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JP4322947B2 - Pll回路およびその設計方法 - Google Patents

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JP4322947B2 JP2007526732A JP2007526732A JP4322947B2 JP 4322947 B2 JP4322947 B2 JP 4322947B2 JP 2007526732 A JP2007526732 A JP 2007526732A JP 2007526732 A JP2007526732 A JP 2007526732A JP 4322947 B2 JP4322947 B2 JP 4322947B2
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Description

この発明は、基準クロック信号と比較クロック信号との位相差に応じた出力クロック信号を発生するPLL回路およびその設計方法に関するものである。
従来のPLL回路においては、位相比較を実行した出力信号が、高電圧レベル矩形波信号の時間幅と、低電圧レベル矩形波信号の時間幅との時間差が、位相差に比例しており、位相差なしの場合、高電圧レベルと低電圧レベルの矩形波信号時間幅が等しくなる位相比較器を装備し、以前、必要とされてきたループフィルタを省略し、以前のPLL回路でループフィルタが搭載されていた部分に位相比較回路からの出力信号波形が矩形を保持するように働く波形整形回路を装備している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−40227号公報
従来のPLL回路は以上のように構成されているので、基準クロック信号と比較クロック信号との位相差については、その位相比較周期での位相差が無くなるものの、基準クロック信号と比較クロック信号との周波数差については、位相比較周期内での比較クロック信号の周波数、即ち、電圧制御発振器の出力クロック信号の周波数が変動する課題があった。
また、従来のPLL回路の設計方法では、出力クロック信号の周波数が変動するため、周波数の引込み過程を数式化するのが困難となるなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、定常状態における出力周波数変動が小さいPLL回路を得ることを目的とする。
また、この発明は回路の応答解析が容易で高性能なPLL回路を設計可能なPLL回路の設計方法を得ることを目的とする。
この発明に係るPLL回路は、基準クロック信号と比較クロック信号との位相比較を基準クロック信号の周期毎に実行し、基準レベルを中間値とし且つ位相の進みまたは遅れに応じた高電圧レベルまたは低電圧レベルを持ち、位相差に応じたパルス幅となるような矩形波信号を出力する位相比較器と、位相比較器から出力される矩形波信号を基準クロック信号の周期毎に平均化し、その平均値に応じた電圧値を出力する平均化器と、電圧−周波数特性が線形な特性を有する範囲で使用され、平均化器から出力される電圧値に応じた周波数の出力クロック信号を生成する電圧制御発振器とを備えたものである。

このことによって、このPLL回路の位相同期確立後には、平均化器による平均値は、定常の基準レベルとなる。したがって、電圧制御発振器により生成される出力クロック信号は、その基準レベルに応じて出力周波数変動を小さくすることができる効果がある。
この発明の実施の形態1によるPLL回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるVCOの入力電圧−出力周波数特性を示す特性図である。 この発明の実施の形態1による位相比較器、平均化器および電圧ラッチ回路の基本動作を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1による位相比較器、平均化器および電圧ラッチ回路の基本動作を示す波形図である。 この発明の実施の形態2による位相比較器、平均化器および電圧ラッチ回路の基本動作を示す波形図である。 この発明の実施の形態3によるPLL回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるPLL回路を示す構成図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるPLL回路を示す構成図であり、図において、位相比較器2は、基準クロック信号入力端子1から入力される基準クロック信号frと、帰還される比較クロック信号fpとの位相比較を、その基準クロック信号frの周期毎に実行し、基準レベルVnを中間値とし且つ位相の進みまたは遅れに応じた高電圧レベルVHと低電圧レベルVLの2値を持ち、位相差にそれら高電圧レベルVHと低電圧レベルVLのパルス幅が比例し、位相差なしの場合にはそれら高電圧レベルVHと低電圧レベルVLのパルス幅が等しくなるような矩形波信号を出力するものである。
