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JP4779439B2 - インクジェット記録装置及びブレード - Google Patents

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JP4779439B2
JP4779439B2 JP2005149412A JP2005149412A JP4779439B2 JP 4779439 B2 JP4779439 B2 JP 4779439B2 JP 2005149412 A JP2005149412 A JP 2005149412A JP 2005149412 A JP2005149412 A JP 2005149412A JP 4779439 B2 JP4779439 B2 JP 4779439B2
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Description

本発明は、記録媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェット記録装置及びインク吐出面に付着したインクを払拭するブレードに関する。
特許文献1には、液体吐出ヘッド(インクジェットヘッド)のフェイス面(インク吐出面)とクリーニングブレードの先端とが接触した状態で液体吐出ヘッドを移動させ、フェイス面に付着したインクを払拭する液体吐出装置について記載されている。この液体吐出装置において、クリーニングブレードの外表面にはほぼ均一な膜厚を有する平滑な撥水膜が形成されている。このようにクリーニングブレードに撥水膜が形成されていることで、フェイス面から拭き取ったインクによってクリーニングブレードの母材が変質するのを防ぐことができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の液体吐出装置において、クリーニングブレードの撥水膜はどの位置においても同じ撥水性を有しており、クリーニングブレードの先端に付着したインクは、クリーニングブレードの表面における当該先端から離れる方向への移動がインク自重によるものであるため、クリーニングブレードの先端近傍に残存する虞がある。
一方、特許文献2には、撥水性を有するブレードのノズル面(インク吐出面)に当接する面側に吸収性を備える部材を配置して、ノズル面に付着したインクをブレードで掻き取り、その掻き取ったインクを吸収性を備える部材に吸収させるインクジェット記録装置について記載されている。
特開2001−105597号公報 特開2004−168002号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載のインクジェット記録装置においては、ブレードによって掻き取られたインクが吸収性を備える部材の上端面まで移動しないと、吸収性を備える部材にインクが吸収されない。吸収性を備える部材の上端面はノズル面と平行な平面となっているため、ブレードのノズル面に当接する面において、吸収性を備える部材の上端面との境界線がノズル面の面方向と平行な直線となる。このように境界線が単なる直線であると、ブレードによって掻き取られたインクと境界線とが接触する機会が少なくなるので、ブレードによって掻き取られたインクがブレードの先端からそれ程積極的に移動しない。その結果、ブレードの先端近傍にインクが残存する可能性が高くなる。残存したインクが乾燥に伴って固化又は増粘すると、再度、ブレードでノズル面に付着したインクを掻き取るときに、固化又は増粘したインクが逆にノズル面に付着し、インク吐出特性に悪影響を与えてしまう。
そこで、本発明の目的は、ブレードの先端近傍において固化又は増粘したインクがインク吐出面に残留するのを抑制するインクジェット記録装置及びブレードを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出するノズルが形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、第1領域と、前記第1領域よりも撥水性が低く且つ前記第1領域と隣接する位置に形成された第2領域とを有するブレードと、前記インク吐出面に付着したインクが払拭されるように前記インク吐出面に前記ブレードの前記第1領域を接触させた状態で前記ブレードを前記インク吐出面に沿って相対的に移動させる移動機構とを備えており、前記第1領域と前記第2領域との境界線が、ブレード面内において前記インク吐出面と直交する直線に対する傾き角度が鋭角及び鈍角のいずれかに保持されるように前記インク吐出面に対して斜めに延在した斜め部分を有しており、さらに、前記境界線は、前記直交する方向に対する傾き角度が鋭角である複数の前記斜め部分と、前記直交する直線に対する傾き角度が鈍角である複数の前記斜め部分とが交互に配置され、前記ブレードの表面には、前記境界線において前記インク吐出面からの距離が極小となる位置から前記インク吐出面に対して離れるように前記第2領域を横切る溝が形成されている。
これにより、境界線が、ブレード面においてインク吐出面と平行な直線よりも長くなるので、ブレードでインク吐出面に付着したインクを払拭したときに、第1領域に付着したインクが第2領域と接触しやすくなる。そのため、第1領域のインクが第2領域に移動しやすくなり、払拭によって第1領域に付着したインクが第1領域に残存しにくくなる。その結果、インクが第1領域に残存し乾燥して固化または増粘することがほとんどないので、再度ブレードでインク吐出面を払拭するときに、固化または増粘したインクがインク吐出面に付着するのを抑制することができる。
本発明において、前記溝内は、前記第1領域よりも撥水性が低く、前記第2領域と同じ撥水性を有していることが好ましい。
