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JP4770045B2 - 移動体システム - Google Patents

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JP4770045B2
JP4770045B2 JP2001101179A JP2001101179A JP4770045B2 JP 4770045 B2 JP4770045 B2 JP 4770045B2 JP 2001101179 A JP2001101179 A JP 2001101179A JP 2001101179 A JP2001101179 A JP 2001101179A JP 4770045 B2 JP4770045 B2 JP 4770045B2
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  • Linear Motors (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体を所定の経路に沿って移動させる移動体システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体工場などにおいては、半導体部品を搬送したり、作業ロボットを移動させる移動体システムが用いられている。このような移動体システムしては、リニアモータ方式やボールスクリュー方式などがある。リニアモータを利用した方式は、ほこり等の発生が少なくクリーンであり、また静粛性にも優れていおり、さらに移動体の位置決め精度も高いといった利点がある。この他にも、1つの軌道上に複数の移動体を配置するが可能であるといった利点や、摩耗部分が少なく耐久性に優れるといった利点など様々な利点がある。したがって、半導体製造装置(特にステッパーや露光機等)においては、リニアモータ方式の移動体システムが広く用いられるようになっている。
【0003】
ここで、図15に従来のリニアモータ方式を用いた移動体システムの構成を示す。同図に示すように、このシステムでは、移動体3は、図の紙面垂直方向に敷設された断面コ字状の軌道レール構造体1に沿って直線ガイド部2により移動可能に案内支持されている。移動体3は、コア4と、コア4に券回されるコイル5と、コア4を支持する支持部材9とを備える磁界発生機構8を備えている。この磁界発生機構8では、コイル5に電流を供給することにより、軌道レール構造体1におけるコア4と対向する位置に配置された二次側コア6との間に磁界を発生し、これにより推力を発生して移動体3を移動させる。
【0004】
このような移動体3には、上述した推力を発生する磁界発生機構8に加え、半導体部品を吸着するする部品吸着ヘッドなどが搭載される搭載部7が設けられている。ここで、搭載部7と上記磁界発生機構8の支持部材9とがボルト10により固定されている。従って、搭載部7に実装ヘッド等を搭載すれば、この部品吸着ヘッドを軌道レール構造体1中の任意の位置に移動させることができるようになっている。
【0005】
ところで、移動体システムにおいては、上述した移動体3に搭載したロボットなどをある直線上だけでなく、所定範囲内で平面的(X方向、Y方向)に任意に移動させるために、図16に示すようなシステムが用いられることがある。同図に示すように、このシステムでは、X軸方向に敷設される軌道レール構造体1および移動体3などを含む上記のリニアモータシステム16(図15参照)自体をボールスクリュー方式でY軸方向に移動できるようにしている。具体的には、リニアモータシステム16をボールスクリュー15によって駆動される架台に固定し、ボールスクリュー15をモータ17で駆動することにより、リニアモータシステム16全体をY軸方向に移動させることができるようになっている。このシステムによれば、ボールスクリュー15およびリニアモータの両者の駆動を制御することにより、移動体3をXY平面の任意の位置に移動させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、リニアモータ方式の移動体システムは、上述したような様々な利点を有しているものの、動作時の発熱量がボールスクリュー方式等と比較して大きい。また、リニアモータ方式の移動体システムは、主な発熱源が移動体3である、すなわち発熱源が移動する構成である。したがって、リニアモータ方式の移動体システムは、発熱によってその性能が劣化する等の影響を受けやすく、現状のリニアモータ方式の移動体システムでは、水冷等の冷却方式によって発熱による影響を低減している。
【0007】
しかしながら、半導体製造装置におけるチップ実装装置では、上記のような水冷方式の冷却を行うことができず、発熱による温度上昇に伴って移動体システムを構成する部材が変形し、システムとしての精度が低下してしまうといった問題が生じる。
【0008】
特に、上記のような移動体システムでは、軌道レール構造体1や直線ガイド部2といった複複雑な形状の部材が複数組み合わされて構成されており、また主な発熱源である磁界発生機構8や直線ガイド部2と移動体3の摺動部分がこの構造体の中立軸からずれた位置にある。このため、バイメタル効果によって図17に示すようにX軸方向に移動体3を案内する軌道レール構造体1が湾曲してしまい、移動体3のY軸方向の位置がずれてしまうといった位置精度不良を招くことになる。例えば、チップ実装装置に当該移動体システムを適用した場合には、X軸方向の軌道レール構造体1が1.5m程度の長さであり、このような長さの軌道レール構造体1がバイメタル効果によって湾曲して移動体3がY軸方向に0.1mm程度ずれてしまうこともある。移動体システムをチップ実装装置等を移動させるために使用する場合等には、上記のような位置ずれはきわめて大きな問題となる。
【0009】
ここで、バイメタル効果は、以下のような要因で発生することになる。
(1)構造体の形状が複雑であり、温度分布が不均一となる。
(2)構造体を構成する部材の熱膨張係数が異なっている。
(3)冷却条件等によって構造体の温度分布が不均一である。
