JP4031279B2 - 物品の箱詰装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば農産物の選別施設において好ましく用いられるもので、選別装置によって選別された農産物等の物品を所定個数にして箱詰めする物品の箱詰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、選別コンベアから仕分けされた農産物を自動的に箱詰めする装置としては、例えば特公平6−62147号公報あるいは特許第2858854号公報、特許第3229338号公報に開示されている。特公平6−62147号公報に開示の装置は、選別コンベア上で搬送される果実を、選別コンベアの搬送路に沿って仕分区分毎に配置した引出しコンベアの該当する引出しコンベア上に排出して搬送すると共に、この各引出しコンベアの下流側の果実整列位置において複数列千鳥状に整列してプールし、この整列された複数列で所定個数の果実を、取上げ移送装置によって一括して取り上げて箱詰位置に用意された箱内に詰めるようにしたものである。
【0003】
また、特許第2858854号公報及び特許第3229338号公報に開示の装置は、農産物が受皿上に載せられるいわゆるフリートレイ式の選別施設において使用されるもので、仕分区分毎に配置した各引出しコンベアの下流側に、箱詰めするための農産物が載せられた受皿を一定の配列で待機させる貯留手段と、受皿を所定の配列にする配列変更機構と、取上げ箱詰手段等を配置し、配列変更機構で所定の配列とされた受皿上の農産物を取上げ箱詰手段によって所定位置で待機する箱詰容器に箱詰めするようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの各箱詰装置においては、仕分区分毎の各引出しコンベアの下流側に取上げ移送装置や取上げ箱詰手段等の箱詰装置をそれぞれ配置しているため、仕分区分の分布率によっては箱詰め作業時の能力が十分に発揮できる箱詰装置と能力を十分に発揮できない箱詰装置とが生じ、選別施設全体としての箱詰装置の稼動率が劣るという問題点を有している。
【0005】
また、箱詰装置が仕分区分に応じてそれぞれ設置されるため、選別施設全体としての設置台数が多くなり設備費用が嵩むと共に、広い設置スペースが必要になるという問題点も有している。特に近年、計測技術の発達によって各種農産物の仕分区分が多様化していることから、それに応じて仕分区分数も増加し、選別施設全体としての箱詰装置にかかる費用や設置スペース等が増加傾向にあり、その改善が望まれているのが実状である。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、箱詰め作業を効率良く行えてその処理能力の向上が図れると共に、箱詰装置の台数を減らして選別施設全体のコストや設置スペースの削減を同時に図り得る物品の箱詰装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、それぞれ同一仕分区分の物品を前後方向に一列で貯留する複数の貯留コンベアと、該複数の貯留コンベアと整列装置との間に設けられ、各貯留コンベア毎に送り出される物品の送り出し方向と略直交する横方向に移動可能で且つその上面に複数条の搬送面部が形成された横移動手段を有し、該横移動手段を横方向に移動させて物品を送り出すべき貯留コンベアと対応する位置に各搬送面部を順次位置させ、当該貯留コンベアから一列で送り出される物品を各搬送面部に所定数ずつ受け入れて所定の配列とし、前記整列装置と対応する位置に該横移動手段を横移動させて物品を該所定の配列のまま該整列装置に供給する案内供給装置と、前記整列装置に該所定の配列で供給された物品を取り上げて箱詰位置に待機されている容器内に箱詰めする取上移載装置と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、案内供給装置が横移動手段を横方向に移動させて横移動手段の一つの搬送面部を複数の貯留コンベアのうちの物品を送り出すべき貯留コンベアと対応する位置に位置させると、当該貯留コンベアに一列状態で貯留されている物品は、所定数が一列で送り出されて該所定数がこの一つの搬送面部に受け入れられる。