しかしながら、従来のカバーレイフィルム貼り合わせ装置1においては、カバーレイフィルム供給テーブル410は、カバーレイフィルム供給位置P1と仮圧着領域P2との間で移動する機能(水平移動機能)と、ベースフィルムWbに対してカバーレイフィルムWcの位置及び姿勢を調整する機能(位置姿勢調整機能)と、仮圧着領域P2において上方に移動することによりベースフィルムWbにカバーレイフィルムWcを仮圧着させる機能(昇降機能)との少なくとも3つの機能を有するため、カバーレイフィルム供給テーブル410が大掛りで複雑な構成となってしまい、その結果、カバーレイフィルムWcとベースフィルムWbとの貼り合わせ効率を高くすることが困難となり、メンテナンス作業が煩雑になる。このため、貼り合わせコストを低減することが容易ではないという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの貼り合わせ効率を高くすることが可能でメンテナンス作業が容易で貼り合わせコストの安価なカバーレイフィルム貼り合わせ装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような優れたカバーレイフィルム貼り合わせ装置を用いて製造された積層フィルムを提供することを目的とする。また、本発明は、このような優れた積層フィルムを用いて製造されたフレキシブル基板及び当該フレキシブル基板を用いて製造された電子デバイス実装基板を提供することを目的とする。
(1)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置は、ベースフィルムを仮圧着領域に供給するベースフィルム供給装置と、カバーレイフィルム供給位置と仮圧着領域とを結ぶカバーレイフィルム供給路に沿ったx軸方向及び前記x軸方向に直交するy軸方向に移動可能で、かつ、前記x軸方向及び前記y軸方向にともに直交するz軸方向に沿った軸を回動軸として回動可能なカバーレイフィルム供給テーブルと、前記ベースフィルム供給装置によって供給されたベースフィルムと前記カバーレイフィルム供給テーブルによって供給されたカバーレイフィルムとを仮圧着させる仮圧着テーブルとを備えるカバーレイフィルム貼り合わせ装置であって、前記仮圧着テーブルの下面には、前記ベースフィルム供給装置によって供給されたベースフィルムを吸着するためのベースフィルム吸着孔が配設され、前記カバーレイフィルム供給テーブルは、前記仮圧着テーブルにおける前記ベースフィルム吸着孔に吸着されたベースフィルムに対してカバーレイフィルムの位置及び/又は姿勢を調整する機能を有し、前記仮圧着テーブルは、仮圧着領域において鉛直方向(z軸方向)に沿って移動可能であることを特徴とする。
このため、本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置によれば、カバーレイフィルム供給テーブルは、x軸方向及びy軸方向に移動可能であるため、仮圧着領域にカバーレーフィルムを供給することが可能となる。
また、本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置によれば、カバーレイフィルム供給テーブルは、z軸方向に沿った軸を回動軸として回動可能であるため、ベースフィルムに対してカバーレーフィルムを位置及び姿勢精度よく配置することが可能となる。このため、ベースフィルムに対するカバーレイフィルムの貼り合わせ位置精度を高くすることが可能となる。
また、本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置によれば、仮圧着テーブルが仮圧着領域において鉛直方向に沿って移動可能であるため、仮圧着テーブルを鉛直方向に沿って移動させることにより、ベースフィルムに対するカバーレイフィルムの位置精度が高い状態でベースフィルムにカバーレイフィルムを仮圧着させることが可能となる。
また、本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置によれば、仮圧着のための昇降動作を、カバーレイフィルム供給テーブルではなく仮圧着テーブルに行わせているため、カバーレイフィルム供給テーブルの構成を従来より簡素なものとすることが可能となる。このため、カバーレイフィルムとベースフィルムとの貼り合わせ効率を高くすることが可能となり、メンテナンス作業が容易となる。
従って、本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置は、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの貼り合わせ効率を高くすることが可能でメンテナンス作業が容易で貼り合わせコストの安価なカバーレイフィルム貼り合わせ装置となる。
(2)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム供給テーブルには、互いに離隔して配置された少なくとも2つの撮影用孔が設けられ、前記カバーレイフィルム供給テーブルには、前記少なくとも2つの撮影用孔のそれぞれに対応して少なくとも2つの撮像装置が配設されていることが好ましい。
このように構成することにより、ベースフィルムに対するカバーレイフィルムの位置及び姿勢を少なくとも2つの撮像装置により測定することが可能となる。このため、ベースフィルムに対してカバーレイフィルムの位置及び姿勢を精度よく配置することが可能となり、ベースフィルムに対するカバーレイフィルムの貼り合わせ位置精度をさらに高くすることが可能となる。
なお、カバーレイフィルムには2つの撮影用孔に対応させた位置にアライメント用孔を形成しておき、ベースフィルムには2つの撮影用孔に対応させた位置にアライメント用マークを形成しておくことが好ましい。このようなカバーレイフィルム及びベースフィルムを用いることにより、アライメント用孔を通してアライメント用マークを撮影し、アライメント用孔の中央部にアライメント用マークが配置されるようにカバーレイフィルムの位置及び姿勢を調整すれば、ベースフィルムに対してカバーレイフィルムの位置及び姿勢を精度よく配置することが可能となるため、ベースフィルムに対するカバーレイフィルムの貼り合わせ位置精度をさらに高くすることが可能となる。
(3)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム供給テーブルに載置されたカバーレイフィルムの位置及び姿勢を計測するためのカバーレイフィルム用撮像装置をさらに備え、前記カバーレイフィルム供給テーブルには、前記仮圧着テーブルにおける前記ベースフィルム吸着孔に吸着されているベースフィルムの位置及び姿勢を計測するためのベースフィルム用撮像装置が配設されていることが好ましい。