また、本発明において、前記斜め部分が、直線形状を有していることが好ましい。これにより、境界線の設計が容易になる。
た、本発明において、前記第1領域は、前記インク吐出面に接触する接触部を含み、前記境界線は、前記接触部よりも前記インク吐出面から離れて配置されていることが好ましい。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるブレードが採用されたインクジェットプリンタの概略平面図である。インクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)1の内部には、図1に示すように、2本のガイド軸6,7が設けられている。これらガイド軸6,7には、キャリッジを兼用するヘッドユニット8が取り付けられている。ヘッドユニット8は、合成樹脂材料からなるヘッドホルダ9を含んでいる。ヘッドホルダ9には、印刷用紙Pへインクを吐出して印刷を行うインクジェットヘッド30が保持されている。このインクジェットヘッド30の印刷用紙Pと対向する面がインク吐出面(図3参照)25aで、インクを吐出する複数のノズルが形成されている。インクジェットプリンタ1は、キャリッジモータ12とキャリッジモータ12により回転する無端ベルト11とからなる移動機構13を備えている。ヘッドホルダ9は、無端ベルト11に取り付けられており、キャリッジモータ12の駆動により、ガイド軸6,7に沿って主走査方向に往復移動する。
インクジェットプリンタ1には、イエローインクが収容されたインクカートリッジ5aと、マゼンタインクが収容されたインクカートリッジ5bと、シアンインクが収容されたインクカートリッジ5cと、ブラックインクが収容されたインクカートリッジ5dとが備えられている。各インクカートリッジ5a〜5dは、それぞれ可撓性のチューブ14a〜14dによってチューブジョイント20と接続されている。
また、インクジェットプリンタ1には、ヘッドホルダ9が左端に移動したときに対向するインク吸収部材3が設けられている。インク吸収部材3は、フラッシングのときにノズル28から吐出されたインクを吸収する。また、インクジェットプリンタ1には、ヘッドホルダ9が右端に移動したときに対向するパージ装置2が設けられている。パージ装置2は、インクジェットヘッド30の内部に溜まる気泡やゴミなどをインクとともに強制的にノズルから吸引するためのものである。
パージ装置2の左方には、パージ装置2でインクを排出することでインク吐出面25aに付着したインクを払拭するブレード44が設けられている。本実施形態におけるブレード44は、ヘッドユニット8がブレード44とインク吐出面25aの左端とが対向する位置に配置されたときに、図示しない昇降機構によりインク吐出面25aに近づく方向に移動する。そして、ブレード44の先端とインク吐出面25a(図3参照)とが接触した状態で、移動機構13のキャリッジモータ12の駆動により、ヘッドユニット8が左方(主走査方向に平行な方向)に移動し、インク吐出面25aに付着したインクがブレード44によって払拭される。
次に、ヘッドユニット8の主要構造について以下に説明する。図2は、図1に示すヘッドユニット8の分解斜視図であり、ヘッドホルダ9からバッファタンク48及びヒートシンク60を取り外した状態を示している。図3は、図2に示すインクジェットヘッドユニットの縦断面図であり、図2中のI−I線に沿って切断したときの断面図である。ここには、図2で省略したバッファタンク48の上方の制御基板84やカバー9aが示されている。
図2及び図3に示すように、ヘッドホルダ9は、上方に向かって開口した略箱状に形成されており、その底部にはインクジェットヘッド30を構成するヘッド本体25が固定されている。また、ヘッドホルダ9において、ヘッド本体25の上方には、ヘッド本体25へ供給するインクを一時的に貯溜するバッファタンク48が設置されている。ヘッド本体25は、そのインク吐出面(底面)25aがヘッドホルダ9の下方外側に露出するように設置されている。
バッファタンク48の端部には、図2に示すように、インクをこのバッファタンク48に供給するためのチューブジョイント20が接続されている。バッファタンク48の反対側端部の下面には、4つのインク流出口(不図示)が設けられており、ヘッド本体25に設けられた4つインク供給口30a(後述する)とシール部材90を介して接続されている。バッファタンク48の上方には、コンデンサ83などの電子部品及びコネクタ85が実装された制御基板84が設けられている。制御基板84の上方は、ヘッドホルダ9の上方を覆うカバー9aにより覆われている。
ヘッドホルダ9には、図3に示すように、L字形状のヒートシンク60がバッファタンク48の左側側壁48aに隣接する位置に固定されている。バッファタンク48の右方には、バッファタンク48内に蓄積された空気を外部へ排気する排気装置49が設けられている。
次に、インクジェットヘッド30の主要構成について以下に説明する。図4は、インクジェットヘッド30を示す外観斜視図である。図3及び図4に示すように、インクジェットヘッド30は、ヘッド本体25と、ヘッド本体25の上面に接合されたフレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)70とを含んでいる。ヘッド本体25は、それぞれの色ごとに複数のインク流路が形成された流路ユニット27と、流路ユニット27の上面に熱硬化性接着剤によって接着された圧電アクチュエータ21とを含んでいる。流路ユニット27及び圧電アクチュエータ21はともに、長方形平面形状を有する複数の薄板を積層して構成され、バッファタンク48の下方に配置されている。流路ユニット27の上面には、圧電アクチュエータ21を避けて平面形状が楕円形状の4つのインク供給口30aが形成されている。これら4つのインク供給口30aが形成された領域には、各インク供給口30aと対向する位置に複数の微小孔が形成されたフィルタ55が配置されている(図5参照)。こうして、バッファタンク48のインク流出口(不図示)からの流出したインクがフィルタ55で濾過され、インク供給口30aから流路ユニット27内に流通する。
