以下、図を参照しながらこの発明によるシステム、装置、方法の一実施の形態について説明する。
[健康運動支援システムの概要]
まず、この実施の形態の健康運動支援システムの概要について説明する。図1は、この実施の形態の健康運動支援システムの概要を説明するための図である。この実施の形態の健康運動支援システムは、この発明によるシステム、装置、方法が適用されて構成されたものである。図1に示すように、この実施の形態の健康運動支援システムは、携帯型音響再生装置(携帯型音楽再生装置)1と、情報処理装置2と、例えばインターネットなどの広域ネットワーク100上に設けられる1つ以上のサービス情報提供装置3とからなっている。
携帯型音響再生装置(以下、単に音響再生装置という。)1は、小型化、軽量化がされた携帯型のものであり、衣服のポケットに入れて、あるいは、ズボンなどのベルトに装着して、あるいは、専用のホルダを用いて腕などに装着するなどして、持ち運びながら(携帯して)利用することができるものである。
したがって、音響再生装置1の使用者は、音響再生装置1で再生される音楽を、例えばヘッドホンやイヤホンなどを用いて聴取しながら、ウォーキング、ジョギング、ランニング、種々のエクササイズなどの運動を行うことができる。そして、後述もするが、音響再生装置1は、使用者がこれから行おうとする運動の目標運動量を運動目標設定条件として受け付けることができるものである。
また、音響再生装置1は、運動時の使用者の運動テンポ等の運動情報を検出し、これを蓄積したり、また、再生した音楽データの履歴情報を蓄積したりすることができるものである。そして、使用者の運動情報や再生した音楽データの履歴情報に基づいて、使用者の運動量を把握し、使用者の運動量が、上述したように受け付けた運動目標設定条件によって示される目標運動量に到達するまでの間において、音楽を再生することができるものである。
また、この実施の形態の音響再生装置1は、USB(Universal serial Bus)バスやIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394バスなどのデジタルインターフェイス、IrDA(Infrared Data Association)規格の赤外線インターフェイス、Bluetoothなどの近距離無線通信インターフェイス、RF(Radio Frequency)信号を用いた無線通信インターフェイス、あるいは、アナログインターフェイスやメモリカードなどの記録媒体などを介して、情報処理装置2との間で相互に情報のやり取りを行うことができるものである。
そして、音響再生装置1は、情報処理装置2との間を上述したインターフェイスのいずれかが用いられて接続することができるようにされ、上述したように、自機に蓄積した運動情報の履歴、音楽データの再生履歴、予め受け付けるようにした目標運動量(運動目標設定条件)などの情報の1つ以上を情報処理装置2に対して提供することができるものである。
情報処理装置2は、音響再生装置1の使用者の自宅などに設置されて用いられるパーソナルコンピュータなどの機器であり、音響再生装置1の場合と同様に、USBバスやIEEE1394バスなどのデジタルインターフェイス、IrDA規格の赤外線インターフェイス、Bluetoothなどの近距離無線通信インターフェイス、RF信号を用いた無線通信インターフェイス、あるいは、アナログインターフェイスやメモリカードなどの記録媒体などのインターフェイスを備え、これらのインターフェイスを介して、音響再生装置1との間で相互にデータの受け渡し(送受)を行うことができるものである。
また、情報処理装置2は、通信機能を備え、例えば、インターネットなどの広域ネットワーク100に接続して、当該広域ネットワーク上に設けられているサービス情報提供装置3に対して要求を送信して、これに応じた情報の提供を受けるなどのことができるものである。
サービス情報提供装置3は、図1にも示したように、例えば、音楽サーバ装置3(1)、運動支援サーバ装置3(2)、健康支援サーバ装置3(3)、ブログサーバ装置3(4)、…などのサーバ装置である。すなわち、この実施の形態において、サービス情報提供装置3は、広域ネットワーク100上に設けられる種々のサーバ装置の総称である。
このように、広域ネットワーク100上に設けられる種々のサービス情報提供装置3のそれぞれは、情報処理装置2からの要求に応じて、要求元の情報処理装置2に対して、要求された情報を提供したり、サービス情報を生成したりするなどのことができるものである。すなわち、サービス情報提供装置3は、有料あるいは無料で、種々のコンテンツデータを提供するコンテンツサーバ装置や、有料あるいは無料で種々の情報を提供する情報提供サーバ装置などである。
そして、この実施の形態の健康運動支援システムは、音響再生装置1のユーザが、当該音響再生装置1により再生される音楽を聴取しながら運動を行った場合に、音響再生装置1においてその運動量を把握するようにし、あるいは、運動量を把握するための例えば運動テンポなどの運動情報の履歴や音楽データの再生履歴などの情報を収集するようにし、これらの情報を情報処理装置2に提供する。
情報処理装置2は、音響再生装置1からの情報に基づいて、使用者の運動量を把握するようにし、この使用者の運動量を示す情報と音響再生装置1の使用者を特定することが可能な識別情報とを含み、所定のサービス情報の提供を要求するためのサービス提供要求を生成して、これを自機の通信機能を用いて、広域ネットワーク100上に設けられている目的とするサービス情報提供装置3に送信する。
なお、サービス提供要求には、目的とする相手先であるサービス情報提供装置を特定するアドレス情報や、当該サービス提供要求の送信元である情報処理装置を特定するアドレス情報などの相互に通信を行うために必要な情報も含まれる。これら相手先や自機のアドレス情報は、この実施の形態においては、情報処理装置2の所定のメモリーなどの記憶部に予め記憶保持されている。
サービス情報提供装置3は、自機宛てのサービス提供要求を受信すると、これに含まれる例えば使用者の運動情報を抽出し、音響再生装置1の使用者の運動量やその累計を把握し、これらの情報に応じて提供可能なサービス情報を生成して、これを要求元の情報処理装置2に返信(送信)する。
情報処理装置2は、サービス情報提供装置3からのサービス情報を受信し、これを出力することにより、情報処理装置2の使用者であって、音響再生装置1の使用者に対して、サービス情報提供装置3から提供を受けたサービス情報を提供する。
そして、サービス情報提供装置3において生成されるサービス情報は、上述もしたように、音響再生装置1の使用者の運動量やその累計に応じて生成されるものであり、運動量が多くなるにしたがって、提供されるサービス情報が異なる場合もある。このため、新たなサービス情報の提供を受けるためには、音響再生装置1の使用者は、音響再生装置1によって再生される音楽を聴取しながら行う運動を継続して行う必要が生じ、音響再生装置1によって再生される音楽を聴取しながら行う運動を継続するように使用者を促すことができるようにされる。
すなわち、音響再生装置1によって再生される音楽を聴取しながら行う運動を継続して行うことにより、有用なサービス情報の提供を受けることができるということがインセンティブとなって、日々行う運動を比較的長期に渡って継続することができるように、音響再生装置1の使用者を促すことができるようにしている。
以下に、この実施の形態の健康運動支援システムを形成する各機器の構成例と動作とについて詳細に説明する。
[携帯型音響再生装置1について]
まず、この実施の形態の健康運動支援システムの音響再生装置1について詳細に説明する。図2は、この実施の形態の音響再生装置1を説明するためのブロック図である。この実施の形態の音響再生装置1は、上述もしたように、携帯型のものであり、小型化、軽量化が図られ、衣服のポケットなどに収納するなどして気軽に持ち運んで利用することができるものである。したがって、ウォーキング、ジョギング、ランニング、各種のエクササイズなどといった種々の運動をしながら音楽を再生して聴取する場合に用いて好適なものである。
図2に示すように、この実施の形態の音響再生装置1は、制御部10、音楽情報記憶装置部21、音楽再生データ生成装置部22、運動情報解析回路23、運動情報センサ24、音声信号出力処理部31、スピーカ32、表示回路33、表示部34、キー操作部41、マイクロホン(図2においてはマイクと記載。)42、音声信号入力処理部43、外部端子51、I/F(インターフェイス)52、記憶装置部53を備えたものである。
制御部10は、この音響再生装置1の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13が、CPUバス14を通じて接続されて構成されたものである。ここで、CPU11は、プログラムを実行し、これに応じて生成される制御信号を各部に供給することによって各部を制御することができるものであり、制御の主体となるものである。ROM12は、CPU11によって実行される種々のプログラムや処理に必要となる種々のデータなどを記憶保持するものである。また、RAM13は、処理の途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域(ワークエリア)として用いられるものである。
音楽情報記憶装置部21は、記録媒体に記録されている音楽データを読み出したり、記録媒体に対して音楽データを書き込んだりする処理を行う装置部分である。記録媒体には、ハードディスク、MD(Mini Disc(登録商標))などの光磁気ディスク、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、半導体メモリー、半導体メモリーが用いられて形成されたICカードメモリー、磁気テープなどの種々のものがあり、記録媒体が例えばハードディスクの場合には、音楽情報記憶装置部21はハードディスクドライブに相当し、記録媒体が光ディスクの場合には、音楽情報記憶装置部21は光ディスクドライブに相当する。
音楽再生データ生成装置部22は、制御部10からの制御に応じて、再生する音楽データ(楽曲データ)についての種々の処理を行うものである。具体的には後述もするが、音楽情報記憶装置部21に記憶されている複数の音楽データの中から再生する音楽データを選択したり、再生する音楽データの再生順序を決定したりするなどの処理を行う部分である。
運動情報解析回路23は、制御部10等からの制御に応じて、使用者の運動に関する解析処理等を行う部分である。後述もするが、運動情報解析回路23は、キー操作部41を通じて入力される使用者の身長、体重、性別などの個人プロフィール情報と、再生された音楽データの再生時間やテンポなどの特性情報に基づいて、音楽データを再生することにより提供された音楽に合わせて使用者が所定の運動を行った場合に、運動量はどれ位かを算出する。
また、運動情報解析回路23は、キー操作部41を通じて目標とする運動量が入力された場合には、入力された運動量の運動を行う場合の運動の強度や運動時間(運動を継続して行うべき時間)などを算出する機能をも有する。また、運動情報解析回路23は、運動情報センサ24からの検出出力の供給を受けて、使用者の実運動量を算出することもできるものである。
なお、図2において、二重線のブロックで示した音楽再生データ生成装置部22、運動情報解析回路23の機能は、制御部10において実行されるプログラムによっても実現することができる。すなわち、音楽再生データ生成装置部22、運動情報解析回路23の機能は、制御部10が機能して実現することも可能である。
運動情報センサ24は、加速度センサ、ショックセンサ、圧力センサ、帯電位センサ、歪みセンサ、測距センサ、電流センサ、温度センサなどの種々のセンサの内の1つ以上を用いて、使用者が運動を行っている場合にこれを検出したり、あるいは、使用者の体温の変化や脈拍の変化などを検出したりするなどのことができるものである。これらの検出出力が、上述もしたように、運動情報解析回路23に供給され、実運動量の算出などに用いられることになる。
この実施の形態において、運動情報センサ24は、例えば、3軸の加速度センサが用いられ、この加速度センサからの検出出力を解析することにより、ウォーキングやジョギング等の動作テンポ(動作のテンポ)を検出することができるようにされている。また、運動情報センサ24として用いられる加速度センサからの検出出力を解析することにより、使用者が行っている運動がウォーキングなのかジョギングなのかのように、行われている運動の種別についても検出することができるようにしている。
音声信号出力処理部31は、この実施の形態の音響再生装置1においては、制御部10を通じて供給される再生対象の音声データ(デジタルデータ)の供給を受けて、これをD/A(Digital/Analog)変換するなどして出力用のアナログ音声信号を形成するものである。音声信号出力処理部31からのアナログ音声信号は、スピーカ32に供給され、スピーカ32からは、これに供給されたアナログ音声信号に応じた音声が放音するようにされる。
なお、図示しないが、音声信号出力処理部31には、音声出力端子が接続するようにされており、これにヘッドホンやイヤホンが接続された場合には、音声信号出力処理部31からのアナログ音声信号が当該音声信号出力端子を通じて、これに接続されたヘッドホンやイヤホンに供給され、ヘッドホンやイヤホンを通じて再生音声を聴取することもできるようにされる。このように、音声出力端子にヘッドホンやイヤホンが接続されている場合には、スピーカ32からは再生音声は放音しないようにされる。
表示回路33は、制御部10からの制御に応じて、表示部34の表示画面に表示する画像を形成するものである。この場合、表示部34は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示素子が用いられたものであり、比較的に大きな表示画面を備え、種々の情報を表示することができるものである。この表示部34の表示画面には、制御部10の制御に応じて、操作ガイダンス、エラーメッセージ、再生音楽のタイトル、その他の種々の文字情報や画像情報等が表示するようにされる。
キー操作部41は、複数の操作キーやファンクションキーを備え、音楽再生の開始や終了、再生する音楽の選択、個人プロフィール情報、目標運動量など、この音響再生装置1に対して与えるべき指示や情報等の入力を受け付ける部分である。また、マイクロホン42は、音声を収音して、これを電気信号に変換して取り込むものである。マイクロホン42によって収音された音声に応じたアナログ音声信号は、音声信号入力処理部43に供給され、ここでA/D(Analog/Digital)変換などが施され、制御部10を通じて音楽情報記憶装置部21の記録媒体に記録するなどのことができるようにされる。
外部端子(外部入出力端子)51は、外部機器との接続端子であり、例えば、他の音響再生装置から音声データの供給を受けて、これを取り込むようにしたり、逆に、この実施の形態の音響再生装置1から他の外部機器に音楽データを供給したりすることができるようにしている。また、音楽データの他、プログラムや種々のデータの入出力も可能である。また、この実施の形態の音響再生装置1の外部端子51は、後述する情報処理装置2との接続端としての機能をも実現するものである。
なお、I/F52は、外部端子を通じて供給を受けたデータをこの実施の形態の音響再生装置1に取り込んで、これを処理することができる形式のデータに変換したり、逆に、他の機器に出力すべきデータから出力可能な形式のデータに変換したりするなどの処理を行うものである。
記憶装置部53は、後述もするが、保存しておくべきデータ、例えば、再生された音声データの識別情報、その音声データの特性情報、使用者の個人プロフィール情報、算出される運動量情報等の種々の情報を記憶保持することができるものである。また、この記憶装置部53に音楽データを記憶させるようにするなどのことももちろん可能である。
なお、記憶装置部53は、上述した音楽情報記憶装置部21と同様に、記録媒体に記録されている種々のデータを読み出したり、記録媒体に対して種々のデータを書き込んだりする処理を行う装置部分である。記録媒体には、ハードディスク、MD(Mini Disc(登録商標))などの光磁気ディスク、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、半導体メモリー、半導体メモリーが用いられて形成されたICカードメモリー、磁気テープなどの種々のものがあり、記録媒体が例えばハードディスクの場合には、記憶装置部53はハードディスクドライバに相当し、記録媒体が光ディスクの場合には、記憶装置部53は光ディスクドライバに相当する。
そして、キー操作部41を通じて受け付ける使用者からの指示入力に応じて、制御部10は各部を制御し、外部端子51及びI/F51を通じて供給を受ける音楽データやその音楽データの総再生時間、テンポ、ジャンル、曲調などの音楽データの特性情報を制御部10を通じて音楽情報記憶装置部21の記録媒体に記録することができるようにされている。
そして、通常は、音楽情報記憶装置部21に音楽データとして記憶保持されている音楽(楽曲)の一覧表が、制御部10によって形成され、これが表示回路33を通じて表示部34の表示画面に表示され、その表示された音楽の一覧表示の中から、キー操作部41を通じて再生する音楽データを選択することにより、その音楽データを再生することができるようにされる。