(4)中立軸上に発熱源がない。
【0010】
したがって、上記のような要因がない構造の移動体システムを設計すれば、発熱によるバイメタル効果を抑制することができ、上記の位置精度不良といった問題を低減することができるが、そのシステムの構造上、上記の各要因を含まない構造の移動体システムを設計するのは実質的に困難である。
【0011】
また、上記のようなリニアモータ方式以外の方式の移動体システムであっても、発熱に伴うバイメタル効果によって上記のリニアモータ方式と同様に位置精度不良が生じる虞もある。また、発熱に起因するものに限らず、移動体3が搭載する重量負荷変動や移動体3の位置変動によって構造体の変形が生じ、位置精度不良を招くこともあり得る。
【0012】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、優れた位置決め精度で移動体を移動させることが可能な移動体システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る移動体システムは、所定の経路に沿って敷設され側方が開放した断面コ字状の経路構造体と、前記経路構造体によって案内され、前記側方を覆うようにして当該経路構造体に沿って移動可能に設けられる移動体とを備えた移動体システムであって、前記コ字状を構成する三辺のうち互いに向かい合う二辺の外側の面に平行である前記断面の中心線を挟んで対称となるように、前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体の変形状態を検出する変形検出手段と、前記中心線を挟んで対称となるように前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体に対して加熱する加熱手段と、前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記経路構造体が熱変形していないときの予め設定された状態に近づくように、前記加熱手段を制御する熱量制御手段とを具備することを特徴としている。また、本発明に係る移動体システムは、所定の経路に沿って敷設され側方が開放した断面コ字状の経路構造体と、前記経路構造体によって案内され、前記側方を覆うようにして当該経路構造体に沿って移動可能に設けられる移動体とを備えた移動体システムであって、前記経路構造体における前記コ字状を構成する三辺のうち互いに向かい合う二辺の外側の面をそれぞれ通る中立軸を挟んで、前記移動体とは反対側となるように前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体の変形状態を検出する変形検出手段と、前記コ字状を構成する辺に相当する部位を挟んで前記変形検出手段の反対側に設けられ、当該経路構造体に対して加熱する加熱手段と、前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記経路構造体が熱変形していないときの予め設定された状態に近づくように、前記加熱手段を制御する熱量制御手段とを具備することを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、移動体を案内する経路構造体が何らかの要因によって変形した場合にも、その変形状態が変形検出手段によって検出され、この検出結果に応じて加熱手段が経路構造体に対して加熱が行われる。したがって、例えば、経路構造体が膨張している場合には、その部分から吸熱して膨張を抑制し、経路構造体が縮んでいる場合にはその部分に加熱して膨張させるといったことが可能となり、これにより移動体の位置決め精度に大きな影響を及ぼす経路構造体の変形を抑制することができる。
【0015】
また、本発明の別態様に係る移動体システムは、第1の直線経路に沿って敷設され側方が開放した断面コ字状の経路構造体と、前記経路構造体によって案内され、前記側方を覆うようにして当該経路構造体に沿って移動可能に設けられる移動体を有する第1移動体機構と、前記第1の移動体機構を前記第1の直線経路と直交する方向に移動させる第2の移動体機構とを備える移動体システムであって、前記コ字状を構成する三辺のうち互いに向かい合う二辺の外側の面に平行である前記断面の中心線を挟んで対称となるように、前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体の変形状態を検出する変形検出手段と、前記中心線を挟んで対称となるように前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体に対して加熱する加熱手段と、前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記経路構造体が熱変形していないときの予め設定された状態に近づくように、前記加熱手段を制御する熱量制御手段とを具備することを特徴としている。また、本発明に係る移動体システムは、第1の直線経路に沿って敷設され側方が開放した断面コ字状の経路構造体と、前記経路構造体によって案内され、前記側方を覆うようにして当該経路構造体に沿って移動可能に設けられる移動体を有する第1移動体機構と、前記第1の移動体機構を前記第1の直線経路と直交する方向に移動させる第2の移動体機構とを備える移動体システムであって、前記経路構造体における前記コ字状を構成する三辺のうち互いに向かい合う二辺の外側の面をそれぞれ通る中立軸を挟んで、前記移動体とは反対側となるように前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体の変形状態を検出する変形検出手段と、前記コ字状を構成する辺に相当する部位を挟んで前記変形検出手段の反対側に設けられ、当該経路構造体に対して加熱する加熱手段と、前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記経路構造体が熱変形していないときの予め設定された状態に近づくように、前記加熱手段を制御する熱量制御手段とを具備することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.実施形態
