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JP4225351B2 - クラッチ操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マニュアルトランスミッション(手動式変速機)が搭載された自動車に備えられるクラッチを油圧シリンダによる操作力の伝達によって係合・解放させるクラッチ操作装置に関する。
一般に、マニュアルトランスミッションが搭載された自動車においては、自動車を発進させる場合や、変速機の変速段を切り換える場合には、運転者がクラッチペダルを踏み込み操作してクラッチの係合・解放を行い、エンジンと変速機との間のトルクの伝達を行っている。このようなクラッチを係合・解放させるためのクラッチ操作装置として、例えば、クラッチマスタシリンダやクラッチレリーズシリンダ等の油圧シリンダを備えたものが知られている。クラッチマスタシリンダを備えたクラッチ操作装置では、クラッチペダルの踏み込み操作量によって、クラッチマスタシリンダで発生する油圧が変化する。これにともなって、クラッチの係合度合い(クラッチ伝達容量)が完全に係合された完全係合状態と完全に解放された完全解放状態との間で変化する。
ところで、急発進時等に、運転者がクラッチペダルから足を離したりして、その踏み込み操作を急に解除すると、クラッチは完全解放状態から直ちに完全係合状態になり急に係合される。しかし、このようなクラッチの急係合が起きると、変速機に入力されるトルクが過大になり、これにともなうショックが大きくなる。その結果、クラッチ機構や変速機構の劣化を招いてしまう。
上述のようなクラッチの急係合の回避を図った技術として、例えば、特許文献1に記載されたものが提案されている。特許文献1には、クラッチレリーズシリンダにおいて、シリンダに平行に設けられ、開口部がシリンダ壁面に設けられた油路と、オリフィスと、バルブで開閉可能な油孔との3つの通油部位に対するピストンの位置関係により通油抵抗を変更して、ピストンのリターン速度をクラッチの完全解放状態から完全係合状態に至る過程で一瞬だけ緩慢にすることが示されている。
特許第2842069号公報
しかし、上記従来例では、ピストンのリターン速度を緩慢にするための通油抵抗を変更する構造が複雑であった。また、スプリングの弾性力に抗してピストンに設けられた突起部によりバルブを押して油孔を開放する構造であったので、スプリング等が別途必要になっていた。そして、突起部とバルブとが接触するため、接触摩耗を考慮する必要があった。さらには、油孔にバルブの円錐形状の部分が押し込まれて油孔を塞ぐ構造であったため、シール性も考慮する必要があった。
本発明は、そのような問題点を鑑みてなされたものであり、簡単な構造でクラッチの急係合にともなうショックを低減することができるようなクラッチ操作装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、マニュアルトランスミッションが搭載された自動車に備えられるクラッチを油圧シリンダによる操作力の伝達によって係合・解放させるクラッチ操作装置において、前記油圧シリンダは、油室と前記クラッチ側からのオイル戻し油路とを連通する開口部が壁面に形成されたシリンダボディと、このシリンダボディ内をクラッチの完全解放状態に対応する一端部側からクラッチの完全係合状態に対応する他端部側にわたってストローク可能なピストンと、このピストンに固定され、ピストンのストロークにともなって前記シリンダボディ内を壁面に沿って移動する可動部材とを備え、前記可動部材には、前記シリンダボディの開口部と互いに重なり合う位置に前記油室に連通する開口部が形成され、前記シリンダボディの開口部と前記可動部材の開口部とが重なり合って形成される連通路の面積は、前記ピストンのストローク位置が両端部にある場合に比べて、そのストローク位置が前記両端部間の中間部にある場合に、小さくなるように構成されていることを特徴としている。
上記構成は、クラッチマスタシリンダやクラッチレリーズシリンダ等の油圧シリンダに適用することが可能である。上記構成によれば、クラッチの係合動作の際、オイル戻し油路を通じてオイルが戻されるが、このとき、ピストンのストローク位置に応じて上記連通路の面積が変化するので、上記連通路を介して戻されるオイルの単位時間当たりの流量が変化する。具体的には、上記連通路を介して戻されるオイルの単位時間当たりの流量が、ピストンのストローク位置が両端部にある場合に比べて、そのストローク位置が両端部間の中間部にある場合に、小さくなる。これにともなって、クラッチの係合度合いが、クラッチの完全解放状態から完全係合状態まで、同じ速度で一様に増加するのではなく、クラッチ係合波形が段付き形状になるように変化するようになる。
これにより、クラッチが完全解放状態から直ちに完全係合状態になるわけではなく、クラッチが緩やかに係合される状態(ピストンのストローク位置が中間部にあるときの状態)を経て完全係合状態に至る。その結果、複雑な構造や複雑な制御を要することなく、クラッチの急係合にともなうショックを低減することができる。しかも、クラッチの係合動作の開始直後(ピストンのストローク位置が一端部側にあるとき)には、上記連通路は絞られていないので、連通路を面積が一定のオリフィスで絞った場合に比べて、クラッチの係合動作の開始直後に変速機に入力されるトルクを速やかに増加させることができる。これにより、発進の際の優れた応答性を確保することができる。
本発明において、上記連通路の面積を可変とする具体構成として、以下の構成が挙げられる。すなわち、前記シリンダボディの開口部および前記可動部材の開口部のうちいずれか一方の開口部がピストンストローク方向に延びて形成されているとともに、この開口部には、ピストンストローク方向の両端部に設けられる幅広部分と、そのピストンストローク方向の中間部に設けられる幅狭部分とが備えられ、前記シリンダボディの開口部および前記可動部材の開口部のうち他方の開口部の幅が、前記一方の開口部の幅狭部分の幅に比べて大きくなっている構成とされている。ここで、前記一方の開口部を前記可動部材の開口部とし、前記他方の開口部を前記シリンダボディの開口部とすることが可能である。
