JP4742591B2 - エレベータの終端安全装置 - Google Patents
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Description
ところで、かご上に乗って保守点検作業を行う場合は、上記頂部隙間では狭小に過ぎることがある。また、作業の安全を考慮してかご上に安全柵が設けられることがあり、このような場合は安全柵と昇降路天井との衝突を阻止するため、上記頂部隙間よりも大きな空間が必要となる。
また、かご上に折り畳み柵を設け、この折り畳み柵が起立しているときは、平常運転スイッチ及びかご内保守運転スイッチのいずれによっても運転できないようにする。かご上保守運転スイッチの場合は、折り畳み柵の起伏には関係なく運転できるようにしたものもある(特許文献2)。
更にまた、かご上の手摺装置が起立して起立スイッチが動作した状態で上昇限度スイッチがかごに取り付けられたカムに押圧されると、かごが最上階乗場に到達する手前で停止する。この停止によって、手摺装置が昇降路頂部の機器と衝突するのを防止するようにしたものもある(特許文献3)。
また、特許文献2に記載のものは、かご上保守運転スイッチによって運転する場合は、折り畳み柵の起伏には関係なく運転できるため、かご上の作業空間が確保されず、作業者を十分保護することができない、という問題があった。
更に、特許文献3に記載のものも、手摺装置が起立している場合は、かごは手前で停止するので、手摺装置と昇降路頂部の機器との衝突は回避されるものの、手摺装置の起伏には関係なく運転できるため、かご上の作業者の保護に欠ける、という問題があった。
かご上保守モード切替スイッチとかご上保守運転スイッチによって保守運転する場合は、安全柵が起立しているときのみ保守運転を可能にしたので、かご上の作業者を保護することができる、という効果を奏する。
また、保守運転用上部リミットスイッチの動作によって上昇運転が停止するので、安全柵と昇降路最上部との干渉を防止すると共にかご上での作業空間を確保することができる、という効果も奏する。
更に、かごは、通常運転用下部リミットスイッチの動作点まで下降することができるので、昇降路の広範囲に亘って保守点検作業が可能になる、という効果も併せて奏する。
また、安全柵が平伏しているときは、通常運転用上部リミットスイッチが動作するまで上昇できるので、昇降路の広範囲に亘って保守運転が可能となる、という効果も奏する。
更に、下降運転の場合は、安全柵の起伏に関係なく保守運転用下部リミットスイッチの動作によって下降運転が停止するので、昇降路最下部との干渉を防止すると共に昇降路最下部における作業空間を確保することができる、という効果も併せて奏する。
また、安全柵が平伏しているときは、通常運転用上部リミットスイッチが動作するまで上昇できるので、昇降路の広範囲に亘って保守運転が可能となる、という効果も奏する。
更に、下降運転の場合は、安全柵の起伏には関係なく通常運転用下部リミットスイッチの動作点まで下降することができるので、広範囲な保守点検作業が可能になる、という効果も併せて奏する。
実施の形態1.
図1から図8は、この発明の実施の形態1を示す。
図1は、乗客を搬送する通常モードで運転中のかご6が、最上階3に着床したときの昇降路1の最上部を示す昇降路縦断面図である。最上階3の出入口4には乗場戸5が設置されている。かご6は、昇降路天井2に取り付けられたそらせ車22sに巻き掛けられた主策22rに吊持されている。かご6には、かご操作盤7が取り付けられており、かご内保守運転盤8が組み込まれている。このかご内保守運転盤8は、図5に示したとおり、キー8aによって常時施錠されており、保守運転時に開放されて使用される。かご内保守運転盤8内は、かご内保守モード切替スイッチ9とかご内保守運転スイッチ10とで構成されている。かご内保守モード切替スイッチ9は、乗客を搬送する通常モードと保守点検のための保守モードに択一的に切り替える。かご内保守運転スイッチ10は、押されている期間中、低速で上昇運転を継続する上昇運転釦10uと、同じく下降運転を継続する下降運転釦10dとからなる。
かご6の側部には、長手を上下方向へ向けてカム13が取り付けられている。また、昇降路1の側壁には、カム13によって作動する通常運転用上部リミットスイッチ14と、保守運転用上部リミットスイッチ15が取り付けられている。通常運転用上部リミットスイッチ14は、かご6が最上階3よりも距離δu1だけ上位へ行き過ぎた第1の上部定点Pu1に達したときにカム13に対向して作動する。この距離δu1は頂部隙間Tcよりも小さい値に設定されている。このため、かご6は通常運転用上部リミットスイッチ14によって上昇運転を阻止されるので、かご6は昇降路最上部を構成するそらせ車22s又は昇降路天井2に衝突することはない。
