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JP4655745B2 - バックライト装置とその製造方法、液晶表示装置 - Google Patents

バックライト装置とその製造方法、液晶表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、液晶表示パネルを背面から照明するバックライト装置とその製造方法、液晶表示装置に関する。
近年、テレビジョン受像機用の表示装置として、CRT(Cathode Ray Tube、陰極線管)に代わり、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)などの非常に薄型化された表示装置が提案され、実用化されている。特に、液晶表示パネルを用いた液晶表示装置は、低消費電力での駆動が可能であることや、大型の液晶表示パネルの低価格化などに伴い普及が進み、技術的な研究開発が進められている。
このような液晶表示装置においては、カラーフィルタを備えた透過型の液晶表示パネルを背面側から面状に照明するバックライト装置により照明することにより、カラー画像を表示させるバックライト方式が主流となっている。
バックライト装置の光源としては、蛍光管を使った白色光を発光する冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)や、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が有望視されている。
特に、青色発光ダイオードの開発により、光の三原色である赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光する発光ダイオードが揃ったことになり、これらの発光ダイオードから出射される赤色光、緑色光、青色光を混色することで、色純度の高い白色光を得ることができる。したがって、この発光ダイオードをバックライト装置の光源とすることにより、液晶表示パネルを介した色純度が高くなるため、色再現範囲をCCFLと比較して大幅に広げることができる。更に、高出力の発光ダイオード(LED)チップを使用することによって、バックライト装置の輝度を大幅に向上させることができる。
このようなLEDを利用して、例えば直下型、すなわちLEDを装置の光出射面の直下に配置するバックライト装置が提案されている(例えば非特許文献1参照。)。
日経エレクトロニクス(日経BP社)、2004年12月20日号(第 889号)第123〜130頁
ところで、特に上述したような液晶表示装置に用いるバックライト装置においては、液晶表示パネルを均一に照明することが重要である。しかしながら全面を均等に照明することは難しく、また光源そのものの像が見えてしまう場合がある。
蛍光管を光源として用いたバックライト装置においては、拡散板上に密度の異なるドットなどのパターンを印刷等により形成し、このような輝度むらを抑制する手法がとられている。
しかしながら、上述したようなLEDを用いたバックライト装置においては、LED単体の特性にばらつきがあり、LED同士の輝度のばらつきが無視できない。このため、拡散板上などに設けるドット等のパターンを光出射面全面にわたって一様に選定する場合は、依然として輝度むらや色むらを完全に取り去ることが難しいという問題がある。
以上の問題に鑑みて、本発明は、LED等の光源自体のばらつきに起因する輝度むら、色むらを抑制することが可能なバックライト装置とその製造方法、液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によるバックライト装置は、光源と、この光源に対向して配置され、光源と対向する面に、拡散材が付着されて成る光透過性基体と、を備え、拡散材は、光源から出射される光の照射エネルギーの高い部分の密度が高く、照射エネルギーの低い部分の密度が低い分布をもって、光透過性基体に付着されて成る構成とする
更に、本発明のバックライト装置の製造方法は、光透過性基体上に、拡散材を含有する感光性材料を塗布する工程と、光透過性基体の感光性材料と対向して、最終的に上記バックライト装置に組み込む光源、又は当該光源と同一の照射エネルギー分布を有する光源を配置する工程と、光源からの光を感光性材料に照射する工程と、感光性材料を現像する工程と、を有することを特徴とする。
更に、本発明は、透過型の液晶表示パネルと、この液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト装置とを備えて成る液晶表示装置において、このバックライト装置には、上述の本発明構成のバックライト装置を用いる構成とする。
上述したように、本発明においては、光透過性基体を光源に対向して配置し、その光源と対向する面に、LED等の光源から出射され、光透過性基体に到達する光の光量の分布に対応した分布をもって、拡散材が付着される構成とするものである。
