JP4384581B2 - 染料含有ネガ型硬化性組成物、カラーフィルターおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
このため、上述の問題を解決することのできる染料や硬化性組成物の開発が望まれていた。
<1>(A)アルカリ可溶性バインダーと、(B)有機溶剤可溶性染料と、(C)光重合開始剤と、(D)ラジカル重合性モノマーと、(E)有機溶剤と、を少なくとも含む染料含有ネガ型硬化性組成物であって、前記(B)有機溶剤可溶性染料が、下記一般式(1)で表される色素の少なくとも1種と、下記一般式(2)で表される色素の少なくとも1種とを含有することを特徴とする染料含有ネガ型硬化性組成物である。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物は、(A)アルカリ可溶性バインダーと、(B)有機溶剤可溶性染料と、(C)光重合開始剤と、(D)ラジカル重合性モノマーと、(E)有機溶剤と、を少なくとも含む染料含有ネガ型硬化性組成物であって、前記(B)有機溶剤可溶性染料が、下記一般式(1)で表される色素の少なくとも1種と、下記一般式(2)で表される色素の少なくとも1種とを含有(以下、これらを総じて「本発明における色素」という場合がある。)することを特徴とする。本発明における色素は特に色価が高いことから、その添加量を低減することができる。これにより、他の添加物の含有量を増加させることができ、レジストの諸性能を向上させることができるため矩形な微細パターン形成が可能であり、熱堅牢性および光堅牢性にも優れる。さらに、本発明の組成物によれば、未露光部現像性および露光部の残膜率を向上させることができるため、良好なパターン形成性を発揮することができる。
また、前記ステッパー露光に用いる露光装置としては、例えば、i線ステッパー(商品名:FPA−3000i5+、キャノン(株)製)等を用いることができる。
まず、本発明におけるアルカリ可溶性バインダーについて説明する。本発明におけるアルカリ可溶性バインダーは、アルカリ可溶性であれば特に限定されないが、耐熱性、現像性、入手性等の観点から選ばれることが好ましい。
本発明における有機溶剤可溶性染料は、以下に示す一般式(1)から選ばれる少なくとも1種と、一般式(2)から選ばれる少なくとも1種とを含むことを特徴とする。
以下に詳細を記す。
まず、本発明における下記一般式(1)で表される色素(アゾ染料)について詳細に説明する。
Aの好ましい例としては、ピラゾール環、イミダゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイソチアゾール環を挙げることができる。上記Aは更に置換基を有していてもよい。上記Aとしては、下記(a)〜(f)で表されるピラゾール環、イミダゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環またはベンゾチアゾール環が特に好ましい。
上記(a)〜(f)の中でも上記Aとしては、(a)、(a')および(b)で表されるピラゾール環およびイソチアゾール環が好ましく、(a)で表されるピラゾール環が更に好ましく、(a)で表されるピラゾール環であり且つR211が5員の単環複素環であることが特に好ましい。
一般式(1)において、R205、R206は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表し、各基は更に置換基を有していてもよい。
一般式(1)において、A、R201、R202、R205、R206およびGで表される各置換基が更に置換基を有する場合、該置換基としては、上記G、R201およびR202で例示した置換基を挙げることができる。
次に、一般式(2)で表される色素(キノフタロン系色素)について詳述する。
下記一般式(2)で表される化合物は、従来に無い、高い耐光性と高い耐熱性とを同時に満足し、かつ、必要であれば水または溶剤に自由に溶解することができる化合物である。
R1〜R4が−S−R5である場合において、R5としては酸素原子をエーテル結合の形で1〜6個含む総炭素数2〜16個のアルキル基が好ましく、特に酸素原子をエーテル結合の形で2〜4個含む総炭素数2〜12個のアルキル基が好ましい。ここでアルキル基は直鎖または分岐鎖であってもよく、環を形成した部分を有していてもよい。
また、ヒドロキシ基に含まれる酸素原子を含めたR1〜R4に含まれる酸素原子の総数としては、2〜24個であることが好ましく、3〜16個であることが特に好ましい。
また、色素の吸収特性の点から一般式(2)で表わされる色素およびその互変異性体は、R2および/またはR3に−S−R5が導入された構造のものが好ましい。
本発明における一般式(2)で表される化合物(キノフタロン化合物)の製造方法を以下に説明する。代表的な製造方法の概略(第一および第二の製造方法)は、次の通りである。
