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JP4780161B2 - 受信装置、受信方法、およびプログラム - Google Patents

受信装置、受信方法、およびプログラム Download PDF

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本発明は、受信装置、受信方法、およびプログラムに関し、特に、OFDM信号の復調に用いられる適応等化フィルタの係数を、時間域のOFDM信号から容易に生成することができるようにした受信装置、受信方法、およびプログラムに関する。
地上デジタル放送の変調方式として、直交周波数分割多重方式(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式)と呼ばれる変調方式が用いられている。
OFDM方式は、伝送帯域内に多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、それぞれのサブキャリアの振幅および位相にデータを割り当て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデジタル変調する方式である。
OFDM方式は、多数のサブキャリアで伝送帯域全体を分割するため、サブキャリア1波あたりの帯域は狭くなり、伝送速度は遅くなるが、トータルの伝送速度は従来の変調方式と変わらないという特徴を有している。また、OFDM方式は、後述するガードインターバルを設けることでマルチパス耐性を向上させることができるという特徴を有している。
さらに、複数のサブキャリアにデータが割り当てられることから、OFDM方式は、逆フーリエ変換を変調時に行うIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算回路を用いることにより送信回路を構成することができ、フーリエ変換を復調時に行うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いることにより受信回路を構成することができるという特徴を有している。
以上のような特徴から、OFDM方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上デジタル放送に適用されることが多い。OFDM方式を採用した地上デジタル放送の規格としては、例えば、DVB-T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)やISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)、ISDB-TSBといった規格がある。
図1は、OFDMシンボルを示す図である。
OFDM方式においては、信号の伝送はOFDMシンボルと呼ばれる単位で行われる。
図1に示されるように、1OFDMシンボルは、送信時にIFFTが行われる信号区間である有効シンボルと、有効シンボルの後半の一部分の波形がコピーされたガードインターバル(以下、GIという)とから構成される。GIは、時間軸上で有効シンボルの前の位置に挿入される。
OFDM方式では、GIを挿入することにより、マルチパス環境下において発生するOFDMシンボル間の干渉を防ぐことが可能になる。
このようなOFDMシンボルが複数集められて1つのOFDM伝送フレームが形成される。例えば、ISDB-T規格においては、204のOFDMシンボルから1つのOFDM伝送フレームが形成される。このOFDM伝送フレームの単位を基準として、パイロット信号の挿入位置が定められている。
各サブキャリアに対する変調方式としてQAM系の変調方式を用いるOFDM方式においては、伝送時にマルチパス等の影響を受けることにより、サブキャリア毎に、振幅および位相が送信時のものと受信時のものとで異なるものになってしまう。そのため、受信側では、受信信号の振幅および位相が送信されたものと等しくなるように、信号の等化を行う必要がある。
OFDM方式では、送信側で、所定の振幅および所定の位相のパイロット信号を伝送シンボル内に離散的に挿入しておき、受信側で、パイロット信号の振幅および位相に基づいて伝送路の周波数特性を求め、求めた伝送路の特性により受信信号を等化するようにしている。
このように、伝送路特性を算出するために用いられるパイロット信号のことをスキャッタードパイロット信号(以下、SP信号)という。図2に、DVB-T規格やISDB-T規格で採用されているSP信号のOFDMシンボル内での配置パターンを示す。図2においては、縦方向が時間方向となり、横方向が周波数方向となる。
図3は、従来のOFDM受信装置の構成例を示す図である。
図3に示されるように、OFDM受信装置1は、受信アンテナ11、チューナ12、BPF(Band Pass Filter)13、A/D(Analog/Digital)変換回路14、直交復調回路15、FFT回路16、SP利用等化回路17、および誤り訂正回路18から構成される。
受信アンテナ11は、放送局から放送された放送波を受信し、RF信号をチューナ12に出力する。
チューナ12は、乗算回路21と局部発振器22からなり、受信アンテナ11において受信されたRF信号をIF信号に周波数変換し、IF信号をBPF13に出力する。
BPF13は、チューナ12から供給されたIF信号に対してフィルタリングを施し、フィルタリングを施すことによって得られた信号をA/D変換回路14に出力する。
A/D変換回路14は、BPF13から供給された信号に対してA/D変換を施し、デジタルのIF信号を直交復調回路15に出力する。
直交復調回路15は、所定の周波数(搬送波周波数)のキャリア信号を用いて直交復調を行うことによって、A/D変換回路14から供給されたIF信号からベースバンドのOFDM信号を取得する。このベースバンドのOFDM信号は、FFT演算が行われる前の、いわゆる時間領域の信号である。
以下、FFT演算が行われる前のベースバンドのOFDM信号をOFDM時間域信号という。OFDM時間域信号は、直交復調された結果、実軸成分(Iチャンネル信号)と虚軸成分(Qチャンネル信号)を含んだ複素信号となる。直交復調回路15は、時間領域OFDM信号をFFT回路16に出力する。
FFT回路16は、シンボル同期信号に従って、1つのOFDMシンボルの信号からGIの範囲の信号を除くことによって有効シンボル長の範囲の信号を抜き出す。FFT回路16は、抜き出したOFDM時間域信号に対してFFT演算を行うことによって、各サブキャリアに直交変調されているデータを抽出する。
FFT回路16は、抽出したデータを表すOFDM信号をSP利用等化回路17に出力する。FFT回路16から出力されたOFDM信号は、FFT演算が行われた後の、いわゆる周波数領域の信号である。以下、FFT演算が行われた後のOFDM信号をOFDM周波数域信号という。
SP利用等化回路17は、図2に示されるようにして配置されたSP信号を用いて、全てのサブキャリアの伝送路特性を算出し、算出した伝送路特性に基づいて、OFDM周波数域信号の伝送路による歪みを補償する。SP利用等化回路17は、伝送路による歪みを補償して得られた信号を等化信号として誤り訂正回路18に出力する。
誤り訂正回路18は、送信側でインタリーブされている信号に対してデインタリーブ処理を施し、さらに、デンパンクチャ、ビタビ復号、拡散信号除去、RS復号などの処理を施す。誤り訂正回路18は、各種の処理を施すことによって得られたデータを復号データとして後段の回路に出力する。
OFDM方式は、GIを有効シンボルの前に挿入することで、遅延広がりがGIに収まるマルチパス環境においても、シンボル間干渉を生じさせることなく、復調処理を行うことができるという特徴を有している。
ところが、単一周波数ネットワーク(SFN(Single Frequency Network))のような、長遅延マルチパスが生じる可能性のある環境においては、遅延広がりがGIを超えてしまうことがある。この場合、シンボル間干渉やキャリア間干渉が発生し、受信性能が大きく劣化してしまう。
この問題を解決するために、図4に示されるような構成を有するOFDM受信装置2や、図5に示されるような構成を有するOFDM受信装置3が提案されている。図4と図5において、図3のOFDM受信装置1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。
図4のOFDM受信装置2は、図3に示されるOFDM受信装置1の構成に加えて、FFT回路16の前段に適応等化フィルタ31を備える。OFDM受信装置2においては、適応等化フィルタ31の係数を適応的に制御することによって、OFDM時間域信号に含まれるマルチパス成分を除去することが行われる。適応等化フィルタ31の構成については後述する。
一方、図5のOFDM受信装置3は、図3に示されるOFDM受信装置1の構成に加えて、 FFT回路16の前段に干渉除去回路41を備える。
干渉除去回路41は、適応等化フィルタ51、レプリカ生成回路52、および合成回路53から構成される。直交復調回路15から出力されたOFDM時間域信号は適応等化フィルタ51と合成回路53に入力される。
適応等化フィルタ51は、直交復調回路15から供給されたOFDM時間域信号にフィルタリングを施すことによってマルチパス成分を除去し、マルチパス成分を除去したOFDM時間域信号をレプリカ生成回路52に出力する。
レプリカ生成回路52は、適応等化フィルタ51から供給されたOFDM時間域信号に基づいて、除去されたマルチパス成分を再生し、再生したマルチパス成分の信号を合成回路53に出力する。
合成回路53は、直交復調回路15から供給されたOFDM時間域信号のうち、FFT区間に含まれるシンボル間干渉成分とキャリア間干渉成分を、レプリカ生成回路52により再生されたマルチパス成分を用いて除去する。合成回路53は、FFT区間に含まれるシンボル間干渉成分とキャリア間干渉成分を除去したOFDM時間域信号をFFT回路16に出力する。
このように、レプリカを再生して干渉成分を除去する技術については特許文献1に開示されている。
ここで、図4の適応等化フィルタ31について説明する。
図6は、適応等化フィルタ31の構成例を示す図である。
図6に示されるように、適応等化フィルタ31は、可変係数フィルタ61、SP抽出回路62、IFFT回路63、および主波成分除去回路64から構成される。直交復調回路15から出力されたOFDM時間域信号は可変係数フィルタ61に入力され、FFT回路16から出力されたOFDM周波数域信号はSP抽出回路62に入力される。
可変係数フィルタ61は、直交復調回路15から供給されたOFDM時間域信号に対して、主波成分除去回路64から供給された信号に基づいて設定された係数を用いてフィルタリングを施し、OFDM時間域信号に含まれるマルチパス成分を除去する。可変係数フィルタ61は、マルチパス成分を除去したOFDM時間域信号をFFT回路16に出力する。
SP抽出回路62は、FFT回路16から供給された周波数領域OFDM信号から、図2に示されるような位置に挿入されたSP信号を抽出し、変調成分を除去することによって、周波数域の伝送路特性を算出する。SP抽出回路62は、算出した伝送路特性をIFFT回路63に出力する。
IFFT回路63は、IFFT演算を施すことによって、周波数域の伝送路特性を時間域における伝送路のインパルス応答特性に変換する。IFFT回路63は、時間域における伝送路のインパルス応答特性を主波成分除去回路64に出力する。
主波成分除去回路64は、IFFT回路63により算出された時間域のインパルス応答から主波成分を除去し、マルチパス成分だけを残し、マルチパス成分の信号を可変係数フィルタ61に出力する。可変係数フィルタ61においては、主波成分除去回路64により取得されたマルチパス成分の遅延時間に対応するタップに、マルチパス成分の振幅と位相に応じた係数が設定され、フィルタリングによりマルチパス成分を除去することが行われる。
図7は、図6の可変係数フィルタ61の構成例を示す図である。
図7に示されるように、可変係数フィルタ61は、可変係数FIRフィルタ71と可変係数IIRフィルタ72から構成される。図示せぬ係数更新回路なども可変係数フィルタ61には設けられる。OFDM時間域信号は可変係数FIRフィルタ71に入力される。
可変係数FIRフィルタ71は、図示せぬ係数更新回路により生成された係数を用いてフィルタリングを行うことによって、主波よりも早く到来するマルチパス(以下、プリエコーという)成分を除去もしくは抑圧する。
可変係数FIRフィルタ71は、プリエコー成分を除去もしくは抑圧したOFDM時間域信号であるプリエコー等化後信号を可変係数IIRフィルタ72に出力する。プリエコー成分を完全に除去することは難しいことから、プリエコー成分を除去した信号だけでなく、プリエコー成分を抑圧した信号もプリエコー等化後信号とされる。
図7に示されるように、可変係数IIRフィルタ72は、可変係数FIRフィルタ81と減算回路82から構成される。可変係数FIRフィルタ71から供給されたプリエコー等化後信号は減算回路82に入力される。
可変係数FIRフィルタ81は、減算回路82から出力された信号に対して、図示せぬ係数更新回路により生成された係数を用いてフィルタリングを施し、フィルタリングを施すことによって得られた信号を減算回路82に出力する。
減算回路82は、プリエコー等化後信号から、可変係数FIRフィルタ81から供給された信号を減算することによって、主波よりも遅く到来するマルチパス(以下、ポストエコーと呼ぶ)成分を除去し、ポストエコー成分を除去して得られた信号である等化時間域信号を出力する。減算回路82から出力された等化時間域信号は、可変係数FIRフィルタ81に入力されるとともに、FFT回路16に入力される。
図5の適応等化フィルタ51も、このような可変係数フィルタ61の構成と同様の構成を有する。
図4のOFDM受信装置2、図5のOFDM受信装置3のように、マルチパス成分を時間域で除去する装置には可変係数FIRフィルタが設けられており、この可変係数FIRフィルタの係数を制御することによってマルチパス成分を除去するようになされている。
従って、係数が適切でないと、マルチパス成分を除去しきれないことに加えて、実際に存在するマルチパスの遅延時間の整数倍の時間を遅延時間として有するマルチパス成分を加えてしまうことになる。このことは、ドップラーなどによる変動に係数の更新が追従しきれない場合などにおいて特に顕著になる。
