JP4313015B2 - ラベル貼付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は商品を搬送する商品用コンベヤの搬送面により支持された商品にラベルを貼付するラベル貼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のラベル貼付装置では、搬送される商品に対して、ラベルの貼付タイミングを合わせるために発行済のラベルを一旦待機させた後、ラベルの貼付動作を開始している。かかる待機の方法としては、プラテンローラと印字ヘッドとの間に当該発行済のラベルを挟み付けたり(たとえば、特許文献1参照)、発行済のラベルの前端を貼付ローラ上の爪に当接させることにより行う。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−80619号公報 (第2−5頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ラベルプリンタから発行されたラベルを一旦、停止させるため処理能力がいま一つ向上しない。また、プラテンローラと印字ヘッドとの間に当該発行済のラベルを挟み付けると、印字できない領域が発生する。一方、爪で待機させる場合には、ラベルに塗布された接着剤が爪に付着し、爪が汚れる。
【0005】
したがって、本発明の目的は、処理能力を向上させると共に、印字不可能な領域を無くし、かつ、装置の汚れを防止し得るラベル貼付装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のラベル貼付装置は、商品を搬送する商品用コンベヤの搬送面により支持された商品にラベルを貼付するラベル貼付装置であって、ラベルを印字して発行するラベルプリンタと、発行されたラベルを搬送して商品に貼付するラベル貼付手段と、商品コンベヤ上で商品を検知するセンサと、センサが商品を検知してからラベル貼付位置に到着するまでの時間を演算する演算手段または記憶する記憶手段と、演算手段または記憶手段により演算または記憶された商品到着時間に基づいて前記ラベルプリンタのラベルの印字開始タイミング、ならびに、前記ラベル貼付手段の動作を制御して、ラベルの印字開始後ラベルを貼付するまでの間にラベルを待機させることなくラベルを商品に貼付させる制御手段と、を備えてなる。
【0007】
すなわち、時間T0、T1、T2およびT3を下記のように定義すると、
T0:センサが商品を検知した後、当該商品が前記ラベル貼付位置に到着するまでの商品到着時間
T1:センサが商品を検知してから前記ラベルの印字開始までの開始時間
T2:ラベルを印字するのに要する印字時間
T3:発行(印字)されたラベルを前記貼付位置まで搬送する搬送時間
前記時間T1〜T3の総和時間ΣT=(T1+T2+T3)は、前記商品到着時間T0に合致する。
【0008】
前記印字時間T2は、商品についての印字量やラベルの長さによって変動する。したがって、本発明では、開始時間T1および/または搬送時間T3を制御することにより、総和時間ΣTを商品到着時間T0に合致させることができる。
【0009】
ところで、ラベルの搬送速度は、商品の搬送速度に近似した速度ないし同じ速度になるので、大きく変化させることはできない。一方、ラベルの搬送時間T3は、ラベルの搬送速度が一定であっても、印字して発行されたラベル長により変動する。したがって、前記開始時間T1を商品ごとに求めて制御することにより、総和時間ΣTを商品到着時間T0に合致させるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
本発明のラベル貼付装置は、商品の上面にラベルを貼付する上貼装置と、商品の下面にラベルを貼付する下貼装置のうち、何れの装置にも適用できるが、以下の説明では、前記下貼装置に適用した場合を例示して説明する。また、以下の説明では、商品MがトレーTに載置されて搬送されるが、商品Mは商品Mを指す場合と、トレーTを指す場合とがある。
【0011】
全体構成:
図1に示すように、トレーT内に載置された商品Mは上流側の第1コンベヤ(商品用コンベヤ)101と、下流側の第2コンベヤ(商品用コンベヤ)105によって搬送される。前記両コンベヤ101,105の間にはラベルコンベヤ(ラベル貼付手段)1が設けられている。
後述するように、ラベルプリンタ30により印字されて発行されたラベルLは、前記ラベルコンベヤ1によって搬送され、トレーTの下面に貼付される。
【0012】
ラベルプリンタ30:
