JP4714331B2 - バックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートに関するものであり、さらに詳しくは改ざんによる不正行為を簡単に見抜けるようにした、特殊なバックカーボンインキの塗布層を設けた改ざん防止用感圧複写シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複写帳票類としてはノーカーボン用紙が用いられたものが主流であるが、PCB薬剤の毒性問題の後遺症から依然としてバックカーボン用紙を用いたものが要求されており、又その需要も多い。バックカーボン帳票は、例えば図4(a)のように裏面の少なくとも1部にバックカーボンインキ層Pが設けられた転写シートQと、これに対応する受容シートRとが一方の端部で綴合Sされた構成のものが代表的である。
【0003】
しかしながら、従来のバックカーボン帳票では、転写シートQと受容シートRに別々の内容を記入して改ざんしてもそれを検証する方法が無いという問題がある。
即ち、申込書等において図4(b)のように、感圧複写シートの転写シートQ1に申請者が記載事項Aを記入して、その記載事項Aが複写された受容シートR1を受諾者に提出し、この後申請者が転写シートQ1の記載事項Aを改ざんする場合、又は、図4(c)のように別の転写シートQ2に改ざんを目的とした、異なる記載事項Bを記入し、その記載事項Bの複写された受容シートR2は破棄して転写シートQ2を先の転写シートQ1と摺り替える場合等には、申請者の持参した控えQ2と受諾者が保管している複写物R1とに記載の相違があるため不正問題が発生する。この際、申請者の改ざんが巧妙であると真偽の判別がつかなくなってしまう。
【0004】
このような改ざんを防止するために、改ざん防止用感圧複写シートが提案されている(特願2000−54927号明細書)。
この改ざん防止用感圧複写シートは、受容シートのマイクロカプセル層に対応する転写シートの部分にボールペン等で記載事項を記入すると、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層の部分が受容シートのマイクロカプセル層に転移して複写されると同時に、加圧によって受容シートのマイクロカプセル層のカプセルが破壊し、その発色剤が転写シートの顕色剤層に転移し、これらが反応することでバックカーボンインキ層の抜けた箇所がバックカーボンインキとは異なる色に発色するため、この発色の有無によって改ざんを見抜くことができるように意図されたものである。
【0005】
しかし、この改ざん防止用感圧複写シートは、転写シートの前記部分にボールペン等で記載事項を記入した際、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層の部分の抜けが悪く、受容シートのマイクロカプセル層への転移性能が充分でなく、発色剤と顕色剤の反応による発色が充分に行われない問題がある上、転写シートと受容シートを重ねて荷重がかかるとバックカーボンインキ層の一部が受容シートに移行して受容シートを汚す問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、転写シートの前記部分にボールペン等で記載事項を記入した際、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層の部分の抜けを良くして受容シートのマイクロカプセル層への転移が充分に行われ、かつ発色剤と顕色剤の反応による充分な発色が行われる上、転写シートと受容シートを重ねて荷重がかかっても受容シートの汚れが発生しないバックカーボンインキ層を形成するためのバックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来、黒、赤、青、緑などの色材、ワックス、油分、界面活性剤などから構成されるバックカーボンインキ層を形成するためのインキとして融点が凡そ50〜60℃未満のインキを使用していたため、バックカーボンインキ層がベトついたり、その結果受容シートを汚したり、バックカーボンインキ層の抜けを悪くすることを見出し、例えば高融点のワックスを使用するなどしてインキの融点を大きくするとともに特定の範囲内に限定することにより、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の請求項1記載の改ざん防止用感圧複写シートは、転写シートの裏面の少なくとも1部に顕色剤層を設けるとともに、その上に色材、ワックス、油分を必須成分として含んでなるバックカーボンインキであって、融点が60〜100℃であるバックカーボンインキ層を設け、受容シートの表面における前記バックカーボンインキ層に少なくとも対向する箇所に、前記バックカーボンインキとは異色に発色する発色剤を含有したマイクロカプセル層を設けたことを特徴とする。
