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JP4745653B2 - メタクリル酸の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固定床管型反応器を用いたメタクロレインの分子状酸素による気相接触酸化においてメタクリル酸を製造する際に、長期に安定して高い収率でメタクリル酸を得る方法に関する。
メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造する触媒について、少なくともモリブデンおよびリンを含有するヘテロポリ酸系触媒が有効であることは広く知られており、又、実際にイソブチレンの直接酸化法によるメタクリル酸製造プロセスに使用されているものもある。
しかし、これらのヘテロポリ酸系触媒の最大の欠点は、特許文献1(特開昭59−20243号公報)などに記載されているように寿命が短いことであり、その中では比較的安定なアルカリ金属塩にしても長期に反応を継続すると構成元素の一部が酸化物の形に分解したり、飛散したりしていることが報告されている。これは、ヘテロポリ酸化合物が一般に熱的に不安定であるためである。
したがって、酸化反応の工業的実施において、長期にわたって反応を継続するためには、(1)出発原料濃度を低くしたり、空間速度を小さくすること等の穏和な条件を採用する、または、(2)反応管中に充填する触媒の量を少しでも多くして反応温度を下げる等しなければならない。
しかし、(1)の方法は、メタクリル酸生産性の低下を伴い、経済的要請とは程遠い条件で運転を行うこととなるため好ましくない。また、(2)の方法についても、上記酸化反応は非常な発熱反応であるため、触媒層での蓄熱が大きく、特にホットスポットと呼ばれる局所的異常高温帯では過度の酸化反応により収率が低下するのみならず、熱負荷による触媒の劣化により寿命は大きく影響を受けることになる。このため、反応条件や触媒の充填条件に関してもかなりの制約を受けているのが現状である。
ホットスポット部での蓄熱を抑えかつ長期にわたって反応を継続する方法として、例えば、特許文献2(特開平4−210937号公報)には、固定床多管型反応器の各反応管内を管軸方向に2層以上に分割して設けた複数個の反応帯に、活性の異なる複数個の触媒を原料ガスの入口側から出口側に向かって活性がより高くなるように充填する方法が開示されている。
特許文献2では、原料ガスの入口側の触媒層に出口側の触媒層よりも活性の低い触媒を充填することにより、原料濃度の高い入口側でのホットスポット部における蓄熱は抑制されており高い収率でメタクリル酸を得ることができている。しかしながら、活性の低い触媒は活性の高い触媒よりも劣化が速いと同時に、原料濃度が高く、触媒が高い負荷に曝される原料ガスの入口側に活性の低い触媒を充填することは、結果として触媒の劣化を十分に抑制することはできず、工業的には更なる改良が必要とされているのが現状である。
特開昭59−20243号公報 特開平4−210937号公報
したがって本発明は、反応を長期間にわたって安定に継続でき、高い収率でメタクリル酸を製造する方法を提供することを目的としている。
本発明は、触媒充填部が原料ガスの入口側から出口側に分割され、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオンの含有量が異なる触媒が充填された複数の触媒層からなる固定床管型反応器を用いて、メタクロレインを分子状酸素で気相接触酸化するメタクリル酸の製造方法において、
触媒充填部に充填された触媒の量が、管軸方向に沿って、反応管あたりの全充填量の50質量%となる位置を基準位置とし、
基準位置より原料ガスの入口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオン含有量の平均値が0.02質量部以下であり、
基準位置より原料ガスの出口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオン含有量の平均値と、基準位置より原料ガスの入口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオン含有量の平均値の比が、質量比で1:α(1.3≦α≦10)であることを特徴とし、長期間にわたって高い収率で安定にメタクリル酸を製造する方法に関する。
本発明によれば、メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造する方法において、長期間にわたって触媒活性を維持し、かつ高い収率で効果的にメタクリル酸を製造することができる。
本発明では、触媒充填部が原料ガスの入口側から出口側に分割された複数の触媒層からなる固定床管型反応器を用いてメタクロレインを分子状酸素で気相接触酸化してメタクリル酸を製造する。
固定床管型反応器としては、反応管が1本だけの単管型でも複数の反応管を有する多管型でもよいが、工業的には固定床多管型反応器が通常用いられる。
