JP4208275B2 - 心臓内電気現象の診断装置およびその現象の表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被験者の心臓から発生する磁場または電位を計測し、その計測値 (心磁図または心電図と呼ばれる)を解析して表示する心臓内電気現象の診断装置およびその現象の表示方法に関し、とくに、読影の容易化、心疾患への適用の広範囲化を考慮した解析結果の表示の改善に関する。
【0002】
なお、本発明において、心臓内電気現象は、心臓内の興奮伝播過程としての心筋の興奮到達時刻、または興奮伝播速度などで表される量、及び、心筋電気活動量としての活動電位振幅、心室内の導電率分布、電流ダイポール密度(導電率と活動電位振幅の積)などで表される量に基づく心臓興奮伝播過程として捉えられる。
【0003】
【従来の技術】
従来、被験者の胸部の電位や磁場の計測値から心臓内の電気現象を解析して表示する場合、その解析結果は、典型的には、シングルダイポール表示法、電流源分布表示法、および興奮到達時刻分布表示法に拠り表示されている。
【0004】
シングルダイポール表示
従来最も一般的に使用されている表示法が、このシングルダイポール表示法である。電位または磁場の計測値から心臓内の電気現象を解析する装置において、従来の最も一般的な解析法は、電位または磁場の発生源が心臓内で単一の電流ダイポール(または、これに類する複数の電流ダイポール)であると近似的に仮定し、その電流ダイポールの位置、向き、大きさを推定する方法であるから、シングルダイポール表示法はこの推定法を直接踏襲したものである。この表示法では、推定値(すなわち、単一の電流ダイポールの位置、向き、大きさ)は矢印などの記号を用いて表示される。
【0005】
電流ダイポールの位置、向き、大きさの推定値は、活動している心筋の場合、各々の時刻(時相)により異なる。このため、ある期間にわたって電位または磁場の分布を解析すると、その解析結果は、その期間内の電流ダイポールの軌跡として得られ、その軌跡が表示される。
【0006】
具体的には、ΜRI(磁気共鳴イメージング)やX−CT(X線コンピュータ断層撮影)などのモダリティから得られた断層画像上に、心臓内の電流ダイポールの推定位置を矢印などの記号で表示して、推定位置を明確化する態様が一般的である。図65はこの表示方法を模式的に表したものである。同図は電流ダイポールの推定位置が心室中隔にある場合を示しており、推定電流ダイポールの軌跡が時刻1から時刻4までの矢印として表示されている。
【0007】
しかし、単一の電流ダイポールで近似できるのは、QRS初期に対応する期間の電流源や、心室期外収縮のときの初期の期間に対応する電流源など、限られた場合である。一般には心臓内の電流源は広がりを持っているから、単一の電流ダイポールでそのような広がりのある電流源を的確に表現するのは困難であるという背景がある。したがって、このような単一の電流ダイポールに基づく表示方法は、実際上、WPW症候群の副伝導路の推定や心室期外収縮の早期興奮部位の検査などの限られた検査にしか適用できず、心筋梗塞や不整脈など他の多くの疾患に対して適用困難な状況にあった。つまり、臨床的応用範囲が狭く、特殊な疾患に限られていた。
【0008】
従来技術2:電流源分布表示
また別の表示法として、電流源分布表示法が試みられている。この電流源表示法は、各時刻(時相)の電位または磁場の分布の発生源は心臓内に分布する電流ダイポールであると近似して推定し、推定された電流ダイポールの分布データを、例えばカラー表示する手法である。この推定法の場合、心室の特定の断面における各時刻の電位または磁場の分布について、それぞれ異なる電流ダイポールの分布データの組が得られる。図66は、ある期間の3つの時刻1〜3における電流ダイポール密度の分布を濃淡像で表示する例を模式的に示したものである。これにより、シングルダイポール表示法では困難であった状況のかなりの部分を克服できる。
【0009】
同図の例の場合、心室の特定断面のみの電流ダイポール密度の分布を表示しているが、一般には多面的に診断する必要があるなどの要請から、異なる複数種類の断面での表示が要求されている。また、この電流源分布表示法に基づく表示画像から心筋梗塞や不整脈など様々な疾患を診断することはできるが、電流ダイポールの分布の時間推移を観察するには、多数枚の画像を表示する必要がある。したがって、これらの状況に鑑みると、読影者は通常、多数枚の画像の読影を余儀なくされ、モニタ画面が1つまたは少数のときは画像をスクロールするなどの画面切換の操作が必要になる。この画面切換により読影情報(患部位置など)も途切れがちになり、読影精度に影響を及ぼす。また、画面切換は、その操作が非常に煩わしく、また操作労力も大きくなる。モニタ画面が複数設置されている読影装置であっても、別々の画面に表示されている画像を読影するには、読影作業労力は大きい。したがって、読影能率が低下するという問題があった。
【0010】
また、この表示法による画像は、分解能が低く、有用な診断情報を得ることが難しいという問題もあった。
【0011】
興奮到達時刻分布表示法
さらに別の表示法として、興奮到達時刻分布表示法と呼ばれる表示法が知られている。この表示法の一例は、「電気学会論文誌A,V0l.116−A,No.8,1996,698−704ページ」に示されている。同論文によれば、測定した心磁図を解析して心室内の興奮到達時刻分布を求め、これにより得た興奮到達時刻の分布を表示した例が報告されている。また、この表示法の別の例が、“H.Roozen et al.: Computing the activation sequence at the ventricu- lar heart surface from body surface potentials, Medical & Biological Engineering & Computing, May, 198”で報告されている。同論文によれば、体表面の心電図のQRS波形から、心室表面の興奮到達時刻の分布を推定し、推定した結果が表示されている。
【0012】
この興奮到達時刻分布表示法の場合、心筋の興奮の伝播過程のみを表示したものである。このため、例えば脚ブロックやWPW症候群、心室期外収縮などの興奮伝播の異常であって、心筋の活動電位の低下を伴わない異常は、この表示画像から判別することは可能である。これに対し、心筋梗塞や心筋虚血など、興奮伝導の障害よりも、活動電位振幅の低下の方に顕著な異常をきたす疾患の場合、かかる表示法に基づく画像からは判別が困難であるという問題があった。つまり、臨床的な応用範囲が限られていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来の種々の表示法が抱える困難な状況に鑑みてなされてもので、その目的は、単に興奮伝播の異常のみを伴う疾患に止まらず、不整脈や心筋梗塞、心筋虚血など、活動電位振幅が低下する疾患までも含む広範囲な心臓疾患を、操作および読影の労少なく、迅速に、かつ精度良く判別可能にすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明で言及する心臓内電気現象を表す1つの量である心筋電気活動量は、心筋の活動電位の立上がりの時相における活動電位の振幅値、心筋の導電率の分布、それら両者の積である電流ダイポール密度の絶対値、またはそれらの量に関連する量の総称であり、活動電位の瞬時値のような各時刻における値ではなく、心筋各部位における各心拍の電気活動の大きさを表す量である。
【0015】
上記種々の目的を達成するため、本発明に基づく心臓内電気現象の診断装置は、その1つの側面として、被験者から計測した電位および磁場の少なくとも一方の情報に基づき当該被験者の心臓内の電気現象を解析して表示する診断装置であり、前記電位および磁場の少なくとも一方の情報に基づき前記心臓内の興奮伝播過程の分布情報と前記心臓の心筋各部位における心拍周期にわたる電気生理的活動の大きさを反映した心筋電気活動量の分布情報との両方を一つの解析方法によって解析する解析手段と、この解析手段により解析された前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とを視覚化する視覚化手段と、を備え、前記視覚化手段は、前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とでそれぞれ画像データを生成し、それらを位置合わせした画像を視覚化する手段であることを特徴とする。
【0016】
好適には、前記視覚化手段は、前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とのうち一方について等高線画像データを生成し、他方について濃淡画像データまたはカラー画像データを生成する手段である。例えば、前記興奮伝播過程の分布情報は興奮伝達時刻の分布、興奮伝播速度の分布、及び興奮到達時刻の湧き出しの分布の内の少なくとも1つであり、前記前記心筋電気活動量の分布情報は、活動電位振幅、心室内の導電率分布、及び電流ダイポール密度(導電率と活動電位振幅の積)の内の少なくとも1つである。
【0017】
例えば、前記視覚化手段は、前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とを、視覚化装置による異なる視覚化領域または同一の視覚化領域に表す手段である。一例として、前記視覚化装置は、電子モニタ、印刷装置、およびフィルムによるイメージング装置の内の少なくとも1つである。
【0018】
また例えば、前記視覚化手段は、前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とを、同一の前記視覚化装置の同一の視覚化領域に分割して視覚化する手段である。
【0020】
また本発明の別の側面は、被験者から計測した電位および磁場の少なくとも一方の情報に基づき当該被験者の心臓内の電気現象を解析して表示する心臓内電気現象の診断方法であり、前記電位および磁場の少なくとも一方の情報に基づき前記心臓内の興奮伝播過程の分布情報と前記心臓の心筋各部位における心拍周期にわたる電気生理的活動の大きさを反映した心筋電気活動量の分布情報との両方を一つの解析方法によって解析し、この解析された前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とからそれぞれ画像データを生成し、それらを位置合わせした画像を視覚化することを特徴とする。
【0021】
本発明のそのほかの特徴および効果は、以下に説明する発明の実施の形態および添付の図面により明らかになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0023】
第1の実施の形態
第1の実施の形態に係る心臓内電気現象診断装置を図1〜図16を参照して説明する。
【0024】
この心臓内電気現象診断装置は、図1に示す如く、データ入力用の電気現象計測装置11、センサ位置計測装置12、および心臓モデル作成装置13、データ演算処理用のコンピュータ装置14、データ出力用のモニタ15およびプリンタ16、ならびに操作パネル17を備える。コンピュータ装置14は、演算用のCPU20、各種のメモリ21などを備えている。
【0025】
電気現象計測装置11は電位分布・磁場分布計測手段として機能する。この電気現象計測装置11は、心臓から発生した電位あるいは磁場を計測する。電位計測の場合、この計測装置11は心電図用電極、増幅器、およびA/D変換器で構成される。磁場計測の場合は、典型的には、超伝導量子干渉素子(SQUID)を用いた磁場センサで構成される。電位あるいは磁場の測定点は多チャンネル化されており、例えば、胸面上の40点から100点程度の多点で成る。計測された各チャネルの波形信号は計測装置11のΑ/D変換器によりデジタルデータに変換され、コンピュータ装置14に転送される。
【0026】
また、心臓モデル作成装置13は、MRIやCTなどのモダリティから得た断層像を利用して患者個々の心臓の形状、位置、および向きを計測し、それを元に心室形状モデルのデータを作成してコンピュータ装置14に送る。
【0027】
図3は作成した心室形状モデルの例である。この心室形状モデルは多数の4面体の組み合せで構成されている。この心臓モデル作成装置13の場合、心室の長軸方向の長さ、左心室の短軸方向の外径、左心室壁厚、右心室壁厚、中隔と右心室の隙間の幅などのパラメータを指定することで、装置が自動的に4面体に分割した心室形状モデルを作成できる。パラメータの指定具合に応じて任意の細かさの四面体で分割したモデルを作成できる。なお、図3の例では多数の4面体で心室形状が表現されているが、5面体や6面体などの別の多面体により心室形状モデルを作成するようにしてもよい。
【0028】
このように作成した心室形状モデルを、MRIなどのモダリティで測定した心臓位置に並行移動し、測定した心臓の向きまで回転させることにより、被検体の胴体中の実際の心臓と同じ位置関係で設定することができる。
【0029】
センサ位置計測装置12は、電位測定用の電極あるいは磁場計測用の磁場センサの位置を測定し、心室形状モデルと各電極あるいは磁場センサとの位置関係を求めるようになっている。
【0030】
例えば、MRI撮影時に電極の位置にマーカを取り付けて撮影し、MRI画像上でマーカーの位置を指定して各電極の位置を求める。あるいは、心磁図計測時に、胸部数点の位置に磁場発生コイルを取り付け、その磁場を計測・解析して各磁場発生コイルの位置と各センサ間の位置関係を測定し、次に磁場発生コイルの位置にマーカを取り付け、MRI画像上のマーカの位置を指定し、それを元に各センサの座標を座標変換して、胴体に対する各センサの位置を求める。このように測定した各電極あるいは磁場センサの位置はコンピュータ装置14に送られ、興奮到達時刻分布および心筋電気活動量分布の解析に必要なデータとなる。
【0031】
CPU20はメモリ21に予め格納してあるプログラムに沿って所定の処理を実行する。この処理の概要は図2に示すようである。つまり、CPU20は、計測装置11、12および作成装置13の出力信号を入力するステップS1、電気現象計測装置11の計測信号を処理するステップS2と、処理された信号に基づき興奮到達時刻および心筋電気活動量を解析するステップS3と、解析結果を用いて表示画像データを作成するステップS4と、作成した画像データを出力するステップS5とを実行する。この表示画像データの作成ステップS4が本発明の特徴の一つを成す。
【0032】
信号処理のステップS2では、CPU20は、計測装置11からの計測信号に雑音除去などのフィルタ処理を施こすとともに、その計測信号の内、心電図または心磁図のQRS期間に相当する波形信号を抽出する。解析のステップS3では、CPU20は、ステップS2で信号処理されたQRS期間中の心電図あるいは心磁図のデータと、心臓モデル作成装置13で作成した心室形状モデルのデータ、センサ位置計測装置12で計測したセンサ位置データを元に、心臓内の興奮到達時刻および心筋電気活動量の分布を従来周知の手法で演算する。心筋電気活動量はここでは活動電位振幅、導電率、または導電率と活動電位振幅の積である電流ダイポール密度のいずれかである。
【0033】
ステップS4は表示画像構成手段として機能する。すなわち、この処理において、CPU20は、ステップS3における興奮到達時刻分布と心筋電気活動量分布の解析結果に種々の処理を施して画像データを作成し、術者、検査者、患者などがより見易いまたは理解し易い解析結果の画像を提示する。
【0034】