つづいて、案内供給が上記同様に横移動手段を横方向に移動させて横移動手段の他の搬送面部を複数の貯留コンベアのうちの物品を送り出すべき(上記と同一の又は上記と異なる)貯留コンベアと対応する位置に位置させると、当該貯留コンベアから所定数の物品が送り出されてこの所定数の物品が該他の搬送面部に受け入れられる。このように、案内供給装置は、物品を送り出すべき貯留コンベアと対応する位置に横移動手段の各搬送面部を順次位置させ、当該貯留コンベアから一列で送り出される物品を各搬送面部に所定数ずつ受け入れて複数列で各列が所定数ずつの所定の配列とすると、整列装置と対応する位置に横移動手段を横移動させて物品を該所定の配列のまま整列装置に供給する。そして、この整列装置に所定の配列で供給された物品は、取上移載装置によって取り上げられて箱詰位置に待機されている容器内に箱詰めされる。これにより、複数の貯留コンベア上の物品の貯留数等に応じて案内供給装置の横移動手段の横方向への移動を制御できて、箱詰め作業の処理能力の向上が図れると共に、複数の貯留コンベアに対して取上移載装置等を一台設置すればよく、その台数が削減されて選別施設全体のコストや設置スペースが削減される。
【0010】
また、前記取上移載装置は、請求項2に記載の発明のように、前記整列装置に所定の配列で供給された物品を一括して取り上げて箱詰位置に待機されている複数の容器内に同時に箱詰めすることが好ましい。このように構成することにより、整列装置に所定の配列で供給された物品が取上移載装置により一括して取り上げられて箱詰位置に待機されている複数の容器内に同時に箱詰めされることから、箱詰め作業の一層の効率化が図れる。
【0013】
また、前記取上移載装置は、請求項3に記載の発明のように、拡縮装置を備え、該拡縮装置には、前記整列装置に所定の配列で供給された物品をそれぞれ1個宛吸着するための複数の吸着パッドが取り付けられ、該拡縮装置の拡縮動作により吸着パッドの隣接間隔が物品のサイズに応じて拡縮されることが好ましい。このように構成することにより、物品のサイズに応じて取上移載装置の吸着パッドの隣接間隔が拡縮されることから、各種大きさの物品を箱詰めできて、箱詰装置の汎用性の向上が図れる。
【0014】
また、前記複数の貯留コンベアは、請求項4に記載の発明のように、少なくとも2種類の異なる仕分区分の物品を貯留することが好ましい。このように構成することにより、少なくとも2種類の仕分区分の物品が複数の貯留コンベアに貯留されてこれが適宜に箱詰めされることから、異なる仕分区分の物品の箱詰め作業等が一層効率的に行える。
【0015】
また、前記物品は、請求項5に記載の発明のように、受皿に載せられた農産物であることが好ましい。このように構成することにより、例えば一個当りの単価が高く仕分区分が多様な西瓜等の農産物であっても、所定の配列で確実かつ効率良く箱詰めできて、農産物選別施設における農産物の箱詰め作業の処理能力の一層の向上が図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係わる物品の箱詰装置の実施形態を示し、図1がその平面図、図2がその側面図、図3がその要部の側面図、図4が要部の拡大平面図、図5及び図6が案内供給装置の動作説明図である。
【0017】
図1〜図4において、箱詰装置1は、複数条(図では3条)配列された貯留コンベア2a〜2cと、この貯留コンベア2a〜2cの下流側に配置された案内供給装置3と、該案内供給装置3の下流側に配置された整列装置4及び取上移載装置5等を備えている。
【0018】
前記貯留コンベア2a〜2cは、多数のローラ6(図2参照)を有するローラコンベアで構成されて、仕分コンベア7の所定の仕分区分に対応してそれぞれ配置され、その搬送方向イが仕分コンベア7の搬送方向ロと略直交する方向に設定されると共に、仕分コンベア7の各貯留コンベア2a〜2cに対応した位置には排出装置8がそれぞれ配置されている。
【0019】
そして、仕分コンベア7で搬送されてくる農産物W(物品)が載せられた受皿9が、図示しない計測装置で判定された仕分区分の排出装置8が作動することにより、所定の貯留コンベア2a〜2c上に排出されてその下流側に一列状態で搬送されるようになっている。なお、貯留コンベア2a〜2cの終端部には、搬送されてくる受皿9を所定位置に停止させて待機させる上下動可能な昇降ストッパ10a〜10c(図4参照)が配置されている。
【0020】