平均化器3は、位相比較器2から出力される矩形波信号を基準クロック信号frの周期毎に平均化し、その平均値を出力するものである。
電圧ラッチ回路4は、平均化器3から出力される電圧値を基準クロック信号frに同期して読み出すと共に出力し、次の基準クロック信号frが入力されるまでその電圧値を出力保持するものである。
VCO(電圧制御発振器)5は、電圧−周波数特性が線形な特性を有する範囲で使用され、電圧ラッチ回路4から出力される電圧値の中間値(Vn)が周波数制御可能な電圧範囲の中間値(Vn)に設定され、電圧ラッチ回路4から出力される電圧値に応じた周波数の出力クロック信号を生成し、出力クロック信号出力端子6から出力するものである。
クロック分周器7は、VCO5により生成される出力クロック信号をN分周(Nは自然数)した信号を比較クロック信号fpとして位相比較器2に帰還するものである。
図2はこの発明の実施の形態1によるVCOの入力電圧−出力周波数特性を示す特性図であり、VCO5の入力電圧−出力周波数特性は図2に示すとおり線形な特性を有する範囲で使用されるものとする。図2において、出力周波数のf0からの変化分gは入力電圧vの関数g(v)となるとすると、
図2の特性図より、
|VH−Vn|=|VL−Vn|=E(定数)
g(VH−Vn)=−g(VL−Vn)=df,g(0)=0 (1)
となることが明らかである。
即ち、
df=G(定数) (2)
である。
したがって、VCO5の電圧対周波数感度Kは、
K=G/E(定数) (3)
であり、このKを用いて、VCO5への入力がVn+xの時の出力周波数yを表すと、
y=f0+g(x)=f0+Kx (4)
となる。
なお、定常状態での周波数の関係は、f0=N×fr、且つ、fr=fpである。この時、Nは自然数を含む正の仮分数である。
図3はこの発明の実施の形態1による位相比較器、平均化器および電圧ラッチ回路の基本動作を示すタイミングチャート、図4はこの発明の実施の形態1による位相比較器、平均化器および電圧ラッチ回路の基本動作を示す波形図である。
次に動作について説明する。
図1において、まず、基準クロック信号入力端子1より入力された基準クロック信号frは、位相比較器2に入力される。また、VCO5からの出力クロック信号はクロック分周器7で1/Nに分周され、それを比較クロック信号fpとして、位相比較器2に出力される。
次に、位相比較器2では、入力された基準クロック信号frと比較クロック信号fpとの位相比較を実行し、その位相差に高電圧レベルVHと低電圧レベルVLとのパルス幅を合わせた矩形波信号を位相差検出信号として出力する。
ここで、位相比較器2の出力を次のように仮定する。
高電圧レベルVHは、基準レベルVnより高い電位であり、低電圧レベルVLは、基準レベルVnより低い電位である。また、高電圧レベルVHおよび低電圧レベルVLは、各々と基準レベルVnとの差の絶対値が等しく、符号が異なる電位となるものとする。
即ち、
VH−Vn=E(定数) (5)
VL−Vn=−E(定数) (6)
である。但し、E>0とする。
ここで、平均化器3に入力される位相比較器2の出力には、基準クロック信号frの1周期分の間に付加あるいは削減すべき位相差が、矩形波信号の高電圧レベルVHのパルス幅、または低電圧レベルVLのパルス幅として読取ることができ、平均化器3では、その位相差を、基準クロック信号frの1周期分で時間平均し出力する。
電圧ラッチ回路4では、平均化器3の出力値をLOAD信号入力タイミングでラッチ保持し、これをVCO5への制御電圧入力とする。
これら、位相比較器2、平均化器3および電圧ラッチ回路4の基本動作例を図3に示す。図3においては、平均化器3で時間平均する基準クロック信号frの1周期分は、基準クロック信号frの立下りから次の立下りまでの時間である。また、電圧ラッチ回路4でのラッチのタイミングを示すLOAD信号入力についても、基準クロック信号frの立下りであり、電圧ラッチ回路4は、次の立下りでLOAD信号が入力されるまで、先のLOAD信号入力時点での入力電圧値を出力として保持する。
この電圧ラッチ回路4からの制御電圧によってVCO5からの出力クロック信号は、一つはPLL回路からの出力として、クロック信号出力端子6から外部に出力され、もう一方は、分岐してクロック分周器7に出力され、N分周された比較クロック信号fpとして、再び位相比較器2にフィードバックされる。
