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JP4085980B2 - エネルギー吸収体及びその製造方法 - Google Patents

エネルギー吸収体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、エネルギー吸収体及びその製造方法に係り、詳しくは衝撃力を受ける部位に配置されて使用されるとともに、繊維強化樹脂から成るエネルギー吸収体及びその製造方法に関する。
自動車の車体の前部や後部等の衝撃を受ける部位には衝撃時において変位し、かつ圧縮破壊されてエネルギーを吸収するエネルギー吸収体が設けられることが多い。例えば、車両のフロントサイドメンバやリヤサイドメンバは衝突エネルギーの吸収部材(エネルギー吸収体)として重要である。エネルギー吸収体を金属で形成した場合、重量が重くなる。そこで、軽量化を図るためエネルギー吸収体を繊維強化樹脂で形成することが行われている。
この種のエネルギー吸収体に対する要求性能として、変形初期において突発的に大きな荷重が掛からず、逐次的に圧縮破壊が進行して安定的にエネルギーを吸収することが可能であることが挙げられる。この要求を満たすエネルギー吸収体として、エネルギー吸収体の厚さがエネルギー吸収体に作用する圧縮荷重の方向においてエネルギー吸収体の先端側程薄くなるものが提案されている(特許文献1参照。)。特許文献1には、図8に示すように、四角筒状で先端側の壁61aの厚さが薄く基端(根本)側程厚く形成されたエネルギー吸収体61が開示されている。また、壁61aの厚さを変更する構成として、エネルギー吸収体61を構成する繊維強化樹脂の強化繊維を、図9に示すように、エネルギー吸収体61への圧縮荷重の作用方向に沿って延びる繊維束62の長さが異なる複数の層を積層した積層繊維で構成したものが開示されている。
米国特許第6406088号明細書(Fig3,Fig6)
特許文献1に開示されたエネルギー吸収体61のように、エネルギー吸収体61を構成する繊維強化樹脂として、エネルギー吸収体61への圧縮荷重の作用方向に沿って延びる繊維束62の長さが異なる複数の層を積層した積層繊維で強化繊維を構成した場合、繊維の配列が非常に面倒になる。なぜならば、長さが異なる繊維束の層を積層するには所定の長さで、かつ異なる長さに切断された繊維束を準備する必要があり、しかも、各繊維束を真っ直ぐに延びた状態に保持して配置するのが難しい。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は圧縮破壊の初期に圧縮荷重が大きくなるのを抑制することができるとともに、安定してエネルギーを吸収することができ、しかもエネルギー吸収量を高めることができるエネルギー吸収体を提供することにある。第2の目的は前記エネルギー吸収体を容易に製造することができるエネルギー吸収体の製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、繊維強化樹脂で形成されたエネルギー吸収体である。前記繊維強化樹脂の強化繊維は、連続繊維からなる繊維束が前記エネルギー吸収体の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層を有する積層繊維群で構成されている。前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度が、前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に高くなるように配列され、かつ、隣接する前記繊維束の中心の間隔が前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に狭くなるように形成されている。ここで、「エネルギー吸収体の圧縮方向」とは、エネルギー吸収体の使用時において圧縮荷重を受ける際の圧縮方向を意味する。また、「圧縮方向成分を持つように配列される」とは、圧縮方向と平行あるいは圧縮方向に対して斜めに配列されることを意味する。
エネルギー吸収体によるエネルギーの吸収は、エネルギー吸収体の破壊によって行われ、破壊に必要な荷重が大きければエネルギー吸収量が多くなる。エネルギー吸収体が繊維強化樹脂で形成されている場合、樹脂の破壊だけでなく、強化繊維が破壊(破断)されることによりエネルギー吸収量が多くなる。この発明のエネルギー吸収体は、前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度が低い側が先端側となり、高い側が基端(根本)側となる状態で使用される。従って、圧縮破壊の初期には、繊維束の密度が低い先端側が破壊されるため、小さな圧縮荷重で破壊される。また、圧縮破壊が進むにつれて繊維束の量が多い部分が破壊されるため、圧縮荷重が大きくなり、エネルギー吸収量が多くなる。その結果、圧縮破壊の初期に圧縮荷重が大きくなるのを抑制することができるとともに、安定してエネルギーを吸収することができ、しかもエネルギー吸収量を高めることができる。また、この発明では、積層繊維群の密度が連続的に変化するエネルギー吸収体を得るのが、90度繊維層を構成する繊維束の配列密度だけを変更する場合に比較して容易になる。
