JP4431021B2 - 無線通信機の波形等化器及び受信方法 - Google Patents
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Description
波形等化器の方式の中で、トランスバーサル等化器は比較的回路構成が簡単なため実現しやすく、広く用いられている。この波形等化器は、それ自身が持つフィルタ係数のトレーニングに、LMS (Least Mean Square: 最小2乗平均)アルゴリズムまたはRLS (Recursive Least Square: 再帰最小2乗)アルゴリズムが一般に用いられる。
LMSアルゴリズムは、処理が比較的簡単であるが、収束速度が遅いため、フィルタ係数のトレーニングに多くの既知シンボル(概ね数十シンボル)を必要とする。一方、RLSアルゴリズムは、収束速度が速い(概ね10シンボル程度で収束する)が、行列演算を浮動小数点演算で行う必要があり、LMSアルゴリズムに比べると演算のための回路規模が大きくなってしまう欠点がある。伝搬路特性の変動がLMSアルゴリズムの収束速度に比べて十分低速で、かつ受信信号に含まれる既知シンボルの長さがLMSアルゴリズムの収束時間に比べて十分長ければ、LMSアルゴリズムが利用可能である。
図9はこのシステムのフレーム構成を示した図である。このシステムでは、信号をフレーム(1フレーム=80ms)で区切り、更に1フレームを6個のスロット(1スロット=80ms/6=13.33ms)で区切り、1スロットが信号の最小単位となり、フレームの先頭からスロット0、スロット1、…、スロット5とする。図3は、このシステムの1スロットのデータフォーマットを示す図であり、制御用物理チャネル、通信用物理チャネル、同期バーストの3種類の信号がある。
このシステムでは、基本的にはスロット0〜2が下り(親局が送信し子局が受信)、スロット3〜5が上り(子局が送信し親局が受信)で、スロット0と3は通信制御のために制御用物理チャネル(スロット0は下り、スロット3は上り)が割り当てられる。
連絡通話の場合、スロット0の下り制御用物理チャネルは、基本的に通話中常に親局から送信されるが、スロット3の上り制御用物理チャネルは、呼接続時のみ送信される。通信用物理チャネルは、下りがスロット1から順番に、上りがスロット4から順番に割り当てられる。
親局から子局に対して拡声通報を行う場合または、みなし音声FAXを送る場合は、スロット1、2、4、5を通信用物理チャネル(下り)として割当てられ、スロット0の下り制御用物理チャネルは基本的に通信中常に親局から送信される。
制御用物理チャネル、同期バーストにはプリアンブル(制御用物理チャネルのAGCプリアンブルAP、同期バーストの固定パターンFPを総称して単にプリアンブルと呼ぶ)が配置されており、'20A800080A'の繰返しパターンで、長さが64シンボルあり、プリアンブルを波形等化器のフィルタ係数の初期トレーニングに利用する。一方、通信用物理チャネルに配置されている既知パターンは、同期ワードSW(通信用物理チャネル、同期バーストにも配置されている)のみで、長さが10シンボルである。LMSアルゴリズムによる収束は、最低でも20〜30シンボルの既知シンボルが必要であるため、通信用物理チャネルで初期トレーニングを行うことはできないため、都度トレーニングを行う必要がある。
端子Aには図示していないアンテナが接続され、高周波回路101へ受信信号が入力される。高周波回路101は、無線帯域の周波数を、後段に接続されているA/D(アナログ・デジタル)変換器102でサンプリング可能な中間周波数帯域へ周波数変換し、電力増幅して、A/D変換器102へ入力する。以下の説明で、高周波回路101から出力される信号をIF信号と呼ぶ。
A/D変換器102は、IF信号をサンプリング、量子化してデジタル信号とし、直交復調部103へ入力する。直交復調部103は、デジタルに変換されたIF信号をベースバンド帯域に周波数変換し、その同相成分および直交成分を受信フィルタ部104へ入力する。なお、図には直交復調部103から受信フィルタ部104へは、同相成分および直交成分の2本の信号が入力されるが、図面の簡略化を目的に、1本の線で表す。以下の説明で、同相成分および直交成分の信号の組は、図面上では1本の線で表し、数式上ではこれを複素数で表し、同相成分を実数部、直交成分を虚数部で表す。
