JP5041233B2 - プラスチック成形品 - Google Patents
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Description
しかし、ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物の多くは非晶性であることから、その用途によっては、水蒸気バリア性、耐皮脂性、耐溶剤性等が不十分であり、物性のさらなる改善が望まれていた。
しかし、ここに記載されたノルボルネン単量体開環重合体水素添加物は、ガラス転移点を有する、いわゆる非晶性の重合体であり、この重合体を用いて得られるプラスチック成形品は、室温での耐溶剤性は向上するものの、室温を超えた温度環境(40℃)下では、溶解はしないが膨潤するなど不十分な場合があり、使用する用途によっては、耐溶剤性が必ずしも十分でないなどの問題があった。
しかし、これら結晶性のノルボルネン単量体開環重合体水素添加物は、溶剤に対する溶解性に乏しく、開環重合体を水素化した後において、溶剤から析出し、触媒残渣の除去等のポリマー精製が十分に行えない場合があった。また、当該ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物を使用して成形したフィルムの水蒸気バリア性は十分に要求を満たすものではなかった。
(ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物)
2−ノルボルネンが90〜100重量%と置換基含有ノルボルネン類が10〜0重量%とを含有してなる重合性単量体を開環重合し、水素添加して得られる、融点が110〜145℃、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーにより測定される重量平均分子量が50,000〜200,000、重量平均分子量/数平均分子量が1.5〜10.0であるノルボルネン単量体開環重合体水素添加物であることを特徴とする。
2−ノルボルネンは公知の化合物であり、例えば、シクロペンタジエンとエチレンとを反応させることにより得ることができる。
置換基含有ノルボルネン系単量体としては、分子内にノルボルネン環と縮合する環を有しないノルボルネン系単量体、及び3環以上の多環式ノルボルネン系単量体等が挙げられる。
テトラシクロドデセン類の具体例としては、テトラシクロドデセン、8−メチルテトラシクロドデセン、8−エチルテトラシクロドデセン、8−シクロヘキシルテトラシクロドデセン、8−シクロペンチルテトラシクロドデセン等の無置換又はアルキル基を有するテトラシクロドデセン類;8−メチリデンテトラシクロドデセン、8−エチリデンテトラシクロドデセン、8−ビニルテトラシクロドデセン、8−プロペニルテトラシクロドデセン、8−シクロヘキセニルテトラシクロドデセン、8−シクロペンテニルテトラシクロドデセン等の環外に二重結合を有するテトラシクロドデセン類;8−フェニルテトラシクロドデセン等の芳香環を有するテトラシクロドデセン類;8−メトキシカルボニルテトラシクロドデセン、8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロドデセン、8−ヒドロキシメチルテトラシクロドデセン、8−カルボキシテトラシクロドデセン、テトラシクロドデセン−8,9−ジカルボン酸、テトラシクロドデセン−8,9−ジカルボン酸無水物等の酸素原子を含む置換基を有するテトラシクロドデセン類;8−シアノテトラシクロドデセン、テトラシクロドデセン−8,9−ジカルボン酸イミド等の窒素原子を含む置換基を有するテトラシクロドデセン類;8−クロロテトラシクロドデセン等のハロゲン原子を含む置換基を有するテトラシクロドデセン類;8−トリメトキシシリルテトラシクロドデセン等のケイ素原子を含む置換基を有するテトラシクロドデセン類等が挙げられる。
これらの成分の配合比は、(a)成分:(b)成分が金属元素のモル比で、通常1:1〜1:100、好ましくは1:2〜1:10の範囲である。また、(a)成分:第三成分がモル比で、通常1:0.005〜1:50、好ましくは1:1〜1:10の範囲である。
これらの中でも、工業的に汎用されている芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素及びエーテル類が好ましい。
