JP4694451B2 - 前輪懸架装置 - Google Patents
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Description
そこで、この発明は、左右方向の嵩張りを低く抑えることができる前輪懸架装置を提供するものである。
請求項1に係る発明は、前端(例えば、後述する実施例における前端36a)を前輪(例えば、後述する実施例における前輪2)の上方に延ばしたフロントフォーク(例えば、後述する実施例におけるフロントフォーク31)の前部(例えば、後述する実施例における前部36)と、前輪を支持するナックル(例えば、後述する実施例におけるナックル60)とが揺動可能な一対のリンク(例えば、後述する実施例におけるアッパーリンク41とロアリンク42)によって連結され、前記フロントフォークの後部側と前記ナックルとの間にクッション(例えば、後述する実施例におけるクッション50)が架け渡され、前記各リンクは後下方に延出し、前記フロントフォークと前記各リンクは側面視で前方に凸となる略くの字状に配置されている自動二輪車(例えば、後述する実施例における自動二輪車1)または自動三輪車の前輪懸架装置(例えば、後述する実施例における前輪懸架装置3)において、前記ナックルにおける前記各リンクの連結部と前記クッションの連結部が側面視でそれぞれ異なる部位に配置され、前記各リンクは前記クッションの左右方向最外側よりも内側に配置され、前記フロントフォークは平面視で前端が連結された略U字形に形成されており、該フロントフォークの前端が車体のほぼ最前端に位置するとともに、乗車時において車体と乗員を合わせたときの重心の高さよりも高い位置に配置されていることを特徴とする前輪懸架装置である。
また、車両が前方の障害物に衝突したときには、フロントフォークの前端が障害物に突き当たり、車体は障害物から相対的に後方へ押し付ける力を受ける。このとき、フロントフォークの前端は車体と乗員を合わせたときの重心の高さよりも高い位置に配置されているので、車体にはフロントフォークの前端回りに該車体を下方に押さえる方向のモーメントが働き、後輪側の浮き上がりを抑制することができる。
さらに、前記フロントフォークの前端が車体のほぼ最前端に位置しているので、衝突時にフロントフォークの前端が障害物に当たると、前記両リンクが揺動するとともに前記クッションが伸張してフロントフォークを上方に押し上げる。その結果、車体の前部が上方に押し上げられるので、後輪側の浮き上がりを抑制することができ、より効果的に衝突エネルギーを吸収することができる。
このように構成することにより、前輪懸架装置の左右方向の寸法をさらに小さくすることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記クッションは、内部に作動油が充填されたシリンダ(例えば、後述する実施例におけるシリンダ51)と、該シリンダに対して伸縮可能なピストン(例えば、後述する実施例におけるピストン52)とを備え、該ピストンが前記ナックルに連結されており、前記一対のリンクはアッパーリンク(例えば、後述する実施例におけるアッパーリンク41)とロアリンク(例えば、後述する実施例におけるロアリンク42)で構成され、前記ナックルにおける前記ロアリンクの連結部は、前記前輪の車軸(例えば、後述する実施例における車軸27)よりも上方で且つ前記ナックルにおける前記ピストンの連結部よりも下方に位置し、前記ナックルにおける前記アッパーリンクの連結部は、前記ナックルにおける前記ピストンの連結部よりも上方に位置することを特徴とする。
ステアリングステム4の上部には、前輪転舵用のハンドル13が取り付けられている。ヘッドパイプ6からは左右一対のメインフレーム7が斜め下後方に延び、このメインフレーム7の下方には、自動二輪車1の原動機である水冷4ストローク水平対向六気筒型のエンジン10が搭載されている。
シート15後部及びリアトランク17の下方両側には左右のサドルバッグ23が配置され、左右サドルバッグ23の下方には、エンジン排気用のサイレンサ24が配置されている。
また、フロントフォーク31の前端36aは、乗車時において車体と乗員を合わせたときの重心Gの高さhGよりも高い位置Hに配置されている。
左右一対のクッション50の軸線方向中心線は互いに平行をなし、図3に示すように、いずれのクッション50の軸線方向中心線もフロントフォーク31の左右方向最外側よりも内側に配置されている。
