JP4398586B2 - ベルト付衣料の製造方法及び装置 - Google Patents

Description

【０００１】
技術分野
本発明はベルト付衣料の製造方法及び装置に関し、その方法は二つのベルト半分をキャリヤ材料のウエブに適用することを含む。
【０００２】
発明の背景
一般的に知られている使い捨ておむつの形の衣料は、おむつの一端領域の両側に固定された一対の固定タブを含む固定システムを備えている。固定タブはおむつの他端領域に設けられた受け手段と係合することを意図している。このようなおむつは一般的に着用者が横になっているときに着用者に付けられる。
【０００３】
おむつを幼い子供や赤ん坊に適用するときは上述の固定システムは満足されるが、失禁おむつを成人着用者に固定しようとするときは問題が起こる。これは特におむつを自分で付けることを望む着用者にあてはまる。
【０００４】
ベルト付衣料は立っている着用者に付けるのがよりたやすいことはこれまでに明らかにされている。ベルト付失禁衣料の例がＦＲ−Ａ−２５８６５５８に記載されており、そこでは吸収性基材は第１縦方向端の両側にベルトウエブを備えている。このウエブは着用者の腰周りに固定されることを意図しており、一方吸収性基材は着用者の足の間にたれ下がる。ウエブが一緒に連結されたら、着用者は次いで足の間に手を伸ばし足の間の吸収性基材を引き上げ吸収性基材の自由端をベルトウエブに付けることができる。
【０００５】
ベルト付おむつはある群の着用者には顕著な利益を提供するが、それらは一般的に通常のおむつより製造が困難である。これは一部はベルトまたはベルト半分が通常の固定タブより顕著に長くかつ高速移動製造ライン上でおむつの基材に固定されねばならないという事実のためである。製品の経済的実行可能性のために必要な製造ラインの速度のために、ベルトまたはベルト半分が製造ラインのいずれの機械にもひっかからずまたは固定されないことが肝要であり、さもなくば製造は中断するであろう。
【０００６】
発明の概要
従ってより実行可能な衣料の大量生産を可能とするベルト付衣料の製造方法及び装置を提供することが本発明の目的である。
【０００７】
この目的は本発明によれば請求項１に記載の方法及び請求項１１に記載の装置によって達成される。
【０００８】
この方法及び装置の好適実施例はそれぞれの従属請求項に詳述される。
【０００９】
図面の簡単な説明
本発明が添付図面を参照しながら以下により詳細に述べられるであろう。図面において：
図１はベルト付衣料の概略平面図であり；
図２は図１の衣料の概略端面図であり；
図３は部分的に完成したベルト付衣料を通してみた概略断面図であり；
図４は図３のそれに対応する概略断面図であるが、より完成した状態のベルト付衣料を示し；
図５は本発明による装置の第一実施例の概略立面図であり；
図６は本発明による装置の第二実施例の概略立面図であり；
図７は本発明の装置に組み入れられた回転ホイールの概略透視図であり；
図８は本発明の装置に組み入れられたジョー操作手段の正面図であり、そして
図９は本発明の装置に組み入れられたジョー操作手段の側面図である。
【００１０】
好適実施例の詳細な説明
図１と２において、参照番号１０は使い捨ておむつの形のベルト付衣料を一般的に示す。衣料１０は第１端領域１２及び第２端領域１４を有する。第１端領域１２は第１ベルト半分１６及び第２ベルト半分１８の形の一対のベルト半分を備えている。ベルト半分は各ベルト半分１６，１８のそれぞれの第１端領域２２，２４が衣料のそれぞれの縦方向縁部２６，２８を越えて外向きに延びるように後述の態様でキャリヤウエブ２０に取り付けられる。
【００１１】
