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JP4080588B2 - 絶縁操作ロッドおよびその製造方法 - Google Patents

絶縁操作ロッドおよびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、真空中の容器内で絶縁と操作力伝達を必要とする開閉装置の絶縁操作ロッドおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は例えば(株)産業技術サービスセンター発行のセラミックス接合とハイテクろう付けに示された、従来の絶縁継ぎ手の断面図を示す。において、2はメタライズ層、11は筒状セラミックス、12は継手、13はAgろう材である。
【0003】
次に作用について説明する。アルミナ製の筒状セラミックス11の両端の沿面部分にメタライズ層2を形成し、水素中で820℃に加熱して筒状セラミックス11とコバール製の継手10をAgろう材13で接合し絶縁継手を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
真空中の容器内で絶縁および操作力伝達を行う絶縁操作ロッドは、絶縁を担うセラミックスに高導電性の金属部材や操作機構に連結される金属部材が接合されたものである。このロッドが真空容器に組み込まれる際、真空中で加熱処理が行われるので、熱が加わった後でも健全な接合性が必要とされる。また、操作力に耐える接合性も必要とされる。に示した従来の接合方法は、大気中やガス中での絶縁および操作力伝達を行うためになされたもので、コバール製の継手12をAgろう材13でアルミナ製の筒状セラミックス11と接合している。しかし、真空容器組立時の加熱温度でろう材が再溶融して初期の接合状態を維持できず接合性が低下したり、接合面が軸方向と平行なので、引張の力に対しては接合面に剪断応力が負荷されて破壊が起こりやすい。また、高価なコバールを継手としているため、高価である等の問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、真空中の容器内で絶縁および操作力伝達を行う、セラミックスと金属部材とが接合された絶縁操作ロッドにおいて、セラミックスおよび金属部材間が良好に接合されている絶縁操作ロッドおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、真空中の容器内で絶縁および操作力伝達を行う、セラミックスと金属部材とが接合された絶縁操作ロッドにおいて、前記セラミックスと前記金属部材との間に、中間材として、Moをサンドイッチした三層構造のクラッド材を設け、前記クラッド材が、二層のCu間に20〜80質量%となるようにMoをサンドイッチした三層構造のクラッド材であることを特徴とする絶縁操作ロッドである。
この発明は、真空中の容器内で絶縁および操作力伝達を行う、セラミックスと金属部材とが接合された絶縁操作ロッドにおいて、前記セラミックスと前記金属部材との間に、中間材として、銅の合金を設け、前記銅の合金は、降伏応力が8〜9kgf/mm2であってAgを0.03〜0.15質量%含有するCu合金;Crを0.8質量%含有するCu合金;あるいはZrを0.15質量%含有するCu合金であることを特徴とする絶縁操作ロッドである。
この発明は、前記中間材に貫通孔を設け、かつ前記貫通孔にセラミックスを嵌合させたものを、前記セラミックスと前記金属部材との間に設けたことを特徴とする、請求項1または2に記載の絶縁操作ロッドである。
この発明は、上記請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の絶縁操作ロッドの製造方法であって、前記セラミックスと前記金属部材との間に、中間材として、Moをサンドイッチした三層構造のクラッド材;あるいは銅の合金;のいずれか1つを設け、前記セラミックスと前記金属部材とを接合することを特徴とする絶縁操作ロッドの製造方法である。
【0007】
この発明における絶縁操作ロッドは、セラミックスと金属部材との間に、銅系複合材料、あるいは銅の合金の中間材を配置し接合したものであって、セラミックスと金属部材の熱膨張差で発生する接合部の応力を緩和あるいは緩衝し、安価に接合性を向上できる。
【0008】
ここで、Fe−Ni系合金の好適な組成範囲について説明する。本発明で好適に使用されるFe−Ni系合金は、Niを20〜50質量%含有するFe−Ni合金;Niを20〜50質量%およびCoを3〜25質量%含有するFe−Ni系合金;Niを20〜50質量%およびCrを1〜12質量%含有するFe−Ni系合金;あるいはNiを20〜50質量%およびCoを3〜25質量%含有する前記のFe−Ni系合金に、0.5〜5質量%のCと0.1〜3質量%のSiおよびMnのいずれか1種または2種を含有するFe−Ni系合金である。これらFe−Ni系合金は、インバー、エリンバー、フェルニコ、42アロイ、コバール等と呼ばれる低膨張金属も含むことができる。酸化物、窒化物、炭化物の各セラミックスの熱膨張係数の範囲は4〜12×10-6/Kで、絶縁セラミックと金属部材の熱膨張差に起因する応力を軽減するためにはセラミックスと中間材の熱膨張係数と整合させることが必要である。FeにNi、Co、Cr、C、Si、Mnを上記範囲で添加したものは、4〜12×10-6/Kの熱膨張係数を得られ、セラミックスと金属部材の中間の熱膨張特性を示すFe−Ni系合金を選択することで、発生する応力を緩和でき、接合性が向上する。
