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JP4005901B2 - 振動発生装置および電子機器 - Google Patents

振動発生装置および電子機器 Download PDF

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JP4005901B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータを回転することにより振動を発生する振動発生装置および振動発生装置を有する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の一例として携帯電話を例に挙げると、携帯電話は、いわゆるマナーモードの場合には振動を発生することにより着信を使用者に知らせることができるような構造を有している。このような携帯電話の中には、振動を発生する振動アクチュエータとしての振動発生装置が内蔵されている。
この種の振動発生装置としては、振動発生用偏心分銅を有する小型振動モータがある。(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3187029号公報(第2頁乃至第7頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したような従来の振動発生装置の構造では次のような問題がある。
このようなブラシ付きモータを用いると、いわゆるスリットショートによる不転不良などをゼロにすることができないために、振動発生動作の信頼性上問題がある。
また、モータ本体はたとえば直径3.5mmまでに小さくすることはできるが、回転数や消費電力は上がりすぎるという問題がある。消費電力については、低い方が良いことは携帯電話のような携帯機器の電池寿命などの観点からも明らかである。
このような振動発生装置を搭載しようとする電子機器の小型化及び薄型化の要請により、振動発生装置とそれを有する電子機器の小型化及び構造の簡単化が望まれている。
【0005】
また、このような振動発生装置のロータは、回転数が高いことからロータが軸振れしないように回転することが望ましい。従来の別の形式の振動発生装置ではロータに軸が固定されており、このロータの回転軸は、ステータの軸受けに対してはめ込まれて回転するようになっている。このために、ロータは回転軸と共に回転することから、高速で回転する場合には軸振れが発生しやすく、これによりロータがいわゆるすりこぎ運動を起こしてロータとステータの摺動部分に摩耗が生じるので振動発生装置の寿命が短いという問題がある。このために、軸振れが発生しにくく高回転でロータを回転することができる振動発生装置の出現が望まれている。
そこで本発明は上記課題を解消し、ウエイトを有する振動発生装置のロータが回転する場合に、軸振れを起こしにくく、しかも搭載しようとする電子機器の小型化や薄型化に対応することができる振動発生装置および振動発生装置を有する電子機器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ロータと前記ロータを回転可能に支持するステータを有し、前記ステータの前記平板状のコイルに通電して前記ロータを回転することにより振動を発生する振動発生装置であり、前記ロータは、軸受けと、前記軸受けに固定されたロータヨークと、前記ロータヨークに固定されたマグネットと振動発生用のウエイトと、を有し、前記ステータは、ステータヨークと、前記ステータヨークに固定され、通電するための前記平板状のコイルと、前記ロータの前記軸受けをラジアル方向に関して回転可能に支持する固定軸と、電気接続端子を前記ステータヨークに対して固定する端子ハウジングとを有し、前記ロータの前記軸受けの端面は、前記ステータに対して回転側シートと固定側シートを介してスラスト方向に関して回転可能に支持され、前記固定軸は、前記回転側シートと固定側シートを貫通した側の端部が前記端子ハウジングによって受け止められていることを特徴とする振動発生装置である。
【0007】
請求項1では、ロータは、軸受けと、ロータヨークと、マグネットと、振動発生用のウエイトを有している。
ステータは、ステータヨークと、平板状のコイルと、固定軸と、端子ハウジングを有している。
ロータヨークは軸受けに固定されている。マグネットはロータヨークに固定されている。振動発生用のウエイトは、ロータヨークに固定されている。
ステータ側の平板状のコイルは、ステータヨークに固定されて、通電することにより平板状のコイルの発生する磁界とロータのマグネットの発生する磁界との相互作用によりロータがステータに対して回転するようになっている。
ステータの固定軸は、ロータの軸受けを回転可能に支持する。
ロータの軸受けの端面は、ステータに対して回転側シートと固定側シートを介してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。ステータの固定軸は、回転側シートと固定側シートを貫通した側の端部が端子ハウジングによって受け止められている。
【0008】
これにより、ステータ側の固定軸に対してロータの軸受けを回転可能にすることにより、従来のロータ側の軸をステータ側の軸受けに対して回転可能に支持するのに比べて、ロータのすりこぎ運動がなく、ロータが回転する際の軸振れを起こさない。すなわち、ロータの軸受けとステータの固定軸の摺動部分の摩耗が少なくなり、振動発生装置の寿命が長くなる。
しかもロータの軸受けの端面は、ステータに対して回転側シートと固定側シートを介してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。従って軸受けの端面は、ステータに対してシートを介在することにより、ステータ側に対して回転することができる。
また、ステータ側の固定軸に対してロータ側の軸受けを回転可能に支持しているので、振動発生装置の軸方向の長さを小さくしても、振動発生装置のロータが回転する際の軸振れをできるだけ小さくすることができる。これにより振動発生装置の薄型化と小型化が図れる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の振動発生装置において、前記シートは、前記ロータの前記軸受けの端面に固定された回転側シートであり、前記回転側シートは前記ステータに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0010】