かご3上には、かご上保守運転盤16が設置されている。このかご上保守運転盤16は、図5に示したとおり、かご内保守運転盤8と同様であって、かご上保守モード切替スイッチ17とかご上保守運転スイッチ18とで構成されている。かご上保守モード切替スイッチ17は運転モードを通常モードと保守モードに択一的に切り替える。かご上保守運転スイッチ18は、押されている期間中、低速で上昇運転を継続する上昇運転釦18uと、同じく下降運転を継続する下降運転釦18dとからなる。
昇降路底面21には、緩衝器20、巻上機22及び制御盤23が設置されている。最下階24の乗場には昇降路外保守運転盤29が設置されている。この昇降路外保守運転盤29は、図5に示したとおり、かご内保守運転盤8と同様であって、昇降路外保守モード切替スイッチ30と昇降路外保守運転スイッチ31とで構成されている。昇降路外保守モード切替スイッチ30は運転モードを通常モードと保守モードに択一的に切り替える。昇降路外保守運転スイッチ31は、押されている期間中、低速で上昇運転を継続する上昇運転釦31uと、同じく下降運転を継続する下降運転釦31dとからなる。出入口25には乗場戸26が設置されている。
なお、緩衝器20は、かご6の速度に見合ったストロークを備えたものが選択される。このため、最下階24の床面から昇降路底面21までのピットの深さPdoは、緩衝器20を収納することができる深さであると共に、かご6が最下階24に着床したときに、かご6の下面から緩衝器20の上面まで、所定の走行余裕Rbdが生じるように設定されている。
保守運転用下部リミットスイッチ28は、かご6が最下階24よりも距離δd2だけ手前の第2の下部定点Pd2に達したときにカム13に対向して作動する。
なお、ピットに入るには、作業者32は昇降路外保守運転盤29を操作して第2の下部定点Pd2よりも上位まで一旦かご6を上昇させる。手動で乗場戸26を開いて昇降路底面21へ下りる。必要に応じて昇降路外保守運転盤29を操作してかご6を昇降させ、第2の下部定点よりも上位にかご6を停止させることにより、作業空間を任意に調節することができる。
制御盤23は、マイコンと昇降制御装置23aで構成されている。マイコン部分は、CPU35にバスライン36を介して接続されたROM37、RAM38及び入出力装置39からなる。ROM37には図6から図8に示すプログラム及び固定的なデータが格納され、RAM38には一時的なデータが格納される。入出力装置39は外部装置に接続されていて、信号の授受が行われる。昇降制御装置23aは、マイコンからの演算結果に基いて巻上機22mを制御する。
なお、かご内保守運転盤8は、キー8aによって閉鎖されており、昇降路外保守運転盤29はキー29aによって閉鎖されている。このため、かご内保守運転盤8及び昇降路外保守運転盤29は不特定人によって濫用されることはない。
図6は、かご上保守モード切替スイッチ17及びかご上保守運転スイッチ18によって保守運転を行う場合の動作を示す流れ図である。図において、手順S11で、かご上保守モード切替スイッチ17が操作されたか調べる。操作されて保守モードになった場合は手順S12へ移り、かご上保守運転スイッチ18が操作されているか調べる。操作されている場合は手順S13へ移り、起伏検出器12の出力信号によって、かご6上の安全柵11が起立しているか調べる。起立している場合は、手順S14へ移る。
手順S32で、下降運転釦31dが操作されている場合は手順S33へ移り、保守運転用下部リミットスイッチ28が作動しているか調べる。作動している場合は、手順S34へ移り、保守運転停止指令を昇降制御装置23aへ出力する。手順S33で保守運転用下部リミットスイッチ28が作動していない場合は、手順S35へ移り、下降方向の保守運転指令を昇降制御装置23aへ出力する。
手順S36で、安全柵11が平伏している場合は、手順S38へ移り、通常運転用上部リミットスイッチ14が作動しているか調べる。作動している場合は、手順S34へ移り、保守運転停止指令を昇降制御装置23aへ出力する。手順S38で通常運転用上部リミットスイッチ14が作動していない場合は、手順S35へ移り、上昇方向の保守運転指令を昇降制御装置23aへ出力する。
手順S52で、下降運転釦10dが操作されている、と判断された場合は手順S53へ移る。ここで、通常運転用下部リミットスイッチ27が作動しているか調べる。作動している場合は、手順S54へ移り、保守運転停止指令を昇降制御装置23aへ出力する。手順S53で通常運転用下部リミットスイッチ28が作動していない場合は、手順S55へ移り、下降方向の保守運転指令を昇降制御装置23aへ出力する。
手順S56で、安全柵11が平伏している場合は、手順S58へ移り、通常運転用上部リミットスイッチ14が作動しているか調べる。作動している場合は、手順S54へ移り、保守運転停止指令を昇降制御装置23aへ出力する。手順S58で通常運転用上部リミットスイッチ14が作動していない場合は、手順S55へ移り、上昇方向の保守運転指令を昇降制御装置23aへ出力して処理を終わる。
