JP4472858B2 - 接地抵抗測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号電圧比を用いて接地抵抗を測定する接地抵抗測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の接地抵抗測定装置では、一般的に、装置に設けられた一対の測定端子にリード線およびリターン導体をそれぞれ接続し、かつ、そのリード線を被測定接地棒に接続すると共にそのリターン導体を絶縁状態で大地上に配置、その状態で測定接地棒の接地抵抗を測定する。具体的には、出力抵抗およびリード線を介して被測定接地棒に測定信号を供給し、出力抵抗のリード線側端部における測定信号を、出力抵抗の供給源側端部における測定信号で同期検波して直流電圧成分を求めることにより、その直流電圧成分の電圧値に基づいて被測定接地棒の接地抵抗を測定している。また、この種の接地抵抗測定装置では、測定した接地抵抗の値をディジタル表示で表示部に表示させている。この場合、測定される接地抵抗の抵抗値は、測定信号の周波数に応じて変化し、一対の測定端子に接続される被測定系のインピーダンスによる共振周波数と等しい周波数のときに最も小さくなり、その際の値を接地抵抗として測定することができる。このため、この種の接地抵抗測定装置では、測定信号の周波数を例えば可変抵抗で可変可能に構成されており、オペレータは、接地抵抗測定装置の表示部に表示される接地抵抗の値を監視しつつ可変抵抗を操作し、表示される最も小さい値を接地抵抗として測定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の接地抵抗測定装置には、以下の問題点がある。すなわち、従来の接地抵抗測定装置を用いた測定では、接地抵抗を測定する際に、表示部に表示された数値の変化のみを手掛かりに最も小さい数値を探索しなければならない。したがって、可変抵抗をどの方向にどの程度回せばその数値が最も小さくなるのかが直感的に分かりにくいため、従来の接地抵抗測定装置には、操作性が悪いという問題点がある。
【0004】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、操作性の向上を図り得る接地抵抗測定装置を提供することを主目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の接地抵抗測定装置は、被測定接地棒に接続されるリード線、および絶縁状態で大地上に配置されるリターン導体が接続可能に構成されて、前記被測定接地棒の下記式(1)で表される接地抵抗を測定する接地抵抗測定装置において、交流信号を生成すると共にその周波数を可変制御可能に構成された信号発生部と、前記信号発生部によって生成される前記交流信号の周波数を制御するための操作部と、前記リード線または前記リターン導体と前記信号発生部との間に接続される出力抵抗と、前記リード線への前記交流信号の供給によって前記出力抵抗の前記リード線または前記リターン導体側の出力端部に発生する電圧を前記交流信号で同期検波することにより直流電圧成分を生成する同期検波部と、基準マークの両側に複数の表示体をそれぞれ列状に配置して構成されたインジケータと、前記生成した直流電圧成分に基づいて前記接地抵抗を演算する演算部と、前記交流信号の周波数変化量に対する前記演算した接地抵抗の変化量およびその変化量の正負の極性を求めると共にその変化量および極性に基づいて前記インジケータの表示を制御する制御部とを備え、前記複数の表示体は、前記正負の極性に予め対応させられて前記基準マークの一方および他方の側にそれぞれ配置され、前記制御部は、前記求めた極性に対応する側に配置された前記複数の表示体に対して、前記接地抵抗の変化量の大小に応じて増減した数だけ前記基準マーク側から点灯表示させることを特徴とする。
Rg =Ro・Vmr/(Vo−Vmr)・・・(1)
[上記式(1)中、Rgは前記接地抵抗を、Roは前記出力抵抗の抵抗値を、Vmrは前記直流電圧成分を、Voは前記交流信号の振幅をそれぞれ表す。]
