以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンターを示すものであり、図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンターの画像形成部を示すものである。尚、図3中の矢印は、各回転部材の回転方向を示している。
このフルカラープリンター01は、図2及び図3に示すように、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)用の各感光体ドラム(潜像担持体)11, 12, 13, 14を有する画像形成ユニット1, 2, 3, 4と、これら感光体ドラム11, 12, 13, 14に接触する一次帯電用の帯電ロール(接触型帯電手段)21, 22, 23, 24と、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33, 34を照射して静電潜像を書き込む図2に示すレーザ光学ユニット(露光手段)03と、現像装置 (現像手段)41, 42, 43, 44と、上記4つの感光体ドラム11, 12, 13, 14のうちの2つの感光体ドラム11, 12に接触する第1の一次中間転写ドラム(中間転写体)51及び他の2つの感光体ドラム13, 14に接触する第2の一次中間転写ドラム(中間転写体)52と、上記第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52に接触する二次中間転写ドラム(中間転写体)53と、この二次中間転写ドラム53に接触する最終転写ロール(転写部材)60とで、その主要部が構成されている。
感光体ドラム11, 12, 13, 14は、図3に示すように、共通の接平面Mを有するように一定の間隔をおいて互いに平行に配置されている。また、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52は、各回転軸が該感光体ドラム11, 12, 13, 14軸に対し平行かつ所定の対称面を境界とした面対称の関係にあるように配置されている。さらに、二次中間転写ドラム53は、該感光体ドラム11, 12, 13, 14と回転軸が平行であるように配置されている。
各色毎の画像情報に応じた信号は、図示しない画像処理ユニットによりラスタライジングされて図2に示すレーザ光学ユニット03に入力される。このレーザ光学ユニット03では、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33, 34が画像情報に応じて変調され、対応する色の感光体ドラム11, 12, 13, 14に照射されて静電潜像が書き込まれる。
上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14の周囲では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロセスが実行される。まず、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14としては、例えば、直径20mmのOPC感光体を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラム11, 12, 13, 14は、例えば、95mm/secの回転速度で回転駆動される。上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面は、図3に示すように、接触型帯電手段としての帯電ロール21, 22, 23, 24に、約-800VのDC電圧を印加することによって、例えば約-300V程度に帯電される。なお、上記接触型の帯電手段としては、ロールタイプのもの、フィルムタイプのもの、ブラシタイプのもの等が挙げられるが、どのタイプのものを用いても良い。この実施の形態では、近年、電子写真装置で一般に使用されている帯電ロールを採用している。また、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面を帯電させるために、この実施の形態では、DCのみ印加の帯電方式をとっているが、AC+DC印加の帯電方式を用いても良い。
その後、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面には、露光手段としてのレーザ光学ユニット03によってイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像情報に対応したレーザ光31, 32, 33, 34が照射され、各色毎の入力画像情報に応じた静電潜像が形成される。感光体ドラム11, 12, 13, 14は、レーザ光学ユニット03で静電潜像が書き込まれた際に、その画像露光部の表面電位は-60 V以下程度にまで除電される。
また、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に形成されたイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した静電潜像は、対応する色の現像装置41, 42, 43, 44によって現像され、感光体ドラム11, 12, 13, 14上にイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として可視化される。
この実施の形態では、現像装置41, 42, 43, 44として、磁気ブラシ接触型の二成分現像方式を採用しているが、二成分現像方式であれば、他の現像方式を採用してもこの発明を充分に適用することができることは勿論である。
