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JP4728235B2 - 物質の界面動電輸送を用いた爪甲真菌症治療の方法、器具、およびキット - Google Patents

物質の界面動電輸送を用いた爪甲真菌症治療の方法、器具、およびキット Download PDF

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JP4728235B2 JP2006520101A JP2006520101A JP4728235B2 JP 4728235 B2 JP4728235 B2 JP 4728235B2 JP 2006520101 A JP2006520101 A JP 2006520101A JP 2006520101 A JP2006520101 A JP 2006520101A JP 4728235 B2 JP4728235 B2 JP 4728235B2
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Description

関連出願の相互参照
本願は、「爪甲真菌症治療」という名称の米国仮出願番号第60/486,973号に関する優先権を主張し、この内容はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
発明の背景
爪甲真菌症は、酵母菌、表皮糸状菌、または他のかびにより引き起こされる爪の病気であり、すべての爪の障害の約50%に相当する。足指の爪の感染は爪甲真菌症の発病率の約80%を占め、一方手指の爪は全ケースの約20%で冒される。表皮糸状菌は爪甲侵入、特に足指の爪の爪甲真菌症における最もよくある原因である。表皮糸状菌により引き起こされる爪甲真菌症は、爪白癬と呼ばれる。トリコフィトン・ルブルムは飛びぬけて最も頻繁に特定される表皮糸状菌であり、続いてT・メンタグロフィテスである。末端爪下爪甲真菌症は、進行して結局は爪床および爪甲を巻き込む下爪皮(爪の束縛されていない末端部のすぐ下の厚くなった表皮)を経由する侵入の主要部位に対する爪白癬の最も普通の表れである。変色、爪甲剥離、および爪下の破片の蓄積や爪甲ジストロフィが、この疾患の特徴である。この疾患は、その犠牲者の生活の質に悪影響を及ぼし、患者の愚痴は見苦しい爪や履物を履いたときの不快さから、二次的な細菌感染を含めたより深刻な合併症までの範囲に及ぶ。
抗生物質(例えばニスタチンやアンフォテリシンB)、抗真菌薬(ミコナゾール、クロトリマゾール、フルコナゾール、エコナゾール、スルコナゾールなど)、および非イミダゾール抗真菌薬(アリルアミン誘導体であるテルビナフィンやナフチフィンなど)、およびベンジルアミンであるブテナフィンの経口的および局所的使用を含めて真菌感染症の治療のための多くの方法が知られている。
しかしながら爪甲真菌症は、大部分の治療法に対して抵抗力があることが分かっている。爪真菌感染症は、通常の局所的治療によって到達するのが難しい領域にあり、抗真菌薬は、爪甲に容易に浸透して爪の内側の感染部位に達することができない。したがって爪真菌感染症は伝統的に抗真菌薬の経口投与により治療されてきた。しかしながら明らかにこれはこのような薬物の副作用、特にイラコナゾールやケトコナゾールなどの、より効き目のある抗真菌薬により引き起こされる副作用の可能性ゆえに望ましくない。爪真菌感染症治療の代替の方法は、爪を取り除いてから局所的に用いられる活性な抗真菌薬で治療することによるものであるが、このような治療方法も同様に望ましくない。全身的な抗真菌薬は長期の使用を必要とし、顕著な副作用の可能性がある。主として爪の塊の中への、また爪の塊を通しての抗真菌薬の浸透が不十分なため、局所薬は通常ほとんど利益がない。
イオン浸透法は、治療目的で薬物および化粧用活性薬を皮膚中に送達する手段として長年知られてきた。これは、(a)イオン浸透(荷電イオンが同じ電荷の電極と反発する)と、(b)電気浸透(電場を印加したとき対イオンの選択的通過に応じて荷電した「孔」を通じて行われる溶媒の対流運動に基づく)とを含む仕組みに基づいている。イオン浸透は、活性薬を皮膚から送達させるのに広く使用されるが、爪感染症の治療にはこれまで利用されていなかった。さらに、長期間の毎日の治療に現実にまた便利に使用できるシステムを可能にする実用的な方法に関する文献は皆無である。
本発明の文脈で用語「イオン浸透」は、エレクトロトランスポート法、イオン浸透法、電気浸透法、電気穿孔法、および/またはこれらの組合せを含めて物質を電気的に皮膚から送達する任意の方法を意味することにする。本明細書中で用いられる用語「器具」、「イオン浸透器具」、「イオン浸透貼剤」、「電動器具」、および「電気操作貼剤」は、エレクトロトランスポート法、イオン浸透法、電気浸透法、および電気穿孔法を含めた物質の電気的送達に用いられる任意の方法または器具を区別なく意味することにする。
それゆえ、爪の障壁に浸透し、かつ爪真菌性疾患を効果的に治療することができ、こうして抗真菌薬の経口投与や爪の除去の必要性を避けることができる調合剤の局所的適用に基づく治療システムがあることは有利なはずである。
本発明の様々な特徴は、下記の記述および添付の図面を同時に参照することにより最もよく理解されるはずである。このなかで同様の数字は同様の要素を指す。
発明の詳細な説明
本発明の実施形態は、爪甲真菌症、すなわち手または足の爪甲の疾患(例えば真菌感染症)を局所的に治療するのに役立つ。爪甲真菌症は通常、表皮糸状菌、小胞子菌、および/または白癬菌により引き起こされ、不透明で、白色の、厚く、もろく、割れやすい爪を生じる。本明細書中で用いられる「爪」に関する言及には、爪甲(爪の角質の緻密な外層である爪角質層、すなわち爪の目に見える部分)、爪床(爪甲が成長するにつれてその上を滑動する爪甲の真下の表皮の変化した領域)、あま皮(爪甲に部分的に重なり、爪の基部を縁取る組織)、爪ひだ(3つの側部で爪を枠にはめ、支持する皮膚のひだ)、半月(爪の基部の白っぽい爪半月)、爪母基(あま皮の下方の爪の隠れた部分)、および下爪皮(爪の末端の下側の厚くなった表皮)を含めた爪の一ヶ所、幾つかの部分、または全部分に関する言及が含まれる。爪は爪母基から成長する。爪は大部分がケラチンすなわち堅くなったタンパク質(これはまた皮膚および毛の中にも存在する)から構成される。新しい細胞が爪母基中で成長するにつれて古い細胞は外に出て、緻密化し、手指の爪または足指の爪のおなじみの平たい堅くなった形態を獲得する。
本発明のある実施形態によれば器具が、組成物から爪甲へ、また爪甲を通って爪床へ化合物の送達を促進させる。ある実施形態ではこの化合物は抗真菌薬である。代替の実施形態ではこの抗真菌薬は、好ましくはあま皮、爪ひだ、半月、爪母基、および下爪皮のうちの少なくとも一つに同時に送達される。
本発明の実施形態は幾つかの態様を有することができる。一態様は、爪上への適用を意図する電動器具である。この器具はイオン浸透器具であってもよい。別の態様は、抗真菌薬と、爪甲中へまた爪甲を通して抗真菌薬のイオン浸透による送達を容易にするのに適した賦形剤とを含む組成物である。更なる態様は、電動器具と、抗真菌薬を含む組成物とを含むキットである。さらに別の態様は、爪甲真菌症を治療するための組成物と組み合わせた電動器具の使用法である。
器具
本明細書中で用いられる用語「器具」、「イオン浸透器具」、「イオン浸透貼剤」、「電動器具」、および「電気操作貼剤」は、エレクトロトランスポート法、イオン浸透法、電気浸透法、電気穿孔法、および/またはそれらの組合せを含めた物質の電気的送達に用いられる任意の方法または器具を区別なく表すことにする。好ましい実施形態においてこの器具は完全にまたは一部が印刷された器具であり、電極、電源、および導線のうちの少なくとも一つ、それらの組合せ、または全体が適切な印刷技術を用いて支持層上に配置される。