【0009】
次に、銅系複合材料の好適な組成範囲について説明する。本発明に好適に使用される銅系複合材料は、CuにMoまたはWの粒子を40〜90質量%の範囲で複合化したもの;あるいは二層のCu間に20〜80質量%となるようにMoをサンドイッチした三層構造のクラッド材である。これもセラミックスの熱膨張係数に近い4〜12×10-6/Kを得るために定めたもので、セラミックスと金属部材の中間の熱膨張特性を示す銅系複合材を選択することで、発生する応力を緩和でき、接合性が向上する。さらにCuでMoをサンドイッチしたクラッド材は、Cuがセラミックスと金属部材の間に発生する熱応力を緩衝する役割も果たす。
【0010】
銅の合金は、セラミックスと金属部材の熱膨張差により発生する応力を緩衝する役割をして、健全な接合を得る。銅の合金の降伏応力は、4〜10kgf/mm2が好適である。その理由は、4kgf/mm2は純銅の降伏応力から定まる値であり、上限の10kgf/mm2を超えた場合は接合部に発生する応力を緩衝する効果が得られにくいためである。また、上記範囲の降伏応力を示す銅の合金は、Cu−0.03〜0.15重量%Ag合金(焼鈍材、8kgf/mm2)、Cu−0.8重量%Cr合金(焼鈍材、9kgf/mm2)、Cu−0.15重量%Zr合金(焼鈍材、9kgf/mm2)等が上げられる。上記銅の合金を選択した理由を以下に述べる。真空容器内に絶縁操作ロッドが組み込まれる際、真空中で通常800〜1000℃に加熱して真空容器の組立が行われる。Al、Pb、In、Bi、Zn、Sn、Mg等の金属、およびそれらを含有する銅系合金も、10kgf/mm2以下の降伏応力を示すが、真空中で800〜1000℃に加熱されると、これらの低融点金属は金属蒸気となり、真空容器内やセラミックスの表面を汚染し、絶縁特性等を低下させる問題があるからである。なお、ここで言う降伏応力とは、もとの長さの0.2%の永久伸びを生ずる応力値である。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この実施の形態について説明する。図1は実施の形態に係る絶縁操作ロッドの断面図を示す。図1において1は絶縁セラミックス、2はメタライズ層、3はめっき層、4は中間材、5はろう材a、6金属部材、7はろう材bである。
【0012】
この実施の形態では、中間材にFe−Ni系合金を用いてMo−Mn法で接合した場合について説明する。直径15mm、長さ25mmのアルミナ製の絶縁セラミックス1の接合面に、厚さ30μmのMo−Mnのメタライズ層2を作り、その上に電解法で厚さ5μmのNiのめっき層3を形成させた。そして、厚さ1mmのFe−42質量%Ni、Fe−29質量%Ni−17質量%Coおよび、Fe−32質量%Ni−5質量%Co−2質量%Si−0.2質量%Mnの3種を中間材4として用いた。中間材4とめっきを施した絶縁セラミックス1との間に厚さ50μmのBNi−7(Ni−13%Cr−10%P)のろう材a5の箔を配置し、1kgの荷重を加えながら真空中950℃×20分で加熱し接合した。続いて、絶縁セラミックス1に接合した中間材4の上に直径15mm、長さ25mmのステンレス鋼(SUS304)の金属部材6を接合するため、BAg−18(Ag−30%Cu−10%Sn−0.025%P)のろう材b7を中間材4と金属部材6との間に置き、1kgの荷重を加えながら真空中820℃×20分で加熱し接合体を得た。比較材は中間材4を設けずに、アルミナ製絶縁セラミック1とSUS304製金属部材6をMo−Mn法でBNi−7を用いて真空中950℃×20分で加熱し接合した。この絶縁操作ロッドの接合性を調べるために、外観検査と引張試験による接合強度を測定した。その結果を表1の実施の形態1(No1〜3)に示す。参考例であるNo1、No2、No3はセラミックスの亀裂や接合部の剥離、変形は見られなかった。比較例のNo12はセラミックスに亀裂が発生した。引張試験を行った結果、参考例での引張強度はNo1が15kgf/mm2、No2、No3が23kgf/mm2以上で、比較材の3kgf/mm2に対して著しく接合強度が向上した。また、引張試験後の破断部は接合部近辺のセラミックス内部で破断したことからセラミックスの強度より強固な接合が得られていた。なお、本実施の形態ではNiろう材を用いて絶縁セラミックスと中間材を接合していたが、Cu、Au、Ag等のろう材を用いてもよい。
【0013】
実施の形態2.