このように構成することにより、カバーレイフィルムの位置及び姿勢をカバーレイフィルム用撮像装置により測定し、ベースフィルムの位置及び姿勢をベースフィルム用撮像装置により測定することが可能となる。このため、ベースフィルムに対してカバーレイフィルムの位置及び姿勢を精度よく配置することが可能となり、ベースフィルムに対するカバーレイフィルムの貼り合わせ位置精度をさらに高くすることが可能となる。
また、上記(2)に記載のカバーレイフィルム貼り合わせ装置における2つの撮像装置にかからないような、小さいサイズのカバーレイフィルムの位置及び姿勢をも精度よく測定することが可能となるため、1枚のベースフィルムに対して複数のカバーレイフィルムを貼り合わせることが可能となる。このため、複数のカバーレイフィルムそれぞれについて位置及び姿勢を精度良く配置することが可能となるため、また、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの間の収縮率の違いに起因してベースフィルムとカバーレイフィルムとの貼り合わせ精度が低下することを抑制することが可能となるため、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの貼り合せ位置精度をさらに高くすることが可能となる。
(4)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム供給テーブルは、供給するカバーレイフィルムの大きさ又は形状にあわせて吸着領域を変更可能な構成を有することが好ましい。
このように構成することにより、1つのカバーレイフィルム供給テーブルで様々な形状のカバーレイフィルムに対応することが可能となる。
なお、カバーレイフィルム供給テーブルは、吸着不要な領域を覆うことによって吸着領域を変更可能にするための吸着領域変更用マスクを装着可能に構成されていることが好ましい。このように構成することにより、吸着領域を容易に変更することが可能となる。
(5)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム供給テーブルは、回動軸を中心に半回転以上回動可能であることが好ましい。
このように構成することにより、ベースフィルムに対するカバーレイフィルムの向きを任意なものとすることが可能となるため、様々な形状のカバーレイフィルムをベースフィルムに対して貼り合わせることが可能となる。
(6)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記仮圧着テーブルは、仮圧着動作を行うときに前記カバーレイフィルム供給テーブルからの圧力を受ける緩衝機構を有することが好ましい。
このように構成することにより、ベースフィルムとカバーレイフィルムとを均一な力で仮圧着させることが可能となる。
(7)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム供給テーブルは、カバーレイフィルムを加熱するためのヒータを有することが好ましい。
このように構成することにより、カバーレイフィルムを供給する過程で、仮圧着に先立ってカバーレイフィルムの温度を予め高くすることが可能となるため、ベースフィルムとカバーレイフィルムとを仮圧着させるために要する時間を短縮することが可能となる。
(8)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記仮圧着テーブルは、前記ベースフィルム吸着孔に吸着されたベースフィルムを加熱するためのヒータを有することが好ましい。
このように構成することにより、カバーレイフィルムを供給する過程で、仮圧着に先立ってベースフィルムの温度を予め高くすることが可能となるため、ベースフィルムとカバーレイフィルムとを仮圧着させるために要する時間を短縮することが可能となる。
(9)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム供給テーブルの上面には、カバーレイフィルムを吸着するためのカバーレイフィルム吸着孔が配設され、前記カバーレイフィルム吸着孔に吸着されたカバーレイフィルムにおける離型フィルムの端部を把持した状態で、前記カバーレイフィルム供給路に沿ってカバーレイフィルム供給テーブルを移動することによって、カバーレイフィルムから離型フィルムを剥離する離型フィルム剥離装置をさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、カバーレイフィルム供給テーブルがカバーレイフィルムをカバーレイフィルム供給位置から仮圧着領域まで搬送する工程中にカバーレイフィルムから離型フィルムを剥離することが可能となるため、わざわざカバーレイフィルムから離型フィルムを剥離するための特別の工程を別途設ける必要がなくなる。このため、ベースフィルムとカバーレイフィルムとを仮圧着させるために要する時間を短縮することが可能となる。
また、仮圧着テーブルにカバーレイフィルムを載置するまでは、カバーレイフィルムを離型フィルムがついた状態で取り扱うことが可能となるため、カバーレイフィルムの取り扱いが極めて容易となる。
(10)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、ロール状のカバーレイフィルムをシート状にして間欠的に繰り出すためのカバーレイフィルム繰り出し装置と、前記カバーレイフィルム繰り出し装置により繰り出されたシート状のカバーレイフィルムを裁断して短冊状のカバーレイフィルムを形成するためのカバーレイフィルム裁断装置と、前記カバーレイフィルム裁断装置によって形成された短冊状のカバーレイフィルムを前記カバーレイフィルム供給テーブルに載置するためのカバーレイフィルム載置装置とを有するカバーレイフィルム裁断・載置装置をさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、ロール状のカバーレイフィルムを出発材料として用いることが可能となるため、全体としての生産性をさらに高くすることが可能となる。
(11)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム裁断装置は、シート状のカバーレイフィルムを短冊状に裁断するための押し切り刃を有する押し切り刃金型及び前記押し切り刃金型を受ける受け金型を有し、前記カバーレイフィルム裁断・載置装置は、前記押し切り刃を受ける刃受けシートを前記押し切り刃金型と前記受け金型との間に繰り出す刃受けシート繰り出し装置と、刃受けシートを巻き取る刃受けシート巻取り装置とをさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、シート状のカバーレイフィルムを短冊状に裁断する際に、刃受けシート繰り出し装置によって繰り出される刃受けシートが常に押し切り刃を受けることが可能となるため、カバーレイフィルムを適切に裁断することが可能となる。また、押し切り刃の刃先が損傷してしまうことを防止することが可能となる。