FPC70は、図4に示すように、圧電アクチュエータ21から制御基板84まで延在する可撓性の絶縁基材71と、基材71の延在方向に沿って形成された複数の配線72とを有している。基材71上には、ドライバIC80が実装されている。複数の配線72は、圧電アクチュエータ21に形成された複数の個別電極37(後述する)とドライバIC80とを個別電極37ごとに電気的に接続する複数の個別配線73と、ドライバIC80と制御基板84とを電気的に接続する複数の信号線74と、圧電アクチュエータ21に形成された共通電極(後述する)38をグランドに接続する共通配線75とを有している。FPC70は、圧電アクチュエータ21の上面から主走査方向の一方に引き出され、図3に示すように、ヘッドホルダ9の底部に形成された孔17を通されてヒートシンク60とヘッドホルダ9の側壁との間に形成された隙間を介して上方に向かう。そして、FPC70は、制御基板84とバッファタンク48との隙間を介して制御基板84上に設けられたコネクタ85と電気的に接続されている。ドライバIC80は、制御基板84からシリアル転送されてきた印刷信号を、所定の電圧のパラレル信号に変換した駆動信号を個別配線73を介して各個別電極37に出力する。また、ドライバIC80は、基材71の配設経路の途中で弾性部材18によりヒートシンク60に接触するように押圧されている。これにより、発熱したドライバIC80の過剰な熱を放熱することが可能になる。
また、FPC70の圧電アクチュエータ21と対向する領域には、アルミ板81が配置されている。アルミ板81は、圧電アクチュエータ21の上面とほぼ同じサイズの長方形平面形状を有しており、各個別電極37の駆動による発熱が個別電極37毎でばらつかないように均熱する。
図5は、ヘッド本体25及びFPC70の分解斜視図である。図5に示すように、流路ユニット27は、上から、キャビティプレート108、サプライプレート107、アパーチャプレート106、2枚のマニホールドプレート104,105、ダンパプレート103、カバープレート102、ノズルプレート101の計8枚のシート材が積層された積層構造を有している。各プレート101〜108は、副走査方向に長手方向を有する長方形平面形状となっている。本実施の形態において、流路ユニット27を構成する8枚のプレート101〜108のうち、ノズルプレート101を除く7枚のプレート102〜108がステンレス鋼からなり、ノズルプレート101がポリイミド樹脂からなる。
ノズルプレート101には、微小径のノズル28が微小間隔で多数個穿設されている。これらノズル28は、ノズルプレート101の長手方向(副走査方向)に沿って、千鳥配列状で5列に配列されている。
キャビティプレート108には、各ノズル28に対応する複数の圧力室10がキャビティプレート108の長手方向に沿って千鳥状配列で5列に穿設されている。各圧力室10の長手方向は、主走査方向に長く、キャビティプレート108の長手方向に対して直交している。各圧力室10の一端部は、サプライプレート107、アパーチャプレート106、2枚のマニホールドプレート104,105、ダンパプレート103及びカバープレート102に千鳥状配列で穿設されている微小径の貫通孔29を介して、ノズルプレート101におけるノズル28に連通している。一方、各圧力室10の他端部は、サプライプレート107の連絡孔51とアパーチャプレート106のアパーチャ52とを介してマニホールドプレート105のインク室半部105a(共通インク室99)に連通している。また、キャビティプレート108の一端部側には、インク供給口30aとなる4つの孔108aがキャビティプレート108の短手方向(主走査方向)に沿って離隔して形成されている。
図5に示すように、2枚のマニホールドプレート104,105のうち、アパーチャプレート106に近い側のマニホールドプレート105には、5つのインク室半部105aが貫通状に形成されている。これら5つのインク室半部105aは、マニホールドプレート105の長手方向に沿って延在されつつ、マニホールドプレート105の短手方向に互いに離隔している。
一方、ダンパプレート103側のマニホールドプレート104にも、5つのインク室半部105aと同様の5つのインク室半部104aが貫通して形成されている。この構成で2枚のマニホールドプレート104,105、アパーチャプレート106及びダンパプレート103の計4枚を積層すると、対向する2つのインク室半部104a,105aが相互に接合され、このときに形成される上下の開口が、上からのアパーチャプレート106と下からのダンパプレート103とにより覆われる。これにより、貫通孔29の列の間及び外側に計5つの共通インク室99が形成される。なお、共通インク室99の一端部がインク供給口30aとそれぞれ対向している。
サプライプレート107に貫通して形成された複数の連絡孔51は、各圧力室10に対応してサプライプレート107の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。また、サプライプレート107は、長手方向の一端部側に、図5に示すように、4つの孔107aを有している。これら孔107aは、それぞれキャビティプレート108の4つの孔108aと対向するように形成されている。