OFDM周波数域信号からSP信号を抽出し、SP信号に基づいて伝送路特性を推定することが行われているから、以上のようなアルゴリズムは、遅延プロファイルを適用したアルゴリズムとなる。
一方、遅延プロファイルを適用しない適応アルゴリズムとして、平均2乗誤差(MSE(Mean Square Error))を最小にする最小平均2乗(LMS(Least Mean Square))アルゴリズムが知られている。LMSアルゴリズムは、既知の参照信号を用いる方法であり、適応性能の良さ、計算量の少なさなどの特徴から、最も広く用いられている。
図8は、LMSアルゴリズムを適用した回路構成の例を示す図である。
図8の回路は、可変係数FIRフィルタ91と係数算出回路92から構成される。入力信号をx[k]とすると、LMSアルゴリズムは、入力信号x[k]を可変係数FIRフィルタ91においてフィルタリングすることで所望信号d[k]を再生することを目的としている。
可変係数FIRフィルタ91は、入力信号x[k]に対して、係数算出回路92により算出された係数を用いてフィルタリングを施し、フィルタリングを施すことによって得られた信号を出力信号y[k]として出力する。出力信号y[k]は、外部に出力されるとともに、係数算出回路92に入力される。
係数算出回路92は、LMSアルゴリズムを用いて係数を算出し、算出した係数を可変係数FIRフィルタ91に出力する。係数算出回路92には入力信号x[k]も入力される。
図8の例においては、係数算出回路92は、減算回路101、乗算回路102、乗算回路103、積分回路104、およびシフトレジスタ105から構成される。
減算回路101は、可変係数FIRフィルタ91の出力である出力信号y[k]から所望信号d[k]を減算し、誤差信号e[k]を生成する。所望信号d[k]は既知の信号であり、LMSアルゴリズムは、このように既知信号がある場合に適用可能なアルゴリズムである。
乗算回路102は複数の乗算器からなり、それぞれの乗算器において、誤差信号e[k]と、シフトレジスタ105のそれぞれの遅延素子において入力信号x[k]を遅延させた信号x[k−i]を乗算する。乗算回路102は、それぞれの乗算器の乗算結果であるサンプル相関値を乗算回路103に出力する。
乗算回路103は複数の乗算器からなり、それぞれの乗算器において、乗算回路102により算出されたサンプル相関値にステップサイズμを乗算し、乗算結果を積分回路104に出力する。
積分回路104は複数の積分器からなり、それぞれの積分器において、乗算回路103の乗算結果を積分することによって係数を生成する。積分回路104においては、例えば、誤差信号e[k]と入力信号x[k]の相関を表すサンプル相関値を打ち消すような係数が生成される。積分回路104は、生成した係数を可変係数FIRフィルタ91の各タップに設定する。
係数算出回路92において行われる以上の処理を式で表すと以下のようになる。下式(1)のγj[k]は可変係数FIRフィルタ91の各タップに設定された係数を表す。
Figure 0004780161
Figure 0004780161
Figure 0004780161
以上のようなLMSアルゴリズムのバリエーションとして、係数の発散を抑えること等を目的として、積分回路104で積分処理を行う際に、Leak成分を含んだ形でそれを行うようにするアルゴリズムであるLeaky-LMSアルゴリズムも知られている。Leaky-LMSアルゴリズムは、パラメータλを用いて下式(4)のように表される。
Figure 0004780161
また、追従性能を良くすることを目的として、誤差信号に応じてステップサイズμを可変にするアルゴリズムであるVSS(Variable Step Size)-LMSアルゴリズムも知られている。ステップサイズμの更新アルゴリズムとしては、下式(5)、(6)で表されるようなアルゴリズムが知られている。
Figure 0004780161
Figure 0004780161
以上のように、LMSアルゴリズムを用いた回路においては、誤差信号e[k]と入力信号x[k]のサンプル相関値が求められ、サンプル相関値を打ち消す方向に更新されるから、係数は、最終的に、誤差信号e[k]と入力信号x[k]が無相関となる値に収束することになる。
特開2007−6067号公報
可変係数FIRフィルタの係数の精度が受信性能に大きな影響を与えることから、適応等化フィルタを用いて時間域でマルチパス成分を除去し、等化信号を生成する以上のアルゴリズムは、係数に誤差が生じると受信性能が劣化してしまうという特徴を有している。
また、伝送路の速い変動に対応するためには、伝送路の変動にできる限り速やかに係数も追従させることが好ましいが、一般的に、係数の追従性と安定性はトレードオフの関係にあり、係数の追従性を向上させようとすると安定性が低下してしまう。
ところで、図6のOFDM受信装置2に採用されているような、遅延プロファイルを推定し、遅延プロファイルを可変係数フィルタ61の係数に適用するアルゴリズムは、受信性能が遅延プロファイルの推定精度に大きく依存しているといった問題を有している。
この問題を解決する方法としてLMSアルゴリズムが考えられるが、上述したように、LMSアルゴリズムは既知の信号がある場合にのみ適用可能なアルゴリズムである。
従って、DVB-TやISDB-Tといった地上デジタル放送規格においては、OFDM時間域信号に既知の信号が含まれていないため、LMSアルゴリズムをそのまま適用することが出来ない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、例えば既知の信号が含まれていない場合においても、OFDM信号の復調に用いられる適応等化フィルタの係数を、時間域のOFDM信号から容易に生成することができるようにするものである。
本発明の一側面の受信装置は、OFDM信号を受信するOFDM信号受信手段と、可変の第1の係数が設定される所定の数のタップを有し、前記OFDM信号受信手段により受信された時間域のOFDM信号に適応フィルタを掛けることによってプリエコー成分を除去し、プリエコー等化後信号を生成する第1のフィルタ手段と、前記第1のフィルタ手段により生成された前記プリエコー等化後信号からポストエコー成分の信号を減算し、等化後信号を生成する減算手段と、可変の第2の係数が設定される所定の数のタップを有し、前記減算手段により生成された前記等化後信号に適応フィルタを掛けることによって、前記ポストエコー成分の信号を生成する第2のフィルタ手段と、前記OFDM信号受信手段により受信された時間域のOFDM信号と、前記第1のフィルタ手段により生成された前記プリエコー等化後信号に基づいて、前記第1と第2の係数を生成する係数生成手段と、前記減算手段により生成された前記等化後信号を対象としてFFT演算を行い、周波数域のOFDM信号を生成するFFT演算手段とを備える。前記係数生成手段には、主波のGIを含む区間の信号を前記第1のフィルタ手段により生成された前記プリエコー等化後信号から抽出する第1の抽出手段と、前記第1の抽出手段により抽出された信号に対して、前記第2の係数と同じ係数を用いて適応フィルタをかけることによって、ポストエコー成分のダミー信号を生成する第3のフィルタ手段と、前記プリエコー等化後信号から、前記第3のフィルタ手段により生成された前記ダミー信号を減算し、前記第2の係数の誤差を表す誤差信号を生成する誤差信号生成手段と、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を前記プリエコー等化後信号から抽出し、リファレンス信号として出力する第2の抽出手段と、前記誤差信号生成手段により生成された前記誤差信号と、前記第2の抽出手段により抽出された前記リファレンス信号の相関値に基づいて、前記第2の係数を更新するポストエコー用係数更新手段とを設けることができる。
前記係数生成手段には、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を前記時間域のOFDM信号から抽出し、リファレンス信号として出力する第3の抽出手段と、前記第3の抽出手段により抽出された前記リファレンス信号と、前記プリエコー等化後信号のうちの、主波のGIを含む区間の信号との相関値に基づいて、前記第1の係数を更新するプリエコー用係数更新手段とをさらに設けることができる。
本発明の一側面の受信方法またはプログラムは、OFDM信号を受信し、可変の第1の係数が設定される所定の数のタップを有し、受信した時間域のOFDM信号に適応フィルタを掛けることによってプリエコー成分を除去し、プリエコー等化後信号を生成し、生成した前記プリエコー等化後信号からポストエコー成分の信号を減算し、等化後信号を生成し、可変の第2の係数が設定される所定の数のタップを有し、生成した前記等化後信号に適応フィルタを掛けることによって、前記ポストエコー成分の信号を生成し、受信した時間域のOFDM信号と前記プリエコー等化後信号に基づいて、前記第1と第2の係数を生成し、生成した前記等化後信号を対象としてFFT演算を行い、周波数域のOFDM信号を生成し、主波のGIを含む区間の信号を前記プリエコー等化後信号から抽出し、抽出した信号に対して、前記第2の係数と同じ係数を用いて適応フィルタをかけることによって、ポストエコー成分のダミー信号を生成し、前記プリエコー等化後信号から前記ダミー信号を減算し、前記第2の係数の誤差を表す誤差信号を生成し、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を前記プリエコー等化後信号から抽出し、リファレンス信号として出力し、前記誤差信号と前記リファレンス信号の相関値に基づいて、前記第2の係数を更新するステップを含む。
本発明の一側面においては、OFDM信号が受信され、可変の第1の係数が設定される所定の数のタップを有し、受信された時間域のOFDM信号に適応フィルタを掛けることによってプリエコー成分が除去され、プリエコー等化後信号が生成される。また、生成された前記プリエコー等化後信号からポストエコー成分の信号が減算し、等化後信号が生成される。可変の第2の係数が設定される所定の数のタップを有し、生成した前記等化後信号に適応フィルタを掛けることによって、前記ポストエコー成分の信号が生成され、受信した時間域のOFDM信号と前記プリエコー等化後信号に基づいて、前記第1と第2の係数が生成され、生成された前記等化後信号を対象としてFFT演算が行われ、周波数域のOFDM信号が生成される。また、主波のGIを含む区間の信号が前記プリエコー等化後信号から抽出され、抽出された信号に対して、前記第2の係数と同じ係数を用いて適応フィルタをかけることによって、ポストエコー成分のダミー信号が生成され、前記プリエコー等化後信号から前記ダミー信号が減算され、前記第2の係数の誤差を表す誤差信号が生成され、主波のGIのコピー元を含む区間の信号が前記プリエコー等化後信号から抽出され、リファレンス信号として出力され、前記誤差信号と前記リファレンス信号の相関値に基づいて、前記第2の係数が更新される。
本発明の一側面によれば、OFDM信号の復調に用いられる適応等化フィルタの係数を、時間域のOFDM信号から容易に生成することができる。
図9は、本発明の一実施形態に係るOFDM受信装置の構成例を示す図である。
図9に示されるように、OFDM受信装置201は、受信アンテナ211、チューナ212、BPF213、A/D変換回路214、直交復調回路215、適応等化フィルタ231、FFT回路216、SP利用等化回路217、および誤り訂正回路218から構成される。
受信アンテナ211は、放送局から放送された放送波を受信し、RF信号をチューナ212に出力する。
チューナ212は、乗算回路221と局部発振器222からなり、受信アンテナ211において受信されたRF信号をIF信号に周波数変換し、IF信号をBPF213に出力する。
BPF213は、チューナ212から供給されたIF信号に対してフィルタリングを施し、フィルタリングを施すことによって得られた信号をA/D変換回路214に出力する。
A/D変換回路214は、BPF213から供給された信号に対してA/D変換を施し、デジタルのIF信号を直交復調回路215に出力する。
直交復調回路215は、所定の周波数(搬送波周波数)のキャリア信号を用いて直交復調を行うことによって、A/D変換回路214から供給されたIF信号からベースバンドのOFDM信号を取得する。直交復調回路215は、時間領域OFDM信号を適応等化フィルタ231に出力する。
適応等化フィルタ231は、可変係数FIRフィルタ241,242、減算回路243、およびフィルタ係数生成回路244から構成される。直交復調回路215から出力されたOFDM時間域信号は可変係数FIRフィルタ241とフィルタ係数生成回路244に入力される。
なお、OFDM受信装置201が想定するプロファイルが例えばポストエコーのみである場合、可変係数FIRフィルタ241が設けられないようにしてもよい。
可変係数FIRフィルタ241は、直交復調回路215から供給されたOFDM時間域信号に対して、フィルタ係数生成回路244により生成されたプリエコー等化用の係数であるプリ用係数を用いてフィルタリングを施し、OFDM時間域信号に含まれるプリエコー成分の除去もしくは抑圧を行う。可変係数FIRフィルタ241は、プリエコー等化後信号を減算回路243とフィルタ係数生成回路244に出力する。
可変係数FIRフィルタ242は、減算回路243から供給されたOFDM時間域信号に対して、フィルタ係数生成回路244により生成されたポストエコー等化用の係数であるポスト用係数を用いてフィルタリングを施す。可変係数FIRフィルタ242は、フィルタリングを施すことによって得られたポストエコー成分の信号を減算回路243に出力する。
減算回路243は、プリエコー等化後信号から、可変係数FIRフィルタ242から供給された信号を減算することによって、プリエコー等化後信号に含まれるポストエコー成分を除去し、ポストエコー成分を除去したOFDM時間域信号を出力する。減算回路243から出力された信号はFFT回路216に入力されると同時に、次の時刻のポストエコー成分の除去に用いられる信号を生成するために可変係数FIRフィルタ242にも入力される。