前記案内供給装置3は、枠体11上に配置されて貯留コンベア2a〜2cの終端部に連結された横移動手段としての横移動体12を有し、この横移動体12は、図2〜図4に示すように、前記受皿9の搬送面を形成するローラコンベア13と、このローラコンベア13を横方向に移動させるガイドレール14、ラック15、ピニオン16、モータ17等からなる移動機構18等によって構成されている。
【0021】
また、横移動体12は、左右の側壁12aと中央の隔壁12bによって2条の搬送面部12A、12Bを有し、各搬送面部12A、12Bの下流側には前記昇降ストッパ10a〜10cと同様の昇降ストッパ19a、19b(図4参照)が配置されている。そして、この案内供給装置3は、移動機構18のモータ17が図示しない制御装置(操作盤)の操作で回転することにより、横移動体12が図4の矢印ハ方向に移動するようになっている。
【0022】
前記整列装置4は、図2に示すように、枠体21上に配置された、前記横移動体12のローラコンベア13と同様のローラコンベア22を有し、このローラコンベア22が枠体21に設けた昇降シリンダ23とガイド24等によって、矢印ニの如く上下動するように構成されている。すなわち、昇降シリンダ23が前記制御装置の操作で作動し、そのピストンロッドが進出することによりローラコンベア22が二点鎖線で示す上昇位置に設定され、ピストンロッドが後退することによりローラコンベア22が実線で示す下降位置に設定される。
【0023】
この整列装置4の上方には前記取上移載装置5の先端部が配置されると共に、整列装置4の前記搬送方向イに沿った下流側には箱詰部25が設けられている。前記取上移載装置5は、例えば空箱降下装置39の枠体27にその基端部が固定されたフレーム28を有し、このフレーム28内に拡縮装置29が図2及び図3の矢印ホの如く移動可能に配置されている。拡縮装置29には、所定数(図では4個)の吸着パッド30が下方に向けて取り付けられ、この吸着パッド30は拡縮装置29の拡縮動作によって、その前後方向の間隔(ピッチ)が農産物Wの大きさ等に応じて拡大したり縮小するようになっている。
【0024】
そして、この取上移載装置5は、拡縮装置29を予め前後の農産物Wの間隔に合わせ、当該拡縮装置29をフレーム28の先端部に位置させて、整列装置4の昇降シリンダ23の作動で上昇している受皿9上の農産物Wをその吸着パッド30の吸着動作で吸着し、整列装置4の下降動作後に、拡縮装置29自体を吸着パッド30と共にフレーム28の基端部方向に移動させることで、箱詰部25の上方に位置させるようになっている。
【0025】
また、前記箱詰部25は、前記整列装置4と同様に、枠体21に昇降シリンダ34とガイド35によって上下動可能に配置されたローラコンベア33を有し、昇降シリンダ34のピストロンロッドの進退動作によって、箱詰め位置である上昇位置と、空箱供給装置26の空箱搬送コンベア36と面一状態の空箱供給位置と、箱詰めされた段ボール箱37を製品搬送コンベア38上に送り出す送出位置の3つの位置に設定されるように構成されている。
【0026】
なお、空箱供給装置26は、前記空箱降下装置39と、この空箱降下装置39の上部に連結された複数列の配函コンベア40と、空箱降下装置39の所定高さ位置に連結された前記空箱搬送コンベア36等を有している。そして、配函コンベア40から空箱降下装置39内に供給される空の段ボール箱37が、空箱降下装置39により降下されて空箱搬送コンベア36を介して前記箱詰部25に例えば2個づつ供給されるようになっている。
【0027】
次に、前記箱詰装置1の動作の一例について説明する。なお、受皿9上に載せられた農産物Wとしての西瓜を2個の段ボール箱37に2個づつ箱詰めし、3条の貯留コンベア2a〜2cのうち貯留コンベア2aに等級「L」の西瓜W1が貯留され、貯留コンベア2b、2cに等級「M」の西瓜W2が貯留される場合を例にして説明する。先ず、仕分コンベア7で搬送されてくる等級「L」と等級「M」の受皿9上の西瓜W1、W2は、図5及び図6に示すように、各貯留コンベア2a〜2c上に排出されてその下流側に搬送され、上昇位置にある各昇降ストッパ10a〜10cによって当該貯留コンベア2a〜2c上に一列状態で貯留(プール)される。
【0028】