まず、図1は本発明の一実施形態に係る移動体システムの主要部の外観を示す斜視図である。同図に示すように、この移動体システムは、X軸方向に伸びる直線状に敷設された軌道レール構造体(経路構造体)30と、軌道レール構造体30に沿って移動可能に設けられる移動体31とを有する第1移動体機構32と、第1移動体機構32をX軸と直交するY軸方向に移動させる第2移動体機構33とを備えている。
【0017】
第2移動体機構33は、X軸方向に伸びる軌道レール構造体30の両端側に固定される移動架台330,340を有しており、当該移動架台330,340は各々Y軸方向に直線状に敷設された軌道レール331,341に沿って移動可能になされている。これにより、軌道レール構造体30はX軸方向に延在した状態を維持したまま移動架台330,340の移動に伴ってY軸方向に移動させられるようになっている。
【0018】
この移動体システムでは、ある座標位置(X1,Y1)に移動体31を移動させる場合には、Y軸方向の位置情報(Y1)に示される位置に、第2移動体機構33の移動架台330,340を軌道レール331,341に沿って移動させる。このように第2移動体機構33によってY軸方向の位置決めが行われるとともに、第1移動体機構32は、X軸方向の位置情報(X1)に示される位置に移動体31を移動させる。このようにして第1移動体機構32および移動体31を、目標位置のX座標およびY座標にしたがって制御することにより、移動体31をXY平面内の任意の位置に移動させることができるようになっている。
【0019】
次に、第1移動体機構32の詳細について図2および図3を参照しながら説明する。図2に示すように、この移動体システムは、所定の軌道に沿って敷設された軌道レール構造体30に沿って移動体21が移動可能になされている。図3に示すように、軌道レール構造体30は、側方が開放した断面コ字状の部材であり、その上下の内側面に沿って二次側コア22が設けられている。また、軌道レール構造体30の上下両端部20aには、それぞれリニアガイド23が設けられており、このリニアガイド23に移動体31が摺動可能に支持されている。これにより、移動体31は軌道レール構造体30に沿って移動することができるようになっている。
【0020】
移動体31は、箱状の軌道レール構造体30の内部に配置され、上記二次側コア22とともに磁界を発生してこの移動体31に推力を付与する磁界発生機構24と、磁界発生機構24の側方に配置され、半導体部品実装ヘッドなど所定の作業を実行する機器などを搭載する作業用保持部材25と、磁界発生機構24とを備えている。
【0021】
磁界発生機構24は、上述した軌道レール構造体30に沿って設けられる各二次側コア22に対向する位置に設けられる一次側コア27と、各一次側コア27に券回されるコイル28と、一次側コア27およびこれに券回されるコイル28を支持する支持部材29とを備えている。ここで、図4を参照しながら、磁界発生機構24と軌道レール構造体30に設けられた二次側コア22とによる移動体31の具体的な駆動構成例について説明する。本実施形態では、二次側コア22と、一次側コア27およびコイル28とは、支持部材29を挟んで2組設けられているが、両者は同一の原理で動作するため、一方のみを図示してその動作原理について説明する。
【0022】
図4に示すように、軌道レール構造体30に設けられた二次側コア22の一次側コア27と対向する面には、歯部22aが長手方向に沿って等間隔に形成されている。移動体31の一次側コア57は、コ字状のA相鉄心70およびB相鉄心71と、A相鉄心70のA相磁極70aおよび相磁極70bに券回されるコイル28a,28bと、B相鉄心71のB相磁極71aおよび相磁極71bに券回されるコイル28c,28dと、A相鉄心70およびB相鉄心71の二次側コア52と反対側の面に設けられた永久磁石72,73と、永久磁石72,73に取り付けられた板状の磁性体によって構成されるバックプレート74とから構成されている。A相磁極70aの二次側コア22と対向する面には、歯部22aのピッチPと同一ピッチで3個の極歯75aが形成されており、その他の磁極70b,71a,71bにも同様に3個の極歯76b,77a,77bが形成されている。また、各磁極70b,71a,71bはA相磁極70aに対して順次P/4ずつずらして配置され、これにより各磁極70b,71a,71bは互いに位相が90°ずつ異なった位置関係となっている。このような構成の下、コイル28a,28b,28c,28dに一相励磁方式等によりパルス信号を供給することにより、コイル28a,28b,28c,28dに順次発生する磁束と、永久磁石72,73が発生する磁束とが各磁極70a,70b,71a,71bにおいて順次加減され、二次側コア22に対する移動体31の磁気的安定位置が順次移動し、これにより移動体31が二次側コア22に沿った方向、つまり軌道レール構造体30に沿って移動させられる。
これは、一般的なリニアパルスモータの構成であるが、この他にも、例えば特開平3−124259号公報に記載されたリニアパルスモータ方式などを用いるようにしてもよい。
【0023】
図3に戻り、作業用保持部材25は、略板状の部材であり、その図の左右両端側において上述したリニアガイド23に支持されている。また、作業用保持部材25の磁界発生機構24と反対側の面(図3の右側面)には、所定の作業を実行するための装置等が取り付けられている。例えば、半導体部品実装作業を実行する場合には、半導体部品実装ヘッドや半導体部品搬送用ロボットなどが搭載され、単に半導体部品を搬送する作業を実行する場合には、半導体部品等を収容するラックなどが搭載されることになる。なお、作業用保持部材25が搭載する作業用機器としては、上述した半導体製造に関わるものに限定されるものではなく、他の用途に用いられるロボット等であってもよい。
【0024】
作業用保持部材25は、磁界発生機構24の支持部材29とがボルト29aによって結合されている。これにより、作業用保持部材25およびこれに搭載されるロボットや実装装置などは、軌道レール構造体30上の任意の位置に移動することができるようになっている。
