[go: up one dir, main page]

JP4704515B2 - ルチル型酸化チタン結晶及びこれを用いる中間赤外線フィルター - Google Patents

ルチル型酸化チタン結晶及びこれを用いる中間赤外線フィルター Download PDF

Info

Publication number
JP4704515B2
JP4704515B2 JP2010535160A JP2010535160A JP4704515B2 JP 4704515 B2 JP4704515 B2 JP 4704515B2 JP 2010535160 A JP2010535160 A JP 2010535160A JP 2010535160 A JP2010535160 A JP 2010535160A JP 4704515 B2 JP4704515 B2 JP 4704515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium oxide
rutile
transition metal
oxide crystal
type titanium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010535160A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010140499A1 (ja
Inventor
仁華 金
培新 諸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamura Institute of Chemical Research
Original Assignee
Kawamura Institute of Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawamura Institute of Chemical Research filed Critical Kawamura Institute of Chemical Research
Priority to JP2010535160A priority Critical patent/JP4704515B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4704515B2 publication Critical patent/JP4704515B2/ja
Publication of JPWO2010140499A1 publication Critical patent/JPWO2010140499A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G23/00Compounds of titanium
    • C01G23/04Oxides; Hydroxides
    • C01G23/047Titanium dioxide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G23/00Compounds of titanium
    • C01G23/04Oxides; Hydroxides
    • C01G23/047Titanium dioxide
    • C01G23/053Producing by wet processes, e.g. hydrolysing titanium salts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G41/00Compounds of tungsten
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G45/00Compounds of manganese
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/36Compounds of titanium
    • C09C1/3607Titanium dioxide
    • C09C1/3653Treatment with inorganic compounds
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/02Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of crystals, e.g. rock-salt, semi-conductors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/208Filters for use with infrared or ultraviolet radiation, e.g. for separating visible light from infrared and/or ultraviolet radiation
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/22Absorbing filters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/50Solid solutions
    • C01P2002/52Solid solutions containing elements as dopants
    • C01P2002/54Solid solutions containing elements as dopants one element only
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/70Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
    • C01P2002/72Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by d-values or two theta-values, e.g. as X-ray diagram
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/80Crystal-structural characteristics defined by measured data other than those specified in group C01P2002/70