【0009】
融点が60〜100℃のインキを用いてバックカーボンインキ層を形成することにより、バックカーボンインキ層がベトついてロールなどを汚したり、受容シートを汚したりせず、バックカーボンインキ層の抜けが良くなり、受容シートのマイクロカプセル層への転移が充分に行われ、かつ発色剤と顕色剤の反応による充分な発色が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るバックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートの実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るバックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートの説明図である。
図1において、1は転写シート、2は受容シートであり、一方の端部で綴合3されて改ざん防止用感圧複写シート4としてある。転写シート1の記入欄に対応する裏面には顕色剤層5が設けられると共に、その上に本発明で用いるバックカーボンインキを用いて形成されたバックカーボンインキ層6が設けられている。受容シート2の表面側には、バックカーボンインキ層6に対向させてこのバックカーボンインキとは異色に発色する発色剤を含有した透明のマイクロカプセル層7を設けてある。
【0011】
上記改ざん防止用感圧複写シート4は、マイクロカプセル層7に対応する転写シート1の部分にボールペン等で記載事項を記入すると、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層6の部分が受容シート2のマイクロカプセル層7に転移して複写されると同時に、加圧によって受容シート2のマイクロカプセル層7のカプセルが破壊し、その発色剤が転写シート1の顕色剤層5に転移し、これらが反応することでバックカーボンインキ層6の抜けた箇所がバックカーボンインキとは異なる色に発色するため、この発色の有無によって改ざんを簡単に見抜くことができる。
【0012】
すなわち、改ざん防止用感圧複写シート4は、使用時に転写シート1の記入欄にボールペン等で記入すると、図2に示すように、バックカーボンインキ層6の対応部分6aが良好に抜けて受容シート2のマイクロカプセル層7の上に転移して複写される。この時、加圧されたマイクロカプセル層7は、その加圧部分のマイクロカプセルが破壊し、発色剤がバックカーボンインキ層6の抜け落ち箇所6bを通過して顕色剤層5に転移し、その顕色剤によって発色剤が発色する。この発色部8は、バックカーボンインキの色とは異なるため容易に視認することができる。
【0013】
マイクロカプセル層7の上には、転写シート1から転移したバックカーボンインキ層6の部分6aが覆い被っているため、発色剤の転移が懸念されたが、実験したところ顕色剤層5での発色が認められ、発色剤は転写シート1側に転移することが分かった。
【0014】
図3は、別の転写シート11を用いて改ざんした例を示すもので、前記転写シート1に記入した記載事項と異なる記載事項を記入すると、この記入によりバックカーボンインキ層16の対応部分16aが抜け落ちる。この際、受容シート2が無いため前記マイクロカプセル層7の発色剤が転移せず、顕色剤層15での発色は見られない。従って、バックカーボンインキ層16の抜け落ち箇所16bは、顕色剤層15の一部が白く見えるだけである。前記転写シート1を改ざんした場合も同様である。
【0015】
これにより、正しい使用の場合は転写シート1の裏側に発色部8が存在し、改ざんした不正使用の場合は、転写シート11の裏側に発色部が存在しないことになり、転写シートの裏面を見れば改ざんの有無つまり真偽を簡単に判別することができる。
【0016】
本発明で用いるバックカーボンインキは、融点が60〜100℃、好ましくは65〜100℃の範囲内にあることが肝要であり、その結果、バックカーボンインキ層6がベトついてロールなどを汚したり、受容シート2を汚したりすることがなくなり、バックカーボンインキ層6の抜けが良くなり、受容シート2のマイクロカプセル層7への転移が充分に行われ、かつ発色剤と顕色剤の反応による充分な発色が行われる。
融点が60℃未満では、バックカーボンインキ層6がベトついてロールなどを汚したり、受容シート2を汚したり、バックカーボンインキ層6の抜けが悪くなり、発色が不十分となる恐れがあり、融点が100℃を超えると冷え難くロールなどを汚す恐れがあり、いずれも好ましくない。
【0017】
本発明における融点は下記の測定方法によって測定されたものである。
(測定方法):
熱分析装置[示差走査熱量測定装置DSC200(セイコー電子工業社製)]を用いて測定する。
サンプル量:100mg
対照:アルミニウム板
昇温方法:120℃まで昇温した後、一度20℃まで冷却した後、再度昇温して融点を測定する。
