JP4080185B2 - 施解錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キーを用い複数のタンブラーのそれぞれを特定の位置に移動させてロッキングバーの係合を解除可能とする施解錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリンダータイプの施錠装置は、鍵孔に挿入されるキーのきざみに応じて移動され、鍵孔の形成された内筒をこの内筒に外挿された外筒に対し回転規制解除して施錠装置を施解錠させる複数のタンブラーを有している。この種の施錠装置は、シリンダー内に設けられるこのタンブラー形状によって、ピンタイプとロータリーディスクタイプとに大別できる。
【0003】
例えばロータリーディスクタイプのタンブラーを有するディスクシリンダーは、図14に示すように、キーを抜きとった状態では、ロッキングバー13がスプリング15によって外筒17の溝19に押しつけられている。また、ディスクタンブラー21は、タンブラーバネ23によって図中矢印aの方向へ押されている。この状態で内筒25を回転させようとしても、ディスクタンブラー21の切欠27がロッキングバー13の上方にないため、ディスクタンブラー21に阻まれて、ロッキングバー13は上方へ上がることができず、内筒25を回転させることができない。すなわち施錠状態となる。
【0004】
一方、図15に示すように、合カギであるキー29を差し込むと、ディスクタンブラー21はキー29のきざみによって押され、切欠27がロッキングバー13の上方にくるまで回転、整列する。この状態で内筒25を回転させようとすると、溝19とロッキングバー13とのテーパーによって、スプリング15に抗してロッキングバー13が上方に押し上げられ、内筒25を回転させることができる。すなわち解錠となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
今日、不正解錠、特にピッキングと言われる特殊な工具を用いることで鍵孔内のタンブラーを操作し、解錠を行い室内に侵入する犯罪が多発しており、施解錠装置のより一層な信頼性の向上が要求されている。
上記した施解錠装置は、外筒と内筒とを最終的に係合(ロック)するロッキングバーが一つであったため、確実性、信頼性を向上させる面ではまだ改善の余地があった。
また、上記の施解錠装置は、キー挿入穴が、板状の挿入部の断面形状に倣って矩形状であるため、内角が直角となり、ピッキング工具の掛り易い欠点を有していた。さらに、上記の施解錠装置に使用するキーは、板状の挿入部両縁部に波形状のきざみを挿入方向に形成するため、きざみ数を多く形成させることが出来ず、多くの鍵違い数を確保することができなかった。
【0006】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ロッキングバーによる確実性、信頼性を高めることができるとともに、ピッキング工具を使用し難くでき、しかも、従来品に比べて鍵違い数を大幅に増やすことのできる施解錠装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の施解錠装置は、外筒31と、
該外筒31の軸線方向に平行とされ、直径方向の対向位置となる両端に形成した溝33と、
前記外筒31に対し回転自在に挿嵌する内筒41と、
該内筒41から直径方向で進退自在に突出し、突出先端47aを前記溝33へ係合した状態で該内筒41の回転を阻止する一対のロッキングバー47と、
中央部にキー挿入穴57を有し、前記各ロッキングバー47に対して直交する方向で、前記内筒41の軸線直交方向に移動自在となって前記内筒41の軸線方向に整列し、且つ前記軸線直交方向の特定の移動位置で前記ロッキングバー47の基端47bを進入させて該ロッキングバー47を前記内筒41の直径方向内側へ後退させる一対の凹部69を有した複数のタンブラー53と、
該タンブラー53の前記キー挿入穴57に進入する断面略八角形の棒状の挿入部79を有し且つ前記タンブラー53のそれぞれを前記特定の移動位置に移動させる複数のきざみ83を該挿入部79に有した施工用キー77と、
前記施工用キー77と略同形状とされ前記複数のきざみ83を同位置に有するとともに、該複数のきざみ83のうち幾つかのきざみ83のある前記挿入部79の位置には上下に切欠113が形成されたマスターキー111と、
を具備するとともに、
前記複数のタンブラー53のうち、前記マスターキー111の切欠113に対応する位置となる任意の位置の任意の数のタンブラー101を、キー係合側タンブラー103と凹部形成側タンブラー105との二分割で形成し、
前記キー係合側タンブラー103は、C字形状となり、上下先端の内側に、二つの係合突起107a,107bからなる略鋸歯状の係合部107を有し、