    • C01P2002/82Crystal-structural characteristics defined by measured data other than those specified in group C01P2002/70 by IR- or Raman-data

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

本発明は、中間赤外線を効率的に透過させることができるルチル型酸化チタン結晶、その製造方法、並びにこれを用いる中間赤外線フィルター用成形材料、これを成形してなる中間赤外線フィルターに関するものである。
赤外線フィルターは光学デバイス(カメラ、顕微鏡、ディスプレイ)を中心に産業上広く用いられる材料である。赤外線フィルターは種類も多くあるが、その多くは近赤外線用であり、中間赤外線を透過させる材料及びフィルターとして用いられてものは数少ない状況にある。即ち、当該中間赤外線透過用として使用可能な材料は、石英、サファイア、シリコンなどの赤外用光学基板に金属蒸着などで多層膜を形成させたものであり、その干渉膜の作用により赤外線透過性を制御しようとするものであるが、その製造コストが高く、汎用性に劣っている。
赤外線を吸収する化合物を用いることで吸収しない波長範囲を掴むことができれば、干渉膜を用いる手法よりも経済的である。この様な観点から、ナノ構造を有する貴金属酸化物を用いることで、赤外線吸収範囲を制御し、特定波長の赤外線を透過させることも知られている。例えば、酸化マンガン系のナノポーラス結晶を用いることで、特定波長の赤外線を透過させることができる(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、貴金属酸化物を用いる手法ではその原料コストに起因して製造コストが高く、依然として工業的手段として汎用性を求めることができない。
貴金属系の酸化物に比べ、酸化チタンは自然界での埋蔵量が多く、白色顔料をはじめ、光触媒、塗料など汎用性材料から、色素増感太陽電池、光応答性材料等、特殊な応用分野まで、産業上広く用いられている安価な材料である。酸化チタンそのものも近赤外線と遠赤外線域で一定の赤外線を吸収できる。ただし、赤外線吸収は選択的ではないため、近赤外線域から中間赤外線域の広い範囲の波長を通してしまい、吸収または透過における波長選択性は示されない。従って、酸化チタンそのままでは赤外線フィルターとして用いることができないものであり、酸化チタン固有の赤外線吸収範囲を精密に制御出来る手法があれば、特に中間赤外線フィルターの汎用性が飛躍的に高まるものと考えられる。
特開2007−238424
上記実情を鑑み、本発明が解決しようとする課題は、酸化チタンの赤外線領域における吸収強度を精密に制御することにより、汎用性に優れる中間赤外線フィルター用の材料を提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、酸化チタンに微量の遷移金属イオンをドーピングし、そのドーピング酸化チタンをルチル型結晶に成長させることで、酸化チタンの固有の近/遠赤外線における吸収を強め、その変わりに、中間赤外線透過波長領域を大きく狭めることが可能であり、中間赤外線フィルター用材料として好適に用いることができることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、遷移金属イオンがドーピングされたルチル型酸化チタン結晶を製造する方法であって、
(I)アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)を水性媒体中に分散又は溶解させる工程、
(II)(I)で得られた水性分散体又は水性溶液と、水溶性チタン化合物(z)とを水性媒体中、50℃以下の温度条件下で混合し加水分解反応を行うことによって、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)がチタニアに挟まれた、1〜3nmの距離間隔を有するポリマー/チタニアの層状構造複合体を得る工程、
(III)前記層状構造複合体を空気雰囲気下で650℃以上の温度で加熱焼成することにより、層状構造に閉じ込まれた遷移金属イオンが酸化チタン結晶表面にドーピングさせると同時にルチル型結晶相に成長させる工程、
とを有することを特徴とするルチル型酸化チタン結晶の製造方法、並びに赤外線スペクトルにて5〜12μmの範囲で透過性を示し、且つその透過ピークトップの半値幅が2.5μm以下であるルチル型酸化チタン結晶を提供するものである。
更に本発明は、前記ルチル型酸化チタン結晶を含有する中間赤外線フィルター用粉末を提供するものである。
更に本発明は、中間赤外線フィルター用成形材料を製造する方法であって、
(I)アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)を水性媒体中に分散又は溶解させる工程、
(II)(I)で得られた水性分散体又は水性溶液と、水溶性チタン化合物(z)とを水性媒体中、50℃以下の温度条件下で混合し加水分解反応を行うことによって、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)がチタニアに挟まれた、1〜3nmの距離間隔を有するポリマー/チタニアの層状構造複合体を得る工程、
(III)前記層状構造複合体を空気雰囲気下で650℃以上の温度で加熱焼成することにより、層状構造に閉じ込まれた遷移金属イオンが酸化チタン結晶表面にドーピングさせると同時にルチル型結晶相に成長させる工程、
(IV)(III)で得られたルチル型酸化チタン結晶をポリオレフィン類に分散する工程
とを有することを特徴とする中間赤外線フィルター用成形材料の製造方法、中間赤外線フィルター用成形材料及び中間赤外線フィルターを提供するものである。
本発明のルチル型酸化チタン結晶は、粉末として、赤外線吸収がない物質中に容易に分散・混合可能であり、また、液状物質中でも容易に分散できる。本発明のルチル型酸化チタン結晶は、5〜12μmの波長範囲で赤外線を効率的に透過させるので、これを分散した分散物は中間赤外線フィルター用の材料として好適に用いることができる。
また、本発明の製造方法では、ドーピングする遷移金属イオンを含有する化合物をあらかじめチタニアのナノ結晶間にナノ空間距離で挟む工程(層状構造を有する複合体を得る工程)を有するため、これを空気下にて完全に熱焼成することにより、ナノ空間に閉じ込められた遷移金属イオンが有効に酸化チタン中で均一にドーピングされ得る。このとき単一種類の原子に限らず、複数種の原子を同時にドーピングすることも可能である。この方法によるドーピングが微細構造制御に有利となり、赤外線透過波長を非常に狭い範囲で制御できるため、前述のような中間赤外線フィルター用の材料となる。