例示の実施例では、キャリヤウエブ２０はおむつのためのトップシートを形成し、従ってこの目的のために用いられる適当などのような材料からも作られることができる。そのような材料は多孔質発泡体、網状発泡体、開口プラスチックフィルム（例えばポリオレフィン系フィルム）、天然繊維（例えば木材または綿繊維）、合成繊維（例えばポリエステル、ナイロン、ポリエチレンまたはポリプロピレンまたはそれらの混合物）または天然及び合成繊維の組み合わせを含む。おむつのために望ましい吸収及び流速特性に依存して、トップシート材料は本質的に親水性であり、または本質的に疎水性でありまたは少なくとも一時的に親水性とするように処理された本質的に疎水性の繊維から作られることができる。トップシートは織布、不織布、スパンボンド法、水流交絡法、カード法、または同様法によるものであることができる。好ましくはトップシートはポリプロピレン繊維の不織布である。
【００１２】
ベルト半分１６，１８は着用者の皮膚に対して一般的に快適なかつ衣料を吊り下げる目的のために適切な強度特性を有するどのような材料も組み入れることができる。従って、ベルト半分は使用者に接触するベルト半分の側の不織布材料とポリプロピレンフィルムを含むラミネートの形であることができる。
【００１３】
トップシート２０は使用時に着用者に面することを意図する第１表面３０、及びそれぞれのベルト半分１６，１８の第２端領域３４，３６の少なくとも一部分が本発明による方法で取り付けられる第２表面３２を有する。トップシート２０の第２表面３２は図１に点線で概略的に示された吸収性芯３８の上に置かれる。吸収性芯３８は液体及び身体排出液を吸収し含有することのできるどのような手段であってもよい。芯は長方形または砂時計のような広範囲の寸法と形状で、かつ多数の材料から製造されることができる。典型的な材料はクレープされたセルロースワッディング、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、吸収性ゲル化物質、高吸収性高分子、等を含む。
【００１４】
吸収性芯３８はトップシート２０から遠い方に面する側上を液体不透過性バックシート４０により覆われている。図２から明らかなように、バックシート４０はまたトップシート２０に取り付けられた第２端領域３４，３６の一部分の上に置かれる。バックシート４０はポリエチレンフィルムのようなどのような柔軟な液体不透過性材料からも作られることができ、トップシート２０の第２表面３２及び吸収性芯３８に適当な接着剤により接着され、それにより一体的衣料を形成する。
【００１５】
ベルト半分１６，１８を着用者の周りに固定するために、第１ベルト半分１６は第２ベルト半分１８の補完的第２固定手段４４と共働することを意図している第１固定手段４２を備えている。第１及び第２固定手段４２，４４は機械的固定システムの構成要素であることができる。例えば、第１固定手段はボタンまたはスタッドであることができる。そのような場合、第２固定手段はボタン穴またはクラスプであるであろう。しかし、好ましくは機械的固定システムはフック−アンド−ループファスナーシステムである。更なる可能性は第１固定手段４２が接着パッチであり第２固定手段４４が着地ゾーンであることである。
【００１６】
図１から明らかなように、おむつ１０の第２端領域１４は閉鎖手段４６を備えている。ベルト半分１６，１８が固定されたら、おむつ１０の第２端領域１４は固定されたベルト半分に接近させられ、ベルト半分の図示されていない対応する受け手段と係合する閉鎖手段４６によりそこに取り付けられる。
【００１７】
本発明による図１と２に示されたベルト付衣料１０を製造する方法は特に図３と４を参照して以下に説明されるであろう。
【００１８】
本発明による方法は第１ベルト半分１６の第１端領域２２と第２ベルト半分１８の第１端領域２４が重複領域４８（図４）で互いに接触するように第１ベルト半分１６と第２ベルト半分１８を部分的重複関係に置くことを含む。この方法により、第１ベルト半分１６の第２端領域３４と第２ベルト半分１８の第２端領域３６は覆われないで残る。
【００１９】