請求項2に記載の発明は、繊維強化樹脂で形成されたエネルギー吸収体である。前記繊維強化樹脂の強化繊維は、連続繊維からなる繊維束が前記エネルギー吸収体の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層と、連続繊維からなる繊維束が前記圧縮方向と交差するように配列された90度繊維層とを有する積層繊維群で構成されている。前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度及び前記90度繊維層を構成する繊維束の配列密度の少なくとも一方の配列密度が、前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に高くなるように配列され、かつ、隣接する前記繊維束の中心の間隔が前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に狭くなるように形成されている。
この発明のエネルギー吸収体も、前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度が低い側が先端側となり、高い側が基端(根本)側となる状態で使用される。エネルギー吸収体は、前記圧縮方向と交差するように配列された繊維束で構成された90度繊維層を有するため、エネルギー吸収体が破壊される際に該繊維束が破断されるため、エネルギー吸収量が多くなる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記90度繊維層を構成する繊維束は前記圧縮方向と直交するように配列されている。この発明では、エネルギー吸収性能のバラツキが少ない状態で積層繊維群を形成するのが容易になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記繊維強化樹脂は厚さがほぼ一定に形成されている。この発明では、エネルギー吸収体を製造する際、エネルギー吸収体を構成する繊維強化樹脂の強化繊維である積層繊維群に樹脂を含浸させる作業が、繊維強化樹脂の厚さが変化するエネルギー吸収体に比較して簡単になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記繊維強化樹脂は厚さが前記一方側から他方側に向かって変化するように形成されている。この発明では、繊維束の量が同じで、厚さが一定の場合に比較して繊維強化樹脂の樹脂量が少なくなり、軽量化を図ることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記繊維強化樹脂は繊維体積含有率がほぼ一定に形成されている。ここで、「ほぼ一定」とは、変動範囲が5%以内を意味する。この発明では、繊維束の量が同じで、厚さが一定の場合に比較して繊維強化樹脂の樹脂量が少なくなり、軽量化を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記繊維強化樹脂は繊維体積含有率が前記一方側から他方側に向かって変化するように形成されている。この発明では、エネルギー吸収体を製造する際、エネルギー吸収体を構成する繊維強化樹脂の強化繊維である積層繊維群に樹脂を含浸させる作業が、繊維体積含有率がほぼ一定に形成されるエネルギー吸収体に比較して簡単になる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記積層繊維群は、繊維束の配列密度が低いほど繊維束の開繊量が大きく調整されるように形成されている。また、請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の発明において前記圧縮方向繊維層は、前記エネルギー吸収体の先端側から基端側にわたって同じ層数で積層されている
請求項10に記載の発明の製造方法は、先ず規制部材が所定ピッチで配置された支持体上に、繊維束を折り返し状に配列した繊維層を複数積層して積層繊維群を形成する。前記積層繊維群は、繊維束がエネルギー吸収体の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層と、繊維束が前記圧縮方向と直交するように配列された90度繊維層とを有する。また、積層繊維群は、前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度及び前記90度繊維層を構成する繊維束の配列密度の少なくとも一方の配列密度が前記エネルギー吸収体先端側から基端側に向かって次第に高くなるように配列し、隣接する前記繊維束の中心の間隔が前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に狭くなるように形成される。その後、該積層繊維群の形態保持処理が行われ、その後、前記積層繊維群が前記支持体から取り外されて外形処理が行われる。その後、積層繊維群が樹脂含浸用金型内に配置され、積層繊維群に樹脂が含浸された後、樹脂が硬化される。
ここで、「積層繊維群の形態保持処理」とは、支持体上に積層された繊維束を規制部材から外した際に積層繊維群が崩れるのを防止して、積層繊維群を金型内に配置する作業を円滑に行うための処理である。積層繊維群の形態保持処理には、例えば、繊維束の一部を粘着剤や熱可塑性樹脂で仮止めしたり、積層繊維群を厚さ方向に貫通する結合糸(繊維束)を挿入したりする処理がある。また、「外形処理」とは、積層繊維群を金型内に配置するのに適した大きさ(所定の大きさ)にするため積層繊維群の周囲を切断加工することを意味する。