実施例1で得た焼成前の前駆体サンプルのXRDのパターンである。 実施例1における前駆体を800℃にて焼成後得たサンプルのXRDのパターンである。 実施例1で得た酸化チタン5%が含まれたKBrプレートを用いて測定したFT−IRの透過スペクトルである。 実施例1で得た酸化チタンが1%と15%含まれたKBrプレートを用いて測定したFT−IRの透過スペクトルである。 実施例2の酸化チタンのFT−IRの透過スペクトルである。 実施例3の鉄ドープされた酸化チタンのFT−IRの透過スペクトルである。 実施例5におけるポリエチレン/酸化チタンブレンドフィルムのFT−IRの透過スペクトルである。 比較例1で得た酸化チタンのFT−IRの透過スペクトルである。
本発明のルチル型酸化チタン結晶の製造方法は、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)とチタニアナノ結晶とが1−3nmの層間距離を持ちながら層状化された複合体を前駆体として用い、それを熱焼成することにより、遷移金属イオンがドーピングされたルチル型酸化チタン結晶へ変換させることを特徴とする。
ナノ結晶、ナノ空間のようなナノ構造体は構造そのものの機能以外に、新しいナノ反応場として、新規機能材料の合成には多くの可能性を潜めていると考えられる。特に、半導体結晶の結晶間に第2成分の物質がナノ距離の層間に閉じ込まれたナノ層状構造を形成した場合、それの各種処理法により、半導体結晶面と層間に存在する物質との化学反応を引き起こすことができる。即ち、層状のナノ空間は極めて有利なナノ反応場になりうる。本発明はこのような視点に着目し、ナノ反応場でのドーピングを行うための前駆体物質の合成とその物質の熱焼成との二段法からなる最適なプロセスを考案した。
アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)は、水溶性チタン化合物(z)の加水分解的な縮合反応の触媒として機能すると同時に、該反応から生じるチタニアゾルとイオンコンプレックスを形成しながら、該チタニアゾルのデポジットを誘導することで、結果的には、該ポリマーと該チタニアとが交互に積層したポリマー金属錯体/チタニアの層状構造複合体を生成する。
前記層状構造に組織化されたポリマー金属錯体/チタニア複合体を熱焼成することで、チタニアの結晶層間に含まれたアミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)中の遷移金属イオンがチタニア結晶表面でのドーピング反応を引き起こし、これをルチル型酸化チタン結晶とすることによって、中間赤外線波長範囲で透過を示すドーピング酸化チタンに変換される。
前記製法において、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)由来の有機成分を除去することが重要である。そのため、焼成は空気雰囲気中で行なわなければならない。即ち、空気雰囲気下で焼成することで、有機成分由来の炭素成分と窒素成分等を二酸化炭素、酸化窒素ガス等として除去することを必須とする。
また、中間赤外線領域での特定波長における透過性を高めるためには、ルチル型酸化チタン結晶であることが必須であり、このためには焼成温度を650℃以上にすることが必須であり、エネルギーコストの観点から650〜1200℃に設定することが望まれる。ルチル結晶相を効率的に形成させる点から、750〜950℃の焼成温度が好適である。
焼成時間は2〜14時間の範囲で適宜設定することができるが、一般にはエネルギーコストと生産性の観点から温度上昇プログラムを組んで、温度範囲と時間を適宜調整することが好ましい。
また、得られるルチル型酸化チタン結晶中の遷移金属イオンの含有率としては0.05〜5質量%の範囲であることが好ましく、当該含有率は、前駆体である複合体の作製段階において、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)中の遷移金属イオンの含有率により調整することが可能である。即ち、該含有率を高くすればドーピングされる遷移金属イオンが増大し、含有率を低くすれば低下させることができる。更に異なる遷移金属イオンを有するポリマー錯体を併用することによって、得られる酸化チタンに複数種の遷移金属イオンをドーピングすることができる。
前記で得られたルチル型酸化チタン結晶は、通常粉末状であり、これをそのまま、又は予め粉砕してから各種化合物と混合することによって中間赤外線フィルター用成形材料とすることができる。
以下、本発明の製造方法で用いる原料について記載する。
〔ポリマー(x)〕
本発明において使用するアミノ基を有する塩基性ポリマー(x)は特に限定されるものではなく、通常の水溶性のポリアミン類等を用いることができる。
前記ポリマー(x)としては、例えば、合成ポリアミンの例としては、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン(分岐状および直鎖状)、ポリプロピレンイミン、ポリ(4−ビニルピリジン)、ポリ(アミノエチルメタクリレート)、ポリ〔4−(N,N−ジメチルアミノメチルスチレン)〕などの側鎖または主鎖にアミノ基を含有する合成ポリアミンが挙げられる。なかでも、ポリエチレンイミンは、入手が容易であることと、酸化チタンゾルとの層状構造を形成しやすい点で特に好ましい。
また、生体系ポリアミンとして、例えば、キチン、キトサン、スペルミジン、ビス(3−アミノプロピル)アミン、ホモスペルミジン、スペルミンなど、または塩基性アミノ酸残基を多く有する生体ポリマーとして、例えば、ポリリシン、ポリヒスチヂン、ポリアルギニンなどの合成ポリペプチドをはじめとする生体系ポリアミンが挙げられる。
また、前記ポリマー(x)としては、ポリアミン中の一部分のアミノ基が非アミン類ポリマー骨格と結合してなる変性ポリアミンや、ポリアミン骨格と非アミン類ポリマー骨格との共重合体であっても良い。前記変性ポリアミンや共重合体は、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)のアミノ基に、エポキシ基、ハロゲン、トシル基、エステル基などアミンと容易に反応できる官能基を持つ化合物を反応させることで簡単に得ることができる。
