JP4022495B2 - 建設機械のエンジンラグダウン防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に備えられ、非操作状態から操作装置が操作された際に一瞬生じるエンジン回転数の著しい低下を抑える建設機械のエンジンラグダウン防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の技術として従来、エンジンと、このエンジンを駆動する可変容量型油圧ポンプすなわちメインポンプと、このメインポンプの傾転角を制御する傾転制御アクチュエータと、メインポンプの最大ポンプトルクを調整するトルク調整手段、例えば、メインポンプの吐出圧の変化に拘わらず上述の最大ポンプトルクを一定に保つように傾転制御アクチュエータを制御する手段、最大ポンプトルクを変更可能にさせる電磁弁と、メインポンプから吐出される圧油により作動する油圧シリンダすなわち油圧アクチュエータと、この油圧アクチュエータを操作する操作レバー装置すなわち操作装置とを有する油圧建設機械に備えられるエンジンラグダウン防止装置が提案されている。
【0003】
この従来のエンジンラグダウン防止装置は、コントローラ内に記憶される処理プログラム、及びこのコントローラの入出力機能、演算機能によって構成されるものであり、操作装置の非操作状態が所定の監視時間経過したときに、それまでの目標エンジン回転数に相応する最大ポンプトルクを、所定の低ポンプトルクにする制御信号を上述した電磁弁に出力するトルク制御手段を含むとともに、このトルク制御手段で制御される間に非操作状態から操作装置が操作された後、所定の保持時間の間、上述の所定の低ポンプトルクに保持させるトルク制御手段を含んでいる。
【0004】
この従来技術では、非操作状態から操作装置が急操作された際には、保持時間が経過するまでは所定の低ポンプトルクに保持され、保持時間経過後に定格ポンプトルク、すなわち目標エンジン回転数に相応した最大ポンプトルクとなるように変更される。保持時間の間は、エンジンに対する負荷が軽くなるように所定の低ポンプトルクで制御されるので、エンジンラグダウンが抑えられ、すなわちエンジンに急負荷が加えられたときのエンジン回転数の一瞬の落ち込みが抑えられ、作業性、操作性に対する悪影響が抑えられるとともに、燃費の悪化、及び黒煙の増加の防止等を実現できる(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−154803公報
(段落番号0013,0028−0053、図1,3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図12,13は上述した従来技術における問題点を説明する図で、図12の(a)図は大負荷・急負荷時の望ましいエンジン回転数特性を示す図、(b)図は小負荷・急負荷時に不具合を生じるエンジン回転数特性を示す図、図13の(a)図は小負荷・急負荷時の望ましいエンジン回転数特性を示す図、(b)図は大負荷・急負荷時に不具合を生じるエンジン回転数特性を示す図である。なお、上述のそれぞれの図において、横軸には時間、縦軸にはエンジン回転数をとってある。
【0007】
上述した公報に示される従来技術において、非操作状態から操作装置が操作された後に所定の低ポンプトルクに保持させる保持時間Tを、急負荷時にエンジン負荷が大負荷となることを想定して比較的大きく設定した場合には、図12の(a)図に示すように、負荷発生時A1から保持時間Tの経過時A2に至る間のエンジン回転数特性、及び保持時間T経過後のエンジン回転数特性を、一点鎖線で示すエンジン回転数特性N1とすることができ、エンジンラグダウン防止を考慮しない上述の公報以前の技術におけるエンジン回転数特性である実線で示すエンジン回転数特性N2に比べて、回転数を上げた特性とすることができる。すなわち、急負荷時にエンジンに大負荷が加わったときのエンジン回転数の一瞬の低下を小さく抑えることができる。
【0008】
また、急負荷時にエンジン負荷が小負荷となることを想定して、保持時間Tを比較的小さく設定した場合も同様であり、図13の(a)図に示すように、一点鎖線で示すエンジン回転数特性N1を、従前のエンジン回転数特性N2に比べて回転数を上げた特性とすることができる。すなわち、急負荷時にエンジンに小負荷が加わったときのエンジン回転数の一瞬の低下を小さく抑えることができる。
【0009】
しかし、上述した公報に示される従来技術では、急負荷時のエンジン負荷が大負荷になることを想定したにも拘わらず現実には小負荷であった場合、あるいはエンジン負荷が小負荷になることを想定したにも拘わらず現実には大負荷であった場合に問題を生じる。
【0010】
例えば、エンジン負荷が大負荷になることを想定したにも拘わらず現実には小負荷であった場合には、図12の(b)図に示すように保持時間T内に無駄時間T′が発生する。この無駄時間T′は本来、定格ポンプトルクにして、すなわち目標エンジン回転数に応じた最大ポンプトルクにして油圧アクチュエータを駆動できるにも拘わらず、所定の低ポンプトルクに保持されることになる。したがって、油圧アクチュエータの駆動性能が低下する不具合を生じる。
【0011】
また逆に、エンジン負荷が小負荷になることを想定したにも拘わらず、現実には大負荷であった場合には、時間不足を生じて図13の(b)図に示す保持時間Tの経過後にも比較的大きなエンジンラグダウンを生じてしまう。
【0012】
すなわち、上述した従来技術では、それなりにエンジンラグダウンを抑えることができるものの、保持時間Tが一義的に設定されることに伴って、精度の高いポンプトルク制御の実現は難しかった。
【0013】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、より精度の高いポンプトルク制御を実現できる建設機械のエンジンラグダウン防止装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、このエンジンによって駆動する可変容量型油圧ポンプと、この可変容量型油圧ポンプの傾転角を制御する傾転制御アクチュエータと、上記可変容量型油圧ポンプの最大ポンプトルクを調整するトルク調整手段と、上記可変容量型油圧ポンプから吐出される圧油により駆動する油圧アクチュエータと、この油圧アクチュエータを操作する操作装置とを有する建設機械に備えられ、上記操作装置の非操作状態が所定の監視時間経過したときに、上記最大ポンプトルクに代えて、この最大ポンプトルクよりも低い所定の低ポンプトルクとするように上記トルク調整手段を制御する第1トルク制御手段と、この第1トルク制御手段で制御される間に上記非操作状態から上記操作装置が操作された後、所定の保持時間の間、上記所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクにするように上記トルク調整手段を制御する第2トルク制御手段とを含み、上記非操作状態から上記操作装置が操作された際に生じる上記エンジン回転数の著しい低下を抑える建設機械のエンジンラグダウン防止装置において、上記トルク調整手段が、上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧の変化に拘わらず上記最大ポンプトルクを一定に保つように上記傾転制御アクチュエータを制御するトルク制御弁と、このトルク制御弁にタンデムに接続され、操作装置の操作量に応じて最大ポンプトルクを調整するポジション制御弁とを含み、上記第1トルク制御手段、及び上記第2トルク制御手段が、上記ポジション制御弁によるポジション制御を無効にする無効制御手段を含み、上記所定の保持時間が、一定時間を形成する基準時間と、この基準時間に続く時間である可変時間とから成るとともに、上記エンジンの負荷の大きさに応じて上記可変時間を求める演算手段を備えたことを特徴としている。