反応管内は複数の触媒層に分割されており、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオン(以下、これらをまとめてアンモニア根と記載する。)の含有量が異なる触媒が充填されている。アンモニア根の含有量が異なる触媒層は何層であってもよいが、多いと触媒の製造および充填が煩雑になるため、工業的には2〜3層が好ましい。また、各触媒層の割合について特に限定はされないが、例えば、2層の場合、原料ガスの入口側の触媒層に充填されている触媒は全触媒充填量の10〜70質量%とすることができる。
本発明において、各触媒層に充填されている触媒単位質量あたりに含まれるアンモニア根の含有量を調整する方法は特に限定されず、例えば、触媒の焼成条件によって調整する場合は、焼成温度および/または焼成時間を調整することにより、流通下で焼成を実施する場合は温度、時間以外にも焼成ガスの流量や焼成ガス中の水分量を調整することなどにより実施することができる。流通下で焼成を実施する場合は、焼成前の触媒前駆体を反応管に充填した後に焼成を実施してもよく特に限定されない。また、焼成以外にアンモニア根の含有量を調整する方法として、触媒の調製時にあらかじめ触媒前駆体中に含まれるアンモニア根の含有量を調整する方法なども挙げられる。
各触媒層に充填されている触媒単位質量部中に含まれるアンモニア根の含有量は、触媒充填部に充填された触媒の量が、管軸方向に沿って、反応管あたりの全充填量の50質量%となる位置を基準位置とし、基準位置より原料ガスの出口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の含有量の平均値と、原料ガスの入口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の含有量の平均値の比が、質量比で1:αとなるように触媒中のアンモニア根含有量を調整することが重要である。ここでαは1.3以上であり、好ましくは1.4以上、より好ましくは1.5以上である。又、αは10以下であり、より好ましくは7以下、特に好ましくは5以下である。
また、基準位置より原料ガス入口側に充填される触媒の単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の含有量の平均値は、0.02質量部以下であり、好ましくは0.015質量部以下、より好ましくは0.01質量部以下である。また、該平均値は0.0006質量部以上が好ましく、より好ましくは0.001質量部以上、特に好ましくは0.002質量部以上である。
また、基準位置よりも原料ガスの出口側に充填される触媒の単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の含有量の平均値は、0.0005質量部以上であることが好ましく、より好ましくは0.001質量部以上である。また、該平均値は0.01質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.005質量部以下である。
また、本発明では触媒層単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の含有量とともに硝酸および/または硝酸イオン(以下、これらをまとめて硝酸根と記載する。)の含有量も異なる触媒が充填されていることが好ましい。各触媒層に充填されている触媒単位質量部中に含まれる硝酸根の含有量は、アンモニア根の場合と同じく反応管あたりの全充填量の50質量%となる位置を基準位置とし、基準位置より原料ガスの出口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれる硝酸根の含有量の平均値と、原料ガスの入口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれる硝酸根の含有量の平均値の比が、質量比で1:βとなるように調整されていることが好ましい。ここでβは1.1以上であり、好ましくは1.2以上、より好ましくは1.3以上である。又、βは10以下であり、より好ましくは7以下、特に好ましくは5以下である。
また、基準位置より原料ガス入口側に充填される触媒の単位質量部あたりに含まれる硝酸根の含有量の平均値は、0.0003質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.0002質量部以下である。また、該平均値は0.000002質量部以上が好ましく、より好ましくは0.00001質量部以上である。
また、基準位置よりも原料ガスの出口側に充填される触媒の単位質量部あたりに含まれる硝酸根の含有量の平均値は、0.000001質量部以上であることが好ましく、より好ましくは0.000005質量部以上である。また、該平均値は0.0001質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.00007質量部以下である。
各触媒層に充填されている触媒単位質量あたりに含まれる硝酸根の含有量を調整する方法は特に限定されず、アンモニア根の含有量を調整する場合と同様、触媒の焼成条件および/または触媒調製時に触媒前駆体中に含まれる硝酸根の含有量を調整する方法などが挙げられる。
本発明において、各触媒層に充填されている触媒は、不活性担体などで希釈されていてもよく特に限定されない。ただし、この場合は触媒単位質量部あたりのアンモニア根またはアンモニア根および硝酸根の量は、不活性担体と触媒の合計した量の中に含まれるアンモニア根またはアンモニア根および硝酸根の量とする。