請求項2では、シートは、ロータの軸受けの端面に固定された回転側シートである。回転側シートはステータに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1に記載の振動発生装置において、前記シートは、前記ステータに対して固定された固定側シートであり、前記ロータの前記軸受けの端面は、前記固定側シートに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0012】
請求項3では、シートは、ステータに対して固定された固定側のシートである。ロータの軸受けの端面は、この固定側シートに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1に記載の振動発生装置において、前記ステータの前記平板状のコイル上または前記ステータヨーク上には、電子部品が直接搭載されている。
【0014】
請求項4では、ステータの平板状のコイル上またはステータヨーク上には、電子部品が直接搭載されている。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1に記載の振動発生装置において、前記ステータの前記平板状のコイルは複数の駆動パターンを有し、前記ステータヨークは、前記駆動パターンの内側の位置に前記スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している。
【0016】
請求項5では、ステータの平板状のコイルは複数の駆動パターンを有している。ステータヨークは、駆動パターンの内側の位置に、スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している。このようにスラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減することから、ロータの軸受けの端面とシートにおけるスラスト方向の摩擦を低減することができ、振動発生装置の長寿命化を図ることができる。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1に記載の振動発生装置において、前記ステータの前記平板状のコイルは複数の駆動パターンを有し、前記ステータヨークは、前記駆動パターンの駆動力発生に寄与しない位置に前記スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している。
【0018】
請求項6では、ステータの平板状のコイルは複数の駆動パターンを有している。ステータヨークは、駆動パターンの駆動力発生に寄与しない位置にスラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している。
これにより、スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減することから、ロータの軸受けの端面とシートにおけるスラスト方向の摩擦を低減することができ、振動発生装置の長寿命化を図ることができる。
【0019】
請求項7の発明は、請求項1に記載の振動発生装置において、前記ステータヨークは、非磁性材料または軟磁性材料により作られている。
【0020】
請求項7では、ステータヨークが非磁性材料または軟磁性材料で作られているので、透磁性材料もしくは強磁性材料でステータヨークを作るのに比べて、ロータがステータ側に対して生じるスラスト方向の磁気的吸引力を低減できる。このため、ロータとステータの間の摺動部分の摩耗を防いで、振動発生装置の長寿命化が図れる。
【0021】
請求項8の発明は、ロータと前記ロータを回転可能に支持するステータを有し、前記ステータの前記平板状のコイルに通電して前記ロータを回転することにより振動を発生する振動発生装置を有する電子機器であり、前記ロータは、軸受けと、前記軸受けに固定されたロータヨークと、前記ロータヨークに固定されたマグネットと振動発生用のウエイトと、を有し、前記ステータは、ステータヨークと、前記ステータヨークに固定され、通電するための前記平板状のコイルと、前記ロータの前記軸受けをラジアル方向に関して回転可能に支持する固定軸、電気接続端子を前記ステータヨークに対して固定する端子ハウジングとを有し、前記ロータの前記軸受けの端面は、前記ステータに対して回転側シートと固定側シートを介してスラスト方向に関して回転可能に支持され、前記固定軸は、前記回転側シートと固定側シートを貫通した側の端部が前記端子ハウジングによって受け止められていることを特徴とする振動発生装置を有する電子機器である。
【0022】
請求項8では、ロータは、軸受けと、ロータヨークと、マグネットと、振動発生用のウエイトを有している。
ステータは、ステータヨークと、平板状のコイルと、固定軸と、端子ハウジングを有している。
ロータヨークは軸受けに固定されている。マグネットはロータヨークに固定されている。振動発生用のウエイトは、ロータヨークに固定されている。
ステータ側の平板状のコイルは、ステータヨークに固定されて、通電することにより平板状のコイルの発生する磁界とロータのマグネットの発生する磁界との相互作用によりロータがステータに対して回転するようになっている。
ステータの固定軸は、ロータの軸受けを回転可能に支持する。
ロータの軸受けの端面は、ステータに対して回転側シートと固定側シートを介してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。ステータの固定軸は、回転側シートと固定側シートを貫通した側の端部が端子ハウジングによって受け止められている。
【0023】
これにより、ステータ側の固定軸に対してロータの軸受けを回転可能にすることにより、従来のロータ側の軸をステータ側の軸受けに対して回転可能に支持するのに比べて、ロータのすりこぎ運動がなく、ロータが回転する際の軸振れを起こさない。すなわち、ロータの軸受けとステータの固定軸の摺動部分の摩耗が少なくなり、振動発生装置の寿命が長くなる。
しかもロータの軸受けの端面は、ステータに対して回転側シートと固定側シートを介してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。従って軸受けの端面は、ステータに対してシートを介在することにより、ステータ側に対して回転することができる。
また、ステータ側の固定軸に対してロータ側の軸受けを回転可能に支持しているので、振動発生装置の軸方向の長さを小さくしても、振動発生装置のロータが回転する際の軸振れをできるだけ小さくすることができる。これにより振動発生装置の薄型化と小型化が図れる。
【0024】