【0015】
このように構成した本発明は、第1トルク制御手段で制御される間に非操作状態から操作装置が操作されると、基準時間の間、第2トルク制御手段によって所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクにするようにトルク調整手段、すなわちトルク制御弁とポジション制御弁とが制御される。このとき、ポジション制御弁は、無効制御手段によってポジション制御が無効となるように制御される。
【0016】
基準時間が計時される間に、演算手段によってエンジンの負荷の大きさに応じた可変時間が求められる。例えば、エンジンの負荷が大きい場合には演算手段によって比較的大きい可変時間が求められ、また、エンジンの負荷が小さい場合には、演算手段によって比較的小さい可変時間が求められる。
【0017】
基準時間の経過後に続く可変時間の間も、上述の基準時間におけるのと同様に、第2トルク制御手段によって所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクにするようにトルク制御弁とポジション制御弁とが制御される。すなわち、ポジション制御弁は無効制御手段によりポジション制御が無効となるように制御され続ける。したがって、基準時間から引き続いてポンプトルクが所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクとなるように調整される。
【0018】
可変時間経過後は、本来の目標エンジン回転数に相応した最大ポンプトルクとするようにトルク制御弁、及びポジション制御弁が制御される。すなわち、無効制御手段によるポジション制御弁の無効制御が解除され、操作装置の操作量に応じてポジション制御弁を作動させるポジション制御が可能となる。
【0019】
したがって、保持時間を、エンジンに加えられる負荷によって生じるエンジンラグダウンの抑制に好適な時間とすることができ、大負荷時の無駄時間の発生や、小負荷時の時間不足を生じる懸念がなく、より精度の高いポンプトルク制御を実現できる。
【0020】
また本発明は、上記発明において、上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段を備えるとともに、上記演算手段が、上記基準時間内に上記吐出圧検出手段で検出される上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧と、目標エンジン回転数に相応する本来のPQ線図とから第1目標最大ポンプトルクを求める第1演算手段と、上記基準時間内における上記第1演算手段で求められる第1目標最大ポンプトルクのうちの最も大きい値である第2目標最大ポンプトルクを求める第2演算手段と、あらかじめ設定される第2目標最大ポンプトルクとエンジンラグダウンの抑制時間との関係と、上記第2演算手段で求めた第2目標最大ポンプトルクとに基づいて、該当する上記抑制時間を上記可変時間として求める第3演算手段とを含むことを特徴としている。
【0021】
このように構成した本発明は、第1トルク制御手段で制御される間に非操作状態から操作装置が操作された後の基準時間の間は、第2トルク制御手段によって所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクにするようにトルク調整手段、すなわちトルク制御弁とポジション制御弁とが制御される。このとき、ポジション弁は、無効制御手段によってポジション制御が無効となるように制御される。
【0022】
また、基準時間の間に、第1演算手段によって、吐出圧検出手段で検出されるメインポンプの吐出圧と、目標エンジン回転数に相応する本来のPQ線図とから第1目標最大ポンプトルクが求められる。また、この基準時間の間に、第2演算手段で求められる第1目標最大ポンプトルクのうちの最も大きい値が第2目標最大ポンプトルクとして求められる。
【0023】
そしてさらに、第3演算手段によって、上述の第2目標最大ポンプトルクに相応するエンジンラグダウンの抑制に好適な抑制時間、すなわちエンジン負荷の大きさに相応する可変時間が求められる。
【0024】
この抑制時間の間、第2トルク制御手段によって所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクにするようにトルク制御弁とポジション制御弁とが制御される。すなわち、ポジション制御弁は無効制御手段によりポジョン制御が無効となるように制御され続ける。したがって、基準時間から引き続いてポンプトルクが所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクとなるように調整される。
【0025】
抑制時間経過後は、本来の目標エンジン回転数に相応した最大ポンプトルクとするように、トルク制御弁、及びポジション制御弁が制御される。すなわち、無効制御手段によるポジション制御弁の無効制御が解除され、操作装置の操作量に応じてポジション制御弁を作動させるポジション制御が可能となる。
【0026】
したがって、可変容量型油圧ポンプの吐出圧に関連して求められる抑制時間と基準時間の合計である保持時間が、エンジンに加えられる負荷によって生じるエンジンラグダウンの抑制に好適な時間となり、精度の高いポンプトルク制御の実現に貢献する。
【0027】
また本発明は、上記発明において、上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、上記油圧アクチュエータを操作する上記操作装置のパイロット圧を検出するパイロット圧検出手段とを備えるとともに、上記演算手段が、上記基準時間内に上記吐出圧検出手段で検出される上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧と、目標エンジン回転数に相応する本来のPQ線図とから第1目標最大ポンプトルクを求める第1演算手段と、上記基準時間内に上記パイロット圧検出手段で検出されるパイロット圧と、あらかじめ設定されるパイロット圧と上記可変容量型油圧ポンプの押し除け容積との関係とに基づいて、第2目標最大ポンプトルクを求める第2演算手段と、上記第1演算手段で求めた第1目標最大ポンプトルクと、上記第2演算手段で求めた第2目標最大ポンプトルクのうちの最小値である第3目標最大ポンプトルクを求める第3演算手段と、上記基準時間内における上記第3演算手段で求められる第3目標最大ポンプトルクのうちの最も大きい値である第4目標最大ポンプトルクを求める第4演算手段と、あらかじめ設定される第4目標最大ポンプトルクとエンジンラグダウンの抑制時間との関係と、上記第4演算手段で求めた第4目標最大ポンプトルクとに基づいて、該当する上記抑制時間を上記可変時間として求める第5演算手段とを含むことを特徴としている。
【0028】
このように構成した本発明は、第1トルク制御手段で制御される間に非操作状態から操作装置が操作された際の基準時間の間は、第2トルク制御手段によって所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクに保持される。このとき、ポジション制御弁は、無効制御手段によってポジション制御が無効となるように制御される。
