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JP4845735B2 - 最適化された分枝をもつ潤滑基油の製造方法 - Google Patents

最適化された分枝をもつ潤滑基油の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、最適化された分枝を有するパラフィン系成分を含む潤滑基油(lubricant base oil)の製造方法に関する。最適化された分枝をもつパラフィン系成分を含む潤滑基油は、少量の分枝を有し、この分枝が潤滑基油分子の中心に向かって濃縮されている。最適化された分枝をもつパラフィン系成分を含む潤滑基油は、低い流動点及び著しく高い粘度指数を有する。本発明は、さらに、最適化された分枝をもつパラフィン系成分を含む潤滑基油を含む工業用潤滑油の製造方法に関する。
パラフィンは高い粘度指数を有するので、高品質潤滑油は、実際にはパラフィン系であるべきであり、通常はパラフィン系である。しかし、直鎖パラフィンは、特に性状がロウ質(waxy)であり、油の高い流動点に寄与する。したがって、ロウ質パラフィン系供給原料(feed)は、水素化異性化脱ロウにより潤滑基油に転化することができ、パラフィン分子上に分枝を形成する。通常、水素化異性化脱ロウは、比較的高い分子を持つ潤滑基油を生成する。ロウ質パラフィン分子上に分枝を形成することは一般的に流動点を低下させるが、粘度指数(VI)(Viscosity Index)も低下させる。ターゲット流動点及び曇り点に到達するためには、あらゆる水素化異性化法で、多量の分枝が必要になる。したがって、比較的多量の分枝が原因で、水素化異性化法から生まれた生成物は、一般的に、最適粘度指数より小さい粘度指数となる。水素化異性化法により製造された潤滑基油製品は、米国特許第6,096,940号、第6,090,989号、及び第6,059,955号に記載されたこれらの製品に類似した分枝特性をもつことができる。
潤滑基油では、低い流動点が望ましい。低い流動点は、潤滑基油が低温度で流動しかつ潤滑することを示唆する。流動点は、注意深く管理された条件下で試料が流動を開始する測定温度である。流動点は、ASTM D5950に記載されたように測定することができる。多くの工業用潤滑基油は、流動点に関する規格値を有する。潤滑基油が低い流動点を有する時、潤滑基油は、低い曇り点、低い低温フィルター詰まり点、及び低温クランキング粘度などの別の良好な低温特性をもつ可能性がある。
また、約30℃以下に分布する流動・曇り点をもつ潤滑基油が望ましい。より高い流動・曇り点分布は、曇り点規格を満たすためには、潤滑基油をきわめて低い流動点に加工する必要がある。
さらに、潤滑基油が高い粘度指数を有することが望まれる。粘度指数(VI)は、潤滑油の動的粘度に及ぼす温度変化の影響を示唆する実験的、無単位の数値である。液体は温度に従って粘度を変化させ、加熱された時により低い粘度になる。即ち、油のVIが高いほど、温度による粘度変化がより低くなる傾向がある。高いVIの潤滑油が必要であり、如何なる時にも、広く変動する温度で比較的に変化の少ない粘度が要求される。例えば、自動車では、エンジンオイルは、低温始動を可能にするために十分に自由に流動しなければならず、しかもウオームアップ後には、十分な潤滑を与えるためには十分に粘性でなければならない。VIは、ASTM D2270−93に記載されたように測定することができる。
流動点及びVIを、潤滑基油のパラフィン系炭化水素分子の分枝に関係付けることができる。直鎖パラフィン系炭化水素上に分枝の形成は、通常、流動点を低下させ、粘度指数(VI)を低下させる。等長の置換数が2倍になると、VIが著しく低下する傾向があるが、流動点は余り影響されないかもしれない。APIプロジェクト42のデータ(ペンシルバニア州立大学、アメリカ石油協会調査プロジェクト42により、1943年7月から1946年7月の間に完成された調査)は、直鎖パラフィン上のブチル、フェニル及びシクロヘキシル分枝について、分枝が分子中央に移動した場合、VIが低下したことを示した。
フィッシャー・トロプシュ法から調製されたロウ質炭化水素は、高品質潤滑油を製造するための良好な可能性をもつ原料油(feed stock)である。好都合なことに、フィッシャー・トロプシュ製品は、多少は含有するかもしれないが、芳香族化合物、硫黄化合物、及び窒素化合物などの典型的石油汚染物をほとんど含有しない。しかし、通常は、最初のフィッシャー・トロプシュロウ質パラフィンは直鎖ロウである。したがって、フィッシャー・トロプシュ製品を、さらに処理して又はアップグレードして、高品質潤滑基油原料油(stock)を供給する必要がある。
多くの研究者は、フィッシャー・トロプシュ合成法からの特殊なロウ質供給原料の分野で、ロウ質供給原料を潤滑基油原料油に転化する手段を研究してきた。一例として、VIを著しく低下させるほど過剰の分枝を形成しないが、流動点を低下させるために有効な分枝を形成させる試みにおいて、従来技術の方法は、水素化異性化ステップのために非晶質又は大孔径ゼオライト触媒(例えばβ−ゼオライト)を用いて、水素化異性化と溶媒脱ロウの組み合わせを用いていた。それにも拘らず、この技術を用いる従来技術の方法では、かなりの分枝が形成される。
一例として、米国特許第6,090,989号は、潤滑油原料油を製造するための水素化脱ロウを開示する。ここで開示されたように、潤滑油原料油は、メチル水素の百分率により測定した時の分枝程度(BI)、及び末端基から離れた4個以上の炭素又は分枝である反復メチレン炭素の百分率により測定した時の分枝の近接性(CH2>4)が、(a)BI−0.5(CH2>4)>15、及び(b)BI+0.85(CH2>4)<45の関係になるように、パラフィン系炭化水素成分を含有する。この計算値は、24個の炭素を含有する分子では、分子が分子当たり少なくとも2.5個の分枝を有し、又は各100個の炭素では、約9個を超える分枝が存在することを意味している。
米国特許第6,008,164号は、フィッシャー・トロプシュロウから潤滑油基剤原料油(lubricant base stock)の製造方法を開示する。その際、潤滑基油原料油は、予め選択された酸化安定性を有している。この潤滑油基剤は、分枝したパラフィンの混合物を含有するものとして開示され、その際、分枝したパラフィンは、4個までのアルキル分枝を含有し、かつ分枝したパラフィンの遊離炭素指数(FCI)は、少なくとも約3である。‘164号特許の実施例は、分枝当たり3.46、3.14、4.19及び3.59個の分枝をもつ潤滑基油を例証する。
WO99/45085は、異性化ステップ及びそれに続く溶媒脱ロウステップを含む潤滑油基剤原料油(lubricant oil base stock)を製造する一体化された方法を開示する。この方法では、そこで開示されたように、ロウ質供給原料が、選択されたモレキュラーシーブ上で中間の流動点に異性化され、その後に、異性化された油が溶媒脱ロウされる。得られた潤滑油基剤原料油は、約140を超える粘度指数を有すると開示された。‘085号公報の実施例は、140台の、最高では156の粘度指数をもつ潤滑油基剤原料油を例示する。
EP0776959A2は、フィッシャー・トロプシュロウ質供給原料から、少なくとも150のVIを有する潤滑基油の製造方法を開示する。この方法は、水素化転化条件下でフィッシャー・トロプシュロウ質供給原料を水素化転化触媒と接触させるステップ、得られた水素化転化流出液を少なくとも1種のより軽質留分及び重質留分に分離するステップ、及び重質留分を脱ロウして基油を製造するステップを含む。この方法に用いられる供給原料は、少なくとも50℃の凝固点をもち、かつ90重量%の沸点と10重量%の沸点間の差異が40から150℃の範囲であるフィッシャー・トロプシュロウに狭義に限定される。水素化転化触媒は、非晶質触媒であると開示されている。
米国特許第6,096,940号は、生分解性炭化水素潤滑基油の製造方法を開示する。この方法は、2官能性非貴金属第VIII族金属触媒上で700°F+フィッシャー・トロプシュロウ質供給原料を水素と接触させて、水素化異性化を行うステップ、及び700°F−材料に転化された700°F+供給原料の重量を基準にして、単流ベースで約20から約50%の範囲の700°F+転化水準で熱分解反応を行ってC5−1050°F原料留分を製造するステップを含む。この原料留分に含有されるイソパラフィンは、100個の炭素当たりメチル分枝約7.5個未満の量のメチル分枝を有すると開示される。C5−1050°F留分から、約650°Fから約750°Fの範囲の初期沸点を有する残渣留分が回収される。この残渣留分は脱ロウされ、脱ロウ油が回収される。脱ロウ油から、生分解性炭化水素基油が回収される。実施例では、回収された潤滑基油のVIは、130台及び140台である。
米国特許第5,059,299号は、約−21℃以下の流動点、及び約130以上の粘度指数を有する潤滑油基剤原料油の収率を最大にする方法を開示する。この方法は、(1)約15から30%の未転化ロウが、潤滑油沸点範囲で沸騰する異性体の油留分に残るように、異性化触媒上でロウを異性化するステップ、(2)生成物を清留するステップ、(3)潤滑油沸点範囲で沸騰する留分を9℃未満の流動/ろ過ΔT(脱ロウ油の流動点とろ過温度との温度差)に溶媒脱ロウするステップ、及び(4)脱ロウした潤滑油製品を回収するステップを含む。この発明に好適に用いられる脱ロウ触媒は、広義に制約され、フッ化アルミナなどの触媒を含む。
