JP4711521B2 - 資産管理サービス提供方法,資産管理サービス提供用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、資産管理サービス提供方法,資産管理サービス提供用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体に係り、特に、顧客資産に関する情報を収集して顧客資産の総合的管理サービスを提供する資産管理サービス提供方法,資産管理サービス提供用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報技術(Information Technology),インターネット技術などの進展により、金融機関は様々なオンラインサービスを提供するようになった。例えば銀行はインターネットを利用して、残高や取引明細を照会する照会サービス,振替や振込を行う資金移動サービスを提供している。また、証券会社はインターネットを利用して、取引記録や有価証券の明細を照会する照会サービス,有価証券などの売買を行う取引サービスを提供している。さらに、金融自由化に伴う自己責任原則により、顧客は資産管理を意識するようになっている。
【0003】
このような金融機関によるオンラインサービスの普及および顧客の資産管理に対する意識の高まりが相まって、顧客は安定性だけでなく安定性,利回り等を総合的に判断して少しでも有利な金融商品を選択するようになっている。その結果、顧客が保有する資産,負債(以下、「資産」という)の多様化が進む一方でリスク管理が意識されるようになった。
【0004】
資産の多様化及びリスク管理により、顧客は個人資産全体を管理することが難しくなっており、従来、資産全体の管理を資産管理用ソフトウエア,家計簿用ソフトウエア等を利用して行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、資産管理用ソフトウエア,家計簿用ソフトウエア等は個人用ソフトウエアであって、顧客の資産全体を管理することは非常に困難であった。例えば資産管理用ソフトウエア,家計簿用ソフトウエア等を利用して資産全体の管理を行う場合、顧客は膨大な量のデータを入力しなければならなかった。また、資産管理用ソフトウエア,家計簿用ソフトウエア等の一部に外国で作成されたものがあり、資産管理用ソフトウエア,家計簿用ソフトウエア等は必ずしも日本の金融機関の商品体系に対応していないという問題があった。
【0006】
また、金融機関が提供する照会サービスは、例えば銀行の場合、照会範囲を自行内,顧客毎,口座毎と限定している。したがって、顧客は照会サービスを受けたい金融機関毎に利用宣言(契約)し、必要なデータの照会を金融機関毎に行う必要があった。
【0007】
また、金融商品の価値・理論価格を算出・管理する方法がなく、顧客は金融機関をまたがる金融商品群に対するアドバイスを受けることができないという問題があった。特に、中立な立場からの情報提供,金融商品情報,金融商品の提案が受けられないという問題があった。
【0008】
また、金融商品に対する情報サービスが多数実施されているが、顧客が保有している金融商品との対応が統一されておらず、金融商品同士の比較が困難であるという問題があった。更に、金融商品に対する情報サービスは金融機関毎の情報サービスとなっている為、自らの金融商品の売り込みに限定した情報に過ぎないという問題があった。
【0009】
一方、金融機関は良質な顧客(Customer)を確保したいという要望があるが、金融商品戦略だけでは困難であるという問題があった。また、顧客の資産内容を補足することは困難であり、資産内容に応じて顧客毎に金融商品の提案ができないという問題があった。
【0010】
したがって、金融機関は顧客との信頼性確保及び資産の拡大を狙った金融商品の提案型営業ができず、他の金融機関との差別化戦略を図ることができないという問題があった。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、顧客資産に関する情報を収集して資産管理サービスを提供することができ、中立な立場から金融商品情報を提供することができ、顧客資産の評価を行うことができ、顧客資産の内容に応じた金融商品の提案を行うことが可能な資産管理サービス提供方法,資産管理サービス提供用プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、1つ以上の資産管理サービス提供用クライアントおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用サーバによって実行される資産管理サービス提供方法であって、ユーザが資産を管理する管理対象者の属性情報を検索キーとして、前記1つ以上の前記資産情報提供サーバが提供する前記資産に関する情報を検索して、前記ユーザが管理する資産の候補を名寄せ処理により作成し、前記資産の候補に対応する前記資産に関する情報の一部を欠損させ、該欠損させた前記資産に関する情報を前記資産管理サービス提供用クライアントに送信して、前記欠損させた前記資産に関する情報の復元を前記ユーザに要求し、前記資産管理サービス提供用クライアントから前記ユーザによって復元された前記資産に関する情報を受信し、該ユーザによって復元された内容が正しければ、前記欠損させる前の前記資産の候補を前記ユーザが管理する資産として登録し、該ユーザによって復元された内容が正しくなければ、前記欠損させる前の前記資産の候補を前記ユーザが管理する資産の候補から削除し、前記名寄せ処理で登録されない前記ユーザが管理する資産を前記資産管理サービス提供用クライアントから受信して、前記ユーザが管理する資産として登録し、前記登録された前記ユーザが管理する前記資産に関する情報を収集して更新することを特徴とする。
【0013】
このように、本発明は、ユーザが管理する1つ以上の資産の一部又は全部を名寄せ処理を利用して資産管理サービス提供用サーバに登録することにより、資産に関する情報の登録が容易となる。
【0014】
また、資産管理サービス提供用サーバに資産に関する情報を登録することにより、登録された資産に関する情報の更新及び資産の内容の分析を資産管理サービス提供用サーバに行わせることができる。
【0015】