【0025】
以上がリニアモータ方式によって駆動される第1移動体機構32の駆動に関わる構成である。第2移動体機構33も上述した第1移動体機構32と同様の駆動構成によって軌道レール構造体30の両端を支持する移動架台330,340をY軸方向に駆動できるようになっているため、第2移動体機構33についての詳細な説明は割愛する。
【0026】
第1移動体機構32は、磁界発生機構24の発生する磁界によって移動体31を軌道レール構造体30に沿って移動させることができるが、移動体31を移動させると、磁界発生機構24による発熱(銅損、鉄損等による発熱)や、リニアガイド23と移動体31との間の摩擦による発熱が生じてしまう。このような発熱に伴うバイメタル効果によって軌道レール構造体30が湾曲等すると、移動体31の位置精度の悪化を招くことになるが、本実施形態に係る移動体システムは、このような位置精度の悪化を低減するための構成を有しており、以下当該構成について詳細に説明する。
【0027】
図5に示すように、第1移動体機構32における熱の発生源は主に磁界発生機構24や、リニアガイド23と移動体31との摺動部分であり、発生した熱は図中矢印で示すように、支持部材29→作業用保持部材25→リニアガイド23→軌道レール構造体30の両端部20aといった順序で伝達され、この伝達経路に伝達されている間に作業用保持部材25や軌道レール構造体30といった部分で発散されることになる。すなわち、図5に示す右側の部分である移動体31側の部分に伝達される熱量が多く、伝達される途中の発散により図の左側部分である軌道レール構造体30の側面部30cに伝達される熱量が少ない。したがって、図5に示す右側部分の熱による膨張が、図の左側の部分の膨張より大きく、その結果、軌道レール構造体30は湾曲してしまうことになる(図17参照)。ここで、図中一点鎖線は、このような熱変形が生じた場合に、変形が生じない部分である中立軸を示す。このようなバイメタル効果による軌道レール構造体30の変形は、磁界発生機構24による発熱に起因するものは比較的長い時間をかけて変形するのに対し、リニアガイド23と移動体31との摺動摩擦によって生じる熱による変形は熱時定数が小さく、短時間で変形してしまうことになり、位置精度の悪化に大きな影響を及ぼすことになるが、本実施形態では以下のようにしてバイメタル効果による熱変形に起因する位置精度の悪化を抑制している。
【0028】
本実施形態における移動体システムでは、上述したような軌道レール構造体30の湾曲を抑制するために、図3に示すように、軌道レール構造体30の側面部30cの磁界発生機構24側の面に歪みセンサ50を、側面部30cにおける反対側の面にテープ状のヒータ51を取り付けている。ここで、歪みセンサ50およびヒータ51は各々側面部30cを挟んで対向する位置に取り付けられており、このように対向配置される歪みセンサ50およびヒータ51の組が、軌道レール構造体30の延在方向(図3の紙面垂直方向であるX軸方向)の複数箇所に所定の間隔を隔てて取り付けられている。
【0029】
歪みセンサ50は、側面部30cにおける当該歪みセンサ50が取り付けられた部分の歪みを検出する。歪みセンサ50としては、金属線の伸張によって変動する抵抗変化を測定する一般的な歪みゲージを用いることができるが、歪みゲージは温度変化による影響を受けやすい。上述したようにリニアモータ方式の移動体システムの発熱量は大きいため、温度変化も大きくなる虞があり、単純に歪みゲージを用いた場合にはその測定精度が悪化してしまうことも考えられる。そこで、本実施形態では、図6に示す温度補償機能付きの歪みセンサ50を採用している。同図に示すように、この歪みセンサ50は、歪み検出用ゲージ50aと、温度補償用のダミーゲージ50bと、抵抗R3,R4とを備えたホイートストーンブリッジ回路であり、歪み検出用ゲージ50aの抵抗(歪み量に応じた値となる)が検出結果として用いられるようになっている。
【0030】
次に、上述した発熱による軌道レール構造体30の湾曲を低減するための制御構成について図7を参照しながら説明する。同図に示すように、軌道レール構造体30の側面部30cの複数箇所に取り付けられた各ヒータ51は、熱量制御装置70から供給される電流によって発熱するようになっている。熱量制御装置70は、軌道レール構造体30cの複数箇所に取り付けられた歪みセンサ50から供給される検出結果に基づいて、各々の歪みセンサ50に対応するヒータ51に供給すべき電流値を個別に決定し、決定した値の電流を各々のヒータ51に供給する。これにより各ヒータ51は供給された電流値に応じて発熱し、側面部30cにおける各ヒータ51が取り付けられた部分の近傍が加熱される。より具体的には、熱量制御装置70は、各歪みセンサ50の検出結果である歪み検出用ゲージ50aの抵抗値が予め設定された値となるように対応するヒータ51に対して電流を供給する。ここで、予め設定された値とは、軌道レール構造体30が湾曲しておらず、直線状になっている際の歪み検出用ゲージ50aによって測定される抵抗値である。すなわち、歪み検出用ゲージ50aの抵抗値が上記の設定値となるということは、軌道レール構造体30が湾曲しておらず、直線状になっている状態である。このように熱量制御装置70は、上述したように当該移動体システムの発熱に伴うバイメタル効果によって縮む部分である中立軸よりも図5の左側の部分をヒータ51によって加熱することで熱膨張させる。この際、上述したように歪みセンサ50の検出結果が設定値になるように、すなわち軌道レール構造体30が直線状になるような値の電流を各ヒータ51に供給し、側面部30cを熱膨張させる。これにより、上記バイメタル効果によって湾曲しようとする軌道レール構造体30を直線状に維持することができる。
【0031】