フィルタ係数生成回路244は、直交復調回路215から供給されたプリエコー除去前のOFDM時間域信号と、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号に基づいてプリ用係数とポスト用係数を生成する。フィルタ係数生成回路244は、生成したプリ用係数を可変係数FIRフィルタ241に出力し、ポスト用係数を可変係数FIRフィルタ242に出力する。フィルタ係数生成回路244の詳細については後述する。
FFT回路216は、シンボル同期信号に従って、1つのOFDMシンボルの信号からGIの範囲の信号を除くことによって有効シンボル長の範囲の信号を抜き出し、抜き出したOFDM時間域信号に対してFFT演算を行う。FFT回路216は、FFT演算を行うことによって得られたOFDM周波数域信号をSP利用等化回路217に出力する。
SP利用等化回路217は、SP信号を用いて全てのサブキャリアの伝送路特性を算出し、算出した伝送路特性に基づいて、OFDM周波数域信号の伝送路による歪みを補償する。SP利用等化回路217は、伝送路による歪みを補償して得られた信号を等化信号として誤り訂正回路218に出力する。
誤り訂正回路218は、送信側でインタリーブされている信号に対してデインタリーブ処理を施し、さらに、デンパンクチャ、ビタビ復号、拡散信号除去、RS復号などの処理を施す。誤り訂正回路218は、各種の処理を施すことによって得られたデータを復号データとして後段の回路に出力する。
図9の例においては、適応等化フィルタ231のみがFFT回路216の前段に設けられるものとしたが、適応等化フィルタを備え、マルチパス干渉を除去する除去回路が図5に示されるようにして設けられるようにしてもよい。
図10は、図9の適応等化フィルタ231の構成例を示す図である。図9に示される構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図10に示されるように、適応等化フィルタ231のフィルタ係数生成回路244は、主波位置検出回路251、信号抽出回路252、可変係数FIRフィルタ253、減算回路254、遅延回路255、係数更新回路256、信号抽出回路257、遅延回路258、係数更新回路259、および信号抽出回路260から構成される。直交復調回路215から出力されたOFDM時間域信号は信号抽出回路260に入力され、可変係数FIRフィルタ241から出力されたプリエコー等化後信号は、主波位置検出回路251、信号抽出回路252、減算回路254、信号抽出回路257、および遅延回路258に入力される。
ここで、フィルタ係数生成回路244により行われる係数の生成について、適宜、図11乃至図14を参照して説明する。説明の便宜上、はじめに、ポスト用係数の生成について説明し、その後、プリ用係数の生成について説明する。
ポスト用係数の生成は、基本的に、主波位置検出回路251、信号抽出回路252、可変係数FIRフィルタ253、減算回路254、遅延回路255、係数更新回路256、および信号抽出回路257により行われる。
図7を参照して説明したように、ポストエコーを除去する処理はIIRフィルタを用いて行われることが多い。ところが、IIRフィルタのフィードバックの経路上に係数算出処理を行う構成を組み込む場合、局所最適点に陥る可能性があるため、そのことを考慮したケアが必要になる。
図10の構成においては、可変係数FIRフィルタ242とは別に可変係数FIRフィルタ253を用いることで、可変係数FIRフィルタ241から減算回路243を介してFFT回路216に向かうラインをオンラインとすると、オフラインで係数の算出を行うようになされている。以下のような係数算出処理を行う構成は、可変係数FIRフィルタと減算回路で構成される可変係数IIRフィルタ中に組み込むことも可能である。
主波位置検出回路251は、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号から、主波のGIの開始位置などの、基準となる主波の所定の位置(時刻)を検出する。主波位置検出回路251の構成と位置の検出については図17、図18を参照して後述する。主波位置検出回路251は、検出した位置を表す信号を信号抽出回路252、信号抽出回路257、および信号抽出回路260に出力する。
信号抽出回路252は、主波位置検出回路251により検出された位置に従って、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号から、主波のGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路252は、抽出した主波のGIを含む区間の信号を可変係数FIRフィルタ253に出力する。
図11は、各部において生成される信号の例を示す図である。
図11の最上段に示される信号S1は、2波環境において得られる初期状態(ポスト用係数の生成が行われていない状態)のプリエコー等化後信号である。プリエコー等化後信号S1には、主波成分とポストエコー成分が含まれる。プリエコー等化後信号S1の上側の帯は主波を表し、下側の帯はポストエコーを表す。
図11において、主波を表す帯の幅よりポストエコーを表す帯の幅の方が狭いことは、ポストエコーの振幅が主波の振幅より小さいことを表す。図11の横方向は時間方向を表す。この例においては、矢印A1から矢印A2の間隔に相当する時間だけ遅延が生じている。図11において矢印で区間を示す1つのOFDMシンボルに注目すると、主波で伝送される注目するOFDMシンボルの開始位置は矢印A1の位置となり、ポストエコーで伝送される注目するOFDMシンボルの開始位置は矢印A2の位置となる。
図11の上から2段目に示される信号S2は、信号抽出回路252においてプリエコー等化後信号S1から抽出される主波のGIを含む区間W1の信号に、0が所定の数だけ加えられることによって得られた信号である。区間W1の系列に0を加えることは例えば信号抽出回路252において行われる。この信号S2が、信号抽出回路252から可変係数FIRフィルタ253に供給される。0を加えることによって、信号S2は、時間軸上でGI長よりも長い信号になる。
図10の説明に戻り、可変係数FIRフィルタ253は、信号抽出回路252から供給された信号に対してフィルタリングを施す。初期状態においては、係数更新回路256により生成された所定の係数がフィルタリングに用いられる。可変係数FIRフィルタ253は、フィルタリングを施すことによって得られた信号をマルチパスダミー信号として減算回路254に出力する。
図11の上から3段目に示される信号S3は、可変係数FIRフィルタ253により生成されたマルチパスダミー信号である。図11に示されるように、マルチパスダミー信号S3は、時間方向に位置を順次ずらした信号S2に対して、それぞれの位置に対応するタップの係数を乗算することによって振幅と位相を変換し、振幅と位相を変換して得られた信号を足し合わせた信号として表される。
図11の「タップ0出力」として示される信号は、可変係数FIRフィルタ253のタップ番号0のタップから出力された信号を表し、「タップ1出力」として示される信号は可変係数FIRフィルタ253のタップ番号1のタップから出力された信号を表す。図8に示される可変係数FIRフィルタ91の構成と同様の構成を可変係数FIRフィルタ253も有する。1つの遅延素子と1つの乗算器のセットを1タップとすると、図8の左側のタップから順に、タップ番号0のタップ、タップ番号1のタップ1、タップ番号2のタップ、・・・となる。
このような形で表されるマルチパスダミー信号S3が、可変係数FIRフィルタ253から減算回路254に供給される。
減算回路254は、プリエコー等化後信号からマルチパスダミー信号を減算し、誤差信号を生成する。減算回路254は、生成した誤差信号を遅延回路255に出力する。
図11の上から4段目に示される信号S4は、プリエコー等化後信号S1のうちの1OFDMシンボルの範囲分の信号から、マルチパスダミー信号S3を減算して得られた誤差信号を表す。誤差信号S4は、主に、項d0乃至d2の3つの信号成分から構成される。
項0は、プリエコー等化後信号S1からポストエコーのGIを除いた項である。
項d1は、マルチパス(ポストエコー)がないタップの係数が非0である場合に発生する、主波のGIとポストエコー成分を含む項である。
ここで、マルチパスがあるタップとは、マルチパスの遅延時間に相当する時間だけFIRフィルタの遅延素子において遅延させた信号に対して係数の乗算を行うタップのことである。マルチパスがないタップは、FIRフィルタのタップのうち、マルチパスがあるタップ以外のタップとなる。
項d2は、マルチパスがあるタップ係数と、実際のマルチパスの振幅と位相に応じた最適な係数に差があった場合に、その係数の差と、主波のGIを乗算して得られる項である。この項d2が含まれるから、誤差信号S4は、マルチパスがあるタップの係数と、実際のマルチパスの振幅と位相に応じた最適な係数の差を表す信号となる。
このような成分を含む誤差信号S4が、減算回路254から遅延回路255に供給される。
遅延回路255は、減算回路254から供給された誤差信号を、主波のOFDMシンボルの開始位置から1サンプル分後の位置を基準として、有効シンボル長より1サンプル分少ない間隔に相当する時間だけ遅延させ、遅延させた誤差信号を係数更新回路256に出力する。遅延の基準となる位置と、1サンプル分に相当する時間は伝送路の特性などに応じて適宜設定される。
図11の上から5段目に示される信号S5は、遅延回路255において遅延させた誤差信号S4を表す。項d0については、太線で示す項d1と同じ長さの範囲が抜き出されている。信号S5の開始位置は、主波のGIのコピー元の区間の開始位置と一致する。
一方、可変係数FIRフィルタ241から出力されたプリエコー等化後信号が入力された信号抽出回路257は、主波位置検出回路251により検出された位置に従って、プリエコー等化後信号から、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路257は、遅延回路255が信号を出力するのに合わせて、主波のGIのコピー元を含む区間の信号をリファレンス信号として係数更新回路256に出力する。
図11の上から6段目に示される信号S6は、信号抽出回路257により抽出されたリファレンス信号である。図11の例においては、プリエコー等化後信号S1から、主波のGIのコピー元を含む区間W2の信号が抽出されている。
係数更新回路256は、遅延回路255から供給された誤差信号と、信号抽出回路257から供給されたリファレンス信号に基づいてポスト用係数を生成し、生成したポスト用係数を可変係数FIRフィルタ242と可変係数FIRフィルタ253に出力する。
図12は、係数更新回路256の構成例を示す図である。
図12に示されるように、係数更新回路256は、セレクタ271、シフトレジスタ272、乗算回路273、積分回路274、乗算回路275、および積分回路276から構成される。遅延回路255から出力された誤差信号は乗算回路273の各乗算器に入力され、信号抽出回路257から出力されたリファレンス信号はセレクタ271に入力される。
セレクタ271は、遅延信号と同じ長さになるように、リファレンス信号の後半などに0を所定の数だけ加える。セレクタ271は、0を加えたリファレンス信号をシフトレジスタ272に出力する。
シフトレジスタ272は複数の遅延素子からなり、それぞれの遅延素子において、セレクタ271から供給されたリファレンス信号を順次遅延させる。それぞれの遅延素子に格納されているデータが、対応するタップの係数の更新に使用される。
乗算回路273は複数の乗算器からなり、それぞれの乗算器において、誤差信号と、シフトレジスタ272のそれぞれの遅延素子で遅延させたリファレンス信号を乗算し、サンプル相関値を算出する。乗算回路273は、算出したサンプル相関値を積分回路274に出力する。
積分回路274は複数の積分器からなり、それぞれの積分器において、リファレンス信号の区間の分だけ、乗算回路273により算出されたサンプル相関値を積分する。積分回路274は、サンプル相関値の積分結果を乗算回路275に出力する。このように積分処理を行うことによって、サンプル相関値の精度を向上させることが可能になる。積分回路274による積分処理は、対象のOFDMシンボルが切り替わる毎にリセットされる。
乗算回路275は複数の乗算器からなり、それぞれの乗算器において、積分回路274により算出されたサンプル相関値の積分結果にステップサイズμを乗算し、乗算結果を係数更新値として積分回路276に出力する。
積分回路276は複数の積分器からなり、それぞれの積分器において、乗算回路275により算出された係数更新値を積分し、積分結果をポスト用係数として出力する。
例えば、乗算回路273の左端の乗算器、積分回路274の左端の積分器、乗算回路275の左端の乗算器、積分回路276の左端の積分器は可変係数FIRフィルタ242,253のタップ番号0のタップの係数を生成する構成となる。また、乗算回路273の左から2番目の乗算器、積分回路274の左から2番目の積分器、乗算回路275の左から2番目の乗算器、積分回路276の左から2番目の積分器は可変係数FIRフィルタ242,253のタップ番号1のタップの係数を生成する構成となる。乗算器、積分器は、タップの数に応じて設けられる。
以上のような構成を有する係数更新回路256により行われる係数の生成(更新)の原理について、図13と図14を参照して説明する。
係数の生成は、OFDM時間域信号の所定の区間を1サンプルとすると、GI内の区間のサンプルとGIのコピー元内の区間のサンプルだけは相関が大きいが、他のサンプル間の相関は極めて小さいというOFDM時間域信号の特徴を利用して行われる。GIとそのコピー元は同じ信号であるため、相関はこのようにして求められる。
図13は、マルチパスがないタップの係数の生成に用いられる信号の例を示す図である。
タップ番号0のタップにマルチパスがなく、しかも、タップに設定されている係数が非0であった場合、誤差信号S5とリファレンス信号S6の間には、矢印A11の先に示されるように、誤差信号S5の項d1の成分に応じた相関が生じる。
誤差信号S5の項d1以外の項は、リファレンス信号S6との相関が平均0となる雑音項と見ることができる。項d11は、雑音項とリファレンス信号S6との相関を表す。
このようにして求められたサンプル相関値に対して乗算回路273、積分回路274、乗算回路275、積分回路276においてそれぞれ処理が施され、タップ番号0のタップの係数が生成される。
タップ番号0のタップにマルチパスはないので、LMSアルゴリズムと同様に、サンプル相関値を打ち消す方向に係数が更新されることになる。すなわち、タップ番号0のタップの係数は、常に、0に向かうように制御されることになる。