現像装置41, 42, 43, 44には、それぞれ色の異なったイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)色のトナーと、キャリアからなる二成分現像剤が充填されている。これらの現像装置41, 42, 43, 44は、図2に示すトナーカートリッジ04Y,04M,04C,04K からトナー又は現像剤が補給されると、この補給されたトナー等は、図3に示すように、オーガー404 で充分にキャリアと攪拌されて摩擦帯電される。現像ロール401 の内部には、複数の磁極を所定の角度に配置したマグネットロール(不図示)が固定した状態で配置されている。この現像ロール401 に現像剤を搬送するパドル403 によって、当該現像ロール401 の表面近傍に搬送された現像剤は、現像剤量規制部材402 によって現像部に搬送される量が規制される。この実施の形態では、上記現像剤の量は、30〜50g/m2 であり、また、このとき現像ロール401 上に存在するトナーの帯電量は、概ね-20 〜-35 μC/g 程度である。
上記現像装置41, 42, 43, 44で使用されるトナーとしては、次式で規定される形状係数MLS2が100〜140、例えば、MLS2=130程度のもので、平均粒径が3μm〜10μmの所謂" 球形トナー" が好適に用いられる。
MLS2={(トナー粒子の絶対最大長)×2)}
/{(トナー粒子の投影面積)×π×1/4×100}
上記現像ロール401 上に供給されたトナーは、マグネットロールの磁力によって、キャリアとトナーで構成された磁気ブラシ状となっており、この磁気ブラシが感光体ドラム11, 12, 13, 14と接触している。この現像ロール401 にAC+DCの現像バイアス電圧を印加して、現像ロール401 上のトナーを感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成された静電潜像に現像することにより、トナー像が形成される。この実施の形態では、現像バイアス電圧はACが4 kHz、1.5 kVppで、DCが-230V程度である。
次に、上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成されたイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52上に、静電的に一次転写される。感光体ドラム11, 12上に形成されたイエロー(Y)及びマジェンタ(M)色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、感光体ドラム13, 14上に形成されたシアン(C)及びブラック(K)色のトナー像は、第2の一次中間転写ドラム52上に、それぞれ転写される。従って、第1の一次中間転写ドラム51上には、感光体ドラム11または12のどちらから転写された単色像と、感光体ドラム11及び12の両方から転写された2色のトナー像が重ね合わされた二重色像が形成されることになる。また、第2の一次中間転写ドラム52上にも、感光体ドラム13,14 から同様な単色像と二重色像が形成される。
上記第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 上に感光体ドラム11,12,13,14 からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+250〜+500V程度である。この表面電位は、トナーの帯電状態や雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることになる。上述のように、トナーの帯電量が-20 〜-35 μC/g の範囲内にあり、常温常湿環境下にある場合には、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位は、+380V程度が望ましい。
この実施の形態で用いる第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52は、例えば、外径が42mmに形成され、抵抗値は108 Ω程度に設定される。第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52は、単層、あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102 〜103 Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、第1、第2の中間転写ドラム51, 52の最表面は、代表的にはフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜100 μmの高離型層(R=105 〜109 Ω)として形成し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。ここで重要なのは、抵抗値と表面の離型性であり、高離型層の抵抗値がR=105 〜109 Ω程度であり、高離型性を有する材料であれば、特に材料は限定されない。
このように第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52上に形成された単色又は二重色のトナー像は、二次中間転写ドラム53上に静電的に二次転写される。従って、二次中間転写ドラム53上には、単色像からイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)色の四重色像までの最終的なトナー像が形成されることになる。
この二次中間転写ドラム53上へ第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+600〜+1200 V程度である。この表面電位は、感光体ドラム11, 12, 13, 14から第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52へ転写するときと同様に、トナーの帯電状態や雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることになる。また、転写に必要なのは、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位差であるので、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位に応じた値に設定することが必要である。上述のように、トナーの帯電量が-20 〜-35 μC/g の範囲内にあり、常温常湿環境下であって、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位が+380V程度の場合には、二次中間転写ドラム53の表面電位は、+880V程度、つまり第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位差は、+500V程度に設定することが望ましい。