後述される装置を用いて、第１及び第２ベルト半分１６，１８の第１端領域２２，２４は例えばベルト半分間に少量の接着剤を適用して、一緒に解放可能に連結され一時的ラミネート５０（図３）を作る。この点で、表現“一時的ラミネート”は着用者が過度の努力なしに及びラミネートの構成要素を破壊することなしに引き離すことができるラミネートを意味する。その後で、キャリヤウエブ２０の第１表面３０と一時的ラミネート５０がキャリヤウエブの第１表面３０がベルト半分の第１端領域２２，２４の重複領域４８内でラミネート５０と接触するように相互接触させられる（図４）。最後に、第１ベルト半分１６の第２端領域３４の少なくとも一部分と第２ベルト半分１８の第２端領域３６の少なくとも一部分が、例えばベルト半分の第２端領域をほぼ１８０度曲げることにより、キャリヤウエブの第２表面３２に接触させられる。
【００２０】
ベルト半分の第２端領域３４，３６の一部分をキャリヤウエブ２０の第２表面３２と接触状態に維持するために、第２表面３２は接着剤で被覆されることができる。
【００２１】
本発明による方法の好適実施例において、キャリヤウエブ２０の第１表面３０と一時的ラミネート５０を相互接触させる段階はキャリヤウエブの第１表面を一時的ラミネートに解放可能に連結することを含む。これは、例えばキャリヤウエブ２０の材料と一時的ラミネート５０の材料間のエンボッシングまたはニードリングによる機械的係合により達成されることができる。
【００２２】
上述の方法を実行するための本発明による装置は図５から８に示されている。
【００２３】
図５と６において、参照番号６０は本発明による装置を概括的に示す。この装置はキャリヤウエブ２０を形成する材料のための第１ウエブ経路６２とベルト半分１６，１８を形成する材料のための第２ウエブ経路６４を含む。図５と６に示された実施例において、キャリヤウエブ２０を形成する材料は図示されていない材料リールから第１ウエブ経路６２に沿って供給される連続ウエブである。キャリヤウエブはこのリールから整合ステーション６６に移動する。整合ステーションは、キャリヤウエブ２０の第２表面３２が接着剤で被覆される接着ステーション６８に通過する前にキャリヤウエブが正しく横方向に整合していることを確保する役目をする。接着剤は連続被覆状に適用されるかまたは不連続帯状またはドット状に適用されることができる。接着剤はキャリアウエブに噴霧、または滴下によりまたは転写ロールにより適用されることができる。
【００２４】
図５に示された実施例では、キャリヤウエブが接着ステーション６８を離れたら、それは回転ホイール７０に進み、そこでそれは後述の態様でベルト半分１６，１８と一体化される。
【００２５】
しかし、図６に示された実施例では、キャリヤウエブ２０は回転ホイール７０の上流の移送ホイール７２でベルト半分１６，１８と一体化される。
【００２６】
ベルト半分１６，１８のための第２ウエブ経路６４は第１ベルト半分１６と第２ベルト半分１８を、第１ベルト半分１６の第１端領域２２と第２ベルト半分１８の第１端領域２４が重複領域４８内で互いに接触するように、図３で示された部分的重複関係に置くための手段７４を含む。この方法により、ベルト半分の第２端領域３４，３６は覆われないで残る。ベルト半分はこの段階では部分的重複材料の連続ウエブである。これらのウエブは手段７４を出て第１及び第２ベルト半分の第１端領域２２，２４を解放可能に一緒に連結し図３に示された一時的ラミネート５０を作るための手段７６に進む。手段７６は好ましくは第１及び第２ベルト半分間に少量の接着剤を適用するための手段であるが、機械的係合のような他の手段が採用されることも考えられる。
【００２７】
手段７６の下流で、一時的ラミネート５０を形成する連続ウエブは切断ステーション７８に入り、ここで連続ウエブは横断的に切断されそれによりキャリヤウエブ２０に適用されるところの実際のベルト半分からなる一時的ラミネート５０が作られる。
【００２８】
図５に示された実施例では、ベルト半分は移送ホイール７２上に置かれ、それにより回転ホイール７０上に移送される。より詳細には後述される回転ホイールは、キャリヤウエブの第１表面３０がベルト半分１６，１８の第１端領域２２，２４の重複領域４８内でラミネートと接触するように、キャリヤウエブ２０の第１表面３０と一時的ラミネート５０を相互接触させるための会合ステーション８０の形の手段にベルト半分を運ぶ。
【００２９】
