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JP4460681B2 - 歯付ベルト伝動システム - Google Patents

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JP4460681B2
JP4460681B2 JP20458299A JP20458299A JP4460681B2 JP 4460681 B2 JP4460681 B2 JP 4460681B2 JP 20458299 A JP20458299 A JP 20458299A JP 20458299 A JP20458299 A JP 20458299A JP 4460681 B2 JP4460681 B2 JP 4460681B2
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    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/17Toothed wheels
    • F16H55/171Toothed belt pulleys
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G1/00Driving-belts
    • F16G1/28Driving-belts with a contact surface of special shape, e.g. toothed
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    • F16HGEARING
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    • F16H7/02Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members with belts; with V-belts
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト長手方向にベルト歯を所定ピッチで設けた歯付ベルトと該ベルト歯と噛み合うように周縁にプーリ溝を所定ピッチで設けたプーリとを備えた歯付ベルト伝動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車、OA、一般産業用機械等の分野において、同期駆動が要求される部位に歯付ベルトとプーリとを備えた歯付ベルト駆動システムが使用されている。そして、かかる歯付ベルト駆動システムにおいては以下のような歯付ベルト及びプーリが使用されている。
【0003】
歯付ベルトは、ベルト長手方向に所定ピッチで設けられたベルト歯を有する。ベルト側面におけるベルト歯の形状は図9に示すように左右対称であり、ベルト歯aの表面は歯先部bと歯先肩部cと動力伝達部dと歯元部eとで構成されている。そして、歯先部bは、ベルト側面における輪郭がピッチラインと平行な線分で形成されている。また、歯先肩部cは、歯先部bの両側にそれぞれ続き且つベルト側面における輪郭が曲率中心をベルト本体内部に有する曲率半径rtの円弧で形成されている。さらに、動力伝達部dはそれぞれの歯先肩部cに続き且つベルト側面における輪郭が曲率中心をベルト本体内部に有する曲率半径rの円弧で形成されている。なお、前記曲率中心はベルトピッチライン上にあり、曲率半径rはベルト側面におけるベルト歯aの一側の動力伝達部dの輪郭を形成する円弧の曲率中心と他側の曲率中心との間の距離wにほぼ等しくなるようにされている。そして、歯元部eはそれぞれの動力伝達部dに続き且つベルト側面における輪郭が曲率中心をベルト外部に有する曲率半径rbの円弧で形成され且つベルト側面における輪郭がベルトランドラインの一部を形成する歯底部fに続いている。
【0004】
プーリは、周縁に上記ベルト歯aと噛み合うプーリ溝が所定ピッチで設けられている。プーリのプーリ軸に垂直な方向の断面であるプーリ側断面におけるプーリ溝の形状は図10に示すように左右対称であり、プーリ溝g表面は溝底部hと溝底縁部iと溝側壁部jと溝開口部kとで構成されている。また、プーリ側断面におけるプーリ溝gの形状はベルト歯aの側面形状と略相似形とされている。そして、溝底部hは歯先部bに対応し且つプーリ側断面における輪郭が曲率中心をプーリ本体内部に有する曲率半径rsの円弧で形成されている。また、溝底縁部iは歯先肩部cに対応し且つプーリ側断面における輪郭が曲率中心をプーリ本体外部に有する曲率半径rtpの円弧で形成されている。さらに、溝側壁部jは動力伝達部dに対応し且つプーリ側断面における輪郭が曲率中心をプーリ本体外部に有する曲率半径rpの円弧で形成されている。また、溝開口部kは歯元部eに対応し且つプーリ側断面における輪郭が曲率中心をプーリ本体内部に有する曲率半径rbpの円弧で形成され且つ歯底部fに対応するプーリランド部に続いている。
【0005】
そして、ベルトランドラインから歯先部b中央までの最短長さであるベルト歯高さは、プーリの最外部を連結して形成された円周から溝底部h中央までの最短長さである溝中央深さより長いため、ベルト歯aがプーリ溝に噛み合った状態でベルト歯aはベルト厚み方向に圧縮される。また、ベルト歯aの体積はプーリ溝gの容積よりも大きく設定されている。これらのことからベルト歯aとプーリ溝gとは相互に強い力を及ぼし合って噛み合い、高負荷伝動を可能としている。
【0006】
また、ベルト歯aとプーリ溝gとが噛み合い且つ歯付ベルト及びプーリが静止した状態で、図11に示すようにベルト歯aの両側の動力伝達部dとそれぞれ対応するプーリ溝gの溝側壁部jとの間には歯先肩部bから歯元部dにかけてほぼ一定幅の隙間m(バックラッシュ)が生じる。この隙間m(バックラッシュ)の存在によってベルト歯aのプーリ溝gへのスムーズな出入りが可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記歯付ベルト及びプーリの組み合わせによる歯付ベルト伝動システムでは以下のような問題がある。
【0008】
すなわち、ベルト歯aとプーリ溝gとが噛み合い且つ歯付ベルト及びプーリが稼働した状態で、ベルト歯aの一側の動力伝達部dは対応するプーリ溝gの溝側壁部jに接触し、他側の動力伝達部dに対応する溝側壁部jとの間の隙間m(バックラッシュ)は拡大する。そして、前記隙間m(バックラッシュ)はベルト歯aの歯先肩部cから歯元部eにかけて生じているため、ベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動する場合、その変動のたびにベルト歯aとプーリ溝gとの間に上記拡大した隙間m(バックラッシュ)に相当する相対的な滑りが発生する。そして、このベルト歯aとプーリ溝gとの間の相対的な滑りによってベルト先端部のプーリとの接触部及び歯底部fのプーリランド部lとの接触部の摩耗が促進され、歯付ベルトの破損につながるという問題がある。