アパーチャプレート106には、複数の貫通孔29の他に、アパーチャプレート106の短手方向に沿って延在した略長方形平面形状のアパーチャ52が、アパーチャプレート106の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。アパーチャ52は、一端部において連絡孔51と連通し、他端部において共通インク室99と連通している。アパーチャ52は、インク流動方向と直交する方向の断面積が若干小さくなっており、インク吐出時に圧力室10から共通インク室99側に逆流しようとするインクの流れを制限するものである。また、アパーチャプレート106には、4つの孔107aとそれぞれ対向する位置に孔106aが形成されている。各孔106aは、一方の開口において孔107aとそれぞれ連通し、他方の開口において対応する共通インク室99とそれぞれ連通している。
なお、4つの孔106aのうち、図5中最も奥に位置する1つの孔106aは、図5中奥の2つの共通インク室99と連通しており、他の3つの孔106aは、図5中手前の3つの共通インク室99とそれぞれ連通している。つまり、5つの共通インク室99のうち、図5中奥に位置する2つの共通インク室99には、1つのインク供給口30aからのインクがそれぞれに供給され、他の3つの共通インク室99には、対応する1つのインク供給口30aからのインクがそれぞれに供給される。本実施の形態において、図5中奥の2つの共通インク室99には、ブラックのインクが供給される。さらに、図5中手前から奥に向かって配置する3つの共通インク室99には、イエロー、マゼンタ及びシアンの順にインクが供給されている。
ダンパプレート103には、図5に示すように5列のダンパ溝103aが凹設されている。これらダンパ溝103aは、カバープレート102に向けてのみ開放するように形成され、その位置及び形状は共通インク室99と同形状となっている。したがって、マニホールドプレート104,105及びダンパプレート103を接合したときは、ダンパプレート103の共通インク室99と対向する部分には、ダンパ部53が位置する。ここで、ダンパ部53は、適宜、弾性変形可能に形成された凹部の底面として構成されているので、共通インク室99側及びダンパ溝103a側に自由に振動することができる。このような構成により、インク吐出時に圧力室10で発生した圧力変動が共通インク室99に伝播しても、これに対応してダンパ部53が弾性変形することによって吸収減衰させることができる。
このような流路ユニット27の構成により、流路ユニット27の内部には、インク供給口30aから順に共通インク室99、アパーチャ52、連絡孔51、圧力室10及び貫通孔29を通ってノズル28に至る複数のインク流路が構成されている。バッファタンク48からインク供給口30aを介して流路ユニット27内に流入したインクは、一旦共通インク室99に貯溜される。そして、アパーチャ52を経由して、各圧力室10に供給される。各圧力室10で、圧電アクチュエータ21により圧力が付与されたインクが、各貫通孔29を経由して、対応するノズル28から吐出される。
図6は、図5に示す圧電アクチュエータ21の要部分解斜視図である。図6に示すように、圧電アクチュエータ21は、2枚の絶縁シート33,34と2枚の圧電シート35,36とが積層されてなる。圧電シート36の上面には、複数の個別電極37が流路ユニット27における各圧力室10に対向配置するように形成されている。これら個別電極37は、圧力室10の配列に対応して、圧電シート36の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。各個別電極37は、全体として圧電シート36の短手方向に細長く形成されている。また、各個別電極37は、いずれか一方の端部から圧電シート36の長手方向に延出された引き出し部37aを有している。なお、いずれの引き出し部37aも、各圧力室10を区画する隔壁と対向する位置まで引き出されている。
圧電シート35の上面には、複数の圧力室10に跨った共通電極38が設けられている。共通電極38には、圧電シート35が露出した複数の非形成領域39が形成されており、各非形成領域39内に圧電シート35の厚み方向に貫通した孔40が形成されている。非形成領域39は、対応する個別電極37の引き出し部37aと対向する位置に形成されている。
最上層の絶縁シート33の上面(すなわち、圧電アクチュエータ21の上面)には、複数の個別電極37のそれぞれに対応する表面電極22と、共通電極38に対応する表面電極23とが設けられている。表面電極22は、圧力室10同士の区画する隔壁と対向する位置に配置されており、各個別電極37に対応して圧電アクチュエータ21の長手方向に沿って千鳥状の5列に配列されている。表面電極23は、絶縁シート33の一端部上において、圧電アクチュエータ21の短手方向に沿って延在している。
絶縁シート33,34には、表面電極22と引き出し部37aとに対向する領域であって各孔40に対向する位置に、絶縁シート33,34の厚み方向に貫通した複数の連続孔41が形成されている。この構成で、孔40と連続孔41とそれぞれ位置合わせした状態で、2枚の絶縁シート33,34と1枚の圧電シート35とを積層することで、圧電アクチュエータ21には、上方の3枚のシート33〜35を連続して貫通する複数のスルーホールが形成される。これらスルーホールには、圧電アクチュエータ21を製造するときに、表面電極22と個別電極37とを電気的に接続するために、導電性部材が充填されている。また、絶縁シート33,34には、表面電極23と共通電極38とが対向する領域に、絶縁シート33,34の厚み方向に貫通した3つの連続孔42が絶縁シート33,34の短手方向に沿って離隔して形成されている。これら連続孔42にも、圧電アクチュエータ21を製造するときに、表面電極23と共通電極38とが電気的に接続されるように、導電性部材が充填されている。
