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JP4400941B2 - 漢方含有錠剤および漢方充填カプセル剤および生薬含有錠剤および生薬充填カプセル剤および漢方含有錠剤の製造方法および漢方充填カプセル剤の製造方法および生薬含有錠剤の製造方法および生薬充填カプセル剤の製造方法 - Google Patents

漢方含有錠剤および漢方充填カプセル剤および生薬含有錠剤および生薬充填カプセル剤および漢方含有錠剤の製造方法および漢方充填カプセル剤の製造方法および生薬含有錠剤の製造方法および生薬充填カプセル剤の製造方法 Download PDF

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貞勝 木村
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木村産業株式会社
川島 幸代
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品,健康食品あるいは栄養補助食品として用いられ、漢方薬のエキス粉末(以下、漢方エキスと言う)または生薬のエキス粉末や(以下、生薬エキスと言う)の錠剤およびカプセル剤とこれらの錠剤およびカプセル剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
造粒を行うために主に水を用いる湿式造粒法で漢方エキス粉末や生薬エキス粉末の錠剤やカプセル剤を製造することは困難であることが知られている。これは、漢方エキス粉末や生薬エキス粉末が水を急激に吸収して泥状になってしまい、造粒できないからである。
【0003】
公開特許公報昭63−243034号に、ケイ酸カルシウムを配合することにより低融点物質を含有する固形剤を得る技術が開示されている。しかしながら、この技術は低融点油状物質に限定され、これらの物質の吸着剤としてケイ酸カルシウムを用いることを特徴としているものである。さらに例示されている低融点油状物質の内、生薬エキスとしては軟エキスに限定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の技術では、漢方エキス粉末や生薬エキス粉末に水を用いる湿式造粒法を行うと、エキス粉末が水を急激に吸収して泥状になって造粒できないという問題がある。
湿式造粒法で水の代りにエタノールを用いると造粒が可能になるが、多量のエタノールを使うため労働衛生上に問題があると共に、エタノールが高価なので製造コストが高くなってしまう問題がある。
【0005】
そこで、本発明の第1の目的は、漢方エキスを含有しかつ、崩壊時間の短い錠剤を製造することにある。
また、本発明の第2の目的は、漢方エキスを充填しかつ、崩壊時間の短いカプセル剤を製造することにある。
また、本発明の第3の目的は、生薬エキスを含有しかつ、崩壊時間の短い錠剤を製造することにある。
【0006】
また、本発明の第4の目的は、生薬エキスを充填しかつ、崩壊時間の短いカプセル剤を製造することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者が研究を行った結果、漢方エキス粉末と生薬エキス粉末に花弁状結晶構造を有するケイ酸カルシウムを配合した場合は、湿式造粒法で水を用いても漢方エキス粉末や生薬エキス粉末が水を吸収して泥状にならなくなるために造粒することが可能となることがわかった。
【0008】
そこで、上記第1の目的を達成するため、本発明は、漢方エキスとケイ酸カルシウムとを配合したことを特徴とする漢方含有錠剤を提供する。
上記漢方含有錠剤では、漢方エキスにケイ酸カルシウムを配合することによって、湿式造粒法で水を用いて造粒できることとなる。このため、エタノールを用いる必要がなくなるから、労働衛生上の問題もなくなり、製造コストも抑えることができる。また、崩壊剤が有効に効くようになるから、錠剤の崩壊時間が短くなる。なお、本発明において、漢方エキスとは、漢方処方により生薬を配合、エキス化抽出して得た漢方薬のエキス粉末である。
【0009】
なお、上記構成の漢方含有錠剤において、漢方エキスとケイ酸カルシウムとが重量比で1:1から20:1の割合で配合することが好ましい。これは、ケイ酸カルシウムの割合が1:1を超えると錠剤の医薬品,健康食品あるいは栄養補助食品として価値がなくなり、ケイ酸カルシウムの割合が20:1より少ないと造粒ができなくなってしまうからである。
【0010】
さらに、上記構成の漢方含有錠剤において、前記漢方エキスは、錠剤の重量の5%から90%であることが好ましい。これは、漢方エキスの量が5%より少ないと錠剤の医薬品,健康食品あるいは栄養補助食品として価値がなくなり、漢方エキスの量が90%を超えると造粒ができなくなってしまうからである。
さらに、上記構成の漢方含有錠剤において、錠剤にフィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施すことが好ましい。これにより、錠剤が飲みやすくなる。
【0011】
また、上記第1の目的を達成するため、本発明は、漢方エキスとケイ酸カルシウムとを重量比で1:1から20:1の割合で混ぜることにより混合物を得る混合工程と、水またはアルコール水溶液を用いて、湿式造粒法により、前記混合物から顆粒を生成する造粒工程と、前記顆粒から、通常の乾燥,整粒/調粒工程を経て錠剤を生成する打錠工程とからなることを特徴とする漢方含有錠剤の製造方法を提供する。