なお、触媒中のアンモニア根量の測定はケルダール法により、硝酸根量の測定はイオンクロマトグラフィーを用いて行う。
また、各触媒層に充填されている触媒のアンモニア根またはアンモニア根および硝酸根を除く組成は、同一のものであっても異なるものであってもよく特に限定はされない。異なる組成を有する触媒が充填されている場合は、各触媒層に用いられている触媒が、同程度の量のアンモニア根またはアンモニア根および硝酸根を有する際の活性が大きく異ならないように触媒の組成を選択することが好ましい。
本発明では、このように各触媒層に充填されている触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の含有量を調整することにより、長期にわたって高い収率で安定にメタクリル酸を製造することができるようになる。これは、先にも記載したとおり反応管中でのホットスポット部の発生が抑制されるからである。
ホットスポット部の発生が抑制される理由として、アンモニア根の含有量が多い触媒は、反応初期における酸点がアンモニウムイオンとして存在したり、また、活性点にアンモニア根が吸着したりしている。このため、アンモニア根の含有量が少ない触媒よりも酸点をはじめとする活性点が少なく、低い活性を示す。したがって、原料濃度の高い入口側の触媒層などにおける酸化反応を適度に抑制でき、過度の反応熱の発生を抑制できるためと推定している。
また、このようにアンモニア根の含有量が多い触媒は、反応運転期間中にアンモニア根が脱離する。これにより、触媒中に酸点などをはじめとする新たな活性点が発現する。すなわち、反応初期に見かけ上低い活性を示し、反応が進行するにつれて新たな活性点が発現するために活性が向上する。また、これと同時に反応開始時から存在する活性点の劣化が進行する。この新たな活性点の発現による活性の向上と反応開始時から存在する活性点の劣化による活性低下のバランスがとれることにより長期にわたって安定にメタクリル酸を製造することができるようになると本発明者らは推測している。
また、本発明において、硝酸根の役割については明らかではないが、反応運転期間中にアンモニア根が脱離して新たな活性点が発現する際のアンモニア根の脱離速度をコントロールしているのではないかと本発明者らは推測している。すなわち、ホットスポット部の発生しやすい反応ガスの入口側の触媒層に充填された触媒が、出口側の触媒層に充填された触媒よりも多くの硝酸根を含むことにより、入口側の触媒層に充填された触媒から急速にアンモニア根が脱離してホットスポット部が発生することを抑制していると本発明者らは推測している。
なお、本発明は必ずしも反応の開始から触媒の寿命が尽きるまでの全ての期間に渡って実施する必要はなく、反応管中でホットスポット部が発生し、メタクリル酸の収率が低下したり、あるいは触媒の熱劣化が進行したりする可能性の高い反応初期段階において実施することが好ましい。
本発明において、各触媒層に充填される触媒は、モリブデンとリンを含んでいる複合酸化物であればよく、アンモニア根と硝酸根を除く触媒の組成は式(1)のものが好ましく、特に好ましくは式(1’)である。
Moabcde (1)
(式中、Mo、PおよびOはそれぞれモリブデン、リンおよび酸素を表し、Xはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Yは鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、バナジウム、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表す。a、b、c、dおよびeは各元素の原子比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦3、0.01≦c≦3、0≦d≦3であり、eは前記各成分の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。)
MoabcY’d'Cufge (1’)
(式中、Mo、P、Cu、VおよびOはそれぞれモリブデン、リン、銅、バナジウムおよび酸素を表し、Xはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、好ましくはカリウム、ルビジウムおよびセシウムである。Y’は鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、好ましくは鉄、亜鉛、ゲルマニウム、ヒ素、アンチモン、ランタンおよびセリウムである。a、b、c、d’、f、gおよびeは各元素の原子比を表し、a=12のとき、bは0.1≦b≦3、好ましくは0.5≦b≦3である。同様にcは0.01≦c≦3、好ましくは0.1≦c≦3である。同様にd’は0≦d’≦2.98、好ましくは0≦d’≦2.5である。同様にfは0.01≦f≦2.99、好ましくは0.01≦f≦2である。同様にgは0.01≦g≦2.99、好ましくは0.01≦g≦2であり、eは前記各成分の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。ただし、d’+f+gは0.02≦(d’+f+g)≦3である。)