この発明では、先ず支持体上に積層繊維群が形成される。積層繊維群は、前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度及び前記90度繊維層を構成する繊維束の配列密度の少なくとも一方の配列密度が前記圧縮方向の一方側から他方側に向かって次第に高くなるように形成される。そして、積層繊維群は繊維束の規制部材による規制が解除されても所定の形態を保持する状態で支持体から取り外される。その後、外形処理を受けた積層繊維群が樹脂含浸用金型内に配置され、樹脂の含浸及び硬化が行われてエネルギー吸収体が製造される。樹脂含浸用金型のキャビティの形状により、エネルギー吸収体の外形が決まる。
本発明のエネルギー吸収体によれば、圧縮破壊の初期に圧縮荷重が大きくなるのを抑制することができるとともに、安定してエネルギーを吸収することができ、しかもエネルギー吸収量を高めることができる。また、本発明の製造方法によれば、前記エネルギー吸収体を容易に製造することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。図1(a)は圧縮方向繊維層の繊維束の配列状態を示す一部省略模式展開図、(b)は(a)のB−B線における部分模式拡大断面図、(c)は(a)のC−C線における部分模式断面図、(d)は90度繊維層の繊維束の配列状態を示す模式展開図である。図2(a)はエネルギー吸収体の模式斜視図、(b)はエネルギー吸収体を長手方向に切断した模式部分断面図である。図3は枠体の模式平面図、図4は金型内に積層繊維群がセットされて樹脂が含浸された状態の模式断面図である。
エネルギー吸収体は繊維強化樹脂で形成されている。図2(a)に示すように、エネルギー吸収体11はほぼ円筒状に形成されるとともに、厚さがエネルギー吸収体11の圧縮方向の一方側から他方側に向かって変化するように形成されている。「エネルギー吸収体11の圧縮方向」とは、エネルギー吸収体11の使用時において圧縮荷重を受ける際の圧縮方向を意味する。エネルギー吸収体11は、使用時において所定の位置に固定される側となる基端側(根本側)から先端側に向かって薄くなるように形成されている。
図2(b)に示すように、繊維強化樹脂の強化繊維は、連続繊維からなる繊維束がエネルギー吸収体11の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層12と、繊維束がエネルギー吸収体11の圧縮方向と直交するように配列された90度繊維層13とを有する積層繊維群14で構成されている。なお、図2(b)において黒丸は90度繊維層13を構成する繊維束を代表して表しており、図2(b)において圧縮方向繊維層12に挟まれた縦一列がそれぞれ90度繊維層13に対応する。圧縮方向繊維層12及び90度繊維層13は交互に積層されている。また、積層繊維群14には、積層繊維群14を厚さ方向に貫通する結合糸15が挿入されている。結合糸15は、エネルギー吸収体11を製造する工程の途中において積層繊維群14を取り扱う際にその形態を保持する役割を果たす。
図1(a)に示すように、圧縮方向繊維層12を構成する繊維束としての圧縮方向繊維束12aは、その配列密度が、エネルギー吸収体11の先端側から基端側に向かって次第に高くなるように配列されている。即ち、圧縮方向繊維束12aはエネルギー吸収体11の圧縮方向(図1(a)における上下方向)の一方側から他方側に向かって、その配列密度が次第に高くなるように配列されている。各圧縮方向繊維層12において、エネルギー吸収体11の先端側から基端側に向かって延びるように配列された隣接する圧縮方向繊維束12aの中心の間隔は、先端側から基端側に向かって狭くなる。従って、圧縮方向繊維束12aの殆どは、エネルギー吸収体11の圧縮方向と平行ではなく、圧縮方向に対して傾斜する状態で配列されている。
なお、図1(a)では、便宜上、隣接する圧縮方向繊維束12aが離れているように図示したが、実際は、図1(b),(c)に示すように、各圧縮方向繊維束12aは扁平な状態で互いに接触する状態で配置されている。
一方、図1(d)に示すように、90度繊維層13を構成する繊維束としての90度繊維束13aは、その配列密度が一定となるように等間隔に配列されている。
結合糸15は積層繊維群14の一方の面でU字に折り返されており、他方の面では結合糸15の配列ピッチだけ離れた挿入位置で再び積層繊維群14に挿入された状態で連続している。結合糸15がU字に折り返されている部分に抜け止め糸(図示せず)が挿通されており、結合糸15及び抜け止め糸により、圧縮方向繊維層12及び90度繊維層13が結合されている。
圧縮方向繊維束12a、90度繊維束13a及び結合糸15として、連続繊維から成る繊維束が使用されている。この実施形態では連続繊維として炭素繊維が使用されている。炭素繊維はフィラメント数が6000〜48000本程度である。エネルギー吸収体11のマトリックス樹脂としては熱硬化性樹脂が使用され、この実施形態ではエポキシ樹脂が使用されている。
エネルギー吸収体11の厚さは1.5〜6mm程度であり、圧縮方向繊維層12及び90度繊維層13の1層の厚さは0.1〜1.0mm程度である。圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aの配列ピッチは目的とするエネルギー吸収量により適宜設定される。