そして、例えば貯留コンベア2aに所定数の西瓜W1が貯留されると、制御装置の制御信号により案内供給装置3のモータ17を作動させ、横移動体12を前記搬送方向イの左側に移動させて図5に示す最左端(図では最下端)に位置させ、横移動体12の他方側(搬送方向イの右側)の搬送面部12Bを貯留コンベア2aに対向させる。この搬送面部12Bを貯留コンベア2aに対向させた位置で、当該貯留コンベア2aの昇降ストッパ10aを例えば所定時間下降させて最下流側に位置する2個の受皿9を横移動体12方向に送り出す。
【0029】
これにより、図5に示すように2個の西瓜W1が載せられた受皿9が横移動体12の他方側の搬送面部12Bに側壁12aと隔壁12bで案内されつつ供給される。なお、貯留コンベア2aの昇降ストッパ10aは2個の受皿9を送り出した後に、上昇して次の受皿9の送り出しを禁止する。また、貯留コンベア2aから横移動体12の搬送面部12B上への受皿9の送り出しは、物品搬送面を形成する貯留コンベア2aのローラ6やローラコンベア13のローラの回転によって行われる。
【0030】
横移動体12の搬送面部12Bに2個の受皿9が供給されたら、制御装置の制御信号により、モータ17を作動させて横移動体12を搬送方向イの右側に図6に示す位置まで移動させ、一方側(搬送方向イの左側)の搬送面部12Aを貯留コンベア2aに対向する位置に設定する。この位置で貯留コンベア2aの昇降ストッパ10aを再び所定時間下降させることにより、図6に示すように2個の受皿9が貯留コンベア2aから横移動体12方向に送り出されて、該横移動体12の一方側の搬送面部12Aに供給される。これにより、横移動体12の2条の搬送面部12A、12Bに、等級Lの西瓜W1が載せられた受皿9が2個づつそれぞれ供給された状態となる。
【0031】
次に、この状態で、制御装置の制御信号により横移動体12を右側に所定距離移動させて、図4に示すように案内供給装置3の幅方向(横方向)の中央に位置させ、この位置で各搬送面部12A、12Bの下流側に設けた昇降ストッパ19a、19bを下降させる。この昇降ストッパ19a、19bの下降により、各搬送面部12A、12Bに供給された2個の受皿9(合計4個の受皿9)が、それぞれ下流側に送り出されて下降位置にある整列装置4のローラコンベア22上に供給され、この整列装置4で4個の受皿9が2個づつ整列された配列状態に設定される。この時の受皿9の横移動体12からの整列装置4への送り出しも、物品搬送面を形成するローラコンベア13やローラコンベア22のローラの回転によって行われる。
【0032】
受皿9が整列装置4に供給されて所定に配列されると、該整列装置4の昇降シリンダ23が作動してそのピストンロッドが進出し、各受皿9をローラコンベア22と共に上昇位置まで上昇させ、この上昇位置の受皿9上の西瓜W1が取上移載装置5の吸着パッド30の吸着動作で吸着されて取り上げられる。この時、拡縮装置29の4個の吸着パッド30は、西瓜W1の大きさ(等級)等に応じて前後2個のピッチがそれぞれ所定値に設定されており、左右2個づつの吸着パッド30が各西瓜W1の上面に良好に吸着して吸着ミスによる落下等が確実に防止される。
【0033】
そして、吸着パッド30で取り上げられた4個の西瓜W1は、拡縮装置29の矢印ホ方向への移動により箱詰部25方向に移送されて箱詰部25上方で停止し、該位置で吸着パッド30の吸着動作を解除することでその下方に待機されている段ボール箱37に箱詰めされる。なお、箱詰部25のローラコンベア33上には、空箱供給装置26により空の段ボール箱37が2個供給されると共に、ローラコンベア33が昇降シリンダ34の作動で所定の箱詰位置に設定されるようになっており、この箱詰位置にあるローラコンベア33上の空の2個の段ボール箱37内に、取上移載装置5によって4個一括して取り上げられた西瓜W1が同時に(一括して)箱詰めされることになる。
【0034】
4個の西瓜W1が2個の段ボール箱37に2個づつ箱詰めされると、箱詰部25の昇降シリンダ34の作動でローラコンベア33が前記下降位置まで下降し、該下降位置で西瓜W1が箱詰めされた段ボール箱37が製品搬送コンベア38上に送り出されて、その下流側に搬送される。これにより、2個の段ボール箱37への等級Lの合計4個の西瓜W1の箱詰め作業が終了し、下降位置のローラコンベア33は、前記空箱供給位置まで上昇して次の2個の空の段ボール箱37の供給を待つことになる。
【0035】