すなわち、この拡散材は、例えば光源から出射される光の照射エネルギーの高低に対応して密度を高く、もしくは低くされた分布をもって付着させる構成とする。
このような拡散材の分布は、例えば本発明によるバックライト装置の製造方法により容易に形成することができる。
すなわち、光透過性基体の上に拡散材を含有する感光性材料を塗布し、実際にバックライト装置に組み込む配置とした光源を、この感光性材料を塗布した光透過性基体に対向して配置し、その光源から出射される光を実際に感光性材料に照射して、これを現像することによって、各光源の輝度分布に対応して拡散材を分布させることができる。
このような構成とする本発明のバックライト装置及び液晶表示装置によれば、光透過性基体に光源自体の特性に起因する輝度のばらつきに対応して拡散材が分布されることから、各光源からの出射光の照射エネルギーの高い部分において光を拡散させ、照射エネルギーの低い部分において光の拡散を少なくして透過させる構成とすることが可能となり、従来の一様なドットパターン構造を設ける場合と比較して、より精度良く輝度むら、色むらを抑制することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、バックライト装置及び液晶表示装置において、光源自体のばらつきに起因する輝度むら、色むらの抑制を図ることができる。
また、本発明のバックライト装置の製造方法によれば、光源のばらつきに起因する輝度むら、色むらを改善することが可能なバックライト装置を容易に製造することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
本発明は、例えば図1に示すような構成の透過型のカラー液晶表示装置100に適用することができる。この透過型カラー液晶表示装置100は、透過型のカラー液晶表示パネル110と、このカラー液晶表示パネル110の背面側に設けられたバックライト装置140とからなる。また、図示しないが、この透過型カラー液晶表示装置100は、地上波や衛星波を受信するアナログチューナー、デジタルチューナーといった受信部、この受信部で受信した映像信号、音声信号をそれぞれ処理する映像信号処理部、音声信号処理部、音声信号処理部で処理された音声信号を出力するスピーカといった音声信号出力部などを備えていてもよい。
透過型のカラー液晶表示パネル110は、ガラス等で構成された2枚の透明な基板(TFT基板111、対向電極基板112)を互いに対向配列させ、その間隙に、例えば、ツイステッドネマチック(TN)液晶を封入した液晶層113を設けた構成となっている。TFT基板111には、マトリックス状に配列された信号線114と、走査線115と、この信号線114、走査線115の交点に配列されたスイッチング素子としての薄膜トランジスタ116と、画素電極117とが形成されている。薄膜トランジスタ116は、走査線115により、順次選択されると共に、信号線114から供給される映像信号を、対応する画素電極117に書き込む。一方、対向電極基板112の内表面には、対向電極118及びカラーフィルタ119が形成されている。
カラーフィルタ119は、各画素に対応した複数のセグメントに分割されている。例えば、図2に示すように、3原色である赤色フィルタCFR、緑色フィルタCFG、青色フィルタCFBの3つのセグメントに分割されている。カラーフィルタ119の配列パターンは、図2に示すようなストライプ配列の他に、図示しないが、デルタ配列、正方配列などがある。
再び、図1を用いて、透過型カラー液晶表示装置100の構成について説明をする。透過型カラー液晶表示装置100は、このような構成の透過型のカラー液晶表示パネル110を2枚の偏光板131及び132で挟み、バックライト装置140により背面側から白色光を照射した状態で、アクティブマトリックス方式で駆動することによって、所望のフルカラー映像を表示させることができる。
バックライト装置140は、上記カラー液晶表示パネル110を背面側から照明する。図1に示すように、バックライト装置140は、ここでは図示していない光源や、光源から出射された光を白色光へと混色するためにバックライト筐体部120内に、拡散板141、拡散板141上に重ねて配列される拡散シート142、プリズムシート143、偏光変換シート144といった光学機能シート群145などを備えた構成となっている。
拡散板141は、バックライト筐体部120から出射された光を内部拡散させることで、面発光における輝度の均一化を行う。
一般に、光学機能シート群は、例えば、入射光を直交する偏光成分に分解する機能、光波の位相差を補償して広角視野角化や着色防止を図る機能、入射光を拡散させる機能、輝度向上を図る機能などを備えたシートで構成されており、バックライト装置140から面発光された光をカラー液晶表示パネル110の照明に最適な光学特性を有する照明光に変換するために設けられている。したがって、光学機能シート群145の構成は、上述した拡散シート142、プリズムシート143、偏光変換シート144に限定されるものではなく、様々な光学機能シートを用いることができる。