一方、資産管理サービス提供用サーバを提供する金融機関等は、ユーザが管理する資産の内容を把握することができ、ユーザの資産の内容に応じた金融商品の提案を行うことが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明の資産管理サービス提供方法を実現する資産管理サービス提供システムの一実施例の構成図を示す。図1の資産管理サービス提供システムは、資産管理サービス提供用クライアント10と、インターネット11と、資産管理サービス提供用サーバ12と、各種取引処理システム13a,13bと、対外連携取引処理システム14a,14bと、金融機関用www(World Wide Web)サーバ15と、各種CD(Cash Dispenser)連携システム等のネットワーク16とを有するように構成される。なお、本実施例ではインターネット11を利用する例について説明するが、他のネットワークであってもよい。
【0018】
資産管理サービス提供用クライアント10は資産管理サービスの提供を受ける顧客が利用するものである。資産管理サービス提供用クライアント10はインターネット11に接続可能な端末であり、インターネット上の資産管理サービス提供用サーバ12,金融機関用wwwサーバ15に格納されているWebページを閲覧可能なブラウザ等のソフトウェアを有している。
【0019】
また、資産管理サービス提供用クライアント10はクライアント用の資産管理サービス提供用プログラムと、その資産管理サービス提供用プログラムが管理する顧客の資産管理データとを有している。クライアント用の資産管理サービス提供用プログラムは、インターネット11を介して供給される場合,CD−ROM等の記録媒体で供給される場合などがある。なお、資産管理サービス提供用クライアント10は一つに限るものでなく、複数であってもよい。
【0020】
資産管理サービス提供用サーバ12は資産管理サービスの提供を行う金融機関又は金融機関に準ずる受託機関が利用するものである。資産管理サービス提供用サーバ12はインターネット11に接続されており、例えば資産管理サービス提供用クライアント10からの要求に応じてWebページを資産管理サービス提供用クライアント10に表示させる。資産管理サービス提供用サーバ12はサーバ用の資産管理サービス提供用プログラムと、その資産管理サービス提供用プログラムが管理する顧客の資産管理データと、後述する資産評価指標アドバイスデータとを有している。また、資産管理サービス提供用サーバ12は資産管理サービスを提供する為に必要な顧客資産に関する情報を収集し、資産管理サービスの為の各種処理を行う。
【0021】
各種取引処理システム13a,13bは、金融機関等が日常的に行う各種取引処理を行うものであり、自機関の各種元帳データを有している。例えば各種取引処理システム13aは資産管理サービス提供用サーバ12からの要求に応じて各種元帳から顧客資産に関する情報を読み出し、その顧客資産に関する情報を資産管理サービス提供用サーバ12に供給する。
【0022】
対外連携取引処理システム14a,14bは各業態のCD提携システムを相互接続して業態間に渡る現金の支払業務,残高照会業務,口座確認業務などを行う為のものであり、各種CD提携ネットワーク16を介して接続されている。例えば資産管理サービス提供用サーバ12は、各種取引処理システム13a,対外連携取引処理システム14a,各種CD提携ネットワーク16,対外連携取引処理システム14bを介して各種取引処理システム13bに残高照会業務などを依頼する。
【0023】
金融機関用wwwサーバ15は資産管理サービスの提供を行う金融機関又は金融機関に準ずる受託機関が提供するものである。金融機関用wwwサーバ15はインターネット11に接続されており、例えば資産管理サービス提供用クライアント10又は資産管理サービス提供用サーバ12からの要求に応じて残高や取引明細を照会する照会サービス等を提供している。
【0024】
次に、資産管理サービス提供用サーバ12の構成について説明する。図2は、資産管理サービス提供用サーバを実現するコンピュータシステムの一実施例の構成図を示す。図2において、このコンピュ−タシステムは、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21と,表示装置22と,ドライブ装置23と,記録媒体24と,補助記憶装置25と,メモリ装置26と,演算処理装置27と,インターフェース装置28と,データベース(以下、DBという)29とを含むように構成される。
【0025】
入力装置21は、コンピュータシステムの利用者が操作するキーボード及びマウスなどで構成され、コンピュータシステムに各種操作信号を入力するために用いられる。表示装置22は、コンピュータシステムを操作するのに必要な各種ウインドウやデータ等を表示する。インターフェース装置28は、コンピュータシステムをインターネット11,各種取引処理システム13aなどに接続する為のインターフェースであり、例えばモデム等で構成される。DB29は、資産管理サービスを提供する顧客の資産管理データ,資産評価指標アドバイスデータなど資産管理サービスを提供する為に必要とされるデータを格納している。
【0026】
資産管理サービスに関する資産管理サービス提供用プログラムは、例えばCD−ROM等の記録媒体24によって提供される。資産管理サービス提供用プログラムを記録した記録媒体24は、ドライブ装置23にセットされ、プログラムが記録媒体24からドライブ装置23を介して補助記憶装置25にインストールされる。
【0027】
補助記憶装置25は、インストールされた資産管理サービス提供用プログラムを格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。メモリ装置26は、コンピュータシステムの起動時に補助記憶装置25から資産管理サービス提供用プログラムを読み出し、格納する。演算処理装置27は、メモリ装置26に読み出され格納された資産管理サービス提供用プログラムに従って資産管理サービスに係る処理を実行する。
【0028】
以下、資産管理サービス提供システムの処理について図面を参照しつつ説明する。図3は、資産管理サービス提供システムの初期登録処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0029】
図3中、ステップS1では、資産管理サービスの利用を所望するユーザが資産管理サービス提供用クライアント10にクライアント用の資産管理サービス提供用プログラムのインストールを行う。インストールされるクライアント用の資産管理サービス提供用プログラムは、例えばインターネット11を介して資産管理サービス提供用サーバ12から供給される。なお、クライアント用の資産管理サービス提供用プログラムはCD−ROM等の記録媒体で供給されてもよい。