なお、貯留コンベア2a上の等級「L」の西瓜W1の箱詰め作業が終了したら、制御装置の制御信号により、下降動作する昇降ストッパ10a〜10cを貯留コンベア2bの昇降ストッパ10bに切り換え設定する等して、貯留コンベア2b(あるいは貯留コンベア2c)上に貯留されている等級「M」の西瓜W2の箱詰め作業を前記貯留コンベア2aと同様にして行う。
【0036】
この時、2条の貯留コンベア2b、2cに同一等級の西瓜W2が貯留されていることから、各貯留コンベア2b、2cから受皿9を2個づつ案内供給装置3の横移動体12上に交互に送り出して4個の西瓜W2を2個づつ整列させて処理しても良いし、貯留コンベア2b上の受皿9を先ず送り出して処理した後に貯留コンベア2c上の受皿9を送り出して処理しても良く、各処理方法に応じて横移動体12の移動方向やその距離が所定に設定されることになる。これらにより、一台の取上移載装置5によって、3条の貯留コンベア2a〜2c上の等級が2種類の西瓜W1、W2の箱詰め作業が可能になる。
【0037】
つまり、この箱詰装置1の場合、3条の貯留コンベア2a〜2cに貯留される受皿9が、案内供給装置3の横移動体12の左右方向への移動動作とこれに対応する貯留コンベア2a〜2cの昇降ストッパ10a〜10cの下降動作によって、横移動体12の2つの搬送面部12A、12Bに2個づつ供給され、この横移動体12に供給された合計4個の受皿9が横移動体12の整列装置4に対応した位置への移動動作により、横移動体12から整列装置4に所定の配列で供給される。
【0038】
そして、この整列装置4に所定配列で供給された合計4個の受皿9上の西瓜が、取上移載装置5の4個の吸着パッド30の吸着動作で一括して取り上げられ、該吸着パッド30の箱詰部25上への移動動作により、箱詰位置に待機されている空の2個の段ボール箱37に4個の西瓜が2個づつ同時に箱詰めされ、この箱詰め動作が3条の貯留コンベア2a〜2cに対して所定の順番で行われることになる。
【0039】
なお、以上の説明においては、貯留コンベア2aに等級「L」の西瓜W1を貯留させ、貯留コンベア2b、2cに等級「M」の西瓜W2を貯留させることにより、1台の取上移載装置5等で2種類の西瓜W1、W2を箱詰めしたが、例えば貯留コンベア2cに等級「S」の西瓜を貯留させることで、各貯留コンベア2a〜2cにおける西瓜(物品)の種類を全て異ならせることもできるし、場合によっては、各貯留コンベア2a〜2cにおける西瓜の種類を全て同一として、量が多い仕分区分のみに対応させることもできる。
【0040】
このように、上記実施形態の箱詰装置1にあっては、3条の貯留コンベア2a〜2cの終端部に横移動体12を有する案内供給装置3を配置すると共に、この案内供給装置3の下流側に整列装置4や取上移載装置5を配置しているため、横移動体12の移動動作によって貯留コンベア2a〜2c上の西瓜W1、W2が載せられた受皿9を、所定の配列で整列装置4に供給して箱詰部25で箱詰めすることができ、各貯留コンベア2a〜2cから送り出される所定等級の西瓜W1、W2を効率良く箱詰めできて、西瓜W1、W2の箱詰め作業の処理能力の向上を図ることが可能になる。
【0041】
特に、横移動体12の横方向への移動動作と各貯留コンベア2a〜2cの昇降ストッパ10a〜10cの昇降動作を関連付けて制御することにより、例えば各貯留コンベア2a〜2cに貯留されている西瓜W1、W2の貯留数(プール数)に応じて、異なる等級の西瓜W1、W2を各段ボール箱37に所定の順番でそれぞれ箱詰めすることができて、西瓜W1、W2の箱詰め作業の効率を一層向上させることができる。その結果、仕分区分が多様化されつつありかつ一個当りの単価が比較的高い農産物である西瓜W1、W2であっても、段ボール箱37に確実に箱詰めできて、農産物の選別施設に適用して大きな効果が期待できる。
【0042】
また、取上移載装置5等が少なくとも2種類の農産物Wを貯留する3条の貯留コンベア2a〜2cに対応して一台設置されているため、従来のように各貯留コンベア2a〜2cに取上移載装置5をそれぞれ設置する必要がなくなり、取上移載装置5の設置台数が削減されて、選別施設全体における設備の設置コストの低減化が図れると共に、取上移載装置5等の台数削減により、選別施設における設置スペースの低減化と効率化を図ることができ、結果として選別作業のコスト低減化が可能になる。
【0043】
