好ましい。なお、硫黄として不溶性硫黄を含有する場合、硫黄の含有量とは、オイル分を除いた純硫黄分の含有量のことをいう。
本発明のインナーライナー用ゴム組成物には、さらに、加硫促進剤を含有することが好ましい。
加硫促進剤としては、加硫速度を実加硫生産性にミートする程度にはやく保つことができるという理由から、テトラベンジルチウラムジスルフィド、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジンクジベンジルジチオカーバメイトなどのチウラム系超加硫促進剤を含むことが好ましい。
加硫促進剤中の超加硫促進剤の含有率は、充分な加硫促進効果が得られるという点から、10重量%以上が好ましく、15重量%以上がより好ましい。また、超加硫促進剤の含有率は、充分な架橋密度が得られ、適度な破断強度および硬度(Hs)が得られるという点から、80重量%以下が好ましく、70重量%以下がより好ましい。
加硫促進剤の含有量は、充分な破断強度およびHsが得られるという点から、ゴム成分100重量部に対して0.8重量部以上が好ましく、1.0重量部以上がより好ましい。また、加硫促進剤の含有量は、適度な架橋密度およびHsが得られ、充分な耐亀裂成長性が得られるという点から、3.0重量部以下が好ましく、2.0重量部以下がより好ましい。
本発明のインナーライナー用ゴム組成物は、ブチル系ゴムとの相溶性に優れ、ゴムのロールやシートへの加工性および粘着性に優れるという点から、ミネラルオイルを配合することができる。ミネラルオイルの具体例としては、出光興産(株)製のダイアナプロセスPA32、ジャパンエナジー(株)製のミネラルオイル、新日本石油(株)製のスーパーオイルM32があげられる。
本発明のインナーライナー用ゴム組成物は、前記ゴム成分、マイカ、カーボンブラック、シリカ、硫黄、加硫促進剤およびミネラルオイル以外にも、タイヤ工業において一般的に使用される配合剤、たとえば、酸化亜鉛、老化防止剤、ステアリン酸、相溶化剤などを適宜配合することができる。
本発明のタイヤは、本発明のインナーライナー用ゴム組成物をインナーライナーに用いて、通常の方法によって製造される。すなわち、本発明のインナーライナー用ゴム組成物を、未加硫の段階でインナーライナーの形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上で他のタイヤ部材とともに貼りあわせ、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによって本発明のタイヤを製造できる。
実施例にもとづいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
実施例および比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
ブチル系ゴム:エクソンモービル(有)製のエクソンクロロブチル1068(クロロブチルゴム)
天然ゴム(NR):RSS#3
エポキシ化天然ゴム(ENR):クンプーランガスリー社製のENR25(エポキシ化率:25モル%)
スズ変性ブタジエンゴム(変性BR):日本ゼオン(株)製のBR1250H(開始剤としてリチウムを用いて重合、ビニル結合量:10〜13重量%、Mw/Mn:1.5、スズ原子の含有量:250ppm)
1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むポリブタジエンゴム(SPB含有BR):宇部興産(株)製のVCR617(1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶分散体、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の含有量:17重量%)
カーボンブラック:東海カーボン(株)製のシーストV(N660、N2SA:27m2/g)
シリカ:ローディア社製のZ115GR(N2SA:112m2/g)
シランカップリング剤:デグッサ製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
マイカ1:(株)レブコ製のマイカ(雲母)S−200HG(フロゴバイト、平均粒子径:50μm、アスペクト比:55)
マイカ2:(株)レブコ製のマイカ(雲母)S−325(フロゴバイト、平均粒子径:27μm、アスペクト比:30)
マイカ3:(株)レブコ製のマイカ(雲母)S−XF(フロゴバイト、平均粒子径:3μm、アスペクト比:15)
酸化亜鉛:東邦亜鉛(株)製の銀嶺R
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック224(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体)
ステアリン酸:日本油脂(株)製の椿
不溶性硫黄:日本乾溜工業(株)製のセイミサルファー(二硫化炭素による不溶物60%、オイル分10%)
加硫促進剤DM:大内新興化学工業(株)製のノクセラーDM(ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド)
加硫促進剤TBZTD:フレキシス社製のTBZTD(テトラベンジルチウラムジスルフィド)
ミネラルオイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスPA32
実施例1〜13および比較例1〜13
表1に示す配合処方にしたがい、バンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を添加し、150℃の条件下で4分間混練りし、混練り物を得た。その後、得られた混練物に硫黄および加硫促進剤を添加し、2軸オープンロールを用いて、80℃の条件下で4分間練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を金型にてシート状に圧延し、170℃の条件下で12分間プレス加硫することにより、実施例1〜13および比較例1〜13の加硫ゴムシートを作製した。なお、実施例1〜13および比較例1〜13において、加硫促進剤の含有量は、同程度の硬度(Hs)となるように調整した。
(ロール加工性)
前記加硫ゴムシートの作製工程において、バンバリーミキサーから得られた混練り物を、熱入れされたロール(温度:80℃)にかけ、8mm程度の厚さにした場合、ロールに適度な密着性で巻きつくこと、浮きやゴム落下がないことを目視にて以下のように評価した。
◎:優れる
○:良好
△:許容下限
×:許容できない
××:全く加工不可
(粘弾性試験)
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて、周波数10Hz、初期歪10%、動歪2%の条件下で、70℃における加硫ゴムシートの損失正接tanδの測定を行なった。なお、tanδが小さいほど、発熱が小さく、低発熱性に優れることを示し、tanδが0.16以下であれば、低発熱性に優れることを意味し、一般的なサイドウォール用ゴム組成物のtanδは0.16程度である。
(空気透過性試験)
ASTM D−1434−75M法にしたがい、加硫ゴムシートの空気透過量を測定した。そして、比較例1の耐空気透過性指数を100とし、下記計算式により、各配合の空気透過量を指数表示した。なお、耐空気透過性指数が大きいほど、加硫ゴムシートの空気透過量が小さく、加硫ゴムシートの耐空気透過性が向上し、好ましいことを示す。
(耐空気透過性指数)=(比較例1の空気透過量)
÷(各配合の空気透過量)×100
以上の評価結果を表1および表2に示す。
Figure 0005044381
Figure 0005044381

Claims (2)

  1. ブチル系ゴム20〜60重量%、
    ならびに
    天然ゴム、イソプレンゴム、エポキシ化天然ゴムおよびスズ変性ブタジエンゴムよりなる群から選択された少なくとも1種のジエン系ゴム30〜80重量%を含むゴム成分100重量部に対して、
    平均粒子径が25〜100μmかつアスペクト比が25〜100であるマイカを10〜50重量部、
    カーボンブラック2〜30重量部、ならびに
    シリカ5〜45重量部を含有し、
    該カーボンブラックおよびシリカの合計含有量が20〜47重量部であり、
    さらに、該マイカ、カーボンブラックおよびシリカの合計含有量が30〜80重量部であるインナーライナー用ゴム組成物であり、
    前記ジエン系ゴムにおいてエポキシ化天然ゴムおよびスズ変性ブタジエンゴムの含有を必須とするインナーライナー用ゴム組成物。
  2. 請求項1記載のインナーライナー用ゴム組成物を用いたインナーライナーを有するタイヤ。
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