【0006】
また、請求項2記載の接地抵抗測定装置は、請求項1記載の接地抵抗測定装置において、前記制御部は、前記接地抵抗の変化量が予め規定した第1の変化量以下のときに、前記基準マークの両側にそれぞれ配置された前記表示体を予め規定した同数だけ点灯表示させることを特徴とする。
【0007】
また、請求項3記載の接地抵抗測定装置は、請求項1または2記載の接地抵抗測定装置において、前記制御部は、前記接地抵抗の変化量が予め規定した第2の変化量以上のときに、前記点灯表示させた複数の表示体に対して、その端部側から前記基準マーク側に向けて1つずつ順次点滅表示させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る接地抵抗測定装置の好適な実施の形態について説明する。
【0009】
この接地抵抗測定装置1は、図1に示すように、第1端子2、装置アースに接続された第2端子3、操作部4、表示部5、信号発生部6、第1アンプ7、抵抗値Roの出力抵抗8、同期検波部10、第2アンプ11および演算制御部12を備えている。また、第1端子2には、リード線14が接続され、第2端子3には、リターン線15が接続されている。さらに、リード線14の先端には、金属棒等で構成され大地17に埋設された被測定接地棒16が接続されている。この場合、リターン線15は、一定の長さ(通常、10m以上)を有する絶縁被覆付きの導線で構成され、絶縁状態で大地17上に自由配置される。なお、リターン線15に代えて、大地17から絶縁された状態で大地17上に配設可能な金属板を用いることもできる。
【0010】
操作部4は、信号発生部6によって生成される高周波正弦波(以下、高周波信号vcという)の周波数を設定するための周波数設定信号を出力する周波数設定手段(具体的には可変抵抗4a)を備え、この可変抵抗4aはオペレータによって操作される。信号発生部6は、一例としてDDS(Direct Digital Synthesizer)を用いて構成され、演算制御部12が周波数設定信号に基づいて生成した周波数設定データによって特定される周波数fの高周波信号vcを測定信号として生成する。したがって、信号発生部6は、操作部4内の可変抵抗4aが操作された際には、その操作に応じた周波数fの高周波信号vcを生成する。第1アンプ7は、バッファとして機能し、入力した高周波信号vcを注入信号vo(振幅Vo)として低インピーダンスで出力する。出力抵抗8は、第1アンプ7と第1端子2との間に接続されている。したがって、第1アンプ7から出力された注入信号voは、出力抵抗8を介してリード線14に供給される。また、リード線14に供給された注入信号voは、被測定接地棒16を介して大地17に注入され、リターン線15の大地間結合容量、リターン線15および第2端子3からなる経路を経て接地抵抗測定装置1に帰還する。同期検波部10は、第2端子3と第1端子2との間に発生する電圧Vmを入力し、注入信号voで同期検波することにより、測定対象信号としての電圧Vmの実数成分(単に直流電圧成分ともいう)を抽出する。また、同期検波部10は、例えば、注入信号voと電圧Vmとを乗算する乗算器と、乗算器における出力電圧の直流電圧成分を通過させる低域フィルタとで構成される。第2アンプ11は、同期検波部10によって生成された直流電圧成分の電圧レベルを調整し、最終的な直流電圧成分Vmrとして出力する。
【0011】
演算制御部12は、本発明における演算部および制御部を構成し、2つのA/Dコンバータと、所定のソフトウェアに従って動作するCPU(若しくはDSP)と、そのソフトウェアやデータを格納する内部メモリとを備えている(いずれも図示せず)。この場合、1つのA/Dコンバータは、第2アンプ11によって電圧レベル変換された同期検波部10からの直流電圧成分Vmrをディジタルデータに変換する。CPUは、ディジタルデータに変換された直流電圧成分Vmrの値を内部メモリに記憶する。また、CPUは、その直流電圧成分Vmrと注入信号voの振幅Voと出力抵抗7の抵抗値Roとから下記(1)式に基づいて接地抵抗Rgを演算する処理を行い、求めた接地抵抗Rgを内部メモリに記憶する。