次にエネルギー吸収体11の製造方法を説明する。
先ず、支持体としての枠体を使用して、積層繊維群14を形成する。図3に示すように、枠体16は矩形状に形成され、規制部材としての多数のピン16a,16bが所定ピッチで着脱可能に立設されている。ピン16aのピッチは圧縮方向繊維束12aの配列ピッチに合わせて設定され、ピン16bのピッチは90度繊維束13aの配列ピッチに合わせて設定されている。
図3に示すように、圧縮方向繊維束12aはピン16aと係合する状態で折り返されて圧縮方向成分を持つように配列される。そして、圧縮方向繊維層12が形成される。次に90度繊維束13aが、ピン16bと係合する状態で折り返されて圧縮方向と直交する方向に配列されて90度繊維層13が形成される。以下、圧縮方向繊維束12aの配列と、90度繊維束13aの配列とが所定の回数繰り返されて積層繊維群14が形成される。なお、圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aの配列の際に繊維束の開繊が行われ、圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aは扁平な状態で配列される。
なお、枠体16を使用して圧縮方向繊維束12aを配列する際、ピン16aのみを利用して圧縮方向繊維束12aの配列を行うのではなく、90度繊維束13aの配列用のピン16bも利用して圧縮方向繊維束12aの配列を行うようにしてもよい。この場合は、枠体16上に図1(b)に示す状態に配列可能となり、後記する外形処理を行う際に、積層繊維群14の切断除去量を少なくできる。
繊維束を開繊するとは、繊維束の幅を拡げて扁平にすることを意味する。繊維束の開繊は、例えば繊維束を配列する際に、繊維束を押圧することで行われ、押圧力の調整により開繊量即ち扁平の度合いを調整することができる。圧縮方向繊維束12aは配列密度が高い箇所ほど開繊量が少なくなるように開繊量が調整された状態で配列される。
図3では、圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aの配列間隔が広く図示されているが、少なくとも圧縮方向繊維束12aは、隣接する圧縮方向繊維束12a同士が接触する状態で配列される。
次に枠体16上に積層された圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aをピン16a,16bから外した際に積層繊維群14が崩れるのを防止して、積層繊維群14を金型内に配置する作業を円滑に行うために、積層繊維群14の形態保持処理が行われる。この実施形態では形態保持処理として、積層繊維群14に積層繊維群14を厚さ方向に貫通する結合糸15を挿入する。
結合糸15の挿入は、例えば特開平8−218249号公報に開示されている方法により行われる。詳述すれば、積層繊維群14の厚さ方向に、先端に孔を備え該孔に結合糸15を掛止した図示しない挿入針を挿入する。挿入針は結合糸15が掛止された孔が積層繊維群14を貫通するまで前進する。その後、挿入針はわずかに後退される。その結果、結合糸15はU字状のループを形成した状態となる。
次に図示しない抜け止め糸針が前記U字状のループ内を通過し、積層繊維群14の端部まで到達した時点で停止する。この時抜け止め糸が抜け止め糸針の先端に掛止される。そして、抜け止め糸針が引き戻され、抜け止め糸が結合糸15のU字状ループ内に挿通された状態になる。その状態で挿入針が引き戻され、結合糸15により抜け止め糸が締め付けられて圧縮方向繊維層12及び90度繊維層13が結合される。
次に、積層繊維群14への樹脂の含浸、硬化作業が行われる。樹脂の含浸、硬化には、例えば、レジントランスファーモールディング(RTM)法が採用される。RTM法では、樹脂含浸用金型(成形金型)内に積層繊維群14を配置し、この樹脂含浸用金型内に熱硬化性のマトリックス樹脂を注入して積層繊維群14に含浸させた後、加熱硬化させることにより、エネルギー吸収体11(繊維強化樹脂)が製造される。
図4に示すように、樹脂含浸用金型17は下型18と上型19とからなり、下型18及び上型19には成形室18a,19aがそれぞれ形成されている。成形室18a,19aは、エネルギー吸収体11の外径に対応した円錐台を構成するように形成されている。そして、円錐台状の内型20の周面を覆うように配置した積層繊維群14を内型20とともに成形室18a,19a内に配置した状態で樹脂の含浸が行われる。内型20は、成形室18a,19aと内型20外周面との間に配置された積層繊維群14に樹脂が含浸された際に、その厚さが基端側から先端側に向かって徐々に薄くなるように形成されている。
上型19には注入孔及びベント孔(いずれも図示せず)が形成され、注入孔にはマトリックス樹脂の注入管路21に接続されたニップル21aが連結され、ベント孔には減圧装置に連結された管路22に接続するためのニップル22aが連結されている。下型18及び上型19は、両者の間にシールリング(図示せず)が介在された状態で図示しないボルトにより締付け固定されるようになっている。
積層繊維群14を樹脂含浸用金型17内に収容するに先立って、その外形処理が行われる。「外形処理」とは、積層繊維群14をエネルギー吸収体11の形状に対応した所定の大きさ及び展開状態にするため、積層繊維群14の周囲を切断加工することを意味する。