この実施の形態では、中間材に銅系複合材料を用いてMo−Mn法で接合した場合について説明する。直径15mm、長さ25mmのアルミナ製の絶縁セラミックス1の接合面に、厚さ30μmのMo−Mnのメタライズ層2を作り、その上に電解法で厚さ5μmのNiのめっき層3を形成させた。そして、厚さ1mmのCu−20質量%W、Cu−50質量%Moおよび、Cu/Mo/Cu(1:2:1、47質量%Cu)の3種の中間材4とめっきを施した絶縁セラミックス1の間に厚さ50μmのBNi−7(Ni−13%Cr−10%P)のろう材a5の箔を配置し、1kgの荷重を加えながら真空中950℃×20分で加熱し接合した。続いて、絶縁セラミックス1に接合した中間材4の上に直径15mm、長さ25mmのステンレス鋼(SUS304)の金属部材6を接合するため、BAg−18(Ag−30%Cu−10%Sn−0.025%P)のろう材b7を中間材4と金属部材6の間に置き、1kgの荷重を加えながら真空中820℃×20分で加熱し接合体を得た。比較材は中間材4を設けずに、アルミナ製絶縁セラミックス1とSUS304製金属部材6をMo−Mn法でBNi−7を用いて真空中950℃×20分で加熱し接合した。この絶縁操作ロッドの接合性を調べるために、外観検査と引張試験による接合強度を測定した。その結果を表1の実施の形態2(No4〜6)に示す。参考例であるNo4および5、本発明であるNo6では、セラミックスの亀裂や接合部の剥離、変形は見られなかった。引張試験を行った結果、参考例および本発明では引張強度が23kgf/mm2以上で、比較材No12と比べて接合強度が高く、破断部は接合部近辺のセラミックス内部で破断したことから良好な接合が得られた。また、本実施の形態では絶縁セラミックス1と中間材4との接合をMo−Mn法で実施したが、Ti−Ag−Cuろう材、Zr−Ag−Cuろう材、Ti−Cuろう材等を用いた活性金属法で接合してもよい。また、銅系複合材料はCr、WC、C、Al23、SiC等の粒子をCuと複合化したものであってもよい。
【0014】
実施の形態3.
上記実施の形態2では銅系複合材料が、CuにMoまたはWの粒子を複合化したもの、およびCu/Mo/Cuのクラッド材を用いた場合ついて説明したが、図2の横断面図に示すような銅またはその合金8に貫通孔を設けその貫通孔にセラミックス9を加熱嵌合した銅系複合材を中間材4として接合してもよい。以下この例について述べる。
加熱嵌合した銅系複合材は直径30mm、長さ10mmの無酸素銅8に、直径5.000mmの貫通孔を7ヶ所設け、その貫通孔に直径5.002mm、長さ10mmのアルミナのセラミックス9を1000℃で加熱嵌合を行い、セラミックスの体積率が20%にしたものを得た。そして、直径30mm、長さ25mmのアルミナ製の絶縁セラミックス1と直径30mm、長さ25mmのステンレス鋼(SUS304)の金属部材6との間に銅系複合材の中間材4を配置し、アルミナ製絶縁セラミックス1と中間材4の間および金属部材6と中間材4の間にはCu−28wt%Tiの活性金属ろう材10の箔を置き、1kgの荷重を加えながら真空中950℃×20分間加熱し接合体を得た。図3に絶縁操作ロッドの縦断面図を示す。絶縁操作ロッドの接合性を調べるために、外観検査と引張試験による接合強度を測定した。その結果を表1の実施の形態3の本発明であるNo7に示す。この例も接合性が良好で、引張強度が23kgf/mm2以上であった。
【0015】
実施の形態4.