(12)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム裁断・載置装置は、カバーレイフィルムを裁断するのに先立って、カバーレイフィルムから離型フィルムを部分的に剥離して部分剥離部を形成するための離型フィルム剥離刃をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、カバーレイフィルム供給テーブルに載置されたカバーレイフィルムは、離型フィルム離型刃によって予め部分剥離部が形成されるようになる。このため、離型フィルム剥離装置は、離型フィルムの端部を容易に把持することが可能となる。
(13)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム載置装置は、前記カバーレイフィルム裁断装置によって裁断されたカバーレイフィルムを前記カバーレイフィルム供給テーブルに搬送するためのカバーレイフィルム吸着パッドを有し、前記カバーレイフィルム吸着パッドは、前記カバーレイフィルム供給テーブル上にカバーレイフィルムを載置してから前記離型フィルム剥離装置によって離型フィルムの端部を把持するまでの間も、前記部分剥離部を吸着することが好ましい。
このように構成することにより、カバーレイフィルム供給テーブルに載置されたカバーレイフィルムは、離型フィルムの部分剥離部がカバーレイフィルム吸着パッドによって吸着されてめくれ上がった状態となるため、離型フィルム剥離装置が離型フィルムの端部をさらに容易に把持することが可能となる。
(14)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記ベースフィルム供給装置は、前記仮圧着領域とベースフィルム供給位置とを結ぶベースフィルム供給路に沿ってベースフィルムを供給可能なベースフィルム供給テーブルと、ベースフィルムを前記ベースフィルム供給テーブルに供給するためのベースフィルム供給用吸着パッドと、ベースフィルムにカバーレイフィルムが仮圧着された積層フィルムを前記ベースフィルム供給テーブルから回収するための積層フィルム回収用吸着パッドとを有することが好ましい。
このように構成することにより、短冊状のベースフィルムを出発部材として用いてカバーレイフィルムとベースフィルムとを仮圧着させることが可能となる。
(15)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム供給テーブルは、前記仮圧着領域の一方方向側から前記仮圧着領域にカバーレイフィルムを供給可能に配設され、前記ベースフィルム供給テーブルは、前記仮圧着領域の他方方向側から前記仮圧着領域にベースフィルムを供給可能に配設されていることが好ましい。
このように構成することにより、カバーレイフィルム供給テーブルが移動するカバーレイフィルム供給路とベースフィルム供給テーブルが移動するベースフィルム供給路とが経路の途中で交差しないため、カバーレイフィルム供給テーブル及びベースフィルム供給テーブルは互いに邪魔し合うことなく移動可能となる。このため、カバーレイフィルムの供給、ベースフィルムの供給及び積層フィルムの回収を効率よく行うことが可能となる。
(16)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記カバーレイフィルム供給テーブル及び前記ベースフィルム供給テーブルは、前記カバーレイフィルム供給路及び前記ベースフィルム供給路に沿って延在する同一のレールに配設されていることが好ましい。
このように構成することにより、カバーレイフィルム供給テーブル及びベースフィルム供給テーブルが個々にレールを備える必要がなくなるため、カバーレイフィルム貼り合わせ装置の構成を従来よりもさらに簡素なものとすることが可能となる。
また、カバーレイフィルム供給テーブルとベースフィルム供給テーブルとが同一のレールに配設されているため、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの位置合わせ精度を高めることが可能となる。
(17)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記ベースフィルム供給装置は、前記x軸方向に沿ってロール状のベースフィルムをシート状にして間欠的に繰り出すためのベースフィルム繰り出し装置と、前記ベースフィルムにカバーレイフィルムが仮圧着されたシート状の積層フィルムをロール状に巻き取るための積層フィルム巻き取り装置とを有することが好ましい。
このように構成することにより、ロール状に巻かれたベースフィルムを出発部材として用いてカバーレイフィルムをベースフィルムに貼り合わせることが可能となる。
(18)本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置においては、前記仮圧着テーブル、前記カバーレイフィルム供給テーブル及び前記ベースフィルム供給装置を同期して動作させるためのコントローラをさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、タクトタイムを合わせながら仮圧着することが可能となるため、ベースフィルムに対するカバーレイフィルムの貼り合わせ位置精度を高く保ったまま、全体として積層フィルムの生産性を高くすることが可能となる。
(19)本発明の積層フィルムは、上記した本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置を用いて製造された積層フィルムである。
このため、本発明の積層フィルムは、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの貼り合わせ効率を高くすることが可能でメンテナンス作業が容易で貼り合わせコストの安価なカバーレイフィルム貼り合わせ装置を用いて製造された積層フィルムであるため、安価な積層フィルムとなる。
(20)本発明のフレキシブル基板は、本発明の積層フィルムを用いて製造されたフレキシブル基板である。
このため、本発明のフレキシブル基板は、安価なフレキシブル基板となる。
