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JP4095465B2 - 回転電動機 - Google Patents

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裕治 中原
学 出口
剛史 坪内
尚 早野
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータ等の回転電動機に関し、特に、コンデンサ付の回転電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンデンサ付の回転電動機において、コンデンサを電動機外部に設けた場合には煩雑な配線作業が必要になり、また、この電動機を使用した換気扇等の製品のサイズが大きくなる。そこで、配線作業の省力化や製品のコンパクト化を狙って、コンデンサを内蔵した回転電動機が開発されている。
【0003】
例えば、リング状のコンデンサを、ステータのコイルの中心軸方向端部の外側に設けたコンデンサ付きモータが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、複数の一般的なコンデンサを、ステータのコイルの中心軸方向端部側に位置する端子台に設けたコンデンサ付きモータが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、ステータの外周側に巻き付けるようにフィルムコンデンサを配置したコンデンサ付きモータが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−231625号公報(第3頁、図1−3)
【特許文献2】
特開2001−131716号公報(第4−9頁、図1−7)
【特許文献3】
実開平5−80171号公報(第1頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、リング状のコンデンサを、ステータのコイルの中心軸方向端部の外側に設けた場合は、少なくともコンデンサの厚み分だけ、モータの中心軸方向における寸法が長くなるという問題がある。
【0008】
また、端子台に複数のコンデンサを設けた場合は、得られるコンデンサ容量に限界があるとともに、モータの中心軸方向における寸法を長くせずにコンデンサ容量を確保するためには、端子台内のかなりの空間がコンデンサによって占有されるので、コイル端末、温度ヒューズのリード、コンデンサのリードの接続作業を行うためのスペースが確保できないという問題がある。
【0009】
また、コンデンサをステータの外周側に巻き付けるように配置した場合には、モータの外径が大きくなるという問題がある。
【0010】
この発明は、中心軸方向の寸法及び外径寸法を大きくすることなく、内蔵するコンデンサの容量を確保することができるモータ等の回転電動機を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る回転電動機は、環状のヨークとこのヨークの内周側に突出する複数のティースとからなるステータコアと、
上記ステータコア内においてこのステータコアの中心軸と同軸で回転するロータと、
上記ティースに絶縁性材料を介して装着されたコイルと、
このコイルに電気的に接続されたコンデンサとを備えた回転電動機において、
上記コイルは、上記ティースの内周側に巻回された複数の内コイルと、上記ティースの外周側に、上記内コイルの両側に配置するように巻回された複数の外コイルとからなり、
上記ステータコアの中心軸方向端面から上記中心軸の端部側に至る間に、上記外コイルの外周面と上記ステータコアの外周面とによって形成されるリング形状の空間を設け
記コンデンサは、巻回したコンデンサを押しつぶして扁平かつ円弧状としたものであり、
上記コンデンサは、上記複数の内コイルに対向して上記空間に配置されているものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における回転電動機を示す断面図、図2及び図3は、上フレームを切断して中心軸方向から見た平面図である。
【0013】
図1に示したように、回転電動機は、上フレーム20及び下フレーム9の内周に嵌合されたステータコア1と、ステータコア1の内部に設けられたロータ2と、ステータコア1のコイル6と、コイル6に電気的に接続されたコンデンサ15と、樹脂製の端子台13とを備えている。
【0014】
ロータ2は、軸7に固定され、軸7が上フレーム20及び下フレーム9それぞれに設置された軸受10に支持され、ステータコア1内においてステータコア1の中心軸と同軸で回転する。
【0015】
コイル6は、ステータコア1のティース4に、絶縁性材料からなる環状のボビン5を介して巻回されている。
【0016】
図3に示したように、端子台13は、軸7の端部側に設けられ、温度ヒューズ11やリード線12等が搭載され、環状のボビン5の一端に、コイル6の端末に導通する角ピン8に穴14を挿入することによって固定されている。
【0017】
また、ステータコア1は環状のヨーク3と複数のティース4に分割されており、複数のティース4は環状のボビン5の円周方向に等間隔で圧入により組み込まれ、コイル6を巻回した後、図2に示したように、ティース4のアリ溝形状部22がヨーク3に嵌合されることによってヨーク3と一体化されている。