【0029】
また、基準時間の間に、第1演算手段によって、吐出圧検出手段で検出されるメインポンプの吐出圧に応じた第1目標最大ポンプトルクが求められるとともに、第2演算手段によって、パイロット圧検出手段で検出されるパイロット圧に応じたメインポンプの押し除け容積が求められ、この押し除け容積とメインポンプの吐出圧とから第2目標最大ポンプトルクが求められる。
【0030】
さらに、第3演算手段によって、第1目標最大ポンプトルクと第2目標最大ポンプトルクの最小値である第3目標最大ポンプトルクが求められ、第4演算手段によって、基準時間内における第3目標最大ポンプトルクのうちの最も大きい値である第4目標最大ポンプトルクが求められる。
【0031】
そして、第5演算手段によって、上述の第4目標最大ポンプトルクに相応するエンジンラグダウンの抑制に好適な時間、すなわちエンジン負荷の大きさに相応する抑制時間が求められる。
【0032】
この抑制時間の間、第2トルク制御手段によって所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクにするようにトルク制御弁とポジション制御弁とが制御される。すなわち、ポジション制御弁は無効制御手段によりポジション制御が無効となるように制御され続ける。
【0033】
抑制時間経過後は、本来の目標最大ポンプトルクとするように、トルク制御弁、及びポジション弁が制御される。すなわち、無効制御手段によるポジション制御の無効制御が解除され、操作装置の操作量に応じてポジション制御弁を作動させるポジション制御が可能となる。
【0034】
したがって、可変容量型油圧ポンプの吐出圧と操作装置の操作に伴うパイロット圧の双方に関連して求められる抑制時間と基準時間の合計である保持時間が、エンジンに加えられる負荷によって生じるエンジンラグダウンの抑制に好適な時間となり、精度の高いポンプトルク制御の実現に貢献する。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下,本発明に係る建設機械のエンジンラグダウン防止装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0036】
図1は本発明のエンジンラグダウン防止装置が備えられる建設機械の要部構成を示す図である。
【0037】
本発明のエンジンラグダウン防止装置の第1実施形態は、建設機械例えば油圧ショベルに備えられるものであり、この油圧ショベルは要部構成として、図1に示すように、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する例えば可変容量型油圧ポンプ、すなわちメインポンプ2と、パイロットポンプ3と、タンク4とを備えている。
【0038】
また、メインポンプ2から吐出される圧油によって駆動するブームシリンダ、アームシリンダ等の図示しない油圧アクチュエータと、この油圧アクチュエータを操作する操作装置5と、メインポンプ2の傾転角を制御する傾転制御アクチュエータ6と、メインポンプ2の最大ポンプトルクを調整するトルク調整手段とを備えている。
【0039】
このトルク調整手段は、メインポンプ2の吐出圧の変化に拘わらず、最大ポンプトルクを一定に保つように傾転制御アクチュエータ6を制御するトルク制御弁7と、このトルク制御弁7にタンデムに接続され、操作装置5の操作量に応じて最大ポンプトルクを調整するポジション制御弁8とを含んでいる。
【0040】
また、メインポンプ2の傾転角を検出する傾転センサ9と、メインポンプ2の吐出圧を検出する吐出圧検出手段、すなわち吐出圧センサ10と、操作装置5の操作に伴って出力されるパイロット圧を検出するパイロット圧検出手段、すなわちパイロット圧センサ11と、エンジン1の目標回転数を指示する回転数指示器12とを備えている。
【0041】
また、上述したセンサ9〜11、及び回転数指示器12からの信号を入力するとともに、記憶機能と、論理判断を含む演算機能とを有し、演算結果に応じた制御信号を出力する車体制御コントローラ13と、この車体制御コントローラ13から出力される制御信号に応じてエンジン1の燃料噴射ポンプ14を制御する信号を出力するエンジンコントローラ15とを備えている。燃料噴射ポンプ14部分には、エンジン1に加えられる負荷を検出し、エンジンコントローラ15に出力する負荷検出装置も備えられている。
【0042】
また、車体制御コントローラ13から出力される制御信号に応じて作動し、上述のトルク制御弁7のスプール7aをばね7bの力に抗して作動させる電磁弁16を備えている。
【0043】
さらに、本実施形態は、車体制御コントローラ13から出力される制御信号に応じて作動し、ポジション制御弁8のスプール8bをばね8aの力に抗して移動させる電磁弁41を備えている。この電磁弁41は、操作装置5の操作に伴って発生したパイロット圧を、ポジション制御弁8のばね8aと対向する側に位置する制御室に導くパイロット管路32中の、パイロット圧センサ11が取り付けられている位置の上流側部分に配置してある。
【0044】
図2〜5は、図1に示す建設機械、すなわち油圧ショベルが保有する基本特性を示す図で、図2はポンプ吐出圧−押し除け容積特性(PQ特性に対応)、及びポンプ吐出圧−ポンプトルク特性を示す図、図3はPQ線図移動特性を示す図、図4は目標回転数−トルク特性を示す図、図5はポジション制御特性を示す図である。
【0045】
この油圧ショベルが有する基本特性として、図2の(a)図に示すポンプ吐出圧P−押し除け容積qの関係、すなわち、ポンプ吐出圧P−押し除け容積qに相応する吐出流量Qの関係であるPQ線図20で示す特性を有する。このPQ線図20は、ポンプトルク一定線図21に相応する。また、図2の(b)図に示すように、ポンプ吐出圧P−ポンプトルクの関係であるPQ制御によるポンプトルク線図22で示す特性を有する。
【0046】
なお上述したようにメインポンプ2の吐出圧をP、押し除け容積をq、また、ポンプトルクをTp、機械効率をηmとすると、
Tp=(P×q)/(628×ηm) …………(1)
の関係にあることが知られている。
【0047】
また、この油圧ショベルが有する基本特性として、図3に示すように、PQ線図移動特性を有する。同図3中、23は目標エンジン回転数に基づく最大ポンプトルクに相応するPQ線図であり、24は前述した最大ポンプトルクよりも低い低トルク制御によるポンプトルク、例えば後述の最小ポンプトルクMinに相応するPQ線図である。後述のトルク制御処理をおこなうことにより、本来の最大ポンプトルクに相応するPQ線図23と、最小ポンプトルクMinに相応するPQ線図24との間を移動可能になっている。
【0048】
また、この油圧ショベルが有する基本特性として、図4に示すエンジン1の目標回転数−トルクの関係で示すエンジン最大トルク線図25で示す特性、及びこのエンジン最大トルク線図25を超えないように抑えられる最大ポンプトルク線図26で示す特性を有する。最大ポンプトルクは、エンジン1の目標回転数が比較的小さいn1のとき、最大ポンプトルク線図26上の最小値Tp1となり、エンジン1の回転数が定格回転数に相応する目標回転数n2になると、最大ポンプトルク線図26上の最大値Tp2となる。
【0049】