外形処理を行った後、積層繊維群14を内型20の周面を覆うように配置して成形室18aに収容(セット)する。積層繊維群14を内型20の周面を覆うように配置する際、樹脂液を積層繊維群14に付けて貼り付けるようにしてもよい。その後、上型19を被せて、下型18及び上型19をボルトで締め付ける。
次に図4に示すように、注入管路21に注入孔側を接続し、管路22にベント孔側を接続した状態で樹脂の注入を行う。先ず、注入管路21側の弁21bを閉じ、成形室18a,19a内を減圧とした後、弁21bを開けて注入孔から樹脂含浸用金型17内に樹脂を注入する。そして、管路22の途中に設けられたガラス製の減圧トラップ(図示せず)によりベント孔からの樹脂の溢出を確認した後、管路22側の弁22bを閉じるとともに樹脂含浸用金型17内を所定の圧力となるように加圧する。その状態で注入管路21側の弁21bを閉じ、樹脂含浸用金型17を加熱してマトリックス樹脂を硬化させる。次いで樹脂含浸用金型17が冷えた後に樹脂含浸用金型17を開いて成型品を取り出し、ばり取りを行うことによりエネルギー吸収体11の製造が完了する。エネルギー吸収体11は、その厚さが基端側から先端側に向かって徐々に薄くなり、繊維強化樹脂は繊維体積含有率がほぼ一定に形成されている。
前記のように構成されたエネルギー吸収体11は、先端側から圧縮荷重を受ける状態で使用される。エネルギー吸収体11に圧縮荷重が作用して、その大きさがエネルギー吸収体11の破壊を生じさせる大きさであれば、エネルギー吸収体11は破壊されてエネルギーが吸収される。エネルギー吸収体11が破壊される際、エネルギー吸収体11を構成する繊維強化樹脂の樹脂だけでなく強化繊維が破断されることにより破壊に必要な荷重が大きくなり、エネルギー吸収量も多くなる。
エネルギー吸収体11は、圧縮方向繊維束12aの密度が先端側ほど低くなるように形成されているため、圧縮破壊の初期には、繊維束の密度が低い先端側が小さな圧縮荷重で破壊される。また、圧縮破壊が進むにつれて繊維束の量が多い部分が破壊されるため、圧縮荷重が大きくなり、エネルギー吸収量が多くなる。即ち、圧縮破壊の初期荷重が小さくなり、破壊が開始された後は、逐次破壊が進展し、突発的に圧縮荷重が大きくなることなく、安定して破壊が進行してエネルギーが吸収される。
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) エネルギー吸収体11を構成する繊維強化樹脂の強化繊維は、連続繊維からなる圧縮方向繊維束12aがエネルギー吸収体11の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層12と、前記圧縮方向と直交するように配列された90度繊維層13とを有する積層繊維群14で構成されている。そして、積層繊維群14を構成する繊維束の配列密度が、前記圧縮方向の一方側から他方側に向かって次第に高くなるように配列されている。従って、エネルギー吸収体11を繊維束の配列密度が高い側を基端側として使用することにより、圧縮破壊の初期に圧縮荷重が大きくなるのを抑制することができるとともに、安定してエネルギーを吸収することができ、しかもエネルギー吸収量を高めることができる。
(2) 圧縮方向繊維層12を構成する圧縮方向繊維束12aの配列密度が、前記圧縮方向の一方側から他方側に向かって次第に高くなるように配列されている。従って、エネルギー吸収体11を構成する積層繊維群14の密度を連続的に変化させるのが、90度繊維束13aの配列ピッチを調整して変化させるのに比較して容易になる。
(3) 繊維強化樹脂は厚さが一方側から他方側に向かって変化するように形成されている。従って、繊維束の量が同じで、厚さが一定の場合に比較して繊維強化樹脂の樹脂量が少なくなり、軽量化を図ることができる。
(4) 繊維強化樹脂は繊維体積含有率がほぼ一定に形成されている。従って、繊維束の量が同じで、厚さが一定の場合(繊維体積含有率が変化する場合)に比較して繊維強化樹脂の樹脂量が少なくなり、軽量化を図ることができる。
(5) 圧縮方向繊維束12aの配列が、枠体16に固定されたピン16a間で折り返すことで行われるため、異なる長さの繊維束を層毎に圧縮方向に沿って配列する特許文献1に記載された方法に比較して、配列作業が簡単になる。
(6) エネルギー吸収体11の製造方法は、ピン16a,16bが所定ピッチで配置された枠体16上に、繊維束を折り返し状に配列した繊維層を複数積層して積層繊維群14を形成する。積層繊維群14は、繊維束がエネルギー吸収体11の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層12と、繊維束が前記圧縮方向と直交するように配列された90度繊維層13とを有する。また、積層繊維群14は、圧縮方向繊維層12を構成する圧縮方向繊維束12aの配列密度が前記圧縮方向の一方側から他方側に向かって次第に高くなるように形成される。そして、積層繊維群14が形成された後、積層繊維群14の形態保持処理が行われ、その後、積層繊維群14が枠体16から取り外されて外形処理が行われる。その後、積層繊維群14が樹脂含浸用金型17内に配置され、積層繊維群14に樹脂が含浸された後、樹脂が硬化される。
従って、樹脂含浸用金型17のキャビティ(成形室18a,19a)の形状により、エネルギー吸収体の外形が決まり、キャビティの形状と内型20の形状とによりエネルギー吸収体11の内側の形状が決まる。その結果、径が基端から先端に向かって徐々に変化し、厚さが一定のほぼ円筒状のエネルギー吸収体11を容易に形成することができる。