このように、シリンダボディの開口部の形状または可動部材の開口部の形状を工夫することによって、上記連通路の面積を可変として、上記連通路を介して戻されるオイルの単位時間当たりの流量を可変とすることができる。これにより、クラッチ係合波形を段付き形状に変化させることができ、クラッチの急係合にともなうショックを低減することができる。
そして、前記一方の開口部の両幅広部分のうち幅狭部分側のそれぞれの開口縁を、幅方向に沿って延びるように形成するとともに、前記他方の開口部のピストンストローク方向の両端側の開口縁を、幅方向に沿って延びるように形成することが好ましい。例えば、前記一方の開口部の両幅広部分および前記他方の開口部を矩形に形成することが可能である。こうすると、他方の開口部が、一方の開口部の幅広部分と幅狭部分とに跨って重なり合っている期間が短くなる。言い換えれば、上記連通路の面積が変化する期間が短くなる。これにより、クラッチ急係合にともなうショックの低減および優れた発進応答性をより効果的に達成することができる。
また、本発明において、前記シリンダボディには、前記シリンダボディの内壁との間で前記可動部材を挟むとともに、この可動部材の移動をガイドするガイド手段が設けられていることを特徴としている。こうすれば、上記連通路を介してオイルが戻されるとき、可動部材のオイル流れ方向への移動(例えば、可動部材の浮き上がり)を防止することができる。これにより、上記連通路を介して戻されるオイルの単位時間当たりの流量を確実にコントロールすることができる。
ここで、ガイド手段の具体構成として次の構成を採用することが可能である。すなわち、ガイド手段は、前記可動部材の開口部を覆うように設けられた板状部材で構成され、前記板状部材は、前記シリンダボディに固定され、この板状部材には開口部が形成されており、この板状部材の開口部内に前記シリンダボディの開口部の全領域が含まれている。こうすれば、上記連通路を介して戻されるオイルの流れがガイド手段である板状部材によって妨げられることがなくなり、スムーズなオイル戻しが可能になる。
本発明によれば、クラッチの係合動作の際、オイル戻し油路を通じてオイルが戻されるが、このとき、ピストンのストローク位置に応じて、シリンダボディの開口部と可動部材の開口部とが重なり合って形成される連通路の面積が変化するので、上記連通路を介して戻されるオイルの単位時間当たりの流量が変化する。具体的には、上記連通路を介して戻されるオイルの単位時間当たりの流量が、ピストンのストローク位置が両端部にある場合に比べて、そのストローク位置が両端部間の中間部にある場合に、小さくなる。これにともなって、クラッチの係合度合いが、クラッチの完全解放状態から完全係合状態まで、同じ速度で一様に増加するのではなく、クラッチ係合波形が段付き形状になるように変化するようになる。これにより、クラッチが完全解放状態から直ちに完全係合状態になるわけではなく、クラッチが緩やかに係合される状態を経て完全係合状態に至る。その結果、複雑な構造や複雑な制御を要することなく、クラッチの急係合にともなうショックを低減することができる。
本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。以下では、本発明の一実施形態を、マニュアルトランスミッション(手動式変速機)を搭載した自動車に備えられるクラッチ操作装置を例に挙げて説明する。また、以下の例では、クラッチ操作装置に備えられるクラッチマスタシリンダに、本発明を適用した場合について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るクラッチ操作装置10の概略構成を示す斜視図である。図2は、クラッチ操作装置のクラッチマスタシリンダを示す側面断面図、図3、図4は、クラッチ操作装置のクラッチマスタシリンダを示す平面断面図である。
図1〜図4に示すように、クラッチ操作装置10は、クラッチペダル20と、ペダルリターンスプリング21と、クラッチマスタシリンダ30と、フレキシブルホース40と、クラッチカバー50と、クラッチレリーズシリンダ60と、レリーズフォーク70とを備えている。
クラッチペダル20は、ペダルレバー22の下端部に踏み込み部であるペダル部23が一体形成されて構成されている。そして、車室内とエンジンルーム内とを区画するダッシュパネルに取り付けられた図示しないクラッチペダルブラケットによってペダルレバー22の上端近傍位置が水平軸回りに回動自在に支持されている。ペダルレバー22には、ペダルリターンスプリング21によって手前側(運転者側)に向かう回動方向への付勢力が付与されている。このペダルリターンスプリング21の付勢力に抗して運転者がペダル部23の踏み込み操作を行うことにより、後述するように、クラッチの解放動作(レリーズ動作)が行われるようになっている。また、運転者がペダル部23の踏み込み操作を解除することにより、クラッチの係合動作が行われるようになっている。
クラッチマスタシリンダ30は、シリンダボディ31の内部にピストン32等が組み込まれた構成となっている。このピストン32の車室内側の端面には、プッシュロッド33の一端が接続されており、このプッシュロッド33の他端(車室内側の端部)がペダルレバー22の中間部に接続されている。シリンダボディ31の内部の、ピストン32のプッシュロッド33が接続された側とは反対側の空間が油室31aとなっている。つまり、シリンダボディ31の内部が、ピストン32によって油室31aとプッシュロッド33が配置される空間とに区画されている。
油室31a内には、シリンダボディ31の上部に設けられたリザーブタンク35から給油ポート35aを介して供給されるクラッチフルード(オイル)が注入されている。シリンダボディ31には、フレキシブルホース40が接続される接続部38が一体的に設けられている。接続部38には、油室31a内をフレキシブルホース40内に連通する油路38a,38bが形成されている。接続部38の詳細については後述する。
ピストン32は、シリンダボディ31内をクラッチ完全解放状態に対応する一端部側の位置X1(図3で示す位置)からクラッチ完全係合状態に対応する他端部側の位置X2(図4で示す位置)にわたってストローク可能になっている。そして、運転者によるクラッチペダル20の踏み込み操作による操作力が、そのペダルレバー22の中間部からプッシュロッド33に伝達され、シリンダボディ31内でピストン32が一端部側に向けてストロークすることにより、シリンダボディ31の油室31a内で油圧が発生する。そして、クラッチマスタシリンダ30によって、油圧に変換されたクラッチペダル20の踏み込み操作力が後述するクラッチレリーズシリンダ60へ伝達されるようになっている。