第一の製造方法としては、まず、有機溶媒中で、下記化合物(A)の1モル量に対して、アルカリ化合物を1〜16モル量用いて、下記化合物(B)を1〜8モル量と、20〜200℃で1〜8時間反応させる。
〔化合物(B)中、R5は、上記一般式(2)におけるものと同様である。〕
第二の製造方法としては、まず、有機溶媒中で上記化合物(A)1モル量に対して、アルカリ化合物を1〜16モル量用いて、下記化合物(C)の1〜8モル量と20〜200℃で1〜24時間反応させる。
〔化合物(C)中、R6は一般式(2)におけるものと同様のものを表す。〕
〔化合物(E)中、Zはハロゲン原子、トルエンスルホニルオキシ基或いはメタンスルホニルオキシ基を表し、R9は、酸素原子を、エーテル結合の形、或いはヒドロキシ基の形で含んでもよいアルキル基を表す。〕
また、上記相間移動触媒としては、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩等が使用される。
また、上記化合物(D)のR6がα,β−ジヒドロキシ基を有するアルキル基である場合、有機溶媒中、下記化合物(F)とp−トルエンスルホン酸等の酸触媒とを脱水還流することにより、目的とする一般式(2)で表される化合物を得ることができる。
本発明において、本発明における色素はそれぞれ同種の色素を併用してもよいし、他の有機溶剤可溶性染料や、他の有機溶剤可溶性染料と金属または含窒素化合物との塩、錯体、他の有機溶剤可溶性染料の誘導体等と同時に使用してもよい。
上記他の有機溶剤可溶性染料としては、COLOUR INDEX(SOCIETY OF DYES AND COLOURISTS)や、染色ノート(色染社発行)に記載されている公知の、直接染料、酸性染料、媒染・酸性媒染染料、塩基性染料、建染染料、硫化染料、アゾイック染料、分散染料、反応染料、蛍光増白剤、その他の染料、ピグメントレジンカラー、および顔料、近赤外吸収色素、等が挙げられる。
これらの有機溶剤可溶性染料としては、例えば、
シー・アイ・ソルベント・ブルー25(C.I.Solvent Blue 25)、
シー・アイ・ソルベント・ブルー55(C.I.Solvent Blue 55)、
シー・アイ・ソルベント・ブルー67(C.I.Solvent Blue 67)、
シー・アイ・ソルベント・ブルー38(C.I.Solvent Blue 38)、
シー・アイ・ソルベント・イエロー82(C.I.Solvent Yellow82)、
シー・アイ・ソルベント・イエロー162(C.I.Solvent Yellow 162)、
シー・アイ・ソルベント・オレンジ56(C.I.Solvent Orange 56)、
シー・アイ・アシッド・バイオレット17(C.I.Acid Violet 17)、
シー・アイ・アシッド・バイオレット49(C.I.Acid Violet 49)、
シー・アイ・ダイレクト・ブルー86(C.I.Direct Blue 86)、
などが挙げられ、これらはそれぞれ単独または2種以上を混合して用いてもよい。
上記酸性染料について説明する。上記酸性染料は、スルホン酸やカルボン酸等の酸性基を有するものであれば特に限定されないが、有機溶剤や現像液に対する溶解性、塩形成性、吸光度、硬化性組成物中の他の成分との相互作用、耐光性、耐熱性等の必要とされる性能の全てを勘案して選択される。
以下に上記酸性染料の具体例を挙げるが、これらに限定されるものではない。例えば、acid alizarin violet N;
acid black 1,2,24,48;
acid blue 1,7,9,15,18,23,25,27,29,40,45,62,70,74,80,83,86,87,90,92,103,108,112,113,120,129,138,147,158,171,182,192,249;
acid chrome violet K;
acid Fuchsin;
acid green 1,3,5,9,16,25,27,50;
acid orange 6,7,8,10,12,50,51,52,56,63,74,95;
acid red 1,4,8,14,17,18,26,27,29,31,34,35,37,42,44,50,51,52,57,66,73,80,87,88,91,92,94,97,103,111,114,129,133,134,138,143,145,150,151,158,176,183,198,211,215,216,217,249,252,257,260,266,274;
acid violet 6B,7,9,17,19;
acid yellow 1,3,7,9,11,17,23,25,29,34,36,40,42,54,65,72,73,76,79,98,99,111,112,114,116,169,243;
Food Yellow 3;およびこれらの染料の誘導体が挙げられる。
acid black 24;
acid blue 7,23,25,29,62,83,86,87,90,92,108,138,158,249;