用いる分子量調節剤としては特に限定されず、従来公知のものが使用できる。例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等のα−オレフィン類;スチレン、ビニルトルエン等のスチレン類;エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、アリルグリシジルエーテル等のエーテル類;アリルクロライド等のハロゲン含有ビニル化合物;グリシジルメタクリレート等酸素含有ビニル化合物;アクリルアミド等の窒素含有ビニル化合物;1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、2−メチル−1,4−ペンタジエン、2,5−ジメチル−1,5−ヘキサジエン等の非共役ジエン、又は1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン等の共役ジエン等を挙げることができる。これらの中で、分子量調節のし易さから、α−オレフィン類が好ましい。
開環重合を行う温度は、特に限定されないが、通常−20〜+100℃、好ましくは10〜80℃で重合を行う。温度が低すぎると反応速度が低下し、高すぎると副反応により、分子量分布が広がるおそれがある。
重合時間は、特に制限はなく、通常1分間〜100時間である。
重合時の圧力条件は特に限定されないが、加圧条件下で重合する場合、加える圧力は通常1MPa以下である。
反応終了後においては、通常の後処理操作により目的とするノルボルネン単量体開環重合体を単離することができる。
また後述するように、開環重合を行った反応溶液に水素添加触媒を添加して、ノルボルネン単量体開環重合体を単離することなく、連続的に水素添加反応を行うこともできる。
均一系触媒としては、例えば、酢酸コバルト/トリエチルアルミニウム、ニッケルアセチルアセトナート/トリイソブチルアルミニウム、チタノセンジクロリド/n−ブチルリチウム、ジルコノセンジクロリド/sec−ブチルリチウム、テトラブトキシチタネート/ジメチルマグネシウム等の組み合わせ等の遷移金属化合物とアルカリ金属化合物の組み合わせからなる触媒系;ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、クロロヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリジンルテニウム(IV)ジクロリド等の貴金属錯体触媒;等が挙げられる。
不均一触媒としては、例えば、ニッケル/シリカ、ニッケル/ケイソウ土、ニッケル/アルミナ、パラジウム/カーボン、パラジウム/シリカ、パラジウム/ケイソウ土、パラジウム/アルミナ等の、ニッケル、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニウム、又はこれらの金属をカーボン、シリカ、ケイソウ土、アルミナ、酸化チタン等の担体に担持させた固体触媒系が挙げられる。
触媒の使用量は、ノルボルネン単量体開環重合体100重量部に対し、通常0.05〜10重量部である。
水素圧力は、通常0.01〜20MPa、好ましくは0.1〜10MPa、より好ましくは1〜5MPaである。水素圧力が低すぎると水素添加速度が遅くなり、高すぎると高耐圧反応装置が必要となるので好ましくない。
結晶性ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物の水素添加率は、溶媒に重クロロホルムを用い、1H−NMRにより測定して求めることができる。
溶媒等の揮発成分を除去する方法としては、凝固法や直接乾燥法等公知の方法を採用することができる。
凝固して得られた粒子状の成分は、例えば、真空中又は窒素中若しくは空気中で加熱して乾燥させて粒子状にするか、さらに必要に応じて溶融押出機から押し出してペレット状にすることができる。
Mw/Mnが狭すぎると、該重合体の温度に対する溶融粘度が敏感に変化し易くなるため、フィルム、シート等の成形品の加工性が悪化するおそれがある。また、Mw/Mnが広すぎると、成形品の機械的特性が低下するおそれがある。
本発明においては、上述した結晶性ノルボルネン単量体開環重合体に架橋助剤を配合することができる。用いる架橋助剤は、特に限定されず、特開昭62−34924号公報等で公知のものでよく、キノンジオキシム、ベンゾキノンジオキシム、p−ニトロソフェノール等のオキシム・ニトロソ系架橋助剤; N,N−m−フェニレンビスマレイミド等のマレイミド系架橋助剤; ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等のアリル系架橋助剤; エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等のメタクリレート系架橋助剤; ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、ジビニルベンゼン等のビニル系架橋助剤; 等が例示される。中でも、アクリル系架橋助剤、メタクリレート系架橋助剤が、均一に分散させやすく、好ましい。