(21)本発明の電子機器は、本発明のフレキシブル基板を用いて製造された電子機器である。
このため、本発明の電子機器は、安価な電子機器となる。
以下、本発明のカバーレイフィルム貼り合わせ装置、積層フィルム、フレキシブル基板及び電子デバイス実装基板について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000を示す平面図である。図2は、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000を簡略化して示す平面図である。図3は、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000をy軸方向に沿って見たときの図である。図4は、カバーレイフィルム裁断・載置装置1500を説明するために示す側面図である。図5は、カバーレイフィルム裁断・載置装置1500をy軸方向に沿って見たときの図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれx軸方向(図1における紙面に平行で左右方向)、y軸方向(図1における紙面に平行かつx軸に直交する方向)及びz軸方向(図1における紙面に垂直な方向)とする。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000は、図1〜図3に示すように、各種の装置(後述する。)を搭載・固定するための基台1100と、ベースフィルムWbを仮圧着領域P2に供給するベースフィルム供給装置1400と、x軸方向及びy軸方向に移動可能で、かつ、z軸方向に沿った軸を回動軸として回動可能なカバーレイフィルム供給テーブル1300と、ベースフィルム供給装置1400によって供給されたベースフィルムWbとカバーレイフィルム供給テーブル1300によって供給されたカバーレイフィルムWcとを仮圧着させる仮圧着テーブル1200と、短冊状のカバーレイフィルムWcをカバーレイフィルム供給テーブル1300に供給するカバーレイフィルム裁断・供給装置1500と、カバーレイフィルムWcから離型フィルムWeを剥離する離型フィルム剥離装置1600とを備えている。
基台1100には、図2に示すように、仮圧着領域P2とベースフィルム供給位置P4とを結ぶベースフィルム供給路L1と、仮圧着領域P2とカバーレイフィルム供給位置P1とを結ぶカバーレイフィルム供給路L2と、ベースフィルムWbをベースフィルム供給位置P4に供給し、積層フィルムWsをベースフィルム供給位置P4から回収するベースフィルム供給・積層フィルム回収路L4と、カバーレイフィルムWcをカバーレイフィルム供給位置P1に供給するカバーレイフィルム搬送路L3とが形成されている。
なお、積層フィルムWsは、ベースフィルムWbの一方のパターン形成面側に短冊状のカバーレイフィルムWcが仮圧着された構造を有する。
基台1100には、カバーレイフィルム供給路L2及びベースフィルム供給路L1に沿ってx軸方向に延在するレール1110が配設されている。カバーレイフィルム供給テーブル1300及び後述するベースフィルム供給テーブル1410は、このレール1110に配設されている。そして、カバーレイフィルム供給テーブル1300は、仮圧着領域P2の一方方向側(図2における左側)から仮圧着領域P2にカバーレイフィルムWcを供給可能に配置され、ベースフィルム供給テーブル1410は、仮圧着領域P2の他方方向側(図2における右側)から仮圧着領域P2にベースフィルムWbを供給可能に配置されている。
また、基台1100には、仮圧着テーブル1200、カバーレイフィルム供給テーブル1300及びベースフィルム供給装置1400を同期して動作させるためのコントローラ(図示せず。)が配設されている。
仮圧着テーブル1200は、図3に示すように、緩衝機構1210と、ベースフィルム吸着部1220とを有し、仮圧着テーブル移動装置1250を介して仮圧着テーブル支持体1260に配設されている。仮圧着テーブル1200の下面には、ベースフィルム供給装置1400によって供給されたベースフィルムWbを吸着するためのベースフィルム吸着孔(図示せず。)が配設されている。
仮圧着テーブル移動装置1250は、仮圧着テーブル1200を鉛直方向(z軸方向)に沿って移動させるためのアクチュエータ1212を有し、仮圧着テーブル支持体1260に配設されている。これにより、仮圧着テーブル1200は、仮圧着領域P2において鉛直方向(上下方向)に沿って移動することが可能となる。
カバーレイフィルム供給テーブル1300は、図3に示すように、第1移動装置1310と、第2移動装置1320と、第3移動装置1330と、カバーレイフィルムWcを載置するカバーレイフィルム載置部1340とを有する。
第1移動装置1310は、サーボモータ1312と、サーボモータ1312に軸支されたスクリューシャフト1314(図示せず。)と、第1テーブル1316を有する。第1移動装置1310は、第1移動装置1310及び後述するベースフィルム供給テーブル1410の軌道となるx軸方向に沿って延在するレール1110を介して基台1100に配設されている。第1移動装置1310は、サーボモータ1312の駆動によるスクリューシャフト1314の回転により、第1テーブル1316がレール1110上をx軸方向に沿って移動するように構成されている。
第2移動装置1320は、サーボモータ1322と、サーボモータ1322に軸支されたスクリューシャフト1324と、第2テーブル1326とを有し、y軸方向に沿って延在するレール1328を介して第1テーブル1316に配設されている。第2移動装置1320は、サーボモータ1322の駆動によるスクリューシャフト1324の回転により、第2テーブル1326がレール1328上をy軸方向に沿って移動するように構成されている。
第3移動装置1330は、サーボモータ1332と、ベルト1334と、第3テーブル1336と、第3テーブル1336に回転力を付与するプーリ1338とを有し、第2テーブル1326に配設されている。第3テーブル1336は、第2テーブル1326上の枢軸に枢支され、サーボモータ1332及びベルト1334によって駆動されるプーリ1338の回転により、枢軸を回動中心として半周以上回動可能に構成されている。
カバーレイフィルム載置部1340は、カバーレイフィルムWcを加熱するためのヒータ(図示せず。)を有し、第3テーブル1336に配設されている。カバーレイフィルム載置部1340には、互いに離隔して配置された2つの撮影用孔1342が設けられ、各撮像用孔1342のそれぞれに対応して設けられた撮像素子1710が配設されている(図1参照。)。また、カバーレイフィルム載置部1340の上面には、カバーレイフィルムWcを吸着するためのカバーレイフィルム吸着孔(図示せず。)が配設されている。