この場合、制御部10は、キー操作部41を通じて受け付けた音楽データの選択情報を含む再生指示に応じて、音楽情報記憶装置部21から目的とする音楽データを読み出し、これを音声信号出力処理部31に供給する。このように、音声信号出力処理部31に音声データが供給されると、上述もしたように出力用のアナログ音声信号が形成され、スピーカ32、あるいは、図示しない外部出力端子に接続されたヘッドホンやイヤホンを通じて目的とする音楽データを再生して、これにより放音される音楽を聴取することができるようにしている。
また、この実施の形態の音響再生装置1においては、キー操作部41を通じて、使用者の体重、身長、性別、年齢などの個人プロフィール情報を入力することができるようにしている。また、キー操作部41を通じて、これから行おうとする運動の目標運動量(運動目標設定条件)を入力することができるようにしている。
そして、個人プロフィール情報が入力された場合であって、音楽データが再生された場合には、個人プロフィール情報と再生された音楽データの再生時間、テンポなどの特性情報とに基づいて、当該音楽データに応じた音楽に呼応してウォーキングやジョギングなどの所定の運動を行った場合の運動量が運動情報解析回路23で算出される。
そして、使用者が行った運動の運動量が、入力された目標運動量に到達するまでの間において、制御部10は各部を制御し、音楽データを選曲して再生する処理を継続することによって、この実施の形態の音響再生装置1の使用者が、目標とする運動量に到達するまで運動を継続することを支援することができるようにしている。
さらに、この実施の形態の音響再生装置1は、音楽データの再生終了時などにおいて、運動情報解析回路23において算出された運動量情報を、表示回路33を通じて、表示部34に表示し、使用者に提供できるようにしている。このように、使用者が行った運動の量を簡単かつ正確に算出し、これを使用者に提示できるようにすることによって、音楽を聴きながらどのくらい運動すると、どのくらいの運動量になり、どれくらい運動すべきかなど、運動を継続して行う動機付けを示すことができるようにしている。
また、この実施の形態の音響再生装置1の場合には、運動情報センサ24を備えており、この運動情報センサ24を通じて使用者が運動したことを検出した場合には、その検出出力が運動情報解析回路23に供給され、使用者の実運動量を算出することもできる。この実運動量についても、表示部34の表示画面に表示して、使用者に提供することができる。
また、運動を行った場合に、入力された個人プロフィール情報や目標運動量、運動時において運動情報センサ24を通じて検出するようにした使用者の運動テンポ等の運動情報の履歴、再生した音楽データの曲名などの識別情報、再生時間、再生回数、再生テンポ等の再生履歴などを記憶装置部53に記憶保持することができるようにしている。
このように記憶保持するようにした履歴情報は、情報処理装置2を介して、広域ネットワーク100上の目的とするサービス情報提供装置3に送信し、運動量の累計に応じて、サービス情報提供装置3を通じてサービス情報の提供を受けることができるなどの特典を与えることによって、日々行う運動を、1週間、2週間、1ヶ月、2ヶ月と比較的に長期間にわたって継続できるようにインセンティブを与え、当該運動の継続の支援および運動量の管理をも行うことができるようにしている。
[音響再生装置1の外観について]
次に、この実施の形態の音響再生装置1が取り得る代表的な外観の例について説明する。図3は、この実施の形態の音響再生装置1が取り得る代表的な外観の例を説明するための図である。この実施の形態の音響再生装置1が取り得る外観の大きさは、使用者の胸ポケットに入る程度以下の大きさであり、使用者の手のひらに納まる程度以下の大きさとなる。
したがって、この実施の形態の音響再生装置1の大きさは、大きくても図3A、Bに示すように、使用者の胸ポケットに入る程度の大きさとなり、小さい場合には、図3Cに示すように、板状に形成されたチューイングガムを複数枚重ねた程度、あるいは、それよりやや大きい程度の大きさとなる。もちろん、技術の進歩により、更なる小型化や薄型化、軽量化の可能性もある。
そして、図3A、Bのそれぞれは、使用者の胸ポケットに入る程度の大きさに構成した場合のこの実施の形態の音響再生装置1の外観を示しており、図3Aに示すように音響再生装置1の長手方向を使用者に対して上下方向として使用する縦型のものと、図3Bに示すように音響再生装置1の長手方向を使用者に対して左右方向として使用する横型のものとが考えられる。
そして、図3A、Bに示すように、使用者と対向することとなる音響再生装置1の面(前面)には、LCDなどの表示部の表示画面とキー操作部が設けられる。図3Aに示すように、縦型の音響再生装置1の場合には、表示画面34Gの下側部分にキー操作部41が設けられる。もちろん、表示画面34Gとキー操作部41との位置関係を図3Aの場合とは逆にすることもできる。また、縦型の音響再生装置1の場合には、表示画面34Gを音響再生装置1の前面の中央部分に配置し、その上側部分と下側部分との2つの部分にキー操作部41を分けて設けるようにすることも可能である。
また、図3Bに示すように、横型の音響再生装置1の場合には、表示画面34Gの横側部分にキー操作部41が設けられる。もちろん、表示画面34Gとキー操作部41との位置を逆にすることも可能である。すなわち、表示画面34Gとキー操作部41とのうち、いずれかを右側に配置すれば、他方は左側に配置することになる。また、横型の音響再生装置1の場合においても、表示画面34Gを音響再生装置1の前面の中央部分に配置し、その右側部分と左側部分との2つの部分にキー操作部41を分けて設けるようにすることも可能である。
また、キー操作部41としては、図3Aに示すように、押下操作が可能ないわゆる「ボタンキー」のみで構成したり、図3Bに示すように、ダイヤル部41Dを有し、ダイヤル部41D上を指などでなぞる操作と、ダイヤル部41D上の所定の位置の押下操作とが可能なダイヤルとで構成したりすることが可能である。なお、ダイヤル部41Dは、ダイヤル部41D自体を機械的に回動操作が可能なものとすることも可能である。
また、図3Cのように極めて小型に構成した場合には、図3A、Bのように音響再生装置1の前面にキー操作部41を設けることができないので、図3Cに示すように、音響再生装置1の側面部分に回動操作が可能なダイヤルをキー操作部41として設けるようにすれば良い。
また、キー操作部41としては、回動操作と押下操作とが可能ないわゆるジョグダイヤルやいわゆるジョイスティックなどと呼ばれる操作レバーなどを用いるようにしてもよい。また、音響再生装置1が図3A、Bに示したように、表示部の表示画面34Gが比較的に大きな表示領域を有するものである場合には、その表示画面34Gにタッチパネルを貼付し、表示画面34Gに表示される情報とタッチパネルとによってキー操作部41を構成するようにしてもよい。
そして、図3を用いて説明した種々のキー操作部を設けることにより、使用者の名前などの文字や各種の数字、記号などの入力や、カーソルの移動、項目の選択など種々の情報の入力が可能となる。例えば、文字入力の場合には、各ボタンキーに文字を割り当てておいておくことにより、少ない数のボタンキーによって文字入力を行うことが可能である。また、ダイヤルキーを用いる場合には、ダイヤル部をなぞる操作やダイヤル部を回動操作することにより、文字の選択を可能にし、所定のボタンキーの押下操作、あるいは、ダイヤル部の押下操作を決定操作とすることにより、文字の入力が可能となる。
なお、図3に示したものは、外観や操作部の構成例を示したものである。したがって、音響再生装置1は図3に示したものの他にも種々の大きさや形状のものが考えられる。また、キー操作部についても、図3に示したものに限るものではない。例えば、図3A、Bに示した例の場合には、さらに側面部分にダイヤルやジョグダイヤル、あるいは、ボタンキー等を設けることもできる。すなわち、キー操作部としては、ボタンキー、ダイヤル、ジョグダイヤル、タッチパネル、ジョイスティック、スライド式の操作スイッチなどの種々の操作部を組み合わせて構成することができる。
[音響再生装置1の動作(音響再生方法)について]
次に、この実施の形態の音響再生装置1の動作について、図4、図5のフローチャートを参照しながら説明する。なお、必要に応じて、図6(個人プロフィール取得例を説明するための図)、図7、図8(目標運動量取得例を説明するための図)、図9(再生可能な楽曲の一覧リストである楽曲情報リストの一例を説明するための図)、図10(プレイリストの生成例を説明するための図)、図11(再生中表示の例を説明するための図)、図12(運動量情報の表示例を説明するための図)、図13(記憶保持する履歴情報の一例を説明するための図)をも参照しながら、この実施の形態の音響再生装置1の動作について説明する。
図4、図5は、この実施の形態の音響再生装置1において、運動を行う使用者が聴取する音楽データを再生する場合の動作を説明するためのフローチャートである。この実施の形態の音響再生装置1を通じて音楽データを再生することにより提供される音楽を聴取しながら、ウォーキングやジョギング等の運動を行うとする当該音響再生装置1の使用者が、当該音響再生装置1に電源を投入すると、この実施の形態の音響再生装置1の制御部10は、図4、図5に示す処理を実行し、使用者からの個人プロフィール情報の入力を受け付けて、これを取得する(ステップS101)。
このステップS101においては、例えば、図6Aに示すような個人プロフィール情報の入力画面を表示し、キー操作部41を通じて使用者からの入力を受け付ける。この例の場合、図6Aに示したように、使用者の、名前、性別、年齢、身長、体重等の使用者の運動量を算出するために必要になる個人プロフィール情報の入力を受け付ける。
そして、制御部10は、個人プロフィール情報の入力を受け付けると、例えば、図6Bに示すように、使用者の名前、性別、年齢、身長、体重、及び、受け付けた身長と体重から算出されるBMI(Body Mass Index:体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗で求められる体容積指数)や肥満度からなる確認画面を表示部34の画面34Gに表示して、確認入力を求め、正しくない場合には図6Aに示した入力画面に戻って、修正入力を行うこともできるようにしている。なお、図4においては、このような個人プロフィール情報の修正処理をも含めて、ステップS101の処理として示している。
次に、制御部10は、使用者からの目標運動量の入力を受け付けて、これを取得する(ステップS102)。このステップS102においては、例えば、図7Aに示すような目標運動量の入力画面を表示し、キー操作部41を通じて使用者からの入力を受け付ける。この例の場合、図7Aに示したように、使用者が行うおうとする運動の1回あたりの目標運動時間(ウォーキングやジョギング等の運動をどれ位の時間継続して行うか)と、目標消費カロリー(消費したいカロリー)との入力を受け付ける。
そして、制御部10は、目標運動量の入力を受け付けると、例えば、図7Bに示すように、受け付けた目標運動時間と目標消費カロリーとからなる確認画面を表示部34の画面34Gに表示して、確認入力を求め、正しくない場合には図7Aに示した入力画面に戻って、修正入力を行うこともできるようにしている。
なお、目標運動量の入力は、図7を用いて説明した画面を通じて行うものに限るものではない。例えば、図8Aに示すように、これから行おうとする運動種別と、その運動時間とを1つ以上入力するようにしてもよい。すなわち、運動種別としては、ウォーキング、ジョギング、ランニングなどのこれから行うとする運動を指定する情報を入力し、その運動の運動時間を入力する。そして、追加か終了かを選択する。
追加が指示された場合には、制御部10は、さらに運動種別と運動時間との入力を受け付けることができるようにされる。このようにすることにより、例えば、ウォーミングアップのために最初にジョギングを5分間行い、次にランニングを20分間行い、次にクールダウンのためにジョギングを5分間行うというように、これから行おうとする運動の種別と運動時間とを細かく指示することができる。
そして、図8Aに示した入力画面において、終了が選択された場合には、制御部10は、図8Bに示すように、図8Aに示した入力画面を通じて受け付けた全ての運動種別と運動時間とを順次に表示して確認できるようにした確認画面を表示部34の表示画面34Gに表示し、確認入力を求め、正しくない場合には図8Aに示した入力画面に戻って、修正入力を行うこともできるようにしている。
このように、目標運動量については種々の入力態様を用意することが可能であり、例えば、ステップS102の処理において、図7に示したように、目標運動時間と目標消費カロリーを入力するのか、図8に示したように、運動種別と運動時間とを入力するのかを選択できるようにしてもよい。
すなわち、図4に示したステップS102の処理においては、どのような形態で目標運動量を入力するかの選択や、目標運動量の入力処理および修正処理をも含めて、一連の目標運動量の取得処理(受付処理)を行うことができるようにしている。
次に、制御部10は、表示回路33を制御して表示部34の表示画面に、いわゆるプレイリストを使用するか否かの選択入力を行うように使用者を促すガイダンス情報を表示し、キー操作部41を通じて、プレイリストを使用して音楽データを再生するか、プレイリストを用いずに音楽データを再生するかの選択入力を受け付ける(ステップS103)。
すなわち、この実施の形態の音響再生装置1は、使用者の指示に応じた条件で、再生する音楽データの一覧リストであるいわゆるプレイリストを生成し、これに基づいて音楽データを再生したり、また、プレイリストを用いずに音楽データを再生したりすることができるものである。
このため、ステップS103において、プレイリストを使用するか否かの選択入力を受け付け、この後に、制御部10は、プレイリストを使用することが選択されたか否かを判断する(ステップS104)。ステップS104の判断処理において、プレイリストを使用することが選択されたと判断したときには、制御部10は、表示回路33を制御して表示部34の表示画面に、プレイリストの作成条件の入力を行うように使用者を促すガイダンス情報を表示し、キー操作部41を通じて、プレイリストの作成条件の入力を受け付ける(ステップS105)。
このステップS105においては、後述もするが、プレイリストを作成するための条件、具体的には、同程度の曲テンポの音楽データ、同じアーティストの音楽データ、同じジャンルの音楽データなどというように、プレイリストの作成条件の入力を受け付ける。そして、制御部10は、プレイリストの作成条件の入力が終了したことの確認入力がされたか否かを判断する(ステップS106)。
ステップS106の判断処理において、確認入力がされていないと判断したときには、制御部10は、ステップS105からの処理を繰り返し、プレイリストの作成条件の入力を受け付けるようにする。ステップS106の判断処理において、確認入力がされたと判断したときには、制御部10は、ステップS105において受け付けたプレイリストの作成条件に基づいて、自機において再生可能な音楽データの中から作成条件に合致した音楽データを選び出し、プレイリストを作成する(ステップS107)。
この実施の形態の音響再生装置1の音楽情報記憶装置部21の記録媒体には、当該音響再生装置1で再生可能な音楽データが多数記憶保持されていると共に、例えば、図9に示すように、再生可能な音楽データを管理するための一覧リスト(楽曲情報リスト)が形成されて記憶保持されている。
図9に示したように、この実施の形態の音響再生装置1の楽曲情報リストは、音楽情報記憶装置部21の記憶媒体に記憶保持されており、再生可能な音楽データのそれぞれ毎に、曲名、曲テンポ、長さ(演奏時間)、ジャンル、演者(アーティスト)等の情報からなるものであり、プレイリスト作成の元情報となると共に、この楽曲情報リストに基づいて、再生可能な音楽データの一覧表示を表示回路33を介して表示部34の表示画面34に行って、再生する音楽データの選択を受け付けるための元情報にもなるものである。
そして、ステップS107において、制御部10は、図9に示した楽曲情報リストから、ステップS105において受け付けたプレイリストの作成条件に従って音楽データを選び出し、プレイリストを作成する。例えば、「曲テンポが81±1BPMの音楽データ」という作成条件が入力された場合には、図10Aに示すように、図9に示した楽曲情報リストの中から曲テンポが80、81、82の何れかである音楽データを選び出し、これらからなるプレイリストを作成する。また、「ジャンルがPOPの音楽データ」という作成条件が入力された場合には、図10Bに示すように、図9に示した楽曲情報リストの中からジャンルがPOPの音楽データを選び出し、これらからなるプレイリストを作成する。
そして、プレイリストを作成した後においては、制御部10は、表示回路33を制御して表示部34の表示画面に、選曲、再生方法の選択入力を行うように使用者を促すガイダンス情報を表示し、キー操作部41を通じて、選曲、再生方法の選択入力を受け付ける(ステップS108)。