図4に示す最大ポンプトルク線図26上で最大値Tp2となるときのPQ線図は、図3のPQ線図23となり、図4に示す最大ポンプトルク線図26上で最小値Tp1となるときのPQ線図は、例えば図3のPQ線図24となる。
【0050】
また、この油圧ショベルが有する基本特性として、図5に示すように、操作装置5の操作に伴うポジション制御弁8の作動によるポジション制御特性を有する。同図5には、メインポンプ2の吐出圧PがP1のときのポジション制御線図27を示してある。
【0051】
図1に示すように、ポジション制御弁8とトルク制御弁7とはタンデムに接続してあることから、この油圧ショベルにあっては、ポンプ吐出圧PがP1のときには、図5のPQ線図20とポジション制御線図27のうちの最小値に応じて最大ポンプトルクが制御されるようになっている。
【0052】
図6は図1に示す建設機械、すなわち油圧ショベルが保有するエンジン制御特性を示す図、図7は車体制御コントローラに記憶されるパイロット圧−押し除け容積特性を示す図、図8は車体制御コントローラに記憶されるトルクMaxT(目標最大ポンプトルク)−エンジンラグダウンの抑制時間特性を示す図である。
【0053】
この油圧ショベルは、図6に示すように、エンジン制御特性として例えば電子ガバナ制御によって実現されるアイソクロナス特性を有している。
【0054】
また、上述した車体制御コントローラ13には、図7に示すように、操作装置5の操作量に相応するパイロット圧Piとメインポンプ2の押し除け容積qの関係を記憶させてある。パイロット圧Piの増加に伴って、メインポンプ2の押し除け容積qが次第に増加する関係になっている。
【0055】
さらに、車体制御コントローラ13には、目標最大ポンプトルクとエンジンラグダウンの抑制時間T3との関係をあらかじめ記憶させてある。この関係は、例えば実機において経験的に得られるエンジン負荷を考慮して求められるもので、エンジン負荷に相応する目標最大ポンプトルクが大きくなると、それに伴って、エンジンラグダウンの抑制に必要と考えられる時間である抑制時間T3が大きくなる関係に設定してある。
【0056】
上述した各構成要素のうち、吐出圧センサ10、パイロット圧センサ11、車体制御コントローラ13、電磁弁16、電磁弁41及びトルク制御弁7のばね7bに対向する側に配置され、電磁弁16から供給される圧油が導かれる受圧室7cとによって、非操作状態から操作装置5が操作された際に一瞬生じるエンジン回転数の著しい低下を抑える本発明のエンジンラグダウン防止装置の第1実施形態が構成されている。
【0057】
また、上述した車体制御コントローラ13と、電磁弁16と、電磁弁41と、トルク制御弁7の受圧室7cとによって、操作装置5の非操作状態が所定の監視時間T1経過したときに、最大ポンプトルクに代えて、この最大ポンプトルクよりも低い所定の低ポンプトルク、例えば所定の最小ポンプトルクMinにするようにトルク制御弁7のスプール7a及びポジション制御弁8のスプール8aを移動させる第1トルク制御手段と、この第1トルク制御手段で制御される間に上述の非操作状態から操作装置5が操作された後、所定の保持時間Tの間、例えば上述の最小ポンプトルクMinにするように、トルク制御弁7のスプール7a及びポジション制御弁8のスプール8aを保持させる第2トルク制御手段が構成されている。
【0058】
上述した第1トルク制御手段及び第2トルク制御手段に含まれる電磁弁41は、ポジション制御弁8によるポジション制御を無効にする無効制御手段を構成している。
【0059】
また、この第1実施形態は、上述した所定の保持時間Tが、一定時間を形成する基準時間T2と、この基準時間T2に続く時間である抑制時間T3とから成るとともに、車体制御コントローラ13が、エンジン1の負荷の大きさに応じて抑制時間T3を可変時間として求める演算手段を備えている。
【0060】
この演算手段は、例えば、上述した基準時間T2内に吐出圧検出センサ10で検出されるメインポンプ2の吐出圧Pと、目標エンジン回転数に相応する本来のPQ線図、例えば前述した図3のPQ線図23とから第1目標最大ポンプトルクMaxT′を求める第1演算手段と、上述の基準時間T2内における第1演算手段で求められる第1目標最大ポンプトルクMaxT′のうちの最も大きい値である第2目標最大ポンプトルクMaxTを求める第2演算手段と、あらかじめ設定される第2目標最大ポンプトルクMaxTとエンジンラグダウンの抑制時間T3との関係、すなわち上述した図8に示す関係と、第2演算手段で求めた第2目標最大ポンプトルクMaxTとに基づいて、該当する抑制時間T3を可変時間として求める第3演算手段とを備えている。
【0061】
図9は上述した第1〜第3演算手段を備えた車体制御コントローラ13における処理手順を示すフローチャートである。以下主に、この図9に示すフローチャートによって、本発明の第1実施形態における処理動作について説明する。
【0062】
車体制御コントローラ13は、はじめに図9の手順S1に示すように、パイロット圧センサ11からの信号を入力し、この信号に基づいて手順S2に示すように、操作装置5が操作されたかどうか判断する。操作装置5が操作されていないときは、手順S3に移り、この車体制御コントローラ13内に設けられるタイマ1が0かどうか判断する。タイマ1は非操作状態になったときからの時間である監視時間T1をカウントするものである。この手順S3の判断でタイマ1が0でないと判断したときは、手順S4に移る。
【0063】
この手順S4では、車体制御コントローラ13内に設けられる別のタイマ2,3を0にする処理をおこなう。タイマ2は保持時間Tに含まれる基準時間T2をカウントするものであり、タイマ3は保持時間Tに含まれ、基準時間T2に続く時間である抑制時間T3をカウントするものである。手順S4の処理におけるタイマ2を0にする処理は、基準時間T2が経過する前に操作装置5が操作されたときに、直ちに本来のポンプトルク制御、すなわち図3のPQ線図23に基づく最大ポンプトルクに復帰させるための処理である。同様に、タイマ3を0にする処理は、抑制時間T3が経過する前に操作装置5が操作されたときに、直ちに本来のポンプトルク制御に復帰させるための処理である。
【0064】
次に手順S5に移り、タイマ1による監視時間T1のカウントがおこなわれ、手順S6に移る。
【0065】
この手順S6では、図3のPQ線図23に基づくポンプトルク制御、すなわち目標エンジン回転数に応じた最大ポンプトルクとする処理が実行される。
【0066】
この場合、図1に示す傾転制御アクチュエータ6は、ポジション制御弁8、トルク制御弁7を介して受圧室6aに供給される圧油の圧力による力が、受圧室6bに供給されるパイロットポンプ3のパイロット圧による力よりも大きいと、スプール6cが同図1の右方向に移動し、矢印30に示すようにメインポンプ2の傾転角が減少する。また逆に、受圧室6bの圧力による力が受圧室6aの圧力による力よりも大きいと、スプール6cが同図1の左方向に移動し、矢印31に示すようにメインポンプ2の傾転角が増加する。
【0067】
また、トルク制御弁7は、例えば受圧室7dに与えられるメインポンプ2の吐出圧Pによる力と、電磁弁16を介して受圧室7cに与えられるパイロット圧による力の合力が、ばね7bの力よりも大きくなると、スプール7aが同図1の左方向に移動し、傾転制御アクチュエータ6の受圧室6aに圧油を供給する傾向、すなわちメインポンプ2の傾転角を減少させる傾向となる。逆に、受圧室7dに与えられる圧力による力と、受圧室7cに与えられる圧力による力の合力が、ばね7bの力よりも小さくなると、スプール7aが同図1の右方向に移動し、傾転制御アクチュエータ6の受圧室6aの圧油をタンク4に戻す傾向、すなわちメインポンプ2の傾転角を増加させる傾向となる。