融点の算出法:縦軸をDSC熱量(mw)と温度(℃)(加熱)とし、横軸を時間として得られたDSC曲線の最初に現れた吸熱ピークの変曲点を求め、この変曲点に対応する温度をサンプルの融点とする。
【0018】
図5にワックスサンプルのDSC曲線の例を示す。
得られたDSC曲線の最初に現れた吸熱ピークの変曲点を求め、この変曲点に対応する温度(この例では58℃)をワックスサンプルの融点とする。
【0019】
本発明で用いるバックカーボンインキに用いられるワックスは特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、精製カルナバワックスNo.1(融点:80〜86℃)、モンタンワックス LicowaxLP(融点:82〜89℃)、モンタンワックス LicowaxS(融点:79〜85℃)、モンタンワックス LicowaxE(融点:79〜85℃)、ポリエチレンワックスLicolubH12(融点:100〜105℃など、あるいはこれらの2種以上の混合物を使用できる。
【0020】
ワックスについては従来凡そ80℃未満のものが使用されてきたが、本発明に係るバックカーボンインキに用いられるワックスは、例えば、80℃以上のワックスを使用してインキ全体の融点を大きくして、インキ全体の融点を60〜100℃の範囲内とするものである。
【0021】
本発明で用いるバックカーボンインキに用いられる油分は特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、鉱物油、グリース、ひまし油などの植物性不乾燥油などあるいはこれらの2種以上の混合物など従来のバックカーボンインキに用いられていた公知の油分を使用できる。
【0022】
本発明で用いるバックカーボンインキに用いられる色材は特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、赤顔料としては、パーマネントレッド、ウオッチングレッド、バリウムリソールレッド、レーキッドC、ブリリアントカーミン6Bなど、青顔料としては、フタロシアニンブルー、ビクトリアピュアブルーBOレーキ、アルカリブルートナー、レフレックスブルーなど、緑顔料としては、フタロシアニングリーン、フタロシアニングリーンY、ブリリアントグリーンレーキなど、茶色顔料としては、ベンズイミダゾロンブラウンHFR、ベンズイミダゾロンブラウンHFLなど、黒色顔料としては、カーボンブラック、アニリンブラックなど、白色顔料としては、炭酸カルシウム、二酸化チタン、タルクなど、従来のバックカーボンインキに用いられていた公知の色材を使用できる。
【0023】
本発明で用いるバックカーボンインキに用いられる界面活性剤は特に限定されるものではなく、アニオン系、カチオン系、ノニオン系あるいはこれらの2種以上の混合物など、従来のバックカーボンインキに用いられていた公知の界面活性剤を用いることができる。
【0024】
前記顕色剤層5を形成する顕色剤としては、例えば活性白土、酸性白土、ゼオライト、ベントナイト等の粘土類、フェノール樹脂、芳香族カルボン酸の多価金属塩類及びこれらの混合物が使用でき、特に印字の良好な保存性から2,2−ビスフェノールスルホン化合物の亜鉛塩等が好ましい。
【0025】
前記マイクロカプセル層7に含有する発色剤は、電子供与性発色剤を使用することができ、例えばベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニオロベンゾイルメチレンブルー等のチアジン系染料、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド等のトリアニールメタン系染料、4,4−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル等のジフェニタルメタン系染料、3−フェニル−スピロージナフトピラン等のスピロ系染料、3−ピペリジノ−メチル−7−フェニルアミノフルオラン等のフルオラン系染料等から任意に選択できるが、バックカーボンインキと発色色調は異なることが前提となる。
【0026】
このような発色剤を含有するマイクロカプセルは、公知のコアセルベーション法、界面重合法、インサイチュ重合法等により製造することができ、そのカプセル分散液を界面活性剤と共に、非水系溶媒に混合分散させ、油溶性バインダーを添加して調製する。このマイクロカプセルは、スポット的に塗布でき、加熱せずとも速やかに乾燥できる紫外線硬化型のインキ化としたものが好適である。即ち、非水系のカプセル分散液に、非水系溶媒、バインダー、界面活性剤、カプセル保護剤、紫外線吸収剤、光重合開始剤、ワックス、増粘剤、増感剤、ゲル化剤等の主剤、補助剤を混合して成る紫外線硬化型のマイクロカプセル塗料としたものである。
【0027】