【0009】
また、上記隙間m(バックラッシュ)は、歯先肩部cから歯元部eにかけてほぼ一定幅であるため、動力伝達部dの全面がほぼ同時に溝側壁部jに接触することとなる。従って、ベルト歯aは自由に変形することができないため、ベルト歯aが受ける応力はベルト歯aの弾性変形によって負担できず、その応力がベルト歯aの歯元部eに集中することとなる。特に、ベルト歯aが従動側プーリのプーリ溝gから出るときにその応力は最大となり、歯元部eに過大な応力がかかることとなる。そして、これにより歯元部eにクラックが発生してベルト歯aが欠け、歯付ベルトの破損につながるという問題もある。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動する場合におけるベルト表面の摩耗を低減し且つベルト歯の歯元部にかかる応力を低減することによって、耐久性に優れる歯付ベルト伝動システムを得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ベルト歯を有する歯付ベルトと該ベルト歯と噛み合うプーリ溝を有するプーリとを備えた歯付ベルト伝動システムにおいて、ベルト歯とプーリ溝がかみ合っている状態でベルト歯両側の各動力伝達部がプーリ溝のそれぞれ対応する溝側壁部との接触部分を常に有することとしたものである。
【0012】
具体的に、請求項1記載の発明は、ベルト長手方向にベルト歯が所定ピッチで設けられた歯付ベルトと、該ベルト歯と噛み合うように周縁にプーリ溝が所定ピッチで設けられたプーリとを備えた歯付ベルト伝動システムにおいて、
前記ベルト歯は、ベルト側面における輪郭が直線または曲線である歯先部と、該輪郭が直線または曲線である2箇所の動力伝達部と、該輪郭がベルトランドラインの一部を形成する歯底部に繋がる2箇所の歯元部とを有し、
前記プーリ溝は、前記歯先部に対応する溝底部と、前記動力伝達部に対応する2箇所の溝側壁部と、前記歯底部に対応するプーリランド部に繋がり且つ前記歯元部に対応する2箇所の溝開口部とを有し、
前記ベルト歯と前記プーリ溝とが噛み合った状態で、該ベルト歯両側の各動力伝達部が該プーリ溝のそれぞれ対応する溝側壁部と接触する部分を有し、
前記ベルト歯と前記プーリ溝とが噛み合い且つ前記歯付ベルト及び前記プーリが静止した状態で、該ベルト歯の少なくとも一方の動力伝達部と該プーリ溝の該動力伝達部に対応する溝側壁部との間のピッチラインと平行な方向における間隔が該ベルト歯の歯元部に向かうにしたがって漸次大きくなる隙間が存在し、
前記ベルト歯と前記プーリ溝とが噛み合い且つ該ベルト歯の前記隙間(バックラッシュ)を有する側の方向に前記歯付ベルト及び前記プーリが稼働した状態で、該隙間(バックラッシュ)は、前記動力伝達部が前記溝側壁部に接触していくにしたがって徐々に消失することを特徴とする歯付ベルト伝動システムである。
【0013】
上記の構成では、ベルト歯とプーリ溝が噛み合った状態において、ベルト歯両側の各動力伝達部の一部はそれぞれ対応する溝側壁部と接触する。そして、その部分でベルト歯がプーリ溝に嵌まって拘束を受けるため、従来技術のようにベルト伝動時に負荷が変動するようなことがあっても、ベルト歯とプーリ溝との間で動力伝達部と溝側壁部との間の隙間(バックラッシュ)相当の相対的な滑りが発生することがない。従って、ベルト歯及び歯底部の表面がプーリと間で摩耗するのが防がれ、歯付ベルトの耐久性向上が図られる。
【0014】
また、動力伝達部と溝側壁部との間の隙間(バックラッシュ)が動力伝達部と溝側壁部との接触端部から歯元部方向にできる。そして、ベルト歯がプーリ溝に噛み合い且つベルト歯の上記隙間(バックラッシュ)のある方向に歯付ベルト及びプーリが稼働した状態で、該隙間(バックラッシュ)は動力伝達部が溝側壁部に接触していくにしたがって小さくなっていくこととなる。このときベルト歯は弾性的に変形しながらプーリ溝に接触することとなり、このベルト歯の弾性変形によってベルト歯がプーリ溝から受ける応力の一部が負担される。従って、従来技術に比較してベルト歯の歯元部への応力集中が軽減され、歯付ベルトのベルト歯の耐歯欠け性向上が図られる。
【0015】
さらに、動力伝達部と溝側壁部との間の隙間(バックラッシュ)は歯元方向に向かって漸次大きくなっているので、ベルト歯がプーリ溝に噛み合い且つベルト歯の上記隙間(バックラッシュ)のある方向に歯付ベルト及びプーリが稼働した際には、該隙間(バックラッシュ)は動力伝達部が溝側壁部に接触していくにしたがって徐々に消失することとなる。このときベルト歯も徐々に弾性的な変形をしながらプーリ溝に接触することとなる。そして、このベルト歯の弾性変形によってベルト歯がプーリ溝から受ける応力の一部が負担される。従って、従来技術と比較してベルト歯の歯元部への応力集中が軽減され、歯付ベルトのベルト歯の耐歯欠け性向上が図られる。加えて、上記隙間(バックラッシュ)が歯元部に向かうにしたがって漸次大きくなっているので、ベルト歯にかかる応力は徐々に増大するものとなる。従って、ベルト歯に過大な応力が急激にかかるということがない。
【0016】
また、上記隙間(バックラッシュ)を有する側の方向に歯付ベルト及びプーリが稼働した場合には該隙間(バックラッシュ)は消滅し、その部分でベルト歯とプーリ溝は隙間なく接触することとなる。従って、ベルト歯がプーリ溝から受ける応力は動力伝達部及び歯元部の全面で分担して負担することとなり、歯元部への応力の集中が軽減される。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の歯付ベルト伝動システムにおいて、
ベルト歯がプーリ溝に噛み合い且つ歯付ベルト及びプーリが静止した状態で、該ベルト歯両側の各動力伝達部における10%以上75%以下の面積が該プーリ溝のそれぞれ対応する溝側壁部と接触することを特徴とする歯付ベルト伝動システムである。
【0018】