この実施の形態1に係るPLL回路は、位相同期確立後には、位相比較器2の出力は、高電圧レベルVHのパルス幅と、低電圧レベルVLのパルス幅とが一致し、平均化器3による基準クロック信号fr周期分での時間平均は、基準レベルVnとなり、これを受けた電圧ラッチ回路4の出力も、定常なVCO5の基準レベルVnとなる。したがって、VCO5からの出力、即ち、PLL回路の出力クロック信号の周波数は、変動の少ないクロック出力となることが予測できる。
さて、この実施の形態1では、PLLとしての動作を伝達関数で記述するのではなく、基準クロック信号frの1周期分の位相調整量の数列として扱う。例えば、位相比較器2で比較クロック信号fpが基準クロック信号frよりθだけ位相が進んでいるのを検出した場合、また、位相比較器2で比較クロック信号fpが基準クロック信号frよりθだけ位相が遅れているのを検出した場合、その検出信号波形は図4となる。ここで、Vnの位置を基準線として、この矩形波信号の高電圧レベルVHと低電圧レベルVLとを見た時、図2の入力電圧−出力周波数特性から、図4に示すように、高電圧レベルVHは位相を進める要素、低電圧レベルVLは位相を遅らせる要素となる。
そして、基準クロック信号frに対して比較クロック信号fpのθの位相遅れを検出した場合、位相比較器2の出力は基準クロック信号frの1周期分において、図4の区間T0に示す位相を進める要素が位相を遅らせる要素より大きい状態になっており、これを平均化器3によって、基準クロック信号frの1周期分で時間平均値に変換し、次いで電圧ラッチ回路4によって、この時間平均値を図4の区間T1の間、VCO5への制御電圧入力として保持する。このようにして、基準クロック信号frと比較クロック信号fpの位相差θに比例した量だけ比較クロック信号fpの位相を進ませることができる。
また、基準クロック信号frに対して比較クロック信号fpのθの位相進みを検出した場合、位相比較器2の出力は基準クロック信号frの1周期分において、図4の区間T2に示す位相を進める要素が位相を遅らせる要素より小さい状態になっており、これを平均化器3によって、基準クロック信号frの1周期分で時間平均値に変換し、次いで電圧ラッチ回路4によって、この時間平均値を図4の区間T3の間、VCO5への制御電圧入力として保持する。このようにして、基準クロック信号frと比較クロック信号fpの位相差θに比例した量だけ比較クロック信号fpの位相を遅らせることができる。
これらの回路動作を定量的に記述する数式モデルを作った。
時刻t=0における基準クロック信号frと比較クロック信号fpとの位相差をθとすると、時刻t>0における位相差ψ(t)は、次式(7)で与えられる。
Figure 0004322947
ここで、基準クロック信号frの周期をTとする(即ち、基準クロック信号frの周波数がf0であるから、T=1/f0)
ところで、時刻t=(n−1)Tにおける基準クロック信号frと比較クロック信号fpとの位相差(基準クロック信号frの位相から比較クロック信号fpの位相を引いたもの)をθn-1、時刻t=nTにおける基準クロック信号frと比較クロック信号fpとの位相差をθnとして、nT<t<(n+1)Tの間に、VCO5に入力される制御電圧v(t)は、ステップ関数U(t)
Figure 0004322947
を用いると、比較クロック信号fpが基準クロック信号frより位相が遅れている(θn-1>0)場合、次式(9)となる。
Figure 0004322947
これは、
Figure 0004322947
と同値である。
g(v)に上記v(t)を代入して、gを時間tの関数に変換すると、
Figure 0004322947
同様にして、比較クロック信号fpが基準クロック信号frより位相が進んでいる(θn-1<0)場合ついて、gと時間tとの関数を求めると、上式(11)と全く同じになる。
したがって、nT<t≦(n+1)Tにおける周波数変化量g(t)は、(θn-1>0)と(θn-1<0)との両方の場合をステップ関数を用いて表現すると、次式(12)となる。
Figure 0004322947
これを用いて、t=(n+1)Tの時の位相差θn+1が計算できて、
Figure 0004322947
これより、
Figure 0004322947
という漸化式になり、これが、周期T毎の位相差変化を表す数式モデルとなる。
また、上式より求まるθn-1を用いて、上記g(t)より、周期T毎の周波数変化も解かる。
ところで、この数列の収束条件が、この実施の形態1のPLL回路のロックアップ条件でもあり、
Figure 0004322947
でなければならない。