また、潤滑基油の組成の分析法の研究、及び潤滑基油の特性がその組成から受ける影響の研究がなされた。一例として、1999年3月16日、ヒューストンで開催の1999AIChE春季国際会議で発表のために準備された、Kramer,D.C.らの文献「VI及び酸化安定性に及ぼすグループII及びIII基油組成の影響」は、グループII及びIIIの基油中のパラフィン及びナフテンの分布を測定する場合、電界イオン化質量分析法(FIMS)が特に価値があることを教示する。この著者らは、1%未満の芳香族化合物の場合、酸化安定性をさらに改良する最も効果的な手段は、VIを上げることであることを発見した。大まかに言って、この著者らは、油中の多環式ナフテン濃度が低いほど、そのVI及び酸化安定性が高くなることを発見した。
ロウ質パラフィン供給原料を高品質潤滑基油、具体的には良好な低温特性及び高粘度指数をもつ潤滑基油に転化するための効率的かつ経済的方法に関するニーズが存在する。
本発明は、潤滑基油の製造方法に関する。この方法は、形状選択性中間孔径モレキュラーシーブを用いて、ロウ質供給原料を水素化異性化脱ロウして、中間油異性体を作成するステップであって、この中間油異性体が、分枝の程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含むステップを含む。この方法では、中間油異性体は、溶媒脱ロウされて潤滑基油を生成する。生成した潤滑基油は、分枝の程度が100個の炭素当たり8個未満のアルキル分枝であり、かつこのアルキル分枝の20重量%未満が2の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含む。この潤滑基油は、−8℃未満の流動点、100℃で約3.2cSt以上の動粘度、及び下式:
ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
から計算された時のターゲット粘度指数を超える粘度指数を有する。
別の観点では、本発明は、合成ガスを用いてフィッシャー・トロプシュ合成を行なって製品流を提供するステップ、及びロウ質炭化水素供給原料流を分離するステップを含む潤滑基油の製造方法に関する。このロウ質炭化水素供給原料流を、形状選択性中間孔径モレキュラーシーブを用いて水素化異性化脱ロウして中間油異性体を作成する。その際中間油異性体は、分枝の程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含む。この中間油異性体を溶媒脱ロウして潤滑基油を製造する。製造された潤滑基油は、分枝の程度が100個の炭素当たり8個未満のアルキル分枝であり、かつこのアルキル分枝の20重量%未満が2の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含む。この潤滑基油は、−8℃未満の流動点、100℃で約3.2cSt以上の動粘度、及び下式:
ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
から計算された時のターゲット粘度指数を超える粘度指数を有する。
別の観点では、本発明は、完成潤滑油の製造方法に関する。この方法では、形状選択性中間孔径モレキュラーシーブを用いて、ロウ質供給原料を水素化異性化脱ロウして、中間油異性体を作成する。その際、この中間油異性体は、分枝の程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含む。この中間油異性体を溶媒脱ロウして潤滑基油を製造する。この潤滑基油は、分枝の程度が100個の炭素当たり8個未満のアルキル分枝であり、かつこのアルキル分枝の20重量%未満が2の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含む。この潤滑基油は、−8℃未満の流動点、100℃で約3.2cSt以上の動粘度、及び下式:
ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
から計算された時のターゲット粘度指数を超える粘度指数を有する。この潤滑基油を1種以上の潤滑油添加剤と混合して、完成潤滑油を提供する。
さらなる観点では、本発明は、合成ガスを用いてフィッシャー・トロプシュ合成を行ない、製品流を提供するステップ、及びロウ質炭化水素供給原料流を分離するステップを含む潤滑基油の製造方法に関する。形状選択性中間孔径モレキュラーシーブを用いて、ロウ質炭化水素供給原料流を水素化異性化脱ロウして、中間油異性体を作成する。この中間油異性体を溶媒脱ロウして潤滑基油を製造する。その際、この潤滑基油は、−8℃未満の流動点、100℃で約3.2cStを超える動粘度、及び下式:
ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
から計算された時のターゲット粘度指数を超える粘度指数を有する。
図は、ターゲット粘度指数の計算式:
ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
を実現する100℃における粘度に対する粘度指数のプロットを図示するもので、ln(100℃における動粘度)は、100℃における動粘度の自然対数である。
本発明は、ロウ質供給原料から潤滑基油の製造方法に関するもので、この潤滑基油は、パラフィン系炭化水素成分の混合物が最適化された分枝を有するパラフィン系炭化水素成分の混合物を含む。これらの最適化された分枝を有するパラフィン系炭化水素成分の混合物を含む潤滑基油は、全体的に潤滑基油分子の中心に向けて濃縮された分枝をもつ、少量の分枝を有する。また、本発明は、これらの最適化された分枝を有するパラフィン系炭化水素成分の混合物を含む潤滑基油、及びこれらの潤滑基油を含む工業用完成潤滑油に関する。さらに、本発明は、最適化された分枝を有するパラフィン系炭化水素成分の混合物を含む潤滑基油を含む完成潤滑油の製造方法に関する。
100℃で約3.2cStを超える動粘度をもつ潤滑基油において、最適化分枝が、非常に低い流動点、及び本明細書で定義するようなターゲット粘度指数を超える、極めて高い粘度指数を提供することができるという発見は驚くべきことである。本発明に従う最適化分枝は、潤滑基油分子が、全体的にこの分子の中心に向けて濃縮された分枝をもつ、少量の分枝を有するパラフィン系炭化水素成分を含むことを意味する。
最適化分枝をもち、かつ100℃で約3.2cStを超える動粘度をもつパラフィン系炭化水素成分を含む潤滑基油は、温和な水素化異性化処理、及びそれに続く溶媒脱ロウの組み合わせによって製造することができる。本発明に従えば、ロウ質供給原料を、特殊な分枝特性をもつパラフィン系炭化水素成分を含む中間油異性体が形成されるような条件下で、温和に水素化異性化する。次に、中間油異性体を、最適化分枝をもち、かつ100℃で約3.2cStを超える動粘度をもつパラフィン系炭化水素成分を含む潤滑基油を実現する条件下で、溶媒脱ロウする。本発明の方法は、全体的に分子の中心に向けて濃縮された分枝をもつ、少量の分枝が存在するように、最適化分枝をもつパラフィン系炭化水素成分を含む潤滑基油を生む。分枝の程度及び分枝の位置は、NMR分析により測定することができる。
全体的な分枝を最小化し、一方で潤滑基油分枝の中央に向けて分枝を最大化することが、非常に高い粘度指数、及び低い流動点をもつ潤滑基油を実現することを発見したことは驚くべきことである。したがって、非常に高い粘度指数、及び低い流動点をもつ高品質な潤滑基油が製造される。
(定義)
以下の用語は、明細書の全般を通して用いられ、かつ特に断らない限り、下記の意味を持つであろう。
「フィッシャー・トロプシュ合成又は方法から誘導された」は、問題の留分、流れ、又は製品が、フィッシャー・トロプシュ法から発生し、又は同じ段階でフィッシャー・トロプシュにより製造されることを意味する。
「ロウ質炭化水素原料油」は、C20+の炭素数をもち、かつ一般的に約600°F(316℃)超の沸点を有する分子を含む供給原料又は流である。本明細書に開示された方法に有用なロウ質炭化水素原料油は、フィッシャー・トロプシュロウ質炭化水素などの合成ロウ質原料油であってもよく、又は石油ロウなどの天然ソースから誘導されてもよい。
「潤滑基油」は、潤滑基油に関する規格を満たしている留分又は製品を意味する。潤滑基油留分は、水素化異性化/溶媒脱ロウ法により本発明の方法に従って実現され、かつ最適化された分枝特性を有する。本発明に従って提供される潤滑基油の追加の特性は、600から950°Fの範囲の初留点、800から1,200°Fの範囲の終期沸点、100℃で3.2から20cStの範囲の粘度、158から240の範囲、好ましくは163から220の範囲、より好ましくは165から200の範囲の粘度指数を含む。さらに、潤滑基油は、−8℃未満、好ましくは−9℃未満、より好ましくは≦−15℃、更により好ましくは−15℃未満、かつ好ましくは−8から−35℃の範囲の流動点をもつ。また、潤滑基油は、+5から−20℃の範囲の曇り点をもつことができる。
「炭化水素又は炭化水素質」は、水素及び炭素原子を含む化合物又は物質を意味し、これらは酸素、硫黄、又は窒素などのヘテロ原子を含んでもよい。
「ターゲット粘度指数」は、動粘度及び粘度指数から誘導された実験値である。ターゲット粘度指数は、下式:
ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
から計算され、ln(100℃における動粘度)は、100℃における動粘度の自然対数である。ターゲット粘度指数の測定は図で説明される。
「アルキル」は、1から6個の炭素原子を有する直鎖飽和一価炭化水素基、又は3から8個の炭素原子を有する分枝した飽和一価炭化水素基を意味する。好ましくは、アルキル基はメチルである。アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチルなどの基を含むが、これらに限定されない。