【0018】
ヨーク3とティース4とが一体化されたステータコア1にコイル6を巻回する場合は、インサート方式でコイル6を挿入する必要があり、コイル6がヨーク3側にはみ出すことがあるが、この実施の形態においては、ヨーク3と複数のティース4に分割されているので、コイル6はボビン5の外側開口部から巻回することができ、コイル6がヨーク3側にはみ出さず、ボビン5内に収まるように巻回することができる。
【0019】
図1に示したように、ヨーク3の中心軸方向端面から中心軸の端面側に至る間(ヨーク3の中心軸方向端面から上フレーム20の垂直な壁面にいたる間)に、コイル6の周方向外周面と、ステータコア1のヨーク3の外周面(ヨーク3の外周面を中心軸の端面側に延長した面、すなわち、コイル6の周方向の外周面と上フレーム20の内周壁面)によってリング形状の空間が形成され、このリング形状の空間にコンデンサ15が収容されている。
【0020】
コンデンサ15は、アルミニウム、亜鉛等の金属を蒸着したポリエチレン、ポリプロピレン等の誘電体フィルム16を2枚重ね合わせて巻回し、ヒートプレスで押し固め、コイル6外周と上フレーム20内壁との間のリング形状の空間に入る円弧状のコンデンサ(破線で示している)に成形されている。
【0021】
コンデンサ15は、上フレーム20内壁に沿った外径と、コイル6外周に沿った内径の円弧状にすることによって、リング形状の空間を有効に利用した容量の大きなものにすることができる。
【0022】
成形したコンデンサの一端側面には、例えば、奇数層の誘電体フィルムの蒸着金属が露出し、他端側面には、偶数層の蒸着金属が露出している。円弧状に成形したコンデンサの両端面に金属を溶射して電極18を形成し、電極18にリード端子19をスポット溶接等で接続する。
【0023】
リード端子19を接続したコンデンサは、樹脂で封止して絶縁層17を形成するとともに、コイル6と上フレーム20との間のリング形状の空間に丁度入る大きさに調整する。
【0024】
図3に示したように、円弧角が90゜以下の複数個のコンデンサ(図では3個)が、上フレーム20の外部に引き出されるリード線12を避けて設置され、コンデンサ15のリード端子19は、リード線12の芯線露出部21にスポット溶接等で接続されている。
【0025】
この実施の形態においては、コンデンサ15をコイル6と上フレーム20との間のリング形状の空間に設置しているので、回転電動機の外径寸法及び長さを大きくすることなく、コンデンサ容量を確保したコンデンサ15を内蔵することができる。
【0026】
また、端子台13におけるリード線12とリード端子19との接続作業等の作業スペースを十分に確保することができる。
【0027】
また、複数個のコンデンサ15に分割しているので、上フレーム20の外部に引き出されるリード線12との干渉を避けて設置することができ、さらに、回転電動機の仕様に応じてコンデンサ15の個数を変え、種々の仕様に対応することができる。
【0028】
また、コンデンサ容量の各種仕様に対して、樹脂封止の金型は共通のものを使用し、封止樹脂による絶縁層17の厚さを変えることによって対応可能となる。
【0029】
一般に、薄肉で円弧角が大きなコンデンサ15を作製する場合には、巻回したコンデンサを偏平にした後、円弧状にする必要がある。また、円弧方向からの加圧支持を考慮する必要がある。
【0030】
この実施の形態では、コンデンサ15の円弧角を90゜以下としているので、コンデンサ15の肉厚/回転電動機外径寸法(ヨーク外径寸法)が0.1以下といったように肉厚が薄い場合であっても、巻回したコンデンサをヒートプレスすることによって簡単に円弧状のコンデンサ15を得ることができる。
【0031】
また、剛性が確保され、ヒートプレス後の変形がなく、性能のばらつきが少ないコンデンサ15が得られる。
【0032】
さらに、コイル6と上フレーム20との間のリング形状の空間に無駄な隙間がないように設置することができるコンデンサ15が得られる。
【0033】
また、後述の実施の形態3で示す図6と同様に、コンデンサ15を下フレーム9側のリング状空間に設置しても同様の効果が得られる。
【0034】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2における回転電動機を示す平面図であり、図において、上記実施の形態1と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0035】
図4に示したように、この実施の形態のコンデンサ15は、上フレーム20の外部に引き出されるリード線12付近を除く空間に円弧状に形成され、図示されていないが、コンデンサ15は、ヨーク3の端面から上フレーム20の垂直壁面に至る長さとしている。
【0036】
この実施の形態によれば、リード線12付近を除く空間に円弧状に形成することによって、コンデンサ15の長さを長くすることができるので、大きなコンデンサ容量が確保でき、また、組立部品点数が少ないので生産性が向上する。
【0037】
特に、コンデンサ容量が限定された仕様の回転電動機を生産する場合に、この実施の形態は有効である。
【0038】
実施の形態3.