【0012】
上記漢方含有錠剤の製造方法では、漢方エキスの錠剤を好適に製造することができることとなる。
また、上記第2の目的を達成するため、本発明は、漢方エキスとケイ酸カルシウムとを配合した混合物を充填したことを特徴とする漢方充填カプセル剤を提供する。
【0013】
上記漢方充填カプセル剤では、漢方エキスにケイ酸カルシウムを配合することによって、湿式造粒法で水を用いて造粒できることとなる。このため、エタノールを用いる必要がなくなるから、労働衛生上の問題もなくなり、製造コストも抑えることができる。
なお、上記構成の漢方充填カプセル剤において、漢方エキスとケイ酸カルシウムとが重量比で1:1から20:1の割合で配合することが好ましい。これは、ケイ酸カルシウムの割合が1:1を超えるとカプセル剤の医薬品,健康食品あるいは栄養補助食品として価値がなくなり、ケイ酸カルシウムの割合が20:1より少ないと造粒ができなくなってしまうからである。
【0014】
さらに、上記構成の漢方充填カプセル剤において、前記漢方エキスは、混合物の重量の5%から90%であることが好ましい。これは、漢方エキスの量が5%より少ないとカプセル剤の医薬品,健康食品あるいは栄養補助食品として価値がなくなり、漢方エキスの量が90%を超えると造粒ができなくなってしまうからである。
【0015】
また、上記第2の目的を達成するため、本発明は、漢方エキスとケイ酸カルシウムとを重量比で1:1から20:1の割合で混ぜることにより混合物を得る混合工程と、水またはアルコール水溶液を用いて、湿式造粒法により、前記混合物から顆粒を生成する造粒工程と、前記顆粒を、通常の乾燥,整粒/調粒工程を経てカプセルに充填する充填工程とからなることを特徴とする漢方充填カプセル剤の製造方法を提供する。
【0016】
上記漢方充填カプセル剤の製造方法では、漢方エキスのカプセル剤を好適に製造することができることとなる。
また、上記第3の目的を達成するため、本発明は、生薬エキスとケイ酸カルシウムとを配合したことを特徴とする生薬含有錠剤を提供する。
上記生薬含有錠剤では、生薬エキスにケイ酸カルシウムを配合することによって、湿式造粒法で水を用いて造粒できることとなる。このため、エタノールを用いる必要がなくなるから、労働衛生上の問題もなくなり、製造コストも抑えることができる。また、崩壊剤が有効に効くようになるから、錠剤の崩壊時間が短くなる。なお、本発明において、生薬エキスとは、生薬をエキス化抽出した粉末を少なくとも1種類以上配合した生薬エキス粉末である。
【0017】
なお、上記構成の生薬含有錠剤において、生薬エキスとケイ酸カルシウムとが重量比で1:1から20:1の割合で配合することが好ましい。これは、ケイ酸カルシウムの割合が1:1を超えると錠剤の医薬品,健康食品あるいは栄養補助食品として価値がなくなり、ケイ酸カルシウムの割合が20:1より少ないと造粒ができなくなってしまうからである。
【0018】
さらに、上記構成の生薬含有錠剤において、前記生薬エキスは、錠剤の重量の5%から90%であることが好ましい。これは、生薬エキスの量が5%より少ないと錠剤の医薬品,健康食品あるいは栄養補助食品として価値がなくなり、生薬エキスの量が90%を超えると造粒ができなくなってしまうからである。
さらに、上記構成の生薬含有錠剤において、錠剤にフィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施すことが好ましい。これにより、錠剤が飲みやすくなる。
【0019】
また、上記第3の目的を達成するため、本発明は、生薬エキスとケイ酸カルシウムとを重量比で1:1から20:1の割合で混ぜることにより混合物を得る混合工程と、水またはアルコール水溶液を用いて、湿式造粒法により、前記混合物から顆粒を生成する造粒工程と、前記顆粒から、通常の乾燥,整粒/調粒工程を経て錠剤を生成する打錠工程とからなることを特徴とする生薬含有錠剤の製造方法を提供する。
【0020】
上記生薬含有錠剤の製造方法では、生薬エキスの錠剤を好適に製造することができることとなる。
また、上記第4の目的を達成するため、本発明は、生薬エキスとケイ酸カルシウムとを配合した混合物を充填したことを特徴とする生薬充填カプセル剤を提供する。
【0021】
上記生薬充填カプセル剤では、生薬エキスにケイ酸カルシウムを配合することによって、湿式造粒法で水を用いて造粒できることとなる。このため、エタノールを用いる必要がなくなるから、労働衛生上の問題もなくなり、製造コストも抑えることができる。
なお、上記構成の生薬充填カプセル剤において、生薬エキスとケイ酸カルシウムとが重量比で1:1から20:1の割合で配合することが好ましい。これは、ケイ酸カルシウムの割合が1:1を超えるとカプセル剤の医薬品,健康食品あるいは栄養補助食品として価値がなくなり、ケイ酸カルシウムの割合が20:1より少ないと造粒ができなくなってしまうからである。
【0022】
さらに、上記構成の生薬充填カプセル剤において、前記生薬エキスは、混合物の重量の5%から90%であることが好ましい。これは、生薬エキスの量が5%より少ないとカプセル剤の医薬品,健康食品あるいは栄養補助食品として価値がなくなり、生薬エキスの量が90%を超えると造粒ができなくなってしまうからである。
【0023】