【0068】
なお、今の場合は、車体制御コントローラ13から出力される制御信号(ON信号)により、電磁弁16がばね16aの力に抗して図1の下段位置に切り換えられ、トルク制御弁7の受圧室7cは電磁弁16を介してタンク4に連通した状態となる。したがって、トルク制御弁7は、受圧室7dに与えられるメインポンプ2の吐出圧Pによる力と、ばね7bの力との大小関係でスプール7aが移動する。
【0069】
また、ポジション制御弁8は、電磁弁41が図1に示すようにばね41aの力により上段位置に保持されて、パイロット管路32を介して操作装置5とポジション制御弁8の制御室とが連通しているポジション制御可能状態において、操作装置5の操作に伴ってパイロット管路32を介して導かれるパイロット圧piによる力が、ばね8aの力よりも大きくなると、スプール8bが同図1の右方向に移動し、傾転制御アクチュエータ6の受圧室6aの圧油をタンク4に戻す傾向、すなわちメインポンプ2の傾転角を増加させる傾向となる。逆に、パイロット管路32を介して導かれるパイロット圧による力が、ばね8aの力よりも小さくなると、スプール8bが同図2の左方向に移動し、傾転制御アクチュエータ6の受圧室6aにパイロットポンプ3からの圧油を供給する傾向、すなわちメインポンプ2の傾転角を減少させる傾向となる。
【0070】
このような作用により、メインポンプ2の吐出圧Pに応じた傾転角、すなわち押し除け容積qに制御され、前述の(1)式によって求められる最大ポンプトルクTpとなるように、メインポンプ2のポンプトルクが制御される。このときのPQ線図は、前述したように図3のPQ線図23となる。
【0071】
また、前述した図9の手順S3に示す判断で、タイマ1が0となり、監視時間T1が計時されたと判断されたときには、手順S7に移る。この手順S7では、タイマ2に基準時間T2が設定されるとともに、タイマ3を0にする処理をおこなう。タイマ3を0にする処理は、前述したように、抑制時間T3が経過する前に操作装置5が操作されたときに、直ちに図3のPQ線図23に基づく本来のポンプトルク制御に復帰させるための処理である。
【0072】
次に手順S8に移り、この車体制御コントローラ13に含まれる第1トルク制御手段により、ポンプトルクを図3のPQ線図24に相応する最小ポンプトルクMinにする処理をおこなう。すなわち、車体制御コントローラ13の第1トルク制御手段から電磁弁16を切り換える制御信号(OFF信号)、及び電磁弁41を切り換える制御信号(ON信号)が出力される。
【0073】
これにより、ばね16aの力によって電磁弁16は図1に示すように上段位置に切り換えられ、電磁弁16を介してトルク制御弁7の受圧室7cにパイロット圧Piが供給され、トルク制御手段7は、受圧室7dの圧力による力と受圧室7cの圧力による力の合力が、ばね7bの力よりも大きくなり、スプール7aが同図1の左方向に移動する。
【0074】
また、ばね41aの力に抗して電磁弁41は図1の下段位置に切り換えられ、ポジション制御弁8の制御室がタンクに連通し、ポジション制御弁8のスプール8bがばね8aの力により同図1の左方向に移動する。すなわち、操作装置5とポジション制御弁8の制御室とが電磁弁41によって遮断され、ポジション制御弁8によるポジション制御が無効となる。
【0075】
これらのポジョン制御弁8、トルク制御弁7を介して傾転制御アクチュエータ6の受圧室6aにパイロット圧が供給され、受圧室6aの圧力による力が受圧室6bの圧力による力よりも大きくなり、この傾転制御アクチュエータ6のスプール6cが同図1の右方向に移動し、メインポンプ2の傾転角は矢印30方向に変化して最小となる。このとき、前述の(1)式から明らかなように、ポンプトルクTpは最小となる。このときのPQ線図は、前述したように図3のPQ線図24へと変化する。
【0076】
そして、上述のように第1トルク制御手段による制御が実施され、操作装置5が操作されず、ポンプトルクが最小ポンプトルクMinに保たれている状態から、例えば図示しない油圧アクチュエータを急操作したときには、図9の手順S2の判断で操作装置5が操作されたと判断され、手順S9に移る。
【0077】
この手順S9では、その後に再び起こり得る操作装置5の非操作を考慮して、タイマ1に監視時間T1を設定する。次に手順S10に移り、タイマ2で設定される基準時間T2が0より大きいかどうか判断される。今は、前述した手順S7でタイマ2に基準時間T2が設定されていることから、基準時間T2は0より大きく、手順S11に移る。この手順S11では基準時間T2がカウントされる。
【0078】
次に手順S12に移り、吐出圧センサ10からの信号を入力する。次に手順S13に移り、この車体制御コントローラ13に含まれる第1演算手段で、第1目標最大ポンプトルクMaxT′を求める演算をおこなう。この場合、吐出圧センサ10で検出されたメインポンプ2の吐出圧Pと、目標エンジン回転数に相応する本来のPQ線図、すなわち図3のPQ線図23とから、該当する押し除け容積qが求められ、前述の式(1)により第1目標最大ポンプトルクMaxT′が求められる。
【0079】
次に手順S14に移り、この車体制御コントローラ13に含まれる第2演算手段で、基準時間T2内において求められる第1目標最大ポンプトルクMaxT′と、第2目標最大ポンプトルクMaxTとが比較される。手順S13で求めた第1目標最大ポンプトルクMaxT′がそれまでに求められたものより大きければ、手順S15において、その第1目標最大ポンプトルクMaxT′を第2目標最大ポンプトルクMaxTに設定する処理をおこなう。すなわち、手順S14,15の処理内容は、第2演算手段の演算の内容である。
【0080】
手順S14の判断で、第1演算手段で求められた第1目標最大ポンプトルクMaxT′が、それまでに求められた第2目標最大ポンプトルクMaxTよりも小さいとき、及び手順S15で該当する第1目標最大ポンプトルクMaxT′を第2目標最大ポンプトルクMaxTとする処理を終えた後は、手順S16に移る。
【0081】
この手順S16では、車体制御コントローラ13に含まれる第3演算手段で、あらかじめ設定される第2目標最大ポンプトルクとエンジンラグダウンの抑制時間T3との関係、すなわち前述した図8に示す関係と、第2演算手段で求めた第2目標最大ポンプトルクMaxTとに基づいて、該当する抑制時間T3を求める演算をおこなう。
【0082】
次に前述した手順S8に移る。この手順S8では、車体制御コントローラ13に含まれる第2トルク制御手段で、最小ポンプトルクMinにする処理をおこなう。すなわち、操作装置5が非操作状態から操作されたときから計時される基準時間T2の間、無効状態にあるポジション制御弁8、及びトルク制御弁7を介して最小ポンプトルクMinに保持する処理が実施される。
【0083】
基準時間T2が計時され、タイマ2が0となると、前述した手順S10の判断がノーとなり、手順S17に移る。
【0084】
この手順S17では、タイマ3で設定される抑制時間T3が0より大きいかどうか判断される。今は、前述した手順S16でタイマ3に抑制時間T3が設定されていることから、抑制時間T3は0より大きいと判断され、手順S18に移る。この手順S18では、抑制時間T3をカウントする。
【0085】
