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JP4569021B2 - エア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置 - Google Patents

エア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置 Download PDF

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JP4569021B2 JP2001074827A JP2001074827A JP4569021B2 JP 4569021 B2 JP4569021 B2 JP 4569021B2 JP 2001074827 A JP2001074827 A JP 2001074827A JP 2001074827 A JP2001074827 A JP 2001074827A JP 4569021 B2 JP4569021 B2 JP 4569021B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は製紙工場にて製造された原紙や該原紙に塗工液を塗布してなる塗工紙等のウエブにエアを吹き付けるために用いるエア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一例として塗工紙について説明すると、製紙工場にて製造された原紙は、そのままの形で直ちに使用されることは少なく、更に加工して所要の目的に適合する製品としての加工紙とする場合が多く、その一つに、原紙の表面に塗工液を塗布して塗工紙(塗被加工紙)とするようにしたものがある。
【0003】
塗工紙を製造する塗工機には種々のものがあるが、たとえば、ロールコータの場合は、図3にその一例の概略を示す如く、一対のアプリケータロール1の外側にインナーゲートロール2とアウターゲートロール3を順次配置して、インナーゲートロール2とアウターゲートロール3の間に形成した液溜め内の塗工液4をインナーゲートロール2からアプリケータロール1の表面に移し、該アプリケータロール1の表面の塗工液4をウエブとしての原紙5の両面に塗布させるようにした構成としてあり、該ロールコータ6で塗工液4が塗布された後は、ロールコータ6の下流側にあるエアターン7で走行方向を変えた後、エアドライヤ8で乾燥させるようにしてある。
【0004】
上記ロールコータ6の下流側で用いられているエアターン7は、原紙5の走行方向を非接触で変更させるようにするために、ほぼ90°の範囲に亘って円弧状に湾曲する案内面9と、該案内面9に沿って配置した複数のエア吹出ノズル10を有するエアヘッダ11とを備え、原紙5を、エア吹出ノズル10から吹き出されるエアにより案内面9との間に均一に規定されたギャップを保ちつつ案内面9に沿わせて走行させるようにしてあり、上記エアドライヤ8は、本体ケーシング12の入口12aと出口12bとの間に形成された原紙走行経路を上下から挟むように、多数のエア吹出ノズル10を有するエアヘッダ13を本体ケーシング12内に配置して、該上下のエアヘッダ13の各エア吹出ノズル10から吹き出されるエア(熱風)により、原紙5の表面に塗布されている塗工液4を乾燥させるようにしてある。
【0005】
上記エアターン7やエアドライヤ8等で用いられているエア吹出ノズル10としては、たとえば、図4(イ)(ロ)に示す如く、原紙5の幅方向に延びるようにしたノズルケーシング14のエア導入口15がある基端部に、エアターン7のエアヘッダ11やエアドライヤ8のエアヘッダ13に取り付けるためのフランジ16を全周に亘り設けると共に、上記ノズルケーシング14の先端縁部に、内向きに屈曲させたリップ17を長手方向全長に亘り形成し、且つ上記ノズルケーシング14内の先端部に、上記リップ17との間にスリット状のエア吹出口18が形成されるように中子フレーム19を固定配置し、更に、該中子フレーム19の背面側に、エア分散板20を設けた構成として、エア導入口15より導入されたエア21を、エア分散板20で紙幅方向となる長手方向に分散してからスリット状のエア吹出口18を通して吹き出させるようにしたものが採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記エアターン7やエアドライヤ8で用いられているエア吹出ノズル10の場合、エア吹出口18の長さは原紙の最大幅に対応させた寸法としてあるため、図4(イ)に示す如く、幅の狭い原紙5が取り扱われるときは、原紙5の両幅端よりはみ出すエア吹出口18から原紙5に当ることなくエアが吹き出されることになる。このエア吹出口18の紙幅端からはみ出す部分より吹き出されたエア21が原紙5をばたつかせる原因となっていると共に、エア吹出口18の原紙に当らないで吹き出されたエア21は余分なものであり、この余分な風を送ることに伴い、エネルギーの無駄になるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、エア吹出口の長手幅を調整できるようにして、エアの有効吹出領域をウエブの幅に合わせることができるようなエア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、走行するウエブの幅方向に沿い配置するノズルケーシングの先端縁部のリップと該ノズルケーシング内に配した中子フレームとの間に形成されたスリット状のエア吹出口を通して上記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズルにおけるリップと中子フレームとの間に形成したスリット状のエア吹出口の長手方向両端部に、該スリット状のエア吹出口内に挿入するため該エア吹出口の幅寸法に対応する厚さとした細長い板状のデッケルを、上記エア吹出口内を塞ぐようにエア吹出口の長手方向へ変位可能に挿入した構成とする。