また、上記第4の目的を達成するため、本発明は、生薬エキスとケイ酸カルシウムとを重量比で1:1から20:1の割合で混ぜることにより混合物を得る混合工程と、水またはアルコール水溶液を用いて、湿式造粒法により、前記混合物から顆粒を生成する造粒工程と、前記顆粒を、通常の乾燥,整粒/調粒工程を経てカプセルに充填する充填工程とからなることを特徴とする生薬充填カプセル剤の製造方法を提供する。
【0024】
上記生薬充填カプセル剤の製造方法では、生薬エキスのカプセル剤を好適に製造することができることとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
−第1実施形態−
本発明の第1実施形態では、漢方エキス粉末を含有する漢方含有錠剤の製造方法について説明する。
【0026】
まず、混合工程では、必要な量の漢方エキス粉末と、ケイ酸カルシウムと、添加物とを必要な割合で混ぜる。なお、以下、漢方エキス粉末とケイ酸カルシウムと添加物とを混ぜることによって得られたものを混合物と言う。
漢方エキス粉末としては、例をあげると漢方薬の小柴胡湯,柴苓湯,補中益気湯,柴朴湯,牛車腎気丸,加味逍遥散,麦門冬湯,八味地黄丸,大建中湯,小青竜湯,六君子湯,当帰芍薬散,十全大補湯,葛根湯,柴胡桂枝湯,桂枝茯苓丸,釣藤散,大柴胡湯,柴胡加竜骨牡蛎湯,猪苓湯,温経湯,黄連解毒湯,防已黄耆湯,五苓散,白虎加人参湯,芍薬甘草湯,半夏白朮天麻湯,人参養栄湯,防風通聖散,半夏瀉心湯,小柴胡湯加桔梗石膏,桂枝加朮附湯,荊芥連翹湯,半夏厚朴湯,加味帰脾湯,温清飲、清肺湯,大黄甘草湯,十味敗毒湯,当帰飲子,辛夷清肺湯,当帰四逆加呉茱萸生姜湯,麻黄附子細辛湯,乙字湯,葛根湯加川キュウ辛夷,安中散料,消風散,桂枝加竜骨牡蠣湯,麻黄湯,人参湯,苓桂朮甘湯,桂枝湯,麻杏甘石湯,清上防風湯,桃核承気湯,小建中湯,桂枝加芍薬湯,桔梗湯、四逆散、酸棗仁湯、桂枝茯苓丸料加ヨクイニン、治頭瘡一方、七物降下湯、竹茹湯胆湯、神秘湯、五虎湯などのエキスを粉末にしたものを用いる。なお、漢方薬のエキスを得る方法およびそのエキスから粉末を得る方法は従来と同様であるためその説明は省略する。
【0027】
1錠剤中の漢方エキス粉末の配合量は、薬効もしくは効果を発揮するのに必要な1日服用エキス量と1日服用錠剤数に基いて決定する。漢方エキス粉末の配合量は、通常、1錠剤中5重量%から90重量%までであり、より好ましくは、1錠剤中20重量%から80重量%までとする。
ケイ酸カルシウムは、医薬品添加物規格(薬添規)や化粧品原料基準外成分規格(粧外規)に記載されている化学名「ケイ酸カルシウム」の規格に適合しているものである。なお、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造を持つ特殊なケイ酸カルシウムを用いることがよいとわかったので、本発明では、株式会社エーザイの商品名「フローライトRE」として流通しているケイ酸カルシウムを用いることにした。
【0028】
1錠剤中のケイ酸カルシウムの配合量は、1錠剤中配合される漢方エキス粉末の量に基いて決定する。ケイ酸カルシウムの配合量は、通常は、漢方エキス粉末の重量に対して等量から20分の1量の範囲で配合するが、好ましくは、漢方エキス粉末に対して、重量で、2分の1量から16分の1量で配合する。
添加物としては、賦形剤を配合する場合がある。賦形剤としては、糖や糖アルコールに分類されるもののなかで、乳糖,白糖,ブドウ糖,マンニット,ソルビット等、デンプンやデンプン誘導体に分類されるもののなかで、トウモロコシデンプン,バレイショデンプン,α化デンプン,デキストリン,カルボキシメチルスターチ等、セルロースやセルロース誘導体に分類されるもののなかで、結晶セルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,カルボキシメチルセルロース等、その他のものとして、アラビアガム,デキストラン,プルラン,軽質無水ケイ酸,合成ケイ酸アルミニウム,メタケイ酸アルミン酸マグネシウム,リン酸カルシウム,炭酸カルシウム,硫酸カルシウムなどが挙げられる。
【0029】
次に、造粒工程では、前記混合物に水を加え、流動層法、練合法などにより湿式で造粒することにより顆粒を生成する。なお、造粒は、従来と同様の方法で行うのでその説明は省略する。
造粒工程で、水に結合剤を投入してもよい。結合剤としては、結晶セルロース、糖類(マンニトール,白糖など),デキストリン,ヒドロキシセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ポリビニルピロリドン,マクロゴールなどが考えられる。 これらの結合剤を、水に溶解または分散せしめ、通常10重量%以下の結合剤の液とし添加する。
【0030】
また、上記では、造粒工程で水を用いるように説明したが、50重量%以下のエタノール水溶液を用いてもよい。
次に、前記顆粒に対して、通常の乾燥,整粒/調粒工程などを実施する。なお、これらの工程は、従来と同様なのでその説明は省略する。
次に、前記顆粒に、添加物として崩壊剤と滑沢剤を加えて混合し、打錠用顆粒を生成する。
【0031】
崩壊剤としては、バレイショデンプン,結晶セルロース,カルボキシルメチルセルロース,カルボキシルメチルセルロースカルシウム,低置換度ヒドロキシプロピルセルロース,クロスカルメロースナトリウム,カルボキシルメチルスターチナトリウム,架橋ポリビニルピロリドンなどが考えられる。