次に前述した手順S8に移る。したがって、この車体制御コントローラ13に含まれる第2トルク制御手段で、無効状態にあるポジション制御弁8、及びトルク制御弁7を介して最小ポンプトルクMinにする処理をおこなう。すなわち、基準時間T2を経過した後も、引き続いて抑制時間T3が計時されるまで、最小ポンプトルクMinに保持する処理をおこなう。
【0086】
抑制時間T3が計時され、タイマ3が0となると、前述した手順S17の判断がノーとなり、手順S19に移る。
【0087】
この手順S19では、それまでの最小ポンプトルクMinに保持させる処理を停止させ、目標エンジン回転数に応じた本来の最大ポンプトルクに復帰させる処理をおこなう。
【0088】
すなわち、車体制御コントローラ13から図1に示す電磁弁16に制御信号(ON信号)が、電磁弁41に制御信号(OFF信号)が、それぞれ出力される。これにより、電磁弁16は、ばね16aの力に抗して同図1の下段位置に切り換えられ、トルク制御弁7の受圧室7cは電磁弁16を介してタンク4に連通し、トルク制御弁7は、受圧室7dに与えられるメインポンプ2の吐出圧Pによる力と、ばね7bの力との大小関係に応じてスプール7aが移動する。
【0089】
また、電磁弁41は、ばね41aの力により同図1に示す上段位置に切り換えられ、操作装置5とポジション制御弁8の制御室とが連通し、ポジション制御が可能となる。したがって、操作装置5の操作量に応じて発生するパイロット圧Piがポジション制御弁8の制御室に導かれ、そのパイロット圧Piによる力と、ばね8aの力との大小関係に応じてスプール8bが移動する。
【0090】
このときのPQ線図は、図3のPQ線図23となる。すなわち、最小ポンプトルクMinに相応するPQ線図24から本来の最大ポンプトルクに相応するPQ線図23へと移動する。
【0091】
図10は上述した第1実施形態で得られる大負荷・急負荷時のエンジン回転数特性を示す図である。
【0092】
今例えば、操作装置5が操作されず、ポンプトルクが最小ポンプトルクMinに、すなわち図3のPQ線図24に相応する最小ポンプトルクMinに保持されている状態から、エンジン1に大負荷が加えられる急操作がなされたものとする。前述した特許文献1に示される従来技術以前の技術では、このときの時間経過に伴うエンジン回転数の変化は、図10の実線で示すエンジン回転数特性N2のようになる。
【0093】
これに対し、上述した本発明の第1実施形態では、例えば最小ポンプトルクMinに基準時間T2の間保持し、この基準時間T2の間に抑制時間T3を求め、基準時間T2の経過後に引き続き抑制時間T3の間、最小ポンプトルクMinに保持し、抑制時間T3の経過後に、すなわち保持時間Tの経過後に本来の最大ポンプトルクに戻す処理をおこなうようにしてあることから、エンジン回転数の変化は、図10の一点鎖線で示すエンジン回転数特性N1のようにすることができる。同図10中、符号A1は負荷発生時を示している。
【0094】
第1実施形態の一点鎖線で示すエンジン回転数特性N1は、前述した特許文献1に示される従来技術において、エンジン1に大負荷が加えられることを想定してあらかじめ保持時間Tが設定されたときの特性、すなわち前述した図12の(a)図に示すエンジン回転数特性N1と一見類似する。しかし、本発明の第1実施形態が保持時間Tの中に、エンジン1に加えられる負荷の大きさに応じて変化する抑制時間T3、すなわち可変時間が含まれる点で、特許文献1に示される技術と相異する。
【0095】
そして、本発明の第1実施形態は、このような大負荷・急負荷時に図10の一点鎖線で示すエンジン回転数特性N1を確保できることから、無駄時間や不足時間を生じないエンジン負荷の大きさに応じた最適な保持時間Tとすることができ、この保持時間Tの間、最小ポンプトルクMinに保持することによって、大負荷・急負荷時のエンジンラグダウンを抑えることができる。
【0096】
また例えば、操作装置5が操作されず、ポンプトルクが最小ポンプトルクMinに保持されている状態から、エンジン1に小負荷が加えられる急操作がなされたものとする。前述した特許文献1に示される従来技術以前の技術では、このときの時間経過に伴うエンジン回転数の変化は、前述した図13の(a)図の実線で示すエンジン回転数特性N2のようになる。
【0097】
これに対し、本発明の第1実施形態は、上述したように最小ポンプトルクMinに基準時間T2の間保持し、さらに抑制時間T3の間も保持し、抑制時間T3の経過後に最大ポンプトルクに戻すことから、エンジン回転数の変化は、特許文献1に示される技術で得られる前述の図13の(a)図の一点鎖線で示すエンジン回転数特性N1に類似したものとなる。
【0098】
すなわち、小負荷・急負荷時であっても、無駄時間や不足時間を生じないエンジン負荷に応じた最適な保持時間Tとすることができ、この保持時間Tの間、最小ポンプトルクMinに保持することによって、小負荷・急負荷時のエンジンラグダウンを抑えることができる。
【0099】
このように、本発明の第1実施形態によれば、最小ポンプトルクMinに保持する保持時間Tが基準時間T2と、エンジン負荷に相応する可変時間である抑制時間T3とから成り、この保持時間Tの間、最小ポンプトルクMinに保持することから、エンジン負荷が大負荷であるときには、図12の(a)図のエンジン回転数特性N1に類似する望ましいエンジン回転数特性が得られ、また、エンジン負荷が小負荷であるときには、図13の(a)図のエンジン回転数特性N1に類似する望ましいエンジン回転数特性が得られる。したがって、図12の(b)図のエンジン回転数特性N1、図13の(b)図のエンジン回転数特性N1を生じさせる懸念が無く、より精度の高いポンプトルク制御を実現でき、油圧アクチュエータの駆動性能の低下を防止しながら、非操作状態から操作装置5が操作された際に一瞬生じるエンジンラグダウンを抑えることができ、この第1実施形態が備えられる油圧ショベルの操作性及び作業性を向上させることができる。
【0100】
図11は本発明の第2実施形態に含まれる車体制御コントローラにおける処理手順を示すフローチャートである。
【0101】
この図11で示す処理をおこなう車体制御コントローラ13を含む第2実施形態は、エンジン1の負荷の大きさに応じて保持時間Tに含まれる可変時間を求める演算手段だけが前述した第1実施形態と相異する。他の構成については前述した第1実施形態と同等である。
【0102】
この第2実施形態は、演算手段が、基準時間T2内に吐出圧センサ10で検出されるメインポンプ2の吐出圧Pと、目標エンジン回転数に相応する本来のPQ線図、例えば図3のPQ線図23とから第1目標最大トルクMaxT1を求める第1演算手段と、基準時間T2内にパイロット圧センサ11で検出されるパイロット圧Piとメインポンプ2の押し除け容積qとの関係とに基づいて、第2目標最大ポンプトルクMaxT2を求める第2演算手段と、上述の第1演算手段で求めた第1目標最大ポンプトルクMaxT1と、第2演算手段で求めた第2目標最大ポンプトルクMaxT2のうちの最小値である第3目標最大ポンプトルクMaxT3を求める第3演算手段を含んでいる。
【0103】
また、基準時間T2内における第3演算手段で求められる第3目標最大ポンプトルクMaxT3のうちの最も大きい値である第4目標最大ポンプトルクMaxTを求める第4演算手段と、あらかじめ設定される第4目標最大ポンプトルクとエンジンラグダウンの抑制時間T3との関係と、第4演算手段で求めた第4目標最大ポンプトルクMaxTとに基づいて、該当する抑制時間T3を上述の可変時間として求める第5演算手段とを含んでいる。