このように本実施形態に係る移動体システムの第1移動体機構32では、軌道レール構造体30の駆動によって発熱した場合にも、熱量制御装置70が歪みセンサ50の検出結果に基づいてヒータ51に電流を供給することにより、軌道レール構造体30が湾曲しないように側面部30cの部分を膨張させることができる。したがって、第1移動体機構32の使用状態(長時間使用、短時間使用、移動体31の累積移動量の大小等)に関わらず、すなわち発熱量が変動した場合にも常に軌道レール構造体30が湾曲しないようにすることができる。したがって、移動体31の駆動によって発熱した場合にも、移動体システムのY軸方向の位置決め精度が悪化してしまうことを低減することができる。
【0032】
また、本実施形態では、発熱に伴うバイメタル効果によって変形してしまう形状や材質の軌道レール構造体30を用いた場合にも、軌道レール構造体30の変形を抑制することができる。したがって、軌道レール構造体30の形状や材質を選択する際に、バイメタル効果による変形を抑制することを考慮する必要がなく、すなわちバイメタル効果が生じないような材質や形状を採用するといった設計上の制限がなくなり、設計の自由度が増す。したがって、他の設計条件(例えば、軽量化、省エネルギー化、低振動、コスト等)を優先した設計が可能となる。
【0033】
B.変形例
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0034】
(変形例1)
上述した実施形態では、軌道レール構造体30の側面部30cのほぼ中央部分に歪みセンサ50およびヒータ51を取り付けるようにしていたが、その取り付け位置はこの位置に限らず、例えば図8に示すように、側面部30cの上端部30dおよび下端部30e近傍の各々に歪みセンサ50およびヒータ51の組を取り付けるようにしてもよい。
【0035】
このように上端部30dおよび下端部30eにヒータ51を取り付ける場合には、上述した発熱によるバイメタル効果に起因する軌道レール構造体30の変形だけではなく、移動体31や移動体31が搭載する実装ロボット等の重量に起因する軌道レール構造体30の変形を低減できるように上端部30dおよび下端部30eに取り付けられた各ヒータ51に供給する電流値を制御するようにしてもよい。
【0036】
すなわち、第1移動体機構32においては、移動体31および移動体31が搭載するロボット等の重量によって符号Sで示す位置をせん断中心とした図中時計回りの回転モーメントが作用する。このように作用する回転モーメントによって軌道レール構造体30の上端側が伸びるような応力が加わる一方で、下端側は縮むような応力が加わることになる。移動体31が搭載するロボット等の重量が大きい場合には、この変形量による高さ方向(Z軸方向)の位置精度の悪化が無視できないほど大きくなることもある。そこで、上記のように上端部30dおよび下端部30eにヒータ51を取り付ける場合には、予め上記のように作用する回転モーメントによる変形を是正するために上端部30dおよび下端部30eに取り付けられたヒータ51に供給すべき電流値を求めておく。そして、上述した実施形態と同様に、歪みセンサ50の検出結果に応じて求めた電流値に、上記電流値を加えた値の電流をヒータ51に供給する。
【0037】
移動体31や移動体31の搭載する負荷重量による変形では、下端部30e側が縮む部分となるが、この負荷重量による縮みを抑制するためにヒータ51に供給すべき電流値がαであり(上端部30dに取り付けられたヒータ51に供給すべき電流値は0とする)、上記実施形態と同様に歪みセンサ50の検出結果により求めた電流値がβである場合に、各ヒータ51に供給される電流値は次のようになる。すなわち、上端部30dに取り付けられたヒータ51にはβの電流が供給され、下端部30eに取り付けられたヒータ51には(α+β)の電流値が供給される。このようにすることで、発熱に伴うバイメタル効果による軌道レール構造体30の変形に起因するY軸方向の位置精度の悪化と、移動体31や移動体31が搭載する負荷の重量による変形に起因するZ軸方向の位置精度の悪化とを低減することができる。
【0038】
(変形例2)
また、上述した実施形態における側面部30cに取り付けられたヒータ51に加え、図9に示すように、中立軸よりも右側の部分であるバイメタル効果によって伸びる側の部位にヒータ90を取り付けるようにし、これらのヒータ90を上記実施形態と同様に対応する歪みセンサ50の検出結果が予め設定された値となるような電流をヒータ51およびヒータ90に供給するようにしてもよい。
【0039】
図9に示す例では、軌道レール構造体30における上下の両端部20a近傍の各々にヒータ90を取り付けるようにしている。上述したように通常は、発熱に伴うバイメタル効果によって中立軸よりも図の左側の部分(側面部30c等)が縮み、中立軸よりも図の右側の部分が伸びることになるが、その使用状況や使用環境(時定数の異なる発熱源が複数ある場合、単純変形しない構造体である場合、近傍に当該システムとは別の発熱源がある場合等)によっては、中立軸よりも図の右側の部分が縮み、図の左側部分が伸びるといった現象が生じ、これによって軌道レール構造体30が湾曲してしまうこともあり得る。このような場合には、歪みセンサ50の検出結果は、側面部30cが伸びていることを表すものとなり、この検出結果が予め設定された値となるようにヒータ90に電流を供給する。これにより、軌道レール構造体30におけるヒータ90が取り付けられた部位の近傍が加熱され、この部分が熱膨張する。この熱膨張によって、軌道レール構造体30の湾曲を抑制することができる。
【0040】
(変形例3)
また、上述した実施形態では、第1移動体機構32の軌道レール構造体30の両端を移動架台330,340で支持し、移動架台330,340を軌道レール331,341に沿って移動させる第2移動体機構33を備えた移動体システムを例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば図10に示すような構成の移動体システムに本発明を適用することもできる。同図に示す移動体システムでは、上記実施形態の移動システムと比較して軌道レール構造体30の長さが小さく、このような場合には図示のように軌道レール構造体30の一端側のみを移動架台340で支持し、当該移動架台340を第2移動体機構33’の軌道レール341に沿ってY軸方向に移動させるような構成であってもよい。
【0041】