本発明に係わる転写シートや受容シートに用いる基材としては、上質紙、アート紙、コート紙、ミラーコート紙、コンデンサー紙、パラフィン紙、その他の紙の他に、合成紙、あるいはポリエチレン、透明性を有するポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムやシート、銅、アルミニウムなどの金属あるいはこれらを組み合わせた複合体を用いることができる。これらの合成フィルムやシートを用いる場合には基材の表面をマット処理、コロナ処理などの表面処理を施してもよい。
【0028】
本発明で用いるバックカーボンインキは、凸版印刷、グラビア印刷法などの凹版印刷、オフセット方式などの平板印刷、スクリーン印刷およびインクジェット方式その他の通常用いられる印刷方法で顕色剤層の上の所定部に塗工してバックカーボンインキ層を形成することができる。
【0029】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0030】
【実施例】
以下実施例および比較例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
(実施例1)
カルナバワックス(商品名:精製カルナバワックスNo.1、融点:83℃、野田ワックス社製)24質量部とモンタンワックス(商品名:LicowaxLP、融点:86℃、クライアントジャパン社製)33質量部およびポリエチレンワックス(商品名:Licolub H12、融点:103℃、クライアントジャパン社製)8質量部に、ひまし油35質量部とスピンドル油85質量部を加え、100℃に昇温させて溶解させた。これに茶色顔料(ベンズイミダゾロンブラウンHFC)24質量部と体質顔料(アルミナホワイト)16質量部を添加し攪拌する。攪拌されたインキをビーズミルで混練し、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製した(インキ全体の融点71℃)。
本発明で用いるバックカーボンインキを使用して形成したバックカーボンインキ層6を有する図1に示した改ざん防止用感圧複写シート4を作成した。なお、マイクロカプセルに封入されている無色染料は青発色染料を使用した。作成した改ざん防止用感圧複写シート4について、次の評価方法により受容シート2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表1に示す。
【0031】
(評価方法):
(1)(受容シートの汚れ)
転写シート1と受容シート2を重ね合わせ、その上を2kgのローラ(幅50mm、表面:ゴム材)で10回加圧し、転写シート1と受容シート2を密着させる。両者を剥離した後、受容シート2の表面の汚れを目視で判定する。
◎:全く汚れが発生していない。
○:やや汚れが発生している。
△:汚れが発生しているが、実用上問題がない。
×:汚れが激しく使用に耐えない。
【0032】
(2)(複写性能および改ざん防止効果)
描画試験機(荷重250g)を使用し、顕色剤層(クレーインキ層)5およびマイクロカプセル層7が形成されている箇所および、バックカーボン層6はあるが、顕色剤層(クレーインキ層)5およびマイクロカプセル層7が形成されていない箇所の複写を行った。そして、転写シート1側のバックカーボンインキ層6の抜けおよび発色部8の発色状況を判定するとともに、受容シート2側のマイクロカプセル層7上に転移された抜け落ち箇所6bの複写状態を判定して複写性能および改ざん防止効果の評価を行う。
評価した結果を表1に示す。
【0033】
(転写シート1側)
○:バックカーボンインキ層6の抜けがよく、かつバックカーボンインキとは異色に発色している。
△:バックカーボンインキがやや残っているが、バックカーボンインキとは異色に発色しており、実用上問題がない。
×:バックカーボンインキ層6の抜けが悪く、発色が明瞭でない。
【0034】
(受容シート2側)
○:マイクロカプセル層7上に転移された抜け落ち箇所6bの複写状態がよく、顕色剤層(クレーインキ層)5およびマイクロカプセル層7が形成されていない箇所と同等に良好な複写が行われている。
△:やや劣るが、実用上問題がない。
×:かなり劣り、実用上問題がある。
【0035】
(実施例2)
実施例1で使用した茶色顔料を黒色顔料(カーボンブラック)に変更し、無色染料を赤発色染料に変更した以外は実施例1と同様にして、黒色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製し(融点69℃)、図1に示した改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表1に示す。
【0036】
(実施例3)
実施例1で使用した茶色顔料を青色顔料(β形フタロシアニンブルー)に変更し、無色染料を赤発色染料に変更した以外は実施例1と同様にして、青色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製し(融点68℃)、図1に示した改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表1に示す。