ベースフィルム供給装置1400は、図1〜図3に示すように、ベースフィルム供給路L1に沿ってベースフィルムを供給可能なベースフィルム供給テーブル1410と、ベースフィルムWbをベースフィルム供給テーブル1410に供給するためのベースフィルム供給用吸着パッド1420と、ベースフィルムWbにカバーレイフィルムWcが仮圧着された積層フィルムWsをベースフィルム供給テーブル1410から回収するための積層フィルム回収用吸着パッド1430(図示せず。)とを有する。
ベースフィルム供給テーブル1410は、ここでは図示による説明を一部省略するが、ベースフィルム供給テーブル移動装置1440を有する。ベースフィルム供給テーブル移動装置1440は、サーボモータ1442と、サーボモータ1442に軸支されたスクリューシャフト1444とを有し、レール1110を介して基台1100に配設されている。ベースフィルム供給テーブル移動装置1440は、サーボモータ1442の駆動によるスクリューシャフト1444の回転により、ベースフィルム供給テーブル1410がレール1110上をx軸方向に沿って移動するように構成されている。
カバーレイフィルム裁断・供給装置1500は、図4及び図5に示すように、ロール状のカバーレイフィルムWc0をシート状にして間欠的に繰り出すためのカバーレイフィルム繰り出し装置1510と、カバーレイフィルム繰り出し装置1510により繰り出されたシート状のカバーレイフィルムWc0を裁断して短冊状のカバーレイフィルムWcを形成するためのカバーレイフィルム裁断装置1520と、カバーレイフィルムWcから離型フィルムWeを部分的に剥離して部分剥離部を形成するための離型フィルム剥離刃1540とを有する。
カバーレイフィルム繰り出し装置1510は、繰り出しローラ1512と、駆動ローラ1514と、ガイドローラ1516とを有する。繰り出しローラ1512は、トルクモータ1518の駆動による回転によってロール状のカバーレイフィルムWc0をシート状に繰り出すように構成されている。
カバーレイフィルム裁断装置1520は、シート状のカバーレイフィルムWc0を短冊状に裁断するための押し切り刃を有する押し切り刃金型1522及び押し切り刃金型1522を受ける受け金型1524と、押し切り刃を受ける刃受けシートWhを押し切り刃金型1522と受け金型1524との間に繰り出す刃受けシート繰り出し装置1526と、刃受けシートWhを巻き取る刃受けシート巻き取り装置1528とを有する。
カバーレイフィルム載置装置1530は、図2及び図3に示すように、カバーレイフィルム裁断装置1520によって裁断された短冊状のカバーレイフィルムWcをカバーレイフィルム受け渡し位置P3にに受け渡すための移動クランパ1532と、カバーレイフィルム受け渡し位置P4に載置されたカバーレイフィルムWcをカバーレイフィルム供給位置P1のカバーレイフィルム供給テーブル1300まで搬送するためのカバーレイフィルム吸着パッド1534とを有する。カバーレイフィルム吸着パッド1534は、y軸方向に移動可能であり、カバーレイフィルム供給位置P1及びカバーレイフィルム受け渡し位置P4において昇降可能である。
離型フィルム剥離装置1600は、図1〜図3に示すように、離型フィルム把持装置1610を有する。離型フィルム把持装置1610は、カバーレイフィルム載置装置1530によってカバーレイフィルム供給テーブル1300に載置されたカバーレイフィルムWcにおける離型フィルムWeの端部を把持した状態で、カバーレイフィルム供給位置P1から仮圧着領域P2に向けてカバーレイフィルム供給テーブル1300が移動することによって、カバーレイフィルムWcから離型フィルムWeを剥離するように構成されている。
以上のように構成された実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000によれば、カバーレイフィルム供給テーブル1300は、x軸方向及びy軸方向に移動可能であるため、仮圧着領域P2にカバーレーフィルムWcを供給することが可能となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000によれば、カバーレイフィルム供給テーブル1300は、z軸方向に沿った軸を回動軸として回動可能であるため、ベースフィルムWbに対してカバーレーフィルムWcを位置及び姿勢精度よく配置することが可能となる。このため、ベースフィルムWbに対するカバーレイフィルムWcの貼り合わせ位置精度を高くすることが可能となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000によれば、仮圧着テーブル1200が仮圧着領域P2において鉛直方向に沿って移動可能であるため、仮圧着テーブル1200を鉛直方向に沿って移動させることにより、ベースフィルムWbに対するカバーレイフィルムWcの位置精度が高い状態でベースフィルムWbにカバーレイフィルムWcを仮圧着させることが可能となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000によれば、仮圧着のための昇降動作を、カバーレイフィルム供給テーブル1300ではなく仮圧着テーブル1200に行わせているため、カバーレイフィルム供給テーブル1300の構成を従来より簡素なものとすることが可能となる。このため、カバーレイフィルムWcとベースフィルムWbとの貼り合わせ効率を高くすることが可能となり、メンテナンス作業が容易となる。
従って、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000は、ベースフィルムWbとカバーレイフィルムWcとの貼り合わせ効率を高くすることが可能でメンテナンス作業が容易で貼り合わせコストの安価なカバーレイフィルム貼り合わせ装置となる。
なお、ベースフィルムとカバーレイフィルムとを圧着(本圧着)させるのに要する時間としては、少なくとも、カバーレイフィルム及びベースフィルムを仮圧着領域に供給する時間と、供給されたベースフィルム及びカバーレイフィルムを本圧着装置(例えば真空プレス機。)によって圧着(本圧着)させる時間とが必要になるが、ベースフィルムとカバーレイフィルムとを一段階で完全に圧着させることとした場合には、本圧着装置による圧着時間が極めて長くなるため、全体としての生産性を向上することが困難となる。