【0030】
ステップS1に続いてステップS2に進み、ユーザはクライアント用の資産管理サービス提供用プログラムを実行し、各種属性情報などのユーザ情報を登録する。各種属性情報には、氏名,住所,電話番号,誕生日など顧客を特定する為の項目が含まれる。ユーザ情報が登録されると、資産管理サービス提供用クライアント10は登録されたユーザ情報を資産管理サービス提供用サーバ12に供給する。
【0031】
なお、ユーザ登録処理は資産管理サービス提供用クライアント10と資産管理サービス提供用サーバ12とが接続されたオンライン状態で行ってもよいし、オフライン状態でユーザ情報の登録を行って必要の都度オンライン状態にするようにしてもよい。
【0032】
ステップS2に続いてステップS3に進み、資産管理サービス提供用サーバ12は供給されたユーザ情報を資産管理データに登録すると、そのユーザにログイン用のID及びパスワードを発行する。そして、資産管理サービス提供用サーバ12は発行したID及びパスワードを資産管理サービス提供用クライアント10に供給する。ユーザは取得したID及びパスワードで資産管理サービス提供用サーバ12にログインすることで、資産管理サービスの利用が可能となる。
【0033】
なお、ユーザが資産管理サービス提供用サーバ12で資産管理サービスの提供を行う金融機関の顧客である場合、口座番号及びその口座番号のパスワードをログイン用のID及びパスワードとして利用することもできる。この場合、ステップS3のパスワード取得処理は省略してもよい。
【0034】
ログイン用のID及びパスワード取得後、資産管理サービス提供システムは、例えば図4に示すような手順で資産管理サービスを提供する。図4は、資産管理サービス提供システムの処理の一実施例のフローチャートを示す。なお、本実施例ではオンライン状態で資産管理サービスの提供を行う例について説明するが、必要の都度オンライン状態にするようにしてもよい。
【0035】
図4中、ステップS10では、資産管理サービスの利用を所望するユーザが資産管理データ登録・更新処理を行う。ここで、資産管理データは、資産管理サービスによる管理対象者,管理対象者ごとの資産内容,資産内容を検索・更新する為のアクセス情報を含む。この資産管理データ登録・更新処理はユーザが資産管理サービス提供用クライアント10を操作して行うことができる。また、後述する名寄せ処理を利用すれば、ユーザは必要最少限の資産管理データ(例えば、各種属性情報)を入力することで資産管理データ登録・更新処理が可能となる。資産管理データは資産管理サービス提供用クライアント10及び資産管理サービス提供用サーバ12が保持する。
【0036】
ステップS10に続いてステップS11に進み、資産管理サービス提供用サーバ12は資産管理データに含まれる資産内容を最新化する資産内容更新処理を行う。例えば資産内容に含まれる資産のうち預貯金,定期性預貯金などに関するデータを最新化する場合、資産管理サービス提供用サーバ12は、ステップS10で登録・更新されたアクセス情報を利用して各種取引処理システム13a,13b等に照会する。市場価格がある資産の場合、資産管理サービス提供用サーバ12は資産の市場価格を照会する。なお、資産管理サービス提供用サーバ12が照会できない資産である場合、ユーザが資産管理サービス提供用クライアント10から入力する。また、後述する金融商品の価値を算出するモデル式により資産内容を最新化することもできる。
【0037】
ステップS11に続いてステップS12に進み、資産管理サービス提供用サーバ12はステップS11で最新化された資産管理データについて資産管理処理を行う。資産管理処理は、最新化された資産管理データの照会,分析,評価,アドバイスなどをユーザの指示に応じて行うものである。
【0038】
資産管理処理が終了すると、ステップS12に続いてステップS13に進み、資産管理サービス提供用サーバ12はユーザからの指示に応じて資産管理サービス提供用クライアント10と資産管理サービス提供用サーバ12とが有する資産管理データを同期させて処理を終了する。
【0039】
更に、図4のステップS10〜ステップS13の処理を詳細に説明する。ステップS10の資産管理データ登録・更新処理は、名寄せ処理を利用しない場合と名寄せ処理を利用する場合とが考えられる。そこで、ステップS10の資産管理データ登録・更新処理について、名寄せ処理を利用しない場合と名寄せ処理を利用する場合とを分けて説明する。
【0040】
図5は、名寄せ処理を利用しない資産管理データ登録・更新処理の一実施例のフローチャートを示す。図5中、ステップS21では、ユーザが資産管理サービスにより資産を管理する管理対象者を登録する。管理対象者はユーザが実質的に資産を管理することが可能な範囲の者であって、例えば配偶者,同居親族,子供,孫などである。また、登録された管理対象者ごとの各種属性情報を登録しておく。
【0041】
ステップS21に続いてステップS22に進み、ユーザは管理対象者ごとの資産内容を登録する。資産内容として登録される資産には、預貯金,定期性預貯金,株式,債権,投資信託,財産形成資金,年金(厚生年金・国民年金・個人年金),保険(生命保険,各種特約保険,損害保険),各種不動産,自動車,絵画,宝石などの資産と、ローン(住宅ローン,生活ローン,各種ローン),奨学金,借り出し(融資)金ローンなどの負債と、上記の資産及び負債に含まれないクレジットカードなどのその他とがある。
【0042】
資産のうち金融資産を登録する場合、資産種類,機関名(機関コード),支店名(支店コード),口座番号,商品コード,管理コード(銘柄コード),取引開始年月日,支払手数料,契約期間(満期日付,据置期間),積立関連情報(毎月の金額,賞与月の金額),契約利息,利子率,保険対象内容(人,物),登録時点情報(保証額,残高情報,日付),受取人氏名,税金,公開/非公開の指定などが登録される。
【0043】
また、資産のうち非金融資産を登録する場合、資産種類,その資産種類特有の情報が登録される。資産種類特有の情報としては、例えば各種不動産の場合、ところ,広さ,大きさ,購入金額,ローン支払い内容,鑑定内容,管理委託先,収入,税金などが含まれる。また、絵画,宝石の場合、商品名,管理委託先及びその手数料,購入価格,保証・鑑定書内容,登録時点情報(市場価格,日付)などが含まれる。