Rg =Ro・Vmr/(Vo−Vmr)=Ro・x/(1−x)・・(1)式
ただし、x=Vmr/Vo
【0012】
演算制御部12の他の1つのA/Dコンバータは、操作部4の可変抵抗4aからアナログ信号として入力される周波数設定信号をディジタルデータである周波数設定データに変換する。また、CPUは、その周波数設定データを信号発生部6に出力する。さらに、CPUは、求めた接地抵抗Rgをディジタルデータに変換して表示部5に表示させる。また、CPUは、信号発生部6に出力した周波数設定データによって特定される周波数fと、その周波数fの高周波信号vcが信号発生部6から出力されているときに求めた接地抵抗Rgとをそれぞれ対応させて内部メモリに記憶する。また、CPUは、内部メモリに記憶した複数の周波数fとそれぞれに対応する複数の接地抵抗Rgとに基づき、高周波信号vcの周波数fの変化量(単位周波数、例えば20kHz)Δfに対する接地抵抗Rgの変化量(ΔRg/Δf、つまり微分量)と、その変化量の正負の極性とを求める。この際に、CPUは、求めた接地抵抗Rgの変化量とその極性の各データに基づいて、後述するインジケータ5bにおける点灯させるべき表示体19を決定し、その表示体19を点灯させるための点灯表示用データを表示部5に出力する。
【0013】
表示部5は、LCDパネルまたはLEDで構成され、図2に示すように、抵抗表示器5aとインジケータ5bとを備えている。この場合、抵抗表示器5aは、ディジタルメータで構成され、演算制御部12によって出力されたディジタルデータを入力して接地抵抗Rgの値を表示する。インジケータ5bは、長方形形状に形成された複数の表示体19,19・・を列状に配置して構成され、その中央部に位置する1つの表示体19が、常時点灯されることによって基準マーク18として機能する。この場合、基準マーク18の両側には、同数の表示体19がそれぞれ配置され、これらの表示体19が点灯制御されることにより、接地抵抗Rgの変化量およびその極性が表示される。なお、基準マーク18については、印刷やシールによって点状、線状等の各種形状に形成されたマークで構成することもできる。このインジケータ5bでは、演算制御部12から出力される点灯表示用データに従い、指定された表示体19が点灯する。なお、図2,3,5では、黒塗り表示が表示体19の点灯状態を示し、白抜き表示が表示体19の消灯状態を示すものとする。
【0014】
また、上記した第1端子2、第2端子3、可変抵抗4aおよび表示部5は、図2に示すように、接地抵抗測定装置1の上面にそれぞれ配設されている。この場合、表示部5がほぼ中央に配設され、可変抵抗4aが右側下隅に配設され、第1端子2と第2端子3とが右側上隅に並設されている。なお、演算制御部12は、可変抵抗4aが時計方向に操作されると高周波信号vcの周波数fを高く制御し、反時計方向に操作されると高周波信号vcの周波数fを低く制御する。
【0015】
次に、接地抵抗測定装置1による接地抵抗測定処理について説明する。
【0016】
最初に、測定に先立ち、第2端子3にリターン線15を接続した後、リターン線15を大地17上に配設する。次いで、大地17に打ち込まれた被測定接地棒16と第1端子2とをリード線14で接続する。この後、接地抵抗測定装置1の電源を投入する。
【0017】
電源投入状態では、演算制御部12が、操作部4から入力される周波数設定信号を周波数設定データに変換し、この周波数設定データを信号発生部6に出力する。これにより、信号発生部6が、操作部4から出力された周波数設定信号に対応する周波数fの高周波信号vcを生成して出力する。この結果、信号発生部6によって生成される高周波信号vcの周波数fは、可変抵抗4aの操作に応じて任意に変化する。次いで、この高周波信号vcは、第1アンプ7に入力され、注入信号voとして出力される。この場合、注入信号voは、出力抵抗8を介してリード線14に供給され、被測定接地棒16、大地17、リターン線15の大地間結合容量、リターン線15および第2端子3を経由して接地抵抗測定装置1に帰還する。この際に、同期検波部10は、第2端子3(接地抵抗測定装置1内の装置アース)と第1端子2との間に発生する電圧Vmを入力し、注入信号voで同期検波することにより直流電圧成分を生成する。次いで、第2アンプ11が、所定利得で増幅して直流電圧成分Vmrとして出力する。