前記凹部形成側タンブラー105は、逆C字形状となり、上下先端の外側に、二つの係合突起109a,109bからなる略鋸歯状の係合部109を有し、
前記キー係合側タンブラー103の係合突起107a,107bと前記凹部形成側タンブラー105の係合突起109a,109bとを、第一の係合位置で一体に係合した状態では前記施工用キー77が用いられ、
前記マスターキー111が使用されると、前記キー係合側タンブラー103の係合部107と前記凹部形成側タンブラー105の係合部109の位置に前記切欠113が位置することで、前記凹部形成側タンブラー105の両先端を内側に撓むように、該マスターキー111の回転とともに前記内筒41を回転させることで前記ロッキングバー47にて前記凹部形成側タンブラー105の係合部109の係合を解除させ、前記キー係合側タンブラー103のキー当接部61と前記凹部69との前記軸線直交方向の距離が変わる第二の係合位置にて前記キー係合側タンブラー103の係合突起と前記凹部形成側タンブラー105の係合突起とを一体に係合した状態とすることを特徴とする。
【0008】
この施解錠装置では、一対のロッキングバー47を備えることで、内筒41から突出した一対のロッキングバー47が内筒41の直径方向両端で外筒31の溝33に係合し、ロッキングバー47が一つの構造に比べ、外筒31と内筒41との係合が確実且つ強力となる。
また、キー挿入穴57が、挿入部79の断面形状と同じ略八角形となり、キー挿入穴57の内角の全てが鈍角となる。これにより、ピッキング工具を掛り難くすることができる。
さらに、挿入部79が断面略八角形の棒状となるので、タンブラー53を特定の位置に移動させるきざみ83を、挿入部79の一対の対角部に形成するとともに、挿入部79の軸線方向に複数設けることができ、しかも、それぞれのきざみの深さを可変させることができるので、数十億通りの鍵違い数が確保可能になる。
【0009】
また、この施錠装置によれば、キーを施工用キー77とマスターキー111とで構成しており、それぞれ同じ位置となる複数のきざみ83を備えるとともに、マスターキー111には、幾つかのきざみ83の位置に切欠113が形成されて、さらに、前記タンブラー53のうち、切欠113に対応する位置のタンブラー101をキー係合側タンブラー103と凹部形成側タンブラー105との二分割で形成して第一の係合位置で一体に係合し、且つ前記キー係合側タンブラー103のキー当接部61と前記凹部69との前記軸線直交方向の距離が変わる第二の係合位置で、該キー係合側タンブラー103と該凹部形成側タンブラー105とを係合自在とした構成としており、前記施工用キー77とマスターキー111とを使い分けることが可能となる。
【0010】
すなわち、この施解錠装置では、第一の係合位置で係合するタンブラー101のキー当接部61と凹部69との距離、第二の係合位置で係合するタンブラー101のキー当接部61と凹部69との距離が異なるものとなる。したがって、第一の係合位置で係合するタンブラー101に有効であったきざみ83は、第二の係合位置で係合するタンブラー101に対しては無効となる。これにより、第一の係合位置で係合するタンブラー101に使用するキーを一時的に使用可能となる施工用キー(コンストラクションキー)77とすることができ、第二の係合位置で係合するタンブラーに使用するキー111をマスターキーとし、このマスターキー111を使用することで、タンブラー101の係合位置を変更することが可能となって、施工用キー77を使用した場合であっても、ロッキングバー47の基端47bと凹部69とが一致しなくなるため、この施工用キー77での施解錠が不可能となり、タンブラー101の係合位置切り替え後は、施工用キー77を使用不能にして防犯性を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る施解錠装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る施解錠装置のタンブラー及びその近傍部材を省略した分解斜視図、図2は図1で省略したタンブラー及びその近傍部材の分解斜視図、図3はキーの側面図、図4は図3のA−A矢視図、図5はきざみの種類を表す説明図、図6はタンブラー及びロッキングバーを内蔵した内筒の断面図、図7は異なる位置に凹部を形成したタンブラーのロッキングバー係合解除位置を表した説明図、図8は回動過程における内筒の断面図である。
【0012】
外筒である円筒状のハウジング31は、図1の右端が扉の表面に表出する側である前方、左端が扉内部の錠箱の方向である後方となり、前方からキーを挿入するようになっている。ハウジング31は、直径方向の対向位置となる外側に切り欠いた軸線方向に平行となって長い一対の溝33を有している。この溝33には後述のロッキングバーが進入する断面U字形のレール状のロッキングバー用スペーサ35を嵌着している。