この実施の形態では、炭素鋼の冷却速度を制御した時の低熱膨張特性を利用して、セラミックスと炭素鋼を直接接合した例について説明する。直径15mm、長さ25mmのジルコニア製絶縁セラミックス1と直径15mm、厚さ1mmの炭素鋼(S45C)の中間材4との間に、Cu−28wt%Tiの活性金属ろう材8の箔を配置し、1kgの荷重を加えながら真空中950℃×20分間加熱し、50sec以上の冷却速度を得るために、冷却槽の中に移動させて接合した。続いて、ジルコニア製絶縁セラミックス1に接合した炭素鋼の中間材4の上に直径15mm、長さ25mmのステンレス鋼(SUS304)の金属部材6を接合するため、BAg−18(Ag−30%Cu−10%Sn−0.025%P)のろう材b7を中間材4と金属部材6の間に置き、1kgの荷重を加えながら真空中820℃×20分で加熱し接合体を得た。図4に活性金属法を適用したこの実施の形態 に係る絶縁操作ロッドの断面図を示す。比較材は50sec以下で冷却してジルコニア製絶縁セラミックス1と中間材4を接合したものである。
上記絶縁操作ロッドの接合性を調べるために、外観検査と接合強度を測定した結果を表1の実施の形態4(No8)に示す。参考例であるNo8では、セラミックスの亀裂や接合部の剥離、変形は見られず良好な接合が得られた。引張試験を行った結果、この参考例では引張強度が23kgf/mm2以上で、破断部は接合部近辺のセラミックス内部で破断したことから良好な接合が得られた。比較例No13は冷却速度を50℃/sec以下にしたものであるが、接合部が剥離した。これにより、中間材として炭素鋼の接合が可能となり、金属部材との接合が容易となった。なお、本実施の形態では中間材として炭素鋼を用いたが、金属部材を炭素鋼として絶縁セラミックスと直接接合しても同様の効果がある。また、接合法は活性金属法の他にMo−Mn法でもよい。
【0016】
実施の形態5.
この実施の形態では、絶縁セラミックス1と金属部材6との間に降伏応力が4〜10kgf/mm2の銅またはその合金を中間材として設け、Mo−Mn法で接合した場合について説明する。直径15mm、長さ25mmのアルミナ製の絶縁セラミックス1の接合面に、厚さ30μmのMo−Mnのメタライズ層2を作り、その上に電解法で厚さ5μmのNiめっき層3を形成させた。そして、厚さが0.5mmの無酸素銅板(C1020)とCu−0.8重量%Crの2種類を中間材4とし、めっきを施したセラミックスの間に厚さ50μmのBNi−7のろう材a5の箔を配置し、1kgの荷重を加えながら真空中950℃×20分加熱して接合した。続いて、絶縁セラミックス1に接合した中間材4の上に直径15mm、長さ25mmのステンレス鋼(SUS304)の金属部材6を接合するため、BAg−18(Ag−30%Cu−10%Sn−0.025%P)のろう材b7を中間材4と金属部材6の間に置き、1kgの荷重を加えながら真空中820℃×20分で加熱し接合体を得た。比較材は中間材4を設けずにSUS304製金属部材6を接合し、真空中950℃×20分でMo−Mn法でBNi−7で接合したものと、中間材4として降伏応力が17.5kgf/mm2のCu−30重量%Niを使用したものを作製した。以上の絶縁操作ロッドの接合性を調べるために、外観検査と引張試験による接合強度を測定した結果を表1の実施の形態5(No9、No10)に示す。参考例であるNo9および本発明であるNo10は、セラミックスの亀裂や接合部の剥離、変形は見られなかった。引張試験を行った結果、参考例および本発明では引張強度が23kgf/mm2以上で、比較例No12やNo14と比べて接合強度が高く、破断部は接合部近辺のセラミック内部で破断し良好な接合が得られた。本実施の形態では絶縁セラミックス1と中間材4との接合をMo−Mn法で実施したが、Ti−Ag−Cuろう材やZr−Ag−Cuろう材、Ti−Cuろう材等を用いる活性金属法で接合してもよい。
【0017】
実施の形態6.