この実施の形態で用いる二次中間転写ドラム53は、例えば、外径が第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と同じ42mmに形成され、抵抗値は1011Ω程度に設定される。また、上記二次中間転写ドラム53も第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52と同様、単層、あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102 〜103 Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、二次中間転写ドラム53の最表面は、代表的にはフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜100 μmの高離型層として形成し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。ここで、二次中間転写ドラム53の抵抗値は、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 よりも高く設定する必要がある。そうしないと、二次中間転写ドラム53が第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 を帯電してしまい、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位の制御が難しくなる。このような条件を満たす材料であれば、特に材料は限定されない。
次に、上記二次中間転写ドラム53上に形成された単色像から四重色像までの最終的なトナー像は、最終転写ロール60によって、用紙搬送路を通る転写用紙P上に三次転写される。この転写用紙Pは、図2に示すように、給紙カセット05から紙送り工程を経てレジストローラ90を通過し、二次中間転写ドラム53と転写ロール60のニップ部に送り込まれる。この最終転写工程の後、転写用紙P上に形成された最終的なトナー像は、定着器70によって熱及び圧力で定着され、フルカラープリンター01の上部に設けられた排出トレイT上に排出され、一連の画像形成プロセスが完了する。
最終転写ロール60は、例えば、外径が20mmに形成され、抵抗値は108 Ω程度に設定される。この最終転写ロール60は、金属シャフトの上にウレタンゴム等からなる被覆層を設け、その上に必要に応じてコーティングを施して構成されている。最終転写ロール60に印加される電圧は、雰囲気温度、湿度、用紙の種類(抵抗値等)等によって最適値が異なり、概ね+1200 〜+5000 V程度である。この実施の形態では、定電流方式を採用しており、常温常湿環境下で約+6μAの電流を通電して、ほぼ適正な転写電圧(+1600〜+2000 V) を得ている。
これら一連の転写工程においては、各転写工程の転写部位をトナー像が通過するとき、パッシェン放電や電荷注入により、(−)帯電している像中の正規帯電極性トナーの一部が逆極性の(+)帯電トナーとなることがある。この(+)帯電トナーは、次工程へ転写されずに、上流側に逆流することになるので、最もマイナス電位が高い帯電装置21, 22, 23, 24に付着、堆積する。これら帯電装置21, 22, 23, 24のトナーが付着した部分は、放電が活発となり、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面電位が高くなる傾向になるため、トナーの付着が多い部分、トナーの付着が少ない部分、トナーの付着がない部分で感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面電位にムラが生じることになる。感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面電位にムラが生じると、静電潜像を形成させるために当該感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面に画像を一様に露光しても、潜像電位にムラが生じてしまい、現像量に違いが出てきてしまうので、特に中間調画像を現像しようとすると、濃度ムラが目立つことになる。
そこで、このような帯電装置21, 22, 23, 24に付着したトナーによる濃度ムラの発生を防ぐために、この実施の形態では、印字動作前、印字動作後、連続印字持の所定枚数毎など、ある所定のタイミングで以下のようなクリーニング動作を行なうようになっている。
帯電装置21, 22, 23, 24、感光体ドラム11, 12, 13, 14、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 、二次中間転写ドラム53、最終転写ロール60に、最終転写ロール60が最もマイナス電位が高くなるように、順々に電位勾配をつけた電圧を印加することによって、印字動作中に、帯電装置21, 22, 23, 24に付着、堆積した逆極性の(+)帯電トナーを、最終転写ロール60まで順々に転写して移動し、最終転写ロール60に接触して設けたブレードなどの最終クリーニング部材801 を含んだクリーニング装置80によって回収する。