「遊離炭素指数」(FCI)は、端末炭素からの少なくとも5の炭素、かつ側鎖から離れた少なくとも4の炭素に配置された、イソパラフィン中の炭素原子の数の尺度である。
100℃で約3.2cStを超える動粘度をもち、ある望ましい分枝特性(最適化分枝)をもつパラフィン系炭化水素成分を含む潤滑基油が、非常に高い粘度指数及び優れた低い流動点を有することが、驚くことに発見された。本発明の潤滑基油の粘度指数は、油のターゲット粘度指数より大きい。好ましくは、本発明の潤滑基油の粘度指数は、油のターゲット粘度指数+5より大きい。上に定義したように、ターゲット粘度指数は、粘度依存性があり、下式:
ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
から計算される。
これらの潤滑基油は、パラフィン系炭化水素成分の混合物を含み、パラフィン系炭化水素成分の全ての混合物が最適化された分枝を有する。最適化された分枝をもつパラフィン系炭化水素成分の混合物を含む潤滑基油は、ロウ質供給原料から製造される。また、本発明は、本発明の潤滑基油の製造方法で作成された中間油異性体に関する。本発明の中間油異性体は、特定の分枝特性を有するパラフィン系炭化水素成分を含む。したがって、中間油異性体が潤滑基油に転化された場合、この潤滑基油は、最適化された分枝特性をもつパラフィン系炭化水素成分を含む。中間油異性体は、パラフィン系炭化水素成分からなり、このパラフィン系炭化水素成分は、全体として少量の分枝を有する。
中間油異性体は、最適化された分枝特性をもつパラフィン系炭化水素成分からなる潤滑基油に転化される。本発明に従う最適化された分枝特性は、パラフィン系炭化水素成分が、分枝の中心に向かって濃縮された分枝をもつ、全体的に少量の分枝を有することを意味する。したがって、分子の末端に向かう分枝は最小である。
潤滑基油及び中間油異性体のパラフィン系炭化水素成分上の分子は、アルキル分枝である。潤滑基油及び中間油異性体において、アルキル分枝は主としてメチル分枝(−CH3)である。本発明に従えば、潤滑基油において、分枝特性が最適化されている。分枝特性は、分枝の程度及び分枝の位置を含む。分枝の程度は、パラフィン系炭化水素成分の所定の炭素数当たりのアルキル分枝数により測定できる。好ましくは、分枝の程度は、100個の炭素当たりのアルキル分枝数で測定される。分枝の位置は、パラフィンの炭化水素鎖の末端に関係して測定される。末端炭素は1の位置であり、次の隣接する炭素は2の位置であり、後続の炭素は3の位置などであり、最後に炭化水素鎖の中心に到達する。この炭化水素鎖上の位置は、下式:
Figure 0004845735

で説明できる。
中間油異性体は、本発明の潤滑基油を製造する方法の中間生成物である。中間油異性体は、最小の程度の分枝と大きな流動点の低下を与える特殊な形状選択性触媒を用いて、ロウ質供給材料を温和な水素化異性化法にかけることにより製造される。この中間油異性体は、溶媒脱ロウされて、本発明の潤滑基油を生成する。
本発明によれば、この中間油異性体は、特定の分枝特性をもつパラフィン系炭化水素成分を含む。中間油異性体は、全体的に少量の分枝を有するパラフィン系炭化水素成分からなる。具体的には、中間油異性体は、100個の炭素当たり7.0個未満のアルキル分枝、好ましくは100個の炭素当たり6.5個未満のアルキル分枝を有するパラフィン系炭化水素成分を含む。
中間油異性体は、溶媒脱ロウされて本発明の潤滑基油を提供する。本発明によれば、潤滑基油は、分枝が最適化されたパラフィン系炭化水素成分を含む。この潤滑基油は、最適化された分枝を有するパラフィン系炭化水素成分を含み、その際、異性体のパラフィン系炭化水素成分は、分枝の中心に向かって濃縮された分枝をもち、全体的に少量の分枝をもつ。
具体的には、この潤滑基油は、100個の炭素当たり8個未満のアルキル分枝、好ましくは100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝、より好ましくは100個の炭素当たり6.5個未満のアルキル分枝を有するパラフィン系炭化水素成分を含む。加えて、潤滑基油は、2の位置に20重量%未満の分枝、かつ好ましくは2の位置に15%未満の分枝を有するパラフィン系炭化水素成分を含む。また、潤滑基油は、2+3の位置に少量の分枝、好ましくは25重量%未満の、かつより好ましくは20重量%未満の分枝を有する。さらに、潤滑基油は、5以上の位置に45重量%超の、より好ましくは50重量%超の分枝を有する。
一般的には100℃で約3.2cSt未満の、低い動粘度をもち、かつ低い流動点をもつ潤滑基油を製造することが、高い動粘度をもち、かつ望ましい流動点をもつ潤滑基油を製造することより容易であると言うことが、一般的に業界で受け入れられる。低い動粘度の潤滑基油を含むパラフィン系炭化水素分子は、比較的短いパラフィン鎖であり、一般的に長さとして炭素約25個未満である。比較的低い動粘度をもつ潤滑基油が、比較的短いパラフィン鎖である故、一般的に、これらの潤滑基油は、低流動点を達成するためには少ない分枝でなければならない。
一方、より高い粘度の潤滑基油は、長鎖のパラフィン系炭化水素分子を含む。これらの高粘度潤滑基油の長鎖パラフィン系炭化水素分子では、異性体化して少量の分枝を与えること、及び低流動点を達成することは一層難しくなる。
加えて、ブチル、フェニル、及びシクロヘキシル分枝で、分枝が直鎖パラフィンの中央に向かって移動する時、VIが低下することは、以前から実証されていた。それ故、パラフィン分子の中心に向かって分枝が配置された潤滑基油を製造することが、望ましいと考えられなかったであろう。また、少量の分枝と組み合わせて、そのように設計することが、非常に高いVI及び低流動点をもつ潤滑基油を実現するということは全く驚異的である。
本発明の方法に従えば、ロウ質供給原料は、望ましい量の分枝及び望ましい配置の分枝(即ち、最適化された分枝)を達成するような方法で処理される。それ故、高粘度、低流動点、及び非常に高いVIをもつ潤滑基油が製造される。本発明の潤滑基油は、100℃で約3.2cStより高い、好ましくは約3.2cStと約20cStの間の動粘度を有する。加えて、本発明の潤滑基油は、約27超の、好ましくは約30超の、より好ましくは約27超かつ約70未満の平均炭素数を有する。
分枝の程度及び分枝の位置は、NMR分析により測定することができる。
(NMRによる分枝の分析)
本発明の潤滑基油及び中間油異性体の分枝特性は、以下の8ステップのプロセスに従って、炭素−13NMRを用いて油の試料を分析することにより測定される。このプロセスの説明に引用された文献は、プロセスのステップを詳細に説明する。ステップ1及び2は、新鮮なプロセスからの初期材料についてだけ実施される。
(1)DEPTパルス系列を用いてCH分枝の中心、及びCH3分枝の末端点を同定する(Dodrell,D.T.;D.T.Pegg;M.R.Bendallの「Journal of Magnetic Resonance」、1982年48,323ff)。
(2)APTパルス系列を用いて多重枝(4級炭素)を引き起こす炭素の不在を調査する(Patt,S.L.;J.N.Shooleryの「Journal of Magnetic Resonance」、1982年、46,535ff)。
(3)表にされた、計算された値を用いて特定分枝の位置及び長さに対する種々の分子の炭素共鳴を割り当てる(Lindeman,L.P.の「Journal of Qualitative Analytical Chemistry」、1971年、43、1245ff;Netzel,D.A.らの「Fuel」、1981年、60、307ff)。
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(4)端末メチル炭素の積分強度と単一炭素の強度を比較することにより異なる炭素位置に起きる分枝の相対出現度数を定量する(=全積分/混合物中の分子当たりの炭素数)。
2−メチル分枝の特殊な場合には、末端及び分枝メチルの両者が同一共鳴位置に存在するので、分枝出現度数の計算前に、その強度は2で割られる。
4−メチル分枝部分を計算し、かつ表にする場合、4+メチルに対するその寄与を控除して、二重カウントを回避しなければならない。
(5)計算された試料の平均炭素数,及びC−13NMR分析からの結果を用いて、EP1062305に記載のように、遊離炭素指数を計算する。遊離炭素指数(FCI)は、端末炭素からの少なくとも5の炭素、かつ側鎖から離れた少なくとも4の炭素に配置された、イソパラフィン中の炭素原子の数の尺度である。平均炭素数は、試料の分子量を14(CH2の式量)で割ることにより、潤滑油材料に対して十分正確に測定できる。分子量は、ASTM D2502、ASTM D2503、又はその他の適切な方法により測定できる。本発明によれば、好ましくは、分子量は、ASTM D2503−02により測定される。
(6)米国特許第6,090,989号に記載の計算法を用いて、分枝指数(BI)及び分枝近接性(BP)を計算する。分枝指数は、0.5から1.05ppmの範囲にある非ベンジル性メチル水素の百分率と、0.5から2.1ppmの範囲にある全非ベンジル性脂肪族水素の比率である。分枝近接性は、末端基又は分枝から5以上離れた、反復メチレン炭素(イプシロン炭素)の百分率相当値である。
(7)分子当たりの分枝数は、ステップ4で判明した分枝の総数である。
(8)100個の炭素原子当たりのアルキル分枝数は、分子あたりの分枝数(ステップ7)に100/分子当たりの炭素数を掛けて、計算される。