図1は、本発明の一実施形態による器具100の平面図を示す。器具100は、人間の指(すなわち手指または足指)または複数の指の爪表面および部分に適合することができる可撓性で着用可能な貼剤を含む。この器具は、1本の指に貼られるような寸法であってもよく、または隣接した2本の指の周りにこの器具を巻くことによるなど複数の指に貼られるような寸法であってもよい。器具100は、患者の爪または皮膚と接触する少なくともこれら表面が器具100をその上に貼った場合に患者の輪郭に適合することを可能にする、好ましくは薄く可撓性のある材料から作製される。貼剤100は、その貼剤100を爪の表面および/または爪の周囲の組織に接着させることができる接着剤を備えることができる(図示されない)。貼剤100は、第一電極102および第二電極104を含む。貼剤100はまた第一端子および第二端子を有する電源106を含むことができる。図1の実施例に示すように電源106は貼剤100の電極に結合することができ、図1の実施形態では電源106は第一電極102と結合している。電源106は電極102、104の近くに配置することができるが、別の実施形態では電源は第一電極102のできるだけ近くに位置決めされ、その第一電極102と一体の部品であることができる。図1の実施形態では電源106は、第一電極102の真下に配置される。貼剤100はさらに支持部材108を含み、この支持部材は第一電極102、第二電極104、および電源106を支持し、かつ第一電極102および第二電極104を互いに離間した関係に保ってその間に隙間110を画定する。一実施形態においてこの隙間110には約5から約10 mmを超える範囲が含まれ、この隙間は少なくとも部分的には器具の大きさによって決まるはずである。5から10 mmの最小範囲は、亜鉛などの酸化剤の発生が求められる関連した実施形態から導出されることに注目されたい。導体112は、第二電極104を電源106の第一端子に結合させる。2つの貼剤電極を有する実施形態では、それらは通常の導線を用いて電源に接続することができる。通常の導線はまた、単一貼剤の実施形態においても用いることができる。代替の実施形態では導体112は、支持部材108末端の側面(または別法では内部)にあってもよい。支持部材108は、支持部材の電気絶縁材料内への導体の埋め込みを容易にするために多重層から組み立てることができる。電極を電源に結合することができる導体の例には、これらには限定されないが電線(平坦または丸い)、導電インク、導電接着剤、印刷接続手段、はんだ付接続手段、UVにより付着する接続手段、膠着接続手段、導電性EVA溶接、およびこれらの組合せが挙げられる。図1の実施形態は円形電極および円形電源について例示しているが、電極および電源の他の形状を本発明の範囲から逸脱することなく使用することができる。さらに、図1は支持部材上の電極およびバッテリーの単に1つの可能な構成を示しており、これらには限定されないが図5〜9に示したものなど他の構成を本発明の範囲から逸脱することなく使用することができる。
支持部材108は、抗真菌薬送達用の貼剤成分を収容することができる任意の適切な材料から製造することができる。好適な材料には、これらには限定されないが織物材料、ポリマー、導電性材料、非導電性材料、紙、厚紙、プラスチック、合成材料、天然材料、布、金属、木材、ガラス、パースペックス、またはこれらの組合せが挙げられる。好ましくは支持部材108は非導電性材料である。より好ましくは支持部材108はポリエステルから作られる。場合により支持部材108は、任意の適切な付着手段により同一平面上で積み重ねるかまたは結合させることができる複数種類の材料から作ることができる。好ましくは支持部材108は、材料の1枚の連続片から作られる。
本発明の好ましい実施形態によれば電源106は電気化学的電池であることができる。好ましい実施形態において電源106は薄く可撓性であることができる。一実施形態では電源106は使い捨てであることができる。一実施形態では電源106は再充電可能であることができる。第一電極102は陽極として識別することができ、第二電極104は陰極として識別することができるが、これらの呼称を逆にすることもできることを技術者は認めるはずである。
図2は、本発明の実施形態による電源200例の略図を示す。好ましくは電源200は薄く可撓性である。本明細書中で用いられる用語「電源」には、これらには限定されないが化学エネルギーが自然電子移動反応により電気エネルギーに変換される任意の適切な電池が含まれる。この用語には、非自然反応による電池、自然反応による電池、ガルバニ電池、電解槽、および/またはこれらの組合せが含まれる。図2の実施形態において電源は電気化学的電池200として描かれている。電気化学的電池200の厚さ201は、4 mmまで、より好ましくは2 mmまで、最も好ましくは1 mmまでであることができる。目下の好ましい実施形態では電気化学的電池200には、陽極層202、陰極層204、およびこれらの間に挿入された電解質層206を含む。例として好適な電気化学的電池200は、米国特許第5,652,043号、第5,897,522号、第5,811,204号中に記載されており、これら特許はそれぞれその全体が参照により本明細書に組み込まれる。簡潔に言えば上記で特定した米国特許中に記載されている電気化学的電池は、開放式液態電気化学的電池であり、コンパクト設計の様々な小型で携帯型の電源装置用の一次または再充電可能な電源として使用することができる。一実施形態において好ましい電気化学的電池200は、不溶性陰極の第一層204、不溶性陽極の第二層202、およびこの第一層204と第二層202の間に配置された水性電解質の第三層206を備えることができ、また(a)常時この開放電池を湿潤状態に保つための潮解性材料(図示されない)、(b)必要なイオン伝導度を得るための電気活性可溶材料(図示されない)、および(c)第一および第二層を第三層に接着させるために必要な粘度を得るための水溶性ポリマー(図示されない)を含むことができる。
しかし別の好ましい実施形態では電気化学的電池は、例えば米国特許第6,421,561号に記載の複数の自立型直列接続ガルバニ電源を含むことができ、この特許はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。その開示されている電気化学的電池の幾つかの好ましい実施形態には下記が含まれる。すなわち、(i)これらには限定されないが、濾紙、プラスチック膜、セルロース膜、布などの多孔性物質中に電解質層を埋め込むこと、(ii)不溶性極の第一層に二酸化マンガン粉末を、および不溶性極の第二層に亜鉛粉末を含ませること、(iii)不溶性陰極の第一層および/または不溶性陽極の第二層にさらに炭素粉末を含ませること、(iv)塩化亜鉛、臭化亜鉛、フッ化亜鉛、および水酸化カリウムから電気活性可溶材料を選択すること、(v)不溶性陰極の第一層に酸化銀粉末を、また不溶性陽極の第二層に亜鉛粉末を含ませ、かつ水酸化カリウムになる電気活性可溶材料を選択すること、(vi)不溶性陰極の第一層にカドミウム粉末を、また不溶性陽極の第二層に酸化ニッケル粉末を含ませ、かつ、(vii)不溶性陰極の第一層に鉄粉末を、また不溶性陽極の第二層に酸化ニッケル粉末を含ませ、かつ水酸化カリウムになる電気活性可溶材料を選択すること、(viii)不溶性陰極の第一層および不溶性陽極の第二層に酸化鉛を含ませ、次いでそれら電極に印加される電圧によって電池を充電し、またこの例では硫酸になる電気活性可溶材料を選択すること、(ix)潮解性材料および電気活性可溶材料は塩化亜鉛、臭化亜鉛、フッ化亜鉛、および水酸化カリウムなどの同一材料であってもよいこと、(x)潮解性材料は、臭化カリウム、重リン酸カリウム、および酢酸カリウムからなる群から選択されること、(xi)水溶性ポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、寒天、アガロース、デンプン、ヒドロキシエチルセルロース、これらの組合せ、およびこれらのコポリマーであり得ること、(xii)水溶性ポリマーおよび潮解性材料はデキストラン、硫酸デキストラン、これらの組合せ、およびこれらのコポリマーなどの同一材料であり得ること。電気化学的電池は、好ましくは上記実施形態のいずれか一つまたは複数を含むことができる。本発明による電気化学的電池の好ましい形状構成は、有毒化合物のまったくないこれらの組合せを伴う。