前記非アミン類ポリマー骨格は、親水性または疎水性のいずれでも良い。親水性ポリマー骨格としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリメチルオキサゾリン、ポリエチルオキサゾリン、ポリアクリルアミドなどからなる骨格を挙げることができる。また、疎水性ポリマー骨格としては、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリメタクリレート樹脂などからなる骨格を挙げることができる。ポリマー(x)が、これらアミノ基を有さない構造単位を含有する場合には、該ポリマー(x)が水中で良好な分散状態を有し、かつ後述する水溶性チタン化合物(z)の加水分解又は脱水縮合反応を有効に促進させることなどを得るために、非アミン類ポリマー骨格がポリマー(x)の全構造単位に比して、50質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることが特に好ましい。
また、前記ポリマー(x)の分子量としては、特に限定されるものではなく、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で求められるポリスチレン換算値としての重量平均分子量として、通常300〜100,000の範囲であり、好ましくは500〜80,000の範囲であり、さらに好ましくは1,000〜50,000の範囲である。
〔ポリマー/遷移金属イオンからなる錯体(y)〕
本発明の製造方法で用いる、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)は、前述のアミノ基を有する塩基性ポリマー(x)に、遷移金属イオンを加えることで得られ、遷移金属イオンと前記ポリマー(x)中のアミノ基との配位結合によって錯体(y)を形成するものである。
ここで用いる遷移金属イオンとしては、得られるルチル型酸化チタン結晶中の遷移金属イオンと同一のものであり、アミノ基と配位結合可能な全ての遷移金属のイオンを用いることができる。遷移金属イオン価数としては、1価から4価までの金属塩類であってもよく、また、それらが錯化イオン状態でも好ましく用いることができる。これらの中でも、得られるルチル型酸化チタン結晶の中間赤外線透過率が高く、又原料入手が容易である点から、鉄、亜鉛、マンガン、銅、コバルト、バナジウム、タングステム、ニッケルのイオンであることが好ましい。
用いる遷移金属イオンの量としては、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)中のアミノ基のモル数に対し、イオンとして1/10〜1/500当量であることが好ましい。
〔水溶性チタン化合物(z)〕
本発明で用いるチタン化合物は水溶性であり、水中溶解された状態では加水分解しない、即ち、純水中で安定な非ハロゲン類チタン化合物であることが好ましい。具体的には、例えば、チタニウムビス(アンモニウムラクテート)ジヒドロキシド水溶液、チタニウムビス(ラクテート)の水溶液、チタニウムビス(ラクテート)のプロパノール/水混合液、チタニウム(エチルアセトアセテート)ジイソプロポオキシドなどが挙げられる。
〔ポリマー/チタニアの層状構造複合体〕
ポリマー/チタニアの層状構造複合体は、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と金属イオンとの錯体(y)の水溶液中、水溶性チタン化合物(z)を混合することで得ることができる。
このとき、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と金属イオンとの錯体(y)中のアミン単位に対し、チタンソースである水溶性チタン化合物(z)の量を過剰とすれば好適に複合体を形成することができ、具体的には、アミン単位に対して水溶性チタン化合物(z)が2〜1000倍当量、特に4〜700倍当量の範囲であることが好ましい。
また、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)の水溶液の濃度としては、そのポリマー(x)中に含まれるポリアミンの量を基準に、0.1〜30質量%にすることが好ましい。
水溶性チタン化合物(z)の加水分解的縮合反応の時間は1分から数時間まで様々であるが、反応効率を上げることから、反応時間を30分〜5時間に設定すればさらに好適である。
また、加水分解的縮合反応における、水溶液のpH値は5〜11の間に設定することが好ましく、特にその値が7〜10であることが好ましい。
加水分解的縮合反応によって得られるアミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)の存在下で得た複合体は遷移金属イオンの色を反映した着色沈殿物となる。
加水分解的縮合反応によって得られる複合体(前駆体)中のチタニアの含有量は、反応条件などにより調整可能であり、複合体全体の20〜90質量%の範囲のものを得ることができる。ここで得られた複合体を前述の方法で熱焼成することにより、本発明のルチル型酸化チタン結晶を得ることができる。
本発明のルチル型酸化チタン結晶は、中間赤外線領域である5〜12μmの波長範囲で透過性を示し、遷移金属イオンがドーピングされてなるルチル型酸化チタン結晶である。その形状は粉末であり、20〜100nmの結晶からなる多結晶体である。
酸化チタンにドーピングする遷移金属イオンのドープ量は、通常0.05〜10質量%の範囲であり、赤外線透過ピークの半値幅をより狭めるためには、ドーピング量を0.1〜2質量%にすることが望ましい。
ドーピングさせる遷移金属イオンは一種類でもよく、2種類以上でも良い。混合ドーピング状態により、透過ピークの半値幅及びピークトップを適宜に調整することができる。
本発明において、中間赤外線領域の5〜12μmの波長範囲で透過性を示すためには、ルチル型結晶であることが必須である。結晶相としては完全にルチル型結晶相であることが望ましいが、一定量のアナターゼ結晶相が混在する状態であっても、中間赤外線フィルターとして用いることができる。その際、アナターゼ結晶相の割合としては30質量%以下であることが望ましい。
本発明のルチル型酸化チタン結晶の粉末は、遷移金属イオンのドープ量や、遷移金属イオンの種類により、薄く着色させることができる。
前記粉末の粒子径は通常数μmのサイズであるが、それをミール、デスパー、乳鉢などの粉砕・分散法等により、容易に100nm以下の粒子径に調製できる。粒子径が小さくなった粉末を赤外線フィルターに用いると、光散乱現象を低下させ、フィルターの透明性を向上させることができる。
本発明のルチル型酸化チタン結晶は、5〜12μm波長間の中間赤外線を透過させる性質を有する。KBr中に少量の該酸化チタンを混合することで、透過する赤外線ピークの波数を、1037、1055、1057、1068、1096、1130cm−1など細かく調整することができる。さらに、各透過波数ピークの半値幅が2.5μm以下であることを特徴とする。
この様な本発明のルチル型酸化チタン結晶を中間赤外線フィルターとして用いる場合には、中間赤外領域で吸収しないポリオレフィンとブレンドし成形材料を調整してから所望のフィルター形状に成形することが好ましい。
