JP4121943B2 - Tナット - Google Patents
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Description
特開平6−323315号公報に記載のTナット131は、図20(a) (b)に示す形状を有し、たとえば鉄系の金属板を鍛造加工することにより一体に得られるもので、軸部132およびこの軸部132の第1の端部から外方へ張 出すフランジ部133を備え、前記軸部132の内周には雌ねじ136が形成された雌ねじ形成部分135を有している。Tナット131のフランジ部133の 外周部には、何れかの端部へ向く方向に延びる2対の爪137および138,139および140がフランジ部133の径方向に対向して配置され、フランジ部 133が全体として実質的に八角形の形状をなしている。
そこで、本発明は、上記従来の問題点を解消して、フランジ部が軸部の途中に形成されたTナットの単価を抑えることのできる技術を提供することを目的とする。
前記フランジ部は、前記軸部の両端の間に前記軸部と連続した同一素材で一体に成形され、
少なくとも前記軸部の一端から前記フランジ部までは、押し出し絞り加工によって二重構造に形成され、
前記フランジ部の外周部に、前記二重構造が形成されている端部側、もしくは前記二重構造が形成されていない側の端部側の何れか一方へ向かって突出する複数の爪を設けて回り止め構造を形成し、
前記軸部の内周面上の全ての部分、もしくは少なくとも一部に雌ねじが形成されていることを特徴としている。
請求項2のTナットでは、
前記回り止め構造を形成する爪は、前記フランジ部の外周縁を切り起こして形成されている。
請求項3のTナットは、
前記軸部は、二重構造が形成されていない側の端部から所定の長さに形成されたかしめ予定部を含む。
請求項4のTナットでは、
前記かしめ予定部と雌ねじ形成部との境界近傍の前記軸部外周に、環状に設けられた凹状溝を備えている。
請求項5のTナットでは、
前記かしめ予定部のかしめにより折り曲げられる領域よりも前記フランジ部側の、前記軸部の周をなす略環状の領域内に、被固着対象部材へのかしめ固定状態にある使用状態において作用する軸方向力に対しては破断しない強度を保持するとともに、軸方向に所定の大きさ以上の引っ張り力を作用させることにより破断して、前記軸部を2つに分離することを可能にするため、前記軸部の前記略環状の領域内の外周面および内周面の少なくともいずれかに、部分的に前記軸部の肉厚が薄くなるように、周方向に延びるように設けられた溝を有している。
請求項6のTナットでは、
前記爪には、へこみのある側面を形成し、切り込みのある刃先、ギザギザのある刃先、とげのある刃先というグループから選択された少なくとも何れか一種類の刃先が形成されている。
請求項7のTナットでは、
前記フランジ部は略円形とした。
請求項8のTナットでは、
前記フランジ部は略八角形とし、
前記フランジ部には回り止めの爪が、前記フランジ部の外周縁を切り起こして形成され、前記フランジ部の第1の径方向に対向して配置され、
前記フランジ部は、該フランジ部の前記第1の径方向と交差する第2の径方向において前記軸部の両側に張出す1対の平坦部を有し、前記2対の爪の各対は、互いに近接して配された2個の爪を含み、各対をなす前記2個の爪の間がいずれも直線状の辺で結ばれ、かつ、前記1対の平坦部のそれぞれが、各対をなす2個の爪の間の前記直線状の辺と交差する方向に延びる直線状の辺を有することにより、前記フランジ部が全体として角形状をなしている。
請求項9のTナットでは、
前記フランジ部は、略四角形とした。
前記軸部の少なくとも一部には雌ねじが形成されている。
請求項3では、
前記二重構造は、押し出し絞り加工によって形成されている。
前記フランジ部は、前記軸部と連続した同一素材で一体に成形されている。
請求項5では、
前記フランジ部は、別途製造された前記軸部と結合されて一体化されている。
本発明の実施の形態におけるTナット1は、図1の(a)(b)に示すように、その軸部11の一部、一端からフランジ部12までの部分Wが二重構造となっている。なお、フランジ部12の位置は軸部11の両端の間であれば特に限定されない。
なお、前記二重構造とは、軸部11の内側部材11Aと、前記内側部材11Aの外側に折り曲げられて存在する外側部材11Bとの隙間dが0であって両者が密着している場合も含み、両者の間に若干の隙間が存在して隙間dが0でない場合も含むものである。
図1においては、軸部11の内面に雌ねじが形成されている形態を示したが、図2の(a)に示すように、雌ねじが形成されていないTナット2Aは本件特許請求の範囲外である。また、図2の(b)(c)に示すように、軸部の一部に雌ねじが形成され、一部には雌ねじが形成されていないTナット2B,2Cとしてもよい。