好ましくはこの電源は適切な印刷技術を用いて適用される。
電源106などの好ましい電源(図1)は、約0.5 Vと約12 Vの範囲にある直流電位(電圧)を提供する。このような電位は、単一の電気化学的電池または互いに連結された複数の電気化学的電池により与えられて望ましい電圧を供給することができる。家庭で使用する場合、その電流および/または電圧を固定するのが都合のよいことがある。したがって一実施形態では、電源によって供給される電流および/または電圧は固定され、ユーザーが調整することはできない。ユーザーには爪甲真菌症治療の患者または対象を含むことができる。さらに別の実施形態では次の基準の少なくとも1つを満足するようにこの電位を調整することができる。
この電圧は爪中へのまた爪を通り抜ける活性薬のイオン浸透による送達を可能にするために調整することができる。この目的に対しては電圧は、約0.002 mA/cm2と約10 mA/cm2の間の電流を与えるように調整することができる。
電圧は、爪および/または皮膚に入り、通過する過剰な電流の結果生じる恐れのある刺激をできるだけ少なくするように調整することができる。したがって好ましい実施形態では電圧は調整可能であることができ、約0.5 Vと約12 Vの範囲内で調整することができる。またより好ましい実施形態では電圧は調整可能であることができ、約1 Vと約4.5 Vの間の範囲内にあることができる。好ましい実施形態では調節は、センサーなどの自動機構を介して行うことができる。
場合により電源は、単一電気化学的電池であることができる。しかしながら電源は、1個の電池に限定する必要はなく、複数個の接続した電気化学的電池、複数個のバッテリー、および/または供給電流の位相を増し、制御し、また変化させるように構成された電子機器を含めることができる(ただし電源は薄く可撓性である)。貼剤100中の電気化学的電池106は、好ましくは対象の体の所望の面域に電位(電圧)を与える。
この電源は、場合により貼剤上の任意の適切な場所に配置することができる。
貼剤に対して電源は、約1%と約99%の間で衝撃周波およびパルスの分配率を与えることができる。この電源の周波数は、好ましくは約1 Hzから約1000 Hzであることができる。この電源は、貼剤に約0.2 Vから約100 Vの範囲の電圧を与えることができる。
一つの好ましい実施形態では本明細書中で述べる器具は、家庭などの非臨床的状況下での抗真菌薬などの投与に役立つ。さらに一つの好ましい実施形態では本明細書中で述べる器具は、使用者(すなわち患者)が器具の電圧または電流を調整する必要がないようなものとして1つの予めセットした電圧および/または電流を利用する。
ところで図1に戻ると、電極は金属、例えば適切な裏当て上に付着または塗装された金属箔または金属から形成することができる。電極は、例えばこれらには限定されないがスクリーン印刷、オフセット印刷、ジェット印刷、ラミネーション、材料蒸着、またはパウダーディスパーションなどの適切な印刷技術により貼剤に適用することができる。一実施形態においては電極102、104の少なくとも一方が金属銀を含む。さらに好ましい実施形態においては電極102、104の少なくとも一方が銀と塩化銀の両方を含む。しかし別の好ましい実施形態においては電極102、104の少なくとも一方が炭素または黒鉛を含む。さらに別の好ましい実施形態においては電極102、104の少なくとも一方が亜鉛を含む。電極にとって好適な金属の他の例には、銅、二酸化マンガン、アルミニウム、白金、ステンレス鋼、金、チタン、またはこれらの組合せが挙げられる。別法では電極は、金属粉末/フレーク、粉末状黒鉛、炭素繊維、または他の周知の導電性充填材料などの導電性充填剤を含有する疎水性ポリマー基質から形成することができる。金属および非金属材料を含めた任意の他の導電性元素または化合物を、電極102、104の材料中に混ぜることができる。ある実施形態では電極102、104を電源106に連結した薄いシートとして提供するか、またはその間に隙間110を画定する互いに離間した関係で支持部材108上に印刷することができる。好ましくは少なくとも一方の電極は活性電極であり、また少なくとも一方の電極は対電極である。場合によりこの活性電極は、陰極または陽極、あるいは陰極と陽極の両方であることができる。どちらの電極が活性電極であるかを定めるのは、使用されている組成物(例えば、調合剤または抗真菌薬)の電荷次第である。場合により電極の領域は連続的であってもよく、あるいは任意の形状または構成に形づくられてもよい。場合により各電極は、同一の形状および/または同一の面積でなくてもよい。場合により電極は、これらには限定されないが同一平面上および対面の配置を含めた相互関係にある任意の適切な構成であることができる。場合により貼剤は、同数または異なる数の陽極と陰極からなる複数個の電極を含むことができる。このような複数電極の貼剤は、異なる体の面域または同じ体の面域において1種類の組成物または複数種類の組成物で複数の治療を同時に施すことを容易にする。好ましくは活性電極は指の感染部位上に配置されるはずであり、また対電極は非感染部位上に配置されるはずである。
図3は、本発明の一実施形態によるヒト対象の皮膚および/または爪301と接触している貼剤300の横断面図である。この図は、参照のための指(手指または足指)303の様式化された横断面図を含む。この図は一定の縮尺で描かれていない。図3の単純化された図では貼剤300は第一電極302、第二電極304、電源306、支持部材308、および導体312から構成されることができる。第一および第二接合層320、322はそれぞれ接合材料からなり、貼剤300と皮膚および/または爪301との間に配置することができる。図3の実施形態では第一接合層320は第一電極302と爪301の間に配置され、一方第二接合層322は第二電極304と皮膚301の間に配置される。この接合材料は、導電性材料であることができる。任意選択の接合材料であるという一般則から逸脱することなく、接合材料の一例は導電性ヒドロゲルであることができる。接合材料を爪の縁上など、皮膚と爪の両方を含む領域上への配置、例えば半月にまたがる配置を禁止することを本明細書では何も意味しないことが注目される。一実施形態では患者の経皮的治療を促進するために第一電極および第二電極を図1の隙間110などの少なくとも1つの隙間によって分離することができる。
