JP4342021B2 - 化粧料容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧料容器に関し、特に、アイライナー、マスカラ、マニキュア等の液体化粧料を収納する化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
アイライナー、マスカラ、マニキュア等に代表される液体化粧料を収納する化粧料容器には、化粧料を収納する容器本体と、先端に塗布体が取り付けられた軸を有しこの軸が容器本体に挿入されつつ容器本体を閉塞するキャップと、容器本体の口部に設けられ上記軸が挿通されるとともに上記キャップ脱着時において軸まわりに付着した化粧料をしごき落とすしごき栓と、上記軸の周面に設けられ上記キャップの装着に際ししごき栓に付着した化粧料を掻き落とす掻き落とし部とを有する化粧料容器が用いられている。
【0003】
上記構成の化粧料容器は、しごき栓によって軸に付着した化粧料を容器本体内にしごき落とせるとともに、塗布体に付着した化粧料を適量に調整でき、この塗布体をしごき栓上部でしごくことで塗布体に付着した化粧料の量をさらに調整できる。また、しごき栓に付着した化粧料をキャップ装着時において容器本体内に掻き落とせることから、しごき栓上部を常に清浄な状態に保つことができる。
【0004】
ところが、上記化粧料容器は上記しごき栓及び掻き落とし部によって気密性が高くなっており、キャップの装着時にしごき栓と掻き落とし部との間に形成される空間が加圧となるためキャップが飛び出す、或いは、しごき栓と掻き落とし部との当接箇所から容器本体内の空気が噴出し、この空気の噴出によって化粧料が噴き出す等により周囲を汚すという欠点がある。
【0005】
前述した欠点を解決する化粧料容器として、キャップ装着時における化粧料の飛散を防止する化粧料容器が知られている。例えば、キャップの装着時に軸との間に隙間を生じる構造のしごき栓を有する化粧料容器(実開昭58−138509号公報)や、掻き落とし部の周面に凹凸を設けた化粧料容器(実開昭58−138510号公報)、或いは、キャップ内部に設けられた空間と、容器本体の開口部に嵌着する掻き落とし部とを有し、容器本体とキャップ内部の空間とは軸及び掻き落とし部の間に形成された連通孔によって連通され、キャップ内部の空間と外気とは上記掻き落とし部に設けられる貫通孔によって連通される化粧料容器(実公平3−27532号公報)が挙げられる。
【0006】
また、掻き落とし部を有さないものの、前述した欠点を解決する化粧料容器としては、容器本体内の空気と外気とを連通する連通孔と、周面に付着した化粧料を容器本体内に案内する案内溝とをしごき栓に設けた化粧料容器(特開平9−238741号公報)等が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記化粧料容器のうち、実開昭58−138509号公報で開示される化粧料容器では、キャップの装着時における容器本体内の圧力上昇を防止できるが、キャップを外すときにしごき栓が軸に当接するためしごき栓と掻き落とし部との間に形成される空間が負圧となり、キャップが容易に外れないという欠点がある。
【0008】
実開昭58−138510号公報で開示される化粧料容器では、上記欠点を解決するものではあるが、掻き落とし部に設けられた凹凸部が小さいため、表面張力によって凹部に化粧料がキャップの着脱時いずれにおいても残存し、化粧料の使用時において手や衣服等に化粧料が付着する恐れがあり、清浄な状態での使用には好ましくない。
【0009】
実公平3−27532号公報で開示される化粧料容器では、キャップの内側に設けられた空間を介してキャップの着脱時に容器本体内の空気と外気を連通できるが、構造が複雑化してしまい低コストでの生産を図るのが困難である。
【0010】
特開平9−238741号公報で開示される化粧料容器では、掻き落とし部を設ける代わりに掻き落とし部の役割を担う上記案内溝が設けてあり、また、上記連通孔はキャップ着脱時の空気連通部であるとともに上記案内溝の役割をも担うが、容器本体に収納される化粧料の性状(粘度等)によっては、しごき栓に付着した化粧料が容器本体内に戻り切らず連通孔を閉塞する恐れがある。