図６に示された実施例では、キャリヤウエブ２０の第１表面３０と一時的ラミネート５０を相互接触させるための会合ステーション８０の形の手段は回転ホイール７０の上流に位置しておりこの段階は好ましくは移送ホイール７２上で起こる。
【００３０】
両実施例において会合ステーション８０の直ぐ下流で、このように形成された構造体はキャリヤウエブ２０の第１表面３０を一時的ラミネート５０に解放可能に連結するための手段８２を通過する。これらの手段８２は、例えばキャリヤウエブ２０の材料と一時的ラミネート５０の材料間にエンボッシングまたはニードリングにより機械的係合を作ることができる。図６による実施例では、ベルト半分とキャリヤウエブはその後で回転ホイール７０に移送される。
【００３１】
以下により詳細に説明される態様では、本発明によれば、回転ホイール７０は、第１ベルト半分１６の第２端領域３４の少なくとも一部分と第２ベルト半分１８の第２端領域３６の少なくとも一部分をキャリヤウエブの第２表面３２と接触させるための手段８４を含む。この発明の好適実施例において、図７，８及び９に示されるように、これらの手段８４は回転ホイール７０と共に回転するように取り付けられた一対のジョーを含む。
【００３２】
かくして、特に図７を参照するに、回転ホイール７０は軸方向範囲ｙを持つ周表面８６を持つ。軸方向範囲は少なくともキャリヤウエブ２０の横断範囲または幅に等しくなければならない。周表面８６は多数の弧状セグメント８８に分割されている。好ましくは、弧状セグメント８８の周表面は回転ホイールとキャリヤウエブ２０間の適当な摩擦を確保するための適当な材料で被覆される。そのような材料は適当には天然または合成ゴムであることができる。弧状セグメント８８は移送ホイール７２からベルト半分１６，１８を受けるための軸方向に延びる受け領域９０により分離されている。各受け領域９０は受け領域の中間部９１の両方の軸方向端に一つのジョーを持つ一対のジョー８４を含む。各ジョー８４は回転ホイール７０の周表面８６に対して実質的に接線的に配置された軸９２の周りに開位置から閉位置に旋回変位するように配置されている。恐らく図９から最も明確に判るように、ジョー８４が開位置にあるとき、それらは回転ホイールの周表面８６に渡って軸方向に延びる受け領域９０の中間部９１と共に実質的に平坦な表面を形成する。
【００３３】
ジョー８４の旋回変位は作動棒９７の半径方向内端に位置するカム従節９６を含むリンク仕掛け９４により実現される。カム従節９６は回転ホイール７０に隣接した静止カム表面９８と共働するように配置されている。図８と９から最も明らかなように、リンク仕掛け９４は回転ホイールと共に回転するように取り付けられ半径方向に作動棒９７を案内するのに適合した案内１００を含む。中間リンク１０２が作動棒９７の半径方向外端に旋回可能に取り付けられている。中間リンク１０２は、中間リンク１０２と静止取り付部１０６の両者に旋回可能に取り付けられた案内リンク１０４の影響のために作動棒９７の変位時に特別の経路を追従させられる。中間リンクの変位は連結棒１０８によりジョー８４に移転される。
【００３４】
リンク仕掛け９４はジョー８４の図８と９に示された開位置から図７の位置Ｂに示された閉位置への変位及び開位置への戻りを確実とする。
【００３５】
図７に関して、回転ホイール７０の回転時に受け領域９０内にベルト半分を維持するために、受け領域は二つの吸引システム、受け領域の中間部９１に図示していない開口を介して連結された第１吸引システム１１０とジョー８４に連結されベルト半分を受けることを意図している表面上の複数の開口１１４を介して作用する第２吸引システム１１２、と共働する。明確化のために、図７には少数の開口１１４が示されているが、ジョー８４の実質的に全表面が開口で覆われていることは理解されるべきである。ジョー８４は変位可能であるという事実のために、第２吸引システム１１２はジョーの変位を実現可能としながらジョーへの吸引が維持されることを確実とするために旋回可能なホース装置１１６を含む。
【００３６】