架橋助剤を結晶性ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物中に添加する方法としては、成形前の材料に練り込むドライブレンド法、合成の途中で系中に入れる方法などがある。ただし、成形方法として、射出成形法または押出成形法等の高温での加熱溶融による成形を行なう場合には、架橋助剤が成形中に分解、揮散しないように、沸点や分解温度の高い架橋助剤を用いることが好ましい。プレス成形のような加熱時間が比較的短い場合、あるいは開環重合体水素添加物と架橋助剤を一緒に溶剤に溶解してキャストや紡糸して成形する場合、成形品の表面から架橋剤、架橋助剤を染み込ませるような場合には、沸点や分解温度が特に高い架橋助剤である必要はない。
一次成形品および成形方法は、上述した、必要に応じて架橋剤等が添加された結晶性ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物を用いて得られるものであれば特に制限されない。例えば、光ディスクやレンズのように射出成形によって得られるもの、チューブや棒状に溶融押出成形したもの、溶融押出しロールで巻き取ったシートやフィルム、材料の塊を熱プレスによりシート状に成形したもの、適当な溶剤に溶解し溶液をキャストして得られるフィルム、さらにフィルムやシートを延伸したものなどが挙げられる。
一次成形品を架橋するには、公知の種々の方法を利用できるが、電子線や放射線等の活性エネルギー線を照射して架橋する方法が適している。
活性エネルギー線としては、例えば、放射性同位元素からのα線、β線、γ線;あるいは、バンデグラーフ型電子線加速器、コッククロフト、ウォルトン型電子線加速器、線型電子線加速器等の各種加速器からの電子線や各種電離性放射線;および紫外線ランプからの紫外線および遠紫外線;マイクロ波等がある。また、X線も用いることができる。
活性エネルギー線の照射量は、100〜500kGy、好ましくは100〜300kGyである。加速電圧は、通常、10〜750kV程度である。活性エネルギー線の
照射量が少なすぎると架橋が起こり難く、多すぎると熱変形や分子量の低下に繋がるため好ましく無い。
フィルムを製造する方法に特に制限はなく、加熱溶融成形法、溶液流延法のいずれも用いることができる。
加熱溶融成形法は、上記のペレットを、重合体の融点(Tm)以上で、熱分解温度未満の温度に加熱して流動状態にしてフィルムに成形する方法である。
加熱溶融成形法には、押出成形法、カレンダー成形法、圧縮成形法、インフレーション成形法、射出成形法、ブロー成形法、延伸成形法等がある。
また、押出成形法、カレンダー成形法、インフレーション成形法等により製膜した後に、延伸成形法を行ってもよい。
成形時の圧力は、通常0.5〜100MPa、好ましくは1〜50MPaである。 加圧時間は、通常数秒から数十分程度である。
この理由は明確ではないが、結晶性を有するため液晶状態になり急激に粘度が下がるものと考えられる。そのため結晶性ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物の溶融温度が高いにも拘らず、良く流動するので短時間でフィルムに成形することができる。
また、押出機で結晶性ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物とその他の重合体とを共押出して積層体を製造することもできる。
食品分野としては、ハム、ソーセージ、レトルト食品、冷凍食品等の加工食品、乾燥食品、特定保険食品、米飯、菓子、食肉、ラップフィルム、シュリンクフィルム等の食品包装袋、ブリスター・パッケージ用フィルム等として使用できる。
医療分野では、薬栓、輸液用バッグ、点滴用バッグ、プレス・スルー・パッケージ(PTP)用フィルム、ブリスター・パッケージ用フィルム等で使用できる。
エネルギー分野では太陽光発電システム周辺部材、燃料電池周辺部材、アルコール含有燃料系統部材及びそれらの包装フィルム等として使用できる。
ディスプレイ分野では、バリアーフィルム、位相差フィルム、偏光フィルム、光拡散シート、集光シート等として使用できる。