【0011】
本発明は上記事項に鑑みなされたもので、その目的は、しごき栓の内周面を清浄に保ちつつもキャップ装着時における化粧料の噴き出しを防止し、キャップの着脱が円滑に行われ、構造が簡単で、かつ、清浄な状態での使用に好適な化粧料容器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は化粧料容器であり、上記課題を解決するための手段として以下に示す構成とされている。
すなわち、本発明の化粧料容器は、口部を有するとともに内部に化粧料を収納する容器本体と、先端に塗布体が取り付けられた軸を有しこの軸が前記容器本体内に挿入されつつ容器本体を閉塞するキャップと、前記容器本体の口部に設けられ前記キャップを外す時に前記軸が挿通されるとともに軸まわりに付着した化粧料をしごき落とすしごき栓とを備え、前記キャップの装着に際し前記しごき栓に当接してこのしごき栓に付着した化粧料を掻き落とす掻き落とし部を前記軸の周面に設けてなる化粧料容器において、前記掻き落とし部は、前記軸の周面を一周するつば状に形成されるとともに、この掻き落とし部によって遮断される前記容器本体内の空気と外気を前記キャップの着脱時に連通する空気連通部を有することを特徴とする。
【0013】
また、前記空気連通部は、前記掻き落とし部を切り欠いた切欠き部であることを特徴とし、さらに、前記掻き落とし部は、前記軸の周面を少なくとも一周する螺旋形に形成されたつば状であり、この螺旋に沿って形成される間隙を前記空気連通部とすることもできる。この掻き落とし部は、その始端と終端とが前記空気連通部を挟んで重なり合うオーバーラップ部を有する構成としても良い。
以下、本発明の化粧料容器について詳細に説明する。
【0014】
上記軸に取り付けられる塗布体は、上記容器本体に収納される化粧料の塗布に適したものであればよく、収納される化粧料がアイライナーやマニキュア等であれば柔軟な毛から構成される筆等を例示でき、収納される化粧料がマスカラやアイラッシュブロー等であれば、軸の先端側における周面に植設されるブラシ等を例示できる。
【0015】
この塗布体はキャップの装着時に容器本体の底部付近まで到達すると、容器本体に収納された化粧料を最後まで使用できるので良い。従って、上記軸は、容器本体にキャップが装着されたときに、上記塗布体を容器本体の底部付近まで到達させる長さであることが好ましい。
【0016】
上記しごき栓は、容器本体にキャップが装着されたときに、軸に当接して軸まわりに付着した化粧料をしごき落とすものであり、このしごき栓には、柔軟性を有する樹脂化合物で形成され、容器本体の口部に内嵌する筒状部と、この筒状部の内周面から突出するしごき部とからなり、このしごき部によって形成される孔は、しごき栓に挿通される軸よりも小さな径を有する構成を例示できる。
【0017】
上記しごき栓は、その縦断面をとったときに、上記しごき部が軸の引き抜き方向、すなわち、容器本体の開口部とは反対側に傾斜していると、軸まわりに付着した化粧料をしごき落とすのに好適であるとともに、しごき栓の内周面に付着した化粧料が容器本体内へ流れ落ちるのを妨げず、さらに、キャップの装着時に塗布体及び軸を挿通しやすく好ましい。
【0018】
また、上記しごき栓には、キャップが容器本体に装着され、容器本体を閉塞したときに、上記掻き落とし部の突端が当接する位置にあたるしごき栓の内周面に、掻き落とし部の突端が内嵌する凹溝を設けるとキャップ装着時における容器本体の気密性を保つのに良く、この凹溝の位置は、上記しごき部よりも容器開口部側に位置すると、キャップ着脱時に掻き落とし部の突端がしごき部と接触しないため、掻き落とし部及びしごき部の破損がより発生しにくくなるのでさらに良い。
【0019】
さらに、キャップの装着時における容器本体の気密性を保つには、キャップ装着時にキャップの内面が当接する容器本体の開口端縁にパッキンである気密リブを設けても良く、また、キャップの装着時にしごき栓と掻き落とし部とが当接するように設定しても良い。
【0020】
