JP4702245B2 - 共押出多層フィルム、並びに該フィルムを用いたラミネートフィルム及び包装材 - Google Patents
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シール樹脂層(A)に用いる低密度ポリエチレン(a1)及びブテン−1系樹脂(a2)と、樹脂層(B)に用いる直鎖状低密度ポリエチレン(b1)及びブテン−1系樹脂(b2)と、樹脂層(C)に用いる中密度ポリエチレン(c1)とを、それぞれ別の押出機で加熱溶融させ、共押出多層ダイス法やフィードブロック法等の方法により溶融状態で(A)/(B)/(C)の順で積層した後、インフレーションやTダイ・チルロール法等によりフィルム状に成形する共押出法により、3層構成の共押出多層フィルムの製造が製造可能である。この共押出法は、各層の厚さの比率を比較的自由に調整することが可能で、衛生性に優れ、コストパフォーマンスにも優れた多層フィルムが得られるので好ましい。
シール樹脂層(A)に用いる低密度ポリエチレン(a1)及びブテン−1系樹脂(a2)と、樹脂層(B)に用いる直鎖状低密度ポリエチレン(b1)及びブテン−1系樹脂(b2)と、樹脂層(C1)に用いるポリエチレン系樹脂を主成分とした樹脂と、中密度ポリエチレン(c1)とを、それぞれ別の押出機で加熱溶融させ、共押出多層ダイス法やフィードブロック法等の方法により溶融状態で(A)/(B)/(C1)/(C2)の順で積層した後、3層構成の共押出多層フィルムと同様にインフレーションやTダイ・チルロール法等によりフィルム状に成形する共押出法により、4層構成の共押出多層フィルムの製造が製造可能である。
各樹脂の試料を約3mg秤量し、それを示差走査熱量計装置(セイコー電子工業株式会社製「DSC200」)にセットし、200℃まで昇温し、200℃で3分間保持した後、10℃/分の降温速度で30℃まで冷却した。次いで、30℃で3分間保持した後、10℃/分の昇温速度で再び200℃まで昇温してDSC曲線を得た。得られたDSC曲線の融解ピークを樹脂の融点とした。なお、複数の融解ピークが存在する場合は、1番大きい融解ピークを樹脂の融点とした。
シール樹脂層(A)用樹脂として、低密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン株式会社製「UBEポリエチレン F522」、密度:0.925g/cm3、融点115℃、MFR:5g/10分(190℃、21.18N);以下、「LDPE」という。)80質量部及びポリブテン−1系樹脂(BASELL社製「8240」、密度:0.91g/cm3、MFR:2g/10分(190℃、21.18N);以下、「PB」という。)20質量部の混合樹脂に、エルカ酸アミド(滑剤)の濃度が500ppm、天然シリカ(アンチブロッキング剤)の濃度が3000ppmとなる比率で添加した樹脂組成物を用い、樹脂層(B)用樹脂として、直鎖状低密度密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン株式会社製「UBEポリエチレン 0540」、密度:0.905g/cm3、融点100℃、MFR:4g/10分(190℃、21.18N);以下、「LLDPE」という。)85質量部及びPB15質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(C)用樹脂として、中密度ポリエチレン(東ソー株式会社製「LW01」、密度:0.933g/cm3、融点128℃、MFR:8g/10分(190℃、21.18N);以下、「MDPE」という。)を用いた。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE90質量部及びPB10質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LLDPE80質量部及びPB20質量部の混合樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で、フィルムの各層の厚さが(A)/(B)/(C)=10μm/10μm/10μm(合計30μm)となるように共押出多層フィルムを作製し、共押出多層フィルムを得た。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE70質量部及びPB30質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LLDPE95質量部及びPB5質量部の混合樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で、フィルムの各層の厚さが(A)/(B)/(C)=8μm/4μm/18μm(合計30μm)となるように共押出多層フィルムを作製し、共押出多層フィルムを得た。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE80質量部及びPB20質量部の混合樹脂に、エルカ酸アミド(滑剤)の濃度が500ppm、天然シリカ(アンチブロッキング剤)の濃度が3000ppmとなる比率で添加した樹脂組成物を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LLDPE85質量部及びPB15質量部の混合樹脂を用いた。また、樹脂層(C)については樹脂層(C1)及び(C2)の2層構成とし、樹脂層(C1)として、MDPE84質量部、LDPE8質量部、LLDPE5質量部及びPB3質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(C2)として、MDPEを用いた。