次いで、CPU20はステップS5にて、ステップS4にて作成した画像データ、すなわち解析結果をモニタ15および/またはプリンタ16に出力する。モニタ15は例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイから成る。プリンタ16は紙やフィルムに画像を印刷する装置である。この結果、モニタ15および/またはプリンタ16には、解析結果を見易くまたは理解し易く加工した画像が表示される。
【0035】
以下に、CPU20が上述のステップS4,S5にて実行する種々の画像データ作成およびその出力の例を説明する。なお、本実施形態では、1種類の心臓内電気現象を表示する様々な例を示す。種々の表示例の中からどの表示を行わせるかは、CPU20により、操作パネル17から送出されてきたオペレータの操作情報に基づき決定されるようになっている。
【0036】
第1の表示例
第1の表示例は、心室形状モデルの断面図上に興奮到達時刻の分布を等時線図(同一時刻にて興奮する点を結んだ線図)として表示する例である。
【0037】
この表示を実行させるため、CPU20は、図4に示す如く、図2のステップS4に相当する処理として、興奮到達時刻の分布としての等時線図データの作成(ステップS4a)、心室断面の輪郭データの作成(ステップS4b)、興奮到達時刻の極小値および極大値のデータの作成(ステップS4c)、および表示データの準備(ステップS4d)を順次行う。
【0038】
前提条件として、心室形状モデルはN個の頂点を有するM個の四面体から構成されており、N個の点の興奮到達時刻は与えられているとする。さらに、この心室形状モデルの輪郭はL個の3角形により構成されているとする。
【0039】
いま、図3に示すX,Y,Z軸の直交座標系において、心室の表示したい断面(表示断面)はZ軸方向のz=0の位置におけるXY断面であるとし、この断面に等時線図を重ねて表示する画像データを作成する。ここでの四面体の頂点数N=4とし、この4つの頂点での興奮到達時刻が図5に示す如く、tl,t2,t3,t4であるとする。
【0040】
上記ステップS4aで実行される等時線図データの作成処理のアルゴリズムの一例を図6に示す。このアルゴリズムは、ある四面体の時刻Tにおける等時線図の作成手順を、時刻Tの値を変えて複数回、同一処理を繰り返し、さらに全ての四面体にわたって同じ処理を繰り返すものである。
【0041】
これを詳述すると、CPU20は、最初に、四面体それぞれの各頂点の座標がz=0のXY面である表示断面上に位置するように、それらの頂点座標を座標変換する(ステップS11)。次いで、CPU20は心室形状を構成する複数の四面体の中から1つの四面体を選択し(ステップS12)、さらに時刻Tを所定値(例えば10ms)に設定する(ステップS13)。
【0042】
次いで、CPU20は、時刻に関してti´=ti−T(i=1,2,3,4)の変換を行う(ステップS14)。これにより、以降、ti´=0の等時線図を表示することを考えればよい。
【0043】
次いで、いま与えられている四面体について、4つの頂点のz座標値zi(i=1〜4)が正の値である頂点数を数える(ステップS15)。この頂点数は0から4の整数値を採り得る。そこで、次のステップで、zi>0となる頂点数を判定する(ステップS16)。
【0044】
この判定において、zi>0となる頂点数=0個または4個である場合、かかる四面体はZ軸のプラス側またはマイナス側のいずれか一方に範囲にのみ属している。つまり、この四面体はz=0となる表示断面には交わらないので、目的とする等時線図には関与しない(描画する必要がない)。したがって、CPU20は画像データ作成処理をパスして、直接にステップS17およびステップS18の判定に移行する。この画像データ作成処理が目的とする所定範囲の時刻全てについて完了したか否かを判断し(ステップS17)、この判断でYESとなるときは、全ての四面体についてこの作成処理が完了したか否かを判断する(ステップS18)。まだ作成処理に付していない時刻Tが残っている場合(ステップS17,NO)、前述したステップS13の処理に戻り、また、まだ残っている四面体がある場合(ステップS18,NO)、前述したステップS12の処理に戻る。
【0045】
上記ステップS16の判定において、zi>0となる頂点数=1個または3個となる場合、図7に示す如く、z=0の表示断面と交わる、四面体内の断面は3角形になる。そこで、CPU20は、この四面体内の3角形断面を規定する3つの頂点p1,p2,p3を求め(ステップS19)、その3つの頂点p1,p2,p3の興奮到達時刻tl”,t2”,t3”を線形補間により求める(ステップ20)。その後、この3角形の3つの辺p1−p2,p2−p3,p3−p1の上で興奮到達時刻が0になる点を線形補間により求め、その数が0個であれば、この三角形は等時線描画の必要はないので終了し、もし2個であれば、この2点を線分で結んで等時線図を描画する線分データを生成する(ステップS21)。この後、前述したステップS17,S18の処理を繰り返す。
【0046】
さらに、上記ステップS16の判定において、zi>0となる頂点数=2個となる場合、図8に示す如く、z=0の表示断面と交わる、四面体内の断面は4角形になる。そこで、CPU20は、この四面体内の4角形断面を規定する4つの頂点p1,p2,p3,p4を求める(ステップS22)。次に、4つの線分p1−p2,p2−p3,p3−p4,p4−p1の内のいずれか2つの線分がz=0の断面に交差するかどうかを判断し、交差する場合、頂点p1,p2,p3,p4の順番を並べ替え、p1,p2,p3,p4が4角形になるようにする(ステップS23)。次に、4つの頂点p1,p2,p3,p4の興奮到達時刻tl”,t2”,t3”,t4”を線形補間により求める(ステップ24)。その後、この4角形の4つの辺p1−p2,p2−p3,p3−p4,p4−p1の上で興奮到達時刻が0になる点を線形補間により求め、その数が0個であれば、この4角形は等時線描画の必要はないので終了し、もし2個であれば、この2点を線分で結んで等時線図を描画する線分データを生成する(ステップS25)。この後、前述したステップS17,S18の処理を繰り返す。
【0047】
さらに、図4のステップS4bにて、CPU20は心室形状モデルの輪郭データを作成する。具体的には、モデルの輪郭として与えられている複数L個の3角形のそれぞれとz=0の表示断面との交線を求め、この交線を線分データとして作成する。
【0048】
さらにまた、図4のステップS4cにて、CPU20は、興奮到達時刻の極小値および極大値と、それらの値を呈する位置とを以下のように求める。この極小値は興奮到達時刻の2次元マップ上で周りのどの時刻よりも速い時刻であり、反対に極大値はその2次元マップ上で周りのどの時刻よりも遅い時刻である。
【0049】
この演算は具体的には、四面体内で興奮到達時刻が線形に変化すると仮定して行う。これにより、極小値あるいは極大値は4面体の頂点上にしか存在しないことになる。ある頂点の興奮到達時刻が、その頂点を共有する四面体の他の全ての頂点の興奮到達時刻よりも大きければ、興奮到達時刻はその頂点上で極小値をとる。また、ある頂点の興奮到達時刻が、その頂点を共有する四面体の他の全ての頂点の興奮到達時刻よりも小さければ、興奮到達時刻はその頂点において極大値をとる。CPU20は、このアルゴリズムにしたがって極小値、極大値の判断を全ての四面体について繰り返し、かつ、比較する。これにより、極小値および極大値ならびにそれらの値を呈する位置を特定する。
【0050】
これらの一連の処理が済むと、CPU20は、ステップS4a〜S4cで演算したデータを表示フレーム毎の2次元マップデータに合成してメモリに格納する(ステップS4d)。このデータ合成において、興奮到達時刻の等時線を示す時間数値データ、極小値および極大値を示す矢印のグラフィックデータならびにその時間数値データも重畳される。
【0051】
このように準備された2次元マップデータは、コンピュータ装置14からモニタ5および/またはプリンタ16に出力される(図2、ステップS5)。
【0052】
この結果、モニタ5および/またはプリンタ16には図9に示す如く、心室断面上に興奮到達時刻分布を表す等時線図が重畳して表示される。つまり、一定の時刻毎(図の例では10,20,…,60msなど)に興奮する心室位置を線で結んで示した等時線図が表示される。加えて、この線図の適宜な位置には等時線の各線の興奮到達時刻が10ms、20ms,…などと併記される。さらに加えて、興奮到達時刻が極小値および極大値をとる位置を矢印で示し、かつその到達時刻も併記される。これらの表示情報の追加により、定量的な読影を行い易くなり、読影者や診断者の負担を軽減することができる。
【0053】
第2の表示例
第2の表示例は、心室形状モデルの断面図上に興奮到達時刻の分布をカラーの階調像または白黒の濃淡像で表示し、合わせて等時線図を重畳させる表示例である。
【0054】
CPU20は、この第2の表示を行うと判断すると、図10に示す如く、図2のステップS4に相当する処理として、興奮到達時刻の等時線図データの作成 (ステップS4e)、興奮到達時刻の分布を表すカラー階調像データの作成(ステップS4f)、心室断面の輪郭データの作成(ステップS4g)、および表示データの準備(ステップS4h)を順次行う。この内、ステップS4e,S4gでは前述したS4a,S4bと同じ処理が行われる。
【0055】
ステップS4fで実施するCPU20の処理の概略を図11に示す。この処理は、興奮到達時刻の分布データをN種類のカラー(色相)Ci(i=1…N)に振り分ける手順を示す。最初にパラメータi=1に設定し(ステップS31)、次いでi≦Nか否かを判断する(ステップS32)。この判断でYES、すなわちi≦Nのときは、2次元分布を成す各興奮到達時刻がTi以上である位置(画素)にカラーCiのデータが割り当てられる。これを2次元の各位置(画素)毎に繰り返す(ステップS33)。このカラーCiの割り当てが終わると、パラメータiがi=i+1に更新され(ステップS34)、ステップS32の判断に戻される。
【0056】
この判断が依然としてYESになるときは、今度は、各興奮到達時刻がTi+1以上である位置(画素)にカラーCi+1のデータを割り当てられる。これを2次元の各位置(画素)毎に繰り返す(ステップS33)。これにより、興奮到達時刻Tがそのしきい値TiからTi+1の間に入る領域(位置=画素の集合)にカラーCiが表示用として割り当てられる。ステップS33の処理がもう一度繰り返されたときには、興奮到達時刻Tがそのしきい値Ti+1からTi+2の間に入る領域(位置=画素の集合)にカラーCi+1が表示用として割り当てられる。
【0057】
以上、この一連の処理がi>Nとなるまで繰り返される。この結果、2次元分布の興奮到達時刻の各位置(画素)が時刻Ti,…,TN をしきい値として振り分けられ(通常、不規則な帯状の幅を持つ領域になる)、この振り分けられた領域それぞれに異なるN種類のカラーデータが割り付けられる。
【0058】
図10のステップS4hでは、心室断面の輪郭データ、興奮到達時刻のカラー分布データ、および等時線図データ(時刻を表す数字データと共に)がフレームデータに合成される。
【0059】
このため、モニタ15および/またはプリンタ16には、図12に示す如く、心室断面にカラー化された帯状の興奮到達時刻分布が重畳し、さらに、興奮到達時刻の等時線図が重畳した画像または印刷図が出力される。この出力画面または出力図は色相で差別化して興奮到達時刻の進み具合を表しているので、非常に視認性に優れている。また等時線図を重畳されているので、第1の表示例と同様の利点も享受できる。
【0060】
なお、この第2の表示例では興奮到達時刻分布のを色相(カラー)で差別化しているが、ある色相の輝度を変えて差別化してもよいし、また白黒の濃淡で差別化して表示してもよい。その場合、ステップS33の処理におけるカラーCiを、輝度値、または濃淡度に置き換えて同様に処理すればよい。
【0061】
第3の表示例
第3の表示例は、心室形状モデルの断面図上に心筋電気活動量の分布を濃淡像で表示したものである。
【0062】
CPU20は、この第3の表示を行うと判断すると、図13に示す如く、図2のステップS4に相当する処理として、心筋電気活動量の所望の種類の選択(ステップS4i)、選択された種類の心筋電気活動量の分布を表す濃淡像データの作成(ステップS4j)、心室断面の輪郭データの作成(ステップS4k)、選択された種類の心筋電気活動量の極小値、極大値のデータ作成(ステップS4l)、および表示データの準備(ステップS4m)を順次行う。
【0063】
この内、ステップS4iでは、心筋電気活動量として、活動電位振幅、導電率、あるいは、導電率と活動電位振幅の積である電流ダイポール密度の内のいずれかの量、または、心筋の電気生理学的な活動の大きさを反映する他の量がオペレータからの操作パネル17を介した指示により選択される。
【0064】
いま、例えば、この活動電位振幅が心筋電気活動量として選択されたとする。これにより、図2のステップS3の処理で解析されていた活動電位振幅の2次元分布データがメモリのワークエリアに取り込まれる。そこで、次のステップS4jでは、この活動電位振幅の濃淡像データが作成される。この作成処理は、前述した第2の表示例で説明した興奮到達時刻分布のカラー階調像の作成処理(ステップS4f)と同様である。カラーCiの項目を濃淡度に置き換えて活動電位振幅をその大きさViにより差別化すればよい(前述した時刻Ti…TN のファクタを電位振幅Vi…VN のファクタに置換すればよい)。
【0065】
この後さらに、活動電位振幅の分布の極小値、極大値およびそれらの値を呈する位置が演算される(ステップS4l)。この演算も前述した処理(図4、ステップ4c)と同様に行われる。さらに、表示データの準備として、ステップS4i〜S4lで演算したデータの合成、極小値および極大値を表す矢印のグラフィックデータの付加、および心室断面の数点の箇所に活動電位振幅を表す数字データをインデックスとして付加する処理などが実施される(ステップS4m)。
【0066】
このような処理を経て、モニタ15および/またはプリンタ16に出力される画像または印刷図は、例えば図14のようになる。心室断面の輪郭像に活動電位振幅が濃淡像として重畳され、その極小値、極大値の位置が矢印により、その数値と伴に表示される。また、活動電位振幅値をインデックス的に示す数値が断面の適宜な位置に重畳表示される。したがって、心筋電気活動量としての活動電位振幅値が視覚的に表示されるので、視認性が良く、その解析結果の定量的把握が従来よりも非常に容易になる。
【0067】
なお、この表示例では、心筋電気活動量として活動電位振幅値を選択する場合を示したが、ほかの量、例えば導電率、電流ダイポール密度なども同様に表示することができる。さらにまた、この心筋電気活動量を濃淡像ではなく、カラー (色相)の階調像、特定色相の輝度変化像、さらには同一活動量の分布位置を一つの線で結んだ等高線図で表示することもできる。
【0068】
第4の表示例
第4の表示例を説明する。上述した第1〜第3の表示例は興奮到達速度または心筋電気活動量にいずれか一方を単独で表示する例であったが、この表示例は、解析した興奮到達速度および心筋電気活動量の分布データを同時に同一の表示手段に表示することに特徴がある。
【0069】