このステップS108の処理は、順番に再生するのか、シャッフルしてランダムに再生するのかの指示や、作成されたプレイリストに登録された音楽データ毎の再生回数や、プレイリストに登録された音楽データの中からさらに再生する音楽データの指示(逆に再生しない音楽データの指示)を受け付ける。このステップS108の処理の後に、図5に示すステップS110の処理に進む。
また、ステップS104の判断処理において、プレイリストを使用しないことが選択されたと判断したときには、制御部10は、楽曲情報リストに登録されている音楽データを順番に再生するのか、シャッフルしてランダムに再生するのかの指示や、再生する楽曲の選択指示など、プレイリストを用いない場合の再生する音楽データを特定し、その再生方法を指定する種々の指示の入力を受け付ける(ステップS109)。このステップS109の処理の後に、図5に示すステップS110の処理に進む。
そして、この実施の形態の音響再生装置1の制御部10は、プレイリストを使用することが指示されている場合には、ステップS107において作成したプレイリストとステップS108において受け付けた使用者からの指示に応じて、また、プレイリストを使用しないことが指示されている場合においては、ステップS109において受け付けた使用者からの指示に応じて、再生する音楽データを選択し、これを再生する処理を開始する(ステップS110)。
また、ステップS110の処理においては、例えば、図11に示すように、再生中の音楽データの曲名、アーティスト名(演者)、ジャンル、テンポ等の再生中の音楽データについての情報を表示部34の表示画面34Gに表示し、使用者に通知することができるようにしている。なお、再生中の音楽データについての情報は、図9を用いて説明した楽曲情報リストの情報が用いられる。
なお、運動の種類や運動の強度は、例えば後述するステップS112の処理などにおいて算出されるものである。このため、この実施の形態の音響再生装置1において、ステップS110の処理においては、運動の種類や運動の強度はまだ表示しないようにされる。
この後、この実施の形態の音響再生装置1の制御部10は、後述するように、ステップS113の判断処理において、使用者の運動量が目標運動量に到達したと判断されるまでの間においては、使用者からの指示に応じて、音楽データの順次の選択と再生とを継続させる(ステップS111)。
すなわち、ステップS111の処理においては、ステップS110からの処理の継続処理であり、音楽データの再生処理を継続して行い、1曲分の音楽データの再生が終了した場合であって、プレイリストを使用することが指示されている場合には、ステップS107において作成したプレイリストとステップS108において受け付けた使用者からの指示に応じて、また、プレイリストを使用しないことが指示されている場合においては、ステップS109において受け付けた使用者からの指示に応じて、再生する音楽データを選択し、これを再生する処理を継続して行う。
そして、この実施の形態の音響再生装置1の制御部10は、運動情報センサ24を通じて検出される使用者の運動情報を運動情報解析回路23において解析することにより得られる情報や、再生された音楽データの曲テンポ(再生テンポ)や演奏時間等をも考慮して、それまでの使用者の運動量(運動を開始してからの運動量の累積値)を算出する(ステップS112)。
具体的には、上述もしたように、この実施の形態の音響再生装置1が備える運動情報センサ24は、3軸の加速度センサによって構成されるものである。そこで、運動情報解析回路23は、運動情報センサ24からの検出出力(検出波形)のピーク値の周期を検出したり、検出出力の自己相関を算出してその周期性を検出したり、あるいは、周波数スペクトラム解析を行って、その周期性を検出したりすることによって、使用者の動作テンポを検出することができる。もちろん、この他の方式を用いて、使用者の動作テンポを検出するようにしてもよい。
このようにして検出した動作テンポや音楽データの再生時間を考慮することによって、詳しくは後述するが、走行距離(運動距離)や消費エネルギーなどの使用者の運動量を算出することができる。なお、ここで算出する使用者の運動量は、上述もしたように、運動を開始してからの運動量の累積値であるので、前回までの運動量の累計を記憶保持しておき、ステップS112の処理においては、例えば、5秒おき、10秒おきなどというように、所定の時間間隔ごとに運動量を算出し、これを記憶保持している運動量の累計に加算することによって、最新の運動量の累計を算出するようにすればよい。
なお、図9を用いて説明したように、楽曲情報リストは曲テンポを示す情報をも備えており、使用者の実運動テンポを検出することなく、再生された音楽データの曲テンポを使用者の運動テンポとみなして、これを用いることによって使用者の運動量を算出するようにすることもできる。
また、この実施の形態においては、運動情報センサ24として3軸の加速度センサを用いているので、ステップS112の処理において、その鉛直方向の加速度成分の大きさに基づいて、使用者が行っている運動が、例えば、ウォーキングなのか、ジョギングなのかなどの運動の種類を判別するようにしている。すなわち、詳しくは後述もするが、ウォーキングとジョギングとでは衝撃の大きさが2倍から3倍ほどジョギングの方が大きいことが知られている。このことを利用し、加速度センサからの検出出力の鉛直方向の振幅の大きさによって、使用者が行っている運動が、少なくともウォーキングなのかジョギングなのかを判別するようにしている。
さらに、この実施の形態の音響再生装置1においては、ステップS112の処理において、算出した動作テンポと運動の種類とに基づいて、使用者が行っている運動の強度を示す情報として、METS(Metabolic Equivalents)値を求めるようにしている。このMETS値の算出については、詳しくは後述するが、水平移動要素と垂直移動要素とにより求められる運動時酸素摂取量を、予め求められる安静時の酸素消費量で割り算して求められる値であり、このMETS値を用いて使用者の消費エネルギーを算出することもできるものである。
そして、この実施の形態の音響再生装置1の制御部10は、ステップS112において算出した使用者の運動量が、ステップS102において受け付けた目標運動量に到達したか否かを判断する(ステップS113)。ステップS113の判断処理において、算出した使用者の運動量が目標運動量に到達していないと判断したときには、ステップS111からの処理を繰り返すようにする。
ステップS113の判断処理において、算出した使用者の運動量が目標運動量に到達したと判断したときには、この実施の形態の音響再生装置1の制御部10は、音楽情報記憶装置部21、音楽再生データ生成装置部22、音声信号出力処理部31などの音声信号の再生系の各部を制御し、音楽データの再生処理を終了させる(ステップS114)。
次に、音響再生装置1の制御部10は、運動情報の履歴や再生楽曲情報の履歴などからなる運動実施履歴や運動目標設定履歴を例えば記憶装置部53の記録媒体に保存する(ステップS115)。図13は、ステップS115において、音響再生装置1の記憶装置部53の記録媒体に記憶保持するようにする履歴情報の一例を説明するための図である。
図13Aは、運動目標設定履歴の一例であり、図4に示したステップS102において受け付けた使用者からの目標運動量に基づいて形成される履歴情報であり、例えば、図7を用いて説明したように、目標運動量として運動時間と消費カロリーとを入力した場合には、図13Aの下段に示したように、何回目の運動目標設定条件(目標運動量)であるかを示す情報、設定日時を示す情報(図13Aにおいては、YY(年)MM(月)DD(日)HH(時)MM(分)で示した情報)、運動時間(図13Aにおいては25分と示した情報)、消費カロリー(図13Aにおいては770calと示した情報)が運動目標設定履歴として記憶装置部53の記録媒体に記録される。
また、図8を用いて説明したように、行おうとする運動種別と運動時間とを入力した場合には、図13Aの上段に示したように、何回目の運動目標設定条件(目標運動量)であるかを示す情報と、設定日時を示す情報(図13Aにおいては、YY(年)MM(月)DD(日)HH(時)MM(分)で示した情報)、ジョギング5分+ランニング20分+ジョギング5分というように、運動種別とその目標実行時間とからなる情報が運動目標設定履歴として記憶装置部53の記録媒体に記録される。
図13Bは、運動実施履歴の一例であり、図13Bに示すように、再生された音楽データと、使用者が行った運動についての情報(運動情報)からなるものである。すなわち、曲名、テンポ(曲テンポ)、演奏時間からなる部分が再生された音楽データについての情報(再生楽曲情報)であり、走行タイプ(設定条件)、運動テンポ(平均)、走行タイプ(検出判定)、歩数(計算値)からなる部分が、使用者が行った運動についての情報(運動情報)である。
そして、運動実施履歴は、図13Bにおいて、履歴第1回、履歴第2回、…というように、図4、図5に示す処理が行われるごとに、別個に管理することが可能な態様で記憶保持するようにされる。履歴第1回、履歴第2回、…というように、別個に管理することができるようにされる運動実施履歴のそれぞれには、作成日時などの情報も自動的に付加されて、そのそれぞれを区別することができるようにされる。
なお、作成日時は、図示しないが、例えばカレンダ機能を備えた時計回路が制御部10に接続するようにされており、制御部10が、その時計回路から現在年月日、現在時刻、現在曜日を取得して、生成した運動実施履歴に付加することができるようにしている。
そして、再生楽曲情報は、図9に示した楽曲情報リストから取得できる情報である。また、運動情報の内、走行タイプ(設定条件)は、ステップS102において受け付けた目標運動量に応じて値であり、運動テンポ(平均)は、運動情報センサ24、運動情報解析回路23を通じて検出した当該音楽データ再生時における運動テンポの平均値である。
また、運動情報の内、走行タイプ(検出判定)は、上述もしたように、運動情報センサ24を通じて検出される使用者の鉛直方向の加速度成分の大きさに基づいて検出し判定するようにしたものであり、使用が行っている運動がウォーキングなのかジョギングなのかを自動判別することによりえられる情報である。また、歩数(計算値)は、演奏時間と運動テンポ(平均)とを乗算することにより得られるものである。
したがって、図13Bに示した運動実施履歴の履歴第1回は、まず、(1)曲テンポが82の曲Aを3分再生し、歩行(ウォーキング)を行うことが設定されているが、実際には、運動テンポが82で歩行(ウォーキング)を246歩行っている。次に、(2)曲テンポが81の曲Cを5分52秒再生し、ジョギングを行うことが設定されているが、実際には、運動テンポは82でジョギングを481歩行っている。次に、(3)曲テンポが120の曲Bを8分再生し、ランニングを行うことが設定されているが、実際には、運動テンポが117でランニングを936歩行っている。というように、再生された音楽データ毎に、その音楽データの再生時において使用者が行った運動に関する情報が記憶保持するようにされたものである。
そして、演奏時間に基づいて、使用者が行った運動時間を把握することができるし、また、運動時間、走行タイプ、歩数などに基づいて消費カロリーなどの運動量を算出して把握することもできるようにしている。
なお、ここでは、図13Bに示したように、再生楽曲情報や運動情報は、再生された音楽データごとに取るようにしたが、これに限るものではない。例えば、実際に使用者が行うようにした運動の種類(走行タイプ)別に、再生楽曲情報や運動情報を取得して運動実施履歴を形成するようにしてもよいし、あるいは、30秒ごと、1分ごと、2分ごと、3分ごと、…などのように、予め決められた時間ごとに、再生楽曲情報や運動情報を取得して、運動実施履歴を形成するようにしてもよい。しかし、図13Bを用いて説明したように、再生された音楽データ毎に、楽曲再生情報や運動情報を取得するようにした場合には、再生楽曲情報を用いた運動量の計算などを行いやすいという利点がある。
そして、ステップS115において、図13を用いて説明したように、履歴情報を記録装置部53の記録媒体に記録した後において、音響再生装置1の制御部10は、今回、使用者が行った運動についての情報(運動情報)を、表示回路33を通じて、表示部34の表示画面に表示し(ステップS116)、この図4、図5に示した処理を終了する。
なお、ステップS116の処理においては、運動時間、歩行距離(移動距離)、平均速度、消費カロリー、脂肪燃焼量といった情報が算出され、これらの情報が、例えば、図12の運動情報の表示例に示したような態様で表示部34の画面34Gに表示されることになる。
このように、この実施の形態の音響再生装置1においては、使用者からの目標運動量の入力を受け付け、使用者の指示に応じて音楽データを再生し、これに応じて運動を行った使用者の運動量などを把握して、使用者の実運動量が目標運動量に到達するまで運動を継続させるようにすることができるものである。
そして、この実施の形態の音響再生装置1は、図13を用いて説明したように、運動目標設定履歴や、再生楽曲情報と運動情報とからなる運動実施履歴を生成し、これを記憶保持することができるものである。この履歴情報が、詳しくは後述するが、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置2を通じて、目的とするサービス情報提供装置としてのサーバ装置に送信され、運動の実施状況などに応じて、サービス情報の提供を受けて、これを情報処理装置2を介して利用することができるようにされる。
また、図4、図5に示した例の場合には、音響再生装置1の使用者が行う運動が、ステップS102において入力された目標運動量に到達した場合に終了するものとして説明したが、例えば、ステップS113の判断処理において、再生停止操作がされたか否かをも判別するようにし、再生停止操作がされた場合にも、ステップS114の処理に進むようにし、このような強制的な再生終了の場合であっても、図13に示した履歴情報を生成して記憶装置部53の記録媒体に記録し、また、運動量を図12に示した態様で表示部34の表示画面34Gに表示して使用者に提示することも可能である。もちろん、ステップS113の判断処理とは別個に、再生停止操作がされたか否かを判別するようにし、再生停止操作がされた場合にステップS114の処理に進むようにしてもよい。
[種々の運動量の算出方法について]
次に、図5に示したステップS112において行われる種々の運動量の算出処理の一例について具体的に説明する。上述もしたように、ここでは、この実施の形態の音響再生装置1によって再生される音楽に合わせて所定の運動を行った場合の種々の運動量を算出する。この算出処理においては、使用者によって入力された体重、身長、年齢、性別などの個人プロフィール情報と、再生した音楽データの再生時間や曲テンポ、あるいは、運動情報センサ24を通じて検出した使用者の運動テンポの平均値などからなる特性情報とに基づいて、使用者が行ったであろう運動の運動量を算出する。
まず、運動時間であるが、これは音楽データの再生時間と同じである。したがって、再生された音楽データの演奏時間(再生時間)を計測して把握しておき、図13Bに示したように、運動実施履歴として記憶保持するようにし、再生した音楽データの演奏時間を合算することによって、使用者の運動時間を算出することができる。
次に、歩行距離(移動距離)であるが、これは、個人プロフィール情報(個人プロファイル情報)と再生された音楽データの特性情報とに基づいて算出することができる。図14は、歩行距離の算出について説明するための図である。図14の(1)式に示すように、ウォーキング時における人間の歩幅は身長の約45パーセントに相当する長さであることが知られている。また、図14の(2)式に示すように、ジョギング時における人間の歩幅は身長の約50パーセントに相当する長さであることが知られている。このため、歩行距離は、図14の(3)式に示すように、使用者が行った運動に応じた歩幅と歩数とを掛け合わせることにより求めることが可能である。
したがって、例えば、図14の最初の例に示したように、身長170cmの人がテンポ120の音楽に合わせて、2分30秒間歩いた(ウォーキングした)場合の歩行距離は、図14の(4)式に示したように、まず、身長×0.45なる演算を行って歩幅を求め、テンポ(1分間あたりの拍数)が120の音楽に合わせてウォーキングしているので、1分間に約120歩(回)歩いているものとして、歩幅に120歩(回)を乗算することにより、1分間あたりの歩行距離が求められ、これに運動時間(運動継続時間)である2分30秒を乗算することにより、図14の(4)に示すように、歩行距離は229.5mであると算出することができる。
また、例えば、図14の二番目の例に示したように、身長170cmの人がテンポ170の音楽に合わせて、2分30秒間走った(ジョギングした)場合の歩行距離(走行距離)は、図14の(5)式に示したように、まず、身長×0.5なる演算を行って歩幅を求め、テンポ(1分間あたりの拍数)が170の音楽に合わせてジョギングしているので、1分間に約170歩(回)歩いているものとして、歩幅に170歩(回)を乗算することにより、1分間あたりの歩行距離が求められ、これに運動時間(運動継続時間)である2分30秒を乗算することにより、図14の(5)式に示すように、歩行距離は361.24mであると算出することができる。