請求項9の発明は、請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器において、前記シートは、前記ロータの前記軸受けの端面に固定された回転側シートであり、前記回転側シートは前記ステータに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0025】
請求項9では、シートは、ロータの軸受けの端面に固定された回転側シートである。回転側シートはステータに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0026】
請求項10の発明は、請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器において、前記シートは、前記ステータに対して固定された固定側シートであり、前記ロータの前記軸受けの端面は、前記固定側シートに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0027】
請求項10では、シートは、ステータに対して固定された固定側のシートである。ロータの軸受けの端面は、この固定側シートに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0028】
請求項11の発明は、請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器において、前記ステータの前記平板状のコイル上または前記ステータヨーク上には、電子部品が直接搭載されている。
【0029】
請求項11では、ステータの平板状のコイル上またはステータヨーク上には、電子部品が直接搭載されている。
【0030】
請求項12の発明は、請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器において、前記ステータの前記平板状のコイルは複数の駆動パターンを有し、前記ステータヨークは、前記駆動パターンの内側の位置に前記スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している。
【0031】
請求項12では、ステータの平板状のコイルは複数の駆動パターンを有している。ステータヨークは、駆動パターンの内側の位置に、スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している。このようにスラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減することから、ロータの軸受けの端面とシートにおけるスラスト方向の摩擦を低減することができ、振動発生装置の長寿命化を図ることができる。
【0032】
請求項13の発明は、請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器において、前記ステータの前記平板状のコイルは複数の駆動パターンを有し、前記ステータヨークは、前記駆動パターンの駆動力発生に寄与しない位置に前記スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している。
【0033】
請求項13では、ステータの平板状のコイルは複数の駆動パターンを有している。ステータヨークは、駆動パターンの駆動力発生に寄与しない位置にスラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している。
これにより、スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減することから、ロータの軸受けの端面とシートにおけるスラスト方向の摩擦を低減することができ、振動発生装置の長寿命化を図ることができる。
【0034】
請求項14の発明は、請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器において、前記ステータヨークは、非磁性材料または軟磁性材料により作られている
【0035】
請求項14では、ステータヨークが非磁性材料または軟磁性材料で作られているので、透磁性材料もしくは強磁性材料でステータヨークを作るのに比べて、ロータがステータ側に対して生じるスラスト方向の磁気的吸引力を低減できる。このため、ロータとステータの間の摺動部分の摩耗を防いで、振動発生装置の長寿命化が図れる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0037】
図1は、本発明の振動発生装置を有する電子機器の一例として携帯電話の例を示している。
図1と図2に示す携帯電話10は、たとえば周波数域が0.8〜1.5(GHz)のデジタル方式の携帯電話であり、図1と図2に示すように筐体12、アンテナ14、表示部16、操作部18、マイク20、スピーカ22等を有している。
【0038】
図1に示すように操作部18は、各種の操作キーを有しており、通話ボタン18A、通話の切断ボタン18B、テンキー18C等を有している。表示部16は、たとえば液晶表示装置を用いることができる。
筐体12は、図1に示すフロント部24と図2に示すリヤ部26を有しており、リヤ部26側には、バッテリ28が着脱可能に固定することができる。アンテナ14は筐体12に対して出し入れ可能に取り付けられている。
図1の筐体12の中には、振動発生装置40が内蔵されている。この振動発生装置40は、たとえば携帯電話10において、着信した場合に振動を発生して、使用者に対して着信したことを振動で知らせる機能を有している。
【0039】
図3は、振動発生装置40の具体的な構造を示している。
この振動発生装置40は、振動アクチュエータとも呼んでおり、ケース43と、ケース43の中に配置された振動モータ50を有している。
【0040】
図4は、ケース43のみの分解斜視図であり、図4では振動モータ50の図示は省略している。ケース43は、蓋部材45とステータヨーク47を有している。このステータヨーク47は、蓋部材45に対する底板である。
ケース43の蓋部材45とステータヨーク47は、透磁性材料たとえば金属である一例として鉄や、磁性を有するステンレス鋼や珪素鋼板などにより作られていて、磁路を閉じる部材である。
なお、蓋部材45が不要な場合は勿論無くても良い。
ステータヨーク47は、ほぼ正方形状の板部材であり、ステータヨーク47の四隅には、カシメ部49が設けられている。ステータヨーク47の中央には、穴51が形成されている。またステータ47の穴51の周囲には、複数の穴400が等間隔で設けられている。
【0041】