抗真菌薬およびイオン浸透性貼剤の一連の適用は、これらには限定されないが下記の選択肢を含む本発明により可能である。すなわち、(1)この抗真菌薬を含む組成物を適用前に貼剤に加えることができ、次いでこの貼剤を爪上に適用することができる。あるいは(2)この抗真菌薬を含む組成物は導電性ヒドロゲルを含むことができ、これを貼剤に付着させるか、あるいはまず爪に付着させ、続いてその爪上に貼剤を適用することができる。別法では(3)この抗真菌薬を含む組成物を爪上へ局所的に適用し、続いて貼剤を適用することができる。あるいは(4)貼剤と合わせることができる独立した構成要素にこの抗真菌薬を含む組成物を組み込むことができる。次いでこの貼剤および独立した構成要素を爪上へ適用することができる。この独立した構成要素は、本明細書中ではリテイナーと呼んでもよい。このリテイナーは、例えば多量の組成物を蓄える能力を有するパッドまたは他の構造体であることができる。パッドは好ましくは、例えば不織物質、ビスコースとPETの混合物、ポリプロピレン、スポンジ、および高分子吸収物質(ヒドロゲル)から作製することができる。このリテイナーは、吸収性かつ多孔性であることができる。あるいはこのリテイナーは、例えば容器、チューブ、コンテナ、ディスペンサー、またはアンプルの形態を採ることもできる。本発明は、このようなすべてのリテイナー、ならびに導電性液体を保持し電極上または対象の皮膚上のいずれかで必要に応じて使用するために施与するのに都合のよい任意の形状、サイズ、または構成の他のリテイナーを意図することが理解されるはずである。この組成物は導電性流体を含むことができる。貼剤とリテイナーの組合せは、様々な用途に使用するために場合により患者が確保しておくことができるキットを形成してもよい。
このような導電性流体の組成は、一般には化粧用または治療用に用いられる「薬学的に許容される」または「生理学的に許容される」調合剤であるはずである。本明細書中で用いられる用語「薬学的に許容される」および「生理学的に許容される」とは、好ましくは過度に有害な副作用(例えば局所的に適用した調合剤の場合に発疹、炎症など)なしに対象に投与することができる物質を指す。特定の調合剤には、水性ゲル剤、クリーム剤、パスタ剤、ローション剤、懸濁剤、乳化剤、および当業界で知られている局所適用に適した溶液または他の液状調合剤が挙げられる。
目下における好ましい実施形態ではこの導電性流体は、皮膚に接する接着剤として用いるのに適した、特に医療用器具の電極用の電気的インターフェースとして用いるのに適した導電性かつ接着性のヒドロゲルであることができる。これらヒドロゲルはカチオン性のアクリル酸エステルであり、例えば、好ましくは第四塩化物および/または硫酸塩のアクリル酸エステル、あるいは第四塩化物のアクリルアミドから作られる。これらは水の存在下の遊離基重合により、好ましくは開始剤と多官能性架橋剤を用いた紫外線硬化により形成することができる。このヒドロゲルは、好ましくはヒドロゲルの変色および/またはヒドロゲルの加水分解の防止を助けるために、および/または貯蔵寿命を改善するために緩衝系を含むことができる。
意図する最終用途によっては硬化の前または後のいずれかで他の添加剤(例えば導電率エンハンサー、医薬品、湿潤剤、可塑剤など)をこのヒドロゲルに混ぜることができる。ヒドロゲルに加えることが好ましい添加剤は、この導電性流体を、対象の皮膚に貼剤を付着させ、また電極と皮膚の間の導電性インターフェースとして働かせるのに役立つ導電性接着物質(接着剤)である。この接着添加剤は、好ましくは高分子接着剤であり、圧力または温度で活性化可能であってもよく、または周囲の環境に曝すことにより活性化してもよい。
好ましいヒドロゲルは十分に凝集性であるにもかかわらず依然として容易に引離し可能な状態のままである。本発明の脈絡で使用するのに適したヒドロゲルに関係する更なる詳細については、例えば米国特許第5,800,685号に記載されており、この特許はその全体が参照により本明細書中に組み込まれる。
いずれにしても本発明の教示に基づく水性導電性流体は、典型的には水、アルコール性/水性溶液、少なくとも1種類の塩または任意の他の荷電物質、および好ましくは緩衝媒体を含むことになる。
非水性導電性流体もまた使用することができることが分かる。
図4は、本発明の一実施形態によるヒト対象の皮膚および/または爪401と接触している貼剤400の横断面図である。この図は、参照のための指(手指または足指)403の様式化された横断面図を含む。この図は一定の縮尺で描かれていない。図4の単純化された図では貼剤400は第一電極402、第二電極404、電源406、支持部材408、および導体412から構成されることができる。第一および第二リテイナー420、422は、それぞれ調合剤を保持するための多孔性および/または吸収性材料を含むことができる。この調合剤は抗真菌薬を含むことができる。第一および第二被着体を貼剤400と皮膚および/または爪401との間に挿入することができる。第一電極402、電源406、導体412、第二電極404、皮膚および/または爪401の直列通路によって形成される回路が完成し、この直列通路を通って電流が流れると、貼剤400は抗真菌薬などの多量の活性成分を対象の爪甲、爪床、皮膚、および周囲の領域に送達することができる。
場合により、本発明による抗真菌薬は、この器具の一方または両方の電極の間のインターフェース領域に配置される調合剤の一部であることができる。それら抗真菌薬がある程度の水溶性を持つならば、調合剤からそれらをイオン浸透および/または電気浸透の起電力を介して体表面の方へ結集させることができる。本明細書中で用いられる「調合剤」には、抗真菌薬を受け入れることができる任意の種類の適切な調合剤が含まれる。この用語には、水性ゲルまたはヒドロゲルなどの導電層が含まれる。この用語はさらに、活性成分、溶媒、芳香剤、および添加剤類を含む任意の医薬用または化粧用の活性または非活性調合剤が含まれる。このような調合剤に対する添加剤には、これらには限定されないが、水、界面活性剤、乳化剤、ジグリセリド類、トリグリセリド類、安定剤、増粘剤、α-ヒドロキシカルボン酸類、酸化防止剤、防腐剤、加湿剤、石油、鉱油、グリセロール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、高分子ゲル化剤、香味料、着色料、および着臭剤、および医薬用または化粧用の処方業界で用いられる他の調合剤成分が挙げられる。抗真菌薬を一方または両方の電極間のインターフェース領域に配置する実施形態では、場合により抗真菌薬を含有する調合剤を皮膚上に直接塗布することができ、また別法では抗真菌薬を、これらには限定されないがスポンジまたはヒドロゲルなどのリテイナー構成要素中に配置する。好ましくはこの調合剤は、これには限定されないがヒドロゲルなどの導電層中に含有される。このような実施形態では本発明の器具は、好ましくは爪および/またはその周囲の領域の表面治療を容易にする。場合によりこのような実施形態は、抗真菌薬の経皮的な送達と抗真菌薬による表面治療との組合せをもたらすことができる。
使用しやすくするために本発明の実施形態に基づく器具は、好ましくは手および足の爪の形状および輪郭に合うようにデザインされる。図5〜9は、本発明による器具の実施形態の例を示す。これら実施形態の例には、円形デザイン、輪状デザイン、クリップデザイン計、シンブルデザイン、指全体を包むデザイン、手袋の指のデザインを挙げることができ、これらのデザインは細長くてもよく、また接着テープまたはマジックテープ(登録商標)(例えばVelcro(登録商標))式付属部品を用いて閉じてもよい。指または足の輪郭に合う薄く可撓性のある器具を可能にする任意の他のデザインも受け入れられる。