1錠剤中の崩壊剤や滑沢剤の配合量は、漢方エキス粉末やケイ酸カルシウムの量に基いて決定する。崩壊剤の配合量については、1錠剤重量の35重量%以下とする。崩壊剤の配合量が多すぎると錠剤の成型性が悪くなると共に製造コストが高くなってしまう。また、崩壊剤の配合量が少なすぎると、錠剤の崩壊性が悪くなり、崩壊時間が長くなってしまう。崩壊剤の最も望ましい配合量は、1錠剤重量の25重量%から10重量%である。
【0032】
滑沢剤としては、ステアリン酸金属塩(マグネシウム、カルシウム),タルク,硬化ヒマシ油,ステアリルフマル酸ナトリウムなどが考えられる。滑沢剤の配合量については、1錠剤重量の0.1重量%から5重量%で、望ましくは0.3重量%から2重量%である。
最後に、打錠工程では、前記打錠用顆粒を、打錠機を用いて錠剤にする。なお、打錠用顆粒を錠剤にする方法は、従来と同様なのでその説明は省略する。
【0033】
このように生成した錠剤に、フィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施すコーティング工程を設けてもよい。なお、フィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施すことにより、錠剤の味のマスキングが可能となるから錠剤を飲みやすくすることができる。また、錠剤の経時安定性が向上する。なお、本発明の錠剤においては、腸溶性コーティングや徐放性コーティングしないこと以外は、工程、使用する素材を限定するものではない。
【0034】
以上に説明した方法で漢方含有錠剤を生成し、日本薬局方の崩壊試験法に従って各漢方薬それぞれの6錠に対して崩壊時間を測定した。その結果、使用した漢方エキスに依存して崩壊時間に違いがあるものの、長くとも15分以内であることが分かった。
以下に、 検討した漢方薬において錠剤中のエキス量(%)と得られた崩壊時間( 分)を示す。崩壊時間は、 試験された6錠のうち最大値である。検討した漢方薬は、小柴胡湯(75%,8分),柴苓湯(80%,12分),補中益気湯(75%,10分),柴朴湯(75%,11分),牛車腎気丸(75%,9分),加味逍遥散(70%,9分),麦門冬湯(75%,12分),八味地黄丸(70%,8分),大建中湯(60%,6分),小青竜湯(73%,8分),六君子湯(75%,10分),当帰芍薬散(66%,3分),十全大補湯(75%,9分),葛根湯(75%,10分),柴胡桂枝湯(80%,9分),桂枝茯苓丸(75%,10分),釣藤散(75%,6分),大柴胡湯(70%,8分),柴胡加竜骨牡蛎湯(75%,12分),猪苓湯(50%,6分),温経湯(75%,9分),黄連解毒湯(50%,5分),防已黄耆湯(70%,10分),五苓散(50%,7分),白虎加人参湯(80%,14分),芍薬甘草湯(50%,6分),半夏白朮天麻湯(75%,8分),人参養栄湯(80%,12分),防風通聖散(70%,9分),半夏瀉心湯(74%,10分),小柴胡湯加桔梗石膏(75%,10分),桂枝加朮附湯(70%,7分),荊芥連翹湯(70%,10分),半夏厚朴湯(80%,13分),加味帰脾湯(80%,12分),温清飲(70%,8分),清肺湯(80%,12.5分),大黄甘草湯(50%,8分),十味敗毒湯(70%,10分),当帰飲子(65%,9.5分),辛夷清肺湯(80%,13分),当帰四逆加呉茱萸生姜湯(75%,12分),麻黄附子細辛湯(55%,6分),乙字湯(65%,9分)である。
【0035】
本発明の方法により生成した当帰芍薬散エキスの錠剤の崩壊時間(3分)を現在市販されている当帰芍薬散エキスの錠剤の崩壊時間(25分〜50分)と比較した結果、本発明による錠剤の崩壊時間が現在市販されている錠剤の崩壊時間の10分の1以下であることが分かった。
−第1応用例−
本発明の第1応用例では、小青竜湯エキス粉末の錠剤を下記のように製造した。
【0036】
小青竜湯エキス粉末を73重量部とケイ酸カルシウム(商品名フローライトRE)を12重量部を、篩過後、バーチカルグラニュレーター(造粒機)に投入し、混合した。その後、小青竜湯エキス分末とケイ酸カルシウムの混合重量に対して70重量%の水をスプレイを用い噴霧・添加し造粒した。造粒後、乾燥し、その後架橋ポリビニルピロリドン(商品名:Kollidon CL )を14.5重量部、ステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠用顆粒とした。 次に、打錠機を用いて、 円形の錠剤を生成した。
【0037】
この錠剤に対して崩壊試験法を行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ5分,6分,6.5分,7分,7分,8分であった。
図1に、本発明と従来の小青竜湯エキス粉末の錠剤の溶出特性を示す。本発明の錠剤は、従来の錠剤に比べて早く溶出することが分かる。
−第2応用例−
本発明の第2応用例では、当帰芍薬散エキス粉末の錠剤を下記のように製造した。
【0038】
当帰芍薬散エキス分末を66重量部とケイ酸カルシウム(商品名フローライトRE)を17重量部を、篩過後、ハイスピードミキサーに投入し、混合した。その後、当帰芍薬散エキス分末とケイ酸カルシウムの混合重量に対して、 50重量%の水をスプレイを用い噴霧・投入し造粒した。造粒後、乾燥し、その後クロスカルメロースナトリウム(商品名:Ac-Di-Sol )を16.5重量部、ステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠用顆粒とした。次に、打錠機を用いて、 楕円形の錠剤を生成した。
