JP4573775B2 - 組換えフィブリノゲン高産生細胞の作製方法及び高産生細胞 - Google Patents
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Description
また、フィブリンの膠着性を利用した組織接着剤としても広く利用されている(非特許文献4参照)。この生体由来接着剤は、フィブリノゲンが生体内でゲル化することを利用したもので、止血、創傷部位の閉鎖、神経、腱、血管や組織などの接着または縫合補強、肺におけるエアーリークの閉鎖など広範にわたって使用される。また、近年フィブリノゲンをコラーゲンなどのシートに付着させることにより利便性を高めた製剤も販売されている。
これらの問題を解決するために、従来からフィブリノゲンの組換え化が試みられてきた。例えば、大腸菌では、フィブリノゲンγ鎖の菌体内発現には成功しているが、α鎖、β鎖、γ鎖の3つのタンパク質を同時に発現させ、機能的なフィブリノゲン分子を産生させたとの報告はない。また、酵母を用いた発現系でも一時期分泌発現に成功したとの報告もあったが、最終的には再現性が取れずその報告を取り下げている(非特許文献5参照)。このように、未だ、大腸菌や酵母を用いてフィブリノゲンを発現させることに成功したとの報告はない。
しかし、カスケードの上流に作用するBcl−2、Bcl−xL、E1B−19KなどのBcl−2ファミリー由来の細胞死抑制因子を用いた産生量増強方法はいずれも細胞死を抑制し、増殖曲線の定常期を延長することができたにもかかわらず、期待通りには産生量が増加しない場合が多かった。これらのことから、これらの因子には直接的なタンパク質の産生量を増強する効果はないか、あっても特殊な環境下で発揮されると考えられる。一方、カスケードの下流に作用するカスペース阻害作用因子については、組換えタンパク質産生細胞において産生量増強効果との関連を調べたとの報告はほとんどなく、その効果については不明であった。
本願発明では、主としてヒトのフィブリノゲンを取り扱うが、ヒトに限らず他の動物のフィブリノゲン産生細胞を作製する方法としても用いることができる。本願発明で用いるヒトフィブリノゲンの構成ポリペプチド、α鎖、β鎖及びγ鎖をコードする遺伝子としては、最終的に発現産物がアッセンブルしてヒトフィブリノゲン分子を形成できる遺伝子であれば、cDNA及び染色体遺伝子の何れも使用できる。
前述したように、α鎖及びγ鎖には、それぞれαE鎖及びγ’(γB)鎖と呼ばれる異型が存在する。これらに加えて今後新たに見出されるかもしれない他の異型ポリペプチドをコードする遺伝子も、その発現産物がフィブリノゲン分子を構成するタンパク質として機能するならば、同様に、本願発明に使用することが可能である。
より具体的には、フィブリノゲンのα鎖、β鎖、γ鎖、αE鎖及びγ’鎖をコードするcDNAは、以下のように調製される。まず、ヒト肝細胞から全RNAを抽出し、この中からmRNAを精製する。得られたmRNAをcDNAに変換した後、それぞれの遺伝子配列に合わせてデザインされたPCRプライマーを用い、PCR反応を行い、得られたPCR産物をプラスミドベクターに組込み大腸菌に導入する。大腸菌コロニーの中から目的の蛋白をコードするcDNAを有するクローンを選択する。上記の全RNAの抽出には、市販のTRIzol試薬(GIBCO BRL社)、ISOGEN(ニッポンジーン社)等の試薬、mRNAの精製には、mRNA Purification Kit(Amersham BioSciences社)などの市販キット、cDNAへの変換には、SuperScript plasmid system for cDNA synthesis and plasmid cloning(GIBCO BRL社)などの市販のcDNAライブラリー作製キットがそれぞれ使用される。ヒトフィブリノゲン遺伝子を取得する場合は、市販のcDNAライブラリー、例えば、Human Liver Marathon−Ready cDNA(BD Bioscience)が用いられる。PCR用プライマーは、DNA合成受託機関(例えばQIAGEN社)などに依頼すれば容易に入手可能である。この時、5’側にKOZAK配列(Kozak M,J.Mol.Biol.,196,947(1987))及び適切な制限酵素切断部位の配列を付加することが望ましい。好ましくは、配列番号1から6、13、15に記載の合成DNAがプライマーとして用いられる。PCR反応は、市販のAdvantage HF−2 PCR Kit(BD Bioscience)を用い、添付のプロトコールに従って行えばよい。PCRにより得られたDNA断片の塩基配列は、TAクローニングキット(インビトロジェン社)等を用いてクローニングした後、DNAシークエンサー、例えば、ABI PRISM310 Genetic Analyzer(PEバイオシステムズ社)により決定される。