ジョー８４がベルト半分１６，１８の材料とひっかかるのを防ぐために（またはキャリヤウエブがベルト半分を持たずに存在することがないように）、開口１１４が存在するジョーの表面は有利にはシリコンゴムのような低摩擦材料で被覆される。これに代え、この表面は同様な効果を得るためにプラズマ処理されることができる。
【００３７】
回転ホイール７０は以下の態様で作動する。
【００３８】
図５による実施例では、移送ホイール７２は、ベルト半分の重複領域４８が受け領域の中間部９１内に受けられるようにかつそこに第１吸引システムにより保持されるように、ベルト半分を受け領域９０に移送する。これはベルト半分の第２端領域３４，３６がジョー８４の上に置かれ第２吸引システムによりそこに保持されることを意味する。その後で、ベルト半分は会合ステーション８０を通過し、そこでキャリヤウエブ２０の第１表面３０がベルト半分の重複領域４８の上に置かれる。前述のように、このように形成された構造は次いでキャリヤウエブ２０の第１表面３０を一時的ラミネート５０に解放可能に連結するための手段８２を通過する。この段階が完成されたら、ジョー８４はそれらの閉位置に旋回するように活性化され、それによりベルト半分１６，１８の第２端領域３４，３６の少なくとも一部分をキャリヤウエブ２０の縦方向縁２６，２８を越えて折りたたみこの部分をキャリヤウエブの第２表面３２と接触させる。明らかに、リンク仕掛け９４は適当な把持力が第２端領域３４，３６の一部分とキャリヤウエブ２０間に達成されることを確実とするように設計されている。その後で、ジョー８４は開かれ、このように取り付けられたベルト半分を持つキャリヤウエブが引き続く加工のために回転ホイール７０から取り除かれる。引き続く加工はキャリヤウエブの第２表面３２の上に吸収性芯３８を置くこと、バックシート４０を取り付けること及びキャリヤウエブの連続材料ウエブを個々の衣料を形成するために切断することを含むことができる。
【００３９】
図６による実施例の回転ホイール７０の作動は上述のそれに対応するが、ベルト半分とキャリヤウエブが回転ホイールの上流の移送ホイール７２で一体化されることを除く。
【００４０】
例としてのみ本発明が上述されたことは理解されるべきで、この発明は添付請求の範囲の範囲内で多くの方法で改変されることができることは当業者には明らかであろう。例えば、実質的に回転ホイール７０の全周表面８６に渡り吸引手段が作用しそれによりキャリヤウエブを回転ホイールに対して保持することが考えられる。更に、吸収体３８とバックシート４０が、ベルト半分１６，１８の第２端領域３４，３６が曲げられる前に回転ホイール７０上でトップシート２０と一体化されることも考えられる。この方法では、第２端領域３４，３６はバックシート４０の外表面と接触させられるであろう。言い換えれば、表現“キャリヤウエブ”はトップシートとバックシートの組み合わせを含むと解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 ベルト付衣料の概略平面図である。
【図２】 図１の衣料の概略端面図である。
【図３】 部分的に完成したベルト付衣料を通してみた概略断面図である。
【図４】 図３のそれに対応する概略断面図であるが、より完成した状態でベルト付衣料を示す。
【図５】 本発明による装置の第一実施例の概略立面図である。
【図６】 本発明による装置の第二実施例の概略立面図である。
【図７】 本発明の装置に組み入れられた回転ホイールの概略透視図である。
【図８】 本発明の装置に組み入れられたジョー操作手段の正面図である。
【図９】 本発明の装置に組み入れられたジョー操作手段の側面図である。

Claims (23)

1. ベルト付衣料（１０）の製造方法であって、前記衣料が第１ベルト半分（１６）及び第２ベルト半分（１８）を含み、各ベルト半分が該ベルト半分の長手方向延在部及び前記第１及び第２ベルト半分（１６；１８）が付けられるキャリヤウエブ（２０）を有し、前記キャリヤウエブが第１表面（３０）及び第２表面（３２）を有するものにおいて、前記方法が：