タップ番号0のタップに限らず、マルチパスがない全てのタップの係数が同様にして更新される。
図14は、マルチパスがあるタップの係数の生成に用いられる信号の例を示す図である。
図13との違いは、誤差信号S5とリファレンス信号S6の間に、図14の矢印A21の先に示されるように、実際のマルチパスの振幅および位相に応じた係数と、設定されている係数の差に依存した項d2の成分に応じた相関が生じる点である。
このようにして求められたサンプル相関値に対して乗算回路273、積分回路274、乗算回路275、積分回路276においてそれぞれ処理が施され、項d2とリファレンス信号S6の相関を打ち消す方向に係数が更新される。最終的には、実際のマルチパスの振幅と位相に応じた係数が生成されることになる。
以上のようにして逐次生成される係数を可変係数FIRフィルタ242と可変係数FIRフィルタ253の両方に供給し、更新させることによって、ポストエコーを除去する処理を行いつつ、係数の精度を徐々に上げるような動作が実現される。
次に、プリ用係数の生成について説明する。
プリ用係数の生成は、基本的に、主波位置検出回路251、遅延回路258、係数更新回路259、および信号抽出回路260により行われる。
プリ用係数もポスト用係数と同様の手順で生成される。ポスト用係数に関係する構成には係数生成用のフィルタである可変係数FIRフィルタ253とマルチパス除去用のフィルタである可変係数FIRフィルタ242の2つの可変係数FIRフィルタが設けられているのに対して、プリ用係数に関係する構成には可変係数FIRフィルタ241が設けられているだけであるため、その点で手順に違いがある。
可変係数FIRフィルタ241の出力信号は係数の生成に用いられるため、図10の可変係数FIRフィルタ241は、係数生成用とマルチパス(プリエコー)除去用のFIRフィルタを共有しているとみなすことができる。ポスト用係数と同様に、係数生成用の可変係数FIRフィルタを別に用いて、オフラインでプリ用係数を生成するようにすることも可能である。
可変係数FIRフィルタ241は図7に示される可変係数FIRフィルタ71の構成と同様の構成を有する。最終タップの係数は1であり、この最終タップから出力される信号に含まれるプリエコー成分を除去するような係数が生成される。
最終タップから出力される信号に含まれるプリエコー成分を除去もしくは抑圧するためには、最終タップの信号から順に各信号について、遅延時間と同じ時間分未来の信号の主波の振幅をマルチパスの振幅と同じ振幅にして合成する。すると、プリエコー成分を除去もしくは抑圧することができるかわりに、減衰された、実際のマルチパスの遅延時間の2倍の時間を遅延時間として有するマルチパス成分が生成されることになる。
従って、実際のマルチパスの遅延時間の2倍の時間だけ遅延素子において遅延させた信号を対象とする可変係数FIRフィルタ241のタップにおいて、この新しく生成されたマルチパス成分を除去しなければならない。
以上のことを踏まえて、可変係数FIRフィルタ241の出力について図15を参照して説明する。
図15の最上段に示される信号S11は、プリエコー成分を含むOFDM時間域信号である。このOFDM時間域信号S11が可変係数FIRフィルタ241に入力される。上段の帯がプリエコーを表し、下段の帯が主波を表す。
信号S12は、マルチパスの遅延時間の2倍の時間だけ遅延素子において遅延させた信号を対象とするタップの出力を表し、信号S13は、マルチパスがあるタップの出力を表す。
信号S14は、可変係数FIRフィルタ241の最終タップの出力信号を表す。可変係数FIRフィルタ241の最終タップの係数は1であるから、その出力は、単に、OFDM時間域信号S11を遅延させたものになる。図15の矢印A31は、OFDM時間域信号S11を可変係数FIRフィルタ241の全ての遅延素子において遅延させたことを表す。
信号S15は、マルチパスがないタップの係数が非0である場合の出力を表す。
図15の最下段に示される信号はプリエコー等化後信号S1を表す。プリエコー等化後信号S1は、最終タップの信号から順に各信号について、遅延時間と同じ時間分未来の信号の主波の振幅をマルチパスの振幅と同じ振幅にして合成したものである。図15の矢印A32,A33は、主波とマルチパスの合成を表す。
プリエコー等化後信号S1には、主波の成分、除去しきれずに残ってしまったマルチパス成分、除去しきれなかったマルチパス成分の遅延時間の2倍の時間を遅延時間として有するマルチパス成分、および、マルチパスがないタップの係数が非0である場合に発生する成分からなる。
このような成分を含むプリエコー等化後信号S1が、プリ用係数の生成に用いる信号として主波位置検出回路251、遅延回路258、信号抽出回路260に入力される。信号抽出回路260には、直交復調回路215から出力されたOFDM時間域信号も入力される。
主波位置検出回路251においては、上述したように、主波の所定の位置が検出される。主波位置検出回路251により検出された位置を表す信号は信号抽出回路260に入力される。
遅延回路258は、プリエコー等化後信号のうちの、主波のGIを基準として定まる可変係数FIRフィルタ241のタップ数分のデータ(タップ数と同じ数のサンプルのデータ)の始点が、信号抽出回路260により抽出された主波のGIのコピー元を含む区間の信号の始点と同時になるように、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号を遅延させる。遅延回路258は、遅延させたプリエコー等化後信号を係数更新回路259に出力する。
係数更新回路259においては、遅延させたプリエコー等化後信号のうち、主波のGIの開始位置を基準として定まる可変係数FIRフィルタ241のタップ数分のデータの範囲が誤差信号として扱われる。主波のGIの開始位置はプリエコー等化後信号を用いて主波位置検出回路251により検出されるため、誤差信号とする範囲をプリエコー等化後信号から抜き出すためには、このような可変係数FIRフィルタ241の遅延時間分の調整が必要になる。
信号抽出回路260は、直交復調回路215から供給されたOFDM時間域信号から、主波位置検出回路251により検出された位置に従って、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路260は、主波のGIのコピー元を含む区間の信号をリファレンス信号として係数更新回路259に出力する。
係数更新回路259は、図12に示される係数更新回路256の構成と同様の構成を有する。係数更新回路259は、遅延させたプリエコー等化後信号のうちの、主波のGIの開始位置を基準として定まる可変係数FIRフィルタ241のタップ数分のデータの範囲の誤差信号と、信号抽出回路260から供給されたリファレンス信号のサンプル相関値を算出し、プリ用係数を生成する。誤差信号の範囲をプリエコー等化後信号から切り出す際、必要に応じて、主波位置検出回路251により検出された位置が参照されるようにしてもよい。
具体的には、係数更新回路259は、マルチパスがあるタップ、および、その定数倍の遅延に相当するタップについては、マルチパス成分をキャンセルするような係数を生成する。また、係数更新回路259は、それ以外のタップについては、0であるべき係数が実際に非0である場合に相関が生じるので、それを打ち消す方向に係数を更新し、係数を0に収束させる。
係数更新回路259は、生成したプリ用係数を可変係数FIRフィルタ241に出力する。
図16は、プリ用係数の生成に用いられる信号の例を示す図である。
図16の最上段に示される信号はOFDM時間域信号である。信号抽出回路260においては、このOFDM時間域信号から主波のGIのコピー元を含む区間の信号が抽出される。図16の例においては、区間W3で示される範囲が抽出されており、この区間W3の信号が、リファレンス信号として係数更新回路259に入力される。図16の最下段に示される信号S8はリファレンス信号である。
図16の上から2段目に示される信号はプリエコー等化後信号S1である。遅延回路258においては、このプリエコー等化後信号S1を遅延させることが行われ、遅延させたプリエコー等化後信号S1のうちの、可変係数FIRフィルタ241のタップ数分のデータが誤差信号として係数更新回路259において扱われる。
図16の上から3段目に示される信号S7は誤差信号である。この例においては、主波のGIの終了位置から1サンプル分だけ時間的に前の位置を基準として、その基準の位置より前にある可変係数FIRフィルタ241のタップ数分のデータの範囲が誤差信号とされている。
プリ用係数の生成は以上のようにして行われる。
図17は、主波位置検出回路251の構成例を示す図である。主波のGIの開始位置の検出について、適宜、図18を参照して説明する。
図17に示されるように、主波位置検出回路251は、有効シンボル長遅延回路291、複素共役演算回路292、乗算回路293、GI長移動平均計算回路294、絶対値算出回路295、および最大位置探索回路296から構成される。可変係数FIRフィルタ241から出力されたプリエコー等化後信号は有効シンボル長遅延回路291と乗算回路293に入力される。
有効シンボル長遅延回路291は、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号を有効シンボル長だけ遅延させ、遅延させたプリエコー等化後信号を複素共役演算回路292に出力する。
図18の最上段に示される信号S21は、有効シンボル長遅延回路291に入力される、主波の成分とポストエコー成分を含むプリエコー等化後信号である。図18は、2波環境における信号の例を示している。
図18の上から2段目に示される信号S22は、有効シンボル長だけ遅延させたプリエコー等化後信号を表す。
複素共役演算回路292は、有効シンボル長遅延回路291から供給されたプリエコー等化後信号を用いて共役複素数を算出し、算出した共役複素数を乗算回路293に出力する。
乗算回路293は、プリエコー等化後信号と、複素共役演算回路292により算出された共役複素数を乗算することによって、主波位置検出回路251の入力信号のサンプル毎の自己相関値を求める。乗算回路293は、サンプル毎の自己相関値をGI長移動平均計算回路294に出力する。
GI長移動平均計算回路294は、サンプル毎の自己相関値のGI長の移動平均を計算する。GI長移動平均計算回路294には、GI長の窓が設定されている。
図18の上から3段目に示される信号S23は、GI長移動平均計算回路294により計算された、サンプル毎の自己相関値のGI長の移動平均を示す。このように、サンプル毎の自己相関値のGI長の移動平均は、三角波を合成した信号として求められる。
GI長移動平均計算回路294は、計算した移動平均を絶対値算出回路295に出力する。
絶対値算出回路295は、GI長移動平均計算回路294から供給された移動平均の絶対値を算出する。絶対値算出回路295は、算出した絶対値を最大位置探索回路296に出力する。
最大位置探索回路296は、絶対値算出回路295により算出された移動平均の絶対値に基づいて、自己相関値が最大となる点を検出する。検出された位置は、主波のGIの開始位置(OFDMシンボルの境界位置)を表す。最大位置探索回路296は、検出した位置を表す信号を各回路に出力する。
最大位置探索回路296から出力された信号により表される位置は、ポスト用係数、プリ用係数の生成に用いられる。
ここで、以上のような構成を有するOFDM受信装置201の処理について説明する。
はじめに、図19のフローチャートを参照して、OFDM受信装置201のOFDM復調処理について説明する。各ステップの処理は、適宜、他の処理と並行して、または他の処理と前後して行われる。図20乃至図22の各ステップの処理も同様である。
ステップS1において、チューナ212は、受信アンテナ211において受信されたRF信号をIF信号に周波数変換し、IF信号をBPF213に出力する。
ステップS2において、BPF213は、IF信号に対してフィルタリングを施し、フィルタリングを施すことによって得られた信号をA/D変換回路214に出力する。
ステップS3において、A/D変換回路214は、BPF213から供給された信号に対してA/D変換を施し、デジタルのIF信号を直交復調回路215に出力する。
ステップS4において、直交復調回路215は、直交復調を行うことによってOFDM時間域信号を生成し、生成したOFDM時間域信号を適応等化フィルタ231に出力する。
ステップS5において、適応等化フィルタ231は時間域等化処理を行う。時間域等化処理によって得られたOFDM時間域信号は適応等化フィルタ231からFFT回路216に出力される。時間域等化処理については図20のフローチャートを参照して後述する。
ステップS6において、FFT回路216は、適応等化フィルタ231から供給されたOFDM時間域信号に対してFFT演算を行い、OFDM周波数域信号をSP利用等化回路217に出力する。
ステップS7において、SP利用等化回路217は、SP信号を用いて全てのサブキャリアの伝送路特性を算出し、OFDM周波数域信号に含まれる、伝送路による歪みを補償する。SP利用等化回路217は、伝送路による歪みを補償して得られた等化信号を誤り訂正回路218に出力する。
ステップS8において、誤り訂正回路218は、SP利用等化回路217から供給された等化信号に対してデインタリーブ処理などの各種の処理を施し、復号データを後段の回路に出力する。以上の処理が、OFDM受信装置201においてOFDM信号の受信が行われている間、繰り返される。
次に、図20のフローチャートを参照して、図19のステップS5において行われる時間域等化処理について説明する。
ステップS11において、主波位置検出回路251は、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号から主波の所定の位置を検出し、検出した位置を表す信号を信号抽出回路252、信号抽出回路257、および信号抽出回路260に出力する。
ステップS12においてプリエコー除去処理が行われる。プリエコー除去処理については図21のフローチャートを参照して後述する。
ステップS13においてポストエコー除去処理が行われる。ポストエコー除去処理については図22のフローチャートを参照して後述する。ポストエコー除去処理が終了した後、図19のステップS5に戻り、それ以降の処理が行われる。