【0039】
この錠剤に対して崩壊試験法を行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ6分,7分,8分,8.5分,8.5分,10分であった。
−第3応用例−
本発明の第3応用例では、乙字湯エキス粉末の錠剤を下記のように製造した。
乙字湯エキス分末を65重量部とケイ酸カルシウム(商品名フローライトRE)を20重量部を、篩過後、バーチカルグラニュレーターに投入し、混合した。その後、乙字湯エキス分末とケイ酸カルシウムの混合重量に対して、 45重量%の水をスプレイを用い噴霧・投入し造粒した。造粒後、乾燥し、その後、架橋ポリビニルピロリドン(商品名:Kollidon CL )を14.5重量部、ステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠用顆粒とした。次に、打錠機を用いて、 円形の錠剤を生成した。
【0040】
この錠剤に対して崩壊試験法を行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ6分,6分,6.5分,7分,8分,9分であった。
−第4応用例−
本発明の第4応用例では、上記第3応用例で得た乙字湯エキス粉末の錠剤にシェラック,ヒマシ油,グリセリンモノステアレート,白糖,タルク,アラビアガム,酸化チタン,マクロゴール6000,カルナバワックスを用いて糖衣コーティングを行った。
【0041】
この糖衣錠に対して崩壊試験法を行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ6分,6.5分,6.5分,7.5分,8.5分,9.5分であった。
−第5応用例−
本発明の第5応用例では、上記第2応用例で得た当帰芍薬散エキス分末の錠剤にヒドロキシプロピルメチルセルロース(TC−5R),マクロゴール4000,酸化チタンを用いてフィルムコーティングを行った。
【0042】
このフィルムコーティング錠に対して崩壊試験法を行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ6.5分,6.5分,7.5分,8.5分,9分,10分であった。
上記第1実施形態による漢方含有錠剤によれば、漢方エキス粉末にケイ酸カルシウムを配合することにより、湿式造粒法で水を用いても造粒できることとなる。このため、造粒するときにエタノールを用いる必要がなくなるから、労働衛生上の問題もなくなり、製造コストも抑えることができる。また、崩壊剤を有効に効かすことが可能となるから、崩壊時間の短い錠剤を製造することができる。
−第2実施形態−
本発明の第2実施形態では、漢方エキス粉末を充填する漢方充填カプセル剤の製造方法について説明する。
【0043】
まず、混合工程では、上記第1実施形態と同様に、必要な量の漢方エキス粉末と、ケイ酸カルシウムと、添加物とを必要な割合で混ぜることにより混合物を得る。
なお、漢方エキス粉末やケイ酸カルシウムや添加物としては、上記第1実施形態で説明したと同様のものを用いる。また、1カプセル剤中の漢方エキス粉末やケイ酸カルシウムや添加物の配合量も、上記第1実施形態と同様とする。
【0044】
次に、造粒工程では、上記第1実施形態と同様に、前記混合物に水を加えて、流動層法、練合法などにより湿式で造粒することにより顆粒を生成する。また、造粒工程で水に結合剤を加えてもよい。また、造粒工程で水の代りに、50重量%以下のエタノール水溶液を用いてもよい。
次に、前記顆粒に対して、通常の乾燥,整粒/調粒工程などを実施する。
【0045】
次に、前記顆粒に、添加物として崩壊剤と滑沢剤を投入してカプセル充填用顆粒を生成する。なお、崩壊剤や滑沢剤としては、上記第1実施形態で説明したと同様のものを用いる。また、1カプセル剤中の崩壊剤や滑沢剤の配合量も、上記第1実施形態と同様とする。
最後に、充填工程では、前記カプセル充填用顆粒を、カプセル充填機を用いて適当なカプセルに充填する。なお、カプセル充填用顆粒をカプセルに充填する方法は、従来と同様なのでその説明は省略する。
−第6応用例−
本発明の第6応用例では、当帰芍薬散エキス粉末の硬カプセル剤を下記のように製造した。
【0046】
当帰芍薬散エキス粉末を74重量部とケイ酸カルシウム9重量部を、篩過後、バーチカルグラニュレーター(造粒機)に投入し混合した。その後、当帰芍薬散エキス粉末とケイ酸カルシウムの混合重量に対して70重量%の水をスプレーを用い、噴霧・添加し造粒した。造粒後、棚式乾燥機を用いて選られた造粒物を乾燥し、整粒した。その後、架橋ポリビニルピロリドンを16重量部、ステアリン酸マグネシウム1重量部加え、通常の混合機により混合し、カプセル充填用顆粒とした。得られた顆粒を通常のカプセル充填機を用いて空の硬カプセルに充填し、硬カプセル剤を調製した。
【0047】
得られた硬カプセル剤に対して崩壊試験を実施した結果、6カプセル剤の平均崩壊時間は、約10分であった。
上記第2実施形態による漢方充填カプセル剤によれば、漢方エキス粉末にケイ酸カルシウムを配合することにより、湿式造粒法で水を用いても造粒できることとなる。このため、造粒するときにエタノールを用いる必要がなくなるから、労働衛生上の問題もなくなり、製造コストも抑えることができる。また、崩壊剤を有効に効かすことが可能となるから、崩壊時間の短いカプセル剤を製造することができる。