前記ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレン/プロピレン)、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレンの重合体、これらのランダム共重合体やブロック共重合体などの工業的に市販されているものを単独で、又は混合して用いることができる。
ポリオレフィンとルチル型酸化チタン結晶を含む成形材料を作製する方法としては特に限定されるものではなく、通常使用される溶融混練機、例えば、二軸混練機,バンバリーミキサーなどの混練機を用いることができる。
溶融混練温度はポリオレフィンの熱分解を抑える範囲であれば特に制限することがない。通常は、10〜400℃が好ましく、80〜400℃が特に好ましい。
ポリオレフィンとルチル型酸化チタン結晶との混合割合としては特に限定されるものではないが、通常成形材料全体に対してルチル型酸化チタン結晶の含有率は30質量%以下であり、透明性を増すことと透過率を向上させる観点から、該酸化チタンの含有率を5質量%以下にすることが望ましい。この程度の含有率であっても、その成形物は中間赤外線フィルターとして好適に用いることが可能である。
中間赤外線フィルターは加工法により、ペレット、フィルム、板、管状など形状にすることができる。また、その他の基材に張りつけることも可能である。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。なお、特に断わりがない限り、「%」、「部」は「質量%」「質量部」を表わす。
[X線回折法(XRD)による酸化チタンの分析]
酸化チタンを測定試料用ホルダーにのせ、それを株式会社リガク製広角X線回折装置「Rint−ultma」にセットし、Cu/Kα線、40kV/30mA、スキャンスピード1.0°/分、走査範囲20〜40°の条件で行った。特に、被覆膜の内部構造詳細の分析では、その測定条件を以下のように設定した。X線:Cu/Kα線、50kV/300mA、走査スピード:0.12°/min;走査軸:2θ(入射角0.2〜0.5°、1.0°)。
[赤外線透過スペクトル]
赤外線透過の測定は、パーキンエルマー社製のフーリェ変換赤外分光計Spectrum One Image System FT−IR Spectrometerを用いた。
[蛍光X線]
蛍光X線測定は株式会社リガク製のZSXを用いて、真空条件下で行った。
実施例1 [マンガンイオンドープされた1−Ti−Mn500の合成]
100mlの2wt%ポリエチルイミン(SP200、分子量10000、日本触媒株式会社製)に0.93mlの0.1MのMn(NOを加えてポリエチルイミン/マンガンイオンの錯体溶液(A液、イミン/Mnのモル比500)を調製した。一方、乳酸チタン(松本製薬株式会社製、TC310、20vol%)溶液中に、28%アンモニア水を滴下し、pH=9の水溶液(B液)を調製した。B液100mlを取り出し、室温(25℃)下攪拌しながら、10mLのA液をゆっくり滴下した。1時間程度で、該混合液から多くの沈殿物が生成した。その沈殿物を濾過、水で洗浄後、室温で乾燥し、8.2gの淡黄色粉末(前駆体)を得た。この前駆体粉末のXRDパターンから、低角度(2θ約3.8°)側に層状構造を示唆する強いX線回折ピークが現れた(図1)。即ち、該前駆体は、酸化チタンとポリマー金属錯体から形成された積層構造を有する複合体である。
該前駆体3gをアルミナ坩堝に入れて、空気雰囲気下、800℃にて3時間焼成した。これで、黄色粉末(1−Ti−Mn500)を得た。この粉末のX線回折パターンから、酸化チタンのルチル構造と一致する結晶相の存在が確認された(図2)。蛍光X線の元素分析結果、1−Ti−Mn500中に0.23%のMnO(マンガンイオンとして0.18%)が含まれたことが確認された。即ち、空気下焼成で得られた酸化チタンにはマンガンイオンがドープされたことを示す。
前記で得られた1−Ti−Mn500粉末を1、5、15%の割合で、KBr粉末と混合し、それを乳鉢にてすり混ぜた後、KBrのプレートを作製し、FT−IR測定に用いた。図3、図4にそれらのFT−IR透過スペクトルを示した。KBr中に5wt%の1−Ti−Mn500粉末が含まれたプレートから、近赤外線側、遠赤外線側はカットされ、中間赤外線の一定波数範囲のみにて(波長6.8〜13μm)IRの透過特性が見られた。透過ピークの中心波長(9.71μm)における赤外線の透過率が64%であり、そのピークの半値幅(ピークトップから半分高さにおけるピーク幅)が1.97μmであった。プレート中1−Ti−Mn500の割合が多く(15%)なると赤外線透過ピークの透過率が非常に低く、割合が少なく(1%)なると、赤外線透過ピークの底の部分が近赤外線ところまで広がるようになった(図4)。このことは、適量の1−Ti−Mn500が含まれるプレートは中間赤外線を効率的に透過させる赤外線フィルターとして機能することを強く示唆する。
実施例2 [マンガンイオンをドープされた酸化チタン2−Ti−Mn500の合成]
焼成温度1100℃にした以外、実施例1と同様な方法で、2−Ti−Mn500を作製した。該サンプル(5%)とKBrをすり混ぜて作製したプレートのFT−IRスペクトルを図5に示した。焼成温度を高くすることで、赤外線透ピークトップが短波長側にややシフトする傾向が現れた。中心波長が9.46μm、半値幅が1.89、透過率が50%であった。
実施例3 [鉄イオンドープされた酸化チタンの合成]
上記実施例1のMn(NOの代わりに、Fe(NOを用い(ポリマー金属錯体中、エチレンイミン/鉄のモル比=1/25,1/200、1/500)、同様な条件下で前駆体合成と空気下焼成(800℃)を行ない、鉄イオンがドープされたルチル型酸化チタンを得た。表1に、3種類の鉄ドープ量が異なる酸化チタンを示した(鉄イオン含有率はFeとした場合の換算値)。
Figure 0004704515
XRD測定から、これらの3種類の酸化チタンはルチル構造と一致する結晶であることが確認された。また、各サンプル(5% in KBr)のFT−IRスペクトルを図6に示した。Feドープ量が増えるほど、赤外線透過率が高くなる傾向であるが、同時に透過ピーク幅も広くなることが示唆された。
実施例4 [タングステンイオンがドープされた酸化チタンの合成]
上記実施例1の硝酸マンガンの代わりに、タングステン酸アンモニウム(ポリマー金属錯体中、エチレンイミン/タングステンのモル比=1/25、1/100、1/200、1/500)用いた以外、同様な条件下で前駆体合成と空気下焼成(800℃)を行ない、タングステンイオンがドープされたルチル型酸化チタンを得た。表2に、4種類のタングステンドープ量が異なる酸化チタンを示した(タングステンイオン含有率はWとした場合の換算値)。