【0018】
次に、演算制御部12が、直流電圧成分Vmrに基づいて所定の演算処理((1)式の演算処理)を行うことにより接地抵抗Rgを算出する。この際に、演算制御部12は、算出した接地抵抗Rgを表示部5の抵抗表示器5aに表示させる。また、演算制御部12は、信号発生部6に出力した周波数設定データが示す周波数fと、その周波数fを用いて算出した接地抵抗Rgとを対応させて、その周波数fが予め設定した周波数だけ変化する都度、内部メモリに記憶する。また、演算制御部12は、内部メモリに記憶している複数組の周波数fおよび接地抵抗Rgに基づいて、現在の周波数fにおける接地抵抗Rgの変化量とその極性を求める。次いで、演算制御部12は、基準マーク18を中心として、変化量の極性に対応する側に配置された複数の表示体19を点灯表示させる。具体的には、演算制御部12は、求めた極性が負のときには、基準マーク18の左側に配置された表示体19を点灯させ、極性が正のときには、基準マーク18の右側に配置された表示体19を点灯させる。また、その際に、演算制御部12は、その接地抵抗Rgの変化量の大小に応じて比例する数だけ増減して基準マーク18側から点灯表示させる。具体的には、演算制御部12は、接地抵抗Rgの変化量に所定の比例定数を乗算し、その乗算値に対応する数の表示体19を点灯させる。
【0019】
この場合、オペレータは、表示部5の抵抗表示器5aにディジタル表示された接地抵抗Rgの値とインジケータ5bに点灯表示された表示体19の位置および数とを監視しつつ、操作部4の可変抵抗4aを操作して高周波信号vcの周波数fを徐々に変化させることにより、接地抵抗Rgの最も小さい値を探索する。なお、一対の第1端子2,3に接続される被測定系のインピーダンスによる共振周波数と高周波信号vcの周波数fとが等しいときに、接地抵抗Rgが最も小さい値となる。この際に、オペレータは、基準マーク18に対していずれの側の表示体19が点灯しているかを確認することにより、高周波信号vcの現在の周波数fが被測定系の共振周波数に対して低域側周波数か高域側周波数かを直感的に認識することができる。したがって、高周波信号vcの周波数fを共振周波数に一致させる際の可変抵抗4aの回転方向を直ちに判断することができる。例えば、現在の高周波信号vcの周波数fが図4に示す領域1、領域2のように、共振周波数の低域側に外れているときには、演算制御部12は、それぞれ、図3(a),(b)に示すように、基準マーク18に対して左側の表示体19のみを点灯させる。逆に、図4に示す領域4のように、共振周波数の高域側に外れているときには、演算制御部12は、図3(d)に示すように、基準マーク18に対して右側の表示体19のみを点灯させる。したがって、オペレータは、点灯している表示体19の数を減らす方向に可変抵抗4aを回すことによって高周波信号vcの周波数fを共振周波数に近づけることができる。具体的には、インジケータ5bが図3(a),(b)に示すように表示されているときには、可変抵抗4aを時計方向に回し、同図(d)に示すように表示されているときには、可変抵抗4aを反時計方向に回すことにより、高周波信号vcの周波数fが図4に示す領域3の中心に位置する共振周波数にそれぞれ近づくことになる。
【0020】