いずれのTナットも軸部の一部が二重構造部Wとなっている。
図3(b)に示したTナット3Bにも、二重構造部Wと反対側の端部にかしめ予定部31Bが形成されている。この場合には外周に溝は形成されていない。
図3(c)に示したTナット3Cは、リサイクルに適したTナットであり、かしめ予定部31Cと雌ねじ形成部32Cとの境界部分の外周には溝33Cが形成され、内周にも僅かな溝34Cが形成されている。
図4には、軸部の種々の形態を示した。図4の(a)に示したTナット4Aはストレートな軸部41Aを持ち、図4の(b)に示したTナット4Bはテーパ状の軸部41Bを持ち、図4の(c)に示したTナット4Cは階段状のステップバレルタイプの軸部41Cを持っている。いずれのTナットも軸部の一部が二重構造部Wとなっている。
軸部の内面の少なくとも一部に雌ねじが形成されているTナットの場合も、一部にのみ形成されているTナット5Dの場合も、爪の向きは実線もしくは破線で示したように、何れの向きも可能である。なお、本件特許請求の範囲外ではあるが、雌ねじが形成されていないTナット5Cも可能である。
図6の(a)に示したフランジ部6Aは略八角形状であり、横幅aと、縦幅bの関係は、a<b、a=b、a>bの何れの場合もある。
図6の(b)に示したフランジ部6Bは略四角形であり、図6の(c)に示したフランジ部6Cは略六角形であり、図6の(d)に示したフランジ部6Dは円形であり、図6の(e)に示したフランジ部6Eは長円形である。
図示はしないが、何れの場合も軸部の一部には二重構造部Wが形成されている。
図7の(a)に示したTナット7Aには、フランジ部71Aと軸部72Aとの境界部分にリブ状の突起73Aが形成されている。
図7の(b)に示したTナット7Bには、フランジ部71Bの表面に突起73Bが形成されている。
図示はしないが、何れの場合も軸部の一部には二重構造部が形成されている。
(1)フランジ部の位置は図1で説明したように、軸部の途中であればどこでもよい。
(2)雌ねじは、図2で説明したように、一部だけに形成されていてもよい。
(3)図3で説明したように、二重構造部と反対側の端部にかしめ予定部が形成されている形態も可能である。このとき、かしめ予定部の境界部分に溝が形成されている場合もある。
(4)軸部の形状は、図4で説明したように、ストレートバレルタイプ以外に、テーパバレルタイプやステップバレルタイプのものがある。
(5)回り止めとしての爪の向きは、図5で説明したように特に限定されない。
(6)フランジ部の形状は、図6で説明したように、種々の形状が可能である。
(7)図7で説明したように、爪以外の形態が可能である。
また、図8の(b)に示したように、前記Tナット84を床板等の板材85に取付け、ボルト86をねじ込んで使用することができる。このとき、雌ねじにボルト86を螺入して前記板材85の高さを微調節することができる。
何れの場合でも、軸部には二重構造部Wが形成されている。
何れの場合でも、軸部には二重構造部Wが形成されている。
図11、12、17にはフランジ部を円形としたTナットを示した。それぞれの軸部には二重構造部Wが形成されている。
図13にはフランジ部を略八角形としたTナットを示した。それぞれの軸部には二重構造部Wが形成されている。
図14には、各種の形態の略八角形のフランジ部と、各種の形態の軸部との組み合わせを示した。また、クリンプ・ロックが形成されたタイプも示した。それぞれの軸部には二重構造部Wが形成されている。
図15には、各種の形態の円形のフランジ部と、各種の形態の軸部との組み合わせを示した。それぞれの軸部には二重構造部Wが形成されている。
図16の(a)で示したTナットがフィーダで供給される状態を、図16の(b)に示した。フランジ部に突起を形成することによって、フィーダの供給トラックの案内レールとのクリアランスが殆どなく無くなるので、案内レールでの供給途中でフランジ部どうしが乗り上げたりするトラブルを防止できる。
図21に示したように、雌ねじ形成部の一部を外部から強く挟んで凹部13を形成することによって、雌ねじには不整化部分が形成される。
このようにして形成された不整化部分の存在のために、図示しないボルトを螺合するとき、ボルトを比較的強く回さなければ前記不整化部分を通過し得ない。このとき、ねじ山の一部が潰されることもあり得る。その結果、ボルトと雌ねじとの螺合結合がロックされ、ボルトがTナットから緩むことが防止される。