ここで、シリンダボディ31内のピストン32のストローク位置(軸方向位置)に応じて、クラッチマスタシリンダ30で発生する油圧が変更されるようになっている。具体的には、クラッチペダル20の踏み込み量が大きいほど、プッシュロッド33を介してピストン32に伝達されるクラッチペダル20の踏み込み操作力が大きくなり、ピストン32のストローク位置が上記一端部側へ向けて変化する。これにともない、シリンダボディ31の油室31a内で発生する油圧が大きくなる。このとき、クラッチマスタシリンダ30からクラッチレリーズシリンダ60へオイルが送られる。
一方、クラッチペダル20の踏み込み量が小さいほど、プッシュロッド33を介してピストン32に伝達されるクラッチペダル20の踏み込み操作力が小さくなり、ピストン32のストローク位置が上記他端部側へ向けて変化する。これにともない、シリンダボディ31の油室31a内で発生する油圧が小さくなる。このとき、クラッチレリーズシリンダ60からクラッチマスタシリンダ30へオイルが戻される。
なお、シリンダボディ31の車室内側の端部の外周囲には、フランジ34が設けられており、このフランジ34が上記ダッシュパネルにボルト止めされることで、クラッチマスタシリンダ30が車体に支持されている。このクラッチマスタシリンダ30の内部の構造の詳細については後述する。
クラッチマスタシリンダ30によって発生する油圧は、フレキシブルホース40内のオイルによってクラッチレリーズシリンダ60へ伝達される。このフレキシブルホース40のクラッチマスタシリンダ30側の油路は、二股形状に形成された分岐油路40a,40bになっている。一方の分岐油路40aは、クラッチマスタシリンダ30からクラッチレリーズシリンダ60へオイルを送るために用いられるのに対し、他方の分岐油路40bは、クラッチレリーズシリンダ60からクラッチマスタシリンダ30へオイルを戻すために用いられる。
フレキシブルホース40の分岐油路40a,40bは、クラッチマスタシリンダ30のシリンダボディ31に一体的に設けられた接続部38の内部に設けられた油路38a,38bにそれぞれ接続されている。そして、油路38a,38bは、後述するクラッチマスタシリンダ30のシリンダボディ31の開口部31b,31cを介して油室31aにそれぞれ連通されている。また、油路38a,38bと分岐油路40a,40bとの間には、逆止弁39a,39bがそれぞれ介在されている。
一方の油路38aは、逆止弁39aを介してフレキシブルホース40の一方の分岐油路40aに接続されている。これにより、クラッチマスタシリンダ30からクラッチレリーズシリンダ60へのオイルの流出が許容される一方、クラッチレリーズシリンダ60からクラッチマスタシリンダ30へのオイルの流入が阻止されるようになっている。したがって、油路38aは、オイル送り専用の油路となっている。
これに対し、他方の油路38bは、逆止弁39bを介してフレキシブルホース40の他方の分岐油路40bに接続されている。これにより、クラッチマスタシリンダ30からクラッチレリーズシリンダ60へのオイルの流出が阻止される一方、クラッチレリーズシリンダ60からクラッチマスタシリンダ30へのオイルの流入が許容されるようになっている。したがって、油路38bは、オイル戻し専用の油路となっている。
クラッチレリーズシリンダ60は、図示はしないが、上述のクラッチマスタシリンダ30と同様に、シリンダボディの内部にピストン等が組み込まれた構成となっている。そして、シリンダボディの内部が、ピストンによってフレキシブルホース40内に連通する油室と、レリーズフォーク70を作動させるロッドが配置される空間とに区画されている。クラッチレリーズシリンダ60は、フレキシブルホース40を介してクラッチマスタシリンダ30から圧送されるオイルによって油圧を受け、これにともなって、レリーズフォーク70を作動させる。これにより、クラッチカバー50が図示しないクラッチディスクに対し進退移動する。
ここで、クラッチレリーズシリンダ60のピストンは、シリンダボディ内をクラッチ完全解放状態に対応する一端部側の位置からクラッチ完全係合状態に対応する他端部側の位置にわたってストローク可能になっている。クラッチレリーズシリンダ60のピストンのストローク位置は、このピストンが受ける油圧に応じて変更されるようになっている。このため、クラッチレリーズシリンダ60のピストンのストローク位置は、上述したクラッチマスタシリンダ30のピストン32のストローク位置に対応している。例えば、クラッチレリーズシリンダ60のピストンの上記一端部側の位置は、クラッチマスタシリンダ30のピストン32の一端部側の位置X1に対応し、クラッチレリーズシリンダ60のピストンの上記他端部側の位置は、クラッチマスタシリンダ30のピストン32の他端部側の位置X2に対応する。
そして、クラッチレリーズシリンダ60のピストンのストローク位置に応じて、レリーズフォーク70の動作位置が変更されて、クラッチの係合・解放動作が行われるようになっている。具体的には、クラッチレリーズシリンダ60のピストンが受ける油圧が大きくなると、このピストンのストローク位置が上記一端部側へ向けて変化する。これにより、レリーズフォーク70がクラッチカバー50をクラッチディスクから切り離す方向へ移動する。このレリーズフォーク70の動作にともなって、クラッチカバー50がクラッチディスクから徐々に切り離され、クラッチの解放動作が進む。そして、クラッチレリーズシリンダ60のピストンのストローク位置が上記一端部側の位置まで変化すると、クラッチが完全に切り離されるクラッチの完全解放状態に至る。
一方、クラッチレリーズシリンダ60のピストンが受ける油圧が小さくなると、このピストンのストローク位置が上記他端部側へ向けて変化する。これにより、レリーズフォーク70がクラッチカバー50をクラッチディスクに係合する方向へ移動する。このレリーズフォーク70の動作にともなって、クラッチカバー50がクラッチディスクに徐々に係合され、クラッチの係合動作が進む。そして、クラッチレリーズシリンダ60のピストンのストローク位置が上記他端部側の位置まで変化すると、クラッチが完全に係合されるクラッチの完全係合状態に至る。