この際に、オペレータは、点灯している表示体19の数を確認することにより、高周波信号vcの現在の周波数fが共振周波数からどの程度離れているかを直感的に認識することができる。したがって、可変抵抗4aの操作量(回転量)の大小を直感的に判断することができる。具体的には、接地抵抗Rgを測定する際に、高周波信号vcの現在の周波数fが図4に示す領域1のときには、点灯する表示体19の数が多いため、操作量を大きくする必要があることを認識でき、領域2のときのときには、小さな操作量でよいことを認識することができる。このため、点灯している表示体19の数が多いときには、オペレータは、可変抵抗4aを早く、かつ大きく回して高周波信号vcの周波数fを素早く共振周波数付近に近づけることができる。一方、点灯している表示体19の数が少ないときには、オペレータは、可変抵抗4aをゆっくり、かつ少しずつ回すことで、回し過ぎを回避でき、高周波信号vcの周波数fを共振周波数にスムーズに合わせることができる。この結果、オペレータは、インジケータ5bの表示を監視しつつ可変抵抗4aを操作することにより、高周波信号vcの周波数fを確実、かつ素早く共振周波数近傍に近づけることができ、これにより、接地抵抗Rgを短い時間で測定することができる。
【0021】
以上のように、この接地抵抗測定装置1によれば、演算制御部12が高周波信号vcの周波数fの変化量Δfに対する接地抵抗Rgの変化量(ΔRg/Δf)と、その変化量の正負の極性とに基づいてインジケータ5bを点灯制御することにより、オペレータに対して、高周波信号vcの周波数fを共振周波数に近づけるための可変抵抗4aの操作量を直感的に判断させることができる。
【0022】
なお、接地抵抗測定装置1では、演算制御部12が、基準マーク18を中心として左右いずれの側に配置されている表示体19を点灯させるかを、接地抵抗Rgの変化量の極性によって決定している。したがって、この極性が反転する共振周波数の極く近傍では、高周波信号vcの周波数変動や接地抵抗Rgの演算誤差等に起因して、基準マーク18の左右両側に配置されている表示体19が交互に点灯を繰り返すおそれもある。このため、周波数変化量に対する接地抵抗Rgの変化量が僅かなときには、図3(c)に示すように、基準マーク18の両側にそれぞれ位置する同数(一例として1つ)の表示体19を点灯表示させる構成を採用することができる。具体的には、演算制御部12は、接地抵抗Rgの変化量が予め決められた第1の変化量(例えば1Ω/100kHz)以下であるか否かを監視し、接地抵抗Rgの変化量がその第1の変化量以下であると判断したときには、図3(c)に示すように、基準マーク18の両側の表示体19,19を1つずつ同時に点灯させる。この構成によれば、共振周波数近傍の周波数領域(図4の領域3)においてインジケータ5bを安定的に表示させることができる。したがって、この領域3内での接地抵抗Rgの変化量の絶対値における最大値を第1の変化量として規定し、かつ、この領域3を測定許容範囲として規定することにより、オペレータは、高周波信号vcの周波数fが共振周波数を含む許容範囲内に収まったことを確実かつ容易に認識することができる結果、迅速かつ精度良く接地抵抗Rgを測定することができる。
【0023】
また、可変抵抗4aの回転方向をより分かり易くオペレータに報知するために、演算制御部12に対して、点灯表示させた複数の表示体19,19・・に対して、端部側から基準マーク18側に向けて1つずつ順次点滅表示させる表示方式を採用することもできる。具体的には、図5の上段に示すように、最初に最も左側の表示体19を消灯させ、次いで、第2段に示すように、左側から2番目の表示体19を消灯させ、その後、第3段〜第5段にそれぞれ示すように、左側から3番目、左側から4番目および左側から5番目の表示体19を順次消灯させる。この表示方式によれば、基準マーク18の左側の表示体19を複数個点灯させる際には、消灯している表示体19が左側から基準マーク18側に右向きに流れるように移動する。同様にして、基準マーク18の右側の表示体19を複数個点灯させる際には、消灯している表示体19が右側から基準マーク18側に左向きに流れるように移動する。したがって、オペレータは、消灯している表示体19の流れる向きと同じ方向に可変抵抗4aを回すだけで、高周波信号vcの周波数fを共振周波数に合わせることができる。この結果、操作性を極めて向上させることができる。なお、この点滅表示で可変抵抗4aの回転方向を指示する表示方式を採用した場合、点灯させる表示体19の数が少ないときには、点滅の流れの方向が却って分かりにくくなるおそれがある。このため、演算制御部12は、接地抵抗Rgの変化量が予め規定した第2の変化量を超えるとき、つまり点灯させる表示体19の数が所定数以上のとき(例えば、3つまたは4つ以上のとき)に限り、この表示方式で制御するのが好ましい。また、基準マーク18を常時点灯させる方法に代えて、一定周期で表示体19を点滅させるなど各種の方法を採用することができる。