【0037】
(実施例4)
実施例1で使用したカルナバワックスを32質量部に、モンタンワックスを25質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製し(融点64℃)、図1に示した改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表1に示す。
【0038】
(実施例5)
実施例1で使用したカルナバワックスを16質量部に、モンタンワックスを41質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の本発明で用いるバックカーボンインキを調製し(融点75℃)、図1に示した改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表1に示す。
【0039】
(比較例1)
実施例1で使用したモンタンワックスをLicowax S(商品名、融点79℃)クライアントジャパン社製)に変更し、ひまし油を85質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の比較のためのバックカーボンインキを調製し(融点53℃)、図1に示した改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表1に示す。
【0040】
(比較例2)
実施例1で使用したモンタンワックスをLicowax E(商品名、融点80℃)クライアントジャパン社製)に変更し、ひまし油を85質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、茶色発色のバックカーボンインキ層形成用の比較のためのバックカーボンインキを調製し(融点54℃)、図1に示した改ざん防止用感圧複写シート4を作成し、受容シート2の汚れ、複写性能および改ざん防止効果を評価した結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
表1から実施例1〜5の本発明で用いるバックカーボンインキを使用すると、受容シート2の汚れが発生せず、転写シート1側のバックカーボンインキ層6の抜けがよく、かつバックカーボンインキとは異色に発色し、受容シート2側のマイクロカプセル層7上に転移された抜け落ち箇所6bの複写状態がよく、複写性能がよく、改ざん防止効果が高いことが判る。
それに対して、比較例1〜2のバックカーボンインキを使用すると、受容シート2の汚れが発生する上、受容シート2側の複写性能はよいが、転写シート1側のバックカーボンインキ層6の抜けが悪く、発色がはっきりせず、複写性能および改ざん防止効果が劣ることが判る。
【0043】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の改ざん防止用感圧複写シートによれば、受容シートの汚れが発生しない上、転写シートにボールペン等で記載事項を記入した際、その記載事項に対応するバックカーボンインキ層の部分の抜けが良く、受容シートのマイクロカプセル層への転移が充分に行われ、そして発色剤と顕色剤の反応による充分な発色が行われるので複写性能および改ざん防止効果が高く、容易に改ざんされることがないという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るバックカーボンインキを用いた改ざん防止用感圧複写シートの実施形態を模式的に示す説明図である。
【図2】 図1に示した改ざん防止用感圧複写シートの正しい使用状態を模式的に示す説明図である。
【図3】 不正使用の状態を模式的に示す説明図である。
【図4】 (a)は従来のバックカーボン感圧複写シートを模式的に示す説明図、(b)は正しい使用状態を模式的に示す説明図、(c)は不正使用の状態を模式的に示す説明図である。
【図5】 ワックスサンプルのDSC曲線の例を示すグラフである。
【符号の説明】
1…転写シート
2…受容シート
3…綴合
4…改ざん防止用感圧複写シート
5…顕色剤層
6…バックカーボンインキ層
7…マイクロカプセル層
8…発色部
Claims (1)
- 転写シートの裏面の少なくとも1部に顕色剤層を設けるとともに、その上に色材、ワックス、油分を必須成分として含んでなるバックカーボンインキであって、融点が60〜100℃であるバックカーボンインキ層を設け、受容シートの表面における前記バックカーボンインキ層に少なくとも対向する箇所に、前記バックカーボンインキとは異色に発色する発色剤を含有したマイクロカプセル層を設けた改ざん防止用感圧複写シート。
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