次に、クラッチ操作装置10のクラッチマスタシリンダ30の内部の構造について、図1〜図6を用いて詳しく説明する。図5は、クラッチマスタシリンダ内部のスライド部材、ガイド部材等を示す斜視図である。図6は、クラッチの係合動作の際のスライド部材の動作を示す図であって、連通路の面積の変化を示す図である。なお、図6ではスライド部材とガイド部材だけを図示している。
クラッチマスタシリンダ30のシリンダボディ31の油室31aを形成する部分の壁部には、この壁部を貫通する一対の開口部31b,31cが形成されている。開口部31b,31cは、ともに円形に形成されている。開口部31b,31cは、ピストン32のストローク方向(軸方向)に沿って、所定の距離だけ隔てて並んで設けられている。開口部31b,31cを介して、シリンダボディ31の油室31aが、このシリンダボディ31に一体的に設けられた接続部38の油路38a,38bにそれぞれ連通されている。
シリンダボディ31の一端部側に設けられる一方の開口部31bは、接続部38の一方の油路38aに臨んでいる。油路38aには、逆止弁39aが設けられているため、油室31a内のオイルが、開口部31bおよび油路38aを介して、クラッチレリーズシリンダ60に流出される。これに対し、シリンダボディ31の他端部側に設けられる他方の開口部31cは、接続部38の他方の油路38bに臨んでいる。油路38bには、逆止弁39bが接続されているため、クラッチレリーズシリンダ60からのオイルが、油路38bおよび開口部31cを介して、油室31a内に流入される。
シリンダボディ31の油室31a内には、スライド部材(可動部材)36とガイド部材37とが配設されている。
スライド部材36は、ピストン32の油室31a側の端部の下部に取り付け固定されている板状の部材である。スライド部材36は、ピストン32のストロークにともなってシリンダボディ31内を壁面に沿って摺動する。スライド部材36の下面は、シリンダボディ31の内壁面に倣った円弧状に形成されており、その内壁面に接している。一方、スライド部材36の上面は、平坦に形成されており、上方に配置されるガイド部材37の下面に接している。
スライド部材36には、上下に貫通する開口部36aが形成されている。スライド部材36において、開口部36aは、シリンダボディ31の開口部31cと互いに重なり合う箇所に設けられている。そして、開口部36aおよび開口部31cを介して、油室31aが、接続部38の油路38bに連通されている。
開口部36aは、ストローク方向に延びており、そのストローク方向の両端部に設けられるほぼ矩形の幅広部分36b,36dと,幅広部分36b,36dの中間部に設けられるほぼ矩形の幅狭部分36cとを備えている。ここで、幅広部分36b,36dの幅(ストローク方向および開口部の貫通方向(ここでは上下方向)に直交する方向の幅)Wb,Wd(図6(c))が等しくなっている。そして、幅広部分36b,36dの幅Wb,Wdに比べて、幅狭部分36cの幅Wc(図6(a))が小さくなっている(Wb=Wd>Wc)。
ガイド部材37は、シリンダボディ31内でのスライド部材36の移動をガイドするための板状の部材で、シリンダボディ31の内壁に取り付け固定されている。ガイド部材37は、シリンダボディ31の内壁との間でスライド部材36を挟むように配置されており、より具体的には、スライド部材36の開口部36aを覆うように配置されている。そして、ガイド部材37の下面とシリンダボディ31の内壁面との間で形成される空間に、スライド部材36が挿入されるようになっている。なお、ガイド部材37は、ピストン32のストロークを妨げないような箇所に配置されている。
ガイド部材37の中央部には、上下に貫通する開口部37aが形成されている。開口部37aは、シリンダボディ31の開口部31bと同一形状に形成されており、シリンダボディ31の開口部31bと互いに重なり合う箇所に設けられている。この場合、ガイド部材37の開口部37aが、ストローク方向および円周方向において、シリンダボディ31の開口部31bと同一の箇所に設けられるように、開口部37aが形成されている。
ここで、クラッチマスタシリンダ30におけるシリンダボディ31の開口部31cと、スライド部材36の開口部36aと、ガイド部材37の開口部37aとの位置関係について説明する。
シリンダボディ31の開口部31cのストローク方向の長さL1(図5)と、ガイド部材37の開口部37aのストローク方向の長さL3(図4)とが等しくなっている。そして、上記長さL1,L3に比べて、スライド部材36の開口部36aのストローク方向の長さL2(図4)が大きくなっている(L2>L1=L3)。スライド部材36の開口部36aのストローク方向の長さL2は、ピストン32のストローク距離(位置X1から位置X2までの距離)以上であることが好ましい。
シリンダボディ31の開口部31cの幅W1(図5)と、ガイド部材37の開口部37aの幅W3(図5)とが等しくなっている。そして、上記幅W1,W3に比べて、スライド部材36の開口部36aの幅広部分36b,36dの上記幅Wb,Wdがほぼ等しくなっている。また、上記幅W1,W3に比べて、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cの幅Wcが小さくなっている(Wb=Wd≒W1=W3>Wc)。
シリンダボディ31の開口部31cと、スライド部材36の開口部36aと、ガイド部材37の開口部37aとは、互いに重なり合っており、連通路Z1(図6で網掛けを施した部分)が形成されている。シリンダボディ31内では、ピストン32のストロークにともなってスライド部材36のストローク方向の位置が変化するので、スライド部材36の開口部36aが、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aと重なり合う箇所が変化する。これにより、開口部31c,36a,37aが全て重なり合って形成される連通路Z1の面積が変化する。つまり、ピストン32のストローク位置に応じて上記連通路Z1の面積が変化する。