上記の構成によれば、ベルト歯がプーリ溝に噛み合い且つ歯付ベルト及びプーリが静止した状態における各動力伝達部と対応する溝側壁部との接触面積が適当な範囲とされているので請求項1記載の作用がより適正に営まれることとなる。すなわち、いずれかの動力伝達部がその10%より小さい面積で対応する溝側壁部と接触した場合、ベルト歯とプーリ溝との接触面積全体も小さくなる。従って、接触部分においてベルト歯がプーリ溝に嵌って十分な拘束を受けないため、ベルト表面の摩耗を防止するという効果も希薄なものとなってしまう。かかる観点から上記範囲は20%以上とするのが好ましく、35%以上とするとさらに好ましい。また、いずれかの動力伝達部がその75%より大きい面積で対応する溝側壁部と接触した場合、ベルト歯はプーリ溝から強い拘束力を受けてベルト歯のプーリ溝への出入りがスムーズになされないとともに、動力伝達部と溝側壁部との接触面積が大きいためベルト歯のプーリ溝への出入りの際にベルト歯の動力伝達部がプーリ溝の溝側壁部または溝開口部と擦れ合ってベルト表面の摩耗が進行するおそれもある。かかる観点から上記範囲は65%以下とするのが好ましく、60%以下とするとさらに好ましい。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の歯付ベルト伝動システムにおいて、
プーリ溝は、プーリ溝の一側の溝側壁部と対向する他側の溝側壁部との間の間隔が溝底部から溝開口部に向かうにしたがって広くなるように形成され且つプーリのプーリ軸に垂直な方向の断面であるプーリ側断面における前記プーリ溝の溝側壁部の輪郭は、該プーリ溝の下方から延びる円弧と該円弧と接する線分とにより形成されていることを特徴とする歯付ベルト伝動システムである。
【0020】
上記の構成によれば、対向する溝側壁部間の間隔は溝底部から溝開口部に向かうにしたがって広く且つ溝側壁部は溝下方の曲面部とそれに続く平面部とで構成されることとなるので、動力伝達部の一部だけが溝側壁部に接触する形態が実現しやすくなる。すなわち、溝側壁部の上記曲面部を動力伝達部と接触する領域とし、上記平面部を接触しない領域とすることができる。従って、請求項1または請求項2の発明が奏する作用が具体的に営まれることとなる。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の歯付ベルト伝動システムにおいて、
プーリ溝側断面におけるプーリ溝の溝側壁部の輪郭を形成する円弧の弧長は該輪郭の他の一部を形成する線分の長さの10%以上300%以下であることを特徴とする歯付ベルト伝動システムである。
【0022】
上記の構成によれば、溝側壁部の一部を形成する曲面部の面積を溝側壁部の他の一部を形成する平面部の面積に対して適当な範囲としているので溝側壁部と接触する動力伝達部の面積が適正化され、請求項3記載の発明の作用が適正に営まれることとなる。すなわち、円弧の長さを線分の長さの10%より短くした場合、ベルト歯とプーリ溝との接触面積が小さくなり、接触部分においてベルト歯がプーリ溝に嵌って十分な拘束を受けないため、ベルト歯とプーリ溝との相対的な滑りと防止してベルト表面の摩耗を防ぐという効果も希薄なものとなってしまう。かかる観点から上記範囲は30%以上とするのが好ましく、45%以上とするとさらに好ましい。他方、円弧の長さを線分の長さの300%より長くした場合、ベルト歯はプーリ溝から強い拘束力を受けてベルト歯のプーリ溝への出入りがスムーズになされないとともに、動力伝達部と溝側壁部との接触面積が大きいためベルト歯のプーリ溝への出入りの際にベルト歯の動力伝達部がプーリ溝の溝側壁部または溝開口部と擦れ合ってベルト表面の摩耗が進行するおそれもある。また、特に従動側プーリでベルト歯がプーリ溝から出てゆくときは、ベルト歯がベルト本体から引き剥がされる方向に摩擦力が作用するため歯元にクラックが発生しやすくなる。かかる観点から上記範囲は190%以下とすることがより好ましい。
【0023】
請求項記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか一に記載された歯付ベルト伝動システムにおいて、
ベルト側面におけるベルト歯の歯元部の輪郭は、曲率中心をベルト本体外部に有し且つベルトランドラインからベルト歯の先端までの最短の長さであるベルト歯高さの20%以上50%以下の長さを曲率半径Rbとする円弧であり、
プーリのプーリ軸に垂直な方向の断面であるプーリ側断面におけるプーリ溝の溝開口部の輪郭は、曲率中心をプーリ本体内部に有し且つ前記曲率半径Rbの68%以上100%以下の長さを曲率半径Rbpとする円弧であることを特徴とする歯付ベルト伝動システムである。
【0024】
上記の構成によれば、ベルト側面における歯元部の輪郭を形成する円弧の曲率半径Rbをベルト歯高さに対して適当な範囲としているので、歯元部にかかる応力の大きさとベルト歯の弾性変形性とのバランスがとられる。すなわち、前記曲率半径Rbをベルト歯高さの20%より短くすると歯元部の面積が小さくなり、この部分にプーリ溝からベルト歯にかかる応力が集中してベルト歯の欠けが起こりやすくなる。他方、前記曲率半径Rbをベルト歯高さの50%より長くすると、ベルト歯の一側の歯元部から他側の歯元部までの幅が大きくなり、ベルト歯の弾性変形が起こりにくいものとなってしまう。
【0025】
また、プーリ側断面におけるプーリ溝の溝底縁部の輪郭を形成する円弧の曲率半径Rbpを曲率半径Rbに対して適当な範囲としているので、ベルト歯とプーリ溝との噛み合い性と歯元部にかかる応力の大きさとのバランスがとられる。すなわち、曲率半径Rbpを曲率半径Rbの68%より短くすると歯元部とプーリ溝開口部との接触部において接触面圧の集中が起こるおそれがある。他方、曲率半径Rbpを曲率半径Rbの100%より長くすると、歯付ベルト及びプーリが稼働したときに歯元部と溝開口部との十分な接触が得られず、歯元部と溝開口部との接触部でベルト歯にかかる応力を分担させることができないおそれがある。
【0026】
請求項記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか一に記載された歯付ベルト伝動システムにおいて、
プーリの最外部を連結して形成された円周からプーリ溝の底までの最短の長さであるプーリ溝深さは、ベルトランドラインからベルト歯の先端までの最短の長さであるベルト歯高さの98%以上103%以下の長さであり且つ該ベルト歯の歯先部のベルト側面における輪郭と該プーリ溝の溝底部のプーリ側断面における輪郭とが略同一であることを特徴とする歯付ベルト伝動システムである。
【0027】
上記の構成とすることにより、ベルト歯とプーリ溝は歯先部と溝底部とが適合した形態で噛み合い、これによってベルト歯とプーリ溝との接触面積を最大とすることができる。従って、ベルト歯とプーリ溝との接触部において生じる摩擦抵抗を最大化することができ、ベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動するような場合であっても、ベルト歯とプーリ溝との間に生じる相対的な滑りの発生がより一層効果的に防止される。なお、略同一とはプーリ側断面における溝底部の輪郭がベルト側面における歯先部の輪郭に対して100%以上102%以下の範囲で同一または相似であることをいう。
【0028】