acid green 3,5,9,16,25,27,50;
acid orange 8,51,56,74,63,74;
acid red 1,4,8,34,37,42,52,57,80,97,114,143,145,151,183,217;
acid violet 7;
acid yellow 17,23,25,29,34,40,42,72,76,99,111,112,114,116,163,243等の染料およびこれらの染料の誘導体が好ましい。
上記酸性染料の誘導体としては、酸性染料のスルホン酸をスルホン酸アミド、スルホン酸エステルに変換した化合物などが有用に利用できる。
上記酸性染料と塩を形成する原子団については、上記酸性染料のアニオンと塩を形成するカチオン性のものであれば限定はない。このような原子団としては、例えば、Li、Na、K、Rb、Cs、Ag、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Al、Ni、Cu、Co、Fe、または含窒素化合物からなるカチオン等が挙げられる。
酸性染料と塩を形成する原子団/酸性染料のモル比(以下、「L」という場合がある。)について説明する。上記Lは酸性染料分子と対イオンである原子団とのモル比率を決定する値であり、酸性染料原子団の塩形成条件によって自由に選択することができる。具体的には、0≦L≦10の間の数値であり、有機溶剤や現像液に対する溶解性、塩形成性、吸光度、硬化性組成物中の他の成分との相互作用、耐光性、耐熱性等、必要とする性能の優先順位の全てを勘案して選択される。吸光度または色価のみの観点で選択すると、上記Lは0≦L≦7の間の数値をとることが好ましく、0≦L≦6の間の数値をとることがさらに好ましく、0≦L≦5の間の数値をとることが特に好ましい。
次に、本発明の組成物中に含まれる有機溶剤可溶性染料(本発明における色素以外に酸性染料等の他の染料を併用する場合は他の染料を含む)の使用濃度について説明する。本発明の組成物中の全固形成分中における有機溶剤可溶性染料の濃度は、染料の種類によって異なるが、0.5〜80質量%が好ましく、0.5〜60質量%がより好ましく、0.5〜50質量%が特に好ましい。また、2種以上の染料を混合して調色する場合においては、最も少量添加する染料の量は全染料量を100%とした時に、そのうちの少なくとも10%以上であることが好ましい。
次に、光重合開始剤について説明する。光重合開始剤は、本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物に後述のラジカル重合性モノマーと共に含有される。本発明における光重合開始剤としては、上記ラジカル重合性モノマーを重合させ得るものであれば、特に限定されないが、特性、開始効率、吸収波長、入手性、コスト等の観点で選ばれるのが好ましい。
その具体例としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイン、9−フルオレノン、2−クロロ−9−フルオレノン、2−メチル−9−フルオレノン、9−アントロン、2−ブロモ−9−アントロン、2−エチル−9−アントロン、9,10−アントラキノン、2−エチル−9,10−アントラキノン、2−t−ブチル−9,10−アントラキノン、2,6−ジクロロ−9,10−アントラキノン、キサントン、2−メチルキサントン、2−メトキシキサントン、2−メトキシキサントン、チオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、アクリドン、10−ブチル−2−クロロアクリドン、ベンジル、ジベンジルアセトン、p−(ジメチルアミノ)フェニルスチリルケトン、p−(ジメチルアミノ)フェニル−p−メチルスチリルケトン、ベンゾフェノン、p−(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン(またはミヒラーケトン)、p−(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、ベンゾアントロン等や特公昭51−48516号公報記載のベンゾチアゾール系化合物等や、チヌビン1130、同400等が挙げられる。
具体的には、米国特許第2,367,660号明細書に開示されているビシナールポリケトルアルドニル化合物、米国特許第2,367,661号および第2,367,670号明細書に開示されているα−カルボニル化合物、米国特許第2,448,828号明細書に開示されているアシロインエーテル、米国特許第2,722,512号明細書に開示されているα−炭化水素で置換された芳香族アシロイン化合物、米国特許第3,046,127号および第2,951,758号明細書に開示されている多核キノン化合物、米国特許第3,549,367号明細書に開示されているトリアリールイミダゾールダイマー/p−アミノフェニルケトンの組合せ、特公昭51−48516号公報に開示されているベンゾチアゾール系化合物/トリハロメチール−s−トリアジン系化合物、等を挙げることができる。