図3に、バックライト筐体部120内の概略構成図を示す。この図3に示すように、このバックライト装置においては、発光ダイオードを光源としてもよく、また図示しないがCCFL等を用いることも可能である。図示の例においては、バックライト筐体部120は、赤色光を発光する赤色発光ダイオード21R、緑色光を発光する緑色発光ダイオード21G、青色光を発光する青色発光ダイオード21Bを光源として用いる構成とする。例えば、赤色発光ダイオード21Rで発光される赤色光、緑色発光ダイオード21Gで発光される緑色光、青色発光ダイオード21Bで発光される青色光のピーク波長は、それぞれ640nm、530nm、450nm程度とされる。赤色発光ダイオード21R、青色発光ダイオード21Bで発光される赤色光、青色光のピーク波長は、それぞれ640nmから長波長側へ、450nmから短波長側へシフトしてもよい。このようにピーク波長を、長波長側、短波長側へシフトさせると、色域を広げることができるため、カラー液晶表示パネルに表示させる画像の色再現範囲を拡大することができる。
なお、以下の説明において、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21Bを総称する場合は、単に発光ダイオード21と呼ぶ。
発光ダイオード21としては、前述の特許文献1に記載されているレンズ形状のLEDチップ、もしくはその他のレンズ形状の放射指向特性を有するLEDチップなどの横方向に主として光を放射するレンズ機能を有するサイドエミッティングタイプのものを使用してもよく、または、横方向ではなく、上方向に放射指向特性を有する発光ダイオードも利用可能である。
この発光ダイオード21を、図3に示すように、基板22上に所望の順番で列状に複数配列させることで、発光ダイオードユニット21n(nは、自然数。)が形成される。
発光ダイオードユニット21nを形成するために、基板22上に発光ダイオード21を配列する順番は、図3に示すような、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21Bを繰り返し単位とする最も基本的な配列の仕方や、図示しないが、例えば、緑色発光ダイオード21Gを等間隔で配列させ、隣り合う緑色発光ダイオード21Gの間に、赤色発光ダイオード21R、青色発光ダイオード21Bを交互に配列させるような順番など様々な配列の仕方がある。
バックライト筐体部120内への発光ダイオードユニット21nの配列の仕方は、図3に示すように、発光ダイオードユニット21nの長手方向が、水平方向となるように配列してもよいし、図示しないが、発光ダイオードユニット21nの長手方向が垂直方向となるように配列してもよいし、両者を組み合わせても良い。
なお、発光ダイオードユニット21nの長手方向を、水平方向或いは垂直方向とするように配列する手法は、従来までのバックライト装置の光源として利用していたCCFLの配列の仕方と同じになるため、蓄積された設計ノウハウを利用することができ、コストの削減や、製造までに要する時間を短縮することができる。
バックライト筐体部120の内壁面120aは、発光ダイオード21から発光された光の利用効率を高めるために反射加工がなされた反射面となっている。
図4に、透過型カラー液晶表示装置100を組み上げた際に、図1に示す透過型カラー液晶表示装置100に付したXX線で切断した際の断面図を一部示す。図4に示すように、液晶表示装置100を構成するカラー液晶表示パネル110は、透過型カラー液晶表示装置100の外部筐体となる外部フレーム101と、内部フレーム102とによって、スペーサ103a及び103bを介して挟み込むように保持される。また、外部フレーム101と、内部フレーム102との間には、ガイド部材104が設けられており、外部フレーム101と、内部フレーム102によって挟まれたカラー液晶表示パネル110が長手方向へずれてしまうことを抑制している。
一方、透過型カラー液晶表示装置100を構成するバックライト装置140は、上述したように光学機能シート群145が積層された拡散板141を備えている。また、拡散板141と、バックライト筐体部120との間には、反射シート126が配されている。
反射シート126は、その反射面が、拡散板141の光入射面141aと対向するように、且つ発光ダイオード21の発光方向よりもバックライト筐体部120側となるように配されている。反射シート126は、例えば、シート基材上に銀反射膜、低屈折率膜、高屈折率膜を順に積層することで形成された銀増反射膜などを用いることができる。またこの反射シート126は、主に発光ダイオード21から発光され、その放射角度分布によって下向きに放射された光や、バックライト筐体部120の反射加工を施され反射面とされた内壁面120aにて反射された光などを反射する。
拡散板141は、バックライト筐体部120に設けられたブラケット部材108で保持される。