(7) 形態保持処理として、積層繊維群14をその厚さ方向に貫通する結合糸15を挿入している。そのため、エネルギー吸収体11に圧縮荷重が作用してエネルギー吸収体11が破壊される際、結合糸15が圧縮方向繊維層12及び90度繊維層13の層間の剥離を防止する機能を果たし、その分、破壊に必要なエネルギーが多くなる。その結果、形態保持処理として、圧縮方向繊維層12及び90度繊維層13の一部を粘着剤などで仮止めする方法を採用した場合に比較して、エネルギー吸収量を増やすことができる。
(8) 圧縮方向繊維束12aは配列密度が圧縮方向に沿って変化するように配列されているが、隣接する圧縮方向繊維束12a同士が完全に樹脂で分離されているのではなく、圧縮方向繊維束12a同士が接触するように配置されている。従って、隣接する圧縮方向繊維束12a同士が完全に樹脂で分離されている場合に比較して、圧縮破壊に必要なエネルギーが大きくなり、エネルギー吸収量が増加する。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を図5(a),(b)に従って説明する。この実施形態では、エネルギー吸収体11が厚さ一定で外径も一定の円筒状に形成されている点が前記第1の実施形態と異なっている。その他の構成は同じである。第1の実施形態と同様な部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。なお、図5(a)はエネルギー吸収体11の模式断面図、(b)は樹脂含浸用金型17内の積層繊維群14に樹脂が含浸された状態の模式断面図である。
この実施形態のエネルギー吸収体11を製造する場合、枠体16上に積層繊維群14を形成し、積層繊維群14に結合糸15を挿入して形態保持処理を行うまでは第1の実施形態と同じである。積層繊維群14に対する樹脂の含浸、硬化に使用する樹脂含浸用金型17は、成形室18a,19aの形状が一定径の円柱を構成するように形成されている。また、内型23として一定径の円柱状のものが使用される。そして、その後、積層繊維群14が枠体16から取り外されて外形処理が行われる。その後、積層繊維群14が樹脂含浸用金型17内に配置され、積層繊維群14に樹脂が含浸された後、樹脂が硬化される。エネルギー吸収体11を構成する繊維強化樹脂は厚さがほぼ一定に形成されているため、繊維体積含有率はエネルギー吸収体11の圧縮方向において一方側から他方側に向かって変化するように形成されている。
この実施形態のエネルギー吸収体11も圧縮方向繊維束12aの配列密度が大きい側を基端側として使用される。この第2の実施形態においては、第1の実施形態の(1),(2),(5)〜(8)と同様な効果を有する他に次の効果を有する。
(9) 繊維強化樹脂は厚さがほぼ一定に形成されている。従って、エネルギー吸収体11を製造する際、エネルギー吸収体11を構成する繊維強化樹脂の強化繊維である積層繊維群14に樹脂を含浸させる作業が、繊維強化樹脂の厚さが変化するエネルギー吸収体11に比較して簡単になる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ エネルギー吸収体11を構成する繊維強化樹脂の強化繊維は、連続繊維からなる繊維束がエネルギー吸収体11の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層を有する積層繊維群で構成され、前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度が、前記圧縮方向の一方側から他方側に向かって次第に高くなるように配列されていればよい。例えば、前記第1及び第2の実施形態と異なり、圧縮方向繊維束12aのみで積層繊維群14が構成されていてもよい。圧縮方向繊維束12aのみで積層繊維群14が構成される例として、圧縮方向繊維束12aの配列密度がエネルギー吸収体11の圧縮方向の一方側から他方側に向かって次第に高くなるように配列された圧縮方向繊維層12として、前記配列密度が異なる圧縮方向繊維層12が重なるように積層された積層繊維群14がある。
○ 圧縮方向繊維束12aのみで構成された積層繊維群14として、圧縮方向繊維束12aの配列密度がエネルギー吸収体11の圧縮方向の一方側から他方側に向かって次第に高くなるように配列された圧縮方向繊維層12と、圧縮方向繊維束12aの配列密度が一定に配列された圧縮方向繊維層12とが積層された構成のものを使用してもよい。
○ 圧縮方向繊維層12と90度繊維層13とが積層された積層繊維群14においても、一部の圧縮方向繊維層12として圧縮方向繊維束12aの配列密度が一定の圧縮方向繊維層12を設けてもよい。
○ 圧縮方向繊維層12と、90度繊維層13とが積層された積層繊維群14において、圧縮方向繊維束12aの配列密度が全ての圧縮方向繊維層12において同じではなく、異なる配列密度の圧縮方向繊維層12が積層された積層繊維群14を強化繊維としてもよい。
○ 90度繊維層13を構成する90度繊維束13aの配列方向は、エネルギー吸収体11の圧縮方向と直交する方向に限らず前記圧縮方向と交差する方向であればよい。交差する角度としては、圧縮方向との成す角度が45〜90度が好ましい。