図5及び図6は、この発明の実施の形態3における回転電動機を示す断面図であり、図において、上記実施の形態1と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0039】
上記実施の形態1及び2では、コンデンサ15を、ヨーク3端面から上フレーム20の垂直壁面(端子台13側内壁面)にいたる空間に設置する場合について述べたが、この実施の形態においては、ヨーク端面から端子台13からリード線12付近の下部の空間に設置している。
【0040】
この実施の形態によれば、上フレーム20の外部に引き出されるリード線12の付近の空間も有効に活用することができ、例えば、コンデンサ15をリング形状にすることができるのでコンデンサ容量を大きくすることができる。
【0041】
また、図6に示したように、コンデンサ15を下フレーム9側の空間にも設置するようにしてもよい。
【0042】
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4における回転電動機を示す平面図であり、端子台13の下のステータコア1側を見たものである。また、図において、上記実施の形態1と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0043】
図7に示したように、16個のティース4の内周側に内コイル6aが巻回され、ティース4の外周側に、内コイル6aの両側に位置するように外コイル6bが巻回されている。コンデンサ15は、内コイル6aと対向するリング状の空間に配置され、外コイル6bとは周方向がずれた位置にしている。
【0044】
この実施の形態によれば、コンデンサ15は、外周側に位置している外コイル6bとずれた位置に配置されているので、最も近い位置にある外コイル6bのコイル発熱の影響を受けにくくなり、コイル発熱によるコンデンサ性能劣化が抑制される。
【0045】
また、環状のヨーク3には、ティース4のアリ溝形状部22を嵌合する溝の横に切り欠き23を設け、切り欠き23に軽圧入する樹脂突起部(図示せず)をコンデンサ15の外面に設けている。また、ボビン5先端に樹脂ピン24を設け、樹脂ピン24を挿入する穴部材(図示せず)をコンデンサ15の外面に設けてもよい。
【0046】
この実施の形態によれば、端子台13にコンデンサ15を固定するための強度部材からなる固定手段を設ける必要がなくなり、端子台13にリード線12等を取り付けるための作業スペースを十分に確保することができる。
【0047】
また、端子台13にコンデンサ15を固定するために、コンデンサ15の絶縁層17の外周形状を複雑な形状にするというようなことが必要でなくなるので、ディッピングや熱可塑性樹脂による一体モールドで絶縁層17を形成することができる。
【0048】
実施の形態5.