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE90質量部及びPB10質量部の混合樹脂に、エルカ酸アミド(滑剤)の濃度が500ppm、天然シリカ(アンチブロッキング剤)の濃度が3000ppmとなる比率で添加した樹脂組成物を用い、樹脂層(C)用樹脂として、MDPEを用いた。これらの樹脂をそれぞれ、シール樹脂層(A)用押出機(口径40mm)及び樹脂層(C)用押出機(口径50mm)に供給して200〜230℃で溶融した後、フィードブロックを有するTダイ・チルロール法の共押出多層フィルム製造装置(フィードブロック及びTダイ温度:250℃)にそれぞれ供給して共溶融押出を行って、フィルムの層構成が(A)/(C)の2層構成で、各層の厚さが10μm/20μm(合計30μm)である共押出多層フィルムを得た。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LLDPE90質量部及びPB10質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LDPE90質量部及びPB10質量部の混合樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で、フィルムの各層の厚さが(A)/(B)/(C)=10μm/5μm/15μm(合計30μm)である共押出多層フィルムを得た。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE80質量部及びPB20質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LLDPE70質量部及びPB30質量部の混合樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で、フィルムの各層の厚さが(A)/(B)/(C)=10μm/5μm/15μm(合計30μm)である共押出多層フィルムを得た。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE80質量部及びPB20質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LLDPE97質量部及びPB3質量部の混合樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で、フィルムの各層の厚さが(A)/(B)/(C)=10μm/5μm/15μm(合計30μm)である共押出多層フィルムを得た。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE60質量部及びPB40質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LLDPE85質量部及びPB15質量部の混合樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で、フィルムの各層の厚さが(A)/(B)/(C)=10μm/5μm/15μm(合計30μm)である共押出多層フィルムを得た。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE95質量部及びPB5質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LLDPE85質量部及びPB15質量部の混合樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で、フィルムの各層の厚さが(A)/(B)/(C)=10μm/5μm/15μm(合計30μm)である共押出多層フィルムを得た。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE90質量部及びPB10質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LLDPE85質量部及びPB15質量部の混合樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で、フィルムの各層の厚さが(A)/(B)/(C)=5μm/5μm/20μm(合計30μm)である共押出多層フィルムを得た。
シール樹脂層(A)用樹脂として、LDPE90質量部及びPB10質量部の混合樹脂を用い、樹脂層(B)用樹脂として、LLDPE85質量部及びPB15質量部の混合樹脂を用いた以外は実施例1と同様の方法で、フィルムの各層の厚さが(A)/(B)/(C)=10μm/15μm/5μm(合計30μm)である共押出多層フィルムを得た。
上記の実施例及び比較例で得られた共押出多層フィルムの樹脂層(C)又は(C2)の表面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ12μm)をドライラミネーションで貼り合わせて、ラミネートフィルムを得た。この際、ドライラミネーション用接着剤としては、大日本インキ化学工業株式会社製の2液硬化型接着剤(ポリエステル系接着剤「LX63F」及び硬化剤「KP90」)を使用した。
上記で作製したラミネートフィルムを20cm×20cmの大きさに切り出し、40℃、湿度60%の恒温恒湿器に1日保管後のカールの度合いを確認し、下記の基準でラミネート加工適性を評価した。
○:フィルムがカールして完全に丸まっていない。
×:フィルムがカールして完全に丸まっている。