これに対し、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000によれば、ベースフィルムWbとカバーレイフィルムWcとを完全に圧着させて積層フィルムを形成する代わりに、ベースフィルムWbとカバーレイフィルムWcとを仮圧着させて仮圧着状態の積層フィルムWsを形成することとしている。これにより、本圧着装置による圧着時間を大幅に短縮して、全体としての生産性の向上を図ることが可能となる。この場合、ベースフィルムWbとカバーレイフィルムWcとを完全に圧着させるには、カバーレイフィルムWcが仮圧着された積層フィルムWsを圧着(本圧着)するための専用の本圧着装置(例えば真空プレス機。)を別途準備して、この本圧着装置を用いてベースフィルムWbとカバーレイフィルムWcとを完全に圧着させることとすればよい。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム供給テーブル1300には、互いに離隔して配置された2つの撮影用孔1342が設けられ、少なくとも2つの撮影用孔1342のそれぞれに対応して2つの撮像装置1710が配設されているため、ベースフィルムWbに対するカバーレイフィルムWcの位置及び姿勢を少なくとも2つの撮像装置1710により測定することが可能となる。このため、ベースフィルムWbに対してカバーレイフィルムWcの位置及び姿勢を精度よく配置することが可能となり、ベースフィルムWbに対するカバーレイフィルムWcの貼り合わせ位置精度をさらに高くすることが可能となる。
なお、カバーレイフィルムWcには2つの撮影用孔1342に対応させた位置にアライメント用孔を形成しておき、ベースフィルムWbには2つの撮影用孔1342に対応させた位置にアライメント用マークを形成しておくことが好ましい。このようなカバーレイフィルムWc及びベースフィルムWbを用いることにより、アライメント用孔を通してアライメント用マークを撮影し、アライメント用孔の中央部にアライメント用マークが配置されるようにカバーレイフィルムWcの位置及び姿勢を調整すれば、ベースフィルムWbに対してカバーレイフィルムWcの位置及び姿勢を精度よく配置することが可能となるため、ベースフィルムWbに対するカバーレイフィルムWcの貼り合わせ位置精度をさらに高くすることが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム供給テーブル1300は、回動軸を中心に半回転以上回動可能であるため、ベースフィルムWbに対するカバーレイフィルムWcの向きを任意なものとすることが可能となる。このため、様々な形状のカバーレイフィルムWcをベースフィルムWbに対して貼り合わせることが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、仮圧着テーブル1200は、仮圧着動作を行うときにカバーレイフィルム供給テーブル1300からの圧力を受ける緩衝機構1210を有するため、ベースフィルムWbとカバーレイフィルムWcとを均一な力で仮圧着させることが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム供給テーブル1300は、カバーレイフィルムWcを加熱するためのヒータを有する。これにより、カバーレイフィルムWcを供給する過程で、仮圧着に先立ってカバーレイフィルムWcの温度を予め高くすることが可能となるため、ベースフィルムWbとカバーレイフィルムWcとを仮圧着させるために要する時間を短縮することが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、仮圧着テーブル1200は、ベースフィルム吸着孔に吸着されたベースフィルムWbを加熱するためのヒータを有する。これにより、カバーレイフィルムWcを供給する過程で、仮圧着に先立ってベースフィルムWbの温度を予め高くすることが可能となるため、ベースフィルムWbとカバーレイフィルムWcとを仮圧着させるために要する時間を短縮することが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム供給テーブル1300の上面には、カバーレイフィルムWcを吸着するためのカバーレイフィルム吸着孔が配設されている。また、カバーレイフィルム吸着孔に吸着されたカバーレイフィルムWcにおける離型フィルムの端部を把持した状態で、カバーレイフィルム供給路L2に沿ってカバーレイフィルム供給テーブル1300を移動することによって、カバーレイフィルムWcから離型フィルムを剥離する離型フィルム剥離装置1600をさらに備える。これにより、カバーレイフィルム供給テーブル1300がカバーレイフィルムWcをカバーレイフィルム供給位置P1から仮圧着領域P2まで搬送する工程中にカバーレイフィルムWcから離型フィルムを剥離することが可能となるため、わざわざカバーレイフィルムWcから離型フィルムを剥離するための特別の工程を別途設ける必要がなくなる。このため、ベースフィルムWbとカバーレイフィルムWcとを仮圧着させるために要する時間を短縮することが可能となる。
また、仮圧着テーブル1200にカバーレイフィルムWcを載置するまでは、カバーレイフィルムWcを離型フィルムがついた状態で取り扱うことが可能となるため、カバーレイフィルムWcの取り扱いが極めて容易となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム繰り出し装置1510と、カバーレイフィルム裁断装置1520及びカバーレイフィルム載置装置1530を有するカバーレイフィルム裁断・載置装置1500をさらに備える。これにより、ロール状のカバーレイフィルムを出発材料として用いることが可能となるため、全体としての生産性をさらに高くすることが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム裁断装置1520は、押し切り刃金型1522及び受け金型1524を有し、カバーレイフィルム裁断・載置装置1500は、刃受けシートWhを押し切り刃金型1522と受け金型1524との間に繰り出す刃受けシート繰り出し装置1526と、刃受けシート巻取り装置1528とをさらに有する。これにより、シート状のカバーレイフィルムを短冊状に裁断する際に、刃受けシート繰り出し装置1526によって繰り出される刃受けシートWhが常に押し切り刃を受けることが可能となるため、カバーレイフィルムを適切に裁断することが可能となる。また、押し切り刃の刃先が損傷してしまうことを防止することが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム裁断・載置装置1500は、カバーレイフィルムWcを裁断するのに先立って、カバーレイフィルムWcから離型フィルムを部分的に剥離して部分剥離部を形成するための離型フィルム剥離刃1540をさらに有する。