図4の蓋部材45は、ほぼ円形状に近い平坦部分53と4つの角部55を有している。4つの角部55にはそれぞれ切り欠き57が形成されている。これらの切り欠き57には、ステータヨーク47の対応する位置のカシメ部49がはめ込まれて、カシメ部49を機械的にカシメることにより、図3に示すように蓋部材45とステータヨーク47は、振動モータ50を収容した状態で一体的に組立てる。
【0042】
図3に示す振動モータ50は、電気接続端子270を用いてメインの回路基板200に対して電気的に接続されている。
【0043】
図5は、振動発生装置40の形状例を示しており、図4に示す蓋部材45が取り除かれた状態を示している。
図6はステータヨーク47側の面を示しており、図7は図6のA−A線における振動発生装置40の断面構造例を示している。
図8は、図7の振動発生装置40の振動モータ50の断面構造を、さらに詳しく示している。
【0044】
図4に示す蓋部材45とステータヨーク47は、たとえば鉄やステンレス鋼のような磁性回路を形成することができる材料により作られている。図5に示すようにステータヨーク47と蓋部材45の中の空間には、振動モータ50と、たとえば複数個の電子部品71,72,73,74が収容されている。
蓋部材45は、ステータヨーク47に対して図3と図4に示すようなカシメにより取り付けることにより、その中に振動モータ50を収容している。振動モータ50は、ロータ80と、ステータ83を有している。
振動発生装置40の振動モータ50では、ステータ83はロータ80を回転可能に支持する。ステータ83の平板状のコイル120に対して図3のメインの回路基板200から通電することで、ロータ80を回転することにより、振動発生装置40の振動モータ50のロータ80は、振動を発生するようになっている。
【0045】
まず図5に示す振動モータ50のロータ80の構造について説明する。
図7に示すようにロータ80は、ステータ83に対して、中心軸CLを中心として連続回転可能になっている。
図8は、このロータ80とステータ83のより詳しい構造を示している。
ロータ80は、軸受け150、スリーブ151、マグネット85、振動発生用のウエイト87、そしてロータヨーク89を有している。
【0046】
軸受け150は、円筒状の部材であり、この軸受け150はたとえば焼結メタルや樹脂により作られている。この樹脂を採用する場合には、たとえばPPS(ポリフェニレンスルフィド)などを採用することができる。
軸受け150の外周面に対しては、スリーブ151がたとえば圧入により固定されている。このスリーブ151は、軸受けハウジングとも呼んでおりたとえば真ちゅう、アルミニウム、ステンレス鋼など金属や、樹脂(たとえばPPS)により作られている。図8の実施の形態では、軸受け150とスリーブ151は別部材になっているが、軸受け150とスリーブ151の部分は一体物で形成しても勿論構わない。
【0047】
図8に示す駆動用のマグネット85は、スリーブ151の外周面に対して配置されている。
マグネット85は、ドーナツ状もしくはリング状のマグネットであり、たとえばネオジ系またはサマコバ系の焼結材を用いている。マグネット85は、ロータヨーク89の内面に対してたとえば接着剤を用いて固定されている。図8に示すマグネット85は、円周方向に沿ってS極とN極が交互に多極着磁されたものである。
ロータヨーク89は、たとえば鉄やステンレス鋼などの透磁性材料により作られており、ロータヨーク89はスリーブ151の外周面に対して圧入もしくは接着あるいはカシメあるいはその全部を用いて固定されている。ロータヨーク89の直径はマグネット85の直径とほぼ同じである。
【0048】
図8のロータヨーク89とマグネット85の外周面には、ウエイト87が設けられている。ウエイト87は、図21に示すような半円周状の形状を有しており、たとえば図5に示すようにロータヨーク89とウエイトに対してカシメあるいは接着あるいはその他の固定手法を用いて固定されている。
このウエイト87は、図5に示すロータ80をステータ83に対してシャフト91の中心軸CLを中心として連続回転させることで回転アンバランスエネルギーを振動成分として取り出すためのウエイトである。
ウエイト87は、たとえばタングステン等の比重の大きい材質により作られている。
図8に示すロータ80は、蓋部材45とステータヨーク47の間の空間に配置されている。
【0049】
次に、図8に示すステータ83の構造について説明する。
ステータ83は、ステータヨーク47、平板状のコイル120、固定軸91、端子ハウジング250、そして電気接続端子270を有している。
電気接続端子270は、平板状のコイル120に対してたとえばはんだ付けにより電気的に接続されており、この電気接続端子270は、平板状のコイル120を図7に示すようにメインの回路基板99の電極271に対して電気的に接続する機能を有している。電気接続端子270は、いわゆる片持ちばり形式で弾性変形可能な導電性金属、たとえばAuあるいはCuにより作ることができる。
【0050】
図8の端子ハウジング250は、図6に示す長方形の形状を有し、電気接続端子270をステータヨーク47に対して固定するための部材である。端子ハウジング250は、電気絶縁性を有する樹脂たとえばPPS,LCP(液晶ポリマー)等により作られている。この端子ハウジング250は、図6に示しており、ステータヨーク47のほぼ全面を覆っている。しかし端子ハウジング250は、2つの開口部255を有していて、この開口部255からは、2つの電気接続端子270,270が露出している。
【0051】
図8の固定軸91は、蓋部材45とステータヨーク47に対してたとえば溶接により固定されている固定軸である。固定軸91の中心は中心軸CLである。固定軸91の一端部は、蓋部材45の内面45Hに対して溶接部分45Gにより固定されている。
同様にして固定軸91の他端部は、ステータヨーク47の穴部の内周面47Hに対して溶接部分47Gにより固定されている。
【0052】
固定軸91は、中心軸CLに沿った長さがかなり短く設定されており、固定軸91はたとえばステンレス鋼により作られている。固定軸91の一端部と他端部のそれぞれの端面は、平坦面ではなく凸状の曲面になっている。これにより固定軸91の一端部と他端部は、蓋部材45とステータヨーク47に対して溶接部分45G,47Gにより確実に溶接して固定することができる。
この固定軸91は、ロータ80の軸受け150内に挿入されており、軸受け150に対してラジアル方向に関して回転可能に支持されている。
【0053】
次に、ステータ83の平板状のコイル120の構造について説明する。