また、上述した実施形態のようにX軸に沿って移動体31に移動させるさせるための第1移動体機構32と、Y軸に沿って移動体31を移動させるための第2移動体機構33といった2軸方向に移動体31を移動させるための移動体システムに限らず、一方向にのみ移動体31を移動させる移動体システムに本発明を適用することも可能である。
【0042】
また、移動体システムの駆動方式として上記実施形態で説明した方式に限らず、二次側に永久磁石を設けたリニアモータ方式等の他のリニアモータ方式であってもよく、発熱に伴うレール軌道の変形によって位置精度が悪化してしまう移動体システムであれば、リニアモータ方式以外の駆動方式(例えばボールスクリュー方式等)の移動体システムであっても本発明を適用することができる。
【0043】
(変形例4)
上述した実施形態においては、軌道レール構造体30における発熱に伴うバイメタル効果によって縮む部分にヒータ51を取り付け、当該部分をヒータ51によって加熱することにより熱膨張させて軌道レール構造体30の湾曲を抑制するようにしていたが、これに限らず、軌道レール構造体30を部分的に加熱することができるものであれば、ヒータ51の代わりに用いることができる。また、発熱および吸熱の両者が可能なペルチェ素子を軌道レール構造体30におけるバイメタル効果によって変形する部位(中立軸以外の部位)に取り付けるようにしてもよい。ペルチェ素子は、p形とn形の熱電半導体を銅電極で接合し、n形の方から直流電流を流すと上側の接合面から下の接合面へ熱を移動させ、直流電流の流す方向を逆にすることにより、逆方向に熱を移動させる素子である。すなわち、ペルチェ素子に供給する電流の方向を切り換えることにより、加熱、吸熱の両者に利用することができるのである。
【0044】
このようなペルチェ素子と歪みセンサ50との組を、軌道レール構造体30におけるバイメタル効果によって変形する部位(中立軸以外の部位)に1または複数箇所に取り付け、歪みセンサ50による検出結果が予め設定された値(軌道レール構造体30が直線状態にあるときのセンサの出力値)となるように各ペルチェ素子に供給する電流値および方向を制御する。例えば、歪みセンサ50による検出結果が縮んでいることを表す場合には、当該歪みセンサ50に対応したペルチェ素子に対しては、その縮みがなくなるような値であり、かつ加熱する方向で電流を供給する。一方、歪みセンサ50による検出結果が膨張していることを表す場合には、当該歪みセンサ50に対応したペルチェ素子に対しては、その膨張がなくなるような値であり、かつ吸熱する方向で電流を供給する。このようにペルチェ素子を用いることで、軌道レール構造体30における縮んでいる部位に対して加熱し、膨張している部位に対しては吸熱するといったようにその変形を抑えるような熱量制御を行うことができ、軌道レール構造体30の変形の抑制をより高精度で実現することができる。
【0045】
また、上記実施形態における軌道レール構造体30および移動体31と形状の異なる軌道レール構造体30’および移動体31’を備えた移動体システムにおいて、軌道レール構造体30'にペルチェ素子を取り付けた場合の一例を図11に示す。同図に示すように、移動体31’は形状や各部の配置位置等は上記実施形態における移動体31と異なっているものの、移動体31と同様、磁界発生機構24を構成する一次側コア27およびコイル28を有しており、軌道レール構造体30’に保持部材120を介して保持された二次側コア22と協働して自身を駆動するための推力を発生する機能を有している。
【0046】
軌道レール構造体30’は、上記実施形態における軌道レール構造体30と同様に、移動体31’側(図の右側)の上下の部分にリニアガイド23が設けられており、リニアガイド23に移動体31’が摺動可能になされている。図示のように軌道レール構造体30’は、X軸方向(図の紙面垂直方向)に延在する空洞S1,S2,S3,S4が形成されるとともに、複数の凹溝110,111,112,113,114,115,116が形成された複雑な断面形状の部材である。このような複雑な形状とすることにより表面積を大きくし、これにより放熱性を向上させて熱変形を抑制している。軌道レール構造体30’における移動体31’と反対側(図の左側)の上面125にはペルチェ素子130が取り付けられており、その中央面126には歪みセンサ50が取り付けられており、その下面127にはペルチェ素子130が取り付けられている。
【0047】
このような構成の下、歪みセンサ50による検出結果が予め設定された値(軌道レール構造体30’が直線状になっているときの歪みセンサ50によって検出される値)となるように、上部125および下面127に取り付けられたペルチェ素子130への電流供給を制御すればよい。
【0048】
(変形例5)
また、軌道レール構造体30の変形を抑制するための歪みセンサ50、およびヒータ51やペルチェ素子の組を設ける個数は任意であり、形状や材質といった軌道レール構造体30の構成に応じて適宜選択するようにすればよい。
【0049】
(変形例6)
また、図12に示すように、軌道レール構造体30の中立軸以外の部位(図示の例では側面部30c)に、ヒートパイプ140を取り付け、当該ヒートパイプ140にペルチェ素子やヒータ51といった加熱手段や吸熱手段(図示の例ではヒータ51)を取り付けるようにし、加熱や吸熱の能力を向上させるようにしてもよい。
【0050】
また、図13に示すように、軌道レール構造体30の中立軸以外の部位(図示の例では、側面部30c)にペルチェ素子150を取り付ける場合、ペルチェ素子150の取り付け面150aと反対側の面150bにヒートシンク151を取り付け、吸熱能力を向上させるようにしてもよい。
【0051】
また、軌道レール構造体30側に送風するファン等を設けることにより、軌道レール構造体30に取り付けられたペルチェ素子等による吸熱能力を向上させるようにしてもよい。また、軌道レール構造体30の熱膨張している部位から吸熱するための手段としては、上記のようにペルチェ素子とファンを併用するといった態様だけではなく、ファンのみで軌道レール構造体30の熱膨張している部位を冷却するようにしてもよい。