次に、上記ラジカル重合性モノマーについて説明する。本発明において用いられるラジカル重合性モノマーとしては、少なくとも1つの付加重合可能なエチレン性二重結合を有し、且つ、常圧下で100℃以上の沸点を持つ化合物が好ましい。上記エチレン性二重結合は、(メタ)アクリレートであることが好ましい。上述の光重合開始剤等と共に含有することにより、本発明の組成物をネガ型に構成することができる。
本発明においては、補足的に架橋剤を用いて更に高度に硬化させた膜を得ることも可能である。以下、架橋剤について説明する。
本発明に使用可能な架橋剤としては、架橋反応により膜硬化を行えるものであれば特に限定はなく、例えば、(a)エポキシ樹脂、(b)メチロール基、アルコキシメチル基、およびアシロキシメチル基から選ばれる少なくとも一つの置換基で置換された、メラミン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物またはウレア化合物、(c)メチロール基、アルコキシメチル基、およびアシロキシメチル基から選ばれる少なくとも一つの置換基で置換された、フェノール化合物、ナフトール化合物またはヒドロキシアントラセン化合物、が挙げられる。中でも、多官能エポキシ樹脂が好ましい。
以下、上記(b)のメラミン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物およびウレア化合物を総じて、(b)に係るメチロール基含有化合物、(b)に係るアルコキシメチル基含有化合物または(b)に係るアシロキシメチル基含有化合物ということがある。
上記メラミン化合物として、例えば、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1〜5個がメトキシメチル化した化合物またはその混合物、ヘキサメトキシエチルメラミン、ヘキサアシロキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1〜5個がアシロキシメチル化した化合物またはその混合物、などが挙げられる。
これら(b)に係る化合物は、単独で使用してもよく、組み合わせて使用してもよい。
上記ナフトール化合物においても、OH基のオルト位以外は、未置換であっても置換基を有していてもよい。
上記(c)に係るアルコキシメチル基含有化合物は、(c)に係るメチロール基含有化合物をアルコール中で塩酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸等の酸触媒の存在下で加熱することにより得られる。
上記(c)に係るアシロキシメチル基含有化合物は、(c)に係るメチロール基含有化合物を塩基性触媒の存在下アシルクロリドと反応させることにより得られる。
これら(c)に係る化合物は、単独で使用してもよく、組み合わせて使用してもよい。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物には、以上のほか、更に熱重合防止剤を加えておくことが好ましい。例えば、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4'−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2−メルカプトベンゾイミダゾール等が有用である。
本発明に用いることのできる有機溶剤は、各成分の溶解性や染料含有ネガ型硬化性組成物の塗布性を満足すれば基本的に特に限定されないが、特に染料、バインダーの溶解性、塗布性、安全性を考慮して選ばれることが好ましく、例えば、環状ケトン溶剤が好ましい。また、本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物を調製する際には、少なくとも2種類の有機溶剤を含む混合溶剤を用いることが好ましい。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物には、必要に応じて、各種添加物、例えば充填剤、上記以外の高分子化合物、界面活性剤、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、凝集防止剤等を配合することができる。
具体的には、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、カプロン酸、ジエチル酢酸、エナント酸、カプリル酸等の脂肪族モノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、ジメチルマロン酸、メチルコハク酸、テトラメチルコハク酸、シトラコン酸等の脂肪族ジカルボン酸;トリカルバリル酸、アコニット酸、カンホロン酸等の脂肪族トリカルボン酸;安息香酸、トルイル酸、クミン酸、ヘメリト酸、メシチレン酸等の芳香族モノカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリト酸、トリメシン酸、メロファン酸、ピロメリト酸等の芳香族ポリカルボン酸;フェニル酢酸、ヒドロアトロパ酸、ヒドロケイ皮酸、マンデル酸、フェニルコハク酸、アトロパ酸、ケイ皮酸、ケイ皮酸メチル、ケイ皮酸ベンジル、シンナミリデン酢酸、クマル酸、ウンベル酸等のその他のカルボン酸が挙げられる。