そして、本発明のバックライト装置においては、図4に示すように、光源すなわちこの場合発光ダイオード21に対向して、光透過性基体30が拡散板141との間に配置され、この光透過性基体30の光源すなわち発光ダイオード21と対向する面に、発光ダイオード21から出射され、光透過性基体30に到達する光の光量の分布に対応する分布を有する拡散材32が、例えば感光性材料31に含有されて付着されて成る構成とする。
なお、光透過性基体30として、拡散板141を兼用して用いることもでき、すなわち、拡散板141の発光ダイオード21と対向する内側面141aに、発光ダイオード21から出射され、光透過性基体30に到達する光の光量の分布に対応する分布をもって、拡散材32が付着される構成とすることもできる。
このような構成の透過型カラー液晶表示装置100は、例えば、図5に示すような駆動回路200により駆動される。駆動回路200は、カラー液晶表示パネル110や、バックライト装置140の駆動電源を供給する電源210、カラー液晶表示パネル110を駆動するXドライバ回路220及びYドライバ回路230、外部から供給される映像信号や、当該透過型カラー液晶表示装置100が備える図示しない受信部で受信され、映像信号処理部で処理された映像信号が、入力端子240を介して供給されるRGBプロセス処理部250、このRGBプロセス処理部250に接続された画像メモリ260及び制御部270、バックライト装置140を駆動制御するバックライト駆動制御部280などを備えている。
この駆動回路200において、入力端子240を介して入力された映像信号は、RGBプロセス処理部250により、クロマ処理などの信号処理がなされ、さらに、コンポジット信号からカラー液晶表示パネル110の駆動に適したRGBセパレート信号に変換されて、制御部270に供給されるとともに、画像メモリ260を介してXドライバ220に供給される。
また、制御部270は、上記RGBセパレート信号に応じた所定のタイミングで、Xドライバ回路220及びYドライバ回路230を制御して、上記画像メモリ260からの映像信号とともにXドライバ回路220に供給されるRGBセパレート信号で、カラー液晶表示パネル110を駆動することにより、上記RGBセパレート信号に応じた映像を表示する。
バックライト駆動制御部280は、電源210から供給される電圧から、パルス幅変調
(PWM)信号を生成し、バックライト装置140の光源である各発光ダイオード21を駆動する。一般に発光ダイオードの色温度は、動作電流に依存するという特性がある。したがって、所望の輝度を得ながら、忠実に色再現させる(色温度を一定とする)には、パルス幅変調信号を使って発光ダイオード21を駆動し、色の変化を抑える必要がある。
ユーザインターフェース300は、上述した図示しない受信部で受信するチャンネルを選択したり、同じく図示しない音声出力部で出力させる音声出力量を調整したり、カラー液晶表示パネル110を照明するバックライト装置140からの白色光の輝度調節、ホワイトバランス調節などを実行するためのインターフェースである。
例えば、ユーザインターフェース300から、ユーザが輝度調節をした場合には、駆動回路200の制御部270を介してバックライト駆動制御部280に輝度制御信号が伝わる。バックライト駆動制御部280は、この輝度制御信号に応じて、パルス幅変調信号のデューティ比を、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21B毎に変えて、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21Bを駆動制御することになる。
次に、本発明のバックライト装置及び液晶表示装置において、拡散材を分布させた光透過性基体(もしくは拡散板)の各例の概略構成について説明する。
図6は、本発明のバックライト装置の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。この例においては、光透過性基体30の光源、すなわちこの場合発光ダイオード21と対向する面に、拡散材32を含有する感光性材料31が塗布されて、発光ダイオード21から出射される光の照射エネルギーが矢印L0で示すように比較的高い領域で、拡散材32の密度が高く、同様に発光ダイオード21から出射される光の照射エネルギーが矢印L1で示すように比較的低い領域で、拡散材32の密度が低くなる分布とした場合を示す。また照射エネルギーが例えば矢印L2で示すように非常に低い領域では、図示の例のように拡散材32が付着されない構成としてもよい。
このような拡散材32の分布は、感光性材料31として、例えば照射エネルギーの強度が高い部分は硬化し、低い部分では硬化しにくく、少なくとも一部が脱落する材料を用いることによって容易に得ることができる。
なお、光源である発光ダイオード21は、実際に組み込むバックライト筐体に組み込んで固定配置した状態として発光させ、例えば感光性材料31を露光する。このとき、光源から出射された光は、直接光透過性基体30に入射される光のみではなく、他の光源で反射するとか、上述の図3において説明した反射構造を有する内側面120a、反射シート126などにより反射されて、光透過性基体30に到達する。