このような構成により、圧電アクチュエータ21の各個別電極37が表面電極22及び個別配線73を介してドライバIC80に接続され、共通電極38が表面電極23及び共通配線75を介してグランドに接続される。これにより、共通電極38をグランド電位にしつつ、任意の個別電極37にドライバIC80からの駆動電圧(駆動信号)を印加することが可能となる。こうして、所望の個別電極37に対応する活性部に、積層方向の歪みを発生させ、この個別電極37に対応するノズル28からインクを吐出させることで、用紙への所定の印字が行われる。
次に、インクジェットヘッド30を吸引パージしたとき及びフラッシングしたときに、インク吐出面25aに付着したインクを払拭するブレードについて、以下に説明する。図7は、本発明の第1実施形態によるブレードを示しており、(a)はブレードの概略斜視図であり、(b)はブレードの正面図である。
ブレード44は、図7(a)に示すように、上下方向及び副走査方向に延在した平板形状を有しており、例えば、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、シリコンゴムなどの弾性体からなる。ブレード44の下端には、直方体形状のインク収容部45が設けられており、インク吐出面25aからブレード44で払拭したインクを内部に収容する。
ブレード44の表面は、図7(b)に示すように、互いに隣接した2種類の撥水膜61,62によって被覆されている。これらの撥水膜61,62は、共に同じ均一の膜厚に形成されている。撥水膜61は、例えば、ポリテトラフロロエチレンやフロロエチレンプロピレン共重合体などからなり、撥水膜62は、例えば、ポリフッ化ビニリデンやエチレンテトラフルオロエチレン共重合体などからなる。撥水膜61は、撥水膜62より高い撥水性を有している。また、撥水膜61は、ブレード44のインク吐出面25aに撓みながら接触する接触部(図7(b)中ブレード44の先端から2点鎖線までの領域)46上に形成されている。そして、撥水膜61は、2点鎖線とその下方にある境界線63との間にも形成されている。一方、撥水膜62は撥水膜61の形成領域以外に形成されている。
撥水膜61と撥水膜62との境界線63は、図7(b)において、副走査方向に延在したジグザグ形状となっている。つまり、図8に示すように、ブレード44の接触部46が形成された一側面(ブレード面)47内において、インク吐出面25aと直交する直線64(境界線63と接触部46とを最短距離で結ぶものでもある)に対する角度Aが鋭角である斜め部分66aと角度Bが鈍角である斜め部分66bとが交互に複数配置されて境界線63が形成されている。斜め部分66a及び斜め部分66bは、共に直線形状に形成されており、副走査方向に沿って規則的に配置されている。このように斜め部分66a,66bが規則的に分布して境界線63が構成されていることで、境界線63の設計が容易になる。また、この分布状態により、払拭されてブレード44に移ったインクに、接触部46からインク収容部45側に移動しようとする力が働く。本実施形態における撥水膜61,62の形成方法としては、例えば、ブレード44の一側面47及び上端面(先端面)に撥水膜61,62の材料を吹き付けるスプレーコート法が採用されている。つまり、ブレード44の一側面47に撥水膜62形状のマスクを施し、一側面47に対して撥水膜61の材料を吹き付けて撥水膜61を形成し、マスクを除去した後、撥水膜61形状のマスクを撥水膜61上に施し、一側面47に対して撥水膜62を吹き付けて撥水膜62を形成する。また、撥水膜61,62は、上述以外の撥水膜形成方法、例えば、ブレードを撥水膜材料中に浸漬し、ブレードの所望位置に2種類の撥水膜を形成する浸漬法で形成されていてもよい。なお、撥水膜61,62は、一側面47及びブレード44の上端面にだけ形成されているが、ブレード44の表面全体に形成されていてもよい。
図7(b)及び図8に示すように、ブレード44の一側面47には、上下方向に延在した溝68が副走査方向に複数形成されている。溝68は、その上端が斜め部分66aと斜め部分66bとの接続点67a,67bのうちのブレード44の先端側に位置する接続点67aに存在しており、接続点67aからブレード44の下端まで形成されている。すなわち、撥水膜62の形成領域内にこの領域を横切るように複数の溝68が形成されている。また、各溝68は、境界線63の接続点67aからインク収容部45に亘って直線的に延びている。なお、撥水膜62は、溝68が形成されたブレード44にスプレーコート法で形成されているため、溝68内にも撥水膜62が形成されている。
続いて、ブレード44をインク吐出面25aに接触させつつ、ヘッドユニット8を移動させてインク吐出面25aに付着したインクをブレード44で払拭したときのブレード44の一側面47におけるインクの移動について、以下に説明する。図9は、ブレード44の一側面におけるインクの移動状況を示す図である。なお、図9に示すハッチング領域はインク吐出面25aから払拭されてブレード44に付着したインクを示している。
ブレード44の接触部46を、接触させてインク吐出面25aと相対移動を始めると、図9(a)に示すように、接触部46全体にインク吐出面25aに付着していたインクが堆積してくる。そして、キャリッジモータ12の駆動によりヘッドユニット8を図1中左方に移動させ、インク吐出面25aとブレード44とが対向しない位置(すなわち、インク吐出面25aとブレード44との接触が解除される位置)に達すると、インク吐出面25aから拭き取られたインクが、例えば、図9(b)に示すように、撥水膜61全体に付着し撥水膜61上から境界線63を超えて撥水膜62上に移動する。そして、図9(b)に示す状態から図9(c)に示す状態へと変化し、接触部46上に付着していたインクのほとんどが撥水膜61の境界線63近傍及び撥水膜62上に移動する。このインクの移動は、インク自身の自重によるブレード下端への移動と、撥水膜62が撥水膜61よりも撥水性が小さいことによって撥水膜61上のインクが境界線63近傍、とりわけ接続点67a近傍において撥水膜62側に引き寄せられる移動と、溝68近傍のインクが溝68の毛管力により溝68内に引き寄せられる移動とによる。