化粧料の使用に際して塗布体に付着した化粧料が多すぎた場合、上記しごき栓上部で塗布体をしごくことにより、塗布体に付着した化粧料を適量に調整するが、この付着量の調整によってしごき栓上部に付着した化粧料を容器本体へ掻き落とすのが上記掻き落とし部である。
【0021】
従って、上記掻き落とし部は、軸まわりに設けられ、キャップの着脱時にしごき栓の内周面に当接すれば良いが、これだけであるとキャップ着脱時におけるしごき栓と掻き落とし部との間に形成される空間の圧力変動に対応できないため、この空間内の空気と外気とを連通する空気連通部を設ける必要がある。
【0022】
上記掻き落とし部には、柔軟性を有する樹脂化合物で形成され、軸の周面に外嵌する円筒部と、この円筒部の周面を一周しキャップの着脱時にしごき栓に当接するつば部と、このつば部に設けられた空気連通部とを有する構成を例示できる。
【0023】
上記空気連通部は、例えば、掻き落とし部を上記軸の長手方向に貫通する貫通孔等であっても良いが、この貫通孔は前述したように、容器本体に収納される化粧料の性状によっては不適当な場合があり、上記つば部を横断方向に切り欠いた切欠き部であると良い。切欠き部の形状は特に限定されず、例えば、三角形、半円形等が挙げられる。また、切欠き部は適所に適当数設けられると良い。
【0024】
切欠き部は上記しごき栓で形成される一側面を有するため、この一側面はキャップの着脱時において絶えず入れ替わることから、切欠き部を閉塞する化粧料の膜を生じにくくすることができる。従って、空気連通部を切欠き部とすると、化粧料の付着による空気連通部の閉塞を防止するのに好適である。
【0025】
また、空気連通部を有する掻き落とし部としては、柔軟性の樹脂化合物で形成され、軸に外嵌する円筒部と、この円筒部の周面を一周する螺旋形状のつば部とを例示できる。このとき、螺旋形状のつば部に沿って形成される間隙が空気連通部となる。この空気連通部である間隙の隙間面積は、上記つば部が形成する螺旋のピッチに適当なピッチを選択することで設定される。
【0026】
上記例示される掻き落とし部であると、空気連通部をキャップの着脱方向に対してほぼ直交する方向へ開口させることができるため、空気連通部が化粧料によって閉塞されにくく、また、螺旋形状のつば部が上記軸を少なくとも一周するため、キャップの着脱時において、上記つば部が当接するしごき栓に付着した化粧料を容器本体内へ残らず掻き落とすことができる。
【0027】
さらに、上記螺旋形状の始端と終端とが、空気連通部である間隙を挟んで重なり合うオーバーラップ部を有するつば部にすると、しごき栓の内周面に付着した化粧料を残らず掻き落とすのにより好ましい。
【0028】
また、上記つば部を柔軟性の樹脂化合物によって形成すると、キャップ閉塞時に切欠き部、或いは螺旋形状によって形成される間隙等の空気連通部は押しつぶされて閉塞するため容器本体の気密性が良く、従って、容器本体の転倒等による化粧料の漏出を防止するのに好ましい。
【0029】
上記しごき栓又は掻き落とし部を形成する樹脂化合物には、例えば、アクリルニトリル−ブタジエン−ラバー(NBR)等の合成ゴムや、天然ゴム等が例示できる。また、これら例示された樹脂化合物に限定されず、柔軟性を有する樹脂化合物であれば使用可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の化粧料容器における一実施形態について、添付した図面に基づき説明する。まず、本実施の形態における化粧料容器を図1に示す。この化粧料容器に収納される化粧料はアイライナーである。
【0031】
本実施の形態における化粧料容器は、図1に示されるように、口部1aを有しアイライナーを収納する容器本体1と、先端に塗布体2bが取り付けられた軸2aを有しこの軸2aが容器本体1に挿入されつつ容器本体1を閉塞するキャップ2と、口部1aに設けられ、キャップ2を外す時に軸2aが挿通されるとともに軸2aの外周面に当接して軸まわりに付着したアイライナーをしごき落とすしごき栓3と、軸2aの周面に設けられ、キャップ2の装着に際ししごき栓3に当接してこのしごき栓3に付着したアイライナーを掻き落とす掻き落とし部4とから構成される。