これにより、カバーレイフィルム供給テーブル1300に載置されたカバーレイフィルムWcは、離型フィルム離型刃1540によって予め部分剥離部が形成されるようになる。このため、離型フィルム剥離装置1600は、離型フィルムの端部を容易に把持することが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム載置装置は、カバーレイフィルム裁断装置によって裁断されたカバーレイフィルムをカバーレイフィルム供給テーブルに搬送するためのカバーレイフィルム吸着パッドを有し、カバーレイフィルム吸着パッドは、カバーレイフィルム供給テーブル上にカバーレイフィルムを載置してから離型フィルム剥離装置によって離型フィルムの端部を把持するまでの間も、部分剥離部を吸着するため、カバーレイフィルム供給テーブル1300に載置されたカバーレイフィルムWcは、離型フィルムの部分剥離部がカバーレイフィルム吸着パッドによって吸着されてめくれ上がった状態となる。このため、離型フィルム剥離装置が離型フィルムの端部をさらに容易に把持することが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、ベースフィルム供給装置1400は、仮圧着領域とベースフィルム供給位置とを結ぶベースフィルム供給路に沿ってベースフィルムを供給可能なベースフィルム供給テーブル1410と、ベースフィルムをベースフィルム供給テーブル1410に供給するためのベースフィルム供給用吸着パッドと、ベースフィルムにカバーレイフィルムが仮圧着された積層フィルムを前記ベースフィルム供給テーブルから回収するための積層フィルム回収用吸着パッドとを有するため、短冊状のベースフィルムを出発部材として用いてカバーレイフィルムとベースフィルムとを仮圧着させることが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム供給テーブル1300は、仮圧着領域の一方方向側から仮圧着領域にカバーレイフィルムを供給可能に配設され、ベースフィルム供給テーブル1410は、仮圧着領域の他方方向側から仮圧着領域にベースフィルムを供給可能に配設されている。これにより、カバーレイフィルム供給テーブルが移動するカバーレイフィルム供給路とベースフィルム供給テーブルが移動するベースフィルム供給路とが経路の途中で交差しないため、カバーレイフィルム供給テーブル及びベースフィルム供給テーブルは互いに邪魔し合うことなく移動可能となる。このため、カバーレイフィルムの供給、ベースフィルムの供給及び積層フィルムの回収を効率よく行うことが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、カバーレイフィルム供給テーブル1300及びベースフィルム供給テーブル1410は、カバーレイフィルム供給路L2及びベースフィルム供給路L1に沿って延在する同一のレール1110に配設されている。これにより、カバーレイフィルム供給テーブル及びベースフィルム供給テーブルが個々にレールを備える必要がなくなるため、カバーレイフィルム貼り合わせ装置の構成を従来よりもさらに簡素なものとすることが可能となる。
また、カバーレイフィルム供給テーブルとベースフィルム供給テーブルとが同一のレールに配設されているため、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの位置合わせ精度を高めることが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000においては、仮圧着テーブル1200、カバーレイフィルム供給テーブル1300及びベースフィルム供給装置1400を同期して動作させるためのコントローラをさらに備える。これにより、タクトタイムを合わせながら仮圧着することが可能となるため、ベースフィルムWbに対するカバーレイフィルムWcの貼り合わせ位置精度を高く保ったまま、全体として積層フィルムの生産性を高くすることが可能となる。
実施形態1に係る積層フィルムWsは、上記した実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000を用いて製造された積層フィルムである。
このため、実施形態1に係る積層フィルムWsは、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの貼り合わせ効率を高くすることが可能でメンテナンス作業が容易で貼り合わせコストの安価なカバーレイフィルム貼り合わせ装置を用いて製造された積層フィルムであるため、安価な積層フィルムとなる。
実施形態1に係るフレキシブル基板(図示せず。)は、実施形態1に係る積層フィルムWsを用いて製造されたフレキシブル基板であるため、安価なフレキシブル基板となる。
実施形態1に係る電子機器(図示せず。)は、実施形態1に係るフレキシブル基板を用いて製造された電子機器であるため、安価な電子機器となる。
[実施形態2]
図6は、実施形態2に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置2000を簡略化して示す側面図である。図7は、実施形態2に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置2000におけるカバーレイフィルム供給テーブル2300を簡略化して示す平面図である。図8は、仮圧着テーブル2200を下側から見た図である。図8においては、ベースフィルムWbに4枚のカバーレイフィルムWcが仮圧着された状態を模式的に示している。
実施形態2に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置2000は、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000と基本的には同様の構成を有しているが、ベースフィルム用撮像装置及びカバーレイフィルム用撮像装置をさらに備える点と、カバーレイフィルム供給テーブルが吸着領域を変更可能な構成を有する点で、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000と異なる。
すなわち、実施形態2に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置2000においては、図6に示すように、カバーレイフィルム供給テーブル2300には、仮圧着テーブル2200におけるベースフィルム吸着孔(図示せず。)に吸着されているベースフィルムWbの位置及び姿勢を計測するための撮像素子2720が配設されている。また、カバーレイフィルム供給テーブル2300に載置されたカバーレイフィルムWcの位置及び姿勢を計測するための撮像素子2730をさらに備えている。