なお、ここでは、曲テンポを用いるようにしたが、図13Bに示した運動実施履歴のように、運動情報センサ24を通じて検出するようにした使用者の実際の運動テンポの平均値を把握している場合には、曲テンポに代えて、この運動テンポ(平均)を用いて、歩行距離を求めるようにしてもよい。なお、本来、ウォーキングの場合には「歩行距離」、ジョギングやランニングなどの場合には「走行距離」と区別することも考えられるが、説明を簡単にするため、ここでは、ウォーキングおよびジョギングのいずれを行った場合にもその移動距離を歩行距離という文言で示すようにしている。
次に、運動時の平均速度であるが、上述のように求めることが可能である運動時間と歩行距離とに基づいて算出可能である。図15は、運動時の移動の平均速度の算出を説明するための図である。速さは、道のり/時間で求めることができるので、平均速度は、図15の(6)式に示すように、歩行距離を運動時間で割り算することにより求めることができる。したがって、3kmを30分で移動した場合の平均速度は、図15の(7)式に示す演算により、時速6km(6km/h)であると算出することができる。
次に、消費カロリー(消費エネルギー)であるが、これには、1分間あたりの消費エネルギーに基づいて算出する方法と、運動ごとに定められる運動強度を示す値であるMETS(Metabolic Equivalents)値を用いて算出する方法とを用いることが可能である。
図16は、1分間当たりの消費エネルギーを用いて消費エネルギーを求める場合について説明するための図である。1分間当たりの消費エネルギーWminは、図16の(8)式に示すように、定数値「35」に運動時の速度を加算して得た値を、定数値「2000」に運動者の体重を掛け算した値で割り算することにより求めることができる。このようにして得られる1分間当たりの消費エネルギーWminに運動総時間(分)を掛け算することにより、当該運動総時間分の運動によって消費された消費エネルギー(消費カロリー)を算出することができる。
そして、図16に示したように、体重が68kgの人が、分速100メートル(100m/min)の速度で60分歩いたときの消費カロリーを求める場合には、まず、図16の(9)式に示すように、1分間当たりの消費エネルギーWminを求める。そして、図16の(10)式に示すように、求めた1分間当たりの消費エネルギーWminに運動総時間である60分を掛け算することによって、この場合の消費エネルギーのトータルを求めることができる。この例の場合の消費エネルギー(消費カロリー)は、275.4kcalである。
また、図17は、運動ごとに定められる運動強度を示す値であるMETS値を用いて消費エネルギーを求める場合について説明するための図である。METS値は、詳しくは後述するが、この実施の形態の音響再生装置1においては、図5に示したステップS112の処理において選択されるものであり、各種の運動毎に予め求められている運動強度を示す値であり、例えば、図17に示すように、ウォーキングであれば、METS値は4〜7、ジョギングであれば、METS値は7〜15が効果的な運動をする場合の値として知られている。
そして、METS値を用いて消費エネルギーを求める場合には、図17の(11)式に示すように、運動者の体重とMESTS値と運動時間とを掛け算することにより求めることができる。例えば、体重60kgの人が、5METSの強度の運動を30分行った場合の消費エネルギー(消費カロリー)は、図17の(12)式に示すように、150kcalと求めることができる。
例えば、図9に示したように、再生可能な楽曲データがあり、曲AのMETS値が「3.5」、曲BのMETS値が「5.0」、曲CのMETS値が「3.5」、曲DのMETS値が「3.0」、曲EのMETS値が「4.0」、曲DのMETS値が「3.5」であり、これら曲A〜曲Fまでの6曲の楽曲を再生し、これに合わせて使用者が運動を行った場合であって、当該使用者の体重が60kgであったとすると、図17の(13)式に示すように、82.095kcalと求めることができる。
なお、図17の(13)式において、最初の値60は使用者の体重であり、カッコ内の計算は、図9に示した曲A〜曲Fまでのそれぞれについて、演奏時間と運動の強度(METS値)とを掛け合わせた値の加算値を求めるためのものであり、最後に割る数である値60は、再生時間を分単位から時間単位に変換するための値(60分)である。
このように、1分間当たりの消費エネルギーを用いることにより、あるいは、運動ごとに定められる運動強度を示す値であるMETS値を用いることにより、運動を行った場合の消費エネルギー(消費カロリー)を求めることができる。図16、図17に示したように、消費エネルギーは、運動者の個人プロフィール情報の1つである体重と、この実施の形態の音響再生装置1においての音楽データの再生時間と同じと考えることが可能な運動時間(運動継続時間)や、この運動時間を用いることによって算出可能な速度などの情報を用いることによって算出することができる。
また、脂肪燃焼量は、図16、図17を用いて説明した消費エネルギーを用いることによって算出することができる。図18は、脂肪燃焼量を求める場合について説明するための図である。図18にも示したように、1kg(キログラム)の脂肪を燃焼させるためには、約7700kcalのエネルギーが消費されることが知られている。
このため、脂肪燃焼量を求めるためには、図18の(14)式に示したように、消費エネルギー(kcal)を1kgの脂肪を燃焼させるために必要なエネルギーである7700kcalで割り算し、さらに単位合わせのために1000g(グラム)を掛け算することによって求めることができる。
そして、図17を用いて説明したように、図9に示した楽曲情報リストに登録された曲A〜曲Fを再生し、これに合わせて運動を行ったときの使用者の消費カロリーは、図17の(13)式で求めたように、82.095kcalであるので、図18の(15)式に示すように、10.66g(グラム)の脂肪が燃焼されたと算出することができる。
このように、運動時間、歩行距離、平均速度、消費エネルギー(消費カロリー)、脂肪燃焼量は、この実施の形態の音響再生装置によって再生される音楽を聴きながら運動を行う使用者の個人プロフィール情報と再生された音楽データの特性情報とに基づいて算出することが可能である。そして、図5に示した処理のステップS112の処理において、図14〜図18を用いて説明した算出処理を行うことによって、ステップS113の判断処理における判断材料となる、運動時間や消費カロリーを求めることができるし、求めた運動量の累計を把握しておくことにより、ステップS116において、図12に示したように表示する使用者が行った運動量の表示を行うことができる。
なお、目標運動量として、図8を用いて説明したように、運動種別と運動時間とを1つ以上入力するようにした場合には、ステップS112においては、上述もしたように、使用者が行っている運動の種別(走行タイプ)を自動判別すると共に、運動の種別(走行タイプ)ごとに運動時間を把握する。
そして、上述のように把握した使用者が行っている運動の種別(走行タイプ)と運動時間とを、目標運動量と入力された運動の種別(設定条件)と目標とする運動時間(設定条件)とを比較していくことにより、先に入力された目標運動量の全てを満足した場合に目標運動量に到達したと判断することができる。
なお、図8を用いて説明したように、運動種別と運動時間とを1つ以上入力するようにした場合であって、例えば、ジョギングを30分間実行することを目標として入力した場合であっても、実際には、15分間ジョギングを行って、5分間ウォーキングした後に、10分間ジョギングを行うといったように、設定した目標の通りに運動を行うことができない場合もある。そこで、ステップS113の判断処理においては、運動時間だけで目標運動量に到達したか否かを判断するようにし、運動実施履歴を図13Bに示したように別途作成するようにすることももちろん可能である。
[METS値について]
ここで、図17を用いて説明した消費エネルギーの算出において用いるようにした運動の強度を示すMETS値について説明する。図19、図20は、METS値について説明するための図である。METS値は、図19の(16)式に示したように、運動時酸素酸素摂取量を安静時酸素摂取量で割り算することによって得られる値である。
図19にも示したように、安静時の酸素消費量(安静時酸素摂取量)を「R」、水平方向に移動を伴うときの酸素摂取量である水平移動要素を「H」、垂直方向に移動を伴うときの酸素摂取量である垂直移動要素を「V」とする。なお、ウォーキング時の水平移動要素は、図19の(18)式に示したように、(0.1×速度)で求めることができ、ランニング時の水平移動要素は、図19の(19)式に示したように、(0.2×速度)で求めることができる。また、垂直運動要素は、図19の(20)式に示したように、(0.9×速度×傾き)で求めることができる。
そして、運動時酸素摂取量は、図19の(17)式に示したように、(R+H+V)として求めることができ、安静時酸素摂取量は、上述もしたようにRで表されるので、METS値は、図19の(16)式にも示したように、(R+H+V)/Rという演算を行うことによって、求めることができるものである。なお、図19にも示したように、1METSは、3.5ml/kg・min(ミリリットル/キログラム・分)の酸素消費量に相当し、安静時の酸素消費量と同じである。
次に、上述したMETS値の具体的な計算例について説明する。図20に示すように、2つの例について考える。まず、時速6km/hのウォーキングのMETS値を算出する場合を考える。図19を用いて説明したように、METS値は、安静時酸素摂取量R、水平移動要素H、垂直移動要素Vが分かれば計算できる。安静時酸素摂取量Rは、図19にも示したように、3.5ml/kg・minであると分かっているので、水平移動要素Hと垂直移動要素Vが分かればMETS値を計算できる。
そして、水平移動要素Hは、ウォーキングの場合、図19の(18)式に示したように、(0.1×分速)で求めることができる。したがって、時速6km/hのウォーキングの場合の分速は、100m/minであるので、水平移動要素Hは、図20の(21)式によって、10.0ml/kg・minであると算出することができる。一方、垂直移動要素Vは、図19の(20)式に示したように、(0.9×分速×傾き)で求められる。しかし、平坦な場所でのウォーキングの場合、運動時において一般に傾きが生じることは無いので、図20の(22)式に示したように、傾き=0rad(%)となり、垂直移動要素Vは0(ゼロ)ということになる。
このようにして求められる、安静時酸素摂取量R、水平移動要素H、垂直移動要素Vを、図20の(23)式に示すように加算することにより、運動時酸素摂取量を求めることができ、これを図20の(24)式に示すように、安静時酸素摂取量Rで割り算することによって、「3.9」というMETS値を求めることができる。すなわち、時速6km/hのウォーキングのMETS値は、「3.9」であることが求められる。
次に、時速10km/hのジョギングのMETS値を算出する場合を考える。この場合にも、上述したウォーキングの場合と同様に、安静時酸素摂取量Rは既に分かっているので、水平移動要素H、垂直移動要素Vが分かればMETS値を算出することができる。そして、時速10km/hのランニング時の分速は、166.7m/minであるので、水平移動要素Hは、図20の(25)式に示すように、33.34ml/kg・minであると算出することができる。
一方、ランニングの場合にも、ウォーキングの場合と同様に、運動時において一般に傾きが生じることは無いので、図20の(26)式に示したように、傾き=0rad(%)となり、垂直移動要素Vは0(ゼロ)ということになる。
このようにして求められる、安静時酸素摂取量R、水平移動要素H、垂直移動要素Vを、図20の(27)式に示すように加算することにより、運動時酸素摂取量を求めることができ、これを図20の(28)式に示すように、安静時酸素摂取量Rで割り算することによって、「10.5」というMETS値を求めることができる。すなわち、時速10km/hのランニングのMETS値は、「10.5」であることが求められる。
このように、運動の種類毎に、その運動を行った場合の運動強度であるMETS値を求めることができる。そして、上述したように求められるMETS値を用いて消費エネルギー求める場合には、図17の(11)式に示したように、体重×METS値×運動時間で求めることができる。
そして、図21に示すように、時速10km/h(分速166.7m/min)で体重60kgの人が平坦な所を30分走った場合の消費エネルギー(消費カロリー)を、METS値を用いて算出する場合を考える。この場合には、図21の(29)式に示すように、まず、(3.5+166.7×0.2)/3.5なる演算を行うことにより、METS値を求め、このMETS値と、体重(60kg)と、時間((30/60)時間)とを掛け算することにより、消費エネルギーを「315.77kcal」と算出することができる。
なお、METS値を用いた消費エネルギーの算出式を詳細に示すと、図22のように示すことができる。例えば、ウォーキングした場合について考える。まず、1回の運動の速度(一歩あるくために係る速度)Viは、図22の(30)式に示したように、歩幅Wwを1回の運動時間(一歩あるくためにかかる時間)Tiで割り算することにより求めることができる。
1回の運動の速度Viが分かれば、図19を用いて説明したように、水平移動要素を求めることができる。なお、傾斜のある場所での運動の場合には、その傾きが分かれば、垂直移動要素も算出可能である。しかし、平坦な場所でのウォーキングの場合、通常、傾きが生じることはないので、水平移動成分が分かれば、図19の(17)式にしたがって、1回の運動のMETS値を求めることができる。
そして、図22の(31)式に示すように、体重Weightと、1回の運動の速度Viから求めたMETS値METS(Vi)と、一回の運動の時間Tiとを掛け算したものの運動時間分の合計をとることによって、運動によって消費した消費エネルギーを計算することができる。なお、図22の(31)式をまとめると、図22の(32)式のように示すことができる。
なお、METS値の代表的なものを上げると、時速3.2km/hのウォーキングのMETS値は2〜3であり、時速4.8km/hのウォーキングのMETS値は3〜4であり、時速6.4km/hのウォーキングのMETS値は5〜6であり、時速8km/hのウォーキングのMETS値は6〜7である。
また、時速8km/hのジョギングのMETS値は7〜8であり、時速10km/hのジョギングのMETS値は11であり、時速12km/hのジョギングのMETS値は12.5である。この他、種々の運動についてMETS値が求められているが、サイクリング、エアロビックダンス、縄跳び、ラケットボールなどは比較的にMETS値が高い運動である。
このように、運動を行った使用者の体重、身長、歩幅などの個人プロフィール情報と、運動実行時に再生された音楽のテンポなどの属性情報が分かれば、その使用者の運動量などの運動情報を簡単かつ迅速に、しかも正確に求めて、運動を行った使用者に提供したり、これを保存して分析したりするなどのことができるようにされる。また、個人プロフィール情報として、年齢や性別などの詳細な情報を有している場合には、より詳細かつ正確に運動情報を算出し、これを利用することができるようにされている。
[動作テンポと運動の種類の判別について]
次に、この実施の形態の音響再生装置の運動情報解析回路23において行われる動作テンポの算出と運動の種類の判別について説明する。図23は、運動センサ24として設けられた3軸の加速度センサの鉛直方向の出力を示す図であり、図23において、横軸は時間(秒)、縦軸は、例えば電圧(ミリボルト)である。
運動情報解析回路23は、図23に示したような運動センサ24からの検出出力を得て、この検出出力(検出波形)のピーク値の周期を検出することにより、動作テンポを検出することができる。より具体的には、運動センサ24からの検出出力の自己相関を算出することにより、ノイズ成分を除去するようにした後に、ピーク値を特定し、その周期を求めることにより、正確に運動テンポを検出(算出)することができる。
また、図23に示したように、ウォーキング時とジョギング時とでは、鉛直方向の加速度成分の大きさは、2倍から3倍ほどジョギング時の方が大きくなるため、これを利用し、鉛直方向の振幅値によって、使用者が行っている運動がウォーキングなのかジョギングなのかを判別することができる。
また、一般に、音楽を聴きながら使用者が行う運動は、多くの場合、ウォーキングやジョギングであるが、例えば、自転車こぎや縄跳びなどの運動についても、運動センサ24の検出出力の特徴を把握し、その特徴を検出することが可能である。
なお、自動的に検出できない運動については、使用者自身が行う運動の種類や運動強度をキー操作部を通じて入力したり選択したりすることにより、この実施の形態の音響再生装置に入力し、これを用いるようにすることができる。