従来のアポトーシス抑制活性による産生増強効果は、栄養状態の悪くなる培養後期、酪酸などのように細胞毒性を示す濃度域で発現増強活性を示すような薬剤や細胞毒性を示すような何らかの因子との混合培養などタンパク質産生細胞にアポトーシスを誘導する条件下での培養に置いて最も良く効果を示すと考えられてきた。本願発明は、このような特殊条件下でなく、一般的な培養条件下、すなわち通常の生存率が低下しない時期での培養にも効果を発揮する。この点が、これまでのアポトーシス抑制因子による産生量増強とは明確に異なる。本願発明は、フェドバッチ培養、パフュージョン培養など育種方法との併用も可能であるので組換え細胞のフィブリノゲン産生能をさらに増強することができる。ゆえに本発明は、従来では、動物細胞では生産が難しく、産業化が難しかったフィブリノゲン生産の事業化ならびに、すでに事業化されているフィブリノゲン生産においても更なる産生量増強による大幅なコストダウンを可能にするものである。
以下に、実施例を挙げて本願発明をさらに具体的に説明するが、この例示に限定されるものではない。なお、以下に示す実施例では、特に断りのない限り、和光純薬、宝酒造、東洋紡およびNew England BioLabs社、アマシャムファルマシア社、バイオラド社、シグマ社、ギブコBRL社製の試薬を使用した。
ヒトフィブリノゲン遺伝子は、Human Liver Marathon−Ready cDNA(BD Bioscience)をテンプレートとし、プライマーとしてKozak配列および必要な酵素siteを加えたものをα鎖、β鎖、γ鎖用にそれぞれ2本ずつ作製し(配列番号1〜6)、Advantage HF−2 PCR Kit(BD Bioscience)を用いてキットのプロトコールに従ってPCR反応を行った。この結果、α鎖、β鎖、γ鎖それぞれにPCR増幅のバンドが検出された。そのサイズは既知のα鎖、β鎖、γ鎖cDNA遺伝子のサイズと一致していたため、これらの遺伝子をTAクローニングキット(インビトロジェン)を用いてクローニング(各々pFbgA、pFbgB、pFbgG)し、その塩基配列の決定をABI PRISM310 Genetic Analyzer(PEバイオシステムズ)を用いて行った。その結果、配列番号7〜9にそれぞれ示すFbgA、FbgB、FbgG遺伝子が得られた。
本実施例に用いたフィブリノゲンβ鎖及びγ鎖遺伝子発現ベクターpCAGGD−GBならびに、フィブリノゲンα鎖及びγ鎖遺伝子発現ベクターpCAGGDN5−GAは以下のようにして構築した。pCAGGD−GBについては、まず、pCAGG−S1 dhfr(WO 03/004641)をBamHIにて消化し、T4 DNAポリメラーゼによる末端平滑化を行い、リン酸化NotIリンカー(宝)を用いてligationすることによりpCAGG−S1 dhfrNを構築し、これのSalIサイトにpFbgG由来のFbgG遺伝子のSalI断片を組込み、pCAGGD−Gを構築した。さらに、pCAGG(Xho)(WO 03/004641)をSalIで消化し、T4 DNAポリメラーゼによる末端平滑化を行い、リン酸化NotIリンカー(宝)を用いてligationすることによりpCAGG(Xho)Nを構築し、このプラスミドのXbaI−BamHIサイトに、pCAGG−S1(WO 03/004641)のSalIを含むXbaI−BamHI断片を組込み、得られたプラスミドのBamHIサイトを消化し、T4 DNAポリメラーゼによる末端平滑化を行い、リン酸化NotIリンカー(宝)を用いてligationすることによりpCAGG−S1 2Nを構築した。このpCAGG−S1 2NのSalIサイトにpFbgB由来のFbgB遺伝子のSalI断片を組込み、pCAGG−Bを構築した。pCAGGD−GのNotIサイトにpCAGG−BのFbgB遺伝子を含むNotI断片を組込み、最終的なフィブリノゲンβ鎖とγ鎖の発現ベクターpCAGGD−GB(図1)を構築した。
