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JP4163045B2 - 座標入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作面の表面がスピーカとして機能する座標入力装置に係り、特に高い音圧で出力させることができる座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯情報端末には、表示パネルが設けられて、その表示パネルの画面上を指やペンなどで触れながら入力操作を行うものがある。この種の端末では、表示パネルの前面に透明色に形成された座標検出手段が重ねて設けられて、表示画面よりも大きな筐体に搭載されている。また前記筐体の表示画面でない部分には、他の操作部などが設けられている。
【0003】
また、前記情報携帯端末には、筐体内にスピーカが内蔵されて、画面のパターンに基づいて音が発せられるものがある。あるいは、筐体内に音源のみが搭載されたものにおいては、イヤホンやヘッドホンを接続して音を聞くものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の座標入力装置が搭載された携帯情報端末では、スピーカを搭載する場合には、そのための設置スペースが必要になって端末を小型化することが困難になる。また音源のみが搭載されている端末では、イヤホンを装着する必要があり、取扱いが不便である。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、画面上で各種操作が可能なものにおいて、端末を大型化させることなくスピーカを搭載できる座標入力装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一対の検出シートが重ねられた平面形状の座標検出手段と、前記座標検出手段支持する支持体と、前記座標検出手段に固定された駆動手段とが設けられ、前記駆動手段が駆動させられたときに前記座標検出手段から音圧が発せられる座標入力装置において、
前記座標検出手段は、一方の前記検出シートの互いに逆側に向く第1の端部と第2の端部が他方の前記検出シートから突出して、前記第1の端部と前記第2の端部がそれぞれ前記支持体に支持され、前記駆動手段が、前記座標検出手段の中央よりも前記第1の端部に片寄った位置に設けられており、
前記第1の端部と前記支持体との取り付け部には、他方の前記検出シートと前記支持体との間で一方の前記検出シートが変形容易とされた第1のギャップが設けられ、前記第2の端部と前記支持体との取り付け部には、他方の前記検出シートと前記支持体との間で一方の前記検出シートが変形容易とされた第2のギャップが設けられており、前記第1のギャップの長さ寸法が、前記第2のギャップ長さ寸法よりも大きく設定されていることを特徴とするものである。
【0007】
上記本発明では、座標検出手段をスピーカの振動板と兼用することができるため、筐体を大型化させることがない。なお、機能としてはスピーカに限らず、操作者が入力操作したときに座標検出手段を駆動させて操作感触を与えるものとして適用してもよい。
【0009】
このように、座標検出手段の一部をスピーカの一部に兼用できるため、部品点数を削減することができ、製造コストを抑えることができる。
【0012】
また、駆動手段が座標検出手段に対して偏った位置に設けられている場合であっても、音圧の出力が低下することがない。
【0013】
また、前記座標検出手段が透明色に形成されて、前記座標検出手段の操作面とは反対側に表示部材が重ねて設けられている構成にできる。これにより、表示部材に表示される画像に触れながら各種の入力操作が可能になる。また、スピーカと同様な音出力機能が搭載された薄型の表示装置を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の座標入力装置の一例を操作面側から見たときの平面図、図2は図1の2−2線での断面図、図3は座標検出手段での検出手段を示す回路図、は発音時の振動板の動作を示す模式図であり、(A)は従来の形態での動作図、(B)は本実施の形態での動作図である。
【0015】
本実施の形態の座標入力装置1は、例えばPDA(Personal・Digital・Assistant)などの表示パネルの前面に搭載することができる。よって、表示パネルに表示された画面上を指またはペン等で操作しながら入力することができ、また表示パネルの表面から音が発せられるものとなっている。
【0016】
図1に示す座標入力装置1は、長方形状に形成された座標検出手段2を有している。この座標検出手段2は、抵抗式タブレットであり、図2に示すように、表面側となるZ1側にX方向の位置を検出するための検出シート3が設けられ、前記検出シート3のZ2側にY軸方向の位置を検出するための別の検出シート4が設けられている。ただし、検出シート3によりY方向の位置が検出され、検出シート4によりX方向の位置が検出されるものであってもよい。
【0017】