【0024】
また、上述した実施の形態では、演算制御部12は、周波数変化量Δfに対する接地抵抗Rgの変化量(ΔRg/Δf)に比例した数の表示体19を点灯させている。この場合、接地抵抗Rgの変化量は、被測定接地棒16の種類や接地抵抗Rgの大きさなどに起因して種々変化する。したがって、図4に示した接地抵抗Rgの変化量の特性(共振Q)も種々変化する。このため、接地抵抗Rgの変化量に対する表示体19の点灯数を一義的に固定した場合、図4に示した領域3から大きく外れているにも拘わらず表示体19の点灯数が少なかったり、領域3の近傍でありながら表示体19の点灯数が多すぎたりして、接地抵抗Rgが測定しにくくなるおそれがある。
【0025】
このため、演算制御部12が、内部メモリに予め記憶させた周波数設定データを信号発生部6に順次出力することにより、オペレータの測定に先立って、図4に示す領域1〜4における接地抵抗Rgの変化量の大きさを予め求め、その大きさに応じて、接地抵抗Rgの変化量に対する表示体19の点灯数を制御することもできる。具体的には、図6に示すように、最初に、演算制御部12が、スキャニング処理を実行する(ステップ31)。この処理では、演算制御部12が、予め設定した周波数間隔で周波数設定データを信号発生部6に出力することにより、信号発生部6に対して高周波信号vcを生成させ、その周波数f毎の接地抵抗Rgを求める。次に、例えば、求めた領域1,4における接地抵抗Rgの変化量の大きさが予め設定した上下限値に対していずれの範囲にあるかを判別する(ステップ32)。次いで、演算制御部12は、その大きさが下限値を下回るときには、上記した比例定数を大きくして点灯制御する(ステップ33)。また、その大きさが上下限値の範囲内のときには、通常の比例定数で点灯制御し(ステップ34)、その大きさが上限値を上回るときには、比例定数を小さくして点灯制御する(ステップ35)。この結果、接地抵抗Rgの変化量の大小に拘わらず、可変抵抗4aを操作し易いように、インジケータ5bの各表示体19を点灯させることができる。
【0026】
なお、本発明は、上述した発明の実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、第1端子2にリターン線15を接続し、かつ、第2端子3にリード線14を接続して接地抵抗Rgを測定することができるのは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の接地抵抗測定装置によれば、制御部が、周波数変化量に対する接地抵抗の変化量の極性に対応する側に配置された複数の表示体に対して、その接地抵抗の変化量の大小に応じて増減した数だけ基準マーク側から点灯表示させることにより、点灯表示された表示体の数や基準マークに対する位置によって、オペレータに対して、接地抵抗を測定する際の操作部の操作の向きや操作量を直感的に判断させることができるため、操作性を格段に向上させることができる。
【0028】
また、請求項2記載の接地抵抗測定装置によれば、接地抵抗の変化量が第1の変化量以下のときに、基準マークの両側に位置する表示体を予め規定した同数だけ点灯表示することにより、例えば、測定された接地抵抗の値が測定許容範囲内であることをオペレータに対して報知できるため、操作性をより向上させることができる。
【0029】