【0044】
また、負債を登録する場合、負債種類,機関コード,支店名(支店コード),口座番号,商品コード,管理コード,取引開始年月日,支払手数料,契約期間(満了日付),支払・返済内容(毎月の金額,賞与月の金額),契約利息,利子率,登録時点情報(残務,債権,日付),担保関連情報(氏名,比率)などが登録される。さらに、クレジットカード等のその他を登録する場合、種類,機関名(機関コード),支店名(支店コード),会員口座番号,購入極度額,リボルビング契約の有無,毎月支払金額などが登録される。
【0045】
図6は、登録された資産内容の一例について説明する図を示す。図6の資産内容は資産のうち金融資産を登録したものであって、各金融資産ごとに機関名,管理対象者,登録氏名,資産種類,口座番号,資産自他区分,公開/非公開の指定,最終取引の日付,取引金額,取引,残高が含まれる。
【0046】
ここで、資産自他区分は、例えば金融資産が資産管理サービスの提供を行う金融機関等の金融商品であるか否かを表すものであり、資産管理サービスの提供を行う金融機関等の金融商品である場合に「自機関」,資産管理サービスの提供を行う金融機関等の金融商品でない場合に「他機関」が登録される。例えば図1の場合、資産管理サービス提供用サーバ12の提供を行う金融機関等が自機関「あ銀行」,金融機関用wwwサーバ15の提供を行う金融機関が他機関「い銀行」又は「う証券」となる。
【0047】
また、公開/非公開の指定は、その金融資産の公開/非公開を指定するものである。公開/非公開の指定を「非公開」とすると、金融機関等はその金融資産に対する提案(売り込み)ができないものとする。一方、公開/非公開の指定を「公開」とすると、金融機関等はその金融資産に対する提案(売り込み)ができるものとする。
【0048】
したがって、図6の番号「001」の金融資産は「自機関」「あ銀行」の口座番号「123456789」の「預金」であって、ユーザ本人「富士通夫」名義のものである。ユーザは、番号「001」の金融資産を「公開」に指定しているので、番号「001」の金融資産に対する提案(売り込み)が可能である。
【0049】
ステップS22に続いてステップS23に進み、ユーザは資産内容を検索・更新する為のアクセス情報登録処理を行う。アクセス情報には、機関名(機関コード),資産種類,口座番号,暗証番号,ログインID,ログインパスワード,URL等が登録される。
【0050】
図7は、登録されたアクセス情報の一例について説明する図を示す。図7のアクセス情報は、各金融資産ごとに機関名,管理対象者,登録氏名,ログインID,ログインパスワード,資金移動時パスワード,その他のURLやメールアドレスなどが含まれる。
【0051】
ここで、ログインID及びログインパスワードは金融資産を検索・照会する為のものであって、このログインID及びログインパスワードにより自機関及び他機関の金融資産を自動的に検索・更新することができる。なお、資金移動時パスワードは資金移動サービスを利用するときに利用するものである。
【0052】
次に、ステップS10の資産管理データ登録・更新処理について、名寄せ処理を利用する場合について説明する。図8は、名寄せ処理を利用する資産管理データ登録・更新処理の一実施例のフローチャートを示す。図8中、ステップS30では、ステップS21と同様に、ユーザが資産管理サービスにより資産を管理する管理対象者を登録する。
【0053】
ステップS30に続いてステップS31に進み、ユーザは管理対象者の各種属性情報を登録する。例えば各種属性情報として、氏名,住所,電話番号,誕生日など顧客を特定する為の情報が登録される。
【0054】
ステップS31に続いてステップS32に進み、資産管理サービス提供用サーバ12はステップS31で登録された管理対象者の各種属性情報に応じて名寄せ処理を行う。名寄せ処理は、各種属性情報を検索キーとして各種元帳を検索することで顧客保有資産候補を作成し、その顧客保有資産候補から顧客が本当に保有している資産を選択する処理である。
【0055】
例えば名寄せ処理は、資産管理サービス提供用サーバ12を利用する金融機関等が自機関分の各種元帳について行う。また、契約等で他機関分の各種元帳の検索が可能となれば、検索が可能な範囲で名寄せ処理を行う。なお、名寄せ処理の詳細は後述する。
【0056】
ステップS32に続いてステップS33に進み、ユーザは資産管理サービス提供用クライアント10を操作して、ステップS32で登録されなかった管理対象者ごとの資産内容を登録する。例えば資産管理サービス提供用サーバ12を利用する金融機関等以外の他機関分の資産内容が登録される。
【0057】
そして、ステップS33に続いてステップS34に進み、ユーザはステップS23と同様に資産内容を検索・更新する為のアクセス情報登録処理を行う。このように、資産管理データ登録・更新処理に名寄せ処理を利用することにより、資産内容の登録が容易となる。
【0058】
次に、ステップS11の資産内容更新処理について説明する。ステップS11の資産内容更新処理は資産管理データに含まれる資産内容を最新化の方法の違いなどにより区分して資産内容を更新するものである。
【0059】
図9は、資産内容更新処理の一実施例のフローチャートを示す。図9中、ステップS40では、資産管理サービス提供用サーバ12は資産管理データに含まれる資産内容を最新化の方法の違いにより区分する。例えば資産内容に含まれる資産には、自機関の照会サービスを利用して最新化する資産,他機関の照会サービスを利用して最新化する資産,市場価格を参照して最新化する資産,金融商品の価値を算出するモデル式を利用して最新化する資産などが含まれる。
【0060】
また、他機関の照会サービスを利用して最新化される資産には、各種CD連携システムを利用するもの,金融機関用wwwサーバ15等のWebページを利用するもの等が含まれる。
【0061】
ステップS40に続いてステップS41に進み、資産管理サービス提供用サーバ12は資産毎に最新化処理の内容をユーザに確認するか否かを判定する。資産毎に最新化処理の内容をユーザに確認すると判定すれば(S41においてYES)、ステップS43に進み、資産管理サービス提供用サーバ12は資産毎に最新化処理の内容をユーザに確認しつつ資産内容を区分に応じて最新化する。また、資産毎に最新化処理の内容をユーザに確認しないと判定すれば(S41においてNO)、ステップS42に進み、資産管理サービス提供サーバ12は資産内容を区分に応じて逐次最新化する。