次に、図21のフローチャートを参照して、図20のステップS12において行われるプリエコー除去処理について説明する。
ステップS21において、フィルタ係数生成回路244の遅延回路258は、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号を遅延させ、遅延させたプリエコー等化後信号を係数更新回路259に出力する。遅延回路258から出力されたプリエコー等化後信号のうち、主波のGIの開始位置を基準として定まる所定の範囲の信号が誤差信号として係数更新回路259において扱われる。
ステップS22において、信号抽出回路260は、直交復調回路215から供給されたOFDM時間域信号から、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を抽出し、抽出した主波のGIのコピー元を含む区間の信号をリファレンス信号として係数更新回路259に出力する。
ステップS23において、係数更新回路259は、誤差信号とリファレンス信号のサンプル相関値を算出し、サンプル相関値を打ち消す方向に更新するようにプリ用係数を生成する。係数更新回路259は、プリ用係数を可変係数FIRフィルタ241に出力する。
ステップS24において、可変係数FIRフィルタ241は、係数更新回路259により生成されたプリ用係数を用いて、OFDM時間域信号に対してフィルタリングを施し、OFDM時間域信号に含まれるプリエコー成分の除去もしくは抑圧を行う。可変係数FIRフィルタ241は、プリエコー成分を除去もしくは抑圧したOFDM時間域信号を出力する。その後、図20のステップS12に戻り、それ以降の処理が行われる。
次に、図22のフローチャートを参照して、図20のステップS13において行われるポストエコー除去処理について説明する。
ステップS31において、フィルタ係数生成回路244の信号抽出回路252は、主波位置検出回路251により検出された位置に従って、プリエコー等化後信号から主波のGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路252は、抽出した主波のGIを含む区間の信号を可変係数FIRフィルタ253に出力する。
ステップS32において、可変係数FIRフィルタ253は、信号抽出回路252から供給された信号に対してフィルタリングを施し、マルチパスダミー信号を生成する。可変係数FIRフィルタ253は、マルチパスダミー信号を減算回路254に出力する。
ステップS33において、減算回路254は、プリエコー等化後信号からマルチパスダミー信号を減算し、誤差信号を生成する。減算回路254は、生成した誤差信号を遅延回路255に出力する。
ステップS34において、遅延回路255は誤差信号を遅延させ、遅延させた誤差信号を係数更新回路256に出力する。
ステップS35において、信号抽出回路257は、主波位置検出回路251により検出された位置に従って、プリエコー等化後信号から、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路257は、主波のGIのコピー元を含む区間の信号をリファレンス信号として係数更新回路256に出力する。
ステップS36において、係数更新回路256は、誤差信号とリファレンス信号に基づいてポスト用係数を生成し、生成したポスト用係数を可変係数FIRフィルタ242と可変係数FIRフィルタ253に出力する。
ステップS37において、可変係数FIRフィルタ242は、減算回路243から供給されたOFDM時間域信号に対して、ポスト用係数を用いてフィルタリングを施し、フィルタリングを施すことによって得られた信号を減算回路243に出力する。
ステップS38において、減算回路243は、プリエコー等化後信号から、可変係数FIRフィルタ242から供給された信号を減算することによってポストエコー成分を除去する。減算回路243は、ポストエコー成分を除去したOFDM時間域信号を出力する。その後、図20のステップS13に戻り、それ以降の処理が行われる。
以上の処理により、遅延プロファイルを推定することなく、また、LMSアルゴリズムでは必要になっている既知信号を用いることなく、精度の高い適応等化フィルタの係数を容易に生成することができる。
また、この係数を適応等化フィルタに適用することによって、時間域のOFDM信号を対象としたマルチパス成分の除去を安定して、かつ、精度よく達成することができ、受信性能を向上させることが可能になる。
なお、上述した構成に限られるものではなく、回路の構成は適宜変更可能である。ここで、構成のバリエーションの例をいくつか説明する。
主波のGIの開始位置の検出のバリエーションについて説明する。
上述した例においてはプリエコー等化後信号を用いて主波のGIの開始位置を検出するものとしたが、位置を検出するのに用いる信号はプリエコー等化後信号に限られない。
すなわち、各回路での遅延時間を考慮した時間調整さえ行えば、図17の構成を有する主波位置検出回路251において、どのようなOFDM時間域信号からでも主波のGIの開始位置を検出することが可能である。
また、OFDM時間域信号ではなく、OFDM周波数域信号を用いて位置を検出することも可能である。
この場合、例えば、図6、図7を参照して説明したように、OFDM周波数域信号から抽出されたSP信号の変調成分を除去することによって周波数域の伝送路特性が推定される。また、推定された伝送路特性に対してIFFT演算を施すことによって時間域の伝送路のインパルス応答が算出され、インパルス応答が最大となる位置が探索されることによって主波のGIの開始位置の検出が行われる。
OFDM周波数域信号を用いて主波のGIの開始位置を検出し、プリ用係数、ポスト用係数を生成するOFDM受信装置202の構成を図23に示す。図23の例においては、FFT回路216によりFFT演算が行われることによって得られたOFDM周波数域信号が適応等化フィルタ231のフィルタ係数生成回路244に入力されるようになされている。
プリ用係数やポスト用係数の更新のためにリファレンス信号として用いられるGIのコピー元を含む区間の信号の抽出のバリエーションについて説明する。
以上においては、プリ用係数の更新に際してはプリエコーの除去が行われる前のOFDM時間域信号からGIのコピー元を含む区間の信号が抽出されるものとし、ポスト用係数の更新に際してはプリエコー等化後信号からGIのコピー元を含む区間の信号が抽出されるものとしたが、誤差信号に含まれるGI成分とのサンプル相関値を算出することが目的であるため、GIのコピー元が含まれている信号であれば、どの時点の信号からGIのコピー元を含む区間の信号が抽出されるようにしてもよい。
ポスト用係数の更新のために用いるマルチパスダミー信号の生成のバリエーションについて説明する。
以上においては、可変係数FIRフィルタ253の入力信号として、信号抽出回路252において抽出した主波のGIを含む区間の信号に0を加えた信号を用いるものとしたが、必ずしも0を加える必要はなく、プリエコー等化後信号をそのまま用いることも可能である。この際、係数更新回路256で求められるサンプル相関値に含まれる雑音項が大きくなるため、サンプル相関値に乗算するステップサイズμを小さくするなどの、雑音に対するケアが必要になる。
また、以上のような係数の生成は、例えば、IIR型の等化フィルタのループの中に係数更新部を組み込んだような、別の構成を有する適応等化フィルタにも適用可能である。
図24は、適応等化フィルタ231の他の構成例を示す図である。
図24の適応等化フィルタ231に設けられるフィルタ係数生成回路244の構成は、図10の構成と較べて遅延回路の位置が異なる。すなわち、図10の例においては、誤差信号を遅延させる位置に遅延回路255、遅延回路258が設けられているのに対して、図24の例においては、リファレンス信号を遅延させる位置に遅延回路307、遅延回路309が設けられている。
図10の例においては、主波のGIを含む区間の信号を利用して誤差信号を生成するとともに、主波のGIのコピー元を含む区間の信号をリファレンス信号としてサンプル相関を求め、係数の生成を行うものとしたが、図24の例においては、サンプル相関値を求めるのに用いられる信号の役割を入れ替えることによって同様の処理が実現される。
主波位置検出回路301は、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号から主波の所定の位置を検出し、検出した位置を表す信号を信号抽出回路302、信号抽出回路306、および信号抽出回路308に出力する。
信号抽出回路302は、主波位置検出回路301により検出された位置に従って、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号から、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路302は、抽出した主波のGIのコピー元を含む区間の信号を可変係数FIRフィルタ303に出力する。
可変係数FIRフィルタ303は、信号抽出回路302から供給された信号に対して、係数更新回路305により設定されたポスト用係数を用いてフィルタリングを施す。可変係数FIRフィルタ303は、フィルタリングを施すことによって得られたマルチパスダミー信号を減算回路304に出力する。
減算回路304は、プリエコー等化後信号からマルチパスダミー信号を減算し、誤差信号を生成する。減算回路254は、生成した誤差信号を係数更新回路305に出力する。
係数更新回路305は、減算回路304から供給された誤差信号と、遅延回路307から供給された、遅延させたリファレンス信号に基づいてポスト用係数を生成し、生成したポスト用係数を可変係数FIRフィルタ242と可変係数FIRフィルタ303に出力する。係数更新回路305は、図12に示される係数更新回路256の構成と同様の構成を有する。
信号抽出回路306は、主波位置検出回路301により検出された位置に従って、プリエコー等化後信号から、主波のGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路306は、抽出した主波のGIを含む区間の信号をリファレンス信号として遅延回路307に出力する。
遅延回路307は、信号抽出回路306から供給されたリファレンス信号を、主波のOFDMシンボルの開始位置から1サンプル分後の位置を基準として、有効シンボル長より1サンプル分少ない間隔に相当する時間だけ遅延させ、遅延させたリファレンス信号を係数更新回路305に出力する。
信号抽出回路308は、直交復調回路215から供給されたOFDM時間域信号から、主波位置検出回路301により検出された位置に従って、主波のGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路308は、抽出した主波のGIを含む区間の信号をリファレンス信号として遅延回路309に出力する。
遅延回路309は、信号抽出回路308から供給されたリファレンス信号を遅延させ、遅延させたリファレンス信号を係数更新回路310に出力する。
係数更新回路310は、可変係数FIRフィルタ241から供給されたプリエコー等化後信号のうち、GIのコピー元を含む所定の区間の信号を誤差信号とみなし、その誤差信号と、遅延回路309から供給されたリファレンス信号に基づいてプリ用係数を生成する。係数更新回路310は、生成したプリ用係数を可変係数FIRフィルタ241に出力する。
以上のような構成を有する適応等化フィルタ231も、上述したようなバリエーションを有する形で実現することが可能である。
図25は、適応等化フィルタ231のさらに他の構成例を示す図である。
通常、OFDM信号の復調を適応等化フィルタを用いて実現しようとすると、そのタップ数は非常に大きくなる。GIを超えるような遅延時間を有するマルチパスまで対応しようとするとタップ数はなおさら大きくなる。
図10などに示される適応等化フィルタ231の可変係数FIRフィルタにおいては、マルチパスのないタップの係数は0になることから、場合によっては、大量にあるタップのほとんどの出力0となり、いわば無駄になることがある。図25の適応等化フィルタ231においては、このようなタップの無駄をなくすことができる。
なお、図25に示される構成は、ポストエコー1波を1つの可変係数FIRフィルタで除去し、プリエコー1波を2つの可変係数FIRフィルタで除去もしくは抑圧させることを想定した構成である。想定するマルチパスの数に応じて、必要な回路は増えることになる。
図25の適応等化フィルタ231は、プリエコーの除去を行う構成と、ポストエコーの除去を行う構成と、係数の生成を行う構成の3つの構成からなる。
プリエコーの除去を行う構成は、可変長遅延回路321,322、可変係数FIRフィルタ323,324、加算回路325,326よりなる。
ポストエコーの除去を行う構成は、減算回路327、可変長遅延回路328、および可変係数FIRフィルタ329よりなる。
係数の生成を行う構成は、遅延プロファイル推定回路330、プリエコー位置検出回路331、ポストエコー位置検出回路332、主波位置検出回路333、信号抽出回路334,335,336、可変長遅延回路337,338、係数更新回路339,340、信号抽出回路341,342,343、可変係数FIRフィルタ344、可変長遅延回路345、減算回路346、可変長遅延回路347、および係数更新回路348よりなる。
係数の生成を行う構成のうち、遅延プロファイル推定回路330は、直交復調回路215から供給されたOFDM時間域信号を用いて遅延プロファイルを推定する。OFDM時間域信号を用いたプロファイル推定方法としては、例えば、GIを利用した整合フィルタが知られている。遅延プロファイル推定回路330は、推定した遅延プロファイルをプリエコー位置検出回路331とポストエコー位置検出回路332に出力する。
プリエコー位置検出回路331は、遅延プロファイル推定回路330により推定された遅延プロファイルからプリエコーを検出し、GIの開始位置などのプリエコーの基準となる所定の位置と、プリエコーの遅延時間を算出する。
プリエコー位置検出回路331は、プリエコーの位置を信号抽出回路335と信号抽出回路336に出力する。また、プリエコー位置検出回路331は、プリエコーの遅延時間を可変長遅延回路337と可変長遅延回路338に出力するとともに、可変長遅延回路321と可変長遅延回路322に出力する。