ここで、図9(a)に示す状態から図9(b)に示す状態への変化は、インク自身の自重による移動を、撥水膜61の高い撥水性が助けるかたちで始まる。さらに、境界線63の接触部46側に突出した部分(本実施の形態では、接続点67a近傍)では、この突出部分を境にして両側に境界線63が対向するように近接しているので、両側からインクが集まるように移動してくる。そのため、副走査方向における単位長さ当たりで、接触部46から離れる方向へのインクの移動量を見ると、この突出部分近傍は他の部位よりもその移動量が多く、インクに対する一種の吸い込み口として働く。本実施の形態では、接続点67aからインク収容部45側に延びた溝68が形成されており、接触点67aの両側から移ってきたインクは、速やかにこの溝68に引き込まれ、さらに下方に移動する。一方、接続点67a間に位置するインクであって各接続点67aから離れたインクは、一部が境界線63を越えて撥水膜62側に移りながらも、接続点67b近傍まで下方に移動する。そして、撥水膜61上のインクが次第に境界線63を越えて撥水膜62上に移動する。このとき、境界線63は複数の斜め部分66a,66bを有しているので、比較的長いものとなっている。そのため、撥水膜61上のインクは、境界線63と接触する機会が多いため、撥水膜62と接触し撥水膜62上にスムーズに移動する。こうして、図9(b)に示す状態となってから図9(c)に示す状態へと移り、図9(c)の状態から図9(d)に示すように、撥水膜61上のインクのほとんどが撥水膜62上に移動する。こうして撥水膜62上に移動したインクは、さらにブレード44の下端に設けられた収容部45内へと移動していく。
以上のように、本実施の形態によるブレード44が採用されたインクジェットプリンタ1によると、ブレード44の2種類の撥水膜61,62の境界線63が、ブレード44の一側面47において、インク吐出面25aと平行な直線よりも長いものとなる。そのため、インク吐出面25aから払拭されてブレード44に付着したインクが、撥水膜62と接触する機会が大幅に増えて撥水膜61上から撥水膜62上に移動しやすくなる。これにより、インク吐出面25aから払拭されてブレード44に付着したインクが、接触部46を含む撥水膜61上に残存しにくくなる。その結果、インクが接触部46を含む撥水膜61上で残存し乾燥して固化または増粘することがほとんどなくなる。したがって、再度、ブレード44でインク吐出面25aを払拭するときに、固化または増粘したインクがインク吐出面25aに付着するのを抑制することができる。
また、境界線63の斜め部分66a,66bが、インク吐出面25aの面方向と平行な方向に交互に配置され規則的に分布しているので、撥水膜61に付着したインクが撥水膜62により移動しやすくなるとともに、撥水膜61から撥水膜62へのインク移動の差がほとんどなくなる。つまり、境界線63と比べて斜め部分66a,66bが規則的に分布していない境界線では、ブレードに付着したインクの下方への移動が副走査方向に関してばらつくが、本実施形態においては境界線63のどの部分においてもほとんどばらつかない。
また、ブレード44の撥水膜62の形成領域には、接続点67aから下方に向かって延在した溝68が形成されている。溝68の開口幅は非常に狭いため、溝68に差し掛かったインクは溝68の毛管力によって溝68内に引き寄せられる。これにより、接続点(境界線63のブレード先端に最も近い位置)67a近傍において、インクが撥水膜61上から撥水膜62側の溝68内に移動しやすくなる。そのため、ブレード44の先端近傍からインクがすみやかに離隔しほとんど残留しなくなる。したがって、再度、ブレード44でインク吐出面25aを払拭するときに、固化または増粘したインクがインク吐出面25aに再付着するのを確実に防ぐことができる。
続いて、本発明の第2実施形態によるブレードが採用されたインクジェットプリンタについて、以下に説明する。図10は、本発明の第2実施形態によるブレードの正面図である。本実施形態におけるインクジェットプリンタは、第1実施形態のインクジェットプリンタのブレード44がブレード244に変更されただけで、その他は同じ構成を有している。図10に示すように、本実施形態によるブレード244は、上述したインク収容部45が下端に設けられている。ブレード244は、第1実施形態のブレード44とほぼ同じ構成、形状及び材質からなるが、撥水膜261と撥水膜262との境界線263の形状が若干異なっている。なお、撥水膜261は上述した撥水膜61と同じ材質からなり、撥水膜262は上述した撥水膜62と同じ材質からなるため、撥水膜261は撥水膜262よりも撥水性が高い。境界線263は、ブレード244の一側面(ブレード面)247において、副走査方向に延在した波形形状を有しており、例えば、正弦曲線からなる。このように境界線263が正弦曲線からなるので、境界線236の設計が容易になる。本実施形態における撥水膜形成方法も、上述と同様なスプレーコート法であり、ブレード244の一側面247に撥水膜262形状のマスクを施し、一側面247に対して撥水膜261の材料を吹き付けて撥水膜261を形成し、マスクを除去した後、撥水膜261形状のマスクを撥水膜261上に施し、一側面247に対して撥水膜262を吹き付けて撥水膜262を形成している。
