図1は本発明の第1の実施の形態に係る現像装置の構成を示す概略断面図である。同図のトナー供給手段11に帯電したトナーが担持され、搬送部材12の最近接部に近づく。トナー供給手段11と搬送部材12は間に電界が形成されていてトナーの受ける静電気力により搬送部材12に形成される搬送電界にトラップされる。搬送部材12は三相電極を有し、矩形波の搬送電圧を順次変えて印加することで帯電したトナーを搬送可能となる。搬送状態のトナーは所謂クラウド層を形成し、図中の矢印Aの方向に移動する。そして、本実施の形態の現像装置10によれば、ホッピング高さ均一化部材13を搬送部材12の表面と、所定のギャップを有して配設されている。このホッピング高さ均一化部材13により、搬送部材12上でホッピング高さが均一なり、その後潜像の形成された感光体14を通過することで感光体14の上にトナーが現像され顕像化される。更に、ホッピング高さが均一となった搬送部材12上のトナーが、搬送部材12と感光体14のニップ部に至る間に、トナー層が乱れてクラウド高さが高くならないようにするために、搬送部材12の搬送方向に沿って長手方向に比較的長い長さの規制部材19を配置している。そして、感光体14に対向する位置に転写チャージャ15が配設され、転写紙16が通過するタイミングで電圧が印加され、転写工程を経て定着手段17により定着されて画像が形成される。本実施の形態では供給時にトナー供給手段11と搬送部材12の間にエア流を発生させて時間的に均一に搬送するということと添加剤被覆条件を加味したものである。
図2は磁性粒子の測定装置の概略を示す図である。同図において、磁性粒子21は金属もしくは樹脂をコアとしてフェライト等の磁性材料を含有している。また、搬送部材の表層はシリコン樹脂等で被覆されている。磁性粒子21の粒径は20〜50μmの範囲が好適である。また、磁性粒子21の抵抗は、ダイナミック抵抗DRで104〜1015Ωの範囲が好適である。図2に示す磁性粒子21のダイナミック抵抗DRの測定は、まず接地した台座22の上方に、固定磁石を所定位置に内蔵した直径φ20mmの回転可能なスリーブ23をセットする。このスリーブ23の表面には、幅W=65mm及び長さL=0.5〜1mmの対向面積を有する対向電極(ドクタ)24を、ギャップg=0.9mmで対向させる。次に、スリーブ23を回転速度600rpm(線速628mm/sec)で回転駆動し始める。そして、回転しているスリーブ23上に測定対象の磁性粒子21を所定量、例えば14gだけ担持させ、スリーブ23の回転により磁性粒子21を10分間攪拌する。次に、スリーブ23に電圧を印加しない状態で、スリーブ23と対向電極24との間を流れる電流IRII[A]を電流計25で測定する。次に、直流電源26からスリーブ23に耐圧上限レベル(高抵抗シリコンコートキャリアでは400Vから鉄粉キャリアでは印加電圧E[V]、例えば200Vを5分間印加する。そして、印加電圧Eを印加した状態でスリーブ23と対向電極24との間を流れる電流IRQ[A]を電流計25で測定する。これらの測定結果から、次式を用いてダイナミック抵抗DR[Ω]を算出する。
DR=E/(IRQ−IRII)
図3は本発明の現像装置の別の構成を示す概略図である。同図において、磁気ブラシローラ31は、複数の磁極を有する磁石部材32を内蔵した非磁性の回転可能なスリーブ33で構成されている。磁石部材32は固定配置され、現像剤34がスリーブ33上の所定箇所を通過するときに磁力が作用するようになっている。スリーブ33は、直径がφ18mmであり、表面粗さRz(十点平均粗さ)が10〜20μmの範囲に入るようにサンドブラスト処理されている。
また、磁気ブラシローラ31に内蔵された磁石部材32は、図3に示すように、規制ブレード35による規制箇所から磁気ブラシローラ31の回転方向にN極(N1)、S極(S1)、N極(N2)、S極(S2)の4つの磁極を有している。なお、磁石部材32の磁極の配置は、図3に示す配置に限定されるものではなく、磁気ブラシローラ31の周囲の規制ブレード35等の配置に応じて他の配置に設定してもよい。また、例えば規制ブレード35による規制箇所から磁気ブラシローラ31の回転方向にN極(N1)、S極(S1)、N極(N2)、S極(S2)、S極(S3)の5つの磁極を配置してもよい。
そして、磁石部材31の磁力により、スリーブ33上にトナー及び磁性粒子からなる現像剤34がブラシ状に担持される。そして、磁気ブラシローラ31上の磁気ブラシ中のトナーは、磁性粒子と混合されることで規定の帯電量を得る。この磁気ブラシローラ31上のトナーの帯電量としては、−10〜−40[μC/g]の範囲が好適である。
また、搬送部材36は、磁気ブラシローラ31内の磁極N2に隣接するトナー供給領域A1で磁気ブラシローラ31上の磁気ブラシと接触するようにして対向するとともに、現像領域A2で感光体37に対向するように配設されている。また、搬送部材36上のトナーが搬送部材36と感光体37の現像領域A2に至る間にトナー層が乱れてクラウド高さが高くならないようにするために搬送部材36の搬送方向に沿って長手方向に比較的長い長さの規制部材43が配置されている。更に、規制ブレード35と磁気ブラシローラ31の間の最近接部における間隔が500μmに設定され、また規制ブレード35に対向した磁石部材32の磁極N1を、規制ブレード35との対向位置よりも磁気ブラシローラ31の回転方向上流側に数度傾斜して位置している。これにより、ケーシング38内における現像剤34の循環流を容易に形成することができる。
更に、規制ブレード35は、磁気ブラシローラ31との対向部で磁気ブラシローラ31上に形成された現像剤34の量を規制するように磁気ブラシと接触し、所定量の現像剤がトナー供給領域に搬送されるようにするとともに、現像剤34中のトナーと磁性粒子との摩擦帯電を促進させている。
また、磁気ブラシローラ31は図示しない回転駆動装置により図3の矢印Bの方向に回転駆動され、トナー供給領域A1でトナーのみが供給される。また、トナー供給領域A1における搬送部材36と磁気ブラシローラ31のスリーブ33とのギャップは1.1mmに設定した。また、搬送電極には、複数の電圧が印加され、電源39が接続されている。また、磁気ブラシローラ31のスリーブ33には、トナー供給領域A1にトナー供給用電界を形成するためのトナー供給バイアスVVXSを印加する電源40が接続されている。
次に、図3の現像装置の供給・搬送・現像の動作について説明すると、ケーシング38内に収容された現像剤34は、トナーと磁性粒子が混合されたものであり、図示していない攪拌・搬送部材や磁気ブラシローラ31のスリーブ33の回転力、磁石部材32の磁力によって攪拌され、そのときに、トナーに磁性粒子との摩擦帯電により電荷が付与される。一方、磁気ブラシローラ31上に担持された現像剤34は規制ブレード35によって規制され、現像剤34の一定量がトナー供給バイアスで形成された電界等により、搬送部材に転移し、残りはケーシング38内に戻される。
トナー供給ニップ領域A1では、磁気ブラシ中のトナーが分離されて搬送部材に転移する。磁気ブラシローラ31にはACバイアスの電圧が印加されている。本実施の形態では供給部の供給能力は電位差1000[V]で0.6[mg/cm2]が供給される。ここで、スリーブ33の回転線速は40[cm/s]であり、幅1cm当たりの搬送能力は0.6[mg/cm2]×40[cm/s]=24[mg/cm・s]となる。
図4は静電トナー搬送の現像装置の構成を示す概略図である。同図に示す現像装置100は、粉体であるトナーTを搬送、ホッピング、回収するための電界を発生するための複数の搬送電極101が配列された搬送部材である搬送基板102を備え、この搬送基板102の各搬送電極101に対しては駆動回路103から所要の電界を発生させるためのn相(nは2以上の正の整数。ここでは3相とする。)の異なる駆動波形Va1,Vb1,Vc1及びVa2,Vb2,Vc2の搬送電圧が印加される。ここでは、搬送基板102は、駆動波形Va1,Vb1,Vc1及びVa2,Vb2,Vc2を与える搬送電極101の範囲及び潜像担持体である感光体ドラム200との関係において、トナーTを感光体ドラム200の近傍まで搬送する搬送領域、感光体ドラム200の潜像にトナーTを付着させてトナー像を形成するための現像領域、トナーTを搬送基板102側に回収するための現像領域通過後の回収領域とに分けられる。