実施例2で構築したフィブリノゲン発現プラスミドpCAGGD−GB及びpCAGGDN5−GAを用いて以下に述べる方法にて、CHO DG44(Urlaub Gら,Somatic cell.Mol.Genet.,12,555(1986)、以下CHO)細胞を形質転換した。形質転換の前日にCHO細胞を6wellプレートに1−0.5×105cells/2ml/wellの細胞密度で10%ウシ胎児血清(FCS、GIBCO−BRL社製)を含むYMM培地(インシュリン・トランスフェリン・エタノールアミン・亜セレン酸ナトリウムを含むアミノ酸・ビタミンを強化した核酸不含MEMアルファ培地)を用い播種した。37℃、5%CO2培養装置で一夜培養の後、リポソーム系形質転換試薬、TransIT−LT1(宝)あるいはリポフェクトアミン2000(インビトロジェン)を用いて、あらかじめフィブリノゲン発現プラスミドpCAGGD−GB及びpCAGGDN5−GAを各々等量混合し、PvuIで消化・線状化しておいたものを導入DNAとして、それぞれのプロトコールに従いトランスフェクションを行った。37℃、5%CO2培養装置で一夜培養した後、選択培地、10%透析FCS(d−FCS:GIBCO−BRL社製)、0.5mg/ml Geneticin(G418:GIBCO−BRL社製)、100nMメトトレキサート(MTX:和光純薬工業製)を含むYMM培地、あるいは10% d−FCS、0.5mg/ml G418を含むYMM培地に培地交換した。3〜4日毎に培地を交換しながら37℃、5%CO2培養装置で培養を続けることで選択を行い、形質転換体を得た。
産生されたフィブリノゲンのウエスタンブロットを行った。フィブリノゲン・サンプルとして、CH001−1−2細胞を2×105cells/mlの密度で10% d−FCSを含むYMM培地を用い播種し、一夜培養し、翌日培地を、FCSを含まないYMM培地に交換し、37℃、5%CO2培養装置で4日間培養後、その培養上清中に存在するフィブリノゲンを解析に用いた。
サンプルを5xSDS処理バッファー(0.3125M Tris,5% SDS,25%グリセロール,0.05%ブロモフェノールブルー,5% 2−メルカプトエタノールpH6.8)と1:4で混合し、100℃、5分間ボイルした。これらのサンプルをゲルとしてパジェル5−20%(ATTO)を使用し、泳動条件として40mA定電流、1.5時間で電気泳動を行った。泳動後、ゲルとImmobilon Transfer Membranes(以下Membrane:MILLIPORE)を密着させ、ホライズブロット(ATTO)を用いて100mA定電流、25分間でMembraneに泳動タンパク質をトランスファーした。Membraneはブロックエース(大日本製薬)原液で1時間室温にてブロッキングし、次に抗ヒトフィブリノーゲン・ウサギポリクローナル抗体(Dako Cytomation)0.55μg/mlを含む10%ブロックエース,0.05% Tween−20/TBS(50mM Tris,150mM NaCl pH7.5)に浸し、37℃、30分間振盪した。さらに0.05% Tween−20/TBSで5分振盪を3回繰り返して洗浄した後、さらにTBSで3回洗浄し、ブロックエース(大日本製薬)原液で5分間室温にてブロッキングした。続いて、10%ブロックエース,0.05% Tween−20/TBSにて3000倍に希釈されたGoat Anti−Rabbit IgG−Alkaline Phosphatase Conjugate(BIOSOURCE)溶液に浸し、37℃、30分間振盪した。0.05% Tween−20/TBSで5分振盪を3回繰り返して洗浄した後、さらにTBSで3回洗浄し、Phosphatase Substrate(KPL)で発色させた。
その結果を図2に示す。還元下において、CH001−1−2培養上清中に産生されたフィブリノゲンは血漿由来のフィブリノゲンを含むボルヒールと同じサイズの蛋白があることが確認された。また、これら3本のバンドは既知のフィブリノゲン各鎖の分子量と一致していた(α鎖;66kDa、β鎖;52kDa、γ鎖;46.5kDa)。
組換えフィブリノゲン産生細胞の無血清培養時の産生能を調べた。実施例3において100μg/ml以上の産生量を示したクローンCH002−24−4を、PBSにて2回洗浄後、表2に示す培地(CHO−S−SFMII、IS CHO−Vは無血清培地、10%d−FCS/YMMは血清培地)にそれぞれ懸濁し、105cells/mlで2ml/well of 6wellプレートで播種し、4日間培養を行い、得られた細胞数のカウントと培養上清中のフィブリノゲン産生量を前述のELISAにて測定した。その結果、表2に示すように、1x104cells当たりのフィブリノゲン産生能は、血清培地(10%d−FCSを含むYMM培地)を用いた場合より高く、無血清培地でも血清培地と同等以上の産生能力があることが示された。このことは、一般的な高密度培養の場合1〜2x106cells/mlは達成可能であるので、培養条件さえ良ければ、単純計算で約440〜1520μg/ml以上のフィブリノゲンを産生させる潜在能力があることを示している。