計測は、フーリエ変換NMR分光器を用いて実施できる。好ましくは、この計測は、7.0T又はそれ以上のマグネットをもつ分光器を用いて実施される。全ての場合、質量分光器、UV又はNMR測定により芳香族性炭素が存在しないことを確認後、スペクトル幅を、飽和炭素の範囲、約0〜80ppm対TMS(テトラメチルシラン)に制限した。クロロホルム−dl中の15〜25重量%の溶液を、45°パルスで励起し、引き続き0.8秒の捕捉時間を設けた。不均一な強度データを最小化するために、励起パルスに先立ち、プロトンデカップラーを10秒ディレー中ゲートオフし、かつ捕捉中ゲートオンした。総実験時間は11〜80分の範囲であった。DEPT及びAPT系列を、文献の説明に従い実施し、Varian又はBrukerの操作マニュアルに記載された最小の偏差であった。
DEPTは、ポーラリゼーショントランスファーによるディストーションレスエンハンスメント(Distortionless Enhancement by Polarization Transfer)である。DEPTは、四級を示さない。DEPT45系列は、プロトンに結合した全炭素に信号を与える。DEPT90は、CH炭素だけを示す。DEPT135は、CH及びCH3上向き、及び180度位相を異にしたCH2(下向き)を示す。APTはアタッチドプロトンテスト(Attached Proton Test)である。これは全炭素を判別するが、しかしCH及びCH3が上向きの場合、四級及びCH2は下向きである。全ての分枝メチルが相当するCHをもつならば、これらの系列は有用である。メチル基は、化学シフト及び相により明確に同定される。両者ともに引用の文献に記載されている。
各試料の分枝特性は、潤滑基油及び中間油異性体の全ての試料がイソパラフィンであるという計算上の仮説を用いて、C−13NMRにより測定した。油試料中に変動する量で存在する可能性があるn−パラフィン又はナフテンについては、補正を行わなかった。製造時に温和な水素化異性化脱ロウ法を採用するため、潤滑基油中の全百分率ナフテンは、通常、少量か又は存在しなかった。ナフテン含有量は、電界イオン化質量分析法(FIMS)を用いて測定できる。
(原料油)
本発明に従えば、最適化された分枝をもつ潤滑基油の製造法に用いる供給原料は、ロウ質炭化水素供給原料である。本明細書に開示された方法に有用なロウ質炭化水素原料油は、フィッシャー・トロプシュロウ質炭化水素などの合成ロウ質原料油でもよく、又は石油ロウなどの天然のソースから誘導されてもよい。従って、この方法に用いるロウ質原料油は、フィッシャー・トロプシュから誘導されたロウ質供給原料、石油ロウ、ガス油などの蒸留原料油、潤滑油原料油、高流動点ポリα−オレフィン、ロウ下油、直鎖α−オレフィンロウ、粗ロウ、脱油ロウ、マイクロクリスタリンワックス、及びそれらの混合物を含むことができる。好ましくは、ロウ質原料油は、フィッシャー・トロプシュロウ質供給原料から誘導される。ロウ質供給原料の実質的部分は、C20+の炭素数を持つ分子を含み、かつ通常、約600°F(316℃)超の沸点をもつ。ロウ質供給原料の大部分の分子は、高い分子量のn−パラフィン、及び供給原料のロウ質に寄与する僅かに分枝したパラフィンである。
ロウ質炭化水素原料油は、所望によっては、水素化処理後に、本明細書に記載した処理を行ってもよい。
(フィッシャー・トロプシュ合成)
好ましくは、本発明のロウ質原料油は、フィッシャー・トロプシュロウ質供給原料から誘導される。フィッシャー・トロプシュ化学では、合成ガスを、反応条件下でフィッシャー・トロプシュ触媒と接触させることにより、液体炭化水素に転化させる。典型的には、メタン及び任意選択でより重質の炭化水素(エタン及びより重質)を、従来の合成ガス発生器に通して、合成用ガスを供給することができる。一般的に、合成用ガスは、水素及び一酸化炭素を含有し、かつ少量の二酸化炭素及び/又は水を含んでもよい。合成ガス中に、硫黄、窒素、ハロゲン、セレン、リン、及びヒ素不純物の存在は、望ましくない。このような理由で、及び合成ガスの質のために、フィッシャー・トロプシュ化学を実施する前に、供給原料から硫黄及びその他の不純物を除去することが好ましい。このような不純物の除去手段は、当業者によく知られている。例えば、ZnOガードベッドが、硫黄不純物除去に好ましい。その他の不純物の除去手段は、当業者によく知られている。また、フィッシャー・トロプシュ反応器に送る前に合成ガスを精製して、合成ガス生成反応中に生成した二酸化炭素、及び除去されなかった追加の硫黄化合物を除去することが望ましいに違いない。これは、例えば、合成ガスを充填カラム中で弱アルカリ性溶液(例えば、炭酸カリ水溶液)と接触させることにより完結できる。
フィッシャー・トロプシュ法においては、H2及びCOの混合物を含有する合成用ガスを、適切な温度及び圧力の反応条件下でフィッシャー・トロプシュ触媒と接触させることが、液体及びガス状炭化水素を生成する。フィッシャー・トロプシュ反応は、典型的には、約300〜700°F(149〜371℃)、好ましくは約400〜550°F(204〜228℃)の温度、約10〜600psia(0.7〜41bar)、好ましくは約30〜300psia(2〜21bar)の圧力、及び約100〜10,000cc/g/hr、好ましくは約300〜3,000cc/g/hrの触媒空間速度で実施される。フィッシャー・トロプシュ型反応のための条件の例は、当業者によく知られている。
フィッシャー・トロプシュ合成法の生成物は、C1からC200+の範囲、大部分がC5からC100+の範囲に違いない。この反応は、一つ又はそれ以上の触媒床を含む固定床反応器、スラリー反応器、流動床反応器、又は異なる型の反応器の組み合わせなどの種々の反応型式で実施できる。このような反応方法及び反応器は、よく知られ、文献で説明されている。
本発明の実施において好ましいスラリーフィッシャー・トロプシュ法は、強い発熱合成反応に対する優れた熱(及び質量)伝達特性を利用し、かつコバルト触媒を用いる時に、比較的高分子量の、パラフィン性炭化水素を生成することができる。スラリー法では、水素及び一酸化炭素の混合物を含有する合成ガスが、スラリーを通して第3相として泡立てられる。このスラリーは、反応条件下で液体である合成反応の炭化水素生成物を含むスラリー液体に分散及び懸濁した、特殊なスラリーフィッシャー・トロプシュ型炭化水素合成触媒を含んでいる。水素と一酸化炭素のモル比は、約0.5から約4の広い範囲でもよく、しかもより典型的には0.7から約2.75、好ましくは約0.7から約2.5の範囲である。特に好ましいフィッシャー・トロプシュ法は、EP0609079に教示されており、あらゆる目的で全面的にこの文献を本明細書に援用する。
一般的に、フィッシャー・トロプシュ触媒は、金属酸化物担体上の第VIII族遷移金属を含む。この触媒は、貴金属助触媒及び/又は結晶性モレキュラーシーブを含んでもよい。適切なフィッシャー・トロプシュ触媒は、1種以上のFe、Ni、Co、Ru及びReを含み、コバルトが好ましい。好適なフィッシャー・トロプシュ触媒は、適切な無機担体材料上に、効果的な量のコバルト、及び1種以上のRe、Ru、Pt、Fe、Ni、Th、Zr、Hf、U、Mg及Laを含み、この担体材料は、好ましくは、1種以上の耐火性金属酸化物を含む。一般的に、触媒中に存在するコバルト量は、全触媒組成物を基準にして約1と約50重量%の間である。また、この触媒は、ThO2、La23、MgO及びTiO2などの塩基性酸化物助触媒、ZrO2、貴金属(Pt、Pd、Ru、Rh、Os、Ir)、コイン金属(Cu、Ag、Au)、Fe、Mn、Ni及びReなどのその他の遷移金属などの助触媒を含むことができる。適切な担体材料は、アルミナ、シリカ、マグネシア及びチタニア、又はそれらの混合物を含む。コバルト含有触媒のための適切な担体は、チタニアを含む。有用な触媒及びそれらの製造方法は、既知であり、かつ米国特許第4,568,663号に例示されている。これらは、触媒選択に関する具体例と考えるが、これに限定するものではない。
ある種の触媒は、比較的低位から中位の連鎖生長反応の可能性を与えるものとして知られており、かつ反応生成物は、比較的高比率の低分子量(C2-8)オレフィン、及び比較的低比率の高分子量(C30+)ロウを含む。ある種のその他の触媒は、比較的高い連鎖生長反応の可能性を与えるものとして知られており、反応生成物は、比較的低比率の低分子量(C2-8)オレフィン、及び比較的高比率の高分子量(C30+)ロウを含む。このような触媒は、当業者にはよく知られており、容易に入手及び/又は製造することができる。
フィッシャー・トロプシュ法からの生成物は、主にパラフィンを含む。フィッシャー・トロプシュ反応からの生成物は、軽質反応生成物及びロウ質反応生成物を含む。軽質反応生成物(即ち、凝縮留分)は、約700°F未満の沸点を有する炭化水素(例えば、中間留出燃料中のテールガス)、大部分がC5〜C20の範囲、かつ量を縮小しながら約C30までの炭化水素である。ロウ質反応生成物(即ち、ロウ質留分)は、約600°F超の沸点を有する炭化水素(例えば、重質パラフィン中の真空ガス油)、大部分がC20+の範囲、かつ量を縮小しながらC10までの炭化水素である。
軽質反応生成物及びロウ質生成物の両者は、実質的にパラフィンである。一般的に、ロウ質生成物は、70重量%超の直鎖パラフィン、場合により80重量%超の直鎖パラフィンを含む。軽質反応生成物は、かなりの比率のアルコール及びオレフィンを有するパラフィン系生成物を含む。ある場合には、軽質反応生成物は、50重量%もの、かつ更に高いアルコール及びオレフィンを含むことがある。それは、本発明の方法のための原料油として使用できるロウ質反応生成物(即ち、ロウ留分)である。
(水素化異性化)
本発明に従えば、ロウ質炭化水素原料油が、水素化異性化領域で水素化異性化され、中間油異性体を生成する。
水素化異性化は、分子構造に分枝を選択的に付加することにより、潤滑基油の低温流動特性を改善する意図がある。理想的には、水素化異性化脱ロウは、ロウ質供給原料を非ロウ質イソパラフィンへ高水準の転化を達成するであろう。一方、同時に、熱分解による転化を最小にする。