そして、この現像装置100において、搬送基板102の搬送領域ではトナーTを感光体ドラム200の近傍まで搬送し、現像領域では感光体ドラム200上の潜像の画像部に対してはトナーTが感光ドラム200側に向かい、非画像部に対してはトナーTが感光ドラム200と反対側(搬送基板側)に向かう方向の電界を形成して、トナーTを潜像に付着させて現像を行うための電界を発生し、回収領域ではトナーTが潜像の画像部及び非画像部のいずれに対しても感光体ドラム200と反対側(搬送基板102側)に向かう方向の電界を形成する。
これにより、現像領域では感光体ドラム200上の潜像にトナーが付着して可視像化され、現像に寄与しなかったトナーは感光体ドラム200の回転方向(移動方向)下流側の回収領域で搬送基板102側に回収されるので、飛散トナーの発生が防止される。なお、回収領域は現像領域よりも潜像担持体の移動方向下流側とすることで、確実に浮遊トナーの回収を行うことができる。
ここで、第1の実施の形態の現像装置における搬送基板の構成について、図5〜図9を参照して詳細に説明する。なお、図5は搬送基板の平面図、図6は図5のA−A’線断面図、図7は図5のB−B’線断面図、図8は図5のC−C’線断面図、図9は図5のD−D’線断面図である。
本実施の形態の現像装置100における搬送基板102は、図6に示すように、支持基板104上に3本の搬送電極101a、101b、101c(これらを搬送電極101と総称する)を1セットとして、図6の矢印方向のトナー搬送方向に沿って所定の間隔で、かつトナー搬送方向と略直交する方向に繰り返し形成され配置し、この上に搬送面を形成する絶縁性の搬送面形成部材となり、これらの搬送電極101の表面を覆う保護膜となる、無機又は有機の絶縁性材料で形成した表面保護層105を積層したものである。なお、ここでは、表面保護層105が搬送面を形成しているが、表面保護層105上に更に粉体(トナー)との適合性に優れた表面層を別途成膜することもできる。
これらの搬送電極101a、101b、101cの両側には、搬送電極101a、101b、101cとそれぞれ両端部で相互接続した共通電極106a、106b、106c(これらを共通電極106と総称する)をトナー搬送方向に沿って、すなわち搬送電極101a、101b、101cの各々と略直交する方向に設けている。この場合、共通電極106の幅(この幅は、トナー搬送方向と直交する方向の幅)は搬送電極101の幅(この幅は、トナー搬送方向に沿う方向の幅)よりも広くしている。なお、図5では、共通電極106を、搬送領域では共通電極106a1、106b1、106c1を、現像領域では共通電極106a2、106b2、106c2、回収領域では共通電極106a3、106b3、106c3と、区別して表記している。
ここでは、図7〜図9に示すように、支持基板104上に共通電極106a、106b、106cのパターンを形成した後層間絶縁膜107を形成し、この層間絶縁膜107にコンタクトホール108を形成した後搬送電極101a、101b、101cを形成することによって、搬送電極101a、101b、101cと共通電極106a、106b、106cとをそれぞれ相互接続している。なお、層間絶縁膜107は表面保護層105と同じ材料でも異なる材料のいずれでも良い。また、搬送電極101aと共通電極106aを一体形成したパターン上に層間絶縁膜107を形成し、この層間絶縁膜107上に搬送電極101bと共通電極106bを一体形成したパターンを形成し、更に層間絶縁膜107を形成して、この層間絶縁膜107上に搬送電極101cと共通電極106cを一体形成したパターンを形成する、つまり、電極を三層構造とすることもでき、あるいは一体形成に相互接続とコンタクトホール108による相互接続とを混在させることもできる。
更に、これらの共通電極106a、106b、106cには、図4の駆動回路103からの駆動信号(駆動波形)Va、Vb、Vcを入力するための駆動信号印加用入力端子(図示せず)を設けている。この駆動信号入力用端子は、支持基板104に裏面側に設けてスルーホールを介して各共通電極106に接続してもよいし、あるいは層間絶縁膜107上に設けてもよい。
ここで、支持基板104としては、ガラス基板、樹脂基板或いはセラミックス基板等の絶縁性材料からなる基板、或いはSUSなどの導電性材料からなる基板にSiO2等の絶縁膜を成膜したもの、ポリイミドフィルムなどのフレキシブルに変形可能な材料からなる基板などを用いることができる。
また、搬送電極101は、支持基板104上にAl、Ni−Cr等の導電性材料を0.1〜10μm厚、好ましくは0.5〜2.0μmで成膜し、これをフォトリソ技術等を用いて所要の電極形状にパターン化して形成している。これらの複数の搬送電極101の粉体進行方向における幅Lは移動させる粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下とし、かつ搬送電極101の粉体進行方向の間隔Rも移動させる粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下としている。
更に、表面保護層105としては、例えばSiO2、TiO2、TiO4、SiON、BN、TiN、Ta2O5、ZrO2、BaTiO3などを厚さ0.5〜10μm、好ましくは厚さ0.5〜3μmで成膜して形成している。また、無機ナイトライド化合物、例えばSiN、BN、などを用いることができる。特に、表面水酸基が増えると帯電トナーの帯電量が搬送途中で下がる傾向にあるので、表面水酸基(SiOH、シラトール基)が少ない無機ナイトライド化合物が好ましい。
次に、このように構成した搬送基板におけるトナーの静電搬送の原理について説明する。搬送基板102の複数の搬送電極101に対してn相(nは2以上の正の整数)の駆動波形を印加することにより、複数の搬送電極101によって移相電界(進行波電界)が発生し、搬送基板102上の帯電したトナーは反発力及び/又は吸引力を受けて移送方向にホッピングと搬送を含んで移動する。
例えば、搬送基板102の複数の搬送電極101に対して図10に示すようにグランドG(0V)と正の電圧+との間で変化する3相のパルス状駆動波形(駆動信号)A(A相)、B(B相)、C(C相)を、タイミングをずらして印加する。
このとき、図11に示すように、搬送基板102上に負帯電のトナーTがあり、搬送基板102の連続した複数の搬送電極101に同図の(1)で示すようにそれぞれ「G」、「G」、「+」、「G」、「G」が印加されたとすると、負帯電のトナーTは「+」の搬送電極101上に位置する。
次のタイミングで複数の搬送電極101には図11の(2)に示すようにそれぞれ「+」、「G」、「G」、「+」、「G」が印加され、負帯電のトナーTには同図で左側の「G」の搬送電極101との間で反発力が、右側の「+」の搬送電極101との間で吸引力がそれぞれ作用するので、負帯電のトナーTは「+」の搬送電極101側に移動する。さらに、次のタイミングで複数の搬送電極101には図11の(3)に示すようにそれぞれ「G」、「+」、「G」、「G」、「+」が印加され、負帯電のトナーTには同様に反発力と吸引力がそれぞれ作用するので、負帯電のトナーTは更に「+」の搬送電極101側に移動する。
このように複数の搬送電極101に電圧の変化する複相の駆動波形を印加することで、搬送基板102上には進行波電界が発生し、この進行波電界の進行方向に負帯電のトナーTは搬送及びホッピングを行いながら移動する。なお、正帯電のトナーTの場合には駆動波形の変化パターンを逆にすることで同様に同方向に移動する。