CPU20は図15に示す処理を、図2のステップS4に相当する処理として実行する。ステップS4n〜S4pが興奮到達時刻の分布データの処理ステップであり、その分布データをメモリから読み出し、等時線図データに加工するとともに、カラー(色相)の階調像データに加工する。これらの加工処理は、前述したもの(図10のステップS4e,S4f)と同じである。またステップS4q〜S4sが心筋電気活動量の分布データの処理ステップである。ここでは、心筋電気活動量を表す活動電位振幅の分布データが選択され、メモリから読み出される。この分布データを濃淡像で表す表示データが作成され、さらにこの振幅値の極小値、極大値に関するデータが前述と同様に作成される(図13の処理参照)。そして、ステップS4tで心室断面の輪郭データが作成された後、ステップS4uにて、それまでの作成データがフレーム毎の表示データとして合成される。この合成において、CPU20は、心室断面データに興奮時刻到達分布に関する作成データを重畳させるとともに、その心室断面データに活動電位振幅分布に関する作成データを重畳させ、しかも、両方の重畳データの組がフレーム左右に分割して並置されるように処理する。
【0070】
このように処理された表示データはモニタ15および/またはプリンタ16に出力されるので(図2、ステップS5)、図16に示す如く、表示および/または印刷される。つまり、同一の表示手段の同一画面に、心室断面に興奮到達時刻の分布データがカラー階調像および等時線図として重畳した第1の画像IM1と、その同一心室断面に心筋電気活動量としての活動電位振幅の分布データが濃淡像として重畳した第2の画像IM2とが並んで分割表示される。
【0071】
この分割表示例の場合、左心室心尖部に活動電位振幅の低下している領域が存在することから、この部位に何らかの心筋異常があることを容易に認識することが可能になる。
【0072】
このように、第4の表示例を採用すれば、前述した第1〜第3の表示例で説明してきた各種の利点をそのまま享受できることに加えて、以下のような効果を得ることができる。すなわち、興奮到達時刻分布と心筋電気活動量としての活動電位振幅分布の双方を同時に、しかも同一表示手段に表示可能であるので、本診断装置を、興奮伝導異常を伴う各種の不整脈や活動電位の異常を伴う心筋虚血や心筋梗塞など、様々な心疾患に適用できるということである。さらに、従来の電流源密度分布表示のように、電流源分布の時間推移を複数枚の画像や図で表示する必要がなく、時間推移に関する情報は興奮到達時刻分布の1枚の画像から読み取ることができるため、各種の心疾患を判別するのに必要な画像の枚数を大幅に削減でき、読影に要する手間や労力を著しく低減できるという優れた効果をも得ることができる。
【0073】
なお、上述した第4の表示例では、心筋電気活動量として活動電位振幅の分布を表示する例示を行ったが、これは導電率や電流ダイポール密度などの量の分布を表示するものであってもよい。また、図16の左側に位置する興奮到達時刻分布に関する第1の画像IM1を濃淡像や輝度変調像で、右側に位置する心筋電気活動量分布に関する第2の画像IM2をカラー階調像や輝度変調像で表示するようにしてもよい。これにより、表示態様の豊富化を図ることができる。
【0074】
第2の実施形態
本発明の第2の実施形態を図17〜図18に基づき説明する。本実施形態による表示態様は、興奮到達時刻分布と心筋電気活動量分布の情報を同一の画像上に表すことを特徴としている。
【0075】
本診断装置全体のハード的な構成は第1の実施形態で説明したものと同一または同等である。
【0076】
CPU20は前述した図2と同様に処理を行って、興奮到達時刻と心筋電気活動量を解析し、それらの分布データを演算するとともに、その表示データの作成処理に相当するステップにて図17に示す処理を実行する。同図に示すように、CPU20は、興奮到達時刻分布の等時線図データを作成し(ステップS4−1,S4−2)、その後、心筋電気活動量の一例として活動電位振幅を選択し、この分布の濃淡像データを作成する(ステップS4−3,S4−4)。その後、心室長軸断面の輪郭データを作成する(ステップS4−5)。これら一連の処理は、図15における対応処理と同一または同様の内容である。
【0077】
次いで、CPU20は表示データの準備(ステップS4−6)に入る。この準備処理では、心室形状の輪郭データ、興奮到達時刻分布の等時線図データ、および活動電位振幅分布の濃淡像データが位置を合わせて重畳され、1つのフレーム画像データに合成される。このとき、等時線図の等時線毎に到達時刻を表す数値および濃淡像のエリア毎に活動電位を表す数値がグラフィックデータとして所定位置にそれぞれ書き込まれる。
【0078】
このように準備された表示データはモニタ15および/またはプリンタ16に出力され(図2、ステップS5)、図18のように表示される。つまり、心室の長軸断面を表す1つの画像に、興奮到達時刻分布の等時線図と活動電位振幅分布の濃淡画像が重ねて表示される。
【0079】
本実施形態によれば、上述した実施形態の第4の表示例で得た効果のほかにも種々の効果を得ることができる。つまり、興奮到達時刻分布と活動電位振幅分布が1枚の画像に表示されるので、表示に要する画面スペースを節約することができる。この結果、解析結果として、異なる複数の心室断面(この各断面には興奮到達時刻分布と活動電位振幅分布が図18のように重畳表示されている)を1枚の表示画面や紙の上に並べて提示することができる。このため、複数の心室断面をスクロールさせて表示するなどの操作上の手間や労力を軽減できるとともに、複数枚の画面を読影する労力をも軽減できる。したがって、操作効率や読影効率を向上させ、さらには、1枚の画面を熟読して診断を下せるので、読影精度の向上にも寄与できる。
【0080】
さらに、興奮到達時刻分布と活動電位振幅分布が重ねて表示されるので、例えば活動電位振幅の異常領域における興奮到達時刻や、その異常領域中の興奮波面の形状についての対応関係を容易に読み取ることが可能になり、読影や診断の高精度化、高信頼性化に寄与できる。
【0081】
なお、上述した2種類の電気現象を重畳表示する心室断面の形状は、図18に示した長軸断面に限定されない。例えば、図17のステップS4−2,S4−4,およびS4−5において心室のY軸上の所定位置の断面を想定してデータ作成を行うことで、心室の所定位置での短軸断面上に、かかる2種類の電気現象を重畳表示することができる。この一例を図19に示す。同図によっても上述したと同等の作用効果を得ることができるとともに、心室断面の採り方の豊富化を図ることができる。
【0082】
第3の実施形態
本発明の第3の実施形態を図20〜図22に基づき説明する。この実施形態の診断装置は、心室断面にその断面固有の興奮到達時刻分布と心筋電気活動量を重畳して同一画面に表示するものであることに加えて、その心室断面の位置を任意に選択・設定できるようにしたものである。この診断装置のハード的構成は前述の実施形態のものと同一または同様であるので、その説明を省略または簡略化する(これは以下の実施形態においても同様とする)。
【0083】
この実施形態では、モニタ15の表示画面に例えば図21に示す3つのウィンドウW1,W2,W3(表示領域)を設定し、この各ウィンドウに心室の切り口の異なる断面を個別に表示する。そして、オペレータとの間の対話によって最終的な任意断面を決め、この任意断面に、同断面に固有の興奮到達時刻分布と心筋電気活動量を重畳表示するものである。
【0084】
具体的には、CPU20は図20に示す処理を、前述した図2のステップS5にて実行する。まず、心室の長軸断面および短軸断面の切り口の位置を指定するカーソル(以下、「長軸断面および短軸断面指定カーソル」という)の初期位置、および、最終的に得たい任意位置の断面(任意断面)の切り口の位置を指定するカーソル(以下、「任意断面指定カーソル」という)の初期値をメモリから読み出す(図20のステップS4-11 )。
【0085】
長軸断面指定カーソルC1および短軸断面指定カーソルC2は図21に示す如く、例えば破線で表示される。このカーソルC1,C2の初期位置は、長軸断面および短軸断面を最も典型的に表す所定位置に予め決めてある。任意断面指定カーソルC3は図21に示す如く、例えば実線で表示される。このカーソルC3の初期位置は同図に示すように、例えば長軸断面上で右上がりの所定角度を持つ位置に予め決めてある。
【0086】
次いでCPU20は、カーソルC1,C2の初期位置に基づく短軸断面および長軸断面の輪郭データをそれぞれ作成する(ステップS4-12 、S4-13 )。さらに、カーソルC3の初期位置で規定される位置の断面を任意断面としてその輪郭データを作成する(ステップS4-14 )。これらの断面輪郭データは前述した手法と同様の手法(例えば図4、ステップS4b参照)で作成される。
【0087】
この後、興奮到達時刻の分布データの読出し、その時刻分布データからの等時線図データの作成が行われる(ステップS4-15 、S4-16 )。さらに、心筋電気活動量としてどの種類の量を選択するかを決め、その活動量の分布データを読み出す(ステップS4-17 )。これにより、例えば活動電位振幅の分布データがメモリのワークエリアに格納される。さらに、その活動量の分布データの濃淡像データ作成が作成される(ステップS4-18 )。これらの重畳データの作成処理は前述した実施形態のものと同一または同様である。
【0088】
次いで、表示データの準備に移行する(ステップS4-19 )。この準備処理は以下のようである。まず、図21、22に示す如く、第1、第2のウィンドウW1,W2は比較的小さい表示面積であってモニタ画面の左側上下に位置させ、第3のウィンドウW3がそれらよりも大きい表示面積を有してモニタ画面の右側に位置させる。さらに、第1のウィンドウW1に長軸断面指定カーソルC1および回転指定ボタンK1を重畳させた短軸断面D1のデータを配置する。さらに、第2のウィンドウW2に短軸断面指定カーソルC2および回転指定ボタンK2を重畳させた長軸断面D2のデータを配置する。さらに、第3のウィンドウW3に、興奮到達時刻の等時線図データおよび活動電位振幅の濃淡像データを任意断面に重畳させた画像データを配置する。
【0089】
このように準備した表示データはモニタ15に初期表示される(図2、ステップS5)。この表示例を図21に示す。
【0090】
そこで、モニタ15の表示画面を見ながらオペレータがモニタ15のマウスなどを用いて対話的にカーソルC1〜C3の位置を操作する。この操作に対処するため、CPU20はさらに図20のステップS4-20 以降の処理を実行する。
【0091】
CPU20は、長軸断面指定カーソルC1の位置および短軸断面指定カーソルC2の位置を読み込んで、その少なくとも一方がカーソルが移動しているか否かを判断する(ステップS4-20 )。このカーソルC1,C2は長軸断面または短軸断面の切り口位置を変更するために操作される。
【0092】
この判断でNO、すなわちカーソルC1、C2共に移動していないときは、今度は回転指定ボタンK1、K2が操作されているかどうかを判断する(ステップS4-21)。このボタンK1,K2は表示心室をこの画面上で対話的に上下それぞれのウィンドウW1,W2の面内の方向に回転させて、所望角度の断面に設定するために操作される。この判断でもNOのときは、次いで任意断面指定カーソルC3のチェックに移動する。
【0093】
しかし、ステップS4-20 、S4-21 のいずれかでYESの判断になるときは、カーソルの移動または回転に伴う移動量または回転量が演算される(ステップS4-22 )。この後、処理はステップS4-12 またはステップS4-13 に戻され、新しく演算した移動量または回転量を加味した切り口位置の短軸断面または長軸断面の輪郭データが再作成される。この再作成に呼応して、それまで指定されている任意断面指定カーソルC3の位置とこの新しく作成された、例えば長軸断面との空間的位置関係は変化するから、この新しい位置関係の元で、任意断面指定カーソルC3の指定位置に基づく任意断面の輪郭データが再び作成される(ステップS4-14 )。以下同様に興奮到達時刻分布の等時線図データおよび活動電位振幅分布の濃淡像データが演算され、更新された任意断面に重畳表示される。つまり、ウィンドウW3の画像が更新される。
【0094】
一方、ステップS4-21 の判断がNOとなるときは、任意断面指定カーソルC3に位置が移動したかどうか確認される(ステップS4-23 )。NOの判断のときは、任意断面の切り口位置の変更は指令されていないので、そのままステップS4-20 の判断に戻って、上述した処理を繰り返す。反対に、ステップS4-23 でYESの判断が下されるときは、カーソルの移動に伴う移動量が演算される (ステップS4-24 )。この後、処理はステップS4-14 に戻され、新しく演算した移動量または回転量を加味した切り口位置の任意断面の輪郭データが再作成される。以下同様に興奮到達時刻分布の等時線図データおよび活動電位振幅分布の濃淡像データが演算され、更新された任意断面に重畳表示される。つまり、ウィンドウW3の画像がさらに更新される。
【0095】
このため、オペレータがモニタ画面左下のウィンドウW2に指定した短軸断面指定カーソルC2の位置の短軸断面が左上のウィンドウW1に表示される。反対に、モニタ画面左上のウィンドウW1に指定した長軸断面指定カーソルC1の位置の長軸断面が左下のウィンドウW2に表示される。このカーソルC1,C2は画面上で対話的に任意に動かすことができるので、任意断面の位置を指定するための長軸断面、短軸断面の位置を最初に調整できる。さらに、表示される心室をこの画面上で対話的に上下それぞれのウィンドウW1,W2の面内の方向に回転させることができ、角度も調整できる。この心室の回転とカーソルC1,C2の移動によりオペレータは望みの長軸、短軸断面を表示させることができる。
【0096】
この予備的な断面表示およびその調整が終わると、オペレータは任意断面指定カーソルC3の位置を、例えば画面左下のウィンドウW2で所望位置に合わせる。これに応じて任意断面の輪郭データが演算され、その断面が画面右のウィンドウW3(任意断面表示領域)に表示される。カーソルC3を移動させる毎に、任意断面の位置が更新され、更新された断面がウィンドウW3にその都度表示される。例えば図22に示すように、カーソルC3を一点鎖線の位置から実線の位置に変更すると、これに応じて任意断面D3も一点鎖線の位置から実線の位置にリアルタイムに変更される。なお、任意断面指定カーソルC3は、モニタ画面左上の短軸断面上で指定、変更するようにしてもよい。
【0097】
このように、カーソルC1,C2、K1,K2を操作して心室を回転、移動さえ、これにカーソルC3の調整も加えて、任意位置の断面を画面右の領域に表示することができる。図21、22では図示が省略されているが、任意断面D3には興奮到達時刻分布および活動電位振幅分布が重畳表示される。
【0098】
なお、任意断面D3に重畳表示するデータは、興奮到達時刻分布または活動電位振幅分布のいずれか一方でもよい。さらに、画面左下および/または左上の長軸、短軸断面にも興奮到達時刻分布、活動電位振幅分布、あるいはその両者の重畳分布をオペレータからの指定に応じて選択的に表示できるように構成してもよい。
【0099】
本実施形態によれば、心臓内電気現象の解析結果を任意の断面で表示させることができるため、心室の様々な部分の異常を迅速にかつ容易に調べることができる。
【0100】
上記第3の実施形態の診断装置による任意断面の指定法については、種々の変形が可能である。この変形形態の一例を図64に示す。この断面指定法のデータ処理はCPU20によって実施される。
【0101】