境界線263は、上述した斜め部分66a,66bに該当する斜め部分266a,266bが副走査方向に沿って交互に複数配置され、互いに接続点267a,267bにおいて接続されている。また、ブレード244の一側面247には、上述した溝68と同様な溝268が副走査方向に複数配置されている。溝268は、その上端が接続点267aに存在しており、接続点267aからブレード244の下端まで形成されている。
続いて、第1実施形態と同様にブレード244をインク吐出面25aに接触させつつ、ヘッドユニット8を移動させてインク吐出面25aに付着したインクをブレード244で払拭したときのブレード244の一側面247におけるインクの移動について、以下に説明する。図11は、ブレード244の一側面247におけるインクの移動状況を示す図である。なお、図11に示すハッチング領域はインク吐出面25aから払拭されてブレード244に付着したインクを示している。
ブレード244の接触部246を、第1実施形態と同様に移動させると、図11(a)に示すように、接触部246全体にインク吐出面25aに付着していたインクが堆積してくる。そして、キャリッジモータ12の駆動によりヘッドユニット8を移動させ、インク吐出面25aのブレード44によるワイピングを完了すると、例えば、図11(b)に示すように、インクが撥水膜261全体に付着し撥水膜261上から境界線263を越えて撥水膜262上に移動する。そして、図11(b)に示す状態から図11(c)に示す状態へと変化し、接触部246上に付着していたインクのほとんどが撥水膜261の境界線263近傍及び撥水膜262上に移動する。このインクの移動も、第1実施形態と同様、インク自身の自重によるブレード下端への移動と、撥水膜262が撥水膜261よりも撥水性が小さいことによって撥水膜261上のインクが境界線263近傍において撥水膜262側に引き寄せられる移動と、溝268近傍のインクが溝268の毛管力により溝268内に引き寄せられる移動とによる。
ここで、図11(a)に示す状態から図11(b)に示す状態を経て図11(c)に示す状態への変化は、第1実施形態の場合と同様である。このとき、境界線263は複数の曲線形状の斜め部分266a,266bを有しているので、第1実施形態の境界線63よりも長いものとなっている。そのため、撥水膜261の境界線263近傍のインクは、境界線263とより接触する機会が多くなり、撥水膜262と接触し撥水膜262上にスムーズに移動する。こうして、図11(b)に示す状態となってから図11(c)に示す状態へと移り、図11(c)の状態から図11(d)に示すように、よりすみやかに撥水膜261上のインクのほとんどが撥水膜262上に移動する。こうして撥水膜262上に移動したインクは、さらにブレード244の下端に設けられたインク収容部45内へと移動していく。
以上のように、本実施の形態によるブレード244が採用されたインクジェットプリンタによると、第1実施形態の効果に加えて、境界線263が第1実施形態の境界線63よりも長くなるので、インク吐出面25aから払拭されてブレード244に付着したインクが、撥水膜262と接触しやすくなって撥水膜261上から撥水膜262上により移動しやすくなる。これにより、インク吐出面25aから払拭されてブレード244に付着したインクが、接触部246を含む撥水膜261上にほとんど残存しなくなる。その結果、インクが接触部246を含む撥水膜261上で残存し乾燥して固化または増粘することがなくなり、固化または増粘したインクがインク吐出面25aに付着するのを確実に抑制することができる。なお、溝268が形成されていることで、第1実施形態の溝68と同様な効果を有する。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した各実施形態においては、斜め部分66a,66b,266a,266bが副走査方向に沿って交互に配置されていなくてもよい。また、斜め部分66a,66b,266a,266bが規則的に配置されていなくてもよい。つまり、ブレード44,244の境界線63,263は、直線64に対する角度が鋭角及び鈍角のいずれかに保持された直線又は曲線であってもよい。この場合でも、境界線は直線64に対する角度が直角に保持された直線よりも長くなる。そのため、払拭したインクがブレードの接触部に残存しにくくなる。また、斜め部分66a,66b,266a,266bは、正弦曲線を形成する曲線のみならず、さらに屈曲した形状であってもよい。こうすれば、接触部46,246近傍のインクがそこから離れる方向に移動しやすくなる。
また、上述した各実施形態におけるブレード44,244は、撥水膜61,62,261,262でブレード表面が被覆されたものであるが、撥水性の異なる2種類の弾性部材のうち、撥水性が高い弾性部材を先端側に撥水性が低い弾性部材を基端側に配置して互いに接合したブレードであってもよい。この場合、2つの弾性部材の境界線が上述した境界線63,263のようにインク吐出面と平行な直線よりも長くなるようにすることで、上述した効果と同様な効果を得ることができる。また、ブレード44,244の母材表面の撥水性が撥水膜61,261よりも低いときは、撥水膜62,262が形成されていなくてもよい。この場合、ブレード44,244の母材表面と撥水膜61,261との境界線が上述の境界線63,263に該当する。逆に、ブレード44,244の母材表面の撥水性が撥水膜62,262よりも高いときは、撥水膜61,261が形成されていなくてもよい。この場合、ブレード44,244の母材表面と撥水膜62,262との境界線が上述の境界線63,263に該当する。また、ブレード44,244の撥水膜62,262形成領域に形成された溝68,268は、撥水膜62,262の形成領域内であれば、ブレード44,244の下端に向かって斜め下方に延在していてもよい。さらに、溝68,268は、直線的に延在するばかりではなく、曲線的に形成されていてもよい。また、本発明のブレードの表面には、境界線において、インク吐出面からの距離が極大となる位置(境界線のブレード先端から最も遠い位置)に第2領域、つまり、撥水膜62,262を横切るように溝が設けられていてもよい。これにより、インクの境界線を跨ぐ移動が促進される。さらに、これを溝68,268と組み合わせることで、効果がより促進される。また、ブレード44,244に撥水膜62,262が形成された後に、溝68,268をブレード44,244に形成してもよい。この場合の溝68,268内には、撥水膜が形成されない。