【0052】
(変形例7)
また、上述した実施形態や様々な変形例では、移動体システムの構成上、位置精度に大きな影響を及ぼすバイメタル効果による軌道レール構造体30の湾曲を抑制することに注目しており、バイメタル効果による変形に対しては大きな効果を奏している。しかしながら、温度上昇に伴って軌道レール構造体30自体が時間と共に単純に膨張している場合には、上記実施形態の構成等では、以下のような不具合が生じることもあり得る。
【0053】
まず、軌道レール構造体30が単純に膨張している場合には、歪みセンサ50の検出結果は膨張していることを表すものとなる。このような膨張していることを検出結果として出力する歪みセンサ50の近傍にペルチェ素子が取り付けられていた場合には、当該膨張を抑制するための電流がペルチェ素子に供給され、この結果その部位が冷却されて膨張が抑制される。このようにペルチェ素子近傍の膨張が抑制される一方で、軌道レール構造体30におけるペルチェ素子に冷却されない部位は単純に膨張しているため、軌道レール構造体30が湾曲してしまう。すなわち、歪みセンサ50の検出結果が所定の値になるようにペルチェ素子を制御することにより、単純に膨張している軌道レール構造体30を湾曲させてしまうこともあり得るのである。
【0054】
次に、バイメタル効果による変形の中立軸を境界として膨張する側と、縮む側との両者にヒータ等の加熱手段を設けた場合(図9参照)に、軌道レール構造体30が単純に膨張すると、バイメタル効果による変形では縮む側に設けられた歪みセンサ50の検出結果は膨張を表すものとなる。したがって、バイメタル効果によって膨張する側に設けられたヒータ90(図9参照)に電流が供給され、ヒータ90の近傍が単純な膨張よりもさらに膨張することになる。この結果、軌道レール構造体30が湾曲してしまうこともあり得る。
【0055】
このような単純な膨張の際に生じる虞のある不具合を解消するために、以下のような手法を用いることができる。図14に示すように、バイメタル効果による変形の中立軸の両側に、歪みセンサ50,50a,50bを設け、バイメタル効果によって膨張する部分(上下両端部20aに設けられる歪みセンサ50a,50b)と縮む部分(歪みセンサ50)との両者の歪みを検出する。そして、中立軸の両側に設けられた歪みセンサ50,50a,50bによって検出された3つの歪みを考慮し、ヒータ51およびヒータ90を制御するようにすればよい。具体的には、中立軸よりも膨張側に設けられた歪みセンサ50a,50bにより検出される歪み量の平均値と、縮む側に設けられた歪みセンサ50により検出された歪み量の差分を求め、当該差分に応じてヒータ50およびヒータ90への電流供給を制御する。例えば、膨張側の歪み量と、縮む側の歪み量が同じ場合には、軌道レール構造体30が単純に膨張していると考えられ、この場合にはヒータ50およびヒータ90への電流供給を行わない。一方、膨張側の歪み量が縮む側の歪み量よりも大きい場合には、バイメタル効果によって軌道レール構造体30が湾曲していると考えられるので、縮む側に設けられたヒータ50に対してのみ、両者の歪み量の差分値に応じた電流を供給する。このようにすることで、単純な膨張が生じた場合の不具合を招くことなく、バイメタル効果による熱変形を抑制することができる。
【0056】
(変形例8)
また、上述した実施形態では、歪みセンサ50を用いて軌道レール構造体30の変形状態を検出し、この検出結果に応じてヒータやペルチェ素子といった加熱/吸熱手段を制御するようにしていたが、歪みセンサ50以外にも軌道レール構造体30の変形状態を検出することができるものを用いることができる。例えば、ディジタルビデオカメラ等で軌道レール構造体30を複数方向から撮影し、当該撮影画像を解析することにより軌道レール構造体30の変形状態を検出するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、優れた位置決め精度で移動体を移動させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る移動体システムの主要部の外観を示す斜視図である。
【図2】 前記移動体システムの構成要素は、第1移動体機構の主要部の外観を示す斜視図である。
【図3】 前記第1移動体機構の主要部を示す断面図である。
【図4】 前記第1移動体機構の動作原理を説明するための図である。
【図5】 前記第1移動体機構における熱の伝達経路を説明するための図である。
【図6】 前記第1移動体機構の構成要素である歪みセンサの構成を示す回路図である。
【図7】 前記第1移動体機構における軌道レール構造体の熱変形を抑制するための制御構成を示すブロック図である。
【図8】 前記移動体システムの変形例における第1移動体機構の主要部を示す断面図である。
【図9】 前記移動体システムの他の変形例における第1移動体機構の主要部を示す断面図である。
【図10】 前記移動体システムのその他の変形例の主要部の外観を示す斜視図である。
【図11】 前記移動体システムのさらにその他の変形例の第1移動体機構の主要部を示す断面図である。
【図12】 前記移動体システムの別の変形例の第1移動体機構の軌道レール構造体の外観を示す斜視図である。
【図13】 前記移動体システムのさらに別の変形例の第1移動体機構の主要部を示す断面図である。
【図14】 前記移動体システムのさらにその別に変形例の第1移動体機構の主要部を示す断面図である。
【図15】 従来のリニアモータ方式の移動体システムの主要部を示す断面図である。
【図16】 従来の移動体システムの主要部の外観を示す斜視図である。
【図17】 従来の移動体システムにおいて、発熱に伴うバイメタル効果によって軌道レール構造体が変形する様子を示す図である。
【符号の説明】
20a……両端部、22……二次側コア、23……リニアガイド、24……磁界発生機構、25……作業用保持部材、27……一次側コア、28……コイル、29……支持部材、30……軌道レール構造体、30c……側面部、31……移動体、50,50a,50b……歪みセンサ(変形検出手段)、51……ヒータ(加熱/吸熱手段)、70……熱量制御装置、90……ヒータ(加熱/吸熱手段)、130……ペルチェ素子(加熱/吸熱手段)、140……ヒートパイプ、150……ペルチェ素子(加熱/吸熱手段)、151……ヒートシンク