【0104】
この第2実施形態における処理動作について、主に図11に基づいて説明する。
【0105】
なお、図11中の手順S11〜S22,S27〜S29は、前述した第1実施形態における図9に示す処理手順S1〜S12,S17〜S19と同じであり、重複するので、煩雑さを避けるために、ここではそれらの手順S11〜S22,S27〜S29の処理内容については説明を省略する。
【0106】
この第2実施形態は、操作装置5が非操作になり、電磁弁16が図1の上段位置に切り換えられて、パイロット圧がトルク制御弁7の受圧室7cに供給されるとともに、電磁弁41が図1の下段位置に切り換えられてポジション制御弁8によるポジション制御が無効にされ、これらによって、最小ポンプトルクMinで制御されている状態において、操作装置5が操作され、しかも、基準時間T2に係るタイマ2がまだ0になっておらず、基準時間T2のための計時がなされている状態のときには、図11の手順S21でタイマ2がカウントされ、手順S22で吐出圧センサ10からの信号によりメインポンプ2の吐出圧Pが検出され、手順S30に移る。
【0107】
この手順S30では、車体制御コントローラ13に含まれる第1演算手段で、第1目標最大ポンプトルクMaxT1を求める演算をおこなう。この場合、メインポンプ2の吐出圧Pと、目標エンジン回転数に相応する本来のPQ線図、すなわち図3のPQ線図23とから、該当する押し除け容積qが求められ、前述の式(1)により第1目標最大ポンプトルクMaxT1が求められる。
【0108】
次に手順S31に移り、この車体制御コントローラ13に含まれる第2演算手段で、操作装置5の操作に伴ってパイロット圧センサ11によって検出されたパイロット圧Piと、あらかじめ設定される図7に示すパイロット圧piと押し除け容積qとの関係とから、まず、該当する押し除け容積qが求められ、次に、この押し除け容積qと吐出圧センサ10によって検出されたメインポンプ2の吐出圧Pとに基づいて、前述の式(1)により第2目標最大ポンプトルクMaxT2が求められる。
【0109】
次に、手順S32に移り、この車体制御コントローラ13に含まれる第3演算手段で、第1演算手段で求めた第1目標最大ポンプトルクMaxT1と、第2演算手段で求めた第2目標最大ポンプトルクMaxT2のうちの最小値である第3目標ポンプトルクMaxT3が求められる。
【0110】
次に、手順S33に移り、この車体制御コントローラ13に含まれる第4演算手段で、基準時間T2内において求められる第3目標最大ポンプトルクMaxT3と、第4目標最大ポンプトルクMaxTとが比較される。手順S32で求めた第3目標最大ポンプトルクMaxT3がそれまでに求められたものより大きければ、手順S34において、その第3目標最大ポンプトルクMaxT3を第4目標最大ポンプトルクMaxTにする処理をおこなう。すなわち、手順S33,34の処理内容は、第4演算手段の演算の内容である。
【0111】
手順S33の判断で、第3演算手段で求められる第3目標最大ポンプトルクMaxT3が、それまでに求められた第4目標最大ポンプトルクMaxTより小さいと判断されたとき、及び手順S34で該当する第3目標最大ポンプトルクMaxT3を第4目標最大ポンプトルクMaxTとする処理を終えた後は、手順S35に移る。
【0112】
この手順S35では、車体制御コントローラ13に含まれる第5演算手段で、あらかじめ設定される第4目標最大ポンプトルクとエンジンラグダウンの抑制時間T3との関係、すなわち前述した図8に示す関係と同等の関係と、第4演算手段で求めた第4目標最大ポンプトルクMaxTとに基づいて、該当する抑制時間T3を求める演算をおこなう。
【0113】
この手順S35の次は、手順S18に移る。この手順S18では、前述した第1実施形態に係る図9の処理手順S8と同様に、車体制御コントローラ13に含まれる第2トルク制御手段で、最小ポンプトルクMinを保持させる処理をおこなう。すなわち、操作装置5が非操作状態から操作されたときから計時される基準時間T2の間、無効状態となったポジション制御弁8、及びトルク制御弁7を介して最小ポンプトルクMinに保持する処理が実施される。
【0114】
その他の処理については、前述した第1実施形態におけるのと同様である。
【0115】
このように構成した第2実施形態にあっても、最小ポンプトルクMinに保持する保持時間Tが基準時間T2と、エンジン負荷に相応する可変時間である抑制時間T3とから成るので、エンジン負荷の大きさに応じた最適な保持時間Tとすることができ、前述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0116】
なお、上記各実施形態にあっては、第1トルク制御手段で制御される間に非操作状態から操作装置5が操作された後、車体制御コントローラ13に含まれる第2トルク制御手段によって、保持時間Tの間、目標エンジン回転数に応じた本来の最大ポンプトルクよりも低い所定の低ポンプトルクとして、最小ポンプトルクMinにする処理をおこなわせているが、本発明は、このように最小ポンプトルクMinに保持させることには限られない。すなわち、最小ポンプトルクMinよりは高いものの、本来の最大ポンプトルクよりは低い最小ポンプトルク付近の低ポンプトルクに保持させるようにしてもよい。
【0117】
この場合、上記各実施形態におけるように、最小ポンプトルクMinに保持する場合は、図1に示す車体制御コントローラ13に含まれる第2トルク制御手段によりOFF信号となる制御信号を電磁弁16に与え、またON信号となる制御信号を電磁弁41に与え、電磁弁16を上段位置に切り換え、電磁弁41を下段位置に切り換えるようにしてあるが、最小ポンプトルクMin付近の低ポンプトルクにする場合には、電磁弁16を上段位置側には切り換えるものの、完全には上段位置に切り換えないように電磁弁16を保持する制御信号を、また電磁弁41を下段位置側に切り換えるものの、完全には下段位置に切り換えないように電磁弁41を保持する制御信号を、車体制御コントローラ13の第2トルク制御手段からそれぞれ出力させるようにすればよい。これらにより、ポジション制御弁8のスプール8bは完全には図1の左位置に切り換えられず、また、トルク制御弁7の受圧室7cに供給される圧油の圧力は、最小ポンプトルクMinに制御するときに比べて若干低くなり、これらに伴ってメインポンプ2の傾転角は、最小ポンプトルクMinにするときよりもわずかに増加し、所定の最小ポンプトルクMin付近の低ポンプトルクを実現させることができる。このように構成した場合も、上述した各実施形態とほぼ同様の作用効果が得られる。
【0118】
【発明の効果】
本発明は、以上の構成にしてあることから、ポジション制御によるポンプトルク制御を含む、より精度の高いポンプトルク制御を実現でき、油圧アクチュエータの駆動性能の低下を防止しながら、非操作状態から操作装置が操作された際に一瞬生じるエンジンラグダウンを抑えることができ、当該エンジンラグダウン防止装置が備えられる建設機械の操作性、及び作業性を従来に比べて向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンラグダウン防止装置が備えられる建設機械の要部構成を示す図である。
【図2】図1に示す建設機械が保有する基本特性のうちのポンプ吐出圧−押し除け容積特性(PQ特性に対応)、及びポンプ吐出圧−ポンプトルク特性を示す図である。