また、プーリ溝深さをベルト歯高さに対して適当な範囲の長さとしているので、歯底部がプーリランド部に接触し、これらの間の摩擦抵抗によってもベルト歯とプーリ溝との間の相対的な滑りの発生が抑制される。すなわち、プーリ溝深さがベルト歯高さの98%より短い場合、プーリ溝深さがベルト歯高さより短くなる結果、ベルト歯の歯先部がプーリ溝の溝底部に届いた状態で且つベルトにかかる張力が低い場合は、歯先部の圧縮が十分でなくなり、歯付ベルトの歯底部はプーリランド部に接触することができない。従って、歯底部とプーリランド部との間に生じる摩擦抵抗が得られず、ベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動するような場合にベルト歯とプーリ溝の相対的な滑りを十分に抑制することができない。なお、プーリ溝深さがベルト歯高さの98%以上100%未満の長さの場合には、ベルト歯がベルト厚み方向へ若干圧縮されれば歯底部とプーリランド部との接触が得られるものであるが、歯底部とプーリランド部の接触により生じる摩擦抵抗の上記作用が適正に営まれるためには、プーリ溝深さがベルト歯高さの100%以上とすることが好ましい。他方、プーリ溝深さがベルト歯高さの103%より長い場合、プーリ溝深さがベルト歯高さより長くなる結果、ベルト歯の歯先部とプーリ溝の溝底部との接触が十分でなくなり、歯先部と溝底部との間の摩擦抵抗を得られない。
【0029】
【発明の効果】
従って、以上説明したように請求項1記載の発明では、ベルト歯とプーリ溝が噛み合った状態において、ベルト歯両側の各動力伝達部の一部はプーリ溝のそれぞれ対応する溝側壁部と接触し、その部分でベルト歯がプーリ溝に嵌まって拘束を受けるため、ベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動するようなことがあってもベルト歯とプーリ溝との間に相対的な滑りがベルト歯の変形に起因する滑り以外で発生することがない。従って、ベルト歯及び歯底部の表面がプーリとの間で摩耗するのが防がれ、歯付ベルトの耐久性向上が図られる。加えて、動力伝達部と溝側壁部との間の隙間(バックラッシュ)が動力伝達部と溝側壁部との接触端部から歯元部方向にできることとなり、ベルト歯がプーリ溝に噛み合い且つベルト歯の上記隙間(バックラッシュ)のある方向に歯付ベルト及びプーリが稼働した状態で、該隙間(バックラッシュ)は動力伝達部が溝側壁部に接触していくにしたがって小さくなっていくこととなる。このときベルト歯は弾性的に変形しながらプーリ溝に接触することとなり、このベルト歯の弾性変形によってベルト歯がプーリ溝から受ける応力の一部が負担される。従って、従来技術のようにベルト歯の歯元部への応力集中が軽減され、歯付ベルトのベルト歯の耐歯欠け性向上が図られる。これらのことから耐久性に優れる歯付ベルト伝動システムを得ることができる。
【0030】
また、動力伝達部と溝側壁部との間の隙間(バックラッシュ)は歯元方向に向かって漸次大きくなっているので、ベルト歯がプーリ溝に噛み合い且つベルト歯の上記隙間(バックラッシュ)のある方向に歯付ベルト及びプーリが稼働した際には、該隙間(バックラッシュ)は動力伝達部が溝側壁部に接触していくにしたがって徐々に消失することとなる。このときベルト歯も徐々に弾性的な変形をしながらプーリ溝に接触することとなり、このベルト歯の弾性変形によってベルト歯がプーリ溝から受ける応力の一部が負担されることとなる。従って、ベルト歯の歯元部に応力が集中するということがなく、歯付ベルトのベルト歯の欠け防止が図られる。加えて、上記隙間(バックラッシュ)が歯元部に向かうにしたがって漸次大きくなっているので、ベルト歯にかかる応力は徐々に増大するものとなり、ベルト歯に過大な応力が急激にかかるということがない。さらに、上記隙間(バックラッシュ)を有する側の方向に歯付ベルト及びプーリが稼働した場合には該隙間(バックラッシュ)は消滅し、その部分でベルト歯とプーリ溝は隙間なく接触することとなる。従って、ベルト歯がプーリ溝から受ける応力は動力伝達部及び歯元部の全面で負担することとなり、これによっても歯元部への応力集中が軽減される。
【0031】
請求項2記載の発明では、ベルト歯がプーリ溝に噛み合い且つ歯付ベルト及びプーリが静止した状態における各動力伝達部と対応する溝側壁部との接触面積が適当な範囲とされているので請求項1記載の作用がより適正に営まれることとなる。
【0032】
請求項3記載の発明では、対向する溝側壁部間の間隔は溝底部から溝開口部に向かうにしたがって広く且つ溝側壁部は溝下方の曲面部とそれに続く平面部とで構成されることとなるので、動力伝達部の一部だけが溝側壁部に接触する形態が実現しやすくなる。すなわち、溝側壁部の上記曲面部を動力伝達部と接触する領域とし、上記平面部を接触しない領域とすることができる。従って、請求項1または請求項2の発明が奏する作用が具体的に営まれることとなる。
【0033】
請求項4記載の発明では、溝側壁部の一部を形成する曲面部の面積を溝側壁部の他の一部を形成する平面部の面積に対して適当な範囲としているので溝側壁部と接触する動力伝達部の面積が適正化され、請求項3記載の発明の作用が適正に営まれることとなる。
【0034】
請求項記載の発明では、請求項1乃至請求項のいずれか一に記載された発明の効果に加えて、ベルト側面における歯元部の輪郭を形成する円弧の曲率半径Rbをベルト歯高さに対して適当な範囲としているので、歯元部にかかる応力の大きさとベルト歯の弾性変形性とのバランスがとられる。また、プーリ側断面における開口部の輪郭を円弧とし且つ該円弧の曲率半径Rbpを曲率半径Rbに対して適当な範囲としているので、ベルト歯とプーリ溝との噛み合い性と歯元部にかかる応力の大きさとのバランスがとられる。
【0035】
請求項記載の発明では、請求項1乃至請求項のいずれか一に記載された発明の効果に加えて、ベルト歯とプーリ溝は歯先部と溝底部とが適合した形態で噛み合い、これによってベルト歯とプーリ溝との接触面積を最大とすることができる。従って、ベルト歯とプーリ溝との接触部において生じる摩擦抵抗を最大化することができ、ベルト歯とプーリ溝との間に生じる相対的な滑りの発生がより一層効果的に防止される。加えて、プーリ溝深さをベルト歯高さに対して適当な範囲の長さとしているので、歯底部がプーリランド部に接触し、これらの間の摩擦抵抗によってもベルト歯とプーリ溝との間の相対的な滑りの発生が抑制される。
【0036】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1に係る歯付ベルト伝動システムAついて図面に基づいて詳細に説明する。
【0037】