前記ラベルプリンタ30は、巻出ローラ31と巻取ローラ32とを有する。巻出ローラ31には、たとえば台紙の上に多数のラベルを有する印字用紙RL が装着されている。印字用紙RL が巻出ローラ31から巻き出されると、図2のプラテンローラ33において印字ヘッド34により、ラベルL上に所定の印字がなされる。その後、印字用紙RL が剥離棒35により折り返されて台紙RからラベルLが剥離されてラベルLが発行されると共に、台紙Rが巻取ローラ32(図1)に巻き取られる。この際、ラベルLの貼付面(接着剤の付着した面)を上方に向けた状態で、ラベルLは発行される。
【0013】
図2に示すように、第1コンベヤ101と第2コンベヤ105との間には、つまり、両コンベヤ101,105の搬送面の切間Sの下方には、ラベルコンベヤ1が配設されている。前記ラベルコンベヤ1はラベルプリンタ30から発行されたラベルLを受け取り、該ラベルLをラベルコンベヤ1の傾斜面10に沿って前記切間Sに向って斜め上方に移送し、前記切間Sから飛び出させるものである。飛び出した前記ラベルLは、ラベル貼付位置Pにおいて商品Mの下面に接触し、貼付される。
前記ラベルコンベヤ1のコンベヤベルト11は、たとえば多数本のロープで形成されていたり、あるいは、多数の孔を有する網状物で形成されており、ブロア2による吸引力が傾斜面10上のラベルLに働くようになっている。前記ラベルコンベヤ1の下側はブロア2による吸引力が働くように、吸引室3に臨んでいる。なお、ブロア2は両コンベヤ101,105の駆動中に常時エアーを吸引している。
【0014】
本装置には、ラベルLにエアを吹きつける第1〜第3ノズル21〜23が設けられている。このエアーの吹付力により、図2のラベルLが剥離棒35の部分において、台紙Rから容易かつスムースに剥がれて搬送されると共に、図3に示すように、ラベルLの貼付面がトレーTの下面に押し付けられて、トレーTに貼着される。
【0015】
商品検出器51:
図1に示す前記第1コンベヤ101の上方には、商品Mを検知するための商品検出器51が設けられている。前記商品検出器51は、たとえば、光センサからなり、第1コンベヤ101上の商品Mを検出すると、後述するマイコン10に商品検出信号を送る。
【0016】
制御の構成:
図4に示すように、本装置は、マイコン(マイクロコンピュータ)10を備えている。マイコン10には、前記商品検出器51、第1コンベヤ101、第2コンベヤ102、ラベルプリンタ30、ラベルコンベヤ1、タッチスクリーン13、ストロークキー部14およびローカル制御装置17などが、図示しないインターフェイスを介して接続されている。マイコン10は、該マイコン10に接続された各機器の制御を行うと共に、ラベルLを商品Mに貼付させる制御手段を構成している。
【0017】
前記マイコン10は、CPU(演算手段)11およびメモリ(記憶手段)12を備えている。前記CPU11は、計時を行うタイマ11aを備えている。
前記メモリ12は、商品情報記憶部12a、トレー情報記憶部12bおよびラベル情報記憶部12cを備えている。
【0018】
図5(a)に示すように、前記商品情報記憶部12aには、商品の呼出No. ごとに、品名、単価、印字時間T2、ラベル位置f、トレーNo. およびラベルNo. などが互いに関連付けられて記憶されている。
印字時間T2は、ラベルプリンタ30がラベルLを印字するのに要する時間である。前記印字時間T2は、品名や価格などからなる印字内容(たとえば、印字文字数など)と、ラベルプリンタ30の印字速度によって算出される。印字時間T2は、前記品名や価格などに基づいて予め算出された値が記憶される。
図7に示すように、ラベル位置f(f1〜f3)は、トレーTの前端から、トレーTに貼付されるラベルLの前端部までの距離である。
【0019】
前記トレー情報記憶部12bには、トレーNo. ごとに、当該トレーの奥行、幅および高さなどが互いに関連付けられて記憶されている。
前記ラベル情報記憶部12cには、ラベルNo. ごとに、当該ラベルの長さおよび幅などが互いに関連付けられて記憶されている。
なお、メモリ12には、搬送時間T3および後述する検出距離aが予め記憶されている。搬送時間T3は、ラベルコンベヤ1によってラベルLの搬送に要する搬送時間である。
【0020】
前記タッチスクリーン13は、たとえば、液晶画面のようなディスプレイ画面に種々の情報やメニューなどを表示する表示手段を構成していると共に、該表示の一部をタッチすることによって入力や設定を行う入力手段を構成している。したがって、タッチスクリーン13は、表示手段を構成している一方、前記キーストローク部14と共に入力手段を構成している。