(1)ノルボルネン単量体開環重合体の重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、トルエンを溶離液とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算値として測定した。
標準ポリスチレンとしては、標準ポリスチレン(Mwが500、2630、10200、37900、96400、427000、1090000、5480000のものの計8点、東ソー社製)を用いた。
標準ポリスチレンとしては、標準ポリスチレン(Mwが988、2580、5910、9010、18000、37700、95900、186000、351000、889000、1050000、2770000、5110000、7790000、20000000のものの計16点、東ソー社製)を用いた。
測定は、カラムに、TSKgel GMHHR・H(20)HT(東ソー社製)を3本直列に繋いで用い、流速1.0ml/min、サンプル注入量300μml、カラム温度140℃の条件で行った。
×100から算出して求めた。
ちなみに、31.8ppmピークは、該重合体中の2−ノルボルネンの繰り返し単位のシス体由来のもの、33.0ppmピークは、該重合体中の2−ノルボルネンの繰り返し単位のトランス体由来のものである。
(開環重合)
窒素雰囲気下、脱水したシクロヘキサン500部に、1−ヘキセン0.55部、ジイソプロピルエーテル0.30部、トリイソブチルアルミニウム0.20部、及びイソブチルアルコール0.075部を室温で反応器に入れ混合した。そこへ、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(以下、「2−NB」ということがある。)250部及び六塩化タングステン1.0%トルエン溶液15部を、55℃に保ちながら、2時間かけて連続的に添加し、重合を行った。
得られた開環重合体(A)の重量平均分子量(Mw)は、83,000、分子量分布(Mw/Mn)は1.8であった。重合転化率は、ほぼ100%であった。
(水素化反応)
上記で得た重合反応液を耐圧の水素化反応器に移送し、そこへ、ケイソウ土担持ニッケル触媒(製品名「T8400」;ニッケル担持率58%、ズードヘミー触媒社製)0.6部を加え、200℃、水素圧4.5MPaで6時間反応させた。この溶液を、ラジオライト#500(昭和化学社製)を濾過床として、加圧濾過器(製品名「フンダフィルター」、石川島播磨重工社製)を使用し、圧力0.25MPaで加圧濾過して、開環重合体水素添加物(A)の無色透明な溶液を得た。
(重合体物性)
得られた開環重合体水素添加物(A)の水素化率は95%、重量平均分子量(Mw)は、82,200、分子量分布(Mw/Mn)は2.9、異性化率は5%、融点は140℃であった。
(樹脂組成物の調製)
得られた溶液に、重合体固形分100部当り、酸化防止剤(テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン;製品名「イルガノックス1010」、チバガイギー社製)(以下「酸化防止剤(A)」と略す)0.1部、及び結晶核剤(日本タルク社製;MS、食添タルク;長径15μm)0.5重量部を加え、溶解させた。
(乾燥)
この溶液を金属ファイバー製フィルター(孔径0.5μm、ニチダイ社製)にて濾過した後、ろ液を「ゼータプラスフィルター30S」(孔径0.5〜1μm、キュノ社製)で濾過し、さらに、金属ファイバー製フィルター(孔径0.2μm、ニチダイ社製)で濾過して異物を除去した。得られたろ液を予備加熱装置で200℃に加熱し、圧力3MPaで薄膜乾燥機(日立製作所社製)に連続的に供給した。薄膜乾燥機の運転条件は、圧力13.4kPa下、内部の濃縮された重合体溶液の温度を240℃とした(第一段階乾燥)。
次に、濃縮された溶液を、薄膜乾燥機から連続的に導出し、さらに同型の薄膜乾燥機に温度240℃を保ったまま、圧力1.5MPaで供給した。運転条件は、圧力0.7kPa、温度240℃とした(第二段階乾燥)。
(ペレット化)
溶融状態の重合体を、薄膜乾燥機から連続的に導出し、クラス100のクリーンルーム内でダイから押し出し、水冷後、ペレタイザー(製品名「OSP−2」、長田製作所社製)でカッティングして樹脂組成物(A)のペレットを得た。
製造例1において、水素化反応時の触媒量を1.0部に変更した以外は製造例1と同様にして、水素添加反応を行い、開環重合体水素添加物(B)を190部得た。
(重合体物性)