図8の平板状のコイル120は、図9に示すように複数個の駆動パターン121を有している。これらの駆動パターン121は、中心軸CLを中心として、穴120Hの周りにおいて円周方向に沿って配列されている。
【0054】
図10は、平板状のコイル120の駆動パターンの形状例を示している。駆動パターン121は、それぞれほぼ扇状の形状を有しており、たとえば駆動パターン121は円周方向に関して6つ形成されている。
この平板状のコイル120は、図9に示すステータヨーク47の内面47Mに対してたとえば接着剤により貼り付けて固定されている。
複数個の電子部品71乃至74は、平板状のコイル120に対して直接接着剤により貼り付けて固定されており、各電子部品71乃至74は、平板状のコイル120を通じて必要な個所に電気的に接続されている。
平板状のコイル120は、複数枚の薄いフレキシブルな配線板を積層することにより構成されている。
【0055】
図11乃至図14は、複数枚の配線板の配線パターンの形状例を示している。図11は1層目の配線板311を示しており、図12は2層目の配線板312を示し、図13は3層目の配線板313を示し、そして図14は4層目の配線板314を示している。
これらの配線板311乃至304は、積層して相互に電気的に接続されることにより、各駆動パターン121が形成されるようになっている。このように駆動パターン121は、たとえば1層目の配線板311乃至4層目の配線板314を積層して構成することにより、次のようなメリットがある。
【0056】
各駆動パターン121が、たとえば1層目乃至4層目の配線板311乃至314により積層して構成することにより、駆動パターン121が発生する磁界を1枚の配線板を用いるのに比べてかなり大きくすることができる。
このことから、平板状のコイル120が通電することで発生する磁界と、ロータ80側の駆動用のマグネット85の磁界との相互作用により、大きな駆動力でロータ80をステータ83に対して連続回転させることができる。
このことから、ウエイト87はより大きな振動成分を発生することができるので、振動発生装置40はより大きな振動を小型化および薄型化を図っているにも関わらず発生させることができるのである。
【0057】
図11乃至図14に示す1層目の配線板311乃至4層目の配線板314には、U相、V相、W相およびコモン(C)の配線がそれぞれ示されている。
このように図8に示す平板状のコイル120は、ロータ80の回転駆動力を上げるために、たとえば4層の配線板を積層することにより構成されている。しかし平板状のコイル120は、これに限らず1層の配線板で構成してもよいし、2層あるいは3層あるいは5層以上の配線板で積層して構成しても勿論構わない。上述した平板状のコイル120は、上述したような配線板を複数枚積層して複層化(たとえば4層化)することにより、ロータ80を回転する際のトルク定数の増大を図りつつ、振動発生装置40の薄型化および小型化を図ることができる。各駆動パターン121は、U層、V層、W層の取り出し電極に対して接続されており、取り出し電極は図3に示すメインの回路基板99に電気的に接続されている。
【0058】
図5に示す平板状のコイル120の各駆動パターン121は、たとえばセンサーレス形式で3相全波方式で通電することにより、ロータ80はステータ83に対して3相全波駆動により連続回転する。
いずれにしても、平板状のコイル120と平板状のステータヨーク47を貼り付けて固定しているので、振動発生装置40は、中心軸CL方向に関する薄型化および直径方向に関する小型化を実現できるのである。
【0059】
次に、図8に示すスラスト軸受け部300について説明する。
このスラスト軸受け部300は、ロータ80の軸受け150を、ステータヨーク47側に対してスラスト方向に関して回転可能に軸受けをするための部分である。
スラスト軸受け部300は、図8の実施の形態では固定側シート301と回転側シート302を有している。
固定側シート301は、ステータヨーク47の内面47Kに対して接着剤により固定されている。回転側シート302は、ロータ80の軸受け150の端面401に対して接着剤により固定されている。
【0060】
図15(A)は、固定側シート301の形状例を示しており、図15(B)は回転側シート302の形状例を示している。固定側シート301と回転側シート302は、たとえば超高分子量ポリエチレンやポリアミド等により作られている。固定側シート301の中央には穴301Aが形成されており回転側シート302の中央にも穴302Aが形成されている。これらの穴301A,302Aの中には、図8に示す固定軸91が挿入されている。
ロータ80側の軸受け150と回転側シート302は、ステータ47に対して固定側シート301を介してスラスト方向に関して回転可能に支持される。固定側シート301と回転側シート302の間には、オイルが介在される。
【0061】
図5に示す電子部品71乃至74は、たとえば次のようなものである。
電子部品71は、ドライバIC(集積回路)であり、電子部品72は抵抗素子であり、電子部品73と電子部品74はコンデンサである。これらの電子部品71乃至74は、外付け部品でありながら、平板状のコイル120に対して直接搭載することができる。これらの電子部品71乃至74は、フレキシブル配線板123において、リフローなどにより一括してマウント可能である。これらの電子部品71乃至74は、たとえばベアチップのようなものであり、一例として2mm角程度の大きさである。
これらの電子部品71乃至74の中心軸CL方向の高さは、図8に示すロータ80のウエイト87に当たらないような大きさである。すなわち、ウエイト87と電子部品は、図5の平面で見てオーバーラップさせることが可能になり、これによって図5でみて振動発生装置40の縦方向と横方向の幅寸法の小型化を図ることができる。
【0062】
図7と図3にはメインの回路基板99を示している。
このメインの回路基板99に対して、振動発生装置40は電気接続端子270を介して電気的に接続する。電気接続端子270は弾性変形可能な端子であるが、この電気接続端子270は、メインの回路基板99の電極271に対して押し付けるようにして電気的に接続する。メインの回路基板99は、比較的厚みのある硬い基板、たとえばガラスエポキシ基板などやその他の種類のものを採用することができる。
振動発生装置40の電気接続端子270は、メインの回路基板99に対して、平板状のコイル120の各駆動パターン121や各電子部品71乃至74を電気的に接続することができる。
【0063】