本発明に従えば、水素化異性化は、形状選択性中間孔径モレキュラーシーブを用いて実施される。本発明に有用な水素化異性化触媒は、耐火性酸化物担体上に形状選択性中間孔径モレキュラーシーブ、及び任意選択で、触媒的に活性な金属水素化成分を含む。慣用句「中間孔径」は、本明細書では、多孔質無機酸化物が焼成タイプである場合、約4.0から約7.1Åの範囲の有効気孔開口部を意味する。本発明の実施で用いられる形状選択性中間孔径モレキュラーシーブは、一般的に、1−D10−、11−、又は12−環状モレキュラーシーブである。本発明の好ましいモレキュラーシーブは、1−D10−環状品種であり、その際、10−(又は、11−、12−)環状モレキュラーシーブは、酸素で結合された10(又は、11又は12)個の四面体配位原子(T−原子)を有する。1−Dモレキュラーシーブでは、10−環状(又はより大きい)気孔が相互に並列であり、相互接続していない。1−D、2−D及び3−Dなどのゼオライト間の分類は、R.M.Barrerの「Zeolites,Science and Technology」、F.R.Rodrigues、L.D.Rollman及びC.Naccacheの編集、NATO ASI Series、1984年に解説がある。この分類の全体を文献として援用する(特に75頁を参照)。
水素化異性化用の好適な形状選択性中間孔径モレキュラーシーブは、SAPO−11、SAPO−31、及びSAPO−41などのリン酸アルミニウムを基にしている。SAPO−11及びSAPO−31がより好ましく、SAPO−11が最も好ましい。SM−3は、特に好ましい形状選択性中間孔径SAPOであり、SAPO−11モレキュラーシーブの分類に含まれる結晶構造をもっている。SM−3の製造、及びそのユニークな特性は、米国特許第4,943,424号及び第5,158,665号に解説がある。また、水素化異性化用の好適な形状選択性中間孔径モレキュラーシーブは、ZSM−22、ZSM−23、ZSM−35、ZSM−48、ZSM−57、SSZ−32、オフレタイト、及びフェリエライトなどのゼオライトである。SSZ−32及びZSM−23がより好ましい。
好適な中間孔径モレキュラーシーブは、選択されたチャネルの結晶学的自由直径、選択された微結晶サイズ(選択されたチャネル長さに相当する)、及び選択された酸性度を特徴とする。モレキュラーシーブのチャネルの望ましい結晶学的自由直径は、約4.0から約7.1Åの範囲であり、7.1Å以下の最大結晶学的自由直径、及び3.9Å以上の最小結晶学的自由直径を有する。好ましくは、最大結晶学的自由直径は7.1Å以下であり、最小結晶学的自由直径は4.0Å以上である。最も好ましくは、最大結晶学的自由直径は6.5Å以下であり、最小結晶学的自由直径は4.0Å以上である。モレキュラーシーブのチャネルの結晶学的自由直径は、「Atlas of Zeolite Framework Types」、改訂5版、2001年、Ch.Baerlocher、W.M.Meier及びD.H.Olson,Elsevierの10〜15頁に報告されている。これを本明細書に文献として援用する。
本発明の方法に有用な、特に好ましい中間孔径モレキュラーシーブは、例えば、米国特許第5,135,638号、第5,282,958号に解説があり、その内容の全体を文献として本明細書に援用する。米国特許第5,282,958号では、このような中間孔径モレキュラーシーブは、約0.5ミクロン以下の結晶サイズ、少なくとも約4.8Åの最小直径、及び約7.1Åの最大直径をもつ気孔を有する。この触媒は、管状反応器に配置された触媒の0.5gが、370℃、1,200psigの圧力、160ml/minの水素流、1ml/hの供給速度で、少なくとも50%のヘキサデカンを転化するような十分な酸性度をもっている。また、この触媒は、直鎖ヘキサデカン(n−C16)の別種への転化率を96%に導く条件下で用いた時、40%以上の異性化選択性を示す(異性化選択性は下記のように測定される:100×(生成物中の分枝C16の重量%)/(生成物中の分枝C16の重量%+生成物中のC13-の重量%))。
このような特に好ましいモレキュラーシーブは、気孔、及び約4.0から約7.1Åの範囲、好ましくは約4.0から約6.5Åの範囲の結晶学的自由直径をもつチャネルにより更に特徴付けられる。モレキュラーシーブのチャネルの結晶学的自由直径は、「Atlas of Zeolite Framework Types」、改訂5版、2001年、Ch.Baerlocher、W.M.Meier及びD.H.Olson,Elsevierの10〜15頁に報告されている。これを本明細書に文献として援用する。
モレキュラーシーブのチャネルの結晶学的自由直径が未知である場合には、モレキュラーシーブの有効孔径は、標準吸着技術、及び既知の最小動力学的直径を有する炭化水素質化合物を用いて測定できる。Breckの「Zeolite Molecular Sieve」、1974年(特に第8章)、Andersonらの「J.Catalysis」、58、114(1979年)、及び米国特許第4,440,871号を参照されたい。これらの関連部分を文献として本明細書に援用する。吸着測定を実施して孔径を測定するために、標準技術が用いられた。約10分未満にモレキュラーシーブ上で少なくとも平衡吸着値の95%に到達しない(p/po=0.5、25℃)場合、排除するものと考慮することが好都合である。通常、中間孔径モレキュラーシーブは、5.3から6.5Åの動力学的直径を有する分子をほとんど障害なく認めるであろう。
本発明に有用な水素化異性化触媒は、任意選択で、触媒的に活性な水素化金属を含む。触媒的に活性な水素化金属の存在が、製品の改良、特にVI及び安定性の改良につながる。典型的な触媒的に活性な水素化金属は、クロム、モリブデン、ニッケル、バナジン、コバルト、タングステン、亜鉛、プラチナ、及びパラジゥムを含む。金属プラチナ及びパラジゥムが特に好ましく、プラチナが特に最も好ましい。プラチナ及び/又はパラジウムを用いる場合、活性な水素化金属の総量は、典型的には、全触媒の0.1から5重量%の範囲、普通は0.1から2重量%の範囲であり、かつ10重量%を超えることはない。
耐火性酸化物担体は、従来から触媒用に用いられたもので、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、マグネシア、チタニア、及びそれらの混合物を含む酸化物担体から選択できる。
水素化異性化のための条件は、上記のように、特定の分枝特性をもつた異性化油中間体の達成に適合するように調整され、かつ用いる供給原料の特性に依存するであろう。一般的に、本発明の水素化異性化のための条件は温和であって、この条件では、中間油異性体を製造する時、ロウが約700°F未満の沸点を有する材料へ転化する量が、約35重量%未満に維持される。
温和な水素化異性化条件は、一般的には約390°Fと650°Fの間の低い温度、一般的に約0.5hr-1と約20hr-1の間のLHSVで操作することにより達成される。圧力は、典型的には、約15psigから約2,500psig、好ましくは約50psigから約2,000psig、より好ましくは約100psigから約1,500psigである。低圧は、高められた異性化選択性を与え、その結果、より多い異性化及びより少ない供給原料の熱分解をもたらし、収率を高める。
水素化異性化プロセスを通じて反応領域に水素が存在し、水素の送り量は、典型的には約0.5から30MSCF/bbl(1,000標準立方フィート/バレル)、好ましくは約1から約10MSCF/bblである。生成物から分離された水素は、反応領域にリサイクルできる。
これらの形状選択性中間孔径モレキュラーシーブを用いた温和な水素化異性化条件は、特定の分枝特性を有する、即ち全体的に少量の分枝を有するパラフィン系炭化水素成分を含む中間油異性体を生成する。
上記のように、中間油異性体は、NMR分枝分析法で測定した時、100個の炭素当たり7.0個未満、好ましくは6.5個未満のアルキル分枝をもつ。
(溶媒脱ロウ)
本発明に従えば、中間油異性体を溶媒脱ロウして、最適化された分枝特性をもつパラフィン系炭化水素成分を含む潤滑基油を製造する。それ故、溶媒脱ロウは、分子の中心に向かって濃縮された分枝をもつ、全体的に少量の分枝を有するパラフィン系炭化水素成分を含む潤滑基油を製造する。
溶媒脱ロウは、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、又はトルエンなどの溶媒に中間油異性体を溶解することにより、又は「Chemical Technology of Petroleum」、第3版、William Gruse及びDonald Stevens、 McGraw−Hill Book社、ニューヨーク、1960年、566から570頁に解説されたように、ロウ分子を沈殿させることにより、中間油異性体から残留ロウ質分子を除去するために用いられる。また、米国特許第4,477,333号、第3,773,650号、及び第3,775,288号を参照されたい。本発明では、溶媒脱ロウは、水素化異性化に続いて用いることが好都合であり、ロウが約700°F未満の沸点を有する材料へ転化する量が、約35重量%未満となる温和な条件で行われた水素化異性化の後で、未転化ロウを回収する。