具体的には、CPU20のソフトウエア処理によって、図64に示すウィンドウ画面がモニタ15に表示される。つまり、3つのウィンドウW1,W2,W3が前述と同様に画面左上、画面左下、および画面右にそれぞれ表示される。ウィンドウW1,W2,W3のそれぞれの上部には、回転カーソルCrtが設定されており、このカーソルを左右方向にスライドさせて、心室の表示回転角度を変更できるようになっている。また画面左側には、3つのウィンドウW1,W2,W3に共通の拡大・縮小カーソルCecが設定され、このカーソルを上下方向にスライドさせて、各ウィンドウに表示される心室の大きさを共通に変更できる。さらに、各ウィンドウの画面右部および下部に設定されている平行移動カーソルCud,Crlを操作して、ウィンドウ内に表示されている心室の左右方向および上下方向の位置を変更できるようになっている。画面左上下の2つのウィンドウW1,W2の左右方向における平行移動は、一方のウィンドウW2に設定されているカーソルCrlで指定し、この指定は上下のウィンドウW1,W2に共に有効になっている。
【0102】
さらに、画面左下側には拡大・縮小量表示設定窓Wexctが設定されており、心室を各ウィンドウに表示するときの拡大・縮小量をパーセントで、または、ウィンドウの高さに対応する表示上の寸法をmmなどの長さ単位で表示し、この窓Wexctに操作者が数値を書き込むことで拡大・縮小量を指定または変更できる構成になっている。また画面下側の左寄り位置には回転角度表示設定窓Wrtが設定されており、心室の回転角度がdegrees を単位として表示されている。このため、この窓Wrtに操作者が数値を書き込むことで回転角度を指定・変更できる。また画面下側の右寄り位置には平行移動量表示設定窓Wplが設定されており、心室表示の平行移動量がmmを単位として表示されている。このため、この窓Wplに操作者が数値を書き込むことで平行移動量を指定・変更できる。
【0103】
以上の設定・変更操作を適宜に組み合わせて行うことで、操作者はモニタ画面と対話しながら自在に心室の任意断面を指定でき、前述した実施形態のものと同様に、指定断面にその断面固有の心臓内電気現象量の2次元分布図を重ねて表示することができる。とくに、各ウィンドウにおいて回転角度、平行移動量、さらには拡大・縮小量までもを数値単位で細かく指定できるので、断面位置の指定精度がより一層向上し、所望位置の心室断面の画像を容易に且つ効率よく得ることができるという利点がある。
【0104】
第4の実施形態
本発明の第4の実施形態を図23〜図24に基づき説明する。本実施形態の診断装置は、視線方向の任意に設定・変更可能な心室形状モデルの透視投影図の表面にその表面に固有の興奮到達時刻分布と心筋電気活動量の少なくとも一方を重畳して表示できるようにしたものである。
【0105】
この実施形態では、モニタ15の表示画面に例えば図24に示す3つのウィンドウW1,W2,W3(表示領域)を表示し、このウィンドウに心室の短軸断面、長軸断面、および透視投影図を個別に表示する。そして、オペレータとの間の対話によって透視投影図を決め、この透視投影図の表面に、同表面に固有の興奮到達時刻分布と心筋電気活動量の少なくとも一方を重畳表示する。
【0106】
具体的には、CPU20は図23に示す処理を、前述した図2のステップS5にて実行する。まず、心室の長軸断面および短軸断面の切り口の位置を指定する長軸断面および短軸断面指定カーソルの初期位置、および、最終的に得たい心室形状の透視投影図の視線方向を指定するカーソル(以下、「視線方向カーソル」という)の初期値をメモリから読み出す(図23のステップS4−25)。
【0107】
長軸断面指定カーソルC1および短軸断面指定カーソルC2は図24に示す如く、例えば破線で表示される。このカーソルC1,C2の初期位置は、長軸断面および短軸断面を最も典型的に表す所定位置に予め決めてある。視線方向カーソルC4は図24に示す如く、例えば実線矢印で表示され、矢印の向きが視線方向を指定するようになっている。このカーソルC4の初期位置は同図に示すように、例えば長軸断面上で右上がりの所定角度を持つ位置に予め決めてあるが、短軸断面上で指定するようにしてもよい。
【0108】
次いでCPU20は、カーソルC1,C2の初期位置に基づく短軸断面および長軸断面の輪郭データをそれぞれ作成する(ステップS4−26,27)。この断面輪郭データは前述した手法と同様の手法で作成される。さらに、カーソルC4の初期位置で規定される視線方向の心室透視投影図の輪郭データを公知の手法で作成する(ステップS4−28)。
【0109】
この後、興奮到達時刻の分布データの読出し、その時刻分布データからの等時線図データの作成が行われる(ステップS4−29,30)。さらに、心筋電気活動量としてどの種類の量を選択するかを決め、その活動量の分布データを読み出す(ステップS4−31)。これにより、例えば活動電位振幅の分布データがメモリのワークエリアに格納される。さらに、その活動量の分布データの濃淡像データが作成される(ステップS4−32)。これらの重畳データの作成処理は前述した実施形態のものと同一または同様である。
【0110】
次いで、表示データの準備に移行する(ステップS4−33)。この準備処理は以下のようである。まず、図24に示す如く、第1、第2のウィンドウW1,W2は比較的小さい面積であってモニタ画面の左側上下に位置させ、第3のウィンドウW3がそれらよりも大きい面積を有してモニタ画面の右側に位置させる。さらに、第1のウィンドウW1に長軸断面指定カーソルC1および回転指定ボタンK1を重畳させた短軸断面D1のデータを配置する。さらに、第2のウィンドウW2に短軸断面指定カーソルC2および回転指定ボタンK2を重畳させた長軸断面D2のデータを配置する。さらに、第3のウィンドウW3に、心室の演算した透視投影図の表面上に、興奮到達時刻の等時線図データおよび活動電位振幅の濃淡像データの内の少なくとも一方を重畳させた画像データを配置する。
【0111】
このように準備した表示データはモニタ15に初期表示される(図2、ステップS5)。この表示例を図24に示す。
【0112】
そこで、モニタ15の表示画面を見ながらオペレータがモニタ15のマウスなどを用いて対話的にカーソルC1,C2,C4の位置を操作する。この操作に対処するため、CPU20はさらに図23のステップS4−30以降の処理を実行する。
【0113】
CPU20は、長軸断面指定カーソルC1の位置および短軸断面指定カーソルC2の位置を読み込んで、その少なくとも一方がカーソルが移動しているか否かを判断する(ステップS4−34)。このカーソルC1,C2は長軸断面または短軸断面の切り口位置を変更するために操作される。
【0114】
この判断でNO、すなわちカーソルC1、C2共に移動していないときは、今度は回転指定ボタンK1、K2が操作されているかどうかを判断する(ステップS4−35)。このボタンK1,K2は表示心室をこの画面上で、対話的に上下それぞれのウィンドウW1,W2の面内の方向に回転させて、所望角度の断面に設定するために操作される。この判断でもNOのときは、次いで視線方向カーソルC4のチェックに移動する。
【0115】
しかし、ステップS4−34、S4−35のいずれかでYESの判断になるときは、カーソルの移動または回転に伴う移動量または回転量が演算される(ステップS4−36)。この後、処理はステップS4−26またはステップS4−27に戻され、新しく演算した移動量または回転量を加味した切り口位置の短軸断面または長軸断面の輪郭データが再作成される。この再作成に呼応して、それまで指定されている視線方向カーソルC4の位置とこの新しく作成された、例えば長軸断面との空間的位置関係は変化するから、この新しい位置関係の元で、視線方向カーソルC4の指定位置に基づく透視投影図の輪郭データが再び作成される(ステップS4−28)。以下同様に興奮到達時刻分布の等時線図データおよび活動電位振幅分布の濃淡像データが演算され、更新された任意断面に重畳表示される。つまり、ウィンドウW3の画像が更新される。
【0116】
一方、ステップS4−35の判断がNOとなるときは、視線方向カーソルC4に位置が移動したかどうかが確認される(ステップS4−37)。NOの判断のときは、視線方向の変更は指令されていないので、そのままステップS4−34の判断に戻って、上述した処理を繰り返す。反対に、YESの判断が下されるときは、カーソルの移動に伴う視線方向の変化量が演算される(ステップS4−38)。この後、処理はステップS4−28に戻され、新しく演算した変化量を加味した視線方向の透視投影図の輪郭データが再作成される。以下同様に興奮到達時刻分布の等時線図データおよび活動電位振幅分布の濃淡像データが演算され、更新された任意断面に重畳表示される。つまり、ウィンドウW3の画像が再度更新される。
【0117】
このため、前述した第3の実施形態のときと同様に、オペレータは、カーソルC1,C2,K1,K2の操作によって対話的に望みの位置の長軸、短軸断面を表示させることができる。この予備的な断面表示およびその調整が終わると、オペレータは視線方向カーソルC4の位置を、例えば画面左下のウィンドウW2で所望位置に合わせる。この方向に応じて透視投影図の輪郭データが演算され、その面が画面右のウィンドウW3に表示される。カーソルC4を移動させる毎に、視線方向の位置が更新され、更新された透視投影図(あるいは平行投影図)がウィンドウW3にその都度表示される。つまり、透視投影図の方向を任意に設定・変更でき、その方向からみた心室形状モデルの表面の興奮到達時刻分布や心筋活動電位分布としての活動電位振幅分布をその透視投影図に重畳して表示させることができる。
【0118】
なお、視線方向カーソルC4は、モニタ画面左上の短軸断面上で指定、変更するようにしてもよい。また、図24では、透視投影図の表面に興奮到達時刻の等時線図のみを重畳表示している様子を示しているが、活動電位振幅分布のみを重畳表示してもよいし、また、その両方を重畳表示してもよい。さらに、画面左下および/または左上の長軸、短軸断面にも興奮到達時刻分布、活動電位振幅分布、あるいはその両者の重畳分布をオペレータからの指定に応じて選択的に表示できるように構成してもよい。
【0119】
したがって、本実施形態によれば、心表面での興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布を任意の視線方向の透視投影図で観察することができるため、第1の実施形態などの効果に加え、心筋虚血を観察するときに、心外膜上の虚血領域をより容易に発見することができるようになり、診断能の一層の向上に寄与するという利点がある。
【0120】
なお、第3および第4の実施形態では、最終的に決まった第3のウィンドウW3の画像はプリンタ16にも表示できる。
【0121】
第5の実施形態
本発明の第5の実施形態を図25〜図27に基づき説明する。この実施形態の診断装置は、心室表面を平面状に展開した展開図に、興奮到達時刻分布および心筋電気活動量分布の少なくとも一方の情報を重畳表示する装置である。
【0122】
CPU20は図25に示す処理を、図2のステップS4に相当する工程で実行するようになっている。具体的には、まず、心室表面(心表面とも呼ばれる)の展開図の種類を、予め設定してある複数種類の中から選択して設定する(図25、ステップS4−41)。この実施形態では、一例として6種類の展開図が図26(a)〜(f)に示す如く予め準備されている。なお、この展開図の展開位置、方向を理解する上での参照として、図27に心室の各部の呼称を示しておく。
【0123】
図26(a)に示す円状の展開図は、心室外壁の展開図であり、円の中央は心尖部に対応し、外周に進むにしたがって心基部側のレベルの点に相当する。上側は前壁側、下側は後壁、左側は右室、さらに右側は左室側にそれぞれ対応する。同図(b)に示す円状の展開図は、右心室内壁の展開図であり、円の中央は右室内壁の最尖部に対応し、上側は後壁、下側は前壁、左側は右室自由壁側、右側は中隔右室側の心内壁にそれぞれ対応する。さらに同図(c)に示す円状の展開図は、左心室内壁の展開図であり、円の中央は左心室内壁の最尖部に相当し、上側は後壁、下側は前壁、左側は中隔左室側の心内壁、右側は左室自由壁の心内壁にそれぞれ対応する。
【0124】
また、同図(d)〜(f)に示す展開図は上述とは趣が異なる展開方法を採用している。同図(d)の半円状の展開図は、心外壁の表面を後壁側で長軸方向に切り開いて展開した図である。同図(e)の4分円状の展開図は、右室内壁を前壁側で長軸方向に切り開いて展開した図である。さらに同図(f)の略4分円形状の展開図は、左室内壁を前壁側で長軸方向に切り開いて展開した図である。
【0125】
これらの6種類の展開図の中から所望の種類のものが選択されると、今度はその種類に応じた展開図データが従来周知の方法で作成される(ステップS4−42)。
【0126】
次いで、CPU20は前述した実施形態と同様に、興奮到達時刻の分布データを読み出し(ステップS4−43)、その等時線図データを作成し(ステップS4−44)、心筋電気活動量の表示種類を選択し(ステップS4−45)、さらにその活動量(例えば活動電位振幅)の濃淡像データを作成する(ステップS4−46)。
【0127】
次いで、作成済みの展開図データに、展開位置を合わせて、作成済みの等時線図データおよび濃淡像データ、さらにはインデックス的に表示する数値などのキャラクタデータを1フレームに合成して表示データを作成する(ステップS4−47)。この合成データはモニタ15やプリンタ16に表示される。つまり、例えば選択した心室外壁の円状展開図(図26(a))に興奮到達時刻分布と心筋電気活動量分布が重畳した状態で表示される。ほかの展開図についても、両方の分布データが重畳表示される。
【0128】
この実施形態の表示法によれば、前述した第4の実施形態のそれと比べて、以下のような優位性を持つ。第4の実施形態の表示法でも、心表面での興奮到達時刻や心筋電気活動量の分布を観察することはできるが、心内壁表面での興奮到達時刻や心筋電気活動量の分布は観察しづらいし、心外壁表面であっても、表示面の裏側に位置する心室表面の興奮到達時刻や心筋電気活動量の分布を表示したいと思えば、視線方向をもう一度変更しなければならないという状況にあった。これに対し、本実施形態の展開図を用いた表示例の場合、心内壁の分布も容易に観察することができ、さらに、心外壁についても1枚の図の上で全ての位置の分布が表示されているので、視線方向などを変更しなくても一度に表面全体の分布の様子を観察することが可能になる。
【0129】
とくに、図26(a)〜(c)のように展開すれば、心表面のどの部分に異常が存在するのかが分かり易いという利点がある。一方、同図(d)〜(f)のように展開すれば、実際の心表面の面積と展開後の面積の比において、心尖部と心基部との距離差が同図(a)〜(c)の展開方法よりも小さくなるという利点がある。
【0130】
なお、上述した展開図に重畳表示する情報は、興奮到達時刻および心筋電気活動量のいずれか一方のみの分布データであってもよい。また、興奮到達時刻分布の等時線図の代わりに、同分布を表すカラー階調像などを採用してもよいし、心筋電気活動量分布の濃淡像の代わりに、同分布を表すカラー階調像などを用いてもよい。さらに、心筋電気活動量として導電率などを用いてもよい。
【0131】
第6の実施形態
本発明の第6の実施形態を図28に基づき説明する。本実施形態は、上述した心室表面の展開図による表示法の別の例に関する。詳しくは、心室の内壁あるいは外壁の一方のみの展開図上に興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布の解析結果を表示する方法を採る。
【0132】