また、かご6は、保守運転用上部リミットスイッチ15の動作によって上昇運転を停止するので、安全柵11と昇降路最上部を構成する昇降路天井2又はそらせ車22sとの干渉を防止すると共に、かご6上での作業空間を確保することができる。
更に、かご6は、通常運転用下部リミットスイッチ27の動作点まで下降することができるので、昇降路1の広範囲に亘って保守点検作業を行うことができる。
また、安全柵11が平伏しているときは、通常運転用上部リミットスイッチ14が動作するまで上昇できるので、昇降路1の広範囲に亘って保守運転が可能となる。
更に、下降運転の場合は、安全柵11の起伏に関係なく保守運転用下部リミットスイッチ28の動作点で保守運転が阻止されるので、昇降路最下部を構成する緩衝器20又は巻上機22mとかご6との衝突を避けることができると共に、昇降路最下部における作業空間を確保することができる。
また、安全柵11が平伏しているときは、通常運転用上部リミットスイッチ14が動作するまで上昇できるので、昇降路1の広範囲に亘って保守運転が可能となる。
更に、下降運転の場合は、通常運転用下部リミットスイッチ27の動作点まで下降することができるので、広範囲な保守点検作業が可能になる。
更にまた、昇降路外保守モード切替スイッチ30は、かご内保守モード切替スイッチ9に優先するので、同様に作業者32の保護を徹底することができる。
更にまた、かご内保守モード切替スイッチ9は、かご上保守モード切替スイッチ17及び昇降路外保守モード切替スイッチ30の双方が共に保守モードになっていない場合に限って保守モードへの切替えが可能となるので、かご6上及びピットでの保守作業が行われていないことを間接的に確認することができる。
Claims (3)
- 起伏自在な作業用の安全柵が頂部に設けられたかごが、昇降路最上部又は昇降路最下部と干渉するのを防止するエレベータの終端安全装置において、
上記安全柵の起伏を検出する起伏検出器と、
上記かごが最上階を行き過ぎて第1の上部定点に達すると作動して上記かごを停止させて上記昇降路最上部との干渉を防止する通常運転用上部リミットスイッチと、
上記かごが上記最上階よりも下位の第2の上部定点に達すると作動して上記かごを停止させて上記安全柵と上記昇降路最上部との干渉を防止すると共に上記かご上での作業空間を確保する保守運転用上部リミットスイッチと、
上記かごが最下階を行き過ぎて第1の下部定点に達すると作動して上記かごを停止させて上記昇降路最下部との干渉を防止する通常運転用下部リミットスイッチと、
上記かごが上記最下階よりも上位の第2の下部定点に達すると作動して上記かごを停止させて上記昇降路最下部との干渉を防止すると共に上記昇降路最下部における作業空間を確保する保守運転用下部リミットスイッチと、
上記かご上に設けられて人為操作によって作動して運転モードを保守モードに切り替えるかご上保守モード切替スイッチと、
上記かご上に設けられて上記かご上保守モード切替スイッチの操作により上記保守モードに切り替えられているときに人為操作されると操作されている間上記かごを昇降させるかご上保守運転スイッチと、
最下階乗場に設けられて人為操作によって作動して運転モードを保守モードに切り替える昇降路外保守モード切替スイッチと、
上記最下階乗場に設けられて上記昇降路外保守モード切替スイッチの操作により上記保守モードに切り替えられているときに人為操作されると操作されている間上記かごを昇降させる昇降路外保守運転スイッチと、を備え、
上記かご上保守モード切替スイッチが操作されて上記保守モードに切り替えられている場合、上記起伏検出器が上記安全柵の起立状態を検出しているときは、上記かご上保守運転スイッチの操作によって、上記保守運転用上部リミットスイッチの動作点と上記通常運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降し、上記起伏検出器が上記安全柵の平伏状態を検出しているときは、上記かご上保守運転スイッチが操作されても昇降しないようにし、上記かご上保守モード切替スイッチが操作されておらず、かつ、上記昇降路外保守モード切替スイッチが操作されて上記保守モードに切り替えられている場合、上記起伏検出器が上記安全柵の起立状態を検出しているときは、上記昇降路外保守運転スイッチの操作によって、上記保守運転用上部リミットスイッチの動作点と上記保守運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降し、上記起伏検出器が上記安全柵の平伏状態を検出しているときは、上記通常運転用上部リミットスイッチの動作点と上記保守運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降するようにしたエレベータの終端安全装置。 - 起伏自在な作業用の安全柵が頂部に設けられたかごが、昇降路最上部又は昇降路最下部と干渉するのを防止するエレベータの終端安全装置において、
上記安全柵の起伏を検出する起伏検出器と、
上記かごが最上階を行き過ぎて第1の上部定点に達すると作動して上記かごを停止させて上記昇降路最上部との干渉を防止する通常運転用上部リミットスイッチと、