前記歯付ベルト伝動システムAにおける歯付ベルトAは、図1に示すようにベルト長手方向に所定ピッチで設けられたベルト歯を形成する歯ゴム部11、ベルト外側の背ゴム部12、歯付ベルトAの歯ゴム部11側の表面を被覆する帆布13及びベルト長手方向に埋設されている抗張体としての心線14とからなる。そして、歯ゴム部11及び背ゴム部12として水素化ニトリルゴム(H−NBR)を主体とするゴム配合物が使用されている。また、帆布13としてベルト長手方向に伸縮性を有し且つゴム糊による接着処理が施されたナイロン帆布が使用されている。そして、心線14としてレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)による接着処理が施されたガラス繊維が使用されている。また、心線14は、歯付ベルトAのピッチライン上に埋設されており、これによってベルトのピッチラインディファレンシャル(PLD)がベルト全周にわたって一定となり、ベルト歯とプーリ溝との噛み合い不良が低減される。なお、歯付ベルトAのPLDは0.686とされている。
【0038】
図2は上記歯付ベルトAのベルト歯の側面を示す。ベルト歯20は、その形状がベルト側面において左右対称であり、その表面は歯先部21と歯先肩部22と動力伝達部23と歯元部24とで形成されている。そして、歯先部21は、ベルト側面における輪郭が直線となるように形成されている。また、歯先肩部22は、歯先部21の両側にそれぞれ続き且つベルト側面における輪郭が曲率中心をベルト本体内部に有する曲率半径Rt0.80mmの円弧で形成されている。さらに、動力伝達部23はそれぞれの歯先肩部22に続き且つベルト側面における輪郭が曲率中心をベルト本体内部に有する曲率半径R5.1mmの円弧で形成されている。そして、前記曲率中心はベルトピッチライン上にあり、曲率半径Rはベルト側面におけるベルト歯20の一側の動力伝達部23の輪郭を形成する円弧の曲率中心と他側の曲率中心との間の距離W5.2mmにほぼ等しい。このような構成とすることにより、歯付ベルトAのベルト歯20を形成する領域と歯底部25を形成する領域とのバランスをとることができ且つ噛み合い伝動に有効なベルト歯20を突設させることができる。なお、両曲率中心間の長さは曲率半径Rに対して±1%の長さとすることにより上記効果を得ることができる。そして、歯元部24はそれぞれの動力伝達部23に続き且つベルト側面における輪郭が曲率中心をベルト外部に有する曲率半径Rb1.25mmの円弧で形成され且つベルト側面の輪郭がベルトランドラインの一部を形成する歯底部25に繋がっている。ここで、ベルトランドラインからベルト歯の先端までの最短の長さであるベルト歯高さHは2.93mmであり、これに対し曲率半径Rbは42.7%の長さとなるようにされている。
【0039】
上記歯付ベルトシステムAにおけるプーリAは、周縁に上記ベルト歯20と噛み合うプーリ溝30が所定ピッチで設けられている。図3は、そのプーリAのプーリ軸に垂直な方向の断面であるプーリ側断面におけるプーリ溝30を示す。プーリ溝30は、その形状がプーリ側断面において左右対称であり、この点は上記ベルト歯20と同様である。従って、ベルトの稼働方向にかかわらず同様の動力伝達が実現でき、また歯付ベルトAをプーリAに取り付ける際に取付方向を間違えるということがない。そして、プーリ溝30の表面は、溝底部31と溝底縁部32と溝側壁部33と溝開口部34とで形成されている。溝底部31はプーリ側断面における輪郭が直線となるように形成されており、上記ベルト歯20の歯先部21に対応している。また、溝底縁部32は溝底部31の両側にそれぞれ続き且つプーリ側断面における輪郭が曲率中心をプーリ本体外部に有する曲率半径Rtp1.00mmの円弧で形成されており、上記ベルト歯20の歯先肩部22に対応している。さらに、溝壁部33はそれぞれの溝底縁部32に続き且つプーリ側断面における輪郭が曲率中心をプーリ本体外部に有する曲率半径Rp5.12mmの円弧である曲面部33aとこれに続いて該輪郭が該円弧と接する線分をなす平面部33bとからなる。ここでプーリ側断面における曲面部33aの輪郭を形成する円弧の弧の長さは該プーリ側断面における平面部33bの輪郭を形成する線分の長さの92.7%の長さとされている。なお、ベルト歯20とプーリ溝30が噛み合い且つ歯付ベルト及びプーリが静止した状態で、プーリ側断面における上記曲面部33aの輪郭を形成する円弧の曲率中心とベルト側面における動力伝達部23の輪郭を形成する円弧の曲率中心とは一致するようにされている。これによって、ベルト歯20がプーリ溝30に出入りする際、動力伝達部23が溝側壁部33の曲面部33aに沿って移動することとなり、ベルト歯20のプーリ溝30への出入りがスムーズに行われることとなる。溝開口部34は、両側の溝壁部31にそれぞれ続き且つプーリ側断面における輪郭が曲率中心をプーリ本体内部に有する曲率半径Rbp0.98mmの円弧で形成され且つ上記歯底部25に対応するプーリランド部35に繋がっている。従って、曲率半径Rbpは曲率半径Rbに対して78.4%の長さとなっている。そして、プーリの最外部を連結して形成された円周からプーリ溝の底までの最短の長さであるプーリ溝深さDは2.95mmであり、これに対して上記ベルト歯高さは99%となっている。
【0040】
図4は、歯付ベルト及びプーリが静止した状態における上記ベルト歯20と上記プーリ溝30との噛み合い状態を示している。このとき、ベルト歯20の歯先部21及び歯先肩部22はそれぞれプーリ溝30の溝底部31及び溝底縁部32に接触し、ベルト歯20の動力伝達部23の歯先肩部22側の部分は溝側壁部33の曲面部33aと接触する。このとき、動力伝達部23の面積の51.9%が溝側壁部33の曲面部33aと接触することになる。そして、動力伝達部23とそれに対応する溝側壁部33の平面部33bとの間には、ピッチラインと平行な方向における両者間の間隔が該ベルト歯20の歯元部24に向かうにしたがって漸次大きくなる隙間40(バックラッシュ)を有する。
【0041】
上記噛み合い状態にある歯付ベルト伝動システムにおいて、歯付ベルトA10の長手方向の一の側のベルト張力が他の側のベルト張力より大きくなり、その差が歯付きベルトA10を駆動するための負荷として作用すると、歯付ベルトA10及びプーリAが該負荷の働く方向に稼働する。このとき、ベルト歯20の歯付ベルトA10の稼働する方向側の動力伝達部23と対応する溝側壁部33との間の隙間40(バックラッシュ)は溝開口部34の方向に向かって漸次消滅していき、最終的には動力伝達部23から歯元部24にかけての全体が溝側壁部33及び開口部24に接触することとなる。一方、ベルト歯20の他の側の隙間40(バックラッシュ)は拡大するものの、歯先部21、歯先肩部22及び動力伝達部23の一部はプーリ溝30と接触したままの状態となる。
【0042】
次に作用・効果について説明する。