そしてこの後、現像処理を施すことによって、図6に示す構成の拡散材32の分布を有する光透過性基体30を得ることができる。
このような構成の光透過性基体を、上述した照射を行った光源をセットするバックライト装置に組み込むことにより、実際に用いる光源の輝度分布、すなわち光源自体の例えば特性に起因する輝度のばらつきに対応した分布をもって、拡散材が付着されることとなる。
また、図7に示すように、拡散材32を、光源である発光ダイオード21から出射される光の照射エネルギーが矢印L0で示すように比較的高い領域で、拡散材32の密度が低く、同様に発光ダイオード21から出射される光の照射エネルギーが矢印L1で示すように比較的低い領域で、拡散材32の密度が高くなる分布としてもよい。
このような拡散材32の分布は、感光性材料31として、例えば照射エネルギーの強度が高い部分は硬化しにくく少なくとも一部が脱落し、低い部分では硬化する材料を用いることによって容易に得ることができる。
これら各例において、光透過性基体30として、拡散板を用いることも可能である。
なお、光透過性基体30、また拡散板を光透過性基体30に換えて用いる場合の拡散板の材料としてはアクリル、ポリカーボネート、ポリオレフィンなどから選ばれる材料が好ましい。
また拡散材32としては、アクリル、スチレン、シリカなどから1種あるいは数種選ばれ、感光材32に添加されて用いられる。
このような構成とする場合の、光源からの光の透過、散乱態様について説明する。
図8は、一例として、拡散板141の発光ダイオード21と対向する内側面141aに、上述の図6において説明した分布の拡散材32を付着した場合の概略断面構成図である。
この場合、発光ダイオード21から出射される光のうち高い照射エネルギーの光L0が照射する部分は、拡散材32が比較的高い密度とされ、より強い拡散特性を持つため、光線は矢印Ld0で示すように散乱してさまざまな角度に放射される。一方、照射エネルギーの弱い部分は、拡散材32が比較的低い密度とされ、弱い拡散特性となっているため、比較的散乱せずに、矢印Ld1で示すように、そのままの強度で透過し、取り出される。このため、拡散板141から出射される光の輝度むらが低減される。
一方、図9に示す例は、光源である発光ダイオード21と拡散板141との間に光透過性基体30を設け、その光源と対向する面に、前述の図7において説明した分布の拡散材32を付着した場合の概略断面構成図である。
なお、この例においては、光透過性基体30の拡散材32が付着する面には、誘電体薄膜の積層構造等からなるハーフミラーなどが設けられることが望ましい。
このように、光透過性基体30の内面にハーフミラーが形成されている場合、光源である発光ダイオード21から出射される光のうち高い照射エネルギーの光L0が照射する部分は、拡散材32が比較的低い密度とされた比較的散乱の弱い部分に入射するため、入射角度をほぼ保ったまま反射される。また矢印L1で示す照射エネルギーの比較的低い光は、拡散材32が比較的高い密度とされた部分で、強い散乱によるレンズ効果で上方へ取り出される。このため、結果として輝度ムラを低減することが可能となる。
次に、本発明のバックライト装置の製造方法の各例について説明する。
図10A〜Cは、本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の製造工程図を示す。
この場合、図10Aに示すように、光透過性基体30の上に、図示しないが拡散材32を所定の密度で含有する感光性材料31が、ほぼ均一な厚さをもって塗布される。
次に、図10Bに示すように、光透過性基体30の感光性材料31と対向して光源、すなわち例えば発光ダイオード21を配置して、この発光ダイオード21からの出射光を感光性材料31に照射して、露光を行う。このとき、発光ダイオード21から出射される光の照射エネルギーが図10Bにおいて実線Iで示す分布とすると、例えば感光性材料31として、照射エネルギーが一定以上の領域が現像後に硬化し、一定未満の領域で現像後に脱落する材料を用いる場合、この感光性材料31を現像すると、図10Cに示すように、比較的照射エネルギーの高い部分の拡散材32の密度が高く、照射エネルギーの低い部分の拡散材32の密度が低い分布となるように、拡散材32を分布させる構成とすることができる。
また図11A〜Cにおいては、感光性材料として、照射エネルギーの比較的低い領域が硬化する材料を用いる場合を示す。
すなわち、例えば図11Aに示すように、光透過性基体30の上に、図示しないが拡散材32を所定の密度で含有する感光性材料31が、ほぼ均一な厚さをもって塗布される。