図5は、本発明による器具の実施形態の例である。図5Aの実施形態では貼剤500は、右外側部分507、左外側部分509、および正中線部分511を有する支持部材508を備える。支持部材508を患者の皮膚に取り付けるのに適した接着剤513を右外側部分および左外側部分507、509のどちらかまたは両方の上に付着させることができる。第一電極502は、左外側部分と右外側部分507、509間のほぼ中ほどに位置決めすることができる。第二電極504は、正中線部分に沿って位置決めすることができる。図5の実施形態における正中線部分は、左および右外側部分507、509を継ぎ合わせる仮想線から一方向へのみ突き出ている。この正中線部分は仮想線に沿って延びている部分であり、この部分は左および右外側部分507、509を継ぎ合わせるその仮想線に垂直であり、かつ仮想線に沿ってほぼ中心に位置する。電源506は、第二電極504と支持部材508の間に挿入することができる。代替の実施形態では電源506は、支持部材508上の任意の場所に配置することができる。図5Bは、患者の指上で使用するのに適した支持部材508の構成を示す。図5Bの例では左および右外側部分507、509は、曲線をなして輪状の構成に折り畳まれている。輪状の構成は、左および右の折り畳まれる外側部分507、509が一緒になって指を取り巻きまたは実質上取り巻き、包み込むと同時に、その上の接着剤513が支持部材508を定位置にしっかりと実質上固定するので、任意の指に使用するのに適している。本明細書中で述べるイオン浸透による治療は、貼剤500を使用することによって指の各部分で実用的に実施することができる。図5Cは、患者の2本の別の指を包み込む2枚の貼剤500Aおよび500Bを示す。図5Cの実施形態では第一の貼剤500Aが患者の足の親指のまわりを一周する。第二の貼剤500Bが患者の足の中指のまわりを一周する。図5Cに模式的に示すように同じ構成の貼剤を異なるサイズの指に合うように異なるサイズで供給することができる。図5Cに示すように好ましい実施形態では、電極、すなわち本明細書中で活性電極504と呼ぶ電極を感染部位の指の上に配置することができ、またもう一方の電極、本明細書中であるいは対電極502と呼ぶ電極を非感染部位の指の上に配置することができる。
図6は、本発明による器具の実施形態の例である。図6Aの実施形態では貼剤600は、右外側部分607、左外側部分609、および正中線部分611を有する支持部材608を備える。支持部材608を患者の皮膚に取り付けるのに適した接着剤613を右外側部分および左外側部分607、609のどちらかまたは両方の上に付着させることができる。図6の実施形態では正中線部分611は、左および右外側部分607、609を継ぎ合わせる仮想線から両方向へ突き出ている。この正中線部分611は仮想線に沿って両方向へ延びている部分であり、この部分は左および右外側部分607、609を継ぎ合わせるその仮想線に垂直であり、かつ仮想線に沿ってほぼ中心に位置する。第一電極604は正中線部分611の末端部分に位置決めすることができる。電源606は、第二電極604と支持部材608の間に挿入することができる。代替の実施形態では電源606は、支持部材608上の任意の場所に配置することができる。図6Bは、患者の指上で使用するのに適した支持部材608の構成を示す。図6Bの例では左および右外側部分607、609は、曲線をなして輪状の構成に折り畳まれている。輪状の構成は、左および右の折り畳まれる外側部分607、609が一緒になって指を取り巻きまたは実質上取り巻き、包み込むと同時に、その上の接着剤613が支持部材608を定位置にしっかりと実質上固定するので、任意の指に使用するのに適している。本明細書中で述べるイオン浸透による治療は、貼剤600を使用することによって指の各部分で実用的に実施することができる。図6Cは、患者の2本の別の指を包み込む2枚の貼剤600Aおよび600Bを示す。図6Cの実施形態では第一の貼剤600Aが患者の足の親指のまわりを一周する。第二の貼剤600Bが患者の足の第四指のまわりを一周する。図6Cに模式的に示すように同じ構成の貼剤を異なるサイズの指に合うように異なるサイズで供給することができる。図6Cに示すように好ましい実施形態では、電極、すなわち本明細書中で活性電極604と呼ぶ電極を感染部位の指の上に配置することができ、またもう一方の電極、本明細書中であるいは対電極602と呼ぶ電極を非感染部位の指の上に配置することができる。
図7は、本発明による器具の実施形態の例を示す。図7Aの実施形態では貼剤700は、右外側部分707および左外側部分709を有する支持部材708を備える。支持部材708を患者の皮膚に取り付けるのに適した、あるいは支持部材708の一部を支持部材708の別の部分に取り付けるのに適した接着剤713を右外側部分および左外側部分707、709のどちらかまたは両方に付着させることができる。第一電極702は、右外側部分と左外側部分707、709の間のほぼ中ほどに位置決めすることができる。第二電極704は、右または左外側部分707、709のどちらかの遠端に位置決めすることができる。図7Aの実施形態では、第二電極704が右外側部分707の遠端に位置決めされているように図示されている。電源706は、第二電極704と支持部材708の間に挿入することができる。代替の実施形態では電源706は、支持部材708上の任意の場所に配置することができる。図7Bは患者の指上で使用するのに適した支持部材708の構成を示す。図7Bの例では左および右外側部分707、709が、曲線をなして輪状の構成に折り畳まれている。図7Bの実施形態では左および右外側部分707、709が重ね合わされることにより、患者の指を完全に取り囲む輪状の構成を形づくる。この輪状の構成は、左側と右側の折り畳まれた部分707、709が一緒に指を取り巻きまたは実質上取り巻き、包み込むので、任意の指に使用するのに適している。その上の接着剤713は、一方の部分をもう一方にしっかりと事実上固定する。したがってこうして形成される輪状の構成は、患者の指の周りの支持部材708を物理的に包み込むことによって、および/または電極702、704の一方または両方の上の組成物(図示されない)によって、および/または支持部材708の重ね合わされていない面上の接着剤(図示されない)によって患者の指上の定位置に留まる。本明細書中で述べるイオン浸透による治療は、貼剤700を使用することによって指の各部分で実用的に実施することができる。図7Cは、患者の2本の別の指を包み込む2枚の貼剤700Aおよび700Bを示す。図7Cの実施形態では第一の貼剤700Aが患者の足の親指のまわりを一周する。第二の貼剤700Bが患者の足の第四指のまわりを一周する。図7Cに模式的に示すように同じ構造の貼剤を、指の異なるサイズに合うように異なるサイズで供給することができる。図7Cに示すように好ましい実施形態では、電極、本明細書中で活性704と呼ばれる電極を感染部位の指の上に配置することができ、またもう一方の電極、本明細書中であるいは対電極702と呼ばれる電極を非感染部位の指の上に配置することができ、これらは場合により足指の下側にあってもよい。
図8は、本発明による器具の実施形態の例を示す。図8Aの実施形態では貼剤800は、右外側部分807および左外側部分809を有する支持部材808を備える。第一電極802は、右外側部分と左外側部分807、809のどちらかの遠端に位置決めすることができる。第二電極804は、右または左外側部分807、809のどちらかの遠端に位置決めすることができる。図8Aの実施形態では、第一電極802が外側部分807の遠端に位置決めされ、第二電極804が外側部分809の遠端に位置決めされているように図示されている。電源806は、第二電極804と支持部材808の間に挿入することができる。代替の実施形態では電源806は、支持部材808上の任意の場所に配置することができる。図8Bは患者の指上で使用するのに適した支持部材808の構成を示す。図8Bの例では左および右外側部分807、809が、曲線をなしてC字型の構成に折り畳まれている。このC字型の構成は、その上で第一および第二電極802、804が指を包み込むように協力して働くことのできる台をその左側と右側の折り畳まられた部分807、809が提供するので、任意の指に使用するのに適している。本明細書中で述べるイオン浸透による治療は、貼剤800を使用することによって指の各部分で実用的に実施することができる。図8Cは、患者の2本の別の指を包み込む2枚の貼剤800Aおよび800Bを示す。図8Cの実施形態では第一の貼剤800Aが患者の足の親指のまわりを一周する。第二の貼剤800Bが患者の第四足指のまわりを一周する。図8Cに模式的に示すように同じ構成の貼剤を、各指の異なるサイズに合うように異なるサイズで供給することができる。図8Cに示すように好ましい実施形態では、電極、本明細書中で活性804と呼ばれる電極を感染部位の指の上に配置することができ、またもう一方の電極、本明細書中であるいは対電極802と呼ばれる電極を非感染部位の指の上に配置することができる。