【0043】
上記の歯付ベルト伝動システムAでは、ベルト歯20とプーリ溝30が噛み合った状態において、ベルト歯20両側の各動力伝達部23の一部はプーリ溝のそれぞれ対応する溝側壁部33の曲面部33aと接触する。そして、その部分でベルト歯20がプーリ溝30に嵌まって拘束を受けるため、従来技術のようにベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動するようなことがあってもベルト歯20とプーリ溝30との間に相対的な滑りが発生することがない。
【0044】
また、ベルト歯20がプーリ溝30に噛み合い且つ歯付ベルトA及びプーリAが静止した状態で、動力伝達部23と対応する溝側壁部の曲面部33aとの接触面積は、動力伝達部23全体の面積の51.9%となるようにしているので、スムーズな噛み合い伝動が阻害されない範囲でベルト歯20はプーリ溝30の適度な拘束を受け、上記ベルト歯20とプーリ溝30との相対的な滑りの発生が防止される。
【0045】
さらに、対向する溝側壁部33間の間隔は溝底部31から溝開口部34に向かうにしたがって広く且つ溝側壁部33は溝下方の曲面部33aとそれに続く平面部33bとで構成される。すなわち、上記曲面部33aと動力伝達部23とが接触し、動力伝達部23と上記平面部33bとの間で隙間40(バックラッシュ)が形成されることとなり、動力伝達部23の一部だけが溝側壁部33に接触する形態が実現しやすくされている。
【0046】
また、曲面部33aの面積を平面部33bの面積に対して51.9%としているため、動力伝達部23と溝側壁部33の曲面部33aとの接触によってベルト歯20がプーリ溝30によって適度の拘束を受けるようになっており、この点からもベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動する際に発生するベルト歯20とプーリ溝30との相対的な滑りが防止される。
【0047】
そして、ベルト側面における歯先部の輪郭とプーリ側断面における溝底部の輪郭とが略同一であるため、ベルト歯20とプーリ溝30は歯先部21と溝底部31とが適合した形態で噛み合い、これによってベルト歯20とプーリ溝30との接触面積を最大とすることができる。従って、ベルト歯20とプーリ溝30との接触部において生じる摩擦抵抗も最大化することができ、ベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動するようなことがあってもベルト歯とプーリ溝との間で生じる相対的な滑りの発生がより一層効果的に防止される。
【0048】
上記の如く、ベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動するようなことがあってもベルト歯20とプーリ溝30との相対的な滑りが防止され、歯先部21や歯底部25等のプーリとの接触部分がプーリとの間で摩耗してベルトが損傷を受けるということがない。従って、歯付ベルトAとプーリAとの組合せによる歯付ベルト伝動システムAは耐久性に優れたものとなる。
【0049】
また、動力伝達部23と溝側壁部33の平面部33bとの間の隙間40(バックラッシュ)は歯元部24の方向に向かって漸次大きくなっているので、ベルト歯20がプーリ溝30に噛み合い且つ歯付ベルト及びプーリが稼働した際、ベルトの稼働方向側の動力伝達部23が溝側壁部33の平面部33bに接触していくにしたがって隙間40(バックラッシュ)は徐々に消失することとなる。このときベルト歯20も徐々に弾性的な変形をしながらプーリ溝30に接触することとなり、このベルト歯20の弾性変形によってベルト歯20がプーリ溝30から受ける応力の一部が負担される。従って、従来技術のようにベルト歯20の歯元部24への応力集中が軽減され、ベルト歯20の耐歯欠け性向上が図られる。そして、隙間40(バックラッシュ)が歯元部24に向かうにしたがって漸次大きくなっているので、ベルト歯20にかかる応力は徐々に増大するものとなり、ベルト歯に過大な応力が急激にかかるということがない。
【0050】
さらに、隙間40(バックラッシュ)が消滅し、その部分でベルト歯20とプーリ溝30が隙間なく接触することとなり、ベルト歯20がプーリ溝30から受ける応力は動力伝達部23及び歯元部24の全面で分担して負担することとなり、歯元部24への応力集中が軽減される。
【0051】
また、ベルト側面における歯元部24の輪郭を形成する円弧の曲率半径Rbをベルト歯高さHに対して42.7%の長さとしているので、歯元部24にかかる応力の大きさとベルト歯20の弾性変形性とのバランスがとられ、曲率半径Rbが短すぎるために歯元部24の面積が小さくなって歯元部24にかかる応力が過大となったり、曲率半径Rbが長すぎるためにベルト歯20の両歯元部24間の幅が大きくなってベルト歯20の弾性変形が阻害されるということがない。
【0052】
また、プーリ側断面における溝開口部34の輪郭を形成する円弧の曲率半径Rbpを曲率半径Rbに対して78.4%としているので、ベルト歯20とプーリ溝30との噛み合い性と歯元部24にかかる応力の大きさとのバランスがとられる。すなわち、曲率半径Rbpが短すぎて両溝開口部34間が狭くなってプーリ溝30からベルト歯20が出る際に該溝開口部34にベルト歯が接触したり、曲率半径Rbpが長すぎて歯付ベルトA及びプーリAが稼働したときに歯元部24と溝開口部34との十分な接触が得られず、歯元部24と溝開口部34の接触部でベルト歯20にかかる応力を分担させることができないといったことがない。
【0053】
上記の如く、ベルト歯20がプーリ溝30に噛み合い且つ歯付ベルトAとプーリAが稼働した際に、ベルト歯20とプーリ溝30との間の隙間40(バックラッシュ)を徐々に消失させ、ベルト歯20の弾性変形によってベルト歯20にかかる応力の一部をこの弾性変形で負担させることにより歯元部24への応力の集中を軽減し、ベルト歯20の耐歯欠け性が向上する。従って、かかる観点からも歯付ベルトAはプーリAとの組合せによる歯付ベルト伝動システムAは耐久性に優れたものとなる。
【0054】
<実施例>
−モータリング耐久試験−
上記実施形態1に係る歯付ベルトA及びプーリAの組合せによる歯付ベルト伝動システムを実施例とした。一方、図9〜11に示す従来例に係る歯付ベルト及びプーリの組合せによる歯付ベルト伝動システムを比較例とした。なお、従来例に係るベルト歯及びプーリ溝の各部の寸法は以下の通りである。
・従来例に係る歯付ベルトのベルト歯及びプーリのプーリ溝の各部の寸法
r =5.10mm r =5.40mm
=0.80mm rtp =0.40mm
=0.80mm rbp =0.75mm
w =5.20mm r =4.04mm