本発明に用いる触媒の製造方法は特に限定されず、共沈法、蒸発乾固法、酸化物混合法等を用いることができる。触媒の調製に用いる原料は、特に限定されず、各元素の硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、アンモニウム塩、酸化物、ハロゲン化物、酸素酸等を組み合わせて使用することができる。例えば、モリブデンの原料としてはパラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン、モリブデン酸、塩化モリブデン等、リンの原料としては、リン酸、五酸化リン、リン酸アンモニウム等が使用できる。
具体的な触媒の調製方法としては、少なくともモリブデン、リンおよびXを含む水性スラリーを乾燥したものを焼成する方法が挙げられる。水性スラリーの乾燥方法は特に限定されず、箱型乾燥機、噴霧乾燥機、ドラムドライヤー、スラリードライヤー等を用いる乾燥方法が使用できる。その際に得られる乾燥物(触媒前駆体)は成形を考慮して粉体状であることが好ましい。乾燥物はそのまま成形してもよいし、焼成した後に成形してもよい。成形方法としては特に限定されず、例えば、打錠成形、押出成形、造粒、担持等が挙げられる。担持触媒の担体としては、例えば、シリカ、アルミナ、シリカ・アルミナ、シリコンカーバイド等の不活性担体が挙げられる。成形に際しては、成形物の比表面積、細孔容積および細孔分布を制御したり、機械的強度を高めたりする目的で、例えば、硫酸バリウム、硝酸アンモニウム等の無機塩類、グラファイト等の滑剤、セルロース類、でんぷん、ポリビニルアルコール、ステアリン酸等の有機物、シリカゾル、アルミナゾル等の水酸化物ゾル、ウィスカー、ガラス繊維、炭素繊維等の無機質繊維等の添加剤を適宜添加してもよい。
成形した成形体を焼成する場合、焼成は反応管に充填する前に行っても、反応管の中で行ってもよい。焼成条件は、用いる触媒の原料、触媒組成、調製条件等によって異なるので一概には言えないが、通常、空気等の酸素含有ガス流通下および/または不活性ガス流通下で300〜500℃、好ましくは300〜450℃で、0.5時間以上、好ましくは1〜40時間行われる。
本発明では、触媒中にアンモニア根またはアンモニア根および硝酸根を導入するために、成形体の成形時に少なくとも1種のアンモニア根またはアンモニア根および硝酸根の前駆化合物を使用してもよい。
なお、反応器内に充填される一部の触媒層は、前記のアンモニア根含有量および/または硝酸根についての関係を満足する限り、アンモニア根および/または硝酸根を含まない触媒が充填された触媒層であってもよい。しかし、より長期にわたって安定にメタクリル酸を製造することができることから、全ての触媒層の触媒にはアンモニア根またはアンモニア根および硝酸根が含まれていることが好ましい。
本発明のメタクリル酸の製造方法で反応を行う際の条件は特に限定されず、公知の反応条件を適用することができる。以下に、反応条件について説明する。
触媒充填部に流通させる原料ガスは少なくともメタクロレインと分子状酸素を含有するものである。
原料ガス中のメタクロレインの濃度は広い範囲で変えることができるが、1〜20容量%が好ましく、特に3〜10容量%が好ましい。原料のメタクロレインには、水、低級飽和アルデヒド等の実質的に反応に影響を与えない不純物が少量含まれている場合があるが、原料ガスにはこのようなメタクロレイン由来の不純物が含まれていてもよい。
原料ガス中の分子状酸素の濃度はメタクロレインの0.4〜4倍モルが好ましく、特に0.5〜3倍モルが好ましい。原料ガスの分子状酸素源には空気を用いるのが工業的に有利であるが、必要に応じて純酸素で富化した空気も使用できる。また原料ガスは、窒素、炭酸ガス等の不活性ガス、水蒸気等で希釈されていることが好ましい。
気相接触酸化の反応圧力は常圧〜数気圧である。反応温度は、通常200〜450℃、好ましくは250〜400℃である。原料ガスと触媒の接触時間は通常1.5〜15秒、好ましくは2〜7秒である。
以下、本発明を実施例を用いて説明する。実施例および比較例中の「部」は質量部を意味する。メタクリル酸の製造における原料ガスと生成物の分析はガスクロマトグラフィーを用い、触媒中のアンモニア根の測定はケルダール法により、硝酸根の測定はイオンクロマトグラフィーを用いて行った。また、原料であるメタクロレインの転化率、生成したメタクリル酸の選択率および収率は以下のように定義される。
メタクロレイン転化率(%)=(B/A)×100
メタクリル酸選択率(%)=(C/B)×100
メタクリル酸単流収率(%)=(C/A)×100
ここで、Aは供給したメタクロレインのモル数、Bは反応したメタクロレインのモル数、Cは生成したメタクリル酸のモル数である。
〔実施例1〕
パラモリブデン酸アンモニウム100部、メタバナジン酸アンモニウム4.4部および硝酸セシウム9.2部を純水300部に加熱溶解した。これに85質量%リン酸8.7部を純水10部に溶解した溶液、ついで三酸化アンチモン5.5部を加え、攪拌しながら95℃に昇温した後、硝酸銅1.1部を純水10部に溶解した溶液を加えた。更にこの混合液を95℃で15分間攪拌した後に加熱攪拌しながら蒸発乾固し、得られた固形物を130℃で16時間乾燥させた後に粉砕した。こうして得られた粉体100部にグラファイト3部を添加し、続いて打錠成形機により、外径5mm、内径2mm、長さ5mmのリング状に成形した。