【0013】
ハウジング31は、内部に、キー挿入穴37を有した円板状のキーガイド39を回動自在に装着している。ハウジング31は、キーガイド39の後方に、内筒41を回転自在に装着する。このキーガイド39と内筒41とは図示しない係合爪等により相対回転不能に一体となる。内筒41は、左右の側部に、軸線方向に等間隔で穿設した複数の仕切板止穴43を有している。
【0014】
内筒41は、上部及び下部に、軸線方向に平行となる長いスリット状のロッキングバー突出開口45を有している。内筒41は、内部の上部及び下部に、内筒41の軸線方向に長い一対のロッキングバー47を収容している。ロッキングバー47は、先細形状の突出先端47aと、この突出先端47aに連設したピン状の基端47bとを有している。ロッキングバー47は、突出先端47aをロッキングバー突出開口45から突出させ、ハウジング31のロッキングバー用スペーサ35内に進入させて係合する。この状態で、ハウジング31と内筒41とは、ロッキングバー47を介して相対回転不能となる。
【0015】
内筒41は、ロッキングバー47の直径方向内側に板バネ状のリターンスプリング49を収容している。リターンスプリング49は、図6に示すように、ロッキングバー47を、ロッキングバー突出開口45から突出させる方向に付勢している。このリターンスプリング49は、後述の仕切板によって支持される。
【0016】
内筒41は、内部に、図2に示す複数の仕切板51と、タンブラー53とを、軸線方向に交互に配置して収容する。仕切板51は、両側に突起55を有し、この突起55を内筒41の仕切板止穴43に挿入することで内筒41の内部に移動不能となって嵌着する。
【0017】
本実施の形態は、19枚の仕切板51と、18枚のタンブラー53とを交互に内筒41に収容している。それぞれの仕切板51は、後述するキー77の挿入部断面形状と同形状の略八角形のキー挿入穴57を穿設している。一方、タンブラー53は、挿入部を遊挿するキー挿入穴59を有している。このキー挿入穴59は、直径方向一端側が、挿入部の片側の外形状と同形状のく字形となっている。また、キー挿入穴59は、直径方向他端側が、後述する挿入部のきざみに当接する垂直な辺部に形成したキー当接部61となっている。
【0018】
このタンブラー53は、仕切板51を挟んで交互に並ぶが、キー当接部61が左右の同一向き、或いは前後方向交互に並べるものであってもよい。本実施の形態においては、図2に示すように、前後方向でキー当接部61の向きを左右交互に変えた向きで配設している。
【0019】
タンブラー53は、仕切板51より左右方向の幅が狭く、内筒41内を、図2の左右方向に移動可能となっている。また、タンブラー53は、後述する挿入部の先端を案内する切欠63を、キー当接部61に有している。さらに、タンブラー53は、キー当接部61の外側の側部にバネ保持突起65を突設している。内筒41は、内壁とタンブラー53との間に、このバネ保持突起65に嵌入するコイルバネ67を収容している。このコイルバネ67は、図6に示すように、それぞれのタンブラー53を、内筒41の反対側の壁部へ付勢している。
【0020】
タンブラー53は、上縁及び下縁に、上記したロッキングバー47の基端47bを進入させる凹部69を有している。すなわち、ロッキングバー47は、基端47bがこの凹部69に一致したとき、内筒41の内側に後退可能となる。この凹部69の、キー当接部61に対する相対位置は、図7(a)〜(b)に示すように、それぞれのタンブラー53において任意に設定される。
【0021】
ハウジング31は、内筒41を収容した後端側に、挿入部先端が進入する回転自在なテールピース71を嵌入する。このテールピース71は、ハウジング31の最後端に嵌入するワッシャー73及びクリップ75によって離脱が阻止される。なお、テールピース71は後端面に係合板71aを有し、係合板71aは図示しない錠箱内の機構部分にキー操作力を伝達する。
【0022】
一方、キー77は、図3に示すように、棒状の挿入部79を有する。挿入部79は、図5に示すように断面形状が略八角形状となる。キー77は、挿入部79の後端に保持部となるキーヘッド81を連設している。キーヘッド81は、挿入部79の直径方向から一方、図3の上方のみに突出している。キー77は、直径方向一方のみにキーヘッド81を突出させることにより、キー77の挿入方向を一方向に特定できるようになり、すなわち、キーヘッド81を上向きに摘んだ状態のみに操作可能であり、従来キーのような二方向使用(リバーシブル)とする必要がなくなる。
【0023】