逆に、上記条件を満足すれば、初期(時刻t=0)位相差θが如何なる値であろうとも必ずロックアップすることを意味している。
つまり、この実施の形態1の数式モデルを用いれば、実施の形態1のPLL回路のステップ位相入力に対する応答動作が、位相差と周波数との変化を共に把握でき、さらに、ロックアップ時間の設計も可能となる。
このように、実施の形態1のPLL回路によれば、位相同期確立後は、VCO5の入力としては定常な基準レベルVnのみなので、PLL回路としての出力クロック信号の周波数は変動の少ない状態となる。
また、位相収束条件
|θn|<ε (εは位相同期確立後の許容位相差の最大値) (16)
が決まれば、これを満たすnから収束速度も直ちに算出可能で、n×Tである、という従来のPLL回路の長所は踏襲されている。
以上のように、この実施の形態1によれば、このPLL回路の位相同期確立後には、平均化器3による平均値は、定常の基準レベルとなる。したがって、VCO5により生成される出力クロック信号は、その基準レベルVnに応じて出力周波数変動を小さくすることができる。
また、電圧ラッチ回路4を設けることにより、このPLL回路の位相同期確立後におけるVCO5に入力される基準レベルVnをより一定にし、出力周波数変動をより小さくすることができる。
さらに、基準クロック信号frを唯一のクロック信号にしたので、2種類の基準クロック信号を取り扱うことなく、回路構成を容易にすることができる。
さらに、PLL回路の応答に、数列によって表現された数式モデルを用いたことにより、PLL回路のステップ位相入力に対する応答動作が、位相差および周波数の変化について共に把握でき、さらに、ロックアップ時間の設計も可能となる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2による位相比較器、平均化器および電圧ラッチ回路の基本動作を示す波形図である。
図において、位相比較器2は、基準クロック信号入力端子1から入力される基準クロック信号frと、帰還される比較クロック信号fpとの位相比較を、その基準クロック信号frの周期毎に実行し、基準レベルVnを中間値とし且つ位相の進みまたは遅れに応じた高電圧レベルVHと低電圧レベルVLの2値を持ち、位相差にそれら高電圧レベルVHと低電圧レベルVLのパルス幅が比例し、位相差なしの場合にはそれら高電圧レベルVHおよび低電圧レベルVLのパルス幅が無くなるような矩形波信号を出力するものである。
すなわち、上記実施の形態1による位相比較器2では、図4に示したように、比較クロック信号fpが基準クロック信号frより位相θ遅れている場合に、高電圧レベルVH(位相を進める要素)はその位相θ分だけ広くしたパルス幅とすると共に低電圧レベルVL(位相を遅らせる要素)はその位相θ分だけ狭くしたパルス幅とし、比較クロック信号fpが基準クロック信号frより位相θ進んでいる場合に、高電圧レベルVH(位相を進める要素)はその位相θ分だけ狭くしたパルス幅とすると共に低電圧レベルVL(位相を遅らせる要素)はその位相θ分だけ広くしたパルス幅とした。
この実施の形態2による位相比較器2では、図5に示したように、比較クロック信号fpが基準クロック信号frより位相θ遅れている場合に、高電圧レベルVH(位相を進める要素)はその位相θ分だけのパルス幅とし、比較クロック信号fpが基準クロック信号frより位相θ進んでいる場合に、低電圧レベルVL(位相を遅らせる要素)はその位相θ分だけのパルス幅とするものである。
この実施の形態2においても、平均化器3は、位相比較器2から出力される矩形波信号を基準クロック信号frの周期毎に平均化し、その平均値を出力し、電圧ラッチ回路4は、平均化器3から出力される電圧値を基準クロック信号frに同期して読み出すと共に出力し、次の基準クロック信号frが入力されるまでその電圧値を出力保持する。
以上のように、この実施の形態2によれば、このPLL回路の位相同期確立後には、平均化器3による平均値は、定常の基準レベルとなる。したがって、VCO5により生成される出力クロック信号は、その基準レベルVnに応じて出力周波数変動を小さくすることができる。
また、電圧ラッチ回路4を設けることにより、このPLL回路の位相同期確立後におけるVCO5に入力される基準レベルVnをより一定にし、出力周波数変動をより小さくすることができる。
なお、収束条件は、「実施の形態1」と同様に算出すると
Figure 0004322947
である。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3によるPLL回路を示す構成図であり、図において、発振器8は、位相比較器2に入力される基準クロック信号frとは異なる基準クロック信号faを発振するものである。その他の構成については図1と同様である。