本発明に従えば、溶媒脱ロウは、当業界によく知られた従来法により実施することができる。溶媒脱ロウは、混合物中に存在するパラフィンロウを結晶化させるために制御された条件下で、中間油異性体/溶媒の混合物を冷却することにより行うことができる。このような方法では、中間油異性体及び脱ロウ溶媒は、ロウが溶解する温度に加熱される。続いて、加熱された装入材料が冷却領域を通過させられ、そこでは、約0.5℃から4.5℃/minの範囲の一定の遅い速度で、ロウの実質的部分が結晶化する温度(例えば、−10℃から−20℃)に達するまで冷却が行われる。脱ロウされた潤滑基油製品は、選択された流動温度を有する。所望する脱ロウ温度に達した時、ロウ結晶、中間油異性体、及び溶媒の混合物を個−液分離して、ロウを含まない油−溶媒溶液、及び少量の油を含有する固体ロウを回収する。油−溶媒溶液から、ロウ結晶を分離するために用いることができる個−液分離技術は、重力沈降、遠心分離、及びろ過などの既知の個−液分離法を含む。工業的方法では、ロータリーバキュームフィルターを用いたろ過、それに続くロウケーキの溶媒洗浄が、最も普通に採用される。固体ロウ分離後に得られた固体ロウ/油溶液は、粗ロウとして知られている。
分離された油−溶媒溶液を蒸留して、溶媒留分及び脱ロウ潤滑基油製品留分を回収する。この方法は、米国特許第5,413,695号に記載の通りであり、その内容を全体的に文献として援用する。
脱ロウ溶媒として有用であると知られている溶媒は、3個から6個炭素原子を含むケトンであり、例えば、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、及びメチルイソブチルケトン(MIBK)、ケトンの混合物、及びベンゼン及びトルエンを含む芳香族炭化水素とケトンの混合物がある。ジクロロメタン及びジクロロエタン、及びそれらの混合物を含むハロゲン化低分子量炭化水素も、脱ロウ溶媒として知られている。ロウ質油原料油の溶媒希釈は、油の流動性を維持することにより、取り扱いを容易にし、最適なロウ−油分離を可能にし、脱ロウ油の収率を最適水準にする。溶媒希釈の程度は、個別の中間油異性体及び用いる溶媒、冷却領域における濾過温度へのアプローチ、及び分離領域における所望する溶媒と油の最終比率により決まる。
脱ロウステップで除去されたロウの全体又は一部分を、回収して、本発明の方法で使用する水素化異性化ステップにリサイクルし、及び/又はその他の用途(商品適性のあるロウに加工する、又は商品適性のあるロウとして使用する)のために収集してもよい。回収したロウの全体又は一部分をリサイクルする時、このロウは単独で、又は別のロウ質原料油と組み合わせて、本発明の水素化異性化ステップに適用することができる。回収したロウの全体又は一部分のリサイクルは、この方法の収率を向上させる。
溶媒脱ロウ後、最適化分枝をもつパラフィン系炭化水素成分を含有する潤滑基油が実現される。最適化された分枝は、潤滑基油が、この分子の中心に向けて濃縮された分枝をもつ、全体的に少量の分枝を有するパラフィン系炭化水素成分含むことを意味する。本発明の方法から回収された、最適化分枝をもつパラフィン系炭化水素成分を含有する潤滑基油は、100℃で約3.2cSt超の動粘度をもつ。加えて、最適化分枝をもつパラフィン系炭化水素成分を含有する潤滑基油は、上で規定したように、油のターゲット粘度指数を超える粘度指数をもつ。好ましくは、本発明の潤滑基油の粘度指数は、油のターゲット粘度指数+5を超える。また、潤滑基油は、−8℃未満、好ましくは−9℃未満、より好ましくは≦−15℃、かつ更により好ましくは−15℃未満の流動点を有する。
一般的に、潤滑基油の流動点と溶媒脱ロウ前の中間油異性体の流動点の間の差は、約25°Fを超える。
(水素化仕上げ)
最適化された分枝をもつパラフィン系炭化水素成分を含有する潤滑基油、又は任意選択で中間油異性体は、水素化仕上げを行って、製品の品質及び安定性を改善できる。水素化仕上げ時、全体的LHSVは、約0.25から2.0、好ましくは約0.5から1.0である。水素分圧は、200psiaを超え、好ましくは約500psiaから約2,000psiaの範囲である。典型的には、水素の再循環速度は、50SCF/Bblを超え、好ましくは1,000と5,000SCF/Bblの間である。温度は、約300°Fから約750°F、好ましくは450°Fから600°Fの範囲である。
適切な水素化仕上げ触媒は、アルミナ又はケイ素含有マトリックス上のプラチナ又はパラジゥムなどの第VIIIA族(国際純粋応用化学連合の1975規程に従う)からの貴金属、及びアルミナ又はケイ素含有マトリックス上のニッケル−モリブデン又はニッケル−スズなどの非硫化第VIIIA族及び第VIB族を含む。米国特許第3,852,207号は、適切な貴金属触媒、及び温和な条件を解説している。別の適切な触媒は、例えば、米国特許第4,157,294号、第3,904,513号に記載がある。非貴金属(ニッケル−モリブデン及び/又はタングステンなど)及び少なくとも約0.5、及び一般的には約1から約15重量%のニッケル及び/又はコバルトが、相当する酸化物として測定される。貴金属(プラチナなど)触媒は、0.01%を超える金属、好ましくは0.1と1.0%の間の金属を含有する。プラチナとパラジゥムの混合物などの、貴金属の組み合わせを用いることもできる。
(最適化された分枝をもつ潤滑基油)
本発明の潤滑基油は、分枝が最適化されたパラフィン系炭化水素成分を含む。最適化された分枝をもつパラフィン系炭化水素成分を含有する潤滑基油は、高い粘度、低い流動点、及び非常に高いVIを有する。本発明の潤滑基油は、100℃で約3.2cStを超える、好ましくは約3.2cStと約20cStの間の動粘度をもつ。加えて、本発明の潤滑基油は、約27を超える、好ましくは約30を超える、より好ましくは約27を超え、かつ約70未満の平均炭素数を有するパラフィン系炭化水素成分を含有する
アメリカ石油協会(API)は、化学的組成に従って基油を分類した。APIが定義したように、グループIIIの油は、非常に高い粘度指数(>120)をもち、この油は、300ppm未満の全硫黄含有量、及び90%以上の飽和化合物含有量である。また、APIのグループIIIの油は、激しい水素化分解及び/又は異性化により従来から製造されている。一般的に、本発明の潤滑基油は、APIグループIIIの基油として分類される。これをフィッシャー・トロプシュ供給原料などの、低全硫黄量のロウ質供給原料から製造する時、この潤滑基油は、300ppm未満の全硫黄含有量を有するであろう。
一般的に、フィッシャー・トロプシュのロウ質供給原料から製造された本発明の潤滑基油は、約5ppm未満の全硫黄含有量、95%超の飽和化合物含有量、及び0と約8%の間の、好ましくは0と約5%の間の全ナフテン含有量を有する。全硫黄は、ASTM5453−00により紫外蛍光を用いて測定される。
特に、潤滑基油は、100個の炭素当たり8個未満のアルキル分枝、好ましくは100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝、及びより好ましくは100個の炭素当たり6.5個未満のアルキル分枝をもつパラフィン系炭化水素成分を含む。NMR分枝分析により測定した時、2の位置の分枝は、20重量%未満、好ましくは15重量%である。2+3の位置の分枝は、25重量%未満、好ましくは20重量%である。加えて、5以上の位置の分枝は、50重量%、好ましくは60重量%である。本発明の潤滑基油の遊離炭素指数は、一般的に、約3を超え、好ましくは約5を超える。
本発明の潤滑基油は、メチル水素の百分率により測定された時の分枝程度(BI)、及び末端基から離れた4個以上の炭素又は分枝である反復メチレン炭素の百分率により測定された時の分枝の近接性(CH2>4)が、BI−0.5(CH2>4)<12となるような、パラフィン系炭化水素成分を含み、一方では低流動点を保持する。好ましくは、本発明の潤滑基油は、BI−0.5が10未満、より好ましくは8未満、更により好ましくは6未満であるような分枝をもち、一方で低流動点を保持する。
流動点は、注意深く管理された条件下で、潤滑基油の試料が流動を開始する温度である。特に断りが無い限り、本明細書で用いた流動点は、標準的分析法ASTM D5950−02により測定した。本発明に従う最適化された分枝をもつ潤滑基油は、優れた流動点を有する。潤滑基油の流動点は、−8℃未満、好ましくは−9℃未満、より好ましくは≦−15℃、更により好ましくは−15℃未満である。
曇り点は、流動点に対する補足的測定値であり、潤滑基油の試料が、注意深く特定化された条件下で濁り始める温度として表される。曇り点は、例えば、ASTM D5773−95により測定することができる。本発明に従う最適化された分枝をもつ潤滑基油は、0℃未満の曇り点をもつ。
最適化された分枝をもつパラフィン系炭化水素成分を含有する潤滑基油の粘度指数は、非常に高く、かつ潤滑基油のターゲット粘度指数より高く、好ましくは潤滑基油のターゲット粘度指数+5より高い。最適化された分枝をもつ潤滑基油の動粘度の範囲は、100℃で3.2cStより高く、かつ100℃で約3.2cStと約20cStの間であってもよい。
製造に用いられる水素化異性化脱ロウ法が温和であるため、潤滑基油中の百分率全ナフテンは、低いか又は存在しない。一般的に、ナフテンが存在する時には、ナフテンはほとんど排他的にモノナフテンである。潤滑基油中に存在するナフテンの全量は、0と約8%の間、好ましくは0と約5重量%の間である。このナフテンは、1999年3月16日、ヒューストン、1999年AIChE春季国際会議の発表のために準備されたKramer,D.C.らによる報告「VI及び酸化安定性に及ぼすグループII及びIIIの基油組成物の影響」に記載されたように、電界イオン化質量分析法(FIMS)を用いて測定される。本発明の潤滑基油中の百分率全ナフテン含有量は、各試料のためにFIMSにより測定されたモノナフテン%、ジナフテン%、トリナフテン%、テトラナフテン%、ペンタナフテン%、及びヘキサナフテン%の合計を考慮して決定される。