バキュロウイルスAcNPV(Autographa california nuclear polyhedorosis virus:Invitrogenより購入)由来のウイルス液(2x107pf/ml)からプロテナーゼK処理、フェノール抽出によりウイルスゲノムを調製し、これを鋳型として、プライマーとしてKozak配列および必要な酵素siteを加えたものを5’用、3’用の2本作製し(配列番号10、11)、Advantage HF−2 PCR Kit(BD Bioscience)を用いてPCR反応を行った。PCR産物のサイズは既知のP35遺伝子のサイズと一致していたため、これをTAクローニング(Invitrogen)した。得られたプラスミドについて、その塩基配列の決定をABI PRISM310 Genetic Analyzer(PEバイオシステムズ)を用いて行った結果、文献(Friesen PD,Miller LK.,J Virol.61(7):2264−72.1987)の配列と同じ配列を持ったP35遺伝子クローン(配列番号12)が得られた。
実施例6で構築したP35発現プラスミドpCAGGDP5−P35を用いて以下に述べる方法にて、実施例3で得られた組換えフィブリノゲン産生クローン、CH002−24−4細胞を形質転換した。CH002−24−4細胞を12wellプレートに1−0.5×105cells/ml/wellの細胞密度でCHO−S−SFMII培地(GIBCO−BRL)を用い播種した。リポソーム系形質転換試薬であるリポフェクトアミン2000(インビトロジェン)を用いて、あらかじめP35発現プラスミドpCAGGDP5−P35をPvuIで消化・線状化しておいたものを導入DNAとして、リポフェクトアミン2000のプロトコールに従いトランスフェクションを行った。37℃、5%CO2培養装置で一夜培養した後、選択培地として4μg/ml puromycin(BD Bioscience)を含むCHO−S−SFMII培地に交換した。3〜4日毎に培地を交換しながら37℃、5%CO2培養装置で培養を続けることで選択を行い、形質転換体を得た。
課題を解決するための手段の項で述べたように本発明以前に知られていたフィブリノゲンの最大産生量は約15μg/mlであったが、本発明によりP35遺伝子を導入した場合、スピナー培養レベルで631.5μg/mlとなり、約42倍の産生量増強効果がもたらされた。また、P35遺伝子導入の親株となった2−24−4細胞の潜在的なフィブリノゲン産生能力が440〜1520μg/ml以上と推定されているので、P35遺伝子が導入された場合には約1.6〜2.6倍の効果があることから、単純計算で約704〜3952μg/mlの潜在的な産生量をもつと推定される。このように、本願発明の方法により確立された細胞がこれまでにないフィブリノゲンを高産生する細胞であることが示された。
このように、本願発明の方法により得られる組換えフィブリノゲン産生細胞及び当該細胞により得られる組換えヒトフィブリノゲンは、医療及び研究分野において多大なる貢献をするものである。
Claims (20)
- フィブリノゲンを高産生する組換えフィブリノゲン産生細胞を作製する方法であって、フィブリノゲンを構成するポリペプチドであるα鎖(及び/もしくはα鎖の異型)、β鎖及びγ鎖(及び/もしくはγ鎖の異型)をコードする遺伝子を、γ鎖(及び/もしくはγ鎖の異型)遺伝子の数がα鎖(及び/もしくはα鎖の異型)遺伝子及びβ鎖遺伝子の総数の1〜3倍量となるように、動物細胞に組込むことを特徴とする組換えフィブリノゲン高産生細胞作製方法。
- γ鎖遺伝子の数がα鎖遺伝子及びβ鎖遺伝子の総数と同じであることを特徴とする請求項1記載の方法。
- α鎖及びγ鎖をコードする遺伝子を有するベクターとβ鎖及びγ鎖をコードする遺伝子を有する発現ベクターとを混合して用いることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- α鎖及びγ鎖をコードする遺伝子を各1個ずつ有するベクターとβ鎖及びγ鎖をコードする遺伝子を各1個ずつ有する発現ベクターとを等量混合して用いることを特徴とする請求項3記載の方法。