さらに、案内供給装置3に3条の貯留コンベア2a〜2cに対応して所定距離移動可能な横移動体12が配置されているため、この横移動体12の移動距離によって、例えば西瓜W1、W2の仕分区分(等級等)が多い場合あるいは貯留コンベア2a〜2cの条数の増減にも容易に対応することができる。また、取上移載装置5に吸着パッド30の例えば前後ピッチが拡縮可能な拡縮装置29が設けられているため、この拡縮装置29の拡縮動作によって各種大きさの農産物Wに適用することができて、箱詰装置1の汎用性を向上させることができる。
【0044】
また、案内供給装置3の横移動体12に隔壁12bによった区画された2つの搬送面部12A、12Bが設けられると共に、その物品搬送面がローラコンベア13の搬送面で形成されているため、例えば昇降ストッパ19a、19bの昇降動作によって搬送面部12A、12B上の受皿9を自動的に送り出すことができ、受皿9や西瓜W1、W2等の物品の搬送構造を簡素化することができる。また、横移動体12がモータ17やガイドレール14等によって横方向に移動可能に設けられているため、横移動体12自体の移動機構18を簡略化することができ、これらのことから、案内供給装置3の構成を簡略化して安価に形成することが可能になる。
【0045】
またさらに、箱詰部25のローラコンベア33が3つの高さ位置間で上下動するため、その上昇位置で吸着パッド30で吸着された西瓜W1、W2を段ボール箱37内に確実かつ良好な状態(衝撃等を少なくした状態)で箱詰めできると共に、空の段ボール箱37のローラコンベア33上への供給をスムーズに行ったり、箱詰めされた段ボール箱37を製品搬送コンベア38に確実かつスムーズに送り出すことができる。
【0046】
また、整列装置4のローラコンベア22が、案内供給装置3の搬送面と面一な下降位置と吸着パッド30による吸着位置となる上昇位置との間を上下動するため、下降位置において横移動体12上の受皿9がスムーズに供給されると共に、上昇位置において吸着パッド30の吸着動作を確実に行うことができる。これらのことから、空の段ボール箱37の供給から該段ボール箱37内への西瓜W1、W2の箱詰め及び箱詰めされた段ボール箱37の送り出しを自動的でかつ確実・スムーズに行うことができて、西瓜W1、W2の箱詰め作業の一層の効率化を図ることが可能になる。
【0055】
なお、上記実施形態における貯留コンベアの条数は一例であって、例えば異なる仕分区分(もしくは同一仕分区分)の2条や4条以上とすることができる。また、物品としては、農産物に限らず、所定の容器に箱詰めされる他の適宜の物品に適用することもできる。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、各貯留コンベア毎に送り出される物品の送り出し方向と略直交する横方向に移動可能で且つ上面に複数条の搬送面部が形成された横移動手段を有する案内供給装置が、横移動手段を横方向に移動させて複数の貯留コンベアのうちの物品を送り出すべき貯留コンベアと対応する位置に各搬送面部を順次位置させ、当該貯留コンベアから一列で送り出される物品を各搬送面部に所定数ずつ受け入れて所定の配列(つまり複数列で各列が所定数ずつの所定の配列)とし、整列装置と対応する位置に横移動手段を横移動させて物品を所定の配列のまま整列装置に供給し、この整列装置に所定の配列で供給された物品が取上移載装置によって取り上げられて容器内に箱詰めされるため、各貯留コンベア上の物品の貯留数に応じて案内供給装置の横移動手段の横方向への移動を制御することにより、箱詰め作業が効率的に行えてその処理能力の向上を図ることができると共に、複数の貯留コンベアに対して取上移載装置を一台設置すればよく、その台数が削減されて選別施設全体のコストや設置スペースを削減することができる。又、複数条の搬送面部が形成された横移動手段の横方向への移動を制御することで、箱詰めされる物品の配列を横移動手段上で所定の配列とすることができることから、整列装置の構成の簡略化が図れる。
【0059】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、整列装置に所定の配列で供給された物品が取上移載装置により一括して取り上げられて箱詰位置に待機されている複数の容器内に同時に箱詰めされるため、箱詰め作業の一層の効率化を図ることができる。