図8は、この発明の実施の形態5におけるコンデンサを示す側面図であり、複数個のコンデンサを積み上げた状態を示している。また、図において、上記実施の形態1と同一符号は、同一部分または相当部分を示している。
【0049】
図8において、各コンデンサ15は、凹側15aの曲率半径と凸側15bの曲率半径がほぼ同じ寸法になるようにヒートプレスされている。
【0050】
このように、凹側15a及び凸側15bの曲率半径をほぼ同じ寸法にすることによって、電極形成のための溶射を行うために、積み上げた各コンデンサ間に隙間が殆どないようにすることができ、溶射材料の歩留まりを向上させることができ、コストを低減することができる。
【0051】
また、コンデンサ15のストック、マテリアルハンドリングにおいて安定に積み重ねることができ、自動化もしやすくなり生産性を向上することができる。
【0052】
【発明の効果】
この発明に係る回転電動機によれば、環状のヨークとこのヨークの内周側に突出する複数のティースとからなるステータコアと、
上記ステータコア内においてこのステータコアの中心軸と同軸で回転するロータと、
上記ティースに絶縁性材料を介して装着されたコイルと、
このコイルに電気的に接続されたコンデンサとを備えた回転電動機において、
上記コイルは、上記ティースの内周側に巻回された複数の内コイルと、上記ティースの外周側に、上記内コイルの両側に配置するように巻回された複数の外コイルとからなり、
上記ステータコアの中心軸方向端面から上記中心軸の端部側に至る間に、上記外コイルの外周面と上記ステータコアの外周面とによって形成されるリング形状の空間を設け
記コンデンサは、巻回したコンデンサを押しつぶして扁平かつ円弧状としたものであり、
上記コンデンサは、上記複数の内コイルに対向して上記空間に配置されているので、外径寸法及び中心軸方向の長さを大きくすることなく、コンデンサ容量を確保したコンデンサを内蔵することができるとともに、外コイルのコイル発熱の影響を受けにくくなり、コイル発熱によるコンデンサ性能劣化が抑制された回転電動機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の、実施の形態1における回転電動機を示す断面図である。
【図2】 この発明の、実施の形態1における回転電動機を示す平面図である。
【図3】 この発明の、実施の形態1における回転電動機を示す平面図である。
【図4】 この発明の、実施の形態2における回転電動機を示す平面図である。
【図5】 この発明の、実施の形態3における回転電動機を示す断面図である。
【図6】 この発明の、実施の形態3における回転電動機を示す断面図である。
【図7】 この発明の、実施の形態4における回転電動機を示す平面図である。
【図8】 この発明の、実施の形態5におけるコンデンサを示す側面図である。
【符号の説明】
1 ステータコア、2 ロータコア、3 ヨーク、4 ティース、
5 ボビン、6 コイル、6a 内コイル、6b 外コイル、7 軸、
8 角ピン、9 下フレーム、10 軸受、11 温度ヒューズ、
12 リード線、13 端子台、14 穴、15 コンデンサ、15a 凹側、
15b 凸側、16 フィルム、17 絶縁層、18 電極、
19 リード端子、20 上フレーム、21 芯線露出部、
22 アリ溝形状部、23 切り欠き。

Claims (9)

  1. 環状のヨークとこのヨークの内周側に突出する複数のティースとからなるステータコアと、
    上記ステータコア内においてこのステータコアの中心軸と同軸で回転するロータと、
    上記ティースに絶縁性材料を介して装着されたコイルと、
    このコイルに電気的に接続されたコンデンサとを備えた回転電動機において、
    上記コイルは、上記ティースの内周側に巻回された複数の内コイルと、上記ティースの外周側に、上記内コイルの両側に配置するように巻回された複数の外コイルとからなり、
    上記ステータコアの中心軸方向端面から上記中心軸の端部側に至る間に、上記外コイルの外周面と上記ステータコアの外周面とによって形成されるリング形状の空間を設け
    記コンデンサは、巻回したコンデンサを押しつぶして扁平かつ円弧状としたものであり、
    上記コンデンサは、上記複数の内コイルに対向して上記空間に配置されていることを特徴とする回転電機。
  2. 上記回転電動機の外部にリード線が引き出され、上記コンデンサは、上記引き出されたリード線の近傍の上記空間を除く空間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
  3. 上記回転電動機中心軸の端部側から外部にリード線が引き出され、上記コンデンサは、上記ヨークの中心軸方向端面から上記リード線付近の下面に至る長さを有するものであることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
  4. 上記ステータコアは、上記ヨークと上記ティースとが嵌合されてなることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
  5. 上記コンデンサは、複数に分割されていることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
  6. 上記円弧状のコンデンサにおいて、上記コンデンサの肉厚と上記ヨークの外径寸法との比が0.1以下であり、かつ、上記コンデンサの円弧角が90゜以下であることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
  7. 上記ヨークの中心軸方向端面に切り欠きが設けられ、上記コンデンサが上記切り欠きに取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
  8. 上記絶縁性材料がボビンであり、上記ボビンに突起が設けられ、上記コンデンサが上記突起に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
  9. 上記円弧状のコンデンサにおける円弧状の凹側と凸側の曲率半径が略同一であることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
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