また、キー77は、挿入部79の先端が、プラスドライバ工具と近似する正面視でプラス十字形状となるように形成している。この十字形状の一側部の先端は、タンブラー53のキー当接部61に設けた切欠63に進入するようになっている。これにより、挿入部79は、先端が切欠63に案内されてスムースに内筒41に進入できるようになっている。
【0024】
キー77は、図4,図5に示すように、挿入部79に、両側部から複数深さで切り込む種々のきざみ83を有している。すなわち、挿入部79を下面(または上面)から見た場合、図4に示す形状となり、深さの異なるきざみ83が、左右交互に、軸線方向に形成される。本実施の形態では、きざみ83の深さが、浅きざみ83a,中きざみ83b,深きざみ83cの三種類である場合を例に説明する。なお、タンブラー53の内筒41軸線直交方向の特定の移動位置は、この三種類のきざみ83a,83b,83cに加え、きざみ無し83dを含めた四種類となる(図5参照)。
【0025】
ここで、キー77を使用することによる鍵違数について説明する。
上記した18列のタンブラー53のうち、例えば右側を奇数タンブラー、左側を偶数タンブラーとし、偶数タンブラー及び奇数タンブラーの9列中、6タンブラーを組み合わせることとし、残る3タンブラーはダミーとすると、偶数タンブラー及び奇数タンブラーのそれぞれで84通りとなり、きざみ83が三段階であれば、×729(3の6乗)となる。したがって、84×729×84×729=3,749,847,696通りとなり、さらに偶数タンブラー及び奇数タンブラーの前後を変更することにより×2となり、7,499,695,392で約75億通りの鍵違数が確保できる。
【0026】
次に、このように構成した施解錠装置91の作用を説明する。
施解錠装置91は、きざみ83の挿入部79が、整列したタンブラー53のキー挿入穴59に進入すると、それぞれのタンブラー53が、挿入部79に形成したきざみ83によって、内筒41の軸線直交方向の特定の移動位置に移動する。すなわち、図7(a)に示すように、きざみ83無しに対応するタンブラー53は、内筒41の最左端に位置する。図7(b)に示すように、浅きざみ83に対応するタンブラー53は、内筒41の左側に位置する。図7(c)に示すように、中きざみ83に対応するタンブラー53は、内筒41の中央に位置する。図7(d)に示すように、深きざみ83に対応するタンブラー53は、内筒41の最右端に位置する。これらそれぞれの状態でタンブラー53は、凹部69がロッキングバー47の基端47bと一致し、ロッキングバー47が内筒41の内側方向に後退可能となる。これにより、図8に示すように、内筒41とハウジング31との係合が解除され、内筒41はハウジング31に対して回転可能となる。
【0027】
このように、上記の施解錠装置によれば、一対のロッキングバー47を備えることで、内筒41から突出した一対のロッキングバー47が内筒41の直径方向の対向した両端でハウジング31の溝33に係合し、ロッキングバー47が一つの構造に比べ、ハウジング31と内筒41との係合が確実且つ強力となる。
【0028】
また、キー挿入穴59が、挿入部79の断面形状と同じ略八角形となり、キー挿入穴59の内角の全てが鈍角となる。これにより、ピッキング工具を掛り難くすることができる。さらに、挿入部79が断面略八角形の棒状となるので、タンブラー53を特定の位置に移動させるきざみ83を、挿入部79の一対の対角部に形成するとともに、挿入部79の軸線方向に複数設けることができ、しかも、それぞれのきざみの深さを可変させることができるので、数十億通りの鍵違数が確保可能になる。
【0029】
次に、本発明に係る施解錠装置の他の実施の形態を説明する。
図9は本発明に係る施解錠装置の他の実施の形態における内筒の断面図、図10は他の実施の形態に用いるキーの側面図、図11はタンブラーの第二の係合位置への係合過程を表す説明図、図12は第一の係合位置で係合したタンブラーの動作説明図、図13は第二の係合位置で係合したタンブラーの動作説明図である。なお、図1〜図8に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
【0030】
この実施の形態による施解錠装置は、図9に示すように、タンブラー101をを、キー係合側タンブラー103と凹部形成側タンブラー105との二分割で形成している。このキー係合側タンブラー103と凹部形成側タンブラー105とは、図9に示す第一の係合位置と、図11(b)に示す第二の係合位置で係合可能となっている。
【0031】
すなわち、キー係合側タンブラー103は、C字形状となり、上下先端の内側に、二つの係合突起107a,107bからなる略鋸歯状の係合部107を有している。また、凹部形成側タンブラー105は、逆C字形状となり、上下先端の外側に、二つの係合突起109a,109bからなる略鋸歯状の係合部109を有している。
【0032】