Claims (8)

  1. 所定の経路に沿って敷設され側方が開放した断面コ字状の経路構造体と、前記経路構造体によって案内され、前記側方を覆うようにして当該経路構造体に沿って移動可能に設けられる移動体とを備えた移動体システムであって、
    前記コ字状を構成する三辺のうち互いに向かい合う二辺の外側の面に平行である前記断面の中心線を挟んで対称となるように、前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体の変形状態を検出する変形検出手段と、
    前記中心線を挟んで対称となるように前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体に対して加熱する加熱手段と、
    前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記経路構造体が熱変形していないときの予め設定された状態に近づくように、前記加熱手段を制御する熱量制御手段とを具備する
    ことを特徴とする移動体システム。
  2. 所定の経路に沿って敷設され側方が開放した断面コ字状の経路構造体と、前記経路構造体によって案内され、前記側方を覆うようにして当該経路構造体に沿って移動可能に設けられる移動体とを備えた移動体システムであって、
    前記経路構造体における前記コ字状を構成する三辺のうち互いに向かい合う二辺の外側の面をそれぞれ通る中立軸を挟んで、前記移動体とは反対側となるように前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体の変形状態を検出する変形検出手段と、
    前記コ字状を構成する辺に相当する部位を挟んで前記変形検出手段の反対側に設けられ、当該経路構造体に対して加熱する加熱手段と、
    前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記経路構造体が熱変形していないときの予め設定された状態に近づくように、前記加熱手段を制御する熱量制御手段とを具備する
    ことを特徴とする移動体システム。
  3. 前記移動体は、リニアモータによって駆動されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の移動体システム。
  4. 前記変形検出手段は、前記経路構造体の複数箇所に設けられ、
    前記加熱手段は、前記複数箇所に設けられた前記変形検出手段のそれぞれについて、前記辺に相当する部位を挟んで当該変形検出手段と反対側に設けられ、
    前記熱量制御手段は、前記複数箇所の各々の箇所の変形状態の検出結果に基づいて、前記加熱手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の移動体システム。
  5. 1の直線経路に沿って敷設され側方が開放した断面コ字状の経路構造体と、前記経路構造体によって案内され、前記側方を覆うようにして当該経路構造体に沿って移動可能に設けられる移動体を有する第1移動体機構と、
    前記第1の移動体機構を前記第1の直線経路と直交する方向に移動させる第2の移動体機構とを備える移動体システムであって、
    前記コ字状を構成する三辺のうち互いに向かい合う二辺の外側の面に平行である前記断面の中心線を挟んで対称となるように、前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体の変形状態を検出する変形検出手段と、
    前記中心線を挟んで対称となるように前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体に対して加熱する加熱手段と、
    前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記経路構造体が熱変形していないときの予め設定された状態に近づくように、前記加熱手段を制御する熱量制御手段とを具備する
    ことを特徴とする移動体システム。
  6. 1の直線経路に沿って敷設され側方が開放した断面コ字状の経路構造体と、前記経路構造体によって案内され、前記側方を覆うようにして当該経路構造体に沿って移動可能に設けられる移動体を有する第1移動体機構と、
    前記第1の移動体機構を前記第1の直線経路と直交する方向に移動させる第2の移動体機構とを備える移動体システムであって、
    前記経路構造体における前記コ字状を構成する三辺のうち互いに向かい合う二辺の外側の面をそれぞれ通る中立軸を挟んで、前記移動体とは反対側となるように前記経路構造体に設けられ、当該経路構造体の変形状態を検出する変形検出手段と、
    前記コ字状を構成する辺に相当する部位を挟んで前記変形検出手段の反対側に設けられ、当該経路構造体に対して加熱する加熱手段と、
    前記変形検出手段の検出結果に基づいて、前記経路構造体が熱変形していないときの予め設定された状態に近づくように、前記加熱手段を制御する熱量制御手段とを具備する
    ことを特徴とする移動体システム。
  7. 記移動体は、リニアモータによって駆動されている
    ことを特徴とする請求項またはに記載の移動体システム。
  8. 記変形検出手段は、前記経路構造体の複数箇所に設けられ、
    前記加熱手段は、前記複数箇所に設けられた前記変形検出手段のそれぞれについて、前記辺に相当する部位を挟んで当該変形検出手段と反対側に設けられ、
    前記熱量制御手段は、前記複数箇所の各々の箇所の変形状態の検出結果に基づいて、前記加熱手段を制御する
    ことを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の移動体システム。
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