【0032】
口部1aの外周面には雄螺子が設けられており、口部1aに当接するキャップ2の内周面には、口部1aの雄螺子に螺合する雌螺子が設けられており、キャップ2は、螺合によって容器本体1を閉塞する。
【0033】
容器本体1の口部1aに内嵌するしごき栓3は、合成ゴム(NBR)によって形成されており、図2及び図3に示されるように、口部1aに内嵌する筒状部3aと、この筒状部3aの上端から外側へ突出し筒状部3aの上端縁を形成するとともに容器本体1の開口端となる上部フランジ部3bと、筒状部3aの下端から外側へ突出し、口部1aの下端に形成される段部に係合する下部フランジ部3cとを有している。
【0034】
また、上部フランジ部3bと下部フランジ部3cとの間における筒状部3aの内周面には、筒状部3aの内周面から突設するしごき部3dと、このしごき部3dの基端の上方に設けられた凹溝3eとが配置されている。なお、しごき部3dは、下方に傾斜して突設されている。さらに、上部フランジ部3aの上端面には、この上端面から突出しキャップ2の装着時にキャップ2の内面に当接する気密リブ3fが設けられている。
【0035】
キャップ2の軸2aの周面に設けられる掻き落とし部4は、合成ゴム(NBR)で形成され、図4及び図5に示されるように、軸2aに外嵌する円筒部4aと、その外周面から突設し、円筒部4aの外周面を一周するつば部4bとからなり、このつば部4bは、その縦断面が円筒部4aの外周面を底辺とするとともに下方に傾斜する辺を有する直角三角形状になるように形成されている。また、キャップ装着時につば部4bの突端が凹溝3eにはまり込むように設けられている。さらに、円筒部4a下側の外周面は下方に向けて先細りのテーパ部4cとなっている。
【0036】
このつば部4bには、図6に示されるように、つば部4bを横断方向に切り欠く切欠き部4dが設けられている。この切欠き部4dは、円筒部4aの外周面に頂角を有し、つば部4bの突端縁の延長上に底辺を有する正三角形状である。なお、切欠き部4dは、本発明における空気連通部に相当する。
【0037】
キャップ2が容器本体1に装着されている時は、気密リブ3fがキャップ2の内面に当接するとともに、下方に傾斜しているしごき部3dの上面及びテーパ部4cが当接している。また、つば部4bの突端は凹溝3eにはまり込んでいる。さらに、つば部4bは、柔軟性を有する合成ゴムで形成されているので、キャップ2が容器本体1に装着された時に切欠き部4dが圧縮されて閉塞する。従って、キャップ2装着時における気密性は十分保たれている。
【0038】
ここで、キャップ2着脱時における化粧料容器の縦断面を図7に示す。キャップ2を容器本体1から外す時には、しごき部3dが軸2aの外周面に当接する。従って、軸2aの軸まわりに付着したアイライナーは、しごき部3dによって容器本体1内にしごき落とされる。
【0039】
また、キャップ2と容器本体1との螺合が解かれているので、切欠き部4dは圧縮から解放されて開口する。従って、しごき部3dとつば部4bの間に形成される空間と外気とが切欠き部4dによって連通され、しごき栓3内部が常圧となり、スムーズにキャップ2を外すことができる。
【0040】
キャップ2を外したら、塗布体2bに付着したアイライナーの付着量を調整する。この調整は、容器本体1の開口端、すなわち、しごき栓3の上部フランジ部3bで塗布体2bをしごくことで行われる。従って、上部フランジ部3b、すなわち、しごき栓3上部の内周面には、付着量の調整時にしごき落とされたアイライナーが付着する。
【0041】
アイライナーの塗布が済むとキャップ2を再び容器本体1に装着する。キャップ2は、塗布体2b及び軸2aをしごき栓3に挿通しつつ容器本体1を閉塞する。このとき、つば部4bは、その通り道であるしごき栓3の内周面、すなわち、凹溝3eより上方に位置する筒状部3aの内周面に当接しつつ凹溝3eに至る。従って、しごき部3dより上方に位置するしごき栓3の内周面に付着したアイライナーは、キャップ2の装着時に容器本体1内へ掻き落とされる。
【0042】