このようなトナーTの搬送の様子について図12を参照して具体的に説明すると、同図の(a)に示すように、搬送基板102の搬送電極A〜Fがいずれも0V(G)で搬送基板102上に負帯電のトナーTが載っている状態から、同図の(b)に示すように搬送電極A、Dに「+」が印加されると、負帯電のトナーTは搬送電極A及び搬送電極Dに吸引されて搬送電極A、D上に移る。次のタイミングで、同図の(c)に示すように、搬送電極A、Dがいずれも「0」になり、搬送電極B、Eに「+」が印加されると、搬送電極A、D上のトナーTは反発力を受けるとともに、搬送電極B、Eの吸引力を受けることになって、負帯電のトナーTは搬送電極B及び搬送電極Eに搬送される。更に、次のタイミングで、同図の(d)に示すように、搬送電極B、Eがいずれも「0」になり、搬送電極C、Fに「+」が印加されると、搬送電極B、E上のトナーTは反発力を受けるとともに、搬送電極C、Fの吸引力を受けることになって負帯電のトナーTは搬送電極C及び搬送電極Fに搬送される。このように進行波電界によって負帯電のトナーは順次図中の右方向に搬送されることになる。
次に、図4の駆動回路の全体構成について図13を参照して説明する。この駆動回路103は、パルス信号を生成出力するパスル信号発生回路103−1と、このパルス信号発生回路103−1からのパルス信号を入力して駆動波形Va1、Vb1、Vc1を生成出力する波形増幅器103−2a、103−2b、103−2cと、パルス信号発生回路103−1からのパルス信号を入力して駆動波形Va2、Vb2、Vc2を生成出力する波形増幅器103−3a、103−3b、103−3cとを含んで構成されている。そして、パルス信号発生回路103−1は、例えばロジックレベルの入力パルスを受けて、各120°に位相シフトした2組のパルスで、次段の波形増幅器103−2a〜103−2c、103−3a〜103−3cに含まれるスイッチング手段(図示せず)、例えばトランジスタを駆動して100Vのスイッチングを行うことができるレベルの出力電圧10〜15Vのパルス信号を生成して出力する。
また、波形増幅器103−2a、103−2b、103−2cは、図4の搬送領域の各搬送電極101及び回収領域の各搬送電極101に対して、例えば図14に示すように、各相の+100Vの印加時間taを繰り返し周期tfの1/3である約33%に設定した(以下、これを「搬送電圧パターン」又は「回収搬送電圧パターン」と称す)3相の駆動
波形(駆動パルス)Va1、Vb1、Vc1を印加する。更に、波形増幅器103−3a、103−3b、103−3cは、図4の現像領域の各搬送電極101に対して、例えば図15又は図16に示すように、各相の+100V又は0Vの印加時間taを繰り返し周期tfの2/3である約67%に設定した(以下、これを「ホッピング電圧パターン」と称す)3相の駆動波形(駆動パルス)Va2、Vb2、Vc2を印加する。
以上説明したように、ETH現像ではトナーをホッピングさせることによって潜像担持体の静電潜像を一成分現像方式で反転現像を行うことができる。すなわち、現像領域で、トナーが潜像の画像部に対しては潜像担持体側に向かい、非画像部に対してはトナーが潜像担持体と反対側に向かう方向の電界を形成する手段を備えることによって現像を行うことができる。
例えば、前述した図16に示すホッピング電圧パターンの駆動波形のように、0〜−100Vで遷移するパルス状電圧波形である場合、潜像担持体上の非画像部電位が−100Vより低いときには、画像部に対してはトナーが潜像担持体側に向かい、非画像部に対してはトナーが潜像担持体と反対側に向かうことになる。この場合、潜像の非画像部の電位を−150Vや後述する−170Vとした場合に、トナーが潜像担持体側に向かうことが確認された。
また、ホッピング電圧パターンの駆動波形が20V〜−80Vで遷移するパルス状電圧波形である場合、画像部の電位を約0V、非画像部の電位が−110Vのときにも、パルス状駆動波形のローレベルの電位が潜像の画像部電位と非画像部電位との間にあるので、同様に、画像部に対してはトナーが潜像担持体側に向かい、非画像部に対してはトナーが潜像担持体と反対側に向かうことになる。
要するに、パルス状駆動波形のローレベルの電位を潜像の画像部の電位と非画像部の電位との間の電位に設定することで、非画像部へのトナーの付着を防止し、高品質の現像を行うことができる。
このように、ETH現像においては、トナーがホッピングしていることにより潜像の画像部に対してトナーが吸引付着し、非画像部ではトナーが反発されて付着されないので、トナーによる潜像の現像を行うことができ、このとき、既にホッピングしているトナーは搬送基板との間で吸着力が生じないため、容易に潜像担持体側に搬送することができ、高い画像品質が得られる現像を低電圧で行うことができるようになる。
すなわち、従来の所謂ジャンピング現像方式にあっては、現像ローラから帯電トナーを剥離させて感光体に搬送させるには、トナーの現像ローラに対する付着力以上の印加電圧が必要であり、DC600〜900Vのバイアス電圧をかけなければならない。これに対して、本発明によれば、トナーの付着力は通常50〜200nNであるが、搬送基板1上でホッピングしているために搬送基板102に対する付着力が略零になるので、トナーを搬送基板102から剥離する力が不要になり、低電圧で十分にトナーを潜像担持体側に搬送することが可能になるのである。
しかも、各搬送電極101間に印加する電圧が|150〜100|V以下の低電圧であっても発生する電界が非常に大きい値となり、搬送電極101の表面に付着しているトナーを容易に剥離し、飛翔、ホッピングさせることが可能になる。また、OPC等の感光体を帯電する時に発生するオゾン、NOxが非常に少なく、又は皆無にすることができて、環境問題、感光体の耐久性に非常に有利となる。
従って、従来方式の現像ローラ表面、またはキャリア表面に付着しているトナーを剥離するために現像ローラと感光体の間に印加していた500V〜数KVの高電圧バイアスを必要とすることがなく、感光体の帯電電位を非常に低い値として、潜像を形成して現像することが可能になる。
例えば、OPC感光体を使用し、その表面のCTL(Charge Transport Layer)の厚さが15μm、その比誘電率εが3、帯電したトナーの電荷密度が(−3E−4C/m2の場合、OPC表面電位は約−170Vとなるが、この場合、搬送基板の電極への印加電圧として、0〜−100V、デューティー50%のパルス状駆動電圧を印加すると、平均で−50Vとなり、トナーが負帯電であれば搬送基板の電極とOPC感光体との間の電界は前述した関係になる。
このとき、搬送基板とOPC感光体とのギャップ(間隔)が0.2〜0.3mmであれば十分に現像が可能となる。トナーのQ/M、搬送基板の電極への印加電圧、印刷速度すなわち感光体の回転速度によっても異なるが、負帯電トナーの場合、少なくとも感光体を帯電する電位は−300V以下、または現像効率を優先した構成の場合は−100V以下でも十分に現像を行うことができる。なお、正帯電の場合の帯電電位は+電位となる。
ところで、上述したETH現像は、搬送基板上でトナーをホッピングさせることによって、搬送基板との吸着力を0にすることで現像を行うものであるが、単に搬送基板上でトナーをホッピングにさせるだけでは、ホッピングしたトナーが潜像担持体側への進行性を有しているとしても、潜像担持体の潜像に付着することの確実性が保証されず、トナー飛散が生じる。
そこで、本発明は、ETH現像について、ホッピングしたトナーが潜像担持体の潜像の画像部に対して選択的に確実に付着し、かつ、非画像部には付着しない、すなわち地汚れが生じない条件を見出したものである。
すなわち、潜像担持体の潜像の電位(表面電位)と搬送基板に印加する電位(発生させる電界)との関係を所定の関係に設定する、つまり、上述したように、潜像担持体の潜像の画像部に対してはトナーが潜像担持体側に向かい、非画像部に対してはトナーが搬送基板側に向かう電界を発生させる。これにより、潜像の画像部に対してはトナーが確実に付着し、非画像部に向かうトナーは搬送基板側に押し返されるので、搬送基板からホッピングしたトナーが効率的に現像に利用され、飛散を防止でき低電圧駆動による高品質現像を可能にすることができる。