[情報処理装置2とサービス情報提供装置3とについて]
次に、この実施の形態の健康運動支援システムの情報処理装置2、サービス情報提供装置3の構成例と、その基本的な動作とについて説明する。これに先立ち、上述した音響再生装置1をも含め、この実施の形態の健康運動支援システムを構成する各機器間で送受される情報についてまとめる。
図24は、この実施の形態の健康運動支援システムを構成する音響再生装置1、情報処理装置2、サービス情報提供装置3の各機器間において送受される情報について説明するための図である。音響再生装置1に対しては、図4、図6を用いて説明したように、個人プロファイル情報(個人プロフィール情報)として、当該音響再生装置1の使用者の名前、性別、年齢、身長、体重、BMI、肥満度などの情報が入力される。しかし、必ずしもこれらの情報の全てを入力する必要はない。
例えば、図24に示すように、音響再生装置1に対しては、個人第1プロファイル情報P1として、体重や身長などの変化する可能性の高い情報を、例えば運動を行う都度入力するようにすればよい。そして、音響再生装置1を例えば家族などの限られた人が共用する場合において、プロファイル情報の一応の区別を可能にするために必要最小限の情報として例えば性別や年齢などの情報を入力でるようにしておけばよい。
そして、音響再生装置1の使用者の氏名、住所、靴のサイズ、会員になっている団体についての情報などの変更される可能性の低い個人プロファイル情報については、図24に示すように、個人第2プロファイル情報として、自宅などに設置される情報処理装置2に予め登録するようにしておけばよい。
また、音響再生装置1においては、上述もしたように、目標運動量(運動目標設定条件)が入力されると共に、再生される音楽データに応じた音楽を聴取しながら運動を行うことにより、履歴情報として、再生楽曲情報や運動情報を取得し、これを記憶保持することができるようにしている。
そこで、音響再生装置1が把握する個人第1プロファイル情報P1や目標運動量や履歴情報(再生楽曲情報や運動情報)などの取得情報Iを、例えば自宅などに設置される情報処理装置2に送信する。
情報処理装置2は、音響再生装置1からの個人第1プロファイル情報P1と目標運動量や履歴情報などの取得情報Iと、情報処理装置2自体が記憶保持している個人第2プロファイル情報P2とを含むサービス提供要求を生成して、これをインターネットなどの所定のネットワーク上に設けられた目的とするサービス情報提供装置3に送信する。
サービス情報提供装置3は、情報処理装置2から送信されてくる、目標運動量や履歴情報(再生楽曲情報や運動情報)などの取得情報I、個人第1プロファイル情報P1、第2個人プロフィール情報を含むサービス提供要求を受信し、受信したサービス提供要求に含まれる情報に基づいて、情報処理装置2に送信(返信)すべきサービス情報を特定する。
そして、サービス情報提供装置3は、特定したサービス情報を生成したり、あるいは、予め用意されている種々の情報の中からサービス情報として提供する情報を抽出したりするなどして用意し、この用意したサービス情報をサービス提供要求の送信元である情報処理装置2に対して送信する(返信する)。
これにより、音響再生装置1の使用者は、情報処理装置2を介して、サービス情報提供装置3から提供されるサービス情報を利用することができるようにされる。なお、サービス情報の具体例の詳細については後述するが、その一例をあげれば、例えば、運動情報によって示される使用者の運動量に応じて、音楽データをサービス情報としてプレゼントするなどのことが行われることになる。
[情報処理装置2について]
次に、この実施の形態の健康運動支援システムの情報処理装置2の構成例と基本的な動作とについて、図25、図26を参照しながら説明する。
図25は、情報処理装置2の構成例を説明するためのブロック図である。図25に示すように、この実施の形態の情報処置装置2は、CPU211、ROM212、RAM213、EEPROM214が、CPUバス215を通じて接続されてマイクロコンピュータの構成とされた制御部210を備えている。
制御部210は、この実施の形態の情報処理装置2の各部を制御するものである。ここで、CPU211は、プログラムを実行し、これに応じて生成される制御信号を各部に供給することによって各部を制御することができるものであり、制御の主体となるものである。ROM212は、CPU211によって実行される種々のプログラムや処理に必要となる種々のデータなどを記憶保持するものである。また、RAM213は、処理の途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域(ワークエリア)として用いられるものである。
また、EEPROM214は、いわゆる不揮発性メモリーであり、当該情報処理装置2の電源が落とされても保持しておくべき情報、例えば、種々の設定情報やパラメータなど、あるいは、上述したように予め入力するようにされる個人第2プロファイル情報などを記憶保持するものである。
そして、図25に示すように、制御部210に対しは、外部インターフェイス(以下、外部I/Fと略称する。)222を介して入出力端子221が接続され、操作部231、通信インターフェイス(以下、通信I/Fと略称する。)241、サービス提供要求生成部251のそれぞれが接続され、映像出力処理部261を介して表示部262が接続され、また、記憶装置部271が接続されている。
入出力端子221、外部I/F222は、外部機器との接続を可能にするものであり、上述した音響再生装置1も、これら入出力端子221、外部I/F222を介して、当該情報処理装置2に接続するようにされる。操作部231は、例えば、アルファベットキー、数字キー、種々のファンクションキーなどを備え、使用者からの操作入力を受け付けて、これに応じた電気信号を制御部210に供給するものである。これにより、制御部210は、使用者からの操作入力に応じて各部を制御し、使用者の要求に応じた処理を実行することができるようにされる。
通信I/F241は、インターネットなどの広域ネットワークに接続し、種々のデータを送受することができるようにするものである。サービス提供要求生成部251は、入出力端子221、外部I/F222を通じて接続される音響再生装置1からの取得情報Iや個人第1プロファイル情報P1および自機の例えばEEPROM214に記憶保持している個人第2プロファイル情報を含むサービス提供要求を形成する。
サービス提供要求生成部251で生成されたサービス提供要求は、制御部210の制御により、通信I/F241を通じて目的とするサービス情報提供装置3に送信される。この場合、目的とするサービス情報提供装置3を特定する情報、例えば、IPアドレスなどの情報についても、例えば、EEPROM214に記憶保持されているものが用いられるようにされる。なお、図25において2重線で囲んで示したサービス提供要求生成部251の機能は、制御部210のCPU211において実行されるプログラムによって実現することもできる。すなわち、制御部210がサービス提供要求生成部251の機能を実現するように構成することもできる。
映像出力処理部261は、制御部210による制御と、制御部210を通じて供給される画像情報とに応じて、表示部262の表示画面に画像を表示するための画像信号(映像信号)を形成する。表示部262は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)パネル、CRT(Cathode-Ray Tube)などの表示素子が用いられたものであり、比較的に大きな表示画面を備え、種々の情報を表示することができるものである。
そして、表示部262の表示画面には、制御部10の制御に応じて映像出力処理部261において生成された映像信号に応じて、操作部231を通じて受け付けた使用者からの入力情報、操作ガイダンス、エラーメッセージ、その他の種々の文字情報や画像情報等が表示するようにされる。
記憶装置部271は、所定の記録媒体が搭載された記録媒体ドライブである。したがって、記録媒体が記録可能なCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクである場合には光ディスクドライブであり、記録媒体がハードディスクである場合には、ハードディスクドライブであり、また、記録媒体が半導体メモリーである場合には半導体メモリドライブである。なお、この実施の形態において、記憶装置部271は、例えば、ハードディスクドライブである。
また、図25には図示しなかったが、例えば、スピーカと、このスピーカに供給する音声信号を生成するための音声出力処理部を設けることにより、この実施の形態の情報装置装置2に音楽データの再生機能をも搭載し、例えば、入出力端子221および外部I/F222を通じて外部機器から提供を受けた音楽データや通信I/F241を通じて音楽サーバから提供される音楽データを取得し、記憶装置部271に記憶保持して再生できるようにしたり、あるいは提供される音楽データをストリーミング再生したりすることもできるように構成することも可能である。
そして、図24を用いて説明したように、図25に示した構成を有する情報処理装置2の制御部210は、サービス提供要求生成部251を制御し、音響再生装置1から提供を受けた個人第1プロファイル情報P1と、目標運動量や再生楽曲情報および運動情報などからなる履歴情報からなる取得情報Iと、情報処理装置2が記憶保持している個人第2プロファイル情報P2とを含むサービス提供要求を生成して、通信I/F241を通じて目的とするサービス情報提供装置3に送信し、当該サービス情報提供装置3から返信されてくるサービス情報を、通信I/F241を通じて受信して、受信したサービス情報を利用することができるようにされる。
次に、図25に示した構成を有する情報処理装置2の基本的な動作について説明する。図26は、この実施の形態の情報処理装置2からサービス提供要求を送信し、これに応じて返信されてくるサービス情報を受信して利用する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
図26に示すフローチャートの処理は、音響再生装置1を情報処理装置2の入出力端子221に接続した状態で、操作部231を通じてサービス情報提供装置3からサービス情報の提供を受けるようにするための処理の実行が指示された場合に、制御部210において実行するようにされる。
そして、制御部210は、まず、外部I/F222を通じて、入出力端子221に接続された音響再生装置1から、個人第1プロファイル情報、目標運動量や再生楽曲情報および運動情報からなる履歴情報を含む取得情報Iを収集する(ステップS201)。次に、制御部210は、音響再生装置1から収集した個人第1プロファイル情報P1、取得情報I、および、自機のメモリーに記憶保持している個人第2プロファイル情報P2を、サービス提供要求生成部251に供給すると共に、制御して、これらの情報を含むサービス提供要求を生成させる(ステップS202)。
次に、制御部210は、サービス提供要求生成部251と、通信I/F241とを制御して、サービス提供要求生成部251において生成したサービス提供要求を、サービス提供要求生成部251から通信I/F241に供給し、当該通信I/F241を通じて目的とするサービス情報提供装置3に対して送信する(ステップS203)。
このようにして送信されたサービス提供要求に応じて、サービス提供要求が送信されたサービス情報提供装置3においては、サービス情報を取得して、これを要求元の当該情報処理装置2に返信してくるので、当該情報処理装置2は、通信I/F241を通じてサービス情報を受信する(ステップS204)。
そして、情報処理装置2は、受信したサービス情報をユーザに提供して、これをユーザが利用できるようにし(ステップS205)、この図26の処理を終了する。なお、ステップS205の処理は、具体的には、受信したサービス情報を、制御部210が、例えば記憶装置部271の記録媒体に格納し、いつでも読み出して利用できるようにしたり、あるいは、サービス情報が画像情報である場合には、映像出力処理部261を通じて、サービス情報としての画像情報を表示部262に表示させたりする処理である。
このように、情報処理装置2は、音響再生装置1からの情報や自機が保持する情報を含めたサービス提供要求を生成して目的とするサービス情報提供装置3に送信し、これに応じて当該サービス情報提供装置3から返信されてくるサービス情報を受信して、これを使用者に提供することができるものである。
[サービス情報提供装置3について]
次に、この実施の形態の健康運動支援システムのサービス情報提供装置3の構成例と基本的な動作とについて、図27、図28を参照しながら説明する。
図27は、サービス情報提供装置3の構成例を説明するためのブロック図である。図27に示すように、この実施の形態のサービス情報提供装置3は、CPU311、ROM312、RAM313、EEPROM314が、CPUバス315を通じて接続されてマイクロコンピュータの構成とされた制御部310を備えている。
制御部310は、この実施の形態のサービス情報提供装置3の各部を制御するものである。ここで、CPU311は、プログラムを実行し、これに応じて生成される制御信号を各部に供給することによって各部を制御することができるものであり、制御の主体となるものである。ROM312は、CPU311によって実行される種々のプログラムや処理に必要となる種々のデータなどを記憶保持するものである。また、RAM313は、処理の途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域(ワークエリア)として用いられるものである。また、EEPROM314は、いわゆる不揮発性メモリーであり、当該情報処理装置2の電源が落とされても保持しておくべき情報、例えば、新たに追加されたプログラムや種々のデータ、種々の設定情報やパラメータなどを記憶保持するものである。
そして、図27に示すように、制御部310に対しは、操作部321が接続され、外部I/F323を介して入出力端子322が接続され、通信I/F331、サービス情報生成部341のそれぞれが接続され、また、履歴情報蓄積部351、コンテンツ情報蓄積部352が接続されている。
操作部321は、例えば、アルファベットキー、数字キー、種々のファンクションキーなどを備え、使用者からの操作入力を受け付けて、これに応じた電気信号を制御部310に供給するものである。これにより、制御部310は、使用者からの操作入力に応じて各部を制御し、使用者の要求に応じた処理を実行することができるようにしている。また、入出力端子322、外部I/F323は、外部機器との接続を可能にするものであり、このサービス情報提供装置3に対して種々の情報を提供する外部機器の接続を可能にしている。
通信I/F331は、インターネットなどの広域ネットワークに接続し、種々のデータを送受することができるようにするものである。上述した情報処理装置2からのサービス提供要求は、通信I/F331を通じて受信され、制御部310に供給されることになる。そして、サービス情報生成部341は、制御部310の制御に応じて、通信I/F331を通じて受信したサービス提供要求と、後述する履歴情報等蓄積部351に蓄積されている履歴情報とに基づいて、提供すべきサービス情報を生成したり、あるいは、制御部310と協働して、後述するコンテンツ蓄積部352に蓄積されているコンテンツ情報の中からサービス情報として提供すべきコンテンツ情報を抽出したりするなどの処理を行う。
履歴情報等蓄積部351は、過去に受信したサービス提供要求に含まれる情報を、例えば音響再生装置1の使用者毎に記憶保持するものである。この履歴情報等蓄積部351を有することにより、音響再生装置1の使用者毎に、運動量累計を把握することができるようにされる。また、コンテンツ蓄積部352は、音響再生装置1の使用者に提供可能な音楽データや画像情報など、種々コンテンツ情報が提供可能条件とともに記憶保持するものである。
そして、この実施の形態のサービス情報提供装置3において、通信I/F331を通じて情報処理装置2からのサービス提供要求を受信すると、制御部310はサービス提供要求に含まれる個人第2プロファイル情報に基づいて、当該サービス提供要求の送信元の使用者の履歴情報等蓄積部351に蓄積されている履歴情報を読み出し、これらサービス提供要求と履歴情報とをサービス情報生成部341に供給して、返信すべきサービス情報を生成するように制御する。
サービス情報生成部341は、制御部310を通じて供給されるサービス提供要求と履歴情報等蓄積部351から読み出された履歴情報とに基づいて、返信すべきサービス情報を生成したり、コンテンツ蓄積部352から返信すべきサービス情報としてのコンテンツ情報を抽出したりして、サービス情報を生成する。
詳しくは後述もするが、サービス情報生成部341は、サービス提供要求に含まれる運動情報と、履歴情報等蓄積部351からの履歴情報に含まれる過去の運動情報とから、使用者の目的とする運動の運動量累計を算出し、この累計に応じて提供すべきサービス情報を生成する。例えば、運動量累計に応じて、サービス情報としてのメッセージ情報を生成するようにしたり、あるいは、運動量累計に応じて、サービス情報としてプレゼントする音楽データや画像データをコンテンツ蓄積部352から抽出したりする。