【0009】
デッケルの挿入位置を変化させると、エア吹出口の長手幅を調整できるようになるので、ウエブの幅に適したエアの有効吹出領域を選定することができる。
【0010】
又、走行するウエブの幅方向に沿い配置するノズルケーシングの先端部に形成したエア吹出口を通して上記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズルにおける上記ノズルケーシングの長手方向両端部に、該ノズルケーシングを仕切るように該ノズルケーシングの幅断面の形状を有し且つエア吹出口内に入り得る突起を有する遮蔽板部とエア導入口の端部領域を遮蔽する遮蔽板部からなるL字形状のデッケルを、上記遮蔽板部がノズルケーシング内の仕切板となるようにエア吹出口の長手方向へ変位可能に挿入した構成としても、デッケルの位置調整により、ウエブの幅に合わせてエアの有効吹出領域を選定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1(イ)(ロ)は本発明の実施の一形態を示すもので、図4(イ)(ロ)に示したと同様に、走行するウエブとしての原紙5の幅方向に沿い配置されるノズルケーシング14の先端縁部のリップ17と該ノズルケーシング14内の先端部に配した中子フレーム19との間に形成されたスリット状のエア吹出口18より上記原紙5の表面へ向けエア21を吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズル10において、上記エア吹出口18の長手方向両端部に、該エア吹出口18の幅寸法に対応する厚さとした細長い板状のデッケル22を、ノズルケーシング14の端板部14aを通し長手方向へ摺動可能に挿入して位置決めできるようにする。
【0013】
上記デッケル22には、長手方向に沿う長孔23を設け、一方、上記ノズルケーシング14のリップ17と中子フレーム19の両端部には、長手方向へ所要のピッチ間隔でボルト孔24を設けておき、これらボルト孔24と長孔23にアジャストボルト25を通して締め込むことでデッケル22の位置を固定できるようにしてある。
【0014】
エア吹出ノズル10のエア吹出口18の長さよりも狭い幅Wの原紙5にエア21を吹き付けるようにする場合は、図1(イ)において実線で示す如く、該原紙5の幅端の位置にデッケル22の先端を合わせるようにしてデッケル22の位置を固定する。この場合、アジャストボルト25を取り外しておいた状態において、デッケル22をエア吹出口18へ差し込んでその差し込み量を調整し、リップ17のボルト孔24からデッケル22の長孔23を通し中子フレーム19のボルト孔24にアジャストボルト25を螺着させて締め込むようにする。
【0015】
これにより、原紙5の幅からはみ出すエア吹出口18の両サイド部分はデッケル22により塞がれた状態となるので、エア吹出口18の長手幅を狭くできて、エア21の有効吹出領域を原紙5の幅に合わせることができる。そのため、原紙5をばたつかせることなく安定して走行させることができ、又、余分にエア21を吹き出させることがないことから、効率を向上させることができると共に、エネルギーの無駄をなくすことができる。
【0016】
上記において、紙幅が上記Wよりも更に狭いWであるような原紙5を取り扱う場合は、アジャストボルト25を一旦弛めて、図1(イ)において二点鎖線で示す如く、デッケル22の差し込み量を更に深くさせるようにした後、アジャストボルト25を再度締め付けるようにすればよい。この際、デッケル22は長孔23の範囲で任意に変位させることができるので、取り扱う原紙5の幅に正確に合わせることができる。なお、エア吹出口18のエア吹き出し幅と一致する幅の原紙5を取り扱う場合は、デッケル22を抜き取り、ノズルケーシング14の端板部14aに形成されているデッケル挿入孔及びリップ17のボルト孔24を適当な塞ぎ部材で塞ぐようにすればよい。
【0017】
したがって、図3に示す如きエアターン7のエア吹出ノズル10に採用することにより、原紙5を安定走行させることができ、エアドライヤ8のエア吹出ノズル10に採用することにより、原紙5の安定した乾燥が可能となる。
【0018】
次に、図2(イ)(ロ)は本発明の実施の他の形態を示すもので、ノズルケーシング14の基端側のエア導入口15より導入したエア21を先端部のエア吹出口18から吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズル10Aにおいて、上記ノズルケーシング14の長手方向両端部に、ノズルケーシング14を仕切るように該ノズルケーシング14の幅断面の形状を有し且つエア吹出口18内に入り得る突部26aを有する遮蔽板部26とエア導入口15の端部領域を遮蔽する遮蔽板部27とからなるL字形状のデッケル28を、上記遮蔽板部26がノズルケーシング14内の仕切板となるようにノズルケーシング14内に挿入して長手方向へ摺動できるようにし、且つ上記遮蔽板部26に回転支持部材30を介して回転自在に係止させたアジャストボルト31の頭部側を、ノズルケーシング14の端板部14aに設けた貫通孔32を通してノズルケーシング14外へ突出させ、該アジャストボルト31の突出部を上記端面板14aに固定したナット29に螺合させ、アジャストボルト31を回転させてナット29に対する締め込み位置を調整することによりデッケル28を図2(イ)において実線や二点鎖線で示す任意の位置へ変位させて位置決めできるようにしたものである。なお、図1(イ)(ロ)と同一部分には同一符号が付してある。