得られた開環重合体水素添加物(B)の水素添加率は99.9%、重量平均分子量は83,200、分子量分布(Mw/Mn)は3.0、異性化率は5%、融点は140℃であった。
(樹脂の調製)
開環重合体水素添加物(B)を用いたこと以外は、製造例1と同様にしてペレット化した樹脂(B)を得た。
(開環重合及び水素添加反応)
製造例1において、重合性単量体として、2−NB 240部とトリシクロ[4.3.0.12,5]デカ−3−エン(以下、「DCP」という)10部とし、1−ヘキセンの量を0.55部、ジイソプロピルエーテルの量を0.40部、トリイソブチルアルミニウムの量を0.27部、イソブチルアルコールの量を0.10部、六塩化タングステン1.0%トルエン溶液の量を20部に変更した以外は製造例1と同様にして、重合を行った。得られた開環重合体(B)の重量平均分子量は、83,000、分子量分布(Mw/Mn)は2.7であった。重合添加率は、ほぼ100%であった。その後、製造例2と同様にして、水素添加反応を行い、開環重合体水素添加物(C)を190部得た。
(重合体物性)
得られた開環重合体水素添加物(C)の水素添加率は99.9%、重量平均分子量は81,300、分子量分布(Mw/Mn)は3.8、異性化率は9%、融点は134℃であった。
(樹脂の調製)
開環重合体水素添加物(C)を用いたこと以外は、製造例1と同様にしてペレット化した樹脂(C)を得た。
(開環重合)
窒素雰囲気下、攪拌機付きオートクレーブに、70%の2−NBのトルエン溶液33.4部、DCP 2.86部と1−ヘキセン0.020部、シクロヘンサン49.3部を加えて攪拌した。続いてビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリジンルテニウム(IV)ジクロリド0.023部を8.6部のトルエンに溶解した溶液を加えて、60℃にて30分間反応させた。重合転化率は、ほぼ100%であった。得られた開環重合体(D)の重量平均分子量は、81,000、分子量分布(Mw/Mn)は3.6であった。
(水素添加反応)
上記で得た重合溶液にエチルビニルエーテル0.020部を加えて攪拌した後、水素圧力1.0MPa、150℃で20時間水素化反応を行なった。その後、室温まで冷却させ、活性炭粉末0.5部をシクロヘキサン10部に懸濁させた溶液を添加し、水素圧力1.0MPa、150℃で2時間反応させた。次いで反応液を孔径0.2μmのフィルターでろ過し、活性炭粉末を除去した。反応溶液を大量のイソプロパノールに注いでポリマーを完全に析出させ、ろ別して回収した。さらに、アセトンで洗浄した後、0.13×103Pa以下、100℃に設定した減圧乾燥器中で48時間乾燥し、開環重合体水素添加物(D)を得た。
(重合体物性)
得られた開環重合体水素添加物(D)の水素添加率は99.9%、重量平均分子量は85,000、分子量分布(Mw/Mn)は3.9、融点は101℃であった。
(樹脂の調製)
開環重合体水素添加物(D)を用いたこと以外は、製造例1と同様にしてペレット化した樹脂(D)を得た。
(開環重合及び水素添加反応)
70%ノルボルネン/トルエン溶液35.7部、1−ヘキセン0.048部、シクロヘキサン49.3部を、それぞれ6−メチル−1,4:5,8−ジメタノ−1,4,4a.5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン(以下、「MTD」という)25.0部、1−ヘキセン0.17部、シクロヘキサン65.0部に変更した以外は、製造例1と同様にして、重合を行った。得られた開環重合体(E)の重量平均分子量は14,600、分子量分布(Mw/Mn)は2.1であった。重合添加率は、ほぼ100%であった。その後、製造例2と同様にして、水素添加反応を行い、開環重合体水素添加物(E)を得た。
(重合体物性)
得られた開環重合体水素添加物(E)の水添率は99.9%、重量平均分子量は28,000、分子量分布(Mw/Mn)は1.9、ガラス転移温度は142℃であり、融点は観察されなかった。
(樹脂の調製)
開環重合体水素添加物(E)を用い、結晶核剤を添加しなかったこと以外は、製造例1と同様にしてペレット化した樹脂(E)を得た。
製造例1で得られた樹脂(A)20部をトルエン80部中に分散させたところ、沈澱なども生じない溶液(A)を得た。
上記で得られた溶液(A)を、塗工機を用いて、鏡面に仕上げたSUS板上に厚さ500μmになるように塗布した。60℃で20分間、さらに120℃で10分放置して乾燥させた。その後、形成されたシートをSUS板から剥し、120rGyのγ線を照射した。得られた単層フィルム(A)の厚さは101μmであった。