この場合、搬送基板の搬送電極に印加する電位の平均値(平均値電位)を潜像担持体の潜像の画像部の電位と非画像部の電位との間の電位に設定することで、上述したように、潜像担持体の潜像の画像部に対してはトナーが潜像担持体側に向かい、非画像部に対してはトナーが搬送基板側に向かう電界を発生させることができる。
次に、ホッピング高さ均一化部材にACを印加した場合について概説する。図17に示すように、搬送部材12の搬送領域において少なくとも10mmの搬送方向長さで、ホッピング高さ均一化部材13と搬送基板とのギャップを0.12〜0.24mm(想定ホッピング高さによって値は変化させる)の範囲に設定して想定されるホッピング高さの150〜300μmに対して低くとも高さに対して約80%に設定するものである。これによりホッピングトナーの60〜90%がホッピング高さ均一化部材13の高さに制御されることとなり、均一なトナークラウド層高さになる。また、ホッピング高さ均一化部材13に負極性の電圧(50V〜300V程度)を印加することで更に制御効果が高まり、トナークラウド層高さの均一性が向上する。この印加電圧はトナー帯電量、搬送時の印加電圧VPP、周波数等にも関係し、適宜適正化することで均一化可能である。図18はトナー帯電量約−20μC/gのトナーを搬送しているときのホッピング高さ均一化部材に印加するAC電圧と最終的な均一性に対する効果を示す特性図であるが、同図からわかるようにVPPを上げるに従い均一性が向上している。これはAC電界の効果でトナーが上下に往復動することでホッピングに対してアシストして強度が高まり該ホッピング高さ均一化部材によっても規制されることで更にトナークラウド層の高さの均一性が向上する。なお、本実施の形態では周波数3[kHz]の矩形波が印加されている。
一方、これらのことは、搬送しているトナーが帯電量分布を有していることによるホッピング高さの違いに起因する。分布の中で高さの高いトナーは帯電量が比較的高く、搬送電極に印加された電圧に対して作用する電界の力が強くなることによると考えられる。また、分布の中で高さの低いトナーは帯電量が比較的低いものになるが、この低いトナーをホッピング高さ均一化部材に印加した電圧は高さが高く、帯電量の比較的高いトナーに作用するので制御される高さが低くなり、同様に帯電量の比較的低いトナーは高めに制御されて均一性が向上して、高さバラツキが低減して特にトナークラウド層の電位の均一化が可能となる。
また、使用するトナーは添加剤を外添し流動性を有したものであるが、トナー単独の実験では添加剤の被覆率がある値以下では搬送ムラが発生し、更に被覆率が低下すると搬送しなくなることが分かっている。図19はトナーに対する添加剤量と被覆率の関係を示す特性図であり、図20は被覆率と搬送時貼り付きの発生度合いの関係を示す特性図である。ここで、被覆率Tnは下記の式で算出するものとする。
Tn=100C・√3/{2π(100−C)(1+r/R)2(r/R)(ρr/ρc)}
但し、R:トナー半径、r:添加剤半径、C:トナーに対する添加剤の重量%である。
図19及び図20から、被覆率を一定値以上とすることで搬送部材へのトナー貼り付きが低減できることが分かった。この状態で該エア流とトナーを組み合わせることで環境等の外乱状態であっても流動性の向上とスタート時エア噴出効果で搬送を安定させることが可能となる。
次に、ホッピング高さ均一化部材を可とう性部材で構成すること及び振動させることで搬送状態が安定し、トナークラウド層が均一化する効果が得られることについて説明する。
図21に示すように、上述の実施の形態と同様に搬送領域において少なくとも10mmの搬送方向長さで搬送基板とのギャップを0.12〜0.24mm(想定ホッピング高さによって値は変化させる)の範囲に設定して想定されるホッピング高さの150〜300μmに対して低くとも高さに対して約80%に設定するものである。
ここで、ホッピング高さ均一化部材を、かとう性を有する部材で形成するものである。材料はゴム系の材料で例として挙げられ、シリコン、ブタジエン、NBR、ヒドリン、EPDM等のゴム材料にカーボンブラック等の導電剤を分散させて抵抗を調整して使用することが可能である。硬度にも依存するが、厚みは数十μmから2mmの範囲で搬送電極からホッピングするトナーの衝突の衝撃を吸収し速度を低減することでトナークラウド層の高さ分布を均一化できる。材料の硬度はアスカーCで10度から35度程度が好ましい。10度より低いと可塑剤がブリードし易くトナーと反応して固着する可能性が高くなる。また、35度を超えると衝撃を吸収できず高弾性で反発するのでトナークラウド層の別のトナーと衝突の可能性が高くなり、トナークラウド層の乱れを促進してしまう。
また、図22に示すように、ホッピング高さ均一化部材13の裏側に振動素子51を配設して振動させる。即ち、ホッピング高さ均一化部材の裏側に例えばピエゾ素子等の振動素子51を貼り付け、当該振動素子51に特定の周波数の電圧を印加することで振動が得られホッピングするトナーに作用することで反発を緩和してトナークラウド層高さの均一化が図れる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図23に示すように、ガラス基板121上にアルミニウムを蒸着することによって、p[μm]のピッチで移動方向に配列された複数の電極122−1、122−2、122−3・・・からなる電極バターン122を形成し、その上に保護層123として厚み約3[μm]、体積抵抗率約1010[Ω・cm]の樹脂コートを施したものを形成してトナー担持体としての基板124を構成し、この基板124の上には、帯電させたトナー層125を形成する。
このトナー層125は、基板124に対して図示しない2成分現像器によってベタ画像を薄層に現像することによって形成した。トナーはポリエステル系の粒径約6[μm]のものを使い、基板124上に薄層に形成された状態でのトナーの帯電量は約−22[μC/g]であった。この状態のトナー層125に対して、図24に示すように、奇数番目の電極12−1、122−3・・・の集合体である奇数番目電極群に交流電源126から交流電圧を印加する一方で、偶数番目の電極122−2・・・の集合体である偶数番目電極群に前記交流電圧とは逆位相の交流電圧を印加すると、トナー125は奇数番目電極群122−1、122−3・・・と偶数番目電極群122−2・・・を往復するような運動を行う。この現象を以下、フレア(あるいはフレア現象)と呼ぶ。また、フレア現象を引き起こしている状態をフレア状態という。
電極122−1、122−2、122−3・・・のピッチpがそれぞれ50、100、200及び400[μm]である4種類の基板124を用いて、交流電源126から電極122−1、122−2、122−3・・・間に印加する交流電圧のプラス側ピーク値とマイナス側ピーク値との差分の絶対値であるVmax[V]を何点かに振りながら(変えながら)、フレアの活性度を高速度カメラで観察したところ、図25に示すような結果を得た。因みに、電極122−1、122−2、122−3・・・の幅と、電極122−1、122−2、122−3・・・の隣同士の距離は、電極122−1、122−2、122−3・・・のピッチpの1/2となるようにした。
ここで、フレアの活性度とは、基板124の表面に張り付いて動かないトナーの様子を観察することで約5段階の官能評価により求められたものである。図25から、Vmaxやピッチpの値に関わらず、Vmax[V]/p[μm]によってフレアの活性度がほぼ一義的に得られることが確認できる。そして、Vmax[V]/p[μm]>1の時にフレアが活性化し始めて、Vmax[V]/p[μm]>3ではフレアが完全に活性化していることが分かる。
また、基板124の表面の電気的特性の影響を調べるために、基板124の表層123の体積抵抗率を何点か振って(変えて)、同様にフレア活性度を確認した。表層123に用いた材料はシリコーン系樹脂であり、そこに分散されるカーボン微粒子の量を変更することにより、107〜1014[μΩ・cm]の体積抵抗率の保護層(厚みは約5[μm])123を形成した。代表的なものとして、電極122−1、122−2、122−3・・・のピッチpが50[μm]のものを使って、上述と同様の実験をしたところ、図26に示す結果を得た。