【0062】
ステップS42,S43で行われる資産内容更新処理は、ステップS40で処理された区分に応じて異なっている。なお、資産内容更新処理では、必要に応じて図7に示すようなアクセス情報が利用される。例えば自機関の照会サービスを利用して最新化する資産は、自機関の各種取引処理システム13a等の照会サービスを利用して資産内容(例えば残高,取引明細)を最新化する。
【0063】
また、他機関の照会サービスを利用して最新化する資産は、各種CD連携システム等のネットワーク16又は他機関の金融機関用wwwサーバ15等のWebページ等の照会サービスを利用して資産内容を最新化する。ただし、他機関の照会サービスを利用すると手数料が発生する場合があるので、金融機関間の照会サービスを優先して使用することが望ましい。なお、ユーザが有料の照会サービスの契約をしている場合、緻密な情報を入手する為に有料の照会サービスを優先して利用する。
【0064】
また、市場価格を参照して最新化する資産は、例えば市場価格の照会サービスを提供している他機関の金融機関用wwwサーバ等から市場価格を入手して資産内容を最新化する。さらに、金融商品の価値を算出するモデル式を利用して最新化する資産は、公知の利回り算式などを利用して資産内容を最新化する。
【0065】
資産内容更新処理が終了すると、例えば図10,11に示すような資産内容が最新化される。図10は、自機関の照会サービスを利用して最新化された資産内容の一例について説明する図を示す。図10(A)は各資産ごとの機関名,管理対象者,登録氏名,資産種類,口座番号,資産自他区分,公開/非公開の指定,最終取引の日付,取引金額,取引,残高を表したものである。また、図10(B)は各資産の取引明細を表したものである。
【0066】
図11は、市場価格を入手して最新化された資産内容の一例について説明する図を示す。図11(A)は各資産ごとの機関名,管理対象者,登録氏名,資産種類,口座番号,資産自他区分,公開/非公開の指定,最終取引の日付,取引金額,取引,残高を表したものである。また、図11(B)は各資産の取引明細を表したものである。また、図11(C)は資産の時価を表したものである。
【0067】
以上のように、資産管理データに含まれる資産内容を最新化の方法の違いなどにより区分して、資産内容を自動的に更新できるものを自動的に更新し、自動的に更新できないものをモデル式又はユーザ入力により更新することにより、資産内容更新処理が容易となる。
【0068】
次に、ステップS12の資産管理処理について説明する。ステップS12の資産管理処理は、最新化された資産管理データの照会,分析,評価,アドバイスなどをユーザの指示に応じて行う。例えば資産管理データの照会処理は、ユーザの資産内容を表,グラフなどで表示するものである。また、資産管理データの分析は、ユーザの資産内容を例えばリスクに対する感応度,許容度などに応じて分析するものである。また、資産管理データの評価はユーザの資産内容を中立的な立場から評価するものである。さらに、資産管理データに対するアドバイスは、ユーザの資産内容に対して中立的な立場からアドバイスするものである。
【0069】
資産管理サービス提供用サーバ12はユーザの資産内容を中立的な立場から評価し,その資産内容に対して中立的な立場からアドバイスを行う為に、資産評価指標アドバイスデータを有する。資産評価指標アドバイスデータは、ランキングデータ,アドバイスデータ,仮想モデル顧客データを含むように構成される。
【0070】
図12は、ランキングデータの一例について説明する図を示す。図12のランキングデータは、資産種類及び資産額分類(例えば30万円未満,30〜50万円など)毎に評価計数,リスク評価,資産件数,資産総額などに応じた金融商品のランキングを提示する。
【0071】
図12中、評価計数は資産管理サービスを利用するユーザの資産管理データに基づいた利用状況である。また、リスク評価は対象金融機関等の格付けを計数化したものである。さらに、資産件数は資産管理サービスを利用するユーザの資産管理データに基づいて計数されたものである。したがって、図12のランキングデータは中立的なものとなる。
【0072】
例えば図12のランキングデータでは、資産額が30万円未満のユーザが実際に利用している金融商品を資産件数に応じてランキングしたものである。ユーザはランキングデータを参照することにより、資産額が同程度の他のユーザが選択している金融商品のランキングを参考にして金融商品を選択することができる。
【0073】
図13は、アドバイスデータ画面の一例について説明する図を示す。図13のアドバイスデータ画面は、ユーザの資産運用バランスとモデル顧客の資産運用バランスとが表示される。なお、モデル顧客の資産運用バランスは、資産額分類毎に表示される。この場合、ユーザの資産額に対応する資産額分類を他の資産額分類と区別することが望ましい。
【0074】
例えば図13の上側の表がユーザの資産運用バランスであり、下側の表がモデル顧客の資産運用バランスである。ユーザはアドバイスデータ画面を参照することにより、資産管理サービスに参加している他のユーザの資産運用バランスと自分の資産運用バランスとを比較検討することができる。なお、モデル顧客の資産運用バランスは、モデル顧客のリスク感応度/許容度ごとに作成することもできる。この場合、例えば証券投資信託協会によるRR(リスク・リターン)分類が利用される。RR分類はRR1〜RR5に分類されており、数字が大きいほどハイリスク・ハイリターンとなる。
【0075】
図14は、仮想モデル顧客データ画面の一例について説明する図を示す。図14の仮想モデル顧客データ画面は、リスク感応度/許容度ごとのモデル顧客を統計的に選定し、そのモデル顧客の資産運用バランスを表示したものである。例えば図14の仮想モデル顧客データ画面は、リスク感応度/許容度としてのRR分類がRR1(安定重視型)であると宣言した顧客の資産運用バランスを資産額分類毎に表示している。
【0076】
このように、ユーザの資産内容の評価を金融機関などから供給される金融商品情報の他に、同じ資産管理サービスに参加している他の顧客の資産内容をランキング,指標,モデルとして提供できるので、資産内容に対する中立的な評価が期待できる。なお、ステップS12の資産管理処理は、過去の資産の推移をユーザに提示する機能,将来の資産を予測する機能なども含む。
【0077】