(触媒1の調製)
このようにして得られた成形体を空気焼成下に370℃で5時間焼成して「触媒1」を得た。触媒1の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs1
であり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0061部、硝酸根の平均値は0.000072部であった。
(触媒2の調製)
触媒1の調製と同様、前記成形工程で得られた成形体を空気焼成下に390℃で5時間焼成して「触媒2」を得た。触媒2の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs1
と触媒1と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0024部、硝酸根の平均値は0.000036部であった。
(メタクリル酸の製造)
内径14mmの反応管1本を有する固定床管型反応器を用いてメタクリル酸の製造を行った。反応管の原料ガス入口側には触媒1を10g、出口側には触媒2を10g充填し、メタクロレイン5容量%、酸素10容量%、水蒸気20容量%および窒素65容量%からなる原料ガスを反応温度290℃、接触時間3.6秒で通じた。結果を表1に示した。また、反応開始から2000時間までの期間の触媒層中における熱媒浴の温度と触媒層の温度との差の最大値(ΔTmax)は19℃であった。
〔実施例2〕
(触媒3の調製)
実施例1と同様にして得た成形体を空気焼成下に370℃で3時間焼成して「触媒3」を得た。触媒3の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs1
と触媒1と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0071部、硝酸根の平均値は0.000096部であった。
(触媒4の調製)
実施例1と同様にして得た成形体を空気焼成下に390℃で7時間焼成して「触媒4」を得た。触媒4の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs1
と触媒1と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0014部、硝酸根の平均値は0.000012部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管の原料ガス入口側に触媒3を10g、出口側に触媒4を10g充填した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは23℃であった。
〔実施例3〕
(触媒5の調製)
実施例1と同様にして得た成形体を空気焼成下に380℃で3時間焼成して「触媒5」を得た。触媒5の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs1
と触媒1と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0049部、硝酸根の平均値は0.000063部であった。
(触媒6の調製)
実施例1と同様にして得た成形体を空気焼成下に380℃で7時間焼成して「触媒6」を得た。触媒6の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs1
と触媒1と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0036部、硝酸根の平均値は0.000045部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管の原料ガス入口側に触媒5を10g、出口側に触媒6を10g充填した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは21℃であった。
〔比較例1〕
(触媒7の調製)
実施例1と同様にして得た成形体を空気焼成下に380℃で5時間焼成して「触媒7」を得た。触媒7の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs1
と触媒1と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0043部、硝酸根の平均値は0.000054部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管に触媒7のみを20g充填した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは33℃であった。
〔比較例2〕
(メタクリル酸の製造)
反応管の原料ガス入口側に触媒2を10g、出口側に触媒1を10g充填した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは38℃であった。
〔実施例4〕
(触媒8の調製)