図5に示すように、各駆動パターン121のほぼ中心部分には、穴400が形成されている。この穴400は、図4と図9にも示している。各穴400がそれぞれ駆動パターン121の中心部分に形成されているのであるが、この穴400は、対応するステータヨーク47の位置にも形成されている。各穴400は、駆動パターン121の駆動力発生部分には関係のない位置に形成されている。
【0064】
このように、平板状のコイル120とステータヨーク47の対応する位置にそれぞれ穴400を形成することにより、ロータ80のマグネット85と平板状のコイル120の各駆動パターン121との間で発生するスラスト方向の磁気吸引力を低減するようになっている。このようにスラスト方向に磁気吸引力を必要に応じて低減することにより、図8に示すスラスト軸受け部300の固定側シート301と回転側シート302の間におけるスラスト方向の摩擦力を低減することができ、振動発生装置40の長寿命化を図ることができる。
このように穴400が駆動パターン121の磁気発生には関係ない部分に形成することにより、磁気回路上ほとんど影響が出ず消費電力も上昇しないようにすることが可能である。
【0065】
図5と図9に示す穴400の形状は円形形状である。
図16は、平板上のコイル120とステータヨーク47の穴400の別の形状例を示している。図16に示す穴400の形状は、駆動パターン121Aの形状に対応してほぼ台形形状になっている。図17は、穴400の別の形状例を示している。図17(A)の穴400は、正方形状であり、図17(B)の穴400は楕円形状であり、図17(C)の穴は三角形状である。
【0066】
図17(D)の穴400は、駆動パターン121Aを横切って形成している。この穴400の長手方向は半径方向に沿っており、穴400は駆動パターン121Aのモータ駆動には寄与しない部分129を横切って形成されている。駆動パターン121Aのモータ駆動に寄与する部分128は、図5に示す中心軸CLを中心とするほぼ半径方向に沿った部分である。
【0067】
図18は、図8に示す固定軸91の別の実施の形態を示している。この固定軸91の両端部の端面は平坦面91Aになっている。
【0068】
図19は、本発明の振動発生装置40の別の実施の形態を示している。
図19に示す振動発生装置40が、図8に示す振動発生装置40と異なるのは、次の点であり、その他の部分に付いては図8の実施の形態と同じであるので同じ符号を記してその説明を用いることにする。
【0069】
図19のスラスト軸受け部300は、1枚のシート331を有している。このシート331は、ステータヨーク47の内面47Kに貼り付けられた固定側シートである。軸受け150の端面401は、ステータ側の固定側シート331を介してステータヨーク47に対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。図19の実施の形態において、固定側シート331を用いている。
しかし、これに限らず固定側シート331は、軸受け150の端面401側に接着して回転側シートとして用いても勿論可能である。この場合には、軸受け150と回転側シート331が、ステータヨーク47の内面47Kに対して回転可能にスラスト方向に関して支持される。
【0070】
図20は、本発明の振動発生装置40のさらに別の実施の形態について示している。
図20に示す振動発生装置40が、図8に示す振動発生装置40と異なるのは次の点であり、その他の点については図8に示す振動発生装置40と同じであるので同じ符号を記してその説明を用いる。
【0071】
図20に示すスラスト軸受け部300は、1枚のシート351と突起361を有している。1枚のシート351は、たとえばステータヨーク47の内面47Kに対して接着剤により固定されている。これに対して軸受け150の端面401には、リング状の突起361が形成されている。
これによって、ロータ80の軸受け150の突起361は、ステータヨーク47に対して固定側シート351を介してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0072】
図22は、本発明の振動発生装置40のさらに別の実施の形態を示しており、図8の振動発生装置40と同じ個所には同じ符号を記してその説明を用いることにする。
図22の振動発生装置40が異なるのは、次の点である。
軸受け150とスリーブ151は一体形成されており、軸受け部材159を形成していることである。このようにすることで、部品点数をさらに減らして振動発生装置40のコストダウンを図ることができる。
【0073】
図22のスラスト軸受け部300は、やはり1枚のシート351を用いており、軸受け部材159の端面410はこの固定側シート351を介してステータヨーク47の内面に対してスラスト方向に関して回転可能になっている。図19,図20、そして図22のように、スラスト軸受け部300を1枚のシートにより構成することにより、図8に示すスラスト軸受け部300の2枚のシートで構成する場合に比べて、部品点数を減らしかつ必要に応じて中心軸CL方向に関する長さを短くすることができる。これによって振動発生装置40の薄型化および小型化ならびにコストダウンを図ることができる。
【0074】
図23は、振動発生装置40のさらに別の実施の形態を示している。
図23の振動発生装置40が、図8の振動発生装置40と異なるのは、固定軸91の取り付け方式とスラスト軸受け部300の構造であるが、その他の点については図8の実施の形態と同じであるので同じ符号を記してその説明を用いる。
固定軸91の一端部は蓋部材45の内面に対して溶接により固定されている。しかし固定軸91の他端部は、ステータヨーク47の穴600の周囲部分に対して圧入により固定されている。従って固定軸91の他端部は圧入部分601により確実に円周方向に沿って固定されている。
【0075】
スラスト軸受け部300は、固定側シート301と回転側シート302を有している。固定側シート301は、ステータヨーク47の圧入部分601に対してたとえば圧入により固定されたリング状の部材である。回転側シート302は、軸受け150の端面401に対して接着剤により固定されたたとえばリング状の部材である。
これらの回転側シート302は固定側シート301に対してオイルを介して密着している。
これによって、軸受け150と回転側シート302は、ステータヨーク47に対して固定側シート301を介してスラスト方向に関して回転可能に支持されている。
【0076】
図24は、平板状のコイル120の別の実施の形態を示している。この平板状のコイル120のたとえば一部分に切欠き部123Aが形成されている。このように切欠き部123Aを形成することにより、たとえば1つの電子部品74をステータヨーク47の内面47Mに対して直接搭載して固定することができる。図24の実施の形態に限らず、他の電子部品71乃至73についても、平板状のコイル120に切欠き部を設けることにより、ステータヨーク47の内面47Mに対して直接固定することも可能である。