次に、ステップS13の終了処理について説明する。ステップS13の終了処理は、ユーザからの指示に応じて資産管理サービス提供用クライアント10と資産管理サービス提供用サーバ12とが有する資産管理データを同期させて処理を終了するものである。
【0078】
図15は終了処理の一実施例のフローチャートを示す。図15中、ステップS50では、ユーザが資産管理サービス提供用クライアント10を操作して資産管理サービス終了の指示を資産管理サービス提供サーバ12に供給する。ステップS50に続いてステップS51に進み、資産管理サービス提供用サーバ12はユーザに資産管理データを保存するか否かの指示を要求し、ユーザからの指示に応じて資産管理データを保存するか否かを判定する。
【0079】
資産管理データを保存すると判定すると(S51においてYES)、ステップS52に進み、資産管理サービス提供用サーバ12は資産管理サービス提供用クライアント10の資産管理データと資産管理サービス提供用サーバ12の資産管理データとを同期させ、ステップS53に進む。なお、ステップS52の資産管理データの同期処理は、資産内容に含まれる資産毎に保存の有無を指定することもできる。
【0080】
一方、資産管理データを保存しないと判定すると(S51においてNO)、資産管理サービス提供用サーバ12は、ステップS53に進む。ステップS53では、資産提供サービス提供用サーバ12は、資産管理サービスの利用ログを保存して処理を終了する。
【0081】
次に、ステップS32の名寄せ処理の詳細について説明する。図16は、名寄せ処理の一実施例のフローチャートを示す。図16中、ステップS60では、氏名,生年月日,住所,電話番号などの各種属性情報を検索キーとして各種元帳を検索・照会することで顧客保有資産候補を作成する。この顧客保有資産候補は、単に検索キーにより検索・照会したものであって、ユーザが管理対象とする資産であるか判定されたものではない。そこで、顧客保有資産候補から顧客が本当に保有している資産を選択する処理が必要となる。
【0082】
ステップS60に続いてステップS61に進み、資産管理サービス提供用サーバ12は顧客保有資産候補から1つの資産を選択し、照会サービスにより図17に示すような資産情報を読み出す。そして、図17の資産情報の一部に穴あけ処理を施すことにより、図18に示すような穴空き状態の資産情報を作成する。例えば図18の穴空き状態の資産情報は、取引支店コード・支店名証書口座番号,取引日付,暗証番号が穴空き状態となっている。
【0083】
ステップS61に続いてステップS62に進み、資産管理サービス提供用サーバ12は図18の穴空き状態の資産情報をユーザに提示して穴空き状態の資産情報の穴埋めを要求し、ステップS63に進む。
【0084】
ステップS63では、資産管理サービス提供用サーバ12はユーザが穴空き状態の資産情報に対して行った穴埋め内容が正しいか否かを判定する。穴埋め内容が正しいと判定すると、資産管理サービス提供用サーバ12はステップS64に進み、その資産を顧客保有資産として選択する。例えば図17の資産情報から図18の穴空き状態の資産情報を作成してユーザに穴埋めを要求した場合、ユーザが図19に示すように穴埋めを行えば穴埋め内容が正しいと判定される。
【0085】
一方、穴埋め内容が正しくないと判定すると、資産管理サービス提供用サーバ12はステップS65に進み、その資産を顧客保有資産候補から削除する。つまり、その資産はユーザが管理対象とする資産でないと判定する。なお、図18に示すように、資産管理サービス提供用サーバ12はその資産の公開/非公開の指定を資産情報の穴埋め要求と共にユーザに要求することもできる。
【0086】
ステップS64又はS65に続いてステップS66に進み、資産管理サービス提供用サーバ12は顧客保有資産候補に含まれる全ての資産についてステップS61〜S65の処理が終了したか,言い替えれば顧客が本当に保有している資産を選択する処理が終了したかを判定する。
【0087】
全ての資産についてステップS61〜S65の処理が終了していないと判定すると(S66においてNO)、資産管理サービス提供用サーバ12はステップS61に進み処理を続ける。また、全ての資産についてステップS61〜S65の処理が終了したと判定すると(S66においてYES)、資産管理サービス提供用サーバ12は処理を終了する。
【0088】
このように、本発明の資産管理サービスで利用する名寄せ処理は、名寄せ処理により検索・照会された資産について、その資産を管理対象としているユーザにしか分からない項目を質問することにより、顧客保有資産候補から顧客が本当に保有している資産を選択することができる。したがって、名寄せ処理の情報確度の向上を図ることができ、他人の資産を不用意に照会することのないようにしている。
【0089】
以上、ユーザ側の利点を中心に説明したが、本発明の資産管理サービスを提供する金融機関等も数々の利点がある。例えば金融機関等は図6に示すようなユーザの資産内容を知ることができるので、その資産に応じた金融商品の売り込みを提供することができる。また、ユーザのリスク感応度/許容度,資産運用方針などに応じた金融商品の提案(例えば、保有資産の入れ換え,新規購入)を行うことが可能である。したがって、金融機関は顧客との信頼性確保及び資産の拡大を狙った金融商品の提案型営業ができ、他の金融機関との差別化戦略を図ることができる。
【0090】
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
【0091】
(付記1) 1つ以上の資産管理サービス提供用クライアントおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用サーバを用いて資産管理サービスを提供する資産管理サービス提供方法であって、
ユーザが管理する1つ以上の資産の一部又は全部を名寄せ処理を利用して登録すると共に、名寄せ処理で登録されない資産が前記資産管理サービス提供用クライアントからの指示により登録される資産登録段階と、
前記登録された資産に関する情報を収集して更新する資産内容更新段階と
を有することを特徴とする資産管理サービス提供方法。
【0092】
(付記2) 前記更新された資産に関する情報に応じて前記ユーザが管理する資産の内容を分析してユーザに提示する資産内容分析提示段階を更に有することを特徴とする資産管理サービス提供方法。
【0093】
(付記3) 前記資産登録段階の名寄せ処理は、前記ユーザが資産を管理する管理対象者の各種属性情報に応じて前記ユーザが管理する資産の候補を作成する段階と、