上記実施の形態1による平均化器3では、位相比較器2から出力される矩形波信号を基準クロック信号frの周期毎に平均化し、その平均値を出力し、電圧ラッチ回路4は、平均化器3から出力される電圧値を基準クロック信号frに同期して読み出すと共に出力し、次の基準クロック信号frが入力されるまでその電圧値を出力保持した。
この実施の形態3による平均化器3では、位相比較器2から出力される矩形波信号を基準クロック信号frとは異なる基準クロック信号faの周期毎に平均化し、その平均値を出力し、電圧ラッチ回路4は、平均化器3から出力される電圧値を基準クロック信号frとは異なる基準クロック信号faに同期して読み出すと共に出力し、次の基準クロック信号faが入力されるまでその電圧値を出力保持するようにするものである。
以上のように、この実施の形態3によれば、平均化器3および電圧ラッチ回路4を、位相比較器2に入力される基準クロック信号frとは異なる基準クロック信号faに同期して処理するようにしたので、位相比較器2に入力される基準クロック信号frと、平均化器3および電圧ラッチ回路4に入力される基準クロック信号faとが互いに依存し合うことなく、互いに独立して取り扱うことができ、回路設計の自由度を増やすことができる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4によるPLL回路を示す構成図であり、図において、切り替え回路9は、平均化器3および電圧ラッチ回路4に入力される基準クロック信号を、位相比較器2に入力される基準クロック信号frと同一とするか、または、異なる基準クロック信号faとするかを切り替え自在にしたものである。その他の構成については図1と同様である。
上記実施の形態3による平均化器3および電圧ラッチ回路4では、発振器8による基準クロック信号faに同期して処理しなくてはならず、基準クロック信号の選択の余地は無かったが、この実施の形態4による平均化器3および電圧ラッチ回路4では、切り替え回路9により、位相比較器2に入力される基準クロック信号frとするか、または、発振器8による基準クロック信号faとするか選択することができ、基準クロック信号に選択の余地を持たせることができる。
以上のように、この実施の形態4によれば、平均化器3および電圧ラッチ回路4に入力される基準クロック信号を、位相比較器2に入力される基準クロック信号frと同一とするか、または、異なる基準クロック信号faとするかを切り替え自在にした切り替え回路9を設けたので、回路構成に応じて基準クロック信号をどのように設定するか適宜選択することができる。
以上のように、この発明に係るPLL回路は、例えば、携帯電話の基地局等に適用可能なものである。

Claims (5)

  1. 基準クロック信号と比較クロック信号との位相比較をその基準クロック信号の周期毎に実行し、基準レベルを中間値とし且つ位相の進みまたは遅れに応じた高電圧レベルまたは低電圧レベルを持ち、位相差に応じたパルス幅となるような矩形波信号を出力する位相比較器と、
    上記位相比較器から出力される矩形波信号を基準クロック信号の周期毎に平均化し、その平均値に応じた電圧値を出力する平均化器と、
    電圧−周波数特性が線形な特性を有する範囲で使用され、上記平均化器から出力される電圧値に応じた周波数の出力クロック信号を生成する電圧制御発振器とを備え、
    上記電圧制御発振器により生成される出力クロック信号をN分周(Nは自然数)した信号を比較クロック信号として上記位相比較器に帰還することを特徴とするPLL回路。
  2. 平均化器から出力される電圧値を基準クロック信号に同期して読み出すと共に電圧制御発振器に出力し、次の基準クロック信号が入力されるまでその電圧値を出力保持する電圧ラッチ回路を備えたことを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  3. 平均化器および電圧ラッチ回路は、
    位相比較器に入力される基準クロック信号とは異なる基準クロック信号に同期して処理することを特徴とする請求項2記載のPLL回路。
  4. 平均化器および電圧ラッチ回路に入力される基準クロック信号を、位相比較器に入力される基準クロック信号と同一とするか、または、異なる基準クロック信号とするかを切り替え自在にした切り替え回路を備えたことを特徴とする請求項2記載のPLL回路。
  5. 請求項1記載のPLL回路の応答に、数列によって表現された数式モデルを用いたことを特徴とするPLL回路の設計方法。
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