この結果から、表層123の体積抵抗率が109〜1012[Ω・cm]の範囲にあることが適正であることが確認できる。これは、体積抵抗率が非常に高い表層123を用いると、飛翔を繰り返すトナーと表層3との摩擦によって基板4の表面が帯電したままになってしまう。そして、この帯電により、基板の表面電位が変動して、現像に寄与するバイアスを不安定にしてしまう。また、逆にあまりに表層123の導電性が高いと、電極122−1、122−2、122−3・・・間で電荷のリーク(ショート)が発生してしまうために、効率的なバイアス効果が得られなくなるからである。表層123は、基板124の表面に蓄積した電荷が電極群122−1、122−2、122−3・・・にうまく逃げられるように、適当な抵抗率(体積抵抗率で109〜1012[Ω・cm])となっている必要がある。なお、この体積抵抗率の最適範囲は、図24に示す装置を具備する実験設備を用いた実験によって得られたものである。図24に示す装置に代えて、後述する図33に示す現像ローラ(詳細は後述する)を備える現像装置の場合には、最適範囲が前述のものと変わってくることもある。このような場合には、その現像装置における体積抵抗率の最適範囲を実験によって調べた上で、適切な体積抵抗率に調整することが望ましい。
図27は本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置におけるトナー担持体の代表例を示す概略図である。このトナー担持体131は、回転ローラ形状に形成したもので、移動方向にp[μm]のピッチで配列されて空間周期的に配置された複数の電極141、142、143・・・からなる電極バターンにおける奇数番目の電極の集合体である奇数番目電極群を束ねた電極軸140Aと、偶数番目の電極の集合体である偶数番目電極群を束ねた電極軸140Bを回転軸として回転することができる。それぞれの電極軸140A、140Bには、図示しない電極ブラシ等によって交流電源からバイアス電位として交流電圧が印加される。
この交流電圧は、図28に示されるように、上述の奇数番目電極群を束ねた電極軸140Aに印加される矩形波状のA相パルス電圧と、偶数番目電極群を束ねた電極軸140Bに印加される矩形波状のB相パルス電圧とからなる。これらA相パルス電圧、B相パルス電圧は、図示のように互いに逆位相になっており、単位時間あたりにおける平均電位(振幅の中心)は互いに同じである。この平均電位は、1成分現像方式や2成分現像方式の現像バイアスに相当する。このような2相のパルス電圧では、1周期Tの前半、後半ともに、パルス電圧の振幅(Vpp)と同じ電位差を、奇数番目の電極(電極対における一方の電極)と偶数番目の電極(電極対における他方の電極)との間に発生させている。これにより、振幅の半分の電位差しか発生させることができない、図29の印加方式に比べて、より小さな振幅(Vpp)のパルス電圧によって両電極間に所望の電位差を発生させる。よって、従来よりも地汚れの発生を抑えることができる。
なお、奇数番目の電極と偶数番目の電極とにそれぞれ互いに逆位相のパルス電圧を印加する例について説明したが、完全に逆位相にする必要は必ずしもない。位相のズレ量を半周期以下にしても、一方の電極をパルス電圧の振幅(Vpp)の中心よりもプラス側にシフトさせた電位にしたときに、他方の電極を中心よりもマイナス側にシフトさせた電位にすることが可能だからである。但し、完全に逆位相にすると、電極間の電位差を振幅と同じ値にしている時間が最も長くなるので、最も効率的である。
上記トナー担持体131は、図30の(a)に示すように、絶縁体であるアクリル樹脂の円筒151に軸穴152を設け、図30の(b)に示すようにステンレス製の電極軸140A、140Bを円筒151の軸穴152に圧入して電極軸140A、140Bを奇数番目電極群141、143・・・、偶数番目電極群142・・・にそれぞれ接続する。次に、図31の(a)〜(e)に示す各工程でパターン電極を形成する。図31はトナー担持ローラ131の表面を回転軸に沿った方向に見た図である。図31の(a)に示す工程では、図30に示す工程よって得られたローラ151の表面を外周旋削によって平滑に仕上げる。図31の(b)に示す工程では、溝のピッチが100[μm]、溝幅が50[μm]となるように溝153の切削を行う。図31の(c)に示す工程では、溝切削を行ったローラ151に無電解ニッケル154のメッキを施し、図31の(d)に示す工程では、無電解ニッケル154のメッキを施したローラ131の外周を旋削して不要な導体膜を取り除く。この時点で電極141、142、143・・・が溝153の部分に互いに絶縁して形成される。その後、ローラ151にシリコーン系樹脂をコーティングすることでローラ151の表面を平滑にし、同時に表面保護層(厚み約5[μm]、体積抵抗率約1010[Ω・cm])155を形成してトナー担持ローラ131を製作した。図32は、トナー担持ローラ131を平面状に展開した状態を示す。
このトナー担持ローラ131は、上記基板124と同様に、保護層155上に薄いトナー層が形成される。そして、電極軸140A、140Bに対して図28に示した交流電圧がバイアス電位として図示しない交流電源から電極ブラシ等を経て印加されると、トナーは奇数番目電極群141、143・・・と偶数番目電極群142・・・を往復するような運動(フレア)を行う。交流電源から電極141、142、143・・・間に印加する交流電圧のプラス側ピーク値とマイナス側ピーク値との差分の絶対値をVmax[V]とし、Vmax[V]/p[μm]>1の時にフレアが活性化し始めて、Vmax[V]/p[μm]>3ではフレアが完全に活性化している。また、トナー担持体131は、上記基板124と同様に、表層155の体積抵抗率が109〜1012[Ω・cm]の範囲にあることが適正であり、表層155がシリコーン系樹脂である。表層155の材料は、上述のように、トナーとの摩擦でトナーに正規の電荷を与えられる材質であることが好ましく、例えばガラス系のものや、2成分現像剤のキャリアコートに使用されている材料を用いることが好ましい。ピッチpは現像ギャップdより小さいこと、すなわちp<dに設定される。
図33は本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。この画像形成装置は上記トナー担持ローラ131を利用した現像装置を有するものである。トナー担持ローラ131に対しては、通常の2成分現像器156により2成分現像剤の穂が当接されている。具体的には、粒径50[μm]の磁性キャリア粉と粒径約6[μm]のポリエステルトナーを重量比で7〜8[wt%]混合させた2成分現像剤を、2成分現像器156の永久磁石を内包するマグネットスリーブ157によってトナー担持ローラ131まで搬送し、そこでトナーの一部がマグネットスリーブ157とトナー担持ローラ131との間に印加される直流バイアス電位によってトナー担持ローラ131に転移する。トナー担持ローラ131に転移したトナーは、トナー担持体131上でフレアを形成しながら、トナー担持体131が図示しない駆動部により回転駆動されることで潜像担持体158との対向部に搬送され、トナー担持ローラ131の表面の平均電位と潜像担持体158の電位との差によって潜像担持体158上の静電潜像に付着することで該静電潜像を現像してトナー像を形成する。なお、電極軸140Aと電極軸140Bの間には交流電源159から電極ブラシ等によってバイアス電位として交流電圧が印加され、奇数番目電極群141、143・・・と偶数番目電極群142・・・との間に時間周期的な電位差が形成される。
現像に寄与しなかった不要なトナーは現像部から再びマグネットスリーブ157に戻ってくる。フレアが形成されているので、トナー担持ローラ131に対するトナーの付着力は非常に低く、トナー担持ローラ131によって現像部から戻ってきたトナーは、マグネットスリーブ157の回転に追随した2成分現像剤の穂によって容易に掻き取られたり馴らされたりする。これを繰り返すことによって、トナー担持ローラ131上には常にほぼ一定量のトナーフレアが形成されることになる。2成分現像器156は、容器160内の2成分現像剤163を攪拌しながら搬送して循環させ、マグネットスリーブ157がその2成分現像剤の一部をトナー担持ローラ131まで搬送すると共に現像部から現像に寄与しなかった不要なトナーを戻す。