【0077】
本発明の実施の形態の振動発生装置40では、図3に示すケース43の中に振動モータ50を収容している。
この振動モータ50は、ロータ80のマグネット85と、ステータ83の板状のコイル120が間隔を少しあけたいわゆる面対向している構造を採用している。これによって、振動モータ50を含む振動発生装置40は、中心軸CL方向に関する厚みを、従来のブラシ付きモータに比べて大幅に薄型化をすることができる。
そしてウエイト87は、たとえばタングステンのような比重の重いものにより作られているが、非常に薄型でかつ小型のウエイト87を用いるだけで、振動モータ50はロータ80を回転する際に大きな回転アンバランスエネルギーによる振動成分を発生することができる。
【0078】
図3に示すケース43の蓋部材45は絞り形状に形成されているので、これにより剛性を高めつつ軽量化および薄型化を図ることができる。
焼結材料を用いた薄型のマグネット85とフレキシブルプリント配線板状の薄い板状のコイル120を用いることにより、振動発生装置40の中心軸CL方向に関する小型化および薄型化を図ることができるばかりでなく、低消費電力化も図れる。
【0079】
本発明の実施の形態では、平板状のコイル120は、複数枚の配線板を積層して構成するのが好ましい。これら複数枚の配線板はそれぞれラミネートコイルと呼んでいる。各ラミネートコイルは、絶縁材であるたとえばポリカーボネイトの内部にコイル銅線を配置したものである。
平板状のコイル120は、平板状のステータヨーク47に対して接着剤などにより直接貼り付けて固定している。しかしこれに限らず平板状のコイル120は、ステータヨークに対して機械的な固定であるカシメや挟み込みなどで固定しても勿論よい。
【0080】
本発明の実施の形態のスラスト軸受け部は、たとえば1枚のシートもしくは2枚のシートを擦らせることにより、ロータをステータに対して回転可能にスラスト方向に関して支持している。この場合のスラスト方向に関する磁気的吸引力を低減して、スラスト方向に関するスラスト軸受け部における機械的なロスを低減するために、平板状のコイル120の駆動パターンの内部とそれに対応するステータヨークの部分には穴を設けている。
【0081】
いくつかの電子部品は、平板状のコイル120の表層の電極に対して、たとえばワイヤーボンディングなどにより電気的に接続することができる。
本発明の実施の形態では、ステータ側の固定軸は、蓋部材およびステータヨークに対してたとえばYAGレーザーにより溶接することで固定することができる。しかしこの固定軸の固定方法は、溶接に限らず接着あるいは圧入あるいはカシメであっても勿論構わない。固定軸の両端は球面状であってもよいが、すでに述べたように平坦面状の方がより好ましい。
【0082】
スラスト軸受け部の固定側シートと回転側シート(可動側シートとも呼ぶ)の間には、オイルを介在させて、その間で回転できる構造になっている。回転側シートは、軸受け部の端部に対して接着、あるいは圧入により固定することができる。固定側シートは、底板であるステータヨークの内面に対して接着あるいは圧入あるいはカシメなどで固定してもよい。ロータの軸受けは、たとえばカーボンファイバー入りのPPSで構成することができる。この円筒状の軸受けはプラスチックに限らず焼結メタルであっても勿論構わない。
【0083】
本発明の実施の形態では、ステータ側の固定軸に対してロータの軸受けを回転可能にすることにより、従来のロータ側の軸をステータ側の軸受けに対して回転可能に支持するのに比べて、ロータのすりこぎ運動がなく、ロータが回転する際の軸振れを起こさない。すなわち、ロータの軸受けとステータの固定軸の摺動部分の摩耗が少なくなり、振動発生装置の寿命が長くなる。また、ステータ側の固定軸に対してロータ側の軸受けを回転可能に支持しているので、振動発生装置の軸方向の長さを小さくしても、振動発生装置のロータが回転する際の軸振れをできるだけ小さくすることができる。これにより振動発生装置の薄型化と小型化が図れる。
軸受けの軸方向の長さが固定軸の長さに近付くほど、ロータの軸振れはさらになくなることになる。
【0084】
本発明の実施の形態では、ステータヨークは、非磁性材料または軟磁性材料で作る場合には、非磁性材料としては、たとえばステンレス鋼、アルミニウム、プラスチックである。金属の軟磁性材料としては、プラスチック、一例として強磁性体を含むプラスチックや軟磁性体を含むプラスチックを用いることができる。この場合にステータヨークは穴400を設けても設けなくてもよいが、穴400を設ける場合であっても、穴400の大きさは透磁性材料や強磁性材料を用いるの比べて、小さくできる。
また、ステータヨークを透磁性材料または強磁性材料で作った場合に、穴400に非磁性材料または軟磁性材料を充填しても、ロータとステータ間の磁気的吸引力を低減できる。
【0085】
本発明の振動発生装置を有する電子機器の例としては、携帯電話に限らず、他の種類の携帯通信機器など、たとえば携帯情報端末やコンピュータあるいはその他の分野の機器も含むものである。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ウエイトを有する振動発生装置のロータが回転する場合に、軸振れを起こしにくく、長寿命でありしかも搭載しようとする電子機器の小型化や薄型化に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動発生装置を有する電子機器の好ましい実施の形態を示す正面図。
【図2】図1の電子機器の背面図。
【図3】振動発生装置を示す斜視図。
【図4】振動発生装置のケースの分解斜視図。
【図5】振動発生装置を示しており、ケースの蓋部材を取り除いた振動モータ等を示す図。
【図6】振動発生装置の裏面側を示す図。
【図7】図6の振動発生装置のA−A線における断面構造例を示す図。
【図8】図7の振動発生装置の断面構造を詳しく示す図。
【図9】ロータとステータを示す分解斜視図。
【図10】ステータ側の平板状のコイルの平面図。
【図11】平板状のコイルの第1層目の配線板の例を示す図。
【図12】平板状のコイルの第2層目の配線板の例を示す図。
【図13】平板状のコイルの第3層目の配線板の例を示す図。
【図14】平板状のコイルの第4層目の配線板の例を示す図。
【図15】固定側シートを示す平面図。回転側シートを示す平面図。