ベルト歯高さ=2.93mm プーリ溝深さ=2.83mm
PLD =0.686
そして、それぞれの歯付ベルト及びプーリを直列4気筒の自動車用エンジンのオーバーヘッドカム駆動に適用し、ベルト歯が欠けるまでベルトを走行させた。試験に供したベルトはベルト歯のピッチが8mmでベルト幅は20mmのものを用い、駆動プーリの回転数は4000rpmとした。上記オーバーヘッドカム駆動は、クランクシャフトに取り付けられた駆動プーリとカムシャフトに取り付けられた従動プーリとに、図5に示すようなベルト歯とプーリ溝との噛み合い状態を実現するように歯付ベルトを巻き掛け、駆動プーリを回転させることにより従動プーリを回転させるものである。そして、バルブがカムの作用で周期的に押される際、カムはバルブに取り付けられたスプリングの作用によって周期的な抵抗力を受ける。その周期的な抵抗力がカムシャフトに取り付けられた従動プーリに作用することにより、歯付ベルトにかかる負荷((ベルトの稼働する方向にかかる力)−(逆方向にかかる力))も変動する。本試験では、歯付ベルトにかかる負荷の最大値が981Nとなるように設定して走行試験を実施した。
【0055】
試験後の各ベルトの歯側の表面について、実施例の歯付ベルトAでは帆布の著しい摩耗は見られなかったが、比較例の歯付ベルトでは帆布の表面が著しく摩耗していた。
【0056】
各ベルトのベルト歯が欠けるまでの時間については表1に示した。
【0057】
【表1】
Figure 0004460681
【0058】
上記の試験後のベルト表面の摩耗状態及び表1から明らかなように、実施例は比較例に比べ著しく高い耐久性を示した。すなわち、ベルト歯の動力伝達部の一部がプーリ溝の溝側壁部で拘束されるので、ベルト伝動時にベルトに負荷が変動するようなことがあってもベルト歯とプーリ溝との相対移動が防がれ、ベルト表面の帆布の摩耗が防止されるということが明らかとなった。加えて、ベルト歯とプーリ溝との間の隙間(バックラッシュ)を徐々に消失するようにし、ベルト歯の弾性変形によってベルト歯にかかる応力の一部をこの弾性変形で負担することにより歯元部への応力の集中が防がれるということも確認された。
【0059】
−台上負荷耐久試験−
上記実施例及び比較例に係る歯付ベルト伝動システムをベルトに定常負荷がかかる条件である台上負荷耐久試験に適用し、ベルト歯が欠けるまで走行試験を実施した。試験機のレイアウトは、図6に示すように周縁に21箇所のプーリ溝が設けられた駆動プーリ61と周縁に42箇所のプーリ溝が設けられた従動プーリ62とベルト背面を押すアイドラプーリ63とで構成され、これらに歯付ベルト64を巻き掛けて走行試験を実施した。なお、試験に供したベルトはベルト歯のピッチが8mmであり、ベルト幅は10mmとした。そして、ベルト取付時のベルトにかかる張力を216Nとなるようにし、ベルト走行時にベルトにかかる負荷は550Nとなるようにした。各ベルトのベルト歯が欠けるまでの時間について表2に示した。
【0060】
【表2】
Figure 0004460681
【0061】
表2から明らかなように、負荷の変動を伴わない定常負荷の条件においても、実施例は比較例に比べて著しく耐久性に優れることがわかる。本試験においては負荷の変動は伴わないので、ベルト歯とプーリ溝との間の隙間(バックラッシュ)を徐々に消失するようにして、ベルト歯の弾性変形によってベルト歯にかかる応力の一部をこの弾性変形で負担させることにより歯元部への応力の集中が防がれるという上記モータリング試験の効果が再確認された。
【0062】
(実施形態2)
図7は、本発明の実施形態2に係る歯付ベルト伝動システムBに使用される歯付ベルトBのベルト歯20がプーリBのプーリ溝30に噛み合い且つ歯付ベルトB及びプーリBが静止した状態をベルト側面から示した図である。なお、ベルト歯、プーリ溝及び隙間(バックラッシュ)については、上記実施形態1の場合と同様の符号を用いて示した。歯付ベルトBのベルト側面におけるベルト歯20の輪郭は、歯付ベルトAのベルト側面におけるベルト歯の輪郭において歯先肩部を設けずにベルト歯両側の動力伝達部端を結合して歯先部を形成させたものである。また、プーリBも同様にプーリ側断面におけるプーリ溝30の輪郭は、プーリAのプーリ側断面におけるプーリ溝の輪郭において溝底縁部を設けずに溝側壁部端を結合して溝底部を形成させたものである。そして、ベルト側面における歯先部の輪郭とプーリ側断面における溝底部の輪郭は略同一である。その他の点については歯付ベルトB及びプーリBは、歯付ベルトA及びプーリAと同一の構成を有する。
【0063】
上記歯付ベルト伝動システムBにおいてもベルト歯20がプーリ溝30に噛み合い且つ歯付ベルトB及びプーリBが静止した状態で、動力伝達部の一部が溝側壁部と接触し、その接触端から歯元側に向かって徐々に大きくなる隙間40(バックラッシュ)が存在する。従って、上記実施形態1と同様、ベルト歯20とプーリ溝30との間の相対的な滑りが防止されるとともに歯元部への応力の集中が回避され、歯付ベルト伝動システムBは耐久性に優れたものとなる。
【0064】
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3に係る歯付ベルト伝動システムCに使用される歯付ベルトCのベルト歯20とプーリCのプーリ溝30が噛み合い且つ歯付ベルトC及びプーリCが静止した状態をベルト側面から示した図である。なお、ベルト歯、プーリ溝及び隙間(バックラッシュ)については、上記実施形態1の場合と同様の符号を用いて示した。歯付ベルトCのベルト側面におけるベルト歯20の輪郭は、歯付ベルトAのベルト側面におけるベルト歯の輪郭において歯先肩部を設けずにベルト歯両側の動力伝達部端を円弧で結合して歯先部を形成させたものである。また、プーリCも同様にプーリ側断面におけるプーリ溝30の輪郭は、プーリAのプーリ側断面におけるプーリ溝の輪郭において溝底縁部を設けずに溝側壁部端を円弧で結合して溝底部を形成させたものである。そして、ベルト側面における歯先部の輪郭とプーリ側断面における溝底部の輪郭は略同一である。その他の点については歯付ベルトC及びプーリCは、歯付ベルトA及びプーリAと同一の構成を有する。
【0065】
上記歯付ベルト伝動システムCにおいてもベルト歯20がプーリ溝30に噛み合い且つ歯付ベルトC及びプーリCが静止した状態で、動力伝達部の一部が溝側壁部と接触し、その接触端から歯元側に向かって徐々に大きくなる隙間40(バックラッシュ)が存在する。従って、上記実施形態1と同様、ベルト歯20とプーリ溝30との間の相対的な滑りが防止されるとともに歯元部への応力の集中が回避され、歯付ベルト伝動システムCは耐久性に優れたものとなる。
【0066】