さらに、請求項3記載の接地抵抗測定装置によれば、接地抵抗の変化量が予め規定した第2の変化量以上のときに、点灯表示させた複数の表示体に対して、その端部側から基準マーク側に向けて1つずつ順次点滅表示させることにより、オペレータに対して操作部の操作の向きを正確かつ確実に報知することができるため、操作性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る接地抵抗測定装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】接地抵抗測定装置1のパネル面図である。
【図3】インジケータ5bの表示状態を示す説明図であり、(a)は、高周波信号vcの周波数が図4の領域1内のときの表示状態を示す説明図、(b)は、高周波信号vcの周波数が図4の領域2内のときの表示状態を示す説明図、(c)は、高周波信号vcの周波数が図4の領域3内のときの表示状態を示す説明図、(d)は、高周波信号vcの周波数が図4の領域4内のときの表示状態を示す説明図である。
【図4】高周波信号vcの周波数fに対する接地抵抗Rgの変化量を示す特性図である。
【図5】点灯表示させた複数の表示体19,19・・に対して、端部側から基準マーク18側に向けて1つずつ順次点滅表示させた際の表示状態の推移を示す説明図である。
【図6】接地抵抗Rgの変化量の大きさに応じて表示体19の点灯数を制御する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 接地抵抗測定装置
4 操作部
4a 可変抵抗
5 表示部
5b インジケータ
6 信号発生部
8 出力抵抗
10 同期検波部
12 演算部
14 リード線
15 リターン線
16 被測定接地棒
17 大地
18 基準マーク
19 表示体
Rg 接地抵抗
Claims (3)
- 被測定接地棒に接続されるリード線、および絶縁状態で大地上に配置されるリターン導体が接続可能に構成されて、前記被測定接地棒の下記式(1)で表される接地抵抗を測定する接地抵抗測定装置において、
交流信号を生成すると共にその周波数を可変制御可能に構成された信号発生部と、前記信号発生部によって生成される前記交流信号の周波数を制御するための操作部と、前記リード線または前記リターン導体と前記信号発生部との間に接続される出力抵抗と、前記リード線への前記交流信号の供給によって前記出力抵抗の前記リード線または前記リターン導体側の出力端部に発生する電圧を前記交流信号で同期検波することにより直流電圧成分を生成する同期検波部と、基準マークの両側に複数の表示体をそれぞれ列状に配置して構成されたインジケータと、前記生成した直流電圧成分に基づいて前記接地抵抗を演算する演算部と、前記交流信号の周波数変化量に対する前記演算した接地抵抗の変化量およびその変化量の正負の極性を求めると共にその変化量および極性に基づいて前記インジケータの表示を制御する制御部とを備え、
前記複数の表示体は、前記正負の極性に予め対応させられて前記基準マークの一方および他方の側にそれぞれ配置され、前記制御部は、前記求めた極性に対応する側に配置された前記複数の表示体に対して、前記接地抵抗の変化量の大小に応じて増減した数だけ前記基準マーク側から点灯表示させることを特徴とする接地抵抗測定装置。
Rg =Ro・Vmr/(Vo−Vmr)・・・(1)
[上記式(1)中、Rgは前記接地抵抗を、Roは前記出力抵抗の抵抗値を、Vmrは前記直流電圧成分を、Voは前記交流信号の振幅をそれぞれ表す。] - 前記制御部は、前記接地抵抗の変化量が予め規定した第1の変化量以下のときに、前記基準マークの両側にそれぞれ配置された前記表示体を予め規定した同数だけ点灯表示させることを特徴とする請求項1記載の接地抵抗測定装置。
- 前記制御部は、前記接地抵抗の変化量が予め規定した第2の変化量以上のときに、前記点灯表示させた複数の表示体に対して、その端部側から前記基準マーク側に向けて1つずつ順次点滅表示させることを特徴とする請求項1または2記載の接地抵抗測定装置。
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