前記資産の候補に応じた質問事項を前記資産管理サービス提供用クライアントに送信し、前記質問事項に対する回答の正誤に応じて前記資産の候補のうちユーザが管理する資産を選択する段階と
を有することを特徴とする付記1記載の資産管理サービス提供方法。
【0094】
(付記4) 前記資産内容更新段階は、前記登録された資産を更新処理の違いにより区分する段階と、
前記登録された資産に関する情報を前記区分に応じた更新処理により更新する段階と
を有することを特徴とする付記1記載の資産管理サービス提供方法。
【0095】
(付記5) 前記区分に応じた更新処理は、前記登録された資産に関する情報の一部又は全部を資産価値算出モデル式を利用して更新することを特徴とする付記4記載の資産管理サービス提供方法。
【0096】
(付記6) 前記資産内容分析提示段階は、前記資産に関する情報に応じて前記ユーザが管理する資産の内容を分析して提示する段階と、
前記資産管理サービスを利用している他のユーザの資産の内容を分析して提示する段階と
を有することを特徴とする付記2記載の資産管理サービス提供方法。
【0097】
(付記7) 前記他のユーザの資産の内容を分析して提示する段階は、前記他のユーザを資産総額又は資産運用方針の少なくとも一方に応じてグループ化し、前記グループ毎に他のユーザの資産の内容を分析して提示することを特徴とする付記6記載の資産管理サービス提供方法。
【0098】
(付記8) 前記登録された資産に関する情報は、資産毎にユーザが公開又は非公開を設定することを特徴とする付記1記載の資産管理サービス提供方法。
【0099】
(付記9) 資産管理サービス提供用サーバおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用クライアントを用いて資産管理サービスを提供する資産管理サービス提供方法であって、
ユーザが管理する1つ以上の資産の一部又は全部を名寄せ処理を利用して前記資産管理サービス提供用サーバに登録させると共に、名寄せ処理で登録されない資産に関する情報を直接登録する資産登録段階と、
前記登録された資産に関する情報の更新を前記資産管理サービス提供用サーバに指示する資産内容更新段階と
を有することを特徴とする資産管理サービス提供方法。
【0100】
(付記10) 資産管理サービス提供用サーバおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用クライアントを用いて資産管理サービスを提供する為に、前記資産管理サービス提供用クライアントに、
ユーザが管理する1つ以上の資産の一部又は全部を名寄せ処理を利用して前記資産管理サービス提供用サーバに登録させると共に、名寄せ処理で登録されない資産に関する情報を直接登録する資産登録手順と、
前記登録された資産に関する情報の更新を前記資産管理サービス提供用サーバに指示する資産内容更新手順と
を実行させる為のプログラム。
【0101】
(付記11) 1つ以上の資産管理サービス提供用クライアントおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用サーバを用いて資産管理サービスを提供する為に、前期資産管理サービス提供用サーバに、
ユーザが管理する1つ以上の資産の一部又は全部を名寄せ処理を利用して登録すると共に、名寄せ処理で登録されない資産が前記資産管理サービス提供用クライアントからの指示により登録される資産登録手順と、
前記登録された資産に関する情報を収集して更新する資産内容更新手順と
を実行させる為のプログラム。
【0102】
(付記12) 資産管理サービス提供用サーバおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用クライアントを用いて資産管理サービスを提供する為に、前記資産管理サービス提供用クライアントに、
ユーザが管理する1つ以上の資産の一部又は全部を名寄せ処理を利用して前記資産管理サービス提供用サーバに登録させると共に、名寄せ処理で登録されない資産に関する情報を直接登録する資産登録手順と、
前記登録された資産に関する情報の更新を前記資産管理サービス提供用サーバに指示する資産内容更新手順と
を実行させる為のプログラムを記録した記録媒体。
【0103】
(付記13) 1つ以上の資産管理サービス提供用クライアントおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用サーバを用いて資産管理サービスを提供する為に、前期資産管理サービス提供用サーバに、
ユーザが管理する1つ以上の資産の一部又は全部を名寄せ処理を利用して登録すると共に、名寄せ処理で登録されない資産が前記資産管理サービス提供用クライアントからの指示により登録される資産登録手順と、
前記登録された資産に関する情報を収集して更新する資産内容更新手順と
を実行させる為のプログラムを記録した記録媒体。
【0104】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、ユーザが管理する1つ以上の資産の一部又は全部を名寄せ処理を利用して資産管理サービス提供用サーバに登録することにより、資産に関する情報の登録が容易となる。
【0105】
また、資産管理サービス提供用サーバに資産に関する情報を登録することにより、登録された資産に関する情報の更新及び資産の内容の分析を資産管理サービス提供用サーバに行わせることができる。
【0106】
一方、資産管理サービス提供用サーバを提供する金融機関等は、ユーザが管理する資産の内容を把握することができ、ユーザの資産の内容に応じた金融商品の提案を行うことが可能である。
【0107】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の資産管理サービス提供方法を実現する資産管理サービス提供システムの一実施例の構成図である。
【図2】本発明の資産管理サービス提供用サーバを実現するコンピュータシステムの一実施例の構成図である。
【図3】資産管理サービス提供システムの初期登録処理の一実施例のフローチャートである。
【図4】資産管理サービス提供システムの処理の一実施例のフローチャートである。
【図5】名寄せ処理を利用しない資産管理データ登録・更新処理の一実施例のフローチャートである。
【図6】登録された資産内容の一例について説明する図である。
【図7】登録されたアクセス情報の一例について説明する図である。
