JP4678801B2 - 温度検出回路及び該回路を備えた記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は温度検出回路及び該回路を含む記録装置に関するものであり、特に、熱エネルギー変換体が発生する熱エネルギーを利用して記録を行う記録装置に好適な温度検出回路及び該回路を含む記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用されている。
【0003】
プリンタの記録方式としては様々な方式が知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が可能である、カラー化が容易である、静粛性に富む、等の理由でインクジェット方式が近年特に注目されており、又その構成としては所望される記録情報に応じてインクを吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記録媒体の送り方向と直角な方向に往復走査しながら記録を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの点から一般的に広く用いられている。
【0004】
インクジェット方式の中でもインク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えばヒータ等)を備え、発生された熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式では、インクの吐出特性は温度に依存するため、記録ヘッド内部の温度を測定することが適切な吐出特性を得る上で有効である。また、インク切れやノズルの目詰まりが発生するとインクが流れなくなり記録ヘッドが過昇温する恐れがある。これを防止するためには記録ヘッド内部の温度を測定して、温度が上昇した時には適切な処置を施すことが必要となる。
【0005】
ダイオードの順方向電圧Vfやトランジスタのベース・エミッタ間電圧Vbeは温度依存性を持つため、温度測定に利用することができる。IC等の半導体素子の温度を測定したい場合にはこれらの温度特性を利用すれば、半導体回路中のダイオードやトランジスタを温度センサとして使用することができる。
【0006】
一般的に、記録ヘッドのヒータや駆動回路は半導体回路として半導体基板上に形成されるため、その基板上に温度測定用のダイオードやトランジスタを組み込むことは容易であり、ほとんどコストの上昇を招くこともない。そのため記録ヘッドには従来から温度測定用のダイオードやトランジスタが組み込まれ、温度センサとして使用されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ダイオードの順方向電圧Vfやトランジスタのベース・エミッタ間電圧Vbeの変化を利用して正確に温度を測定するためには、これらの素子に流す電流を一定にする必要がある。このため、従来は定電流回路が使用されているが、安定した定電流回路とするためには、基準電圧発生器を用いたり出力を高インピーダンスにする必要があるため、温度検出回路全体の構成が複雑となりその価格も上昇してしまう。
【0008】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で低コストの温度検出回路及び該回路を備えた記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の温度検出回路は、温度検出素子として使用するダイオードと、
非反転入力部と反転入力部とを有する増幅器と、
一端が電源に接続され、他端が前記ダイオードのアノード及び前記増幅器の非反転入力部に接続された第1の抵抗と、
一端が前記増幅器の非反転入力部に接続され、他端が前記増幅器の出力部に接続された第2の抵抗と、
一端が電源に接続され、他端が前記増幅器の反転入力部に接続された第3の抵抗と、
一端が前記第3の抵抗の他端及び前記増幅器の反転入力部に接続された第4の抵抗と、
一端が前記増幅器の反転入力部に接続され、他端が前記増幅器の出力部に接続された第5の抵抗と、を備えており、
前記第1の抵抗、前記第2の抵抗、前記第3の抵抗、前記第5の抵抗の各値に基づいて定められる前記ダイオードに流れる電流値を一定とするために、前記第3の抵抗、前記第4の抵抗、前記第5の抵抗の各値に基づいて定められる前記増幅器の増幅率の値Aについて、前記第1の抵抗の値をR1、前記第2の抵抗の値をR2とした場合に、R2=R1×(A−1)の関係を満たすようにR2が定められている。
【0010】
また、上記目的は、上記温度検出回路を備え、電気熱変換体を備えた記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置であって、前記温度検出素子が、前記電気熱変換体と同じ素子基体に形成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】
本明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0014】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0015】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0016】
さらに、以下に用いる「素子基体」という語は、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すものではなく、各素子や配線などが設けられた基体を示すものである。
【0017】
さらに、以下の説明で用いる「素子基体上」という表現は、単に素子基体の上を指し示すだけでなく、素子基体の表面、表面近傍の素子基体内部側をも示すものである。また、本発明でいう「作りこみ(ビルトイン(built-in))」とは、別体の各素子を単に基体上に配置することを指し示している言葉ではなく、各素子を半導体回路の製造工程などによって素子基体上に一体的に形成、製造することを示すものである。