○ 積層繊維群14が圧縮方向繊維層12と90度繊維層13とを有する場合、積層繊維群14を構成する圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aの配列密度の少なくとも一方の配列密度が、エネルギー吸収体11の圧縮方向の一方側から他方側に向かって次第に高くなるように配列されていればよい。従って、例えば、図6(a)に示すように、圧縮方向繊維束12aの配列密度を一定として、90度繊維束13aの配列密度がエネルギー吸収体11の圧縮方向の一方側から他方側に向かって次第に高くなるように配列された構成としてもよい。この場合、エネルギー吸収体11の基端側の90度繊維束13aの密度が高くなるため、圧縮破壊される際に繊維破断を起こす90度繊維束13aの量が増え、圧縮破壊に必要な荷重が増加して効果的にエネルギーが吸収される。
○ 図6(b)に示すように、圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aの両方の配列密度を変更してもよい。この場合、前記各実施形態よりエネルギー吸収量が増加する。
○ エネルギー吸収体11の形状は円筒状に限らない、例えば図7(a)に示すように断面形状が所謂ハット型や、図7(b)に示すようにハット型が連続する形状としたり、図7(c)に示すように角筒状としてもよい。また、エネルギー吸収体11の断面形状を波形としてもよい。これらの形状のエネルギー吸収体11も第1及び第2の実施形態のように、枠体16を使用して積層繊維群14を構成した後、エネルギー吸収体11の形状に対応した成形室18a,19aを備えた樹脂含浸用金型17を使用して製造される。角筒状のエネルギー吸収体11を製造する場合は、角柱状の内型を使用する。
○ 筒状で90度繊維束13aの配列密度が変化するエネルギー吸収体11は、フィラメントワインディング法で形成することも可能である。例えば、マンドレルの両端に圧縮方向繊維束12aを折り返し状に配列するピンを所定ピッチで配置し、樹脂が荷重された繊維束を前記ピンに係止させてマンドレルの軸方向に沿って配列する配列作業と、フープ巻きとを交互に行う。フープ巻きの際には、そのピッチをマンドレルの一端側から他端側に向かって次第に広くなるように配列する。
○ エネルギー吸収体11の製造に際して、積層繊維群14を形成した後、形態保持処理を行う場合、積層繊維群14に結合糸15を形成する方法に代えて、粘着剤や熱可塑性樹脂等で圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aを所々仮止めしてもよい。粘着剤として、ゴムを主材とし粘着付与剤(タッキファイヤー)として樹脂を組み合わせたゴム・樹脂系の粘着剤を使用してもよい。積層繊維群14の形態保持処理に結合糸15を使用せず、粘着剤等で仮止めする場合、圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aの配列に使用する支持体として、枠体16ではなく支持板の周囲にピン16a,16bが固定された物を使用してもよい。
○ 圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aを構成する繊維束として、太さの異なる繊維束を使用してもよい。
○ 圧縮方向繊維束12a、90度繊維束13a、結合糸15及び抜け止め糸である繊維束は炭素繊維に限らず、エネルギー吸収体11の要求性能、用途に応じてガラス繊維、ポリアラミド繊維等種々のものを使用してもよい。
○ エネルギー吸収体11を構成する熱硬化樹脂としてエポキシ樹脂に限らず、フェノール樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等を使用してもよい。
○ エネルギー吸収体11を構成するマトリックス樹脂として熱硬化性樹脂に代えて、熱可塑性樹脂を使用してもよい。マトリックス樹脂として熱可塑性樹脂を使用する場合は、積層繊維群14に溶融含浸成形法など一般の含浸法で熱可塑性樹脂が含浸され、冷却されてエネルギー吸収体11が形成される。熱可塑性樹脂としては、例えば、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどが使用される。
○ エネルギー吸収体11を構成するマトリックス樹脂として熱可塑性樹脂を使用する場合、繊維束全体に熱可塑性樹脂が含浸された状態のものを使用して、圧縮方向繊維束12a及び90度繊維束13aの配列を行った後、一体化して板材を製作し、その板材を成形型内にセットして、加熱軟化させて所定の形状のエネルギー吸収体11を製造してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1) 請求項9に記載の発明において、前記形態保持処理は前記積層繊維群に、積層繊維群を貫通する繊維束を挿通することにより行われる。
(2) 請求項9に記載の発明において、前記形態保持処理は前記積層繊維群を構成する圧縮方向繊維層及び90度繊維層の一部を粘着剤や熱可塑性樹脂で仮止めすることにより行われる。