具体的には、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aが、スライド部材36の開口部36aの幅広部分36b,36dだけと重なり合っているとき、上記連通路Z1は絞られておらず、その面積は、シリンダボディ31の開口部31cの面積に等しくなっており、最大になっている。一方、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aが、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cだけと重なり合っているとき、上記連通路Z1は絞られており、その面積は最小になっている。また、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aが、スライド部材36の開口部36aの幅広部分36b,36dと幅狭部分36cとに跨って重なり合っているとき、上記連通路Z1の面積は、徐々に変化する。
より詳細には、ピストン32のストローク位置がクラッチ完全解放状態に対応する一端部側の位置X1のとき、図6(a)に示すように、スライド部材36の開口部36aの一方の幅広部分36bが、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aと重なり合っている。このとき、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aの全領域がスライド部材36の開口部36aの一方の幅広部分36b内に含まれている。したがって、このときの上記連通路Z1の面積は、シリンダボディ31の開口部31cの面積に等しくなっており、最大になっている。そして、ピストン32のストローク位置が位置X1から他端部側(図3のY方向側)へ変化しても、スライド部材36の開口部36aの一方の幅広部分36bと幅狭部分36cとの境界部分36eが、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aと重なり合うまでは、上記連通路Z1は絞られず、その面積は最大に保たれる。
次に、ピストン32のストローク位置がさらに他端部側へ変化すると、図6(b)に示すように、スライド部材36の開口部36aの一方の幅広部分36bと幅狭部分36cとの境界部分36eが、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aと重なり合うようになる。この状態では、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aが、スライド部材36の開口部36aの一方の幅広部分36bと幅狭部分36cとに跨って重なり合う。そして、ピストン32のストローク位置が他端部側へ変化するほど、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aが、スライド部材36の開口部36aの一方の幅広部分36bと重なり合う部分が減少するのに対し、幅狭部分36cと重なり合う部分が増加するので、上記連通路Z1は絞られ、その面積は減少していく。
次に、ピストン32のストローク位置がさらに他端部側へ変化すると、図6(c)に示すように、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aが、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cだけと重なり合うようになる。このとき、上記連通路Z1の面積は最小になっており、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aの一部の領域だけがスライド部材36の開口部36aの幅狭部分36c内に含まれているが、残りの領域は幅狭部分36c内に含まれていない。そして、ピストン32のストローク位置が他端部側へ変化しても、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cと他方の幅広部分36dとの境界部分36fが、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aと重なり合うまでは、上記連通路Z1は絞られたままで、その面積は最小に保たれる。
次に、ピストン32のストローク位置がさらに他端部側へ変化すると、図6(d)に示すように、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cと他方の幅広部分36dとの境界部分36fが、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aと重なり合うようになる。この状態では、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aが、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cと他方の幅広部分36dとに跨って重なり合う。そして、ピストン32のストローク位置が他端部側へ変化するほど、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aが、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cと重なり合う部分が減少するのに対し、他方の幅広部分36dと重なり合う部分が増加するので、上記連通路Z1の面積は増加していく。
次に、ピストン32のストローク位置がさらに他端部側へ変化すると、図6(e)に示すように、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aが、スライド部材36の開口部36aの他方の幅広部分36dだけと重なり合うようになる。このとき、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aの全領域がスライド部材36の開口部36aの他方の幅広部分36d内に含まれており、上記連通路Z1の面積は最大になっている。そして、ピストン32のストローク位置がクラッチ完全係合状態に対応する他端部側の位置X2に変化するまで、上記連通路Z1は絞られず、その面積は最大に保たれる。