この実施の形態では、帯電装置21, 22, 23, 24の表面電位を0V、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表面電位を-300V、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位を-800V、二次中間転写ドラム53の表面電位を-1300 V、最終転写ロール60の表面電位を-2000 Vに設定している。この電位勾配は、各部材の金属部(シャフト、パイプ)に電圧を給電する方式によって得ているが、例えば、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 又は二次中間転写ドラム53などを電気的に浮かせて、これら部材の抵抗値の関係によって所望の表面電位が得られる場合には、そのような方法をとっても良い。このようなマイナス印加クリーニングモード、つまり逆極性の(+)帯電トナー回収モードによって帯電装置21, 22, 23, 24に付着したトナーによる濃度ムラの発生を防ぐことができる。
なお、必要に応じて、通常の(−)極性に帯電したトナーであって、感光体ドラム11, 12, 13, 14や第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 、及び二次中間転写ドラム53の表面に残留したトナーを、同様の方法にて(印加する電圧の極性のみを反転することによって)除去することができる。
以上が、上記の如く構成されるフルカラープリンタ01における画像形成プロセスであるが、当該フルカラープリンタでは、画像のプリント動作を繰り返すと、現像装置41, 42, 43, 44内のイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーが徐々に消費されるため、当該現像装置41, 42, 43, 44によって現像される各色のトナー像の濃度を測定して、適宜トナーを補給する必要がある。また、上記電子写真方式のフルカラープリンタ01では、静電気を利用しているため、環境変動や経時変化によって画像濃度が変動しやすい。このため、環境変動や経時変化等に対して、プロセスを制御するように構成されている。
その方法の一つとして、現像装置41, 42, 43, 44内の各色のトナー濃度を直接測定するのではなく、感光体や中間転写体、あるいは用紙への転写ロール、転写ベルト等の画像濃度検出媒体の表面に、濃度検出用のパッチ画像を形成し、その濃度を光学濃度センサで検出し、トナーの補給や画像形成条件等を制御する方法がある。
そこで、この実施の形態では、露光手段によって画像露光を施すことにより、潜像担持体上に画像濃度を検出するためのパッチ画像に対応した潜像を形成するとともに、当該パッチ画像の潜像を二成分現像手段に所定の現像バイアスを印加して現像することによりパッチ画像とし、前記パッチ画像の濃度を濃度検出手段により検出して、当該濃度検出手段の検出結果に基づいて、前記現像手段に印加する現像バイアスと前記露光手段による露光量を制御することにより、画像濃度を調整する画像濃度調整装置において、前記潜像担持体上に一種類のパッチ画像を形成し、当該パッチ画像の前記濃度検出手段による検出結果に基づいて、前記現像手段に印加する現像バイアスと前記露光手段による露光量を制御する制御手段を備え、前記制御手段によって現像手段に印加する現像バイアスと露光手段による露光量を制御することにより、出力画像の特定高濃度とハーフトーン濃度をそれぞれの目標値に合わせるように構成されている。
また、この実施の形態では、前記パッチ画像の前記濃度検出手段による検出結果に基づいて、出力画像の特定高濃度が目標濃度と一致するように、制御手段によって現像手段に印加する現像バイアスを制御するように構成されている。
さらに、この実施の形態では、前記パッチ画像の前記濃度検出手段による検出結果に基づいて、ハーフトーン画像の濃度が目標濃度と一致するように、制御手段によって露光手段による露光量を制御するように構成されている。
又、この実施の形態では、前記出力画像の特定高濃度は、前記露光手段による露光量を変化させた場合でも、前記出力画像の濃度がほとんど変化しない最高濃度に設定されている。
更に、この実施の形態では、前記パッチ画像の前記濃度検出手段による検出結果と、前記出力画像の特定高濃度及びハーフトーン濃度との関係が予め既知であるように構成されている。
すなわち、この実施の形態では、最終転写ロール60や二次中間転写ドラム53等の画像濃度検出媒体上において、その軸方向の同じ位置に、プロセス方向には位置をずらして、画像濃度検出用の一種類のパッチ画像を形成することにより、1つの濃度検出手段で各色の一種類のパッチ画像の光学濃度を検出することができるように構成されている。
感光体ドラム11, 12, 13, 14上でパッチ画像を検出するには、各感光体ドラム11, 12, 13, 14に対して、つまり4つの濃度検出手段が必要となってしまう。第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 上であれば、2つの濃度検出手段で良い。二次中間転写ドラム53上あるいは最終転写ロール60上であれば、1つの濃度検出手段で良い。また、パッチ画像に基づいて画像濃度を制御する場合には、下流のプロセスの方が用紙に近い条件となるので好ましい。つまり、二次中間転写ドラム53、更に好ましくは最終転写ロール60を、パッチ画像の濃度を検出する画像濃度検出媒体とするのが良い。
この実施の形態では、図3に示すように、最終転写ロール60上にパッチ画像を転写し、当該最終転写ロール60上に転写されたパッチ画像の濃度を、濃度検出手段としての光学濃度センサ100 で検出するように構成されている。
上記パッチ画像は、非画像領域ここでは画像を形成していないタイミングで、画像形成時と同じ帯電、露光、転写条件で、直流電圧に交流電圧を重畳した所定の現像バイアス電圧(DC+AC)を用いて、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色につき、画像濃度Cin33%の10×12mmのものを、図4に示すように、最終転写ロール60上に3 mmの間隔で形成するようになっている。ここで、パッチ画像200 の画像濃度がCin33%に設定されているのは、当該パッチ画像200 をレーザ光学ユニット03で万線スクリーンを用いて形成する際に、万線スクリーンを2ON−4OFFのタイミングで画像露光することにより、容易に形成することができるからである。