【0062】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、物品のサイズに応じて取上移載装置の吸着パッドの隣接間隔が拡縮されるため、各種大きさの物品を箱詰めすることができて、箱詰装置の汎用性の向上を図ることができる。
【0063】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、少なくとも2種類の仕分区分の物品が複数の貯留コンベアに貯留されてこれが適宜に箱詰めされるため、異なる仕分区分の物品の箱詰め作業が効率的に行えて、選別コスト等を低減させることができる。
【0064】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、例えば仕分区分が多様な西瓜等の農産物であっても、所定の配列で確実かつ効率良く箱詰めされるため、農産物選別施設における農産物の箱詰め作業の処理能力の一層の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる物品の箱詰装置の実施形態を示す平面図
【図2】 同その概略側面図
【図3】 同要部の側面図
【図4】 同その平面図
【図5】 同その動作説明図
【図6】 同他の動作説明図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・箱詰装置
2a〜2c・・・・・・・貯留コンベア
3・・・・・・・・・・・案内供給装置
4・・・・・・・・・・・整列装置
5・・・・・・・・・・・取上移載装置
7・・・・・・・・・・・仕分コンベア
9・・・・・・・・・・・受皿
10a〜10c・・・・・昇降ストッパ
12・・・・・・・・・・横移動体
12A、12B・・・・・搬送面部
13・・・・・・・・・・ローラコンベア
14・・・・・・・・・・ガイドレール
17・・・・・・・・・・モータ
18・・・・・・・・・・移動機構
22・・・・・・・・・・ローラコンベア
23・・・・・・・・・・昇降シリンダ
25・・・・・・・・・・箱詰部
26・・・・・・・・・・空箱供給装置
29・・・・・・・・・・拡縮装置
30・・・・・・・・・・吸着パッド
33・・・・・・・・・・ローラコンベア
34・・・・・・・・・・昇降シリンダ
37・・・・・・・・・・段ボール箱
W1、W2・・・・・・・西瓜
Claims (5)
- それぞれ同一仕分区分の物品を前後方向に一列で貯留する複数の貯留コンベアと、該複数の貯留コンベアと整列装置との間に設けられ、各貯留コンベア毎に送り出される物品の送り出し方向と略直交する横方向に移動可能で且つその上面に複数条の搬送面部が形成された横移動手段を有し、該横移動手段を横方向に移動させて物品を送り出すべき貯留コンベアと対応する位置に各搬送面部を順次位置させ、当該貯留コンベアから一列で送り出される物品を各搬送面部に所定数ずつ受け入れて所定の配列とし、前記整列装置と対応する位置に該横移動手段を横移動させて物品を該所定の配列のまま該整列装置に供給する案内供給装置と、前記整列装置に該所定の配列で供給された物品を取り上げて箱詰位置に待機されている容器内に箱詰めする取上移載装置と、を備えたことを特徴とする物品の箱詰装置。
- 前記取上移載装置は、前記整列装置に所定の配列で供給された物品を一括して取り上げて箱詰位置に待機されている複数の容器内に同時に箱詰めすることを特徴とする請求項1に記載の物品の箱詰装置。
- 前記取上移載装置は、拡縮装置を備え、該拡縮装置には、前記整列装置に所定の配列で供給された物品をそれぞれ1個宛吸着するための複数の吸着パッドが取り付けられ、該拡縮装置の拡縮動作により吸着パッドの隣接間隔が物品のサイズに応じて拡縮されることを特徴とする請求項1または2に記載の物品の箱詰装置。
- 前記複数の貯留コンベアは、少なくとも2種類の異なる仕分区分の物品を貯留することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の物品の箱詰装置。
- 前記物品は、受皿に載せられた農産物であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の物品の箱詰装置。
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