クラッチ操作装置10のクラッチマスタシリンダ30において、上記連通路Z1の面積がピストン32のストローク位置に応じて変化するので、クラッチの係合動作の際、次のような作用効果が得られる。
上述したように、運転者によるクラッチペダル20の踏み込み操作力が小さくなると、クラッチの係合動作が行われる際、クラッチレリーズシリンダ60からフレキシブルホース40を介してクラッチマスタシリンダ30へオイルが戻される。この際、クラッチマスタシリンダ30のシリンダボディ31の油室31a内へは、上記連通路Z1を介してオイルが流入される。上記連通路Z1の面積は、ピストン32のストローク位置に応じて変化するので、これにともなって、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの単位時間当たりの流量(以下、単に「流量」という。)が変化する。これにより、クラッチが図7に示すようにして係合される。図7は、クラッチの係合度合い(クラッチ伝達容量)の経時変化を示す図であり、クラッチの完全解放状態(クラッチ伝達容量が0パーセントの状態)から完全係合状態(クラッチ伝達容量が100パーセントの状態)までを示している。図7では、この例のクラッチ係合波形を太い実線S1で示している。
まず、クラッチの完全解放状態からクラッチの係合動作が開始される際、ピストン32のストローク位置は一端部側の位置X1にある。このとき、図6(a)に示すように、上記連通路Z1の面積が最大になっている。そして、ピストン32のストローク位置が位置X1から他端部側へ変化しても、上記連通路Z1の面積が最大の間は、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流量が最大に保たれるので、図7の傾斜部分Saで示すように、クラッチの係合度合いが最大の速度で増加する。
次に、ピストン32のストローク位置がさらに他端部側へ変化して、図6(b)に示すように、上記連通路Z1の面積が徐々に小さくなると、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流量が徐々に減少していく。これにより、図7の傾斜部分Sbで示すように、クラッチの係合度合いの増加する速度が徐々に小さくなる。
次に、ピストン32のストローク位置がさらに他端部側へ変化して、図6(c)に示すように、上記連通路Z1の面積が最小になると、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流量が最小になる。そして、ピストン32のストローク位置が他端部側へ変化しても、上記連通路Z1の面積が最小の間は、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流量が最小に保たれるので、図7の傾斜部分Scで示すように、クラッチの係合度合いが最小の速度で増加する。
次に、ピストン32のストローク位置がさらに他端部側へ変化して、図6(d)に示すように、上記連通路Z1の面積が徐々に大きくなると、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流量が徐々に増加していく。これにより、図7の傾斜部分Sdで示すように、クラッチの係合度合いの増加する速度が徐々に大きくなる。
次に、ピストン32のストローク位置がさらに他端部側へ変化して、図6(e)に示すように、上記連通路Z1の面積が最大になると、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流量が最大になる。そして、ピストン32のストローク位置が他端部側の位置X2に変化するまで、上記連通路Z1の面積が最大に保たれるので、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流量が最大に保たれる。これにより、図7の傾斜部分Seで示すように、クラッチの係合度合いが最大の速度で増加し、クラッチの完全係合状態に至る。
ここで、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内への連通路に絞りを設けない場合(以下、「絞りを設けない場合」という。)には、図7の一点鎖線S2で示すように、クラッチの係合度合いが、クラッチの完全解放状態から完全係合状態まで、一様な速度で増加する。また、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内への連通路を面積が一定のオリフィスで絞った場合(以下、「オリフィスを設けた場合」という。)には、図7の破線S3で示すように、クラッチの係合度合いが、クラッチの完全解放状態から完全係合状態まで、絞りを設けない場合に比べて小さい速度で一様に増加する。
この例では、クラッチの係合度合いが、クラッチの完全解放状態から完全係合状態まで、同じ速度で一様に増加するのではなく、クラッチ係合波形が図7に示すような段付き形状になるように変化する。例えば、急発進時等に、運転者がクラッチペダル20の踏み込み操作を急に解除してクラッチを急に係合させた場合でも、クラッチが完全解放状態から直ちに完全係合状態になるわけではなく、クラッチが緩やかに係合される図7の傾斜部分Sb,Sc,Sdの状態を経て完全係合状態に至る。
これにより、クラッチを急に係合させた場合、図8に示すように、変速機に入力されるピークトルクを低減することができる。図8は、クラッチの急係合の際、変速機に入力されるトルク(ここではドライブシャフトのトルク)の経時変化を示す図である。図8の実線T1はこの例の場合を示し、一点鎖線T2は、図7の一点鎖線S2で示す絞りを設けない場合を示し、破線T3は、図7の破線S3で示すオリフィスを設けた場合を示している。
図8に示すように、この例では、絞りを設けない場合やオリフィスを設けた場合に比べて、クラッチの急係合の際、変速機に入力されるピークトルクを低減することができる。具体的には、絞りを設けない場合に比べてそのピークトルク値を約25パーセント低減することができる。これにより、複雑な構造や複雑な制御を要することなく、クラッチの急係合にともなうショックを低減することができる。しかも、クラッチの係合動作の開始直後には、上記連通路Z1は絞られず、その面積は最大に保たれているので、オリフィスを設けた場合に比べて、クラッチの係合動作の開始直後に変速機に入力されるトルクを速やかに増加させることができる。これにより、発進の際の優れた応答性を確保することができる。