−第3実施形態−
本発明の第3実施形態では、生薬エキス粉末を含有する生薬含有錠剤の製造方法について説明する。
【0048】
まず、混合工程では、必要な量の生薬エキス粉末と、ケイ酸カルシウムと、添加物とを必要な割合で混ぜる。なお、以下、生薬エキス粉末とケイ酸カルシウムと添加物とを混ぜることによって得られたものを混合物と言う。
生薬エキス粉末としては、生薬のシャクヤク,トウキ,ケイヒ,センキュウ,ソウジュツ,ブクリョウ,ボタンピ,トウヒ,コウブシ,ジオウ,カンゾウ,トウニン,オウレン,ショウキョウ,チョウジ,ニンジン,チンピ,エンゴサク,カノコソウ,キジツ,オウゴンなどのエキスを粉末にし、1種類もしくは2種類以上含むものである。なお、生薬のエキスを得る方法およびそのエキスから粉末を得る方法は従来と同様であるためその説明は省略する。
【0049】
1錠剤中の生薬エキス粉末の配合量は、薬効もしくは効果を発揮するのに必要な1日服用エキス量と1日服用錠剤数に基いて決定する。生薬エキス粉末の配合量は、通常、1錠剤中5重量%から90重量%までであり、より好ましくは、1錠剤中20重量%から80重量%までとする。
ケイ酸カルシウムは、医薬品添加物規格(薬添規)や化粧品原料基準外成分規格(粧外規)に記載されている化学名「ケイ酸カルシウム」の規格に適合しているものである。なお、実験の結果、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造を持つ特殊なケイ酸カルシウムを用いることが好ましいことが分かったので、本発明では、株式会社エイザイの商品名「フローライトRE」として流通しているケイ酸カルシウムを用いることにした。
【0050】
1錠剤中のケイ酸カルシウムの配合量は、1錠剤中配合される生薬エキス粉末の量に基いて決定する。ケイ酸カルシウムの配合量は、通常は、生薬エキス粉末の重量に対して等量から20分の1量の範囲で配合するが、好ましくは、生薬エキス粉末に対して、重量で、2分の1量から16分の1量で配合する。
添加物としては、賦形剤を配合する場合がある。賦形剤としては、糖や糖アルコールに分類されるもののなかで、乳糖,白糖,ブドウ糖,マンニット,ソルビット等、デンプンやデンプン誘導体に分類されるもののなかで、トウモロコシデンプン,バレイショデンプン,α化デンプン,デキストリン,カルボキシメチルスターチ等、セルロースやセルロース誘導体に分類されるもののなかで、結晶セルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,カルボキシメチルセルロース等、その他のものとして、アラビアガム,デキストラン,プルラン,軽質無水ケイ酸,合成ケイ酸アルミニウム,メタケイ酸アルミン酸マグネシウム,リン酸カルシウム,炭酸カルシウム,硫酸カルシウムなどが挙げられる。
【0051】
次に、造粒工程では、前記混合物に水を投入し、流動層法、練合法などにより湿式で造粒することにより顆粒を生成する。なお、造粒は、従来と同様の方法で行うのでその説明は省略する。
造粒工程で、水に結合剤を投入してもよい。結合剤としては、結晶セルロース、糖類(マンニトール,白糖など),デキストリン,ヒドロキシセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ポリビニルピロリドン,マクロゴールなどが考えられる。 これらの結合剤を、水に溶解または分散せしめ、通常10重量%以下の結合剤の液とし添加する。
【0052】
また、上記では、造粒工程で水を用いるように説明したが、50重量%以下のエタノール水溶液を用いてもよい。
次に、前記顆粒に、添加物として崩壊剤と滑沢剤を投入して打錠用顆粒を生成する。
崩壊剤としては、バレイショデンプン,結晶セルロース,カルボキシルメチルセルロース,カルボキシルメチルセルロースカルシウム,低置換度ヒドロキシプロピルセルロース,クロスカルメロースナトリウム,カルボキシルメチルスターチナトリウム,架橋ポリビニルピロリドンなどが考えられる。
【0053】
1錠剤中の崩壊剤や滑沢剤の配合量は、生薬エキス粉末やケイ酸カルシウムの量に基いて決定する。崩壊剤の配合量については、1錠剤重量の35重量%以下とする。崩壊剤の配合量が多すぎると錠剤の成型性が悪くなると共に製造コストが高くなってしまう。また、崩壊剤の配合量が少なすぎると、錠剤の崩壊性が悪くなり、崩壊時間が長くなってしまう。崩壊剤の最も望ましい配合量は、1錠剤重量の25重量%から10重量%である。
【0054】
滑沢剤としては、ステアリン酸金属塩(マグネシウム、カルシウム),タルク,硬化ヒマシ油,ステアリルフマル酸ナトリウムなどが考えられる。滑沢剤の配合量については、1錠剤重量の0.1重量%から5重量%で、望ましくは0.3重量%から2重量%である。
最後に、打錠工程では、前記打錠用顆粒を、打錠機を用いて錠剤にする。なお、打錠用顆粒を錠剤にする方法は、従来と同様なのでその説明は省略する。
【0055】
このように生成した錠剤に、フィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施すコーティングを施してもよい。なお、フィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施すことにより、錠剤の味のマスキングが可能となるから錠剤を飲みやすくすることができる。また、錠剤の経時安定性が向上する。なお、本発明の錠剤においては、腸溶や徐放性コーティングしないこと以外は、工程、使用する素材を限定するものではない。