前記各記憶部12a,12b,12cには、タッチスクリーン13やキーストローク部14を用いて、予め所定の値が入力されている。
【0021】
ラベルの貼付原理:
つぎに、本発明のラベルの貼付原理について説明する。
図6に示すように、前記商品検出器51(図1)が商品Mを検出すると、前記開始時間T1経過後、印字開始タイミングT11において前記ラベルプリンタ30がラベルLの印字を開始する。ラベルLの印字に要する印字時間T2が経過した後、ラベルLの搬送開始タイミングT12において、前記発行されたラベルLが前記ラベルコンベヤ1によって搬送される。前記ラベルLの搬送に要する搬送時間T3経過後、到着タイミングT13において前記トレーTの下面にラベルLの前端部が貼付され、ラベルLの貼着が開始される。
【0022】
ここで、前記商品Mの検出から到着タイミングT13に到るまでの総和時間ΣTは、以下の▲1▼式によって算出される。
総和時間ΣT=開始時間T1+印字時間T2+搬送時間T3……▲1▼
したがって、前記商品検出器51が商品Mを検出してから、当該商品Mが前記ラベル貼付位置P2に到着するまでの時間を商品到着時間T0とすると、前記総和時間ΣTが当該商品到着時間T0に一致するように制御することにより、商品Mの任意の位置にラベルLを貼付することが可能である。
【0023】
そこで、以下のように、開始時間T1、印字時間T2および搬送時間T3を求め、それぞれの値に基づいて本装置の制御を行う。
前記印字時間T2は、印字内容とラベルプリンタ30の能力に基づいて求められる。したがって、印字時間T2は印字内容に応じて一義的に決定される。
搬送時間T3は、ラベルコンベヤ1のラベルLの搬送速度に基づいて求められる。なお、本実施形態では、ラベルLの搬送速度は、商品用コンベヤ101,105の搬送速度と同一ないし近似した速度に設定することとする。そのため、搬送時間T3は前記商品用コンベヤ101,105の搬送速度に応じて一義的に決定される。
【0024】
したがって、開始時間T1を商品ごとに算出して制御することにより、総和時間ΣTを商品到着時間T0に合致させることが可能である。
前記開始時間T1を算出するには、まず、商品到着時間T0の算出を行う。
図7(a),(b),(c)に示すように、トレーTの大きさや、トレーTにおけるラベルLの貼付箇所によって、商品Mが検出されてから前記ラベル貼付位置P2に進むまでの貼付距離D(D1〜D3)が異なる。前記貼付距離Dは、商品検出器51による商品検出位置P1からラベル貼付位置P2までの検出距離aに、前記ラベル位置f(f1〜f3)を加算することにより算出できる。したがって、前記商品到着時間T0は以下の▲2▼式によって算出される。
商品到着時間T0=(検出距離a+ラベル位置f)÷商品搬送速度……▲2▼
【0025】
つぎに、図6の開始時間T1を以下の▲3▼式によって算出する。
開始時間T1=商品到着時間T0−印字時間T2−搬送時間T3……▲3▼
したがって、前記商品検出器51による商品検出から、当該算出された開始時間T1後にラベルの発行を開始すれば、印字時間T2および搬送時間T3を経て、ラベルLを商品Mの所定の位置に貼付することが可能である。
【0026】
ラベルの貼付方法:
まず、オペレータが所定の操作を行い、処理を行う商品の指定を行った後、本装置をスタートさせると、図4の前記CPU11が前記各記憶部12a,12b,12cから当該商品に関連付けられた記憶内容を読み出す。
CPU11は、前記記憶内容に基づき、前述の▲2▼式および▲3▼式を用いて開始時間T1を算出する。
【0027】
前記商品検出器51が、前記第1コンベヤ101上を搬送される商品Mを検出すると、商品検出信号をマイコン10に送信する。前記マイコン10が商品検出信号を受信すると、前記タイマ11aが計時を開始する。タイマ11aの計時に基づき、CPU11が前記開始時間T1が経過したと判別した時点を印字開始タイミングT11として、前記ラベルプリンタ30にラベルLの印字を開始させる。その後、印字時間T2後に印字されて発行されたラベルLは、前記ラベルコンベヤ1によって搬送され、搬送時間T3後にラベル貼付位置P2からラベルLが飛び出す。一方、前記商品用コンベヤ101,105は、商品Mの搬送を続け、前記ラベル貼付位置P2から飛び出したラベルLが該商品Mの下面に当接して貼付される。
【0028】
このように、商品検出器51による商品検出から所定の開始時間T1経過後、ラベルLの印字が開始される。当該ラベルLが発行されると、直ちに該ラベルLの搬送が開始され、そのまま搬送が続けられて商品Mに貼付される。したがって、発行済のラベルLを停止させることなく貼付することができる。そのため、ラベルLを停止させるために、ラベルを挟み付ける必要がないから、印字不可能な領域が無くなる。また、待機用の爪を設ける必要が無いので、装置が汚れるおそれもない。