前記検出シート3は、撓み変形可能な素材で形成され、具体的にはポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂をフィルム状に形成したもの、または厚み寸法が薄く形成されたガラスなどから選択できる。前記検出シート4は、透明なガラスまたは透明な合成樹脂などから選択することができる。そして前記検出シート3,4には、互いに対向する側にそれぞれ導電層一面に形成されている。この導電層は、例えばITO(インジウム・スズ酸化物)などの透明電極で形成されている。なお、図示していないが、前記検出シート3または検出シート4のいずれかの対向面には、非導電性部材で形成された微小突起が複数個形成されて、前記検出シート3と検出シート4とが重ねられたときに、非操作時において、検出シート3の導電層と検出シート4の導電層との間に微小な隙間が保たれるように設定されている。
【0018】
図1に示すように、前記検出シート3のX方向及びY方向の寸法は、前記検出シート4のX方向及びY方向の寸法よりも長く形成されて、前記検出シート3が前記検出シート4の4辺からそれぞれ突出している。前記検出シート3は、前記検出シート4からX1,X2方向に突出した各部分が、ベース5上の両端に設けられた支持体6a,6bに接着剤等を介して固定されている。なお、本実施の形態では、ベース5は、PETやアクリルなどの透明な合成樹脂で形成されている。
【0019】
前記検出シート4には、駆動手段として機能する駆動部7が設けられている。前記駆動部7は、前記検出シート4に対してX1方向に偏った位置に設けられている。また前記駆動部7は、例えば圧電素子であり、前記圧電素子に所定の電圧を与えることで圧電素子をZ1−Z2方向へ変形させることができるものである。なお、前記駆動手段としては、検出シート4側にコイルを設け、ベース5側にマグネットなどを設けて磁器回路を構成して、検出シート4をZ1−Z2方向へ駆動させる磁気回路であってもよい。
【0020】
前記座標検出手段2を模式的に図示すると、図3に示すようになる。このように検出シート3,4を、ともに1本の抵抗体として捉えることができる。したがって、検出シート3の両端に所定の電圧が与えられたときに、図3に示すP点を押圧操作しているとすると、P点に対してY方向に平行移動させた位置では全て同じ抵抗値が得られる。また検出シート4の両端に所定の電圧が与えられたときには、P点に対してX方向に平行移動させた位置では全て同じ抵抗値が得られることになる。
【0021】
図3に示すように、検出シート3のみに、X1側の端部が5ボルト(V)に、X2側の端部が0Vとなるように、そして検出シート4のみにY1側が5Vに、Y2側が0Vとなるように、検出シート3と4を交互に通電するように図示しない制御部で制御する。
【0022】
P点を押圧操作すると、検出シート3導電層と検出シート4の導電層とがP点において接触して、このとき検出シート3が通電されると、検出シート4を介して電圧Vxが検知される。そして検出シート3の通電が遮断されて検出シート4が通電されると、検出シート3を介して電圧Vyが検知される。制御部では、前記電圧値Vx,Vyに基づく座標データが予め記憶部に保持されており、前記電圧値Vx,Vyを検出することで、前記操作位置を取得できるようになっている。
【0023】
なお、前記座標検出手段2は、抵抗式のタブレットに限られるものではなく、静電容量式のタブレットであってもよい。
【0024】
図1と図2に示すように、前記ベース5上には支え部8,9が設けられている。前記支え部8,9は、それぞれX方向に細長く形成され、ベース5に対してY1側とY2側の各端部に固定されている。ただし、前記のような支え部がベース5の一面に形成されたものであってもよい。前記支え部8,9は、合成樹脂で形成された固定部8aがベース5上に固定され、前記固定部8aのZ1側の表面にゴムなどの弾性部材8bが重ねて形成されている。このように検出シート4が接触する部分に弾性部材8bが設けられていると、検出シート4が接触したときの接触音を軽減できる。なお、支え部9も同様に固定部と弾性部材で構成されている。
【0025】
図2に示すように、前記支え部8,9の高さ寸法Hは、前記検出シート4のZ2側の面と微小な隙間11が形成される程度の寸法で形成されている。すなわち前記隙間11は、前記駆動部7が駆動させられて検出シート3,4が駆動させられたときに、検出シート3,4が過度に変形させられて、検出シート3の導電層と検出シート4の導電層とが不用意に接触することがない程度に設定されている。
【0026】
本実施の形態では、図2に示すように、X1側において検出シート3と検出シート4との重なり部分から、支持体6aの検出シート3の固定部分までのギャップ12aの寸法がS1に設定されている。また逆のX2側では、前記重なり部分から支持体6bの検出シート3の固定部分までのギャップ12bの寸法が前記寸法S1より短いS2に設定されている。
【0027】
上記のようにして形成された座標入力装置1では、駆動部7が通電されて駆動させられると、検出シート4に対して駆動力に基づく振動が伝達され、さらに検出シート4が検出シート3とともにZ1−Z2方向へ振動させられる。このように検出シート3,4が振動板として機能させられて、前記検出シート3,4から音圧が発せられるようになる。また、前記駆動部7が検出シート4のX1側の端部に偏って設けられていると、検出シート3のギャップ12aがZ1側に突出するように変形させられたときに、X2側のギャップ12bではZ2方向に突出するように変形させられる。
【0028】