ところで、図5は、現像バイアスの直流成分を変化させた場合におけるベタ(最高濃度)画像とハーフトーン画像の濃度変化を示したグラフである。
この図5から明らかなように、現像バイアスの直流成分の電圧を上げていくと、ベタ画像及びハーフトーン画像の濃度が上昇することがわかる。
一方、図6は露光手段としてのレーザ光学ユニット03の露光量(レーザダイオード(LD)の光量)を変化させた場合におけるベタ(最高濃度)画像とハーフトーン画像の濃度変化を示したグラフである。
この図6から明らかなように、LDの光量を上げると、それに伴ってハーフトーン画像の濃度が上昇するのに対して、LDの光量を上げるても、ベタ画像の濃度がほとんど変化しないことがわかる。その理由は、通常、レーザ光学ユニット03のLDの光量は、図7に示すように、当該LDの光量が変化しても、感光体ドラムの表面電位の変化が小さい範囲に設定されており、ハーフトーン画像の場合には、LDの光量の変化に伴って、感光体ドラムの表面電位が変動し、濃度が変化するのに対し、ベタ画像の場合には、100%画像露光が施されるため、LDの光量が変化しても、感光体ドラムの表面電位の変動が殆ど濃度に影響しないからである。
そこで、本実施の形態では、上記の特性に鑑みて、以下のような手段によって、一種類のパッチ画像で、現像手段における現像バイアスの制御とともに、露光手段としてのレーザ光学ユニット03の露光量の制御を行うように構成されている。
即ち、図8に示すように、あらかじめ目標とするベタ画像の濃度(Target_SAD)と、目標とするハーフトーン画像の濃度(Target_HT)を設定しておき、パッチ画像を形成して、当該パッチ画像の濃度(Patch_SAD)を光学濃度センサ100 によって測定する。尚、それに先だって、パッチ画像の濃度(Patch_SAD)の読み値に対して、ベタ画像とハーフトーン画像の濃度がどのように変化するかの特性を予め測定しておく。
そして、先ず、パッチ画像の濃度(Patch_SAD)から求められるベタ画像の濃度を、目標画像濃度(Target_SAD)に合わせるために、現像バイアスの直流成分を制御する。この現像バイアスの変更量は、図8に示すように、パッチ画像の濃度(Patch_SAD)と、目標とするベタ画像の濃度(Target_SAD)との差(Dif_SAD)に相当する量である。次に、現像バイアスの直流成分がDif_SADに相当する分だけ変更されると、図8に示すように、ハーフトーンの画像濃度も、当該現像バイアスの直流成分の変更量に応じて、Dif_HT_Fixだけ変化する。
そのため、次に、上記パッチ画像の濃度(Patch_SAD)の検出結果に基づいて、ハーフトーン画像の濃度を目標とするハーフトーン画像の濃度(Target_HT)に一致させるには、上述した現像バイアスの直流成分を変更したことに伴うハーフトーン画像の濃度の変化分(Dif_HT_Fix)と、本来のパッチ画像の濃度(Patch_SAD)と目標とするハーフトーン画像の濃度(Target_HT)の差(Dif_HT)を合算した最終的なDif_HTに相当する分だけLD光量を変化させれば、ベタ画像の濃度を目標画像濃度(Target_SAD)に合わせたままの状態で、ハーフトーン画像の濃度を目標とする濃度に合わせることができることになる。その理由は、LD光量の変化量は、図8に示したように、ベタ画像の濃度変化にほとんど寄与しないので、結果としてベタ画像とハーフトーン画像の双方を所望の濃度に合わせることが可能となるためである。
上記光学濃度センサ100 は、図9に示すように、最終転写ロール60の軸方向の中央部に、当該最終転写ロール60の外周において、半径方向の延長線上に位置するように配置されている。この光学濃度センサ100 は、ホルダ101 内に固定した状態で取り付けられている。また、最終転写ロール60の下部には、ブレード状の最終クリーニング部材801 を備えたクリーニング装置80が配設されている。なお、図6中、802 はトナー回収ボックス、803 は最終転写ロール60の支持フレーム、804 は支持フレーム803 に設けられた除電器、805 はバイアスプレートをそれぞれ示している。
また、上記光学濃度センサ100 は、図10に示すように、鏡面反射光を検知する鏡面反射型のセンサとなっており、最終転写ロール60表面の検知位置に対して、所定の入射角度φだけ傾斜して配置されたLED等からなる発光素子102 と、この発光素子102 から最終転写ロール60表面の検知位置に照射され、当該検知位置から正反射される鏡面反射光を検知するため、最終転写ロール60表面の検知位置に対して、前記所定の入射角度と等しい反射角度だけ傾斜して配置されたフォトトランジスタ等からなる受光素子103 とから構成されている。
なお、上記光学濃度センサ100 としては、図11に示すように、拡散光を検知する拡散反射型のセンサを用いてよい。また、鏡面反射型のセンサと拡散反射型のセンサの双方を用いても良い。この場合には、鏡面反射成分と散乱光成分の両方の値に基づいてトナー濃度を検知することにより、トナー濃度の検知精度を一層向上させることが可能となる。
図1はこの実施の形態に係る画像形成装置の制御回路を示すブロック図である。
図1において、300 は光学濃度センサ100 の検知結果に基づいて、現像装置41, 42, 43, 44の現像バイアス電圧を制御するとともに、レーザ光学ユニット03におけるLD光量を制御する制御手段としてのMCU、301 はMCU300 からの出力信号に基づいて、現像装置41, 42, 43, 44に印加する現像バイアスの直流電圧Vbiasを発生する現像バイアス発生用の高圧電源、302 はMCU300 からの出力信号に基づいて、帯電装置21, 22, 23, 24に共通に印加するバイアス電圧を発生する帯電バイアス用の高圧電源をそれぞれ示すものである。なお、上記現像装置41, 42, 43, 44は、現像バイアスの交流電圧が各色共通に設定されている。