そして、制御部310は、サービス提供要求に含まれる情報に基づいて、当該サービス提供要求の送信元の情報処理装置2を特定し、上述したように、サービス情報生成部341において生成されたサービス情報を、通信I/F331を通じてネットワークに送出し、サービス提供要求元の目的とする情報処理装置2に返信するようにしている。
次に、図27に示した構成を有するサービス情報提供装置3の基本的な動作について説明する。図28は、情報処理装置2からのサービス提供要求に応じて、この実施の形態のサービス情報提供装置3がサービス情報を生成して返信する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
サービス提供要求に対応可能なサービス情報提供装置3においては、その制御部310において、図28に示す処理が実行される。そして、制御部310は、通信I/F331からの情報を監視し、自機宛てのサービス提供要求を受信するまで待ち状態となる(ステップS301)。ステップS301の判断処理において、自機宛てのサービス提供要求を受信したと判断した場合には、制御部310は、受信した当該サービス提供要求に含まれる情報、すなわち、運動目標量、再生楽曲情報や運動情報などの履歴情報を確認すると共に、サービス情報生成部341を制御して、それらの情報についての分析処理を実行するようにする(ステップS302)。
なお、ステップS302における分析処理は、上述もしたように、履歴情報等蓄積部351に蓄積されている同じ使用者についての履歴情報をも考慮し、運動量の累積値や運動時間の累積値などの必要な情報を求めるなどの処理をも含むものである。
そして、制御部310は、サービス生成部341を制御し、ステップS302においての分析結果に基づいて、要求元の情報処理装置2に対して提供するサービス情報を生成する(ステップS303)。このステップS303においては、詳しくは後述もするが、運動量に応じて提供する情報を生成したり、運動量に応じてプレゼントする音楽データや画像データをコンテンツ蓄積部352から抽出したりするなどの処理が行われることになる。
次に、制御部310は、ステップS303において、サービス情報生成部341が生成したサービス情報を通信I/F331を通じて要求元の情報処理装置2に返信し(ステップS304)、この図28に示す処理を終了する。
このように、サービス情報提供装置3は、情報処理装置2からのサービス情報提供要求に応じて、サービス情報を生成し、これを要求元の情報処理装置2に対して返信し、このサービス情報を音響再生装置1の使用者が情報処理装置2を介して利用することができるようにされる。
[サービス情報等の具体例について]
次に、この実施の形態の健康運動支援システムのサービス情報提供装置3が提供可能なサービスの具体例について、図29〜図31を参照しながら説明する。
[音楽コンテンツサービスについて]
図29(A)は、サービス情報提供装置3が、図1に示した音楽サーバ装置3(1)である場合において、当該音楽サーバ装置3(1)が提供するサービス情報について説明するための図である。音楽サーバ装置3(1)の主たる機能は、ユーザからの要求に応じて、例えば有料で、場合によっては無料で、音楽データ(音楽コンテンツ)をネットワーク100を介して提供するようにするものである。
しかし、この例の音楽サーバ装置3(1)は、提供可能なサービスの1つとして、音響再生装置1の使用者が、当該音響再生装置1を身に付けて、当該音響再生装置で音楽を再生しながらウォーキング、ジョギング、ランニングといった運動を10万歩以上行った場合に、ボーナス曲として所定の音楽データを無料で提供する音楽コンテンツサービス(ボーナス曲プレゼントサービス)を行うことができるものである。
すなわち、上述もしたように、この実施の形態の音響再生装置1は、使用者が音響再生装置1を身に付けた状態で音楽データを再生しながらこれに合わせてウォーキング、ジョギング、ランニングなどの運動を行うようにした場合には、再生楽曲情報と運動情報とからなる運動実施履歴を生成して自機の記憶装置部53に蓄積する。
そして、運動終了後の所定のタイミングにおいて、自宅に設置されている情報処理装置2に当該音響再生装置1を接続して、所定の操作を行うと、情報処理装置2の制御部210は、音響再生装置1から図13Bを用いて説明した運動実施履歴や個人第1プロファイル情報を収集し、これらの収集した情報と、自機が保持する個人第2プロファイル情報とを含めたサービス提供要求を生成し、これを通信I/F241を通じて目的とする音楽サーバ装置3(1)に送信する。
サービス情報提供装置3の1つである音楽サーバ装置3(1)の制御部310は、通信I/F331を通じて情報処理装置2からサービス提供要求を受信し、当該サービス提供要求に含まれる運動実施履歴の中の運動情報の1つである歩数について、使用者毎に累計を管理するようにしている。すなわち、サービス情報提供要求には、音響再生装置1の使用者の氏名など、当該使用者に固有の識別情報が含まれるので、この使用者に固有の識別情報をキー情報として用いて、使用者毎の歩数の累計管理を音楽サーバ装置3(1)において管理することができる。
そして、サービス提供要求を受信する毎に、音楽サーバ装置3(1)の制御部310は、使用者毎に歩数の累計を計算し、歩数の累計が10万歩を超えた使用者に対して、図29(A)に示すように、歩数の類型が10万歩を超えたことを通知するメッセージと、歩数の累計が10万歩を超えたことにより、無料で「曲ア」と「曲イ」をボーナス曲としてダウンロードができることを通知するメッセージと、ボーナス曲のダウンロードの実行を指示するための「する」アイコンと、ボーナス曲のダウンロードを実行しないことを指示する「しない」アイコンと、サービスポイントの累計値と、リコメンドプレイリストの提供が可能であることを示すメッセージとを含む表示情報を形成し、これを第1段階のサービス情報として通信I/F331を通じて要求元の情報処理装置2に送信する。
情報処理装置2は、サービス情報提供装置である音楽サーバ装置3(1)からの表示情報を通信I/F241を通じて受信し、この表示情報を制御部210が映像出力処理部261を介して表示部262供給するようにして、図29(A)に示した表示情報を表示部262の表示画面262Gに表示する。そして、情報処理装置2は、操作部231を介して、使用者からの指示入力を受け付けるようにする。
使用者は、ボーナス曲(無料でダウンロード可能な音楽データ)のダウンロードを希望する場合には、今回のボーナス曲である「曲ア」または「曲イ」のいずれかを選択し、ダウンロードを実行することを指示する「する」アイコンを選択すると、情報処理装置2の制御部210は、選択されたボーナス曲の提供要求を生成して、通信I/F241を通じて当該音楽サーバ装置3(1)に返信する。
音楽サーバ装置3(1)の制御部310は、通信I/F331を通じて情報処理装置2からボーナス曲の提供要求を受信した場合には、コンテンツ蓄積部352から要求された音楽データを抽出し、これを通信I/F331を通じて、要求元の情報処理装置2に返信する。
情報処理装置2は、通信I/F241を通じてボーナス曲の音楽データを受信し、制御部210は、これを記憶装置部271の記録媒体に格納して、当該情報処理装置2で再生して利用したり、また、外部I/F222、入出力端子221を通じて、これに接続された音響再生装置1に転送し、当該音響再生装置1において再生して利用したりすることもできるようにされる。
なお、ボーナス曲が既に所有しているものや、使用者にとってあまり興味のないものであるために、ダウンロードする必要がない場合には、ボーナス曲のダウンロードを実行しないことを指示する「しない」アイコンを選択することにより、ボーナス曲のダウンロードをしないことを通知する情報が、情報処理装置2の制御部210で生成され、これが通信I/F241を通じて音楽サーバ装置3(1)に送信されて、ボーナス曲のダウンロードは必要ないことが通知される。この場合、別のボーナス曲を提供したり、ボーナス曲の提供の代わりに以下に説明するサービスポイントをプレゼントしたりするなどのこともできるようにされる。
また、累計サービスポイントは、それまでに使用者が購入するようにした音楽データの購入数に応じて、あるいは、購入金額に応じて付与される点数であり、点数に応じて種々のサービスの提供を受けることもできるようにされる。例えば、1点を100円とみなして、累計サービスポイント分の音楽データの購入をできるようにしたり、あるいは、累計サービスポイントに応じて、音楽データ以外のプレゼント、例えば、ハンカチ、Tシャツ、ぬいぐるみ、商品券、旅行券などの様々なものと交換できるようにしたりするなどのことが考えられる。
なお、累計サービスポイントは、使用者に通知するだけでもよいし、また、累計サービスポイントを使用者が選択することにより、情報処理装置2の制御部210は、累計ポイントに応じたサービス提供要求を生成し、これを通信I/F241を通じて音楽サーバ装置3(1)に送信する。
累計ポイントに応じたサービス提供要求を通I/F331を通じて受信した場合には、音楽サーバ装置3(1)の制御部310は、要求元の情報処理装置2の使用者の累計ポイントに応じて提供可能なサービスの一覧リストを作成し、これを通信I/F331を通じて要求元の情報処理装置2に対して返信する。
要求元の情報処理装置2の制御部210は、通信I/F241を通じて、累計ポイントに応じて提供可能なサービスの一覧リストを受信すると、これを映像出力処理部261を通じて表示部262に供給し、表示部262の表示画面に当該一覧リストを表示し、使用者の選択入力を受け付けて、累計サービスポイントに応じた音楽データの無料提供を要求したり、累計サービスポイントとプレゼントとの交換を要求したりすることができるようにされる。
また、リコメンドプレイリストは、音楽サーバ装置3(1)がそれまでに受信したサービス提供要求に含まれる再生楽曲情報や、サービス提供要求元の情報処理装置2の使用者が、音楽データのダウンロードの履歴に基づいて、当該使用者の音楽の嗜好を分析し、その結果に応じて、当該使用者の嗜好に合致した音楽データを推薦するためのリストである。
したがって、リコメンドプレイリストを使用者が選択することにより、情報処理装置2の制御部210は、リコメンドプレイリストの提供要求を生成し、これを通信I/F241を通じて音楽サーバ装置3(1)に送信する。
リコメンドプレイリストの提供要求を通I/F331を通じて受信した場合には、音楽サーバ装置3(1)の制御部310は、上述もしたように、それまでに受信した再生楽曲情報や購入履歴に基づいて、要求元の情報処理装置2の使用者の嗜好を分析し、当該使用者の嗜好に合っているであろう音楽データであって、まだ、ダウンロードされたことのない音楽データの一覧リストであるリコメンドプレイリストを作成し、これを通信I/F331を通じて要求元の情報処理装置2に対して返信する。
要求元の情報処理装置2の制御部210は、通信I/F241を通じて、リコメンドプレイリストを受信すると、これを映像出力処理部261を通じて表示部262に供給し、表示部262の表示画面に当該リコメンドプレイリストを表示し、使用者の選択入力を受け付けて、リコメンドプレイリストを通じて推薦された音楽データの提供を要求するなどのことができるようにされる。また、リコメンドプレイリストには、種々の音楽情報などを含めて提供するようにすることもできる。
[仮想旅行サービスについて]
図29(B)は、サービス情報提供装置3が、図1に示した運動支援サーバ装置3(2)である場合において、当該運動支援サーバ装置3(2)が提供するサービス情報について説明するための図である。運動支援サーバ装置3(2)は、音響再生装置1の使用者が日々行う、ウォーキング、ジョギング、ランニング、その他の種々のエクササイズなどを、比較的に長期間に渡って継続することができるように支援するためのものである。
この例の運動支援サーバ装置3(2)は、音響再生装置1の使用者が、当該音響再生装置1を身に付けて、音楽を再生しながらウォーキング、ジョギング、ランニングといった運動を行った場合に、その運動距離に応じて、予め決められた旅行ルート上を仮想的に辿ることができるようにするサービス(仮想旅行サービス)を提供することができるものである。ここでは、図29(B)に示すように、予め決められた旅行ルートとして、四国88か所の霊場を巡り歩く、いわゆる四国お遍路のルートを用いる場合を例にして説明する。
この例の場合にも、上述した音楽コンテンツサービスの場合と同様に、音響再生装置1の使用者が、音響再生装置1で音楽データを再生しながら、これに合わせてウォーキング、ジョギング、ランニングなどの運動を行うようにすると、図13Bを用いて説明した再生楽曲情報と運動情報とからなる運動実施履歴が、音響再生装置1の記憶装置部53に蓄積される。
そして、自宅に設置されている情報処理装置2に当該音響再生装置1を接続して、所定の操作を行うと、情報処理装置2の制御部210は、音響再生装置1から図13Bを用いて説明した運動実施履歴や個人第1プロファイル情報を収集し、これらの収集した情報と、自機が保持する個人第2プロファイル情報とを含めたサービス提供要求を生成し、これを通信I/F241を通じて目的とする運動支援サーバ装置3(2)に送信する。
サービス情報提供装置3の1つである運動支援サーバ装置3(2)の制御部310は、通信I/F331を通じて情報処理装置2からサービス提供要求を受信した場合には、当該サービス提供要求に含まれる運動実施履歴の中の運動情報の1つである歩数に基づいて、使用者毎の移動距離の累計を管理するようにしている。上述もしたように、サービス情報提供要求には、音響再生装置1の使用者の氏名など、当該使用者に固有の識別情報が含まれるので、この使用者に固有の識別情報をキー情報として用いて、使用者毎の移動距離の累計を運動支援サーバ装置3(2)において管理することができるようにしている。また、この実施の形態の運動支援サーバ装置3(2)は、四国88か所の各霊場間の距離を把握している。
そして、運動支援サーバ装置3(2)の制御部310は、サービス提供要求を受信するごとに、使用者毎に移動距離の累計を把握して、自機が予め把握している霊場間の距離に基づいて、四国お遍路のルート上における使用者の移動距離を地図上に表示すると共に、必要な情報を表示するための情報を形成して、これを通信I/F331を通じて要求元の情報処理装置2に返信する。
具体的には、図29(B)に示すように、四国巡礼N日目というように運動を実施した日のカウント値(運動の実施日数累計値)と、最新の運動実施日の歩数(本日の歩数)と、歩数累計と、次に到達すべき札所(次の目的地)と、お遍路のルート上における現在までの進度とを情報処理装置2の表示部262の表示画面262Gに表示するようにするための表示情報を形成し、これを通信I/F331を通じて要求元の情報処理装置2に返信する。
ここで、運動の実施日数累計値は、例えば、音響再生装置1の記憶装置部53に蓄積される運動実施履歴に実施年月日などの日付情報を付加しておき、この日付情報も情報処理装置2から運動支援サーバ装置3(2)に送信するサービス提供要求に含めておく。そして、運動支援サーバ装置3(2)においては、サービス提供要求に含まれる運動実施履歴の実施年月日が異なる毎に実施日数をカウントアップすることにより、運動の実施日数を把握することができ、これを四国遍路(四国巡礼)の実施日数とみなして表示する情報とすることができる。
また、本日の歩数は、最新に受信したサービス提供要求の運動実施履歴に含まれる歩数情報であり、歩数累計は、運動を開始した日から最新に運動を行った日までの歩数の累計値である。そして、運動支援サーバ装置3(2)においては、受信するサービス提供要求の運動実施履歴の自動的に検出判定するようにした走行タイプと使用者の身長とによって決まる使用者の歩幅と使用者の歩数との乗算を行うことにより移動距離(走行距離)を求めることができ、これを累積することにより移動距離の累積値を得ることができる。
このようにして求めた移動距離の累積値を、お遍路のルート上ではどこまで到達しているかを把握することによって、次の目的地はどこかを正確に把握することができるので、把握した次の目的地を示す情報を表示する情報とすることができると共に、図29(B)に示すように、四国の地図上に、お遍路のルートに沿って移動済みの距離を示すようにする表示情報をも形成することができる。
このようにして、図29(B)に示したような表示を行うようにするための表示情報を、運動支援サーバ装置3(2)の制御部310において生成し、これを通信I/F331を通じて、サービス提供要求を送信してきた要求もとの情報処理装置2に返信する。
情報処理装置2の制御部210は、通信I/F241を通じて運動支援サーバ装置3(2)からのサービス情報(表示情報)を受信した場合には、これを映像出力処理部261を通じて表示部262に供給し、表示部262の表示画面262Gに図29(B)に示したように、サービス情報を表示することができるようにされる。
これにより、音響再生装置1の使用者は、日々近所の公園などでウォーキング、ジョギング、ランニングなどを行うようにした場合に、お遍路のルートになぞらえて、運動距離を把握することができ、各札所(霊場)を目標とすることができ、ウォーキング、ジョギング、ランニングといった単調な運動を継続できるように動機付けが与えられる。