さらに、歯先部が平面である場合に比べて歯先部の表面積が広くなるため、該歯先部に対応する溝底部との間で大きな摩擦抵抗を得ることができる。これによって、ベルト伝動時にベルトにかかる負荷が変動するような場合でもベルト歯20とプーリ溝30との相対的な滑りがさらに一層効果的に防止される。
【0067】
(その他の実施形態)
本発明が適用される実施形態としては上記のものに限られるものではなく、歯先部の形状が他の形状のものであってもよい。また、ベルト側面における動力伝達部の輪郭は円弧に限られず、直線状であってもよい。さらに、プーリ側断面における溝側壁部の輪郭は円弧と線分からなるものに限られず、円弧状または直線状のものであってもよい。また、ベルト歯がベルト幅方向に設けられている場合のみならず、斜めに設けられたはす歯も含まれる。すなわち、本発明の実施形態には、丸歯、台形歯等の種々の形態の歯形を有する歯付ベルト及びそれに対応するプーリ溝を有するプーリとの組合せが含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 歯付ベルトAの斜視図である。
【図2】 歯付ベルトAのベルト歯の側面図である。
【図3】 プーリAのプーリ溝側断面におけるプーリ溝の側面図である。
【図4】 歯付ベルトAのベルト歯とプーリAのプーリ溝とが噛み合った状態をベルト側面側から示した図である。
【図5】 歯付ベルトAをプーリAに巻き掛けた状態におけるベルト歯とプーリ溝の噛み合い状態をベルト側面側から示した図である。
【図6】 実施例2に係る台上負荷耐久試験の試験機のレイアウトを示す図である。
【図7】 歯付ベルトBのベルト歯とプーリBのプーリ溝とが噛み合った状態をベルト側面側から示した図である。
【図8】 歯付ベルトCのベルト歯とプーリCのプーリ溝とが噛み合った状態をベルト側面側から示した図である。
【図9】 従来例に係る歯付ベルトのベルト歯の側面図である。
【図10】 従来例に係るプーリのプーリ溝側断面におけるプーリ溝の側面図である。
【図11】 従来例に係る歯付ベルトのベルト歯と従来例に係るプーリのプーリ溝とが噛み合った状態をベルト側面側から示した図である。
【符号の説明】
10 歯付ベルトA
11 歯ゴム部
12 背ゴム部
13 帆布
14 心線
20 ベルト歯
21 歯先部
22 歯先肩部
23 動力伝達部
24 歯元部
25 歯底部
30 プーリ溝
31 溝底部
32 溝底縁部
33 溝側壁部
34 溝開口部
35 プーリランド部
61 駆動プーリ
62 従動プーリ
63 アイドラプーリ
64 歯付ベルト
a ベルト歯
b 歯先部
c 歯先肩部
d 動力伝達部
e 歯元部
f 歯底部
g プーリ溝
h 溝底部
i 溝底縁部
j 溝側壁部
k 溝開口部
l プーリランド部
m 隙間(バックラッシュ)

Claims (6)

  1. ベルト長手方向にベルト歯が所定ピッチで設けられた歯付ベルトと、該ベルト歯と噛み合うように周縁にプーリ溝が所定ピッチで設けられたプーリとを備えた歯付ベルト伝動システムにおいて、
    前記ベルト歯は、ベルト側面における輪郭が直線または曲線である歯先部と、該輪郭が直線または曲線である2箇所の動力伝達部と、該輪郭がベルトランドラインの一部を形成する歯底部に繋がる2箇所の歯元部とを有し、
    前記プーリ溝は、前記歯先部に対応する溝底部と、前記動力伝達部に対応する2箇所の溝側壁部と、前記歯底部に対応するプーリランド部に繋がり且つ前記歯元部に対応する2箇所の溝開口部とを有し、
    前記ベルト歯と前記プーリ溝とが噛み合った状態で、該ベルト歯両側の各動力伝達部が該プーリ溝のそれぞれ対応する溝側壁部と接触する部分を有し、
    前記ベルト歯と前記プーリ溝とが噛み合い且つ前記歯付ベルト及び前記プーリが静止した状態で、該ベルト歯の少なくとも一方の動力伝達部と該プーリ溝の該動力伝達部に対応する溝側壁部との間のピッチラインと平行な方向における間隔が該ベルト歯の歯元部に向かうにしたがって漸次大きくなる隙間が存在し、
    前記ベルト歯と前記プーリ溝とが噛み合い且つ該ベルト歯の前記隙間を有する側の方向に前記歯付ベルト及び前記プーリが稼働した状態で、該隙間は前記動力伝達部が前記溝側壁部に接触していくにしたがって徐々に消失することを特徴とする歯付ベルト伝動システム。
  2. 請求項1記載の歯付ベルト伝動システムにおいて、
    ベルト歯がプーリ溝に噛み合い且つ歯付ベルト及びプーリが静止した状態で、該ベルト歯両側の各動力伝達部における10%以上75%以下の面積が該プーリ溝のそれぞれ対応する溝側壁部と接触することを特徴とする歯付ベルト伝動システム。
  3. 請求項1または請求項2記載の歯付ベルト伝動システムにおいて、
    プーリ溝は、プーリ溝の一側の溝側壁部と対向する他側の溝側壁部との間の間隔が溝底部から溝開口部に向かうにしたがって広くなるように形成され且つプーリのプーリ軸に垂直な方向の断面であるプーリ側断面における前記プーリ溝の溝側壁部の輪郭は、該プーリ溝の下方から延びる円弧と該円弧と接する線分とにより形成されていることを特徴とする歯付ベルト伝動システム。
  4. 請求項3記載の歯付ベルト伝動システムにおいて、
    プーリ溝側断面におけるプーリ溝の溝側壁部の輪郭を形成する円弧の弧長は該輪郭の他の一部を形成する線分の長さの10%以上300%以下であることを特徴とする歯付ベルト伝動システム。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一に記載された歯付ベルト伝動システムにおいて、
    ベルト側面におけるベルト歯の歯元部の輪郭は、曲率中心をベルト本体外部に有し且つベルトランドラインからベルト歯の先端までの最短の長さであるベルト歯高さの20%以上50%以下の長さを曲率半径Rbとする円弧であり、
    プーリのプーリ軸に垂直な方向の断面であるプーリ側断面におけるプーリ溝の溝開口部の輪郭は、曲率中心をプーリ本体内部に有し且つ前記曲率半径Rbの68%以上100%以下の長さを曲率半径Rbpとする円弧であることを特徴とする歯付ベルト伝動システム。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一に記載された歯付ベルト伝動システムにおいて、
    プーリの最外部を連結して形成された円周からプーリ溝の底までの最短の長さであるプーリ溝深さは、ベルトランドラインからベルト歯の先端までの最短の長さであるベルト歯高さの98%以上103%以下の長さであり且つベルト側面における該ベルト歯の歯先部の輪郭とプーリのプーリ軸に垂直な方向の断面であるプーリ側断面における該プーリ溝の溝底部の輪郭とが略同一であることを特徴とする歯付ベルト伝動システム。
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