   前記第１ベルト半分の第１端領域（２２）と前記第２ベルト半分の第１端領域（２４）が重複領域（４８）内で互いに接触し、かつ前記第１ベルト半分の第２端領域（３４）と前記第２ベルト半分の第２端領域（３６）が覆われないで残るような部分的重複関係で前 記第１ベルト半分（１６）及び前記第２ベルト半分（１８）を置く段階；
   前記第１及び第２ベルト半分の前記第１端領域（２２；２４）を一時的ラミネート（５０）を作るように開放可能に一緒に連結する段階；
   前記キャリヤウエブの前記第１表面が前記ベルト半分の前記第１端領域の前記重複領域（４８）内で前記ラミネートに接触するように前記キャリヤウエブ（２０）の前記第１表面（３０）と前記一時的ラミネート（５０）を相互接触させる段階；及び
   前記第１ベルト半分（１６）の前記第２端領域（３４）の少なくとも一部分と前記第２ベルト半分（１８）の前記第２端領域（３６）の少なくとも一部分を前記キャリヤウエブ（２０）の前記第２表面（３２）に接触させる段階；
   を含むことを特徴とする方法。
2. 前記第１及び第２ベルト半分の前記第１端領域（２２；２４）を一時的ラミネート（５０）を作るように解放可能に一緒に連結する段階が前記第１及び第２ベルト半分（１６；１８）間に接着剤を適用することを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記キャリヤウエブの前記第１表面（３０）と前記一時的ラミネート（５０）を相互接触させる段階がキャリヤウエブ（２０）の第１表面（３０）を一時的ラミネートに解放可能に連結することを含むことを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
4. 前記解放可能に連結することがキャリヤウエブの材料と一時的ラミネートの材料間の機械的係合により達成されることを特徴とする請求項３に記載の方法。
5. 前記機械的係合がエンボッシングにより達成されることを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. 前記第１ベルト半分（１６）の前記第２端領域（３４）の前記一部分と前記第２ベルト半分（１８）の前記第２端領域（３６）の前記一部分が前記キャリヤウエブ（２０）の前記第２表面（３２）と接着剤により接触状態に維持されることを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載の方法。
7. 前記第１ベルト半分（１６）の前記第２端領域（３４）の少なくとも一部分と前記第２ベルト半分（１８）の前記第２端領域（３６）の少なくとも一部分を前記キャリヤウエブの前記第２表面（３２）に接触させる段階が回転ホイール（７０）上で実行されることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一つに記載の方法。
8. 前記一時的ラミネート（５０）が前記キャリヤウエブ（２０）の前記第１表面（３０）が前記一時的ラミネートと接触する前に前記回転ホイール（７０）上に置かれることを特徴とする請求項７に記載の方法。
9. 前記キャリヤウエブ（２０）の前記第１表面（３０）と前記一時的ラミネート（５０）を相互接触させる前記段階が前記回転ホイール（７０）の上流で起こることを特徴とする請求項７に記載の方法。
10. 前記一時的ラミネート（５０）が吸引力により前記回転ホイール（７０）上に保持されることを特徴とする請求項７から９のいずれか一つに記載の方法。
11. ベルト付衣料（１０）の製造装置（６０）であって、前記衣料が第１ベルト半分（１６）及び第２ベルト半分（１８）を含み、各ベルト半分が該ベルト半分の長手方向延在部及び前記第１及び第２ベルト半分が付けられるキャリヤウエブ（２０）を有し、前記キャリヤウエブが第１表面（３０）、第２表面（３２）及び予め決められた幅を有するものにおいて、前記装置が：