受信フィルタ部104は、不要周波数成分の除去と波形整形を行い、AFC(Automatic Frequency Control: 自動周波数制御)部105へ入力する。AFC部105は、高周波部回路101に含まれる局部発振器の周波数誤差によって発生する、ベースバンド信号の位相回転の補正を行い、フレーム同期部106へ入力する。フレーム同期部は、受信信号のフレーム先頭タイミングおよびシンボルタイミングを検索し、これらのタイミングに同期して、バッファ107へ1スロット分のベースバンド信号を格納する。バッファ107は振幅・位相補正部501へ接続され、バッファ107に蓄積されたベースバンド信号が、振幅・位相補正部501から読み出される。
振幅・位相補正部501は、内部に補正済みベースバンド信号を格納するバッファを持っており、受信ベースバンド信号のパイロットシンボルP(スロット内に128シンボル離れて2シンボル配置されている)を用いて、振幅および位相を補正し、補正した信号を内部バッファに格納する。受信する信号はバースト信号のため、非送信スロットが間にあると、受信信号の振幅・位相に不連続が生じる。波形等化器のフィルタ係数トレーニングは、直前に受信したスロットでトレーニングした係数を初期値としてスタートするため、不連続がある場合は、フィルタ係数が発散してしまう。これを防ぐために、スロット毎にパイロットシンボルを利用して振幅・位相を補正し、不連続を取り除く。
等化器108は、振幅・位相補正部501の内部バッファに蓄積されたベースバンド信号を読出し、波形等化および復調を、蓄積された信号のシンボル数分繰返し行い、復調したビットデータを、端子Bを介して出力する。
フィルタ係数の間隔は、1シンボルであるものと、これより狭めたもの(分数間隔等化器と呼ぶ)があるが、遅延歪みをより効果的に補償することと、シンボルタイミング誤差による劣化を抑えることを目的として、図2では係数の間隔を1/2シンボルとする。従って、バッファ107に蓄積される信号はシンボル周期の信号に対して2倍にオーバーサンプリングされている。
シフトレジスタ201は、Ntap個の複素数を記憶領域u0, u1, …, uNtap-1に記憶し、端子A1、A2から信号を入力すると、u0, u1, …, uNtap-3の内容をu2, u3, …, uNtap-1へ2サンプルシフトし、端子A1からの入力信号はu0、A2からの入力信号はu1の記憶領域へそれぞれ記憶される。等化器で処理するシンボルの番号をn (n=0, 1, …, 149) とすると、センタータップに2nサンプル目の信号x2nを入力するために、端子A1にはバッファ107の2n+(Ntap-1)/2サンプル目の信号x2n+(Ntap-1)/2が入力され、端子A2には2n+(Ntap-1)/2-1サンプル目の信号x2n+(Ntap-1)/2-1がそれぞれ入力される。
複素乗算器201-1、201-2、…、202-Ntapには、シフトレジスタ201の各記憶領域の内容u0, u1, …, uNtap-1と、フィルタ係数バッファ208から複素共役演算器209を介して、フィルタ係数のh0, h1, …, hNtap-1の複素共役h* 0, h* 1, …, h* Ntap-1が入力され、複素乗算の結果u0h* 0, u1h* 1, …, uNtap-1h*Ntap-1が複素加算器203へ入力される。複素加算器203は、複素乗算器201-1、201-2、…、202-Ntapからの入力値の総和を演算し、その演算結果をシンボル判定部206および減算器の"-"側端子へ入力する。その演算結果は、タップ入力ベクトルをU(n)、係数ベクトルをH(n)として、式(1)で表される。
シンボル判定部204は、複素加算器203から入力されるフィルタ出力値ynのシンボル判定を行い、その判定シンボルD(yn)をスイッチ205の端子bへ入力し、判定ビットbnを端子Dへ出力する。なお、本システムでは、16QAMのシンボル判定を行う。
スイッチ205は、判定シンボルD(yn)と、端子Cから入力される参照シンボルrn(プリアンブルの送信時のシンボル)を選択し、望みの応答dnとして減算器206の"+"側端子へ入力する。制御用物理チャネルまたは同期バーストを受信している場合は、4≦n≦68で端子a-cを接続して、望みの応答dnとして参照シンボルrnを選択し、それ以外では端子a-bを接続し、dnとして判定シンボルD(yn)を選択する。通信用物理チャネルを受信している場合は、常に端子a-bを接続し、dnとして判定シンボルD(yn)を選択する。すなわち、プリアンブルではrnを選択し、それ以外ではD(yn)を選択する。