次に、本発明のカラーフィルターについて、その製造方法を通じて詳述する。
本発明のカラーフィルターの製造方法においては、既述の本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物が用いられる。
本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物を支持体上に回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の塗布方法により塗布して感放射線性組成物層を形成し、該層を所定のマスクパターンを介して露光し、現像液で現像することによって、ネガ型の着色パターンを形成する(画像形成工程)。また、必要により、形成された着色パターンを加熱および/または露光により硬化する硬化工程を含んでいてもよい。
本発明においては、上記露光の際、上述のステッパー露光によって露光を行うことが好ましい。
また、これらの支持体上には、必要により、上部の層との密着改良、物質の拡散防止あるいは基板表面の平坦化のために下塗り層を設けてもよい。
以下に示す組成で各化合物を混合して溶解し、本発明の染料含有ネガ型硬化性組成物を調製した。
〔組成〕
・乳酸エチル(有機溶剤) 67.3g
・樹脂C 7.9g
(ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(=60/40〔モル比〕)
・モノマーA(ラジカル重合性モノマー) 4.8g
(DPHA(主成分:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)、日本化薬(株)製)
・光重合開始剤 2.1g
(商品名:TAZ−107、みどり化学(株)製)
・一般式(1)で表される色素 6.6g
(有機溶剤可溶性染料、上記染料ma−1)
・一般式(2)で表される色素 2.2g
(有機溶剤可溶性染料、上記具体例39)
レジスト溶液(商品名:CT−2000L、富士フイルムアーチ(株)製)を、シリコンウェハー上に膜厚2μmになるようにスピンコーターを用いて塗布し、220℃で1時間加熱乾燥し、硬化膜(下塗り層)を形成した。
上記1)で得られた染料含有ネガ型硬化性組成物を、上記2)で得られた下塗り層付シリコンウェハーの下塗り層の上に膜厚が1μmになるようにスピンコーターを用いて塗布し、100℃で120秒間プリベークし、基板上にレジスト層が形成されたサンプルを作製した。
実施例1において、染料含有ネガ型硬化性組成物に含まれる各組成を下記表12に示す組成にそれぞれ変更した以外は実施例1と同様にして、染料含有ネガ型硬化性組成物を調製し、サンプルを形成した。
実施例1において、染料含有ネガ型硬化性組成物に含まれる各組成を下記表12に示す組成にそれぞれ変更した以外は実施例1と同様にして、比較用の染料含有ネガ型硬化性組成物を調製し、サンプルを形成した。
(1)感度
各実施例および比較例において形成したサンプルについて、i線縮小投影露光装置を使用して、塗布膜に365nmの波長で縦2μm×横2μmのマスクを通して露光量をふって照射した。照射後、現像液(商品名:CD−2000、60%、富士フイルムアーチ(株)製)を使用して、23℃で60秒間現像した。次いで、流水で20秒間リンスした後、スプレー乾燥して、パターン画像を得た。画像形成は、光学顕微鏡およびSEM写真観察により通常の方法で確認した。
この際、縦2μm×横2μmの画素パターンと、該画素パターン間のスペースと、の幅が1:1になる露光量を適正露光量とし、その露光量を感度とした。数字が小さい方が高感度となり好ましい。結果を下記表2に示す。
上記(1)において、適正露光量時に形成された画素パターンについて、SEM画像にてパターン断面を観察した。この際、良好な矩形なプロファイルであるものを「〇」と評価し、ややラウンドトップ(頭が丸い)形状であるものを「△」と評価し、完全にラウンドトップ形状のものを「×」と評価した。結果を下記表2に示す。
上記(1)において、適正露光量時に形成された画素パターンについて、SEM画像にてパターン断面を観察した。この際、未露光部に残査が全く認められないものを「〇」と評価し、未露光部に残査がやや認められるものの実用上問題はないものを「△」と評価し、未露光部に残渣が明らかに認められるものを「×」と評価した。結果を下記表2に示す。