    前記第１ベルト半分の第１端領域（２２）と前記第２ベルト半分の第１端領域（２４）が重複領域（４８）内で互いに接触し、かつ前記第１ベルト半分の第２端領域（３４）と前記第２ベルト半分の第２端領域（３６）が覆われないで残るような部分的重複関係で前記第１ベルト半分（１６）及び前記第２ベルト半分（１８）を置くための手段（７４）；
    前記第１及び第２ベルト半分の前記第１端領域（２２；２４）を一時的ラミネート（５０）を作るように開放可能に一緒に連結するための手段（７６）；
    前記キャリヤウエブの前記第１表面が前記ベルト半分の前記第１端領域の前記重複領域（４８）内で前記ラミネートに接触するように前記キャリヤウエブ（２０）の前記第１表面（３０）と前記一時的ラミネート（５０）を相互接触させるための手段（８０）；及び
    前記第１ベルト半分（１６）の前記第２端領域（３４）の少なくとも一部分と前記第２ベルト半分（１８）の前記第２端領域（３６）の少なくとも一部分を前記キャリヤウエブ（２０）の前記第２表面（３２）に接触させるための手段（８４）；
    を含むことを特徴とする装置。
12. 前記第１及び第２ベルト半分の前記第１端領域（２２；２４）を一時的ラミネート（５０）を作るように解放可能に一緒に連結するための前記手段（７６）が前記第１及び第２ベルト半分間に接着剤を適用するための手段を含むことを特徴とする請求項１１に記載の装置。
13. 前記キャリヤウエブ（２０）の前記第１表面（３０）と前記一時的ラミネート（５０）を相互接触させるための手段（８０）がキャリヤウエブの第１表面を一時的ラミネートに解放可能に連結するための手段（８２）を含むことを特徴とする請求項１１または１２に記載の装置。
14. 前記解放可能に連結するための前記手段（８２）がキャリヤウエブの材料と一時的ラミネートの材料間の機械的係合を作るための手段を含むことを特徴とする請求項１３に記載の装置。
15. 機械的係合を作るための前記手段（８２）がエンボッシングステーションを含むことを特徴とする請求項１４に記載の装置。
16. 前記第１ベルト半分（１６）の前記第２端領域（３４）の少なくとも一部分と前記第２ベルト半分（１８）の前記第２端領域（３６）の少なくとも一部分を前記キャリヤウエブ（２０）の前記第２表面（３２）に接触させるための前記手段（８４）が回転ホイール（７０）上に旋回可能に取り付けられた一対の顎部（８４）を含み、前記回転ホイールが周表面（８６）を含んでいることを特徴とする請求項１１から１５のいずれか一つに記載の装置。
17. 前記キャリヤウエブ（２０）の前記第１表面（３０）が前記一時的ラミネート（５０）と接触する前に前記一時的ラミネート（５０）を前記回転ホイール（７０）の前記周表面（８６）上に置くために移送ホイール（７２）が設けられていることを特徴とする請求項１６に記載の装置。
18. 前記キャリヤウエブ（２０）の前記第１表面（３０）と前記一時的ラミネート（５０）を相互接触させるための前記手段（８０）が前記回転ホイール（７０）の上流に位置していることを特徴とする請求項１６に記載の装置。
19. 前記回転ホイール（７０）の前記周表面（８６）と共働する第１吸引手段（１１０）が前記一時的ラミネート（５０）を吸引力により前記回転ホイール上に維持するために設けられていることを特徴とする請求項１６から１８のいずれか一つに記載の装置。
20. 前記回転ホイールの前記周表面（８６）が前記キャリヤウエブ（２０）の幅より小さくない軸方向範囲（ｙ）を有することを特徴とする請求項１６から１９のいずれか一つに記載の装置。
21. 前記顎部（８４）がカム手段（９８）により操作されることを特徴とする請求項１６から２０のいずれか一つに記載の装置。
22. 前記顎部（８４）が第２吸引手段（１１２）と連通する開口（１１４）を有することを特徴とする請求項１６から２１のいずれか一つに記載の装置。
23. 前記回転ホイールの前記周表面（８６）が摩擦増加材料で被覆されていることを特徴とする請求項１６から２２のいずれか一つに記載の装置。

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