式(4)は、プリアンブルでは、参照シンボル(プリアンブルの送信時のシンボル)rnを望みの応答dnとして、等化器の出力ynを参照シンボルrnに近づけるように(誤差enを0に近づけるように)係数を制御し、プリアンブル以外では、受信側で判定したシンボルD(yn)を望みの応答dnとして、等化器の出力ynを判定シンボルD(yn)に近づけるように(誤差enを0に近づけるように)係数を制御する。
制御用物理チャネルまたは同期バーストを受信する場合は、等化器108のフィルタ係数Hを0にリセットし、プリアンブルを既知シンボルとして初期トレーニングを行い、プリアンブルに続く信号で引き続きトレーニングする。通信用物理チャネルを受信する場合は、直前に受信したスロットでトレーニングしたフィルタ係数を初期値としてトレーニングする。
市町村デジタル同報通信システム ARIB STD−T86 社団法人電波産業会
また、LMSのような収束の遅いアルゴリズムを用いなければならない場合において、上記収束特性の劣化を改善する必要がある。
更に、スロット間に非送信スロットがあるバースト信号で非送信スロットを受信し、フィルタ係数が発散した場合、フィルタ係数を発散する前の状態に復元する必要がある。
あるいは、前記係数Hに乗ずる値g=ejθ/aの演算は、前記ypを前記pで除算した値k=yp/p=ypp*/|p|2を演算し、該kを該kの大きさ|k|で除算し、該除算結果g'=k/|k|2を前記値gとする。
フィルタ係数の振幅・位相の補正は、等化器出力信号と送信時のパイロットシンボルの比較により行うため、伝搬路の歪みの影響を受けずに行うことができ、収束特性が劣化しない。
また、センタータップのみを1としたH0=[0, …, 0, 1, 0, …, 0]をHの初期値として補正係数H'を算出し、該H'を初期値としてトレーニングすることにより、フィルタ係数の初期値を0としてトレーニングする場合と比べ、トレーニングに要する時間(収束時間)が短縮される。
更に、判定誤差のスロット内平均値〈|en|2〉をしきい値と比較し、判定誤差の平均電力がしきい値より大きい場合は、メモリに退避してあったフィルタ係数に復元し、次スロットでは該復元されたフィルタ係数を初期値としてトレーニングを行うため、スロット間に非送信スロットがあるバースト信号で非送信スロットを受信し、フィルタ係数が発散した場合も、次スロットでは正常にトレーニングされたフィルタ係数を初期値としてトレーニングするため、バースト信号を受信することができる。
図1は、本発明による等化器を組込んだ受信機の一実施例を示すブロック図である。図1において、端子A、高周波回路101、A/D変換器102、直交復調部103、受信フィルタ部104、AFC部105、フレーム同期部106、バッファ107は、図5と同じ構成のため説明は省略する。
バッファ107には、等化器108および係数補正部109が接続され、等化器108は図2に示すトランスバーサル等化器で、バッファ107に蓄積されたベースバンド信号を読出し、波形等化および復調を、蓄積された信号のシンボル数分繰返し行い、復調したビットデータを、端子Bを介して出力する。係数補正部109は、バッファ107からパイロット部周辺のベースバンド信号を読出し、読出した信号を用いて、等化器108のフィルタ係数の振幅・位相を補正する。係数補正部109による処理は、等化器108の処理の前に行う。
端子A0、A1、…、ANtap-1には、バッファ107から、パイロットシンボル部を中心とした受信ベースバンド信号x2Np+(Ntap-1)/2, x2Np+(Ntap-1)/2-1, …, x2Np-(Ntap-1)/2が読込まれ、複素乗算器401-0、401-1、…、401-Ntap-1に入力される。ここで、Npはパイロットシンボルのシンボル番号で、図3のデータフォーマットよりNp=10である。
端子Bには、直前のスロットまでにトレーニングされた等化器のフィルタ係数H=[h0 h1 … hNtap-1]Tが入力され、複素ベクトル乗算器405および複素共役演算器408に入力される。複素共役演算器408はフィルタ係数Hの複素共役H*=[h* 0 h* 1 … h* Ntap-1]Tを演算し、その各要素h* 0, h* 1, …, h* Ntap-1を、複素乗算器401-0、401-1、…、401-Ntap-1のもう片方の入力端子に入力する。
複素乗算器401-0、401-1、…、401-Ntap-1および複素加算器402は、パイロットシンボル部受信信号入力時の等化器出力yNpを式(5)により演算する。
制御用物理チャネルまたは同期バーストを受信する場合は、等化器108のフィルタ係数Hを0にリセットし、プリアンブルを既知シンボルとして初期トレーニングを行い、プリアンブルに続く信号で引き続きトレーニングする。通信用物理チャネルを受信する場合は、等化処理を行う前にフィルタ係数の補正処理を行い、補正したフィルタ係数を初期値としてトレーニングする。