次に、図11Bに示すように、光透過性基体30の感光性材料31と対向して光源、すなわち例えば発光ダイオード21を配置して、この発光ダイオード21からの出射光を感光性材料31に照射して、露光を行う。このとき、発光ダイオード21から出射される光の照射エネルギーが図11Bにおいて実線Iで示す分布とすると、例えば感光性材料31として、照射エネルギーが一定以上の領域で現像後に脱落し、一定未満の領域で現像後に硬化する材料を用いる場合、この感光性材料31を現像すると、図11Cに示すように、比較的照射エネルギーの高い部分の拡散材32の密度が低く、照射エネルギーの低い部分の拡散材32の密度が高い分布となるように、拡散材32を分布させる構成とすることができる。
更に、図12A〜Dにおいては、光源からの光の照射エネルギーの強い部分で拡散材の密度が低くなる構成とするために、レジストを用いる場合を示す。
この場合、図12Aに示すように、光透過性基体30の上にほぼ均一な厚さをもってレジスト33を塗布する。
その後、図12Bに示すように、光透過性基体30上に塗布したレジスト33と対向して光源、すなわち例えば発光ダイオード21を配置して、この発光ダイオード21からの出射光をレジスト33に照射して、露光を行う。このとき、発光ダイオード21から出射される光の照射エネルギーが図12Bにおいて実線Iで示す分布とすると、レジスト33として、照射エネルギーが一定以上の領域で現像後に残り、一定未満の領域で現像後に脱落する材料を用いる場合、現像後には、図12Cに示すように、比較的照射エネルギーの高い部分のレジスト33が残留し、照射エネルギーの低い部分のレジスト33が除去される。
その後、このようにしてパターニングされたレジスト33の上に、図示しないが拡散材32が所定の密度をもって添加された感光性材料31を塗布した後、例えば破線Sで示す残留するレジスト33の上面に沿う面内で、ほぼ均一な厚さとなるように、感光性材料31をスキージする。その後、この感光性材料31を一様に硬化し、また残留するレジスト33を除去することによって、比較的照射エネルギーの高い部分の拡散材32の密度が低く、照射エネルギーの低い部分の拡散材32の密度が高い分布となるように、拡散材32を分布させる構成とすることができる。
以上の本発明の製造方法によれば、比較的簡単な製造工程をもって、容易に、目的とする分布の拡散材が付着された光透過性基体を、バックライト装置の光源に対応して形成することができ、本発明構成のバックライト装置を容易に製造することが可能となる。
なお、拡散材32の大きさは、目的とする散乱の強さに対応して適宜選定することができ、また2種以上の大きさ、材料の拡散材32を用いてもよい。
また、感光性材料31としては、例えばポリビニルアルコール/スチルバゾリウム系などの水溶性感光樹脂、ケイ皮酸系などの光架橋型感光性樹脂、ビスアジド系などの光分散架橋型感光性樹脂、O−キノンジアド系などの光分解極性変化感光性樹脂などの油溶性感光性樹脂などを用いることができる(例えば特開昭60−129739号公報参照。)。
感光性材料が紫外線に感光する材料である場合、例えば、バックライト装置に組み込む光源を発させ、光透過性基体を配置する位置での光量の分布を予め測定しておき、一方、例えば紫外線を発光する光源(例えばLED)をマトリクス状に配置し、例えば上述のバックライト装置に組み込む光源からの光の光量の分布とほぼ同一の分布をもってこの紫外線発光LEDを発光させて、露光、現像を行うことによって、バックライト装置に組み込む光源の光に対応するパターンをもって、拡散材を分布させることが可能である。
感光性材料に達する光の光量の高いところを残す場合と残さない場合で、上述の光量分布の測定後、その結果をマトリクス状に並べた紫外線発光LEDに例えば信号強度に反映させて出力する際に、データを反転させることによって、残すところと除去するところを逆転させることも可能である。
このように、実際に用いる光源ではなく、その出射光の光量の分布と対応する分布をもって別体の光源を発光させて感光性材料を感光する場合においても、上述の各例と同様に、実際に用いる光源の輝度分布、すなわち光源自体の例えば特性に起因する輝度のばらつきに対応した分布をもって、良好に拡散材を付着させて構成することが可能である。
以上説明したように、本発明のバックライト装置及び液晶表示装置においては、拡散板あるいは光透過性基体に、拡散材を含有する感光性材料を塗布し、実際に組み込むバックライト装置の光源、又はこの光源の出射光の分布と対応する分布をもって感光用の光源を発光させ、その光を照射して感光性材料を感光し、現像することによって、発光ダイオードや蛍光管等の光源の輝度の照射強度に対応する分布をもって拡散材を設けることができる。そして、この拡散材の分布に対応して光を散乱、または透過させることによって、光源自体の輝度のばらつきに起因する輝度むら、色むらを低減させることが可能となり、より均一な輝度を持って照明又は表示することが可能な、特性の優れたバックライト装置及び液晶表示装置を提供することができる。