【図8】名寄せ処理を利用する資産管理データ登録・更新処理の一実施例のフローチャートである。
【図9】資産内容更新処理の一実施例のフローチャートである。
【図10】自機関の照会サービスを利用して最新化された資産内容の一例について説明する図である。
【図11】市場価格を入手して最新化された資産内容の一例について説明する図である。
【図12】ランキングデータの一例について説明する図である。
【図13】アドバイスデータ画面の一例について説明する図である。
【図14】仮想モデル顧客データ画面の一例について説明する図である。
【図15】終了処理の一実施例のフローチャートである。
【図16】名寄せ処理の一実施例のフローチャートである。
【図17】資産情報の一例について説明する図である。
【図18】穴空き状態の資産情報の一例について説明する図である。
【図19】穴埋めが正しく行われた資産情報の一例について説明する図である。
【符号の説明】
10 資産管理サービス提供用クライアント
11 インターネット
12 資産管理サービス提供用サーバ
13a,13b 各種取引処理システム
14a,14b 対外連携取引処理システム
15 金融機関用wwwサーバ
16 各種CD提携ネットワーク
21 入力装置
22 表示装置
23 ドライブ装置
24 記録媒体
25 補助記憶装置
26 メモリ装置
27 演算処理装置
28 インターフェース装置
29 データベース(DB)
Claims (6)
- 1つ以上の資産管理サービス提供用クライアントおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用サーバによって実行される資産管理サービス提供方法であって、
ユーザが資産を管理する管理対象者の属性情報を検索キーとして、前記1つ以上の前記資産情報提供サーバが提供する前記資産に関する情報を検索して、前記ユーザが管理する資産の候補を名寄せ処理により作成し、
前記資産の候補に対応する前記資産に関する情報の一部を欠損させ、該欠損させた前記資産に関する情報を前記資産管理サービス提供用クライアントに送信して、前記欠損させた前記資産に関する情報の復元を前記ユーザに要求し、
前記資産管理サービス提供用クライアントから前記ユーザによって復元された前記資産に関する情報を受信し、該ユーザによって復元された内容が正しければ、前記欠損させる前の前記資産の候補を前記ユーザが管理する資産として登録し、該ユーザによって復元された内容が正しくなければ、前記欠損させる前の前記資産の候補を前記ユーザが管理する資産の候補から削除し、
前記名寄せ処理で登録されない前記ユーザが管理する資産を前記資産管理サービス提供用クライアントから受信して、前記ユーザが管理する資産として登録し、
前記登録された前記ユーザが管理する前記資産に関する情報を収集して更新する
ことを特徴とする資産管理サービス提供方法。 - 更に、前記更新された前記資産に関する情報を用いて、前記ユーザが管理する前記資産の内容を分析して、ユーザに提示する
ことを特徴とする請求項1記載の資産管理サービス提供方法。 - 前記ユーザが管理する前記資産に関する情報を収集して更新する処理は、前記登録された前記ユーザが管理する前記資産を更新処理の違いにより区分し、
前記登録された前記ユーザが管理する前記資産に関する情報を前記区分に応じた更新処理により更新する
ことを特徴とする請求項1記載の資産管理サービス提供方法。 - 前記登録された前記ユーザが管理する前記資産に関する情報は、前記資産毎に公開又は非公開が前記ユーザにより設定される
ことを特徴とする請求項1記載の資産管理サービス提供方法。 - 1つ以上の資産管理サービス提供用クライアントおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用サーバに、
ユーザが資産を管理する管理対象者の属性情報を検索キーとして、前記1つ以上の前記資産情報提供サーバが提供する前記資産に関する情報を検索して、前記ユーザが管理する資産の候補を名寄せ処理により作成し、
前記資産の候補に対応する前記資産に関する情報の一部を欠損させ、該欠損させた前記資産に関する情報を前記資産管理サービス提供用クライアントに送信して、前記欠損させた前記資産に関する情報の復元を前記ユーザに要求し、
前記資産管理サービス提供用クライアントから前記ユーザによって復元された前記資産に関する情報を受信し、該ユーザによって復元された内容が正しければ、前記欠損させる前の前記資産の候補を前記ユーザが管理する資産として登録し、該ユーザによって復元された内容が正しくなければ、前記欠損させる前の前記資産の候補を前記ユーザが管理する資産の候補から削除し、
前記名寄せ処理で登録されない前記ユーザが管理する資産を前記資産管理サービス提供用クライアントから受信して、前記ユーザが管理する資産として登録し、
前記登録された前記ユーザが管理する前記資産に関する情報を収集して更新する
処理を実行させるプログラム。 - 1つ以上の資産管理サービス提供用クライアントおよび資産に関する情報を提供する1つ以上の資産情報提供サーバとネットワークを介して接続される資産管理サービス提供用サーバに、
ユーザが資産を管理する管理対象者の属性情報を検索キーとして、前記1つ以上の前記資産情報提供サーバが提供する前記資産に関する情報を検索して、前記ユーザが管理する資産の候補を名寄せ処理により作成し、
前記資産の候補に対応する前記資産に関する情報の一部を欠損させ、該欠損させた前記資産に関する情報を前記資産管理サービス提供用クライアントに送信して、前記欠損させた前記資産に関する情報の復元を前記ユーザに要求し、
前記資産管理サービス提供用クライアントから前記ユーザによって復元された前記資産に関する情報を受信し、該ユーザによって復元された内容が正しければ、前記欠損させる前の前記資産の候補を前記ユーザが管理する資産として登録し、該ユーザによって復元された内容が正しくなければ、前記欠損させる前の前記資産の候補を前記ユーザが管理する資産の候補から削除し、
前記名寄せ処理で登録されない前記ユーザが管理する資産を前記資産管理サービス提供用クライアントから受信して、前記ユーザが管理する資産として登録し、
前記登録された前記ユーザが管理する前記資産に関する情報を収集して更新する
処理を実行させる為のプログラムを記録した記録媒体。
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