(a)は第1の実施形態の圧縮方向繊維層の繊維束の配列状態を示す一部省略模式展開図、(b)は(a)のB−B線における部分模式拡大断面図、(c)は(a)のC−C線における部分模式断面図模式図、(d)は90度繊維層の繊維束の配列状態を示す模式展開図。 (a)はエネルギー吸収体の模式斜視図、(b)は部分模式断面図。 枠体の模式平面図。 金型内の積層繊維群に樹脂が含浸された状態の模式断面図。 (a)は第2の実施形態のエネルギー吸収体の模式断面図、(b)は金型内に積層繊維群をセットした状態の模式断面図。 (a)は圧縮方向繊維層及び90度繊維層の繊維束の配列状態を示す模式図、(b)は別の実施形態の各繊維束の配列状態を示す模式図。 (a),(b),(c)は別の実施形態のエネルギー吸収体の模式斜視図。 従来技術のエネルギー吸収体の模式断面図。 従来技術のエネルギー吸収体の部分模式斜視図。
符号の説明
11…エネルギー吸収体、12…圧縮方向繊維層、12a…連続繊維からなる繊維束としての圧縮方向繊維束、13…90度繊維層、13a…連続繊維からなる繊維束としての90度繊維束、14…積層繊維群、16…支持体としての枠体、16a,16b…規制部材としてのピン、17…樹脂含浸用金型。

Claims (10)

  1. 繊維強化樹脂で形成されたエネルギー吸収体であって、前記繊維強化樹脂の強化繊維は、連続繊維からなる繊維束が前記エネルギー吸収体の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層を有する積層繊維群で構成され、前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度が、前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に高くなるように配列され、かつ、隣接する前記繊維束の中心の間隔が前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に狭くなるように形成されているエネルギー吸収体。
  2. 繊維強化樹脂で形成されたエネルギー吸収体であって、前記繊維強化樹脂の強化繊維は、連続繊維からなる繊維束が前記エネルギー吸収体の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層と、連続繊維からなる繊維束が前記圧縮方向と交差するように配列された90度繊維層とを有する積層繊維群で構成され、前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度及び前記90度繊維層を構成する繊維束の配列密度の少なくとも一方の配列密度が、前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に高くなるように配列され、かつ、隣接する前記繊維束の中心の間隔が前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に狭くなるように形成されているエネルギー吸収体。
  3. 前記90度繊維層を構成する繊維束は前記圧縮方向と直交するように配列されている請求項2に記載のエネルギー吸収体。
  4. 前記繊維強化樹脂は厚さがほぼ一定に形成されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエネルギー吸収体。
  5. 前記繊維強化樹脂は厚さが前記一方側から他方側に向かって変化するように形成されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエネルギー吸収体。
  6. 前記繊維強化樹脂は繊維体積含有率がほぼ一定に形成されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエネルギー吸収体。
  7. 前記繊維強化樹脂は繊維体積含有率が前記一方側から他方側に向かって変化するように形成されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエネルギー吸収体。
  8. 前記積層繊維群は、繊維束の配列密度が低いほど繊維束の開繊量が大きく調整されるように形成されている請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のエネルギー吸収体。
  9. 前記圧縮方向繊維層は、前記エネルギー吸収体の先端側から基端側にわたって同じ層数で積層されている請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のエネルギー吸収体
  10. 規制部材が所定ピッチで配置された支持体上に、繊維束を折り返し状に配列した繊維層を複数積層して、繊維束がエネルギー吸収体の圧縮方向成分を持つように配列された圧縮方向繊維層と、繊維束が前記圧縮方向と直交するように配列された90度繊維層とを有する積層繊維群を、前記圧縮方向繊維層を構成する繊維束の配列密度及び前記90度繊維層を構成する繊維束の配列密度の少なくとも一方の配列密度が前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に高くなるように配列し、隣接する前記繊維束の中心の間隔が前記エネルギー吸収体の先端側から基端側に向かって次第に狭くなるように形成した後、前記積層繊維群の形態保持処理を行い、その後、前記積層繊維群を前記支持体から取り外して外形処理を行った後、樹脂含浸用金型内に配置し、前記積層繊維群に樹脂を含浸させた後、樹脂を硬化させるエネルギー吸収体の製造方法。
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