等化器出力の演算は、式(1)よりタップ入力ベクトルと係数ベクトルの複素共役との畳み込み(コンボリューション)であるため、フィルタ出力の位相は係数の位相と逆方向の位相に修正されるため、更新後のH'では、振幅が1/aに、位相が−θ回転するように補正される。
更新前の係数では、式(9)より等化器出力は振幅がa倍、位相がθ回転しているため、更新後の係数H'を等化器の係数として置き換えることにより振幅・位相が補正される。
本実施例では、パイロットシンボル入力時の等化器出力yNpに、フィルタ係数の振幅・位相を合わせるため、係数補正処理は伝搬路の歪みに影響されにくく、スロット間で不連続が発生しにくく、収束特性の劣化を防ぐことができる。
実施例1では、等化器108に入力されるベースバンド信号は、振幅・位相補正が行われず、処理開始時は、ベースバンド信号の振幅・位相が受信機側で未知のため、制御用物理チャネルまたは同期バーストで、初期トレーニングを行う際、フィルタ係数の初期値を0にしていた。本発明を適用すれば、フィルタ係数の初期値を、周波数特性を持たないインパルスH0=[0 … 0 1 0 … 0]T(センタータップの係数のみを1にする)に設定しておき、係数補正部109により係数の振幅・位相を受信ベースバンド信号に合わせて補正し、補正した係数H'をフィルタ係数の初期値として初期トレーニングを行うことができる。
制御用物理チャネルまたは同期バーストを受信する場合は、等化器108のフィルタ係数HをH0=[0 … 0 1 0 … 0]Tにリセットし、H0の振幅・位相を受信ベースバンド信号にあわせて補正し、補正した係数H'を係数の初期値とし、プリアンブルを既知シンボルとして初期トレーニングを行い、プリアンブルに続く信号で引き続きトレーニングする。通信用物理チャネルを受信する場合は、等化処理を行う前にフィルタ係数の補正処理を行い、補正したフィルタ係数を初期値としてトレーニングする。
実施例1、実施例2において、判定誤差電力|en|2(nはスロット内シンボル番号)のスロット内平均値〈|en|2〉を求める。等化処理終了後に、〈|en|2〉を予め設定した定数eth(eth>0)と比較し、〈|en|2〉<eth(あるいは〈|en|2〉≦eth)であれば、フィルタ係数Hを該メモリに退避する。〈|en|2〉≧eth(あるいは〈|en|2〉>eth)であれば、メモリに退避した係数をHとして復元し、次スロット処理時の係数初期値とする。
判定誤差平均電力〈|en|2〉は、データフォーマットに従った信号を受信し、フィルタ係数のトレーニングが正常に行われている場合は、-10dBより大きくなることは無く、スロット間に非送信スロットがあるバースト信号で、非送信スロットを受信した場合は-10dBより大きくなる。
本実施例では、非送信スロットを受信した場合は、〈|en|2〉がethより大きくなり、メモリに退避した係数がHとして復元され、次スロット受信時のフィルタ係数の初期値となる。このため、非送信スロットを受信している間は、退避したフィルタ係数が復元され、バースト信号を受信する際には、復元したトレーニング済みのフィルタ係数が初期値となり、バースト信号を受信することができる。
実施例1〜3では、AFC部105での周波数追従の精度が十分であるとして、スロット内での位相回転は殆ど無いものとし、受信ベースバンド信号に残されているのは、スロット間の不連続のみで、これは係数補正部109により除去されるため、従来技術の図5で説明した振幅・位相補正部501は不要である。
しかし、AFC部105での周波数追従の精度が不十分で、スロット内の位相回転が残っている場合は、この位相回転にLMSアルゴリズムが追従できず、受信特性が劣化あるいはフィルタ係数が発散してしまう。このような場合は、振幅・位相補正部501のような補正手段を受信機に組み込み、振幅・位相を補正したベースバンド信号をバッファ107に蓄積して、等化器108、係数補正部109の処理を行う。
特に市町村における固定系の受信装置を各所に備えた防災行政無線システムの場合に有効なシステムを構築することができる。
201: シフトレジスタ、202-1〜202-Ntap: 複素乗算器、203: 複素加算器、204: シンボル判定部、205: スイッチ、206: 複素減算器、207: LMSアルゴリズム演算部、208: フィルタ係数格納バッファ、
401-0〜401-Ntap-1、403、404: 複素乗算器、402: 複素加算器、405: 複素ベクトル乗算器、406: 振幅2乗演算器、407: 逆数演算器、408: 複素共役演算器、