この実施の形態では、セラミックスと金属の熱膨張差を利用して接合する焼きばめ法と、ろう材を用いて接合する面接合法を併用した実施の形態について説明する。図5にこの実施の形態に係る絶縁操作ロッドの縦断面図を示す。1は接合部が凸形状の絶縁セラミックス、6は接合部が凹形状の金属部材、8は活性金属ろう材である。
外径20mm、長さ60mmで、接合部の凸部寸法が径14.001mm、高さ5mmのアルミナ製絶縁セラミックス1と、外径20mm、長さ30mmで、接合部の凹部寸法が径14.000mm、深さ5mmのSUS304製の金属部材6を準備した。この絶縁セラミックス1と金属部材6の接合部を突き合わせ、軸方向に対して直角な面の間にCu−28wt%Tiの活性金属ろう材10を配置して、1kgの荷重をかけながら真空中950℃×20分間加熱し、嵌合とろう付けを同時に行い接合体を得た。また、比較材として、この実施の形態と同様の外寸の円柱状の絶縁セラミックス1と金属部材6を準備し、同様の接合法で面接合した。
この実施の形態に係る絶縁操作ロッドについて引張試験を実施した結果を表1の実施の 形態6のNo11に示す。参考例であるNo11は23kgf/mm2以上の引張強度が得られたが、比較例のNo15の引張強度は7.5kgf/mm2であった。破壊した接合体を観察すると、本発明材はセラミックス内部で破断し、接合が強固なものであった。比較材のNo15はセラミックスとろう材の界面で破壊が発生した。この結果より、比較材はこの参考例より引張強度が劣っており、焼きばめ法による嵌合とろう付けの面接合を併用したこの参考例は良好な接合が得られた。本実施の形態では、セラミックスに凸部と金属部材に凹部を1つ設けたものについて説明したが、二つ以上設けることで、接合面積の大きなものも接合できる。
【0018】
【表1】
Figure 0004080588
【0019】
の発明によれば、中間材として、Moをサンドイッチした三層構造のクラッド材を設け、このクラッド材が二層のCu間に20〜80質量%となるようにMoをサンドイッチした三層構造のクラッド材であるので、接合性に一層優れた絶縁操作ロッドが得られる。
【0020】
この発明によれば、中間材の銅の合金は、降伏応力が8〜9kgf/mm2であってAgを0.03〜0.15質量%含有するCu合金;Crを0.8質量%含有するCu合金;あるいはZrを0.15質量%含有するCu合金であるので、接合性に一層優れた絶縁操作ロッドが得られる。
【0021】
この発明によれば、中間材に貫通孔を設け、かつ前記貫通孔にセラミックスを嵌合させたものを、前記セラミックスと前記金属部材との間に設けたので、接合性に一層優れた絶縁操作ロッドが得られる。
【0022】
この発明によれば、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の絶縁操作ロッドの製造方法であって、前記セラミックスと前記金属部材との間に、中間材として、Moをサンドイッチした三層構造のクラッド材;あるいは銅の合金;を設け、前記セラミックスと前記金属部材とを接合するので、熱膨張差による応力を軽減、緩衝し、接合性に優れた絶縁操作ロッドが得られる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る絶縁操作ロッドの一実施態様の断面図である。
【図2】銅系複合材料の一実施態様の横断面図である。
【図3】実施の形態3に係る絶縁操作ロッドの一実施態様の縦断面図である。
【図4】活性金属法を適用した実施の形態4に係る絶縁操作ロッドの一実施態様の断面図である。
【図5】焼きばめと面接合を併用した実施の形態6に係る絶縁操作ロッドの一実施態様の断面図である。
【図6】従来の絶縁継手の断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁セラミックス、2 メタライズ層、3 めっき層、4 中間材、5 ろう材a、6 金属部材、7 ろう材b、8 銅またはその合金、9 セラミックス、10 活性金属ろう材、11 筒状セラミックス、12 継手、13 Agろう材。

Claims (4)

  1. 真空中の容器内で絶縁および操作力伝達を行う、セラミックスと金属部材とが接合された絶縁操作ロッドにおいて、前記セラミックスと前記金属部材との間に、中間材として、Moをサンドイッチした三層構造のクラッド材を設け、
    前記クラッド材が、二層のCu間に20〜80質量%となるようにMoをサンドイッチした三層構造のクラッド材であることを特徴とする絶縁操作ロッド。
  2. 真空中の容器内で絶縁および操作力伝達を行う、セラミックスと金属部材とが接合された絶縁操作ロッドにおいて、前記セラミックスと前記金属部材との間に、中間材として、銅の合金を設け、
    前記銅の合金は、降伏応力が8〜9kgf/mm2であってAgを0.03〜0.15質量%含有するCu合金;Crを0.8質量%含有するCu合金;あるいはZrを0.15質量%含有するCu合金であることを特徴とする絶縁操作ロッド。
  3. 前記中間材に貫通孔を設け、かつ前記貫通孔にセラミックスを嵌合させたものを、前記セラミックスと前記金属部材との間に設けたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の絶縁操作ロッド。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の絶縁操作ロッドの製造方法であって、前記セラミックスと前記金属部材との間に、中間材として、Moをサンドイッチした三層構造のクラッド材;あるいは銅の合金;のいずれか1つを設け、前記セラミックスと前記金属部材とを接合することを特徴とする絶縁操作ロッドの製造方法。
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