CPU20は、前述した図25のステップS4−41,S4−42と同様な処理の中で、図28(a),(b)に示す展開図に関する処理を行う。同図(a)に示すブルズアイマップ風の展開図は、前述した図26(a)〜(c)で説明した展関方法を用いて心外壁あるいは心内壁のみを展開したものである。一方、図28(b)に示す略半円状の展開図は、前述した図26(d)〜(f)で説明した展開方法を用いて心外壁あるいは心内壁のみを展開したものである。
【0133】
この図28(a)または(b)のいずれか一方の展開図が選択され、選択された方の展開図データが作成される。この後、図25のステップS4−43〜S4−47の処理が実行される。したがって、図28(a)または(b)のいずれか一方の展開図(心外壁または心内壁)に興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布の少なくとも一方が重畳して表示される。
【0134】
この表示形態によれば、例えば心筋異常を心内壁の表面のみに着目して観察したい場合、不要な心外壁の展開図は表示されないし、反対に心外壁の表面のみに着目して観察したい場合、不要な心内壁の展開図は表示されない。このため、読影者に提供する画像情報を予め絞り込むことができるから、読影者は必要な情報を迅速にかつ容易に取得可能になるという更なる特徴がある。
【0135】
第7の実施形態
本発明の第7の実施形態を図29〜図32に基づき説明する。本実施形態は異なる2種類の画像を同時に表示するものである。具体的には、心室の透視投影図と断面図の組み合わせ、または、心室の透視投影図と展開図の組み合わせによる2種類の表示例の内のいずれかを同時に表示するものである。すなわち、3種類の表示組み合わせの内から1種類を選択して表示できる。これらの表示画像には興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布の解析結果が重畳表示される。
【0136】
CPU20は図29に示す処理を、図2のステップS4に相当する処理として実行する。最初に、CPU20は操作パネル17を介して与えられる操作情報に基づき表示組み合わせの種類を選択・設定する(ステップS4−51)。この表示組み合わせとしては、図30に示すように心室の透視投影図と短軸断面の組み合わせ、図31に示すように心室の透視投影図と展開図の組み合わせ(その1)、図32に示すように心室の透視投影図と展開図の組み合わせ(その2)が予め用意されている。
【0137】
次いで、CPU20は表示組み合わせの種類を判断する(ステップS4−52)。この判断が「投影図+展開図」となるときは、図29のステップS4−53〜64の処理を行う。
【0138】
つまり、透視投影図の視線方向を決める視線方向カーソルと短軸断面の切り口位置との初期位置がメモリ21から読み出される(ステップS4−53)。切り口位置としては例えば図30の透視投影図上に示す位置1〜3のように、長軸方向の異なる複数の切り口位置が読み出される。次いで、視線方向カーソルの初期位置に沿った心室の透視投影図データが前述と同様に作成され、さらに、断面切り口位置の初期位置に沿った複数の短軸断面のデータが作成される(ステップS4−54,55)。
【0139】
さらに、複数枚の短軸断面に重畳表示するため、興奮到達時刻分布データのメモリからの読出し、各断面位置でのその等時線図データの作成、心筋電気活動量の解析する種類の選択・読出し、及び、各断面位置でのその活動量の濃淡像データの作成が前述と同様に順次実行される(ステップS4−56〜59)。そして、表示のためのフレームデータが準備される(ステップS4−60)。作成した投影図データおよび断面図データをマルチウィンドウそれぞれに配し、断面図データに等時線図データおよび濃淡像データを重畳し、投影図データに短軸断面の位置を表す複数枚の投影データを重畳し、さらに必要なグラフィックデータを必要位置に重畳したフレームデータが合成される。このフレームデータは画像データとしてモニタ15またはプリンタ16の一方または両方に送られ、表示される(図2、ステップS5)。この表示例を図30に示す。
【0140】
その後、オペレータはこの表示画面または表示出力図を見ながら短軸断面の切り口位置や投影図の視線方向を変えることができる。操作パネル17から断面切り口位置を移動させる情報が出力されると、これがCPU20により判断され、その移動量が演算される(ステップS4−61,62)。この移動があったときは、処理はその後ステップS4−55に戻され、更新された位置の短軸断面に沿った新しいし心臓内電気現象の情報が演算され、その情報が新しく重畳表示される。
【0141】
短軸断面位置の移動が判断されないときは、視線方向カーソルの位置を移動するかどうかを操作パネル情報に基づき判断しながら待機し(ステップS4−63)、移動する場合には移動量が演算される(ステップS4−64)。この後、処理がステップS4−54に戻され、新しい視線方向に対して上述した処理が再度繰り返される。
【0142】
このため、図30に示す如く、心室の視線方向からみた透視投影図と例えば3枚の短軸断面図とがマルチウィンドウ画面にそれぞれ表示され、3枚の短軸断面図それぞれに、それらの位置での興奮到達時刻分布の等時線図および/または心筋電気活動量の濃淡像が重畳表示される。この表示内容は、視線方向や断面切り口を変える毎に逐一更新される。したがって、前述した実施形態のものと同様の利点を得ることができる。加えて、単に複数の断面のみを表示する場合、各断面が心室のどの位置の断面なのかが分かり難いという問題があったが、この表示例によれば、投影図上に断面位置が同時表示されているので、各断面の位置を容易に認識できて対応関係が明瞭になり、診断の効率化に寄与できるという効果もある。
【0143】
なお、この図30に例示する表示例において、短軸断面の代わりに心室の長軸断面を表示するようにデータ処理してもよい。また、心室表面位置の興奮到達時刻分布や心筋電気活動量を解析して、この解析情報を透視投影図に重畳表示する形態を追加してもよい。
【0144】
一方、図29のステップ4−52において「投影図+展開図(その1)」が判断されたときは、ステップS4−65〜75の処理が続く。
【0145】
つまり、視線方向カーソルの初期位置が読み出され、そのカーソル位置に沿って心室の透視投影図データが作成される(ステップS4−65,66)。次いで、心室の展開図が作成済みではない場合には、展開図データが作成される(ステップS4−67,68)。展開図の種別としては、一例として、図31に示す如く、心室外壁、右心室側内壁、および左心室側内壁の3種類である。
【0146】
次いで、この複数種の展開図データそれぞれについて、この心室表面位置での興奮到達時刻分布の等時線図データおよび/または心筋電気活動量の濃淡像データが作成される(ステップS4−69〜72)。これらの作成データは次いで表示データとしてフレームデータに合成される(ステップS4−73)。この合成においては、投影図と展開図をマルチウィンドウ形式で並置し、複数の展開図それぞれに該当する心室表面の興奮到達時刻分布の等時線図データおよび/または心筋電気活動量の濃淡像データを重畳する。このフレームデータは表示手段に表示される(図2、ステップS5)。
【0147】
この後、オペレータが視線方向を移動させたときは、その移動量に応じて透視投影図データを再作成し、上述した処理を繰り返す(ステップS4−74,75)。
【0148】
この結果、図31に例示するように、透視投影図およびその複数種の展開図がマルチウィンドウ形式で同時表示され、かつ、それらの展開図上には興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布の解析結果が表示される。したがって、この同時表示によって診断効率の向上に寄与できる。なお、上述の表示態様に加えて、透視投影図上に、心臓内電気現象の解析結果を重畳表示するように構成することも望ましい。
【0149】
さらに、図29のステップ4−52において「投影図+展開図(その2)」が判断されたときは、ステップS4−76〜87の処理が続く。この内、表示データを作成するステップS4−76〜83までは上述した「投影図+展開図(その1)」のときのステップS4−65〜72での処理と同一である。
【0150】
表示データが作成されると、さらに、グリッドデータがメモリから読み出される(ステップS4−84)。このグリッドデータは、図32に示す如く、心筋形状モデルを長軸方向および短軸方向に沿って格子状に区切る仮想的な線データである。このグリッドデータは次いで、表示データとして、透視投影図および展開図のデータ双方に重畳される(ステップS4−85:このステップのそのほかのデータ準備処理はステップS4−73と同じである)。この後、オペレータが視線方向を移動させたときは、その移動量に応じて透視投影図データを再作成し、上述した処理を繰り返す(ステップS4−86,87)。
【0151】
この結果、図32に例示するように、透視投影図およびその複数種の展開図がマルチウィンドウ形式で同時表示され、かつ、それらの展開図上には興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布の解析結果が表示される。同時に、この投影図および展開図の双方には、心室表面を仮想的に分割するグリッドGが表示される。これにより、展開図と投影図の上の位置の対応関係を明確にできる。
【0152】
したがって、図32の表示方法によれば、展開図によって、全ての心室表面の異常を一覧で把握することが可能になり、かつ、異常の形態や大きさを正確に把握することが可能になる。加えて、グリッドGの表示により、両者の位置関係を明確に対応付けできるので、投影図にも解析結果を重ねて表示するようにしておけば、心筋の異常部位を展開図により容易に発見でき、さらに投影図によりその詳細を観察することができるという便利な使い方もできる。
【0153】
第8の実施形態
本発明の第8の実施形態を図33〜図34に基づき説明する。この実施形態の診断装置は、上述の実施例と同様に、心筋の透視投影図と展開図を複合的に表示するとともに、この表示画面上の任意の位置にオペレータがマーカなどのデータを上書き可能な態様に関する。なお、書き加え可能なデータには線、図形、文字、およびマーカ(丸印、×印、矢印など)が含まれ、これらを総称して「上書きデータ」と呼ぶことにする。
【0154】
CPU20は図33に示す処理を表示画像データの作成処理(図2、ステップS4)として実行する。まず、視線方向カーソルの初期位置を読み出し、その方向の透視投影図データを作成し、さらに展開図を作成する(ステップS4−91〜94)。次いで、興奮到達時刻分布の等時線図データおよび心筋電気活動量の濃淡像データを作成し、それらの作成データを合成して、投影図と複数種の展開図とのマルチウィンドウ画面に基づく表示データを準備する(ステップS4−95〜99)。この準備した表示データは図2のステップS5の処理を介してモニタ15に送られ、表示される(図34参照)。
【0155】
この後、CPU20は上書きデータを書き込むかどうかを、操作パネル17からの操作情報を確認しながら待機する(ステップS4−100)。上書きを行う場合には、上書きデータを書き込む初期位置および所望の種類(例えばマーカだけの1種類、または、マーカと図形などの複数種類)の上書きデータが設定される(ステップS4−101)。初期位置としては、一方の図(例えば投影図)と他方の図(複数の展開図の内の1つの図)の対応する所定位置が指定される。また、上書きデータとして図形データ、マーカなどが選択される。
【0156】
次いで、書き込んだ上書きデータをフィルムや紙に印刷する場合には、その印刷指令を例えばプリンタ16に対して行う(ステップS4−102,103)。さらに、後日再読み出しできるように、書き込んだ上書きデータをメモリに保管する場合には、その保管指令をメモリ21に対して行う(ステップS4−104,105)。
【0157】
次いで、CPU20は、書き込まれた上書きデータの位置を移動させるか、その種類を変更(またはその形状を変形)するか、さらにはそれを削除するかどうかを順次判断していく(ステップS4−106〜108)。
【0158】
いずれか一方の図(すなわち投影図か展開図か)で上書きデータを移動させる場合、操作パネル17を介して与えられるオペレータの操作情報に基づき、その移動量を演算し、さらに他方の図上での移動位置も演算する(ステップS4−109,110)。また、いずれか一方の図で上書きデータを変更または変形させる場合、操作情報に基づき、その変更または変形した上書きデータを特定し、さらに他方の図上での変更または変形した上書きデータも設定する(ステップS4−111,112)。さらに、いずれか一方の図で上書きデータを削除する場合、操作情報に基づき、そのデータ削除処理を行い、さらに他方の図上での削除処理も行う(ステップS4−113,114)。
【0159】
このように上書きデータの移動、変更(変形)、削除を行なった場合、次いでステップS4−115の処理に付される。これにより、初期位置のままの上書きデータ、または、位置、種類(形状)などが更新された上書きデータを表示データに上書きした表示データが作成される。この表示データはモニタ15やプリンタ16に表示または印刷される。この一例を図34に示す。なお、上書きデータの移動、変更(変形)、削除がなかった場合で、かつ、視線変更されなかった場合、ステップS4−115の処理は実質的に省略される。
【0160】
次いで、透視投影図の視線変更がある場合、その変更量が演算され、再度、投影図データの作成に移行する(ステップS4−116,117)。視線方向が変更されない場合、ステップS4−102の処理に戻り、上述した処理が繰り返される。
【0161】
これにより、オペレータは、同時表示される透視投影図または展開図上の任意の位置に線、図形、文字、あるいは、丸印や×印、矢印などのマーカなどの上書きデータを書き加えることができ、さらに、その上書きデータを自在に移動、変更(変形)、削除できる。一方の投影図または展開図に書き加えた上書きデータは他方の図にも自動的に書き加えられる。また、一方の図上で上書きデータを移動、変更(変形)、削除すると、他方の図でもそれに対応して移動、変更(変形)、削除される。書き込んだ上書きデータはフィルムや紙に印刷することができるし、記憶媒体に記録し後日再ぴ呼ぴ出すことができる。
【0162】
したがって、投影図と展開図における位置の対応関係を明確に把握することができて、図32と同様の効果があるのに加え、オペレータが様々な上書きデータを書き込み印刷あるいは記憶媒体へ保存することが可能なため、読影した結果を記号や文字で記録することができる。このため、読影結果を後日、容易に参照することができるとともに、読影結果をほかの装置に伝送することも容易になり、読影結果の後処理の点でも有利になる。
【0163】
第9の実施形態
本発明の第9の実施形態を図35〜図36に基づき説明する。この実施形態の診断装置は、上述の実施例と同様に、心筋の透視投影図と展開図を複合的に表示するとともに、展開図上で任意に指定した点が表面になる投影図を表示させる構成を有する。
【0164】
CPU20は図35に示す処理を、表示画像データの作成処理として実施する(図2、ステップS4)。具体的には、透視投影図の視線方向を設定し、その方向から透視した投影図データを作成する(ステップS4−121,122)。次いで、心室表面の複数種の展開図データを作成する。この展開図データは例えば図36に示すように、心室の外壁展開図、右室側内壁展開図、および左室側内壁展開図からなる。
【0165】