以上の構成において、この実施の形態に係る画像濃度調整装置を適用した画像形成装置では、次のようにして、装置の小型化及び低コスト化を達成しつつ、画像調整時間を大幅に短縮することが可能であり、トナーの無駄な消費を防止することができるとともに、カラーバランスが崩れるのを抑制することができ、画質の向上が可能となっている。
すなわち、この実施の形態に係るフルカラープリンター01では、所定のプリント枚数や所定の時間間隔毎などの所定間隔で、プリントジョブを開始するときに、画像濃度を調整する画像濃度調整モードが実行される。
図12は上記フルカラープリンター01において実行される画像濃度調整モードのアルゴリズムを示すものであり、当該アルゴリズムに基づいて特定高濃度としてのベタ画像(最高濃度)とハーフトーン画像の濃度が調整される。
まず、上記フルカラープリンター01では、図2及び図3に示すように、画像濃度調整モードにおいて、各画像形成ユニット1, 2, 3, 4でイエロー、マジェンタ、シアン、ブラックの各色のパッチ画像200 が一種類のみ作成される。これらの一種類のパッチ画像200 としては、例えば、図4に示すように、幅10mm、長さ12mmの矩形状に形成された画像が用いられる。また、上記パッチ画像200 は、例えば、その濃度が33%に設定され、感光体ドラム11, 12, 13, 14上にパッチ画像200 をレーザ光学ユニット03で書き込む際に、レーザー光31, 32, 33, 34を2ライン連続してon状態にした後、4ライン連続してOFF状態とする、所謂2on4offの画像露光が施される。上記イエロー、マジェンタ、シアン、ブラックの各感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成された静電潜像は、通常の画像形成時と同じ所定の現像バイアスが印加された現像装置41, 42, 43, 44によって対応する色のトナーで現像され、トナー像となる。上記各画像形成ユニット1, 2, 3, 4によって形成されたイエロー、マジェンタ、シアン、ブラックの各色のパッチ画像200 は、各色の感光体ドラム11, 12, 13, 14から第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 及び二次中間転写ドラム53を介して、最終転写ロール60上に転写され、当該最終転写ロール60の表面に対向するように配置された光学濃度センサ100 によって検出される(ステップ101)。
上記光学濃度センサ100 によって検知されたイエロー、マジェンタ、シアン、ブラックの各色のパッチ画像200 の濃度値は、図1に示すように、MCU300 に入力される。このMCU300 では、図12に示すように、予め設定されているベタ画像の目標濃度(Target_SAD)と、検知されたパッチ画像の濃度値(Patch_SAD)との差であるDif_SADが演算される(ステップ102)。このDif_SADがプラスである場合には、パッチ画像の濃度値Patch_SADが目標濃度Target_SADより高いことを意味し、現像バイアスの直流電圧を下げる調整が行われることになる。一方、上記Dif_SADがマイナスである場合には、パッチ画像の濃度値Patch_SADが目標濃度Target_SADより低いことを意味し、現像バイアスの直流電圧を上げる調整が行われることになる。
次に、上記MCU300 では、予め設定されているハーフトーン画像の目標濃度(Target_HT)と、検知されたパッチ画像の濃度値Patch_SADとの差であるDif_HTが演算される(ステップ103)。このDif_HTがプラスである場合には、パッチ画像の濃度値Patch_SADがハーフトーン画像の目標濃度(Target_HT)より高いことを意味し、レーザ光学ユニット03のLD(レーザーダイオード)光量を下げる調整が行われることになる。一方、上記Dif_HTがマイナスである場合には、パッチ画像の濃度値Patch_SADが目標濃度Target_HTより低いことを意味し、レーザ光学ユニット03のLD光量を上げる調整が行われることになる。
その後、MCU300 は、上記の如く演算された予め設定されている目標濃度(Target_SAD)と、検知されたパッチ画像の濃度値(Patch_SAD)との差であるDif_SADに、予め設定されている係数であるDB2LD Cnstを乗算し、演算結果をDif Fixとする(ステップ104)。ここで、DB2LD_Cnstは、図5に示すように、現像バイアスの直流電圧を調整したことによるハーフトーン濃度の変化の割合を基に算出した定数である。
次に、MCU300 は、予め設定されているハーフトーンの目標濃度(Target_HT)と検知されたパッチ画像の濃度値Patch_SADとの差であるDif_HTと、予め設定された固定値(Dif_HT_Fix)の差を演算し、当該演算結果をDif_HTとする(ステップ105)。
更に、MCU300 は、上記の如く求められた新たなDif_HTにあらかじめ設定されている定数(LD_Cnst)を乗算し、当該乗算結果をLD_Fixとする(ステップ106)。ここで、LD_Cnstは、レーザ光学ユニット03のLD光量によるハーフトーン濃度の変化の割合を基に算出した定数である。
そして、上記MCU300 は、求められたLD_Fixをあらかじめ設定されている標準LD光量(LD_nomi)から減算したLD光量(LD_Power)を求めるとともに、当該LD光量(LD_Power)と等しくなるようにレーザ光学ユニット03のLD光量を調整し、プリント画像を形成する(ステップ113、117)。
ただし、上述した方法で求めたLD_Fixをそのまま無制限に使用すると、画像濃度は、所望の値になったとしても細線の再現性等に支障を来す場合が考えられるので、本実施の形態では、LD_Fixの値に上限値Max_LD_Fixと下限値Min_LD_Fixを設け、LD_Fixの値を制限するように構成されている。