上記かごが上記最上階よりも下位の第2の上部定点に達すると作動して上記かごを停止させて上記安全柵と上記昇降路最上部との干渉を防止すると共に上記かご上での作業空間を確保する保守運転用上部リミットスイッチと、
上記かごが最下階を行き過ぎて第1の下部定点に達すると作動して上記かごを停止させて上記昇降路最下部との干渉を防止する通常運転用下部リミットスイッチと、
上記かご上に設けられて人為操作によって作動して運転モードを保守モードに切り替えるかご上保守モード切替スイッチと、
上記かご上に設けられて上記かご上保守モード切替スイッチの操作により上記保守モードに切り替えられているときに人為操作されると操作されている間上記かごを昇降させるかご上保守運転スイッチと、
上記かご内に設けられて人為操作によって作動して運転モードを保守モードに切り替えるかご内保守モード切替スイッチと、
上記かご内に設けられて上記かご内保守モード切替スイッチの操作により上記保守モードに切り替えられているときに人為操作されると操作されている間上記かごを昇降させるかご内保守運転スイッチと、をさらに備え、
上記かご上保守モード切替スイッチが操作されて上記保守モードに切り替えられている場合、上記起伏検出器が上記安全柵の起立状態を検出しているときは、上記かご上保守運転スイッチの操作によって、上記保守運転用上部リミットスイッチの動作点と上記通常運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降し、上記起伏検出器が上記安全柵の平伏状態を検出しているときは、上記かご上保守運転スイッチが操作されても昇降しないようにし、上記かご上保守モード切替スイッチが操作されておらず、かつ、上記かご内保守モード切替スイッチが操作されて上記保守モードに切り替えられている場合、上記起伏検出器が上記安全柵の起立状態を検出しているときは、上記かご内保守運転スイッチの操作によって、上記保守運転用上部リミットスイッチの動作点と上記通常運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降し、上記起伏検出器が上記安全柵の平伏状態を検出しているときは、上記通常運転用上部リミットスイッチの動作点と上記通常運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降するようにしたエレベータの終端安全装置。 - 請求項1に記載のエレベータの終端安全装置において、
かご内に設けられて人為操作によって作動して運転モードを保守モードに切り替えるかご内保守モード切替スイッチと、上記かご内に設けられて上記かご内保守モード切替スイッチの操作により上記保守モードに切り替えられているときに人為操作されると操作されている間上記かごを昇降させるかご内保守運転スイッチと、をさらに備え、
かご上保守モード切替スイッチが操作されて保守モードに切り替えられている場合、起伏検出器が安全柵の起立状態を検出しているときは、かご上保守運転スイッチの操作によって、保守運転用上部リミットスイッチの動作点と通常運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降し、上記起伏検出器が上記安全柵の平伏状態を検出しているときは、上記かご上保守運転スイッチが操作されても昇降しないようにし、上記かご上保守モード切替スイッチが操作されておらず、かつ、昇降路外保守モード切替スイッチが操作されて保守モードに切り替えられている場合、上記起伏検出器が上記安全柵の起立状態を検出しているときは、昇降路外保守運転スイッチの操作によって、上記保守運転用上部リミットスイッチの動作点と保守運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降し、上記起伏検出器が上記安全柵の平伏状態を検出しているときは、通常運転用上部リミットスイッチの動作点と上記保守運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降するようにし、上記かご上保守モード切替スイッチ及び上記昇降路外保守モード切替スイッチの双方が共に操作されておらず、かつ、上記かご内保守モード切替スイッチが操作されて上記保守モードに切り替えられている場合、上記起伏検出器が上記安全柵の起立状態を検出しているときは、上記かご内保守運転スイッチの操作によって、上記保守運転用上部リミットスイッチの動作点と上記通常運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降し、上記起伏検出器が上記安全柵の平伏状態を検出しているときは、上記通常運転用上部リミットスイッチの動作点と上記通常運転用下部リミットスイッチの動作点の間で昇降するようにしたエレベータの終端安全装置。
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