【0018】
始めに、以下で説明する本発明に係る記録ヘッドを用いる記録装置の代表的な全体構成および制御構成について説明する。
【0019】
図2は、本発明の記録ヘッドを用いた記録装置としてのインクジェットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図である。図2において、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5009〜5011を介して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を有し、ガイドレール5003に支持されて矢印a,b方向を往復移動する。キャリッジHCには、記録ヘッドIJHとインクタンクITとを内蔵した一体型インクジェットカートリッジIJCが搭載されている。
【0020】
5002は紙押え板であり、キャリッジHCの移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン5000に対して押圧する。5007,5008はフォトカプラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行うためのホームポジション検知器である。
【0021】
5016は記録ヘッドIJHの前面をキャップするキャップ部材5022を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引器で、キャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレードで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持板5018にこれらが支持されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用できることは言うまでもない。
【0022】
又、5021は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に伴って移動し、回復モータからの駆動力がクラッチ切り換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0023】
これらのキャッピング、クリーニング、吸引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来た時にリードスクリュー5005の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されているが、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれば、本例にはいずれも適用できる。
【0024】
次に、上述した装置の記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0025】
図3はインクジェットプリンタIJRAの制御回路の構成を示すブロック図である。図3において、1はCPU、2はROM、3はプリンタコントロールIC、4はUSBインターフェース、5はパラレルインターフェース、6はRAM、7は記録ヘッド、8はEEPROM、9は増幅回路、10はキャリッジモータ、11は紙送りモータ12はASFモータ、13は回復モータ、14はキャリッジモータドライバ、15は紙送りモータドライバ、16はASFモータドライバ、17は回復モータドライバ、18はキャリッジエンコーダ、19は紙送りエンコーダ、20はペーパーエンドセンサ、21はASFセンサ、22は回復センサ、23はキースイッチ、24はLEDである。
【0026】
CPU1はプリンタ全般を制御するもので、プログラムを実行するプロセッサ部、タイマー、ADコンバータおよび入出力ポート等を内蔵する。ROM2はCPU1が実行するプログラムや制御に必要な各種データを内蔵する。プリンタコントロールIC3はバスラインを介してCPU1に接続され、CPU1からの指示に基づいてUSBインターフェース4、パラレルインターフェース5、RAM6、記録ヘッドIJHおよび各種モータを制御する。USBインターフェース4およびパラレルインターフェース5はコンピュータ等のホストシステムに接続され、記録データやコマンドを受信する。RAM6は受信データや画像データおよびプリンタの制御に必要な作業用データ等の格納に使用される。
【0027】
記録ヘッドIJHは複数のインクジェットノズルが配列されたインクジェットヘッドであり、プリンタコントロールIC3によって制御される。EEPROM8は電気的書き込みが可能な不揮発性メモリであり、プリンタの設定情報を記憶する。増幅回路9は記録ヘッドIJHに内蔵された温度センサの信号を増幅してCPU1のADコンバータに入力する。キャリッジモータ10はプリンタコントロールIC3によって制御され、キャリッジを主走査方向に走査する。紙送りモータ11はプリンタコントロールIC3によって制御され、記録媒体を副走査方向に搬送する。ASFモータ13はプリンタコントロールIC3によって制御され、オートシードフィーダーから記録媒体を給紙する。回復モータ14はCPU1によって制御され、記録ヘッドIJHの吐出面の清掃やインクの吸引などの回復操作を行う。キャリッジモータドライバ14、紙送りモータドライバ15、ASFモータドライバ16および回復モータドライバ17はCPU1またはプリンタコントロールIC3が出力するモータの制御信号に基づいて各モータを駆動する。
【0028】