潜像担持体158としては、厚み13[μm]の有機感光体を使用し、1200dpiのレーザ書き込み系を利用して潜像を形成する場合について以下に説明する。感光体158は、図示しない駆動部により回転駆動されて帯電装置により一様に帯電され、露光手段としてのレーザ書き込み系により露光されて静電潜像が形成される。この場合、感光体158の帯電電位は−300〜−500[V]とし、ベタ部での書き込み電位が0〜−50[V]となるような条件で静電潜像を形成する。
この静電潜像は、トナー担持体131上でフレアを形成するトナーにより現像されてトナー像となる。この時、帯電量が約−22[μC/g]で粒径が6[μm]であるトナーを使って、地汚れが無く、ベタ部の埋まりも良く、かつ1200dpiの1ドットが再現できるように条件を設定したところ、トナー担持体131と感光体158とのギャップは約500[μm]、トナー担持体131の奇数番目電極群と偶数番目電極群には、−400[V]と0[V]のそれぞれをピークに持つ各瞬間における平均電位が−200[V]の交流バイアスを、5[kHz]の周波数で交流電源159から印加することで実現した(奇数番目電極群と偶数番目電極群で交流バイアスの位相を互いに逆位相とした)。
トナー担持体131上のトナー像は給紙装置から給送されてきた記録紙等の記録媒体へ転写手段により転写され、その記録媒体は定着装置によりトナー像が定着されて外部へ排出される。トナー担持ローラ131上に過剰なトナーが乗っていると、トナーの電荷によって電界カーテンがシールドされてしまいフレアが形成できなくなるので、トナー担持ローラ131上に乗っている単位面積当りのトナー量は0.2[mg/cm2]となるように、マグネットスリーブ157とトナー担持ローラ131との間には電源から約200[V]の直流バイアスが印加されている。因みに、フレアによるトナーの拡散効果があるので、マグネットスリーブ157からトナー担持ローラ131へのトナー転移には多少のムラがあっても問題なく、マグネットスリーブ157とトナー担持ローラ131との間には上記直流バイアスにACバイアスを重畳するような工夫は特に必要なく、また2成分現像剤の穂を厳格に均一にするような工夫も特に必要ない。
一方、感光体158上のベタ画像として必要とされるトナー量が0.4[mg/cm2]であることから、現像部でのトナー枯渇が生じないように、トナー担持ローラ131の移動速度は、感光体158の移動速度の2倍以上にする必要があり、ここでは感光体158の移動速度の2.5倍としている。トナー担持ローラ131の移動方向と感光体158の移動方向は、図33に示すように同じ向きでも良いが、逆向きでも良い。マグネットスリーブ157とトナー担持ローラ131の移動方向は、戻りトナーの掻き取り効果を得るために、図33のように逆向きであるのが好ましい。以上の系によって、感光体158の線速300[mm/s]の元で、ベタ部の埋まり性、1200dpiドット再現性、に優れた地汚れの無い高画質現像を実現できることが確認された。
本実施の形態に係る画像形成装置においては、トナーとして、母材樹脂(トナーの主成分)がポリエステル又はスチレンアクリルからなり、かつ正規帯電極性がマイナス極性(負極性)であるものを用いている。そして、潜像担持体158の一様帯電部(地肌部)と潜像部とを共にトナーの正規帯電極性と同極性(本例ではマイナス極性)にし、かつ地肌部よりも電位を減衰せしめた潜像部に対してトナーを選択的に付着させるいわゆる反転現像を行うようになっている。
図33における筒状のトナー担持ローラ131は、先に図23に示したように、ガラス基板121と、複数の電極(121、122・・・)と、これら電極を覆う表面保護層たる保護層123とを有している。この保護層123としては、トナー担持体たるトナー担持ローラ131の表面上でホッピングするトナーとの摺擦に伴ってトナーの正規帯電極性側(本例ではマイナス側)への摩擦帯電を促す材料からなるもの、を用いている。即ち、トナーの方が保護層123よりも摩擦帯電系列上でマイナス側に位置しているのである。このような関係を実現し得る保護層3の材料としては、シリコーン、ナイロン、メラミン樹脂、アクリル樹脂、PVA、ウレタンなどの有機材料を例示することができる。また、第四級アンモニウム塩やニグシロン系染料などでもよい。また、Ti、Sn、Fe、Cu、Cr、Ni、Zn、Mg、Al等の金属材料でもよい。また、TiO2、SnO2、Fe2O3、Fe3O4、CuO、Cr2O3、NiO、ZnO、MgO、Al2O3等の無機材料でもよい。更には、これまでに例示した材料の2つ以上を混合した材料でもよい。
このような保護層123を具備する本画像形成装置においては、トナー担持体たるトナー担持ローラ131の保護層123(表面保護層)がホッピングするトナーとの摺擦に伴ってトナーの正規帯電極性側への摩擦帯電を促す。そして、保護層123との摺擦に伴うトナーの正規帯電極性とは逆極性側への摩擦帯電を回避する。これにより、ホッピングに伴うトナーの帯電量(正規帯電極性)の低下を抑えることで、トナーのホッピング不良による現像不良の発生を抑えることができる。
なお、トナーとして、正規帯電極性がプラス極性(正極性)であるものを用いてもよい。この場合には、保護層123として、トナーとの摺擦に伴ってトナーのプラス極性側への摩擦帯電を促す材料からなるものを用いればよい。
また、トナーの帯電系列とは、トナー母材樹脂(粒子)にシリカ、酸化チタンなどの外添剤を添加したトナー全体としての帯電系列を意味する。帯電系列における序列については、次のようにして調べることが可能である。即ち、トナーを表面保護層上で所定時間だけ表面保護層に摺擦せしめた後、そのトナーを吸引して採取する。そして、採取したトナーの帯電量をエレクトロメータで測定する。この測定結果がトナーの負極性への帯電量増加を示すものであれば、トナーの方が表面保護層よりもマイナス側の帯電系列となる。また、測定結果がトナーの正極性への帯電量増加を示すものであれば、トナーの方が表面保護層よりもプラス側の帯電系列となる。
図34は本発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、図33に示す実施の形態において、現像器156は、マグネットスリーブ157を省略して簡略化した構成とし、トナー担持ローラ131に対するトナー供給を2成分現像剤のカスケード現像現象によって行う。現像器156は単純なカスケードを利用してトナー担持ローラ131に薄いトナー層を形成するため、トナー担持ローラ131へのトナー転移率が図33に示す実施の形態に比べて低下するが、その分トナー担持ローラ131の回転速度を高くすることにより、感光体158への現像速度に対応することができる。図34に示す実施の形態のマグネットスリーブ157を省略した2成分現像器156及びトナー担持ローラ131からなる現像装置は、実質的に従来の2成分現像器と同サイズとなるため、図34に示す実施の形態は小型で高画質の作像エンジンを構成することが可能である。
よって、本実施の形態によれば、従来技術よりも高画質を実現でき、かつより小型にできる。
図35は本発明の別の実施形態を示す。この実施形態は、図34に示す実施形態において、2成分現像器156の代りにトナーのみを有する1成分現像器164が用いられ、この1成分現像器164はトナー担持ローラ131に対してトナーを転位させてトナー担持ローラ131上に薄いトナー層を形成する。この場合、1成分現像器164は、容器165内のトナー166を循環パドル167で攪拌して循環させながらトナー担持ローラ131に供給し、トナー担持ローラ131上のトナーをトナー規制部材としてのメータリングブレード168により一定厚に規制して薄いトナー層とする。