なお、本発明は、以上説明した例に限定されるものではなく、光源として各種構成の発光ダイオードやその他の蛍光管等の光源を用いることが可能であり、またバックライト装置及び液晶表示装置のその他の構成において、本発明構成を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
本発明による液晶表示装置の一実施形態例の概略分解斜視構成図である。 本発明による液晶表示装置の一実施形態例の要部の概略平面構成図である。 本発明によるバックライト装置の一実施形態例の要部の概略斜視構成図である。 本発明による液晶表示装置の一実施形態例の概略断面構成図である。 本発明による液晶表示装置を駆動する駆動回路の一実施形態例の概略ブロック構成図である。 本発明によるバックライト装置の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 本発明によるバックライト装置の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 本発明によるバックライト装置の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 本発明によるバックライト装置の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 Aは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。Bは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。Cは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。 Aは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。Bは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。Cは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。 Aは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。Bは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。Cは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。Dは本発明によるバックライト装置の製造方法の一実施形態例の一製造工程図である。
符号の説明
21.発光ダイオード、30.光透過性基体、31.感光性材料、32.拡散材、33.レジスト、21.発光ダイオード、21R.赤色発光ダイオード、21G.緑色発光ダイオード、21B.青色発光ダイオード、100.液晶表示装置、110.カラー液晶表示パネル、120.バックライト筐体部、126.反射シート、140.バックライト装置、141.拡散板

Claims (7)

  1. 光源と、
    上記光源に対向して配置され、上記光源と対向する面に、拡散材が付着されて成る光透過性基体と、を備え、
    上記拡散材は、上記光源から出射される光の照射エネルギーの高い部分の密度が高く、上記照射エネルギーの低い部分の密度が低い分布をもって、上記光透過性基体に付着されて成る
    ックライト装置。
  2. 上記光透過性基体が拡散板とされて成る請求項1記載のバックライト装置。
  3. 上記拡散材が、感光性材料に添加されて成る請求項1又は2に記載のバックライト装置。
  4. 上記光源が、発光ダイオードとされて成る請求項1〜3のいずれかに記載のバックライト装置。
  5. バックライト装置の製造方法であって、
    透過性基体上に、拡散材を含有する感光性材料を塗布する工程と、
    上記光透過性基体の上記感光性材料と対向して、最終的に上記バックライト装置に組み込む光源、又は当該光源と同一の照射エネルギー分布を有する光源を配置する工程と、
    上記光源からの光を上記感光性材料に照射する工程と、
    上記感光性材料を現像する工程と、を有す
    ックライト装置の製造方法。
  6. 上記感光性材料として、照射エネルギーが一定以上の領域が現像後に硬化し、一定未満の領域で現像後に脱落する材料を用いる請求項5に記載の製造方法。
  7. 透過型の液晶表示パネルと、上記液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト装置とを備えて成り、
    上記バックライト装置は、光と、前記光源に対向して配置され、前記光源と対向する面に、拡散材が付着されて成る光透過性基体と、を備え、
    上記拡散材は、上記光源から出射される光の照射エネルギーの高い部分の密度が高く、上記照射エネルギーの低い部分の密度が低い分布をもって、上記光透過性基体に付着されて成る
    晶表示装置。
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