ポストエコー位置検出回路332は、遅延プロファイル推定回路330により推定された遅延プロファイルからポストエコーを検出し、GIの開始位置などのポストエコーの基準となる所定の位置と、ポストエコーの遅延時間を算出する。
ポストエコー位置検出回路332は、ポストエコーの位置を信号抽出回路342に出力する。また、ポストエコー位置検出回路332は、ポストエコーの遅延時間を可変長遅延回路345、可変長遅延回路347、および可変長遅延回路328に出力する。
このように、図25の適応等化フィルタ231においては、遅延プロファイルが推定され、プリエコーとポストエコーについて、それぞれその位置と遅延時間が算出される。
主波位置検出回路333は、加算回路326から供給されたプリエコー等化後信号から主波の所定の位置を検出する。主波位置検出回路333は、例えば、図17の構成と同様の構成を有する。主波位置検出回路333は、検出した位置を表す信号を信号抽出回路334、信号抽出回路341、および信号抽出回路343に出力する。
図26を適宜参照して、ポスト用係数の生成に関する構成について説明する。
信号抽出回路341は、主波位置検出回路333により検出された位置に従って、加算回路326から供給されたプリエコー等化後信号から、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路341は、抽出した主波のGIのコピー元を含む区間の信号をリファレンス信号として係数更新回路348に出力する。
図26の最下段に示される信号S31は、信号抽出回路341から出力されるリファレンス信号である。
信号抽出回路342は、ポストエコー位置検出回路332により検出されたポストエコーの位置に従って、加算回路326から供給されたプリエコー等化後信号から、ポストエコーのGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路342は、抽出したポストエコーのGIを含む区間の信号を減算回路346に出力する。
図26の上から5段目に示される信号S32は、信号抽出回路342から出力されるポストエコーのGIを含む区間の信号である。
信号抽出回路343は、加算回路326から供給されたプリエコー等化後信号から、主波のGIを含む区間の信号を抽出し、抽出した主波のGIを含む区間の信号を可変係数FIRフィルタ344に出力する。
図26の上から2段目に示される信号S33は、信号抽出回路343から出力される主波のGIを含む区間の信号である。
可変係数FIRフィルタ344は、係数更新回路348により設定されたポスト用係数を用いて、信号抽出回路343から供給された信号に対してフィルタリングを施す。
図10の可変係数FIRフィルタ253が、想定する最大の遅延時間に応じた数のタップを有しているのに対して、可変係数FIRフィルタ344は、それよりも十分に少ない数のタップしか有していない。例えば、図10の可変係数FIRフィルタ253が数千個のタップを有しているのに対して、可変係数FIRフィルタ344のタップの数は、数個から数十個となる。
可変係数FIRフィルタ344は、フィルタリングを施すことによって得られたマルチパスダミー信号を可変長遅延回路345に出力する。
図26の上から3段目に示される信号S34は、可変係数FIRフィルタ344から出力されるマルチパスダミー信号である。図26の例においては、可変係数FIRフィルタ344のタップの数は1とされている。
可変長遅延回路345は、ポストエコーのGIを含む区間の信号が信号抽出回路342から減算回路346に出力されるまで、可変係数FIRフィルタ344から供給されたマルチパスダミー信号を、ポストエコー位置検出回路332により算出された遅延時間に従って遅延させる。可変長遅延回路345は、遅延させたマルチパスダミー信号を減算回路346に出力する。
図26の上から4段目に示される信号S35は、可変長遅延回路345から出力される、遅延させたマルチパスダミー信号である。
減算回路346は、信号抽出回路342から供給された信号から、可変長遅延回路345から供給されたマルチパスダミー信号を減算し、誤差信号を生成する。減算回路346は、生成した誤差信号を可変長遅延回路347に出力する。
図26の上から6段目に示される信号S36は、減算回路346から出力される誤差信号である。
可変長遅延回路347は、ポストエコー位置検出回路332により算出された遅延時間に従って、リファレンス信号の始点と誤差信号の始点が同時になるように、減算回路346から供給された誤差信号を遅延させる。可変長遅延回路347は、遅延させた誤差信号を係数更新回路348に出力する。
図26の上から7段目に示される信号S37は、可変長遅延回路347から出力される誤差信号である。
係数更新回路348は、セレクタ271を有していない点を除いて、図12に示される係数更新回路256の構成と同様の構成を有する。すなわち、図25の構成においては、可変係数FIRフィルタ344での遅延時間がGI長よりも十分短いので、図12のセレクタ271は不要になる。
係数更新回路348は、信号抽出回路341から供給されたリファレンス信号と、可変長遅延回路347から供給された誤差信号を用いてポスト用係数を生成し、生成したポスト用係数を可変係数FIRフィルタ329と可変係数FIRフィルタ344に出力する。
ポストエコーの除去に関する構成について説明する。
減算回路327は、加算回路326から供給されたプリエコー等化後信号から、可変係数FIRフィルタ329から供給されたポストエコー除去用の信号を減算することによって、プリエコー等化後信号に含まれるポストエコー成分を除去する。減算回路327は、ポストエコー成分を除去して得られた信号を適応等化フィルタ231の外部に出力するとともに、可変長遅延回路328に出力する。
可変長遅延回路328は、減算回路327から供給された信号を、ポストエコー位置検出回路332により算出された遅延時間だけ遅延させ、遅延させた信号を可変係数FIRフィルタ329に出力する。
可変係数FIRフィルタ329は、係数更新回路348により生成されたポスト用係数を用いて、可変長遅延回路328から供給された信号に対してフィルタリングを施す。可変係数FIRフィルタ329は、フィルタリングを施すことによって得られたポストエコー除去用の信号を減算回路327に出力する。
このように、遅延プロファイルを推定し、それによりポストエコーの位置を検出し、検出したポストエコーの位置のみにフォーカスして処理を行うことによって、可変係数FIRフィルタのタップ数を減らすことができ、同時に、係数更新回路の規模を小さくすることができる。
次に、図27を適宜参照して、プリエコーに関する構成について説明する。
信号抽出回路334は、図10の信号抽出回路260と同様に、主波位置検出回路333により検出された位置に従って、プリエコー成分を除去する前のOFDM時間域信号から、主波のGIのコピー元を含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路334は、主波のGIのコピー元を含む区間の信号をリファレンス信号として係数更新回路339と係数更新回路340に出力する。
図27の最下段に示される信号S41は、信号抽出回路334から出力されるリファレンス信号である。
信号抽出回路335は、プリエコー位置検出回路331により検出された位置に従って、加算回路326から供給されたプリエコー等化後信号から、プリエコーのGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路335は、抽出したプリエコーのGIを含む区間の信号を誤差信号として可変長遅延回路337に出力する。
図27の上から3段目に示される信号S42は、信号抽出回路335から出力される誤差信号である。
信号抽出回路336は、プリエコー位置検出回路331により検出された位置に従って、加算回路326から供給されたプリエコー等化後信号から、実際の遅延時間の2倍の時間を遅延時間として有するプリエコー成分のGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路336は、抽出したプリエコーのGIを含む区間の信号を誤差信号として可変長遅延回路338に出力する。
図27の上から4段目に示される信号S43は、信号抽出回路336から出力される誤差信号である。
可変長遅延回路337は、プリエコー位置検出回路331により算出された遅延時間に従って、信号抽出回路335から供給された誤差信号を、その始点が、信号抽出回路334から出力されたリファレンス信号の始点と同時になるように遅延させる。可変長遅延回路337は、遅延させた誤差信号を係数更新回路339に出力する。
図27の上から5段目に示される信号S44は、可変長遅延回路337から出力される誤差信号である。この誤差信号S44が、リファレンス信号S41とともに係数更新回路339に入力される。
可変長遅延回路338は、プリエコー位置検出回路331により算出された遅延時間に従って、信号抽出回路336から供給された誤差信号を、その始点が、信号抽出回路334から出力されたリファレンス信号の始点と同時になるように遅延させる。可変長遅延回路338は、遅延させた誤差信号を係数更新回路340に出力する。
図27の上から6段目に示される信号S45は、可変長遅延回路338から出力される誤差信号である。この誤差信号S45が、リファレンス信号S41とともに係数更新回路340に入力される。
係数更新回路339は、図12に示される係数更新回路256の構成と同様の構成を有する。係数更新回路339は、信号抽出回路334から供給されたリファレンス信号と、可変長遅延回路337から供給された誤差信号に基づいてプリ用係数を生成する。係数更新回路339は、生成したプリ用係数を可変係数FIRフィルタ323に出力する。
係数更新回路340も、図12に示される係数更新回路256の構成と同様の構成を有する。係数更新回路340は、信号抽出回路334から供給されたリファレンス信号と、可変長遅延回路338から供給された誤差信号に基づいてプリ用係数を生成する。係数更新回路340は、生成したプリ用係数を可変係数FIRフィルタ324に出力する。
このように、図10の構成によってプリエコーを除去する場合には、想定する最大の遅延時間の定数倍の時間に応じた数のタップが必要になるのに対して、図25の構成によってプリエコーを除去する場合には、ポストエコーの場合と同様に、タップ数を劇的に減らすことができる。
プリエコーの除去もしくは抑圧に関する構成について説明する。
可変長遅延回路321は、直交復調回路215から供給されたOFDM時間域信号を、プリエコー位置検出回路331により算出された遅延時間だけ遅延させ、遅延させたOFDM時間域信号を可変長遅延回路322と可変係数FIRフィルタ324に出力する。
可変長遅延回路322は、可変長遅延回路321から供給されたOFDM時間域信号を、プリエコー位置検出回路331により算出された遅延時間だけさらに遅延させ、遅延させたOFDM時間域信号を加算回路326に出力する。
可変係数FIRフィルタ323は、直交復調回路215から供給されたOFDM時間域信号に対して、係数更新回路339により生成されたプリ用係数を用いてフィルタリングを施す。可変長遅延回路322は、フィルタリングを施して得られた信号を加算回路325に出力する。
可変係数FIRフィルタ324は、可変長遅延回路321から供給されたOFDM時間域信号に対して、係数更新回路340により生成されたプリ用係数を用いてフィルタリングを施す。可変係数FIRフィルタ324は、フィルタリングを施して得られた信号を加算回路325に出力する。
加算回路325は、可変係数FIRフィルタ323から供給された信号と可変係数FIRフィルタ324から供給された信号を加算することによってプリエコーの一部を除去もしくは抑圧し、得られた信号を加算回路326に出力する。
加算回路326は、可変長遅延回路322から供給された信号と加算回路325から供給された信号を加算することによってプリエコーの残りの一部を除去もしくは抑圧し、得られた信号をプリエコー等化後信号として出力する。
以上のように、遅延プロファイルの推定を行ない、遅延プロファイルの推定値からマルチパス成分が存在する位置と遅延時間のみを検出し、対象とする位置にフォーカスした形で可変係数FIRフィルタを構成することによって、演算量と回路規模を小さくすることが可能になる。
上述したように、図25に示される適応等化フィルタ231の構成は、プリエコー1波、ポストエコー1波の干渉を除去することを想定した構成である。環境によってはプリエコーとポストエコーのいずれか一方が2波以上、または、プリエコーとポストエコーがいずれも2波以上あることもあり、この場合、干渉の除去対象とするマルチパスを制限する必要がある。
すなわち、どのマルチパスの干渉を除去するのかを選択する必要がある。干渉除去を効率的に行うためには、干渉の大きいマルチパスを選択し、その成分を除去することが好ましい。
図28は、適応等化フィルタ231の構成例を示す図である。
図28の構成のうち、図25の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。図28に示される適応等化フィルタ231の構成は、プリエコー位置検出回路331とポストエコー位置検出回路332の出力側にパス選択回路351が設けられている点で、図25の構成と異なる。重複する説明については適宜省略する。
図28の適応等化フィルタ231においては、想定するマルチパスの数(プリエコー1波、ポストエコー1波)より多いマルチパスがある場合、干渉の除去対象とするマルチパスが選択され、選択されたマルチパスの干渉を除去するように係数が生成される。
係数の生成を行う構成について説明する。
遅延プロファイル推定回路330は、直交復調回路215から供給されたOFDM時間域信号を用いて遅延プロファイルを推定し、推定した遅延プロファイルをプリエコー位置検出回路331とポストエコー位置検出回路332に出力する。
プリエコー位置検出回路331は、遅延プロファイル推定回路330により推定された遅延プロファイルに基づいてプリエコーを検出し、GIの開始位置などのプリエコーの基準となる所定の位置と、プリエコーの遅延時間の他に、プリエコーの電力を算出する。プリエコー位置検出回路331は、プリエコーの位置と遅延時間と電力をパス選択回路351に出力する。