三酸化モリブデン100部、五酸化バナジウム2.6部、85質量%リン酸6.7部を純水800部に加え、還流下で3時間加熱攪拌した。これに酸化銅1.4部を加え、さらに還流下で2時間加熱攪拌した。還流後の混合液を50℃に冷却し、硝酸カリウム7.1部を純水40部に溶解した溶液を加え、さらに硝酸アンモニウム14.7部を純水60部に溶解した溶液を加え、加熱攪拌しながら蒸発乾固した。得られた固形物を実施例1と同様の方法で乾燥および成形を施した。このようにして得られた成形体を空気焼成下に380℃で5時間焼成して「触媒8」を得た。触媒8の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo1210.5Cu0.31.2
であり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0060部、硝酸根の平均値は0.000052部であった。
(触媒9の調製)
前記、触媒8の調製において、硝酸アンモニウム14.7部を純水60部に溶解した溶液を、硝酸アンモニウム9.8部を純水40部に溶解した溶液に変更した以外は触媒8の調製と同様にして成形体を得た。このようにして得られた成形体を空気焼成下に390℃で5時間焼成して「触媒9」を得た。触媒9の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo1210.5Cu0.31.2
と触媒8と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0026部、硝酸根の平均値は0.000016部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管の原料ガス入口側に触媒8を8g、出口側に触媒9を12g充填し、反応温度を290℃から285℃に変更した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは21℃であった。
〔比較例3〕
(触媒10の調製)
実施例4中の触媒9の調製と同様にして得られた成形体を空気焼成下に380℃で5時間焼成して「触媒10」を得た。触媒12の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo1210.5Cu0.31.2
と触媒8と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0039部、硝酸根の平均値は0.000034部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管に触媒10のみを20g充填した以外は実施例4と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは32℃であった。
〔実施例5〕
パラモリブデン酸アンモニウム100部、メタバナジン酸アンモニウム2.8部および硝酸セシウム9.2部を純水400部に溶解した。これを攪拌しながら、85%リン酸8.2部を純水10部に溶解した溶液を加え、95℃に昇温した。次いで、硝酸銅3.4部、硝酸第二鉄7.6部、硝酸亜鉛1.4部および硝酸マグネシウム1.8部を純水80部に溶解した溶液を加えた。さらにこの混合液を100℃で30分間攪拌した。得られた水性スラリーを並流式噴霧乾燥機により、乾燥機入口温度300℃、スラリー噴霧用回転盤20000回転/分の条件で乾燥した。このようにして得られた乾燥物を実施例1と同様の方法で乾燥および成形を施した。
(触媒11の調製)
このようにして得られた成形体を空気焼成下に370℃で5時間焼成して「触媒11」を得た。触媒11の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.50.5Cu0.3Fe0.4Mg0.15Zn0.1Cs1
であり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0051部、硝酸根の平均値は0.000046部であった。
(触媒12の調製)
触媒11の調製と同様、前記成形工程で得られた成形体を空気焼成下に390℃で5時間焼成して「触媒12」を得た。触媒12の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.50.5Cu0.3Fe0.4Mg0.15Zn0.1Cs1
と触媒11と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0022部、硝酸根の平均値は0.000022部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管の原料ガス入口側に触媒11を12g、出口側に触媒12を8g充填した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは18℃であった。
〔比較例4〕
(触媒13の調製)
実施例5と同様にして得た成形体を空気焼成下に380℃で5時間焼成して「触媒13」を得た。触媒13の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.50.5Cu0.3Fe0.4Mg0.15Zn0.1Cs1