また、この施解錠装置には、図10に示すキー111が用いられる。このキー111は、上記した図3に示すキー77の両側部のきざみ83に加え、上下方向に複数、本実施の形態では三つの切欠113を有している。すなわち、この切欠113は、キー挿入穴59内で上下に間隙を形成することとなり、そしてこの切欠113により、凹部形成側タンブラー105は、図11(a)に示すように、先端が内側に撓む方向で変形可能となる。このタンブラー101は、任意の位置で且つ任意の数設けることができる。
【0033】
そして、この施解錠装置は、切欠113を有するキー111と、切欠113を有さないキーとを使い分けることにより、一時的に施解錠操作を行うことを可能とする施工用キー(コンストラクションキー)と、マスターキーとの使い分けを可能にすることができる。すなわち、この施解錠装置は、工場出荷時に、図9に示す第一の係合位置でタンブラー101を係合させておく。この状態では、切欠113を有しない施工用キーを使用することにより、図12(a)に示すように、係合部107,109が解除されない。また、施工用キーのきざみ83に合わせて、上記の施解錠装置91の場合と同様に、図12(b)に示すように、タンブラー101を特定位置に移動させ、ロッキングバー47を後退可能として、内筒41をハウジング31に対して係合解除可能にできる。
【0034】
一方、切欠113を有したマスターキーであるキー111を一旦挿入すると、図11(a)に示すように、切欠113に一致した凹部形成側タンブラー105が、キー操作による内筒41の回転によってロッキングバー47に押圧され内側へ撓む。これにより、タンブラー101は、第一の係合位置での係合部107,109が係合解除されるとともに、図11(b)、図13(a)に示す第二の係合位置で係合する。
【0035】
これにより、タンブラー101は、キー当接部61と、凹部69との軸線直交方向の距離が変わる。この結果、図12(b)で使用した施工用キーを使用した場合であっても、図13(b)に示すように、ロッキングバー47の基端47bと凹部69とが一致しなくなるため、この施工用キーでの施解錠が不可能となる。
【0036】
また、この場合、凹部形成側タンブラー105に形成する凹部69は、所定の幅で形成しておくことにより、図12(c)と、図13(c)に示すように、第一の係合位置及び第二の係合位置のいずれにおいても、マスターキーであるキー111の使用を可能にしている。
【0037】
この施解錠装置によれば、第一の係合位置で係合するタンブラー101のキー当接部61と凹部69との距離と、第二の係合位置で係合するタンブラー101のキー当接部61と凹部69との距離が異なるものとなる。したがって、第一の係合位置で係合するタンブラー101に有効であったきざみは、第二の係合位置で係合するタンブラー101に対しては無効となる。これにより、第一の係合位置で係合するタンブラー101に使用するキーを施工用キーとし、第二の係合位置で係合するタンブラー101に使用するキー111をマスターキーとすることで、タンブラー101の係合位置切り替え後は、施工用キーを使用不可能にして防犯性を確保することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る施解錠装置によれば、一対のロッキングバーを備えた構成としたので、ロッキングバーが一つの構造に比べ、外筒と内筒との係合を確実且つ強力に行え、施錠時の信頼性を高めることができる。
また、キー挿入穴が、挿入部の断面形状と同じ略八角形と構成したので内角の全てが鈍角となり、ピッキング工具を掛り難くして、防犯性を高めることができる。
さらに、挿入部を断面略八角形の棒状としたので、タンブラーを特定の位置に移動させるきざみを挿入部の一対の対角部に形成するとともに、挿入部の軸線方向に沿って複数設けることができ、しかも、それぞれのきざみの深さを十分に可変させることができるので、例えば数十億通りの鍵違い数を確保することができ、これによっても防犯性を向上させることができる。
【0039】
また、タンブラーを、キー係合側タンブラーと凹部形成側タンブラーとの二分割で形成して、第一の係合位置で一体に係合し、且つキー係合側タンブラーのキー当接部と凹部との軸線直交方向の距離が変わる第二の係合位置で、キー係合側タンブラーと凹部形成側タンブラーとを係合自在とした構成としたので、第一の係合位置で係合するタンブラーのキー当接部と凹部との距離、第二の係合位置で係合するタンブラーのキー当接部と凹部との距離が異なるものに構成可能となる。したがって、第一の係合位置で係合するタンブラーに有効であったきざみは、第二の係合位置で係合するタンブラーに対しては無効となる。これにより、第一の係合位置で係合するタンブラーに使用するキーを一時的に使用可能となる施工用キーとし、第二の係合位置で係合するタンブラーに使用するキーをマスターキーとすることで、タンブラーの係合位置切り替え後は、施工用キーを使用不可能にして、不正にキーを使用されることによる犯罪に対する防犯性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る施解錠装置のタンブラー及びその近傍部材を省略した分解斜視図である。