トナー担持ローラ131へのトナー供給安定性という意味では、図33に示す実施の形態や図34に示す実施の形態にやや劣る部分もあるが、それは条件を詰めれば解決できる問題であり、何よりも非常に小型軽量かつ高画質な現像装置を提供することができる。
よって、本実施の形態によれば、従来技術よりも高画質を実現でき、かつより小型にできる。
図36は本発明の更に別の実施形態を示す。この実施形態は、図33に示す実施の形態における2成分現像器156及びトナー担持ローラ131からなる現像装置と同じ現像装置を利用して構成され、感光体上に各色のトナー像を重ねて形成する画像形成装置の例である。この実施の形態では、感光体としてのベルト状の有機感光体169は、図示しない2つのローラに掛け渡され、図示しない駆動部により回転駆動される。
感光体169の左側には、複数色、例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの画像をそれぞれ形成する複数の画像形成手段としての作像装置170K、170Y、170C、170Mが配列されている。感光体169は、先ず作像装置170Kにて帯電装置171Kにより一様に帯電されて図示しない露光手段としての書込装置により、ブラックの画像データで変調された光ビーム172Kによって露光されることで静電潜像が形成され、この静電潜像が上記図33に示す実施の形態における2成分現像器156及びトナー担持ローラ131からなる現像装置と同じ構成の現像装置173Kにより現像されてブラックのトナー像となる。その後、感光体169は除電器174Kにより除電されて次の画像形成に備える。
次いで、感光体169は、作像装置170Yにて帯電装置171Yにより一様に帯電されて図示しない露光手段としての書込装置により、イエローの画像データで変調された光ビーム172Yによって露光されることで静電潜像が形成され、この静電潜像が上記図33に示す実施の形態における2成分現像器156及びトナー担持ローラ131からなる現像装置と同じ構成の現像装置173Yにより現像されて上記ブラックのトナー像と重なるイエローのトナー像となる。その後、感光体169は除電器174Yにより除電されて次の画像形成に備える。
次に、感光体169は、作像装置170Cにて帯電装置171Cにより一様に帯電されて図示しない露光手段としての書込装置により、シアンの画像データで変調された光ビーム172Cによって露光されることで静電潜像が形成され、この静電潜像が上記図33に示す実施の形態における2成分現像器156及びトナー担持ローラ131からなる現像装置と同じ構成の現像装置173Cにより現像されて上記ブラックのトナー像及び上記イエローのトナー像と重なるシアンのトナー像となる。その後、感光体169は除電器174Cにより除電されて次の画像形成に備える。
次に、感光体169は、作像装置170Mにて帯電装置171Mにより一様に帯電されて図示しない露光手段としての書込装置により、マゼンタの画像データで変調された光ビーム172Mによって露光されることで静電潜像が形成され、この静電潜像が上記図33に示す実施の形態における2成分現像器156及びトナー担持ローラ131からなる現像装置と同じ構成の現像装置173Mにより現像されて上記ブラックのトナー像、上記イエローのトナー像及び上記シアンのトナー像と重なるマゼンタのトナー像となることでフルカラー画像が形成される。
一方、図示しない給紙装置から記録紙等の記録媒体が給送され、この記録媒体は電源から転写バイアスが印加される転写手段としての転写ローラ175により感光体169上のフルカラー画像が転写される。フルカラー画像が転写された記録媒体は、定着装置176によりフルカラー画像が定着され、外部へ排出される。感光体169は、フルカラー画像転写後にクリーニング手段としてのクリーナ177により残留トナー等が除去される。
なお、現像装置173K、173Y、173C、173Mは、図34の2成分現像器156及びトナー担持ローラ131からなる現像装置又は図35の1成分現像器164及びトナー担持ローラ131からなる現像装置を用いてもよい。
この実施の形態では、同一の感光体169上に4色分の書き込みを行うので、通常の4連タンデム方式と比較すると、原理的に位置ズレがほとんど発生せず、感光体上で色重ねができて位置ズレのない高画質のフルカラー画像を得ることができる。
なお、図36に示した画像形成装置においては、上述した実験の結果に鑑みて、Vmax[V]/p[μm]>1という条件に加えて、p[μm]<d[μm]という条件も具備させている。かかる構成では、上述したように、感光体169上に一度形成されたトナー像に対しては全く影響を与えることが無く、しかも、感光体169上に形成された先行色のトナー層を後続色の現像装置内に転移させることもない。よって、スキャベンジや混色などの問題が一切無く、高画質な作像プロセスを長期的に渡り安定して行うことができる。
図37は本発明の第3の実施の形態に係る現像装置の構成を示す図である。同図の(a)に示すように、搬送部材12の搬送電極101に対して垂直方向で、かつ幅方向に等間隔に配列された複数の垂直方向搬送電極110が設けられている。更に、図37の(a)のE−E’線断面図である図37の(b)、及び図37の(a)のF−F’線断面図である図37の(c)に示すように、支持基板104上に配列された搬送電極101を覆うように積層された絶縁層110上に、垂直方向搬送電極111が搬送電極101に対して垂直方向で、かつ幅方向に等間隔に配列され、更に垂直方向搬送電極111上に表面保護層112が積層されている。このように、図37に示す垂直方向搬送電極111は、トナー搬送方向とホッピング方向で形成される面に対して垂直方向に電界を形成するものである。よって、トナー搬送方向に対して垂直方向にトナーを振動させて幅方向の均一性が向上できる。基本的に搬送電極101の長さ方向に対して垂直方向に搬送されるわけであるが、その直線性は搬送距離を多く(例えば15cm)設定したとしてもかなりの直線性を
維持している。故に、供給時に幅方向でムラが存在するとそのまま維持されてしまい、画像に悪影響をもたらす。そこで、図37の(a),(c)に示すように、垂直方向搬送電極111が、搬送電極101に対して搬送方向と平行に電極間距離を数100μmを上限として全幅に対して複数配設するものである。これにVPPとして正負の電圧をそれぞれの電極に特定の周波数で印加することでトナーは幅方向に往復運動しつつ搬送方向に移動する。これを実現することで当初有していた幅方向のムラが緩和されることで均一化して、均一な密度を有するトナークラウド層にすることが可能となる。
次に、本発明の現像装置を搭載する別の発明に係る第1の実施の形態の画像形成装置について図38を参照して説明する。
この画像形成装置の全体の概略及び動作を説明すると、潜像担持体である感光体ドラム301は基体302上に感光体層303を形成してなり、同図の矢印Cの方向に回転駆動される。この感光体ドラム301は帯電装置304によって一様に帯電され、露光部305からの読み取り画像に応じたレーザ光による書き込みにより、感光体ドラム301の表面に静電潜像が形成される。
そして、この感光体ドラム301の表面の静電潜像は、本発明に係る現像装置306によってトナーが付着されて可視像化され、この可視像は、給紙カセット307から給紙された転写紙(記録媒体)308に転写電源309からの電圧が印加される転写コロ310によって転写され、この可視像が転写された転写紙308は、感光体ドラム301の表面より分離されて、定着ユニット311のローラ間を通って、可視像が定着され、機外の排紙トレイへと排紙される。
一方、転写が終了した感光体ドラム301の表面に残留しているトナーはクリーニング装置312によって除去され、感光体ドラム301の表面に残留している電荷は除電ランプ313によって消去される。