また、キャップ2の装着時では、しごき部3dとつば部4bとの間に形成される空間が圧縮されて加圧状態となるが、つば部4bに切欠き部4dが設けられているため、上記空間の加圧空気が切欠き部4dから徐々に放出される。従って、キャップ2の装着時において、上記加圧空気に起因するアイライナーの噴出が生じないため、キャップ2の装着に際して周囲を汚す心配がない。また、キャップ2の装着もスムーズに行える。
【0043】
<第2の実施の形態>
本実施の形態における化粧料容器は、つば部の形状を除く他の構成は第1の実施の形態で前述した化粧料容器と同様である。本実施の形態におけるつば部14bの側面図を図8に示す。
【0044】
つば部14bは、図8に示されるように、円筒部4aの外周面を一周する螺旋形状に形成されており、この螺旋の間隙14dが本発明で言うところの空気連通部となっている。つば部14bを形成する螺旋は、容器本体1とキャップ2を螺合する螺子とは逆螺子の関係にあり、つば部14bを形成する螺旋のピッチは、キャップ2の着脱時におけるつば部14bの移動距離に対して非常に小さな長さとなっている。そして、凹溝3eはつば部14bの突端がはまり込む幅を有している。
【0045】
つば部14bの形状が円筒部4aの外周面を一周する螺旋形状であるため、間隙14dはつば部14bの両端に挟まれた位置にあり、従って、この間隙14dは、キャップ2の装着時における軸2aの挿入方向に対してほぼ直交方向に開口する空気連通部となっている。
【0046】
キャップ2の装着時において、軸2aが容器本体1の軸線方向に挿入される時は、つば部14bは円筒部4aの外周面を一周するように設けられていることから、凹溝3eよりも上方のしごき栓3の内周面に付着したアイライナーを残らず容器本体1内に掻き落とすことができる。また、このときしごき部3dとつば部14bとの間に形成される空間内の空気は、軸2aの挿入によって圧縮されるが、この圧縮空気は間隙14dから徐々に放出されるため、アイライナーの噴出を防止できる。
【0047】
なお、つば部14bは、図9に示されるように、つば部14bの始端と終端とが間隙14dを挟んで重なり合うオーバーラップ部14e(図9中の斜線部分)を形成する形状であると、しごき栓3の内周面に付着したアイライナーを残らず容器本体1内へ掻き落とすのにより好適である。
【0048】
キャップ2の装着時において、キャップ2が容器本体1と螺合する時は、つば部14bを形成する螺旋がキャップ2及び口部1aの外周面に設けられた螺子とは逆螺子の関係にあることから、しごき栓3の内周面に付着したアイライナーが間隙14dに入り込みにくく、従って、間隙14dは閉塞されにくい。
【0049】
また、しごき栓3には、つば部14bの突端がはまり込む凹溝3eが設けられているため、キャップ2によって閉塞された容器本体1の気密性は十分保たれる。従って、アイライナーの保管時に化粧料容器の転倒等があっても、容器本体1に収納されたアイライナーが漏出することがない。
【0050】
【発明の効果】
本発明の化粧料容器は、掻き落とし部を軸の周面を一周するつば状に形成するとともに、この掻き落とし部によって遮断される容器本体内の空気と外気をキャップの着脱時に連通する空気連通部を掻き落とし部に設けた構成としたことから、しごき栓の内周面に付着した化粧料を容器本体内に掻き落とすことができ、しごき栓の内周面を清浄に保つことができる。
【0051】
また、掻き落とし部に空気連通部を設けたことから、キャップの着脱時におけるしごき栓と掻き落とし部との間に形成される空間の圧力変動を緩和するので、キャップ装着時における化粧料の噴き出しを防止するとともに、キャップの着脱を円滑に行うことができる。
【0052】
そして、前述した効果は、上記空気連通部が掻き落とし部を切り欠いた切欠き部、又は、掻き落とし部が、上記軸の周面を少なくとも一周する螺旋形に形成されたつば状であり、この螺旋に沿って形成される間隙を空気連通部とするなど、簡単な構成で達成することができる。
【0053】
また、上記切欠き部、或いは螺旋形のつば状である掻き落とし部は、簡単な構成であるとともに化粧料の付着によって閉塞されにくい空気連通部を形成するので、キャップを外したときに化粧料が付着しにくく、化粧料の塗布時に手や衣類、又は化粧料容器周辺等が汚されにくい。