【図2】図1で省略したタンブラー及びその近傍部材の分解斜視図である。
【図3】キーの側面図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】きざみの種類を表す説明図である。
【図6】タンブラー及びロッキングバーを内蔵した内筒の断面図である。
【図7】異なる位置に凹部を形成したタンブラーのロッキングバー係合解除位置を表した説明図である。
【図8】回動過程における内筒の断面図である。
【図9】本発明に係る施解錠装置の他の実施の形態における内筒の断面図である。
【図10】他の実施の形態に用いるキーの側面図である。
【図11】タンブラーの第二の係合位置への係合過程を表す説明図である。
【図12】第一の係合位置で係合したタンブラーの動作説明図である。
【図13】第二の係合位置で係合したタンブラーの動作説明図である。
【図14】ロータリーディスクタイプのタンブラーを有するディスクシリンダーの施錠状態の正面視を(a)、断面を(b)で示した説明図である。
【図15】ロータリーディスクタイプのタンブラーを有するディスクシリンダーの解錠状態の正面視を(a)、断面を(b)で示した説明図である。
【符号の説明】
31…ハウジング(外筒)
33…溝
41…内筒
47…ロッキングバー
47a…突出先端
47b…ロッキングバーの基端
53,101…タンブラー
57…キー挿入穴
61…キー当接部
69…凹部
77,111…キー
79…挿入部
83…きざみ
103…キー係合側タンブラー
105…凹部形成側タンブラー
Claims (1)
- 外筒と、
該外筒の軸線方向に平行とされ、直径方向の対向位置となる両端に形成した溝と、
前記外筒に対し回転自在に挿嵌する内筒と、
該内筒から直径方向で進退自在に突出し、突出先端を前記溝へ係合した状態で該内筒の回転を阻止する一対のロッキングバーと、
中央部にキー挿入穴を有し、前記各ロッキングバーに対して直交する方向で、前記内筒の軸線直交方向に移動自在となって前記内筒の軸線方向に整列し、且つ前記軸線直交方向の特定の移動位置で前記ロッキングバーの基端を進入させて該ロッキングバーを前記内筒の直径方向内側へ後退させる一対の凹部を有した複数のタンブラーと、
該タンブラーの前記キー挿入穴に進入する断面略八角形の棒状の挿入部を有し且つ前記タンブラーのそれぞれを前記特定の移動位置に移動させる複数のきざみを該挿入部に有した施工用キーと、
前記施工用キーと略同形状とされ前記複数のきざみを同位置に有するとともに、該複数のきざみのうち幾つかのきざみのある前記挿入部の位置には上下に切欠が形成されたマスターキーと、
を具備するとともに、
前記複数のタンブラーのうち、前記マスターキーの切欠に対応する位置となる任意の位置の任意の数のタンブラーを、キー係合側タンブラーと凹部形成側タンブラーとの二分割で形成し、
前記キー係合側タンブラーは、C字形状となり、上下先端の内側に、二つの係合突起からなる略鋸歯状の係合部を有し、
前記凹部形成側タンブラーは、逆C字形状となり、上下先端の外側に、二つの係合突起からなる略鋸歯状の係合部を有し、
前記キー係合側タンブラーの係合突起と前記凹部形成側タンブラーの係合突起とを、第一の係合位置で一体に係合した状態では前記施工用キーが用いられ、
前記マスターキーが使用されると、前記キー係合側タンブラーの係合部と前記凹部形成側タンブラーの係合部の位置に前記切欠が位置することで、前記凹部形成側タンブラーの両先端を内側に撓むように、該マスターキーの回転とともに前記内筒を回転させることで前記ロッキングバーにて前記凹部形成側タンブラーの係合部の係合を解除させ、前記キー係合側タンブラーのキー当接部と前記凹部との前記軸線直交方向の距離が変わる第二の係合位置にて前記キー係合側タンブラーの係合突起と前記凹部形成側タンブラーの係合突起とを一体に係合した状態とすることを特徴とする施解錠装置。
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| JP2001201025A JP4080185B2 (ja) | 2001-07-02 | 2001-07-02 | 施解錠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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