キャリッジエンコーダ18はキャリッジの走査量を計測する。紙送りエンコーダ19は記録媒体の搬送量を計測する。ペーパーエンドセンサ20は記録媒体の後端を検知する。ASFセンサ21はASFモータ13の位置決めに使用される。回復センサ22は回復モータ14の位置決めに使用される。キースイッチ23は電源キーと回復キーとで構成され、プリンタの電源投入とエラー状態からの回復に使用される。LED24は2色の発光ダイオードで、電源の状態を緑色、エラーの状態を橙色のLEDで表示する。
【0029】
なお、上述のように、インクタンクITと記録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能なインクカートリッジIJCを構成しても良いが、これらインクタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構成して、インクがなくなったときにインクタンクITだけを交換できるようにしても良い。
【0030】
図4は、インクタンクと記録ヘッドとが分離可能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図である。インクカートリッジIJCは、図4に示すように、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッドIJHとが分離可能である。インクカートリッジIJCにはこれがキャリッジHCに搭載されたときには、キャリッジHC側から供給される電気信号を受け取るための電極(不図示)が設けられており、この電気信号によって、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインクが吐出される。
【0031】
なお、図4において、500はインク吐出口列である。また、インクタンクITにはインクを保持するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が設けられている。
【0032】
図5は記録ヘッドIJH内部の等価回路を示している。図5において、100は制御回路、101はヒータドライバ、102はヒータ、103は温度センサであり、これらはいずれも同一の素子基体としての半導体基板上に作り込まれている。
【0033】
制御回路100は駆動データを格納するシフトレジスタとラッチ、および駆動ノズルを選択するデコーダで構成される。駆動データはプリンタコントロールIC3からデータ信号DATAとクロック信号CLKによってシリアル転送され制御回路内のシフトレジスタに格納される。格納された駆動データはラッチ信号LTBによって制御回路内のラッチに移され、ヒート信号HEBに基づいてデコーダによって選択されたノズルの駆動信号が出力される。
【0034】
ヒータードライバ101は駆動信号によって対応するヒータ102の通電を制御する。ヒータ102は記録ヘッドの各ノズルに配置された電気熱変換体であり、対応するヒータドライバ101が駆動されてヒータ電源VHから通電されるとヒーターが加熱されてインクが発泡することにより、ノズルからインク滴が吐出される。
【0035】
温度センサ103はヒータ102の近傍に配置されたダイオードであり、ダイオードの順方向電圧が温度に依存する性質を利用して、アノード側端子DIAとカソード側端子DIKとの2つの出力端子からの出力に基づいた記録ヘッド内部の温度の検出に使用される。
【0036】
以下、上記で説明した記録装置の記録ヘッド内部の温度を検出する本発明の温度検出回路について説明する。
【0037】
図1は本発明の温度検出回路の実施形態の回路図である。D1は温度センサ(温度検出素子)として使用するダイオード、Q1は非反転増幅器として使用するオペアンプ、Vccは電源である。R1〜R5は抵抗であり、Voは出力を示している。
【0038】
電源Vccに対して抵抗R1とダイオードD1が直列に接続されている。ダイオードD1のアノードは非反転増幅器Q1の非反転入力に接続されており、カソードは接地されている。非反転増幅器Q1は、ダイオードセンサD1の順方向電圧を温度測定に適したレベルに増幅する。抵抗R3、R4およびR5によって非反転増幅器Q1の動作点と増幅率が決定される。非反転増幅器Q1の出力VoとダイオードD1のアノードとは抵抗R2で接続されている。
【0039】
以上のような構成により、非反転増幅器Q1の出力Voは、CPU1内部のA/Dコンバータに入力される。CPU1は入力された信号をADコンバータでアナログデジタル変換することにより、記録ヘッド内部の温度を認識することができる。
【0040】
以下、図1に示した回路の動作について説明する。
【0041】
ダイオードD1の順方向電圧をVfとすると、非反転増幅器Q1の出力電圧Voは、
で求められる。
【0042】
ここで、1+(R3+R4)×R5/(R3×R4)を非反転増幅器Q1の増幅率Aとすると、
Vo=A×Vf−R5/R3×Vcc
と表わされる。
【0043】
抵抗R1に流れる電流I1と抵抗R2に流れる電流I2はそれぞれ、
I1=(Vcc−Vf)/R1
I2=(Vo−Vf)/R2
である。
【0044】
そして、ダイオードセンサD1に流れる電流IfはI1とI2の和になるので、
となる。
【0045】
ここでR2=R1×(A−1)となるようにR2の抵抗値を設定すれば、Vfの項が打ち消されるため、
If=(1/R1−R5/(R3×R2))×Vcc
となり、IfはVfによらず一定となる。
【0046】
以上のように、R2=R1×(A−1)とすることによって、ダイオードD1に流れる電流Ifを、Vfによらず一定にすることができ、定電流回路を使用した場合と同等の効果を得ることができる。
【0047】
以上説明したように本実施形態によれば、独立した定電流回路を必要とすることなく温度センサに一定の電流を流すことが可能になり、精度の良い温度検出回路を安価に実現することができる。
【0048】