【図3】図1に示す建設機械が保有する基本特性のうちのPQ線図移動特性を示す図である。
【図4】図1に示す建設機械が保有する基本特性のうちの目標回転数−トルク特性を示す図である。
【図5】図1に示す建設機械が保有する基本特性のうちのポジション制御特性を示す図である。
【図6】図1に示す建設機械が保有するエンジン制御特性を示す図である。
【図7】本発明のエンジンラグダウン防止装置の第1実施形態に含まれる車体制御コントローラに記憶されるパイロット圧−押し除け容積特性を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に含まれる車体制御コントローラに記憶されるトルクMaxT−抑制時間T3特性を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態に含まれる車体制御コントローラにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態で得られる大負荷・急負荷時のエンジン回転数特性を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に含まれる車体制御コントローラにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図12】従来技術における問題点を説明する図で、(a)図は大負荷・急負荷時の望ましいエンジン回転数特性を示す図、(b)図は小負荷・急負荷時に不具合を生じるエンジン回転数特性を示す図である。
【図13】従来技術における問題点を説明する図で、(a)図は小負荷・急負荷時の望ましいエンジン回転数特性を示す図、(b)図は大負荷・急負荷時に不具合を生じるエンジン回転数特性を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 メインポンプ(可変容量型油圧ポンプ)
3 パイロットポンプ
4 タンク
5 操作装置
6 傾転制御アクチュエータ
6a 受圧室
6b 受圧室
6c スプール
7 トルク制御弁(トルク調整手段)
7a スプール
7b ばね
7c 受圧室(第1トルク制御手段)(第2トルク制御手段)
7d 受圧室
8 ポジション制御弁(トルク調整手段)
8a ばね
8b スプール
10 吐出圧センサ(吐出圧検出手段)
11 パイロット圧センサ(パイロット圧検出手段)
13 車体制御コントローラ(第1トルク制御手段)(第2トルク制御手段)
(演算手段)
16 電磁弁(第1トルク制御手段)(第2トルク制御手段)
16a ばね
23 PQ線図
24 PQ線図
32 パイロット管路
41 電磁弁(無効制御手段)(第1トルク制御手段)
(第2トルク制御手段)
41a ばね
T 保持時間
T1 監視時間
T2 基準時間
T3 抑制時間
Claims (3)
- エンジンと、このエンジンによって駆動する可変容量型油圧ポンプと、この可変容量型油圧ポンプの傾転角を制御する傾転制御アクチュエータと、上記可変容量型油圧ポンプの最大ポンプトルクを調整するトルク調整手段と、上記可変容量型油圧ポンプから吐出される圧油により駆動する油圧アクチュエータと、この油圧アクチュエータを操作する操作装置とを有する建設機械に備えられ、
上記操作装置の非操作状態が所定の監視時間経過したときに、上記最大ポンプトルクに代えて、この最大ポンプトルクよりも低い所定の低ポンプトルクとするように上記トルク調整手段を制御する第1トルク制御手段と、
この第1トルク制御手段で制御される間に上記非操作状態から上記操作装置が操作された後、所定の保持時間の間、上記所定の低ポンプトルク、またはその所定の低ポンプトルク付近のポンプトルクにするように上記トルク調整手段を制御する第2トルク制御手段とを含み、
上記非操作状態から上記操作装置が操作された際に生じる上記エンジン回転数の著しい低下を抑える建設機械のエンジンラグダウン防止装置において、
上記トルク調整手段が、上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧の変化に拘わらず上記最大ポンプトルクを一定に保つように上記傾転制御アクチュエータを制御するトルク制御弁と、このトルク制御弁にタンデムに接続され、操作装置の操作量に応じて最大ポンプトルクを調整するポジション制御弁とを含み、
上記第1トルク制御手段、及び上記第2トルク制御手段が、上記ポジション制御弁によるポジション制御を無効にする無効制御手段を含み、
上記所定の保持時間が、一定時間を形成する基準時間と、この基準時間に続く時間である可変時間とから成るとともに、
上記エンジンの負荷の大きさに応じて上記可変時間を求める演算手段を備えたことを特徴とする建設機械のエンジンラグダウン防止装置。 - 上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段を備えるとともに、
上記演算手段が、
上記基準時間内に上記吐出圧検出手段で検出される上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧と、目標エンジン回転数に相応する本来のPQ線図とから第1目標最大ポンプトルクを求める第1演算手段と、
上記基準時間内における上記第1演算手段で求められる第1目標最大ポンプトルクのうちの最も大きい値である第2目標最大ポンプトルクを求める第2演算手段と、
あらかじめ設定される第2目標最大ポンプトルクとエンジンラグダウンの抑制時間との関係と、上記第2演算手段で求めた第2目標最大ポンプトルクとに基づいて、該当する上記抑制時間を上記可変時間として求める第3演算手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の建設機械のエンジンラグダウン防止装置。 - 上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、
上記油圧アクチュエータを操作する上記操作装置のパイロット圧を検出するパイロット圧検出手段とを備えるとともに、
上記演算手段が、
上記基準時間内に上記吐出圧検出手段で検出される上記可変容量型油圧ポンプの吐出圧と、目標エンジン回転数に相応する本来のPQ線図とから第1目標最大ポンプトルクを求める第1演算手段と、
上記基準時間内に上記パイロット圧検出手段で検出されるパイロット圧と、あらかじめ設定されるパイロット圧と上記可変容量型油圧ポンプの押し除け容積との関係とに基づいて、第2目標最大ポンプトルクを求める第2演算手段と、
上記第1演算手段で求めた第1目標最大ポンプトルクと、上記第2演算手段で求めた第2目標最大ポンプトルクのうちの最小値である第3目標最大ポンプトルクを求める第3演算手段と、
上記基準時間内における上記第3演算手段で求められる第3目標最大ポンプトルクのうちの最も大きい値である第4目標最大ポンプトルクを求める第4演算手段と、
あらかじめ設定される第4目標最大ポンプトルクとエンジンラグダウンの抑制時間との関係と、上記第4演算手段で求めた第4目標最大ポンプトルクとに基づいて、該当する上記抑制時間を上記可変時間として求める第5演算手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の建設機械のエンジンラグダウン防止装置。
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