また、実施形態2に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置2000においては、カバーレイフィルム供給テーブル2300は、供給するカバーレイフィルムWcの大きさ又は形状にあわせて吸着領域を変更可能な構成を有する。
実施形態2に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置2000においては、図7に示すように、吸着領域を変更可能な構成として、吸着不要な領域における吸着孔2360を覆うことによって吸着領域を変更可能にするための吸着領域変更用マスク2350が装着されている。
このように、実施形態2に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置2000は、ベースフィルム用撮像装置及びカバーレイフィルム用撮像装置をさらに備える点と、カバーレイフィルム供給テーブルが吸着領域を変更可能な構成を有する点で、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000と異なるが、その他の点では実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000と同様の構成を有しているため、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000が有する効果をそのまま有する。
実施形態2に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置2000においては、カバーレイフィルム供給テーブルに載置されたカバーレイフィルムの位置及び姿勢を計測するためのカバーレイフィルム用撮像装置をさらに備え、カバーレイフィルム供給テーブルには、仮圧着テーブルにおけるベースフィルム吸着孔に吸着されているベースフィルムの位置及び姿勢を計測するためのベースフィルム用撮像装置が配設されているため、カバーレイフィルムの位置及び姿勢をカバーレイフィルム用撮像装置により測定し、ベースフィルムの位置及び姿勢をベースフィルム用撮像装置により測定することが可能となる。このため、ベースフィルムに対してカバーレイフィルムの位置及び姿勢を精度よく配置することが可能となり、ベースフィルムに対するカバーレイフィルムの貼り合わせ位置精度をさらに高くすることが可能となる。
また、実施形態1で説明した2つの撮像装置1710(図1参照。)にかからないような、小さいサイズのカバーレイフィルムの位置及び姿勢をも精度よく測定することが可能となるため、1枚のベースフィルムに対して複数のカバーレイフィルムを貼り合わせることが可能となる。このため、複数のカバーレイフィルムそれぞれについて位置及び姿勢を精度良く配置することが可能となるため、また、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの間の収縮率の違いに起因してベースフィルムとカバーレイフィルムとの貼り合わせ精度が低下することを抑制することが可能となるため、ベースフィルムとカバーレイフィルムとの貼り合せ位置精度をさらに高くすることが可能となる。
実施形態2に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置2000においては、カバーレイフィルム供給テーブル2300は、供給するカバーレイフィルムの大きさ又は形状にあわせて吸着領域を変更可能な構成を有するため、1つのカバーレイフィルム供給テーブルで様々な形状のカバーレイフィルムに対応することが可能となる。
[実施形態3]
図9は、実施形態3に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置3000を簡略化して示す側面図である。図10は、実施形態3に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置3000を簡略化して示す平面図である。
実施形態3に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置3000は、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000と基本的には同様の構成を有しているが、ベースフィルムWbとして、シート状ではなくロール状のベースフィルムを用いる点で、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000と異なる。
すなわち、実施形態3に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置3000においては、図9及び図10に示すように、ベースフィルム供給装置3400は、カバーレイフィルム供給路L2に直交する方向に沿ってロール状のベースフィルムWbをシート状にして間欠的に繰り出すためのベースフィルム巻き取り装置3410と、ベースフィルムWbにカバーレイフィルムWcが仮圧着されたシート状の積層フィルムWsをロール状に巻き取るための積層フィルム回収装置3800とを有する。
このように、実施形態3に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置3000は、ベースフィルムWbとして、シート状ではなくロール状のベースフィルムを用いる点で、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000と異なるが、その他の点では実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000と同様の構成を有しているため、実施形態1に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置1000が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
実施形態3に係るカバーレイフィルム貼り合わせ装置3000においては、ベースフィルム供給装置3400は、x軸方向に沿ってロール状のベースフィルムをシート状にして間欠的に繰り出すためのベースフィルム繰り出し装置3410と、ベースフィルムにカバーレイフィルムが仮圧着されたシート状の積層フィルムをロール状に巻き取るための積層フィルム巻き取り装置3800とを有するため、ロール状に巻かれたベースフィルムを出発部材として用いてカバーレイフィルムをベースフィルムに貼り合わせることが可能となる。