Figure 0004704515
XRD測定から、これらの4種類の酸化チタンはルチル構造と一致する結晶であることが確認された。また、ドープされたタングステン量が増えることで、赤外線透過ピークの中心波長がやや短波長へシフトする傾向となり、半値幅も狭くなる傾向であることを確認した。
実施例5 [ポリエチレンと1−Ti−Mn500ブレンドのからなる赤外線フィルターフィルム]
90部のポリエチレンと10部の1−Ti−Mn500を混ぜ合わせた後、この混合物を二軸混練機(テクノベル製、KZW15TW−45MG−NH−700)に投入し、250℃加熱条件下15分間溶融混練した。混練終了後、ブレンド試料を混練チャンバーから取りだし,二枚の鉄板に挟んで冷却固化し、厚さ約2mm程度のフィルムに成形した。
該フィルムのFT−IR透過スペクトルを図7に示した。ポリエチレン単独のフィルムは、2800cm−1、1500cm−1,670cm−1当たりに吸収を持つが、その以外波数範囲では赤外吸収がなく、赤外線は透過する。ブレンドフィルムの場合、これらの吸収はカットされ、905cm−1の波数を中心に、透過ピーク現れた。即ち、マンガンドープルチル型酸化チタンが含まれたブレンドポリマーフィルムは赤外線透過フィルターとして機能する。
比較例1
10mlの20vol%チタン(IV)テトラブトキシド[Ti(OBu)]の無水エタノール溶液中に1mlの0.1M硝酸マンガンを加え、室温下で攪拌しながら一時間反応させた。沈殿物を水で洗浄し、室温で乾燥した。空気雰囲気下、乾燥粉末を800℃にて3時間焼成した。XRD測定から、焼成後の酸化チタンがルチル結晶であることが確認された。蛍光X線分析から、該酸化チタン中には0.76%のMnOが検出された。
同様に、該サンプル10%が含まれたKBrプレートを作製し、それのFT−IR透過スペクトル測定を行なった。1500cm−1より高い波数側の赤外線カットできず、広い波長範囲での透過が起こり、波長選択的透過性は満たすことができなかった。該サンプル20%含まれたKBrでも、赤外線透過フィルターの適性はなかった。

Claims (9)

  1. 遷移金属イオンがドーピングされたルチル型酸化チタン結晶を製造する方法であって、
    (I)アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)を水性媒体中に分散又は溶解させる工程、
    (II)(I)で得られた水性分散体又は水性溶液と、水溶性チタン化合物(z)とを水性媒体中、50℃以下の温度条件下で混合し加水分解反応を行うことによって、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)と遷移金属イオンとの錯体(y)がチタニアに挟まれた、1〜3nmの距離間隔を有するポリマー/チタニアの層状構造複合体を得る工程、
    (III)前記層状構造複合体を空気雰囲気下で650℃以上の温度で加熱焼成することにより、層状構造に閉じ込まれた遷移金属イオンが酸化チタン結晶表面にドーピングさせると同時にルチル型結晶相に成長させる工程、
    とを有することを特徴とするルチル型酸化チタン結晶の製造方法。
  2. 前記遷移金属イオンが、鉄、亜鉛、マンガン、銅、コバルト、バナジウム、タングステン及びニッケルからなる群から選ばれる一種以上の遷移金属のイオンである請求項1記載のルチル型酸化チタン結晶の製造方法。
  3. 遷移金属イオンがドーピングされてなるルチル型酸化チタン結晶であって、
    該結晶が、赤外線スペクトルにて5〜12μmの範囲で透過性を示し、且つその透過ピークトップの半値幅が2.5μm以下であることを特徴とするルチル型酸化チタン結晶。
  4. 前記遷移金属イオンが鉄、亜鉛、マンガン、銅、コバルト、バナジウム、タングステン及びニッケルからなる群から選ばれる一種以上の遷移金属のイオンである請求項3記載のルチル型酸化チタン結晶。
  5. 前記遷移金属イオンの含有率が0.01〜10質量%である請求項3又は4記載のルチル型酸化チタン結晶。
  6. 請求項3〜5の何れか1項記載のルチル型酸化チタン結晶を含有することを特徴とする中間赤外線フィルター用粉末。
  7. 請求項3〜5の何れか1項記載のルチル型酸化チタン結晶とポリオレフィン類とを含有することを特徴とする中間赤外線フィルター用成形材料。
  8. 中間赤外線フィルター用成形材料を製造する方法であって、
    (I)アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)とマンガン、鉄又はタングステンのイオンとの錯体(y)を水性媒体中に分散又は溶解させる工程、
    (II)(I)で得られた水性分散体又は水性溶液と、水溶性チタン化合物(z)とを水性媒体中、50℃以下の温度条件下で混合し加水分解反応を行うことによって、アミノ基を有する塩基性ポリマー(x)とマンガン、鉄又はタングステンのイオンとの錯体(y)がチタニアに挟まれた、1〜3nmの距離間隔を有するポリマー/チタニアの層状構造複合体を得る工程、
    (III)前記層状構造複合体を空気雰囲気下で650℃以上の温度で加熱焼成することにより、層状構造に閉じ込まれたマンガン、鉄又はタングステンのイオンが酸化チタン結晶表面にドーピングさせると同時にルチル型結晶相に成長させる工程、
    (IV)(III)で得られたルチル型酸化チタン結晶をポリオレフィン類に分散する工程
    とを有することを特徴とする中間赤外線フィルター用成形材料の製造方法。
  9. 請求項7記載の中間赤外線フィルター用成形材料を成形してなることを特徴とする中間赤外線フィルター。
JP2010535160A 2009-06-01 2010-05-24 ルチル型酸化チタン結晶及びこれを用いる中間赤外線フィルター Expired - Fee Related JP4704515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010535160A JP4704515B2 (ja) 2009-06-01 2010-05-24 ルチル型酸化チタン結晶及びこれを用いる中間赤外線フィルター

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009132024 2009-06-01
JP2009132024 2009-06-01
JP2010535160A JP4704515B2 (ja) 2009-06-01 2010-05-24 ルチル型酸化チタン結晶及びこれを用いる中間赤外線フィルター