次いで、前述したと同様に、例えば3種類の展開図に重畳する興奮到達時刻分布の等時線図データおよび心筋電気活動量の濃淡像データが作成される(ステップS4−124〜127)。さらに、表示データの準備処理として、投影図データおよび展開図データがマルチウィンドウの表示フレームデータに構成されるとともに、解析した心臓内電気現象のデータが3種類の展開図に重ねられる。そして、この表示フレームデータが例えばモニタ15に表示される(図36参照)。
【0166】
この状態で、オペレータは操作パネル17を介して展開図上の任意位置にマーカを指定点として入力する。CPU20はこの指定点位置を入力し(ステップS4−129、130)、指定点入力があった場合、指定点位置の法線方向がそのときの視線方向に一致するように透視図データを回転させたデータを作成する (ステップS4−131)。そして、この回転させた透視図データとそれまでの展開図データとによる表示データを再度作成し(ステップS4−132)、これをモニタ15やプリンタ16に出力する。この場合、投影図の視線方向を合わせて自在に変更できるようにしてもよい。
【0167】
この結果、図36に示すように、クロスマーカで心室外壁の展開図の前壁に対応する点を指定したとき、投影図は対応する指定点の表面の法線方向が視線に並行になり、かつ表面が表示上表になるように表面表示される。とくに、心室内壁の任意点を指定したとき、前述した方法で心室を切断し、指定点が投影図上で見えるように表示することも望ましい。このため、展関図上で発見した異常部位を、投影図上で最も見易くなるように再表示させることができる。この再表示は、極めて容易に行えるから、診断や読影効率の向上に寄与できる。
【0168】
第10の実施形態
本発明の第10の実施形態を図37〜図39に基づき説明する。この実施形態は、心筋の展開図に心臓内電気現象を重畳表示する診断装置に係り、とくに外膜と内膜の間の深さを固定的にまたは任意に指定して重畳表示を行なうことができる診断装置に関する。なお、ここでは外膜と内膜との心筋肉厚部の距離を上述したように「深さ」として表現する。
【0169】
CPU20が画像データの作成処理として行なう手順の概略を図37に示す。まず、CPU20は操作パネル17からの操作情報に基づいて展開図のデータ作成深さを任意位置で行なうかどうかを判断する(ステップS4−141)。
【0170】
この判断でNOとなる場合、指定深さの指令であると認識され、ステップS4−142〜150の処理が順次実行される。最初に、心筋の外膜と内膜の表面の展開図データが前述したと同様に作成される(ステップS4−142)。その後、予め設定してある固定深さのデータがメモリ21からワークエリアに読み出される(ステップS4−143)。この固定深さは1個でも複数個でもよい。1個の場合、例えば「内膜から50%の位置」などと指定される。複数個の場合、例えば「内膜からそれぞれ33%、67%の位置」などと指定される。次いで、指定された1個または複数個の固定深さにおける心筋の展開図データが作成される(ステップS4−144)。次いで、前述と同様に、固定深さの各位置における心臓内電気現象を表すデータ(興奮到達時刻分布の等時線図データ、心筋電気活動量の濃淡像データなど)が作成される(ステップS4−145〜148)。
【0171】
このようにデータが出揃うと、CPU20は複数種の展開図データに電気現象の表示データを重ねて表示画像データを作成する(ステップS4−149)。例えば、固定深さが内膜から33%、67%のときには、これに内膜および外膜を加えて4種類の展開図データを例えば図38に示すように、モニタ画面左側から順に配置し、それぞれに対応する位置の電気現象のデータを個々に重畳し、全体として1フレームの表示画像データを作成する。この表示画像データはモニタ15やプリンタ16に表示、出力される(図2、ステップS5)。
【0172】
この結果、例えば図38に示す表示が得られる。つまり、心筋の外膜の展開図と内膜の展開図、および、外膜と内膜の間の数種類の深さの面の展開図が同一モニタ画面に並べて表示され、それらの展開図に解析結果が重ねて表示される。同図の例では、画面左には心内膜の展開図とその展開図上の解析結果が表示され、左から2番目の図には内膜から33%の深さの面の展開図、さらに3番目には67%の深さの面の展開図がそれらの面の解析結果と伴に表示される。4番目、すなわち画面右側の図には心外膜の展開図とその面の解析結果が表示される。この指定深さに基づく表示により、心室の表面以外の解析結果を表示することができ、表面からどの程度の深さまで病変部が進行しているかを容易に把握できるという効果がある。
【0173】
一方、上記ステップS4−141の判断でYESのときは、任意の深さで上述した表示を行ないたい場合である。この場合、操作パネル17を介して指定される深さ情報を入力し、その深さ位置における心筋の展開図データを同様に作成する(ステップS4−151,152)。さらに、その任意深さにおける心臓内電気現象を表すデータ(興奮到達時刻分布の等時線図データ、心筋電気活動量の濃淡像データなど)が作成され、表示画像データとして準備される(ステップS4−153〜157)。
【0174】
この結果、モニタ15および/またはプリンタ16には、例えば図39に示す如く、任意に指定した深さ、例えば内膜から33%の深さ位置の展開図が電気現象の解析結果と伴に表示される。これにより、図39の表示方法に比べて1枚の図を大きく詳細に表示することができ、詳細観察により適した画像を提供できるという有利さもある。
【0175】
なお、上述した予め決めてある固定深さは必要に応じて更新できるようにしてもよい。さらに、図38、39の表示画像に心筋の例えば透視投影図を並置して表示するようにしてもよい。
【0176】
第11の実施形態
第11の実施形態かかる診断装置を図40〜図41に基づき説明する。この実施形態は、興奮到達時刻分布の代わりに、興奮伝播速度あるいは興奮到達時刻の湧き出しを表示する実施形態である。
【0177】
興奮到達時刻をtとしたとき、興奮伝播速度vおよび興奮到達時刻の湧き出しaは次式から求めることができる。
【0178】
【数1】
【0179】
ここで、心筋には興奮伝播の非等方性があるため、演算された興奮伝播速度vは実際の伝播速度とは異なることがあると考えられるので、適宜な補正処理を行なうことがなお望ましい。
【0180】
図41は興奮到達時刻tと興奮伝播速度vおよび興奮到達時刻の湧き出しaとの関係を模式的に説明する図である。興奮到達時刻tがある方向の距離xについて同図(a)のグラフのように変化すると仮定する。この場合、同図の横軸両端付近の興奮伝播速度が大きいため、興奮伝播速度vは同図(b)に示すグラフで表される。興奮到達時刻の湧き出しaは興奮伝播速度の変化の大きさを表し、同図(c)に示す如く、興奮伝播速度の変化が大きい部位で絶対値が大きくなる。それぞれのグラフの下の図は興奮到達時刻tの等時線図と興奮伝播速度vおよび興奮到達時刻の湧き出しaを濃淡画像で表示した例である。
【0181】
興奮伝播速度vまたは興奮到達時刻の湧き出しaを表示するため、CPU20は表示データ作成処理として図40に概略図示する処理を行なう。心筋の外膜、内膜などの展開図データを作成し、興奮到達時刻分布のデータを読み出し、さらに、作成した展開図上の演算方向を2次元的に設定する(ステップS4−161〜163)。この後、2次元の演算方向に沿う位置毎に興奮伝播速度vを上式に基づき演算し、その濃淡像データを作成する(ステップS4−164,165)。また、2次元の演算方向に沿う位置毎に興奮到達時刻の湧き出しaを上式に基づき演算し、その濃淡像データを作成する(ステップS4−166,167)。そして、興奮伝播速度vまたは興奮到達時刻の湧き出しaのいずれかを選択し(ステップS4−168)、展開図データに、選択した速度vまたは湧き出しaのデータを重畳して1フレームの表示データを準備する(ステップS4−169)。この表示データは、図2のステップS5の処理により表示される。
【0182】
このように、興奮到達時刻の代わりに興奮伝播速度を表示した場合、興奮伝播速度が通常より小さい異常部位を容易に発見し易くなるという効果がある。また、興奮到達時刻の湧き出しが大きい部位は、興奮伝播速度が空間的に急激に変化していることを表す(正常部位では一般に興奮伝播速度は空間的に大きく変化しない)。従って、興奮到達時刻の湧き出しを表示する場合、その値の大きい部位は何らかの異常がある可能性が高いため、興奮到達時刻を直接表示するよりも、異常を容易に発見できるようになるという効果がある。
【0183】
なお、ステップS4−168,169における表示画像の準備処理として、1フレーム内に同一の展開図を2個並置し、一方の展開図に興奮伝播速度vを重畳し、残りの展開図に興奮到達時刻の湧き出しaを重畳して、これらを同時に表示するようにしてもよい。このときさらに、心筋の透視投影図を同時に表示し、これに心筋電気活動量に関する情報を重ねて表示させるようにしてもよい。
【0184】
第12の実施形態
第12の実施形態かかる診断装置を図42〜図43に基づき説明する。この実施形態は、興奮到達時刻分布(またはこれに関連した量)や心筋電気活動量を指定位置において心筋壁厚(深さ)方向に解析し表示する実施形態である。
【0185】
CPU20は、図42に示す画像データの作成処理を実行する。心室をある方向から透視した投影図および外膜、内膜などの展開図の輪郭データ、ならびに、興奮到達時刻分布や心筋電気活動量を表す表示データを作成し、これらの輪郭データおよび表示データ(輪郭データに重畳される)を1フレームの画像データとして準備する(ステップS4−171,172)。これにより、最初は、投影図および展開図に電気現象量のデータが重畳された、例えば分割態様で画像がモニタ15に表示される。
【0186】
オペレータはこのモニタ画面を見ながら操作パネル17を操作し、例えば十字マーカで投影図または展開図の上の所望位置に指定点を入力する(ステップS4−173、174)。この指定点の投影図または展開図上の位置が演算され、さらに、興奮到達時刻(もしくは、興奮伝播速度、興奮到達時刻の湧き出し)、または心筋電気活動量などの量の所望種別が操作パネル17からの情報に基づき選択される(ステップS4−175,176)。そして、指定点において心筋壁厚方向に沿った、所望種別の電気現象量の変化が距離(壁厚)の関数のグラフデータとして演算される(ステップS4−177)。このグラフデータおよび指定点のマーカのグラフィックデータが投影図または展開図に付加されたフレームデータが準備され(ステップS4−178)、このフレームデータが表示される(図2、ステップS5)。
【0187】
このように、指定点を与えることで、興奮到達時刻、興奮伝播速度、興奮到達時刻の湧き出し、または心筋電気活動量などの量が指定点にて壁厚さ方向に沿って自動的に解析される。例えば図43の場合は投影図上の所望位置に指定点をマーカで与えたもので、図44の場合は展開図上にそれを与えたものである。この指定点における解析結果(例えば両図に示すように、内膜、外膜間の距離に対する興奮到達時刻tの変化を表すグラフ)が自動的にモニタに表示(またはプリンタに出力)される。したがって、この表示法によれば、例えば異常部位の壁厚方向の進行度を詳しく観察することが容易になる。
【0188】
別の指定点を与えると、その指定点についての上述した処理が繰り返され、新しい指定点に対する壁厚方向の所望種別の解析グラフが迅速にかつ自動的に表示される。
【0189】
なお、この実施形態において心室の投影図および展開図のいずれか一方のみについて上述した表示処理を行なうようにしてもよい。また、投影図の透視視線を任意方向に変更させながら、上述した表示処理を行なうようにしてもよい。さらに、指定点を同時に複数個与え、この複数個それぞれについて上述した表示処理を並列に行なうようにしてもよい。
【0190】
第13の実施形態
第13の実施形態かかる診断装置を図45〜図46に基づき説明する。この実施形態は、興奮到達時刻(またはこれに関連した量)や心筋電気活動量を心室表面の各位置で壁厚方向に解析し、これを2次元表示するものである。
【0191】
CPU20は、図45に示す画像データの作成処理を実行する。心室のある方向の投影図および展開図の輪郭データを作成した後、心臓内電気現象を解析する統計量の種別を選択する(ステップS4−181,182)。この統計量としては、興奮到達時刻(またはこれに関連した量)や心筋電気活動量の心筋壁厚方向の平均値、最大値、最小値、メディアン、あるいは標準偏差などである。
【0192】
次いで、心室表面の、例えば格子状交点に相当する各位置で心筋壁厚方向に沿って、選択した種別の統計量を演算する(ステップS4−183)。次いで、この統計量をどのような態様で投影図および/または展開図に重畳するかをオペレータとの間でインターラクティブに選択する(ステップS4−184)。この表示態様としては、前述したと同様に等高線表示、濃淡像表示、またはカラー表示などが用意されている。次いで、その統計量データを、選択した表示態様のデータに作成し、重畳表示させる(ステップS4−185,186)。さらに、別の統計量を選択し、上述した処理を繰り返すこともできる(ステップS4−187)。
【0193】
このようにして、興奮到達時刻や心筋電気活動量などの解析結果が、心筋壁厚方向の平均値、最大値、最小値、メディアン、あるいは標準偏差などの統計量の2次元分布像として適宜な態様(等高線表示、濃淡像、あるいはカラー像など)で表示される。図46には、同図(a)のように各点で演算した興奮到達時刻tの壁厚方向の平均値を、同図(b)の投影図または(c)の展開図に適宜な表示態様で2次元的に重畳表示する状態を示す。
【0194】
この統計量の値は壁厚方向の分布を有していないため、投影図の表面あるいは心外膜の展開図上のみに表示することで足りる。出力画面や用紙に複数の図を提示する必要がないため、読影が簡単になるという有利さがある。また、一般に、心室表面のみに解析データの分布を表示する場合、心室壁の内部のみに存在する異常部位を見落してしまうこともあるという懸念がある。しかし、この実施形態の場合、心室壁内部のみの異常部位の電気現象量が平均値、最大値、最小値などの統計量に反映されるため、心室壁内部のみの異常を見落すという事態を回避できる。
【0195】
第14の実施形態
本発明の第14の実施形態の診断装置を図47〜図51に基づき説明する。本発明は心筋の投影図上あるいは展開図上にて指定した方向の断面を電気現象量と伴に表示する例である。断面位置および方向の指定の仕方にも種々のバリエーションがある。
【0196】
図47は、CPU20によって実行される表示画像データの作成処理の概要を示す。最初に、所定透視方向の投影図の輪郭データおよび心筋所望位置の展開図の輪郭データが作成され、これらの図に重畳する興奮到達時刻の等時線図データおよび/または心筋電気活動量の濃淡像データが作成される(ステップS4−191,192)。この重畳データはオペレータが表示画像から診断的に興味ある部位を探すために作成されるもので、このデータは上述した輪郭データに重畳され、表示される(ステップS4−193,図2のステップS5)。
【0197】
これにより、例えば心筋の投影像に等時線図が重畳され、また展開図に活動量の濃淡像が重畳された同一画面上に例えば並置状態で表示される。そこで、オペレータはこの画像を観察しながら興味ある部位の断面を表示させるべく、断面位置指定情報を操作パネル17から入力する(ステップS4−194,195)。断面指定情報としてここでは、円形領域CR(図48参照)と点PT(PT1,PT2の組、またはPT1〜PT3のセット:図49〜51参照)とによる情報が用意されている。点による情報は、断面方向を心筋壁厚方向にとるもの(1点または2点の情報)と、心筋の任意方向にとるもの(3点の情報)とに分類される。