ポストエコー位置検出回路332は、遅延プロファイル推定回路330により推定された遅延プロファイルに基づいてポストエコーを検出し、GIの開始位置などのポストエコーの基準となる所定の位置と、ポストエコーの遅延時間の他に、ポストエコーの電力を算出する。ポストエコー位置検出回路332は、位置と遅延時間と電力をパス選択回路351に出力する。
パス選択回路351は、プリエコー位置検出回路331から供給されたプリエコーの位置と遅延時間と電力に基づいて、干渉の除去対象とするプリエコーを選択する。パス選択回路351は、干渉の除去対象として選択したプリエコーの位置を信号抽出回路335,336に出力し、遅延時間を可変長遅延回路321,322,337,338に出力する。
また、パス選択回路351は、ポストエコー位置検出回路332から供給されたポストエコーの位置と遅延時間と電力に基づいて、干渉の除去対象とするポストエコーを選択する。パス選択回路351は、干渉の除去対象として選択したポストエコーの位置を信号抽出回路342に出力し、遅延時間を可変長遅延回路328,345,347に出力する。パス選択回路351によるマルチパスの選択については後述する。
図28に示される、係数の生成を行う他の構成は上述した構成と基本的に同様である。
すなわち、主波位置検出回路333は、加算回路326から供給されたプリエコー等化後信号から主波の位置を検出し、検出した位置を表す信号を信号抽出回路334,341,343に出力する。
ポストエコーに関する処理を行う構成のうちの信号抽出回路341は、プリエコー等化後信号から主波のGIのコピー元を含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路341は、主波のGIのコピー元を含む区間の信号をリファレンス信号(図26の信号S31)として係数更新回路348に出力する。
信号抽出回路342は、パス選択回路351から供給されたポストエコーの位置に従って、プリエコー等化後信号からポストエコーのGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路342は、ポストエコーのGIを含む区間の信号(図26の信号S32)を減算回路346に出力する。
信号抽出回路343は、プリエコー等化後信号から主波のGIを含む区間の信号(図26の信号S33)を抽出し、主波のGIを含む区間の信号を可変係数FIRフィルタ344に出力する。
可変係数FIRフィルタ344は、係数更新回路348により設定されたポスト用係数を用いて、信号抽出回路343から供給された信号に対してフィルタリングを施し、マルチパスダミー信号(図26の信号S34)を可変長遅延回路345に出力する。
可変長遅延回路345は、ポストエコーのGIを含む区間の信号が信号抽出回路342から減算回路346に出力されるまで、可変係数FIRフィルタ344から供給されたマルチパスダミー信号を、パス選択回路351から供給された遅延時間に従って遅延させる。可変長遅延回路345は、遅延させたマルチパスダミー信号(図26の信号S35)を減算回路346に出力する。
減算回路346は、信号抽出回路342から供給された信号から、可変長遅延回路345から供給されたマルチパスダミー信号を減算することによって誤差信号(図26の信号S36)を生成し、可変長遅延回路347に出力する。
可変長遅延回路347は、パス選択回路351から供給された遅延時間に従って、リファレンス信号の始点と誤差信号の始点が同時になるように、減算回路346から供給された誤差信号を遅延させる。可変長遅延回路347は、遅延させた誤差信号(図26の信号S37)を係数更新回路348に出力する。
係数更新回路348は、信号抽出回路341から供給されたリファレンス信号と、可変長遅延回路347から供給された誤差信号を用いてポスト用係数を生成し、生成したポスト用係数を可変係数FIRフィルタ329,344に出力する。
プリエコーに関する処理を行う構成のうちの信号抽出回路334は、主波位置検出回路333により検出された主波の位置に従って、プリエコー成分を除去する前のOFDM時間域信号から主波のGIのコピー元を含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路334は、主波のGIのコピー元を含む区間の信号をリファレンス信号(図27の信号S41)として係数更新回路339,340に出力する。
信号抽出回路335は、パス選択回路351から供給されたプリエコーの位置に従って、プリエコー等化後信号からプリエコーのGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路335は、プリエコーのGIを含む区間の信号を誤差信号(図27の信号S42)として可変長遅延回路337に出力する。
信号抽出回路336は、パス選択回路351から供給されたプリエコーの位置に従って、プリエコー等化後信号から、実際の遅延時間の2倍の時間を遅延時間として有するプリエコー成分のGIを含む区間の信号を抽出する。信号抽出回路336は、プリエコーのGIを含む区間の信号を誤差信号(図27の信号S43)として可変長遅延回路338に出力する。
可変長遅延回路337は、パス選択回路351から供給されたプリエコーの遅延時間に従って、信号抽出回路335から供給された誤差信号を、その始点が、信号抽出回路334から出力されたリファレンス信号の始点と同時になるように遅延させる。可変長遅延回路337は、遅延させた誤差信号(図27の信号S44)を係数更新回路339に出力する。
可変長遅延回路338は、パス選択回路351から供給されたプリエコーの遅延時間に従って、信号抽出回路336から供給された誤差信号を、その始点が、信号抽出回路334から出力されたリファレンス信号の始点と同時になるように遅延させる。可変長遅延回路338は、遅延させた誤差信号(図27の信号S45)を係数更新回路340に出力する。
係数更新回路339は、信号抽出回路334から供給されたリファレンス信号と、可変長遅延回路337から供給された誤差信号に基づいてプリ用係数を生成し、可変係数FIRフィルタ323に出力する。
係数更新回路340は、信号抽出回路334から供給されたリファレンス信号と、可変長遅延回路338から供給された誤差信号に基づいてプリ用係数を生成し、可変係数FIRフィルタ324に出力する。
ここで、干渉除去の対象とするマルチパスの選択について説明する。
上述したように、プリエコー位置検出回路331からパス選択回路351に対しては、各プリエコーの位置、遅延時間、電力の情報が供給される。また、ポストエコー位置検出回路332からパス選択回路351に対しては、各ポストエコーの位置、遅延時間、電力の情報が供給される。
パス選択回路351においては、各プリエコーについて、その位置、遅延時間、電力に基づいて、干渉除去を行わなかった場合にFFT演算後に残留することになるシンボル間干渉量が推定され、干渉量を基準として干渉除去の対象とするプリエコーが選択される。
また、各ポストエコーについて、その位置、遅延時間、電力に基づいて、干渉除去を行わなかった場合にFFT演算後に残留することになるシンボル間干渉量が推定され、干渉量を基準として干渉除去の対象とするポストエコーが選択される。
主波に対する各マルチパス(各プリエコー、ポストエコー)の干渉量は、下式のように表される。
(各マルチパスの干渉量)=(FFT区間に入り込む前後のシンボルの区間)×(電力)
FFT区間に入り込む前後のシンボルの区間は、FFT区間が決まれば、マルチパスの位置と遅延時間から特定される。
図29は、干渉量の具体例を示す図である。
図29の横方向は時間方向を表す。上の帯から順に、プリエコー、主波、ポストエコーを表し、各帯の幅は、各パスの電力を表す。主波の電力を1として、プリエコーの電力がα、ポストエコーの電力がβとされている。
各パスで伝送される同じシンボルには同じ模様を付している。ドットの付されているシンボルを復号対象として図29に示されるような区間にFFT区間が設定されるとした場合、このFFT区間には、プリエコーによって伝送される1つ後ろのシンボルの一部が時間t1に相当する分だけ入り込む。また、ポストエコーによって伝送される1つ前のシンボルの一部が時間t2に相当する分だけ入り込む。
プリエコーの干渉量の大きさはt1×αで表され、ポストエコーの干渉量の大きさはt2×βで表される。
プリエコー1波、ポストエコー1波の干渉を除去する図28の構成の場合、パス選択回路351においては、このようにして算出される干渉量を基準として、干渉の除去対象とするプリエコーとポストエコーが1波ずつ選択される。
図30は、パス選択回路351の構成例を示すブロック図である。
図30に示されるように、パス選択回路351は、FFT区間推定部351A、干渉量計算部351B、および選択部351Cから構成される。プリエコー位置検出回路331から出力された各プリエコーの位置、遅延時間、電力の情報と、ポストエコー位置検出回路332から出力された各ポストエコーの位置、遅延時間、電力の情報は、FFT区間推定部351A、干渉量計算部351B、および選択部351Cにそれぞれ入力される。
FFT区間推定部351Aは、パスの構成から、後段のFFT演算において設定されるFFT区間を推定する。
図31は、パスの構成がプリエコーと主波のみからなる場合に推定されるFFT区間の例を示す図である。
図31の例においてはプリエコーが2波あるものとされている。プリエコー1の電力はα、プリエコー2の電力はβとされている。
この場合、図31に示されるように、主波で伝送される他のシンボル(復調対象のシンボル以外のシンボル)が干渉にならない範囲内で、時間的に最も前寄りの区間がFFT区間として推定される。GIの開始位置がFFT区間の開始位置と同じ位置になる。
図32は、パスの構成がポストエコーと主波のみからなる場合に推定されるFFT区間の例を示す図である。
図32の例においてはポストエコーが2波あるものとされている。ポストエコー1の電力はα、ポストエコー2の電力はβとされている。
この場合、図32に示されるように、主波で伝送される他のシンボルが干渉にならない範囲内で、時間的に最も後ろ寄りの区間がFFT区間として推定される。1つ後ろのシンボルとの境界位置がFFT区間の終了位置と同じ位置になる。
図33は、パスの構成がプリエコーと主波とポストエコーからなる場合に推定されるFFT区間の例を示す図である。
図33の例においてはプリエコー、ポストエコーともに2波あるものとされている。プリエコー1の電力はα、プリエコー2の電力はβ、ポストエコー1の電力はγ、ポストエコー2の電力はδとされている。
この場合、主波で伝送される他のシンボルが干渉にならない範囲内に設定されるものとしか予想できないため、プリエコーとポストエコーそれぞれについて、ワーストケースの干渉量を計算することになるような区間がFFT区間として推定される。
すなわち、図33に示されるように、プリエコーについては、主波で伝送される他のシンボルが干渉にならない範囲内で、時間的に最も後ろ寄りの区間がFFT区間として推定される。
また、ポストエコーについては、主波で伝送される他のシンボルが干渉にならない範囲内で、時間的に最も前寄りの区間がFFT区間として推定される。
FFT区間推定部351Aは、以上のようにして推定したFFT区間を表す信号を干渉量計算部351Bに出力する。
干渉量計算部351Bは、FFT区間推定部351Aにより推定されたFFT区間と、プリエコー位置検出回路331、ポストエコー位置検出回路332から供給された情報に基づいて各マルチパスの干渉量を計算する。干渉量計算部351Bは、計算した干渉量を表す信号を選択部351Cに出力する。
選択部351Cは、干渉量計算部351Bにより計算された干渉量を基準として、干渉量がより大きいプリエコー1波とポストエコー1波を干渉除去対象のマルチパスとして選択する。
例えば、パスの構成がプリエコーと主波のみからなり、図31に示されるように、主波で伝送される他のシンボルが干渉にならない範囲内で最も前寄りの区間がFFT区間として推定された場合、干渉量計算部351Bにより、プリエコー1の干渉量はt1×αとして計算される。また、プリエコー2の干渉量はt2×βとして計算される。
選択部351Cにおいては、干渉量t1×αとt2×βを比較して、プリエコー1と2のうちの、大きい干渉量が求められた方のプリエコーが干渉除去対象のプリエコーとして選択される。
また、パスの構成がポストエコーと主波のみからなり、図32に示されるように、主波で伝送される他のシンボルが干渉にならない範囲内で最も後ろ寄りの区間がFFT区間として推定された場合、干渉量計算部351Bにより、ポストエコー1の干渉量はt1×αとして計算される。また、ポストエコー2の干渉量はt2×βとして計算される。
選択部351Cにおいては、干渉量t1×αとt2×βを比較して、ポストエコー1と2のうちの、大きい干渉量が求められた方のポストエコーが干渉除去対象のポストエコーとして選択される。
パスの構成がプリエコーと主波とポストエコーからなり、図33に示されるように、プリエコーについて、主波で伝送される他のシンボルが干渉にならない範囲内で最も後ろ寄りの区間がFFT区間として推定された場合、プリエコー1の干渉量はt1×αとして計算され、プリエコー2の干渉量はt2×βとして計算される。
また、ポストエコーについて、主波で伝送される他のシンボルが干渉にならない範囲内で最も前寄りの区間がFFT区間として推定された場合、ポストエコー1の干渉量はt3×γとして計算され、ポストエコー2の干渉量はt4×δとして計算される。
選択部351Cにおいては、干渉量t1×αとt2×βを比較して、プリエコー1と2のうちの、大きい干渉量が求められた方のプリエコーが干渉除去対象のプリエコーとして選択される。
また、干渉量t3×γとt4×δを比較して、ポストエコー1と2のうちの、大きい干渉量が求められた方のポストエコーが干渉除去対象のポストエコーとして選択される。
以上のようにして選択されたマルチパスの位置、遅延時間が、選択部351Cから出力される。選択部351Cから出力されたプリエコーの位置は信号抽出回路335,336に供給され、遅延時間は可変長遅延回路321,322,337,338に供給される。また、選択部351Cから出力されたポストエコーの位置は信号抽出回路342に供給され、遅延時間は可変長遅延回路328,345,347に供給される。
以上のように、パスの電力と、主波との到来時間差の両方を適切に利用してマルチパスを選択し、選択したマルチパスの成分から優先的に除去するようにしたため、効率的に干渉を除去することができる。