得られた単層フィルム(A)の透湿度は、0.32g/m2・dayであった。また40℃のトルエンにフィルム(A)を浸漬して24時間放置したところ、膨潤、溶解は認められなかった。
製造例2で得られた樹脂(B)20部とトリアリルシアヌレート0.5部をトルエン80部中に分散させたところ、沈澱なども生じない溶液(B)を得た。
上記で得られた溶液(B)を用い、γ線の照射量を150rGyに代えた以外は実施例1と同様にしてγ線を照射した。得られた単層フィルム(B)の厚さは101μmであった。
得られた単層フィルム(B)の透湿度は、0.32g/m2・dayであった。また40℃のトルエンにフィルム(B)を浸漬して24時間放置したところ、膨潤、溶解は認められなかった。
製造例3で得られた樹脂(C)20部とトリアリルシアヌレート0.5部をトルエン80部中に分散させたところ、沈澱なども生じない溶液(C)を得た。
上記で得られた溶液(C)を用いた以外は実施例2と同様にしてγ線を照射した。得られた単層フィルム(C)の厚さは102μmであった。
得られた単層フィルム(C)の透湿度は、0.30g/m2・dayであった。また40℃のトルエンにフィルム(C)を浸漬して24時間放置したところ、膨潤、溶解は認められなかった。
製造例4で得られた樹脂(D)20部とトリアリルシアヌレート0.5部をトルエン80部中に分散させたところ、沈澱なども生じない溶液(D)を得た。
上記で得られた溶液(D)溶液を用いた以外は、実施例2と同様にしてγ線を照射した。得られた単層フィルム(D)の厚さは101μmであった。
得られた単層フィルム(D)の透湿度は、度0.68g/m2・dayであった。また40℃のトルエンにフィルム(D)を浸漬して24時間放置したところ、膨潤が認められた。
製造例5で得られた樹脂(E)20部とトリアリルシアヌレート0.5部をトルエン80部中に分散させたところ、沈澱なども生じない溶液(E)を得た。
上記で得られた溶液(E)を用いた以外は実施例2と同様にしてγ線を照射した。得られた単層フィルム(E)の厚さは102μmであった。
得られた単層フィルム(E)の透湿度は、1.05g/m2・dayであった。また40℃のトルエンにフィルム(E)を浸漬して24時間放置したところ、膨潤が認められた。
γ線の照射量を550rGyに代えた以外は実施例1と同様にしてγ線を照射した。得られた単層フィルム(F)の厚さは103μmであった。
得られた単層フィルム(F)は、著しく変色してしまい外観が不良であった。また40℃のトルエンにフィルム(F)を浸漬して24時間放置したところ、膨潤、溶解は認められなかった。
γ線の照射量を80rGyに代えた以外は実施例2と同様にしてγ線を照射した。得られた単層フィルム(G)の厚さは103μmであった。
得られた単層フィルム(G)の透湿度は、0.62g/m2・dayであった。また40℃のトルエンにフィルム(G)を浸漬して24時間放置したところ、膨潤が認められた。
結晶性ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物得られたフィルムは、耐溶剤性、水蒸気バリア性に優れる(実施例1〜3)。
それに対し、2−ノルボルネン由来の繰り返し単位の全繰り返し単位に対する存在割合が90〜100重量%の範囲になく、融点の低い2−ノルボルネン開環重合体水素添加物の場合は、非晶部分が多いためか、水蒸気バリア性、耐溶剤性に劣る(比較例1、2)。
活性エネルギー線照射量が多い場合は、変色して外観が劣る(比較例3)。活性エネルギー線照射量が少ない場合は、架橋が起こりにくく、耐溶剤性に劣る(比較例4)。
Claims (1)
- 2−ノルボルネンが90〜100重量%と置換基含有ノルボルネン類が10〜0重量%とを含有してなる重合性単量体を開環重合し、水素添加して成る水素添加率が80%以上で、融点が110〜145℃、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーにより測定される重量平均分子量が50,000〜200,000、重量平均分子量/数平均分子量が1.5〜10.0である、結晶性ノルボルネン単量体開環重合体水素添加物で形成された一次成形品を、照射量100〜500kGyの活性エネルギー線を照射して、架橋してなることを特徴とするプラスチック成形品。
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