また、上述の2つの実施形態では、撥水膜61,261と撥水膜62,262とでは異なる材質の撥水膜としていたが、その材質を同じにしてもよい。この場合、撥水膜62,262の方を、その撥水性を落とすために、撥水膜61,261に比べて薄くすることが好適で、これにより用いるマスクは一種類で済むことになる。また、本発明における境界線は、少なくとも、配列するノズル28が作るインク吐出面に対応した広がりがあればよく、ブレード上でのより確実なインクの移動とその残留抑制という観点からは、インク吐出面の幅以上の広がりを有していることが好適である。そのため、ブレードの副走査方向の幅は、この方向のノズルプレートの幅よりも大きくても小さくてもよい。
また、上述した各実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、ヘッドがシリアルタイプのもので、ブレードとインク吐出面とが接触した状態でヘッドが移動することでインク吐出面に付着したインクが払拭されているが、ヘッドがラインタイプのものであってもよい。この場合、ヘッドが固定されているので、ブレードがヘッドのインク吐出面と接触した状態で、インク吐出面の面方向に平行な方向に移動してインク吐出面に付着したインクを払拭する構成となる。このようにブレードはラインタイプ及びシリアルタイプのいずれのヘッドが採用されたインクジェットプリンタであっても使用可能である。また、上述した各実施形態に係るインクジェットヘッドは圧電方式の圧電アクチュエータによって駆動され、インクがノズルから吐出されるが、FPCから送られた駆動信号によって各圧力室内のインクを加熱し、圧力室内のインクに吐出エネルギーを付与するサーマル方式のインクジェットヘッドであっても本発明を適用可能である。
本発明の第1実施形態によるブレードが採用されたインクジェットプリンタの概略平面図である。 図1に示すヘッドユニットの分解斜視図である。 図2に示すインクジェットヘッドユニットの縦断面図である。 本発明の第1実施形態によるインクジェットヘッドを示す外観斜視図である。 図4に示すヘッド本体及びFPCの分解斜視図である。 図5に示す圧電アクチュエータの要部分解斜視図である。 本発明の第1実施形態によるブレードを示しており、(a)はブレードの概略斜視図であり、(b)はブレードの正面図である。 図7に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大側面図である。 本発明の第1実施形態によるブレードの一側面におけるインクの移動状況を示す図である。 本発明の第2実施形態によるブレードの正面図である。 本発明の第2実施形態によるブレードの一側面におけるインクの移動状況を示す図である。
1 インクジェットプリンタ
13 移動機構
25a インク吐出面
28 ノズル
30 インクジェットヘッド
44,244 ブレード
46,246 接触部
47,247 一側面(ブレード面)
61,261 撥水膜(第1領域)
62,262 撥水膜(第2領域)
64 直線
68,268 溝

Claims (4)

  1. インクを吐出するノズルが形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、
    第1領域と、前記第1領域よりも撥水性が低く且つ前記第1領域と隣接する位置に形成された第2領域とを有するブレードと、
    前記インク吐出面に付着したインクが払拭されるように前記インク吐出面に前記ブレードの前記第1領域を接触させた状態で前記ブレードを前記インク吐出面に沿って相対的に移動させる移動機構とを備えており、
    前記第1領域と前記第2領域との境界線が、ブレード面内において前記インク吐出面と直交する直線に対する傾き角度が鋭角及び鈍角のいずれかに保持されるように前記インク吐出面に対して斜めに延在した斜め部分を有しており、
    さらに、前記境界線は、前記直交する方向に対する傾き角度が鋭角である複数の前記斜め部分と、前記直交する直線に対する傾き角度が鈍角である複数の前記斜め部分とが交互に配置され、
    前記ブレードの表面には、前記境界線において前記インク吐出面からの距離が極小となる位置から前記インク吐出面に対して離れるように前記第2領域を横切る溝が形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記溝内は、前記第1領域よりも撥水性が低く、前記第2領域と同じ撥水性を有していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記斜め部分が、直線形状を有していることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第1領域は、前記インク吐出面に接触する接触部を含み、
    前記境界線は、前記接触部よりも前記インク吐出面から離れて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
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