即ち、上記MCU300 は、上述した方法で求めたLD_Fixが、上限値Max_LD_Fixを越えているか否かを判別し(ステップ107)、当該LD_Fixが上限値Max_LD_Fixを越えている場合には、LD_Fixの値を上限値Max_LD_Fixに等しく設定する(ステップ108)。同様に、上記MCU300 は、上述した方法で求めたLD_Fixが、下限値Min_LD_Fixを下回っているか否かを判別し(ステップ111)、当該LD_Fixが下限値Min_LD_Fixを下回っている場合には、LD_Fixの値を下限値Min_LD_Fixに等しく設定する(ステップ112)。
また、LD_Fixの値が微小の場合には、出力画像に及ぼす効果はほとんどないので、LD_Fixの絶対値がLD_No_Fix未満の場合には、補正を行わない領域とし、LD_Fixの絶対値がこの範囲内にあるときには、LD_Fixを「0」とみなしてLD光量の補正を行わないように設定されている(ステップ109,110)。
次に、MCU300 は、先に求めた新たなDif_HTにあらかじめ設定されているLD2DB_Cnstを乗算し、当該乗算結果をLD2DB_Fixとする(ステップ114)。
この実施の形態に係るプリンターでは、図6に示すように、LD光量を変化させても、ベタ画像の濃度はほとんど変化しないが、LD光量を変化させたときに、ベタ画像の濃度が変化する画像形成装置に適用する場合など、アルゴリズムの汎用性を考慮して、LD光量を変化させたときのベタ画像の変化量を求めるのがLD2DB_Fixである。
なお、本実施の形態では、LD2DB_Cnstを「0」に設定し、実施上この制御は行っていない。
その後、MCU300 は、Dif_SADとLD2DB Fixの差を、新たなDif_SADとする(ステップ115)。本実施の形態では、上述したように、LD2DB_Fixが「0」であるため、Dif_SADは先に求めたDif_SADの値に等しい。
上記MCU300 は、求められたDif_SADに基づいて現像バイアスの調整を行い、ベタ画像及びハーフトーンの濃度を目標濃度に合わせる画像濃度の制御を行う(ステップ116)。
この求められたDif_SADに基づいた現像バイアスの調整は、次のように行われる。
上記制御回路 300は、予め、テストパッチが転写されていない状態で、最終転写ロール60の表面を光学濃度センサ100 で検知し、このときの光学濃度センサ100 の出力Vcln を記憶しておく。次に、制御回路 300は、図13に示すように、画像形成時と同じ帯電、露光、現像、転写条件で、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック (K)の各色につき、像密度33%の10×12mmのテストパッチ200 を、図4に示すように、最終転写ロール60上に3 mmの間隔で形成する(ステップ201)。上記テストパッチ200 を形成する条件は、図14に示すように、上述したごとく、画像形成時と同じ感光体ドラムの帯電電位VH 、画像露光に伴う感光体ドラムの表面電位VL1、現像バイアス電圧Vdc1 に設定されている。
その後、上記最終転写ロール60上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のテストパッチ200 の中を、図15(a)又は図15 (b)に示すように、光学濃度センサ100 で0.5 mmのピッチで16点検知して平均値Vpatch を求める(ステップ201)。なお、ここでは、図15(a)に示すように、鏡面反射型の光学濃度センサ100 を用いている。そして、各色の平均値を最終転写ロール60の素面の値で割った比Vpatch /Vcln を、濃度の代用値とする。ここで、最終転写ロール60の素面の値との比をとるのは、当該最終転写ロール60素面の反射率の変動やLED発光量変動を補正するためである。
この結果、制御回路 300は、各色に対してVpatch /Vcln を所定の目標値と比較し、求めたテストパッチの濃度と目標値との比較結果から、図16に示すように、各色のトナー像に対応した仮の現像バイアス電圧Vdcを算出する(ステップ202)。ここで、上記各色のトナー像に対応した仮の現像バイアス電圧Vdcを算出する方法としては、例えば、求めたテストパッチの濃度をY現とし、テストパッチの濃度の目標値をYAとすると、テストパッチの濃度の目標値YAと、求めたテストパッチの濃度Y現の差(YA−Y現=Δ濃度)を求め、この差であるΔ濃度に基づいて、図17に示すような補正式や補正テーブルによって、現在の現像バイアスからの補正値ΔVdcを求め、仮の現像バイアス電圧である仮Vdcを求める方法が用いられる。
次に、上記の如く求められたイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の仮現像バイアス電圧Vdcから現像バイアス電圧の平均値Vave を算出する(ステップ203)。
その後、制御回路300 は、図17に示すように、各色のトナー像に対応した仮の現像バイアス電圧Vdcが、現像バイアス電圧の平均値Vave から所定の値αを減算した値(Vave −α)以上か否かを判別する(ステップ204)。そして、仮の現像バイアス電圧Vdcが、現像バイアス電圧の平均値Vave から所定の値αを減算した値(Vave −α)以上である場合には、当該仮の現像バイアス電圧Vdcが、現像バイアス電圧の平均値Vave に所定の値βを加算した値(Vave +β)以下であるか否かを判別する(ステップ205)。一方、仮の現像バイアス電圧Vdcが、現像バイアス電圧の平均値Vave から所定の値αを減算した値(Vave −α)以上でない場合、つまりVdc<(Vave −α)である場合には、現像バイアス電圧Vdcをその下限値である(Vave −α)に設定する(ステップ206)。