【0056】
以上に説明した方法でシャクヤク(15部),トウキ(15部),ケイヒ(11部),エンゴサク(10部),センキョウ(10部),ボタンピ(10部),ブクリュウ(5部),ソウジュツ(5部),ジオウ(4部),トウヒ(4部),カンゾウ(3部),コウブシ(3部),トウニン(3部),オウレン(2部),ショウキョウ(1部),チョウジ(1部),ニンジン(1部)を(括弧内に示す割合で)混合して得た生薬エキス粉末を用いて、1錠剤あたりの生薬エキス量が60%の生薬含有錠剤を生成した。そして、日本薬局方の崩壊試験法に従ってこの生薬含有錠剤の崩壊時間を測定した結果、崩壊時間が10分であることが分かった。
【0057】
これらの生薬の配合で現在市販されている製品の崩壊時間は約55分であり、本発明による錠剤の崩壊時間が現在市販されている錠剤の崩壊時間の5分の1以下であることが分かった。
−第7応用例−
本発明の第7応用例では、生薬エキス粉末の錠剤を下記のように製造した。
【0058】
シャクヤク,トウキ,ケイヒ,エンゴサク,センキュウ,ボタンピ,ブクリュウ,ソウジュツ,ジオウ,トウヒ,カンゾウ,コウブシ,トウニン,オウレン,ショウキョウ,チョウジ,ニンジンから得たエキス粉末を67重量部とケイ酸カルシウム(商品名フローライトRE)を11重量部を、篩過後、バーチカルグラニュレーターに投入し、混合した。その後、1.5部のヒドロキシプロピルセルロースを50mlの水に溶かし(3重量%)の水溶液とし、スプレイを用い、噴霧・投入し造粒した。造粒後、乾燥しその後、架橋ポリビニルピロリドン(商品名:Kollidon CL )を20重量部、ステアリン酸マグネシウムを0.5重量部加え、打錠用顆粒とした。次に、打錠機を用いて、 円形の錠剤を生成した。
【0059】
この錠剤に対して崩壊試験法を行った結果、6錠の崩壊時間はそれぞれ7分,8分,8.5分,9,9.5分,10分であった。
上記第3実施形態による生薬含有錠剤によれば、生薬エキス粉末にケイ酸カルシウムを配合することにより、湿式造粒法で水を用いても造粒できることとなる。このため、造粒するときにエタノールを用いる必要がなくなるから、労働衛生上の問題もなくなり、製造コストも抑えることができる。また、崩壊剤を有効に効かすことが可能となるから、崩壊時間の短い錠剤を製造することができることとなる。
−第4実施形態−
本発明の第4実施形態では、生薬エキス粉末を充填する生薬充填カプセル剤の製造方法について説明する。
【0060】
まず、混合工程では、上記第3実施形態と同様に、必要な量の生薬エキス粉末と、ケイ酸カルシウムと、添加物とを必要な割合で混ぜることにより混合物を得る。
なお、生薬エキス粉末やケイ酸カルシウムや添加物としては、上記第3実施形態で説明したど同様のものを用いる。また、1錠剤中の生薬エキス粉末やケイ酸カルシウムや添加物の配合量も、上記第3実施形態と同様とする。
【0061】
次に、造粒工程では、上記第3実施形態と同様に、前記混合物に水を加えて、流動層法、練合法などにより湿式で造粒することにより顆粒を生成する。また、造粒工程で水に結合剤を投入してもよい。また、造粒工程で水の代りに、50重量%以下のエタノール水溶液を用いてもよい。
次に、前記顆粒に対して、通常の乾燥,整粒/調粒工程などを実施する。
【0062】
次に、前記顆粒に、添加物として崩壊剤と滑沢剤を投入してカプセル充填用顆粒を生成する。なお、崩壊剤や滑沢剤としては、上記第3実施形態で説明したと同様のものを用いる。また、1錠剤中の崩壊剤や滑沢剤の配合量も、上記第3実施形態と同様とする。
最後に、充填工程では、前記カプセル充填用顆粒を、カプセル充填機を用いて適当なカプセルに充填する。なお、カプセル充填用顆粒をカプセルに充填する方法は、従来と同様なのでその説明は省略する。
−第8応用例−
本発明の第8応用例では、生薬エキス粉末の硬カプセル剤を下記のように製造した。
【0063】
シャクヤク,トウキ,ケイヒ,エンゴサク,センキュウ,ボタンピ,ブクリョウ,ソウジュツ,ジオウ,トウヒ,カンゾウ,コウブシ,トウニン,オウレン,ショウキョウ,チョウジ,ニンジンから得たエキス粉末を67重量部とケイ酸カルシウム11重量部を篩過後、バーチカルグラニュレーターに投入し、混合した。その後、混合物重量に対して70重量%の水をスプレーを用い噴霧・添加し造粒した。造粒後、流動層乾燥機を用いて選られた造粒物を乾燥し、整粒した。その後、架橋ポリビニルピロリドンを21.5重量部、ステアリン酸0.5重量部加え通常の混合機により混合し、カプセル充填用顆粒とした。得られた顆粒を通常のカプセル充填機を用いて空の硬カプセルに充填し、硬カプセル剤を調製した。
【0064】
得られた硬カプセル剤に対して崩壊試験を実施した結果、6カプセル剤の平均崩壊時間は、約13分であった。