仮に、主波との到来時間差の大きいマルチパスから順に選択するとした場合、到来時間差の大きいマルチパスの電力が小さいときには、到来時間差は小さいが電力の大きいマルチパスを選択した方が効率的であるといったこともあるが、そのようなことが起きるのを防ぐことができる。
また、電力の大きいマルチパスから順に選択するとした場合、電力の大きいマルチパスの主波との到来時間差が小さいときには、電力は小さいが到来時間差の大きいマルチパスを選択した方が効率的であるといったこともあるが、そのようなことが起きるのも防ぐことができる。
以上においては、プリエコー1波、ポストエコー1波の干渉を除去することを想定した場合について説明したが、回路実装を大きくして、2波以上の干渉を除去することを想定した場合にも同様にして干渉除去対象とするマルチパスを選択することが可能である。
例えば、プリエコー2波の干渉を除去することを想定した回路実装がなされており、プリエコーが3波以上ある場合、干渉量が大きいものから順に、2波のプリエコーが干渉除去対象のプリエコーとして選択される。
また、ポストエコー2波の干渉を除去することを想定した回路実装がなされており、ポストエコーが3波以上ある場合、干渉量が大きいものから順に、2波のポストエコーが干渉除去対象のポストエコーとして選択される。
さらに、以上においては、FFT区間をパス選択回路351が自ら推定して各マルチパスの干渉量を計算するものとしたが、FFT区間については、パス選択回路351が推定するのではなく後段のFFT回路216(図9)から通知されるようにしてもよい。
パス選択回路351においては、FFT回路216から通知されたFFT区間と、プリエコー位置検出回路331、ポストエコー位置検出回路332から供給された情報に基づいてマルチパスの選択が行われることになる。
図34は、係数更新回路の他の構成例を示す図である。図34において、図12に示される構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図34に示される構成と同じ構成を有する回路が、係数更新回路256,259として図10の適応等化フィルタ231に設けられる。係数更新回路305,310として図24の適応等化フィルタ231に設けられるようにしてもよいし、係数更新回路339,340,348として図25、図28の適応等化フィルタ231に設けられるようにしてもよい。
通常、OFDM信号の引き込み時や伝送路の変動があった時など、誤差信号が大きな時にはステップサイズμを大きくし、誤差信号が収束した後は、安定化のため、ステップサイズμを小さくしたいという要求がある。この要求を満たす方法としてVSS-LMSアルゴリズムが従来よりあるが、この方法と同じようにしてステップサイズμを調整することは、上述したように、図12の係数更新回路256に入力される誤差信号には雑音項が多く含まれているため困難である。
従って、図34の係数更新回路361においては、ステップサイズμの調整を誤差信号に応じて行うのではなく、サンプル相関値に応じて行うようになされている。これにより、安定して、ステップサイズμの調整を行うことが可能になる。
図34に示されるように、係数更新回路361には、セレクタ371、可変μ更新回路372、および最大タップ判定回路373がさらに設けられる。
セレクタ371は、積分回路274の各積分器から出力された雑音項除去後のサンプル相関値の中から、最大タップ判定回路373により判定されたタップ番号のタップに設定する係数の元になるサンプル相関値を抽出する。セレクタ371は、抽出したサンプル相関値を可変μ更新回路372に出力する。
可変μ更新回路372は、上式(5)または(6)に従って計算を行うことによってステップサイズμを更新する。式(5)または(6)中、e[k]で表される誤差信号に替えて、セレクタ371により抽出されたサンプル相関値が用いられる。
最大タップ判定回路373は、積分回路276の各積分器からの出力に基づいて、タップ係数が最大となるタップ番号を判定し、そのタップ番号を表す信号をセレクタ371に出力する。
これにより、誤差信号と較べて変動が少ないサンプル相関値に応じて、ステップサイズμを適切に調整することが可能になる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図35は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インターフェース505が接続されている。入出力インターフェース505には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部506、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部507、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部508、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部509、光ディスクや半導体メモリなどのリムーバブルメディア511を駆動するドライブ510が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記憶部508に記憶されているプログラムを入出力インタフェース505及びバス504を介してRAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
CPU501が実行するプログラムは、例えばリムーバブルメディア511に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供され、記憶部508にインストールされる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
OFDMシンボルを示す図である。 SP信号のOFDMシンボル内での配置パターンを示す図である。 従来のOFDM受信装置の構成例を示す図である。 従来のOFDM受信装置の他の構成例を示す図である。 従来のOFDM受信装置のさらに他の構成例を示す図である。 適応等化フィルタの構成例を示す図である。 図6の可変係数フィルタの構成例を示す図である。 LMSアルゴリズムを適用した回路構成の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るOFDM受信装置の構成例を示す図である。 図9の適応等化フィルタの構成例を示す図である。 ポスト用係数の生成に用いられる信号の例を示す図である。 係数更新回路の構成例を示す図である。 マルチパスがないタップの係数の生成に用いられる信号の例を示す図である。 マルチパスがあるタップの係数の生成に用いられる信号の例を示す図である。 プリエコー等化後信号の例を示す図である。 プリ用係数の生成に用いられる信号の例を示す図である。 主波位置検出回路の構成例を示す図である。 主波位置の検出に用いられる信号の例を示す図である。 OFDM受信装置のOFDM復調処理について説明するフローチャートである。 図19のステップS5において行われる時間域等化処理について説明するフローチャートである。 図20のステップS12において行われるプリエコー除去処理について説明するフローチャートである。 図20のステップS13において行われるポストエコー除去処理について説明するフローチャートである。 OFDM受信装置の他の構成例を示す図である。 適応等化フィルタの他の構成例を示す図である。 適応等化フィルタのさらに他の構成例を示す図である。 ポスト用係数の生成に用いられる信号の例を示す図である。 ポスト用係数の生成に用いられる信号の例を示す図である。 適応等化フィルタの構成例を示す図である。 干渉量の具体例を示す図である。 パス選択回路の構成例を示すブロック図である。 FFT区間の例を示す図である。 FFT区間の他の例を示す図である。 FFT区間のさらに他の例を示す図である。 係数更新回路の構成例を示す図である。 コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
符号の説明
201 OFDM受信装置, 231 適応等化フィルタ, 241 可変係数FIRフィルタ, 242 可変係数FIRフィルタ, 243 減算回路, 244 フィルタ係数生成回路, 251 主波位置検出回路, 252 信号抽出回路, 253 可変係数FIRフィルタ, 254 減算回路, 255 遅延回路, 256 係数更新回路, 257 信号抽出回路, 258 遅延回路, 259 係数更新回路, 260 信号抽出回路, 351 パス選択回路, 351A FFT区間推定部, 351B 干渉量計算部, 351C 選択部

Claims (4)

  1. OFDM信号を受信するOFDM信号受信手段と、
    可変の第1の係数が設定される所定の数のタップを有し、前記OFDM信号受信手段により
    受信された時間域のOFDM信号に適応フィルタを掛けることによってプリエコー成分を除去
    し、プリエコー等化後信号を生成する第1のフィルタ手段と、
    前記第1のフィルタ手段により生成された前記プリエコー等化後信号からポストエコー
    成分の信号を減算し、等化後信号を生成する減算手段と、
    可変の第2の係数が設定される所定の数のタップを有し、前記減算手段により生成され
    た前記等化後信号に適応フィルタを掛けることによって、前記ポストエコー成分の信号を
    生成する第2のフィルタ手段と、
    前記OFDM信号受信手段により受信された時間域のOFDM信号と、前記第1のフィルタ手段
    により生成された前記プリエコー等化後信号に基づいて、前記第1と第2の係数を生成す
    る係数生成手段と、
    前記減算手段により生成された前記等化後信号を対象としてFFT演算を行い、周波数域
    のOFDM信号を生成するFFT演算手段と
    を備え、
    前記係数生成手段は、
    主波のGIを含む区間の信号を前記第1のフィルタ手段により生成された前記プリエコー等化後信号から抽出する第1の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段により抽出された信号に対して、前記第2の係数と同じ係数を用いて適応フィルタをかけることによって、ポストエコー成分のダミー信号を生成する第3のフィルタ手段と、
    前記プリエコー等化後信号から、前記第3のフィルタ手段により生成された前記ダミー信号を減算し、前記第2の係数の誤差を表す誤差信号を生成する誤差信号生成手段と、
    主波のGIのコピー元を含む区間の信号を前記プリエコー等化後信号から抽出し、リファレンス信号として出力する第2の抽出手段と、
    前記誤差信号生成手段により生成された前記誤差信号と、前記第2の抽出手段により抽出された前記リファレンス信号の相関値に基づいて、前記第2の係数を更新するポストエコー用係数更新手段と
    を備える
    受信装置。
  2. 前記係数生成手段は、
    主波のGIのコピー元を含む区間の信号を前記時間域のOFDM信号から抽出し、リファレンス信号として出力する第3の抽出手段と、
    前記第3の抽出手段により抽出された前記リファレンス信号と、前記プリエコー等化後信号のうちの、主波のGIを含む区間の信号との相関値に基づいて、前記第1の係数を更新するプリエコー用係数更新手段と
    をさらに備える請求項1に記載の受信装置。
  3. OFDM信号を受信し、
    可変の第1の係数が設定される所定の数のタップを有し、受信した時間域のOFDM信号に適応フィルタを掛けることによってプリエコー成分を除去し、プリエコー等化後信号を生成し、
    生成した前記プリエコー等化後信号からポストエコー成分の信号を減算し、等化後信号を生成し、
    可変の第2の係数が設定される所定の数のタップを有し、生成した前記等化後信号に適応フィルタを掛けることによって、前記ポストエコー成分の信号を生成し、
    受信した時間域のOFDM信号と前記プリエコー等化後信号に基づいて、前記第1と第2の係数を生成し、
    生成した前記等化後信号を対象としてFFT演算を行い、周波数域のOFDM信号を生成し、
    主波のGIを含む区間の信号を前記プリエコー等化後信号から抽出し、
    抽出した信号に対して、前記第2の係数と同じ係数を用いて適応フィルタをかけることによって、ポストエコー成分のダミー信号を生成し、
    前記プリエコー等化後信号から前記ダミー信号を減算し、前記第2の係数の誤差を表す誤差信号を生成し、
    主波のGIのコピー元を含む区間の信号を前記プリエコー等化後信号から抽出し、リファレンス信号として出力し、
    前記誤差信号と前記リファレンス信号の相関値に基づいて、前記第2の係数を更新する
    ステップを含む受信方法。
  4. OFDM信号を受信し、
    可変の第1の係数が設定される所定の数のタップを有し、受信した時間域のOFDM信号に適応フィルタを掛けることによってプリエコー成分を除去し、プリエコー等化後信号を生成し、
    生成した前記プリエコー等化後信号からポストエコー成分の信号を減算し、等化後信号を生成し、
    可変の第2の係数が設定される所定の数のタップを有し、生成した前記等化後信号に適応フィルタを掛けることによって、前記ポストエコー成分の信号を生成し、
    受信した時間域のOFDM信号と前記プリエコー等化後信号に基づいて、前記第1と第2の係数を生成し、
    生成した前記等化後信号を対象としてFFT演算を行い、周波数域のOFDM信号を生成し、
    主波のGIを含む区間の信号を前記プリエコー等化後信号から抽出し、
    抽出した信号に対して、前記第2の係数と同じ係数を用いて適応フィルタをかけることによって、ポストエコー成分のダミー信号を生成し、
    前記プリエコー等化後信号から前記ダミー信号を減算し、前記第2の係数の誤差を表す誤差信号を生成し、
    主波のGIのコピー元を含む区間の信号を前記プリエコー等化後信号から抽出し、リファレンス信号として出力し、
    前記誤差信号と前記リファレンス信号の相関値に基づいて、前記第2の係数を更新する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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