- 図1に記載の発現ベクターpCAGGD-GB及びpCAGGDN5-GAを等量混合し、これを動物細胞に組込むことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の方法。
- α鎖及びβ鎖をコードする遺伝子を有するベクターとγ鎖をコードする遺伝子を有する発現ベクターとを混合して用いることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- α鎖をコードする遺伝子を有する発現ベクター、β鎖をコードする遺伝子を有する発現ベクター及びγ鎖をコードする遺伝子を有する発現ベクターを混合して用いることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- SV40初期プロモーター、SV40後期プロモーター、サイトメガロウイルスプロモーター及びニワトリβ−アクチンプロモーターからなる群より選択されるプロモーター並びにアミノグリコシド3'ホスホトランスフェラーゼ(neo)遺伝子、ピューロマイシン耐性遺伝子、ジヒドロ葉酸還元酵素(dhfr)遺伝子及びグルタミン合成酵素(GS)遺伝子からなる群より選択される遺伝子増幅用マーカー遺伝子を有する発現ベクターを用いることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の方法。
- ニワトリβ−アクチンプロモーター及びジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子を有する発現ベクターを用いることを特徴とする請求項8記載の方法。
- α鎖をコードする遺伝子として、α鎖をコードする遺伝子及びその異型であるαE鎖をコードする遺伝子の両方もしくは何れか片方を組み込むことを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載の方法。
- γ鎖をコードする遺伝子として、γ鎖をコードする遺伝子及びその異型であるγ’鎖をコードする遺伝子の両方もしくは何れか片方を組み込むことを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載の方法。
- γ鎖をコードする遺伝子として、γ鎖をコードする遺伝子及びその異型であるγ’鎖をコードする遺伝子の両方もしくは何れか片方を組込み、且つ、α鎖をコードする遺伝子として、α鎖をコードする遺伝子及びその異型であるαE鎖をコードする遺伝子の両方もしくは何れか片方を組み込むことを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載の方法。
- 動物細胞が、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)、マウスミエローマ細胞、BHK
細胞、293細胞及びCOS細胞からなる群より選択されることを特徴とする請求項1ないし12の何れかに記載の方法。 - チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)がDG44株であることを特徴とする請求項13記載の方法。
- フィブリノゲンを高産生する組換えフィブリノゲン産生細胞を作製する方法であって、請求項1から14の何れかに記載の組換えフィブリノゲン高産生細胞作製方法に加えて、フィブリノゲンを構成するポリペプチドをコードする遺伝子と同時又は異なる時期に、バキュロウイルスP35遺伝子を動物細胞に組み込むことを特徴とする組換えフィブリノゲン高産生細胞作製方法。
- 請求項1ないし15の何れかに記載の方法により得られた組換えフィブリノゲン高産生細胞。
- 請求項15に記載の方法によって得られた組換え動物細胞を用いてアポトーシスを誘導しない条件下の培養方法で培養することによりフィブリノゲンを大量産生する方法。
- 請求項16記載の組換え動物細胞を用いたフィブリノゲンを大量産生する方法において、フェドバッチ培養方法、潅流培養方法、栄養強化培地を用いた培養方法の何れかで培養することを特徴とするフィブリノゲンを大量産生する方法。
- 請求項16記載の組換え動物細胞を用いたフィブリノゲンを大量産生する方法において、無血清培地を用いることを特徴とするフィブリノゲンを大量産生する方法。
- フィブリノゲンの産生量を約4000μg/mlまで増加させ得ることを特徴とする請求項17ないし19の何れかに記載のフィブリノゲンを大量産生する方法。
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