【0019】
この実施の形態においても、デッケル28の位置を変化させることでエア吹出口18の長手幅を調整できるので、エア21の有効吹出領域を、原紙5の幅に合わせることができる。
【0020】
なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、デッケル22や28の位置を調整する手段は図示し説明した以外の方式であってもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のエア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置によれば、走行するウエブの幅方向に沿い配置するノズルケーシングの先端縁部のリップと該ノズルケーシング内に配した中子フレームとの間に形成されたスリット状のエア吹出口を通して上記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズルにおけるリップと中子フレームとの間に形成したスリット状のエア吹出口の長手方向両端部に、該スリット状のエア吹出口内に挿入するため該エア吹出口の幅寸法に対応する厚さとした細長い板状のデッケルを、上記エア吹出口内を塞ぐようにエア吹出口の長手方向へ変位可能に挿入した構成としたり、あるいは、走行するウエブの幅方向に沿い配置するノズルケーシングの先端部に形成したエア吹出口を通して上記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズルにおける上記ノズルケーシングの長手方向両端部に、該ノズルケーシングを仕切るように該ノズルケーシングの幅断面の形状を有し且つエア吹出口内に入り得る突起を有する遮蔽板部とエア導入口の端部領域を遮蔽する遮蔽板部からなるL字形状のデッケルを、上記遮蔽板部がノズルケーシング内の仕切板となるようにエア吹出口の長手方向へ変位可能に挿入した構成とすることにより、デッケルの位置を変化させることでエア吹出口の長手幅を調整できて、エアの有効吹出領域をウエブの幅に合わせることができるので、ウエブのばたつきを防止することができると共に、余分なエアの吹き出しをなくすことができることからエネルギーの無駄をなくすことができ、エアターンやエアドライヤに採用して極めて有利となる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は一部を切断して示す概略正面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示すもので、(イ)は一部を切断して示す概略正面図、(ロ)は(イ)のB−B方向矢視図である。
【図3】塗工紙の製造工程の一例を示す概略図である。
【図4】塗工紙の製造工程で用いられるエア吹出ノズルの一例を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)は(イ)のC−C方向矢視図である。
【符号の説明】
5 原紙(ウエブ)
10,10A エア吹出ノズル
14 ノズルケーシング
15 エア導入口
17 リップ
18 エア吹出口
19 中子フレーム
21 エア
22,28 デッケル

Claims (2)

  1. 走行するウエブの幅方向に沿い配置するノズルケーシングの先端縁部のリップと該ノズルケーシング内に配した中子フレームとの間に形成されたスリット状のエア吹出口を通して上記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズルにおけるリップと中子フレームとの間に形成したスリット状のエア吹出口の長手方向両端部に、該スリット状のエア吹出口内に挿入するため該エア吹出口の幅寸法に対応する厚さとした細長い板状のデッケルを、上記エア吹出口内を塞ぐようにエア吹出口の長手方向へ変位可能に挿入した構成を有することを特徴とするエア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置。
  2. 走行するウエブの幅方向に沿い配置するノズルケーシングの先端部に形成したエア吹出口を通して上記ウエブの表面へ向けエアを吹き出させるようにしてあるエア吹出ノズルにおける上記ノズルケーシングの長手方向両端部に、該ノズルケーシングを仕切るように該ノズルケーシングの幅断面の形状を有し且つエア吹出口内に入り得る突起を有する遮蔽板部とエア導入口の端部領域を遮蔽する遮蔽板部からなるL字形状のデッケルを、上記遮蔽板部がノズルケーシング内の仕切板となるようにエア吹出口の長手方向へ変位可能に挿入した構成を有することを特徴とするエア吹出ノズルのエア吹出口長手幅調整装置。
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