図9は、本発明による器具の実施形態の例を示す。図9の実施形態では第一の貼剤900Aは支持部材908Aを備える。第二の貼剤900Bは支持部材908Bを備える。第一電極902は第一の貼剤900A上に位置決めすることができる。第二電極904は第一の貼剤900B上に位置決めすることができる。電源906は、第二電極904と支持部材908Bの間に挿入することができる。代替の実施形態では電源906は、支持部材908A、908B上の任意の場所に配置することができる。電気導体905は、電源を第一および第二電極902、904の両方と接続させることができる。この電気導体は、これらには限定されないが平たいリボン状または円柱状の電線など、当業技術者には周知の任意の形態を採用することができる。図9の例では、第一の貼剤900Aまたは第二の貼剤900Bのどちらかが、患者に投与される化合物を含む組成物を含むことができる。化合物を含む貼剤は、本明細書中では活性な貼剤と呼ぶことができ、それは活性電極を含有することができる。残った貼剤は対電極を含むことができる。活性電極の貼剤と対電極の貼剤は導電接続手段により接続され、この活性な貼剤は、第一の指の感染または病気に罹っている領域および別の指上の対電極に適用するためのものである。本明細書中で述べるイオン浸透による治療は、貼剤900Aおよび900Bを使用することによって指の各部分で実用的に実施することができる。場合により図9に示す実施形態に基づく器具は、足の指および手の指の両方に使用するための指を持つ手袋または靴下に組み込むことができる。このようなデザインは、このような実施形態をより手軽に適用することを容易にすることができる。
貼剤500、600、700、800、900A、および900Bの使用に関しては、本明細書中で活性電極とも呼ばれるその貼剤の活性な領域を爪だけまたは爪に加えて周辺の皮膚領域に適用することができることに注目されたい。換言すればこの活性電極は、好ましくは患者の感染または病気に罹った領域を覆うように位置決めされ、一方、対電極は好ましくは患者の感染または病気に罹った領域を覆わないように位置決めされる。患者の感染または病気に罹った領域を覆う活性電極と、患者の感染または病気に罹った領域を覆わない対電極との位置決めは、本明細書中で述べた治療の最大効果を達成する助けとなることがある。図5〜9に示した貼剤は、患者の体の2つの隣接した部分の表面のように実質上平らな面に使用することができることもまた注目される。図3および4に模式的に示すように第一および第二電極は互いにすぐ近くに位置決めすることができ、指の感染または病気に罹った領域の上方でも下方でも、また患者の体の他の部分でもない。場合により貼剤500、600、700、800、900A、および900Bは、2本以上の指、例えば2本以上の隣接した感染している指に取り付けるように構成することができる。このような方法では1枚の貼剤が、2本以上の指を治療することができる。さらに、貼剤を患者の爪または皮膚面に取り付けるのに役立つ非導電性接着剤には、Dow Corningから入手できるBio‐PSAなどの生体適合性の浸透性感圧接着剤を含めることができる。生体適合性接着剤の他の例は、当業界の通常の技術者には容易に分かるはずである。
治療
本明細書中で用いられる用語「治療」は爪甲真菌症の任意の治療を包含し、これにはこの病気の素因を与える恐れがあるが、まだそれに罹っているとは診断されていない対象において病気が起こるのを予防すること、病気を抑制、すなわちその進展を止めること、および/または病気を緩和する、すなわちこの病気の退縮を引き起こすことが含まれる。
本発明の文脈において病気を緩和するとは、これらには限らないが臨床的改善、微生物学的改善、および美的改善を含めた対象の状態の改善を達成する手段を意味する。
本発明による治療には、爪甲を介して、また爪床表面上へ抗真菌薬を送達するための電動器具の使用と組み合わせた組成物、すなわち抗真菌薬を含む組成物の局所的投与を含めることができる。治療は1回でも多数回でもよく、各回は数分から数時間であることができる。治療はキットの使用により達成することができ、このキットは電動器具と組成物を含むことができる。別法では治療は、抗真菌組成物を含む独立型電動器具を用いて達成することもできる。
治療はまた、酸素フリーラジカルなどの通常は用いない薬物の使用により達成することもできる。治療はまた、これには限定されないが亜鉛電極由来のイオンなどの電極発生イオンの使用を含めることもできる。亜鉛イオン治療は、別個の治療として、または抗真菌薬と一緒に補助的治療として用いることができる。この亜鉛イオンは、真菌に対する局所的免疫系を高めることにより第二の重要な役割を果たすことができる。本明細書中で述べる器具の使用を通じてラジカルと亜鉛イオンの両方が局部的に発生し、爪甲を通って活動性部位まで短い距離を移動することができる。
さらに、代替の実施形態では尿素および/またはジスルフィド開口薬の使用によりチャネル拡大を可能にすることができ、こうしてより多量の効果的な用量を可能にすることができる。尿素および/またはジスルフィド開口薬は、爪母基(ケラチン網目二次構造および配列に影響する)を崩壊して浸透性を高める。
さらに別の実施形態では、その活性組成物が爪の爪囲炎(細菌が引き起こす爪甲真菌症)の治療用、すなわち真菌二次感染予防用の抗菌性薬物および/または亜鉛イオンを含む、本明細書中で述べる器具を使用することができる。抗菌性薬物を用いることにより本明細書中で述べた器具を最初の/二次細菌感染の治療に使用することができることは注目される。この活性化合物は、抗生物質、および爪甲上でin-situで発生させることができる亜鉛イオンであることができる。抗生物質および活性亜鉛イオン(抗真菌および抗細菌)それ自体をイオン浸透により爪甲中に送達することができる。
抗真菌薬
この抗真菌薬は、広くは抗真菌化合物あるいはその薬学的に許容される塩または誘導体を含むことができる。単一抗真菌薬またはこのような薬剤の混合物を使用することができ、本明細書中では区別なく「抗真菌薬」または「抗真菌化合物」と呼ぶことにする。
本発明の組成物中で用いられる抗真菌薬に関しては、それらがある程度の水への溶解度を有する限り特別な制限はなく、その溶解性は(1)イオン性であること、(2)約0.5を超える水とオクタンの間の分配係数により示される極性であること、または(3)これらに限定されないが、例えばナノ粒子、リポソーム、ミクロエマルジョン中への取込みを含めた医薬調剤の業界の技術者に知られている任意の方法で可溶化することにより達成される。
例として好ましい適切な抗真菌薬は、ポリエン類、例えばナタミシン、ニスタチンや、アリルアミン類、例えばナフチフィン、テルビナフィンや、イミダゾール類、例えばビフォナゾール、クロトリマゾール、エコナゾール、フェンチコナゾール、ケトカナゾール、ミコナゾール、オキシコナゾールや、トリアゾール類、例えばフルコナゾール、イトラコナゾール、テルコナゾール、トルナフタート、シクロピロクス、ウンデシレン酸、スルベンチン(sulbentine)や、モルホリン類、例えばアモロルフィンおよび関連するモルホリンからなることができる。