【図16】本発明の別の実施の形態を示しており、平板状のコイルの別の形態を示す図。
【図17】平板状のコイルおよびステータヨークに設けられる穴の別の形状例を示す図。
【図18】固定軸の別の形状例を示す図。
【図19】本発明の振動発生装置の別の実施の形態を示す断面図。
【図20】本発明の振動発生装置のさらに別の実施の形態を示す断面図。
【図21】振動発生用のウエイトを示す図。
【図22】本発明の振動発生装置のさらに別の実施の形態を示す断面図。
【図23】本発明の振動発生装置のさらに別の実施の形態を示す断面図。
【図24】本発明の振動発生装置におけるロータおよびステータの分解斜視図の別の実施の形態を示す図。
【符号の説明】
10・・・携帯電話(電子機器の一例)、40・・・振動発生装置、43・・・ケース、45・・・ケースの蓋部材、47・・・ケースのステータヨーク(底板)、50・・・振動モータ、71,72,73,74・・・電子部品、80・・・ロータ、83・・・ステータ、85・・・マグネット、87・・・ウエイト、89・・・ロータヨーク、91・・・固定軸、120・・・平板状のコイル、150・・・軸受け、250・・・端子ハウジング、301・・・固定側シート、302・・・回転側シート

Claims (14)

  1. ロータと前記ロータを回転可能に支持するステータを有し、前記ステータの前記平板状のコイルに通電して前記ロータを回転することにより振動を発生する振動発生装置であり、
    前記ロータは、
    軸受けと、
    前記軸受けに固定されたロータヨークと、
    前記ロータヨークに固定されたマグネットと振動発生用のウエイトと、を有し、
    前記ステータは、
    ステータヨークと、
    前記ステータヨークに固定され、通電するための前記平板状のコイルと、
    前記ロータの前記軸受けをラジアル方向に関して回転可能に支持する固定軸と
    電気接続端子を前記ステータヨークに対して固定する端子ハウジングとを有し、
    前記ロータの前記軸受けの端面は、前記ステータに対して回転側シートと固定側シートを介してスラスト方向に関して回転可能に支持され、前記固定軸は、前記回転側シートと固定側シートを貫通した側の端部が前記端子ハウジングによって受け止められていることを特徴とする振動発生装置。
  2. 前記シートは、前記ロータの前記軸受けの端面に固定された回転側シートであり、前記回転側シートは前記ステータに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている請求項1に記載の振動発生装置。
  3. 前記シートは、前記ステータに対して固定された固定側シートであり、前記ロータの前記軸受けの端面は、前記固定側シートに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている請求項1に記載の振動発生装置。
  4. 前記ステータの前記平板状のコイル上または前記ステータヨーク上には、電子部品が直接搭載されている請求項1に記載の振動発生装置。
  5. 前記ステータの前記平板状のコイルは複数の駆動パターンを有し、前記ステータヨークは、前記駆動パターンの内側の位置に前記スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している請求項1に記載の振動発生装置。
  6. 前記ステータの前記平板状のコイルは複数の駆動パターンを有し、前記ステータヨークは、前記駆動パターンの駆動力発生に寄与しない位置に前記スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している請求項1に記載の振動発生装置。
  7. 前記ステータヨークは、非磁性材料または軟磁性材料により作られている請求項1に記載の振動発生装置。
  8. ロータと前記ロータを回転可能に支持するステータを有し、前記ステータの前記平板状のコイルに通電して前記ロータを回転することにより振動を発生する振動発生装置を有する電子機器であり、
    前記ロータは、
    軸受けと、
    前記軸受けに固定されたロータヨークと、
    前記ロータヨークに固定されたマグネットと振動発生用のウエイトと、を有し、
    前記ステータは、
    ステータヨークと、
    前記ステータヨークに固定され、通電するための前記平板状のコイルと、
    前記ロータの前記軸受けをラジアル方向に関して回転可能に支持する固定軸と
    電気接続端子を前記ステータヨークに対して固定する端子ハウジングとを有し、
    前記ロータの前記軸受けの端面は、前記ステータに対して回転側シートと固定側シートを介してスラスト方向に関して回転可能に支持され、前記固定軸は、前記回転側シートと固定側シートを貫通した側の端部が前記端子ハウジングによって受け止められていることを特徴とする振動発生装置を有する電子機器。
  9. 前記シートは、前記ロータの前記軸受けの端面に固定された回転側シートであり、前記回転側シートは前記ステータに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器。
  10. 前記シートは、前記ステータに対して固定された固定側シートであり、前記ロータの前記軸受けの端面は、前記固定側シートに対してスラスト方向に関して回転可能に支持されている請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器。
  11. 前記ステータの前記平板状のコイル上または前記ステータヨーク上には、電子部品が直接搭載されている請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器。
  12. 前記ステータの前記平板状のコイルは複数の駆動パターンを有し、前記ステータヨークは、前記駆動パターンの内側の位置に前記スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器。
  13. 前記ステータの前記平板状のコイルは複数の駆動パターンを有し、前記ステータヨークは、前記駆動パターンの駆動力発生に寄与しない位置に前記スラスト方向に生じる磁気的吸引力を低減するための穴を有している請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器。
  14. 前記ステータヨークは、非磁性材料または軟磁性材料により作られている請求項8に記載の振動発生装置を有する電子機器。
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