図4(A)は、前記ギャップ寸法S1とS2が同じに設定されたものを振動させた状態を示しているが、このようにギャップ12a,12bを双方同じ寸法に設定すると、駆動部7が駆動させられたときに、検出シート3のX1側では、符号a1で示す位相の音圧がZ1方向に向けて発せられ、X2側では符号a2で示す前記とは逆位相の音圧がZ1方向に向けて発せられる。
【0029】
このように、検出シート3のX1側とX2側で振幅が同じで互いに逆位相の音圧が発せられるため、互いの音圧が打ち消し合う方向に働いて、音が出力されずまたは音の出力が弱められる。
【0030】
そこで、図4(B)に示すように、X1側のギャップ12aの寸法S1をX2側のギャップ12bの寸法S2よりも長く設定することで、X1側で発せられる音圧は符号b1で示す音圧となり、X2側で発せられる音圧は、符号S2で示すように、前記音圧b1よりも逆位相で且つ振幅の小さなものとなる。よって、X1側とX2側では音圧が相殺されることはなく、検出シート3,4からは出力が大きな音圧を発することができる。
【0032】
上記の座標入力装置1が搭載された電子機器では、座標入力装置1の裏側に液晶や有機EL(エレクトロルミネッセンス)などで形成された表示パネル20が設置される。この表示パネル20では、静止画像や動画を表示させることができ、前記画像に基づいて各種操作が入力可能になる。本実施の形態では、検出シート3,4、検出シート3,4の導電層及びベース5は、すべて透明に形成されているので、ベース5の裏側に前記表示パネル20が設けられたとしても、表示パネル20で表示された画像は、操作面1A側から視認できるようになっている。なお、表示パネル20が検出シート4とベース5との間に設置されたものであってもよい。
【0033】
よって、前記座標入力装置1と表示パネル20が搭載された電子機器では、表示パネル20に出力された画面に応じて各種操作が入力できるとともに、表示パネル20の表面から音を出力できるようになる。したがって、電子機器を正面から平面視したときには、外形寸法を表示パネル20の大きさにより近づけることが可能になり、装置の小型化及び薄型化が可能になる。また、検出シート3,4をスピーカとして兼用できるので、部品点数を減らして製造コストを安くできる。
【0034】
また、上記した座標入力装置1では、いわゆるスピーカとして機能させることについて説明したが、これに限らずフィードバック機能として使用することもできる。フィードバック機能とは、例えば、PDAなどの電子機器において、カーソルが画面上のメニュー表示の位置に至ったとき、メニュー表示の境界線を越えたとき、またはアイコン表示に至ったときに、検出シート3と4を振動させて操作者の手または指に何らかの力を感じさせることができるようにしたものである。よって視覚のみに頼ることなくカーソルが前記各位置へ至ったことを操作者が手の感触で認識することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明した本発明は、座標検出手段の検出シートをスピーカの振動板として兼用することができる。また、駆動部が一方に偏って設けられたとしても、音圧の出力が低下させられることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座標入力装置を操作面側から見たときの平面図、
【図2】図1の2−2線での断面図、
【図3】座標検出手段での検出手段を示す回路図、
【図4】音圧が出力されるときの動作説明図であり、(A)は出力低下を防止するための対策前、(B)は出力低下を防止するための対策後、
【符号の説明】
1 座標入力装置
2 座標検出手段
3,4 検出シート
5 ベース
6a,6b 支持体
7 駆動部(駆動手段)
8,9 支え部
12a,12b ギャップ
20 表示パネル(表示部材)

Claims (2)

  1. 一対の検出シートが重ねられた平面形状の座標検出手段と、前記座標検出手段を支持する支持体と、前記座標検出手段に固定された駆動手段とが設けられ、前記駆動手段が駆動させられたときに前記座標検出手段から音圧が発せられる座標入力装置において、
    前記座標検出手段は、一方の前記検出シートの互いに逆側に向く第1の端部と第2の端部が他方の前記検出シートから突出して、前記第1の端部と前記第2の端部がそれぞれ前記支持体に支持され、前記駆動手段が、前記座標検出手段の中央よりも前記第1の端部に片寄った位置に設けられており、
    前記第1の端部と前記支持体との取り付け部には、他方の前記検出シートと前記支持体との間で一方の前記検出シートが変形容易とされた第1のギャップが設けられ、前記第2の端部と前記支持体との取り付け部には、他方の前記検出シートと前記支持体との間で一方の前記検出シートが変形容易とされた第2のギャップが設けられており、前記第1のギャップの長さ寸法が、前記第2のギャップ長さ寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする座標入力装置。
  2. 前記座標検出手段が透明色に形成されて、前記座標検出手段の操作面とは反対側に表示部材が重なるように設けられている請求項記載の座標入力装置。
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