本発明の潤滑基油は、非常に少量の芳香族化合物、及び多環ナフテンを含むので、潤滑基油は、優れた酸化安定性を有する。潤滑基油の酸化安定性を測定する一つの方法は、米国特許第3,852,207号に記載されたように、オキシデータBN試験である。オキシデータBN試験は、Dornte型酸素吸収装置により酸化に対する抵抗を測定する。R.W.Dornteの「ホワイト油の酸化」、Industrial and Engineering Chemistry、第28巻、26頁、1936年を参照されたい。通常、この条件は340°Fで純酸素の1気圧である。この結果は、100gの油により1,000mlのO2を吸収する時間で表される。オキシデータBN試験では、100gの油当たり0.8mlの触媒が用いられ、添加剤パッケージが、試験される油に含まれている。この触媒は、使用クランクケースオイルの平均的金属分析をシミュレートした、ケロシン中の可溶性ナフテン酸金属の混合物である。触媒中の金属濃度は、下記の通りである:銅=6,927ppm;鉄=4,083ppm;鉛=80,208ppm;マンガン=350ppm;及びスズ=3,565ppm。添加剤パッケージは、試験される油100g当たり、80gミリモルのビスポリプロピレンフェニルジチオリン酸亜鉛である。オキシデータBNは、シミュレートされた用途で潤滑基油の感度を測定する。高い値、又は1リットルの酸素を吸収するための長い時間は、良好な酸化安定性を示唆する。一般的用途では、潤滑基油のオキシデータBNが7時間を超えることが望ましい。本発明の潤滑基油では、このオキシデータBN値は、約15時間を超える、好ましくは約30時間を超える。
(配合物)
本発明の潤滑基油は、単独で用いることができ、又は従来のグループIの基油、従来のグループIIの基油、従来のグループIIIの基油、異性化石油ロウ、ポリα−オレフィン(PAO)、ポリ内部オレフィン(PIO)、ジエステル、ポリオールエステル、リン酸エステル、アルキル化芳香族化合物、及びそれらの混合物からなる群から選ばれた追加の基油と配合することができる。
アルキル化芳香族化合物は、ルイス酸又はブレンステッド酸触媒の存在下で、ハロアルカン、アルコール、又はオレフィンを用いて芳香族化合物をアルキル化して製造される合成潤滑油である。アルキル化芳香族潤滑油の概要は、「合成潤滑油及び高性能機能性液体」、Ronald L.Shubkin編集、1993年、125〜144頁に記載がある。これを本明細書に援用する。アルキル化芳香族化合物の有用な例は、アルキル化ナフタレン、及びアルキル化ベンゼンである。アルキル化芳香族化合物は、良好な低温特性を有し、かつ改良された添加剤溶解性、及び別の基油との配合物において性能改良を実現できる。
本発明の潤滑基油は、優れた低温流動特性、高いVI、及び高い酸化安定性をもつ故、この潤滑基油は、従来の潤滑基油を品質向上するための理想的配合原料油である。
本発明の潤滑基油が、1種以上の追加の潤滑基油と配合された場合、追加の潤滑基油は、結果として得られた基油組成物の総量に対して95重量%未満の量で存在する。
(完成潤滑油)
潤滑基油は、完成潤滑油の最重要成分であり、通常は完成潤滑油の70%超を占める。完成潤滑油は、潤滑基油及び少なくとも1種の添加剤を含む。完成潤滑油は、自動車、ジーゼルエンジン、回転軸、変速機、及び工業用途で使用できる。完成潤滑油は、意図する用途に対し関係運営機構が明示するような規格を満たさなければならない。
本発明の潤滑基油は、工業用の完成潤滑油に有用である。それらの優れたVI及び低温特性の結果として、本発明の潤滑基油は、多くのそれらの用途に向いた完成潤滑油の調合に適している。加えて、本発明の潤滑基油の優れた酸化安定性は、多くの高温用途に向いた完成潤滑油に有用なものにする。
完成潤滑油組成物を実現するために、本発明の潤滑基油に配合することができる添加剤は、完成潤滑油の選択特性を改良することを目的にする組成物を含む。典型的な添加剤は、例えば、耐摩耗添加剤、EP剤、清浄剤、分散剤、酸化防止剤、流動点降下剤、VI改良剤、粘度変性剤、フリクションモディファイヤー、抗乳化剤、消泡剤、腐食抑制剤、防錆剤、シール膨潤剤、乳化剤、湿潤剤、潤滑改良剤、金属不活性化剤、ゲル化剤、粘着剤、殺菌剤、フルイドロス添加剤、着色剤などを含む。
完成潤滑油が、必要な流動点、動粘度、引火点、及び毒性特性をもつ限り、米国特許第5,096,883号、及び第5,189,012号に記載された炭化水素などの、別の炭化水素が、潤滑基油に配合されてもよい。これらの別の炭化水素は、掘穿泥水に特に有用な基油を含む。一例として、米国特許第5,096,883号は、実質的に無毒な基油に関係するもので、これは、分枝鎖パラフィン又はエステル官能基で置換された分枝鎖パラフィン、又はそれらの混合物、好ましくは分子当たり約18と約40個の間の炭素原子、より好ましくは分子当たり約18と約32個の間の炭素原子をもつ基油から本質的に構成される。米国特許第5,189,012号は、C2からC14の鎖長を含む1種以上のオレフィンから合成された分枝鎖オリゴマーであって、120から1,000の平均分子量をもつオリゴマーからなる群から選ばれた合成炭化水素に関する。
通常は、完成潤滑油中の添加剤の総量は、完成潤滑油の約1から約30重量%になるであろう。しかし、本発明の潤滑基油は、低流動点、高VI、及び優れた酸化安定性を含む優れた特性を有するので、別の方法で製造された基油に対して通常要求される完成潤滑油のための規格を満たすために、少量の添加剤が必要になるかもしれない。完成潤滑油の調合に添加剤を使用することは、文献によく報告されており、当業者によく知られている。
以下の説明のための実施例に従って本発明をさらに説明するが、これらの実施例に限定する意図はない。
特に断りが無い限り、この開示中で、全てのシミュレートされた蒸留沸点範囲の分布は、標準分析法D6352−98又は同等な方法を用いて測定された。本明細書で用いる場合、D6352−98に同等な分析法は、標準分析法と同等な結果を実質的に与える任意の分析法をいう。
実施例1は、35重量%のキャタパル(Catapal)アルミナで固めたPt/SSZ−32触媒(0.3重量%のPt)を用いてn−C28供給原料(アルドリッチ社から購入)からできた潤滑基油を製造した。ランは、1,000psig、0.8LHSV、及び7MSCF/bblのワンススルーH2であった。反応器温度は575°Fであった。続いて、反応器からの流出液が、450°FでPt−Pd/SiO2−Al23水素化仕上げ触媒上を通過させられた。温度を除いて、異性化反応器に用いる条件と同様な条件が用いられた。600°F+製品の収率は71.5重量%であった。ロウから600°F-沸点範囲の物質への転化は28.5重量%であった。700°F未満の転化は33.6重量%であった。ランからの残油留分(75.2重量%)は、743°Fでカットされ、89.2重量%の残油を与えた(全供給原料を基準にして67.1重量%)。水素化異性化油残油の特性を、以下の表Iに要約する。
Figure 0004845735
次に、これらの残油は、-15℃で溶媒脱ロウされ、84.2重量%の溶媒脱ロウ油(全供給原料を基準にして56.5重量%)、及び15.7重量%のロウをもたらした。この油の特性の評価を、以下に表VIに要約する。
n−C36供給原料(アルドリッチ社から購入)が、0.3%のPt及び35%のキャタパルアルミナ結合剤を含むPt/SSZ−32触媒上で異性化された。ランの条件は、580°F、1.0LHSV、1,000psig反応器圧力、及び7MSCF/bblのワンススルー水素速度であった。反応器流出液は、1,000psigで、シリカ−アルミナ水素化仕上げ触媒上にPt/Pdを含有した第2反応器に直接流れた。この反応器の条件は、450°Fの温度、及び1.0LHSVであった。転化率及び収率は、以下に表IIに要約された通りであった。
Figure 0004845735
ランからの残油留分が分離された。水素化異性化油残油の特性を以下に表IIIに要約する。
Figure 0004845735
メチルエチルケトン(MEK)/トルエンを用いて-15℃で、ストリッパー残油を溶媒脱ロウした。ロウ含有量は31.5重量%、油収率は68.2重量%であった。この方法に用いた供給原料を基準にすると、溶媒脱ロウされた650°F+油収率は、45.4重量%であった。油の特性評価を以下に表VIに要約する。
水素化処理したフィッシャー・トロプシュロウを、0.3%のPt及び35%のキャタパルアルミナ結合剤を含むPt/SSZ−32触媒上で異性化した。ランの条件は、560°F、1.0LHSV、300psig反応器圧力、及び6MSCF/bblのワンススルー水素速度であった。反応器流出液は、300psigで、シリカ−アルミナ水素化仕上げ触媒上にPt/Pdを含有した第2反応器に直接流れた。この反応器の条件は、450°Fの温度、及び1.0LHSVであった。水素化処理したフィッシャー・トロプシュロウの特性を、以下に表IVに要約した。転化率及び収率、並びに水素化処理したストリッパー残油の特性を、以下に表Vに要約する。
Figure 0004845735
Figure 0004845735
MEK/トルエンを用いて-15℃で、ストリッパー残油を溶媒脱ロウした。ロウ含有量は33.9重量%、油収率は65.7重量%であった。この方法に用いた供給原料を基準にすると、溶媒脱ロウされた650°F+油収率は、49.9重量%であった。油の特性評価を以下に表VIに要約する。
Figure 0004845735
Figure 0004845735
本発明の範囲及び精神から離れることなく、本発明の種々の変性及び変更が、当業者に明白であろう。その他の目的及び利点は、先の説明の観点から当業者には明らかになるであろう。
ターゲット粘度指数の計算式の説明図である。

Claims (32)

  1. 潤滑基油の製造方法であって、