この例では、スライド部材36の開口部36aの形状を工夫することによって上記連通路Z1の面積を可変としてクラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流量を設定しているので、従来例に挙げた構造に比べて簡単な構造で、そのオイルの流量を設定することが可能になる。また、従来例に挙げた構造に比べ、上記連通路Z1の面積を可変とするためのスプリング等を別途設ける必要がなくなる。そして、上記連通路Z1の周辺でシール等の複雑な設計をする必要がなくなる。さらに、スライド部材36がシリンダボディ31およびガイド部材37に対し摺動する構造なので、その接触摩耗を低減することができ、寿命を延ばすことができる。
また、ガイド部材37によりスライド部材36の上方への移動が規制されているので、上記連通路Z1を介してクラッチマスタシリンダ30の油室31a内にオイルが戻されるとき、スライド部材36の浮き上がりを防止することができる。これにより、上記連通路Z1を介してクラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流量を確実にコントロールすることができる。
また、ガイド部材37の開口部37aとシリンダボディ31の開口部31cとがストローク方向および円周方向において同一の箇所に設けられているので、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流れがガイド部材37によって妨げられることがない。これにより、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へのスムーズなオイルの流入が可能になる。
以上、本発明のクラッチ操作装置の実施形態について説明したが、ここに示した実施形態はさまざまに変形することが可能である。
クラッチ係合波形を図7の太い実線S1のような段付き形状にすることが可能な構成であれば、クラッチマスタシリンダ30の構成部材の形状、配置箇所等は、上述した場合だけに限定されず、さまざまに変更することが可能である。
スライド部材36の開口部36aの中間部が両端部に比べて絞られており、その中間部の幅に比べて、シリンダボディ31の開口部31cの幅およびガイド部材37の開口部37aの幅が大きくなっていればよく、例えば、シリンダボディ31の開口部31c、ガイド部材37の開口部37a、スライド部材36の開口部36aの幅広部分36b,36dおよび幅狭部分36cの形状、幅、長さ等を変更することができる。ここで、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cの幅を狭くするほど、クラッチの係合度合いの増加する速度が小さくなり、図7の傾斜部分Scで示す部分の傾斜が緩やかになる。また、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cと一方の幅広部分36bとの境界部分36eが他端部側(図3のY方向側)に片寄るほど、図7の傾斜部分Scで示す部分が早く始まるようになる。一方、スライド部材36の開口部36aの幅狭部分36cと他方の幅広部分36dとの境界部分36fが一端部側に片寄るほど、図7の傾斜部分Scで示す部分が遅く終わるようになる。
スライド部材36の開口部36aの幅広部分36b,36dおよび幅狭部分36cの形状を、ほぼ矩形以外の形状としてもよい。また、シリンダボディ31の開口部31cおよびガイド部材37の開口部37aの形状を、円形以外の形状としてもよい。例えば、図9に示すように、シリンダボディ131の開口部131c、ガイド部材137の開口部137a、スライド部材136の開口部136aの幅広部分136b,136dおよび幅狭部分136cの形状を全て矩形としてもよい。この場合、ガイド部材137の開口部137aの幅広部分136b,136dのうち幅狭部分136c側のそれぞれの開口縁が幅方向に沿って延びるとともに、シリンダボディ131の開口部131cおよびガイド部材137の開口部137aのストローク方向の両端側の開口縁が幅方向に沿って延びている。
こうすると、シリンダボディ131の開口部131cおよびガイド部材137の開口部137aが、スライド部材136の開口部136aの幅広部分136b,136dと幅狭部分136cとに跨って重なり合っている期間が短くなる。言い換えれば、シリンダボディ131の開口部131cと、スライド部材136の開口部136aと、ガイド部材137の開口部137aとが全て重なり合って形成される連通路の面積が変化する期間が短くなる。これにより、図7の傾斜部分Sbの部分および傾斜部分Sdの部分が少なくなり、クラッチ係合波形を図7の細い実線S4で示す段付き波形に近づけることができ、クラッチ急係合にともなうショックの低減および優れた発進応答性をより効果的に達成することができる。
この場合、シリンダボディ131の開口部131cおよびガイド部材137の開口部137aのストローク方向の長さを小さくするほど、上記連通路の面積が変化する期間が短くなり、クラッチ係合波形を図7の細い実線S4で示す段付き波形にさらに近づけることができる。これにより、クラッチ急係合にともなうショックの低減および優れた発進応答性をさらに効果的に達成することができる。
ガイド部材37を省略した構成を採用してもよい。具体的には、シリンダボディ31の開口部31cと、スライド部材36の開口部36aとが互いに重なり合って形成される連通路の面積が、クラッチマスタシリンダ30のピストン32のストローク位置に応じて変更可能な構成であればよい。
スライド部材36の移動をガイドするガイド手段として、上述した板状のガイド部材37以外の構成を採用してもよい。例えば、シリンダボディ31の内壁にストローク方向に沿って延び、スライド部材36の端部を挿入可能なガイド溝を設けて、このガイド溝内に沿わせてスライド部材36を移動させる構成としてもよい。また、ガイド手段として、ガイド溝と板状のガイド部材とを併用する構成としてもよい。