まず、図18の(a)に示したように、Tナット3Cのかしめ部側から、かしめ予定部31Cのかしめる前の状態での内径よりもわずかに大きな外形を有する円柱状の治具18の下端側を圧入する。治具18の下端が、かしめ予定部31Cと雌ねじ形成部32Cとの境界の段差部に当接した状態で、治具18の上端をハンマー等で打ち付けると、この力により、かしめ予定部31Cと雌ねじ形成部32Cとの境界の溝33Cを設けた軸部外周位置の、肉厚が最も薄くなっている箇所に応力集中が生じて大きな引っ張り応力が発生する。その結果溝33Cにおいて破断が生じ、Tナット3Cが2つに分割され、治具18の下端によって、雌ねじ形成部32Cおよびフランジ部を含むTナット3Cの下半分が押し下げられ、図18の(b)に示したように、固着対象物から取り外される。
なお、かしめ部を含むTナット3Cの上半分は、治具18を上方へ引き抜く際に、治具18に嵌合された状態で、固着対象物の貫通孔から取り外される。
11 軸部
12 フランジ部
31A かしめ予定部
32A 雌ねじ形成部
33A 溝
51A 回り止めの爪
W 二重構造部
Claims (9)
- 一体の金属材料からなる、筒状の軸部および該軸部から外方へ張り出すフランジ部を備えたTナットにおいて、
前記フランジ部は、前記軸部の両端の間に前記軸部と連続した同一素材で一体に成形され、
少なくとも前記軸部の一端から前記フランジ部までは、押し出し絞り加工によって二重構造に形成され、
前記フランジ部の外周部に、前記二重構造が形成されている端部側、もしくは前記二重構造が形成されていない側の端部側の何れか一方へ向かって突出する複数の爪を設けて回り止め構造を形成し、
前記軸部の内周面上の全ての部分、もしくは少なくとも一部に雌ねじが形成されていることを特徴とするTナット。 - 前記回り止め構造を形成する爪は、前記フランジ部の外周縁を切り起こして形成されていることを特徴とする請求項1に記載のTナット。
- 前記軸部は、二重構造が形成されていない側の端部から所定の長さに形成されたかしめ予定部を含む、請求項1または2の何れか1項に記載のTナット。
- 前記かしめ予定部と雌ねじ形成部との境界近傍の前記軸部外周に、環状に設けられた凹状溝を備えた、請求項3に記載のTナット。
- 前記かしめ予定部のかしめにより折り曲げられる領域よりも前記フランジ部側の、前記軸部の周をなす略環状の領域内に、被固着対象部材へのかしめ固定状態にある使用状態において作用する軸方向力に対しては破断しない強度を保持するとともに、軸方向に所定の大きさ以上の引っ張り力を作用させることにより破断して、前記軸部を2つに分離することを可能にするため、前記軸部の前記略環状の領域内の外周面および内周面の少なくともいずれかに、部分的に前記軸部の肉厚が薄くなるように、周方向に延びるように設けられた溝を有する、請求項3に記載のTナット。
- 前記爪には、へこみのある側面を形成し、切り込みのある刃先、ギザギザのある刃先、とげのある刃先というグループから選択された少なくとも何れか一種類の刃先が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のTナット。
- 前記フランジ部は略円形としたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のTナット。
- 前記フランジ部は略八角形とし、
前記フランジ部には回り止めの爪が、前記フランジ部の外周縁を切り起こして形成され、前記フランジ部の第1の径方向に対向して配置され、
前記フランジ部は、該フランジ部の前記第1の径方向と交差する第2の径方向において前記軸部の両側に張出す1対の平坦部を有し、前記2対の爪の各対は、互いに近接して配された2個の爪を含み、各対をなす前記2個の爪の間がいずれも直線状の辺で結ばれ、かつ、前記1対の平坦部のそれぞれが、各対をなす2個の爪の間の前記直線状の辺と交差する方向に延びる直線状の辺を有することにより、前記フランジ部が全体として角形状をなしていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のTナット。 - 前記フランジ部は、略四角形としたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のTナット。
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2003
- 2003-12-26 JP JP2003435987A patent/JP4121943B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| CN105408641B (zh) * | 2013-07-25 | 2018-02-02 | 新日铁住金株式会社 | 带螺纹孔的金属板、壳体以及带螺纹孔的金属板的制造方法 |
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