つまり、フロントフォーク31の前部36と前輪2を支持するナックル60は、揺動可能な一対のリンク41,42(アッパーリンク41とロアリンク42)によって連結されており、ナックル60における各リンク41,42の連結部とクッション50の連結部がそれぞれ異なる部位に配置されている。
また、図3に示すように、アッパーリンク41とロアリンク42はいずれもクッション50の左右方向最外側よりも内側に配置されている。
また、アッパーリンク41とロアリンク42がいずれもクッション50の左右方向最外側よりも内側に配置されているので、前輪懸架装置3の左右方向の寸法を極力小さくすることができる。
さらに、左右いずれのクッション50の軸線方向中心線もフロントフォーク31の左右方向最外側よりも内側に配置されているので、クッション50の左右方向外側への張り出しを極力小さくすることができる。
したがって、前輪懸架装置3の左右方向の嵩張りを低く抑えることができる。
これら相乗効果により、後輪9側の浮き上がりを確実に抑制することができるので、衝突時においてより効果的にエネルギー吸収を行うことができる。
この前輪懸架装置3は、エアバッグ装置を装備した自動二輪車1に設けた場合に、補助的な保護装置として特に有効である。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、クッション50のシリンダ51の上端部54をステアリングステム4を介してフロントフォーク3の後部34に連結しているが、シリンダ51の上端部54を直接にフロントフォーク31の後部側に連結してもよい。
また、前述した実施例ではフロントフォーク31とナックル60とを左右とも一対のリンクで連結したが、いずれか一方を1本のリンクで連結することも可能であり、また、左右のうちいずれかのみを一対のリンクとしてもよい。また、一対のアッパーリンクとロアリンクを左右に振り分けたものであってもよい。
また、車両は自動二輪車に限るものではなく、自動三輪車にも適用可能である。
2 前輪
3 前輪懸架装置
31 フロントフォーク
34 後部
36 前部
36a 前端
41 アッパーリンク
42 ロアリンク
50 クッション
60 ナックル
Claims (3)
- 前端(36a)を前輪(2)の上方に延ばしたフロントフォーク(31)の前部(36)と、前輪(2)を支持するナックル(60)とが揺動可能な一対のリンク(41,42)によって連結され、前記フロントフォーク(31)の後部側と前記ナックル(60)との間にクッション(50)が架け渡され、前記各リンク(41,42)は後下方に延出し、前記フロントフォーク(31)と前記各リンク(41,42)は側面視で前方に凸となる略くの字状に配置されている自動二輪車(1)または自動三輪車の前輪懸架装置(3)において、
前記ナックル(60)における前記各リンク(41,42)の連結部と前記クッション(50)の連結部が側面視でそれぞれ異なる部位に配置され、前記各リンク(41,42)は前記クッション(50)の左右方向最外側よりも内側に配置され、前記フロントフォーク(31)は平面視で前端(36a)が連結された略U字形に形成されており、該フロントフォーク(31)の前端(36a)が車体のほぼ最前端に位置するとともに、乗車時において車体と乗員を合わせたときの重心(G)の高さよりも高い位置に配置されていることを特徴とする前輪懸架装置。 - 前記クッション(50)の軸方向中心線が前記フロントフォーク(31)の左右方向最外側よりも内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の前輪懸架装置。
- 前記クッション(50)は、内部に作動油が充填されたシリンダ(51)と、該シリンダ(51)に対して伸縮可能なピストン(52)とを備え、該ピストン(52)が前記ナックル(60)に連結されており、
前記一対のリンク(41,42)はアッパーリンク(41)とロアリンク(42)で構成され、
前記ナックル(60)における前記ロアリンク(42)の連結部は、前記前輪(2)の車軸(27)よりも上方で且つ前記ナックル(60)における前記ピストン(52)の連結部よりも下方に位置し、前記ナックル(60)における前記アッパーリンク(41)の連結部は、前記ナックル(60)における前記ピストン(52)の連結部よりも上方に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の前輪懸架装置。
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