酸化剤を他の抗真菌薬と組み合わせて用いることができる。このような酸化剤は、本発明のキットまたは器具中に組み込むか、あるいは電気化学的プロセスによりin-situで生成することができる。
本明細書で以下に述べるように組成物中に存在する抗真菌薬の量は、治療上有効な量、すなわち本明細書中で述べる指示に従って適用した場合に爪甲真菌症の有効な治療をもたらすはずの量であることができる。
組成物中の活性な抗真菌薬の量は、その極性、構造、抗真菌活性、起電力を介した浸透速度、拡散特性、および爪中の浸透挙動などの要因に左右されることになる。一般には組成物中の活性な抗真菌薬の量は、感染性微生物を殺すのに有効な任意の量であることができ、一般にはそれは平均発育阻止濃度(MIC)を超えることになる。
治療に有効な量は、対象および苦痛の重症度に応じて変えることができ、また本明細書中の教示に照らして当業者により規定通りに決めることができる。
一般には治療に有効な量は、組成物の合計最終重量を基準にして約1/2重量パーセント(0.05%)から約15重量%であるはずである。好ましくはこの量は、約0.1重量%から約10重量%、より好ましくは約0.2重量%から約3重量%であるはずである。組成物中に存在する量は、本明細書中で考察したように部分的には治療の長さによって決まることになる。
組成物
広くはこの組成物は、抗真菌化合物の治療に有効な量またはその薬学的に許容される塩またはそのような薬品の混合物と、その抗真菌薬を爪甲中へまた爪甲を通して送達するためにイオン浸透貼剤と一緒に爪の表面に投与することが可能な稠度を有する混合物を提供するための少なくとも1種類の薬学的に許容される賦形剤とを含む。一般にはこの組成物は、この抗真菌化合物あるいはその塩または誘導体を溶解する溶媒を有するクリーム剤、軟膏、ローション剤、ゲル剤、またはヒドロゲル剤などの液体または半固体である。一つの好ましい実施形態ではこの組成物は、導電特性および接着特性を有するゲル剤である。しかしさらに好ましい実施形態ではこのゲル剤は、導電特性および接着特性を有するヒドロゲル剤である。
したがって一実施形態においてこの組成物は、少なくとも1種類の抗真菌化合物、その化合物用の溶媒、およびゲル化剤を含有することができる。好ましくはこの組成物は水系であり、これはその溶媒が好ましくは水混和性であることを意味する。この組成物は導電性であることが重要である。これに加えてこの組成物は、爪甲中へのまた爪甲を通しての抗真菌薬の送達を助ける界面活性剤、厚くなった爪甲のルースニング、壊変、または分解を助ける表皮剥奪剤、膜形成剤、組成物のpHを調整する緩衝剤、および/または爪甲への組成物の付着を助ける粘着促進剤を含むことができる。
好ましい賦形剤は、電流増加を引き起こし、それによって爪甲中へのまた爪甲を通しての抗真菌薬の送達を改善するようなものである。
一般には抗真菌薬の量は、全体の約0.5から20重量%、好ましくは約1から10重量%の範囲が治療用の組成物および予防用の組成物とっては十分であるはずである。
この組成物は、爪に直接適用するか、または吸収パッドに入れて適用することができる。それはまた、イオン浸透器具の一体の部品として組み込むこともできる。
イオン浸透器具を用いて爪を通過する電流の実験結果
図10は、本発明の実施形態に基づくイオン浸透器具の電極と直列の状態でヒトの手指または足指により形成される回路に対する爪の種類の関数としての電流密度対電圧のグラフ1000を示す。手指の爪1002および足指の爪1004からなる爪の種類を図示する。このグラフは、ヒトボランティア中でin-vivoで行った実験から得られた。この結果は、前述のイオン浸透器具がイオン浸透によりかなりの電流を送達することができることを実証している。この電流−電圧の関係は線形であり、5 μA/cm2を超える電流密度が低電圧装置で達成される。この電流は、爪の導電率を上げ、それによって爪甲中へのまた爪甲を通しての抗真菌薬の送達を向上させる様々な薬品を用いてさらに高めることができる。
追加実験の結果
本明細書で次に述べる実験の目的は、1.5〜9 Vの範囲の電圧を印加した場合に爪を通じて送達することができる電流を調べることであった。更なる目的は、周知の爪加湿剤−尿素を用いて電流を高める能力の評価を行うことであった。
この検討から次の観察および結論を得ることができた。
爪は、陽極で7〜20 μAmpの範囲の電流を伝える。
20分から数時間加えられるこのような電流は、爪中へまた爪甲を通してカチオン活性剤を送達することが予想される。
陽極は陰極よりも高い電流電圧を送る。陽極は、好ましくは爪上に配置されるべきである(候補の爪甲真菌症用薬物、例えばシクロピロックスおよびテルビナフィンはカチオンであり、陽極で送達されるはずであることに注目されたい)。
電流電圧の増加は、爪床上に記録され、イオン浸透効果を増加させることになる電位を増加させるはずである。
尿素ゲルは、30分後の電流値を改善するように見える。
実験材料:
検討材料−通常ゲルを有する、または尿素ゲルを有する爪甲真菌症貼剤および補助電源。
貼剤−両方ともAg/AgClを含み、水素で被覆された別々の陽極と陰極を含む実験用貼剤。各貼剤は1 cm2になるように設計した。
ゲル−(1)ナトロソル2%およびNaCl 2%の水ベース「通常ゲル」と(2)通常ゲル中に20%尿素を含む「尿素ゲル」の2種類のゲルを用いた。
調査対象−13人の年齢30〜60歳の健康な対象。
治療の継続時間−各親指の爪床上で30分間単一使用。
調査計画:
グループ1−通常ゲルを有する爪甲真菌症貼剤を3ボルトの定電圧で親指の爪床に適用した。30分の治療時間の間ずっとその電流を追跡調査した。実験のあいだ初期点、開始後15分および30分において電流測定値を記録した。5人の対象をこのグループに登録した。各対象について一方の脚の爪床に陽極を適用し、もう一方の脚の爪床に陰極を適用した。
グループ2−尿素ゲルを有する爪甲真菌症貼剤を3ボルトの定電圧で親指の爪床に適用した。30分の治療時間の間ずっとその電流を追跡調査した。実験のあいだ初期点、開始後15分および30分において電流測定値を記録した。4人の対象をこのグループに登録した。各対象について一方の脚の爪床に陽極を適用し、もう一方の脚の爪床に陰極を適用した。
グループ3−通常ゲルを有する爪甲真菌症貼剤を左の脚の親指の爪床に適用した。尿素ゲルを有する爪甲真菌症貼剤を右の脚の親指の爪床に適用した。このグループでは両種類のゲルについて陽極のみを爪床に適用した。適用直後に電流測定値を記録した。電圧は1.5 V、3 V、4.5 V、6 V、7.5 V、および9 Vの値に調整した。同一の電圧値で30分後にまた記録を取った。4人の対象をこのグループに登録した。
すべての変動する判定値を治療の前、間、および後に各1回追跡調査した。
実験結果:
グループ1(通常ゲル)−陽極と陰極の間の電流電位差を測定した。陽極の電流電位差は0分では0.59〜13.1 μAの間で、また30分後では3.26〜39.4 μAの間で変動する。陰極の電流電位差は0分では0.2〜9.6 μAの間で、また30分後では5〜20.57 μAの間で変動する。5人のうち4人の事例(80%)については陽極はより高い電流電圧に移行した。
Figure 0004728235
グループ2(尿素ゲル)−陽極と陰極の間の電流電位差を測定した。陽極の電流電位差は0分では0.1〜4.2 μAの間で、また30分後では0.25〜19.6 μAの間で変動する。陰極の電流電位差は0分では0.2〜3.3 μAの間で、また30分後では0.6〜10 μAの間で変動する。4人のうち3人の事例(75%)については陽極はより高い電流電圧に移行した。