上記第2実施形態による生薬充填カプセル剤によれば、生薬エキス粉末にケイ酸カルシウムを配合することにより、湿式造粒法で水を用いても造粒できることとなる。このため、造粒するときにエタノールを用いる必要がなくなるから、労働衛生上の問題もなくなり、製造コストも抑えることができる。また、崩壊剤を有効に効かすことが可能となるから、崩壊時間の短いカプセル剤を製造することができることとなる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、漢方エキス粉末にケイ酸カルシウムを配合して漢方含有錠剤を製造する。このため、湿式造粒法で水を用いて造粒することが可能となるから、労働衛生上の問題もなくなり、製造コストも抑えることができる。また、崩壊剤を有効に効かすことが可能となるから、崩壊時間の短い錠剤を製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の錠剤と従来の錠剤の溶出特性の説明図である。

Claims (16)

  1. 漢方エキス粉末と、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造であるケイ酸カルシウムとが重量比で1:1から20:1の割合で混合し、湿式造粒により造粒したことを特徴とする漢方含有錠剤。
  2. 請求項1において、漢方エキス粉末は、錠剤の重量の5%から90%であることを特徴とする漢方含有錠剤。
  3. 請求項1もしくは請求項2において、フィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施したことを特徴とする漢方含有錠剤。
  4. 漢方エキス粉末と、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造であるケイ酸カルシウムとを重量比で1:1から20:1の割合で混ぜることにより混合物を得る混合工程と、
    水またはアルコール水溶液を用いて、湿式造粒法により、前記混合物から顆粒を生成する造粒工程と、
    前記顆粒から、通常の乾燥、整粒/調粒工程を経て錠剤を生成する打錠工程とからなることを特徴とする漢方含有錠剤の製造方法。
  5. 請求項において、前記錠剤にフィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施すコーティング工程を設けたことを特徴とする漢方含有錠剤の製造方法。
  6. 漢方エキス粉末と、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造であるケイ酸カルシウムとが重量比で1:1から20:1の割合で混合し、湿式造粒により造粒したことを特徴とする漢方充填カプセル剤。
  7. 請求項において、漢方エキス粉末は、混合物の重量の5%から90%であることを特徴とする漢方充填カプセル剤。
  8. 漢方エキス粉末と、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造であるケイ酸カルシウムとを重量比で1:1から20:1の割合で混ぜることにより混合物を得る混合工程と、
    水またはアルコール水溶液を用いて、湿式造粒法により、前記混合物から顆粒を生成する造粒工程と、
    前記顆粒を、通常の乾燥、整粒/調粒工程を経てカプセルに充填する充填工程とからなることを特徴とする漢方充填カプセル剤の製造方法。
  9. 生薬エキス粉末と、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造であるケイ酸カルシウムとが重量比で1:1から20:1の割合で混合し、湿式造粒により造粒したことを特徴とする生薬含有錠剤。
  10. 請求項において、生薬エキス粉末は、錠剤の重量の5%から90%であることを特徴とする生薬含有錠剤。
  11. 請求項もしくは請求項10において、フィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施したことを特徴とする生薬含有錠剤。
  12. 生薬エキス粉末と、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造であるケイ酸カルシウムとを重量比で1:1から20:1の割合で混ぜることにより混合物を得る混合工程と、
    水またはアルコール水溶液を用いて、湿式造粒法により、前記混合物から顆粒を生成する造粒工程と、
    前記顆粒から、通常の乾燥、整粒/調粒工程を経て錠剤を生成する打錠工程とからなることを特徴とする生薬含有錠剤の製造方法。
  13. 請求項12において、前記錠剤にフィルムコーティングまたは糖衣コーティングを施すコーティング工程を設けたことを特徴とする生薬含有錠剤の製造方法。
  14. 生薬エキス粉末と、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造であるケイ酸カルシウムとが重量比で1:1から20:1の割合で混合し、湿式造粒により造粒したことを特徴とする生薬充填カプセル剤。
  15. 請求項14において、生薬エキス粉末は、混合物の重量の5%から90%であることを特徴とする生薬充填カプセル剤。
  16. 生薬エキス粉末と、大きな細孔径と細孔容積を有する花弁状結晶構造であるケイ酸カルシウムとを重量比で1:1から20:1の割合で混ぜることにより混合物を得る混合工程と、
    水またはアルコール水溶液を用いて、湿式造粒法により、前記混合物から顆粒を生成する造粒工程と、
    前記顆粒を、通常の乾燥、整粒/調粒工程を経てカプセルに充填する充填工程とからなることを特徴とする生薬充填カプセル剤の製造方法。
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