と触媒11と同じであり、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0039部、硝酸根の平均値は0.000034部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管に触媒13のみを20g充填した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは29℃であった。
〔実施例6〕
パラモリブデン酸アンモニウム100部を純水200部に70℃で溶解した。そこへメタバナジン酸アンモニウム2.8部、85質量%リン酸8.2部を純水30部に溶解した溶液、硝酸銅1.1部を純水30部に溶解した溶液および硝酸鉄3.8部を純水10部に溶解した溶液を順次加え、これを攪拌しながら90℃まで加熱し、液温を90℃に保ちつつ5時間攪拌し後に、硝酸セシウム9.2部を純水100部に溶解した溶液を加え、加熱攪拌しながら蒸発乾固し、得られた固形物を130℃で16時間乾燥させた後に粉砕した。こうして得られた粉体を実施例1と同様の方法で成形し、成形体を得た。
(触媒14の調製)
このようにして得られた成形体を空気焼成下に390℃で5時間焼成して「触媒14」を得た。触媒14の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.50.5Cu0.1Fe0.2Cs1
であり、触媒層単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0027部、硝酸根の平均値は0.000024部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管の原料ガスの入口側に触媒1を10g、出口側に触媒14を10g充填した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは20℃であった。
〔実施例7〕
(触媒15の調製)
実施例6と同様にして得た成形体を空気焼成下に370℃で5時間焼成して「触媒15」を得た。触媒15の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.50.5Cu0.1Fe0.2Cs1
であり、触媒層単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0065部、硝酸根の平均値は0.000060部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管の原料ガスの入口側に触媒15を10g、出口側に触媒2を10g充填した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは18℃であった。
〔比較例5〕
(触媒16の調製)
実施例6と同様にして得た成形体を空気焼成下に380℃で5時間焼成して「触媒16」を得た。触媒16の酸素原子とアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.50.5Cu0.1Fe0.2Cs1
であり、触媒層単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0044部、硝酸根の平均値は0.000048部であった。
(メタクリル酸の製造)
反応管に触媒16のみを20g充填した以外は実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行った。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは35℃であった。
〔実施例8〕
(触媒17の調製)
実施例1と同様にして得た成形体20gを実施例1と同様の反応管に充填した後、乾燥空気を接触時間10秒で供給しながら25℃/hrで380℃まで昇温し、そのまま5時間焼成して「触媒17」を得た。触媒17のアンモニア根と硝酸根を除く組成は、
Mo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs1
であった。
(メタクリル酸の製造)
焼成終了後反応器の温度を290℃まで降温した後、実施例1と同様の反応ガスを焼成時の空気供給とは逆向きに接触時間3.6秒で通じた。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは22℃であった。
(アンモニア根および硝酸根の定量)
触媒17の調製と同様にして得た触媒を反応管より取り出した後にアンモニア根と硝酸根の定量を行った結果、基準位置よりも原料ガスの入口側(焼成ガスの出口側)に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0054部、硝酸根の平均値は0.000068部であり、基準位置よりも原料ガスの出口側(焼成ガスの入口側)に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0031部、硝酸根の平均値は0.000041部であった。
〔比較例6〕
(触媒18の調製)
実施例1と同様にして得た成形体10gと実施例4の触媒8の調製と同様にして得た成形体9.3gを実施例1と同様の反応管に充填した後、乾燥空気を後者の成形体から前者の成形体が充填された方向に向かって接触時間10秒で供給しながら25℃/hrで380℃まで昇温し、そのまま8時間焼成して「触媒18」を得た。触媒18のアンモニア根と硝酸根を除く組成は、基準位置よりも焼成ガスの出口側(後のメタクリル酸製造における原料ガスの入口側)が、