【0054】
さらに、螺旋形のつば状である掻き落とし部は、空気連通部となる間隙が、上記軸の挿入方向に対してほぼ直交する方向へ開口するとともに、軸を少なくとも一周していることから、キャップの着脱を円滑に行いつつもしごき栓の内周面に付着した化粧料を残らず容器本体内に掻き落とすことができる。
【0055】
また、上記螺旋形をその始端と終端とが空気連通部を挟んで重なり合うオーバーラップ部を形成する螺旋形であると、しごき栓の内周面に付着した化粧料をより確実に容器本体内へ掻き落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における化粧料容器を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における容器本体を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるしごき栓を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるキャップを示す縦断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における掻き落とし部を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における掻き落とし部を示す上面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるキャップ着脱時の化粧料容器を示す要部縦断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における掻き落とし部を示す側面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における他の掻き落とし部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 容器本体
1a 口部
2 キャップ
2a 軸
2b 塗布体
3 しごき栓
3a 筒状部
3b 上部フランジ部
3c 下部フランジ部
3d しごき部
3e 凹溝
3f 気密リブ
4 掻き落とし部
4a 円筒部
4b、14b つば部
4c テーパ部
4d 切欠き部
14d 間隙
14e オーバーラップ部
Claims (4)
- 口部を有するとともに内部に化粧料を収納する容器本体と、
先端に塗布体が取り付けられた軸を有しこの軸が前記容器本体内に挿入されつつ、該容器本体と螺合しながら該容器本体の口部を閉塞するキャップと、
前記容器本体の口部に設けられ前記キャップを外す時に前記軸が挿通されるとともに軸まわりに付着した化粧料をしごき落とすしごき栓と、を備え、
前記キャップの装着に際し前記しごき栓に当接してこのしごき栓に付着した化粧料を掻き落とす掻き落とし部を、前記軸の周面を一周するように設けてなる化粧料容器において、前記掻き落とし部は、前記軸の周面を一周して戻るつば状、或いは前記容器本体とキャップとを螺合する螺子とは逆螺子の関係にある螺旋のつば状に形成されるとともに、この掻き落とし部によって遮断される前記容器本体内の空気と外気を前記キャップの着脱時に連通する空気連通部を有することを特徴とする化粧料容器。 - 前記空気連通部は、前記掻き落とし部を切り欠いた切欠き部であることを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
- 前記掻き落とし部は、前記軸の周面を少なくとも一周する螺旋形に形成されたつば状であり、この螺旋に沿って形成される間隙を前記空気連通部とすることを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
- 前記螺旋形に形成されたつば状の掻き落とし部は、その始端と終端とが前記空気連通部を挟んで重なり合うオーバーラップ部を有することを特徴とする請求項3記載の化粧料容器。
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