ストローク方向の長さが大きく、幅広部分と幅狭部分とを有する開口部をシリンダボディ31に設け、ストローク方向の長さが小さい開口部をスライド部材36に設ける構成としてもよい。つまり、上述した例では、スライド部材36の開口部36aの形状を工夫することによって、ピストンストローク位置に応じた油室31aへのオイル戻り流量を設定していたが、シリンダボディ31の開口部の形状を工夫することによって、ピストンストローク位置に応じた油室31aへのオイル戻り流量を設定することも可能である。
ガイド部材37の開口部37aは、クラッチマスタシリンダ30の油室31a内へ流入されるオイルの流れを妨げなければ、その形状、大きさ等は限定されない。要するに、ガイド部材37の開口部37a内にシリンダボディ31の開口部31cの全領域が含まれていればよい。
以上の例では、本発明をクラッチ操作装置のクラッチマスタシリンダに適用した場合について説明したが、クラッチ操作装置のクラッチレリーズシリンダに本発明を適用することも可能であり、この場合にも同様の作用効果が得られる。クラッチレリーズシリンダに適用する場合、シリンダボディの内部の油室からフレキシブルホースへ流出するオイルの流量を、ピストンストローク位置に応じて設定する構成とする。
クラッチ操作装置として、クラッチレリーズシリンダを備えない構成を採用してもよい。また、クラッチ操作装置のクラッチレリーズシリンダとして、レリーズフォークを介さずに直接クラッチカバーを動かすダイレクトシリンダタイプのものを採用してもよい。
本発明を適用する一実施形態に係るクラッチ操作装置の概略構成を示す斜視図である。 クラッチ操作装置のクラッチマスタシリンダを示す側面断面図である。 クラッチ操作装置のクラッチマスタシリンダを示す平面断面図であって、クラッチの完全解放状態のときを示す図である。 クラッチ操作装置のクラッチマスタシリンダを示す平面断面図であって、クラッチの完全係合状態のときを示す図である。 クラッチマスタシリンダ内部のスライド部材、ガイド部材等を示す斜視図である。 クラッチの係合動作の際のスライド部材の動作を示す図であって、連通路の面積の変化を示す図である。 クラッチの係合度合いの経時変化を示す図である。 クラッチの急係合の際に変速機に入力されるトルクの経時変化を示す図である。 シリンダボディ、スライド部材、ガイド部材の開口部形状についての変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10 クラッチ操作装置
20 クラッチペダル
30 クラッチマスタシリンダ
31 シリンダボディ
31a 油室
31c 開口部
W1 開口部の幅
32 ピストン
36 スライド部材
36a 開口部
36b,36d 幅広部分
Wb,Wd 幅広部分の幅
36c 幅狭部分
Wc 幅狭部分の幅
37 ガイド部材
W3 開口部の幅
Z1 連通路
38a,38b 油路
39a,39b 逆止弁
50 クラッチカバー
60 クラッチレリーズシリンダ

Claims (7)

  1. マニュアルトランスミッションが搭載された自動車に備えられるクラッチを油圧シリンダによる操作力の伝達によって係合・解放させるクラッチ操作装置において、
    前記油圧シリンダは、油室と前記クラッチ側からのオイル戻し油路とを連通する開口部が壁面に形成されたシリンダボディと、このシリンダボディ内をクラッチの完全解放状態に対応する一端部側からクラッチの完全係合状態に対応する他端部側にわたってストローク可能なピストンと、このピストンに固定され、ピストンのストロークにともなって前記シリンダボディ内を壁面に沿って移動する可動部材とを備え、
    前記可動部材には、前記シリンダボディの開口部と互いに重なり合う位置に前記油室に連通する開口部が形成され、
    前記シリンダボディの開口部と前記可動部材の開口部とが重なり合って形成される連通路の面積は、前記ピストンのストローク位置が両端部にある場合に比べて、そのストローク位置が前記両端部間の中間部にある場合に、小さくなるように構成されていることを特徴とするクラッチ操作装置。
  2. 前記シリンダボディの開口部および前記可動部材の開口部のうちいずれか一方の開口部がピストンストローク方向に延びて形成されているとともに、この開口部には、ピストンストローク方向の両端部に設けられる幅広部分と、そのピストンストローク方向の中間部に設けられる幅狭部分とが備えられ、
    前記シリンダボディの開口部および前記可動部材の開口部のうち他方の開口部の幅が、前記一方の開口部の幅狭部分の幅に比べて大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ操作装置。
  3. 前記一方の開口部の両幅広部分のうち幅狭部分側のそれぞれの開口縁が、幅方向に沿って延びるように形成されるとともに、
    前記他方の開口部のピストンストローク方向の両端側の開口縁が、幅方向に沿って延びるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のクラッチ操作装置。
  4. 前記一方の開口部の両幅広部分および前記他方の開口部が矩形に形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のクラッチ操作装置。
  5. 前記一方の開口部が前記可動部材の開口部であり、前記他方の開口部が前記シリンダボディの開口部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクラッチ操作装置。
  6. 前記シリンダボディには、前記シリンダボディの内壁との間で前記可動部材を挟むとともに、この可動部材の移動をガイドするガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のクラッチ操作装置。
  7. 前記ガイド手段は、前記可動部材の開口部を覆うように設けられた板状部材で構成され、
    前記板状部材は、前記シリンダボディに固定され、
    この板状部材には開口部が形成されており、この板状部材の開口部内に前記シリンダボディの開口部の全領域が含まれていることを特徴とする請求項6に記載のクラッチ操作装置。
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