別途作製したシリコンウェハー上に、前記1)で得られた染料含有ネガ型硬化性組成物を膜厚1μmになるように塗布した。塗布膜が形成されたシリコンウェハーを200℃のホットプレート上に1時間放置し、その後分光光度計(商品名:MS−1500、島津製作所(株)製)を用いて分光変化を測定した。係る測定値から、カラー解析プログラムにてΔE*abを算出し、耐熱性の評価とした。結果を下記表2に示す。
別途作成したシリコンウェハー上に、前記1)で得られた染料含有ネガ型硬化性組成物を膜厚1μmになるように塗布し、塗布膜をキセノン照射ウェザーメーター(商品名:SX75、スガ試験機(株)製)にて20時間照射(20万lux・h)し、その後分光光度計(商品名:MS−1500、島津製作所(株)製)を用いて分光変化を測定した。係る測定値から、カラー解析プログラムにてΔE*abを算出し、耐光性の評価とした。結果を下記表2に示す。
・樹脂A:商品名 ACA250、ダイセル化学工業(株)製
(化合物名:メタクリル酸−4−アクリロイルオキシメチル−2−ヒドロキシシクロヘキシルエステル/メタクリル酸アルキル共重合体)
・樹脂B:商品名 ACA300、ダイセル化学工業(株)製
(化合物名:メタクリル酸−4−アクリロイルオキシメチル−2−ヒドロキシシクロヘキシルエステル/メタクリル酸アルキル共重合体)
・樹脂C:ベンジルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(=60/40〔モル比〕)
※ラジカル重合性モノマー
・モノマーA:日本化薬(株)製、DPHA(主成分:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
※光重合開始剤
・「TAZ−107」:みどり化学(株)製
・オキシムA:2−(O−ベンゾイルオキシム)−1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−1,2−オクタンジオン、チバ・スペシャルティ・ケミカル(株)製
Claims (6)
- (A)アルカリ可溶性バインダーと、(B)有機溶剤可溶性染料と、(C)光重合開始剤と、(D)ラジカル重合性モノマーと、(E)有機溶剤と、を少なくとも含む染料含有ネガ型硬化性組成物であって、前記(B)有機溶剤可溶性染料が、下記一般式(1)で表される色素の少なくとも1種と、下記一般式(2)で表される色素の少なくとも1種とを含有することを特徴とする染料含有ネガ型硬化性組成物。
〔一般式(1)中、Aは、5員複素環を表す。B1およびB2は、各々−CR201=および−CR202=、或いは、いずれか一方が窒素原子を表し、他方が−CR201=または−CR202=を表す。R205,R206は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはスルファモイル基を表す。これらは、更に置換基を有していてもよい。G、R201およびR202は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、複素環オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アルキル基,芳香族基または複素環基で置換されたアミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、スルファモイル基、または、スルホ基を表す。各基は更に置換されていてもよい。また、R202とR205、および、R205とR206は、結合して5〜6員環を形成してもよい。〕
〔一般式(2)中、R1〜R4は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、−S−R5または−S−R6を表す。Sは硫黄原子を表し、R5は酸素原子をエーテル結合の形で含むアルキル基を表し、更に置換基としてヒドロキシ基を有してもよい。R6はヒドロキシ基を有するアルキル基を表す。ただしR1〜R4のうち少なくとも1つは−S−R5を表す。〕 - 前記(C)光重合開始剤が、オキシム系化合物であることを特徴とする請求項1に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物。
- 前記(A)アルカリ可溶性バインダーが、側鎖に不飽和二重結合を有する樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物。
- 前記(E)溶剤が、環状ケトン溶剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物を用いてなることを特徴とするカラーフィルター。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の染料含有ネガ型硬化性組成物を支持体上に塗布した後、マスクを通して露光し、現像してパターンを形成させる工程を含むことを特徴とするカラーフィルターの製造方法。
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