また、上記仮の現像バイアス電圧Vdcが、現像バイアス電圧の平均値Vave に所定の値βを加算した値(Vave +β)以下である場合には、仮現像バイアス電圧Vdcをそのまま現像バイアス電圧Vdcに設定する(ステップ207)。一方、仮の現像バイアス電圧Vdcが、現像バイアス電圧の平均値Vave に所定の値βを加算した値(Vave +β)以下でない場合、つまりVdc>(Vave +β)である場合には、現像バイアス電圧Vdcをその上限値である(Vave +β)に設定する(ステップ208)。なお、仮の現像バイアス電圧は、上下限値を持たず、仮の現像バイアス電圧から最終の現像バイアスを決める際に上下限の規制が入るようになっている。
なお、上記現像バイアス電圧Vdcの4色間ばらつきの上下限値であるα及びβは、例えば、それぞれ20V程度に設定される。
このように、上記現像バイアス電圧Vdcの設定値に4色間ばらつきの上下限値を設けているのは、現像バイアス電圧Vdcの値を変更する際に、当該現像バイアス電圧Vdcの値が他色Vdcに比べてあまりに低く設定しすぎると、クリーニング電界が大きくなりすぎて、トナーと逆極性に帯電したキャリアが感光体ドラムの表面に付着する所謂BCOに起因した色点や斑点などの画質欠陥が発生し、当該現像バイアス電圧Vdcの値が他色Vdcに比べてあまりに高く設定しすぎると、クリーニング電界が小さくなりすぎて、かぶりが発生するので、これを防止するためである。
画像形成装置の特性に応じて、前記現像バイアス電圧の平均値Vave にも上限値、下限値を設けても良い。つまり、帯電装置の良好に帯電できる帯電電圧の上限Vh に相当する平均値Vave を上限値としたり、安定して均一な画像濃度が得られる現像バイアス電圧を平均値Vave の下限値とするのを有効である。具体的には、4色ばらつき上下限値とは別に平均値Vave として上限280V、下限150Vに設定して、その範囲内で本実施の形態に基づく規則に従い、各色の現像バイアス電圧Vdcを設定する。
上記の如くして、各色の現像バイアス電圧の値を制御することにより、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のうち、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)が薄く、ブラック(K)が濃い場合には、図18に示すように、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)の各現像バイアス電圧Vdcを、上記のようにして求められる各現像バイアス電圧Vdc2 に変更するとともに、ブラック (K)の現像バイアス電圧Vdcを、現像バイアス電圧Vdc2 に変更することにより、各色の画像とも良好な濃度の画像を得ることができ、フルカラー画像も発色性の良い画像を得ることができる。
なお、上記実施の形態では、4色の現像バイアス電圧の平均値Vave をもとに、現像バイアス電圧の上下限値を定めたが、これに限らず、特性色(例えば、黒色)に重み付けをして定めても良い。
その後、画像濃度制御回路 300は、現像バイアス電圧の平均値Vave に、クリーニングフィールド電圧Vcln を加算した値(Vave +Vcln )に、各帯電装置21, 22, 23, 24によって帯電された感光体ドラム11,12, 13, 14 の表面電位がなるように、共通の帯電電圧Vhを設定する(ステップ209)。この際、共通の帯電電圧Vhは、必ずしも変更しなくとも良い。
なお、上記の如く現像バイアス電圧Vdcを制御した場合でも、同時に、現像バイアス電圧の平均値Vave に、クリーニングフィールド電圧Vcln を加算した値(Vave +Vcln )に、各帯電装置21, 22, 23, 24による感光体ドラム11,12, 13, 14 の表面電位Vhを制御することにより、クリーニングフィールド電圧Vcln を各色とも一定範囲内に維持することができ、所望の画像濃度を得ることができるのは勿論のこと、かぶりやBCOに起因する色点や斑点などの画質欠陥が発生するのを確実に防止することができる。
そして、画像濃度制御回路 300は、上記の如く設定された各色の現像バイアス電圧Vdc、及び帯電電圧Vhに変更するように、電位制御回路 301に信号を送り、当該電位制御回路 301によって各現像装置用高圧電源303 及び共通の帯電装置用高圧電源 302を介して、現像装置41,42, 43,44及び帯電装置21,22, 23,24に各色の現像バイアス電圧Vdc、及び帯電電圧Vhを出力する(ステップ210)。
このように、上記実施の形態の場合には、各帯電装置21,22, 23,24に電圧を供給する帯電装置用高圧電源 302を共通化することができるので、電源の小型化、低コスト化が実現できる。
また、上記実施の形態の場合には、装置の小型化及び低コスト化を達成しつつ、画像濃度調整のために、一種類のパッチ200 のみを形成し、当該一種類のパッチ200 の光学濃度を検出すれば良いので、画像調整時間を大幅に短縮することが可能であり、トナーの無駄な消費を防止することができる。
さらに、上記実施の形態の場合には、現像バイアスとともに、露光量によってハーフトーン画像の濃度を調整するため、トナー濃度の調整に伴って各現像装置の現像濃度のバランスが崩れるのを抑制することができ、画質の向上が可能となっている。
又、上記実施の形態の場合には、帯電装置の電源が共通の場合、現像時のクリーニングフィールドをどの色も所定範囲内に収めつつ、現像コントラストを色毎に可変できるため、現像バイアスのみを個別に変更するだけで構成が簡素化され、低コストを達成しつつBCOやかぶりのない安定した画像濃度の高画質画像が得られる。
更に、上記実施の形態の場合には、黒文字画像を優先させた画像や、カラートナーとは異なる粒径、現像性でも独立して調整可能で、YMCを共通にすることで、小型化、低コスト化を達成できる。
03:レーザ光学ユニット、11,12,13,14:感光体ドラム、21,22,23,24:帯電装置、41,42,43,44:現像装置、100:光学濃度センサ、200:パッチ画像、300:MCU(制御手段)、301:現像装置用高圧電源、302:帯電装置用高圧電源。