【0029】
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、トレーTは必ずしも必要ではなく、商品Mのみが搬送されてもよい。また、印字時間T2および搬送時間T3を記憶させておくのではなく、その都度算出してもよい。さらに、予め商品到着時間T0を算出し、当該時間T0を商品ごとにメモリ12に記憶させておいてもよい。
また、ラベルの印字開始までの開始時間T1を一定として、あるいは、当該開始時間T1を変動させると共に、ラベルをラベル貼付位置まで搬送する搬送時間T3を変化させてもよい。この場合、ラベルの搬送速度を変化させてもよい。
また、本発明はラベル貼付手段の構造を限定するものではない。たとえば、ラベルは商品の上面に貼付されてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ラベルの印字開始後からラベルを貼付するまでの間に、ラベルを待機させることなく商品に貼付するので、処理能力を大幅に向上させることができる。
また、プラテンローラと印字ヘッドとの間に当該発行済のラベルを挟み付けたり、爪によってラベルを停止させる必要がないから、印字不可能な領域が生じず、かつ、汚れやすい爪などを設ける必要がないので、装置を清潔に保ことができる。
また、発行されたラベルを一旦停止させると、ラベル貼付の確実性が低下するおそれがあるのに対し、このような問題も生じない。
【0031】
さらに、ラベルの印字開始までの開始時間T1を商品ごとに変化させて、ラベルプリンタの印字開始タイミングを制御すれば、ソフトウェアを変更するだけで種々の商品やラベルに対応可能であり、コストアップを招くことなく処理能力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるラベル貼付装置を示す概略断面図である。
【図2】同装置の動作を示す概略断面図である。
【図3】同装置の動作を示す概略断面図である。
【図4】同装置の機器構成を示す概略構成図である。
【図5】記憶部の記憶内容を示す図表である。
【図6】ラベル貼付のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図7】商品検出位置とラベル貼付位置との関係を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10:制御手段
11:CPU(演算手段)
12:メモリ(記憶手段)
30:ラベルプリンタ
51:商品検出器(センサ)
101:第1コンベヤ(商品用コンベヤ)
105:第2コンベヤ(商品用コンベヤ)
L:ラベル
M:商品
Claims (4)
- 商品を搬送する商品用コンベヤの搬送面により支持された商品にラベルを貼付するラベル貼付装置であって、
ラベルを印字して発行するラベルプリンタと、
発行されたラベルを搬送して商品に貼付するラベル貼付手段と、
商品コンベヤ上で商品を検知するセンサと、
センサが商品を検知してからラベル貼付位置に到着するまでの時間を演算する演算手段または記憶する記憶手段と、
演算手段または記憶手段により演算または記憶された商品到着時間に基づいて前記ラベルプリンタのラベルの印字開始タイミング、ならびに、前記ラベル貼付手段の動作を制御して、ラベルの印字開始後ラベルを貼付するまでの間にラベルを待機させることなくラベルを商品に貼付させる制御手段と、
を備えてなるラベル貼付装置。 - 請求項1において、
前記センサが商品を検知してから前記ラベルの印字開始までの開始時間T1、前記ラベルを印字するのに要する印字時間T2、ならびに、前記発行されたラベルを前記貼付位置まで搬送する搬送時間T3の総和時間ΣT=T1+T2+T3と、
前記センサが商品を検知した後、当該商品が前記ラベル貼付位置に到着するまでの商品到着時間T0とが合致するように、
前記ラベルの印字開始までの開始時間T1を商品ごとに前記制御手段が求めるラベル貼付装置。 - 請求項1もしくは2において、
前記貼付手段によるラベルの搬送速度を商品ごとに前記制御手段が求めるラベル貼付装置。 - 請求項1,2もしくは3において、
前記演算手段または前記記憶手段に所定のパラメータを入力する入力手段を備えたラベル貼付システム。
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