PCT/JP2010/058709 WO2010140499A1 (ja) 2009-06-01 2010-05-24 ルチル型酸化チタン結晶及びこれを用いる中間赤外線フィルター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4704515B2 true JP4704515B2 (ja) 2011-06-15
JPWO2010140499A1 JPWO2010140499A1 (ja) 2012-11-15

Family

ID=43297635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010535160A Expired - Fee Related JP4704515B2 (ja) 2009-06-01 2010-05-24 ルチル型酸化チタン結晶及びこれを用いる中間赤外線フィルター

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20120161090A1 (ja)
JP (1) JP4704515B2 (ja)
KR (1) KR101279492B1 (ja)
CN (1) CN102448887A (ja)
DE (1) DE112010002196T5 (ja)
WO (1) WO2010140499A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8545995B2 (en) * 2009-12-14 2013-10-01 Lawrence Livermore National Security, Llc. Systems having optical absorption layer for mid and long wave infrared and methods for making the same
JP6240373B2 (ja) * 2012-02-14 2017-11-29 Dic株式会社 金属酸化物ナノシートの製造方法
CN105026338B (zh) * 2013-01-07 2019-07-09 日东电工株式会社 形成经氧化物涂覆的基材的方法
JP6225786B2 (ja) * 2013-05-29 2017-11-08 Toto株式会社 金属酸化物粒子の製造方法
US10954385B2 (en) 2016-10-28 2021-03-23 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Heat-resistant millable silicone rubber composition
JP6758478B2 (ja) * 2017-03-09 2020-09-23 富士フイルム株式会社 構造体、キットおよび光センサ
KR102806130B1 (ko) 2019-05-31 2025-05-09 삼성전자주식회사 복합 구조체, 광학 필터, 이미지 센서, 카메라 모듈 및 전자 장치
KR102810487B1 (ko) 2019-09-03 2025-05-19 삼성전자주식회사 복합 구조체, 광학 필터, 이미지 센서, 카메라 모듈 및 전자 장치
US11561331B2 (en) 2019-09-10 2023-01-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Combination structures and optical filters and image sensors and camera modules and electronic devices
JP7704145B2 (ja) * 2020-08-03 2025-07-08 サンケン電気株式会社 減光剤及び減光剤を含む発光装置
EP4296304A4 (en) 2021-02-18 2025-03-05 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. HEAT-RESISTANT MILLABLE FLUOROSILICONIC RUBBER COMPOSITION
TW202300959A (zh) * 2021-03-11 2023-01-01 美商應用材料股份有限公司 藉由物理氣相沉積所沉積的氧化鈦光學裝置薄膜
CN116332632B (zh) * 2022-12-12 2024-11-05 南京工业大学 一种多光谱抑制陶瓷材料的制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1154947A (zh) * 1995-10-05 1997-07-23 泰奥塞集团服务有限公司 二氧化钛的煅烧方法
EP1400491A3 (en) * 2002-09-18 2005-01-19 Toshiba Ceramics Co., Ltd. Titanium dioxide fine particles and method for producing the same, and method for producing visible light activatable photocatalyst
US20060204456A1 (en) * 2002-12-09 2006-09-14 Takashi Asakura Titanium oxide particles having useful properties and method for production thereof
CN100536047C (zh) * 2003-03-12 2009-09-02 厦门量子星科技有限公司 一种可用于消除高电压线路中高频电磁干扰的电容器
JP5069881B2 (ja) * 2006-02-13 2012-11-07 秀樹 古屋仲 R型二酸化マンガンナノニードル多孔体とそれを構成するr型二酸化マンガンナノニードル、水素化した酸化マンガン、赤外線吸収材料、赤外線フィルター、およびそれらの製造方法
WO2008023597A1 (fr) * 2006-08-25 2008-02-28 Toda Kogyo Corp. Corps poreux de nano-aiguille de dioxyde de manganèse de type r, nano-aiguille de dioxyde de manganèse de type r constituant celui-ci, oxyde de manganèse hydrogénée, matériau absorbant le rayonnement infra-rouge, filtre infrarouge et leurs procédés de production