【0198】
そこで、断面指定情報が領域情報であるかどうか(すなわち、円形領域か点か)を判断し(ステップS4−195)、領域情報(円形領域)の場合、ステップS4−196〜199の処理を順次行なう。一例として、図48に示すように投影図上または展開図上で円形領域CRが指定された場合、その領域CR内の破線で示した等分間隔の例えば4本の線に沿う壁厚方向の4枚の断面が指定され、その各断面の輪郭データが作成される(ステップS4−196,197)。次いで、各断面に沿った電気現象を表すデータ(例えば心筋電気活動量の濃淡像データ)がその解析結果に基づいて作成され、表示される(ステップS4−198,199)。この表示は例えば投影図および展開図の近くに、「断面1、断面2、断面3、断面4」のキャラクタ表示と伴に分割表示される(図48参照)。なお、この断面は分割表示に限定されず、投影図および展開図とは別画面に表示してもよい。
【0199】
このように1度の領域指定で複数の方向の断面を表示できるので、操作能率が良く、心筋梗塞の進行度を容易に判断できるようになるなど、局所的な異常に対してその異常の大きさや拡がり方を詳しく観察できるという効果がある。
【0200】
この一連の操作が終わると、CPU20は断面表示を再度、別の位置または別の態様で実施するかどうかを判断し、実施するときはステップS4−194の処理に戻る(ステップS4−200)。
【0201】
ステップS4−195の判断でNO、すなわち点情報であるときは、さらに断面方向が壁厚方向かどうかを指定点の数で判断する(ステップS4−201)。この実施形態では、指定点の数が1個または2個のときは断面方向を壁厚さ方向にとり、3個のときは断面方向を3点の指定位置に応じた任意方向にとるように設定してある。この判断が壁厚方向となる(指定点の数が1個または2個)ときは、次いで、断面数および位置を決定した後、断面の輪郭データの作成、断面に沿った電気現象量の表示データの作成、および表示データの準備を順次行なって、例えば分割態様で断面を表示させる(ステップS4−202〜205、図2のステップS5)。
【0202】
例えば、図49に示す如く、投影図上あるいは展開図上で1点PTを断面指定情報と指定した場合、表示断面はこの指定点PTを通り、心筋表面に垂直かつ互いに直交する2つの断面となる。また、図50に示す如く、投影図上あるいは展開図上で2点PT1,PT2を断面指定情報として指定した場合、表示断面はこの指定点PT1,PT2を通り、心筋表面にほぼ垂直な1つの断面となる。これらの2枚または1枚の壁厚方向の断面についても、図49または50に例示するように、同様の表示が行なわれる。
【0203】
また、ステップS4−201の判断でNO(すなわち、指定点が3個で、任意方向の断面)となるときは、例えば図51に示すように、3点を通る断面位置を決定し、上述と同様に、その1枚の断面について断面の輪郭データの作成、断面に沿った電気現象量の表示データの作成、および表示データの準備を順次行なって、例えば分割態様で断面を表示させる(ステップS4−206〜209、図2のステップS5)。この3点の指定は投影図上または展開図上のいずれで行なってもよい。
【0204】
以上のように、指定点による断面表示の場合も、任意断面を表示するための心室の回転や実線の移動などの格別複雑な操作を必要としない。投影図あるいは展開図上で表示したい断面に応じて1点、2点、または3点の位置を指定するだけで所望位置の断面を表示させることができ、操作が容易であるという利点が得られる。
【0205】
第15の実施形態
本発明の第15の実施形態を図52を基に説明する。この実施形態に係る診断装置は、心室を複数のセグメントに分割し、興奮到達時刻や心筋電気活動量の解析値の各セグメント内での平均値などの代表値を表形式で表示させる手法に関する。
【0206】
これを実施するため、CPU20は前述した図2のステップS4にて、以下のような処理を行なう。まず、心室形状モデルを、一例として、右室自由壁、中隔、および左室自由壁のセグメントに分け、それらのセグメントをそれぞれの前壁側と後壁側に分け、それら6個のセグメントそれぞれをさらに心基部側と心尖部側に分ける。つまり、全体を12個のセグメントに分割する。そして、各セグメントにおいて興奮到達時刻や活動電位振幅の平均値、最大値、および最小値を計算する。この計算値を表形式でモニタ15またはプリンタ16に出力させる。
【0207】
図52は、一例として、活動電位振幅の平均値(同図上段)、同振幅の最大値(同図中段)、および同振幅の最小値(同図下段)を12個のセグメント毎に計算して実際値として表している。このように実際の数値を表形式で表示することにより、解析結果を定量的側面から把握し易くなるという利点がある。
【0208】
なお、この表形式の表示または出力は、活動電位振幅に限定されず、ほかの電気現象を表す量であってもよい。また、平均値、最大値、および最小値の全ての表示にこだわらず、適宜に取捨選択してもよい。
【0209】
第16の実施形態
本発明の第16の実施形態を図53〜図54に基づき説明する。この実施形態の診断装置は、興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布の重畳表示に加え、シングルダイポール法を用いて推定したダイポール位置、向き、大きさをさらに重畳表示することを特徴とする。
【0210】
CPU20は、図53に示すように、心筋を所定透視方向からみたときの投影図の輪郭データを作成し、興奮到達時刻分布の等時線図データおよび心筋電気活動量分布を表す濃淡像データを作成する(ステップS4−211〜215)。次いで、シングルダイポール法を用いて推定したダイポールの位置および向きを推定し(ステップS4−216)、さらに、そのダイポールの大きさの軌跡を演算する(ステップS4−217)。このダイポールの大きさの軌跡は、QRS期問中の決められた範囲内の数点の時刻の電位分布または磁場分布から推定したダイポール位置を起点とする矢印を、心室モデルの投影図と同じ視線方向に投影し、それらを時間の順序に並べることで求める。次いで、投影図の輪郭データに興奮到達時刻分布の等時線図データおよび心筋電気活動量分布の濃淡像データを重畳し、これにさらにダイポールの位置およびそのモーメントを表す点線および矢印のグラフィックデータを重畳させる(ステップS4−218)。このように作成された表示データは図2のステップS5の処理を介して出力される。
【0211】
図54に1つの表示例を示す。図示されていないが、心室の投影図には興奮到達時刻分布の等時線図および心筋電気活動量分布の濃淡像が重ねて表示されている。この表示像にはさらに、点線で表すダイポールの位置および矢印で表すダイポールの大きさ(モーメント)の時間経過に伴う変化が軌跡として重ねて表示されている。
【0212】
なお、投影図には興奮到達時刻分布または心筋電気活動量分布に関するいずれか一方の画像のみを表示させるようにしてもよい。
【0213】
本実施形態によれば、シングルダイポール法で得られたダイポール位置や向きが興奮到達時刻分布および/または心筋電気活動量分布に重ねて表示されるので、両者の情報を相補的に利用することができ、両者の位置関係についても把握し易くなる。例えば、心室頻拍時の興奮伝播経路を調べる場合、初期興奮部位はシングルダイポール法の軌跡図によつて観察し、その後の興奮の広がり方は興奮到達時刻分布によって調べるというように相補的に利用することが可能になる。これによって、より多角的側面から診察や読影を試みることができる。
【0214】
第17の実施形態
本発明の第17の実施形態を図55〜図56を用いて説明する。この実施形態は、画像上で投影図を表示するときに、心室の一部を切除した投影図に種々の電気現象を表すデータを重ねて表示する手法に関する。
【0215】
図55(a)〜(c)はこの表示法の1つの態様を示す。これを実施するには、CPU20はその表示画像データの作成処理(図2、ステップS4)を以下のように行なう。まず、投影図作成の視線方向を既知の値として、または視線方向をオペレータとインターラクティブに設定し、心室の形状モデルデータから設定視線方向で透視したときの心室全体の輪郭データを作成する。次いで、一部切除する心室部位をオペレータとインターラクティブに設定し、切除した残りの心室の輪郭データを作成する。次いで、この残りの心室投影図に重畳する電気現象量のデータ(例えば興奮到達時刻分布の等時線図データおよび/または心筋電気活動量の濃淡像データ)を作成する。最後に、残りの心室の3次元輪郭データに電気現象量の作成データを重畳し、これを透視方向からみた2次元画像に変換して表示画像データとして出力する。
【0216】
この結果、図55(a)〜(c)に例示する如く、種々の心室切除像が選択的に表示可能になる。同図(a)は右心室を切り取り、右心室内壁が見えるように処理した表示例である。同図(b)は右心室と左心室を切り離し、中隔表面の左心室側が見えるように処理した表示例である。同図(c)は左心室を縦に切断し、左心室内壁が見えるように処理した表示例である。
【0217】
このように心室の一部を切除し、その表面に心臓内電気現象を表す量の解析結果を表示するので、とくに、心室内壁上の分布を見易く表示できる。これにより通常、投影図だけでは見ることが難しかった心室内壁上の解析結果を容易に観察でき、読影能率向上や診断能向上に寄与できる。
【0218】
また、本実施形態の第2の態様に関する表示例を図56に示す。CPU20はその表示画像データの作成処理(図2、ステップS4)を大略、以下のように行なう。まず、心室を所定のまたは設定した視線方向からみた投影図を表示する (図56の左側の投影図参照)。この投影図上には興奮到達時刻分布の等時線図および/または心筋電気活動量の濃淡像が重畳されている。次いで、その視線方向とほぼ垂直な所定位置または設定位置での面で心室を切断し、切断した手前の部分を逆方向の視線方向を使って投影して3次元の輪郭データを作成する。この輪郭データに興奮到達時刻分布の等時線図データおよび/または心筋電気活動量の濃淡像データを重畳し、先程の投影図と並べて表示する(図56の右側の切除された投影図参照)。つまり、切除した側の部位の裏面、すなわち内膜側の面が同時に表示される。
【0219】
このように表示することにより、通常の投影図で可視となっている部分の解析結果と、その裏側の心室内壁の解析結果を並べて観察できるため、両者を比較しながら観察することが容易になる。
【0220】
第18の実施形態
本発明の第18の実施形態を図57〜図58を用いて説明する。この実施形態は、同一の被験者の心電図または心磁図から解析した2種類の興奮到達時刻および/または心筋電気活動量の解析結果の差分の分布を表示するものである。
【0221】
この実施形態の表示例の第1の形態は図57に概略示すフローより処理される。つまり、被験者の正常心拍時の心磁図データまたは心電図データから興奮到達時刻および心筋電気活動量を解析し(解析結果a)、また、同一の被験者の期外収縮時の心拍の心磁図データまたは心電図データから興奮到達時刻および心筋電気活動量を解析する(解析結果b)。これらの解析処理はCPU20により図2のステップS1〜S3の処理としてパラレルにまたはシリアルに実行される。
【0222】
次いで、両方の解析結果a,bの差分がCPU20により計算される(ステップS3A)。この差分計算は、心室形状モデルの位置を合わせて例えば、そのモデルを形成する多面体の頂点毎に、かつ、電気現象量の種別毎に実施される。つまり、興奮到達時刻分布の差分「a−b」と心筋電気活動量分布の差分「a−b」が2種類得られる。
【0223】
これらの差分演算結果は前述した同様に、例えば、興奮到達時刻分布については等時線図データに、心筋電気活動量分布については濃淡像データにそれぞれ作成される。これらの作成データは、例えば、等時線図データが心室投影図に、また濃淡像データが展開図に重畳して表示される。この表示処理はCPU20により図2のステップS4,S5に相当して実行される。この結果、一例として、一方の投影図に正常心拍時と期外収縮時の興奮到達時刻分布の差分を示す等時線図が重ねて表示され、同時に、もう一方の展開図に正常心拍時と期外収縮時の心筋電気活動量分布の差分を示す濃淡像が重ねて表示される。
【0224】
これにより、同一被験者の期外収縮時の心筋活動異常に関する情報を自動的に得ることができ、読影や診断を助ける有力な情報となる。
【0225】
この実施形態の表示例の第2の形態は図58に概略示すフローより処理される。この形態の場合、被験者の安静時の心拍から解析した興奮到達時刻および心筋電気活動量と、その被験者に運動負荷や薬剤による負荷を加えたときの心拍から解析した興奮到達時刻および心筋電気活動量との間で、上述したと同じ要領で差分分布を計算し、その計算結果である興奮到達時刻の差分値と心筋電気活動量の差分値の分布を投影図や展開図上に重畳表示するものである。
【0226】
なお、ステップS1〜S3において解析する電気現象の量は、必要に応じて、興奮到達時刻分布または心筋電気活動量の一方であってもよい。
【0227】
第19の実施形態
本発明の第19の実施形態を図59の表示例を参照して説明する。この実施形態は、心臓内電気現象分布の解析に使用した心電図または心磁図の波形と解析結果とを同時に表示するものである。
【0228】
この表示処理はCPU20により、図2のステップS4にて実行される。
【0229】
図59の表示例は、解析結果を投影図上に表示し、さらに、解析に使用した心磁図波形(または心電図波形)を重ねて表示している。心磁図(または心電図)と心室モデルを正確な位置関係で表示するために、心室モデルと心磁図(または心電図)は同一の座標系とし、同一の視線方向を用いて投影する。
【0230】
更に図59の例では解析に使用した心磁図(または心電図)の時間波形を同時に表示している。時間波形の表示上の縦の破線の位置に相当する時刻の心磁図 (または心電図)が投影図に表示される。
【0231】
本実施例によれば、表示する磁場分布(または電位分布)の時刻を時間波形上で容易に指定できることが望ましい。その時刻の磁場分布(または電位分布)と解析結果を容易に対応づけて観察することができる。
【0232】
また望ましくは、その同一の時刻の興奮波面の形状も投影図として表示できるように構成するのがよい。指定時刻の興奮波面の形状が表示されるように構成することで、磁場分布(または電位分布)と興奮波面の対応関係をさらによく観察することができる。また、磁場の時間波形が表示されているので、時間波形上の特定の時刻(例えば、R波のピークの時刻など)の磁場分布(または電位分布)や興奮波面を容易に観察できるようになる。
【0233】
第20の実施形態
本発明の第20の実施形態を図60〜図61を参照して説明する。この実施形態はX線装置、CTスキャナ、超音波診断装置、MRI装置などのモダリティにより撮影した血管強調画像と、興奮到達時刻および(または)心筋電気活動量の分布の解析結果を重ねて表示するものである。
【0234】
この表示に伴う処理は、CPU20により図2のステップS4に相当する処理として実行される。
【0235】