    (a)形状選択性中間孔径モレキュラーシーブを用いて、ロウ質供給原料を水素化異性化脱ロウして、中間油異性体を作成するステップであって、この中間油異性体が、分枝の程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含むステップ、
    (b)中間油異性体を分析することで、この中間油異性体が、分枝の程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含むことを測定するステップ、及び
    (c)中間油異性体を溶媒脱ロウして潤滑基油を製造するステップであって、この潤滑基油が、分枝の程度が100個の炭素当たり8個未満のアルキル分枝であり、かつ20重量%未満のアルキル分枝が2の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含み、かつこの潤滑基油が、−8℃未満の流動点、100℃で3.2cSt以上の動粘度、及び下式:
    ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
    から計算された時のターゲット粘度指数を超える粘度指数を有するステップを含む製造方法。
  2. フィッシャー・トロプシュ法からのロウ質供給原料を用いることをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 形状選択性中間孔径モレキュラーシーブが、SAPO−11、SAPO−31、SAPO−41、SM−3、ZSM−22、ZSM−23、ZSM−35、ZSM−48、ZSM−57、SSZ−32、オフレタイト、フェリエライト、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。
  4. 形状選択性中間孔径モレキュラーシーブが、SAPO−11、SAPO−31、SM−3、SSZ−32、ZSM−23、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。
  5. 形状選択性中間孔径モレキュラーシーブが、金属水素化成分を含む請求項1に記載の方法。
  6. 金属水素化成分が、プラチナ、パラジウム、又はそれらの混合物である請求項5に記載の方法。
  7. 金属水素化成分が、プラチナである請求項5に記載の方法。
  8. 溶媒脱ロウから未転化ロウを回収し、この未転化ロウを水素化異性化脱ロウにリサイクルすることをさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. 潤滑基油を、従来のグループIの基油、従来のグループIIの基油、従来のグループIIIの基油、異性化石油ロウ、ポリα−オレフィン、ポリインターナルオレフィン、ジエステル、ポリオールエステル、ホスフェートエステル、アルキル化芳香族化合物、及びそれらの混合物からなる群から選ばれた追加の基油と混合することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  10. 中間油異性体が、分枝程度が100個の炭素当たり6.5個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  11. 潤滑基油が、−9℃未満の流動点を有する請求項1に記載の方法。
  12. 潤滑基油が、−15℃以下の流動点を有する請求項1に記載の方法。
  13. 溶媒脱ロウが、少なくとも25℃だけ中間油異性体の流動点を低下させて、中間油異性体の流動点より少なくとも25℃低い流動点をもつ潤滑基油を提供する請求項1に記載の方法。
  14. 潤滑基油が、分枝程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  15. 潤滑基油が、分枝程度が100個の炭素当たり6.5個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  16. 潤滑基油が、アルキル分枝の25重量%未満が2+3の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  17. 潤滑基油が、50重量%を超えるアルキル分枝が5以上の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  18. 潤滑基油が、ターゲット粘度指数+5を超える粘度指数を有する請求項1に記載の方法。
  19. 潤滑基油が、20重量%未満のアルキル分枝が2+3の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  20. 潤滑基油が、60重量%を超えるアルキル分枝が5以上の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  21. 潤滑基油が、5重量%未満のナフタレン含有量である請求項1に記載の方法。
  22. 潤滑基油が、メチル炭化水素の百分率により測定された時の分枝程度(BI)、及び末端基から離れた4個以上の炭素又は分枝である反復メチレン炭素の百分率により測定された時の分枝の近接性(CH2>4)がBI−0.5(CH2>4)<12となるようなパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  23. 潤滑基油が、5ppm未満の硫黄含有量である請求項2に記載の方法。
  24. 潤滑基油が、25時間を超えるオキシデータBN値を有する請求項1に記載の方法。
  25. 潤滑基油が、分枝程度が分子当たり2.5個未満の分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  26. 潤滑基油が、分枝程度が分子当たり2.0個未満の分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含む請求項1に記載の方法。
  27. 潤滑基油の製造方法であって、
    (a)合成ガスを用いてフィッシャー・トロプシュ合成を行ない、製品流を提供するステップ、
    (b)ロウ質炭化水素供給原料流を分離するステップ、
    (c)形状選択性中間孔径モレキュラーシーブを用いて、ロウ質炭化水素供給原料流を水素化異性化脱ロウして、中間油異性体を作成するステップであって、この中間油異性体が、分枝の程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含むステップ、
    (d)中間油異性体を分析することで、この中間油異性体が、分枝の程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含むことを測定するステップ、及び
    (e)中間油異性体を溶媒脱ロウして潤滑基油を製造するステップであって、この潤滑基油が、分枝の程度が100個の炭素当たり8個未満のアルキル分枝であり、かつ20重量%未満のアルキル分枝が2の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含み、かつこの潤滑基油が、−8℃未満の流動点、100℃で3.2cSt以上の動粘度、及び下式:
    ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
    から計算された時のターゲット粘度指数を超える粘度指数を有するステップを含む方法。
  28. 溶媒脱ロウから未転化ロウを回収し、この未転化ロウを水素化異性化脱ロウにリサイクルすることを更に含む請求項27に記載の方法。
  29. 潤滑基油を、従来のグループIの基油、従来のグループIIの基油、従来のグループIIIの基油、異性化石油ロウ、ポリα−オレフィン、ポリ内部オレフィン、ジエステル、ポリオールエステル、ホスフェートエステル、アルキル化芳香族化合物、及びそれらの混合物からなる群から選ばれた追加の基油と混合することを更に含む請求項27に記載の方法。
  30. 完成潤滑油の製造方法であって、
    (a)形状選択性中間孔径モレキュラーシーブを用いて、ロウ質供給原料を水素化異性化脱ロウして、中間油異性体を作成するステップであって、この中間油異性体が、分枝の程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含むステップ、
    (b)中間油異性体を分析することで、この中間油異性体が、分枝の程度が100個の炭素当たり7個未満のアルキル分枝であるパラフィン系炭化水素成分を含むことを測定するステップ、及び
    (c)中間油異性体を溶媒脱ロウして潤滑基油を製造するステップであって、この潤滑基油が、分枝の程度が100個の炭素当たり8個未満のアルキル分枝であり、かつ20重量%未満のアルキル分枝が2の位置にあるパラフィン系炭化水素成分を含み、かつこの潤滑基油が、−8℃未満の流動点、100℃で3.2cSt以上の動粘度、及び下式:
    ターゲット粘度指数=22×ln(100℃における動粘度)+132
    から計算された時のターゲット粘度指数を超える粘度指数を有するステップ、及び、
    (d)潤滑基油を1種以上の潤滑油添加剤と混合して、完成潤滑油を提供するステップを含む方法。
  31. フィッシャー・トロプシュ法からのロウ質供給原料を提供することを更に含む請求項30に記載の方法。
  32. 潤滑基油を、従来のグループIの基油、従来のグループIIの基油、従来のグループIIIの基油、異性化石油ロウ、ポリα−オレフィン、ポリ内部オレフィン、ジエステル、ポリオールエステル、ホスフェートエステル、アルキル化芳香族化合物、及びそれらの混合物からなる群から選ばれた追加の基油と混合することを更に含む請求項30に記載の方法。
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