グループ3(同一対象での通常ゲルと尿素ゲルの間の比較:0分および30分での異なる電流電位)−次の図は0分後に記録された電流測定値を示す。
Figure 0004728235
Figure 0004728235
0分では通常ゲルの導電率は、4人のうち2人の事例(50%)において尿素ゲルと比べてかなり高かった。
次の図は30分後に記録された電流測定値を示す。
Figure 0004728235
Figure 0004728235
30分では尿素ゲルの導電率は、4人のうち3人の事例(75%)において通常ゲルと比べてかなり高かった。
陽極−陰極分析
通常ゲルについて−0分において陽極上で記録された平均電流は16.03 μAのSTDに対して9.16 μA であった。0分において陰極上で記録された平均電流は4.06 μAのSTDに対して4.09 μAであった。30分において陽極上で記録された平均電流は20.23 μAのSTDに対して16.87 μA であった。30分において陰極上で記録された平均電流は5.98 μAのSTDに対して11.57 μAであった。
尿素ゲルについて−0分において陽極上で記録された平均電流は9.36 μAのSTDに対して7.63 μA であった。0分において陰極上で記録された平均電流は1.31 μAのSTDに対して1.56 μAであった。30分において陽極上で記録された平均電流は13.49 μAのSTDに対して16.64 μA であった。30分において陰極上で記録された平均電流は4.03 μAのSTDに対して5.2 μAであった。
Figure 0004728235
Figure 0004728235
副作用または逆効果については何も気付かなかった。
実験の結論
爪は陽極で7〜20 μAmpの範囲の電流を流す。20分から数時間加えられたこのような電流は、爪中へまた爪甲を通してカチオン活性剤を送達することが予想される。
陽極は陰極よりも高い電流電圧を送る。陽極は、好ましくは爪上に配置されるべきである(候補の爪甲真菌症薬物、例えばシクロピロックスおよびテルビナフィンはカチオンであり、陽極で送達されるはずであることに注目されたい)。
電流電圧の増加は、爪床上に記録されることになる、またイオン浸透効果を増加させることになる電位を増加させるはずである。
尿素ゲルは、30分後の電流値を改善するように見える。
本発明の実施形態の広範な技術を様々な形態で実施することができることを当業者は前述の説明から理解することができる。それ故、本発明の実施形態をそれらの特定の実施例と結びつけて述べてきたが、他の変更態も当業者にはこれら図面、明細書、および添付の特許請求の範囲の検討に基づいて明らかになるはずであるので、本発明の実施形態の真の範囲はそのように限定されるべきではない。
図1は、本発明の一実施形態による器具の平面図である。 図2は、本発明の実施形態による電源の例を示す略図である。 図3は、本発明の一実施形態によるヒトの患者の皮膚および/または爪と接触している貼剤の横断面図である。 図4は、本発明の一実施形態によるヒトの患者の皮膚および/または爪と接触している貼剤の横断面図である。 図5Aは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図5Bは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図5Cは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図6Aは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図6Bは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図6Cは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図7Aは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図7Bは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図7Cは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図8Aは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図8Bは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図8Cは、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図9は、本発明による器具の実施形態の例を示す図である。 図10は、本発明の実施形態によるイオン浸透器具の電極と連結しているヒトの手指または足指により形成される回路について爪の種類の関数として電流密度対電圧を示すグラフである。

Claims (10)

  1. 爪甲真菌症の治療用器具であって、
    少なくとも1本の指の爪甲真菌症に感染した部位に電流を流すことによって前記部位中への抗真菌薬の送達を容易にするための少なくとも1個の活性電極;
    前記少なくとも1個の活性電極を有する電気回路を閉じることを容易にする少なくとも1個の対電極;
    前記少なくとも1個の活性電極及び前記少なくとも1個の対電極に導電性媒体を介して接続される、爪内への活性薬のイオン浸透送達のための電流及び電圧を提供するための少なくとも1個の電源;並びに
    前記少なくとも1個の活性電極、前記少なくとも1個の対電極、及び前記少なくとも1個の電源を支持する支持部材であって、前記少なくとも1個の活性電極が少なくとも1本の指の爪甲真菌症に感染した部位のうち爪上だけに配置されるように適合され、及び前記少なくとも1個の対電極が少なくとも1本の指の非感染部位上に配置されるように適合されることを特徴とする支持部材、
    を含み、
    前記支持部材が、左外側部分、右外側部分及び正中線部分を含み、前記左外側部分及び右外側部分が曲線をなして少なくとも1本の指の周囲に取り巻き、前記少なくとも1個の活性電極が正中線部分上に支持され、
    前記少なくとも1個の対電極及び少なくとも1個の活性電極が平らな位置で同一平面にあり、前記器具が爪甲真菌症に感染した前記部位の前記爪に対する少なくとも1種の抗真菌薬の送達を促進する、治療用器具。
  2. 組成物を更に含み、組成物が前記少なくとも1種の抗真菌薬を含む、請求項1に記載の器具。
  3. 前記少なくとも1種の抗真菌薬がテルビナフィンを含む、請求項2に記載の器具。
  4. 前記組成物が、抗真菌薬、水透過性溶媒及びゲル化剤の少なくとも1つを含む、請求項3に記載の器具。
  5. 少なくとも1つの電源が、薄くかつ可撓性の電源である、請求項1に記載の器具。
  6. 前記電流を制御するための電子機器を更に含む、請求項1に記載の器具。
  7. 組成物中に抗真菌薬;及び請求項1に記載の器具を含む、少なくとも1つの真菌性感染爪部位の治療用キット。
  8. 抗真菌薬を含む爪甲真菌症を治療するための医薬組成物であって、請求項1〜のいずれか1項に記載の器具又は請求項に記載のキットを用いて投与される、前記組成物。
  9. 少なくとも1個の対電極及び少なくとも1個の電源が、支持部材の皮膚及び/又は爪の接触側上にある、請求項1に記載の器具。
  10. 左外側部分、右外側部分及び正中線部分が、実質的にT状の構造を形成する、請求項1記載の器具。
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