501: 振幅・位相補正部。
Claims (6)
- フィルタ部、誤差演算部、フィルタ係数トレーニング手段を持ち、フィルタ部がFIR (Finite Impulse Response) フィルタである波形等化器で用いられるフィルタ係数補正手段において、
該等化器にパイロットシンボル部の受信信号を入力した時の等化器の出力yPを演算し、パイロットシンボルの送信時のシンボルをp、該pに対する該ypの振幅比をa=|yp|/|p|、該pと該ypの位相差をθ=θyp−θp(単位はラジアン、θypはypの位相、θpはpの位相)とし、フィルタ係数H=[h0, h1,…, hN-1](Nはタップ数)の振幅に該aを除算して位相をθだけ回転させた係数H'=Hejθ/a=[ h0ejθ/a, h1ejθ/a, …, hN-1ejθ/a](eは自然対数の底、jは虚数単位で、ejθはejθ=cosθ+jsinθで角度θ(ラジアン)の回転因子である)を算出することを特徴とする波形等化器の係数補正手段。 - 請求項1記載の係数補正手段において、前記係数Hに乗ずる値g=ejθ/aの演算を、前記ypを前記pで除算した値k=yp/p=ypp*/|p|2を演算し、該kを該kの大きさ|k|で除算し、該除算結果g'=k/|k|2を前記値gとすることを特徴とする波形等化器の係数補正手段。
- フィルタ部、誤差演算部、フィルタ係数トレーニング手段を持ち、フィルタ部がFIR (Finite Impulse Response) フィルタである波形等化器において、請求項1または請求項2記載の係数補正手段により補正した前記フィルタ係数H'を算出し、該H'をフィルタ係数の初期値としてトレーニングすることを特徴とする波形等化器。
- フィルタ部、誤差演算部、フィルタ係数トレーニング手段を持ち、フィルタ部がFIR (Finite Impulse Response) フィルタである等化器において、フィルタ係数H=[h0, h1,…, hN-1](Nはタップ数)のセンタータップの係数をhNcenter=1(Ncenterはセンタータップの番号)とし、それ以外h0=h1=…=hNcenter-1=0、hNcenter+1=hNcenter+2=…hN-1=0としたH0=[0, …, 0, 1, 0, …, 0]をHの初期値として、請求項1または請求項2記載の係数補正手段により算出し、該算出した係数H'をフィルタ係数の初期値としてトレーニングすることを特徴とする波形等化器。
- 請求項3または請求項4記載の波形等化器において、フィルタ係数を退避するメモリを持ち、判定誤差電力|en|2(nはスロット内シンボル番号)のスロット内平均値〈|en|2〉を求め、該〈|en|2〉を予め設定した定数eth(eth>0)と比較し、〈|en|2〉<eth(あるいは〈|en|2〉≦eth)であれば、フィルタ係数Hを該メモリに退避し、〈|en|2〉≧eth(あるいは〈|en|2〉>eth)であれば、該メモリに退避した係数をHとして復元し、次スロット処理時のフィルタ係数初期値とすることを特徴とする波形等化器。
- FIRフィルタ、誤差演算部、フィルタ係数トレーニング手段を有する波形等化手段を備えた無線通信機の受信方法において、
前記波形等化手段にプリアンブルを利用してフィルタ係数を算出するステップと、
パイロットシンボル部の受信信号を入力した時の等化器の出力y P を演算し、パイロットシンボルの送信時のシンボルをp、該pに対する該y p の振幅比をa=|y p |/|p|、該pと該y p の位相差をθ=θ yp −θ p (単位はラジアン、θ yp はy p の位相、θ p はpの位相)とし、フィルタ係数H=[h 0 , h 1 ,…, h N-1 ](Nはタップ数)の振幅に該aを除算して位相をθだけ回転させた補正係数H'=He j θ/a=[ h 0 e j θ/a, h 1 e j θ/a, …, h N-1 e j θ/a](eは自然対数の底、jは虚数単位で、e j θはe j θ=cosθ+jsinθで角度θ(ラジアン)の回転因子である)を算出するステップと、
該補正係数を一時記憶するステップとを備え、
当該無線通信機が受信を行う場合に、制御用チャネルでは前記プリアンブルを利用してフィルタ係数を算出して初期トレーニングを行い、通信用チャネル移行後は、前記記憶した補正係数を初期値としてトレーニングを行うことを特徴とする無線通信機の受信方法。
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