Mo121.60.8Cu0.1Sb0.8Cs1
であり、焼成ガスの入口側(後のメタクリル酸製造における原料ガスの出口側)が、
Mo1210.5Cu0.31.2
であった。
(メタクリル酸の製造)
焼成終了後反応器の温度を290℃まで降温した後、実施例1と同様の反応ガスを焼成時の空気供給とは逆向きに接触時間3.6秒で通じた。結果を表1に示した。また、このときの触媒層中におけるΔTmaxは30℃であった。
(アンモニア根および硝酸根の定量)
触媒18の調製と同様にして得た触媒を反応管より取り出した後にアンモニア根と硝酸根の定量を行った結果、基準位置よりも原料ガスの入口側(焼成ガスの出口側)に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0044部、硝酸根の平均値は0.000058部であり、基準位置よりも原料ガスの出口側(焼成ガスの入口側)に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニア根の平均値は0.0041部、硝酸根の平均値は0.000036部であった。
Figure 0004745653

Claims (5)

  1. 触媒充填部が原料ガスの入口側から出口側に分割され、触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオンの含有量が異なる触媒が充填された複数の触媒層からなる固定床管型反応器を用いて、メタクロレインを分子状酸素で気相接触酸化するメタクリル酸の製造方法において、
    触媒充填部に充填された触媒の量が、管軸方向に沿って、反応管あたりの全充填量の50質量%となる位置を基準位置とし、
    基準位置より原料ガスの入口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオン含有量の平均値が0.02質量部以下であり、
    基準位置より原料ガスの出口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオン含有量の平均値と、基準位置より原料ガスの入口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオン含有量の平均値の比が、質量比で1:α(1.3≦α≦10)であることを特徴とするメタクリル酸の製造方法。
  2. 前記基準位置より原料ガスの出口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれるアンモニアおよび/またはアンモニウムイオンの含有量の平均値が0.0005〜0.01質量部であることを特徴とする請求項1記載のメタクリル酸の製造方法。
  3. 触媒充填部に充填された触媒の量が、管軸方向に沿って、反応管あたりの全充填量の50質量%となる位置を基準位置とし、
    基準位置より原料ガスの入口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれる硝酸および/または硝酸イオン含有量の平均値が0.0003質量部以下であり、
    基準位置より原料ガスの出口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれる硝酸および/または硝酸イオン含有量の平均値と、基準位置より原料ガスの入口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれる硝酸および/または硝酸イオン含有量の平均値の比が、質量比で1:β(1.1≦β≦10)であることを特徴とする請求項1または2記載のメタクリル酸の製造方法。
  4. 前記基準位置より原料ガスの出口側に充填された触媒単位質量部あたりに含まれる硝酸および/または硝酸イオンの含有量の平均値が0.000001〜0.0001質量部であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のメタクリル酸の製造方法。
  5. 触媒が下記式(1)の組成で表される複合酸化物であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のメタクリル酸の製造方法。
    Moabcde (1)
    (式中、Mo、PおよびOはそれぞれモリブデン、リンおよび酸素を表し、Xはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Yは鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、バナジウム、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表す。a、b、c、dは、a=12として、0.1≦b≦3、0.01≦c≦3、0≦d≦3を満足する各元素の原子比であり、eは前記a、b、c、dで表される各元素の前記原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。)
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