この他、各札所に到達した場合(通過した場合も含む。)に、到達した札所の外観写真や歴史等の情報を提供するようにし、情報処理端末2を通じて仮想的にお参りすることができるようにするなどのサービスも提供することができる。また、運動距離に応じてポイントを付与し、獲得ポイントに応じてプレゼントに応募できる権利を与えたり、漏れなくプレゼントを与えたりするなどのサービスも提供することもできる。
また、ここでは、予め決められた旅行ルートとして、四国のお遍路のルートを用いるようにしたが、これに限るものではない。例えば、松尾芭蕉が辿ったとされる奥の細道を仮想的に辿るようにする奥の細道コース、日本縦断を仮想的に行う日本縦断コース、世界1周を仮想的に行う世界1周コース、パリ−ダカールラリーのコースを仮想的に辿るようにするパリ−ダカールラリーコース、シルクロードを仮想的に辿るようにするシルクロードコースなど、種々のコースを設定し、それらのコースを仮想的に辿るようにすることももちろん可能である。
音響再生装置1の使用者が、自分が目標とする運動量や継続させたい期間に応じて、仮想的に辿るようにするコースを選択できるようにしておくことにより、個々の使用者のそれぞれが、目的とする運動を行うようにすることができるように、各使用者の運動を支援することができるようにされる。
また、ここでは、近所の公園などの身近なコースで日々運動することにより、その運動量(移動距離)を予め決められたコースになぞらえるようにすることによって、仮想的に旅行を楽しむことができるようにした。しかし、これに限るものではない。例えば、実際に、目的とする旅行のコースを辿った場合に、目的地に到達する毎に、その目的地を特定する情報や目的地に到達した日時を入力するようにして、後で運動量を確認したりするなどのこともできる。
[健康運動管理サービスについて]
図30(A)は、サービス情報提供装置3が、図1に示した健康支援サーバ装置3(3)である場合において、当該健康支援サーバ装置3(3)が提供するサービス情報について説明するための図である。健康支援サーバ装置3(3)は、音響再生装置1の使用者が日々行う、ウォーキング、ジョギング、ランニング、その他の種々のエクササイズなどを継続する場合において、無理な運動を続けて健康を損ねたり、逆に負荷が小さすぎて運動の効果が無かったりすることを防止し、適度な運動を適切に行えるように支援するためのものである。
この例の場合にも、上述した音楽コンテンツサービスの場合と同様に、音響再生装置1の使用者が、音響再生装置1を身に付けた状態で、音楽データを再生しながら、これに合わせてウォーキング、ジョギング、ランニングなどの運動を行うようにすると、再生楽曲情報と運動情報とからなる運動実施履歴が生成され、音響再生装置1の記憶装置部53に蓄積される。
そして、自宅に設置されている情報処理装置2に当該音響再生装置1を接続して、所定の操作を行うと、情報処理装置2の制御部210は、音響再生装置1から図13Bを用いて説明した運動実施履歴や個人第1プロファイル情報を収集し、これらの収集した情報と、自機が保持する個人第2プロファイル情報とを含めたサービス提供要求を生成し、これを通信I/F241を通じて目的とする健康支援サーバ装置3(3)に送信する。
サービス情報提供装置3の1つである健康支援サーバ装置3(3)は、情報処理装置2からサービス提供要求を受信し、当該サービス提供要求に含まれる運動実施履歴の中の運動情報に基づいて、使用者毎の歩数を運動実施日毎に把握すると共に、図14〜図22を用いて説明した所定の計算式を用いることにより、運動実施部毎に消費カロリーを算出する。
そして、健康支援サーバ装置3(3)の制御部310は、図30(A)に示したように、歩数を棒グラフで、消費カロリーを折れ線グラフで示すようにしたグラフ情報を生成すると共に、歩数、消費カロリーといった運動情報や使用者の年齢、性別、身長、体重といった個人プロフィール情報(個人プロファイル情報)に基づいて、予め登録されているアドバイス情報の中から適切なものを抽出し、図30(A)に示したような表示情報を生成して、これを通信I/F331を通じて要求元の情報処理装置2に返信する。
情報処理装置2の制御部210は、通信I/F241を通じて健康支援サーバ装置3(3)からのサービス情報(表示情報)を受信した場合には、これを映像出力処理部261を通じて表示部262に供給し、表示部262の表示画面262Gに図30(A)に示したように、サービス情報を表示することができるようにされる。
これにより、音響再生装置1の使用者は、自分が日々行っている運動が、自分に合っているのか、合っていないのかを客観的に知ることができると共に、必要以上に身体に負荷をかけることなく、適度な運動を適切に行うようにすることができる。
なお、ここでは、アドバイス情報は、予め用意されているものを、使用者の運動量やプロファイル情報に基づいて抽出するものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、使用者の運動量やプロファイル情報に基づいて、医師、看護士、スポーツインストラクター、スポーツトレーナーといった、知識、経験、資格を持ったアドバイザが、日々アドバイス情報を作成してこれを返信するようにしてもよい。
また、通常は、上述もしたように、予め容易されているアドバイスの中から適切なものを提供するが、運動を行うことによって、身体に心配なことが発生した場合などにおいて、音響再生装置1の使用者から通常よりも専門的なアドバイスを求めるようにし、この場合に、上述もしたように、医師や看護士などのアドバイザからのアドバイスを貰うようにすることもできる。
また、上述したように、歩数や消費カロリーだけでなく、運動時の脈拍や呼吸数などについてもセンシングし、これらの情報も運動実施履歴に含めて、音響再生装置1に蓄積し、これを情報処理装置2を介して健康支援サーバ装置3(3)に送信し、より詳細なアドバイスや注意を貰うようにすることも可能である。
[イベントキャンペーンサービス]
図30(B)は、サービス情報提供装置3として、ネットワーク100上に設けられる種々のサーバ装置が提供可能なイベントキャンペーンサービスについて説明するための図である。ネットワーク100上に設けられる音楽サーバ装置3(1)、運動支援サーバ装置3(2)、健康支援サーバ装置3(3)、後述もするブログサーバ装置3(4)、その他の種々のサーバ装置は、例えば、自機の利用促進等を目的として、種々のイベントキャンペーンを行う場合がある。
以下に説明する例は、ネットワーク100上に設けられる所定のサーバ装置3(X)が、音響再生装置1で再生される音楽を聴取するようにしながらウォーキング、ジョギング、ランニングなどを行って、その累積歩数が100万歩に到達した音響再生装置1の使用者が、抽選でハワイ旅行をプレゼントするキャンペーンに自動的に応募することができるようにするものである。
この例の場合にも、上述した音楽コンテンツサービス等の場合と同様に、音響再生装置1の使用者が、音響再生装置1で音楽データを再生しながら、これに合わせてウォーキング、ジョギング、ランニングなどの運動を行うようにすると、再生楽曲情報と運動情報とからなる運動実施履歴が、音響再生装置1の記憶装置部53に蓄積される。
そして、自宅に設置されている情報処理装置2に当該音響再生装置1を接続して、所定の操作を行うと、情報処理装置2の制御部210は、音響再生装置1から図13Bを用いて説明した運動実施履歴や個人第1プロファイル情報を収集し、これらの収集した情報と、自機が保持する個人第2プロファイル情報とを含めたサービス提供要求を生成し、これを通信I/F241を通じてネットワーク100上に設けられたサーバ装置であって、目的とするイベントキャンペーンを実施している所定のサーバ装置3(X)に対して送信する。
サービス情報提供装置3の1つである当該イベントキャンペーンを実施している所定のサーバ装置3(X)は、情報処理装置2からサービス提供要求を受信した場合には、当該サービス提供要求に含まれる運動実施履歴の中の運動情報の1つである歩数について、使用者毎に累計を管理するようにしている。上述もしたように、サービス情報提供要求には、音響再生装置1の使用者の氏名など、当該使用者に固有の識別情報が含まれるので、この使用者に固有の識別情報をキー情報として用いて、使用者毎の歩数の累計を管理することができる。
そして、当該サーバ装置3(X)の制御部310は、図30(B)に示したように、画面の左側の領域を、「100万歩でハワイに行こう」などのイベントキャンペーンタイトルの表示情報と、「本日」という項目の表示情報と、本日の歩数の表示情報と、「累計」という項目の表示情報と、累計歩数の表示情報とを有するイベントキャンペーンエリア(イベントキャンペーン領域)とし、画面の右側の領域を、運動用品の広告や、健康促進商品の広告や、新譜情報などからなる広告エリア(広告領域)とする表示情報を生成し、これを
通信I/F331を通じて要求元の情報処理装置2に返信する。
情報処理装置2の制御部210は、通信I/F241を通じて所定のサーバ装置3(X)から返信されてくるサービス情報(表示情報)を受信した場合には、これを映像出力処理部261を通じて表示部262に供給し、表示部262の表示画面262Gに図30(B)に示したように、サービス情報を表示することができるようにされる。
これにより、音響再生装置1の使用者は、情報処理装置2の表示部262の表示画面262Gに図30(B)に示したように表示される情報に基づいて、今日の歩数、当該サーバソチ(X)に履歴情報を送信し始めてからの歩数累計を知ることができ、あとどれ位で設定された目標歩数に到達できるかを把握することができ、運動を継続するための動機付けをユーザに対して提供することができる。
そして、使用者の歩数累計が、設定された目標歩数(この例の場合には100万歩)に到達した場合には、音響再生装置1の使用者は、応募はがきを送るなどといった手間をかけることなく、ハワイ旅行プレゼントというイベントキャンペーンに自動的に応募することができる。すなわち、応募者多数の場合には、当該サーバ装置3(X)は、抽選によって当選者を決定し、ハワイ旅行をプレゼントするようにすることができれる。当選の発表の形式は種々の態様を取ることができる。例えば、郵送により当選を知らせたり、電子メールで当選を知らせたり、所定のホームページ上で発表するなど、種々の態様をとることができる。
このように、この例の場合、イベントキャンペーンへの従来の応募の場合のように、例えば、商品に添付されている応募シールや応募券をはがきなどに添付して郵送で申し込むなどのように、応募者が手間をかけることもない。すなわち、この実施の形態の音響再生装置1で再生される音楽を聴取しながらウォーキング、ジョギング、ランニングを行うことにより、歩数の履歴を取ることができ、その情報をサーバ装置3(X)に情報処理装置2を通じて送信するだけで、サーバ装置において歩数の累計が管理され、予め設定された目的歩数に到達した場合に自動的にイベントキャンペーンに応募することができる。このように、イベントキャンペーンへの新たな応募形態を提供することができる。
[ブログ情報の蓄積、掲載(公開)サービス]
図31は、サービス情報提供装置3が、図1に示したブログサーバ装置3(4)である場合において、当該ブログサーバ装置3(4)が提供するサービスについて説明するための図である。このブログサーバ装置3(4)が提供するサービスは、上述した音楽サーバ装置3(1)、運動支援サーバ装置3(2)、健康支援サーバ装置3(3)のように、要求元の情報処理装置2に対して、必ずしも返信すべき情報が存在する必要がないものである。すなわち、ブログサーバ装置3(4)は、情報処理装置2を介して送信されてきたサービス提供要求に含まれるプロファイル情報や履歴情報を記憶保持するサービスと、その記憶保持した情報を、ネットワーク100を通じてアクセスしてくる不特定多数の情報処理装置に対して広く公開するサービスとを実現するものである。
この例の場合にも、上述した音楽コンテンツサービス等の場合と同様に、音響再生装置1の使用者が、音響再生装置1で音楽データを再生しながら、これに合わせてウォーキング、ジョギング、ランニングなどの運動を行うようにすると、再生楽曲情報と運動情報とからなる運動実施履歴が、音響再生装置1の記憶装置部53に蓄積される。
そして、自宅に設置されている情報処理装置2に当該音響再生装置1を接続して、所定の操作を行うと、情報処理装置2の制御部210は、音響再生装置1から図13Bを用いて説明した運動実施履歴や個人第1プロファイル情報を収集し、これらの収集した情報と、自機が保持する個人第2プロファイル情報とを含めたサービス提供要求を生成し、これを通信I/F241を通じて目的とするブログサーバ装置3(4)に送信する。なお、この例の場合、音響再生装置1の使用者は、情報処理装置2を通じて例えば200文字程度のコメントを入力し、これをサービス提供要求に含めることができるようにされる。
そして、ブログサーバ装置3(4)の制御部310は、通信I/F331を通じて情報処理装置2からのサービス提供要求を受信すると、当該サービス提供要求に含まれる個人第1プロファイル情報、個人第2プロファイル情報、運動実施履歴、運動目標設定履歴、コメント情報、運動実施年月日などの必要な情報を抽出する。
そして、ブログサーバ装置3(4)の制御部310は、抽出した情報に基づいて、例えば、図31(A)に示すように、音響再生装置1の使用者毎に、運動実地年月日、コメント、運動実施履歴に含まれる再生された楽曲のタイトル(曲A、B、C、…等)、今日の運動量(歩数)、今日の消費カロリーからなるブログ公開用の履歴情報を形成し、これを履歴情報蓄積部351に蓄積していく。なお、ブログ公開用の履歴情報の内、消費カロリーは、上述した計算式に基づいて算出可能であるし、それ以外の情報は、サービス提供要求に含まれている情報の中から抽出することができる。
このようにして、ブログサーバ装置3(4)の履歴情報蓄積部351に蓄積されたブログ公開用の履歴情報は、図31(B)に示すように、例えば、「太郎の徒然日記」などのように予め指示するようにされたタイトルを付して、ブログに掲載し、広く公開することができるようにされる。
このように、ブログサーバ装置3(4)は、情報処理装置2を通じて送信されてくる音響再生装置1からの情報から必要な情報を抽出したり、あるいは、演算して生成したりしてブログ公開用の履歴情報を再生して記憶保持するサービスと、記憶保持しているブログ公開用の履歴情報をブログに公開して、不特定多数の閲覧者に対して提供するサービスとを行うことができるものである。
図29〜図31を用いて説明したように、この実施の形態の健康運動支援システムにおいては、音響再生装置1の使用者は、音響再生装置1をもに付けて、音響再生装置1を通じて再生される音楽を聴取しながら運動を行うと、運動実施履歴等を自動的に生成して記憶保持し、この履歴情報をも含むサービス提供要求を生成して、これを情報処理装置2を介してネットワーク100上に設けられている目的とするするサーバ装置に送信することによって、履歴情報に含まれる情報に応じて、当該サーバ装置が提供するサービスの提供を受けることができるようにされる。
そして、この実施の形態の健康運動支援システムは、行った運動の運動量に応じて、種々のサービスの提供を受けることができるようにしたり、自分が行った運動についての履歴情報をブログとして公開したりするなどのことが簡単にできるようにすることによって、健康増進のための運動を継続できるようにするためのインセンティブ付与することができる。
また、運動時の自分に適した音楽情報についての情報や運動用品についての情報等の必要な情報をタイムリーに使用者に提供するようにすることができる。また、運動の履歴情報を管理し、利用できるようにすることによって、健康管理を行うようにすることができる。
使用者の健康増進などを目的として開かれる種々のイベントキャンペーンへの参加を容易に行えるようにすることによって、使用者の健康増進、サービス情報提供装置の利用の促進など、種々の目的を実現できる健康運動支援システムを構築することができる。
運動を行う使用者に対して、多様化した広告の中から適した広告を提供するようにするなどのことも実現することができる。
[健康運動支援システムの変形例について]
次に、健康運動支援システムの変形例について説明する。図32、図33は、健康運動支援システムの変形例を説明するための図である。上述した実施の形態の健康運動支援システムは、図1に示したように、音響再生装置1、情報処理装置2、ネットワーク100上に設けられる1つ以上のサービス情報提供装置3とから構成されたものである。この場合、上述もしたように、情報処理装置2は、音響再生装置1の使用者の自宅などに設置され、通信機能を備えたパーソナルコンピュータなどの機器である。しかし、必ずしも情報処理装置2が必要なわけではない。
例えば、図32に示すように、音響再生装置1、店舗情報端末4(n)、音響サーバ装置3(1)、運動支援サーバ装置3(2)、健康支援サーバ装置3(3)、ブログサーバ装置3(4)等のサービス情報提供装置3とによって、健康運動支援システムを構成するようにすることができる。