そこで、本発明の現像装置について説明すると、現像装置306内には粉体であるトナーの帯電を施す部材の一例として帯電ブラシ314a、314bの両ブラシが接触するように配置され回転動作し、トナータンク315から送り込まれるトナーTは帯電ブラシ314a、314bによる摩擦を受けて帯電が施される。そして、帯電が施されたトナーTは、搬送基板316に送り込まれ、この搬送基板316上を搬送、ホッピングされて潜像担持体の感光体ドラム301に対向する現像領域に送られて、所要の現像を行った後、現像に供されなったトナーTは搬送基板316の終端から落下して、逆送用の搬送基板317によってトナーに帯電を施す部材(帯電ブラシ314b)に逆送される。
なお、搬送基板316及び逆送用の搬送基板317の構成は、上述した搬送基板101と同様であり、搬送基板316及び逆送用の搬送基板317の各電極に駆動波形を与える駆動回路の構成も図示は省略するが、現像装置の各実施形態で説明した同様である。
このように構成することで、飛散トナーが少なく、高い現像品質で現像を行って高画質の画像を形成することができる。また、本発明ではホッピング高さ均一化部材を採用することでトナークラウド層の高さの均一化を図ることができる。
次に、別の発明に係るプロセスカートリッジを備えた、第2の実施の形態の画像形成装置について、図39及び図40を参照して簡単に説明する。なお、図39はプロセスカートリッジを備えた画像形成装置の概略構成図、図40はプロセスカートリッジの概略構成図である。
図39に示す画像形成装置400は、マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の4色でフルカラー画像を形成するレーザプリンタの一例であり、各色用の画像信号に応じたレーザビームを出射する4つの光書込装置401−M、401−C、401−Y、401−Bk(以下、光書込装置401と総称する)と、作像用の4つのプロセスカートリッジ402−M、402−C、402−Y、402−Bk(以下、プロセスカートリッジ402と総称する)と、画像が転写される記録用紙を収納する給紙カセット403と、給紙カセット403から記録用紙を給紙する給紙ローラ404と、記録用紙を所定のタイミングで搬送するレジストローラ405と、記録用紙を各プロセスカートリッジの転写部に搬送する転写ベルト406と、記録用紙に転写された画像を定着する定着ベルト407と加圧ローラ408からなる定着装置409と、定着後の記録用紙を排紙トレイ411に排紙する排紙ローラ410等を備えた構成となっている。
4つのプロセスカートリッジからなるプロセスカートリッジ402は、図40に示すように、各プロセスカートリッジ402は、ケース内に像担持体であるドラム状の感光体412と、帯電ローラ413と、本発明に係る現像装置414と、クリーニングブレード415等を一体に備え、画像形成装置の本体に対して着脱可能に構成している。現像装置414を着脱自在であるプロセスカートリッジ402内に具備させることにより、メンテナンス性の向上、他の装置との一体交換を容易に行うことができるようになる。
また、現像装置414内には、トナー供給ローラ416、帯電ローラ417、搬送基板418、搬送基板418へのトナー送り込み基板419、回収トナーを戻すトナー戻しローラ420が設けられており、各色のトナーが収納されている。また、プロセスカートリッジ402の背面側には、光書込装置401からのレーザビームが入射される窓口となるスリット421が設けられている。
各光書き込み装置401−M、401−C、401−Y、401−Bkは、半導体レーザ、コリメートレンズ、ポリゴンミラー等の光偏向器、走査結像用光学系等から構成され、装置外部のパーソナルコンピュータ等のホスト(画像処理装置)から入力される各色用の画像データに応じて変調されたレーザビームを出射し、各プロセスカートリッジ402−M、402−C、402−Y、402−Bkの感光体412上を走査し、静電荷像(静電潜像)を書き込む。
そして、画像形成が開始されると、各プロセスカートリッジ402−M、402−C、402−Y、402−Bkの感光体412が帯電ローラ413で均一に帯電され、各光書込装置401−M、401−C、401−Y、401−Bkから画像データに応じたレーザビームが照射されて各感光体上に各色の静電潜像が形成される。
この感光体412上に形成された静電潜像は、現像装置414の搬送基板418によるETH現像により、各色のトナーによって現像され顕像化される。また、現像に供されなかったトナーは搬送基板418で搬送されてトナー戻しローラ420によってトナー送り込み基板419の入口側に戻される。このように、本発明に係る現像装置によって現像を行うことで、前述したように高品質の画像を形成することができる。
一方、各プロセスカートリッジ402−Bk、402−Y、402−C、402−Mの各色の画像形成に同期して、供給カセット403内の記録用紙が供給ローラ404で給紙され、レジストローラ405により所定のタイミングで転写ベルト406に向けて搬送される。そして、記録用紙は転写ベルト406に担持されて4つのプロセスカートリッジ402−Bk、402−Y、402−C、402−Mの感光体412に向けて順次搬送され、各感光体上のBk、Y、C、Mの各色のトナー像が順次重ね合わせて転写される。4色のトナー像が転写された記録用紙は、定着装置409に搬送され、4色のトナー像からなるカラー画像が定着されて排紙トレイ411に排紙される。
次に、別の発明に係るプロセスカートリッジを備えた、第3の実施の形態の画像形成装置について、図41及び図42を参照して簡単に説明する。なお、図41はプロセスカートリッジを備えた画像形成装置の概略構成図、図42はプロセスカートリッジの概略構成図である。
図41に示す画像形成装置500は、水平に延在する転写ベルト(像担持体)501に沿って、各色のプロセスカートリッジ502−Y、502−M、502−C、502−Bk(以下、プロセスカートリッジ502と総称する)を並置したタンデム方式のカラー画像形成装置である。なお、プロセスカートリッジ502は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で説明したが、この順番に特定されるものではなく、どの順番で並置してもよい。
そして、図42に示すプロセスカートリッジ502は、像担持体505、帯電手段506、搬送基板507を含む本発明に係る現像装置508、クリーニング装置509等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やプリンタ等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成している。
通常、カラーの画像形成装置は複数の画像形成部を有するため装置が大きくなってしまう。また、現像装置、クリーニングや帯電などの各ユニットが個別で故障したり、寿命による交換時期がきた場合は、装置が複雑でユニットの交換に非常に手間がかかっていた。
そこで、少なくとも像担持体と現像装置の構成要素をプロセスカートリッジ502として一体に結合して構成することによって、ユーザによる交換も可能な小型で高耐久のカラー画像形成装置を提供することができる。
ここで、各色のプロセスカートリッジ502−Y、502−M、502−C、520−Bkで現像された像担持体505上の現像トナーは水平に延在する転写電圧が印加された転写ベルト501に順次転写される。
このようにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと画像の形成が行なわれ、転写ベルト501上に多重に転写され、転写手段503で転写材504にまとめて転写される。そして、転写材504上の多重トナー像は図示しない定着装置によって定着される。
上記各実施の形態の画像形成装置は、いずれも本発明に係る現像装置を備えているので、装置の小型化、低コスト化を図れ、トナー飛散などもなく、画像品質を向上することができる。
なお、上記実施の形態においては、粉体としてトナーを例に説明しているが、トナー以外の粉体を搬送するための装置などにも同様に適用することができる。また、搬送電極に印加する駆動信号は3相を例に説明しているが、4相、6相などのn相(nは2以上の正の整数)でもよい。
また、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。