上記で得られたラミネートフィルムを蓋材として、シール樹脂層(A)の面を、ポリエチレン樹脂で被覆された紙からなる外径70mm、深さ50mm、幅5mmのフランジ部を有する丸カップ紙容器のフランジ部に、シール温度140℃、シール圧力0.2MPa、シール時間1秒の条件でヒートシールした。次いで、ヒートシールしたフィルムを23℃で自然冷却後、15mm幅の短冊状に切り出して試験片とし、この試験片を23℃、50%RHの恒温室において引張試験機(株式会社エー・アンド・ディー製)を用いて、300mm/分の速度で90°剥離を行い、ヒートシール強度を測定した。
上記で測定したヒートシール強度の結果から、下記の基準で紙容器でのヒートシール性を評価した。
○:ヒートシール強度が5〜20N/15mmのもの。
×:ヒートシール強度が5N/15mm未満又は20N/15mmを超えるもの。
上記のヒートシール強度の測定時に作製した丸カップ紙容器のフランジ部に上記で得られたラミネートフィルムからなる蓋材をヒートシールしたものと同じものを用いて、蓋材を手で開封し、開封した際の開封感を確認し、下記の基準で紙容器での開封性を評価した。
○:蓋材の剥離に要する力が一定で、円滑な剥離が容易である。
×:蓋材の剥離に要する力が一定せず、剥離に円滑さを欠く。
上記の開封性の評価で、蓋材を開封した後の丸カップ紙容器のフランジ部及びシール部の外観を目視で観察し、剥離外観の評価として下記の基準で、膜残り・糸引き及び紙剥けを評価した。
○:膜残り、糸引きがすべてないもの。
×:膜残り、糸引きの少なくとも一つがあるもの。
○:紙剥けがないもの。
×:紙剥けがあるもの。
上記のヒートシール強度の測定時に作製した丸カップ紙容器のフランジ部に上記で得られたラミネートフィルムからなる蓋材をヒートシールしたものと同じものを用いて、容器の底にノズルを差し込み、空気を送り込んで内圧をかけ、シールテスター(株式会社サン科学製)にて蓋材が破裂した際の破裂強度を測定した。得られた破裂強度から、下記の基準で密封性を評価した。
○:破裂強度が20KPa以上のもの。
×:破裂強度が20KPa未満のもの。
上記で得られたラミネートフィルムのシール面とノンコートタイプの滅菌紙(旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社製「タイベック1059B」)のシール面とを重ね合わせ、ヒートシール温度140℃、シール圧力0.2MPa、シール時間0.7秒の条件でヒートシールした。次いで、ヒートシールしたフィルムを23℃で自然冷却後、15mm幅の短冊状に切り出して試験片とし、この試験片を23℃、50%RHの恒温室において引張試験機(株式会社エー・アンド・ディー製)を用いて、300mm/分の速度で90°剥離を行い、ヒートシール強度を測定した。
上記で測定したヒートシール強度の結果から、下記の基準で紙容器でのヒートシール性を評価した。
○:ヒートシール強度が3〜9N/15mmのもの。
×:ヒートシール強度が3N/15mm未満又は9N/15mmを超えるもの。
上記のヒートシール強度の測定時に作製した上記で得られたラミネートフィルムと滅菌紙とをヒートシールしたものと同じものを用いて、ラミネートフィルムと滅菌紙とを手で開封し、開封した際の開封感を確認し、下記の基準で紙容器での開封性を評価した。
○:蓋材の剥離に要する力が一定で、円滑な剥離が容易である。
×:蓋材の剥離に要する力が一定せず、剥離に円滑さを欠く。
上記の開封性の評価で、ラミネートフィルムと滅菌紙とを開封した後のラミネートフィルム及び滅菌紙のシール部の外観を目視で観察し、剥離外観の評価として下記の基準で、膜残り・糸引き及び紙剥けを評価した。
○:膜残り、糸引きがすべてないもの。
×:膜残り、糸引きの少なくとも一つあるもの。
○:紙剥けがないもの。
×:紙剥けがあるもの。
Claims (5)
- 低密度ポリエチレン(a1)70〜90質量%及びポリブテン−1系樹脂(a2)30〜10質量%を含有するシール樹脂層(A)、直鎖状低密度ポリエチレン(b1)80〜95%質量%及びポリブテン−1系樹脂(b2)20〜5質量%を含有する樹脂層(B)、及び中密度ポリエチレン(c1)からなる樹脂層(C)が、(A)/(B)/(C)の順で積層された共押出多層フィルムであって、前記直鎖状低密度ポリエチレン(b1)の融点が前記低密度ポリエチレン(a1)の融点より低く、かつ前記共押出多層フィルム全体の厚さに対する前記シール樹脂層(A)と前記樹脂層(B)との合計の厚さの比率が40〜70%であることを特徴とする共押出多層フィルム。
- 低密度ポリエチレン(a1)70〜90質量%及びポリブテン−1系樹脂(a2)30〜10質量%を含有するシール樹脂層(A)、直鎖状低密度ポリエチレン(b1)80〜95%質量%及びポリブテン−1系樹脂(b2)20〜5質量%を含有する樹脂層(B)、ポリエチレン系樹脂を主成分とする樹脂層(C1)、及び中密度ポリエチレン(c1)からなる樹脂層(C2)が、(A)/(B)/(C1)/(C2)の順で積層された共押出多層フィルムであって、前記直鎖状低密度ポリエチレン(b1)の融点が前記低密度ポリエチレン(a1)の融点より低く、かつ前記共押出多層フィルム全体の厚さに対する、前記シール樹脂層(A)と前記樹脂層(B)との合計の厚さの比率が40〜70%であることを特徴とする共押出多層フィルム。
- 前記低密度ポリエチレン(a1)の融点と、前記直鎖状低密度ポリエチレン(b1)の融点との差が5℃以上である請求項1又は2記載の共押出多層フィルム。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載の共押出多層フィルムからなるシーラントフィルムを有することを特徴とするラミネートフィルム。
- ポリエチレン系樹脂を含有するヒートシール面を有する包材と、請求項4記載のラミネートフィルムとがヒートシールされてなる包装材。
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