CN101563161B (zh) * 2006-12-13 2011-08-31 Dic株式会社 掺杂氧化钛的制备方法、掺杂氧化钛及使用该掺杂氧化钛的可见光响应型光催化剂

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2010140499A1 (ja) 2012-11-15
US20120161090A1 (en) 2012-06-28
DE112010002196T5 (de) 2012-06-28
CN102448887A (zh) 2012-05-09
KR101279492B1 (ko) 2013-06-27
KR20120022815A (ko) 2012-03-12
WO2010140499A1 (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4704515B2 (ja) ルチル型酸化チタン結晶及びこれを用いる中間赤外線フィルター
JP4812912B1 (ja) ルチル型酸化チタン結晶を含有する赤外線吸収薄膜及びその製造方法
US8017542B2 (en) Method for production of doped titanium oxide, doped titanium oxide, and visible light-responsive photocatalyst comprising the doped titanium oxide
Ma et al. Mesocrystals—Applications and potential
Naghibi et al. Application of the statistical Taguchi method to optimize TiO2 nanoparticles synthesis by the hydrothermal assisted sol–gel technique
Goodall et al. Structure–property–composition relationships in doped zinc oxides: enhanced photocatalytic activity with rare earth dopants
KR20150058379A (ko) 가시광 응답형 광촉매 미립자 분산액, 그의 제조 방법, 및 광촉매 박막을 표면에 갖는 부재
Zhang et al. Synthesis and characterization of environmentally friendly BiVO4 yellow pigment by non-hydrolytic sol-gel route
JP4759661B2 (ja) シリカナノファイバー/金属酸化物ナノ結晶複合体及びその製造方法
Godse et al. Synthesis Characterization and Antimicrobial Activity of Copper Oxide Nanoparticles Using Sol-Gel Method
CN113544094A (zh) 氧化钛微粒、其分散液和所述分散液的制造方法
Mulmi et al. Spectroscopic studies of boron doped titanium dioxide nanoparticles
JP2010189215A (ja) ルチル型複合微粒子及びルチル型複合微粒子分散液並びにルチル型複合微粒子の製造方法
Anyamaa et al. Metal-organic frameworks as precursor for metal oxide nanostructures Part I: MOF-derived copper oxide embedded in carbon matrix
Rahmatolahzadeh et al. Synthesis, characterization, and morphological control of Cn3B2O6 nanostructures by sol–gel process for azo dye degradation
Kharkwal et al. Synthesis and optical properties of pure CdTiO3 and Ni2+ and Zn2+ ion substituted CdTiO3 obtained by a novel precursor route
Jayaselvan et al. Structural, optical and phase formation modifications by varying precursor temperature on Mn2O3 nanoparticles prepared by microwave assisted precipitation
Cui et al. Formation of nanoparticles in solid-state matrices: a strategy for bulk transparent TiO 2–polymer nanocomposites
JP2005281080A (ja) アナターゼ型酸化チタン結晶の製造方法
Abdelrazik et al. Auto-combustion Fabrication and Optical Properties of Zinc Oxide Nanoparticles for Degradation of Reactive Red 195 and Methyl Orange Dyes
Priya et al. Structural role of polyethylene glycol in the formation of anatase nanocrystalline titania at low temperature
Wang Functional Inorganic Nanoparticle/Polymer Hybrid Materials: Synthesis, Characterization and Self-assembly Behavior
Naghibi et al. Author's Accepted Manuscript
Abakay Controlled synthesis and surface modification of titanium dioxide

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4704515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees