JP4620205B2 - ポリプロピレン系フィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟質塩化ビニルを代替することが可能な新規なポリプロピレン系フィルムに関し、さらに詳しくはべたつきが少なく、剥離白化性、軟質性、耐衝撃性に優れる新規なポリプロピレン系フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
軟質樹脂として塩化ビニル樹脂が広く用いられているが、塩化ビニル樹脂は、その燃焼過程において有害な物質を発生させることが知られており、代替樹脂の開発が強く望まれている。代替樹脂として、近年、メタロセン触媒を用いて製造されたオレフィン系重合体が提案されている。例えば、エチレンとα−オレフィンの共重合体等が挙げられる。しかしながら、この共重合体は軟質にすると、べたつき成分が多くなってしまう問題がある。さらに、フィルム等の成形体の透明性、表面特性にも劣るという問題があり充分ではなった。また、成形性にも劣るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、べたつきが少なく、剥離白化性、軟質性、耐衝撃性に優れる新規なポリプロピレン系フィルムを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、引張り弾性率(TM)が特定の範囲にあり、示差走査熱量計(DSC)測定において、融点Tm(℃)を示さないか、或いはTmを示す場合はTMとTmとが特定の関係を満たし、かつテトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度 [η] が特定の範囲にあるポリプロピレン系フィルムが、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、
1. (1)引張り弾性率(TM)が5〜500MPaであり、
(2)示差走査熱量計(DSC)測定において、融点Tm(℃)を示さないか、或いはTmを示す場合はTMとTmとが下記の関係式
TM≧5×Tm−450
を満たし、
(3)テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度 [η] が1〜3dl/gであるポリプロピレン系フィルム、
2. ポリプロピレン系フィルムが、(1)25℃のへキサンに溶出する成分量(H25)が0〜80重量%であり、
(2)DSC測定において、融点Tm(℃)を示さないか、或いはTmを示す場合はTmと融解吸熱量ΔH(J/g)が以下の関係式
ΔH≧6×(Tm−140)
を満たし、
(3)テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度 [η] が1〜3dl/gであるプロピレン系重合体[A]からなる請求項1記載のポリプロピレン系フィルム、
3. プロピレン系重合体[A]が、(1)メソペンタッド分率[mmmm]が20〜60モル%であり、
(2)ラセミペンタッド分率[rrrr]と[1−mmmm]が下記の関係式
〔[rrrr]/[1−mmmm]〕≦0.1
を満たすプロピレン系単独重合体[A−1]である上記2のポリプロピレン系フィルム、
4. プロピレン系重合体[A]及びプロピレン単独重合体[A−1]が、(A)下記一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】
〔式中、Mは周期律表第3〜10族又はランタノイド系列の金属元素を示し、E1 及びE2 はそれぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘテロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子であって、A1 及びA2 を介して架橋構造を形成しており、またそれらはたがいに同一でも異なっていてもよく、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,E1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。Yはルイス塩基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異なっていてもよく、他のY,E1 ,E2 又はXと架橋していてもよく、A1 及びA2 は二つの配位子を結合する二価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、−S−、−SO2 −、−Se−、−NR−、−PR−、−P(O)R−、−BR−又は−AlR−を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよい。qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示し、rは0〜3の整数を示す。〕
で表される遷移金属化合物、及び(B)(B−1)該(A)成分の遷移金属化合物又はその派生物と反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物及び(B−2)アルミノキサンから選ばれる成分を含有する重合用触媒の存在下、プロピレン又はプロピレンとエチレン及び/又は炭素数4〜20のα−オレフィンを重合させることにより製造されたものである上記1〜3のポリプロピレン系フィルム、
5. 上記1〜4のポリプロピレン系フィルムであって、Tダイキャスト成形法により得られるキャストフィルム、
を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のポリプロピレン系フィルムについて詳しく説明する。
本発明のポリプロピレン系フィルムは、(1)引張り弾性率(TM)が5〜500MPaであり、
(2)示差走査熱量計(DSC)測定において、融点Tm(℃)を示さないか、或いはTmを示す場合はTMとTmとが下記の関係式
TM≧5×Tm−450
を満たし、
(3)テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度 [η] が1〜3dl/gであるポリプロピレン系フィルムである。
本発明のポリプロピレン系フィルムにおいて、引張り弾性率(TM)は5〜500MPaであるが、柔軟性の点から、5〜250MPaが好ましい。
ポリプロピレン系フィルムが、DSC測定において、融点Tm(℃)を示さないことはヒートシール温度を低下できることを示唆し低温ヒートシール性が優れていることを示す。また、Tmを示しTmと引張り弾性率(TM)が上記の関係を満たすことは、ヒートシール温度とシール強度のバランスに優れることを示し、フィルム等の成形品の引張り弾性率や耐衝撃性等の剛性が優れていることを示す。
なお、Tm及び後述するΔHは、DSC測定により求める。すなわち、示差走査型熱量計(パーキン・エルマー社製, DSC−7)を用い、試料10mgを窒素雰囲気下230℃で3分間溶融した後、10℃/分で0℃まで降温する。さらに、0℃で3分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得られた融解吸熱カーブの最大ピークのピークトップが融点Tmであり、この場合の融解吸熱量がΔH(J/g)である。
【0009】
ポリプロピレンフィルムがDSC測定において融点Tmを示す場合、TMは
TM≧5×Tm−450
の関係を満たすものであるが、TMがこの関係を満たさないと、ヒートシール温度とシール強度のバランスに優れないこととなる。TMは好ましくは
TM≧5×Tm−400
より好ましくは、
TM≧5×Tm−350
である。なお、引張り弾性率TM(MPa)の測定方法については、実施例において詳しく述べる。
さらに、本発明のポリプロピレンフィルムは、テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度 [η] が1〜3dl/gである。極限粘度 [η] は、好ましくは1〜2.5dl/g、特に好ましくは1.5〜2.0dl/gである。極限粘度 [η] が1dl/g未満では、べたつきが発生する。また、3dl/gを超えると、溶融流動性が低下するため成形性が不良となることがある。なお、[η]の測定方法については実施例において詳しく述べる。
本発明のポリプロピレン系フィルムは、上記のように剛性が高く低温ヒートシール性に優れるフィルムであり、食品包装フィルムや農業用フィルム(例えば、ビニールハウス等)、シーラントフィルム等に好適に用いられる。
【0010】
本発明のポリプロピレン系フィルムは、具体的には後に述べるようにH25が特定の範囲にあり、分子量分布(Mw/Mn)が狭いプロピレン系重合体を用いることにより、表面のべたつき成分のブリードが抑えられるので、べたつきが少ない。また、べたつきが少ないので、表面特性のみならず成形性にも優れるフィルムである。さらに、本発明のポリプロピレン系フィルムは、JIS K−7105に準拠して測定したヘイズが通常5%以下、好ましくは3%以下であり透明性にも優れる。さらに、本発明のポリプロピレン系フィルムは、東洋精機製作所フィルムインパクトテスターにおいて、1/2インチ衝撃ヘッドを用いる測定法法により得られる耐衝撃性が通常10000J/m2 以上、好ましくは15000J/m2 以上であり耐衝撃性にも優れる。
【0011】
本発明のポリプロピレン系フィルムとしては、具体的には以下に述べるプロピレン系重合体[A]からなるフィルムが挙げられる。
プロピレン系重合体[A]は、下記の(1)、(2)及び(3)
(1)25℃のへキサンに溶出する成分量(H25)が0〜80重量%であり、
(2)DSC測定において、融点Tm(℃)を示さないか、或いはTmを示す場合はTmと融解吸熱量ΔH(J/g)が以下の関係式
ΔH≧6×(Tm−140)
を満たし、
(3)テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度 [η] が1〜3dl/gである
で示される性状を有する重合体である。
プロピレン系重合体[A]が、上記の関係を満たすことにより、引張り弾性率とヒートシール温度のバランスに優れかつべたつきが少なく、成形性、透明性、耐衝撃性にも優れるフィルムが得られる。
【0012】
本発明におけるプロピレン系重合体[A]は、25℃のヘキサンに溶出する成分量(H25)が0〜80重量%である。好ましくは、0〜50重量%、より好ましくは、0〜25重量%、さらに好ましくは、0〜10重量%、特に好ましくは、0〜5重量%である。H25は、べたつき、透明性低下等の原因となるいわゆるべたつき成分の量が多いか少ないかを表す指標であり、この値が高いほどべたつき成分の量が多いことを意味する。H25が80重量%を超えると、べたつき成分の量が多く、フィルムの耐ブロッキング性の低下や透明性の低下が起こることがある。
なお、H25とは、プロピレン系重合体[A]の重量(W0 )と該重合体を200ミリリットルのヘキサン中に、25℃、3日間以上静置後、乾燥した後の重量(W1 を測定し、次式により計算して求めた重量減少率である。
H25=〔(W0 −W1 )/W0 〕×100(重量%)
【0013】
さらに、本発明におけるプロピレン系重合体[A]は、DSC測定において、融点Tm(℃)を示さないか、或いはTmを示す場合はTmと融解吸熱量ΔH(J/g)が下記の関係式
ΔH≧6×(Tm−140)
を満たす。さらに好ましくは、
ΔH≧3×(Tm−120)
特に好ましくは、
ΔH≧2×(Tm−100)
である。
また、DSC測定において、融点Tm(℃)を示さないことはヒートシール温度を低下できることを示唆し低温ヒートシール性が優れていることを示す。また、Tmを示し、Tmと融解吸熱量ΔH(J/g)が上記の関係を満たすことは融点のわりに融解吸熱量が高いことを示し、フィルム等の成形品の引張り弾性率や耐衝撃性等の剛性が優れていることを示す。なお、Tm及びΔHの測定方法については上述したとおりである。
【0014】
本発明に係るプロピレン系重合体[A]は、テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度 [η] が1〜3dl/gである。極限粘度 [η] は、好ましくは1〜2.5dl/g、特に好ましくは1.5〜2.0dl/gである。極限粘度 [η] が1dl/g未満では、べたつきが発生する。また、3dl/gを超えると、溶融流動性が低下するため成形性が不良となることがある。
さらに、プロピレン系重合体[A]は、ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)法により測定した分子量分布(Mw/Mn)が2.5〜4.0であることが好ましく、さらに好ましくは、2.5〜3.5であり、特に好ましくは、2.5〜3.0である。分子量分布(Mw/Mn)が2.5未満では成形性が低下し、4.0を超えると、べたつきが発生することがある。なお、GPC法における装置及び条件に関しては実施例において述べる。
【0015】
本発明におけるプロピレン系重合体[A]としては、プロピレンの単独重合体が好ましいが、プロピレンの単独重合体には、少量のエチレン及び/又は炭素数4〜20のα−オレフィンが含有されていてもよい。炭素数4〜20のα−オレフィンとしては、1−ブテン,1−ペンテン,4−メチル−1−ペンテン,1−ヘキセン,1−オクテン,1−デセン,1−ドデセン,1−テトラデセン,1−ヘキサデセン,1−オクタデセン,1−エイコセンなどが挙げられ、本発明においては、これらのうち一種又は二種以上を用いることができる。
【0016】
プロピレン単独重合体としては、下記の(1)及び(2)
(1)メソペンタッド分率[mmmm]が20〜60モル%であり、
(2)ラセミペンタッド分率[rrrr]と[1−mmmm]が下記の関係式
〔[rrrr]/[1−mmmm]〕≦0.1
を満たすプロピレン単独重合体[A−1]が好ましい。
本発明におけるメソペンダッド分率[mmmm]とは、エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macromolecules,6,925(1973)」で提案された方法に準拠し、13C−NMRスペクトルのメチル基のシグナルにより測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのメソ分率である。これが大きくなると、立体規則性が高くなることを意味する。本発明におけるプロピレン単独重合体[A−1]としては、メソペンダッド分率[mmmm]が30〜60%であることが好ましく、40〜60%が特に好ましく40〜50%が最も好ましい。メソペンタッド分率[mmmm]が20モル%未満では、結晶性が低下しすぎるため引張り弾性率や耐衝撃性が低下したり、成形性が不良となることがある。また、60%を超えると軟質でなくなりがちであり、ヒートシール温度が高くなり低温ヒートシール性が損なわれることがある。同じくラセミペンダッド分率[rrrr]とは、ポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのラセミ分率である。〔[rrrr]/[1−mmmm]〕は、上記のペンタッド単位の分率から求められ、プロピレン単独重合体[A−1]の規則性分布の均一さを表わす指標である。この値が大きくなると規則性分布が広がり、既存触媒系を用いて製造される従来のポリプロピレンのように高規則性PPとAPPの混合物となり、べたつきが増し、透明性が低下することを意味する。本発明におけるプロピレン単独重合体[A−1]としては、〔[rrrr]/[1−mmmm]〕≦0.08が好ましく、〔[rrrr]/[1−mmmm]〕≦0.06がさらに好ましく、〔[rrrr]/[1−mmmm]〕≦0.04が特に好ましい。〔[rrrr]/[1−mmmm]〕が0.1を超えるとべたつきの原因となることがある。なお、13C−NMRスペクトルによる測定方法については、実施例において詳しく述べる。
【0017】
ところで、一般にプロピレンの重合時においては、プロピレンモノマーのメチレン側の炭素原子が触媒の活性点と結合し、順次同じようにプロピレンモノマ−が配位して重合してゆくいわゆる1,2挿入の重合が通常行われるが、まれに2,1挿入又は1,3挿入すること(異常挿入とも言う)がある。本発明におけるプロピレン単独重合体[A−1]としては、この2,1挿入又は1,3挿入が少ないことが好ましい。また、これらの挿入の割合が、下記の関係式(1)
〔(m−2,1)+(r−2,1)+(1,3)〕≦5.0(%)…(1)
[式中、(m−2,1)は13C−NMRで測定したメソ−2,1挿入含有率(%)、(r−2,1)は13C−NMRで測定したラセミ−2,1挿入含有率(%)、(1,3)は13C−NMRで測定した1,3挿入含有率(%)を示す。〕を満足するものが好ましく、さらに関係式(1a)
〔(m−2,1)+(r−2,1)+(1,3)〕≦1.0(%)…(1a)
を満足するものがより好ましい。特に関係式(1b)
〔(m−2,1)+(r−2,1)+(1,3)〕≦0.1(%)…(1b)
を満足するするものが最も好ましい。上記関係式(1)を満足しないと、予想以上に結晶性が低下し、べたつきの原因となる場合がある。
【0018】
なお、(m−2,1)、(r−2,1)及び(1,3)はGrassiらの報告(Macromolecules,21,617(1988))及びBusicoらの報告(Macromolecules,27,7538(1994))に基づいて13C−NMRスペクトルのピークの帰属を決定し、各ピークの積分強度から求めた各挿入含有率である。すなわち、(m−2,1)は、全メチル炭素領域における積分強度に対する17.2ppm付近に現れるPα,γthreo に帰属するピークの積分強度の比から算出されるメソ−2,1挿入含有率(%)である。(r−2,1)は、全メチル炭素領域における積分強度に対する15.0ppm付近に現れるPα,γthreo に帰属するピークの積分強度の比から算出されるラセミ−2,1挿入含有率(%)である。(1,3)は、全メチン炭素領域における積分強度に対する31.0ppm付近に現れるTβ,γ+に帰属するピークの積分強度の比から算出される1,3挿入含有率(%)である。
【0019】
さらに、本発明におけるプロピレン単独重合体[A−1]としては13C−NMRスペクトルの測定において、2,1挿入に由来する分子鎖未端(n−ブチル基)に帰属するピークが実質的に観測されないものがより好ましい。この2,1挿入に由来する分子鎖末端に関しては、Junglingらの報告(J .Polym.Sci.:Part A:Polym.Chem.,33,1305(1995))に基づいて13C−NMRスペクトルのピークの帰属を決定し、各ピークの積分強度から各挿入含有率を算出する。なお、アイソタクチックポリプロピレンでは、18.9ppm付近に現れるピークがn−ブチル基の未端メチル基炭素に帰属される。また、異常挿入又は分子鎖末端測定に関する13C−NMRの測定は、前記のメソペンタッド分率[mmmm]の測定と同様に行えばよい。
【0020】
本発明におけるプロピレン系共重合体[A]としては、下記の製造方法1又は製造方法2により得られたものであることが好ましい。まず、製造方法1について説明する。
製造方法1
製造方法1は、(A)下記一般式(I)で表される遷移金属化合物、及び(B)(B−1)該(A)成分の遷移金属化合物又はその派生物と反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物及び(B−2)アルミノキサンから選ばれる成分を含有する重合用触媒の存在下、プロピレン又はプロピレンとエチレン及び/又は炭素数4〜20のα−オレフィンを重合させる製造方法である。
【0021】
【化3】
【0022】
〔式中、Mは周期律表第3〜10族又はランタノイド系列の金属元素を示し、E1 及びE2 はそれぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘテロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子であって、A1 及びA2 を介して架橋構造を形成しており、またそれらはたがいに同一でも異なっていてもよく、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,E1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。Yはルイス塩基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異なっていてもよく、他のY,E1 ,E2 又はXと架橋していてもよく、A1 及びA2 は二つの配位子を結合する二価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、−S−、−SO2 −、−Se−、−NR−、−PR−、−P(O)R−、−BR−又は−AlR−を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよい。qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示し、rは0〜3の整数を示す。〕
で表される遷移金属化合物、及び(B)(B−1)該(A)成分の遷移金属化合
【0023】
上記一般式(I)において、Mは周期律表第3〜10族又はランタノイド系列の金属元素を示し、具体例としてはチタン,ジルコニウム,ハフニウム,イットリウム,バナジウム,クロム,マンガン,ニッケル,コバルト,パラジウム及びランタノイド系金属などが挙げられるが、これらの中ではオレフィン重合活性などの点からチタン,ジルコニウム及びハフニウムが好適である。E1 及びE2 はそれぞれ、置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘテロシクロペンタジエニル基,アミド基(−N<),ホスフィド基(−P<),π結合性の炭化水素基〔>CR1 −,>C<〕及び珪素含有基〔>SiR1 −,>Si<〕(但し、R1 は水素または炭素数1〜20の炭化水素基あるいはヘテロ原子含有基である)の中から選ばれた配位子を示し、A1 及びA2 を介して架橋構造を形成している。π結合性の炭化水素基〔>CR1 −,>C<〕としては、ペンタジエニル基、ボラタベンゼン基等が挙げられる。珪素含有基〔>SiR1 −,>Si<〕としては、−CH2 −Si(CH3 )<,−Si(CH3 )<,等が挙げられる。
また、E1 及びE2 はたがいに同一でも異なっていてもよい。このE1 及びE2 としては、置換シクロペンタジエニル基,インデニル基及び置換インデニル基が好ましい。
【0024】
Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,E1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。該Xの具体例としては、ハロゲン原子,炭素数1〜20の炭化水素基,炭素数1〜20のアルコキシ基,炭素数6〜20のアリールオキシ基,炭素数1〜20のアミド基,炭素数1〜20の珪素含有基,炭素数1〜20のホスフィド基,炭素数1〜20のスルフィド基,炭素数1〜20のアシル基などが挙げられる。ハロゲン原子としては、塩素原子,フッ素原子,臭素原子,ヨウ素原子が挙げられる。炭素数1〜20の炭化水素基としては、具体的には、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ヘキシル基,シクロヘキシル基,オクチル基などのアルキル基;ビニル基,プロペニル基,シクロヘキセニル基などのアルケニル基;ベンジル基,フェニルエチル基,フェニルプロピル基などのアリールアルキル基;フェニル基,トリル基,ジメチルフェニル基,トリメチルフェニル基,エチルフェニル基,プロピルフェニル基,ビフェニル基,ナフチル基,メチルナフチル基,アントラセニル基,フェナントニル基などのアリール基が挙げられる。なかでもメチル基,エチル基,プロピル基などのアルキル基やフェニル基などのアリール基が好ましい。炭素数1〜20のアルコキシ基としては、メトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,ブトキシ基等のアルコキシ基;フェニルメトキシ基,フェニルエトキシ基等が挙げられる。炭素数6〜20のアリールオキシ基としては,フェノキシ基,メチルフェノキシ基,ジメチルフェノキシ基等が挙げられる。炭素数1〜20のアミド基としては、ジメチルアミド基,ジエチルアミド基,ジプロピルアミド基,ジブチルアミド基,ジシクロヘキシルアミド基,メチルエチルアミド基等のアルキルアミド基;ジビニルアミド基,ジプロペニルアミド基,ジシクロヘキセニルアミド基などのアルケニルアミド基;ジベンジルアミド基,フェニルエチルアミド基,フェニルプロピルアミド基などのアリールアルキルアミド基;ジフェニルアミド基,ジナフチルアミド基などのアリールアミド基が挙げられる。炭素数1〜20の珪素含有基としては、メチルシリル基,フェニルシリル基などのモノ炭化水素置換シリル基;ジメチルシリル基,ジフェニルシリル基などのジ炭化水素置換シリル基;トリメチルシリル基,トリエチルシリル基,トリプロピルシリル基,トリシクロヘキシルシリル基,トリフェニルシリル基,ジメチルフェニルシリル基,メチルジフェニルシリル基,トリトリルシリル基,トリナフチルシリル基などのトリ炭化水素置換シリル基;トリメチルシリルエーテル基などの炭化水素置換シリルエーテル基;トリメチルシリルメチル基などのケイ素置換アルキル基;トリメチルシリルフェニル基などのケイ素置換アリール基などが挙げられる。なかでもトリメチルシリル基,フェニルジメチルシリルエチル基などが好ましい。炭素数1〜20のスルフィド基としては、メチルスルフィド基,エチルスルフィド基,プロピルスルフィド基,ブチルスルフィド基,ヘキシルスルフィド基,シクロヘキシルスルフィド基,オクチルスルフィド基などのアルキルスルフィド基;ビニルスルフィド基,プロペニルスルフィド基,シクロヘキセニルスルフィド基などのアルケニルスルフィド基;ベンジルスルフィド基,フェニルエチルスルフィド基,フェニルプロピルスルフィド基などのアリールアルキルスルフィド基;フェニルスルフィド基,トリルスルフィド基,ジメチルフェニルスルフィド基,トリメチルフェニルスルフィド基,エチルフェニルスルフィド基,プロピルフェニルスルフィド基,ビフェニルスルフィド基,ナフチルスルフィド基,メチルナフチルスルフィド基,アントラセニルスルフィド基,フェナントニルスルフィド基などのアリールスルフィド基が挙げられる。炭素数1〜20のスルホキシド基としては、メチルスルホキシド基,メチルスルホキシド基,プロピルスルホキシド基,ブチルスルホキシド基,ヘキシルスルホキシド基,シクロヘキシルスルホキシド基,オクチルスルホキシド基などのアルキルスルホキシド基;ビニルスルホキシド基,プロペニルスルホキシド基,シクロヘキセニルスルホキシド基などのアルケニルスルホキシド基;ベンジルスルホキシド基,フェニルエチルスルホキシド基,フェニルプロピルスルホキシド基などのアリールアルキルスルホキシド基;フェニルスルホキシド基,トリルスルホキシド基,ジメチルフェニルスルホキシド基,トリメチルフェニルスルホキシド基,エチルフェニルスルホキシド基,プロピルフェニルスルホキシド基,ビフェニルスルホキシド基,ナフチルスルホキシド基,メチルナフチルスルホキシド基,アントラセニルスルホキシド基,フェナントニルスルホキシド基などのアリールスルホキシド基が挙げられる。炭素数1〜20のアシル基としては、ホルミル基,アセチル基,プロピオニル基,ブチリル基,バレリル基,パルミトイル基,テアロイル基,オレオイル基等のアルキルアシル基;ベンゾイル基,トルオイル基,サリチロイル基,シンナモイル基,ナフトイル基,フタロイル基等のアリールアシル基,シュウ酸,マロン酸,コハク酸等のジカルボン酸からそれぞれ誘導されるオキサリル基,マロニル基,スクシニル基などが挙げられる。
【0025】
一方、Yはルイス塩基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異なっていてもよく、他のYやE1 ,E2 又はXと架橋していてもよい。該Yのルイス塩基の具体例としては、アミン類,エーテル類,ホスフィン類,チオエーテル類などを挙げることができる。アミン類としては、炭素数1〜20のアミンが挙げられ、具体的には、メチルアミン,エチルアミン,プロピルアミン,ブチルアミン,シクロヘキシルアミン,メチルエチルアミン,ジメチルアミン,ジエチルアミン,ジプロピルアミン,ジブチルアミン,ジシクロヘキシルアミン,メチルエチルアミン等のアルキルアミン;ビニルアミン,プロペニルアミン,シクロヘキセニルアミン,ジビニルアミン,ジプロペニルアミン,ジシクロヘキセニルアミンなどのアルケニルアミン;フェニルアミン,フェニルエチルアミン,フェニルプロピルアミンなどのアリールアルキルアミン;ジフェニルアミン,ジナフチルアミンなどのアリールアミンが挙げられる。エーテル類としては、メチルエーテル,エチルエーテル,プロピルエーテル,イソプロピルエーテル,ブチルエーテル,イソブチルエーテル,n−アミルエーテル,イソアミルエーテル等の脂肪族単一エーテル化合物;メチルエチルエーテル,メチルプロピルエーテル,メチルイソプロピルエーテル,メチル−n−アミルエーテル,メチルイソアミルエーテル,エチルプロピルエーテル,エチルイソプロピルエーテル,エチルブチルエーテル,エチルイソブチルエーテル,エチル−n−アミルエーテル,エチルイソアミルエーテル等の脂肪族混成エーテル化合物;ビニルエーテル,アリルエーテル,メチルビニルエーテル,メチルアリルエーテル,エチルビニルエーテル,エチルアリルエーテル等の脂肪族不飽和エーテル化合物;アニソール,フェネトール,フェニルエーテル,ベンジルエーテル,フェニルベンジルエーテル,α−ナフチルエーテル,β−ナフチルエーテル等の芳香族エーテル化合物;酸化エチレン,酸化プロピレン,酸化トリメチレン,テトラヒドロフラン,テトラヒドロピラン,ジオキサン等の環式エーテル化合物が挙げられる。ホスフィン類としては、炭素数1〜20のホスフィンが挙げられる。具体的には、メチルホスフィン,エチルホスフィン,プロピルホスフィン,ブチルホスフィン,ヘキシルホスフィン,シクロヘキシルホスフィン,オクチルホスフィンなどのモノ炭化水素置換ホスフィン;ジメチルホスフィン,ジエチルホスフィン,ジプロピルホスフィン,ジブチルホスフィン,ジヘキシルホスフィン,ジシクロヘキシルホスフィン,ジオクチルホスフィンなどのジ炭化水素置換ホスフィン;トリメチルホスフィン,トリエチルホスフィン,トリプロピルホスフィン,トリブチルホスフィン,トリヘキシルホスフィン,トリシクロヘキシルホスフィン,トリオクチルホスフィンなどのトリ炭化水素置換ホスフィン等のアルキルホスフィンや,ビニルホスフィン,プロペニルホスフィン,シクロヘキセニルホスフィンなどのモノアルケニルホスフィンやリンの水素原子をアルケニルが2個置換したジアルケニルホスフィン;ホスフィンの水素原子をアルケニルが3個置換したトリアルケニルホスフィン;ベンジルホスフィン,フェニルエチルホスフィン,フェニルプロピルホスフィンなどのアリールアルキルホスフィン;ホスフィンの水素原子をアリールまたはアルケニルが3個置換したジアリールアルキルホスフィンまたはアリールジアルキルホスフィン;フェニルホスフィン,トリルホスフィン,ジメチルフェニルホスフィン,トリメチルフェニルホスフィン,エチルフェニルホスフィン,プロピルフェニルホスフィン,ビフェニルホスフィン,ナフチルホスフィン,メチルナフチルホスフィン,アントラセニルホスフィン,フェナントニルホスフィン;ホスフィンの水素原子をアルキルアリールが2個置換したジ(アルキルアリール)ホスフィン;ホスフィンの水素原子をアルキルアリールが3個置換したトリ(アルキルアリール)ホスフィンなどのアリールホスフィンが挙げられる。チオエーテル類としては、前記のスルフィドが挙げられる。
【0026】
次に、A1 及びA2 は二つの配位子を結合する二価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、−S−、−SO2 −、−Se−、−NR−、−PR−、−P(O)R−、−BR−又は−AlR−を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよい。このような架橋基のうち、少なくとも一つは炭素数1以上の炭化水素基からなる架橋基であることが好ましい。このような架橋基としては、例えば一般式
【0027】
【化4】
【0028】
(R2 及びR3 はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜20の炭化水素基で、それらはたがいに同一でも異なっていてもよく、またたがいに結合して環構造を形成していてもよい。eは1〜4の整数を示す。)
で表されるものが挙げられる。その具体例としては、メチレン基,エチレン基,エチリデン基,プロピリデン基,イソプロピリデン基,シクロヘキシリデン基,1,2−シクロヘキシレン基,ビニリデン基(CH2 =C=),ジメチルシリレン基,ジフェニルシリレン基,メチルフェニルシリレン基,ジメチルゲルミレン基,ジメチルスタニレン基,テトラメチルジシリレン基,ジフェニルジシリレン基などを挙げることができる。これらの中で、エチレン基,イソプロピリデン基及びジメチルシリレン基が好適である。一般式(I)において、qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示し、rは0〜3の整数を示す。
【0029】
上記一般式(I)で表される遷移金属化合物において、E1 及びE2 が置換シクロペンタジエニル基,インデニル基又は置換インデニル基である場合、A1 及びA2 の架橋基の結合は、(1,2’)(2,1’)二重架橋型が好ましい。このような一般式(I)で表される遷移金属化合物の中では、一般式(I−a)
【0030】
【化5】
【0031】
で表される二重架橋型ビスシクロペンタジエニル誘導体を配位子とする遷移金属化合物が好ましい。
上記一般式(I−a)において、M,A1 ,A2 ,q及びrは上記と同じである。Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX又はYと架橋していてもよい。このXの具体例としては、一般式(I)のXの説明で例示したものと同じものを挙げることができる。Yはルイス塩基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異なっていてもよく、他のY又はXと架橋していてもよい。このYの具体例としては、一般式(I)のYの説明で例示したものと同じものを挙げることができる。R4 〜R9 はそれぞれ水素原子,ハロゲン原子,炭素数1〜20の炭化水素基,炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基,珪素含有基又はヘテロ原子含有基を示すが、その少なくとも一つは水素原子でないことが必要である。また、R4 〜R9 はたがいに同一でも異なっていてもよく、隣接する基同士がたがいに結合して環を形成していてもよい。なかでも、R5 とR6 は環を形成していていること及びR8 とR9 は環を形成していていることが好ましい。R4 とR7 としては、酸素、ハロゲン、珪素等のヘテロ原子を含有する基が高重合活性となり好ましい。
この二重架橋型ビスシクロペンタジエニル誘導体を配位子とする遷移金属化合物は、配位子が(1,2’)(2,1’)二重架橋型が好ましい。
【0032】
一般式(I)で表される遷移金属化合物の具体例としては、(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−メチレン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−イソプロピリデン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(3−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(5,6−ジメチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(4,7−ジイソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(3−メチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(5,6−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−エチレン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−n−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(5,6−ジメチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(4,7−ジ−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(3−メチル−4−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)ビス(5,6−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(3−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(3−n−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(3−トリメチルシリルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)−ビス(3−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−n−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−トリメチルシリルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−n−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジフェニルシリレン)(2,1’−メチレン)−ビス(3−トリメチルシリルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−エチレン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−メチレン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−メチレン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−イソプロピリデン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチルシクロペンタジエニル)(3’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−エチレン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−メチレン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−メチレン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−イソプロピリデン)(2,1’−イソプロピリデン)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチル−5−エチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチル−5−エチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチル−5−イソプロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−イソプロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチル−5−n−ブチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−メチル−5−フェニルシクロペンジエニル)(3’−メチル−5’−フェニルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチル−5−エチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチル−5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチル−5−n−ブチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチル−5−フェニルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−フェニルシクロペンジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−エチレン)(3−メチル−5−エチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−エチレン)(3−メチル−5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−エチレン)(3−メチル−5−n−ブチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−エチレン)(3−メチル−5−フェニルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−フェニルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)(3−メチル−5−エチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−エチルシクロペンジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)(3−メチル−5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)(3−メチル−5−n−ブチルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−メチレン)(3−メチル−5−フェニルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−フェニルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−メチレン)(3−メチル−5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−エチレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチル−5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−メチレン)(3−メチル−5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2’−メチレン)(2,1’−イソプロピリデン)(3−メチル−5−i−プロピルシクロペンタジエニル)(3’−メチル−5’−i−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドなど及びこれらの化合物におけるジルコニウムをチタン又はハフニウムに置換したものを挙げることができる。もちろんこれらに限定されるものではない。また、他の族又はランタノイド系列の金属元素の類似化合物であってもよい。
【0033】
次に、(B)成分のうちの(B−1)成分としては、上記(A)成分の遷移金属化合物と反応して、イオン性の錯体を形成しうる化合物であれば、いずれのものでも使用できるが、次の一般式(II),(III)
(〔L1 −R10〕k+)a (〔Z〕- )b ・・・(II)
(〔L2 〕k+)a (〔Z〕- )b ・・・(III)
(ただし、L2 はM1 、R11R12M2 、R13 3 C又はR14M2 である。)
〔式(II),(III) 中、L1 はルイス塩基、〔Z〕- は、非配位性アニオン〔Z1 〕- 及び〔Z2 〕- 、ここで〔Z1 〕- は複数の基が元素に結合したアニオンすなわち〔M3 G1 G2 ・・・Gf 〕- (ここで、M3 は周期律表第5〜15族元素、好ましくは周期律表第13〜15族元素を示す。G1 〜Gf はそれぞれ水素原子,ハロゲン原子,炭素数1〜20のアルキル基,炭素数2〜40のジアルキルアミノ基,炭素数1〜20のアルコキシ基,炭素数6〜20のアリール基,炭素数6〜20のアリールオキシ基,炭素数7〜40のアルキルアリール基,炭素数7〜40のアリールアルキル基,炭素数1〜20のハロゲン置換炭化水素基,炭素数1〜20のアシルオキシ基,有機メタロイド基、又は炭素数2〜20のヘテロ原子含有炭化水素基を示す。G1 〜Gf のうち2つ以上が環を形成していてもよい。fは〔(中心金属M3 の原子価)+1〕の整数を示す。)、〔Z2 〕- は、酸解離定数の逆数の対数(pKa)が−10以下のブレンステッド酸単独又はブレンステッド酸及びルイス酸を組合わせた共役塩基、あるいは一般的に超強酸と定義される酸の共役塩基を示す。また、ルイス塩基が配位していてもよい。また、R10は水素原子,炭素数1〜20のアルキル基,炭素数6〜20のアリール基,アルキルアリール基又はアリールアルキル基を示し、R11及びR12はそれぞれシクロペンタジエニル基,置換シクロペンタジエニル基,インデニル基又はフルオレニル基、R13は炭素数1〜20のアルキル基,アリール基,アルキルアリール基又はアリールアルキル基を示す。R14はテトラフェニルポルフィリン,フタロシアニン等の大環状配位子を示す。kは〔L1 −R10〕,〔L2 〕のイオン価数で1〜3の整数、aは1以上の整数、b=(k×a)である。M1 は、周期律表第1〜3、11〜13、17族元素を含むものであり、M2 は、周期律表第7〜12族元素を示す。〕
で表されるものを好適に使用することができる。
【0034】
ここで、L1 の具体例としては、アンモニア,メチルアミン,アニリン,ジメチルアミン,ジエチルアミン,N−メチルアニリン,ジフェニルアミン,N,N−ジメチルアニリン,トリメチルアミン,トリエチルアミン,トリ−n−ブチルアミン,メチルジフェニルアミン,ピリジン,p−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン,p−ニトロ−N,N−ジメチルアニリンなどのアミン類、トリエチルホスフィン,トリフェニルホスフィン,ジフェニルホスフィンなどのホスフィン類、テトラヒドロチオフェンなどのチオエーテル類、安息香酸エチルなどのエステル類、アセトニトリル,ベンゾニトリルなどのニトリル類などを挙げることができる。
【0035】
R10の具体例としては水素,メチル基,エチル基,ベンジル基,トリチル基などを挙げることができ、R11,R12の具体例としては、シクロペンタジエニル基,メチルシクロペンタジエニル基,エチルシクロペンタジエニル基,ペンタメチルシクロペンタジエニル基などを挙げることができる。R13の具体例としては、フェニル基,p−トリル基,p−メトキシフェニル基などを挙げることができ、R14の具体例としてはテトラフェニルポルフィン,フタロシアニン,アリル,メタリルなどを挙げることができる。また、M2 の具体例としては、Li,Na,K,Ag,Cu,Br,I,I3 などを挙げることができ、M3 の具体例としては、Mn,Fe,Co,Ni,Znなどを挙げることができる。
【0036】
〔Z1 〕- 、すなわち〔M4 G1 G2 ・・・Gf 〕において、M4 の具体例としてはB,Al,Si ,P,As,Sbなど、好ましくはB及びAlが挙げられる。また、G1 ,G2 〜Gf の具体例としては、ジアルキルアミノ基としてジメチルアミノ基,ジエチルアミノ基など、アルコキシ基若しくはアリールオキシ基としてメトキシ基,エトキシ基,n−ブトキシ基,フェノキシ基など、炭化水素基としてメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,n−オクチル基,n−エイコシル基,フェニル基,p−トリル基,ベンジル基,4−t−ブチルフェニル基,3,5−ジメチルフェニル基など、ハロゲン原子としてフッ素,塩素,臭素,ヨウ素,ヘテロ原子含有炭化水素基としてp−フルオロフェニル基,3,5−ジフルオロフェニル基,ペンタクロロフェニル基,3,4,5−トリフルオロフェニル基,ペンタフルオロフェニル基,3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基,ビス(トリメチルシリル)メチル基など、有機メタロイド基としてペンタメチルアンチモン基、トリメチルシリル基,トリメチルゲルミル基,ジフェニルアルシン基,ジシクロヘキシルアンチモン基,ジフェニル硼素などが挙げられる。
【0037】
非配位性のアニオンすなわちpKaが−10以下のブレンステッド酸単独又はブレンステッド酸及びルイス酸の組合わせの共役塩基〔Z2 〕- の具体例としてはトリフルオロメタンスルホン酸アニオン(CF3 SO3 )- ,ビス( トリフルオロメタンスルホニル)メチルアニオン,ビス(トリフルオロメタンスルホニル)ベンジルアニオン,ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド,過塩素酸アニオン(ClO4 )- ,トリフルオロ酢酸アニオン(CF3 CO2 )- ,ヘキサフルオロアンチモンアニオン(SbF6 )- ,フルオロスルホン酸アニオン(FSO3 )- ,クロロスルホン酸アニオン(ClSO3 )- ,フルオロスルホン酸アニオン/5−フッ化アンチモン(FSO3 /SbF5 )- ,フルオロスルホン酸アニオン/5−フッ化砒素(FSO3 /AsF5 )- ,トリフルオロメタンスルホン酸/5−フッ化アンチモン(CF3 SO3 /SbF5 )- などを挙げることができる。
【0038】
このような前記(A)成分の遷移金属化合物と反応してイオン性の錯体を形成するイオン性化合物、すなわち(B−1)成分化合物の具体例としては、テトラフェニル硼酸トリエチルアンモニウム,テトラフェニル硼酸トリ−n−ブチルアンモニウム,テトラフェニル硼酸トリメチルアンモニウム,テトラフェニル硼酸テトラエチルアンモニウム,テトラフェニル硼酸メチル(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テトラフェニル硼酸ベンジル(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テトラフェニル硼酸ジメチルジフェニルアンモニウム,テトラフェニル硼酸トリフェニル(メチル)アンモニウム,テトラフェニル硼酸トリメチルアニリニウム,テトラフェニル硼酸メチルピリジニウム,テトラフェニル硼酸ベンジルピリジニウム,テトラフェニル硼酸メチル(2−シアノピリジニウム),テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリエチルアンモニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリ−n−ブチルアンモニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリフェニルアンモニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸テトラ−n−ブチルアンモニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸テトラエチルアンモニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ベンジル(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチルジフェニルアンモニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリフェニル(メチル)アンモニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチルアニリニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ジメチルアニリニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリメチルアニリニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチルピリジニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ベンジルピリジニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチル(2−シアノピリジニウム),テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ベンジル(2−シアノピリジニウム),テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸メチル(4−シアノピリジニウム),テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリフェニルホスホニウム,テトラキス〔ビス(3,5−ジトリフルオロメチル)フェニル〕硼酸ジメチルアニリニウム,テトラフェニル硼酸フェロセニウム,テトラフェニル硼酸銀,テトラフェニル硼酸トリチル,テトラフェニル硼酸テトラフェニルポルフィリンマンガン,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸フェロセニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸(1,1’−ジメチルフェロセニウム),テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸デカメチルフェロセニウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸銀、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸トリチル,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸リチウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸ナトリウム,テトラキス(ペンタフルオロフェニル)硼酸テオラフェニルポルフィリンマンガン,テトラフルオロ硼酸銀,ヘキサフルオロ燐酸銀,ヘキサフルオロ砒素酸銀,過塩素酸銀,トリフルオロ酢酸銀,トリフルオロメタンスルホン酸銀などを挙げることができる。
この(B−1)成分である、該(A)成分の遷移金属化合物と反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物は一種用いてもよく、また二種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、(B−2)成分のアルミノキサンとしては、一般式(IV)
【0039】
【化6】
【0040】
(式中、R15は炭素数1〜20、好ましくは1〜12のアルキル基,アルケニル基,アリール基,アリールアルキル基などの炭化水素基あるいはハロゲン原子を示し、wは平均重合度を示し、通常2〜50、好ましくは2〜40の整数である。なお、各R15は同じでも異なっていてもよい。)
で示される鎖状アルミノキサン、及び一般式(V)
【0041】
【化7】
【0042】
( 式中、R15及びwは前記一般式(IV) におけるものと同じである。)
で示される環状アルミノキサンを挙げることができる。
前記アルミノキサンの製造法としては、アルキルアルミニウムと水などの縮合剤とを接触させる方法が挙げられるが、その手段については特に限定はなく、公知の方法に準じて反応させればよい。例えば、▲1▼有機アルミニウム化合物を有機溶剤に溶解しておき、これを水と接触させる方法、▲2▼重合時に当初有機アルミニウム化合物を加えておき、後に水を添加する方法、▲3▼金属塩などに含有されている結晶水、無機物や有機物への吸着水を有機アルミニウム化合物と反応させる方法、▲4▼テトラアルキルジアルミノキサンにトリアルキルアルミニウムを反応させ、さらに水を反応させる方法などがある。なお、アルミノキサンとしては、トルエン不溶性のものであってもよい。
【0043】
これらのアルミノキサンは一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
(A)触媒成分と(B)触媒成分との使用割合は、(B)触媒成分として(B−1)化合物を用いた場合には、モル比で好ましくは10:1〜1:100、より好ましくは2:1〜1:10の範囲が望ましく、上記範囲を逸脱する場合は、単位重量ポリマーあたりの触媒コストが高くなり、実用的でない。また(B−2)化合物を用いた場合には、モル比で好ましくは1:1〜1:1000000、より好ましくは1:10〜1:10000の範囲が望ましい。この範囲を逸脱する場合は単位重量ポリマーあたりの触媒コストが高くなり、実用的でない。また、触媒成分(B)としては、(B−1)及び(B−2)を単独または二種以上組み合わせて用いることもできる。
【0044】
本発明の製造方法における重合用触媒は、上記(A)成分及び(B)成分に加えて(C)成分として有機アルミニウム化合物を用いることができる。
ここで、(C)成分の有機アルミニウム化合物としては、一般式(VI)
R16 v AlJ3-v ・・・(VI)
〔式中、R16は炭素数1〜10のアルキル基、Jは水素原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基又はハロゲン原子を示し、vは1〜3の整数である〕
で示される化合物が用いられる。
前記一般式(VI) で示される化合物の具体例としては、トリメチルアルミニウム,トリエチルアルミニウム,トリイソプロピルアルミニウム,トリイソブチルアルミニウム,ジメチルアルミニウムクロリド,ジエチルアルミニウムクロリド,メチルアルミニウムジクロリド,エチルアルミニウムジクロリド,ジメチルアルミニウムフルオリド,ジイソブチルアルミニウムヒドリド,ジエチルアルミニウムヒドリド,エチルアルミニウムセスキクロリド等が挙げられる。
これらの有機アルミニウム化合物は一種用いてもよく、二種以上を組合せて用いてもよい。
【0045】
本発明の製造方法においては、上述した(A)成分、(B)成分及び(C)成分を用いて予備接触を行なうこともできる。予備接触は、(A)成分に、例えば、(B)成分を接触させる事により行なう事ができるが、その方法に特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。これら予備接触により触媒活性の向上や、助触媒である(B)使用割合の低減など、触媒コストの低減に効果的である。また、さらに、(A)成分と(B−2)成分を接触させることにより、上記効果とともにに、分子量向上効果も見られる。また、予備接触温度は、通常−20℃〜200℃、好ましくは−10℃〜150℃、より好ましくは、0℃〜80℃である。予備接触においては、溶媒として不活性炭化水素、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、などを用いることができる。これらの中で特に好ましいものは、脂肪族炭化水素である。
前記(A)触媒成分と(C)触媒成分との使用割合は、モル比で好ましくは1:1〜1:10000、より好ましくは1:5〜1:2000、さらに好ましくは1:10ないし1:1000の範囲が望ましい。該(C)触媒成分を用いることにより、遷移金属当たりの重合活性を向上させることができるが、あまり多いと有機アルミニウム化合物が無駄になるとともに、重合体中に多量に残存し、好ましくない。
【0046】
本発明においては、触媒成分の少なくとも一種を適当な担体に担持して用いることができる。該担体の種類については特に制限はなく、無機酸化物担体、それ以外の無機担体及び有機担体のいずれも用いることができるが、特に無機酸化物担体あるいはそれ以外の無機担体が好ましい。
無機酸化物担体としては、具体的には、SiO2 ,Al2 O3 ,MgO,Z rO2 ,TiO2 ,Fe2 O3 ,B2 O3 ,CaO,ZnO,BaO,ThO2 やこれらの混合物、例えばシリカアルミナ,ゼオライト,フェライト,グラスファイバーなどが挙げられる。これらの中では、特にSiO2 ,Al2 O3 が好ましい。なお、上記無機酸化物担体は、少量の炭酸塩,硝酸塩,硫酸塩などを含有してもよい。
一方、上記以外の担体として、MgCl2 ,Mg(OC2 H5 ) 2 などで代表される一般式MgR17 x X1 y で表されるマグネシウム化合物やその錯塩などを挙げることができる。ここで、R17は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基又は炭素数6〜20のアリール基、X1 はハロゲン原子又は炭素数1〜20のアルキル基を示し、xは0〜2の整数、yは0〜2の整数であり、かつx+y=2である。各R17及び各X1 はそれぞれ同一でもよく、また異なってもいてもよい。
【0047】
また、有機担体としては、ポリスチレン,スチレン−ジビニルベンゼン共重合体,ポリエチレン,ポリプロピレン,置換ポリスチレン,ポリアリレートなどの重合体やスターチ,カーボンなどを挙げることができる。
本発明において用いられる担体としては、MgCl2 ,MgCl(OC2 H5 ),Mg(OC2 H5 ) 2 ,SiO2 ,Al2 O3 などが好ましい。また担体の性状は、その種類及び製法により異なるが、平均粒径は通常1〜300μm、好ましくは10〜200μm、より好ましくは20〜100μmである。
粒径が小さいと重合体中の微粉が増大し、粒径が大きいと重合体中の粗大粒子が増大し嵩密度の低下やホッパーの詰まりの原因になる。
また、担体の比表面積は、通常1〜1000m2 /g、好ましくは50〜500m2 /g、細孔容積は通常0.1〜5cm3 /g、好ましくは0.3〜3cm3 /gである。
比表面積又は細孔容積のいずれかが上記範囲を逸脱すると、触媒活性が低下することがある。なお、比表面積及び細孔容積は、例えばBET法に従って吸着された窒素ガスの体積から求めることができる(ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサィエティ,第60巻,第309ページ(1983年)参照)。
さらに、上記担体は、通常150〜1000℃、好ましくは200〜800℃で焼成して用いることが望ましい。
【0048】
触媒成分の少なくとも一種を前記担体に担持させる場合、(A)触媒成分及び(B)触媒成分の少なくとも一方を、好ましくは(A)触媒成分及び(B)触媒成分の両方を担持させるのが望ましい。
該担体に、(A)成分及び(B)成分の少なくとも一方を担持させる方法については、特に制限されないが、例えば▲1▼(A)成分及び(B)成分の少なくとも一方と担体とを混合する方法、▲2▼担体を有機アルミニウム化合物又はハロゲン含有ケイ素化合物で処理したのち、不活性溶媒中で(A)成分及び(B)成分の少なくとも一方と混合する方法、▲3▼担体と(A)成分及び/又は(B)成分と有機アルミニウム化合物又はハロゲン含有ケイ素化合物とを反応させる方法、▲4▼(A)成分又は(B)成分を担体に担持させたのち、(B)成分又は(A)成分と混合する方法、▲5▼(A)成分と(B)成分との接触反応物を担体と混合する方法、▲6▼(A)成分と(B)成分との接触反応に際して、担体を共存させる方法などを用いることができる。
なお、上記▲4▼、▲5▼及び▲6▼の反応において、(C)成分の有機アルミニウム化合物を添加することもできる。
【0049】
本発明においては、前記(A),(B),(C)を接触させる際に、弾性波を照射させて触媒を調製してもよい。弾性波としては、通常音波、特に好ましくは超音波が挙げられる。具体的には、周波数が1〜1000kHzの超音波、好ましくは10〜500kHzの超音波が挙げられる。
このようにして得られた触媒は、いったん溶媒留去を行って固体として取り出してから重合に用いてもよいし、そのまま重合に用いてもよい。
また、本発明においては、(A)成分及び(B)成分の少なくとも一方の担体への担持操作を重合系内で行うことにより触媒を生成させることができる。例えば(A)成分及び(B)成分の少なくとも一方と担体とさらに必要により前記(C)成分の有機アルミニウム化合物を加え、エチレンなどのオレフィンを常圧〜2MPa加えて、−20〜200℃で1分〜2時間程度予備重合を行い触媒粒子を生成させる方法を用いることができる。
【0050】
本発明においては、(B−1)成分と担体との使用割合は、重量比で好ましくは1:5〜1:10000、より好ましくは1:10〜1:500とするのが望ましく、(B−2)成分と担体との使用割合は、重量比で好ましくは1:0.5〜1:1000、より好ましくは1:1〜1:50とするのが望ましい。(B)成分として二種以上を混合して用いる場合は、各(B)成分と担体との使用割合が重量比で上記範囲内にあることが望ましい。また、(A)成分と担体との使用割合は、重量比で、好ましくは1:5〜1:10000、より好ましくは1:10〜1:500とするのが望ましい。
(B)成分〔(B−1)成分又は(B−2)成分〕と担体との使用割合、又は(A)成分と担体との使用割合が上記範囲を逸脱すると、活性が低下することある。このようにして調製された本発明における重合用触媒の平均粒径は、通常2〜200μm、好ましくは10〜150μm、特に好ましくは20〜100μmであり、比表面積は、通常20〜1000m2 /g、好ましくは50〜500m2 /gである。平均粒径が2μm未満であると重合体中の微粉が増大することがあり、200μmを超えると重合体中の粗大粒子が増大することがある。比表面積が20m2 /g未満であると活性が低下することがあり、1000m2 /gを超えると重合体の嵩密度が低下することがある。また、本発明における触媒において、担体100g中の遷移金属量は、通常0.05〜10g、特に0.1〜2gであることが好ましい。遷移金属量が上記範囲外であると、活性が低くなることがある。
このように担体に担持することによって工業的に有利な高い嵩密度と優れた粒径分布を有する重合体を得ることができる。次に製造方法2について説明する。
【0051】
製造方法2
製造方法2は、(A)下記一般式(VII) で表される周期律表4族の遷移金属化合物、(B)(B−1)アルミニウムオキシ化合物及び(B−2)上記遷移金属化合物と反応してカチオンに変換しうるイオン性化合物の中から選ばれた少なくとも一種とを含有してなるオレフィン重合触媒の存在下、プロピレン又はプロピレンとエチレン及び/又は炭素数4〜20のα−オレフィンを重合させる製造方法である。
【0052】
【化8】
【0053】
〔式中、R18〜R28,X1 及びX2 は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基又はリン含有基を示し、R20とR21及びR25とR26はたがいに結合して環を形成してもよい。Y1 は二つの配位子を結合する二価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、−S−、−SO2 −、−NR−、−PR−、−P(O)R−、−BR−又は−AlR−を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基を示す。M4 はチタン,ジルコニウム又はハフニウムを示す。〕
この遷移金属化合物は、単架橋型錯体である。
【0054】
前記一般式(VII) において、R18〜R28,X1 及びX2 のうちのハロゲン原子としては、塩素,臭素,フッ素,ヨウ素原子が挙げられる。炭素数1〜20の炭化水素基としては、例えばメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,tert−ブチル基,n−ヘキシル基,n−デシル基などのアルキル基、フェニル基,1−ナフチル基,2−ナフチル基などのアリール基、ベンジル基などのアラルキル基などが挙げられ、また炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基としては、トリフルオロメチルなどの上記炭化水素基の水素原子の1個以上が適当なハロゲン原子で置換された基が挙げられる。珪素含有基としては、トリメチルシリル基,ジメチル(t−ブチル)シリル基などが挙げられ、酸素含有基としては、メトキシ基,エトキシ基などが挙げられ、イオウ含有基としては、チオール基,スルホン酸基などが挙げられ、窒素含有基としては、ジメチルアミノ基などが挙げられ、リン含有基としては、フェニルホスフィン基などが挙げられる。また、R20とR21及びR25とR26はたがいに結合してフルオレンなどの環を形成してもよい。R20とR21及びR25とR26の具体例としては、上記R18〜R28等において挙げたものから水素原子を除く基が挙げられる。R20,R26としては、水素原子及び炭素数6以下のアルキル基が好ましく、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基がより好ましく、水素原子がさらに好ましい。また、R20,R21,R25及びR26としては、炭素数6以下のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基がより好ましく、イソプロピル基がさらに好ましい。R21,R22,R24,R26及びR27としては水素原子が好ましい。特に好ましい組合せとしては、R18が水素以外のアルキル基であり、R24が水素原子の場合である。
X1 ,X2 としては、ハロゲン原子,メチル基,エチル基,プロピル基が好ましい。Y1 の具体例としては、メチレン,エチレン,エチリデン,イソプロピリデン,シクロヘキシリデン,1,2−シクロヘキシレン,ジメチルシリレン,テトラメチルジシリレン,ジメチルゲルミレン,メチルボリリデン(CH3 −B=),メチルアルミリデン(CH3 −Al=),フェニルホスフィリデン(Ph−P=),フェニルホスホリデン(PhPO=),1,2−フェニレン,ビニレン(−CH=CH−),ビニリデン(CH2 =C=),メチルイミド,酸素(−O−),硫黄(−S−)などがあり、これらの中でも、メチレン,エチレン,エチリデン,イソプロピリデンが、本発明の目的達成の点で好ましい。
M4 はチタン,ジルコニウム又はハフニウムを示すが、特にハフニウムが好適である。
【0055】
前記一般式(VII) で表される遷移金属化合物の具体例としては、1,2−エタンジイル(1−(2−イソブチルインデニル))(2−インデニル)ハフニウムジクロリド,1,2−エタンジイル(1−(2−ブチルインデニル))(2−インデニル)ハフニウムジクロリド,1,2−エタンジイル(1−(2−ブチルインデニル))(2−(4,7−ジメチルインデニル))ハフニウムジクロリド,1,2−エタンジイル(1−(2−イソプロピルインデニル))(2−(4,7−ジメチルインデニル))ハフニウムジクロリド,1,2−エタンジイル(1−(2−イソプロピルインデニル))(2−(4,7−ジイソプロピルインデニル))ハフニウムジクロリド等,ジメチルシリレン(1−(2−イソブチルインデニル))(2−インデニル)ハフニウムジクロリド,ジメチルシリレン(1−(2−ブチルインデニル))(2−インデニル)ハフニウムジクロリド,ジメチルシリレン(1−(2−ブチルインデニル))(2−(4,7−ジメチルインデニル))ハフニウムジクロリド,メチルシリレン(1−(2−イソプロピルインデニル))(2−(4,7−ジメチルインデニル))ハフニウムジクロリド,メチルシリレン(1−(2−イソプロピルインデニル))(2−(4,7−ジイソプロピルインデニル))ハフニウムジクロリド等,1,3−プロパンジイル(1−(2−イソプロピルインデニル))(2−インデニル)ハフニウムジクロリド,1,3−プロパンジイル(1−(2−イソブチルインデニル))(2−インデニル)ハフニウムジクロリド,1,3−プロパンジイル(1−(2−ブチルインデニル))(2−インデニル)ハフニウムジクロリド,1,3−プロパンジイル(1−(2−ブチルインデニル))(2−(4,7−ジメチルインデニル))ハフニウムジクロリド,1,3−プロパンジイル(1−(2−イソプロピルインデニル))(2−(4,7−ジメチルインデニル))ハフニウムジクロリド,1,3−プロパンジイル(1−(2−イソプロピルインデニル))(2−(4,7−ジイソプロピルインデニル))ハフニウムジクロリド等,1,2−エタンジイル(1−(4,7−ジイソプロピルインデニル))(2−(4,7−ジイソプロピルインデニル)ハフニウムジクロリド,1,2−エタンジイル(9−フルオレニル)(2−(4,7−ジイソプロピルインデニル)ハフニウムジクロリド,イソプロピリデン(1−(4,7−ジイソプロピルインデニル))(2−(4,7−ジイソプロピルインデニル)ハフニウムジクロリド,1,2−エタンジイル(1−(4,7−ジメチルインデニル))(2−(4,7−ジイソプロピルインデニル)ハフニウムジクロリド,1,2−エタンジイル(9−フルオレニル)(2−(4,7−ジメチルインデニル))ハフニウムジクロリド,イソプロピリデン(1−(4,7−ジメチルインデニル))(2−(4,7−ジイソプロピルインデニル)ハフニウムジクロリド,1,2−エタンジイル(2−インデニル)(1−(2−イソプロピルインデニル))ハフニウムジクロリド,ジメチルシリレン−(2−インデニル)(1−(2−イソプロピルインデニル))ハフニウムジクロリドなど,及びこれらの化合物におけるハフニウムをジルコニウム又はチタンに置換したものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
なお、前記一般式(VII) で表される遷移金属化合物は、例えば本出願人が先に出願した特開平11−130807号公報に記載された方法により製造することができる。(A−1)成分としては、これらの遷移金属化合物の中から2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0056】
製造方法2において用いる(B)成分は、上述した製造方法1において用いる(B)成分と同じである。また、本発明におけるオレフィン重合触媒としては、製造方法1におけるオレフィン重合触媒と同様に、担体に担持したものであってもよく、予備重合を行ったものであってもよく或いは必要に応じて(C)有機アルミニウム化合物を用いてもよい。
本発明におけるプロピレン系重合体[A]又はプロピレン単独重合体[A−1]の製造方法については、重合方法は特に制限されず、スラリー重合法,気相重合法,塊状重合法,溶液重合法,懸濁重合法などのいずれの方法を用いてもよいが、スラリー重合法,気相重合法が好ましい。炭素数4〜20のα−オレフィンとしては、エチレン,1−ブテン,1−ペンテン,4−メチル−1−ペンテン,1−ヘキセン,1−オクテン,1−デセン,1−ドデセン,1−テトラデセン,1−ヘキサデセン,1−オクタデセン,1−エイコセンなどが挙げられ、本発明においては、これらのうち一種又は二種以上を用いることができる。
重合条件については、重合温度は通常−100〜250℃、好ましくは−50〜200℃、より好ましくは0〜130℃である。また、反応原料に対する触媒の使用割合は、原料モノマー/上記(A)成分(モル比)が好ましくは1〜108 、特に100〜105 となることが好ましい。さらに、重合時間としては通常5分〜10時間、反応圧力としては常圧〜20MPa、好ましくは常圧〜10MPaである。
【0057】
重合体の分子量の調節方法としては、各触媒成分の種類,使用量,重合温度の選択、さらには連鎖移動剤存在下での重合などがある。連鎖移動剤としては、水素;フェニルシラン,フェニルジメチルシラン等のシラン化合物;トリメチルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物が挙げられる。なかでも、水素が好ましい。連鎖移動剤の添加量としては、用いる触媒の遷移金属成分に対して10倍モル以上、好ましくは50倍モル以上である。
重合溶媒を用いる場合、例えば、ベンゼン,トルエン,キシレン,エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素、シクロペンタン,シクロヘキサン,メチルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素、ペンタン,ヘキサン,ヘプタン,オクタンなどの脂肪族炭化水素、クロロホルム,ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素などを用いることができる。これらの溶媒は一種を単独で用いてもよく、二種以上のものを組み合わせてもよい。また、α−オレフィンなどのモノマーを溶媒として用いてもよい。なお、重合方法によっては無溶媒で行うことができる。
【0058】
重合に際しては、前記重合用触媒を用いて予備重合を行うことができる。予備重合は、固体触媒成分に、例えば、少量のオレフィンを接触させることにより行うことができるが、その方法に特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。予備重合に用いるオレフィンについては特に制限はなく、前記に例示したものと同様のもの、例えばエチレン、炭素数3〜20のα−オレフィン、あるいはこれらの混合物などを挙げることができるが、該重合において用いるオレフィンと同じオレフィンを用いることが有利である。
また、予備重合温度は、通常−20〜200℃、好ましくは−10〜130℃、より好ましくは0〜80℃である。予備重合においては、溶媒として、不活性炭化水素,脂肪族炭化水素,芳香族炭化水素,モノマーなどを用いることができる。これらの中で特に好ましいのは脂肪族炭化水素である。また、予備重合は無溶媒で行ってもよい。
予備重合においては、予備重合生成物の極限粘度[η](135℃デカリン中で測定)が0.2dl/g以上、特に0.5dl/g以上、触媒中の遷移金属成分1ミリモル当たりに対する予備重合生成物の量が1〜10000g、特に10〜1000gとなるように条件を調整することが望ましい。
【0059】
本発明におけるプロピレン系重合体[A]又はプロピレン単独重合体[A−1]には必要に応じて造核剤を添加してもよい。造核剤としては、特に制限はなく、結晶核生成過程の進行速度を向上させる効果があるものであればよい。結晶核生成過程の進行速度を向上させる効果があるものとしては、重合体の分子鎖の吸着過程を経て分子鎖配向を助長する効果のある物質が挙げられる。
造核剤の具体例としては、高融点ポリマー、カルボン酸若しくはその金属塩、芳香族スルホン酸塩若しくはその金属塩、有機リン酸化合物若しくはその金属塩、ジベンジリデンソルビトール若しくはその誘導体、ロジン酸部分金属塩、無機微粒子、イミド類,アミド類,キナクリドン類,キノン類又はこれらの混合物が挙げられる。
【0060】
高融点ポリマーとしては、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリビニルシクロヘキサン,ポリビニルシクロペンタン等のポリビニルシクロアルカン、シンジオタクチックポリスチレン,ポリ3−メチルペンテン−1,ポリ3−メチルブテン−1,ポリアルケニルシラン等が挙げられる。
金属塩としては、安息香酸アルミニウム塩,p−t−ブチル安息香酸アルミニウム塩,アジピン酸ナトリウム,チオフェネカルボン酸ナトリウム,ピローレカルボン酸ナトリウム等が挙げられる。
ジベンジリデンソルビトール又はその誘導体としては、ジベンジリデンソルビトール、1,3:2,4−ビス(o−3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ビス(o−2,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ビス(o−4−エチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ビス(o−4−クロロベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジベンジリデンソルビトール等が挙げられる。また、具体的には、新日本理化製のゲルオールMDやゲルオールMD−R(商品名)等も挙げられる。
ロジン酸部分金属塩としては、荒川化学工業製のパインクリスタルKM1600、パインクリスタルKM1500、パインクリスタルKM1300(商品名)等が挙げられる。
無機微粒子としては、タルク,クレー,マイカ,アスベスト,ガラス繊維,ガラスフレーク,ガラスビーズ,ケイ酸カルシウム,モンモリロナイト,ベントナイト,グラファィト,アルミニウム粉末,アルミナ,シリカ,ケイ藻土,酸化チタン,酸化マグネシウム,軽石粉末,軽石バルーン,水酸化アルミニウム,水酸化マグネシウム,塩基性炭酸マグネシウム,ドロマイト,硫酸カルシウム,チタン酸カリウム,硫酸バリウム,亜硫酸カルシウム,硫化モリブデン等が挙げられる。
アミド化合物としては、アジピン酸ジアニリド,スペリン酸ジアニリド等が挙げられる。
これらの造核剤は、一種類を用いてもよく、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、造核剤として下記一般式
【0061】
【化9】
【0062】
(式中、R29は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R30及びR3 1 はそれぞれ水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示す。M5 はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム及び亜鉛のうちのいずれかを示し、M5 がアルカリ金属のときmは0を、nは1を示し、M5 がアルカリ土類金属又は亜鉛のときnは1又は2を示し、nが1のときmは1を、nが2のときmは0を示し、M5 がアルミニウムのときmは1を、nは2を示す。)
で示される有機リン酸金属塩及び/又はタルク等の無機微粒子を用いることが臭いの発生が少なく好ましく、食品向けの用途に好適である。
有機リン酸金属塩の具体例としては、アデカスタブNA−11やアデカスタブNA−21(旭電化株式会社製)が挙げられる。
【0063】
さらに、本発明においては、造核剤として前記のタルク等の無機微粒子を用いると、フィルムに成形した場合、スリップ性にも優れ、印刷特性などの特性が向上するので好ましい。さらには、造核剤として前記のジベンジリデンソルビトール又はその誘導体を用いると、透明性に優れるので好ましい。さらには、造核剤として前記のアミド化合物を用いると、剛性に優れるので好ましい。
本発明においては、造核剤、及び所望に応じて用いられる各種添加剤とをヘンシェルミキサー等を用いてドライブレンドしたものであってもよい。または、単軸又は2軸押出機、バンバリーミキサー等を用いて、溶融混練したものであってもよい。或いは、造核剤として高融点ポリマーを用いる場合は、プロピレン系重合体製造時に、リアクター内で高融点ポリマーを同時又は逐次的に添加して製造したものであってもよい。所望に応じて用いられる各種添加剤としては、酸化防止剤、中和剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、又は帯電防止剤等が挙げられる。
本発明における造核剤の添加量は通常、前記のプロピレン系共重合体[A]又は及び[A−1]に対して10ppm以上であり、好ましくは10〜10000ppmの範囲であり、より好ましくは10〜5000ppmの範囲であり、さらに好ましくは10〜2500ppmである。10ppm未満ではフィルムの成形性の改善がみられず、一方、10000ppmを超える量を添加しても好ましい効果が増大しないことがある。
【0064】
フィルムの成形方法としては、一般的な圧縮成形法、押し出し成形法、ブロー成形法、キャスト成形法等が挙げられる。なかでも、キャスト成形法により製造されたキャストフィルムが好ましい。また、フィルムは必要に応じてその表面を処理し、表面エネルギーを大きくしたり、表面を極性にしたりしてもよい。例えば処理方法としては、コロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、熱風処理、オゾンや紫外線照射処理等が挙げられる。表面の凹凸化方法としては、例えば、サンドブラスト法、溶剤処理法等が挙げられる。
フィルムには、常用される酸化防止剤、中和剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、又は帯電防止剤等を必要に応じて配合することができる。
更に、タルク等の無機微粒子を含むフィルムは、スリップ性にも優れるため、製袋、印刷等の二次加工性が向上し、各種自動充填包装ラミネート等の高速製造装置でのあらゆる汎用包装フィルムに好適である。
造核剤として前記のジベンジリデンソルビトール又はその誘導体を含むプロピレン系重合体等を成形してなるフィルムは、特に透明性に優れディスプレー効果が大きいため、玩具、文具等の包装に好適である。
造核剤として前記のアミド化合物を含むプロピレン系重合体等を成形してなるフィルムは、特に剛性に優れ、高速製袋における巻き皺等の問題が起こりにくいため、高速製袋機でのあらゆる汎用包装フィルムとして好適である。
【0065】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により何ら制限されるものではない。
まず、本発明の重合体における樹脂特性及び物性の評価方法について説明する。
(1)[η] の測定
(株) 離合社のVMR−053型自動粘度計を用い、テトラリン溶媒中135℃において測定した。
(2)ペンタッド分率、トリアッド分率および異常挿入分率の測定
13C核磁気共鳴スペクトルの測定は、エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macromolecules,8,687(1975)」で提案されたピークの帰属に従い、下記の装置及び条件にて行った。
装置:日本電子(株)製JNM−EX400型13C−NMR装置
方法:プロトン完全デカップリング法
濃度:220mg/ミリリットル
溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの90:10(容量比)混合溶媒
温度:130℃
パルス幅:45°
パルス繰り返し時間:4秒
積算:10000回
(3)分子量分布(Mw/Mn)の測定
Mw/Mnは、GPC法により、下記の装置及び条件で測定したポリエチレン換算の重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnより算出した値である。
GPC測定装置
カラム :TOSO GMHHR−H(S)HT
検出器 :液体クロマトグラム用RI検出器 WATERS 150C
測定条件
溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン
測定温度 :145℃
流速 :1.0ミリリットル/分
試料濃度 :2.2mg/ミリリットル
注入量 :160マイクロリットル
検量線 :Universal Calibration
解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0)
(4)DSC測定
示差走査型熱量計(パーキン・エルマー社製, DSC−7)を用い、試料10mgを窒素雰囲気下230℃で3分間溶融した後、10℃/分で0℃まで降温後、さらに、0℃で3分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得られる融解吸熱量をΔHとした。また、このときに得られる融解吸熱カーブの最大ピークのピークトップを融点Tm(℃)とした。
(5)ヘキサンに溶出する成分量(H25)
H25は、下記の測定条件にて測定して求めた。
試料 :0.1〜5g
試料形状:パウダー状
(ペレット化したものは粉砕し、パウダー化して用いる)
溶媒 :ヘキサン
溶出条件:25℃、3日間以上静置
溶出量の算出方法:以下の式により算出する。
H25=〔(W0 −W1 )/W0 〕×100(%)
【0066】
フィルムの品質の評価方法
フィルムの品質は製膜後、40℃×24時間のエージング処理を行った後、温度23±2℃、湿度50±10%で、16時間以上状態調節した後、同じ温度、同じ湿度条件下にて測定を行った。
(1)引張り弾性率及び破断伸び
JIS K−7127に準拠し、以下に示す条件で引張り試験により測定した。
クロスヘッド速度:500mm/分
ロードセル:15kg
測定方向:マシン方向(MD方向)
(2)耐衝撃性
東洋精機製作所製フィルムインパクトテスターにおいて、1/2インチ衝撃ヘ
ッドを用いた衝撃破壊強度により評価した。
(3)ヘイズ
JIS K−7105に準拠した試験により評価した。
(4)アンチブロッキング性
二枚のフィルムについて、一枚の金属ロール面ともう一枚の反金属ロールとを以下の密着条件にて密着させ、10cm×10cmの治具にそれぞれを固定し、10cm×10cm面積における剥離強度を、以下の引剥試験により測定した。
剥離強度が小さいほど、アンチブロッキング性が優れている。
密着条件:温度60℃、7 日間、荷重15g/cm2 、面積10cm×10cm
引剥試験:テストスピード:20mm/min、ロードセル:2kg
【0067】
実施例1
(1)触媒成分の調製〔(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−n−ブチルインデニル)2 ジルコニウムジクロライドの合成〕シュレンク瓶に(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(インデン)2 を0.83g(2.8ミリモル),エーテル50ミリリットルを入れ、−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(ヘキサン溶液:1.6モル)を3.1ミリリットル(5.0ミリモル)加えた後、室温において12時間攪拌した。溶媒を留去し、得られた固体をヘキサン20ミリリットルで洗浄することにより、リチウム塩をエーテル付加体として1.1g(2.3ミリモル)得た。得られたリチウム塩をテトラヒドロフラン(THF)50ミリリットルに溶解し、−78℃に冷却した。これに、臭化n−ブチル0.57ミリリットル(5.3ミリモル)をゆっくりと滴下し、室温において12時間攪拌した。溶媒を留去し、ヘキサン50ミリリットルで抽出した後、このヘキサンを留去して(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−n−ブチルインデン)2 を0.81g(1.77ミリモル)得た(収率74%)。
次に、窒素気流下においてシュレンク瓶に、上記で得られた(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−n−ブチルインデン)2 を0.81g(1.77ミリモル)を入れた。これを−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(ヘキサン溶液:1.54モル)を2.7ミリリットル(4.15ミリモル)加えた後、室温において12時間攪拌した。溶媒を留去し、得られた固体をヘキサンで洗浄することにより、リチウム塩をエーテル付加体として0.28g(1.43ミリモル)得た。
得られたリチウム塩を窒素気流下でトルエン50ミリリットルに溶解し、−78℃に冷却し、ここに予め−78℃に冷却した四塩化ジルコニウム0.33g(1.42モル)のトルエン(50ミリリットル)を滴下した。滴下終了後、室温において6時間放置した。溶液をろ過し、ろ液の溶媒を留去した。得られた固体をジクロロメタンにより再結晶することにより、(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)(3−n−ブチルインデニル)2 ジルコニウムジクロライドを0.2g(0.32モル)得た(収率22%)。
このものの 1H−NMRを求めたところ、次の結果が得られた。
1H−NMR(90MHz,CDCl3 )(δ,ppm):0.88,0.99(12H,ジメチルシリレン),0.7−1.0,1.1−1.5(18H,n−ブチル),7.0−7.6(8H,ベンゼン環プロトン)
【0068】
(2)プロピレン系重合体の製造
内容積200リットルの重合槽に、上記(1)で得られた触媒成分を46.7マイクロモル/時間で、トリイソブチルアルミニウム(TIBA)を117ミリモル/時間で、メチルアルミノキサン(MAO)を46.7ミリモル/時間で、ヘプタンを46.7リットル/時間で、プロピレンを3.4kg/時間で、及び水素(H2 /C3 =0.20)を供給し、60℃、0.8MPaにおいて重合を行った。次いで、ポリマー溶液を脱気槽に送り、メタノール10ミリリットル/時間でを投入してプロピレン及び水素を脱気した。得られたポリマー溶液に、酸化防止剤(チバスペシャルティケミカルズ社製のイルガノックス1010及びチバスペシャルティケミカルズ社製のイルガフォス168)及び安定剤を添加して加熱脱気した後、下記の添加剤処方し、単軸押出機(塚田樹機製作所製:TLC35−20型)にて押出し造粒し、プロピレン系重合体組成物のペレットを得た。
【0069】
【0070】
(3)フィルムの成形
得られたペレットを用い塚田樹機製作所製:TLC35−20型20mmφ成形機を用い、膜厚70μmのフィルムを以下の成形条件にて成膜した。
Tダイ出口温度:220℃
引き取り速度 :3.0m/分
チルロール温度:30℃
チルロール :鏡面
得られたフィルムについて、前記フィルム品質の評価方法に従い測定した。結果を第1表に示す。
実施例2
実施例1において添加剤処方を下記のものに代えた以外は、実施例1と同様にしてプロピレン系重合体組成物のペレットを得、実施例1と同様にして膜厚70μmのフィルムを成膜し、評価した。結果を第1表に示す。
【0071】
【0072】
比較例1
内容積6リットルの攪拌機付きガラス製反応器を窒素ガスで十分に置換したのち、この反応容器にエタノール約2430g、ヨウ素16g及び金属マグネシウム160gを仕込み、攪拌しながら加熱して、還流条件下で系内からの水素ガスの発生がなくなるまで反応させ、固体状生成物を得た。この固体状生成物を含む反応液を減圧下で乾燥させることにより、マグネシウム化合物を得た。
窒素ガスで十分置換した内容積5リットルのガラス製反応器に、上記マグネシウム化合物(粉砕していないもの)160g、精製ヘプタン80ミリリットル、四塩化ケイ素24ミリリットル及びフタル酸ジエチル23ミリリットルを仕込み、系内を80℃に保ち、攪拌しながら四塩化チタン770ミリリットルを加えて110℃で2時間反応させたのち、固体成分を分離して90℃の精製ヘプタンで洗浄した。さらに、四塩化チタン1220ミリリットルを加え、110℃で2時間反応させたのち、精製ヘプタンで十分に洗浄して固体触媒成分を得た。
内容積200リットルの重合槽に、上記固体触媒成分を6.0g/時間で、トリイソブチルアルミニウム(TIBA)を0.2モル/時間で、1−アリル−3,4−ジメトキシベンゼン(ADMB)を0.012モル/時間で、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン(CHMDMS)を0.012モル/時間で、プロピレンを37kg/時間で供給し、2.7MPa・Gで重合を行い、ポリプロピレンを得た。
得られたプロピレンについて、実施例1と同様の評価を行い、また、実施例1と同様にしてフィルムを成形し、評価した。結果を第1表に示す。
比較例2
プロピレン系重合体として、ダウ・ケミカル日本社製のアフィニティPL1880(商品名)のペレットを用いて、実施例1と同様にしてフィルムを成形し、評価した。結果を第1表に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】
本発明のポリプロピレン系フィルムはべたつきが少なく、剥離白化性、軟質性、耐衝撃性に優れ、食品包装分野や医療分野に好適に使用できる。
Claims (5)
- (1)引張り弾性率(TM)が5〜500MPaであり、
(2)示差走査熱量計(DSC)測定において、融点Tm(℃)を示さないか、或いはTmを示す場合はTMとTmとが下記の関係式
TM≧5×Tm−450
を満たし、
(3)テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度[η]が1〜3dl/gであり、
(4)25℃のへキサンに溶出する成分量(H25)が0〜80重量%であり、
(5)DSC測定において、融点Tm(℃)を示さないか、或いはTmを示す場合はTmと融解吸熱量ΔH(J/g)が以下の関係式
ΔH≧6×(Tm−140)
を満たし、
(6)メソペンタッド分率[mmmm]が20〜60モル%であり、
(7)ラセミペンタッド分率[rrrr]と[1−mmmm]が下記の関係式
〔[rrrr]/[1−mmmm]〕≦0.1
を満たすプロピレン単独重合体[A−1]からなるポリプロピレン系フィルム。 - 前記プロピレン単独重合体[A−1]の分子量分布(Mw/Mn)が2.5〜4.0である請求項1に記載のポリプロピレン系フィルム。
- 前記プロピレン単独重合体[A−1]が、下記関係式(1)を満たす請求項1又は2に記載のポリプロピレン系フィルム。
〔(m−2,1)+(r−2,1)+(1,3)〕≦5.0(%) ・・・(1)
[式中、(m−2,1)は 13 C−NMRで測定したメソ−2,1挿入含有率(%)、(r−2,1)は 13 C−NMRで測定したラセミ−2,1挿入含有率(%)、(1,3)は 13 C−NMRで測定した1,3挿入含有率(%)を示す。] - プロピレン単独重合体[A−1]が、(A)下記一般式(I)
〔式中、Mは周期律表第3〜10族又はランタノイド系列の金属元素を示し、E1及びE2はそれぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘテロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子であって、A1及びA2を介して架橋構造を形成しており、またそれらはたがいに同一でも異なっていてもよく、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,E1,E2又はYと架橋していてもよい。Yはルイス塩基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異なっていてもよく、他のY,E1,E2又はXと架橋していてもよく、A1及びA2は二つの配位子を結合する二価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、−S−、−SO2−、−Se−、−NR−、−PR−、−P(O)R−、−BR−又は−AlR−を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよい。qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示し、rは0〜3の整数を示す。〕
で表される遷移金属化合物、及び(B)(B−1)該(A)成分の遷移金属化合物又はその派生物と反応してイオン性の錯体を形成しうる化合物及び(B−2)アルミノキサンから選ばれる成分を含有する重合用触媒の存在下、プロピレン又はプロピレンとエチレン及び/又は炭素数4〜20のα−オレフィンを重合させることにより製造されたものである請求項1〜3のいずれかに記載のポリプロピレン系フィルム。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のポリプロピレン系フィルムであって、Tダキャスト成形法により得られるキャストフィルム。
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