図60はその表示の一例を示す。Χ線画像と興奮到達時刻および心筋電気活動量の分布像とを重ねる場合、心室モデルを表示するときにΧ線の線源の位置に視点を置くようにする。超音波の画像(例えば超音波ドプラ画像)と重ねる場合、超音波の断面と投影面が並行になるように投影する。CT、MRIの画像には3次元再構成を行った画像を用い、心室モデルと同様の方法で投影する。これにより超音波ドプラ画像と同一断面上に心筋電気活動量などが重畳表示される。CT,MRIの血管強調画像を投影するときは、心室モデルを投影するときに見える表面およびその近傍深さの血管のみを投影するのが良い。このようにすることにより、心室モデルの裏側の血管が表示されなくなるので、読み易い画像を表示することができる。
【0236】
図61は、血管強調画像を心室モデルの展開図の上に重ねて表示する例を示す。MRI,CTなどを用い3次元的に構成された血管強調画像を用いる。まず、血管の3次元画像を心室モデルの座標と同じ座標系に座標変換し、3次元画像の各ボクセルの心室形状モデル内での位置を求め、そのボクセルの位置が心室表面から予め決められた距離の範囲にあれば、その位置を心室表面に直交する方向に投影し心室表面上に移動させる。次に、心室表面を展開するのと同じ方法で展開図上の位置を求め、展開図上に描画する。
【0237】
本実施形態によれば、心室の投影図や展開図に血管強調画像が重ねて表示され、さらに、解析結果が重ねて表示されるため、興奮到達時刻や心筋電気活動量分布の異常部分と冠状動脈の位置関係を容易に把握することが河能になる。例えば、血管の狭窄部の末梢付近の活動電位が低下していれば、その活動電位の低下は狭窄に因るものであることを容易に判別できる。
【0238】
第21の実施形態
本発明の第21の実施形態を図62〜図63を参照して説明する。この実施形態では、解析結果を断面図、投影図、展開図の上に表示した画像とMRI、CTスキャナ、超音波診断装置といったモダリティからの断層画像とを同時に表示する。
【0239】
この表示処理は、CPU20により図2のステップS4の処理として実行される。
【0240】
図62に表示の一例を示す。同図では、心室の断面図、投影図、展開図の上に表示した画像と、一例としてのMRIからの断層画像とが同時に表示されている。同図の表示例おいて、左下に投影図、左上に短軸断面図、右下に複数種の展開図、および右上に拡張末期および収縮末期のMRI断層像が配置されている。断面図には、例えば、興奮到達時刻分布の等時線図が重ねて表示される。投影図には、その短軸断面の位置を示す平面が重畳表示される。展開図には、例えば、心筋電気活動量の濃淡像分布が表示される。さらにMRI断層像には、心筋電気活動量分布を重畳表示させてもよい。
【0241】
断面図はオペレータが投影図上で任意断面を指定して表示することが可能になっており、MRIの断面と同一の断面を選択できるようになっている。MRI画像としては、拡張末期と収縮末期の画像(動画または静止画(複数))を並べて表示するか、または、任意の時相の画像を切り替えて表示するようになっている。これにより、ΜRI画像上で心筋の拡張異常や収縮異常を調べることができ、これと同一断面に表示された興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布から心筋の異常部位を調べることができる。同時に、両者の位置の対応関係を調べることができる。ΜRIの画像と興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布を重ねて表示する構成も可能であり、そのようにすると位置関係の把握が更に容易になる。
【0242】
図63は、複数の断面のΜRI画像と、これに対応する複数の心室形状モデルの長軸断面に興奮到達時刻分布や心筋電気活動量分布を表示した例である。このように構成することにより、心筋異常を複数の断面から観察することが可能になる。図63におけるそのほかの同時表示の画像の態様は図62と同じである。
【0243】
本発明は、前述した実施形態およびその変形例に記載のものに限定されることなく、請求項記載の発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変形可能である。
【0244】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる心臓内電気現象の診断装置および診断方法によれば、被験者から計測した電位および磁場の少なくとも一方の情報に基づき心臓内の興奮伝播過程の分布情報と心臓の心筋の電気生理的活動の大きさを反映した心筋電気活動量の分布情報とを解析し、解析された興奮伝播過程の分布情報と心筋電気活動量の分布情報とを同時に視覚化するようにしたため、例えば、心臓内の興奮到達時刻分布と心筋電気活動量分布を心臓の断面上に重ねて同時に表示できる。この同時表示をするときに、興奮到達時刻分布と心筋電気活動量分布を別々に表示する場合は2枚の断面に、重ねて表示する場合は1枚の断面に表示でき、興奮伝導異常や活動電位振幅の異常をより確実に判別できるようになる。また例えば、興奮到達時刻分布と心筋電気活動量分布を心臓表面の展開図上に表示することができ、これより、心内膜および心外膜の展開図上に各別にまたは重ねて表示された興奮到達時刻分布と心筋電気活動量分布から興奮伝導異常や活動電位振幅の異常をより容易に判別できるようになる。したがって、提示する必要のある図の数は従来よりも少なくて済み、興奮伝導異常や活動電位振幅の低下を伴う不整脈や心筋梗塞などの様々な疾患をより容易にかつ確実に判別でき、広範囲の心疾患に適用可能な診断装置および診断方法を提供できるとともに、読影に要する手間が軽減されて読影が容易になり、読影の能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る心臓内電気現象診断装置の概略ブロック図。
【図2】第1の実施形態におけるCPUの処理例を示す概略フローチャート。
【図3】心室形状モデルの一例を示す斜視図。
【図4】第1の表示例における表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図5】心室形状モデルの一例を構成する四面体と座標軸との関係を説明する図。
【図6】第1の表示例における等時線図データの作成例を示す、より詳細なフローチャート。
【図7】等時線図データの作成を説明するための図。
【図8】等時線図データの作成を説明するための図。
【図9】第1の表示例を示すモニタ画面またはプリンタ出力の図。
【図10】第2の表示例における表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図11】第2の表示例におけるカラー階調像データの作成例を示す、より詳細なフローチャート。
【図12】第2の表示例を示すモニタ画面またはプリンタ出力の図。
【図13】第3の表示例における表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図14】第3の表示例を示すモニタ画面またはプリンタ出力の図。
【図15】第4の表示例における表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図16】第4の表示例を示すモニタ画面またはプリンタ出力の図。
【図17】本発明の第2の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図18】第2の実施形態の表示例によるモニタ画面またはプリンタ出力の図。
【図19】第2の実施形態の変形例によるモニタ画面またはプリンタ出力の図。
【図20】本発明の第3の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図21】第3の実施形態の表示例によるモニタ画面の模式図。
【図22】第3の実施形態の表示例によるモニタ画面の模式図。
【図23】本発明の第4の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図24】第4の実施形態の表示例によるモニタ画面の模式図。
【図25】本発明の第5の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図26】心室表面の種々の展開図を説明する図。
【図27】心室の各部の呼称を説明する図。
【図28】本発明の第6の実施形態にかかる心室表面の種々の展開図を説明する図。
【図29】本発明の第7の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図30】投影図と断面図の同時表示例の図。
【図31】投影図と展開図の同時表示例の図。
【図32】投影図と展開図の同時表示例の別の図。
【図33】本発明の第8の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図34】マーカなどを用いる、投影図と断面図の同時表示例の図。
【図35】本発明の第9の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図36】指定点を用いる、投影図と断面図の同時表示例の図。
【図37】本発明の第10の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図38】固定深さに基づく展開図の表示例の図。
【図39】任意深さに基づく展開図の表示例の図。
【図40】本発明の第11の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図41】興奮到達時刻t、興奮伝播速度v、および興奮到達時刻の湧き出しaの相互関係を説明する図。
【図42】本発明の第12の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図43】指定点と壁厚方向の解析グラフ表示との関係を説明する図。
【図44】指定点と壁厚方向の解析グラフ表示との関係を説明する別の図。
【図45】本発明の第13の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図46】統計量の演算とその2次元表示との関係を説明する図。
【図47】本発明の第14の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図48】円形領域の指定とこれによる心筋壁厚方向の断面表示例を示す図。
【図49】1点指定とこれによる心筋壁厚方向の断面表示例を示す図。
【図50】2点指定とこれによる心筋壁厚方向の断面表示例を示す図。
【図51】3点指定とこれによる任意方向の断面表示例を示す図。
【図52】本発明の第15の実施形態にかかる表形式の表示例を示す表図。
【図53】本発明の第16の実施形態にかかる表示画像データの作成の一例を示すフローチャート。
【図54】電流ダイポールの位置およびモーメントをさらに重畳した表示例の図。
【図55】本発明の第17の実施形態にかかる表示画像の一態様を説明する図。
【図56】本発明の第17の実施形態にかかる表示画像の別の態様を説明する図。
【図57】本発明の第18の実施形態にかかる画像表示の一態様の処理概要の図。
【図58】本発明の第18の実施形態にかかる画像表示の別の態様の処理概要の図。
【図59】本発明の第19の実施形態にかかる表示画像の一例を示す図。
【図60】本発明の第20の実施形態にかかる表示画像の一例を示す図。
【図61】本発明の第20の実施形態にかかる表示画像の別の例を示す図。
【図62】本発明の第21の実施形態にかかる表示画像の一例を示す図。
【図63】本発明の第21の実施形態にかかる表示画像の別の例を示す図。
【図64】第3の実施形態の変形形態の一例を示す表示画面の図。
【図65】従来技術の一例を説明する図。
【図66】従来技術のほかの例を説明する図。
【符号の説明】
11 電気現象計測装置
12 センサ位置計測装置
13 心臓モデル作成装置
14 コンピュータ装置
15 モニタ
16 プリンタ
17 操作パネル
20 CPU
21 メモリ
Claims (9)
- 被験者から計測した電位および磁場の少なくとも一方の情報に基づき当該被験者の心臓内の電気現象を解析して表示する心臓内電気現象の診断装置において、
前記電位および磁場の少なくとも一方の情報に基づき前記心臓内の興奮伝播過程の分布情報と前記心臓の心筋各部位における心拍周期にわたる電気生理的活動の大きさを反映した心筋電気活動量の分布情報との両方を一つの解析方法によって解析する解析手段と、
この解析手段により解析された前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とを視覚化する視覚化手段と、を備え、
前記視覚化手段は、前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とでそれぞれ画像データを生成し、それらを位置合わせした画像を視覚化する手段であることを特徴とする心臓内電気現象の診断装置。 - 請求項1記載の発明において、
前記視覚化手段は、前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とのうち一方について等高線画像データを生成し、他方について濃淡画像データまたはカラー画像データを生成する手段である心臓内電気現象の診断装置。 - 請求項1記載の発明において、
前記興奮伝播過程の分布情報は興奮伝達時刻の分布、興奮伝播速度の分布、及び興奮到達時刻の湧き出しの分布の内の少なくとも1つであり、前記前記心筋電気活動量の分布情報は、活動電位振幅、心室内の導電率分布、及び電流ダイポール密度(導電率と活動電位振幅の積)の内の少なくとも1つである心臓内電気現象の診断装置。 - 請求項1記載の発明において、
前記視覚化手段は、前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とを、視覚化装置による異なる視覚化領域または同一の視覚化領域に表す手段である心臓内電気現象の診断装置。 - 請求項4記載の発明において、
前記視覚化装置は、電子モニタ、印刷装置、およびフィルムによるイメージング装置の内の少なくとも1つである心臓内電気現象の診断装置。 - 請求項4記載の発明において、
前記視覚化手段は、前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とを、同一の前記視覚化装置の同一の視覚化領域に分割して視覚化する手段である心臓内電気現象の診断装置。 - 請求項4記載の発明において、
前記視覚化手段は、前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とを、同一の前記視覚化装置の同一の視覚化領域に重畳して視覚化する手段である心臓内電気現象の診断装置。 - 被験者から計測した電位および磁場の少なくとも一方の情報に基づき当該被験者の心臓内の電気現象を解析して表示する心臓内電気現象の診断方法において、
前記電位および磁場の少なくとも一方の情報に基づき前記心臓内の興奮伝播過程の分布情報と前記心臓の心筋各部位における心拍周期にわたる電気生理的活動の大きさを反映した心筋電気活動量の分布情報との両方を一つの解析方法によって解析し、この解析された前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とからそれぞれ画像データを生成し、それらを位置合わせした画像を視覚化することを特徴とした心臓内電気現象の診断方法。 - 請求項8記載の発明において、
前記興奮伝播過程の分布情報と前記心筋電気活動量の分布情報とのうち一方について等高線画像データを生成し、他方について濃淡画像データまたはカラー画像データを生成する心臓内電気現象の診断方法。
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