図32に示した店舗情報端末4(n)は、例えば、コンビニエンスストア、CD(Compact Disc)ショップ、ビデオレンタルショップなどの種々の店舗の店頭に設置されるものであり、基本的に、上述した実施の形態の情報処理装置2と同様の機能を持たせるようにしたものである。もちろん、この例の店舗情報端末4(n)は、不特定多数の使用者に用いられるものであるため、上述した情報処理装置2とは若干の機能違いが生じる。
すなわち、図32に示した店舗情報端末4(n)は、ネットワークへの接続機能、音響再生装置1との接続機能、音響再生装置1に蓄積されているプロファイル情報や履歴情報を吸い上げる機能、吸い上げたプロファイル情報や履歴情報などを含むサービス提供要求を生成する機能、生成したサービス提供要求を目的とするサーバ装置に送信する機能、当該目的とするサーバ装置から返信されてくるサービス情報等を受信する機能、受信したサービス情報等を接続されている音響再生装置1に転送する機能などを有するものである。
ここで、受信したサービス情報等を接続されている音響再生装置1に転送する機能が、図1を用いて説明した情報処理装置2が備えていなかった機能である。この機能を備えることにより、不特定多数のユーザが使用する店舗情報端末4(n)を長時間に渡って占有することなく、店舗情報端末4(n)を効率よく使用するようにすることができる。そして、音響再生装置1の使用者は、転送された情報を音響再生装置1の表示部34の表示画面34Gに表示して確認したり、あるいは、自宅のパーソナルコンピュータなどの情報処理装置2に転送して、情報処理装置2を通じて表示したり、プリントアウトするなどしてサービス情報提供装置3からの情報を確認することができる。
もちろん、店舗情報端末4(n)において、サービス情報提供装置3から受信したサービス情報等を接続されている音響再生装置1に転送するようにしない場合には、受信したサービス情報等を所定の用紙に印字して出力したり(プリント出力したり)、上述した情報処理装置2の場合と同様に、受信した情報情報を表示部の表示画面に表示して提供するようにすることもできる。すなわち、店舗情報端末4(n)は、図25に示した情報処理装置2とほぼ同様の構成を有することになる。
このように、図32に示した構成の健康運動支援システムの場合には、例えば、旅行先で音響再生装置1を身に付けて運動を行った使用者が、適宜のタイミングで最寄の店舗情報端末4(n)に自己の音響再生装置1を持ち込むことにより、目的とするサービス情報の提供を受けるなど、目的とするサービスの提供を受けることができるようにされる。つまり、運動時に用いるようにした音響再生装置1を自宅まで持ち帰って、自宅の情報処理装置2を通じてサービス情報提供装置3との間で情報の送受を行うようにしなくても、最寄の店舗情報端末4(n)を利用することにより、適宜のタイミングでサービス情報提供装置3からのサービスの提供を受けることができる。
また、図33に示すように、情報処理装置2も店舗情報端末4(n)も用いることなく、基本的に、音響再生装置1Xと、音響サーバ装置3(1)、運動支援サーバ装置3(2)、健康支援サーバ装置3(3)、ブログサーバ装置3(4)等のサービス情報提供装置3とにより、健康運動支援システムを構成することもできる。
この図33に示した例の健康運動支援システムの場合には、音響再生装置1X自体が通信機能を備え、音響再生装置1Xが自機に蓄積した運動実地履歴や個人プロファイル情報等を含むサービス提供要求を生成して、目的とするサービス情報提供装置3に対して送信し、これに応じてサービス情報提供装置3から返信されてくるサービス情報等を音響再生装置1X自体が受信し、これを音響再生装置1Xの表示部を通じて提供することができるようにされる。
図34は、図33に示した健康運動支援システムの音響再生装置1Xの構成を説明するためのブロック図である。図34と図2とを比較すると分かるように、図34に示すこの例の音響再生装置1Xは、図2に示した音響再生装置1に対して、通信I/F61、送受信回路62、送受信アンテナ63が設けられたものである。したがって、図34に示すこの例の音響再生装置1Xにおいて、図2に示した音響再生装置1と同様に構成される部分には、同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
そして、図34に示す音響再生装置1Xの通信I/F61は、広域ネットワークに接続し、種々のデータを送受できるようにする機能を実現するものである。具体的には、音響再生装置1Xは、図2に示した音響再生装置1と同様に、携帯型のものであり、ウォーキング、ジョギング、ランニングといった運動行う使用者の身体に装着するようにされて、あるいは、使用者の衣服のポケットなどに入れられて利用されるものである。
このため、この例の音響再生装置1Xの通信I/F61は、図33に示すように、例えば携帯電話網200などの携帯通信端末用のネットワークを介して、インターネットなどのネットワーク100に接続し、当該ネットワーク100上に設けられた種々のサービス情報提供装置3にアクセスすることができるようにしている。
また、この例の音響再生装置1Xは、送受信回路62、送受信アンテナ63を通じて、例えば、無線LAN(Local Area Network)などに接続することによって、無線LAN経由でインターネットに接続したり、あるいは、無線LANに接続された機器との間でデータの送受を行うよにしたりすることもできるようにしている。
そして、図33に示した例の健康運動支援システムの場合、音響再生装置1Xを身に付けた使用者が、当該音響再生装置1Xによって再生される音楽を聴取しながら運動を行うようにすると、図2を用いて説明した音響再生装置1と同様に、運動目標設定履歴、運動実施履歴などの情報が、記憶装置部53に記憶保持するようにされる。
また、この例の音響再生装置1Xは、上述した個人第1プロファイル情報と個人第2プロファイル情報との両方を保持しており、キー操作部41を通じてサービス提供要求を生成して送信することを指示する使用者による所定の操作を受け付けると、制御部10は、個人プロファイル情報、運動目標設定履歴、運動実施履歴などの情報を含むサービス提供要求を生成して、例えば、通信I/F61を介して、ネットワーク100上の目的とするサービス情報提供装置3に送信する。
この場合、目的とするサービス情報提供装置3を特定するアドレス情報等も音響再生装置1Xの例えば記憶装置部53に記憶保持されており、サービス提供要求には、目的とする相手先であるサービス情報提供装置を特定するアドレス情報や、当該サービス提供要求の送信元である情報処理装置2を特定するアドレス情報などの相互に通信を行うために必要な情報も含まれる。
このようにして、送出されるサービス提供要求に応じて、目的とするサービス情報提供装置3からサービス情報等が返信されてきて、通信I/F61を通じてこれを受信すると、音響再生装置1Xの制御部10は、これを表示回路33を通じて表示部34の表示画面34Gに表示して、当該音響再生装置1Xの使用者に提供することができるようにされる。
このように、図33に示した構成の健康運動支援システムの場合には、場所を選ばず、いつでも適宜のタイミングで目的とするサービス情報提供装置が提供する種々のサービスを利用することができる。
[運動量の算出方式の他の例]
上述した実施の形態において、消費カロリーの算出は、図14〜図16を用いて説明したように、入力される個人プロフィール情報と、運動時に再生された楽曲のテンポと、運動時間とに基づいて算出したり、また、図17を用いて説明したように、入力される個人プロフィール情報の体重と、METS値と、運動時間とを用いて算出したりして、把握するようにした。しかし、これに限るものではない。もっと簡便的に把握することも可能である。
図35は、消費エネルギーを簡易的に求める場合の計算例を説明するための図である。使用者が行う運動がウォーキングの場合であって、使用者の歩幅をその平均的な値である0.7m(70cm)と仮定したとする。この場合には、図35の(33)式に示すように、定数0.5と、体重と、歩行距離(運動距離)との掛け算によって消費カロリーを求めることができるし、また、歩行距離に代えて歩数を用いた場合には、図35の(34)式に示すように、定数0.00035と、体重と、歩数との掛け算によって消費カロリーを求めることができる。
また、使用者が行う運動がウォーキングの場合であって、使用者の移動速度をその平均的な値である4km/h(時速4km)と仮定したとする。この場合には、図35の(35)式に示すように、定数0.5と、体重と、歩行距離(運動距離)との掛け算によって消費カロリーを求めることができるし、また、歩行距離に代えて運動時間を用いた場合には、図35の(36)式に示すように、定数0.033と、体重と、運動時間との掛け算によって消費カロリーを求めることができる。
また、使用者が行う運動がジョギングの場合であって、使用者の歩幅をその平均的な値である0.7m(70cm)と仮定したとする。この場合には、図35の(37)式に示すように、定数1.0と、体重と、歩行距離(運動距離)との掛け算によって消費カロリーを求めることができるし、また、歩行距離に代えて歩数を用いた場合には、図35の(38)式に示すように、定数0.0007と、体重と、歩数との掛け算によって消費カロリーを求めることができる。
また、使用者が行う運動がジョギングの場合であって、使用者の移動速度をその平均的な値である8km/h(時速8km)と仮定したとする。この場合には、図35の(39)式に示すように、定数1.0と、体重と、歩行距離(運動距離)との掛け算によって消費カロリーを求めることができるし、また、歩行距離に代えて運動時間を用いた場合には、図35の(40)式に示すように、定数0.13と、体重と、運動時間との掛け算によって消費カロリーを求めることができる。
このように、運動時の移動速度、または、歩数を、それらの平均的な値として仮定することにより、図35に示したように、使用者が行った運動によって消費される消費カロリーを簡易的に計算することが可能である。
なお、上述したように、簡易的な計算式を用いることにより、CPUに負荷をかけることなく運動量を把握することができるので、運動量としての消費カロリーを計算する装置の小型化や、消費電力の省力化を促進することができる。
[その他]
なお、上述した実施の形態においては、使用者が行う運動は、主にウォーキング、ジョギング、ランニングである場合を想定して説明したが、これに限るものではない。少なくとも、ウォーキング、ジョギング、ランニング、ダッシュなどのいわゆる歩行運動の範囲に含まれるものや、自転車こぎ、ボート漕ぎ、縄跳びなどの比較的に長時間に渡って継続可能なもの、さらには、腹筋、背筋、腕立て伏せなどのいわゆる筋力トレーニングなどであってもよい。
また、算出すべき運動量情報としては、運動時間、歩行距離などの運動距離、平均速度、消費カロリー、脂肪燃焼量などの内、使用者が必要とする1つ以上の情報を算出して提示できるようにすればよい。また、心拍センサ、血圧センサ、体温計などを併用し、これらの情報を取得して使用者に提示することも可能である。
また、使用者のプロフィール情報としては、氏名、年齢、身長、体重等が入力できればよく、また、正確に歩幅を測るようにして、歩幅を示す情報をプロフィール情報として入力するようにしてもよい。この他、平常時の心拍数、血圧、体温などを入力したり、計測してこれを入力するようにしたりすることも可能である。
また、楽曲情報リストは、図9に示したものに限るものではない。音楽データの発表日、人気ランキングなどの種々の付加情報を付加するようにしてももちろんよい。このような種々の付加情報は、例えば、ネットワーク100上に設けられたサーバ装置の音楽データベースなどを通じて使用者の音響再生装置に提供できるようにしたり、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリカードなどの記録媒体を介して使用者の音響再生装置に提供したりしてもよい。
また、上述もしたように、音響再生装置1、1Xに搭載される音楽情報記憶装置部21や記憶装置部53の記録媒体としては、CDやDVDなどの光ディスク、MD((Mini Disc)登録商標)などの光磁気ディスク、磁気テープ、ハードディスク、半導体メモリー、ICメモリカードなどの種々の記録媒体を用いるようにすることが可能である。
また、音響再生装置1、音響再生装置1Xにおいて、楽曲情報リストや種々の履歴情報などの情報は、音楽情報記憶装置部21や記憶装置部53の記録媒体のほか、例えば、制御部10にEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリーを設けるようにし、ここに作成するように構成することも可能である。
また、上述した実施の形態においては、音響再生装置1から目標運動量の履歴である運動目標設定履歴、運動実施履歴、個人プロファイル情報を含むサービス提供要求を生成して、サービス情報提供装置3に送信するものとして説明したが、これに限るものではない。必要な情報のみをサービス提供要求に含めて送信するようにすればよい。例えば、運動目標設定履歴、運動情報の履歴、音楽データの再生履歴の少なくとも1つ以上を含むサービス提供要求を生成して、これをサービス情報提供装置に送信するようにすればよい。
すなわち、情報処理装置2や音響再生装置1Xからサービス情報提供装置3に送信されるサービス提供要求には、サービス情報提供装置3側で必要になる情報のみを含めるようにすればよい。例えば、歩数のみを累計するのであれば、運動情報の履歴としては、歩数のみを送信すればよい。また、消費カロリーが必要な場合には、音響再生装置1や情報処理装置2、あるいは、音響再生装置1X側で消費カロリーを演算により求め、これをサービス提供要求に含めて送信することも可能であるし、サービス提供要求に含められる情報に基づいて、サービス情報提供装置3側で消費カロリーなどの必要な情報を演算により求めるようにしてもよい。
また、サービス情報提供装置3側において、音響再生装置1の使用者毎に履歴情報を管理できる場合には、個人プロファイル情報のうち、基本的に変化することのない氏名、性別などの情報を初めからサービス情報提供装置3側で管理するようにし、サービス提供要求に含めないようにすることもできる。
また、サービス情報提供要求には、目的とするサービス情報提供装置3を特定するアドレス情報や、サービス提供要求を送信した情報処理装置2や音響再生装置1Xを特定することができるアドレス情報等を必ず含み、サービス提供要求が送信されるべき相手先であるサービス情報提供装置を確実に特定することができると共に、また、サービス情報提供装置3においては、受信したサービス提供要求に含まれる情報に基づいて、サービス提供要求に応じて返信すべき情報の返信先を正確に特定し、その特定した返信先に返信情報を確実に返信することができるようにされている。
また。上述した実施の形態においては、主に音楽データを再生する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。表示回路33及び表示部34を通じて再生する映像データに同期して音楽データをも再生するAV(Audio/Visual)データを再生する場合であっても、この発明を適用することができる。
また、予め使用者が入力した目標運動時間あるいは目標運動量から運動時に再生する楽曲リストを自動的に生成する機能などをも搭載し、これらの機能を併用するようにしてもよい。また、使用者の入力した運動情報から楽曲を提示することも可能である。この場合も、運動センサの情報を利用して使用者の運動のテンポを検出して楽曲を選択提示した場合と同様にして運動量情報を求めることが可能である。
また、使用者の動作テンポに応じたテンポの音楽データを自動的に選択して再生する機能他、使用者が運動の種類、時間、強度、再生楽曲のデータをあらかじめ用意してプレイリストを作って登録しておくことも可能であり、この場合にも先の例と同様に運動量情報を求めることが可能である。(たとえばサーキットトレーニングなどで利用できる。)
1、1X…音響再生装置、10…制御部、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…CPUバス、21…音楽情報記憶装置部、22…音楽再生データ生成装置部、23…運動情報解析回路、24…運動情報センサ、31…音声信号出力処理部、32…スピーカ、33…表示回路、34…表示部、41…キー操作部、42…マイクロホン、43…音声信号入力処理部、51…外部端子、51…I/F(インターフェイス)、53…記憶装置部、61…通信I/F、62…送受信回路、63…送受信アンテナ、2…情報処理装置、210…制御部、211…CPU、212…ROM、213…RAM、214…EEPROM、215…CPUバス、221…入出力端子、222…外部I/F、231…操作部、241…通信I/F、251…サービス提供要求生成部、261…映像出力処理部、262…表示部262、271…記憶装置部、3…サービス情報提供装置、310…制御部、311…CPU、312…ROM、313…RAM、314…EEPROM、315…CPUバス、321…操作部、322…入出力端子、323…外部I/F、331…通信I/F、341…サービス情報生成部、351…履歴情報蓄積部、352…コンテンツ情報蓄積部