上述のように、インクジェットノズルの吐出特性は温度に依存するため、記録ヘッドの温度に応じて駆動信号のパルス幅を変えることにより、安定した吐出特性を得ることができる。また、インク切れやノズルの目詰まりによってインクの供給が途絶えると、記録ヘッドの駆動ヒータが空焚き状態となって記録ヘッドが過昇温するため、そのまま記録動作を続けると記録ヘッドが劣化することがある。記録ヘッドの温度を監視して、過昇温となった場合は記録動作を停止することにより、記録ヘッドの劣化を防ぐことができる。
【0049】
【他の実施形態】
上記実施形態では、温度検出回路を構成する部品のうち、記録ヘッドの半導体基板上にはセンサとしてのダイオードのみが作り込まれている例を説明したが、図1に示した温度検出回路の全ての部品が同一の半導体基板上に作り込まれてもよく、これに加えてADコンバータも同じ基板上に作り込まれていてもよい。
【0050】
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0051】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0052】
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0053】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0054】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書に記載された構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0055】
さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0056】
加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0057】
また、以上説明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0058】
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。
【0059】
以上説明した実施の形態においては、インクが液体であることを前提として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0060】
加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のような、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0061】
このような場合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0062】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、増幅器の非反転入力と増幅器の出力との間に接続する抵抗を定めることで、温度センサの出力を増幅する増幅機能と温度センサに一定の電流を流す定電流機能との2つの機能を増幅器に持たせることができる。この構成により、温度検出回路に独立した定電流回路を設ける必要がなく温度センサに一定の電流を流すことが可能になり、精度の良い温度検出回路を安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度検出回路の実施形態の回路図である。
【図2】本発明に係る記録装置の好適な実施形態の外観斜視図である。
【図3】図2の記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【図4】図2の記録装置のインクジェットカートリッジを示す図である。
【図5】図2の記録装置の記録ヘッドの等価回路を示す回路図である。
【符号の説明】
D1 ダイオード
Q1 非反転増幅器
R1〜R5 抵抗
Claims (4)
- 温度検出素子として使用するダイオードと、
非反転入力部と反転入力部とを有する増幅器と、
一端が電源に接続され、他端が前記ダイオードのアノード及び前記増幅器の非反転入力部に接続された第1の抵抗と、
一端が前記増幅器の非反転入力部に接続され、他端が前記増幅器の出力部に接続された第2の抵抗と、
一端が電源に接続され、他端が前記増幅器の反転入力部に接続された第3の抵抗と、
一端が前記第3の抵抗の他端及び前記増幅器の反転入力部に接続された第4の抵抗と、
一端が前記増幅器の反転入力部に接続され、他端が前記増幅器の出力部に接続された第5の抵抗と、を備えており、
前記第1の抵抗、前記第2の抵抗、前記第3の抵抗、前記第5の抵抗の各値に基づいて定められる前記ダイオードに流れる電流値を一定とするために、前記第3の抵抗、前記第4の抵抗、前記第5の抵抗の各値に基づいて定められる前記増幅器の増幅率の値Aについて、前記第1の抵抗の値をR1、前記第2の抵抗の値をR2とした場合に、R2=R1×(A−1)の関係を満たすようにR2が定められていることを特徴とする温度検出回路。 - 請求項1に記載の温度検出回路を備え、電気熱変換体を備えた記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置であって、
前記温度検出素子が、前記電気熱変換体と同じ素子基体に形成されていることを特徴とする記録装置。 - 前記記録装置は、更に、記録装置を制御する制御手段を備え、前記増幅器は前記制御手段へ出力することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッドはインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
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